JPH1038076A - 静油圧式変速装置における操作レバーとブレーキペダルの連動機構 - Google Patents

静油圧式変速装置における操作レバーとブレーキペダルの連動機構

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JPH1038076A
JPH1038076A JP21541496A JP21541496A JPH1038076A JP H1038076 A JPH1038076 A JP H1038076A JP 21541496 A JP21541496 A JP 21541496A JP 21541496 A JP21541496 A JP 21541496A JP H1038076 A JPH1038076 A JP H1038076A
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JP
Japan
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arm
brake pedal
interlocking
brake
switching arm
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JP21541496A
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English (en)
Inventor
Yoichi Nakasa
陽一 仲佐
Akemasa Kimura
明正 木村
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
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  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行輪を制動するブレーキペダルの踏込み操
作で静油圧式変速装置を前進状態から走行停止の中立位
置側に戻すことにより、変速装置および制動機構に不要
な負荷を与えることなく走行機体を速やかに停止させる
ことができる静油圧式変速装置における操作レバーとブ
レーキペダルの連動機構を提供する。 【解決手段】 切換えアーム17を取着したトラニオン
軸TRに、連結ロッド19を介して操作レバー5に接続
される連動アーム18を同軸状に遊嵌し、両アームの一
端17a、18a間を引張コイル弾機20で接続する第
1の機構部21と、一端23aをブレーキペダル10
a、10bに接続したワイヤ23の他端側アウタ23´
を連動アーム18の他端18bに固定し、これから突出
するワイヤ23の先端23bを切換えアーム17の他端
17bに接続する第2の機構部24を備え、上記切換え
アーム17の前進F側への回動時にブレーキペダル10
a、10bを踏込み操作した際に、引張されるワイヤ2
3を介して切換えアーム17を中立N側に復帰する構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバイン、農用
トラクタ等に装備される静油圧式変速装置に係り、特に
変速操作する操作レバーに走行輪の制動機構を操作する
ブレーキペダルを連動連結し、その踏込み操作で走行輪
を制動すると同時に、静油圧式変速装置を前進状態から
走行停止の中立位置側に復帰させて、当該変速装置およ
び制動機構に不要な負荷を与えることなく走行機体を速
やかに停止させることができる静油圧式変速装置におけ
る操作レバーとブレーキペダルの連動機構に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般にコンバイン、農用トラクタ等に装
備される、油圧モータを利用したいわゆる静油圧式変速
装置(HST)は、図12に示すように、入力軸Tに連
結される可動斜板Uをトラニオン軸TRに軸支し、前後
進を切換える操作レバーの切換操作に連繋して上記トラ
ニオン軸TRを正逆回動させることにより、可動斜板U
の傾斜角度a、bを調節し、油圧ポンプVおよび油圧モ
ータWを介して出力軸Xの正逆回転駆動の切換を行うと
共に、上記操作レバーの中立位置への復帰で可動斜板U
の傾斜角度を中立位置の零度cに保持することにより、
出力軸Xの回転駆動を停止するように構成されている。
【0003】しかしながら、上記構成のものでは、操作
レバーによる静油圧式変速装置の制御動作は単独の機能
構成となっているため、例えば上記操作レバーの操作に
より機体を前進方向に走行させている最中にブレーキペ
ダルを踏込み操作して減速あるいは機体停止を行なうに
は、静油圧式変速装置の出力軸の回転駆動力に抗するだ
けの制動力をもって走行輪を制動しなければならず、必
然的に制動機構の制動容量を大きくする必要が生じるば
かりでなく、制動される走行輪からの車軸負荷が出力軸
を介して静油圧式変速装置にフィードバックされ、当該
静油圧式変速装置に対する負荷が増大してしまい、繰返
しの使用で変速装置および制動機構の経年的な劣化を誘
発し易い、という欠点を有するものであった。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如
き実状に鑑み従来の欠点を解消すべく創案されたもので
あって、その目的とするところは、操作レバーによる静
油圧式変速装置の変速制御にブレーキペダルを連動連結
し、その踏込み操作により当該変速装置を中立位置に復
帰させて、変速装置および制動機構に不要な負荷を与え
ることなく機体の減速および停止を円滑に行なうことが
できる静油圧式変速装置における操作レバーとブレーキ
ペダルの連動機構を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】課題を解決するため、本
発明が採用した技術的手段は、可動斜板を軸支するトラ
ニオン軸の外端に切換えアームを取着し、操作レバーの
前後進操作に連繋する上記切換えアームの回動作動によ
り出力軸の正逆回転駆動と回転停止とを行うようにした
静油圧式変速装置において、上記操作レバーの杆部に連
結ロッドを介して接続される連動アームをトラニオン軸
に同軸状に遊嵌し、かつ該連動アームの一端と前記切換
えアームの一端との間に引張コイル弾機を接続する第1
の機構部と、一端をブレーキペダルに接続したワイヤの
他端側アウタを連動アームの他端に固定し、これから突
出するワイヤの先端を切換えアームの他端に接続する第
2の機構部を備えると共に、上記連結ロッドの連動アー
ム側の係止端を、操作レバーの中立位置で切換えアーム
の側部に当接し、操作レバーを前進操作した際に、これ
に連繋する連動アームの回動作動により引張コイル弾機
を介して切換えアームを前進側に回動し、かつ操作レバ
ーを後進操作した際に、移動する連結ロッドの係止端で
切換えアームを後進側に回動する一方、上記切換えアー
ムの前進側への回動時にブレーキペダルを踏込み操作し
た際には、引張されるワイヤを介して切換えアームを中
立側に復帰するようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の構成を、図面に示した実
施例に基づいて詳細に説明する。図1において、1は農
用トラクタであり、該農用トラクタ1は前後輪2、3を
装備した機体フレーム1aの中央上部に、ハンドル4、
操作レバー5、座席シート6等からなる運転操作部7を
設け、その後部には後輪3を回転駆動するトランスミッ
ションとして静油圧式変速装置8が装備されていると共
に、上記静油圧式変速装置8の下部には、左右の後輪
3、3をそれぞれ各別に独立して制動する制動機構9、
9が設けられ、運転操作部7の床面上に突出して配置し
た左右のブレーキペダル10a、10bの踏込み操作に
よりブレーキリンク機構11および制動機構9、9を介
して左右後輪3、3を制動するように構成されている。
【0007】上記静油圧式変速装置8は、図2に示すよ
うに、エンジンEから前後輪3、4の各差動伝動装置1
2、13に至る間に介装されており、入力軸Tに対する
2本の出力軸X、X´のうち、出力軸X´はPTO変速
機構14に接続され、また出力軸Xは中間ギヤ機構15
を介して上記差動伝動装置13に接続されていると共
に、上記中間ギヤ機構15からの分岐出力をプロペラシ
ャフト16を介して差動伝動装置12に接続し、前後輪
3、4をともに走行駆動する4WD構成となっている。
【0008】上記操作レバー5は、図3に示すように、
切換えアーム17を取着した静油圧式変速装置8のトラ
ニオン軸TRに対し、これに遊嵌される連動アーム18
と連結ロッド19を介して連動連結されており、かつ該
連動アーム18の一端18aと切換えアーム17の一端
17aとの間には引張コイル弾機20が接続されて第1
の機構部21が形成されていると共に、図4および図8
(a)に示すように、前記ブレーキペダル10a、10
bの各ブレーキリンク22a、22b間には、ワイヤ2
3の一端23aを中央位置に接続した共通のリンクプレ
ート22cが枢支点A、Bを介して連結されており、当
該ワイヤ23の他端側アウタ23´を連動アーム18の
他端18bに固定し、かつこれから突出するワイヤ23
の先端23bを切換えアーム17の他端17bに接続し
て第2の機構部24が形成されている。
【0009】更に前記連結ロッド19の連動アーム18
側の係止端19aは、操作レバー5の中立位置Nで切換
えアーム17の一側部17cに当接しており、上記操作
レバー5の前進F側への傾倒操作で引張コイル弾機20
を介して切換えアーム17を図視で反時計方向に回動
し、また操作レバー5の後進R側への傾倒操作に連繋す
る上記連結ロッド19の係止端19aの押出し作動で切
換えアーム17を時計方向に回動させてトラニオン軸T
Rを正逆回動するように構成されている。
【0010】また上記連動アーム18上には、円周縁部
25aと、直線縁からなる山形縁部25bを有する回動
カム25が枢支されており、上記各縁部25a、25b
の一方の連結端26aを切換えアーム17の他側部17
dに当接させると共に、一端を操作レバー5の回動先端
5aに連結した連動ワイヤ27の他端を、上記回動カム
25の他方の連結端26bに接続し、そのアウタ27a
を連動アーム18に固定して操作レバー5の前進F側あ
るいは後進R側への傾倒操作で回動カム25を正逆回動
するようになっている。
【0011】なお、28はワイヤ23の一端23aとリ
ンクプレート22cとの間に介装され、かつ連動アーム
18の一端18aと切換えアーム17の一端17aとの
間に接続した引張コイル弾機20の弾持力よりも大きい
弾持力を有する引張コイル弾機、29a、29bは回動
軸30a、30bを介して左右の制動機構9、9にそぞ
れ連結される接続ロッド、31は差動伝動装置13から
後輪3に至る間に設けた駐停車用ブレーキ装置である。
【0012】本発明は叙上の如く構成されているから、
操作レバー5の操作により静油圧式変速装置8を介して
農用トラクタ1を前進走行させる場合に、操作レバー5
を中立位置Nから前進F側に傾倒操作すると、図5に示
すように、連結ロッド19が引張されて連動アーム18
が反時計方向に回動する。この時、上記連動アーム18
の一端18aに接続した引張コイル弾機20を介して切
換えアーム17も反時計方向に回動し、操作レバー5の
前進F側への操作量に応じたトラニオン軸TRの回動に
より所望の前進走行速度に切り替わる。
【0013】そして上記操作レバー5の前進F側への傾
倒操作に伴い、連動ワイヤ27を介して回動カム25が
図視で反時計方向に回動され、この回動カム25の一方
の連結端26aは、操作レバー5の中立位置Nで当接し
ていた切換えアーム17の他側部17dから離間するこ
とになり、上記切換えアーム17と回動カム25との間
に隙間Dが形成される。
【0014】上述のような操作レバー5による前進走行
時において、図6に示すように、ブレーキペダル10
a、10bを同時に踏込み操作すると、左右の制動機構
9、9が制動駆動されて後輪3、3が回転停止方向に制
動されると共に、図8(a)に点線で示す位置から実線
で示す位置までリンクプレート22cが移動し、この移
動量に対応する距離Lだけワイヤ23の一端23aが引
張され、連動アーム18の他端18bと切換えアーム1
7の他端17bとの間でワイヤ23の先端23bが縮入
することになり、上記切換えアーム17は引張コイル弾
機20の弾持力に抗して図視で隙間Dの範囲内で時計方
向に回動し、トラニオン軸TRは前進側から中立位置側
に向けて回動する。
【0015】したがって、ブレーキペダル10a、10
bの踏込み作動に連繋して静油圧式変速装置8のトラニ
オン軸TRが中立位置に近づく方向に自動的に回動する
ことにより、当該静油圧式変速装置8および制動機構
9、9の双方に不要な負荷を掛けることなく、走行する
農用トラクタ1を停止させることができ、また、上記ブ
レーキペダル10a、10bの踏込み操作を解除すれ
ば、引張コイル弾機20の復元弾持力により、切換えア
ーム17は操作レバー5の前進F側への操作量に応じた
トラニオン軸TRの回動位置まで回動し、農用トラクタ
1を当初の前進走行速度に復帰させることができる。
【0016】次に操作レバー5を中立位置Nから後進R
に傾倒操作すると、図7に示すように、連結ロッド19
が押し出されて連動アーム18が時計方向に回動するに
伴い、上記連結ロッド19の係止端19aが切換えアー
ム17を押圧し、図視で時計方向に回動する切換えアー
ム17を介してトラニオン軸TRが所望の後進走行速度
まで回動する。そしてこれと同時に、上記操作レバー5
の後進R側への傾倒操作によりその回動先端5aに接続
した連動ワイヤ27が引張され、回動カム25が図視で
時計方向に回動することにより、この回動カム25の円
周縁部25aと切換えアーム17の他側部17dが当接
し、当該切換えアーム17は連結ロッド18の係止端1
9aと回動カム5の円周縁部25aとの間に固持される
ことになる。
【0017】したがって、上記のような操作レバー5の
後進R側への傾倒操作時おいては、ブレーキペダル10
a、10bを踏込み操作しても、ワイヤ23に対する踏
込み作動力は、その一端23aとリンクプレート22c
との間に接続した引張コイル弾機28により吸収されて
上記切換えアーム17は現状の後進走行位置にトラニオ
ン軸TRを保持することになり、左右の制動機構9、9
のみが後輪3、3を回転停止方向に制動駆動し、当該制
動機構9、9の制動作動と静油圧式変速装置8の後進側
へ回転作動との間で駆動上の無理が生ずることがなく、
また後進方向への急発進を防止することができる。
【0018】前述の操作レバー5とブレーキペダル10
a、10bとの連繋についての説明では、当該ブレーキ
ペダル10a、10bを同時に踏込み操作した場合を示
したが、左右のブレーキペダル10a、10bのうち旋
回内側の後輪3を制動しながら機体を操向する、いわゆ
る小旋回走行時においては、図8(b)および(c)に
示すように、操作レバー5の前進F側への操作で駆動す
る第1の機構部21に対して、第2の機構部24はブレ
ーキペダル10a、10bを同時に踏込み操作した場合
に比してワイヤ23の引張量が距離Lの1/2となる操
作量で駆動される。
【0019】すなわち同図(b)のように、例えば左の
ブレーキペダル10aを踏込み操作しながら農用トラク
タ1を左旋回走行させる場合に、踏込み操作しない右の
ブレーキペダル10bの枢支点Aを支点として左のブレ
ーキリンク22aを連結する枢支点B側のみが回動する
ので、各枢支点A、Bの中央でリンクプレート22cに
引張コイル弾機28を介して接続されるワイヤ23の一
端23aは、枢支点Bの移動量に対してその1/2の引
張量となり、このワイヤ23に接続された切換えアーム
17の回動量も結果的に1/2となって、トラニオン軸
TRは中立位置Nまで回動せずに、接続ロッド29aを
介して左の制動機構9により左後輪3を制動したまま、
静油圧式変速装置8の前進F側への操作レバー5で設定
される回転駆動力を減じた後輪3の回転駆動が行なわれ
ることになる。上記の連繋動作は、同図(c)に示す右
のブレーキペダル10bを踏込み操作しながら農用トラ
クタ1を右旋回走行させる場合にも同様に行なわれる。
【0020】したがって、ブレーキペダル10aあるい
は10bの踏込み操作量を弱めに調節する、あるいは前
進F側に位置する操作レバー5を中立位置N側に少し戻
す、等のような煩わしい操作を要することなく、ブレー
キペダル10aを踏込み操作するのみで静油圧式変速装
置8を減速駆動しながら同時に制動作動も行なえるの
で、機体の高速旋回を未然に防止することができ、旋回
走行時の安全性を確保することができる。
【0021】ここで、本発明の操作レバー5とブレーキ
ペダル10a、10bの連動機構では、当該ブレーキペ
ダル10a、10bの踏込み操作で静油圧式変速装置8
を中立位置側に戻すように作用するので、旋回内側の後
輪3を制動しながら機体を操向する小旋回走行を必要と
しない場合には、図9および図10に示すように、左右
の独立した制動機構9、9に代えて静油圧式変速装置8
の出力軸Xから後輪3、3の差動伝動装置13に至る中
間部に駐停車用ブレーキ装置31を介装し、ブレーキペ
ダル10a、10bを第2の機構部24にのみ連動連結
するように構成しても良い。上記の構成では静油圧式変
速装置8を中立位置側へ戻した際の減速作用を利用する
ことにより、制動機構と同等の制動作動を行なうことが
可能となり、ブレーキ装置としては小容量の駐停車用ブ
レーキ装置31のみで済むため、走行駆動系の構成を簡
素化することができる。
【0022】なお、前記の図2および図10に示す走行
駆動系の構成では、静油圧式変速装置8の出力軸Xから
取り出される駆動力を前輪2、後輪3へ分岐して伝達す
るようにしたものをそれぞれ示したが、上記の各構成に
代えて、図11に示すように、後輪駆動用の静油圧式変
速装置8aとは別に前輪駆動用の静油圧式変速装置8b
を独立して設けるように構成すれば、本発明の操作レバ
ー5とブレーキペダル10a、10bの連動機構を静油
圧式変速装置8aにのみ付加することができ、農用トラ
クタ1の旋回時においてブレーキペダル10aまたは1
0bを踏込み操作しても、前輪駆動用の静油圧式変速装
置8bは現状の回転駆動が変化することなく維持される
ので、後輪3、3に対する前輪2、2の旋回走行が速や
かに行なわれ、小旋回走行を容易とすることが可能とな
る。
【0023】
【発明の効果】これを要するに本発明は、可動斜板を軸
支するトラニオン軸の外端に切換えアームを取着し、操
作レバーの前後進操作に連繋する上記切換えアームの回
動作動により出力軸の正逆回転駆動と回転停止とを行う
ようにした静油圧式変速装置において、上記操作レバー
の杆部に連結ロッドを介して接続される連動アームをト
ラニオン軸に同軸状に遊嵌し、かつ該連動アームの一端
と前記切換えアームの一端との間に引張コイル弾機を接
続する第1の機構部と、一端をブレーキペダルに接続し
たワイヤの他端側アウタを連動アームの他端に固定し、
これから突出するワイヤの先端を切換えアームの他端に
接続する第2の機構部を備えると共に、上記連結ロッド
の連動アーム側の係止端を、操作レバーの中立位置で切
換えアームの側部に当接し、操作レバーを前進操作した
際に、これに連繋する連動アームの回動作動により引張
コイル弾機を介して切換えアームを前進側に回動し、か
つ操作レバーを後進操作した際に、移動する連結ロッド
の係止端で切換えアームを後進側に回動する一方、上記
切換えアームの前進側への回動時にブレーキペダルを踏
込み操作した際には、引張されるワイヤを介して切換え
アームを中立側に復帰するようにしたから、ブレーキペ
ダルの踏込み操作量を弱めに調節する、あるいは前進側
に位置する操作レバーを中立位置側に少し戻す、等のよ
うな煩わしい操作を要することなく、ブレーキペダルを
踏込み操作するのみで静油圧式変速装置を減速駆動しな
がら同時に制動作動も行なうことができ、静油圧式変速
装置および制動機構の双方に不要な負荷を掛けずに走行
機体を停止させることができると共に、ブレーキペダル
の踏込み操作を解除すれば、引張コイル弾機の復元弾持
力により、切換えアームは操作レバーの前進側への操作
量に応じたトラニオン軸の回動位置まで自動的に戻るの
で、機体の当初の前進走行速度に速やかに復帰させるこ
とができる。また、上記ブレーキペダルは、各別に踏込
み可能な一対のブレーキペダルで構成され、かつ当該各
ブレーキペダルを左右走行輪の独立する制動機構にそれ
ぞれ連結すると共に、上記各ペダルのブレーキリンク間
をリンクプレートで連結し、その枢支点間の中央位置に
前記第2の機構部を構成するワイヤを接続したから、ブ
レーキペダルの踏込み操作量を変えることなく、左右の
ブレーキペダルを同時に踏込み操作する場合は、トラニ
オン軸の中立位置側への回動量を大とし、また旋回内側
のブレーキペダルを踏込み操作しながら機体を小旋回走
行させる際に何れか一方を踏込み操作する場合には、ト
ラニオン軸の中立位置側への回動量を小とすることがで
き、高速旋回を緩和して安全な速度での旋回走行を容易
に得ることができる。更に、上記ブレーキペダルに連結
される左右走行輪の制動機構に代えて、出力軸から駆動
系の差動伝動装置に至る中間部に駐停車用ブレーキ装置
を介装し、ブレーキペダルを前記第2の機構部にのみ連
動連結したから、静油圧式変速装置を中立側への復帰し
た際の減速作用を利用することにより、制動機構と同等
の制動作動を行なうことが可能となり、ブレーキ装置と
しては小容量の駐停車用ブレーキ装置のみで済むため、
走行駆動系の構成を簡素化することができる。という極
めて有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】農用トラクタの全体側面図である。
【図2】エンジンから静油圧式変速装置を経て前後輪に
至る走行駆動系を示す系統図である。
【図3】トラニオン軸に対する操作レバーとブレーキペ
ダルの連結構成を示す要部接続図である。
【図4】リンクプレートを介したワイヤとブレーキペダ
ルとの接続を示すようぶ平面図である。
【図5】操作レバーを前進側に傾倒操作した際の各部の
連動関係を示す作用説明図である。
【図6】操作レバーを前進側に傾倒操作した状態でブレ
ーキペダルの踏込み操作を行なった際の各部の連動関係
を示す作用説明図である。
【図7】操作レバーを後進側に傾倒操作した際の各部の
連動関係を示す作用説明図である。
【図8】(a)は左右のブレーキペダルを同時に踏込み
操作した状態を示す作用説明図である。(b)は、左の
ブレーキペダルを踏込み操作した状態を示す作用説明図
である。(c)は、右のブレーキペダルを踏込み操作し
た状態を示す作用説明図である。
【図9】トラニオン軸に対する操作レバーとブレーキペ
ダルの連結構成を示す他例の要部接続図である。
【図10】エンジンから静油圧式変速装置を経て前後輪
に至る走行駆動系を示す他例の系統図である。
【図11】エンジンから2つの静油圧式変速装置を経て
前後輪に至る走行駆動系を示す系統図である。
【図12】静油圧式変速装置の内部構造を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
5 操作レバー 8 静油圧式変速装置 10a ブレーキペダル 10b ブレーキペダル 17 切換えアーム 17b 他端 17c 側部 18 連動アーム 18b 他端 19 連結ロッド 19a 係止端 20 引張コイル弾機 21 第1の機構部 22a ブレーキリンク 22b ブレーキリンク 22c リンクプレート 23 ワイヤ 23´ 他端側アウタ 23b 先端 24 第2の機構部 31 駐停車用ブレーキ装置 N 中立位置 F 前進側 R 後進側 TR トラニオン軸 X 出力軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 61/40 F16H 61/40 F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動斜板を軸支するトラニオン軸の外端
    に切換えアームを取着し、操作レバーの前後進操作に連
    繋する上記切換えアームの回動作動により出力軸の正逆
    回転駆動と回転停止とを行うようにした静油圧式変速装
    置において、上記操作レバーの杆部に連結ロッドを介し
    て接続される連動アームをトラニオン軸に同軸状に遊嵌
    し、かつ該連動アームの一端と前記切換えアームの一端
    との間に引張コイル弾機を接続する第1の機構部と、一
    端をブレーキペダルに接続したワイヤの他端側アウタを
    連動アームの他端に固定し、これから突出するワイヤの
    先端を切換えアームの他端に接続する第2の機構部を備
    えると共に、上記連結ロッドの連動アーム側の係止端
    を、操作レバーの中立位置で切換えアームの側部に当接
    し、操作レバーを前進操作した際に、これに連繋する連
    動アームの回動作動により引張コイル弾機を介して切換
    えアームを前進側に回動し、かつ操作レバーを後進操作
    した際に、移動する連結ロッドの係止端で切換えアーム
    を後進側に回動する一方、上記切換えアームの前進側へ
    の回動時にブレーキペダルを踏込み操作した際には、引
    張されるワイヤを介して切換えアームを中立側に復帰す
    るようにしたことを特徴とする静油圧式変速装置におけ
    る操作レバーとブレーキペダルの連動機構。
  2. 【請求項2】 上記ブレーキペダルは、各別に踏込み可
    能な一対のブレーキペダルで構成され、かつ当該各ブレ
    ーキペダルを左右走行輪の独立する制動機構にそれぞれ
    連結すると共に、上記各ペダルのブレーキリンク間をリ
    ンクプレートで連結し、その枢支点間の中央位置に前記
    第2の機構部を構成するワイヤを接続したことを特徴と
    する請求項1記載の静油圧式変速装置における操作レバ
    ーとブレーキペダルの連動機構。
  3. 【請求項3】 上記ブレーキペダルに連結される左右走
    行輪の制動機構に代えて、出力軸から駆動系の差動伝動
    装置に至る中間部に駐停車用ブレーキ装置を介装し、ブ
    レーキペダルを前記第2の機構部にのみ連動連結したこ
    とを特徴とする請求項1記載の静油圧式変速装置におけ
    る操作レバーとブレーキペダルの連動機構。
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