JP2770316B2 - 自動焦点検出装置 - Google Patents

自動焦点検出装置

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JP2770316B2
JP2770316B2 JP63117439A JP11743988A JP2770316B2 JP 2770316 B2 JP2770316 B2 JP 2770316B2 JP 63117439 A JP63117439 A JP 63117439A JP 11743988 A JP11743988 A JP 11743988A JP 2770316 B2 JP2770316 B2 JP 2770316B2
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/36Systems for automatic generation of focusing signals using image sharpness techniques, e.g. image processing techniques for generating autofocus signals

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  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複数の焦点検出領域を有する自動焦点検出
装置に関するものであり、撮影画面の中の写したい被写
体を判別して焦点調節するインテリジェントAF機能を備
えた一眼レフカメラやビデオカメラとして実用化される
ものである。
[従来の技術] 従来、特開昭60−4914号公報に開示されているよう
に、撮影レンズの予定焦点面の後方に、コンデンサレン
ズと第1及び第2の再結像レンズを配置し、撮影レンズ
の予定焦点面からのずれ量(デフォーカス量)を、第1
及び第2の再結像レンズによって再結像された第1及び
第2の像の像間隔の変位量として検出するようにした、
いわゆるTTL位相差検出方式による自動焦点検出装置は
公知のものとなっている。
また、特開昭60−183879号公報には、通常時には中央
の焦点検出領域で焦点検出を行い、中央の焦点検出領域
で焦点検出不能(ローコントラスト状態)であるときに
は、自動的に左右の焦点検出領域を含む3つの焦点検出
領域を選択して焦点検出を行う中央優先AF方式が提案さ
れている。
さらに、特開昭59−146028号公報には、複数の焦点検
出領域を有する自動焦点調節装置において、複数の焦点
検出領域について被写体距離情報を得て、このうち、最
も後ピン(近距離側)の被写体距離情報に基づいてレン
ズを駆動することにより、撮影者に最も近い被写体に合
焦させる最近被写体優先AF方式が提案されている。
また、特開昭60−36905号公報には、画面中央と画面
両側で被写体がどのような距離に分布しているかをパタ
ーン分けし、分けたパターン毎に最適なデフォーカス量
を決定するパターン認識AF方式が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 複数の焦点検出領域を有する自動焦点調節装置におい
ては、複数の領域について求められた複数のデフォーカ
ス量からレンズ駆動又は合焦判定のためのデフォーカス
量をどのようにして決定すれば、写したい被写体にピン
トを合わせることができるかが問題となる。このような
デフォーカス量の選択は、従来、撮影者の意志により又
はカメラ側の判断により自動的になされている。以下、
その問題点について説明する。
(i)手動選択方式 まず、撮影者の意志により焦点検出領域を手動選択す
る方式では、撮影中に手動操作を行う必要があり、操作
に煩わしさが伴い、撮影に専念できないばかりでなく、
焦点検出領域切換の判断も誤りがちであった。
(ii)自動選択方式 また、カメラ側の判断により焦点検出領域を自動選択
する方式については、各種のアルゴリズムが提案されて
いるが、いずれも万能のアルゴリズムではない。
(a)最近被写体優先アルゴリズム まず、特開昭59−146028号公報に開示されているよう
に、複数の焦点検出領域についてのデフォーカス量のう
ち、最も後ピン(近距離側)のデフォーカス量を選択し
て、撮影者に最も近い被写体に合焦させる最近被写体優
先アルゴリズムが知られている。このアルゴリズムは、
撮影者に最も近い被写体が写したい被写体であるという
仮定に立脚している。しかしながら、撮影者に最も近い
被写体が必ずしも写したい被写体であるとは限らない場
合もあるので、この従来技術にあっては、写したい被写
体が最も近い被写体でないときには、写したい被写体に
合焦させることができないという問題があった。
(b)特定領域アルゴリズム ビデオカメラや毎秒複数コマの連写機能を有するカメ
ラを用いて、動きのある被写体(例えばスポーツを行っ
ている被写体)を撮影する場合には、被写体を自動追尾
しながら自動焦点調節を行うことが望ましい。そこで、
このような場合には、前回の焦点検出時に使用した焦点
検出領域を優先して焦点検出を行い、この優先した焦点
検出領域での焦点検出の信頼性が低いときには、被写体
が何処かに移動したものと判断して、他の焦点検出領域
を選択する特定領域アルゴリズムが適している。
ところが、この特定領域アルゴリズムでは、例えば、
ある焦点検出領域に人物が居て、この状態から人物が横
方向に移動した場合に、元の焦点検出領域の背景に焦点
検出の可能な被写体が現れたときには、この背景の被写
体について焦点調節が行われて、撮影したい人物につい
て焦点調節を行うことができなくなる。
(c)最小デフォーカスアルゴリズム そこで、前回用いた焦点検出領域についてのデフォー
カス量の所定の値よりも大きいか否かを判定し、デフォ
ーカス量が所定の値以下であるときには、その焦点検出
領域について焦点調節を行い、デフォーカス量が所定の
値よりも大きいときには、各焦点検出領域のデフォーカ
ス量を比較して、最も小さいデフォーカス量が得られた
焦点検出領域について焦点調節を行う。これによって、
急激にデフォーカス量が大きくなったときには、その時
点での撮影レンズの合焦位置に最も近い被写体に合焦動
作を行うことができ、被写体が画面内で横方向に移動し
た場合においても、その被写体に合焦させることができ
る。例えば、画面中央に居る人物が、画面右側に移動し
た場合には、画面中央でのデフォーカス量が急激に大き
くなるから、各焦点検出領域のデフォーカス量を比較し
て、最も小さいデフォーカス量が得られた焦点検出領
域、つまり、画面右側の焦点検出領域について焦点調節
を行う。そして、次回からの焦点調節は被写体の移動先
の焦点検出領域について行われることになり、これによ
って、被写体を自動追尾しながら焦点調節を行うことが
可能となるものである。これは最小デフォーカスアルゴ
リズム(特願昭62−26001号出願参照)と呼ばれる。
この最小デフォーカスアルゴリズムは動的被写体に対
する自動追尾アルゴリズムとしては優れている。しかし
ながら、現在のレンズ位置に応じた被写体距離と撮影し
たり主被写体との間に他の妨害被写体が存在する場合に
おいては、主被写体に向けてレンズを駆動している途中
で、妨害被写体を自動追尾する状態にトラップされてし
まうという問題があった。したがって、最小デフォーカ
スアルゴリズムは、現在のレンズ位置に応じた被写体距
離と撮影したい主被写体とが近付いてからでないと使用
できない。
(d)パターン認識アルゴリズム そこで、最初に主被写体を決める必要がある。それに
は、パターン認識アルゴリズムが適している。このパタ
ーン認識アルゴリズムは被写界深度の深くない撮影条件
下(例えば焦点距離が35mm以上)で使用され、画面中央
の被写体が最近被写体、又は距離分布の中央にある場合
には、撮影倍率が小さいときには最近被写体に、大きい
ときには画面中央の被写体に合焦させる。また、画面中
央の被写体が距離分布の中央にない場合には、撮影倍率
が小さいときには最近被写体に、大きいときには画面中
央の被写体に、中程度のときには距離分布の中央の被写
体にそれぞれ合焦させるものである。
ところが、パターン認識アルゴリズムは、常に被写体
距離分布に応じて主被写体を決定するものであるから、
例えば、主被写体が選択されて、その主被写体に向けて
レンズが駆動されている途中で別な被写体がカメラの前
を横切ると、主被写体が変更されることがあり、レンズ
の駆動が安定しないという問題があった。また、パター
ン認識アルゴリズムは、パターン認識のための処理が複
雑であるので、処理時間が長いという問題があり、2回
目以降の焦点検出時やコンティニュアスAFモード時、合
焦確認時などにおいても常用すると、焦点検出速度が遅
くなり、レンズ駆動や合焦判定の反応が鈍くなる恐れが
ある。
(e)中央優先アルゴリズム さらに、手動焦点調節撮影時や高倍率撮影時、望遠撮
影時、補助光撮影時などにおいては、画面中央に主被写
体が存在する確率が高い。このような場合には、画面中
央の領域におけるデフォーカス量を優先的に選択する中
央優先アルゴリズムが適していると考えられ、他のアル
ゴリズムを使用すると却ってピンボケの写真が撮られる
恐れがある。
以上のことから明らかなように、各アルゴリズムはカ
メラの特定のシーケンスにおいては有効であるが、他の
シーケンスにおいては必ずしも有効ではなかったり、却
って不都合が生じたりするという問題があった。すなわ
ち、カメラのシーケンスとしては、例えば、初回の焦点
検出時であるか2回目以降の焦点検出時であるかとか、
静止被写体に対するレンズ駆動中であるか動的被写体に
対する自動追尾中であるかとか、合焦確認手段による合
焦確認時であるか否か、といった様なシーケンスがあり
得るが、例えば、初回の焦点検出時では前記(d)のパ
ターン認識アルゴリズムが適するのに対して、このアル
ゴリズムは2回目以降の焦点検出時や合焦確認手段によ
る合焦確認時には適さないといった問題があり、現在の
ところ、単一のアルゴリズムであらゆるシーケンスにお
いて有効な万能のアルゴリズムは見出だされていない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、撮影画面の複数の領域につい
てのデフォーカス量からレンズ駆動用又は合焦判定用の
デフォーカス量を決めるアルゴリズムを、カメラのシー
ケンスに応じて切り換えることにより、写したい被写体
に対して焦点検出がなされる確率を可能な限り高くする
と共に、焦点検出に要する時間を可能なかぎり短縮でき
るようにした自動焦点検出装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、第
1図に示すように、撮影画面Sの複数の領域IS1,IS2,IS
3についてデフォーカス量DFIS1,DFIS2,DFIS3を算出する
デフォーカス量算出手段1と、デフォーカス量算出手段
1により得られた複数のデフォーカス量DFIS1,DSIS2,DF
IS3に基づいて1つのデフォーカス量DFを決定するデフ
ォーカス量決定アルゴリズムを複数備えるデフォーカス
量決定手段2と、カメラの一連の動作であるシーケンス
に応じてデフォーカス量決定手段2におけるデフォーカ
ス量決定アルゴリズムを選択する選択手段3と、選択手
段3により選択されたデフォーカス量決定アルゴリズム
を用いてデフォーカス量決定手段2により決定されたデ
フォーカス量DFを用いて合焦判定を行う合焦判定手段4
とを有して成ることを特徴とするものである。
ただし、第1図は本発明の構成を機能的にブロック化
して示した説明図であり、後述の実施例では、手段1乃
至4の全部又は一部をマイクロコンピュータのプログラ
ムによって実現している。
[作用] 本発明の作用を第1図により説明する。デフォーカス
量算出手段1では、撮影画面Sの複数の領域IS1,IS2,IS
3についてデフォーカス量DFIS1,DFIS2,DFIS3を算出す
る。デフォーカス量決定手段2は、デフォーカス量算出
手段1にて得られたデフォーカス量DFIS1,DFIS2,DFIS3
に基づいて1のデフォーカス量DFを決定する。このデフ
ォーカス量決定手段2は、デフォーカス量決定アルゴリ
ズムを複数備えているが、カメラのシーケンスに応じ
て、選択手段3によりデフォーカス量決定アルゴリズム
を選択される。合焦判定手段4は、選択手段3にて選択
されたデフォーカス量決定アルゴリズムを用いてデフォ
ーカス量決定手段2によって決定されたデフォーカス量
DFに基づいて合焦判定を行う。
具体的な例を挙げて説明すると、焦点検出を開始した
ときには、主被写体を正しく認識しなければならないの
で、まずパターン認識アルゴリズムを選択する。次に、
主被写体が決まれば、主被写体に合焦するレンズ位置に
向けてレンズを迅速に駆動しなければならないので、特
定領域アルゴリズムを選択し、主被写体の属する領域に
ついての焦点検出のみを迅速に行いながら、レンズ位置
を主被写体の合焦範囲内に収束させる。これによって、
レンズ駆動中に主被写体が変更されることはなくなり、
レンズ駆動が効率的に行われ、レンズ駆動時間が短縮さ
れ、AFモータによる消費電力も減少する。そして、最終
的な合焦確認を行うときには、最小デフォーカスアルゴ
リズムを選択して、合焦判定中の被写体についてデフォ
ーカス量を求める。これによって、レンズのハンチング
を防止できる。
本発明にあっては、このように、撮影画面Sの複数の
領域IS1,IS2,IS3についてのデフォーカス量DFIS1,DFIS
2,DFIS3から、カメラのシーケンスに応じて選択された
デフォーカス量決定アルゴリズムに基づいて、1つのデ
フォーカス量DFを決定し、合焦判定を行うようにしたの
で、カメラのシーケンスに応じて、そのシーケンスに適
したデフォーカス量決定アルゴリズムを用いることがで
き、単一のアルゴリズムでデフォーカス量を決定しよう
とする従来例に比べると、写したい被写体に対する焦点
検出がなされる確率が高くなるものであり、また、比較
的複雑なアルゴリズムのみを常用する場合に比べると、
焦点検出に要する時間を短縮できるものである。
[実施例] 第2図は、本発明の自動焦点検出装置を用いたカメラ
の撮影画面に対する焦点検出領域及びファインダー内の
表示を示している。この例では、撮影画面Sに対して画
面中央部の実線で示す3つの領域IS1,IS2,IS3(以下、
夫々、第1アイランド、第2アイランド、第3アイラン
ドと呼ぶ)の被写体に対して焦点検出を行うことができ
る。図中、点線で示している長方形の枠AFは、焦点検出
を行っている領域を撮影者に示すべく表示されているも
のである。撮影画面Sの外に示されている表示部Lbは焦
点検出状態を示すものであり、合焦時に緑色に点灯状態
となり、焦点検出不能時には赤色に点灯状態となるもの
である。Laは後述の追随モードとなったときに表示され
るマークである。
第3図は上記焦点検出領域を有する多点焦点検出モジ
ュールの概略構成を示す図である。図において、11は撮
影レンズ、12は主ミラー、13はフィルム面、14はサブミ
ラー、15は焦点検出光学系である。22は焦点面近傍に配
置される視野絞りであり、矩形開口部22a,22b,22cを有
している。21a,21b,21cはコンデンサレンズ、20はモジ
ュールミラー、18a,18b,18cはセパレータレンズ対、16
a,16b,16cはセパレータレンズの焦点面17に配されたCCD
撮像素子例である。19は絞りマスクであり、円形乃至長
円形の開口部19a,19b,19cを有している。矩形開口部22a
によって視野が限定された像は、コンデンサレンズ21a
を通過し、視野絞り19a及びセパレータレンズ対18aによ
りCCD撮影素子列16a上に2つの像として投影される。こ
の2つの像の像間隔が所定間隔のときに合焦、所定間隔
よりも狭いときには前ピン、所定間隔よりも広いときに
は後ピンと判断される。視野絞り19b,19cの像は同様
に、コンデンサレンズ21b,21c及びセパレータレンズ対1
8b,18cによりCCD撮像素子列16b,16c上に投影される。
第4図(a)は、この焦点検出装置に用いられるCCD
撮像素子列の受光部(受光部と蓄積部と転送部を含めて
CCDと呼ぶことにする)を示している。第2図の各アイ
ランドIS1,IS2,IS3に対して、基準部及び参照部を夫々
設けており、また、中央のアイランドIS2における基準
部の長手方向の側部の一方に、CCDの蓄積部への積分時
間を制御する為のモニター用の受光素子MAを設けてい
る。各アイランドIS1,IS2,IS3の基準部及び参照部の画
素数(X,Y)は、アイランドIS1では(34,44)、アイラ
ンドIS2では(44,52)、アイランドIS3では(34,44)と
なっている。これらは、全てワンチップ上に形成されて
いる。
本実施例の焦点検出装置では、上述の3つのアイラン
ドの基準部を複数のブロックに分割し、この分割した基
準部の各ブロックと参照部の全て或いは一部とを比較し
て焦点検出を行う。各ブロックでの焦点検出結果のう
ち、最も後ピンのデータを各アイランドの焦点検出デー
タとし、さらに各アイランドの焦点検出データをもとに
カメラの焦点検出データを算出する(詳細は後述)。
この分割する範囲及び分割したアイランドのデフォー
カス範囲を第5図,第6図及び第4図(b)に示し、説
明する。第5図は、第2図に示した撮影画面上での焦点
検出領域を拡大して示したものである。焦点検出のため
の各アイランドIS1,IS2,IS3は、第4図(a)に示した
基準部の領域である。尚、第5図において、各アイラン
ドに示している数値は、第4図(a)に示したCCDの画
素の3つ置きの差分データをとった差分の数を示す。差
分データは2つ又は1つ置きでも良い(但し、このとき
上記数値は異なる。)。したがって、各アイランドにお
ける基準部と参照部の数(X,Y)はアイランドIS1では
(30,40)、アイランドIS2では(40,50)、アイランドI
S3では(30,40)となる。各アイランドでの分割である
が、アイランドIS1では、2つのブロックに分け、上端
の差分データから(1〜20)、(11〜30)とし、夫々、
第1ブロックBL1、第2ブロックBL2とする。アイランド
IS2では3つのブロックに分け、左端の差分データから
(1〜20)、(11〜30)、(21〜40)とし、夫々第3ブ
ロックBL3、第4ブロックBL4、第5ブロックBL5とす
る。アイランドIS3では、上端の差分データから(1〜2
0)、(11〜30)の2つのブロックとし、夫々第9ブロ
ックBL9、第10ブロックBL10とする。そして、本実施例
では、上述の第2アイランドでは、低周波の被写体用に
抽出周波数を変えたデータ、具体的には、上記画素デー
タの7つ置きの差分データを算出し、隣との和分データ
を用いて焦点検出演算を行うようにしている。そのデー
タの数としては、基準部35個、参照部45個である。この
ブロックを第6ブロックBL6とする。そして、第6ブロ
ックと同じデータを用いて、より広い範囲の焦点検出を
行うべく、第6ブロックを2つにブロック分けしたもの
を第7ブロックBL7、第8ブロックBL8とする。
この位相差検出方式の焦点検出では、基準部と参照部
との像が一致した時の像間隔が所定の間隔よりも大きい
ときには後ピン、小さいときには前ピン、所定の間隔で
合焦となる。差分データをとった後を示す第4図(b)
に基づいて具体的に説明すると、第4図(b)は、アイ
ランドIS2の基準部と参照部とを示し、今、ブロック分
けした第4ブロックBL4のデフォーカス範囲を考える。
このとき合焦となるのは、参照部において、左端から16
番目乃至35番目の部分BL4′の像と、第4ブロックBL4の
像とが一致したときである。これより像の一致が参照部
の左側になると前ピンとなり、このとき最大の前ピンの
ずれデータ数(以下ずれピッチという)は15となる。ま
た、像の一致が図示された位置よりも参照部の右側にな
ると後ピンとなり、このとき最大の後ピンのずれピッチ
は15となる。他の各アイランドでのブロック分けしたデ
フォーカス範囲についても同様であり、これを第6図に
示すと、第3ブロックBL3では、前ピン側ずれピッチ
5、後ピン側ずれピッチが25、第5ブロックBL5では、
前ピン側ずれピッチが25、後ピン側ずれピッチが5であ
る。第1,第3アイランドIS1,IS3については、第1,第9
ブロックBL1,BL9では前ピン側ずれピッチが5、後ピン
側ずれピッチが15、第2,第10ブロックBL2,BL10では前ピ
ッチ側ずれピッチが15、後ピン側ずれピッチが5とな
る。第6ブロックBL6では、後ピン側、前ピン側のずれ
ピッチは共に5である。第7ブロックでは前ピン側ずれ
ピッチが5、後ピン側ずれピッチが15、第8ブロックで
は前ピン側ずれピッチが15、後ピン側ずれピッチが5で
ある。
第7図は、カメラ全体のブロック回路図を示す。μC
は、カメラ全体のシーケンス及び露出、焦点検出のため
の演算を行うマイクロコンピュータ(以下マイコンとい
う)、LECはカメラ本体(図示せず)に装着される交換
レンズのレンズ回路で、交換レンズ固有の情報をカメラ
に伝達する。AFCは、上記レンズを通過した光を入力
し、アナログの電気信号に変換するCCDを含む焦点検出
データの出力回路であり、以下AFセンサーと呼ぶ。AFセ
ンサーは、受光素子アレイを含むCCD回路、積分時間の
制御のために使用されるモニター用受光素子MA、このモ
ニター用受光素子MAからの電流を積分し、出力する積分
回路ITG、積分回路ITGの出力と所定値とを比較するコン
パレータCMP、CCDからのアナログ信号を積分回路ITGか
らの出力に応じて増幅するAGC回路から構成される。動
作を簡単に説明すると、マイコンμCから積分開始信号
STが出力される。CCD及び積分回路ITGはリセットされ、
それぞれ積分を開始する。積分回路ITGの積分出力が所
定値となって、コンパレータCMPが反転するか、マイコ
ンμC内で計測されている積分タイマーが一定値になる
と、積分終了信号SPが出力される。これにより、CCD回
路内の積分出力は、転送レジスタに送られ、順にAGC回
路からマイコンμCへと送られる。一方、積分回路ITG
は積分終了信号SPを入力して、積分出力をホールドす
る。AGC回路は、この出力に応じて最大8倍までCCD回路
からのアナログ信号を増幅してマイコンμCに出力す
る。マイコンμCでは、このアナログデータをデジタル
データに変換するA/D変換器が内蔵されている。また、
上記AGCのデータもマイコンμCに出力されるようにな
っている。
LMCは、レンズを通過した光を測定し、被写体の明る
さを検出する輝度検出回路であり、被写体の輝度に対応
したアペックス系のデジタル信号BvoをマイコンμCに
出力する。ISOは、フィルム感度読取回路で、フィルム
感度に応じたアペックス系のデジタル信号Svをマイコン
μCに出力する。DISPは、表示回路であり、露出情報及
びレンズの焦点状態を表示する。ENCはエンコーダであ
り、レンズ駆動用のモータMの回転量を検出し、後述の
レンズ制御回路LECONにパルス(モータMの所定の回転
量に対して出力されるパルス)を出力する。レンズ制御
回路LECONは、マイコンμCからのモータ回転量(数)
の信号及びモータ(速度及び方向)制御信号を入力し、
これに基づいて、モータMを駆動すると共に、エンコー
ダENCからの信号を入力し、所定量(モータ回転量)だ
けモータMが動いたかどうかを検出し、モータMの停止
制御をも行う。マイコンμCは、内部にレンズ位置を知
るためのカウンタを有しており、内部の命令により、エ
ンコーダからのパルスに対してカウントアップ又はカウ
ントダウンの動作を行う。ILMは焦点検出不能で且つ低
輝度であるときに、被写体に向けてAF補助光を照射する
補助光回路である。
BATは電源電池であり、全ての回路に電力を供給す
る。SMはメインスイッチの操作により、ON/OFFされるス
イッチである。ワンショット回路OSは、スイッチSMのON
に連動して、パルスを発生する。マイコンμCはこのパ
ルスを入力して後述のINT0の割り込みのフローを実行す
る。SAF/Mはオートフォーカスモードとマニュアルフォ
ーカスモードとを切り換えるスイッチである。オートフ
ォーカスモードでは焦点検出結果に基づいてレンズ駆動
が行われ、マニュアルフォーカスモードでは焦点検出の
みが行われる。S1はシャッター釦の第1ストロークの押
し下げでONし、測光及び焦点検出動作を開始させ撮影準
備スイッチである。S2はシャッター釦の第2ストローク
第1ストロークよりも長いの押し下げでONし、撮影動作
を開始させるレリーズスイッチである。SS/Cは単写モー
ドと連写モードとを切り換えるスイッチである。SS/W
スポットAFモードとワイドAFモードとを切り換えるスイ
ッチである。
次に、カメラの動作をマイコンμCのフローチャート
に従って説明する。
メインスイッチSMがONされると、第10図に示す“SMO
N”の割込処理を実行する。#2では、撮影倍率の大き
い方の判定基準値βHを1/40とする。#4では、撮影倍
率の小さい方の判定基準値のかさ上げ量Δβを15とす
る。#6では撮影準備スイッチS1がONされているか否か
を判定する。#6で撮影準備スイッチS1がONされていな
ければ#160に進み、ONされていれば#8へ進む。#8
では、フリータイマーTMをリセット・スタートさせる。
これは焦点検出時の動体判定に用いられるタイマーであ
る。#10では、各種フラグをリセットする。#30では変
数N6を0とする。この変数N6は、非合焦状態での追随判
定中にレンズを駆動した回数を示す。#40では、レンズ
回路LECからレンズ固有のデータを入力する。レンズデ
ータとしては、焦点距離データf、デフォーカス量DFを
レンズ駆動量Δnに変換する変換係数KLR、後述する定数
Dv∞、開放Fナンバー、等がある。#50では、測光回路
LMCを動作させて測光データBvoを測光回路LMCから入力
する。#60ではAFの制御を行う。この#60のサブルーチ
ンの内容の詳細については後述する。#70では露出演算
を行う。この露出演算では、測光回路LMCからの測光値B
vo,フィルム感度読取回路ISOからのフィルム感度Sv、レ
ンズの開放絞り値AVoから露出値Ev=Bvo+Sv+Avoを求
め、決められたAEプログラムの線図に基づいて、シャッ
ター速度Tv、絞り値Avを求める。#80では、シャッター
釦の1段目の押し下げに続く2段目の押し下げがなさ
れ、レリーズスイッチS2がONしたか否かを判定する。#
80でレリーズスイッチS2がONしているときには、#90で
合焦を示すフラグAFEFがセットされているか否かを判定
する。#90で上記フラグAFEFがセットされているときに
は、#100で露出制御を行う。#110では露出制御終了後
にフィルムの1コマの巻き上げが行われる。#120では
連写モードか否かをスイッチSS/Cにより判定する。#12
0で連写モードでないときには、#130で撮影準備スイッ
チS1がOFFされるのを待ち、撮影準備スイッチS1がOFFさ
れると、#155に進む。#120で連写モードであるときに
は、#140で連写フラグVLYFをセットして、#40に戻
る。
#80でレリーズスイッチS2がONされていないときに
は、#150で撮影準備スイッチS1がOFFされたか否かを判
定する。#150で撮影準備スイッチS1がOFFされていると
きには、#155に進む。#150で撮影状態スイッチS1がOF
Fされているときには、#40に戻る。#155では全ての表
示を消灯させる。#160では、メインスイッチSMがOFFさ
れているか否かを判定する。#160でメインスイッチSM
がOFFされているときには#165に進み、フリータイマー
TMを停止し、マイコンμCはクロックを停止してスリー
プ状態となる。#160でメインスイッチSMがOFFされてい
ないときには、#6に戻って撮影準備スイッチS1の判別
を繰り返す。
次に、#60のAFのサブルーチンを第11図以降に示す。
#200では、フォーカスクロックを示すフラグFLFがセッ
トされているか否かを判定する。#200でフラグFLFがセ
ットされているときには、AFを行う必要が無いので、リ
ターンする。#200でフラグFLFがセットされていないと
きには、#202で常時動作しているフリータイマーTMか
ら時刻を読み取り、TM1とする。#203では、レンズ位置
カウンタCTからレンズの繰り出し量を読み取り、CT1と
する。#205では、補助光禁止フラグNLFがセットされて
いるか否かを判定する。#205でフラグNLFがセットされ
ていないときには、#210で補助光モードを示す補助光
フラグILMFがセットされているか否かを判定する。この
フラグILMFは、低輝度で焦点検出不能のときにセットさ
れる。#210で補助光フラグILMFがセットされていると
きには、#220で補助光発光を示す信号を出力する。こ
のとき、同時に計時を開始する。#230では、AFセンサ
ーに積分を開始させる信号STを出力する。#240では、4
0msec経過するのを待つ。40msec経過すると、#250で補
助光発光を停止させる信号を出力する。#310では積分
終了を示す信号SPをAFセンサーに出力する。#210で補
助光フラグILMFがセットされていないときには、#260
に進む。また、#205で補助光発光禁止フラグNLFがセッ
トされているときにも#260に進む。#260では、AFセン
サーに積分を開始させる信号STを出力する。このとき、
同時に計時を開始する。#270ではAFセンサーから積分
を終了させる信号が入力されたかどうかを判定する。#
270で積分を終了させる信号が入力されないときには、
#280で積分開始から20msec経過したか否かを判定す
る。#280で20msec経過していないときには、#270に戻
る。#280で20msec経過していれば、#290で低輝度であ
るとして、低輝度フラグLLFをセットして、#310に進
む。#270で積分を終了させる信号SPがAFセンサーから
入力されたときには、低輝度を示すフラグLLFをリセッ
トして、#310に進む。#310では積分終了を示す信号を
AFセンサーに出力する。
#312では、フリータイマーTMから時刻を読み取り、T
M2とする。#313では、レンズ位置カウンタCTからレン
ズの繰り出し量を読み取り、CT2とする。#314では前回
の積分中心の時刻TM12をTM12Lに代入する。#315では前
回の積分中心でのレンズ位置CT12をCT12Lに代入する。
#316では、積分開始時と積分終了時に読み取った時刻T
M1,TM2の平均値、つまり今回の積分中心の時刻(TM1+T
M2)/2を算出し、TM12とする。#317では、積分開始時
と積分終了時に読み取ったレンズ繰り出し量CT1,CT2の
平均値、つまり積分中心でのレンズ位置(CT1+CT2)/2
を算出し、CT12とする。
#320ではAFセンサーから積分データを入力する。#3
25では、AFセンサーからAGCデータを入力する。#330で
は、前回のレンズ駆動に用いられたアイランド、つまり
特定アイランドを決定する。このサブルーチンを第12図
に示し説明する。#400では、前回のレンズ駆動に用い
られた最大相関を示すシフト数Δnと、第1アイランド
での最大相関を示すシフト数Δn11とを比較する。#400
でΔn=Δn11であれば#410に進み、前回は第1アイラ
ンドが選択されたとして、特定アイランドを示す変数AF
ISを1とし、リターンする。#400でΔn≠Δn11であれ
ば#420に進み、シフト数Δnと第2アイランドでの最
大相関を示すシフト数Δn12とを比較する。#420でΔn
=Δn12であれば#430に進み、前回は第2アイランドが
選択されたとして、特定アイランドを示す変数AFISを2
とし、リターンする。#420でΔn≠Δn12であれば#44
0に進み、前回は第3アイランドが選択されたとして、
特定アイランドを示す変数AFISを3とし、リターンす
る。
特定アイランドの決定を終えると、マイコンμCは第
11図のフローに戻り、#340のサブルーチンでシーケン
スの状態或いはAF状態等の条件に応じて、焦点検出を行
うアイランドIS(又はブロックBL)、相関演算を行う範
囲(シフト数jの範囲)の決定、及び上記条件に応じた
焦点検出のためのアルゴリズムを決定する。
(A)焦点検出アルゴリズムの種類 #340のサブルーチンについて説明する前に、焦点検
出アルゴリズムの種類及びその内容について簡単に説明
する。
(i)パターン認識アルゴリズム このアルゴリズムは、3つのアイランドの焦点検出の
結果に基づいて被写体の距離分布のパターンを認識し、
これに撮影倍率、交換レンズの焦点距離等の条件を加味
して、3つのアイランドの焦点検出結果からレンズ駆動
用のデフォーカス量を算出する。後述の処理におけるAR
=1は、このアルゴリズムを示す。
(ii)最小デフォーカスアルゴリズム このアルゴリズムは、現在のレンズの焦点位置に最も
近い被写体に焦点を合わせるものである。後述の処理に
おけるAR=2〜4は、このアルゴリズムを示す。このう
ち、AR=4は、追随モードのときの最小デフォーカスア
ルゴリズムを示す。また、AR=3は、合焦後、連写中で
ないときの最小デフォーカスアルゴリズムを示す。AR=
4との違いはオフセット量ΔDFRを付けていることであ
る。
このオフセット量ΔDFRについて説明する。本発明で
は、合焦後、レンズを停止したままの状態で複数回の焦
点検出結果に基づいて動体(「動的被写体」とも言う)
を判定しており、もし動体であれば、1回の焦点検出の
結果が得られるまでの時間に、ある程度動いているもの
であり、これを見込んで、オフセット量DFRをカメラに
近い方に付けている。本実施例では、カメラから遠ざか
る被写体については考慮していないが、動体の移動方向
或いは移動速度が分かれば、それに応じてオフセット量
DFRの大きさ及び方向を決めれば良い。そして、このオ
フセット量DFRを含めた位置が、現在のレンズの焦点位
置であると仮定して、この位置に最も近い被写体を含む
アイランドのデフォーカス量を用いる。ここでは、オフ
セット量DFR=50μmとする。AR=2は、合焦後、連写
モードであるときの最小アルゴリズムを示す。連写モー
ドでは、レリーズ動作が入るので、焦点検出を行ってい
ない時間が増える。したがって、上記のオフセット量DF
Rを100μmとしている。
(iii)特定アイランドアルゴリズム このアルゴリズムは、前回選択したアイランドを今回
も用いて、このアイランドにおいて焦点検出されたデフ
ォーカス量に基づいてレンズを駆動しようとするもので
あり、後述の処理におけるAR=5は、このアルゴリズム
を示す。
(iv)常時特定アイランド(又はブロック)アルゴリズ
ム 常に特定のブロック(第4ブロック)或いは特定のア
イランド(第2アイランド)においてのみ焦点検出を行
うものであり、後述の処理におけるAR=6はこのアルゴ
リズムを示す。
(B)アイランド(ブロック)及びシフト範囲の決定 次に、焦点検出を行うアイランド(又はブロック)、
相関演算を行う範囲(シフト範囲)の決定について説明
する。後述の処理では、変数Bを用いてこれらを決定し
ている。
B=1は、シフト範囲及びアイランド(又はブロッ
ク)の制限が無いことを示す。
B=2は、ブロックBL1,BL2,BL4は使用せず、他の制
限は無いことを示す。
B=3は、現在の焦点位置から±4ピッチの範囲での
み相関演算を行うことを示す。
B=4は、現在の焦点位置から±2ピッチの範囲での
み相関演算を行うことを示す。
B=5は、現在の焦点位置から−2ピッチ乃至推定合
焦位置から+2ピッチ、又は、現在の焦点位置から+2
ピッチ乃至推定合焦位置から−2ピッチの範囲でのみ相
関演算を行うことを示す。前者の範囲を選択するか、後
者の範囲を選択するかは、レンズの駆動方向、つまり推
定合焦位置の方向によって変わる。
B=6は、合焦位置から±4ピッチの範囲でのみ相関
演算を行うことを示す。
B=7は、前回のレンズ駆動に使用されたアイランド
についてのみ、現在の焦点位置から±4ピッチの範囲で
のみ相関演算を行い、他のアイランドについては制限が
無いことを示す。
B=8は、第2アイランドについてのみ焦点検出を行
い、シフト範囲については制限が無いことを示す。
B=9は、第4ブロックBL4についてのみ焦点検出を
行い、シフト範囲については制限が無いことを示す。
なお、これらを使い分けるための処理については、後
述する。
次に、#340のサブルーチンを第13図及び第14図に示
し説明する。#500では、レンズ駆動を行わないマニュ
アルフォーカスモード(FA:Focus Aid)であるか否かを
スイッチSAF/Mにより判定する。スイッチSAF/Mがマニュ
アルフォーカスモード位置にあるときには、#590でB
=1(制限なし)、#600でAR=1(パターン認識アル
ゴリズム)としてリターンする。そして、後述のパター
ン認識アルゴリズムの#4610〜#4660で、第2アイラン
ドを優先している。つまり、マニュアルフォーカスモー
ドでは、撮影者は主被写体を画面の中央部に持って来る
ことが多いので、第2アイランドを優先している。そし
て、この第2アイランドで焦点検出不能のときにのみ、
第1及び第3アイランドの被写体の遠近を比較して、カ
メラ側に近い被写体を含むアイランドのデフォーカス量
を使用している。相関演算のシフト範囲については、レ
ンズ駆動が無いので、デフォーカス量を予測できないた
めに制限することはできない。
#500でスイッチSAF/Mがオートフォーカスモード位置
にあるときには、#520でスポットAFが選択されている
か否かをスイッチSS/Wにより判定する。#520でスポッ
トAFが選択されているときには、#530でB=9(スポ
ットAF)、#555でAR=6(常時特定ブロック)として
リターンする。これはスポットAFのエリアである第4ブ
ロックBL4のみを選択しているものである。スポットAF
では、このブロックでのAFを行うだけなので、焦点検出
時間も短く、特にシフト範囲を制限する必要はない。
#520でスポットAFが選択されていないときには、#5
40で補助光モードであるか否かを補助光フラグILMFがセ
ットされているか否かで判定する。#540で補助光フラ
グILMFがセットされているときには、#550でB=8
(第2アイランドのみ)、#555でAR=6(常時特定ア
イランド)としてリターンする。つまり、補助光モード
では、第2アイランドのみを使用する。これは、補助光
が照射される範囲が標準レンズ(焦点距離35mm〜105m
m)を装着した場合に、3つのアイランドのうち、画面
中央の第2アイランドを少なくとも含み、第1及び第3
アイランドは含まないことがあるからである。この場
合、第2アイランドのみで焦点検出を行うので、焦点検
出時間も短く、シフト範囲の制限は必要でない。
#540で補助光フラグILMFがセットされていないとき
には、#560でフラグFPFがセットされているか否かを判
定する。このフラグFPFは、強制的にパターン認識アル
ゴリズムを実行することを示すフラグである。#560で
フラグFPFがセットされているときには、#590でB=1
とし、シフト範囲の制限は無いことを示し、#600でAR
=1として、パターン認識アルゴリズムであることを示
す。
#560でフラグFPFがセットされていないときには、#
570でフラグPA1PFがセットされているか否かを判定す
る。このフラグPA1PFは、パターン認識アルゴリズムを
1度は通ったことを示すフラグである。焦点検出開始後
の1回目の焦点検出時に全エリアが低コントラストで焦
点検出不能な状態(以下「ローコン」とも呼ぶ)になっ
たときには、レンズ駆動を行いながら焦点検出可能なレ
ンズ位置を探す動作(以下「ローコンスキャン」とい
う)が行われ、このローコンスキャン時にはパターン認
識アルゴリズムが選択される。その結果、焦点検出可能
となったときには、フラグPA1PFがセットされる。#570
でフラグPA1PFがセットされていないときには、#580で
ローコンスキャンを示すフラグLSFがセットされている
か否かを判定する。#580でフラグLSFがセットされてい
ないときには、#590でB=1、#600でAR=1としてリ
ターンする。
#580でフラグLSFがセットされていれば、#610で変
換係数KLRが所定値K1よりも大きいか否かを判定する。
変換係数KLRは、単位デフォーカス量当たりのレンズ駆
動量(AFモータ回転量)を求めるための係数である。#
610でKLR≦K1であるときには、AFモータの単位回転量当
たりのデフォーカス量が大きくなるため、レンズ駆動中
の焦点検出演算の時間が長くなり、これにより、焦点検
出光学系で決まる焦点検出可能範囲を越えてしまい、焦
点検出不能となる領域が発生する。
これを第8図により説明する。第8図において、横軸
は時間tであり、縦軸はデフォーカス量DFである。DFEN
は、焦点検出光学系及び基準部でのデータ数で決まる焦
点検出可能範囲である。I1,I2,…はCCDの積分時間で
あり、C1,C2,…は演算時間である。積分中心TM12L,TM
12,…でのデフォーカス量から焦点検出可能範囲DFEN
考えると、変換係数KLRが大きいときには、焦点検出可
能範囲DFEN内に1回の焦点検出に要する時間(I1
C1),(I2+C2),…に駆動されるデフォーカス量が入
っているので、被写体を見逃すことはない。ところが、
変換係数KLRが小さいときには、焦点検出可能範囲DFEN
に(I1+C1)の時間に駆動されるデフォーカス量が入ら
ないので、この範囲DFNOに被写体が存在する場合には、
被写体を見逃してしまう。これを防止するために、#61
0でKLR≦K1であるときには、#620でB=2とし、焦点
検出時間を極力少なくするべく、ブロックBL1,BL2,BL4
の焦点検出を行わないようにする。横一線のような被写
体の場合、第2アイランドでは焦点検出不能となるが、
第1又は第3アイランドのどちらか一方で焦点検出でき
るので、一方で良いものとし、実施例では第1アイラン
ド(ブロックBL1,BL2)の方を省略している。第4ブロ
ックを省略しているのは、第4ブロックは第3ブロック
と第5ブロックの間に存在し、この2つのブロックBL3,
BL5で第4ブロックBL4のエリアをカバーしており、焦点
検出可能な被写体を探すだけならば、これで十分だから
である。これを示すべく、#620でB=2としている。
また、#610でKLR>K1であるときには、#590でB=
1、#600でAR=1としてリターンする。
#570でフラグPA1PFがセットされているときには、パ
ターン認識アルゴリズムを一度通過したということであ
り、#630で追随モードであることを示す追随フラグTRC
Fがセットされているか否かを判定する。#630で追随フ
ラグTRCFがセットされているときには、#640でフラグL
CFがセットされているか否かを判定する。このフラグLC
Fは、前回、全アインドで焦点検出不能であったことを
示すローコンフラグである。#640でフラグLCFがセット
されているときには、最初ら焦点検出をやり直すべく、
#590でB=1、#600でAR=1としてリターンする。
#640でフラグLCFがセットされていないときには、被
写体を連続して捕らえていると判断して、前回の合焦位
置から±2ピッチのシフト範囲でのみ相関演算を行うべ
く、#660でB=4とする。また、焦点検出アルゴリズ
ムについては、前回の合焦位置に最も近い被写体を選択
するアルゴリズムを選択するべく、#670でAR=4とし
てリターンする。これは、追随モードということであ
り、被写体を既に捕らえており、1回の焦点検出の間で
は、被写体は合焦位置からのデフォーカス量に関して余
りずれないと仮定しているからである。また、全アイラ
ンドを用いるのは、動体ということで、被写体が左右に
動くことが多いからである。
#630で追随モードを示す追随フラグTRCFがセットさ
れていないときには、#680でフラグAFPEFがセットされ
ているか否かを判定する。このフラグAFPEFは、以前に
合焦があったことを示すフラグである。
#680でフラグAFPEFがセットされていないときには、
第14図の#690でフラグV1Fがセットされているか否かを
判定する。このフラグV1Fは、最高速(フリーラン)で
のレンズ駆動中の焦点検出であることを示すフラグであ
る。#690でフラグVIFがセットされているときには、フ
リーラン中の焦点検出であると判断し、前回の合焦位置
から−2(又は+2)ピッチと推定合焦位置から+2
(又は−2)ピッチの範囲での相関演算を行うべく、#
700でB=5とする。これは演算時間を短くすることを
目的としているが、前回の合焦位置からデフォーカスの
方向と逆方向に2ピッチの余裕を持たせているのは、変
換係数KLRの大きなレンズが装着された場合に、カメラ
内のAFモータの回転量が多くても少しのデフォーカス量
しか動かないので、ノイズ或いはカメラ振れ等により誤
って現在の方向と逆の方向(上記2ピッチの余裕を持た
せた方向)にデフォーカス量が生じる場合があることを
考慮したものである。これは被写体がレンズ駆動による
デフォーカス量の変化よりも上記2ピッチの余裕を持た
せた方向に大きく駆動する場合についても同様であり、
このような場合にも対処できるように、前回求められた
デフォーカス量と反対方向にも2ピッチの余裕を設けて
いるものである。また、焦点検出アルゴリズムについて
は、前回選択されたアイランドを用いる特定アイランド
アルゴリズムを選択するべく、#710でAR=5としてリ
ターンする。これは前回選択したアルゴリズムを用いる
ことにより、合焦までの時間を短くすると共に、レンズ
の駆動を安定化することを目的としている。というの
は、この場合にパターン認識アルゴリズム等の3つのア
イランドの中から被写体を選択するアルゴリズムを用い
ると、レンズ駆動中に誤ってデフォーカス方向の異なる
別の被写体を選ぶと、レンズは現在の駆動方向とは反対
方向に駆動され、レンズ駆動が不安定になるからであ
る。これは後述の低速駆動中の焦点検出の場合について
も同様である。後者の場合には、さらにデフォーカス方
向が同一でもデフォーカス量の大きな被写体を選んだと
きに、低速駆動から急に高速駆動となり、高速駆動中に
デフォーカス量の小さい被写体を選んだときには、また
低速駆動となるといった不安定なレンズ駆動となる。
また、このように特定アイランドアルゴリズムを用い
ることにより、焦点検出時間を短くすることができ、結
果的に所定時間内における焦点検出回数を増やして焦点
検出精度を上げることができる。つまり、レンズ駆動速
度が高速であるときには、デフォーカス量が大きく、そ
のデフォーカス量の値が多少誤差を含んでおり、これに
応じてレンズの停止位置を決めると、合焦位置からは多
少ずれることがあるが、焦点検出回数を増やして、小さ
いデフォーカス量を検出する機会を増やすことにより、
誤差を少なくしてレンズの停止位置を決めるようにして
いる。
#690でフラグV1Fがセットされていないときには、フ
リーラン中の焦点検出ではないと判定され、#720でフ
ラグLMVFがセットされているか否かを判定する。フラグ
LMVFは低速駆動中の焦点検出であることを示すフラグで
ある。#720でフラグLMVFがセットされているときに
は、低速駆動中の焦点検出であると判定され、フリーラ
ン中の焦点検出に比べて焦点検出結果によるデフォーカ
ス量が小さく、1ピッチが約1mmのデフォーカス量に対
応するとして、通常、±4ピッチ以下となるので、合焦
位置から±4ピッチのシフト範囲でのみ相関演算を行う
べく、#730でB=6とし、#710でAR=5としてリター
ンする。
#720でフラグLMVFがセットされていないときには、
低速駆動中の焦点検出ではないと判定され、#740でフ
ラグFRN1Fがセットされているか否かを判定する。この
フラグFRN1Fは、一度フリーラン(最高速)によるレン
ズ駆動が行われ、レンズが停止した最初の焦点検出であ
ることを示すフラグである。#740でフラグFRN1Fがセッ
トされているときには、#745でこのフラグFRN1Fをリセ
ットする。次に、#750でフラグNLCFがセットされてい
るか否かを判定する。このフラグNLCFは、それ以前に行
われたパターン認識アルゴリズムで焦点検出不能なアイ
ランドがあったことを示すフラグである。#750でフラ
グNLCFがセットされているときには、前回選択したアイ
ランドについては±4ピッチのシフト範囲でのみ相関演
算を行い、それ以外は制限を設けずに相関演算を行うべ
く、#760でB=7とし、#770でAR=1としてリターン
する。これは、前回のパターン認識アルゴリズムで、そ
のときのレンズ位置の関係で認識すべき被写体が焦点検
出不能になったのではないかということを確認するため
に、再度パターン認識アルゴリズムを実行する訳である
が、少しでも時間が短くなるように前回選択したアイラ
ンド、つまり焦点検出可能であったアイランドについて
は、±4ピッチのシフト範囲でのみ焦点検出演算を行う
ものである。
#740でフラグFRN1Fがセットされていないときは、フ
リーランからのレンズ停止後の1回目の焦点検出でない
場合であり、また#750でフラグNLCFがセットされてい
ないときは、前回のパターン認識アルゴリズムで焦点検
出不能なアイランドが無い場合であり、これらの場合に
は、#780でフラグLCFがセットされているか否かを判定
する。このフラグLCFは、上述のように、今回の焦点検
出の結果が、全アイランドで焦点検出不能であることを
示すフラグである。1つでも焦点検出可能なアイランド
があれば、つまりフラグLCFがセットされていなけれ
ば、現在の焦点位置の±4ピッチのシフト範囲でのみ相
関演算を行うべく、#790でB=3とし、#770でAR=1
としてリターンする。また、全アイランドで焦点検出不
能(LCF=1)であれば、シフト範囲に制限を無くすべ
く、#800でB=1とし、#770でAR=1としてリターン
する。
第13図の説明に戻って、#680で以前に合焦であった
ことを示すフラグAFPEFがセットされているときには、
#810で連写フラグVLYFがセットされているか否かを判
定する。この連写フラグVLYFは、連写モードであること
を示すフラグである。#810で連写フラグがセットされ
ているときには、#820で全アイランドで焦点検出不能
であることを示すフラグLCFがセットされているか否か
を判定する。#820でフラグLCFがセットされているとき
には、#590でB=1とし、#600でAR=1としてリター
ンする。#820でフラグLCFがセットされていないときに
は、#830でB=3とする。これは、連写中で、且つ前
回の焦点検出で1つでも焦点検出可能なアイランドがあ
る場合なので、現在の焦点位置から±4ピッチのシフト
範囲でのみ相関演算を行うものである。つまり、連写中
であれば、露出のための時間を要するために、被写体が
動いているときには、焦点検出結果が合焦である前回と
比べてデフォーカス量が大きくなるので、シフト範囲を
大きくしているものである。今、カメラの機能として、
合焦しなければ撮影できないフォーカス優先方式として
いるので、ここでは少なくとも前回は合焦である。した
がって、被写体は現在の焦点位置に最も近いところに存
在するとして、最小デフォーカスアルゴリズムを選択す
るべく、#840でAR=2としてリターンする。このと
き、被写体が動体である可能性があるので、カメラに近
い側に100μmのオフセット量ΔDFRを設け、この位置を
合焦位置とする。
#810で連写フラグVLYFがセットされていないときに
は、全アイランドが焦点検出不能であるか否かを判定す
るべく、#850でフラグLCFがセットされているか否かを
判定する。#850でフラグLCFがセットされていないとき
には、焦点検出可能なアイランドが少なくとも1つは存
在するということであり、#890に進む。#850でフラグ
LCFがセットされているときには、全アイランドが焦点
検出不能であるということであり、#860で動体判定中
フラグMVFがセットされているか否かを判定する。動体
判定中フラグMVFは、動体判定中であるときにセットさ
れるフラグである。#860で動体判定中フラグがセット
されていないときには、動体判定中ではないと判断し、
#590でB=1、#600でAR=1としてリターンする。#
860で動体判定中フラグMVFがセットされているとき、或
いは#850でフラグLCFがセットされていないときには、
現在の焦点位置から±2ピッチのシフト範囲でのみ相関
演算を行うべく、#890でB=4とする。また、最小デ
フォーカスアルゴリズムを選択してオフセット量ΔDFR
を50μmとするべく、#900でAR=3としてリターンす
る。この#890及び#900のステップを通るには、動体判
定中であるか、或いはコンティニュアスAFモードのとき
である。動体判定中には、焦点検出の間に被写体が動く
可能性があるとし、このために、オフセット量ΔDFRを5
0μmとしている。また、ここでは、近付いてくる動的
被写体のみを判定しているので、+50μmとしている。
このオフセット位置に最も近いアイランドを被写体位置
とする。コンティニュアスAFモードのときも同様であ
る。また、このとき(すなわち動体判定中であるか、或
いはコンティニュアスAFモードのとき)、被写体が光軸
方向或いは光軸に対して垂直な平面の方向に動く可能性
が高く、全アイランドについて焦点検出不能であって
も、一時的なものであるとして±2ピッチの相関演算、
最小デフォーカスアルゴリズム、オフセット量ΔDFR=5
0μmを選択する。
第11図の説明に戻って、#340のサブルーチンを終え
ると、上記サブルーチンで決められたシフト数jの範
囲、アイランドIS(又はブロックBL)の選択に基づい
て、#350のサブルーチンで相関演算を行う。このサブ
ルーチンを第15図乃至第32図に示し説明する。
#1000では、変数Δn1〜Δn10、Δn11〜Δn13、Δd1
〜Δd10、Δd11〜Δd13に所定値K2をセットする。Δn1
〜Δn10は各ブロックBL1〜BL10での相関演算における最
大相関を示すシフト数であり、Δn11〜Δn13は各アイラ
ンドIS1〜IS3での選択されたシフト数である。各ブロッ
クでのΔd1〜Δd10は補間演算後の合焦位置からのずれ
量であり、Δd11〜Δd13は各アイランドIS1〜IS3の補間
演算後の合焦位置からのずれ量である。また、K2は焦点
検出結果で有り得ないような大きな負の値で、前ピン側
(カメラから遠い)を示す初期値である。#1005では、
各アイランドIS1〜IS3の差分データを作成する。第1ア
イランドIS1の差分データはai(基準部)とa′i(参照
部)、第2アイランドIS2の差分データはbi(基準部)
とb′i(参照部)、第3アイランドIS3の差分データは
ci(基準部)とc′i(参照部)である。
次に、第2アイランドでの相関演算を行う。まず、#
1010で第2アイランドが焦点検出不能であることを示す
フラグLCF2を予めセットしておく。このフラグLCF2は、
後に第2アイランドが焦点検出不能ではないと判定され
たときにリセットされる。そして、第2アイランドの中
の第3ブロックの相関演算をまず行う。上述の変数Bが
B=1、2又は8のとき#1020へ、B=3のとき#1040
へ、B=4のとき#1060へ、B=5のとき#1080へ、B
=6のとき#1100へ、B=7のとき#1120へ、B=9の
とき#1160へ進む。変数Bが1、2又は8のとき、第3
ブロックでのシフト数の制限は無いので、シフト数jの
範囲を1〜31と設定する(#1030)。変数Bが3のとき
は、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチとす
る。第3ブロックでの合焦位置のシフト数はj=6であ
り、現在の焦点位置は(6+Δn)であるので、これに
±4ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn+(2〜
10)と設定する(#1050)。変数Bが4のときは、シフ
ト範囲を現在の焦点位置から±2ピッチとする。上記と
同様に第3ブロックでの合焦位置のシフト数はj=6で
あり、現在の焦点位置は(6+Δn)であるので、これ
に±2ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn+(4
〜8)と設定する(#1070)。変数Bが5のときは、#
1085で後ピンであるか否かを判定する。後ピンであると
判定されたときには、シフト範囲を現在の焦点位置の2
ピッチ後ピン(+2)から合焦位置(j=6)の2ピッ
チ前ピン(−2)までとし、シフト数jの範囲は4〜
(Δn+8)と設定する(#1090)。後ピンでないと判
定されたときには、シフト範囲を現在の焦点位置(Δn
+6)の2ピッチ前ピン(−2)から合焦位置(j=
6)の2ピッチ後ピン(+2)までとし、シフト数jの
範囲は(Δn+4)〜8と設定する(#1095)。変数B
が6のときは、シフト範囲を合焦位置から±4ピッチと
する。合焦位置のシフト数はj=6であるので、これに
±4ピッチを加えて、シフト数jの範囲を2〜10と設定
する(#1110)。変数Bが7のときは、前回採用された
アイランドが第2アイランドであるか否かを判定するべ
く、#1130で変数AFIS=2であるか否かを判定する。#
1130でAFIS=2であると判定されたときには、シフト範
囲を現在の焦点位置(6+Δn)から±4ピッチとし、
現在の焦点位置(6+Δn)に±4ピッチを加えて、シ
フト数jの範囲をΔn+(2〜10)と設定する(#114
0)。#1130でAFIS=2でないと判定されたときには、
シフト数の制限が無いとして、シフト数jの範囲を1〜
31と設定する(#1150)。変数Bが9のときは、第4ブ
ロックのみであるので、#1170で第4ブロックの処理へ
移行する。
B=1〜8の場合には、#1030、#1050、#1070、#
1090、#1095、#1110、#1140、#1150のいずれかから
#1180へ進んで、ローコントラスト判定レベルKLCを所
定値KLC1に設定する。#1190では信頼性判定レベルK
YM/Cを所定値KYM/Cに設定する。/1195では相関を取るた
めの基準部の開始番号をk=0とする。この開始番号k
には後で(#3010、#3030で)i=1が加えられて、実
際にはi+k=1が基準部の開始番号となる。#1200で
は焦点検出不能判定及び相関演算を行う。
この#1200のサブルーチンを第16図に示し説明する。
まず、#3000で現在相関演算を行っているブロック(#
1200からコールされたときには第3ブロック)が焦点検
出不能であることを示すフラグLCFBをセットする。#30
10ではコントラストを基準部の相関演算を行っているブ
ロック(第3ブロック)から得るために、 で求める。#3020では求めたコントラスト値Cが所定値
KLCよりも大きいか否かを判定する。C≦KLCのときに
は、リターンする。この場合、フラグLCFBがセットされ
たままでリターンされる。C>KLCのときは、#3030で
次式により相関演算を行う。
#3040では、相関演算値M(j)の最小値MIN(M
(j))を求める。この最小値MIN(M(j))及びそ
のときのシフト数jは、1ピッチ単位で得られる粗いも
のであるから、これをより細かくするべく、#3050で補
間演算を行う。補間して得られた相関演算値の最小値を
YMとし、そのときの補間したシフト量をΔdとする。#
3060では、補間して得られた相関演算値の最小値YMをコ
ントラストCで規格化して得られた値YM/Cと所定値K
YM/Cを比較して、信頼性を判定する。#3060でYM/C≧K
YM/Cと判定されたときには、信頼性が無いとしてリター
ンする。この場合にも、フラグLCFBがセットされたまま
でリターンされる。#3060でYM/C<KYM/Cと判定された
ときには、信頼性が有ると判定し、焦点検出可能である
ので、#3070で第2アイランドが焦点検出不能であるこ
とを示すフラグLCF2をリセットし、#3080で相関演算を
行っているブロックが焦点検出不能であることを示すフ
ラグLCFBをリセットしてリターンする。
第15図のフローに戻り、相関演算を行ったブロックが
焦点検出可能であるか否かを判定するべく、#1205でフ
ラグLCBFがリセットされているか否かを判定する。#12
05でフラグLCBFがリセットされているときには、相関演
算を行った第3ブロックのずれシフト数を示す変数Δn3
にjから合焦位置6を減じた値を代入する(#1207)。
また、合焦位置からのずれ量を得るために、補間演算で
求めたシフト数Δdから合焦位置のシフト数j=6を引
き、これを第3ブロックのシフト数Δd3とする(#120
9)。#1205でフラグLCBFがリセットされていないとき
には、第3ブロックは焦点検出不能であるということな
ので、#1207、#1209をスキップして#1210に進む。
#1210では変数Bが2であるか否かを判定する。#12
10で変数Bが2であれば、第4ブロックの相関演算を省
略して、#1220から第5ブロックの相関演算に移行す
る。#1210で変数Bが2でなければ、#1230から第4ブ
ロックの相関演算に移行する。
第4ブロックの相関演算を第17図に示す。変数BがB
=9のとき#1240へ、B=3のとき#1260へ、B=4の
とき#1280へ、B=5のとき#1300へ、B=6のとき#
1320へ、B=7のとき#1340へ、それ以外のとき#1375
へ進む。変数Bが9のとき、スポットAFモードであるか
ら、第4ブロックでシフト数の制限が無いとして、シフ
ト数jの範囲を1〜31と設定する(#1030)。変数Bが
3のときには、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピ
ッチとし、変数Bが6のときには、シフト範囲を合焦位
置から±4ピッチとする。上述の第3ブロックでは合焦
位置のシフト数がj=6であったが、この第4ブロック
では合焦位置のシフト数がj=16であるので、B=3の
ときには現在の焦点位置(16+Δn)に、B=6のとき
には合焦位置16に夫々±4ピッチを加えて、シフト数j
の範囲を夫々Δn+(12〜20)と設定する(#1270、#
1330)。変数Bが4のときは、シフト範囲を現在の焦点
位置(16+Δn)から±2ピッチとするので、シフト数
jの範囲をΔn+(14〜18)と設定する(#1290)。変
数Bが5のときは、#1305で後ピンであるか否かを判定
する。後ピンであると判定されたときには、シフト範囲
を現在の焦点位置の2ピッチ後ピン(+2)から合焦位
置16の2ピッチ前ピン(−2)までとするので、シフト
数jの範囲は14〜(Δn+18)と設定する(#1310)。
後ピンでないと判定されたときには、シフト範囲を現在
の焦点位置(16+Δn)の2ピッチ前ピン(−2)側か
ら合焦位置16の2ピッチ後ピン(+2)側までとするの
で、シフト数jの範囲は(Δn+14)〜18と設定する
(#1315)。変数Bが7のときは、前回採用されたアイ
ランドが第2アイランドであるか否かを判定するべく、
#1350で変数AFIS=2であるか否かを判定する。#1350
でAFIS=2であるときには、シフト範囲を現在の焦点位
置(16+Δn)から±4ピッチとするので、これに±4
ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn+(12〜20)
と設定する(#1360)。#1350でAFIS=2でないと判定
されたときには、シフト数の制限が無いとして、シフト
数jの範囲を1〜31と設定する(#1370)。その他の場
合、つまり変数Bが1又は8のときは、既に(#1030
で)設定済みで変更が無いので新たに設定しない。変数
Bが2のときは、第4ブロックの相関演算は行わない
(∵#1210)。
いずれの場合も、#1250、#1270、#1290、#1310、
#1315、#1330、#1360、#1370、#1375のいずれかか
ら#1380へ進んで、ローコントラスト判定レベルKLC
所定値KLC1に設定する。#1390では信頼性判定レベルK
YM/Cを所定値KYM/C1に設定する。#1395では相関を取る
ための基準部の開始番号をk=10とする。#1400では焦
点検出不能判定及び相関演算を行う。このサブルーチン
は、上述の#1200でコールされたサブルーチンと同じで
あるので重複する説明は省略する。サブルーチンからリ
ターンした後、#1403でフラグLCBFがリセットされてい
るか否かを判定する。#1403でフラグLCBFがリセットさ
れていると判定されたときには、第4ブロックが焦点検
出不能ではないとして、#1405で最大相関を示す補間演
算前のシフト数jから合焦位置16を減じた値を第4ブロ
ックのずれシフト数Δn4に代入する。#1407では、補間
演算後のシフト量Δdから合焦位置のシフト数j=16を
引いて、第4ブロックの焦点ずれ量Δd4=Δd−16を算
出する。#1403でフラグLCBFがリセットされていないと
判定されたときには、第4ブロックが焦点検出不能であ
ると判定し、#1405と#1407のステップをスキップす
る。#1410では、B=9(スポットAF)であるか否かを
判定する。#1410でB=9であるときには、#1415で第
2アイランドのずれ量を示すΔd12にΔd4を入れ、第4
ブロックの焦点検出だけで良いのでリターンし、B=9
でないときには、#1420から第5ブロックの相関演算へ
移行する。
第5ブロックの相関演算を第18図に示す。変数がB=
3のとき#1460へ、B=4のとき#1480へ、B=5のと
き#1500へ、B=6のとき#1520ヘ、B=7のとき#15
40へ、それ以外のとき#1575へ進む。変数Bが3のとき
には、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチと
し、変数が6のときには、シフト範囲を合焦位置から±
4ピッチとする。上述の第3、第4ブロックでは合焦位
置のシフト数がそれぞれj=6、j=16であったが、こ
の第5ブロックでは合焦位置のシフト数がj=26である
ので、B=3のときには現在の焦点位置(26+Δn)
に、B=6のときには合焦位置26に夫々±4ピッチを加
えて、シフト数jの範囲をΔn+(22〜30)と設定する
(#1470、#1530)。変数Bが4のときは、シフト範囲
を現在の焦点位置(26+Δn)から±2ピッチとするの
で、現在の焦点位置(26+Δn)に±2ピッチを加え
て、シフト数jの範囲をΔn+(24〜28)と設定する
(#1490)。変数Bが5のときは、#1505で後ピンであ
るか否かを判定する。後ピンであると判定されたときに
は、シフト範囲を現在の焦点位置の2ピッチ後ピン(+
2)から合焦位置26の2ピッチ前ピン(−2)までとす
るので、シフト数jの範囲は24〜(Δn+28)と設定す
る(#1510)。後ピンでないと判定されたときには、シ
フト範囲を現在の焦点位置の2ピッチ前ピン(−2)か
ら合焦位置26の2ピッチ後ピン(+2)までとするの
で、シフト数jの範囲は(Δn+24)〜28と設定する
(#1515)。変数Bが7のときは、前回採用されたアイ
ランドが第2アイランドであるか否かを判定するべく、
#1550で変数AFIS=2であるか否かを判定する。#1550
でAFIS=2であるときには、シフト範囲を現在の焦点位
置(26+Δn)から±4ピッチとするので、現在の焦点
位置(26+Δn)に±4ピッチを加えて、シフト数jの
範囲をΔn+(22〜30)と設定する(#1560)。#1550
でAFIS=2でないと判定されたときには、シフト数の制
限が無いとして、シフト数jの範囲を1〜31と設定する
(#1570)。その他の場合、つまり変数Bが1、2又は
8のときは、既に(#1030で)設定済みで変更が無いの
で新たに設定しない。変数Bが9のとき(スポットAF
時)には、第5ブロックの相関演算には入らない(∵#
1410)。
いずれの場合も、#1470、#1490、#1510、#1515、
#1530、#1560、#1570、#1575のいずれかから#1580
へ進んで、ローコントラスト判定レベルKLCを所定値K
LC1に設定する。#1590では信頼性判定レベルKYM/Cを所
定値KYM/C1に設定する。#1595では相関を取るための基
準部の開始番号をk=20とする。#1600では焦点検出不
能判定及び相関演算を行う。このサブルーチンは、上述
の#1200でコールされたサブルーチンと同じであるので
重複する説明は省略する。サブルーチンからリターンし
た後、#1602でフラグLCBFがリセットされているか否か
を判定する。#1602でフラグLCBFがリセットされている
と判定されたときには、第5ブロックが焦点検出不能で
はないとして、#1605で最大相関を示す補間演算前のシ
フト数jから合焦位置26を減じた値を変数Δn5に記憶さ
せる。#1607では、補間演算後のシフト量Δdから合焦
位置のシフト数j=26を引いて、第5ブロックの焦点ず
れ量Δd5=Δd−26を算出する。#1602でフラグLCBFが
リセットされていないと判定されたときには、第5ブロ
ックが焦点検出不能であると判定し、#1605と#1607の
ステップをスキップする。#1610では、フラグLCF2がリ
セットされているか否かを判定する。#1610でフラグLC
F2がリセットされていないときは、第2アイランドが今
のところ焦点検出不能であるとして、#1620から第6ブ
ロックの相関演算に移行する。#1610でフラグLCF2がリ
セットされているときには、第3〜第5ブロックのうち
1つでも焦点検出可能なブロックが存在するということ
であるから、#1625で第2アイランドの合焦位置からの
焦点ずれ量Δd12を決定するサブルーチンをコールす
る。
このサブルーチンを第19図に示し説明する。#3200で
は、第3〜第5ブロックにおける焦点ずれ量Δd3〜Δd5
の中の最大値を検出する。これは最も後ピン側、つまり
最もカメラに近い被写体を検出しているものである。
最大値がΔd3のときは、#3205から#3210に進んで、
第3ブロックのシフト数Δn3を第2アイランドでのシフ
ト数Δ12とし、さらに、#3220で第3ブロックでの合焦
位置からの焦点ずれ量Δd3を、第2アイランドでの合焦
位置からの焦点ずれ量Δd12として設定してリターンす
る。
最大値がΔd4のときは、#3205から#3230に進んで、
第4ブロックのシフト数Δn4を第2アイランドでのシフ
ト数Δ12として設定する。さらに、#3240で第4ブロッ
クでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd4を、第2アイラン
ドでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd12として設定して
リターンする。
最大値がΔd5のときは、#3205から#3250に進んで、
第5ブロックのシフト数Δn5を第2アイランドでのシフ
ト数Δ12として設定する。さらに、#3260で第5ブロッ
クでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd5を、第2アイラン
ドでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd12として設定して
リターンする。
このサブルーチンからリターンした後、#1630から第
1アイランドの相関演算に移行する。
第1アイランドの相関演算について説明する前に、第
2アイランドにおける第6ブロックの相関演算を第20図
に示し説明する。この第6ブロックは低周波の被写体に
対して焦点検出を行うためのブロックである。まず、#
1650では、低周波の被写体に対する焦点検出に適するよ
うに、通常の3つ置きの差分データを更に3つ置きの差
分データとすることにより、結果的に7つ置きの差分デ
ータを作成し、これらのうち、隣り合う差分データを加
算した演算データを作成する。つまり、基準部及び参照
部の差分データを各々ai,a′iとすると、第2の差分デ
ータは、(ai−ai+3),(a′i−a′i+3)となる。ま
た、第2の差分データのうち、隣り合うデータを加算し
た演算データa″i,aiは次式のようになる。
a″i=(ai−ai+3)+(ai+1−ai+4) =(ai+ai+1)−(ai+3+ai+4) ai=(a′i−a′i+3)+(a′i+1−a′i+4) =(a′i+a′i+1)−(a′i+3−a′i+4) これらを第2アイランドの差分データに関して演算し
て、第2の演算データa″i,aiを得る。基準部及び参
照部の数は夫々35個及び45個となる。
#1650の演算データ作成後、変数Bを判定し、B=
1、2又は8のとき#1660へ、B=3のとき#1680へ、
B=4のとき#1700へ、B=5のとき#1720へ、B=6
のとき#1740へ、B=7のとき#1760へ、それ以外のと
き#1795へ進む。変数Bが1、2又は8のとき、第6ブ
ロックでシフト数の制限が無いとして、シフト数jの範
囲を1〜11と設定する(#1670)。変数Bが3のとき
は、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチとす
る。第6ブロックでの合焦位置のシフト数はj=6であ
るので、現在の焦点位置(6+Δn)に±4ピッチを加
えて、シフト数jの範囲をΔn+(2〜10)と設定する
(#1690)。変数Bが4のときは、シフト範囲を現在の
焦点位置から±2ピッチとする。上記と同様に第6ブロ
ックでの合焦位置のシフト数はj=6であるので、現在
の焦点位置(6+Δn)に±2ピッチを加えて、シフト
数jの範囲をΔn+(4〜8)と設定する(#1710)。
変数Bが5のときは、#1725で後ピンであるか否かを判
定する。後ピンであると判定されたときには、シフト範
囲を現在の焦点位置の2ピッチ後ピン(+2)から合焦
位置6の2ピッチ前ピン(−2)までとするので、シフ
ト数jの範囲は4〜(Δn+2)と設定する(#173
0)。後ピンでないと判定されたときには、シフト範囲
を現在の焦点位置の2ピッチ前ピン(−2)から合焦位
置6の2ピッチ後ピン(+2)までとするので、シフト
数jの範囲は(Δn+4)〜8と設定する(#1735)。
変数Bが6のときは、シフト範囲を合焦位置から±4ピ
ッチとする。第6ブロックでの合焦位置のシフト数はj
=6であるので、これに±4ピッチを加えて、シフト数
jの範囲を2〜10と設定する(#1750)。変数Bが7の
ときは、前回採用されたアイランドが第2アイランドで
あるか否かを判定するべく、#1770で変数AFIS=2であ
るか否かを判定する。#1770でAFIS=2であると判定さ
れたときには、シフト範囲を現在の焦点位置(6+Δ
n)から±4ピッチとするので、現在の焦点位置(6+
Δn)に±4ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn
+(2〜10)と設定する(#1780)。#1770でAFIS=2
でないと判定されたときには、シフト数の制限が無いと
して、シフト数jの範囲を1〜11と設定する(#179
0)。なお、変数Bが9のときは、スポットAFであり、
第4ブロックのみであるので、本実施例では#1795を通
らない。
B=1〜8の場合には、#1670、#1690、#1710、#
1730、#1735、#1750、#1780、#1790のいずれかから
#1800へ進んで、ローコントラスト判定レベルKLCを所
定値KLC2(≠KLC1)に設定し、#1810では信頼性判定レ
ベルKYM/Cの所定値KYM/C2(≠KLC1)に設定する。つま
り、第6ブロックでは、第3〜第5ブロックとは使用す
るデータの個数が異なるので、ローコントラストの判定
レベルKLCや信頼性判定レベルKYM/Cも第3〜第5ブロッ
クの判定基準とは変えている。#1820では焦点検出不能
判定及び相関演算を行う。
この#1820のサブルーチンを第21図に示し説明する。
まず、#3100で現在焦点検出のための演算を行っている
ブロック(第6ブロック)が焦点検出不能であることを
示すフラグLCFBをセットする。#3110ではコントラスト
を基準部の第6ブロックから得るために、 で求める。第6ブロックでは第3〜第5ブロックとはデ
ータの個数が異なっているので、コントラストCを演算
するための演算回数も#3010とは異なっている。#3120
では求めたコントラスト値Cが所定値KLCよりも大きい
か否かを判定する。所定値以下のとき(C≦KLC)に
は、リターンする。コントラスト値Cが所定値KLCより
も大きいとき(C>KLC)には、#3130に進み、次式で
相関演算を行う。
上式において、a″iは基準部のデータ、ai+j-1
参照部のデータである。これらのデータは、#1650の演
算で得られている。第6ブロックでは第3〜第5ブロッ
クとはデータの個数が異なるので、相関演算の回数が#
3030とは異なっている。#3140〜#3180では、相関演算
値M(j)の最小値MIN(M(j))を求め、これを補
間演算し、相関演算の信頼性を判定し、信頼性が有ると
判断されたときには、フラグLCF2及びLCFBをリセットし
てリターンするものであるが、その詳細は#3040〜#30
80と全く同様であるので、重複する説明は省略する。
第20図のフローに戻り、#1820で相関演算を行った第
6ブロックが焦点検出不能でないか否かを判定するべ
く、#1830でフラグLCBFがリセットされているか否かを
判定する。このフラグLCBFは相関演算を行ったブロック
が焦点検出不能であるときに(#3180で)リセットされ
る。#1830でフラグLCBFがリセットされているとき、つ
まり第6ブロックで焦点検出不能でなかったときには、
第6ブロックの焦点検出結果を第2アイランドの焦点検
出結果とするべく、第2アイランドのずれシフト数を示
す変数Δn12に、#3140で求めた第6ブロックのシフト
数jから合焦位置6を減算した値を代入する(#184
0)。また、第2アイランドにおける合焦位置からのず
れ量を得るために、#3150の補間演算で求めたシフト数
Δdから第6ブロックの合焦位置でのシフト数j=6を
引き、これをΔd12とする(#1850)。そして、#1855
から第1アイランドの相関演算に移行する。また、#18
30でフラグLCBFがリセットされていないとき、つまり第
6ブロックで焦点検出不能であったときには、#1860か
ら第7ブロックの相関演算に移行する。
第7ブロックの相関演算及び焦点検出不能の判定のフ
ローチャートを第22図に示し説明する。変数BがB=
1、2又は8のとき#1870へ、B=7のとき#1890へ、
それ以外のとき#1925へ進む。変数Bが1、2又は8の
とき、第7ブロックでシフト数の制限が無いとして、シ
フト数jの範囲を1〜21と設定する(#1880)。変数B
が7のときは、前回採用されたアイランドが第2アイラ
ンドであるか否かを判定するべく、#1900で変数AFIS=
2であるか否かを判定する。#1900でAFIS=2であると
きには、シフト範囲を現在の焦点位置(6+Δn)から
±4ピッチとする。第7ブロックでの合焦位置のシフト
数はj=6であるので、これに±4ピッチを加えて、シ
フト数jの範囲をΔn+(2〜10)と設定する(#191
0)。#1900でAFIS=2でないときには、シフト数の制
限が無いとして、シフト数jの範囲を1〜21と設定する
(#1920)。
#1880、#1910、#1920、#1925のいずれかから#19
30へ進んで、ローコントラスト判定レベルKLCを所定値K
LC3に設定し、#1810では信頼性判定レベルKYM/Cを所定
値KYM/C3に設定する。つまり、第7ブロックでは、第3
〜第5ブロックや第6ブロックとは使用するデータの個
数が異なり、基準部のデータ数が26となっているので、
ローコントラントの判定レベルKLCや信頼性判定レベルK
YM/Cも第3〜第5ブロックや第6ブロックの判定基準と
は変えている。#1945では相関を取るための基準部の開
始番号をk=0とする。この開始番号kには後で(#33
10、#3330で)i=1が加えられて、実際にはi+k=
1が基準部の開始番号となる。#1950では焦点検出不能
判定及び相関演算を行う。
この#1950のサブルーチンを第23図に示し説明する。
まず、#3300で現在焦点検出のための演算を行っている
ブロックが焦点検出不能であることを示すフラグLCFBを
セットする。#3310ではコントラストを基準部の現在相
関演算を行っているブロック(第7ブロック)から得る
ために、 で求める。#3320では求めたコントラスト値Cが所定値
KLCよりも大きいか否かを判定する。所定値KLC以下のと
きには、リターンする。C>KLCであるときには、#333
0で次式により相関演算を行う。
上式において、a″i+kは基準部のデータ、ai+j-1
は参照部のデータである。これらのデータは、#1650の
演算で得られている。第7ブロックでは第3〜第5ブロ
ックや第6ブロックとはデータの個数が異なるので、相
関演算の回数が#3030や#3130とは異なっている。#33
40〜#3380では、相関演算値M(j)の最小値MIN(M
(j))を求め、これを補間演算し、相関演算の信頼性
を判定し、信頼性が有ると判断されたときには、フラグ
LCF2及びLCFBをリセットしてリターンするものである
が、その詳細は#3040〜#3080と全く同様であるので、
重複する説明は省略する。
第22図のフローに戻り、#1950で相関演算を行った第
7ブロックが焦点検出不能でないか否かを判定するべ
く、#1960でフラグLCBFがリセットされているか否かを
判定する。#1960でフラグLCBFがリセットされていると
き、つまり第7ブロックで焦点検出不能でなかったとき
には、第7ブロックの焦点検出結果を第2アイランドの
焦点検出結果とするべく、第2アイランドのシフト数を
示す変数Δn12に、#3340で求めた第7ブロックのずれ
シフト数jから合焦位置6を減算した値を代入する(#
1970)。また、第2アイランドにおける合焦位置からの
ずれ量Δd12を得るために、#3350の補間演算で求めた
シフト数Δdから第7ブロックの合焦位置でのシフト数
6を引き、これをΔd12とする(#1975)。そして、#1
980から第1アイランドの相関演算に移行する。また、
#1960でフラグLCBFがリセットされていないとき、つま
り第7ブロックで焦点検出不能であったときには、#19
90から第8ブロックの相関演算に移行する。
第8ブロックの相関演算及び焦点検出不能の判定のフ
ローチャートを第24図に示し説明する。変数BがB=3
のとき#2000へ、B=4のとき#2020へ、B=5のとき
#2040へ、B=6のとき#2060へ、B=7のとき#2080
へ、それ以外のとき#2115へ進む。変数Bが3のときは
シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチとし、変数
Bが6のときはシフト範囲を合焦位置から±4ピッチと
する。第8ブロックでの合焦位置のシフト数はj=16で
あるので、B=3のときには現在の焦点位置(16+Δ
n)に、B=6のときには合焦位置16に夫々±4ピッチ
を加えて、シフト数jの範囲をΔn+(12〜20)と設定
する(#2010、#2070)。変数Bが4のときは、シフト
範囲を現在の焦点位置から±2ピッチとし、現在の焦点
位置(16+Δn)に±2ピッチを加えて、シフト数jの
範囲をΔn+(14〜18)と設定する(#2030)。変数B
が5のときは、#2045で後ピンであるか否かを判定す
る。後ピンであると判定されたときには、シフト範囲を
現在の焦点位置の2ピッチ後ピン(+2)から合焦位置
16の2ピッチ前ピン(−2)までとするので、シフト数
jの範囲は14〜(Δn+18)と設定する(#2050)。後
ピンでないと判定されたときには、シフト範囲を現在の
焦点位置の2ピッチ前ピン(−2)から合焦位置16の2
ピッチ後ピン(+2)までとするので、シフト数jの範
囲は(Δn+14)〜18と設定する(#2055)。変数Bが
7のときは、前回採用されたアイランドが第2アイラン
ドであるか否かを判定するべく、#2090で変数AFIS=2
であるか否かを判定する。#2090でAFIS=2であると判
定されたときには、シフト範囲を現在の焦点位置(16+
Δn)から±4ピッチとするので、現在の焦点位置(16
+Δn)に±4ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔ
n+(12〜20)と設定する(#2100)。#2090でAFIS=
2でないと判定されたときには、シフト数の制限が無い
として、シフト数jの範囲を1〜21と設定する(#211
0)。
#2010、#2030、#2055、#2050、#2070、#2100、
#2110、#2115のいずれかから#2120へ進んで、ローコ
ントラスト判定レベルKLCを所定値KLC3に設定し、#181
0では信頼性判定レベルKYM/Cを所定値KYM/C3に設定す
る。つまり、第8ブロックでは、使用するデータの個数
が第7ブロックと同じであるので、ローコントラントの
判定レベルKLCや信頼性判定レベルKYM/Cも第7ブロック
の判定基準と同じとしている。ただし、相関を取るため
の基準部の開始番号は第7ブロックとは異なり、#2135
でk=10としている。この開始番号kには後でi=1が
加えられて、実際にはi+k=11が基準部の開始番号と
なる。#2140では焦点検出不能判定及び相関演算を行
う。このサブルーチンは第7ブロックの相関演算(#19
50)で用いた第23図に示すサブルーチンが用いられる。
ただし、第8ブロックでは合焦位置のシフト数がj=16
であり、基準部のシフト開始番号がk=10であるので、
これらのパラメータが異なることにより、#2140では#
1950とは異なる演算結果が得られる。#2140で相関演算
を行った第8ブロックが焦点検出不能でないか否かを判
定するべく、#2150でフラグLCBFがリセットされている
か否かを判定する。#2150でフラグLCBFがリセットされ
ているとき、つまり第8ブロックで焦点検出不能でなか
ったときには、第8ブロックの焦点検出結果を第2アイ
ランドの焦点検出結果とするべく、第2アイランドのず
れシフト数を示す変数Δn12に、#3340で求めた第8ブ
ロックのシフト数jから合焦位置16を減じた値を代入す
る(#2160)。また、第2アイランドにおける合焦位置
からのずれ量Δd12を得るために、#3350の補間演算で
求めたシフト数Δdから第8ブロックの合焦位置でのシ
フト数16を引き、これをΔd12とする(#2170)。そし
て、#2180から第1アイランドの相関演算に移行する。
また、#2150でフラグLCBFがリセットされていないと
き、つまり第8ブロックでも焦点検出不能であったとき
には、#2180から第1アイランドの相関演算に移行す
る。この場合には、結局、フラグLCF2はリセットされな
かったことになる。
第1アイランドでの相関演算を第25図に示し説明す
る。まず、#2200で第1アイランドが焦点検出不能であ
ることを示すフラグLCF1を予めセットしておく。このフ
ラグLCF1は、後に第1アイランドが焦点検出不能ではな
いと判定されたときにリセットされる。
次に、第1アイランドの中の第1ブロックの相関演算
をまず行う。変数BがB=1のとき#2210へ、B=2の
とき#2344へ、B=3のとき#2230へ、B=4のとき#
2250へ、B=5のとき#2270へ、B=6のとき#2290
ヘ、B=7のとき#2310へ、B=8のとき#2348へ進
む。変数Bが1のとき、第1ブロックでシフト数の制限
が無いとして、シフト数jの範囲を1〜21と設定する
(#2220)。変数Bが2のとき、第1アイランドでの焦
点検出は行われず、第3アイランドに進むべく#2346か
ら第3アイランドの相関演算に移行する。変数Bが3の
ときは、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチと
し、変数Bが6のときは、シフト範囲を合焦位置から±
4ピッチとする。第1ブロックでの合焦位置のシフト数
はj=6であるので、B=3のときには現在の焦点位置
(6+Δn)に、B=6のときには合焦位置6に夫々±
4ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn+(2〜1
0)と設定する(#2240、#2300)。変数Bが4のとき
は、シフト範囲を現在の焦点位置(6+Δn)から±2
ピッチとするので、現在の焦点位置(6+Δn)に±2
ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn+(4〜8)
と設定する(#2260)。変数Bが5のときは、#2275で
後ピンであるか否かを判定する。後ピンであると判定さ
れたときには、シフト範囲を現在の焦点位置の2ピッチ
後ピン(+2)から合焦位置6の2ピッチ前ピン(−
2)までとするので、シフト数jの範囲は4〜(Δn+
8)と設定する(#2280)。後ピンでないと判定された
ときには、シフト範囲を現在の焦点位置の2ピッチ前ピ
ン(−2)から合焦位置6の2ピッチ後ピン(+2)ま
でとするので、シフト数jの範囲は(Δn+4)〜8と
設定する(#2285)。変数Bが7のときは、前回採用さ
れたアイランドが第1アイランドであるか否かを判定す
るべく、#2320で変数AFIS=1であるか否かを判定す
る。#2320でAFIS=1であると判定されたときには、シ
フト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチとするので、
現在の焦点位置(6+Δn)に±4ピッチを加えて、シ
フト数jの範囲をΔn+(2〜10)と設定する(#233
0)。#2320でAFIS=1でないと判定されたときには、
シフト数の制限が無いとして、シフト数jの範囲を1〜
21と設定する(#2340)。変数Bが8のときは、補助光
モードであり、第2アイランドの焦点検出のみであるの
で、第1アイランドの焦点検出も第3アイランドの焦点
検出も省略し、リターンする。
#2220、#2240、#2260、#2280、#2285、#2300、
#2330、#2340のいずれかでシフト数jの範囲を設定し
た後、#2350でローコントラスト判定レベルKLCを所定
値KLC1に設定する。#2360では信頼性判定レベルKYM/C
を所定値KYM/C1に設定する。第1ブロックでは基準部の
データ数が第3〜第5ブロックと同じであるので、判定
基準も同じ値を用いるものである。#2365では相関を取
るための基準部のシフト開始番号をk=0とする。この
開始番号kには後で(#3510、#3530で)i=1が加え
られて、実際にはi+k=1が基準部の開始番号とな
る。#2370では焦点検出不能判定及び相関演算を行う。
この#2370のサブルーチンを第26図に示し説明する。
まず、#3500で現在焦点検出のための演算を行っている
ブロックが焦点検出不能であることを示すフラグLCFBを
セットする。#3510ではコントラストを基準部における
現在相関演算を行っているブロックから得るために、 で求める。#3520では求めたコントラスト値Cが所定値
KLCよりも大きいか否かを判定する。C≦KLCのときに
は、リターンする。この場合、フラグLCFBがセットされ
たままでリターンされる。C>KLCのときは、#3530で
次式により相関演算を行う。
#3540では、相関演算値M(j)の最小値MIN(M
(j))を求める。この最小値MIN(M(j))及びそ
のときのシフト数jは、1ピッチ単位で得られる粗いも
のであるから、これをより細かくするべく、#3550で補
間演算を行う。補間して得られた相関演算値の最小値を
YMとし、そのときの補間したシフト量をΔdとする。#
3560では、補間して得られた相関演算値の最小値YMをコ
ントラストCで規格化して得られた値YM/Cと所定値K
YM/Cを比較して、信頼性を判定する。#3560でYM/C≧K
YM/Cと判定されたときには、信頼性が無いとしてリター
ンする。この場合にも、フラグLCFBがセットされたまま
でリターンされる。#3560でYM/C<KYM/Cと判定された
ときには、信頼性が有ると判断し、焦点検出可能である
ので、#3570で第1アイランドが焦点検出不能であるこ
とを示すフラグLCF1をリセットし、#3580で相関演算を
行っているブロックが焦点検出不能であることを示すフ
ラグLCFBをリセットしてリターンする。
第25図のフローに戻り、相関演算を行ったブロックが
焦点検出不能であるか否かを判定するべく、#2380でフ
ラグLCFBがリセットされているか否かを判定する。この
フラグLCFBは相関演算を行ったブロック(第1ブロッ
ク)が焦点検出不能でないときに(#3580で)リセット
される。#2380でフラグLCFBがリセットされているとき
には、相関演算を行ったブロック(第1ブロック)のず
れシフト数を示す変数Δn1として、#3540で求めたシフ
ト数jから合焦位置6を減じた値を代入する(#238
2)。また、相関演算を行ったブロック(第1ブロッ
ク)での合焦からのずれ量Δd1を得るために、#3550の
補間演算で求めたシフト数Δdから第1ブロックにおけ
る合焦位置でのシフト数j=6を引き、これをΔd1とす
る(#2384)。なお、#2380でフラグLCFBがリセットさ
れていないときには、第1ブロックが焦点検出不能であ
ったということであるから、#2382、#2384をスキップ
して#2386に進む。#2386から第2ブロックの相関演算
に移行する。
第2ブロックの相関演算を第27図に示し説明する。変
数BがB=3のとき#2390へ、B=4のとき#2410へ、
B=5のとき#2430へ、B=6のとき#2450へ、B=7
のとき#2470へ、それ以外のとき#2505へ進む。変数B
が3のときは、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピ
ッチとする。変数Bが6のときは、シフト範囲を合焦位
置から±4ピッチとする。上述の第1ブロックでは合焦
位置のシフト数がj=6であったが、この第2ブロック
では合焦位置のシフト数がj=16であるので、B=3の
ときには現在の焦点位置(16+Δn)に、B=6のとき
には合焦位置16に夫々±4ピッチを加えて、シフト数j
の範囲をΔn+(12〜20)と設定する(#2400、#246
0)。変数Bが4のときは、シフト範囲を現在の焦点位
置から±2ピッチとするので、現在の焦点位置(16+Δ
n)に±2ピッチを加えて、シフト数jの範囲をΔn+
(14〜18)と設定する(#2420)。変数Bが5のとき
は、#2435で後ピンであるか否かを判定する。後ピンで
あると判定されたときには、シフト範囲を現在の焦点位
置の2ピッチ後ピン(+2)から合焦位置16の2ピッチ
前ピン(−2)までとするので、シフト数jの範囲は14
〜(Δn+16)と設定する(#2440)。後ピンでないと
判定されたときには、シフト範囲を現在の焦点位置の2
ピッチ前ピン(−2)から合焦位置16の2ピッチ後ピン
(+2)までとするので、シフト数jの範囲は(Δn+
14)〜18と設定する(#2445)。変数Bが7のときは、
前回採用されたアイランドが第1アイランドであるか否
かを判定するべく、#2480で変数AFIS=1であるか否か
を判定する。#2480でAFIS=1であると判定されたとき
には、シフト範囲を現在の焦点位置から±4ピッチとす
るので、現在の焦点位置(16+Δn)に±4ピッチを加
えて、シフト数jの範囲をΔn+(12〜20)と設定する
(#2490)。#2480でAFIS=1でないと判定されたとき
には、シフト数の制限が無いとして、シフト数jの範囲
を1〜21と設定する(#2500)。その他の場合には、既
に設定済みで変更が無いので新たに設定しない。
#2400、#2420、#2440、#2445、#2460、#2490、
#2500、#2505のいずれかから#2510へ進んで、ローコ
ントラスト判定レベルKLCを所定値KLC1に設定する。#2
520では信頼性判定レベルKYM/Cを所定値KYM/C1に設定す
る。つまり、第2ブロックのデータ数は第1ブロックと
同じであるので、判定基準も第1ブロックと同一とす
る。ただし、第2ブロックにおいて、相関を取るための
基準部の開始番号kについては、第1ブロックとは異な
り、#2525でk=10とする。#2527では焦点検出不能判
定及び相関演算を行う。このサブルーチンは、上述の#
2370でコールされたサブルーチンと同じであるが、第2
ブロックではシフト数jの範囲や開始番号kが第1ブロ
ックとは異なるので、演算結果は#2370とは異なる。サ
ブルーチンからリターンした後、#2530でフラグLCFBが
リセットされているか否かを判定する。#2530でフラグ
LCFBがリセットされているときには、第2ブロックが焦
点検出不能ではないとして、#2535で最大相関を示す補
間演算前のずれシフト数jから合焦位置16を減じた値を
変数Δn2に代入する。#2540では、補間演算後のシフト
量Δdから合焦位置のシフト数j=16を引いて、第2ブ
ロックの焦点ずれ量Δd2=Δd−16を算出する。#2530
でフラグLCFBがリセットされていないと判定されたとき
には、第2ブロックが焦点検出不能であると判断し、#
2535と#2540のステップをスキップして、#2545に進
む。
#2545では、フラグLCF1がリセットされているか否か
を判定する。#2545でフラグLCF1がリセットされていな
いときは、第1アイランドが焦点検出不能であるとし
て、#2550から第3アイランドの相関演算に移行する。
#2545でフラグLCF1がリセットされているときには、第
1又は第2ブロックのうち1つでも焦点検出可能なブロ
ックが存在するということであるから、#2547で第1ア
イランドの合焦位置からの焦点ずれ量Δd11を決定する
サブルーチンをコールする。
このサブルーチンを第28図に示し説明する。#3400で
は、第1及び第2ブロックにおける焦点ずれ量Δd1,Δd
2の中の最大値を検出する。これは最も後ピン側、つま
り最もカメラに近い被写体を検出している。
最大値がΔd1のときは、#3405から#3410に進んで、
第1ブロックのシフト数Δn1を第1アイランドでのシフ
ト数Δn11として設定する。さらに、#3420で第1ブロ
ックでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd1を、第1アイラ
ンドでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd11として設定し
リターンする。
最大値がΔd2のときは、#3405から#3430に進んで、
第2ブロックのシフト数Δn2を第1アイランドでのシフ
ト数Δn11として設定する。さらに、#3440で第2ブロ
ックでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd2を、第1アイラ
ンドでの合焦位置からの焦点ずれ量Δd11として設定し
リターンする。
このサブルーチンからリターンした後、#2550から第
3アイランドの相関演算に移行する。
第3アイランドの相関演算を第29図乃至第32図に示
す。第3アイランドは第1アイランドと左右対称に構成
されており、データ数が同じであるので、処理内容も基
本的には同じである。ただし、第1ブロックに代えて第
9ブロック、第2ブロックに代えて第10グロック、Δn1
に代えてΔn9、Δd1に代えてΔd9、Δnに代えてΔn1
0、Δd2に代えてΔd10、Δn11に代えてΔn13、Δn11に
代えてΔd13、フラグLCF1に代えてフラグLCF3を用いる
こと、AFIS=1の判定に代えてAFIS=3の判定を行うこ
とが異なる。また、#3610のコントラストの演算式と#
3630の相関演算式が各々次式のようになることが異な
る。
さらに、#2570及び#2580でB=2の場合にもシフト
範囲に制限を設けない点が異なり、また、第3アイラン
ドの処理が終了した後、他のアイランドの相関演算には
進まずにリターンすることが異なる。
よって、以上の相違点を示すに止どめ、第1アイラン
ドの相関演算に関する説明を第3アイランドの相関演算
に関する説明に援用し、各アイランドでの相関演算と焦
点検出不能判定の処理に関する説明を終える。
第11図の#350における相関演算を終えると、#360の
ローコン判定を行う。これを第33図に示し説明する。#
4000では、アルゴリズムがAR=6(補助光モード或いは
スポットAF)であるか否かを判定する。#4000でAR=6
ではないときには、#4010でAR=5(特定アイランドア
ルゴリズム)であるか否かを判定する。#4010でAR=5
であるときには、その特定アイランドが第1アイランド
であるか否かを判定するべく、#4020で変数AFIS=1で
あるか否かを判定する。#4020で変数AFIS=1であると
きには、特定アイランドが第1アイランドであると判定
し、この第1アイランドが焦点検出不能であるか否かを
判定するべく、#4030でフラグLCF1がセットされている
か否かを判定する。#4030でフラグLCF1がセットされて
いるときには、第1アイランドが焦点検出不能であると
判定し、#4072に進む。#4030でフラグLCF1がセットさ
れていないときには、特定アイランドアルゴリズムで使
用される第1アイランドが焦点検出不能でないと判定
し、リターンする。#4020で変数AFIS=1でないときに
は、特定アイランドが第2アイランドであるか否かを判
定するべく、#4040で変数AFIS=2であるか否かを判定
する。
#4040で変数AFIS=2であるときには、特定アイラン
ドが第2アイランドであると判定し、この第2アイラン
ドが焦点検出不能であるか否かを判定するべく、#4050
でフラグLCF2がセットされているか否かを判定する。#
4050でフラグLCF2がセットされているときには、第2ア
イランドが焦点検出不能であると判定し、#4072に進
む。#4050でフラグLCF2がセットされていないときに
は、特定アイランドアルゴリズムで使用される第2アイ
ランドが焦点検出不能でないと判定し、リターンする。
#4040で変数AFIS=2でないときには、特定アイラン
ドが第3アイランドであると判断されるので、この第3
アイランドが焦点検出不能であるか否かを判定するべ
く、#4060でフラグLCF3がセットされているか否かを判
定する。#4060でフラグLCF3がセットされているときに
は、第3アイランドが焦点検出不能であると判定し、#
4072に進む。#4060でフラグLCF3がセットされていない
ときには、特定アイランドアルゴリズムで使用される第
3アイランドが焦点検出不能でないと判定し、リターン
する。
#4000でAR=6であるときには、補助光モード或いは
スポットAFであると判定し、補助光モード或いはスポッ
トAFで使用される第2アイランドが焦点検出不能である
か否かを判定するべく、#4070でフラグLCF2がセットさ
れているか否かを判定する。#4070でフラグLCF2がセッ
トされていないときには、補助光モード或いはスポット
AFで使用される第2アイランドは焦点検出不能でないと
判定し、リターンする。#4070でフラグLCF2がセットさ
れているときには、前回の焦点検出結果が焦点検出不能
であったか否かを判定するべく、#4072でフラグLCFが
セットされているか否かを判定する。#4072でフラグLC
Fがセットされていないときには、前回の焦点検出結果
が焦点検出不能ではなかったと判定し、#4074でフラグ
LLCFをリセットして、#4080に進む。#4072でフラグLC
Fがセットされているときには、前回の焦点検出結果が
焦点検出不能であったと判定し、#4076でフラグLLCFを
セットして、#4080に進む。#4080では、今回の焦点検
出結果が全アイランドで焦点検出不能であることを示す
フラグLCFをセットし、リターンする。
#4010でAR=5(特定アイランドアルゴリズム)でな
いときには、各アイランドで焦点検出不能であるか否か
を判定するべく、#4090、#4100、#4110でフラグLCF
1、LCF2、LCF3がセットされているか否かを判定する。
#4090でフラグLCF1がセットされていないときには、第
1アイランドが焦点検出不能でないと判定し、リターン
する。#4100でフラグLCF2がセットされていないときに
は、第2アイランドが焦点検出不能でないと判定し、リ
ターンする。#4110でフラグLCF3がセットされていない
ときには、第3アイランドが焦点検出不能でないと判定
し、リターンする。#4090〜4110でフラグLCF1〜LCF3が
いずれもセットされているときには、第1〜第3アイラ
ンドがすべて焦点検出不能であると判定し、#4072に進
む。
第11図において、ローコン判定(#360)のサブルー
チンからリターンすると、焦点検出不能であるか否かを
判定するべく、#370でフラグLCFがセットされているか
否かを判定する。#370でフラグLCFがセットされていな
いときには、焦点検出不能でないと判定し、#380でア
ルゴリズムを決定し、そのアルゴリズムに基づいてデフ
ォーカス量を決定する。その後、#390に進み、ワンシ
ョットAFオードとコンティニュアスAFモードの自動選択
を行い、リターンする。通常は、合焦した後、AF動作を
行わないワンショットAFモードを優先しながら、被写体
が動体のときにのみ、これを検出して、被写体に追随す
る追随モード(コンティニュアスAFモードも含む)への
切換を行っているものである。なお、#370で焦点検出
不能(LCF=1)と判定されたときにも、この#390の処
理に入るが、追随モードでないときは、焦点検出不能の
ときの制御を行うものであり、この制御も#390の処理
の中に含まれている。
第34図以下にアルゴリズム決定及びデフォーカス量決
定のサブルーチンを示し説明する。#4200では最もカメ
ラに近い被写体の撮影倍率βNを算出する。まず、一般
的な撮影倍率βの求め方について説明する。
一般的な撮影倍率βの求め方 レンズの無限遠位置から現在位置までの繰り出し量を
DF0、現在位置での撮影距離をd、レンズの焦点離間を
fとすると、近似的に、 d=f2/DF0 と表すことができる。ここで、レンズが最端の位置に繰
り込んだ状態から現在位置まで繰り出した状態をモニタ
ーしているパルスカウンタの値(N)と、繰り出し量
(DF0)とは一般に比例関係であり、 N=KLR×DF0 (KLRは定数) これより、レンズの現在位置での撮影距離は、 d=f2KLR/N となり、上式の両辺について対数をとれば、 log2d=log2f2KLR−log2N log2d2=Dv∞−2log2N (ここで、Dv∞=2log2f2KLRとする。) となる。撮影距離をアペックス系で、Dv=log2d2とすれ
ば、 Dv=Dv∞−2log2N …(*) となる。
今、カメラの演算は、アペックス系で行われており、
(*)式においてDv∞をレンズ固有の情報として、アペ
ックス系で得て、レンズ繰り出しのパルス数Nをアペッ
クス系に変換して演算すれば、撮影距離Dvがアペックス
系で求まることになる。
この繰り出し量Nをアペックス系に変換する方法を以
下に示す。まず、log2N=DvN/2を求める。この式から分
かるように、N=1のとき即ち1パルス分だけ繰り出し
たとき、DvN/2=0となり、(*)式より、このときの
距離DvはDv∞となる。
レンズ繰り出しのパルス数Nが2以上の場合、上記カ
ウンタの最大ビットから数えて、1が立っているビット
bNの桁数Nを整数値Nとして、それより下位の4桁をそ
れぞれ1/2、1/4、1/8、1/16の重みを持った少数部と
し、それより下位の桁を無視する。例えば、…b9b8b7b6
b5…=…10111…(b10以上のビットは0)とすれば、
(9+7/16)とし、また、…b12b11b10b9b8…=…11010
…(b13以上のビットは0)とすれば、(12+10/16)と
し、この値をlog2Nとする。そして、この値を2倍し
て、2log2Nを求める。上記の例では、(9+7/16)を2
倍して(18+7/8)、(12+10/16)を2倍して(24+10
/8)=(25+2/8)となる。そして、(*)式のDv=Dv
∞−2log2Nに基づいてDvを求めれば良い。このとき、Dv
の値において少し誤差(0.1Dv)が出るが、無視できる
値である。次に、Dv∞の値であるが、これはレンズ繰り
出しのパルス数Nが2、すなわちビットb1に1が立った
ときに、レンズの焦点の合っている距離に対応したDv値
に2を加えた値とすれば良い。
以上のようにして求めた撮影距離Dvの値は、現在のレ
ンズ位置に対する撮影距離(d)に関する情報である。
現在のレンズ位置に対して、あるデフォーカス量(DF)
を持った被写体までの距離(x)は、現在のレンズ位置
を示すカウンタの値をNとし、レンズの駆動量を示すΔ
N=KLR×DFを求めて、N=N+ΔNとして、上式に当
てはめれば良く、レンズの被写体位置での撮影距離(被
写体距離)は、 x=f2KLR/(N+ΔN) となり、上式の両辺について対数をとれば、 log2x=log2f2KLR−log2(N+ΔN) Dv=Dv∞=2log2(N+ΔN) ただし、 Dv=log2x2,Dv∞=2log2f2KLR 被写体位置での撮影倍率は、β=f/xであり、 log2β=log2f−log2x 2log2β=2log2f−Dv となる。したがって、焦点距離データとしては、アペッ
クス系の2log2fで記憶しておけば良い。
最近被写体の撮影倍率βNの求め方 次に、カメラに最も近い被写体の撮影倍率βNを求め
る方法を第35図に示し説明する。#4500では、各アイラ
ンドの合焦位置からのずれ量Δd11〜Δd13の中から最大
値を求める。最大値がΔd11のときには、#4501から#4
502に進んで、最大ずれ量ΔdmaxにΔd11を代入し、#45
04でシフト数Δnに第1アイランドのシフト数Δn11を
代入し、#4514に進む。最大値がΔd12のときには、#4
501から#4506に進んで、最大ずれ量ΔdmaxにΔd12を代
入し、#4508でシフト数Δnに第2アイランドのシフト
数Δn12を代入し、#4514に進む。最大値がΔd13のとき
には、#4501から#4510に進んで、最大ずれ量Δdmaxに
Δd13を代入し、#4512でシフト数Δnに第3アイラン
ドのシフト数Δn13を代入し、#4514に進む。
#4514では、最大ずれ量Δdmaxに1ピッチ当たりのデ
フォーカス量SAを掛けて、デフォーカス量DFを算出す
る。このデフォーカス量DFを利用して、#4516のサブル
ーチンで撮影倍率βを求め、求めた撮影倍率βを#4518
で最近被写体の最近倍率βNに代入して、リターンす
る。
第36図に撮影倍率算出用のサブルーチンを示し説明す
る。このサブルーチンは、デフォーカス量DFを引数とし
て撮影倍率βを算出した後、リターンするものである。
まず、#4520ではデフォーカス量DFにレンズ駆動量変換
係数KLRを掛けて、レンズ駆動量N1(AFモータの回転
数)を算出する。#4530では、現在のレンズ繰り出し量
N2に上記レンズ駆動量N1を加算して、合焦位置のレンズ
繰り出し量N3を算出する。#4540では、上記レンズ繰り
出し量N3をアペックス系に変換して、Dv′=2log2N3と
する。#4550では、レンズ固有の情報Dv∞との差分とし
て、撮影距離Dv=Dv∞−Dv′を求める。#4560では、ア
ペックス系の焦点距離fからアペックス系の撮影距離Dv
を引いて、アペックス系の撮影倍率βを求め、リターン
する。
このように、撮影倍率βはレンズ繰り出し量から求め
ることができるが、他の方法として、距離検出手段から
撮影距離xを求めて、焦点距離fとの比率から、β=f/
x(非アペックス系)として算出しても良い。
第34図のフローに戻り、#4210では焦点検出不能であ
ることを示すフラグLCFをリセットする。#4220ではロ
ーコンサーチを示すフラグLCSFをリセットする。
次に、アリゴリズム選択のための変数が、AR=1のと
きは#4230へ、AR=2のときは#4260へ、AR=3のとき
は#4280へ、AR=4のときは#4300へ、AR=5のときは
#4330へそれぞれ進み、AR=6のときはデフォーカス量
Δdに第2アイランドのデフォーカス量Δd12を入れて
#4345へ進む。
まず、変数ARが1のときは、#4240でパターン認識ア
ルゴリズムを実行する。これを第37図に示し説明する。
#4600では、パターン認識アルゴリズムを通過したこと
を示すフラグPA1PFをセットする。#4610ではマニュア
ルフォーカスモード(FA:Focus Aid)であるか否かをス
イッチSAF/Mにより判定する。#4610でマニュアルフォ
ーカスモードであれば、このモードで優先される第2ア
イランドが焦点検出不能か否かをフラグLCF2により判定
する。#4620でフラグLCF2がセットされていないときに
は、第2アイランドが焦点検出不能ではないと判定し、
#4630で合焦判定用の焦点ずれ量Δdに第2アイランド
の焦点ずれ量Δd12を代入してリターンする。これは手
動で焦点調節を行うときには、被写体を画面中央(第2
アイランド)に持ってくることが多いからである。その
理由として、従来から画面中央に設けられたスプリット
プリズムの像を見てピント合わせを行っていることが多
いからである。#4620でフラグLCF2がセットされている
ときには、第2アイランドが焦点検出不能であると判定
し、#4640で第1アイランドの焦点ずれ量Δd11と第3
アイランドの焦点ずれ量Δd13を比較する。#4640でΔd
11<Δd13であるときには、第3アイランドの被写体の
方がカメラに近いと判定し、合焦判定用の焦点ずれ量Δ
dに第3アイランドの焦点ずれ量Δd13を代入してリタ
ーンする。#4640でΔd11≧Δd13であるときには、第1
アイランドの被写体の方がカメラに近いと判定し、合焦
判定用の焦点ずれ量Δdに第1アイランドの焦点ずれ量
Δd11を代入してリターンする。
#4610でマニュアルフォーカスモードでないときに
は、オートフォーカスモードであると判定し、#4670に
移行して交換レンズの焦点距離fが35mm未満であるか否
かを判定する。#4670で焦点距離fが35mm未満であると
きには、広角レンズが装着されていると判定し、レンズ
駆動用の焦点ずれ量Δdとしてカメラに最も近い被写体
の焦点ずれ量Δdmaxを採用し、リターンする。これは、
広角レンズを使用する場合には、風景写真や風景を背景
とした記念写真を撮る場合が多いと考えられ、このよう
な場合にはカメラに最も近い被写体が主被写体であるこ
とが多いからである。
#4670で焦点距離fが35mm以上であるときには、#46
90で第2アイランドが焦点検出不能であるか否かをフラ
グLCF2により判定する。#4690でフラグLCF2がセットさ
れているときには、第2アイランドが焦点検出不能であ
ると判断され、この場合には、パターン認識を行うこと
ができないので、とりあえずカメラに最も近い被写体に
ピントを合わせるべく#4680に進む。
#4690でフラグLCF2がセットされていないときには、
第2アイランドが焦点検出可能であると判断され、小さ
い方の撮影倍率の判定基準βLを算出する。これを第38
図に示し説明する。#4850では交換レンズから読み取っ
た焦点距離fに応じた撮影倍率(1/β1)の分母の値β
1をROMテーブルから読み出す。#4860では、このβ1
にΔβを加えて、βL′を求める。Δβについては後述
する。#4870ではβL′の逆数を求めて、上述の判定基
準βLを演算してリターンする。
ここで、小さい方の撮影倍率の判定基準βLを交換レ
ンズの焦点距離fにより変化させている理由を説明す
る。判定基準βLは焦点距離fが小さいほど大きくして
いる。そして、この判定基準βLよりも撮影倍率が小さ
いと、最近被写体のアイランドを用いるようにしてい
る。焦点距離fが短いほど被写界深度が深くなり、決め
た撮影倍率(例えば、f=35mm、β=1/50)での最近の
被写体が存在するアイランドで焦点調節を行っても、背
景までピントの合う確率が高くなる。逆に焦点距離fが
大きいほど、被写界深度が浅くなり、上記と同一の撮影
倍率で最近の被写体に焦点調節を行うと、ピントの合う
範囲は小さく、最近の被写体にピントを合わせることは
良くなかった。このことは実写により確認している。し
たがって、この被写界深度を考慮に入れて、焦点距離が
長くなるほど判定基準βLを小さくして、焦点距離が短
い場合よりも最近の被写体のアイランドを選択するアル
ゴリズムを用いる確率を少なくしている。
なお、#4850で用いるROMテーブルの一例を示せば、
第1表のようになる。
第37図に戻り、次のステップ#4710から撮影倍率に応
じて選択するアイランドを決定する制御を行う。本発明
では、使用する撮影倍率を3つのアイランドの中で最も
カメラに近い被写体を検出したアイランドの焦点検出結
果を用いて決定している。そして、その撮影倍率βN
大きいときには、第2アイランドでの焦点検出結果を用
いて焦点調節を行っている。これは、撮影倍率βNが大
きいときは、被写体が大きいと考えられ、撮影倍率を求
めたアイランドがどこであっても第2アイランドを必ず
含むと考えられるからである。撮影倍率βNが中ぐらい
のとき、基本的な考え方は上述と同じである。ただ、第
2アイランドが最もカメラから遠いときは、中抜け等が
考えられ、このときは被写体が選定しにくいので、距離
分布の中央のデフォーカス量を持つアイランドを用いて
いる。第2アイランド以外のアイランドのうち、1つが
焦点検出不能であるときには、カメラに最も近い被写体
が存在するアイランドを用いる。撮影倍率βNが小さい
とき、このときは、風景或いは風景を含む人物写真とい
うことで、カメラに最も近いアイランドを用いている。
以下、これをフローチャートを用いて説明する。#47
10では、撮影倍率βNが大きい方の判定基準βHよりも大
きいか否かを判定する。#4710でβN>βHであるときに
は、#4800で大きい方の判定基準βHを1/50にしてヒス
テリシスを付ける。これは撮影倍率によるアルゴリズム
の切換頻度を少なくし、焦点検出毎の焦点ずれ量の変化
を少なくして安定した焦点検出動作を得るためである。
βN>βHであるとき、被写体は比較的大きく、第2アイ
ランドのみで十分であると判断されるので、#4810でレ
ンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第2アイランドの焦点ず
れ量Δd12を代入し、#4815でシフト数Δnに第2アイ
ランドのシフト数Δn12を代入してリターンする。
#4710でβN≦βHであるときには、#4720で判定基準
βHを1/40とし、#4730でβH≧βN≧βLであるか否かを
判定する。#4730でβN<βLであるときには、上述と同
様にβLにもヒステリシスを付けるべく、#4740でΔβ
=40としており、このΔβの値を変えることにより、ヒ
ステリシスを付けている。#4750ではレンズ駆動用の焦
点ずれ量Δdに最大の焦点ずれ量Δdmaxを代入する。こ
れは、βN<βLであるときには、風景写真や風景を背景
にした記念写真が多く、主被写体がカメラに最も近いと
ころに存在する確率が高いと考えられるからである。
#4730でβH≧βN≧βLであるときには、#4760でΔ
β=15として元の値に戻す。#4770では被写体の分布が
単調分布しているか否かを判定する。このサブルーチン
を第39図に示し説明する。#4900では第1アイランドと
第2アイランドの焦点ずれ量Δd1,Δd2を比較し、Δd1
<Δd2であれば#4910へ、Δd1≧Δd2であれば#4930へ
進む。#4910では、第2アイランドと第3アイランドの
焦点ずれ量Δd2,Δd3を比較し、Δd2≧Δd3であれば#4
920へ、Δd2<Δd3であれば#4940へ進む。#4930で
は、第2アイランドと第3アイランドの焦点ずれ量Δd
2,Δd3を比較し、Δd2<Δd3であれば#4920へ、Δd2≧
Δd3であれば#4940へ進む。#4920では、被写体が単調
分布であることを示す単調フラグMTFをリセットしてリ
ターンする。また、#4940では、被写体が単調分布であ
ることを示す単調フラグMTFをセットしてリターンす
る。
つまり、#4900、#4910、#4930で第1〜第3アイラ
ンドの各焦点ずれ量Δd1〜Δd3を比較し、その結果に応
じて単調フラグを#4920又は#4940でリセット又はセッ
トしており、Δd1≧Δd2≧Δd3の場合には、#4900、#
4930、#4940と進んで単調フラグMTFをセットし、Δd1
<Δd2<Δd3の場合には、#4900、#4910、#4940と進
んで単調フラグMTFをセットする。また、Δd1≧Δd2,Δ
d2<Δd3の場合には、#4900、#4930、#4920と進んで
単調フラグMTFをリセットし、Δd1<Δd2,Δd2≧Δd3の
場合には、#4900、#4910、#4920と進んで単調フラグ
MTFをリセットするものである。
第37図のフローに戻り、#4780で単調フラグMTFがセ
ットされているか否かを判定する。#4780で単調フラグ
MTFがセットされているときには、第2アイランドが距
離分布の中央であるから、#4785でレンズ駆動用の焦点
ずれ量Δdに第2アイランドの焦点ずれ量Δd12を代入
し、#4787でシフト数Δnに第2アイランドのシフト数
Δn12を代入してリターンする。#4780で単調フラグMTF
がセットされていないときには、#4790で距離分布の中
央のアイランドを検出し、そのアイランドの焦点ずれ量
及びシフト数をレンズ駆動用の焦点ずれ量及びシフト数
としてリターンする。この距離分布の中央検出のための
サブルーチンを第40図に示し説明する。
#4950では第1アイランドが焦点検出不能であるか否
かを判定するべく、フラグLCF1を判定する。#4950でフ
ラグLCF1がセットされていれば#4960で、セットされて
いなければ#4990で、それぞれ第3アイランドが焦点検
出不能であるか否かを判定するべく、フラグLCF3を判定
する。
#4950でフラグLCF1がセットされており、#4960でフ
ラグLCF3もセットされているときは、第1及び第3アイ
ランドが共に焦点検出不能であると判定され、#4970で
レンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第2アイランドの焦点
ずれ量Δd12を代入し、#4975でシフト数Δnに第2ア
イランドのシフト数Δn12を代入してリターンする。
#4950でフラグLCF1がセットされており、#4960でフ
ラグLCF3がセットされていないときは、第1アイランド
は焦点検出不能であるが、第3アイランドは焦点検出不
能ではないと判定され、#4980で第2アイランドの焦点
ずれ量Δd12と第3アイランドの焦点ずれ量Δd13のうち
での最大値Δdmaxをレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに代
入する。これは、第2アイランドと第3アイランドのう
ち、カメラに近い方の被写体が存在するアイランドを選
択することになる。
#4950でフラグLCF1がセットされておらず、#4990で
フラグLCF3もセットされていないときは、第1及び第3
アイランドは共に焦点検出不能でないと判定され、#50
00で第1〜第3アイランドの各焦点ずれ量Δd11、Δd1
2、Δd13のうちでの中間値Δdmを検出する。中間値Δdm
がΔd11であれば、#5010から#5011へ進み、#5011で
レンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第1アイランドの焦点
ずれ量Δd11を代入し、#5012でシフト数Δnに第1ア
イランドのシフト数Δn11を代入してリターンする。中
間値ΔdmがΔd12であれば、#5010から#5013へ進み、
#5013でレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第2アイラン
ドの焦点ずれ量Δd12を代入し、#5014でシフト数Δn
に第2アイランドのシフト数Δn12を代入してリターン
する。中間値ΔdmがΔd13であれば、#5010から#5015
へ進み、#5015でレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第3
アイランドの焦点ずれ量Δd13を代入し、#5016でシフ
ト数Δnに第3アイランドのシフト数Δn13を代入して
リターンする。
#4950でフラグLCF1がセットされておらず、#4990で
フラグLCF3がセットされているときは、第1アイランド
は焦点検出不能でないが、第3アイランドは焦点検出不
能であると判定され、#5020で第2アイランドの焦点ず
れ量Δd12と第1アイランドの焦点ずれ量Δd11のうちで
の最大値Δdmaxをレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに代入
する。これは、第2アイランドと第1アイランドのう
ち、カメラに近い方の被写体が存在するアイランドを選
択することになる。
なお、1つの変形例として、上述の#4980のステップ
において、第2アイランドの焦点ずれ量Δd12と第3ア
イランドの焦点ずれ量Δd13の差が、焦点深度で決まる
決定値以下であるときには、両アイランドの被写体に合
焦するように、両アイランドの焦点ずれ量の平均値(Δ
d12+Δd13)/2をレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに代入
し、所定値よりも大きいときには、大きい方の焦点ずれ
量Δdmaxをレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに代入するよ
うに構成しても良い。#5020のステップについても、第
3アイランドを第1アイランドと読み替え、Δd13をΔd
11と読み替えれば、#4980のステップと同様の変形が可
能である。
以上でパターン認識アルゴリズムを終えると、第34図
のフローに戻り、#4245で焦点検出不能なアイランドが
あったか否かを判定する。そのためのサブルーチンを第
41図に示し説明する。#5030〜#5040では第1〜第3ア
イランドにおいて焦点検出不能であったか否かをフラグ
LCF1〜LCF3により判定している。すべてのフラグLCF1〜
LCF3がリセットされていれば、#5030、#5035、#504
0、#5045と進み、すべてのアイランドが焦点検出可能
であることを示すフラグNLCFをセットしてリターンす
る。フラグLCF1〜LCF3のうち、いずれか1つでもセット
されていれば、#5030、#5035、#5040のいずれかから
#5050へ進み、前記フラグNLCFをリセットしてリターン
する。
第34図のフローに戻り、AR=2(最小デフォーカスア
ルゴリズム)のときには、#4260から#4270に進み、オ
フセット量をΔDFR=100μmとする。AR=3のときに
は、#4280から#4290に進み、オフセット量をΔDFR=5
0μmとする。AR=4のときには、#4300から#4310に
進み、オフセット量をΔDFR=0とする。#4270、#429
0、#4310から#4320に進み、最小デフォーカス量アル
ゴリズムを実行し、デフォーカス量を決定している。
これを第42図に示し説明する。#5100では、オフセッ
ト量DFRを1ピッチ当たりのデフォーカス量SAで割っ
て、オフセット量DFRのピッチを求め、これをΔdRとす
る。#5110〜#5140では、各アイランドの焦点ずれ量
(Δd11,Δd12,Δd13)の絶対値から上記オフセット量
のピッチΔdRを引いて、夫々、Δd11′,Δd12′,Δd1
3′とする。#5140では、求めたΔd11′,Δd12′,Δd
13′のうちから最小値を求める。これは現在の焦点位置
に最も近い被写体の値を求めることになる。最小値がΔ
d11′であるときには、第1アイランドのデフォーカス
量が最小デフォーカス量であると判定され、#5145から
#5150に進んで、レンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第1
アイランドの焦点ずれ量Δd11を代入し、#5155でシフ
ト数Δnに第1アイランドのシフト数Δn11を代入して
リターンする。最小値がΔd12′であるときには、第2
アイランドのデフォーカス量が最小デフォーカス量であ
ると判定され、#5145から#5160に進んで、レンズ駆動
用の焦点ずれ量Δdに第2アイランドの焦点ずれ量Δd1
2を代入し、#5165でシフト数Δnに第2アイランドの
シフト数Δn12を代入してリターンする。最小値がΔd1
3′であるときには、第3アイランドのデフォーカス量
が最小デフォーカス量であると判定され、#5145から#
5170に進んで、レンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第3ア
イランドの焦点ずれ量Δd13を代入し、#5180でシフト
数Δnに第3アイランドのシフト数Δn13を代入してリ
ターンする。
第34図のフローに戻り、AR=5(特定アイランドアル
ゴリズム)のときには、#4330から#4340に進み、特定
アイランドアルゴリズムを実行する。このアルゴリズム
を第43図に示し説明する。
#5200では特定アイランドが第1アイランドであるか
否かを判定するべく、変数AFISが1であるか否かを判定
する。#5200でAFIS=1であれば、特定アイランドは第
1アイランドであると判定され、#5210でレンズ駆動用
のシフト数Δnに第1アイランドのシフト数Δn11を代
入し、#5220でレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第1ア
イランドの焦点ずれ量Δd11を代入してリターンする。
#5200でAFIS=1でなければ、#5230に進む。
#5230では特定アイランドが第2アイランドであるか
否かを判定するべく、変数AFISが2であるか否かを判定
する。#5230でAFIS=2であれば、特定アイランドは第
2アイランドであると判定され、#5240でレンズ駆動用
のシフト数Δnに第2アイランドのシフト数Δn12を代
入し、#5250でレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第2ア
イランドの焦点ずれ量Δd12を代入してリターンする。
#5230でAFIS=2でなければ、特定アイランドは第3
アイランドであると判定され、#5260でレンズ駆動用の
シフト数Δnに第3アイランドのシフト数Δn13を代入
し、#5270でレンズ駆動用の焦点ずれ量Δdに第3アイ
ランドの焦点ずれ量Δd13を代入してリターンする。
第34図のフローに戻り、#4245、#4320、#4340、#
4343のいずれかから、#4345に進んで、レンズ駆動用の
焦点ずれ量Δdに1ピッチ当たりのデフォーカス量SAを
掛けて、デフォーカス量DF=Δd×SAを求める。#4350
では、このデフォーカス量DFを引数として、撮影倍率算
出用のサブルーチンをコールし、検出被写体のアイラン
ドにおける撮影倍率を算出する。これは、第36図に示し
たサブルーチンをコールするだけなので、説明は省略す
る。これを終えると、リターンする。
次に、第11図の#390でコールされるワンショットAF/
コンティニュアスAFの自動選択ルーチンのフローチャー
トを第44図に示し説明する。#5300では追随モードであ
るか否かを判定するべく、追随モードフラグTRCFがセッ
トされているか否かを判定する。#5300で追随モードフ
ラグがセットされているときには、#7500(第55図)に
進む。#5300で追随モードフラグがセットされていない
ときには、#5330でコンティニュアスAFモードであるか
否かを判定するべく、フラグCNTFがセットされているか
否かを判定する。コンティニュアスAFモードは、合焦後
もデフォーカス量に応じてレンズを駆動するモードであ
る。#5330でフラグCNTFがセットされているときには、
コンティニュアスAFモードであると判定され、焦点検出
不能であるか否かを判定するべく、#5344でフラグLCF
を判定する。#5344でフラグLCFがセットされていると
きには、焦点検出不能であると判断し、#5346でローコ
ン制御、つまり焦点検出不能時の制御を行うサブルーチ
ンをコールした後、リターンする。
このローコン制御のサブルーチンを第45図に示し説明
する。このサブルーチンがコールされると、まず、マニ
ュアルフォーカスモードであるか否かをスイッチSAF/M
により判定する。#5500でマニュアルフォーカスモード
であるときには、#5630でパターン認識アルゴリズムを
一度通過したことを示すフラグPA1PFをリセットし、#5
640で焦点検出不能表示(ローコン表示)を行ってリタ
ーンする。#5500でマニュアルフォーカスモードでない
ときには、被写体が低輝度であるか否かを判定するべ
く、#5510で低輝度フラグLLFがセットされているか否
かを判定する。#5510で低輝度フラグLLFがセットされ
ているときには、補助光モードであるか否かを判定する
べく、#5520で補助光フラグILMFがセットされているか
否かを判定する。#5520で補助光フラグILMFがセットさ
れていれば、補助光モードであると判断される。この場
合、補助光モードでありながら焦点検出不能であったと
いうことであるから、補助光を発光しても無駄である。
そこで、補助光発光を禁止するべく、#5620で補助光禁
止フラグNLFをセットして、マニュアルフォーカスモー
ドの場合と同様に、#5630へ進む。#5520で補助光フラ
グILMFがセットされていないときには、補助光モードで
はないと判定され、補助光モードでの焦点検出を行うべ
く補助光フラグILMFをセットして、リターンする。
#5510で低輝度フラグLLFがセットされていないとき
には、焦点検出不能であるのは低輝度だからではないと
判定され、#5520でレンズ駆動中であるか否かを判定す
る。#5520でレンズ駆動中であるときには、前回の焦点
検出で得られたデフォーカス量に基づいてレンズ駆動を
行うべくリターンする。#5520でレンズ駆動中ではない
ときには、焦点検出可能なレンズ位置を探すローコンス
キャン動作を行うべく、#5530でローコンスキャンフラ
グLCSFをセットして#5550に進む。#555では前回のス
キャン方向が繰り出し方向であったか否かを判断するべ
く、フラグFWFがセットされているか否かを判定する。
#5550でフラグFFWFがセットされていないときに、以前
はレンズ停止中であったと判定され、#5570でレンズの
最大繰り出し量LNmaxから現在のレンズ繰り出し位置N2
を引いてレンズ駆動量LNを求め、#5580でレンズ速度を
決定し、リターンする。#5550でフラグFWFがセットさ
れているときには、前回のスキャン方向が繰り出し方向
であったと判定され、#5590でレンズの最大可能繰り出
し量及び方向を含めて、レンズ駆動量LNを(−LNmax)
とし、#5580でレンズ速度を決定しリターンする。
#5580では、#5570又は#5590で求めたレンズ駆動量
LNに応じてレンズの速度を決定する。このサブルーチン
を第46図に示し説明する。まず、#5600では、レンズ駆
動中を示すフラグLMVFをセットする。レンズ駆動を行う
ときは、一度はこのステップを通る。#5610では、レン
ズ駆動量の絶対値|LN|から所定値KN(>0)を引いて、
レンズ駆動速度を決定するための変数のCTを得る。ここ
で、所定値KNは残りレンズ駆動量に対してレンズ駆動速
度を高速度にするか否かを判定するための値である。#
5620では、この変数CTをカウンター割込に利用されるカ
ウンターCNTに代入する。#5630では、上記変数CTが0
以下か否かを判定する。#5630で、CT≦0であるときに
は、レンズ駆動速度が高速モードであることを示すフラ
グV1Fを#5640でリセットし、#5650ではレンズ駆動速
度を低速度V2(<V1)に設定し、#5710に進む。#5630
でCT>0であるときには、レンズ駆動速度が高速モード
であることを示すフラグV1Fを#5680でセットし、フリ
ーランであることを示すフラグFRNFを#5690でセット
し、#5700でレンズ駆動速度を高速度V1(>V2)に設定
し、#5710に進む。
#5710では、レンズ駆動量LNが正か否かを判定する。
#5710でLN>0であるときには、#5720で繰り出し方向
にレンズを駆動し、#5725で繰り出し方向のレンズ駆動
を示すフラグFWFをセットしてリターンする。#5710でL
N≦0であるときには、#5730で繰り込み方向にレンズ
を駆動し、#5735で繰り出し方向のレンズ駆動を示すフ
ラグFWFをリセットしてリターンする。
次に、上述したカウンター割込のサブルーチンを第47
図に示し説明する。このカウンター割込みサブルーチン
は、カウンターCNTの値が0になったときに実行され
る。なお、カウンターCNTはレンズが駆動されていると
きに、これをモニターするエンーダENCから出力される
パルスがマイコンμCに供給される度にデクリメントさ
れるようになっている。#5760では、カウンター割込が
発生したときに、レンズ駆動速度が低速度であったか否
かを判定するべく、フラグV1Fがリセットされているか
否かを判定する。#5760でフラグV1Fがリセットされて
いないときには、カウンター割込が発生したときに、レ
ンズは高速度で駆動されていたと判定され、レンズ駆動
速度を低速度に切り替えるべく、#5850でレンズ駆動速
度を低速度V2(<V1)に設定し、#5860でレンズ駆動速
度が高速度であることを示すフラグV1Fをリセットし、
#5870でカウンターCNTに残り駆動量KNをセットして、
割込が発生したステップへリターンする。
#5760でフラグV1Fがリセットされているときには、
カウンター割込が発生したときにレンズ駆動速度は低速
度であったと判定され、上述の#5870でセットされた残
り駆動量KNを駆動し終わったとして、#5765でレンズ駆
動用のモータに一定時間T1のブレーキを掛けて、その
後、#5770でモータへの通電をOFFにする。次に、#578
0ではフリーランした後か否かを判定するべく、フラグF
RNFがセットされているか否かを判定する。#5780でフ
ラグFRNFがセットされているときには、フリーラン後の
レンズ停止であると判定され、#5790でフラグFRNFをリ
セットすると共に、#5800でフリーラン後のレンズ停止
直後であることを示すフラグFRN1Fをセットして、#581
0へ進む。#5780でフラグFRNFがセットされていないと
きには、#5790と#5800をスキップして、#5810へ進
む。
#5810ではレンズ駆動中であることを示すフラグLMVF
をリセットする。次に、#5820では、ローコンスキャン
中であるか否かを判定するべく、ローコンスキャンフラ
グLCSFがセットされているか否かを判定する。#5820で
ローコンスキャンフラグLCSFがセットされていないとき
には、リターンする。#5820でローコンスキャンフラグ
LCSFがセットされているときには、ローコンスキャン中
であると判定され、レンズが停止する前はレンズが繰り
出し方向の駆動でないか否かを判定するべく、#5830で
繰り出し方向フラグFWFがリセットされているか否かを
判定する。#5830で繰り出し方向フラグFWFがリセット
されていないときには、繰り出し方向のローコンスキャ
ンであったと判定され、リターンする。#5830で繰り出
し方向フラグFWFがリセットされているときには、繰り
込み方向のローコンスキャンであったと判定され、繰り
出し方向及び繰り込み方向のローコンスキャンを行って
も焦点検出できなかったと判断し、次回から焦点検出動
作を禁止するべく、#5840でフォーカスロックフラグFL
Fをセットする。次に、#5845で焦点検出不能表示(ロ
ーコン表示)を行って、リターンする。
第44図のフローに戻って、#5330でフラグCNTFがセッ
トされていないときには、コンティニュアスAFモードで
ないと判定され、#5340で動体判定中か否かを判定する
べく、動作判定中フラグMVFがセットされているか否か
を判定する。#5340で動体判定中フラグMVFがセットさ
れていないときには、動体判定中ではないと判定され、
焦点検出不能であるか否かを判定するべく、#5344でフ
ラグLCFを判定する。#5340で動体判定中フラグMVFがセ
ットされているときには、#5350で変数N4を1つインク
リメントして#6300(第51図)に進む。
#5344でフラグLCFがセットされていないときには、
焦点検出不能ではないと判定され、#5360でレンズ駆動
中か否かを判定するべく、フラグLMVFがセットされてい
るか否かを判定する。#5360でフラグLMVFがセットされ
ているときには、レンズ駆動中であると判定され、#54
90でレンズ駆動のサブルーチンをコールした後、リター
ンする。#5360でフラグLMVFがセットされていないとき
には、レンズ駆動中ではないと判定され、#5370でデフ
ォーカス量DFが合焦許容範囲を示す所定値KIF1以下であ
るか否かを判定する。#5370でDF≦KIF1であるときに
は、合焦であると判定され、#5380で合焦表示を行い、
#5390で合焦したことを示すフラグAFEFをセットする。
次に、#5400で補助光モードであるか否かを判定するべ
く、補助光フラグILMFがセットされているか否かを判定
する。#5400で補助光フラグがセットされているときに
は、補助光モードILMFであると判定され、次の焦点検出
動作も追随判定も共に行わないとして、#5410でフォー
カスロックフラグFLFをセットして、リターンする。#5
400で補助光フラグILMFがセットされていないときに
は、補助光モードではないと判定され、#5420、#5430
で変数N4、N5をリセットし、#5434で動体判定中を示す
フラグMVFをセットする。これにより、次回からは動体
判定が行われる。次に、#5436では一度合焦したことを
示すフラグAEPEFをセットし、#5437では動体判定中に
おいて焦点検出不能であることを示すフラグTLCFをセッ
トし、#5438では動体判定モードへの初めての移行であ
ることを示すフラグT1STFをセットし、リターンする。
#5370でDF>KIF1であるときには、合焦状態ではない
と判定され、1回も合焦状態にならないで動体を判定す
る処理を行う。これは、被写体の移動速度が速く、通常
の焦点検出だけでは合焦にならない場合を想定してい
る。この場合の制御を以下のフローチャートに基づいて
説明する。
#5440では、変数N6を1つインクリメントする。この
変数N6は、このステップを通過した回数を示すことにな
る。#5442、#5446、#5447では、DF3にDF2を、DF2にD
F1を、DF1にDFを夫々同順に代入することにより、最新
の3回の焦点検出データDF3、DF2、DF1を記憶する。#5
448では、低輝度であるか否かを判定するべく、自動利
得制御データAGCが8であるか否かを判定する。#5448
でAGC=8であるときには、低輝度であると判定され、C
CDからのデータにノイズが多くなり、焦点検出精度が悪
くなること、及び積分時間が長いので、被写体の動きに
よる像の流れが無視できなくなり、これによる焦点検出
精度の低下が生じることから、動体判定を行うことな
く、#5485で変数N6を0として、#5490のレンズ駆動に
移行する。
#5448でAGC=8でないときには、補助光モードであ
るか否かを判定するべく、#5450で補助光フラグILMFが
セットされているか否かを判定する。#5450で補助光フ
ラグILMFがセットされているときには、補助光モードで
あると判定され、上記と同じ理由により動体判定を行う
ことなく、#5485で変数N6を0として、#5490のレンズ
駆動に移行する。#5450で補助光フラグILMFがセットさ
れていないときには、補助光モードではないと判定さ
れ、#5460に進む。#5460では、デフォーカス量を求め
たアイランドの撮影倍率βが1/20よりも大きいか否かを
判定する。#5460でβ>1/20であるときには、被写体の
少しの動きが焦点面では大きな変化となって現れ、追随
して行けないと判定され、動体判定を行うことなく、#
5485で変数N6を0として、#5490のレンズ駆動に移行す
る。#5460でβ≦1/20であるときには、#5470で3回以
上のレンズ駆動(#5490)があったか否か、つまり#54
40を4回以上通ったか否かを判定するべく、変数N6の値
が4以上であるか否かを判定する。#5470でN6<4であ
るときには、レンズ駆動回数が3回未満であると判定さ
れ、被写体の速度を求めるのにはデータ不足であるとし
て、#5490のレンズ駆動に移行する。#5470でN6≧4で
あるときには、レンズ駆動回数が3回以上であると判定
され、#5480で最新の3回のデフォーカス量DF1、DF2、
DF3が同符号(同一方向のデフォーカス量)であるか否
かを判定する。#5480で最新の3回のデフォーカス量DF
1,DF2,DF3が同符号ではないときには、追随不能である
と判断し、#5485で変数N6を0として、#5490のレンズ
駆動に移行する。この場合、追随モードへの突入判定を
最初からやり直すことになる。#5480で最新の3回のデ
フォーカス量DF1,DF2,DF3が同符号であるときには、追
随モードに突入し、#5486で追随補正を行ってデフォー
カス量を求め直した後、#5490のレンズ駆動のサブルー
チンを実行して、リターンする。つまり、被写体の移動
速度が速く、同一方向に移動している場合には、3回の
焦点検出結果で、直ぐに追随補正を行うべく、追随モー
ドに突入するものである。なお、フリーランや低速での
レンズ駆動が長い場合には、4回以上の焦点検出がなさ
れることもある。
第48図に追随補正のサブルーチンを示し説明する。#
6000では、追随モードであることを示すフラグTRCFをセ
ットする。#6010では、フリータイマーTMの時間を読み
取り、TM3として記憶する。#6020では、レンズ位置カ
ウンタCTからレンズの繰り出し量を読み取り、CT3とし
て記憶する。#6030では、動体判定中か否かを判定する
べく、フラグMVFがセットされているか否かを判定す
る。#6030で、フラグMVFがセットされているときに
は、動体判定中であると判断され、#6040〜#6060の処
理(後述)に進む。#6030でフラグMVFがセットされて
いないときには、動体判定中ではないと判断され、#60
80で動体速度を検出する。
この動体速度検出の方法を第9図に、そのためのマイ
コンμCのフローチャートを第49図に示し説明する。第
9図において、I1は前回の積分時間であり、C1は前回の
焦点検出演算に要した時間、I2は今回の積分時間、C2
今回の焦点検出演算に要した時間、Eは前回の焦点検出
演算終了から今回の積分開始の間に要した時間であり、
露出演算等の時間を含む。TM1は積分開始時刻、TM2は積
分終了時刻、TM12は積分時間の中点、TM3は演算終了時
刻である。また、Ovは動体の動きに応じたデフォーカス
量、LEはレンズ駆動量をデフォーカス量に換算したもの
である。ここで、動体の速度は、単位時間当たりのデフ
ォーカス量の変化として表され、今回のデフォーカス量
DFから前回のデフォーカス量LDFを引いて、これを前回
から今回の焦点検出に要した時間ΔT(=TM12−TM12
L)で割れば求まる。ただし、このときレンズが移動し
ている場合には、これを考慮する必要がある。すなわ
ち、このレンズの駆動量DFCTと今回のデフォーカス量DF
との和から前回のデフォーカス量LDFを引いた量DF′を
1回の焦点検出に要した時間で割れば良い。デフォーカ
ス量LDF,DFを求めた時点は、演算終了時点であり、デフ
ォーカス量が得られる積分中点(積分時間の中点)から
は時間が経過しており、この間に動く量DFCTを、得られ
たデフォーカス量DFに加えれば良い。
第49図を参照して、まず、#6150では1回の焦点検出
に要する時間ΔTを次式により求める。
ΔT=TM12−TM12L #6160では、このΔTの時間に動いたレンズの移動量
ΔCTを次式により求める。
ΔCT=CT12−CT12L #6170では、このレンズの移動量ΔCTを次式によりデ
フォーカス量DFCTに変換する。
DFCT=ΔCT/KLR #6180では、今回のデフォーカス量DFにレンズ移動に
よるデフォーカス量DFCTを加算し、前回のデフォーカス
量LDFを減算したものを、時間ΔTで割って、次式によ
り動体速度を算出する。
V={(DF+DFCT)−LDF}/ΔT #6190では、今回のデフォーカス量DFを前回のデフォ
ーカス量LDFに代入して、リターンする。
第48図のフローに戻り、#6090では積分時間の中点TM
12から演算終了時点TM3までの時間Toを算出する。
To=(TM3−TM2)+(TM2−TM1)/2 #6100では、上記時間Toの間に動く被写体のデフォー
カス量ΔDFを次式により求める。
ΔDF=V×To #6110では、得られたデフォーカス量DFに、被写体が
動くことによるデフォーカス量ΔDFを加算して、 DF=DF+ΔDF を真のデフォーカス量としてリターンする。
次に、レンズ駆動のサブルーチンを第50図に示し説明
する。#6210では、求めたデフォーカス量DFにレンズ駆
動量変換係数KLRを乗じてレンズ駆動量LNを得る。#622
0では、積分時間の中点TM12から演算終了時点TM3までに
駆動したレンズの駆動量(CT3−CT12)を上記レンズ駆
動量LNから差し引いて、必要なレンズ駆動量LN=LN−
(CT3−CT12)を得る。レンズが停止しているときに
は、CT3=CT12である。#6230では、レンズ速度決定の
サブルーチンを実行し、リターンする。
第44図のフローに戻って、#5340でフラグMVFがセッ
トされているときには、動体判定中であると判断され、
#5350に進む。このときは、比較的遅い速度の被写体
で、且つカメラに近付いてくる方向(後ピン)の被写体
を検出し、補正するようにしている。速い速度の被写体
では#5480から追随モードに入る。また、遠ざかって行
く比較的遅い速度の被写体である場合には、焦点面での
変化はさらに遅くなり、補正する必要がないと考える。
また、これによりマイコンμCのステップ数の削減が可
能となる。#5350では、1回の平均デフォーカス量(後
述)を求めるのに実行した焦点検出の回数を示す変数を
1つインクリメントして、#6300(第51図)に進む。
第51図の処理に移行して、#6300では、今回の焦点検
出の結果が焦点検出不能であるか否かを判定するべく、
ローコンフラグLCFがセットされているか否かを判定す
る。#6300でローコンフラグLCFがセットされていない
ときには、今回の焦点検出の結果が焦点検出不能ではな
いと判定され、#6310で動体判定中の焦点検出不能であ
ることを示すフラグTLCFをリセットする。次に、#6320
では、1回の平均デフォーカス量を得るための焦点検出
が全て不能であったか否かを判定するべく、フラグDFNF
がセットされているか否かを判定する。#6320でフラグ
DFNFがセットされているときには、過去の焦点検出の結
果が全て焦点検出不能であったと判定され、4回分のデ
フォーカス量を示すDF4〜DF1に今回のデフォーカス量DF
を代入し、#6435に進む。#6320でフラグDFNFがセット
されていないときには、平均デフォーカス量を得るため
に一度でも焦点検出が可能であったと判定され、#6340
〜#6370でDF4にDF3を、DF3にDF2を、DF2にDF1を、DF1
にDFを夫々同順に代入することにより、最新の4回分の
デフォーカス量を更新し、#6435に進む。
#6300でローコンフラグLCFがセットされているとき
には、今回の焦点検出の結果が焦点検出不能であると判
定され、今までに平均デフォーカス量を得たことがある
か否かを判定するべく、#6380でフラグMDFFがセットさ
れているか否かを判定する。#6380でフラグMDFFがセッ
トされているときには、今までに平均デフォーカス量を
得たことがあると判定され、#6390で前回に得られた平
均デフォーカス量DFAV1を今回のデフォーカス量DFとし
て、#6340に進む。ここで、前回のデフォーカス量DF1
ではなく、前回の平均デフォーカス量DFAV1を用いるの
は、平均デフォーカス量DFAV1の方が安定したデフォー
カス量であり、確からしいと考えられるからである。#
6380でフラグMDFFがセットされていないときには、今ま
でに平均デフォーカス量を得たことがないと判定され、
平均デフォーカス量を求めるための1回目の焦点検出で
あるか否かを判定するべく、#6400で変数N4の値が1で
あるか否かを判定する。#6400でN4=1でなければ、1
回目の焦点検出ではないと判定され、平均デフォーカス
量を求めるために過去にデフォーカス量を得たか否かを
判定するべく、#6410でフラグTLCFがリセットされてい
るか否かを判定する。#6410でフラグTLCFがリセットさ
れているときには、過去にデフォーカス量を得ていると
判定され、#6420で前回のデフォーカス量DF1を今回の
デフォーカス量DFとして#6340に進む。#6410でフラグ
TLCFがリセットされていないときには、過去にデフォー
カス量を得ていないと判定され、#6430に進む。また、
#6400でN4=1であるときには、1回目の焦点検出であ
ると判定され、#6430に進む。#6430では、今までの焦
点検出の結果が全て焦点検出不能であったことを示すフ
ラグDFNFをセットして、#6435に進む。
#6435では、1回の焦点検出で得た速度を算出するサ
ブルーチンを実行して、#6440に進む。このサブルーチ
ンを第52図に示し説明する。#7100では、1回の焦点検
出に要した時間ΔTを次式により算出する。
ΔT=TM12−TM12L 上式において、TM12は今回の積分時間の中点の時刻で
あり、TM12Lは前回の積分時間の中点の時刻である。#7
105〜#7130では、TM7にTM6を、TM6にTM5を、TM5にTM4
を、TM4にΔTを夫々同順に代入し、上記時間ΔTを新
しく1つ更新する。#7140では過去4回の焦点検出に要
した時間の和TM47=(TM4+TM5+TM6+TM7)を求める。
#7150、#7160,#7270、#7280では、TM474にTM473
を、TM473にTM472を、TM472にTM471を、TM471にTM47を
夫々同順に代入し、上記時間TM47を新しく1つ更新す
る。次に、平均デフォーカス量を得るための焦点検出が
1回目であるか否かを判定するべく、#7282で変数N4が
1であるか否かを判定する。#7282でN4=1でないとき
には、1回目の焦点検出ではないと判定され、今回のデ
フォーカス量DF1から前回のデフォーカス量DF2を引い
て、1回の焦点検出で生じたデフォーカス量DF1=(DF1
−DF2)を求めて、#7290に進む。#7282で変数N4が1
であるときには、#7284をスキップして#7290に進む。
#7290では、次式により速度Vを求める。
V=DF1/ΔT #7300では、平均デフォーカス量を得るための前回ま
での焦点検出の結果が全て焦点検出不能であったか否か
を判定するべく、フラグDFNFがセットされているか否か
を判定する。#7300でフラグDFNFがセットされていると
きには、全て焦点検出不能であったと判定され、#7310
で速度V1〜V4に速度Vを代入し、#7320で上記フラグDF
NFをリセットし、リターンする。#7300でフラグDFNFが
セットされていないときには、焦点検出可能であったと
判定され、#7330〜#7360で、速度V4に速度V3を、速度
V3に速度V2を、速度V2に速度V1を、速度V1に速度Vを、
夫々同順に代入し、4回分の速度Vを1つ新しく更新
し、リターンする。
第51図のフローに戻って、#6440では低輝度か否かを
判定するべく、自動利得制御データAGCが8であるか否
かを判定する。#6440でAGC=8であるときには、焦点
検出結果のデータの信頼性が低く、動体判定は困難であ
るので、#6600でフォーカスロックフラグFLFをセット
してリターンする。#6440でAGC=8でないときには、
撮影倍率βが1/20よりも大きいか否かを#6550で判定す
る。#6550でβ>1/20であるときには、動体判定が困難
であるので、#6600でフォーカスロックフラグFLFをセ
ットしてリターンする。#6550でβ≦1/20であるときに
は、初回の動体判定の実行であるか否かを判定するべ
く、#6560でフラグT1STFがセットされているか否かを
判定する。#6560でフラグT1STFがセットされていると
きには、初回の動体判定であると判定され、#6570でこ
のフラグT1STFをリセットし、このときのレンズの焦点
距離fを初回の動体判定時のレンズの焦点距離f0とする
べく、#6580でf0にfを代入し、#6610に進む。#6560
でフラグT1STFがセットされていないときには、今回の
レンズの焦点距離fが初回の動体判定時のレンズの焦点
距離f0と等しいか否かを#6590で判定する。#6590でf0
≠fであるときには、動体判定中に焦点距離の変更があ
ったと判定され、#6600でフォーカスロックフラグFLF
をセットしてリターンする。これは、動体判定中に焦点
距離が変更されると、焦点検出を行うためのCCD上での
像の大きさが変化し、正しいデフォーカス量が得られな
い場合があり、このデータを用いて動体の速度を求める
と、誤った速度となると考えられるからである。#6590
でf0=fであるときには、#6610に進む。#6610では、
1回の平均デフォーカス量を得るのに4回の焦点検出が
行われたか否かを判定するべく、変数N4が4であるか否
かを判定する。#6610でN4=4になっていないときに
は、リターンする。#6610でN4=4となっているときに
は、この動体判定中の4回の焦点検出の結果が全て焦点
検出不能か否かを判定するべく、#6612でフラグTLCFが
リセットされているか否かを判定する。#6612でフラグ
TLCFがリセットされていないときには、焦点検出不能で
あると判定され、#6614でフォーカスロックフラグFLF
をセットしてリターンする。#6612でフラグTLCFがリセ
ットされているときには、焦点検出不能でないと判定さ
れ、#6620で変数N4を0とし、#6630で動体判定中の焦
点検出が不能であることを示すフラグTLCFを再セットす
る。#6640では得られた4回のデフォーカス量DF1、DF
2、DF3、DF4の平均値DFAV=(DF1+DF2+DF3+DF4)/4
を求める。#6650〜#6680では、DFAV4にDFAV3を、DF
AV3にDFAV2を、DFAV2にDFAV1を、DFAV1にDFAVを、夫々
同順に代入し、4回の平均デフォーカス量の値を更新す
る。#6690では、平均デフォーカス量が得られたことを
示すフラグMDFFをセットする。次に、#6694及び#6696
では、後述する定数a,bを夫々200μm及び400μmに設
定する。#6700では、平均デフォーカス量が得られた回
数を示す変数N5を1つインクリメントする。#6710では
変数N5が1か否かを判定する。#6710でN5=1であれ
ば、初めての平均デフォーカス量を得たものと判定さ
れ、得られた平均デフォーカス量DFAV1を#6720で初回
の平均デフォーカスDF0としてメモリーして、#6730に
進む。#6710でN5=1でなければ、初回の平均デフォー
カス量DF0から定数aを引いた値よりも、今回の平均デ
フォーカス量DFAV1が大きいか否かを判定する。ここ
で、a(200μm)を引いているのは、合焦後に、カメ
ラが振られ、別の被写体を検出していることを判別する
ためである。また、正の値a(>0)を引いているの
で、遠方の被写体に向けてカメラが振られたことを検出
するものである。DF>0であれば後ピン、DF<0であれ
ば前ピンである。DF0とDFAV1が同一の後ピン方向であれ
ば、DFAV1>DF0-aとなる。ここでは、動体被写体のスピ
ードはほぼ一定と考えている。DFAV1≦DF0-aとなるの
は、遠方の別の被写体を見たものと考えられるので、#
6600でフォーカスロックを行う。なお、本実施例では、
比較的速く後ピン方向へ移動する物体は検出していな
い。比較的速く前ピン方向へ移動する被写体であれば、
動体判定モードに入って直ぐにDFAV1<DF0-aとなり、カ
メラから速く遠ざかって行くので、本実施例ではこのよ
うな被写体は検出しておらず、フォーカスロックとみな
し、#6600に進む。また、非常に遅い前ピン方向の被写
体である場合にも、検出時間が長ければデフォーカス量
は負の方向に大きくなっていくので、#6600のフォーカ
スロックに進む。本実施例では、4回の焦点検出結果の
平均デフォーカス量を用いて、合焦後の動体判定を行う
ことにより、1回の焦点検出による誤差を抑制してお
り、その誤差によって前ピン方向の被写体が出ても、直
ぐにフォーカスロックに行かないようにしている。#67
40でDFAV1>DF0-aのときには、平均デフォーカス量が4
回以上得られたか否かを判定するべく、#6750でN5≧4
であるか否かを判定する。#6750でN5<4であれば、#
6730に進む。#6750でN5≧4であれば、#6760で今回の
平均デフォーカス量DFAV1が3回前の平均デフォーカス
量DFAV4から所定値aを引いた値よりも大きいか否かを
判定する。これにより、4回の焦点検出時間に動く被写
体に関する情報を得ている。このステップでは、得た4
回の焦点検出時間に前ピン方向へ動く被写体の速度を検
出している。本発明では、遠ざかって行く被写体は検出
していないので、#6760でDFAV1≦DFAV4-aであれば、フ
ォーカスロック(#6600)へ進む。#6760でDFAV1>DF
AV4-aであれば、#6730に進む。#6730では、動体の平
均速度を検出して、#6770(第54図)に進む。
この#6730で示す動体の平均速度検出のためのサブル
ーチンを第53図に示し説明する。#7370では、平均速度
VAV=(V1+V2+V3+V4)/4を算出する。#7380〜#741
0では、VAV4にVAV3を、VAV3にVAV2を、VAV2にVAV1を、V
AV1にVAVを、夫々同順に代入することにより4回分の平
均速度を更新して、リターンする。
平均速度検出(#6730)の後、第54図の#6770に進
む。#6770では、今回の平均デフォーカス量DFAV1が所
定値b(400μm)以上か否かを判定する。これは、被
写体のカメラに近付いて来るスピードが大きいか否かを
判定するものである。
#6770でDFAV1≦bであれば、#6780へ進み、3回以
上の平均デフォーカス量を得たか否かを判定するべく、
変数N5が3以上か否かを判定する。#6780でN5≧3でな
ければ、3回以上の平均デフォーカス量を得ていないと
判定され、リターンする。#6780でN5≧3であれば、3
回以上の平均デフォーカス量を得たと判定され、#6790
で撮影倍率βが1/30よりも大きいか否かを判定する。#
6790でβ≦1/30であれば、#6800で所定値cを100μm
とし、#6840に進む。#6790でβ>1/30であれば、#68
10で撮影倍率βが1/25よりも大きいか否かを判定する。
#6810でβ≦1/25であれば、#6820で所定値cを140μ
mとし、#6840に進む。#6810でβ>1/25であれば、#
6830で所定値cを200μmとし、#6840に進む。ここ
で、所定値cは被写体が動体であるか否かを判定するた
めの基準値であり、撮影倍率βが大きいほど被写体の移
動に対して焦点面でのデフォーカス量が大きくなるの
で、所定値cを撮影倍率βが大きくなるほど大きく設定
しているものである。
#6840では平均デフォーカス量が3回得られたか否か
を判定するべく、変数N5が3であるか否かを判定する。
#6840でN5=3であれば、#6850及び#6860で連続する
2回の平均デフォーカス量の差分(DFAV2−DFAV1)、
(DFAV3−DFAV2)が夫々上記所定値c以上であるか否か
を判定し、どちらか一方でも所定値c未満であれば、リ
ターンする。#6850及び#6860で、どちらの差分も所定
値c以上であれば、#6870で3回分の平均速度の平均値
(VAV1+VAV2+VAV3)/3を被写体の速度Vcとする。ま
た、要した時間Tc=TM471+TM472+TM473を#6880で算
出し、#6890から追随モードに入る。#6840でN5=3で
なければ、4回以上の平均デフォーカス量が得られてい
ると判定され、#6900及び#6910で1つ置きの平均デフ
ォーカス量の差分(DFAV1−DFAV3)、(DFAV2−DFAV4
が夫々上記所定値c以上であるか否かを判定し、どちら
か一方でも所定値c未満であれば、リターンする。3回
の平均デフォーカス量を用いる上記#6850及び#6860の
場合に比べて、1つ置きの平均デフォーカス量の差分を
同じ所定値cで比較しているのは、速い被写体に対して
はできるだけ速く対応して追随できるようにすると共
に、遅い被写体に対してはできるだけ正確に検出するべ
く、平均化された1つ置きの差分で動体を検出している
ものである。これにより、被写体の移動速度の少しの変
化を無視できる。#6900及び#6910でどちらの差分も所
定値c以上であれば、#6920で2つ置きの差分(DFAV1
−DFAV4)が所定値c以上であるか否かを判定する。こ
れは、より遅い被写体について、平均化された被写体の
動きに応じたデフォーカス量で判定することにより、正
確さを重視するものである。#6920で上記差分が所定値
c未満のときにはリターンする。#6920で上記差分が所
定値c以上のときには、#6930で4回分の平均速度の平
均値(VAV1+VAV2+VAV3+VAV4)/4を被写体の速度Vcと
する。また、要した時間Tc=TM471+TM472+TM473+TM4
74で#6940で算出し、#6890から追随モードに入る。
#6770でDFAV1>bであれば、被写体を追い掛けるべ
く、追随補正を行うが、まず平均デフォーカス量が初め
て得られたか否かを判定するべく、#6950で変数N5が1
であるか否かを判定する。#6950でN5=1であれば、平
均デフォーカス量が初めて得られたと判定され、#6960
で制御用被写体の速度VcにVAV1を代入する。#6970で
は、このときに要した時間Tcに、TM471を代入する。そ
して、#6980から追随モードに入る。
第48図に示した動体判定中の追随補正について説明す
る。追随モードに入ると、まずこの追随補正を実行す
る。#6000〜#6030については既に説明した通りであ
る。#6030でフラグMVFがセットされているときには、
動体判定中であると判定され、次にこの動体判定を抜け
るので、#6040でフラグMVFをリセットしておく。#605
0では動体判定中に要した時間Tcに、今回の積分中点の
時間から現在(TM3)までに要した時間(TM3−TM2)+
(TM2−TM1)/2を加えて、時間Toを得る。#6060では、
速度Vcに上記時間Toを掛けて、デフォーカス量DFを得
て、リターンする。
第54図に戻り、#6950でN5=1でなければ、初めての
平均デフォーカス量ではないと判定され、平均デフォー
カス量を得たのが2回目か否かを判定するべく、#6990
で変数N5が2であるか否かを判定する。#6990でN5=2
であれば、平均デフォーカス量が得られたのが2回目で
あると判定され、#7000で被写体の速度Vc=(VAV1+V
AV2)/2を求める。#7010では、このときに要した時間T
c=TM471+TM472を算出する。そして、#7020から追随
モードに入る。
#6990でN5=2でなければ、2回目の平均デフォーカ
ス量ではないと判定され、平均デフォーカス量を得たの
が3回目か否かを判定するべく、#7030で変数N5が3で
あるか否かを判定する。#7030でN5=3であれば、平均
デフォーカス量が得られたのが3回目であると判定さ
れ、#7040から#6870へ進む。#7030でN5=3でなけれ
ば、平均デフォーカス量が得られたのが3回目ではない
と判定され、#7050から#6930へ進む。
第55図に第44図の#5300で追随モードを示すフラグTR
CFがセットされているときのフローチャートを示し説明
する。#7500では今回の焦点検出の結果が焦点検出不能
であるか否かを判定するべく、フラグLCFがセットされ
ているか否かを判定する。#7500でフラグLCFがセット
されていないときには、#7510で動体速度を検出し、#
7540に進む。#7500でフラグLCFがセットされていると
きには、今回の焦点検出の結果が焦点検出不能であると
判定され、前回の焦点検出の結果も焦点検出不能であっ
たか否かを判定するべく、#7520でフラグLLCFがセット
されているか否かを判定する。#7520でフラグLLCFがセ
ットされていないときには、前回の焦点検出の結果は焦
点検出不能ではなかったと判定され、今回の速度Vに前
回の速度VAV1を代入して、#7540に進む。#7540〜#75
70では、VAV4にVAV3を、VAV3にVAV2を、VAV2にVAV1を、
VAV1にVを、夫々同順に代入して平均速度を更新する。
平均速度は追随モードでは1回の焦点検出の速度とな
る。次に、#7590では、平均速度(平均デフォーカス
量)を得た回数を示す変数N5を1つインクリメントす
る。#7600では、変数N5の値が2であるか否かを判定す
る。#7600でN5=2であれば、#7610で制御に用いる速
度Vcを次式により算出し、#7650に進む。
Vc=(VAV2+VAV1)/2 #7600でN5=2でなければ、#7620で変数N5の値が3
であるか否かを判定する。#7620でN5=3であれば、#
7630で制御に用いる速度Vcを次式により算出し、#7650
に進む。
Vc=(VAV3+VAV2+VAV1)/3 #7620でN5=3でなければ、#7640で制御に用いる速
度Vcを次式により算出し、#7650に進む。
Vc=(VAV4+VAV3+VAV2+VAV1)/4 #7650では、得られた速度Vcに基づいて追随補正を行
って、レンズ駆動すべきデフォーカス量DFを得る。#76
60では、このデフォーカス量の絶対値|DF|が所定のデフ
ォーカス量KIF2以下か否かを判定する。ここで、KIF2
レンズ停止時の合焦判定レベルKIF1よりも大きな値に設
定されている。これは速度検出のばらつきを考慮したも
のである。
#7660で|DF|≦KIF2であれば合焦と見なし、これを示
すフラグAFEFを#7670でセットし、#7680で合焦表示を
行って、#7700に進む。#7660で|DF|>KIF2であれば非
合焦と見なし、#7685で合焦表示を消去し、#7690で合
焦を示すフラグAFEFをリセットし、#7700に進む。
#7700では、今回の速度VAV1と前回の速度VAV2が同方
向であるか否かを判定する。#7700で速度VAV1,VAV2
同方向であれば、#7650で得られたデフォーカス量DFに
基づいて、#7710でレンズ駆動を行ってリターンする。
#7700で速度VAV1,VAV2が同方向でなければ、追随モー
ドを抜けるべく、#7720で追随表示を消去し、#7730で
フラグCNTFをセットし、#7740で追随フラグTRCFをリセ
ットし、リターンする。ここで、コンティニュアスフラ
グCNTFをセットするのは、被写体が1つの方向に向けて
の移動を行っていないので、この後、どの方向に被写体
が移動してもピントが合うように配慮したものである。
ただし、コンティニュアスモードでは、動体に動き(こ
れに応じたデフォーカス量)を予測してのレンズ駆動は
行えない。
#7520でフラグLLCFがセットされているときには、前
回も焦点検出不能であったと判定され、被写体を追うに
は前々回の焦点検出結果から被写体の動きを予測するこ
とになり、それでは正確でなくなるので、追随モードを
抜けるべく、#7750で合焦を示すフラグAFEFをリセット
し、#7760で合焦表示を消去し、#7720以降に進む。
[発明の効果] 本発明は、上述のように、撮影画面の複数の領域につ
いてのデフォーカス量から合焦判定用又はレンズ駆動用
のデフォーカス量を決定するアルゴリズムを、カメラの
シーケンスに応じて選択するようにしたので、1つのデ
フォーカス量決定アルゴリズムのみを常用する従来例に
比べると、写したい被写体について焦点検出される確率
が高くなるという効果があり、また焦点検出に要する時
間を可能な限り短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図は
本発明の一実施例におけるファインダー内表示を示す
図、第3図は同上に用いる焦点検出光学系の斜視図、第
4図(a),(b)は同上に用いるCCDチップの詳細を
示す説明図、第5図は同上のCCDチップにおける基準部
の分割領域を示す説明図、第6図は同上の分割領域につ
いてのシフト量を示す説明図、第7図は同上に用いる制
御回路の回路図、第8図及び第9図は同上の動作説明
図、第10図乃至第55図は同上の動作説明のためのフロー
チャートである。 1はデフォーカス量算出手段、2はデフォーカス量決定
手段、3は選択手段、4は合焦判定手段である。
フロントページの続き (72)発明者 大塚 博司 大阪府大阪市東区安土町2丁目30番地 大阪国際ビル ミノルタカメラ株式会社 内 (56)参考文献 特開 昭62−47612(JP,A) 特開 昭63−10137(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/11

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮影画面の複数の領域についてデフォーカ
    ス量を算出するデフォーカス量算出手段と、デフォーカ
    ス量算出手段により得られた複数のデフォーカス量に基
    づいて1つのデフォーカス量を決定するデフォーカス量
    決定アルゴリズムを複数備えるデフォーカス量決定手段
    と、カメラの一連の動作であるシーケンスに応じてデフ
    ォーカス量決定手段におけるデフォーカス量決定アルゴ
    リズムを選択する選択手段と、選択手段により選択され
    たデフォーカス量決定アルゴリズムを用いてデフォーカ
    ス量決定手段により決定されたデフォーカス量を用いて
    合焦判定を行う合焦判定手段とを有して成ることを特徴
    とする自動焦点検出装置。
  2. 【請求項2】デフォーカス量決定手段は、デフォーカス
    量算出手段により得られたデフォーカス量に基づいて被
    写体の距離分布をパターン分けし、各パターン毎に最適
    なデフォーカス量を決定するパターン認識アルゴリズム
    と、デフォーカス量算出手段により得られたデフォーカ
    ス量のうち、最も小さいデフォーカス量を選択する最小
    デフォーカスアルゴリズムと、デフォーカス量算出手段
    により得られたデフォーカス量に基づいて最も近い被写
    体のデフォーカス量を優先的に選択する最近被写体優先
    アルゴリズムと、デフォーカス量算出手段により得られ
    たデフォーカス量のうち、撮影画面の中央の領域につい
    てのデフォーカス量を優先的に選択し、撮影画面の中央
    の領域についてのデフォーカス量の信頼性が低いときに
    のみ、他の領域についてのデフォーカス量を選択する中
    央優先アルゴリズムと、デフォーカス量算出手段により
    得られたデフォーカス量のうち、前回の焦点検出時に使
    用された決定の1つの領域についてのデフォーカス量を
    優先的に選択し、この優先的に選択したデフォーカス量
    の信頼性が低いときにのみ、他の領域についてのデフォ
    ーカス量を選択する特定領域アルゴリズムのうち、少な
    くとも2つのアルゴリズムを備えることを特徴とする請
    求項1記載の自動焦点検出装置。
  3. 【請求項3】選択手段により選択されたデフォーカス量
    決定アルゴリズムを用いてデフォーカス量決定手段によ
    り決定されたデフォーカス量を用いてレンズ駆動を行う
    レンズ駆動手段を備えることを特徴とする請求項1又は
    2記載の自動焦点検出装置。
  4. 【請求項4】選択手段は、焦点検出を開始した後、合焦
    判定されるまでの間に異なるデフォーカス量決定アルゴ
    リズムを切り換える手段としたことを特徴とする請求項
    2記載の自動焦点検出装置。
  5. 【請求項5】選択手段は、パターン認識アルゴリズム、
    特定領域アルゴリズム、最小デフォーカスアルゴリズム
    を同順に切り換える手段としたことを特徴とする請求項
    4記載の自動焦点検出装置。
  6. 【請求項6】選択手段は、カメラのシーケンスが初回の
    焦点検出時である場合には被写体の距離分布をパターン
    分けし、各パターン毎に最適なデフォーカス量を決定す
    るパターン認識アルゴリズムを選択する手段としたこと
    を特徴とする請求項3記載の自動焦点検出装置。
  7. 【請求項7】選択手段は、カメラのシーケンスがレンズ
    駆動手段の動作中である場合と動作中でない場合とで、
    異なるデフォーカス量決定アルゴリズムを選択する手段
    としたことを特徴とする請求項3記載の自動焦点検出装
    置。
  8. 【請求項8】選択手段は、カメラのシーケンスが静止被
    写体に対するレンズ駆動中であるときには、前回の焦点
    検出時に使用された特定の1つの領域についてのデフォ
    ーカス量を優先的に選択する特定領域アルゴリズムを選
    択する手段としたことを特徴とする請求項7記載の自動
    焦点検出装置。
  9. 【請求項9】選択手段は、カメラのシーケンスがレンズ
    駆動手段によるレンズ駆動速度が最高速度となるシーケ
    ンスであるときには、前回の焦点検出時に使用された特
    定の1つの領域についてのデフォーカス量を優先的に選
    択する特定領域アルゴリズムを選択する手段としたこと
    を特徴とする請求項7記載の自動焦点検出装置。
  10. 【請求項10】選択手段は、カメラのシーケンスが合焦
    判定手段により合焦確認を行うシーケンスであるときに
    は最も小さいデフォーカス量を選択する最小デフォーカ
    スアルゴリズムを選択する手段としたことを特徴とする
    請求項2記載の自動焦点検出装置。
  11. 【請求項11】レンズ駆動手段は焦点調節開始のための
    操作がなされた後に最初に焦点が合ったところで焦点調
    節がロックされるワンショットAFモードと、焦点調節開
    始のための操作がなされた後は継続して焦点調節を行う
    コンティニュアスAFモードとを備え、選択手段はカメラ
    のシーケンスがワンショットAFモードになっているかコ
    ンティニュアスAFモードになっているかに応じて異なる
    デフォーカス量決定アルゴリズムを選択する手段とした
    ことを特徴とする請求項3記載の自動焦点検出装置。
  12. 【請求項12】選択手段は、カメラのシーケンスがワン
    ショットAFモードになっているときには被写体の距離分
    布をパターン分けし、各パターン毎に最適なデフォーカ
    ス量を決定するパターン認識アルゴリズムを選択する手
    段としたことを特徴とする請求項11記載の自動焦点検出
    装置。
  13. 【請求項13】選択手段は、カメラのシーケンスがコン
    ティニュアスAFモードになっているときには最も小さい
    デフォーカス量を選択する最小デフォーカスアルゴリズ
    ムを選択する手段としたことを特徴とする請求項11記載
    の自動焦点検出装置。
  14. 【請求項14】複数回のデフォーカス量を記憶するデフ
    ォーカス量記憶手段と、複数回のデフォーカス量の符号
    が同一であるときに被写体が動いていると判定する動体
    判定手段を備え、選択手段は動体判定手段による判定動
    作中には最も小さいデフォーカス量を選択する最小デフ
    ォーカスアルゴリズムを選択する手段としたことを特徴
    とする請求項3記載の自動焦点検出装置。
  15. 【請求項15】選択手段は動体判定手段により被写体が
    動いていると判定された後は最も小さいデフォーカス量
    を選択する最小デフォーカスアルゴリズムを選択する手
    段としたことを特徴とする請求項14記載の自動焦点検出
    装置。
  16. 【請求項16】少なくとも今回と前回のデフォーカス量
    を記憶するデフォーカス量記憶手段と、少なくとも今回
    と前回のデフォーカス量を用いて被写体の移動速度を算
    出する移動速度算出手段と、算出された移動速度を用い
    て動いている被写体に対して合焦するようにレンズ駆動
    手段に駆動信号を与える追随処理手段とを備え、選択手
    段は追随処理手段の動作中には最も小さいデフォーカス
    量を選択する最小デフォーカスアルゴリズムを選択する
    手段としたことを特徴とする請求項3記載の自動焦点検
    出装置。
  17. 【請求項17】デフォーカス量算出手段により得られた
    全デフォーカス量の信頼性が低いときには、デフォーカ
    ス量算出手段により信頼性の高いデフォーカス量が得ら
    れるまでレンズを駆動させるように、レンズ駆動手段及
    びデフォーカス量算出手段を制御する被写体捜索制御手
    段を備え、選択手段は被写体捜索制御手段の動作中には
    被写体の距離分布をパターン分けし、各パターン毎に最
    適なデフォーカス量を決定するパターン認識アルゴリズ
    ムを選択する手段としたことを特徴とする請求項3記載
    の自動焦点検出装置。
  18. 【請求項18】デフォーカス量算出手段により得られた
    全デフォーカス量の信頼性が低い場合において、低輝度
    であるときには、撮影画面中央の被写体に補助光を照射
    する補助光照射装置を備え、選択手段は補助光照射装置
    の動作中には中央優先アルゴリズムを選択する手段とし
    たことを特徴とする請求項2記載の自動焦点検出装置。
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