JPH01199035A - 移動農機の油圧クラッチ作動回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、移動農機の油圧クラッチ作動回路に係り、詳
しくは油圧ポンプから供給される圧油を＃Ｊ後進切換バ
ルブの切換えによって前進クラッチあるいは後進クラッ
チへと導き、たとえば農用トラクタ等の移動農機を前進
あるいは後進させるようにした移動農機の油圧クラッチ
作動回路に関する。

（ロ）従来の技術 移動農機たとえば農用トラクタは、その操作レバーを前
ｔ！ｋｍ作方向の中間位置においてその中立ポジシ宵ン
から右方向あるいは左方向にシフト操作して前後進切換
バルブを切換作動し、油圧ポンプから供給される圧油を
前進クラッチあるいは後進クラッチへと導いて、エンジ
ンからの回転動力を正転あるいは逆転して次段の変速機
へと伝達し、更に、上記操作レバーの中間位置から前方
側あるいは後方側へのシフト操作で上記変速機を増速側
へと作動して、農用トラクタを前進側あるいは後進側に
切換えな後、その走行速度を種々の用途に合致するよう
に超低速から所定の速度へと増加し、あるいはその間の
任意所望の速度に調節し得るように構成されている。

（ハ）発明が解決しようとする課題 上記構成により、農用トラクタはその用途に応じてたと
えば超低速で走行し得るが、その走行開始時に駐車ブレ
ーキをかけたままの状態で主クラッチを接続してしまう
と、そのような状態では上述した前進クラッチあるいは
後進クラッチの被動側かロックされているため、それら
のクラッチに強引に滑りが生起されてクラッチ板が早期
に摩耗し、あるいは上述した変速機の後段に設けられた
副変速機の歯車に過大な負荷が加えられ、該歯車が破損
するという不都合があった。

に）課題を解決するための手段 本発明は、上述した問題点を解消することを目的とする
ものであって、例えば第１図に示すように、油圧ポンプ
（２）からの圧油を前後進切換バルブ（５）を介して前
進クラッチ（６）あるいは後進クラッチ（９）へと導く
ように構成された移−動農機の油圧クラッチ作動口＃　
（１）において、上記油圧ポンプ（２）と前後進切換バ
ルブ（５）との間に、駐車ブレーキの非作動時上記油圧
ポンプ（２）からの圧油を前後進切換えバルブ（５）に
導き、また、駐車ブレーキの作動時上記油圧ポンプ（２
）からの圧油を遮断するように、駐車ブレーキの操作に
連動して切換えられる切換バルブ（１６）を配設したこ
とを特徴としている。

（ホ）　作用 上記構成に基づき、農用ｉラクタをたとえば前進させよ
うとして、前後進切換バルブ（５）をその中立ポジシア
ンから前進側に切換えた場合、駐車ブレーキが解除され
ていると、それに連動して切換バルブ（１６）が開状態
となっているため、前進クラッチ（６）は油圧ポンプ（
２）からの圧油を受けて正常に接続状態となり、農用ト
ラクタの前進走行が行なわれる。一方、駐車ブレーキが
かけられたままの状態では、切換えバルブ（１６）がそ
れに連動して遮断状態となるため、前進クラッチ（６）
は前後進切換バルブ（５）の前進側への切換え操作によ
っても接続されず、それによって駐車ブレーキをかけた
ままでの走行開始が阻止される。

（へ）実施例 以下、図面に沿って、本発明による実施例について説明
する。

農用トラクタの油圧クラッチ作動口ｌｓ１は、第１図に
おいて２点鎖線で囲んで示すように、油圧ポンプ２、プ
ライオリティバルブ３、前後進切換バルブ５そして前進
クラッチ６を作動する油圧シリンダ７および後進クラッ
チ９を作動する油圧シリンダ１０を有し、油圧配管イ、
口等により図示のように接続され、油タンク１１よりフ
ィルタ１２を介して吸込んだ作動油をプライオリティバ
ルブ３および中立ポジションを有する前後進切換バルブ
５を経て前進クラッチ６側の油圧シリンダ７あるいは後
進クラッチ９側の油圧シリンダ１ｏへと導くように構成
されている。

そして、上記プライオリティバルブ３は、油圧ポンプ２
からの油圧配管口に並列に配設された減圧弁１３と優先
分流弁１５とを有し、更に、上記減圧弁１３の下流側に
は後述する駐車ブレーキの操作に連動して圧油の流れを
遮断しあるいは導通する機械式パイロット操作による回
転型の切換バルブ１６が直列に接続されて構成されてい
る。そして、該切換バルブ１６の下流には上記前後進切
換バルブ５が接続され、また、上記優先分流弁１５の下
流には作業機昇降用の油圧作動回路１７が接続されてい
る。

更に、上記切換バルブ１６の下流側の油圧管路には、上
記前後進切換バルブ５と並列に昇圧バルブ１９が接続さ
れていて、前後進切換バルブ５の操作レバー５ａの切換
え操作による前進クラッチ６あるいは後進クラッチ９の
接続時、油圧シリンダ７あるいは油圧シリンダ１０に供
給される圧油が時間の経過により所定の昇圧特性をもっ
て上昇し所定時間後に一定圧となるように調整され、前
進クラッチ６あるいは後進クラッチ９がショックを生ず
ることなく接続されるように構成されている。

なお、第１図において符号２０は農用トラクタ（１）　
ハワーステアリング作動用およびインデペンデ。

ントクラッ≠作動用の油圧ポンプ２１、油圧配管ハ等を
有する油圧回路を示しているが、前記した作業機昇降用
の油圧作動回路１７と共に、本発明と直接的な関連を有
していないので、以下それらの説明は省略する。

次に、第２図および第３図は上述した油圧クラッチ作動
回路１における切換バルブ１６周辺部の実際的な構造を
示すもので、第１図と同一の符号を示した部分は同一の
構成部分を意味している。

そして、前述したように、切換バルブ１６は回転型のも
のを採用しており、その回転弁体（図示せず）の端部１
６ａにはナツト等の固着手段により切換バルブ１６の回
転弁体を回動操作するレバー部材２２の基端が固着され
ている。そして、該レバ一部材２２の他端にはビン２３
が植設され、該ピン２３には引張スプリング２５および
ワイヤ２６の一端が取付けられ、通常時即ち後述する駐
車ブレーキレバー３１８（第４、第５図参照）が引かれ
ていない場合には、上記引張スプリング２５によりレバ
一部材２２が第２図に示されている位置に引き寄せられ
ていて、切換バルブ１６は導通状態となる。また、駐車
ブレーキレバー３１ａが引かれてワイヤ２６が引かれる
と、レバ一部材２２は引張スプリング２５に抗して第２
図に示した位置から反時計方向に回転され、切換バルブ
１６は遮断状態となるように構成されている。

更に、第４図および第５図は上述した油圧クラッチ作動
回路１における切換バルブ１６を切換作動するためのブ
レーキ操作部２７を示している。

そして、該ブレーキ操作部２７は、左ブレーキペダル２
９ａ１ブレーキレバー２９ｂ１該レバー２９ｂに固着さ
れた回動軸２９ｃそして該軸２９ｃの回動により引張作
動されるブレーキロッド２９ｄと、同様に右ブレーキペ
ダル３０ｍ、ブレーキレバー３０ｂ、該レバー３０ｂに
固着されかつ上記軸２９ｃ上に回動自由に支持される基
端部３０Ｃそして該基端部３０ｃの回動により引張作動
されるブレーキロッド３０ｄとを有し、農用トラクタの
通常走行時の左右方向への回向操作を行うため回向用ブ
レーキ操作系統と、更に、駐車ブレーキレバー３１ａ１
駐車ブレーキリンク３１ｂ１該リンク３１ｂに固着され
かつ上記軸２９ｃ上に回動自由に支持される基端部３１
ｃそして該基端部３１ｃに固着され上記駐車ブレーキレ
バー３１ｇの引上げ作動時その端部３１ｅを上記左右ブ
レーキレバー２９ｂ、３０ｂに係合して該レバー２９ｂ
、３０ｂを同時ブレーキ作動方向に回動させる作動部材
３１ｄとを有し、農用トラクタの駐車時に上記回向用ブ
レーキ操作系統における左右ブレーキを同時に作動させ
ろ駐車ブレーキ操作系統とを備えている。そして、上記
作動部材３１ｄの端部３１ｅ近傍には、前述した切換バ
ルブ１６を切換え作動するためのワイヤ２６の他端が取
付けられ、駐車ブレーキレバー３１ａを引くと作動部材
３１ｄの第５図における反時計方向への回動によりワイ
ヤ２６が引張作動され、前述したように駐車ブレーキ作
動時に切換バルブ１６が遮断状態となるように構成され
ている。

本実施例は、以上のような構成よりなるので、通常時即
ち駐車ブレーキレバー３１ａを引いていない農用トラク
タの走行停止状態では、切換バルブ１６は導通状態にあ
って、油圧ポンプ２から供給される圧油はプライオリテ
ィバルブ３における減圧弁１３および切換バルブ１６を
経てＮ後進切換バルブ５に与えられており、この農用ト
ラクタの停止状態から前後進切換バルブ５をその中立ポ
ジションから左位置あるいは右位置に切換えると、油圧
シリンダ７あるいは油圧シリンダ１０が昇圧バルブ１９
の昇圧特性に基づく圧力上昇経過で作動され、前進クラ
ッチ６あるいは後進クラッチ９がシ１ツクなく円滑に接
続され、その後の操作レバー５ａの前方側あるいは後方
側への移動操作量に応じて、農用トラクタは超低速等所
望の走行速度で前進あるいは後進を開始する。

そして、駐車ブレーキレバー３１ａが引かれた駐車時に
おける農用トラクタの走行停止状態では、駐車プレーキ
レｉ＜−３１Ｂの作動に連動してワイヤ２６を介して切
換バルブ１６が遮断状態となり、この状態では油圧ポン
プ２からの圧油が前後進切換バルブ５に到達せず、それ
により農用トラクタを走行させようとして前後進切換バ
ルブ５を切換操作しても、いずれのクラッチ６．９も接
続状態とはならず、農用トラクタの駐車ブレーキをかけ
たままでの走行開始が阻止される。

なお、上記実施例において、切換バルブ１６を回転型の
ものとして説明したが、同一の切換え機能を有している
ものであれば摺動型あるいは他の型式のものでもよい。

また、駐車ブレーキレバー３１ａの作動をワイヤ２６を
介して切換バルブ１６に伝達する例を開示したが、ワイ
ヤ２６に代えてその他の機械的な伝達機構を用いてもよ
く、更に場合によっては油圧式のテレモータ方式あるい
はマイクロスイッチおよびモータを用いた電気的な伝達
方式を適用してもよい。

（ト）発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、移動農機の油圧ク
ラッチ作動回路（１）における油圧ポンプ（２）と前後
進切換バルブ（５）との間に、駐車ブレーキの作動時に
遮断状態となる切換バルブ（１６）を配設するように構
成したので、駐車状態にある移動農機の走行開始にあた
って、駐車ブレーキの解除を忘れた場合移動農機の走行
開始が阻止され、それにより従来頻発していた駐車ブレ
ーキをかけたまま走行を開始してクラッチの摩耗を早め
、更には副変速機の歯車等を破損するという事故が従来
の油圧クラッチ作動回路の回路構成を大幅に変えること
のない比較的簡単な構成で極めて有効に回避される。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係る油圧クラッチ作動回路を他の油圧
回路と共に示す油圧回路図、第２図は上記油圧クラッチ
作動回路の要部の具体的構造を示す平面図、第３図はそ
の側面図、第４図はブレーキ操作部の具体的構造を示す
平面図そして第５図はその側面図である。 １・・・油圧クラッチ作動回路　、 ２・・・油圧ポンプ　、　５・・・前後進切換バルブ　
、６・・・前進クラッチ　、９・・・後進クラッチ　、
１６・・・切換バルブ　。 第２図 第３図 第４図 メ 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、油圧ポンプからの圧油を前後進切換バルブを介して
   前進クラッチあるいは後進クラッチへと導くように構成
   された移動農機の油圧クラッチ作動回路において、 上記油圧ポンプと前後進切換バルブとの間 に、駐車ブレーキの非作動時上記油圧ポンプからの圧油
   を前後進切換バルブに導き、また、駐車ブレーキの作動
   時上記油圧ポンプからの圧油を遮断するように、駐車ブ
   レーキの操作に連動して切換えられる切換バルブを配設
   したことを特徴とする移動農機の油圧クラッチ作動回路
   。