JP3210832B2 - 四輪駆動型作業車 - Google Patents

四輪駆動型作業車

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JP3210832B2
JP3210832B2 JP08107095A JP8107095A JP3210832B2 JP 3210832 B2 JP3210832 B2 JP 3210832B2 JP 08107095 A JP08107095 A JP 08107095A JP 8107095 A JP8107095 A JP 8107095A JP 3210832 B2 JP3210832 B2 JP 3210832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は四輪駆動型作業車におい
て、右及び左の後輪の自動的な制動操作の構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】四輪駆動型作業車の一例である農用トラ
クタにおいては、例えば特開平5−16833号公報に
開示されているような構造を備えたものがある。この構
造では、前輪(前記公報の図1中の5)と後輪(前記公
報の図1中の3)とが略同じ速度で駆動される標準状
態、及び前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に
切換操作自在な前輪変速装置(前記公報の図1中の6)
を備えており、右の後輪を制動可能な右サイドブレーキ
(前記公報の図1中の8R)、右サイドブレーキを制動
側に操作可能な右アクチュエータ(前記公報の図1及び
図3中の9R)、並びに、左の後輪を制動可能な左サイ
ドブレーキ(前記公報の図1中の8L)、左サイドブレ
ーキを制動側に操作可能な左アクチュエータ(前記公報
の図1及び図3中の9L)を備えている。
【0003】これにより、前輪が直進位置から右又は左
の設定角度以上に操向操作されて機体の旋回操作が行わ
れると、操作手段により前輪変速装置が標準状態から増
速状態に自動的に切換操作され、右又は左アクチュエー
タにより旋回中心側の右又は左サイドブレーキが自動的
に制動側に操作される。以上のように、前輪の増速作用
及び旋回中心側の後輪への制動作用により、機体の小回
り旋回が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように機体の旋
回操作時に旋回中心側の右又は左サイドブレーキが自動
的に制動側に操作される構造であると、特に地面が軟ら
かい場合に旋回中心側の右又は左アクチュエータの制動
側への操作力が強すぎて、旋回中心側の右又は左の後輪
が停止することがある。これにより、停止した旋回中心
側の右又は左の後輪が引きずられる状態となって、地面
を荒らしてしまうことがある。前述の構造において右又
は左アクチュエータは、機体の旋回操作時に右又は左サ
イドブレーキを制動側に操作する為だけにしか使用され
ていないので、この右又は左アクチュエータの多目的利
用と言う面でも改善の余地がある。
【0005】本発明は機体の旋回操作時に前輪変速装置
が標準状態から増速状態に自動的に切換操作され、右又
は左アクチュエータにより旋回中心側の右又は左サイド
ブレーキが自動的に制動側に操作されるように構成した
四輪駆動型作業車において、旋回中心側の後輪が停止し
て引きずられる状態をなくし、右及び左アクチュエータ
の多目的利用が図れるように構成することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は以上のよ
うな四輪駆動型作業車において、次のように構成するこ
とにある。
【0007】〔1〕 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態、及び
前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作
自在な前輪変速装置と、右の後輪を制動可能な右サイド
ブレーキと、右サイドブレーキを制動側に操作可能な右
アクチュエータと、左の後輪を制動可能な左サイドブレ
ーキと、左サイドブレーキを制動側に操作可能な左アク
チュエータとを備えて、前輪が直進位置から右又は左の
設定角度以上に操向操作されると、前輪変速装置を標準
状態から増速状態に、且つ、右又は左アクチュエータに
より旋回中心側の右又は左サイドブレーキを制動側に操
作可能に構成された操作手段を備えると共に、エンジン
からの動力を右及び左の後輪に分配する後輪デフ装置
と、右の後輪の回転数を検出する右回転数センサーと、
左の後輪の回転数を検出する左回転数センサーと、前輪
の直進位置からの右又は左への操向角度を検出する操向
角度センサーとを備え、操向角度センサーの検出に基づ
き、前輪が直進位置から右又は左の設定角度内に位置し
ている状態において、右及び左回転数センサーで検出さ
れる回転数の差が設定値以上になると、高回転側の右又
は左の後輪に制動が掛かるように、右又は左アクチュエ
ータにより右又は左サイドブレーキを制動側に操作する
自動制動手段を備えてある。
【0008】〔2〕 前輪と後輪とが略同じ速度で駆動される標準状態、及び
前輪が後輪よりも高速で駆動される増速状態に切換操作
自在な前輪変速装置と、右の後輪を制動可能な右サイド
ブレーキと、右サイドブレーキを制動側に操作可能な右
アクチュエータと、左の後輪を制動可能な左サイドブレ
ーキと、左サイドブレーキを制動側に操作可能な左アク
チュエータとを備えて、前輪が直進位置から右又は左の
設定角度以上に操向操作されると、前輪変速装置を標準
状態から増速状態に、且つ、右又は左アクチュエータに
より旋回中心側の右又は左サイドブレーキを制動側に操
作可能に構成された操作手段を備えると共に、右サイド
ブレーキを人為的に制動側に操作可能な右サイドブレー
キペダルと、右サイドブレーキペダルが制動側に踏み操
作されたことを検出する右操作センサーと、左サイドブ
レーキを人為的に制動側に操作可能な左サイドブレーキ
ペダルと、左サイドブレーキペダルが制動側に踏み操作
されたことを検出する左操作センサーと、前輪の直進位
置からの右又は左への操向角度を検出する操向角度セン
サーとを備え、操向角度センサーの検出に基づき、前輪
が直進位置から右又は左の設定角度内に位置している状
態において、右操作センサーにより右サイドブレーキペ
ダルのみが制動側に踏み操作されたことが検出される
と、左アクチュエータにより左サイドブレーキを制動側
に操作する左制御手段と、操向角度センサーの検出に基
づき、前輪が直進位置から右又は左の設定角度内に位置
している状態において、左操作センサーにより左サイド
ブレーキペダルのみが制動側に踏み操作されたことが検
出されると、右アクチュエータにより右サイドブレーキ
を制動側に操作する右制御手段とを備えてある。
【0009】
【作用】
【0010】
【0011】〔I〕 前項〔1〕のように構成すると例えば図1に示すよう
に、前輪1を右又は左の設定角度A以上に操向操作した
機体の旋回操作時において、前輪変速装置6が標準状態
から増速状態に切換操作され、右又は左アクチュエータ
13R,13Lにより、旋回中心側の右又は左サイドブ
レーキ11R,11Lが自動的に制動側に操作される。
【0012】前輪1を右又は左の設定角度A内に操向操
作した直進状態、又は緩やかな旋回状態において、右及
び左回転数センサー18R,18Lにより右及び左の後
輪2の回転数が検出され、右及び左の後輪2の回転数の
差が検出されている。この場合、右及び左の後輪2の回
転数の差が設定値以上になると、一方の後輪2が特に地
面の軟らかい部分に乗って、後輪デフ装置5の作用によ
り高速で空転し始め、機体が前輪1の向きとは異なる向
きに向き始めたと判断される。これにより、右又は左ア
クチュエータ13R,13Lによって、高回転側の後輪
2の右又は左サイドブレーキ11R,11Lが自動的に
制動側に操作され、高回転側の後輪2の回転数が落とさ
れるのであり、機体が前輪1の向きとは異なる向きに向
き始める状態が抑えられる。
【0013】以上のように、機体の旋回操作時に使用さ
れる右及び左サイドブレーキ用の右及び左アクチュエー
タが、直進状態及び緩やかな旋回状態において、右及び
左の後輪の回転数の差を抑える機能(後輪デフ装置のロ
ック機能)を備えることになる。これにより、後輪デフ
装置のロック機構が不要になる。
【0014】〔II〕 前項〔2〕のように構成すると例えば図1に示すよう
に、前輪1を右又は左の設定角度A以上に操向操作した
機体の旋回操作時において、前輪変速装置6が標準状態
から増速状態に切換操作され、右又は左アクチュエータ
13R,13Lにより、旋回中心側の右又は左サイドブ
レーキ11R,11Lが自動的に制動側に操作される。
【0015】前輪1を右又は左の設定角度A内に操向操
作した直進状態、又は緩やかな旋回状態において、作業
者が誤って右サイドブレーキペダル12Rのみを踏み操
作したり、左サイドブレーキペダル12Lのみを踏み操
作したりすると、機体が急に向きを変える状態となり、
地面を荒らしてしまうことがある。
【0016】この場合、前項〔2〕のように構成する
と、作業者が右サイドブレーキペダル12Rを踏み操作
して、右サイドブレーキ11Rが制動側に操作される
と、左アクチュエータ13Lにより左サイドブレーキ1
1Lが自動的に制動側に操作される。逆に作業者が左サ
イドブレーキペダル12Lを踏み操作して、左サイドブ
レーキ11Lが制動側に操作されると、右アクチュエー
タ13Rにより右サイドブレーキ11Rが自動的に制動
側に操作される。これにより、直進状態又は緩やかな旋
回状態において、作業者が誤って右又は左サイドブレー
キペダルを踏み操作しても、他方の右又は左サイドブレ
ーキが自動的に制動側に操作され、結果的に右及び左サ
イドブレーキの両方が制動側に操作された状態となっ
て、機体が急に向きを変えるような状態にはならない。
【0017】
【発明の効果】
【0018】請求項1のように構成すると、機体の旋回
操作時に前輪変速装置が標準状態から増速状態に自動的
に切換操作され、右又は左アクチュエータにより旋回中
心側の右又は左サイドブレーキが自動的に制動側に操作
されるように構成した四輪駆動型作業車において、機体
の旋回操作時に使用される右及び左サイドブレーキ用の
右及び左アクチュエータが、直進状態及び緩やかな旋回
状態での右及び左の後輪の回転数の差を抑える機能も備
えることになる。これにより、右及び左アクチュエータ
の多目的利用が図れて、後輪デフ装置のロック機構が不
要になるので、構造の簡素化の面で有利なものとなる。
【0019】請求項2のように構成すると、機体の旋回
操作時に前輪変速装置が標準状態から増速状態に自動的
に切換操作され、右又は左アクチュエータにより旋回中
心側の右又は左サイドブレーキが自動的に制動側に操作
されるように構成した四輪駆動型作業車において、機体
の旋回操作時に使用される右及び左サイドブレーキ用の
右及び左アクチュエータが、直進状態又は緩やかな旋回
状態での作業者の誤操作(右又は左サイドブレーキペダ
ルの踏み操作)による機体の急な向き変化を抑える機能
も備えることになる。これにより、右及び左アクチュエ
ータの多目的利用が図れて、構造の簡素化の面で有利な
ものとなる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (1)図1は四輪駆動型作業車の一例である農用トラク
タの概略を示しており、左右に操向操作自在な前輪1及
び後輪2で支持された機体の前部に、エンジン(図示せ
ず)、後部にミッションケース4を備えて農用トラクタ
が構成されている。エンジンからの動力は、ミッション
ケース4内の主変速装置(図示せず)及び副変速装置
(図示せず)を介して、後輪デフ装置5から右及び左の
後輪2に伝達されており、後輪デフ装置5の直前から分
岐した動力が前輪変速装置6、前輪出力軸7及び前輪デ
フ装置8を介して左右の前輪1に伝達される。
【0021】図1に示すように前輪変速装置6は、前輪
1と後輪2とが略同じ速度で駆動される標準状態、及び
前輪1が後輪2よりも高速で駆動される増速状態の2状
態に切換操作可能に構成されており、切換操作用のシフ
ト部材9がバネ10により標準ギヤ20との咬合側に付
勢されて、通常はシフト部材9が標準ギヤ20に咬合し
た標準状態となっている。作動油の供給位置及び作動油
を抜く排油位置の2位置に切換操作自在な電磁操作式の
第1制御弁15が備えられており、第1制御弁15から
の作動油を、シフト部材9と標準ギヤ20との間に形成
されている油室(図示せず)内に供給すると、シフト部
材9が紙面左方にスライド操作され、摩擦クラッチ21
が押圧入り操作されて増速状態が得られる。
【0022】図1及び図2に示すように右の後輪2を制
動可能な右サイドブレーキ11R、及び左の後輪2を制
動可能な左サイドブレーキ11Lが備えられている。操
縦部の床面の右側に右サイドブレーキペダル12R、及
び左サイドブレーキペダル12Lが並べて配置され、右
及び左サイドブレーキペダル12R,12Lと右及び左
サイドブレーキ11R,11Lとが、右シリンダ13R
(右アクチュエータに相当)及び左シリンダ13L(左
アクチュエータに相当)、連係ロッド14を介して連動
連結されている。
【0023】右シリンダ13Rに作動油を供給し左シリ
ンダ13Lから作動油を抜く右制動位置、左シリンダ1
3Lに作動油を供給し右シリンダ13Rから作動油を抜
く左制動位置、並びに右及び左シリンダ13R,13L
から作動油を抜く解除位置の3位置に切換操作自在な電
磁操作式の第2制御弁16、右及び左シリンダ13R,
13Lに供給される作動油の圧力を高低に制御可能な電
磁操作式の減圧弁17が備えられている。
【0024】図2に示すように右及び左シリンダ13
R,13Lはバネ13aで伸長側に付勢されており、第
2制御弁16を解除位置に操作した状態で、右及び左サ
イドブレーキペダル12R,12Lを踏み操作すること
により、右及び左サイドブレーキ11R,11Lを各々
独立に人為的に制動側に操作することができる。次に、
第2制御弁16を右制動位置又は左制動位置に操作し
て、右又は左シリンダ13R,13Lを収縮操作するこ
とにより、右又は左サイドブレーキ11R,11Lを制
動側に操作することができるのであり、減圧弁17によ
って右及び左シリンダ13R,13Lによる制動側への
操作力を強弱に変更することができる。
【0025】図1に示すように右の後輪2の回転数を検
出する右回転数センサー18R、左の後輪2の回転数を
検出する左回転数センサー18L、後輪デフ装置5に入
力される直前の動力の回転数を検出する回転数センサー
19が備えられており、右及び左回転数センサー18
R,18L、回転数センサー19の検出値が制御装置2
2に入力されている。前輪1の操向操作用で操縦ハンド
ル3によって左右に揺動操作されるピットマンアーム2
3が備えられ、ピットマンアーム23の角度を検出する
ことによって直進位置からの前輪1の右又は左への操向
角度を検出する操向角度センサー24が備えられてお
り、操向角度センサー24の検出値が制御装置22に入
力されている。
【0026】図1及び図2に示すように、右サイドブレ
ーキペダル12Rが踏み操作されたことを検出するリミ
ットスイッチ式の右操作センサー25R、左サイドブレ
ーキペダル12Lが踏み操作されたことを検出するリミ
ットスイッチ式の左操作センサー25Lが備えられてお
り、右及び左操作センサー25R,25Lの信号が制御
装置22に入力されている。
【0027】(2)次に、機体の旋回操作時の状態につ
いて図3に基づいて説明する。作業者が操縦ハンドル3
によって前輪1を直進位置から右又は左の設定角度A以
上に操向操作し、機体の旋回操作が開始された場合、こ
のことが操向角度センサー24の検出値により検出され
ると(ステップS1)、図1に示す第1切換スイッチ2
6が切り位置OFFに操作されている状態では(ステッ
プS2)、前輪変速装置6は増速状態に切換操作される
ことはなく標準状態に維持されるのであり、旋回中心側
の右又は左サイドブレーキ11R,11Lも自動的に制
動側に操作されることはない。このように第1切換スイ
ッチ26を切り位置OFFに操作している状態での機体
の旋回操作時において、作業者が旋回中心側の右又は左
サイドブレーキペダル12R,12Lを踏み操作すれ
ば、旋回中心側の右又は左サイドブレーキ11R,11
Lが制動側に操作される。
【0028】次に機体の旋回操作時において第1切換ス
イッチ26が第1旋回位置Dに操作されていると(ステ
ップS2)、回転数センサー19の検出値N3が設定値
N4以下の場合(機体の走行速度が比較的低速の場合)
(ステップS3,S4)、第1制御弁15が排油位置か
ら供給位置に操作されて、前輪変速装置6が標準状態か
ら増速状態に切換操作される(ステップS5)。これに
対し、旋回中心側の右又は左サイドブレーキ11R,1
1Lは自動的に制動側に操作されない。
【0029】このように第1切換スイッチ26を第1旋
回位置Dに操作している状態での機体の旋回操作時にお
いて、作業者が旋回中心側の右又は左サイドブレーキペ
ダル12R,12Lを踏み操作すれば、旋回中心側の右
又は左サイドブレーキ11R,11Lが制動側に操作さ
れる。そして、作業者が操縦ハンドル3によって前輪1
を右又は左の設定角度A内に操向操作し機体の旋回操作
が終了すると(ステップS1)、第1制御弁15が供給
位置から排油位置に操作されて、前輪変速装置6が増速
状態から標準状態に切換操作される(ステップS1
3)。
【0030】逆に、第1切換スイッチ26を第1旋回位
置Dに操作しての機体の旋回操作時において(ステップ
S2)、回転数センサー19の検出値N3が設定値N4
よりも大きい場合(機体の走行速度が比較的高速の場
合)(ステップS3,S4)、前輪変速装置6は増速状
態に切換操作されることはなく標準状態に維持されるの
であり、旋回中心側の右又は左サイドブレーキ11R,
11Lも自動的に制動側に操作されることはない。
【0031】次に機体の旋回操作時において第1切換ス
イッチ26が第2旋回位置ADに操作されていると、回
転数センサー19の検出値N3が設定値N4以下の場合
(機体の走行速度が比較的低速の場合)(ステップS
6,S7)、第1制御弁15が排油位置から供給位置に
操作されて、前輪変速装置6が標準状態から増速状態に
切換操作され(ステップS8)、第2制御弁16が解除
位置から右又は左制動位置に操作されて、右又は左シリ
ンダ13R,13Lにより、旋回中心側の右又は左サイ
ドブレーキ11R,11Lが自動的に制動側に操作され
る(ステップS9)(操作手段に相当)。
【0032】旋回中心側の右又は左サイドブレーキ11
R,11Lの制動側への操作力は、旋回中心側の右又は
左の後輪2が停止しないように、減圧弁17によって少
し弱いものに設定されており、右又は左回転数センサー
18R,18Lにより旋回中心側の右又は左の後輪2の
回転数N1が検出されている(ステップS10)。この
場合、旋回中心側の右又は左の後輪2の回転数N1が設
定値N5以下に低下して、旋回中心側の右又は左の後輪
2が停止しかかると(ステップS11)、減圧弁17に
より右又は左シリンダ13R,13Lに供給される作動
油の圧力が自動的に低下操作され、旋回中心側の右又は
左サイドブレーキ11R,11Lの制動側への操作力が
自動的に弱められて(ステップS12)、旋回中心側の
右又は左の後輪2が停止する状態が防止される(操作力
制御手段に相当)。
【0033】そして、作業者が操縦ハンドル3によって
前輪1を右又は左の設定角度A内に操向操作し機体の旋
回操作が終了すると(ステップS1)、第1制御弁15
が供給位置から排油位置に操作されて、前輪変速装置6
が増速状態から標準状態に切換操作され(ステップS1
3)、第2制御弁16が右又は左制動位置から解除位置
に操作されて、旋回中心側の右又は左サイドブレーキ1
1R,11Lが解除操作される(ステップS14)。
【0034】逆に第1切換スイッチ26を第2旋回位置
ADに操作しての機体の旋回操作時において(ステップ
S2)、回転数センサー19の検出値N3が設定値N4
よりも大きい場合(機体の走行速度が比較的高速の場
合)(ステップS6,S7)、前輪変速装置6は増速状
態に切換操作されることはなく標準状態に維持されるの
であり、旋回中心側の右又は左サイドブレーキ11R,
11Lも自動的に制動側に操作されることはない。
【0035】(3)次に、前輪1を右又は左の設定角度
A内に操向操作している状態について、図4に基づいて
説明する。前輪1を右又は左の設定角度A内に操向操作
した直進状態、又は緩やかな旋回状態において、図1に
示す第2切換スイッチ27が入り位置ONに操作されて
いると(ステップS15)、右及び左回転数センサー1
8R,18Lにより、右及び左の後輪2の回転数N1が
検出されて(ステップS16,S17)、右及び左の後
輪2の回転数N1の差N2が検出される(ステップS1
8)。
【0036】この場合に、右及び左の後輪2の回転数N
1の差N2が設定値N6以上になると(ステップS1
9)、一方の後輪2が特に地面の軟らかい部分に乗っ
て、後輪デフ装置5の作用により高速で空転し始めたと
判断されて、第2制御弁16が解除位置から右又は左制
動位置に操作され、右又は左シリンダ13R,13Lに
より、高回転側の後輪2の右又は左サイドブレーキ11
R,11Lが自動的に制動側に操作される(ステップS
20)。右又は左サイドブレーキ11R,11Lの制動
側への操作力は、減圧弁17によって弱いものに設定さ
れており、右及び左の後輪2の回転数N1の差N2が設
定値N6未満に戻るまで行われる(自動制動手段に相
当)。
【0037】次に、前輪1を右又は左の設定角度A内に
操向操作している状態において、回転数センサー19の
検出値N3が設定値N7以上の場合(機体の走行速度が
比較的高速の場合)(ステップS21,S22)、作業
者が右サイドブレーキペダル12Rを踏み操作して、右
サイドブレーキ11Rが制動側に操作されると(ステッ
プS23)、右操作センサー25Rの信号に基づき、第
2制御弁16が解除位置から左制動位置に操作されて、
左シリンダ13Lにより左サイドブレーキ11Lが自動
的に制動側に操作される(ステップS25)(左制御手
段に相当)。
【0038】逆に、作業者が左サイドブレーキペダル1
2Lを踏み操作して、左サイドブレーキ11Lが制動側
に操作されると(ステップS24)、左操作センサー2
5Lの信号に基づき、第2制御弁16が解除位置から右
制動位置に操作されて、右シリンダ13Rにより右サイ
ドブレーキ11Rが自動的に制動側に操作される(ステ
ップS26)(右制御手段に相当)。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】前輪変速装置、右及び左サイドブレーキ、右及
び左サイドブレーキペダル、右及び左シリンダ等の連係
状態を示す概略図
【図2】右及び左サイドブレーキ、右及び左サイドブレ
ーキペダル、右及び左シリンダの連係状態を示す側面図
【図3】前輪変速装置、右及び左サイドブレーキの制御
の前半の流れを示す図
【図4】前輪変速装置、右及び左サイドブレーキの制御
の後半の流れを示す図
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 5 後輪デフ装置 6 前輪変速装置 11R 右サイドブレーキ 11L 左サイドブレーキ 12R 右サイドブレーキペダル 12L 左サイドブレーキペダル 13R 右アクチュエータ 13L 左アクチュエータ 18R 右回転数センサー 18L 左回転数センサー 24 操向角度センサー 25R 右操作センサー 25L 左操作センサー N1 右及び左の後輪の回転数 N2 右及び左の後輪の回転数の差 N5,N6 設定値 A 設定角度
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−94429(JP,A) 特開 平2−175331(JP,A) 特開 平4−252734(JP,A) 特開 平5−16833(JP,A) 特開 平5−69752(JP,A) 特開 平5−193514(JP,A) 特開 平5−262151(JP,A) 特開 平6−144046(JP,A) 特開 平6−255528(JP,A) 特開 平6−298117(JP,A) 特開 平7−25351(JP,A) 実開 平6−23876(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 17/34 B62D 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)よ
    りも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪変
    速装置(6)と、 右の後輪(2)を制動可能な右サイドブレーキ(11
    R)と、前記右サイドブレーキ(11R)を制動側に操
    作可能な右アクチュエータ(13R)と、左の後輪
    (2)を制動可能な左サイドブレーキ(11L)と、前
    記左サイドブレーキ(11L)を制動側に操作可能な左
    アクチュエータ(13L)とを備えて、前記前輪(1)
    が直進位置から右又は左の設定角度(A)以上に操向操
    作されると、前記前輪変速装置(6)を標準状態から増
    速状態に、且つ、前記右又は左アクチュエータ(13
    R),(13L)により旋回中心側の右又は左サイドブ
    レーキ(11R),(11L)を制動側に操作可能に構
    成された操作手段を備えると共に、 エンジンからの動力を前記右及び左の後輪(2)に分配
    する後輪デフ装置(5)と、前記右の後輪(2)の回転
    数(N1)を検出する右回転数センサー(18R)と、
    前記左の後輪(2)の回転数(N1)を検出する左回転
    数センサー(18L)と、前記前輪(1)の直進位置か
    らの右又は左への操向角度を検出する操向角度センサー
    (24)とを備え、 前記操向角度センサー(24)の
    検出に基づき、前記前輪(1)が直進位置から右又は左
    の設定角度(A)内に位置している状態において、前記
    右及び左回転数センサー(18R),(18L)で検出
    される回転数(N1)の差(N2)が設定値(N6)以
    上になると、高回転側の右又は左の後輪(2)に制動が
    掛かるように、前記右又は左アクチュエータ(13
    R),(13L)により右又は左サイドブレーキ(11
    R),(11L)を制動側に操作する自動制動手段を備
    えてある四輪駆動型作業車。
  2. 【請求項2】 前輪(1)と後輪(2)とが略同じ速度
    で駆動される標準状態、及び前輪(1)が後輪(2)よ
    りも高速で駆動される増速状態に切換操作自在な前輪変
    速装置(6)と、 右の後輪(2)を制動可能な右サイドブレーキ(11
    R)と、前記右サイドブレーキ(11R)を制動側に操
    作可能な右アクチュエータ(13R)と、左の後輪
    (2)を制動可能な左サイドブレーキ(11L)と、前
    記左サイドブレーキ(11L)を制動側に操作可能な左
    アクチュエータ(13L)とを備えて、 前記前輪(1)が直進位置から右又は左の設定角度
    (A)以上に操向操作されると、前記前輪変速装置
    (6)を標準状態から増速状態に、且つ、前記右又は左
    アクチュエータ(13R),(13L)により旋回中心
    側の右又は左サイドブレーキ(11R),(11L)を
    制動側に操作可能に構成された操作手段を備えると共
    に、 前記右サイドブレーキ(11R)を人為的に制動側に操
    作可能な右サイドブレーキペダル(12R)と、前記右
    サイドブレーキペダル(12R)が制動側に踏み操作さ
    れたことを検出する右操作センサー(25R)と、前記
    左サイドブレーキ(11L)を人為的に制動側に操作可
    能な左サイドブレーキペダル(12L)と、前記左サイ
    ドブレーキペダル(12L)が制動側に踏み操作された
    ことを検出する左操作センサー(25L)と、前記前輪
    (1)の直進位置からの右又は左への操向角度を検出す
    る操向角度センサー(24)とを備え、 前記操向角度センサー(24)の検出に基づき、前記前
    輪(1)が直進位置から右又は左の設定角度(A)内に
    位置している状態において、前記右操作センサー(25
    R)により右サイドブレーキペダル(12R)のみが制
    動側に踏み操作されたことが検出されると、前記左アク
    チュエータ(13L)により前記左サイドブレーキ(1
    1L)を制動側に操作する左制御手段と、 前記操向角度センサー(24)の検出に基づき、前記前
    輪(1)が直進位置から右又は左の設定角度(A)内に
    位置している状態において、前記左操作センサー(25
    L)により左サイドブレーキペダル(12L)のみが制
    動側に踏み操作されたことが検出されると、前記右アク
    チュエータ(13L)により前記右サイドブレーキ(1
    1L)を制動側に操作する右制御手段とを備えてある四
    輪駆動型作業車。
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