JP2000355272A - トラクタのブレーキ装置 - Google Patents

トラクタのブレーキ装置

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JP2000355272A
JP2000355272A JP16829399A JP16829399A JP2000355272A JP 2000355272 A JP2000355272 A JP 2000355272A JP 16829399 A JP16829399 A JP 16829399A JP 16829399 A JP16829399 A JP 16829399A JP 2000355272 A JP2000355272 A JP 2000355272A
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brake
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pedals
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JP16829399A
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Tomofumi Ochi
知文 越智
Hitoshi Nomura
均 野村
Keiichi Hayashi
恵一 林
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のトラクタのブレーキ装置においては、
左右ブレーキペダルの連結装置は手動で連結・非連結を
切り換えるようにしており、走行を一旦停止して切換作
業をする必要があり煩雑であった。また、左右ブレーキ
ペダルが連結されたままの状態で、前輪倍速装置及び自
動ブレーキ装置が作動可能状態に切り換えられ作動して
しまい、車体の姿勢や挙動が不安定になる恐れがあっ
た。 【解決手段】 左右のブレーキ装置29a・29bを作
動させる左右ブレーキペダル13a・13bに、該左右
ブレーキペダルを連結可能に構成した連結装置15を設
け、該連結装置は電気的手段により作動され、該連結装
置により左右ブレーキペダルが連結されている状態では
前記前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動不能状態
となり、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動可能
状態となると、前記連結装置により左右ブレーキペダル
が非連結状態とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前輪倍速増速装置
及び自動ブレーキ装置を備えるトラクタにおけるブレー
キ装置であって、左右ブレーキペダルを連結可能に構成
した連結装置をブレーキペダルに設けたトラクタのブレ
ーキ装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、前輪の操向操作に連動して作
動する前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置を備えたトラ
クタは知られており、該トラクタの左右ブレーキ装置を
作動させる左右ブレーキペダルに、該左右ブレーキペダ
ル連結可能とする連結装置を設けたものがあった。該連
結装置は、例えば左右一方のブレーキペダルに板状部材
を回動自在に取り付けるとともに、左右他方のブレーキ
ペダルに該板状部材が係合可能な受け部材を取り付け
て、該板状部材を受け部材に係合させることで左右ブレ
ーキペダルを連結するようにしていた。そして、運転・
作業状況に応じて、手動で連結装置の板状部材を回動操
作して、左右ブレーキペダルの連結・非連結を切り換え
るようにしていた。さらに、該トラクタにおいては、前
輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動可能状態になっ
ている場合に、操向操作を行うと該操作に連動して前輪
倍速装置が作動して前輪が増速されるとともに、自動ブ
レーキ装置が作動して旋回内側の後輪が制動されるよう
に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
左右ブレーキペダルの連結装置は、手動にて左右ブレー
キペダルの連結・非連結状態を切り換えるようにしてお
り、該左右ブレーキペダルの連結・非連結状態を切り換
えるためには、走行を一旦停止して左右ブレーキペダル
に取り付けられた板状部材を直接回動操作する必要があ
り、切換作業が煩雑であった。また、手動で切り換えを
行うため、該連結装置により左右ブレーキペダルが連結
されたままの状態で、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装
置を作動可能状態に切り換えてしまう場合があり、この
状態で操向操作を行って前輪倍速装置及び自動ブレーキ
装置を作動させると、左右のブレーキ装置が作動して左
右後輪がともに制動されてしまい、車体の姿勢や挙動が
不安定になる恐れがあった。また、トラクタの副変速装
置を高速段に変速して高速走行する場合、左右ブレーキ
ペダルが非連結になっていると、左右一方のブレーキペ
ダルのみが踏圧操作されて左右一方の後輪のみが制動さ
れてしまい、車体の姿勢や挙動が不安定になる恐れがあ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。即ち、請求項1に記載のごとく、前
輪の操向操作に連動して作動する前輪倍速装置及び自動
ブレーキ装置を備えたトラクタにおいて、左右のブレー
キ装置を作動させる左右ブレーキペダルに、該左右ブレ
ーキペダルを連結可能に構成した連結装置を設け、該連
結装置は電気的手段により作動され、該電気的手段がオ
ン状態の場合に左右ブレーキペダルを非連結状態とし、
該電気的手段がオフ状態の場合に左右ブレーキペダルを
連結状態とする。
【0005】請求項2に記載のごとく、前記連結装置に
より左右ブレーキペダルが連結されている状態では、前
記前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動不能状態と
なる。
【0006】請求項3に記載のごとく、前記前輪倍速装
置及び自動ブレーキ装置が作動可能状態となると、前記
連結装置により左右ブレーキペダルが非連結状態とされ
る。
【0007】請求項4に記載のごとく、前記トラクタの
副変速装置が高速段に変速されると、前記連結装置によ
り左右ブレーキペダルが連結状態とされる。
【0008】前記トラクタの副変速装置が高速段に変速
されると、インストルメントパネル上に設けた連結状態
表示ランプが、左右ブレーキペダルが非連結状態である
ことを表示するように構成した。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明のブレーキ装置を搭載したトラクタ
を示す側面図、図2は同じく平面図、図3はインストル
メントパネルを示す図、図4はブレーキ機構を示す側面
図、図5はブレーキペダルに設けた連結装置を示す平面
図、図6は前輪倍速装置、自動ブレーキ装置及び連結装
置の動作機構を示す接続回路図、図7は前輪倍速装置及
び自動ブレーキ装置を示す油圧回路図、図8は副変速レ
バー及びレバーガイドを示す平面図、図9は同じく側面
図である。
【0010】まず、本発明のブレーキ装置を搭載したト
ラクタの全体構成について図1、図2により説明する。
前後に前輪2・2及び後輪3・3を懸架する本機の部に
ボンネット4を配置し、該ボンネット4にエンジン5を
内蔵している。ボンネット4の後方にはステアリングハ
ンドル51を設けて、該ステアリングハンドル51の後
方にはシート52を配設している。また、ステアリング
ハンドル51の前方にはインストルメントパネル18が
配設されている。そして、ステアリングハンドル51、
シート52、及びインストルメントパネル18等はキャ
ビン12により覆われている。
【0011】エンジン5の後方にはトランスミッション
53を連設し、エンジン5からの動力を後輪3に伝達し
て駆動している。また、エンジン5の駆動力は、機体後
端から後方に突出したPTO軸を駆動し、機体後端部の
作業機装着装置56に接続した作業機57を駆動するよ
うに構成している。シート52の一側方には主変速レバ
ー58が配設され、他側方には副変速レバー59が配設
されており、該主変速レバー58及び副変速レバー59
により、主変速装置及び副変速装置の変速操作をそれぞ
れ行うようにしている。また、左右の前輪2・2を支持
するフロントアクスル2aには、左右の前輪2の近傍に
それぞれ切れ角センサ54a・54bを取り付けて、操
向時における各前輪2の切れ角を検出するように構成し
ている。
【0012】また、本トラクタにおいては、後輪3・3
のみを駆動する二輪駆動状態と、前輪2・2と後輪3・
3との両方を駆動する四輪駆動状態とを切換可能に構成
されている。さらに、旋回時に前輪2・2の駆動回転を
増速させる前輪倍速装置、及び、旋回時に旋回内側の後
輪3を自動的に制動する自動ブレーキ装置が構成されて
いる。図3には、エンジン回転数計27や複数のインデ
ィケーターランプ28等が配設された前記インストルメ
ントパネル18を示しており、該インストルメントパネ
ル18は前記ステアリングハンドル51を支持するステ
アリング軸51aの上方に配置され、該ステアリング軸
51aの下方には四輪駆動入切スイッチ31、倍速・自
動ブレーキ入切スイッチ32、ブレーキペダル連結切換
スイッチ62等が配置されている。そして、該四輪駆動
入切スイッチ31により二輪駆動状態と四輪駆動状態と
の切り換えを行い、倍速・自動ブレーキ入切スイッチ3
2により前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置の作動状態
を切り換えるようにしている。
【0013】また、図4に示すように、左右ブレーキ装
置29a・29bは、自動ブレーキ装置の作動時に左右
ブレーキピストン25a・25bにより左右ブレーキカ
ム26a・26bが回動操作されて左右の後輪3・3を
それぞれ制動するように構成されるとともに、左右ブレ
ーキペダル13a・13bを踏圧操作することにより左
右ブレーキカム26a・26bを回動操作して左右の後
輪3・3を制動するように構成されている。左右ブレー
キペダル13a・13bの踏圧操作により左右ブレーキ
装置29a・29bを作動させる場合、例えば、作業者
が左右ブレーキペダル13a・13bを踏圧すると、連
結ロッド71が上方移動してシャフト72が右方に回動
し、これによりブレーキロッド73が前方移動して左右
ブレーキカム26a・26bを回動操作し、左右ブレー
キ装置29a・29bが作動する。
【0014】図5に示すように、左右ブレーキペダル1
3a・13bの一方、例えば左ブレーキペダル13aに
は、左右ブレーキペダル13a・13bの連結装置15
が取り付けられ、他方の右ブレーキペダル13bには、
連結装置15の連結ピン15aが嵌入する連結孔16が
形成されている。該連結装置15の連結ピン15aは伸
縮可能に構成され、該連結ピン15aが伸長した状態で
は該連結ピン15aが連結孔16に嵌入して左右ブレー
キペダル13a・13bを連結し、連結ピン15aが縮
小した状態では該連結ピン15aが連結孔16から離脱
して左右ブレーキペダル13a・13bが非連結状態と
なる。
【0015】そして、左右ブレーキペダル13a・13
bが連結装置15により連結されている状態で左ブレー
キペダル13a又は右ブレーキペダル13bを踏圧する
と、左右ブレーキペダル13a・13bが一体的に操作
されて、左右ブレーキ装置29a・29bが作動する。
一方、左右ブレーキペダル13a・13bが連結装置1
5により連結されていない状態においては、左ブレーキ
ペダル13aを踏圧すると該左ブレーキペダル13aの
みが操作されて左ブレーキ装置29aのみが作動し、右
ブレーキペダル13bを踏圧すると該右ブレーキペダル
13bのみが操作されて右ブレーキ装置29bのみが作
動することとなる。
【0016】また、左右ブレーキペダル13a・13b
の連結・非連結状態は、前記インディケーターランプ2
8の連結インディケーターランプ28bに表示され、例
えば、左右ブレーキペダル13a・13bが連結状態に
あるときは該連結インディケーターランプ28bが消灯
し、非連結状態にあるときに連結インディケーターラン
プ28bが点灯するようにしている。尚、本例において
は、連結装置15は左右ブレーキペダル13a・13b
の先端部に設けているが、該左右ブレーキペダル13a
・13bの根元部や途中部等に設けてもよく、取付箇所
は特に限定しない。また、左右ブレーキペダル13a・
13bの回動軸部にドッグクラッチ等を形成して両者を
連結可能に構成してもよく、連結装置15は左右ブレー
キペダル13a・13bを連結状態と非連結状態とに切
り換えることができるものであればよい。
【0017】次に、二輪駆動状態と四輪駆動状態との切
換機構、前輪倍速装置と自動ブレーキ装置との作動機
構、及び連結装置15による左右ブレーキペダル13a
・13bの連結状態の切換機構について図4、図5によ
り説明する。まず、トラクタが二輪駆動状態にあって、
この二輪駆動状態から四輪駆動状態へ切り換える場合、
前記四輪駆動入切スイッチ31をオフ状態から切り換え
てオンすると、四輪駆動リレー33が作動して四輪駆動
ソレノイド38へ電流が流れる。四輪駆動ソレノイド3
8へ電流が流れると、四輪駆動・倍速切換バルブ21が
作動して四輪駆動側に切り換わり、前輪2・2への駆動
力の伝達を入切する四輪駆動用クラッチ23に、エンジ
ン5により駆動される油圧ポンプ19から圧油が圧送さ
れて接続状態となり、駆動力が前輪2・2に伝達されて
四輪駆動状態となる。
【0018】また、四輪駆動入切スイッチ31がオンさ
れた四輪駆動状態にある場合に、倍速・自動ブレーキ入
切スイッチ32をオフ状態から切り換えてオンすると、
前輪増速・自動ブレーキ装置を構成する前輪倍速装置及
び自動ブレーキ装置が作動可能状態となる。該前輪倍速
装置及び自動ブレーキ装置が作動可能状態になると、図
3に示す複数のインディケーターランプ28内の倍速モ
ードインディケータランプ28aが点灯する。
【0019】そして、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装
置が作動可能となっている状態で、例えば、ステアリン
グハンドル51により操向操作を行って左旋回をする場
合、左前輪2の切れ角が一定角度以上になると、前記左
切れ角センサ54aがこれを検出してオンされ、倍速リ
レー35が作動して倍速ソレノイド39に電流が流れ
る。倍速ソレノイド39に電流が流れると、四輪駆動・
倍速切換バルブ21が作動して倍速側に切り換わり、前
輪2・2の駆動回転の増速を入切する倍速クラッチ24
に、油圧ポンプ19からの圧油が圧送されて接続状態と
なり、前輪倍速装置が作動して前輪2・2の駆動回転が
増速される。また、左切れ角センサ54aがオンされる
と、前輪2・2が増速されると同時に、左ブレーキソレ
ノイド37aに電流が流れてブレーキバルブ22が切り
換わり、左ブレーキピストン25aに圧油が流れて該左
ブレーキピストン25aが伸長する。左ブレーキピスト
ン25aの伸長により左ブレーキカム26aが回動操作
され、これにより左ブレーキ装置が作動して左後輪3、
即ち旋回内側の後輪3が制動される。即ち、自動ブレー
キ装置が作動するのである。
【0020】また、ステアリングハンドル51を操向操
作して右旋回する場合に、右前輪2の切れ角が一定角度
以上になったときも同様に、右切れ角センサ54bがオ
ンされて、前輪2・2の駆動回転が増速されるととも
に、右ブレーキソレノイド37bに電流が流れてブレー
キバルブ22が切り換わり、右ブレーキピストン25b
に圧油が流れて右ブレーキカム26bが回動操作される
ことで、右ブレーキが作動して左後輪3、即ち旋回内側
の後輪3が制動される。このように、前輪倍速装置及び
自動ブレーキ装置が作動可能となっている状態において
は、ステアリングハンドル51を操向操作して左右の前
輪2・2の切れ角が一定角度以上になると、前輪倍速装
置及び自動ブレーキ装置が作動するのである。
【0021】また、前記連結装置15は、連結ソレノイ
ド64等の電気的手段により作動され、該連結ソレノイ
ド64に電流が流れていないオフ状態の場合には連結ピ
ン15aが伸長して左右ブレーキペダル13a・13b
を連結し、連結ソレノイド64に電流が流れているオン
状態の場合には連結ピン15aが縮小して左右ブレーキ
ペダル13a・13bを非連結状態とするように構成さ
れている。そして、インストルメントパネル18に設け
られた前記ブレーキペダル連結切換スイッチ62をオン
すると、連結ソレノイド64に電流が流れて連結ピン1
5aが縮小し、左右ブレーキペダル13a・13bが非
連結状態となり、該ブレーキペダル連結切換スイッチ6
2をオフすると、連結ソレノイド64に電流が流れなく
なって連結ピン15aが伸長し、左右ブレーキペダル1
3a・13bが連結されることとなる。
【0022】このように、ブレーキペダル連結切換スイ
ッチ62のオン・オフ操作により、左右ブレーキペダル
13a・13bの連結・非連結状態を電気的に切り換え
可能としている。これにより、左右ブレーキペダル13
a・13bの連結・非連結状態を切り換える場合には、
該ブレーキペダル連結切換スイッチ62をオン・オフ操
作するだけの簡単な操作で、走行を停止することなく切
り換えを行うことが可能となる。また、連結装置15
は、オフされた非通電状態の場合に左右ブレーキペダル
13a・13bを連結するように構成しているので、連
結装置15の連結ソレノイド64にかかる負担を低減す
ることができる。
【0023】さらに、連結装置15は、前輪倍速装置及
び自動ブレーキ装置が作動可能状態となると自動的に作
動して左右ブレーキペダル13a・13bを非連結状態
とするように構成されている。即ち、ブレーキペダル連
結切換スイッチ62がオフで左右ブレーキペダル13a
・13bが連結状態となっているときに、四輪駆動入切
スイッチ31および倍速・自動ブレーキ入切スイッチ3
2がオンされると、連結リレー63が作動して連結ソレ
ノイド64に電流が流れ、連結ピン15aが縮小して左
右ブレーキペダル13a・13bが非連結状態となる。
逆に、倍速・自動ブレーキ入切スイッチ32がオフされ
て前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動不能状態と
なると連結ソレノイド64に電流が流れなくなり、連結
ピン15aが伸長して左右ブレーキペダル13a・13
bが連結される。さらに、連結装置15がオンされて左
右ブレーキペダル13a・13bが非連結状態にあると
きは非連結スイッチ65がオン状態となるとともに、連
結装置15がオフされて左右ブレーキペダル13a・1
3bが連結されると、非連結スイッチ65がオフ状態と
なるように構成しており、左右ブレーキペダル13a・
13bが連結されている場合には前輪倍速装置及び自動
ブレーキ装置の作動用回路がオープン状態となって、該
前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動することを確
実に防止している。
【0024】また、連結ピン15aが伸長するのは、ブ
レーキペダル連結切換スイッチ62がオフで且つ連結リ
レー63が作動しておらず、連結ソレノイド64に電流
が流れていない場合であるが、連結リレー63が作動し
ない状態は、倍速・自動ブレーキ入切スイッチ32等が
オフとなって該連結リレー63に電流が流れていない状
態であるため、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置は作
動不能状態となっている。即ち、連結装置15により左
右ブレーキペダル13a・13bが連結されている場合
は、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置は作動不能状態
となる。
【0025】以上の如く、本ブレーキ装置においては、
前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動可能状態とな
ると、前記連結装置15により自動的に左右ブレーキペ
ダル13a・13bが非連結状態とされ、連結装置15
により左右ブレーキペダル13a・13bが連結されて
いる状態では、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作
動不能状態となるように構成しているのである。
【0026】このように、左右ブレーキペダル13a・
13bが連結されている状態では、前輪倍速装置及び自
動ブレーキ装置が作動不能状態となるように構成するこ
とで、該左右ブレーキペダル13a・13bが連結され
たままの状態で前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作
動して車体の姿勢や挙動が不安定になることを防止する
ことができる。
【0027】また、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置
が作動可能状態となると、連結装置15により左右ブレ
ーキペダル13a・13bが非連結状態となるので、左
右ブレーキペダル13a・13bが連結されたままの状
態で倍速・自動ブレーキ入切スイッチ32をオンしたと
しても、自動的に左右ブレーキペダル13a・13bが
非連結状態になった上で、前輪倍速装置及び自動ブレー
キ装置が作動可能になる。これにより、左右ブレーキペ
ダル13a・13bが連結されたままの状態で前輪倍速
装置及び自動ブレーキ装置が作動して車体の姿勢や挙動
が不安定になることを防止することができる。
【0028】ここで、図8、図9に示すように、前記副
変速レバー59は、レバーガイド17に形成された長孔
状のガイド口17a内を摺動可能であり、低速の一速位
置F1、中速の二速位置F2、高速の三速位置F3、及
び超低速のクリープ位置Cに変速操作可能に構成され、
クリープ位置Cと一速位置F1との間にはニュートラル
位置Nが配置されている。レバーガイド17の下方には
高速段検出スイッチ61が配設され、副変速レバー59
がクリープ位置Cから二速位置F2までの範囲内に変速
操作されている場合に該高速段検出スイッチ61はオン
された通電状態となっており、副変速レバー59が高速
段である三速位置F3に変速操作された場合に、該副変
速レバー59が高速段検出スイッチ61の当接片61a
に当接して、該高速段検出スイッチ61がオフされて非
通電状態となるように構成している。
【0029】そして、図6、図7に示すように、前輪倍
速装置及び自動ブレーキ装置が作動可能状態となって、
連結装置15により左右ブレーキペダル13a・13b
が非連結状態とされている場合に、副変速レバー59が
三速位置F3に変速操作されて高速段検出スイッチ61
がオフされると、連結リレー63が作動しなくなって連
結ソレノイド64に電流が流れなくなり、連結ピン15
aが伸長して左右ブレーキペダル13a・13bが連結
される。この場合、ブレーキペダル連結切換スイッチ6
2がオンされていたとしても、高速段検出スイッチ61
によってブレーキペダル連結切換スイッチ62に接続さ
れる回路が分断されるので、左右ブレーキペダル13a
・13bは連結される。
【0030】このように、副変速装置が高速段に変速さ
れると、連結装置15により左右ブレーキペダル13a
・13bが連結されるように構成することで、高速走行
中に左右ブレーキ装置29a・29bの一方のみが作動
して車体の姿勢や挙動が不安定になることを防止するこ
とができる。また、左右ブレーキペダル13a・13b
が連結連結された状態では、前輪倍速装置及び自動ブレ
ーキ装置は作動不能状態となるので、高速走行中に前輪
倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動して車体の姿勢や
挙動が不安定になることも防止できる。
【0031】また、前述の如く、副変速装置が高速段に
変速された場合に、連結装置15により左右ブレーキペ
ダル13a・13bが連結されるように構成する代わり
に、図3に示す前記インディケーターランプ28に、連
結装置15による左右ブレーキペダル13a・13bの
連結・非連結の連結状態を示す連結状態表示ランプ28
cを設けて、副変速装置が高速段に変速された場合に左
右ブレーキペダル13a・13bが非連結状態にあった
ときは、該連結状態表示ランプ28cが点滅又は点灯等
の表示を行うようにして、作業者へ左右ブレーキペダル
13a・13bが非連結状態であることを知らせるよう
に構成することもできる。これにより、作業者へ、左右
ブレーキペダル13a・13bが非連結状態であること
への注意を促すことができ、左右ブレーキペダル13a
・13bが非連結の状態のまま高速で走行することを防
止することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1記載の如
く、左右のブレーキ装置を作動させる左右ブレーキペダ
ルに、該左右ブレーキペダルを連結可能に構成した連結
装置を設け、該連結装置は電気的手段により作動され、
該電気的手段がオン状態の場合に左右ブレーキペダルを
非連結状態とし、該電気的手段がオフ状態の場合に左右
ブレーキペダルを連結状態とするので、左右ブレーキペ
ダルの連結・非連結状態を切り換える場合には、連結装
置の切り換えを行うスイッチをオン・オフ操作するだけ
の簡単な操作で、走行を停止することなく切り換えを行
うことが可能となる。また、連結装置は、オフされた非
通電状態の場合に左右ブレーキペダルを連結するように
構成しているので、連結装置を作動させるソレノイド等
の電気的手段にかかる負担を低減することができる。
【0033】請求項2に記載の如く、前記連結装置によ
り左右ブレーキペダルが連結されている状態では、前記
前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動不能状態とな
るので、左右ブレーキペダルが連結されたままの状態で
前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置が作動して車体の姿
勢や挙動が不安定になることを防止することができる。
【0034】請求項3に記載の如く、前記前輪倍速装置
及び自動ブレーキ装置が作動可能状態となると、前記連
結装置により左右ブレーキペダルが非連結状態とされる
ので、左右ブレーキペダルが連結されたままの状態で前
輪倍速装置及び自動ブレーキ装置を作動可能状態に切り
換えたとしても、自動的に左右ブレーキペダルが非連結
状態になった上で、前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置
が作動可能状態になる。これにより、左右ブレーキペダ
ルが連結されたままの状態で前輪倍速装置及び自動ブレ
ーキ装置が作動して車体の姿勢や挙動が不安定になるこ
とを防止することができる。
【0035】請求項4に記載の如く、前記トラクタの副
変速装置が高速段に変速されると、前記連結装置により
左右ブレーキペダルが連結状態とされるので、高速走行
中に左右ブレーキ装置の一方のみが作動して車体の姿勢
や挙動が不安定になることを防止することができる。ま
た、左右ブレーキペダルが連結連結された状態では、前
輪倍速装置及び自動ブレーキ装置は作動不能状態となる
ので、高速走行中に前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置
が作動して車体の姿勢や挙動が不安定になることも防止
できる。
【0036】請求項5に記載の如く、前記トラクタの副
変速装置が高速段に変速されると、インストルメントパ
ネル上に設けた連結状態表示ランプが、左右ブレーキペ
ダルが非連結状態であることを表示するように構成した
ので、作業者へ、左右ブレーキペダルが非連結状態であ
ることへの注意を促すことができ、左右ブレーキペダル
が非連結の状態のまま高速で走行することを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ装置を搭載したトラクタを示
す側面図である。
【図2】同じく平面図である。
【図3】インストルメントパネルを示す図である。
【図4】ブレーキ機構を示す側面図である。
【図5】ブレーキペダルに設けた連結装置を示す平面図
である。
【図6】前輪倍速装置、自動ブレーキ装置及び連結装置
の動作機構を示す接続回路図である。
【図7】前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置を示す油圧
回路図である。
【図8】副変速レバー及びレバーガイドを示す平面図で
ある。
【図9】同じく側面図である。
【符号の説明】
13a・13b 左右ブレーキペダル 15 連結装置 15a 連結ピン 21 四輪駆動・倍速切換バルブ 22 ブレーキバルブ 24 倍速クラッチ 32 倍速・自動ブレーキ入切スイッチ 59 副変速レバー 62 ブレーキペダル連結切換スイッチ 64 連結ソレノイド F3 三速位置(高速段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪の操向操作に連動して作動する前輪
    倍速装置及び自動ブレーキ装置を備えたトラクタにおい
    て、左右のブレーキ装置を作動させる左右ブレーキペダ
    ルに、該左右ブレーキペダルを連結可能に構成した連結
    装置を設け、該連結装置は電気的手段により作動され、
    該電気的手段がオン状態の場合に左右ブレーキペダルを
    非連結状態とし、該電気的手段がオフ状態の場合に左右
    ブレーキペダルを連結状態とすることを特徴とするトラ
    クタのブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記連結装置により左右ブレーキペダル
    が連結されている状態では、前記前輪倍速装置及び自動
    ブレーキ装置が作動不能状態となることを特徴とする請
    求項1に記載のトラクタのブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記前輪倍速装置及び自動ブレーキ装置
    が作動可能状態となると、前記連結装置により左右ブレ
    ーキペダルが非連結状態とされることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載のトラクタのブレーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記トラクタの副変速装置が高速段に変
    速されると、前記連結装置により左右ブレーキペダルが
    連結状態とされることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のトラクタのブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記トラクタの副変速装置が高速段に変
    速されると、インストルメントパネル上に設けた連結状
    態表示ランプが、左右ブレーキペダルが非連結状態であ
    ることを表示するように構成したことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載のトラクタのブレーキ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009214877A (ja) * 2009-03-30 2009-09-24 Iseki & Co Ltd 農業用トラクタ
GB2466065A (en) * 2008-12-12 2010-06-16 Agco Gmbh Braking system having left and right brake pedals that are lockable together, and warning means to indicate the pedals are unlocked
US11953930B2 (en) 2022-05-02 2024-04-09 Hyundai Motor Company Electronic pedal apparatus

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