JPH11334642A - 水田作業車 - Google Patents

水田作業車

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JPH11334642A
JPH11334642A JP14696398A JP14696398A JPH11334642A JP H11334642 A JPH11334642 A JP H11334642A JP 14696398 A JP14696398 A JP 14696398A JP 14696398 A JP14696398 A JP 14696398A JP H11334642 A JPH11334642 A JP H11334642A
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operating
transmission
state
brake
clutches
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JP14696398A
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Yoshiyuki Kojima
祥之 児島
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 右及び左のサイドクラッチ並びに右及び左の
サイドブレーキを備えた水田作業車において、水田内で
の旋回時に旋回中心側の後輪で田面を荒らしてしまう状
態を少なくする。 【解決手段】 動力を右及び左の後輪2に各々独立に伝
動及び伝動遮断可能な左右一対のサイドクラッチ21
と、右及び左の後輪2を各々独立に制動可能な左右一対
のサイドブレーキ25とを備える。右及び左のサイドク
ラッチ21を各々独立に伝動遮断側に操作する状態、並
びに、右及び左のサイドクラッチ21を各々独立に伝動
遮断側に操作し、且つ、右及び左のサイドブレーキ25
を各々独立に制動側に操作する状態の2状態を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水田で使用される
乗用型田植機や乗用型直播機、乗用型管理機等の水田作
業車において、右及び左に操向操作自在な左右一対の前
輪、及び左右一対の後輪を備えた水田作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】前述のような水田作業車の一例である乗
用型田植機においては、例えば特開昭61‐11942
3号公報に開示されているように、右及び左の後輪に各
々独立に動力を伝動及び伝動遮断可能な左右一対のサイ
ドクラッチ(前記公報の第3図中の9)、右及び左の後
輪を各々独立に制動可能な左右一対のサイドブレーキ
(前記公報の第3図中の19)を備えて、右及び左のサ
イドブレーキペダル(前記公報の第1図中の17)と、
右及び左のサイドクラッチ、右及び左のサイドブレーキ
とを連係するように構成したものがある。これにより水
田内において、例えば畦際での旋回時に前輪を右又は左
に操向操作すると同時に、旋回中心側のサイドブレーキ
ペダルを踏み操作すると、旋回中心側の後輪に対して、
サイドクラッチが伝動遮断操作されサイドブレーキが制
動操作されて、右又は左に小回り旋回が行える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように旋回時に
旋回中心側の後輪に対して、サイドクラッチが伝動遮断
操作されサイドブレーキが制動操作されると、旋回中心
側の後輪が停止した状態になることがある。これにより
小回り旋回に伴って、停止した旋回中心側の後輪が引き
ずられたり、移動せずにその場で横に向きを変えたりし
て、田面が荒らされることがある。このように田面が荒
らされると、この後に荒らされた田面の位置に苗を植え
付ける際、田面を事前にならしておく必要がある。
【0004】前述のように旋回時に旋回中心側の後輪に
より田面が荒らされる状態は、乗用型田植機等の水田作
業車では前輪及び後輪が水田内にある程度水没した状態
で走行するから発生すると考えられるのであり、水田の
泥の硬軟や深さ等の要因により、顕著に発生したり、あ
まり発生しないような場合がある。本発明は水田作業車
において、水田内での旋回時に旋回中心側の後輪で田面
を荒らしてしまう状態を少なくすることを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】[I]請求項1の特徴に
よると、右及び左のサイドクラッチ並びに右及び左のサ
イドブレーキを備えた水田作業車において、旋回時に旋
回中心側の後輪で田面を荒らすおそれがある場合には、
旋回時に第1操作手段によって、旋回中心側のサイドク
ラッチを伝動遮断側に操作すればよい。従って、旋回中
心側の後輪に対してサイドクラッチが伝動遮断側に操作
されて、サイドブレーキは制動側に操作されない状態と
なる。これにより、旋回中心側の後輪に動力が伝達され
ず、旋回中心側の後輪がある程度自由に回転できる状態
となるので、旋回に伴って旋回中心側の後輪がある程度
回転しながら移動していく状態となって、停止した旋回
中心側の後輪が引きずられたり、移動せずにその場で横
に向きを変えたりする状態を避けることができる。
【0006】逆に旋回時に旋回中心側の後輪で田面を荒
らすおそれがない場合や、旋回中心側の後輪で田面を荒
らしてもこの後に支障が生じない場合には、旋回時に第
2操作手段によって、旋回中心側のサイドクラッチを伝
動遮断側に操作し、旋回中心側のサイドブレーキを制動
側に操作すればよい。これにより、旋回中心側の後輪に
対する制動作用によって、小回り旋回が行える。
【0007】[II]請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えて
おり、これに加えて以下のような「作用」を備えてい
る。請求項2の特徴によると、前輪が右及び左に操向操
作されると、右及び左のサイドクラッチが伝動遮断側に
操作されるのであり、右及び左のサイドブレーキペダル
を踏み操作すると、右及び左のサイドクラッチが伝動遮
断側に操作され、右及び左のサイドブレーキが制動側に
操作される。この場合、旋回時において前輪の右又は左
への操向操作を行わなければ旋回が行えないのに対し、
右及び左のサイドブレーキペダルを踏み操作しなくて
も、前輪が右又は左に操向操作されれば旋回が行えるの
であり、右及び左のサイドブレーキペダルの踏み操作
は、作業者の判断によって行われるものとなっている。
【0008】請求項2の特徴のように、旋回時に必ず行
われる前輪の右又は左への操向操作に、右及び左のサイ
ドクラッチの伝動遮断側への操作(旋回中心側の後輪で
田面を荒らすことの少ない状態)を対応させるのに対
し、右及び左のサイドブレーキの制動側への操作(旋回
中心側の後輪で田面を荒らすことの多い状態)を、作業
者の判断によって行われる右及び左のサイドブレーキペ
ダルの踏み操作に対応させることによって、右及び左の
サイドブレーキの制動側への操作(旋回中心側の後輪で
田面を荒らすことの多い状態)の旋回時での頻度を少な
くすることができる。
【0009】[III]請求項3の特徴によると、請求
項2の場合と同様に前項[I][II]に記載の「作
用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」
を備えている。請求項2の特徴のように、右及び左のサ
イドブレーキペダルと、右のサイドクラッチ及び右のサ
イドブレーキの操作部、並びに、左のサイドクラッチ及
び左のサイドブレーキの操作部とを、第2操作手段によ
り連係する場合、右及び左のサイドブレーキペダルは、
操縦部の作業者にとって踏み操作し易いように、操縦部
の右又は左側に配置されることが多い。
【0010】これによって請求項3の特徴のように、右
のサイドクラッチ及び右のサイドブレーキの操作部、並
びに、左のサイドクラッチ及び左のサイドブレーキの操
作部を、右及び左のサイドブレーキペダルが配置された
右又は左側に延出すれば、前述の操作部を右及び左のサ
イドブレーキペダルに接近させることができるので、第
2操作手段を短く且つ簡素に構成することが可能にな
る。さらに、前述の操作部を右及び左のサイドブレーキ
ペダルが配置された右又は左側に延出すれば、機体左右
中央で機体前後方向に配置される機体フレームに対し、
少なくとも一方の操作部を機体フレームから離れる方向
に延出することができるので、第2操作手段と機体フレ
ームとの干渉を少なくすることができる。
【0011】[IV]請求項4の特徴によると、請求項
3の場合と同様に、前項[I]〜[III]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。請求項2及び3の特徴のように、前
輪を右及び左に操向操作するステアリング機構と右及び
左のサイドクラッチとを、第1操作手段により連係する
場合、ステアリング機構は機体の左右中央付近に配置さ
れていることが多い。これにより請求項4の特徴のよう
に、右のサイドクラッチの操作部及び左のサイドクラッ
チの操作部を、互いに機体左右中央側に向けて延出する
と、第1操作手段を機体の左右中央付近に短く且つ直線
的に配置することが可能になる。
【0012】[V]請求項5の特徴によると、請求項1
〜4のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]〜
[IV]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。サイドクラッチを
伝動遮断側に操作し且つサイドブレーキを制動側に操作
する際の操作ストロークに比べて、サイドクラッチのみ
を伝動遮断側に操作する操作ストロークの方が一般に小
さい。これにより請求項5の特徴のように、回転操作さ
れる操作軸及び偏芯した操作部を備えて偏芯カム機構を
構成した場合、偏芯カム機構は操作ストロークが小さい
のに対して、操作軸の回転操作により確実な操作が行え
るので、偏芯カム機構によりサイドクラッチを伝動遮断
側に操作するように構成すれば、サイドクラッチの伝動
遮断側への操作が確実に行われるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に示すように、右及び左に操
向操作自在な左右一対の前輪1及び左右一対の後輪2に
より支持された機体の前部に、エンジン3及びミッショ
ンケース4が配置され、機体の中央に操縦ハンドル5及
び操縦席6を備えて構成された操縦部7が配置されてお
り、機体の後部に備えられたリンク機構8に苗植付装置
9が支持されて、リンク機構8を昇降操作する油圧シリ
ンダ10が備えられている。
【0014】エンジン3の動力はミッションケース4に
伝達され、ミッションケース4に内装された変速装置
(図示せず)により変速操作されて、前車軸ケース11
(図2参照)及び前輪デフ機構(図示せず)を介して右
及び左の前輪1に伝達される。右及び左の前輪1への伝
動系から分岐した動力が、ミッションケース4及び伝動
軸12、後車軸ケース13を介して、右及び左の後輪2
に伝達される。
【0015】次に、後車軸ケース13について説明す
る。図11に示すように後車軸ケース13に一本の第1
伝動軸14が配置されて、ミッションケース4からの伝
動軸12の動力が、一対のベベルギヤ12a,14aを
介して、第1伝動軸14に伝達されている。第1伝動軸
14の左右に一対の第2伝動軸15が同芯状に配置され
ており、第2伝動軸15に伝達された動力が伝動ギヤ1
6を介して、後輪2を支持する後車軸17に伝達され
る。
【0016】図12及び図11に示すように、第1伝動
軸14と右及び左の第2伝動軸15とが同芯状に配置さ
れている部分において、リング状の第1支持部材18が
スプライン構造にて第1伝動軸14と一体回転及びスラ
イド自在に外嵌され、第2伝動軸15の端部に円筒状の
第2支持部材19が固定されており、第1及び第2支持
部材18,19の間に多数の摩擦板20が配置されて、
第1及び第2支持部材18,19の間でサイドクラッチ
21が構成されている。摩擦板20を挟むようにストッ
パーリング18a,19aが、第1及び第2支持部材1
8,19に取り付けられており、第1支持部材18を図
12の紙面右方に付勢するバネ22が第1伝動軸14に
備えられている。
【0017】このようにバネ22により第1支持部材1
8が図12の紙面右方に付勢されることにより、ストッ
パーリング18a,19aにより摩擦板20が押圧され
て、サイドクラッチ21が伝動状態となり、第1伝動軸
14の動力がサイドクラッチ21を介して右及び左の第
2伝動軸15に伝達され、右及び左の後輪2が駆動され
る。図12及び図11に示すように、第1伝動軸14に
円筒状の第1操作部材23がスライド自在に外嵌されて
おり、第1操作部材23を図12の紙面左方にスライド
操作して、第1支持部材18を図12の紙面左方に押し
操作すると、ストッパーリング18a,19aによる摩
擦板20の押圧が消えて、サイドクラッチ21が伝動遮
断状態となる。このように一方のサイドクラッチ21を
伝動遮断状態に操作することにより、第1伝動軸14の
動力を一方の第2伝動軸15には伝達せずに、一方の後
輪2を自由に回転できる自由状態として、第1伝動軸1
4の動力を他方の第2伝動軸15に伝達し、他方の後輪
2を駆動すると言う状態を得ることができる。
【0018】図12及び図11に示すように、第2支持
部材19と後車軸ケース13との間に複数の摩擦板24
が配置されて、第2支持部材19及び後車軸ケース13
の間にサイドブレーキ25が構成されている。第1支持
部材18にベアリング26を介して、円筒状の第2操作
部材27が外嵌されて、第1支持部材18と第2操作部
材27とが一体でスライド自在に構成されている。
【0019】前述のようにバネ22により第1支持部材
18が図12の紙面右方に付勢されて、サイドクラッチ
21が伝動状態に操作されていると、第2操作部材27
が摩擦板24から離れて、サイドブレーキ25が制動解
除状態に操作されている。図12に示す状態から第2操
作部材27を紙面左方にスライド操作すると、第1支持
部材18が第1操作部材23から離れて、サイドクラッ
チ21が伝動遮断状態に操作されるのであり、第2操作
部材27が摩擦板24を押圧して、サイドブレーキ25
が制動状態に操作され、第2伝動軸15(後輪2)に制
動が掛かる。
【0020】次に前輪1の操向操作の構造について説明
する。図1,2,3に示すように、ミッションケース4
の前部にステアリング軸28が回転自在に上下向きに支
持されており、ミッションケース4の下部から下方に突
出するステアリング軸28の部分に、ピットマンアーム
29が固定されて、前車軸ケース11の左右に操向操作
自在に支持された前輪1とピットマンーム29とに亘っ
て、タイロッド30が接続されている。図3,4,6に
示すように、ミッションケース4の内部に、大径の第1
ギヤ32aと小径の第2ギヤ32bとが一体で回転する
ように支持されており、第1ギヤ32aに咬合するピニ
オンギヤ33に、図1に示す操縦ハンドル5と連動連結
された操作軸31が接続されている。ステアリング軸2
8の上部に扇型の操作ギヤ34が固定されて、操作ギヤ
34が第2ギヤ32bに咬合している。以上の構造によ
り、操縦ハンドル5を操作することによって、ピニオン
ギヤ33、第1及び第2ギヤ32a,32b、操作ギヤ
34及びステアリング軸28により、ピットマンアーム
29が操向操作されて、前輪1が右及び左に操向操作さ
れる。
【0021】次に、前輪1の右及び左への操向操作と図
12に示すサイドクラッチ21との連係について説明す
る。図4,6,7,9に示すように、ミッションケース
4の内部において、平面視で菱形の係合部材36が、ス
テアリング軸28の上端に上下スライド自在に支持され
て、係合部材36の折り曲げ部36aが操作ギヤ34の
長孔34aに挿入されている。この場合、係合部材36
の折り曲げ部36aと操作ギヤ34の長孔34aとは同
じ幅なので、係合部材36は操作ギヤ34及びステアリ
ング軸28と一体で回転しながら、ステアリング軸28
に沿って上下スライドする状態となっている。
【0022】ミッションケース4の左右方向に連係ロッ
ド35がスライド自在に支持され、連係ロッド35の端
部がミッションケース4の右側部から横側に突出してい
る。操作ギヤ34の下側において連係部材37が、ステ
アリング軸28に相対回転自在に外嵌されており、連係
ロッド35に固定されたブラケット35aの長孔35b
に、連係部材37のピン37aが挿入されている。係合
部材36の折り曲げ部36aよりも幅の広い長孔37b
が、連係部材37に形成されており、図4及び図7に示
す状態は、後述する操作アーム38aにより係合部材3
6が下方に押し込まれて、係合部材36の折り曲げ部3
6aが連係部材37の長孔37bに入り込んでいる状態
である。
【0023】図6及び図8に示すように、ミッションケ
ース4の右側部から横側に突出する連係ロッド35にお
いて、連係ロッド35の上側に位置するように支持板3
9がミッションケース4に固定されている。支持板39
の端部にワイヤ41のアウター41bが固定されて、ワ
イヤ41のインナー41aが、連係ロッド35に取り付
けられたブラケット40の開孔(図示せず)に挿入さ
れ、ワイヤ41のインナー41aの端部に抜け止め部材
41cが取り付けられている。ブラケット40にワイヤ
42のアウター42bが固定されて、ワイヤ42のイン
ナー42aが、支持板39の基部39aの開孔(図示せ
ず)に挿入され、ワイヤ42のインナー42aの端部に
抜け止め部材42cが取り付けられている。
【0024】図2及び図11に示すように、後車軸ケー
ス13に左右一対の操作軸43が回転自在に支持されて
おり、図12及び図13に示すように操作軸43の回転
中心から偏芯したピン43aが、右及び左のサイドクラ
ッチ21の第1操作部材23の孔23aに挿入されてい
る。右及び左の操作軸43に固定されたアーム43b
が、図2及び図10に示すように互いに左右中央側に向
いており、図2,6,10に示すようにワイヤ41のイ
ンナー41aが右の操作軸43のアーム43bに接続さ
れ、ワイヤ42のインナー42aが左の操作軸43のア
ーム43bに接続されている。このように、連係ロッド
35のスライド方向に沿って、同じ向きにワイヤ41,
42が配置される(図6参照)。
【0025】図2及び図6に示す状態は、操縦ハンドル
5により前輪1を直進位置に操作している状態であり、
図12に示すように右及び左のサイドクラッチ21が伝
動状態に操作されて、右及び左の前輪1、右及び左の後
輪2に動力が伝達されている状態である。この状態にお
いて、操縦ハンドル5により前輪1を右又は左に操向操
作して、係合部材36が操作ギヤ34及びステアリング
軸28と一体で回転しても、係合部材36の折り曲げ部
36aが連係部材37の長孔37bの範囲を移動するだ
けであれば、連係部材37及び連係ロッド35は図6に
示す状態を維持するのであり、右及び左の前輪1、右及
び左の後輪2に動力が伝達される状態が維持される。
【0026】次に図2及び図6に示す状態から操縦ハン
ドル5により前輪1を左に操向操作した際、係合部材3
6の折り曲げ部36aが連係部材37の長孔37bの端
部に達してから、さらに前輪1が左に操向操作される
と、係合部材36の折り曲げ部36aと連係部材37の
長孔37bとの係合により、操作ギヤ34及びステアリ
ング軸28と一緒に、連係部材37が図6の紙面反時計
方向に回転し、連係ロッド35がミッションケース4か
ら外部に出し操作(図6の紙面下方)される。
【0027】前述のように連係ロッド35がミッション
ケース4から外部に出し操作されると、図6に示すよう
に連係ロッド35によりワイヤ42のアウター42bが
抜け止め部材42cから離し操作され、結果的にワイヤ
42のインナー42aが引き操作されることになり、図
2及び図10に示す左の操作軸43が回転操作され、左
の操作軸43のピン43aにより、左の第1操作部材2
3が図12の紙面左方にスライド操作されて、左のサイ
ドクラッチ21が伝動状態から伝動遮断状態に操作され
始める。
【0028】これにより、前輪1を直進位置から左の操
向限界まで操向操作する場合、直進位置から係合部材3
6の折り曲げ部36aが連係部材37の長孔37bの端
部に達するまでは、右及び左の前輪1、右及び左の後輪
2に動力が伝達される状態が維持される。そして、さら
に前輪1が左に操向操作されると、左のサイドクラッチ
21が伝動状態から伝動遮断状態に操作され始めて、左
の後輪2に伝達される動力が次第に少なくなっていき、
前輪1が左の操向限界まで操向操作されると、左のサイ
ドクラッチ21が完全な伝動遮断状態となって、左の後
輪2が自由に回転できる自由状態となる。これに対し、
右及び左の前輪1、右の後輪2には同じ動力が伝達され
ている。
【0029】次に図2及び図6に示す状態から操縦ハン
ドル5により前輪1を右に操向操作した際、係合部材3
6の折り曲げ部36aが連係部材37の長孔37bの端
部に達してから、さらに前輪1が右に操向操作される
と、係合部材36の折り曲げ部36aと連係部材37の
長孔37bとの係合により、操作ギヤ34及びステアリ
ング軸28と一緒に、連係部材37が図6の紙面時計方
向に回転し、連係ロッド35がミッションケース4の内
部に引き操作(図6の紙面上方)される。前述のよう
に、連係ロッド35がミッションケース4の内部に引き
操作されると、図6に示すように連係ロッド35により
ワイヤ41のインナー41aが引き操作されて、図2及
び図10に示す右の操作軸43が回転操作され、右の操
作軸43のピン43aによって、右の第1操作部材23
がスライド操作されて、右のサイドクラッチ21が伝動
状態から伝動遮断状態に操作され始める。
【0030】これにより、前輪1を直進位置から右の操
向限界まで操向操作する場合、直進位置から係合部材3
6の折り曲げ部36aが連係部材37の長孔37bの端
部に達するまでは、右及び左の前輪1、右及び左の後輪
2に動力が伝達される状態が維持される。そして、さら
に前輪1が右に操向操作されると、右のサイドクラッチ
21が伝動状態から伝動遮断状態に操作され始めて、右
の後輪2に伝達される動力が次第に少なくなっていき、
前輪1が右の操向限界まで操向操作されると、右のサイ
ドクラッチ21が完全な伝動遮断状態となって、右の後
輪2が自由に回転できる自由状態となる。これに対し、
右及び左の前輪1、左の後輪2には同じ動力が伝達され
ている。
【0031】図6及び図8に示すようにネジ型式の調節
部44を回転操作することにより、支持板39に対する
ワイヤ41のアウター41bの固定位置、及びブラケッ
ト40に対するワイヤ42のアウター42bの固定位置
を、ワイヤ41,42に沿って変更することができる。
このように固定位置を変更すると、ブラケット40の開
孔及び支持板39の基部39aの開孔に挿入されている
ワイヤ41,42のインナー41a,42aも一緒に移
動することになり、図6に示すように抜け止め部材41
c,42cが、ブラケット40及び支持板39の基部3
9aに接当している状態から、紙面上方に抜け止め部材
41c,42cを、ブラケット40及び支持板39の基
部39aから少し離したりすることができる。これによ
り、前述のように連係ロッド35が出し操作及び引き操
作された際、ワイヤ41,42のインナー41a,42
aが引き操作されるタイミングを少し遅らせて、右又は
左のサイドクラッチ21が伝動状態から伝動遮断状態に
操作され始めるタイミングを少し遅らせるようにするこ
とができる。
【0032】次に、前輪1が右及び左に操向操作されて
も右及び左のサイドクラッチ21が伝動状態から伝動遮
断状態に操作されないようにする構成について説明す
る。図3,4,7に示すように、ミッションケース4の
内部において係合部材36の上側に、操作ロッド38が
ミッションケース4の左右方向に沿って回転自在に支持
されて、操作ロッド38に二股状の操作アーム38aが
固定されており、操作ロッド38の端部がミッションケ
ース4の右側部から横側に突出している。ミッションケ
ース4の外側の横軸芯P1周りに、板材を折り曲げて形
成された操作板45が揺動自在に支持されて、操作板4
5に操作レバー46が取り付けられており、操作ロッド
38の端部のアーム38bと操作板45とに亘って、ト
ッグルバネ47が接続されている。
【0033】図6,7,9に示すように、連係部材37
に対し係合部材36を持ち上げて、係合部材36の折り
曲げ部36aを連係部材37の長孔37bから抜く方向
に付勢するバネ48が備えられている。図3,4,7に
示す状態は操作レバー46を押し下げて入り位置に操作
している状態であり、操作ロッド38が図4の紙面反時
計方向に回転操作されて、操作アーム38aによりバネ
48に抗して係合部材36が下方に押し込まれて、係合
部材36の折り曲げ部36aが連係部材37の長孔37
bに入り込んでいる状態である。この場合、バネ48の
付勢力よりも、トッグルバネ47のトッグル機能による
保持作用の方が強いものに設定されているので、係合部
材36の折り曲げ部36aが連係部材37の長孔37b
に入り込んだ状態が維持される。この状態において、前
輪1が右又は左に操向操作されると、前述のように右又
は左のサイドクラッチ21が伝動状態から伝動遮断状態
に操作される。
【0034】次に、図3から図5に示すように操作レバ
ー46を引き上げて切り位置に操作すると、操作ロッド
38が図5の紙面時計方向に回転操作されて、操作アー
ム38aが係合部材36から上方に逃げて、バネ48の
付勢力により係合部材36の折り曲げ部36aが連係部
材37の長孔37bから上方に抜ける。この場合、バネ
48により、係合部材36の折り曲げ部36aが連係部
材37の長孔37bから上方に抜けた状態が維持される
のであり、トッグルバネ47のトッグル機能による保持
作用により、操作レバー46及び操作ロッド38が切り
位置に維持される。この状態において、前輪1が右又は
左に操向操作されても、連係部材37に対して係合部材
36が空転するだけで、連係ロッド35は出し操作及び
引き操作されず、右及び左のサイドクラッチ21が伝動
状態から伝動遮断状態に操作されることはない。
【0035】図5に示すように操作レバー46を切り位
置に操作した状態から、図4に示すように操作レバー4
6を押し下げて入り位置に操作した場合、前輪1が右又
は左に操向操作されていると、係合部材36の折り曲げ
部36aの位置と連係部材37の長孔37bの位置と
が、ずれている状態が生じているので、操作アーム38
aにより係合部材36を下方に押し込んで、係合部材3
6の折り曲げ部36aを連係部材37の長孔37bに入
れようとしても、入れることができない。
【0036】この場合、図4に示すトッグルバネ47の
トッグル機能により、操作レバー46及び操作板45が
入り位置に維持されると同時に、操作ロッド38が図4
の紙面反時計方向に付勢されている。これにより、前輪
1を直進位置付近に戻し操作すると、係合部材36の折
り曲げ部36aの位置と連係部材37の長孔37bの位
置とが合うので、トッグルバネ47のトッグル機能によ
り操作ロッド38が図4の紙面反時計方向に回転操作さ
れて、操作アーム38aによりバネ48に抗して係合部
材36が下方に押し込まれて、係合部材36の折り曲げ
部36aが連係部材37の長孔37bに入り込む。
【0037】この乗用型田植機では、前輪1が右又は左
に操向操作されて、前述のようにして右又は左のサイド
クラッチ21が伝動状態から伝動遮断状態に操作される
と、これと同時に苗植付装置9を田面から自動的に上昇
操作する自動上昇機能を備えており、次にこの自動上昇
機能について説明する。図6及び図8に示すように、板
材が台形状に折り曲げられた接当部材49が連係ロッド
35に固定されており、接当部材49に接触するリミッ
トスイッチ50が支持板39に固定されて、リミットス
イッチ50の信号が制御装置(図示せず)に入力されて
いる。
【0038】図6及び図8に示す状態は前輪1を直進位
置に操作している状態であり、この状態でリミットスイ
ッチ50が接当部材49に接当して、リミットスイッチ
50の信号により自動上昇機能は作動しない。次に前輪
1が右又は左に操向操作されて、連係ロッド35が引き
操作又は出し操作されると、連係ロッド35と一緒に接
当部材49が移動して、接当部材49がリミットスイッ
チ50から離れる。このような状態になると、リミット
スイッチ50の信号に基づいて、制御装置の自動上昇機
能により、図1に示す油圧シリンダ10の制御弁(図示
せず)が上昇位置に操作されて、油圧シリンダ10によ
り苗植付装置9が田面から自動的に上昇操作される。
【0039】前述の自動上昇機能を作動状態と停止状態
に操作する操作スイッチ(図示せず)が備えられてお
り、操作スイッチを作動位置に操作しておけば、前述の
ように前輪1が右又は左に操向操作されると、苗植付装
置9が田面から自動的に上昇操作されるのであり、操作
スイッチを停止位置に操作しておけば、前述のように前
輪1が右又は左に操向操作されても、苗植付装置9は上
昇操作されない。
【0040】図3,4,5に示すように、操作レバー4
6及び操作板45が入り位置に操作されていることを検
出するリミットスイッチ55が、ミッションケース4に
固定されており、リミットスイッチ55の信号が制御装
置に入力されている。これにより、操作レバー46を入
り位置に操作している状態において、前述の操作スイッ
チにより自動上昇機能を作動状態及び停止状態に操作で
きるのであり、操作レバー46を切り位置に操作してい
ると、操作スイッチに関係なく自動上昇機能が停止状態
に設定される。
【0041】次に、サイドブレーキ25の操作構造につ
いて説明する。図12及び図11に示すように、サイド
ブレーキ25の第2操作部材27の後端を押し操作する
二股状の操作アーム51が、後車軸ケース13に回転自
在に左右一対支持されており、図2及び図10に示すよ
うに操作アーム51の操作軸51aが後車軸ケース13
の外側に突出して、操作軸51aに固定されたアーム5
1bが、同じ機体右側に向くように設定されている。図
2に示すように、操縦部7の右前側に一対のサイドブレ
ーキペダル52,53が配置されており、右のサイドブ
レーキペダル52と右のサイドブレーキ25のアーム5
1bとが連係ロッド54により接続され、左のサイドブ
レーキペダル53と左のサイドブレーキ25のアーム5
1bとが連係ロッド54により接続されている。
【0042】以上の構造により、左のサイドブレーキペ
ダル53を踏み操作すると、連係ロッド54が引き操作
され、左のサイドブレーキ25の操作アーム51が、図
12の紙面反時計方向に回転操作されて、操作アーム5
1により第2操作部材27が図12の紙面左方にスライ
ド操作され、前述のように第1支持部材18が第1操作
部材23から離れて、左のサイドクラッチ21が伝動状
態から伝動遮断状態に操作されるのであり、第2操作部
材27が摩擦板24を押圧して、左のサイドブレーキ2
5が制動状態に操作され、左の第2伝動軸15(左の後
輪2)に制動が掛かる。次に右のサイドブレーキペダル
53を踏み操作すると、連係ロッド54が引き操作され
て、前述と同様に右のサイドクラッチ21が伝動状態か
ら伝動遮断状態に操作され、右のサイドブレーキ25が
制動状態に操作されて、右の第2伝動軸15(右の後輪
2)に制動が掛かる。
【0043】このように右及び左のサイドブレーキペダ
ル52,53を踏み操作する場合、図12に示すよう
に、第2操作部材27のスライド操作により第1支持部
材18を押し操作し、ストッパーリング18a,19a
による摩擦板20の押圧を消して、サイドクラッチ21
を伝動状態から伝動遮断状態に操作し、この後に第2操
作部材27のスライド操作により摩擦板24を押圧し
て、サイドブレーキ25を制動状態に操作する。これに
より、サイドクラッチ21の第1支持部材18のスライ
ド操作量よりも、サイドブレーキ25の第2操作部材2
7のスライド操作量の方が大きなものとなっている。
【0044】[発明の実施の別形態]図1〜図13に示
す構成では、前輪1が右又は左の操向限界まで操向操作
されると、右又は左のサイドクラッチ21が完全な伝動
遮断状態に操作されるように構成されているが、前輪1
が右又は左の操向限界まで操向操作されると、右又は左
のサイドクラッチ21が、動力をある程度伝達する半伝
動状態に操作されるように構成してもよい。図1〜図1
3に示す構成において、図11に示すベベルギヤ12
a,14aに代えて、デフロック装置付きの後輪デフ機
構(図示せず)を備えてもよい。
【0045】前輪1と後輪2とが略同じ速度で駆動され
る標準状態、及び前輪1が後輪2よりも高速で駆動され
る増速状態に操作自在な前輪変速装置(図示せず)を、
図1〜図13に示す構成に備えて、ワイヤ41,42を
前輪変速装置に接続するように構成してもよい。これに
より、前輪1が右又は左に操向操作されて、右又は左の
サイドクラッチ21が伝動状態から伝動遮断状態に操作
され始めると(右又は左のサイドブレーキ25が制動状
態に操作され始めると)、前輪変速装置が標準状態から
増速状態に操作される。
【0046】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、右及び左のサ
イドクラッチ並びに右及び左のサイドブレーキを備えた
水田作業車において、旋回中心側の後輪に対してサイド
クラッチが伝動遮断側に操作されて、サイドブレーキは
制動側に操作されない状態を得ることができるように構
成することにより、旋回に伴って旋回中心側の後輪があ
る程度回転しながら移動して、停止した旋回中心側の後
輪が引きずられたり、移動せずにその場で横に向きを変
えたりする状態を避けることができるようになるので、
水田内での旋回時に旋回中心側の後輪で田面を荒らして
しまう状態を少なくすることができるようになって、水
田作業車の走行性能を向上させることができた。請求項
1の特徴によると、旋回中心側の後輪に対してサイドク
ラッチが伝動遮断側に操作されて、サイドブレーキが制
動側に操作される状態も、これまで通りに得ることがで
き、旋回時に旋回中心側の後輪で田面を荒らすおそれが
ない場合や、旋回中心側の後輪で田面を荒らしてもこの
後に支障が生じない場合に、小回り旋回が行えるので、
この点においても水田作業車の走行性能を向上させるこ
とができた。
【0047】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴のように、右及び
左のサイドブレーキの制動側への操作(旋回中心側の後
輪で田面を荒らすことの多い状態)を、作業者の判断に
よって行われる右及び左のサイドブレーキペダルの踏み
操作に対応させることにより、右及び左のサイドブレー
キの制動側への操作(旋回中心側の後輪で田面を荒らす
ことの多い状態)の旋回時での頻度を少なくすることが
できるので、水田内での旋回時に旋回中心側の後輪で田
面を荒らしてしまう状態を、さらに少なくすることがで
きるようになって、水田作業車の走行性能をさらに向上
させることができた。
【0048】請求項3の特徴によると、請求項2の場合
と同様に前述の請求項2の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項3の特徴のように、右のサ
イドクラッチ及び右のサイドブレーキの操作部、並び
に、左のサイドクラッチ及び左のサイドブレーキの操作
部を、右及び左のサイドブレーキペダルが配置された右
又は左側に延出することにより、第2操作手段を短く且
つ簡素に構成することが可能になる点、第2操作手段と
機体フレームとの干渉を少なくすることができる点によ
り、第2操作手段及び第2操作手段に関連する部分の構
造の簡素化を図ることができた。
【0049】請求項4の特徴によると、請求項3の場合
と同様に前述の請求項3の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項4の特徴のように、右のサ
イドクラッチの操作部及び左のサイドクラッチの操作部
を、互いに機体左右中央側に向けて延出することによ
り、第1操作手段を機体の左右中央付近に短く、且つ直
線的に配置することが可能になるので、第1操作手段及
び第1操作手段に関連する部分の構造の簡素化を図るこ
とができた。
【0050】請求項5の特徴によると、請求項1〜4の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜4の「発
明の効果」を備えており、この「発明の効果」に加えて
以下のような「発明の効果」を備えている。請求項5の
特徴のように、サイドクラッチのみを伝動遮断側に操作
する操作ストロークが一般に小さい点に着目して、偏芯
カム機構によりサイドクラッチを伝動遮断側に操作する
ように構成することにより、サイドクラッチの伝動遮断
側への操作が確実に行われるようになって、水田作業車
の作動の信頼性を向上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機の全体側面図
【図2】操縦ハンドル、右及び左のサイドブレーキペダ
ル、右及び左のサイドクラッチ並びに右及び左のサイド
ブレーキの連係状態を示す概略平面図
【図3】ミッションケースにおけるピットマンアーム付
近の側面図
【図4】ミッションケースの操作ギヤ付近において操作
レバーを入り位置に操作している状態を示す縦断側面図
【図5】ミッションケースの操作ギヤ付近において操作
レバーを切り位置に操作している状態を示す縦断側面図
【図6】ミッションケースにおける操作ギヤ及び連係ロ
ッド付近の横断平面図
【図7】ミッションケースにおける操作ギヤ付近の縦断
正面図
【図8】ミッションケースから突出する連係ロッド付近
の正面図
【図9】ミッションケースの内部に配置される操作ギ
ヤ、連係部材及び係合部材を示す分解斜視図
【図10】後車軸ケースの平面図
【図11】後車軸ケースの横断平面図
【図12】後車軸ケースにおけるサイドクラッチ及びサ
イドブレーキ付近の横断平面図
【図13】後車軸ケースにおけるサイドクラッチの操作
軸付近の縦断側面図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 7 操縦部 13 後車軸ケース 21 サイドクラッチ 25 サイドブレーキ 34 ステアリング機構 41,42 第1操作手段 43 操作軸 43a 操作軸の操作部 43b サイドクラッチの操作部 51b サイドクラッチ及びサイドブレーキの操作
部 52,53 サイドブレーキペダル 54 第2操作手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 右及び左に操向操作自在な左右一対の前
    輪、及び左右一対の後輪を備えた水田作業車であって、 動力を右及び左の後輪に各々独立に伝動及び伝動遮断可
    能な左右一対のサイドクラッチと、右及び左の後輪を各
    々独立に制動可能な左右一対のサイドブレーキとを備え
    ると共に、 前記右及び左のサイドクラッチを各々独立に伝動遮断側
    に操作する第1操作手段と、 前記右及び左のサイドクラッチを各々独立に伝動遮断側
    に操作し、且つ、前記右及び左のサイドブレーキを各々
    独立に制動側に操作する第2操作手段とを備えてある水
    田作業車。
  2. 【請求項2】 前記第1操作手段が、前輪が右及び左に
    操向操作されると右及び左のサイドクラッチが伝動遮断
    側に操作されるように、前輪を右及び左に操向操作する
    ステアリング機構と前記右及び左のサイドクラッチとを
    連係するものであり、 前記第2操作手段が、右及び左のサイドブレーキペダル
    と前記右及び左のサイドクラッチ、右及び左のサイドブ
    レーキとを連係するものである請求項1記載の水田作業
    車。
  3. 【請求項3】 前記右のサイドクラッチ及び右のサイド
    ブレーキを後車軸ケースの右側に配置し、前記左のサイ
    ドクラッチ及び左のサイドブレーキを後車軸ケースの左
    側に配置して、前記右及び左のサイドブレーキペダルを
    操縦部の右又は左側に配置すると共に、 前記右のサイドクラッチ及び右のサイドブレーキの操作
    部、並びに、前記左のサイドクラッチ及び左のサイドブ
    レーキの操作部を、前記右及び左のサイドブレーキペダ
    ルが配置された右又は左側に延出して、 前記右及び左のサイドブレーキペダルと、前記右のサイ
    ドクラッチ及び右のサイドブレーキの操作部、並びに、
    前記左のサイドクラッチ及び左のサイドブレーキの操作
    部とを、前記第2操作手段により連係してある請求項2
    記載の水田作業車。
  4. 【請求項4】 前記右のサイドクラッチの操作部、及び
    前記左のサイドクラッチの操作部を、互いに機体左右中
    央側に向けて延出して、 前記ステアリング機構と、前記右のサイドクラッチの操
    作部及び前記左のサイドクラッチの操作部とを、前記第
    1操作手段により連係してある請求項3記載の水田作業
    車。
  5. 【請求項5】 回転操作される操作軸と、前記操作軸の
    回転軸芯から偏芯した前記操作軸の位置に備えられる操
    作部とを備えて構成された偏芯カム機構を、前記第1操
    作手段に備えて、前記操作軸の回転による前記操作部の
    移動により、前記右及び左のサイドクラッチを伝動遮断
    側に操作するように構成してある請求項1〜4のうちの
    いずれか一つに記載の水田作業車。
JP14696398A 1998-05-28 1998-05-28 水田作業車 Pending JPH11334642A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408934B1 (ko) * 2000-10-06 2003-12-11 이세키노우키가부시키가이샤 농작업기
JP2006335240A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Yanmar Co Ltd セミクローラ型作業車両

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408934B1 (ko) * 2000-10-06 2003-12-11 이세키노우키가부시키가이샤 농작업기
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