JP2853830B2 - トラクタ−の旋回制御装置 - Google Patents

トラクタ−の旋回制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラクタ−の旋
回制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、トラクタ−の前輪駆動系の中に高低
速切換装置を組み込み、直進時には前後輪の周速が略等
しい低速状態となし、旋回時には前輪の周速を後輪のそ
れより略2倍程度高めて高速状態を作り出すように構成
したものが知られている。又、トラクタ−等において
は、後輪を制動するブレ−キ装置が左右独立して設けら
れ、これらは運転者の足元に設けられた左右一対のブレ
−キペダルを操作して左右のブレ−キペダルを同時に、
あるいは個々に制動できるようにしている。
【0003】このようなブレ−キ装置を備えたトラクタ
−にあっては、高速で移動する路上走行以外は、左右の
ブレ−キペダルを連結することはなく、圃場内において
のみ旋回内側の後輪を制動して機体を旋回させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、高低速切換
装置を有するトラクタ−を用いて耕耘作業等を行なう場
合であって、最小旋回半径で機体を旋回させようと思え
ば、前輪駆動系を高速状態にすると共に、旋回内側のブ
レ−キペダルを踏み込んでブレ−キ装置も作動させなけ
ればならないが、こうした操作は、圃場端での旋回時に
ステアリングハンドル操作や油圧レバ−の操作を伴うた
めに煩雑であり、又、畦際での旋回時にブレ−キペダル
を踏み続けて旋回することは運転者にとって負担でもあ
る。
【0005】また、高低速切換装置が作動して前輪が高
速で回転駆動させられるのと同時にブレ−キ装置が効く
と、機体後部が大きく外側へ振られるために、不慣れな
者では操縦が困難になると共に、機体が転倒する危険性
が生じてくる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は前記の課題に
鑑みて提案するものであって、次のような技術的手段を
講じた。即ち、前輪の操向角を検出する操向角検出装置
と、前輪の駆動状態を高低速に切り換える高低速切換装
置と、左右の後輪を独立的に制動する左右一対のブレ−
キ装置とを有するトラクタ−において、前輪の操向角が
所定角以上に操作されたときには旋回内側のブレ−キ装
置の作動よりも先に前記高低速切換装置が作動するよう
構成されたことを特徴とするトラクタ−の旋回制御装置
の構成とする。
【0007】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて、この発
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、1
はトラクタ−で、機枠の前部にエンジンを搭載してな
り、ミッションケ−ス内にあって後向きに軸架された伝
動軸5の後端部に、後輪デフ装置6のベベルギヤ7に噛
み合うベベルピニオン8が取り付けられている。そし
て、前輪駆動系のクラッチ(以下前輪クラッチとする)
10に伝動するための互いに歯数の異なる一対の伝動ギ
ヤ11、12が取り付けられている。前輪クラッチ10
としては2段変速の湿式多板クラッチが採用されてお
り、伝動軸5と平行なクラッチ軸14に、両側に低速用
の受動板15,…と高速用の受動板16,…を備えた受
体18と、前記低速用の受動板15に対応する駆動板1
9,…を備えた低速用のクラッチギヤ20と、前記高速
用の受動板16に対応する駆動板22,…を備えた高速
用のクラッチギヤ23が設けられている。
【0008】クラッチギヤ20、23はクラッチ軸14
に対して回動自在で、それぞれが前記伝動ギヤ11、1
2に各別に噛合している。前記前輪クラッチ10は油圧
式の切替弁25と圧力制御弁26によって、伝動ギヤ1
1とクラッチギヤ20が噛合する低速、伝動ギヤ12と
クラッチギヤ23が噛合する高速、及びいずれもが切れ
た中立の3段階に切り替わるように構成している。
【0009】そして、クラッチ軸14はジョイント28
を介して前輪に回転動力を伝達するドライブシャフト3
0に接続されている。後輪デフ装置6の軸32(L,
R)には、左右後輪のホィ−ルギヤ33(L,R)に噛
合するホィ−ルピニオン35(L,R)と、ブレ−キ装
置37(L,R)のブレ−キ板38(L,R)が取り付
けられている。ブレ−キシュ−39(L,R)は切替弁
40と圧力制御弁41の制御で作動するブレ−キシリン
ダ42(L,R)によって各々個別に駆動させることが
でき、任意の側の後輪にブレ−キをかけることができ
る。
【0010】このトラクタ−1は上記走行装置のステア
リングを制御するステアリング制御装置44が設けられ
ている。このステアリング制御装置44は図3に示すよ
うに構成されており、ステアリングシャフト45に接続
する中間シャフト46の下部に設けられたステアリング
センサ47で前輪の操向角、すなわち、ステアリング切
れ角を検出し、これをコントロ−ラ50で処理し、切替
弁40及び圧力制御弁41に出力信号が出される。
【0011】図4を具体的に説明すると、A,Bはそれ
ぞれ弱旋回時と急旋回時の回転中心、C,Dはそれぞれ
後車軸と前車軸の中心点であり、角度θ1,θ2,θ3
は制御の基準となる設定角である。ステアリングセンサ
47で検出される検出ステアリング操向角がθ1の範囲
内であるときは前輪クラッチ10が中立に保持され、後
輪のみを駆動して走行が行なわれる。検出ステアリング
角がθ1からθ2の範囲内にあるときは低速にクラッチ
10が入る。このときの前輪と後輪の回転比はR1:R
2で、後輪に対して前輪が若干高速で回転するようにな
っている。
【0012】検出ステアリング角がθ2からθ3の範囲
になると、前輪クラッチ10が高速に切り替えられる。
このときの、前輪と後輪の回転比はR3:R4で後輪に
対して前輪がかなり速く回転するため、急旋回を行なっ
ても後輪がスリップすることがなく、安定した走行を行
なうことができる。また、θ3は最小旋回半径での旋回
時におけるステアリング角で、検出ステアリング角がこ
れに近づくと旋回内側のブレ−キ装置が作動して、その
側のブレ−キをかけて急旋回を助けるようになってい
る。なお、この場合は前輪クラッチ10が高速側に切り
替えられているために前輪が後輪に対してブレ−キとな
ることがなく、迅速に旋回できる。
【0013】このように、圃場内において、小半径で機
体を旋回させるときには、まず、前輪クラッチ10が高
速側に切換えられ、その後、やや遅れて旋回内側の後輪
ブレ−キが作動するので、機体後部が外側へ大きく振ら
れることがなく、機体を安全に旋回させることができ
る。
【0014】
【発明の効果】この発明は前記の如く、前輪の操向角を
検出する操向角検出装置と、前輪の駆動状態を高低速に
切り換える高低速切換装置と、左右の後輪を独立的に制
動する左右一対のブレ−キ装置とを有するトラクタ−に
おいて、前輪の操向角が所定角以上に操作されたときに
は旋回内側のブレ−キ装置の作動よりも先に前記高低速
切換装置が作動するよう構成したものであるから、高低
速切換装置と旋回内側のブレ−キ装置が同時に働くこと
によって機体が瞬時に大きく横向きに振られるようなこ
とがなく、機体操作に不慣れな者でも機体を安全に旋回
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタ−の側面図である。
【図2】要部の説明図である。
【図3】ステアリング制御装置のブロック図である。
【図4】ステアリング制御の説明図である。
【符号の説明】
1 トラクタ− 2 エンジン 3 ミッションケ−ス 10 前輪クラッチ 37 ブレ−キ装置 44 ステアリング制御装置 50 制御手段(コントロ−ラ)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪の操向角を検出する操向角検出装置
    と、前輪の駆動状態を高低速に切り換える高低速切換装
    置と、左右の後輪を独立的に制動する左右一対のブレ−
    キ装置とを有するトラクタ−において、前輪の操向角が
    所定角以上に操作されたときには旋回内側のブレ−キ装
    置の作動よりも先に前記高低速切換装置が作動するよう
    構成されたことを特徴とするトラクタ−の旋回制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59176121A (ja) * 1983-03-24 1984-10-05 Kubota Ltd 四輪駆動車輛の前輪駆動制御装置
JPS60193779A (ja) * 1984-03-16 1985-10-02 Kubota Ltd 車両のブレ−キ装置

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