JPH04226409A - 焦点状態検出装置 - Google Patents

焦点状態検出装置

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Publication number
JPH04226409A
JPH04226409A JP3115322A JP11532291A JPH04226409A JP H04226409 A JPH04226409 A JP H04226409A JP 3115322 A JP3115322 A JP 3115322A JP 11532291 A JP11532291 A JP 11532291A JP H04226409 A JPH04226409 A JP H04226409A
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JP
Japan
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photoelectric conversion
light
data
subject
optical system
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Pending
Application number
JP3115322A
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English (en)
Inventor
Yoshimi Ono
好美 大野
Ikuya Tsurukawa
育也 鶴川
Junichi Shinohara
純一 篠原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/28Systems for automatic generation of focusing signals
    • G02B7/34Systems for automatic generation of focusing signals using different areas in a pupil plane

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、焦点状態検出装置に関
し、より詳細には、撮影レンズ光学系を透過する被写体
光束または撮影画面に対応する観察画面を撮影レンズ光
学系とは別個に独立して設けられたファインダ光学系を
透過する被写体光束における焦点状態を検出する装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルム面に結像される被写体像の焦点
状態を検出する場合には、主として2種の方式がある。 即ち、1つは一眼レフレックスカメラにみられるように
撮影レンズを透過した光束の一部分をCCD等で構成さ
れる検出装置に導くTTL検出方式であり、もう1つは
、レンズシャッタカメラにみられるように撮影レンズ光
学系とは別個に独立して設けられたファインダ光学系の
近傍に設けられた測距光学系を透過した光束を検出装置
に導く方式である。
【0003】この方式に用いられる焦点状態検出装置と
しては、位相差検出方式と称されるものが現在の主流で
ある。
【0004】即ち、測距光学系における被写体光束を測
距光軸に対して互いに対称な関係になるように2つの領
域に分割し、それぞれの領域における光束をそれぞれ再
結像させて2つの像を作り、この2つの像の相互位置関
係を求めて被写体光束の結像位置における合焦状態、即
ち、合焦であるか否かの判定、前ピンであるのか後ピン
であるのかの判定、前ピンまたは後ピンである場合のデ
フォーカス量の情報を得るようにしている。
【0005】このような焦点状態検出装置において上述
のような2つの像の相互位置関係の検出には、CCD等
の光電変換素子が用いられており、当該光電変換素子の
出力を純電気的に処理することで各種演算を行っている
ために合焦の有無のみならずピントずれ量をも高速に求
めることができるようになっている。
【0006】これをより詳しく説明すれば、図23に示
すように、撮影レンズ光学系とは別個に独立して設けら
れたファインダ光学系の近傍に設けられた測距用光学系
1の前方に位置する被写体2がフィルム等価面に結像さ
れて像3とされ、この像3がその後方に位置するコンデ
ンサレンズ4でその後方側に再結像されるのである。
【0007】この再結像光学系の具体的な構成例として
は、測距用光学系1の測距光軸P3を境として互いに対
称となる領域の光束のみを透過させる孔5a,5bを有
するマスク5と、このマスク5の後方に配置され、上記
孔5a,5bを透過するそれぞれの光束を再結像させる
ための第1レンズ6aと第2レンズ6bでなる再結像レ
ンズ6とで構成されている。
【0008】従って、マスク5の孔5a,5bを透過す
る2つの光束は、それぞれ第1レンズ6aと第2レンズ
6bで集束されて第1の像7aと第2の像7bとされる
。ここで、被写体2が図23の紙面において左方に距離
x1だけ移動したとすると、フィルム等価面における像
3は、距離x2だけ左方に動くことになる。
【0009】尚、合焦状態というのは、被写体2の像3
がフィルム等価面上に結像し、更にコンデンサレンズ4
、マスク5、再結像レンズ6で形成される再結像光学系
によってCCD等で形成される受光面に第1の像7aと
第2の像7bが、ある設定された距離L0だけ位相を有
して生じるということである。
【0010】一方、フィルム等価面上の像3が左方に動
くとコンデンサレンズ4と再結像レンズ6とによって再
結像される第1の像7aと第2の像7bは、互いに距離
x3だけ等量づつ互いに近づくことになる。
【0011】このような状態から合焦状態にもっていく
ためには、図示しない撮影レンズ内のフォーカス駆動レ
ンズを遠距離側に距離x4(図示せず)だけ移動させる
必要がある。
【0012】そして、自動合焦をするには、第1の像7
aと第2の像7bの距離L0を検出し、具体的には距離
x3を求め、この距離x3に基づいて撮影レンズ1のフ
ォーカス駆動の方向並びに駆動量x4を求め、この駆動
量x4だけフォーカス駆動すれば良い。
【0013】そして、撮影レンズを合焦状態にすべく駆
動するための駆動量x4を求めるには、例えば、特開昭
62−192732号公報中に示されている電気回路を
用いて行えば良い。
【0014】即ち、この公報に記載された電気回路は、
被写体光束の光軸を境にして互いに対称な2つの領域の
光束を微小な光電変換素子を列状に配置した光電変換部
に結像させ、この光電変換部の各画素のアナログ出力デ
ータを電荷転送部の制御の基にアナログ形のシフトレジ
スタに並列的に転送し、しかる後、シフトレジスタをシ
フト部の制御の基に駆動することによって各画素のアナ
ログ出力データを直列的に得るようにしている。
【0015】次に、この出力をA/D変換し、次段の演
算回路によって2つの像図23に示す第1の像7aと第
2の像7b)の位相差を求め、この位相差データに基づ
いて合焦駆動するための駆動量x4を求めるようになっ
ている。
【0016】ここで上述の光電変換部、電荷転送部、シ
フト制御部における制御動作のタイミングは、次に示す
ような手順で行われる。
【0017】先ず、光電変換部をリセット信号の制御の
基にクリアし、微小な光電変換素子のそれぞれに電荷蓄
積が開始する。次に、光電変換部の近傍に設けられたモ
ニタ受光部の出力が所定値に達したときに上述の電荷蓄
積を終了させる。次に、電荷転送部に転送信号を送出し
、各光電変換部の電荷蓄積データ(アナログ電圧値)を
シフトレジスタに並列的に転送し当該データがシフトレ
ジスタの各メモリ領域に格納される。
【0018】次に、上述のリセット信号の生成から所定
の一定時間の後に、シフト制御部から送出されるシフト
信号によってシフトレジスタの各メモリ領域に格納され
た画素データがA/Dコンバータを含んで構成される周
知の演算回路に直列的に入力され、最終的な駆動量x4
が求められるのである。
【0019】そして、上述の位相差検出方式は、合焦精
度が高いことや合焦状態の検出が高速で行える利点があ
るものの、被写体が移動している場合に対応しきれない
ものである。
【0020】即ち、撮影を行う場合には、シャッタ釦の
半押し等で合焦状態の検出が行われ、この検出結果に基
づいてフォーカス駆動量を求め撮影レンズ光学系のフォ
ーカス駆動部材を上述のフォーカス駆動量だけ動かした
直後にシャッタの開閉動作を行って露光を与えるように
なっている。
【0021】従って、合焦状態検出の時点と露光開始の
時点との間に僅かではあるが、タイムラグを有している
ために被写体が静止、もしくはゆるやかに移動している
場合には別段の不都合が生じないものの、被写体が高速
で移動している場合には最終的に得られる画像にピント
ずれが生じてしまう。
【0022】これを防止するために、例えば特開昭62
−125311号公報に開示されている、いわゆる動体
予測機能を備えた合焦装置が存在する。
【0023】即ち、シャッタ釦の半押し等によって合焦
検出を極く短かい期間に複数回行い、且つその複数回デ
ータの比較を行い、同一データであった場合には被写体
が静止状態であると判断し、所望のフォーカス駆動を行
った後に露光動作を開始させている。
【0024】一方、上述の複数回データが異なる場合、
例えば、被写体が近づき、もしくは遠ざかっていると判
定した場合には、その速度曲線を演算によって求め、実
際の露光開始の時点における被写体距離を推定し、この
推定の量に対応するフォーカス駆動を行った直後に露光
を与えることによって移動物体に対しても合焦状態で露
光することができるようになっている。
【0025】また、この場合、光電変換部、電荷転送部
、シフト制御部の具体的な基本構成は、上述した特開昭
62−192732号公報におけると同様のものを用い
ることができる。
【0026】すなわち、シフトレジスタから得られた直
列的な2つのデータ、換言すれば第1の像7aの光強度
分布に対応するデータと第2の像7bの光強度分布に対
応するデータを先ず得た後に、再び光電変換部をリセッ
ト信号の制御の基にクリア状態にし、微小な光電変換素
子のそれぞれに電荷蓄積を行う。
【0027】上述同様にモニタ受光部の出力が所定値に
達したときに、上述の電荷蓄積を終了させ、電荷転送部
に転送信号を送出し各光電変換素子の電荷蓄積データを
シフトレジスタに並列的に転送し、以下同様にシフトレ
ジスタから直列的にデータ送出を行い2回目の測距を行
う。以下同様に3回目もしくは4回目の測距を行うよう
にしている。
【0028】そして、以上のような合焦状態検出装置に
おいて、複数回にわたる合焦状態検出は、第1および第
2の像7aおよび7bの強度分布の取出しを合焦検出回
数だけ、即ち、合焦検出回数が3回である場合には第1
および第2の像7aおよび7bの強度分布の取出しを3
回にわたって行っている。
【0029】従って、複数回(n回)にわたる合焦検出
に要する時間は、第1および第2の像7aおよび7bの
強度分布の取出しに要する時間のn倍となる。よって、
合焦状態検出のトータル時間は、上述の時間に演算時間
、電荷転送時間等々の固定的な時間を加え合せたものに
なる。
【0030】さて、上述のような変換光学系によって得
られる2つの光束のそれぞれは、CCD等の光電変換手
段によって受光することによって光強度分布に対応した
電気信号出力を得るようになっていて、このときに得ら
れた2つの位相差を求めることによってフォーカス誤差
信号を得るようになっている。
【0031】この場合、CCD等の光電変換手段によっ
て光/電気の変換をする際には、光電荷を所定の時間だ
け積分することが行われているために、被写体輝度によ
ってフォーカス誤差出力の信頼性が低下してしまう。
【0032】即ち、2つの光束の光強度分布に対応する
2つの出力の位相差というのは、原理的には、照明光の
強度(被写体輝度の高低)には全く影響を受けず、被写
体輝度がいかなる強度であっても求めることができるも
のの、現実には光電変換素子の有する非直線性、暗電流
の存在、出力のサチリ等によって位相差データの信頼性
が低下してしまうという不具合がある。
【0033】また、この不具合は、上述のように照明光
の輝度の高低によって定常的に生じるのみならず、測距
を極く短かい時間内に複数回行うときに生じる急激な被
写体輝度変動によって一時的に生じるものとなっている
【0034】そこで、このような不具合を解決すべく、
例えば特開昭60−33522号公報に示されるように
、フォーカス誤差信号を得るための光電変換素子の受光
領域の近傍に被写体輝度の平均値を得るためのモニタ受
光部を設け、このモニタ受光部における出力が所定値に
達したときにフォーカス誤差信号を得るための光電変換
素子における光積分動作を終了させて出力取出しを行う
ように制御することが行われている。
【0035】従って、略一定な被写体輝度値(受光量)
におけるフォーカス誤差信号が得られるようになってい
る。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】従来の焦点状態検出装
置においては、測距精度を向上させるためや動体予測機
能を持たせるために、複数回に亘ってピントずれ量のデ
ータを検出している。この際、複数回にわたる測距のす
べての回に被写体光束の光軸を境にして対称な2つの領
域の光束をそれぞれCCD等の光電変換素子で互いの像
の位相差を求め、この位相差データから撮影レンズのフ
ォーカス駆動量を演算によって求めているために、多く
の時間がかかってしまうという問題がある。
【0037】即ち、1回目に行われる検出時間に検出回
数(測距の回数)をかけ合せたトータル時間がかかるの
である。
【0038】また、上述の従来装置においては、ファイ
ンダ光学系と測距光学系が別個に独立して設けられてい
るものがあり、撮影光学系による撮影画面とファインダ
光学系による観察画面と測距光学系による測距領域との
3者の位置関係が互いに一致するように予め設定されて
いて、撮影画面と観察画面が被写体距離によってずれる
、いわゆるパララックスが生じないようにファインダ光
学系中に距離フレームを介挿させたり被写体距離に連動
して観察画面のフレームを移動させるようにしてファイ
ンダパララックスに対する対策が行われている。
【0039】しかし、ファインダ光学系と測距光学系の
間にはこのような方策が施されていないために、観察画
面中のどの部分が測距されているかについては大まかな
判断しか行えず、撮影意図を完全に生かすに至っていな
い。
【0040】例えば、一般的には観察画面の中央部に測
距領域が位置するのであるが、この観察画面は、撮影画
面との間にパララックスが生じないように被写体距離に
応じて観察領域を変化させるようにしているために、フ
ァインダ光学系と測距光学系との間にパララックスが生
じてしまう。
【0041】従って、観察画面の中央部に測距すベき被
写体を位置させ、シャッタ釦の半押し等によって測距を
行っても現実に測距されている部分にずれが生じピント
ずれが生じるおそれがある。
【0042】また、従来の焦点状態検出装置においては
、フォーカス誤差信号を得る際の信頼性を向上させるた
めにフォーカス誤差信号検出用の受光部の近傍にモニタ
受光部を設け、このモニタ受光部の出力が所定値に達し
たときにフォーカス誤差信号検出用の受光部における光
積分動作を打切るように積分制御して出力取出しを行っ
ている。
【0043】このために当然のことながらフォーカス誤
差信号検出用の受光部における像がフォーカス状態に応
じて移動するのであるが、この移動に伴ってモニタ受光
部における受光領域内の受光像の位置が動き本来の被写
体輝度が測距中に変動しない場合であっても受光領域の
平均値出力が変化してしまう。
【0044】また、本来の被写体輝度が測距中に急激に
変化した場合には、この変化以上の変動を有する平均値
出力となってしまう。
【0045】このように平均値出力が変化するというこ
とは、フォーカス誤差信号検出用の受光部における光積
分動作の打切り時点が被写体の距離の大小の影響を受け
てしまうということを意味する。
【0046】従って、フォーカス誤差信号検出用の受光
部の出力の信頼性が低下してしまうのである。
【0047】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、位相差検出方式の有する利点を
生かして正確に検出でき、しかも複数回にわたる合焦状
態検出の所要時間が短縮できる合焦状態検出装置を提供
することにある。
【0048】第2の目的は、観察画面中にある測距領域
が被写体距離によって変化しない合焦状態検出装置を提
供することにある。
【0049】本発明の第3の目的は、フォーカス誤差信
号を得るに際して、被写体輝度の高低に拘らず、また被
写体の移動に伴う輝度変動が生じる場合であってもフォ
ーカス誤差の信頼性を低下させることのない合焦状態検
出装置を提供することにある。
【0050】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
第1の目的を達成するために、被写体光束の光軸を境に
して対称な2つの領域の光束をそれぞれ形成する第1お
よび第2の変換光学系と、被写体光束の光軸を含んだ領
域の光束を形成する第3の変換光学系と、上記第1およ
び第2の変換光学系によって形成される2つの光束の光
強度分布のそれぞれに対応した電気信号を得る第1およ
び第2の光電変換手段と、上記第3の変換光学系によっ
て形成される光束の光強度分布に対応した電気信号を得
る第3の光電変換手段と、上記第1、第2および第3の
光電変換手段によって得られる3つの電気信号の出力の
相関に基づいて被写体像の焦点状態を検出する演算手段
と、を具備することを特徴としたものである。
【0051】請求項2の発明は、上記第2の目的を達成
するために、被写体光束の光軸を境にして対称な2つの
領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変換光
学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形成す
る第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換光学
系によって形成される2つの光束の光強度分布に対応し
た第1および第2の電気信号に変換する第1および第2
の光電変換手段と、上記第3の変換光学系によって形成
される光束の光強度分布に対応した第3の電気信号に変
換する第3の光電変換手段と、撮影画面に対応する観察
画面を形成すると共に、上記第3の変換光学系に観察画
面光軸を含んだ領域の光束を導入するファインダ光学系
と、上記第1、第2および第3の光電変換手段によって
得られる上記第1、第2および第3の電気信号の出力の
相関に基づいて被写体像の焦点状態を検出する演算手段
と、を具備することを特徴としたものである。
【0052】請求項3の発明は、上記第1の目的を達成
するために、被写体光束の光軸を境にして対称な2つの
領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変換光
学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形成す
る第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換光学
系によって形成される2つの光束のそれぞれを複数の電
荷蓄積型光電変換素子を列状に配置した領域で受ける第
1および第2の受光部と、上記第3の変換光学系によっ
て形成される光束を複数の電荷蓄積型光電変換素子を列
状に配置した領域で受ける第3の受光部と、上記第1、
第2および第3の受光部における各蓄積電荷をクリアす
るための第1、第2および第3の電荷クリア部と、少な
くとも上記第1、第2および第3の受光部における各光
電変換素子の数に対応する数の容量を有すると共に、シ
フト信号を受けてシリアル出力を送出するシフトレジス
タ部と、上記第1、第2および第3の受光部における各
光電変換素子への各蓄積電荷量のデータを上記シフトレ
ジスタ部に転送するための第1、第2および第3の電荷
転送部と、上記第1、第2および第3の受光部のそれぞ
れによって得られる3つのまたは2つの画像情報信号を
複数時点で得るために上記第1、第2および第3の電荷
クリア部におけるクリア信号と上記第1、第2および第
3の電荷転送部における転送信号と上記シフトレジスタ
部におけるシフト信号とを同時または選択的に発生する
制御部と、を具備することを特徴としたものである。
【0053】請求項4の発明は、上記第3の目的を達成
するために、被写体光束の光軸を境にして対称な2つの
領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変換光
学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形成す
る第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換光学
系によって形成される2つの光束の光積分によって得ら
れる光強度分布のそれぞれに対応した電気信号を得る第
1および第2の光電変換手段と、上記第3の変換光学系
によって形成される光束の光積分によって得られる光強
度分布に対応した電気信号を得る第3の光電変換手段と
、上記第3の変換光学系によって形成される光束の光量
をモニタするために上記第3の光電変換手段の設置位置
の近傍に配置されたモニタ用の光電変換手段と、上記第
1、第2および第3の光電変換手段によって得られる3
つの電気信号の出力の相関に基づいて被写体像の合焦状
態を演算する演算手段と、上記モニタ用の光電変換手段
の出力が所定レベルに達したときに上記第1、第2およ
び第3の光電変換手段における光積分を打切るように制
御する積分制御手段と、を具備することを特徴としたも
のである。
【0054】請求項5の発明は、上記第1の目的を達成
するために、被写体光束の光軸を境にして対称な2つの
領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変換光
学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形成す
る第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換光学
系によって形成される2つの光束の光強度分布のそれぞ
れに対応した第1および第2の電気信号を得る第1およ
び第2の光電変換手段と、上記第3の変換光学系によっ
て形成される光束の光強度分布に対応した第3の電気信
号を得る第3の光電変換手段と、上記第1および第2の
電気信号の第1の位相差を求める第1の演算手段と、上
記第1および第3の電気信号の第2の位相差を求める第
2の演算手段と、上記第2および第3の電気信号の第3
の位相差を求める第3の演算手段と、焦点状態を検出す
る一連のシーケンスを開始させる信号に基づいて上記第
1および第2の電気信号を取出すべく上記第1および第
2の光電変換手段における光電変換の開始時点を制御し
、しかる後、上記第1および第3の電気信号を取出すべ
く上記第1および第3の光電変換手段における光電変換
の開始時点を制御し、しかる後、上記第2および第3の
電気信号を取出すべく上記第2および第3の光電変換手
段における光電変換の開始時点を制御するシーケンス制
御手段と、上記第1、第2および第3の演算手段から上
記シーケンス制御手段によって時系列化して求められる
上記第1、第2および第3の位相差の各データに基づき
、被写体の変位の予測値を算出する予測演算手段と、を
具備することを特徴としたものである。
【0055】
【作用】上記のように構成された焦点状態検出装置は、
位相差検出方式の基本構成によって得られる2つの信号
だけでなく、被写体光束の光軸を含む領域の光束の像の
光強度分布を光電変換して得られる信号をも加えた3種
の信号のそれぞれを複数回にわたる測距のすべての回に
同時に検出するのでは無く、上記3種の信号のうちの2
種を選択的に取出すことによって複数回にわたる測距を
行っているために、正確且つ高速に焦点状態の検出を行
うことができる。
【0056】また、ファインダ光学系における光束の一
部を測距用の光学系に導びいているために観察画面中の
測距領域にずれ(パララックス)が生じることがない。
【0057】また、光軸を境にして対称な2つの領域に
対応する第1および第2の受光部と光軸を含む領域に対
応する第3の受光部との合計3つの受光部における画像
情報の取出しを複数時点で行うに際し、3つまたはその
うちの2つの画像情報を選択的に取出しているために合
焦状態の検出時間が短縮化される。
【0058】そして、特に、フォーカス誤差検出用の第
1、第2および第3の受光部における光積分の終了の時
点を、被写体の光軸方向に変位に対し光軸に直交した面
上で変位しない領域、即ち、被写体光束の光軸を含んだ
領域を受光する第3の受光部の近傍に設けられたモニタ
用の受光部の出力が所定値に達した時点としているため
に、被写体輝度の変化および被写体の光軸方向への移動
に対しても、光積分を正確に行うことができ、その分焦
点状態検出の信頼性が向上する。
【0059】また、上記3種の電気信号のうちの2種の
信号を選択的に取出す場合には、1回目には、第1およ
び第2の電気信号の第1の位相差を求め、2回目には第
1および第3の電気信号の第2の位相差を求め、3回目
には第2および第3の電気信号の第3の位相差を求め、
これらの第1、第2および第3の位相差から複数回にわ
たる測距を行っているために正確かつ高速に動体予測を
行うことができる。
【0060】
【実施例】図1に示す光路図は、本発明の一実施例の基
本構成を示すもので、カメラのフィルム(図示せず)面
と等価な部位に位置する光電変換部16の前方に第1〜
第3の変換光学系が配置されている。
【0061】即ち、図2〜図4にも示されるように撮影
画面に対応して設定されたファインダ光学系における被
写体光束の光軸P3を境にして対称な2つの領域の光束
P1,P2をそれぞれ形成する第1および第2の変換光
学系を有している。
【0062】この第1の変換光学系は、受光レンズ15
aと、その後方に光束P1に対して45°の傾きを有し
て配置されたミラー8aとこのミラー8aで折曲げられ
た光を再び45°の傾きで折曲げるミラー9aとを有し
て形成され、ミラー9aで折曲げられた光束は、光電変
換部16上に形成された第1の光電変換部17上に集束
されるようになっている。
【0063】また、第2の変換光学系は、上述の第1の
変換光学系と同様の受光レンズ15b、ミラー8b,9
bを有して形成され、ミラー9bで折曲げられた光束は
、光電変換部16上に形成された第2の光電変換部18
上に集束されるようになっている。
【0064】さらに第3の変換光学系は、被写体光束の
光軸P3を含んだ領域の光束を形成するもので、ファイ
ンダレンズ15cの後方に45°の傾きをもって配置さ
れたハーフミラー8cを透過する光束を光路長一致用の
補正レンズ10を介して光電変換部16上に形成された
第3の光電変換部19上に集束されるようになっている
【0065】また、ハーフミラー8cの上方には、ファ
インダ像観察用の光学系を形成するミラー11、ファイ
ンダレンズ12,13が順次に介挿され、ファインダレ
ンズ15c、ハーフミラー8c、ミラー11、ファイン
ダレンズ12,13を順次に経て観察画面を見ることが
できるようになっている。
【0066】このような光電変換部16の出力は、演算
手段40に供給されるようになっていて、光電変換部1
6で構成される回路は、図5に示されるように、第1〜
第3の光電変換部17〜19を有し、この第1〜第3の
光電変換部17〜19は、電荷蓄積型の微小な光電変換
素子を列状に配列した、いわゆるCCD光電変換部とし
て形成されている。
【0067】第1の光電変換部17には、各光電変換素
子列における蓄積電荷をクリアするための第1の電荷ク
リア部としてのリセット部20と電荷シフトをするため
の第1の電荷転送部であるシフト部21が接続され、第
2および第3の光電変換部18および19にも、同様に
して第2および第3の電荷クリア部であるリセット部2
2および24と第2および第3の電荷転送部であるシフ
ト部23および25が接続されている。
【0068】また、第1〜第3の光電変換部17〜19
には、アナログ形式のシフトレジスタ26が接続され、
また、同シフトレジスタ26におけるシフト制御を2相
で行うためのシフト部27,28が接続されている。
【0069】また、上述の第1、第2および第3の光電
変換部17,18および19のそれぞれによって得られ
る(詳細は後述する)3つまたは2つの画像情報信号を
複数時点で得るために、上記各リセット部20,22お
よび24における3つのクリア信号(第1、第2および
第3のリセットパルスφr1,φr2およびφr3)と
、上記第1,第2および第3の電荷転送部(シフト部2
1,23および25)における転送信号(第1、第2お
よび第3のシフトパルスφt1,φt2およびφt3)
と上記シフトレジスタ26におけるシフト信号としての
シフトパルスφ1,φ2とを同時または選択的に発生す
る制御部29が設けられている。
【0070】そして、上述の各リセット部20,22お
よび24には、制御回路29から送出される第1、第2
および第3のリセット信号としての第1,第2および第
3のリセットパルスφr1,φr2およびφr3が供給
されると共に、上述の第1、第2および第3のシフト部
21,23および25と第1および第2のシフト部27
および28には、第1、第2および第3のシフトパルス
φt1,φt2およびφt3とシフトパルスφ1および
φ2のそれぞれが供給されるようになっている。
【0071】以上のように各部が構成された焦点状態検
出装置において、撮影画面を確認するために接眼レンズ
(ファインダレンズ13)に目を近付けるとファインダ
レンズ15cの前方に位置する被写体像がファインダレ
ンズ15cを透過し、ミラー8cで上方に90°折曲げ
られ再びミラー11で後方に90°折曲げた後にファイ
ンダ12,13を介して観察画面を見ることができる。
【0072】この場合、観察画面は、実際の撮影画面に
対応したものとなり、仮に構図決定を行った後、当該観
察画面の中央に適宜の手段で表示された測距領域に測距
すべき被写体を位置させ、シャッタ釦の半押し等によっ
て測距を実行させ合焦状態にロックした後、観察画面で
構図決定を行いシャッタ釦をもう1段押し込むことによ
ってフィルム露光が行われる。
【0073】このときの測距は、受光レンズ15a、ミ
ラー8a,9a等でなる第1の変換光学系による光束P
1と、受光レンズ15b、ミラー8b,9b等でなる第
2の変換光学系による光束P2と、ファインダレンズ1
5c、補正レンズ10等でなる第3の変換光学系による
光軸P3を含む領域の光束との3種の光束で行われるの
である。
【0074】詳しくは、シャッタ釦の半押し等によって
自動合焦動作のシーケンスが開始されると、図6に示す
ステップS1においてCCDのイニシャライズが行われ
、即ちシフトレジスタ26に残留しているデータがすべ
てはき出され、クリア状態にされる。これにひき続いて
ステップS2においてタイマーが起動し、ステップS3
において第1、第2、第3のリセットパルスφr1,φ
r2,φr3が図10に示すようにHレベルに立上り、
第1、第2、第3のリセット部20,22,24を介し
て第1、第2、第3の光電変換部17,18,19にお
ける各光電変換素子の残留電荷がクリアされる。
【0075】するとステップS4において第1、第2、
第3のリセットパルスφr1,φr2,φr3のLレベ
ルへの立下りによって各光電変換部17,18,19に
おける積分が開始され、上述の3つの光束の光強度分布
のそれぞれによって第1、第2、第3の光電変換部17
,18,19の各光電変換素子の電荷蓄積が行われる。
【0076】しかる後、ステップS5において、モニタ
部30の出力電圧Vagcと基準電圧Vrefとの比較
がなされ、出力電圧Vagcの電圧が基準電圧Vref
を下回った時点でステップS6に移行し、第1、第2、
第3のシフトパルスφt1,φt2,φt3がHレベル
に立上げられステップS7に移行し、シフトカウンタが
N=1にセットされ、次のステップS8に移行する。
【0077】さて、ステップS8においては、シフトパ
ルスφ1がHレベルに立上げられ、シフトパルスφ2が
Lレベルに立下げられる。すると、第1〜第3の光電変
換部17〜19の各素子に蓄積されている画素データが
、1クロック分(1画素分)だけシフトレジスタ26か
ら出力Voutとして出力され、この出力が図示しない
A/D変換回路でA/D変換され、図示しないRAMに
1画素のデータとして格納される。
【0078】このような格納動作は、総画素数以上の所
定の設定数、詳しくは第1の光電変換部17における画
素数N1と第2の光電変換部18における画素数N2と
第3の光電変換部19における画素数N3との3種の数
を加えた数(N1+N2+N3)になるまで繰返し行わ
れる。なお、この例においては、(N1=N2)>N3
に設定されている。
【0079】この実施例においては、シフトレジスタ2
6は、図11中の符号aに示すように上述の数N1+N
2+N3に等しい容量を有して構成されている。従って
、ステップS6で行われる転送動作は、図11中の符号
bで示されるようになる。
【0080】ステップS8によって行われる1画素分の
データ格納が行われる毎にステップS9においてN≧N
1+N2+N3の判定がなされ、NOである場合には、
ステップS10に移行し、N=N+1のようにインクリ
メントされる。
【0081】そして、ステップS9においてYES、即
ち総画素数のデータが図11中の符号cで示すように1
回目の第1列データA1、1回目の第3列データC1、
1回目の第2列データB1の順にシフトレジスタ26か
ら出力され、1回目のデータ格納が完了し2回目のデー
タを求める図7に示すようにステップが開始する。
【0082】図7において、ステップS11でモニタ部
30を初期設定するためのパルスSTがHレベルに立上
げられ、モニタ部30が所定レベルまで充電されてスタ
ンバイ状態にされると共に第1〜第3の光電変換部17
〜19がイニシャライズされる。
【0083】次に、ステップS12において、上述のス
テップS2において起動されているタイマー回路の経過
時間が所定の時間T1を越えたか否かについて判断され
、YESである場合には次のステップS13に移行し上
述のタイマー回路がリセットされると同時に再び起動開
始される。ステップS12においてNOである場合には
T≧T1となるまでステップS13への移行が阻止され
ている。
【0084】ここで、ステップS12において「T≧T
1?」の判断を行っているのは、ステップS5において
行われているモニタ部19の出力電圧Vagcと基準電
圧Vrefの比較でYES(Vagc=Vref)とな
るに要する時間Tiは一定な値ではなく、被写体輝度に
対応して変化する。例えば被写体輝度が高い場合には時
間が短かくなり、逆に低い場合には時間が長くなる。
【0085】このため、被写体輝度が極端に低い場合に
は、第1〜第3の光電変換部17〜19における各画素
のデータを得るまでに長大な時間を要し、この結果、自
動合焦のトータル時間が長くかかり現実的でないために
、一般的な被写体の輝度範囲の下限に対応して任意に設
定されるある特定の時間T1で、第1〜第3の光電変換
部17〜19のデータ取出しを断念し、次のステップに
強制的に移行させるためのものである。
【0086】さて、ステップS13でタイマー回路の起
動がなされると、ステップS14において第1および第
3のリセットパルスφr1およびφr3がHレベルに立
上げられ、リセット部20,24を介して第1および第
3の光電変換部17および19のリセットがされると同
時に各受光光束の光強度分布に応じて各画素の積分動作
が開始する。これと同時にモニタ部30のリセット並び
に積分開始がなされる。
【0087】次のステップS16では、上述のステップ
S5と同様にして、Vagc≦Vrefの比較が行われ
、モニタ部30の出力電圧Vagcが基準電圧Vref
を下回った時点でステップS17に移行し、第1と第3
のシフトパルスφt1とφt3がHレベルに立上げられ
、シフト部21と25を介して第1と第3の光電変換部
17と19のデータが図11中の符号dに示すようにシ
フトレジスタ26にシフトされる。
【0088】次のステップS18において、シフトカウ
ンタのクロックがN=1にセットされ、次のステップS
19においてシフトパルスφ1がHレベルに立上げられ
、反対にシフトパルスφ2がLレベルに立下げられる。
【0089】すると、第1の光電変換部17の各素子に
蓄積されている画素データが1クロック分(1画素分)
だけシフトレジスタ26から出力Voutとして出力さ
れ、この出力VoutがA/D変換されRAMに1画素
のデータとして格納される。
【0090】このような格納動作は、第3の光電変換部
19の有する画素数N3になるまで繰返し行われる。
【0091】即ち、ステップS19によって行われる1
画素分のデータ格納が行われる毎にステップS20にお
いてN≧N3の判定がなされ、NOである場合にはステ
ップS21に移行しN=N+1のようにインクリメント
される。
【0092】そして、ステップS20においてYES、
即ち第1の光電変換部17のうちのN3個の画素データ
即ち、図11中に符号eで示すように2回目の第1列デ
ータA2のうちのN3個の画素データがシフトレジスタ
26から出力され、2回目のデータを求める図7に示す
ステップが完了し3回目のデータを求める図8に示すス
テップに移行する。
【0093】図8において、ステップS22で、モニタ
部30を初期設定するためのSTパルスがHレベルに立
上げられ、モニタ部30が所定レベルまで充電されてス
タンバイ状態にされると共に第1〜第3の光電変換部1
7〜19がリセットされる。
【0094】次に、ステップS23において上述のステ
ップS13で起動されているタイマー回路の経過時間が
所定の時間T2を越えたか否かについて判断され、YE
Sである場合には次のステップS24に移行する。
【0095】ステップS23においてNOである場合に
は、T≧T2となるまでステップS24への移行が阻止
されている。
【0096】ここで、ステップS23においてT≧T2
の判断を行っているのは、上述のステップS12におい
て行われている、T≧T1の比較と同様の理由である。
【0097】そして、ステップS23でYESとなった
場合には、次のステップS24において、第2および第
3のリセットパルスφr2およびφr3がHレベルに立
上げられ、リセット部22および24を介して第2およ
び第3の光電変換部18および19のリセットがされる
と同時に各受光光束に応じて各画素の積分動作が開始す
る。これと同時にモニタ部30のリセット並びに積分開
始がなされる。
【0098】そして、次のステップS26では、上述の
ステップS5と同様にしてVagc≦Vrefの比較が
行われ、モニタ部30の出力電圧Vagcが基準電圧V
refを下回った時点でステップS27に移行し、第2
と第3のシフトパルスφt2とφt3がHレベルに立上
げられ、シフト部23と25を介して第2と第3の光電
変換部18と19のデータがシフトレジスタ26にシフ
トされる。
【0099】このようなシフト動作は、図11中の符号
fに示すように、シフトレジスタ26において、第2回
シフトでシフトレジスタ26外にはき出されないで残っ
ている領域(2回目の第1列データA2のうちのN1−
N3個と2回目の第3列データC2以外の空領域、即ち
、2回目のデータA2のうちのN3個のデータがシフト
されたときに生じる空領域e′に行われる。
【0100】従って、ステップS27の完了時点におい
ては、シフトレジスタ26中のデータは図11中に符号
fで示すように、前回のシフトですでに格納されている
2回目の第1列データA2のうちのN1−N3個と2回
目の第3列データC2と、3回目の第3列データC3と
3回目の第2列データB3が順に並べられたものとなる
【0101】次のステップS28において、シフトカウ
ンタのクロックがN=1にセットされ、次のステップS
29においてシフトパルスφ1がHレベルに立上げられ
、反対にシフトパルスφ2がLレベルに立下げられる。
【0102】すると、第1の光電変換部17の各素子に
蓄積されている画素データの1クロック分(1画素分)
だけシフトレジスタ26から出力Voutとして出力さ
れ、この出力VoutがA/D変換され、RAMに1画
素のデータとして格納される。
【0103】このような格納動作は、前回行われた、第
1の光電変換部17の各画素データA2のうちのN3個
を除いた残りの個数の画素データが格納され、ひき続い
て2回目のデータを取出すステップで得られた第3の光
電変換部19のデータC2が格納される。
【0104】次に、3回目のデータを取出すステップで
得られた第3列のデータC3と、3回目のデータを取出
すステップで得られた第2列のデータB3がRAMに格
納される。
【0105】次のステップS30,S31において、上
述のステップS9,S10において行われたと同様にし
てN≧N1+N2+N3の判定が行われ、YESである
場合には3回目のデータを取出す図8に示すステップが
完了し、図9に示す一連のステップで測距演算を開始す
べく次のステップS32に移行する。
【0106】図9において、ステップS32では、上述
のステップS8,S19,S29において求められ、R
AMに格納された画素データのうちのデータA1,B1
、即ち1回目に求められた第1列のデータA1と第2列
のデータB1とから第1の位相差データσ1が求められ
る。
【0107】次にデータA2,C2、即ち2回目に求め
られた第1列のデータA2のうちのN3個のデータと3
回目に求められたN1−N3個のデータでなるデータA
2と、2回目のデータ格納で求められた第3列のデータ
C2とから第2の位相差データσ2が求められる。
【0108】次に、3回目のデータを取出すステップに
よって得られた第2列のデータB3と第3列のデータC
3とから第3の位相差データσ3が求められる。  こ
のようにして求められた第1、第2、第3の位相差デー
タσ1,σ2,σ3と、1回目の測距時点と2回目の測
距時点との時間T1と2回目の測距時点と3回目の測距
時点との時間T2との合計5種のデータに基づきレンズ
駆動量Δが演算によって求められる。
【0109】次に、ステップS34において、撮影レン
ズのフォーカス駆動リングの駆動を開始する。
【0110】そして、次のステップS35で上述のステ
ップS33で求められたレンズ駆動量Δだけ駆動されて
いるかレンズ駆動が完了したか否かの判定がなされ、N
Oである場合にはステップS34に戻され引続きレンズ
駆動が行われ、YESである場合には一連の測距、演算
、レンズ駆動のシーケンスが完了しステップS36にお
いてシャッタレリーズの開始が許容されシャッタ釦を半
押し状態から1段深く押し込むことによって適宜な露光
が与えられるのである。
【0111】従って、本実施例においては、各回におけ
るデータを算出するに先立って行われる画素データの取
出しを、1回目に第1ないし第3の画素データを取出し
、2回目に第2の画素データの一部を取出し、3回目に
第1ないし第3の画素データを取出し、且つ、位相差デ
ータを算出するに際し、1回目に得られた、光軸を境に
した2つの領域のデータから第1の位相差データを求め
、2回目に得られた、光軸を含む領域と光軸を含まない
領域のデータから第2の位相差データを求め、3回目に
得られた光軸を含む領域と光軸を含まない領域のデータ
から第3の位相差データを求めているために、画素デー
タの取出し時間を短縮できると共に撮影レンズ駆動量を
演算するに要する時間を短縮することができる。
【0112】また、本実施例は、CCDにおける積分終
了の時点をモニター部30への受光量に応じて制御して
いるので、被写体輝度による検出精度の低下がなくなる
【0113】即ち、被写体距離の大小によって、当然の
ことながら第1および第2の光電変換部17,18にお
ける受光像の位置は変動するが、従来のように第1およ
び第2の光電変換部17,18の近傍にモニタ部を設け
た場合には、被写体距離の大小によって正確な被写体輝
度平均値が得られなくなり、測距の信頼性を損ってしま
う。
【0114】しかしながら、本実施例に係る合焦状態検
出装置は、第3の光電変換部19の受光素子形成列に沿
う近傍にモニタ部30が配置されているために、被写体
距離の大小によってモニタ出力が変動することが無い。
【0115】言い換えれば、第3の光電変換部19によ
って受光される像は、被写体光束の光軸を通ったもので
あるので被写体距離の大小によっては変動を受けず不変
なものであるため、被写体距離が変化しても当該第3の
光電変換部19における出力は変動しないのである。
【0116】今まで説明した実施例は、当該モニタ部3
0が第3の光電変換部19の近傍に配置されているため
に被写体光束の厳密な意味の光軸上ではないが、このず
れは極めてわずかであり実質上は光軸上とみなして何ら
問題がないものである。
【0117】一般に第1〜第3の光電変換部17〜19
とモニタ部30は、通常の集積回路製造に準じて製作さ
れることになるが、第3の光電変換部19とモニタ部3
0を極めて接近させて設けることは製造技術上の困難性
が生じたり、製造コストの上昇を生じる場合がある。こ
の場合には、第3の光電変換部19とモニタ部30との
位置関係を図19に示すように構成すれば良い。
【0118】即ち、第1の光電変換部17と第2の光電
変換部18の間の、被写体光束の光軸を含む領域の光束
を受ける第3の光電変換部19を形成する多数の微小受
光素子のそれぞれの中間に微小受光素子30′を配置し
、各素子30′の出力を加算して取出すように形成する
ことによってモニタ部30を構成するものである。
【0119】このようにすることによって第3の光電変
換部19に受光される像と同一像の平均値出力をモニタ
部30から得ることができる。
【0120】さらに、ファインダレンズ15cでなるフ
ァインダ光学系で形成される観察画面中に有する測距領
域は観察画面に対して不変なものであるので、実際に測
距されている部分が正確に認識でき撮影意図に反した部
分にピントが合ってしまうことが無くなる。換言すれば
、ファインダによる観察画面と測距領域との間のパララ
ックスが無いということである。
【0121】また、本実施例においては、受光レンズ1
5a,15bによる第1および第2の変換光学系がファ
インダレンズ15cによるファインダ光学系とは別個に
設けられているために、いわゆる基線長が大きくなって
いるために測距精度が向上できる利点があり、当然のこ
とながら受光レンズ15a,15bによる第1および第
2の変換光学系の代りにファインダレンズ15cを透過
する光束の一部を適宜の手段で分岐することによって第
1および第2の変換光学系を形成してもよい。
【0122】今まで説明した実施例は、第1ないし第3
列のデータを得るための電荷蓄積(積分)を行う期間を
2回に亘って設定し、それぞれの回のデータに基づいて
レンズ駆動量Δを求め、この駆動量だけレンズ駆動して
合焦状態にしているが、先ず1回目に第1ないし第3列
のデータを得たときにピントずれ量を求め、このずれ量
に対応してレンズ駆動を行い合焦点に近づけた後に2回
目ないし3回目の電荷蓄積を行い第1列ないし第3列の
データに基づいて再びレンズ駆動を行い最終的な合焦点
に駆動するようにしても良い。
【0123】この具体例を図12〜図16および図17
を用いて説明する。
【0124】前述した実施例と同様にして、測距領域に
測距すべき被写体を位置させた後に、シャッタ釦の半押
し等によって自動合焦動作のシーケンスが開始されると
、図12に示す一連のステップ中におけるステップS4
1においてCCDのイニシャライズ、即ち、シフトレジ
スタ26に残留しているデータが全てはき出されてクリ
ア状態にされる。
【0125】これに引き続いてステップS42において
、タイマーが起動すると共にステップS43において第
1、第2、第3のリセットパルスφr1,φr2,φr
3が図17に示すようにHレベルに立上り、第1、第2
、第3のリセット部20,22,24を介して第1〜第
3の光電変換部17〜19における各光電変換素子の残
留電荷がクリアされる。すると、ステップS44におい
て、第1、第2、第3のリセットパルスφr1,φr2
,φr3のLレベルへの立下りによって各光電変換部1
7〜19における積分が開始され、上述の3つの光束の
それぞれの光強度分布によって第1〜第3の光電変換部
17〜19の各光電変換素子の電荷蓄積が行われる。
【0126】しかる後、ステップS45においてモニタ
部30の出力電圧Vagcと基準電圧Vrefとの比較
がなされ、出力電圧Vagcが基準電圧Vrefを下回
った時点でステップS46に移行し、第1、第2、第3
のシフトパルスφt1,φt2,φt3がHレベルに立
上げられる。
【0127】すると、ステップS47に移行し、シフト
カウンタがN=1にセットされ、次のステップS48に
移行する。
【0128】ステップS48においては、シフトパルス
φ1がHレベルに立上げられ、反対にシフトパルスφ2
がLレベルに立下げられる。すると、第1〜第3の光電
変換部17〜19の各素子に蓄積されている画素データ
が1画素分だけシフトレジスタ26から出力Voutと
して出力され、この出力VoutがA/D変換され、R
AMに1画素のデータとして格納される。
【0129】このような格納動作は、第1の光電変換部
17における画素数N1と第2の光電変換部18におけ
る画素数N2と第3の光電変換部19における画素数N
3との3種の数を加えた数(N1+N2+N3)になる
まで繰返し行われる。なお、この例においては(N1=
N2)>N3に設定されている。
【0130】そして、このステップS48によって行わ
れる1画素分のデータ格納が行われる毎にステップS4
9においてN≧N1+N2+N3の判定がなされ、NO
である場合には、ステップS50に移行し、N=N+1
のようにインクリメントされる。そして、ステップS4
9においてYES、即ち総画素数のデータがシフトレジ
スタ26から出力され、図12に示す一連のステップで
1回目のデータの取出しが完了し1回目のレンズ駆動を
行わせる図13に示す一連のステップが開始する。
【0131】図13において、ステップS51では、上
述のステップS48において求めら且つRAMに格納さ
れた画素データ即ち、第1列のデータA1と第2列のデ
ータB1とから第1の位相差データσ1が求められる。
【0132】このようにして求められた第1の位相差デ
ータσ1に基づき次のステップS52でレンズ駆動量Δ
1が求められ、次のステップS53でレンズが駆動され
る。
【0133】また、ステップS54でレンズ駆動が完了
したか否かの判定がなされ、NOである場合には、ステ
ップS53に戻され引続きレンズ駆動が行われ、YES
である場合には、次のステップS55に移行し、STパ
ルスがHレベルに立上げられ、CCDのイニシャライズ
が上述のステップS41と同様に行われる。
【0134】次のステップS56で測距の開始時点から
レンズ駆動の完了時点までの時間T1′を計測し、これ
を次のステップS57でRAMに格納すると共に上述の
ステップS51で求められた位相差データσ1をRAM
に格納し、1回目のレンズ駆動を行う、図13に示す一
連のステップが終了し、次段のステップ、即ち2回目の
レンズ駆動をさせるための図14に示す一連のステップ
が開始する。
【0135】図14において、ステップS58でタイマ
ーのリセットがされると共に起動される。次にステップ
S59において、第1および第3のリセットパルスφr
1およびφr3が図17に示すようにHレベルに立上り
、第1および第3のリセット部20および24を介して
第1および第3の光電変換部17および19における各
光電変換素子における残留電荷がクリアされる。
【0136】すると、ステップS60において第1およ
び第3のリセットパルスφr1およびφr3のLレベル
の立下りによって第1及び第3の光電変換部17および
19における積分が開始され、上述の第1および第3の
光束のそれぞれの光強度分布によって、第1および第3
の光電変換部17および19の各光電変換素子の電荷蓄
積が行われる。
【0137】しかる後、ステップS61において、モニ
タ部30の出力電圧Vagcと基準電圧Vrefとの比
較がなされ、出力電圧Vagcが基準電圧Vrefを下
回った時点でステップS62に移行し、第1および第3
のシフトパルスφt1およびφt3がHレベルに立上げ
られる。すると第1および第3のシフト部21および2
5を介して第1および第3のシフトパルスφt1および
φt3がHレベルに立上げられ、ステップS63に移行
し、シフトカウンタがN=1にセットされ、次のステッ
プS64に移行する。  ステップS64においては、
シフトパルスφ1がHレベルに立上げられ、シフトパル
スφ2がLレベルに立下げられる。すると第1および第
3の光電変換部17および19の各素子に蓄積されてい
る画素データが1画素分だけシフトレジスタ26から出
力Voutとして出力され、この出力がA/D変換され
た上、RAMに1画素のデータとして格納される。
【0138】このような格納動作は、第3の光電変換部
19の画素数N3になるまで繰返し行われる。即ち、ス
テップS64によって行われる1画素分のデータ格納が
行われる毎にステップS65においてN≧N3の判定が
なされ、NOである場合にはステップS66に移行し、
N=N+1のようにインクリメントされる。
【0139】そして、ステップS65においてYES、
即ち第3の画素数N3のデータがシフトレジスタ26か
ら出力されると、2回目のデータの取出しが行われ、図
14に示す一連のステップが終了し、3回目のデータ取
出しが、図15に示す一連のステップが開始しステップ
S67に移行する。
【0140】図15において、ステップS67でSTパ
ルスがHレベルに立上げられ、モニタ部30が所定レベ
ルまで充電されてスタンバイ状態にされる。
【0141】次のステップS68では、上述の2回目の
データ取出しの開始時点(リセットパルスφr1,φr
3におけるLレベルへの立下り時点)から3回目のデー
タ取出しの開始時点(リセットパルスφr2,φr3に
おけるHレベルの立上り時点)までの時間T2′を、上
述のステップS58によって起動されているタイマーに
よって測定し、この時間T2′データを次のステップS
69でRAMに格納し、ステップS70でタイマーをリ
セットすると同時にスタートさせる。
【0142】ステップS70によるタイマーのスタート
と同時にステップS71に移行し第2および第3のリセ
ットパルスφr2およびφr3がHレベルに立上げられ
る。すると、ステップS72において、第2および第3
の光電変換部18および19とモニタ部30との各光電
変換素子の電荷蓄積が開始する。
【0143】しかる後、ステップS73においてモニタ
部30の出力電圧Vagcと基準電圧Vrefとの比較
がなされ、出力電圧Vagcが基準電圧Vrefを下回
った時点でステップS74に移行し、第2および第3の
シフトパルスφt2およびφt3がHレベルに立上げら
れ、図15に示す一連のステップが完了し、図16に示
す一連のステップが開始する。
【0144】図16において、ステップS75で、シフ
トカウンタがN=1にセットされ、次のステップS76
に移行する。
【0145】ステップS76においては、シフトパルス
φ1がHレベルに立上げられ、シフトパルスφ2がLレ
ベルに立下げられる。
【0146】すると第2および第3の光電変換部18,
19の各素子に蓄積されている画素データが1クロック
分(1画素分)だけシフトレジスタ26から出力Vou
tとして出力され、この出力がA/D変換されてRAM
に1画素のデータとして格納される。  このような格
納動作は、第2の光電変換部18における画素のうちの
(N1−N3)個のシフトと、2回目および3回目に得
られたデータC2およびC3のシフトと、3回目に得ら
れたデータB3のシフトが完了するまで行われる。即ち
、ステップS76によって行われる1画素分のデータ格
納が行われる毎にステップS77においてN≧N1+N
2+N3の判定がなされ、NOである場合にはステップ
S78に移行しN=N+1にインクリメントされる。 そして、ステップS77においてYES、即ち総てのデ
ータが格納されると次のステップS79に移行する。
【0147】ステップS79では、上述のステップS7
6で格納されたデータA2,C2から第2の位相差デー
タσ2を求め、データC3,B3から第3の位相差デー
タσ3を求める。
【0148】そして、次のステップS80では、上述の
ステップS70で、スタートしたタイマーの経過時間に
シャッタレリーズのタイミング時間、即ち、ステップS
79の完了時点から演算、ミラーアップ、絞り込み等に
必要な時間T0を加えた時間T3′を求め、次のステッ
プS81に移行する。
【0149】ステップS81では、上述のステップS5
1で求められた第1の位相差データσ1とステップS7
9で求められた第2および第3の位相差データσ2およ
びσ3とステップS56で求められた時間T1′と、ス
テップS68で求められた時間T2′とステップS80
で求められた時間T3′との計6種のデータに基づいて
レンズ駆動量Δを求める。
【0150】この駆動量Δは、例えば、フォーカス駆動
リングの回転に連動するフォトインタラプタの駆動パル
ス数に対応して設定され、このパルス数に応じてステッ
プS82でレンズ駆動が行われ、ステップS83で設定
パルス数に達したか否か、言い換えれば、減算カウンタ
の減算値が0であるか否かの判定がなされ、YESであ
る場合には、レンズ駆動が完了したとして次のステップ
S84に移行し、シャッタレリーズが許容されシヤッタ
釦を半押し状態から1段深く押込むことによって適宜な
露光が与えられる。
【0151】なお、本実施例における一連の自動合焦シ
ーケンスの内のステップS56(図13参照)、ステッ
プS68(図15参照)、ステップS80(図16参照
)のそれぞれに有する時間T1′,T2′,T3′は、
それぞれが固定的な値ではなくタイマー回路からの読取
り値であるが、多数の被写体の実写データに基づいて経
験的に決定された値としても良い。
【0152】この場合には、図13、図15、図16に
示すフローチャートの一部を破線で示すようなフローに
置き換えることで達成される。
【0153】即ち、実線で示すステップS56、S57
を破線で示すステップS56′,S57′に置き換え、
同様にして2つのステップS68,S69をステップS
68′に置き換え、またステップS80をステップS8
0′に置き換えるのであり、他の部分については上述の
説明と同様の動作を行うものである。
【0154】従って、ステップS55で各光電変換部1
7〜19の初期化がなされた後にステップS56′で現
在時間が時間T1′に達したか否かが判定されYESの
場合には上述のステップS51で求められた位相差デー
タσ1がRAMに格納され、以下の動作は、ステップS
67までが前述と同様である。
【0155】そして、ステップS67においてSTパル
スがHレベルに立上げられ、次にステップS68′で現
在時間が時間T2′に達しているか否かの判定がなされ
、YESである場合には、ステップS70に移行し、タ
イマーのリセットがなされると同時にスタートする。 以下の動作は、ステップS79までは、上述同様であり
ステップS79で位相差データσ2,σ3が算出される
と、次のステップS80′で現在時間Tが時間T3′に
達したか否かが判定され、YESである場合には、次の
ステップS81に移行しレンズ駆動量の演算が行われ、
以下の動作は、上述と同様である。
【0156】本実施例においては、最終的に合焦駆動さ
せるに際し、1回目の測距によってとりあえず撮影レン
ズを合焦点に駆動し、2,3回目の測距によって再び撮
影レンズを駆動させているためにトータルの合焦駆動時
間を短縮化することができる。
【0157】また、各回におけるデータを算出するに先
立って行われる画素データの取出しを、1回目に第1な
いし第3の画素データを取出し、2回目に第2の画素デ
ータの一部を取出し、3回目に第2の画素データの残り
と第1および第3の画素データを取出しているので画素
データ取出し時間を短縮できるという利点がある。
【0158】さらにファインダによる観察画面と測距領
域との間のパララックスが無いために撮影意図に反した
部分にピントが合わされてしまうことが無い。
【0159】本実施例においては、前述実施例と同様に
被写体距離の大小(遠近)に拘らず被写体輝度に正確に
追従して第1〜第3の光電変換部17〜19の各光積分
打切り時点が制御されるので、信頼性を損わないデータ
を得ることができる。
【0160】また、本実施例においては、第3の光電変
換部19における受光像と同一位置にモニタ部30が配
置されているので製造技術上の困難性が生じたり製造コ
ストが上昇するおそれが無い。
【0161】尚、本発明は、上述した実施例のみに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種
々の変形実施が可能である。
【0162】例えば、上述した実施例の測距光学系は、
第3の変換光学系にファインダの観察画面光軸を含んだ
領域の光束を導入するように構成したものであるが、図
18に示すように、撮影レンズ光軸の透過光を、第1、
第2および第3の変換光学系に導入するように構成する
こともできる。
【0163】すなわち、図18に示す光路図は、本発明
の他の実施例の基本構成を示すもので、撮影レンズ1の
後方に位置されるフィルム(図示せず)面と等価な部位
に位置する予定結像面3の後方に第1〜第3の変換光学
系が配置されている。
【0164】即ち、予定結像面3に生じる被写体像を集
束させるコンデンサレンズ4が配置され、このコンデン
サレンズ4の後方には、被写体光束の光軸Oを境にして
互いに対称な2つの領域の光束のそれぞれを透過する第
1の孔14a、第2の孔14bと、被写体光束の光軸O
を含む領域の光束を透過する第3の孔14cとを有する
マスク14が配置されている。
【0165】このマスク14の第1、第2、第3の孔、
14a,14b,14cのそれぞれの後方には第1、第
2、第3の再結像レンズ15a,15b,15cが配置
され、この再結像レンズ15a,15b,15cの後方
には、光電変換手段(または受光部)16が配置され、
この光電変換手段16には演算手段40が接続されてい
る。
【0166】ここで、マスク14の第1の孔14aと第
1の再結像レンズ15aを、被写体の光軸方向の変位を
光軸に直交した面上での変位に変換する機能を有するこ
とから、第1の変換光学系と称し、第2の孔14bと第
2の再結像レンズ15bを同様に第2の変換光学系と称
する。
【0167】一方、第3の孔14cと第3の再結像レン
ズ15cは、被写体の光軸方向の変位に対して光軸に直
交した面上で変位せず、これを第3の変換光学系と称す
ることとする。
【0168】上述の光電変換手段(または受光部)16
は、CCDで形成され、第1、第2、第3の光電変換手
段としての第1、第2、第3、の光電変換部17,18
,19を有している。この第1の光電変換部17は、第
1の孔14aを透過し第1の再結像レンズ15aで集束
された光束を受けるもので、また第2の光電変換部18
は、第2の孔14bを透過し第2の再結像レンズ15b
で集束された光束を受けるもので、さらに第3の光電変
換部19は、第3の孔14cを透過し第3の再結像レン
ズ15cで集束された光束を受けるものである。
【0169】また、図19に示すように、第3の光電変
換部19の形成列に沿う近傍には、第3の光電変換部1
9における受光量をモニタするためのモニタ部30が配
置されている。このような光電変換手段16の出力は、
演算手段40に供給されるようになっている。
【0170】このように構成した場合には、撮影領域と
ファインダ観察領域のずれが生じないのはもとより、測
距領域がファインダによりパララックスのない状態で確
認できるので、所望の被写体に確実に合焦させることが
できる。
【0171】ところで、上述した焦点状態検出装置を応
用して動体予測を行うことができる。以下に、図20、
図21、図22および図16を主として参照してその実
施例を説明する。
【0172】図20に示す光路図のうち、撮影レンズ1
、予定結像面3、コンデンサレンズ4、第1〜第3の孔
14a〜14c(マスク14)、第1〜第3の再結像レ
ンズ15a〜15c、第1〜第3の光電変換部17〜1
9(光電変換部16)は、図18に示す光路図の対応す
る名称の部材(部分)と同様であるので、その説明は、
省略する。
【0173】上記第1〜第3の光電変換部17〜19の
出力を受ける演算手段40は、第1、第2および第3の
演算手段41,42および43を有している。
【0174】即ち第1の演算手段41は、第1および第
2の光電変換部17および18のそれぞれで得られる第
1および第2の電気信号の位相差演算を行い、第1の位
相差を求めるためのものである。
【0175】また、第2の演算手段42は、第1および
第3の光電変換部17および19のそれぞれで得られる
第1および第3の電気信号の位相差演算を行い第2の位
相差を求めるためのものである。
【0176】さらに、第3の演算手段43は、第2およ
び第3の光電変換部18および19のそれぞれで得られ
る第2および第3の電気信号の位相差演算を行い、第3
の位相差を求めるためのものである。
【0177】このような演算手段40の演算出力は、予
測演算手段44に供給されるようになっていて、これら
光電変換部16と演算手段40と予測演算手段44との
それぞれには、シーケンス制御手段45からの各種制御
信号が供給されるようになっている。
【0178】このシーケンス制御手段45は、焦点状態
を検出する一連のシーケンスを開始させる信号、例えば
シャッタレリーズ釦の半押しに連動した信号に基づいて
上記第1および第2の電気信号を取出すべく光電変換部
16における第1および第2の光電変換部17および1
8における光電変換の開始時点を制御し、しかる後上記
第1および第3の電気信号を取出すべく上記第1および
第3の光電変換部17および19における光電変換の開
始時点を制御し、しかる後上記第2および第3の電気信
号を取出すべく上記第2および第3の光電変換部18お
よび19における光電変換の開始時点を制御するもので
ある。
【0179】このような光電変換部16の具体的な回路
については、図5に示し且つ説明したので、その構成お
よび動作についての説明は、省略する。
【0180】なお、図5に示した制御回路29は、上述
のシーケンス制御手段45の一部として構成されるもの
で、主として光電変換部16の制御を行わせるものであ
る。
【0181】上記動体予測演算の処理手順は、上述した
焦点状態演算の処理手順を応用できるものであるので、
ここでは、ステップS32以降の手順を概説する。
【0182】図21において、ステップS32では、上
述のステップS8,S19,S29において求められ、
RAMに格納された画素データのうちのデータA1,B
1、即ち1回目に求められた第1列のデータA1と第2
列のデータB1とから図20における第1の演算手段4
1によって第1の位相差データσ1が求められる。
【0183】次にステップS33においてデータA2,
C2、即ち2回目に求められた第1列のデータA2のう
ちのN3個のデータと3回目に求められたN1−N3個
のデータでなるデータA2と、2回目のデータ格納で求
められた第3列のデータC2とから第2の演算手段42
によって第2の位相差データσ2が求められる。
【0184】次にステップS34において、3回目のデ
ータを取出すステップによって得られた第2列のデータ
B3と第3列のデータC3とから第3の演算手段43に
よって第3の位相差データσ3が求められる。
【0185】次にステップS35に移行し、ステップS
32,S33,S34で求められた第1、第2、第3の
位相差データσ1,σ2,σ3と、1回目の測距時点と
2回目の測距時点との時間T1と2回目の測距時点と3
回目の測距時点との時間T2との合計5種のデータに基
づき予測演算手段44で予測演算が行われレンズ駆動量
Δが求められる。
【0186】この予測演算は、互いに異なる時点で複数
回に亘って検出された第1、第2および第3の位相差σ
1,σ2およびσ3が同一のものである場合には、当然
のことながら被写体が静止しているものであると判断し
、これらのデータに基づいてレンズ駆動量Δを求めるも
のであり、第1、第2および第3の位相差σ1,σ2お
よびσ3が異なっている場合、例えば図22に示すよう
に時間の経過と共に被写体距離がL1,L2,L3のよ
うに変化しているときには遠ざかる被写体とし、距離L
1,L2,L3を通る線分Lを求め、第3回目の測距時
点tから各種演算に要する時間とレンズ駆動に要する最
大時間とシャッタレリーズから露光開始するまでの所要
時間等々の固定時間より大きな時間T3後に被写体距離
がどの位になるかの予測を行い、この距離に対応するレ
ンズ駆動量Δを求める。
【0187】次に、ステップS36において、撮影レン
ズのフォーカス駆動リングの駆動を開始する。
【0188】そして、次のステップS37で、上述のス
テップS35で求められたレンズ駆動量Δだけ駆動され
ているかレンズ駆動が完了したか否かの判定がなされ、
NOである場合にはステップS36に戻され引続きレン
ズ駆動が行われ、YESである場合には一連の測距、演
算、レンズ駆動のシーケンスが完了しステップS38に
おいてシャッタによる露光が開始されるのである。
【0189】従って、本実施例においては、動体予測演
算をするに先立って行われる画素データの取出しを、1
回目に第1ないし第3の画素データを取出し、2回目に
第2の画素データの一部を取出し、3回目に第1ないし
第3の画素データを取出し、かつ、位相差データを算出
するに際し、1回目に得られた、光軸を境にした2つの
領域のデータから第1の位相差データを求め、2回目に
得られた、光軸を含む領域と光軸を含まない領域のデー
タから第2の位相差データを求め、3回目に得られた光
軸を含む領域と光軸を含まない領域のデータから第3の
位相差データを求めているために、画素データの取出し
時間を短縮できると共に撮影レンズ駆動量を演算するに
要する時間を短縮することができ、ひいては、動体予測
をより迅速かつ適正に行うことができる。
【0190】今まで説明した実施例は、第1ないし第3
列のデータを得るための電荷蓄積(積分)を行う期間を
2回に亘って設定し、それぞれの回のデータに基づいて
レンズ駆動量を求め、この駆動量だけレンズ駆動して合
焦状態にしているが、先ず1回目に第1ないし第3列の
データを得たときにピントずれ量を求め、このずれ量に
対応してレンズ駆動を行い合焦点に近づけた後に2回目
ないし3回目の電荷蓄積を行い第1列ないし第3列のデ
ータに基づいて動体予測を加味したレンズ駆動を行い最
終的な合焦点に駆動するようにしても良い。この具体例
については、既に述べた図12〜図16および図17を
用いて説明したところと共通する部分が多いので、主と
して相違している部分について説明する。
【0191】先ず、第1の演算手段41は、図13のス
テップ51で第1列のデータA1と第2列のデータB1
とから、第1の位相差データσ1を算出する。
【0192】第2の演算手段42は、図16のステップ
S79において、上述のステップS76の格納されたデ
ータA2,C2から第2の位相差データσ2を算出し、
第3の演算手段43は、データC3,B3から第3の位
相差を算出する。
【0193】そして、予測演算手段44は、図16のス
テップS81で、第2の位相差データσ2と第3の位相
差データσ3とステップS56で求められた時間T1′
と、ステップS68で求められた時間T2′と、ステッ
プS80で求められたT3′との計5種のデータに基づ
いて動体予測を加味したレンズ駆動量Δを算出する。
【0194】この実施例においては、最終的に合焦駆動
させるに際し、1回目の測距によって被写体が静止して
いるか移動しているかに拘りなく、とりあえず撮影レン
ズを合焦点に近づけるように駆動し、2,3回目の測距
によって再び撮影レンズを動体予測を加味して駆動させ
ているためにトータルの合焦駆動時間を短縮化すること
ができると共に、追従性の良好な動体予測演算ができる
【0195】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明に係る焦点状態検出装置によれば、画素デ
ータを検出するに際し、被写体光束の光軸を境にして対
称な2つの領域の2つの光束と、光軸を含む領域の光束
との3つの光束のそれぞれを検出し、これらのデータを
基に位相差データを求めて最終的なレンズ駆動を行って
いるので、トータルの時間が短縮化される。
【0196】また、このような利点は、合焦精度を向上
させるために多数回の測距を行う場合や動体予測機能を
有させるために複数回の測距を行う場合に特に有効とな
る。
【0197】さらに、請求項2に記載の発明に係る焦点
状態検出装置によれば、ファインダ光学系によって形成
される観察画面の一部を測距光学系に導入しているため
に、測距光学系とファインダ光学系が別個独立に設けら
れる場合であっても、観察画面内の測距領域と実際の測
距領域との間のパララックスが生ぜず、撮影意図を完全
に生かせる測距を行うことができる。
【0198】請求項3に記載の本発明に係る合焦状態検
出装置によれば、画素データを検出するに際し、被写体
光束の光軸を境にして対称な2つの領域の2つの光束と
、光軸を含む領域の光束との3つの光束のそれぞれの検
出を複数回にわたる検出のすべてに行わずに選択的に少
なくとも2つのデータを検出し、これらのデータを基に
位相差データを求めて最終的なレンズ駆動を行っている
ので、トータルの時間が短縮化される。
【0199】請求項4に記載の本発明に係る合焦状態検
出装置によれば、画素データを検出するに際し、被写体
光束の光軸を境にして対称な2つの領域のそれぞれの光
束と被写体光束の光軸を含む領域の光束との合計3つの
光束のそれぞれの出力の相関に基づいて合焦状態の検出
を行っているとともに、被写体光束の光軸を含む領域の
光束を受ける光電変換素子の近傍にモニタ部を設け、こ
のモニタ部の出力平均レベルが所定値に達したときに上
述の3つの光束のそれぞれの光積分の打切り時点を制御
しているので、被写体距離の大小(遠近)あるいは被写
体が静止しているか移動しているかに拘らず被写体輝度
に正確に追従したデータを得ることができ、画素データ
の信頼性を向上させることができる。
【0200】また、測距中に被写体輝度が急激に上昇し
たり、下降しても正確な測距データを得ることができ、
その上、上述したように測距のデータの信頼性が被写体
距離の大小に拘らず一定とされるのでより高精度な合焦
状態検出装置を得ることができる。
【0201】請求項5に記載の発明に係る合焦状態検出
装置によれば、画素データを検出するに際し、被写体光
束の光軸を境にして対称な2つの領域の2つの光束と、
光軸を含む領域の光束との3つの光束のそれぞれの検出
を複数回にわたる検出のすべてに行わずに選択的に少な
くとも2つのデータを検出し、これらのデータを基に互
いに異なる複数時点のそれぞれの位相差データを求めて
動体予測の演算を行った後に最終的なレンズ駆動を行っ
ているので、トータルの時間が短縮化され、延いては追
従性の良好な動体予測演算ができ、動体をぶれなく撮影
し得るカメラを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焦点状態検出装置の一実施例の概
略構成を示す斜視図である。
【図2】図1中に示される実施例の光学系の構成を示す
平面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図1の正面図である。
【図5】図1中に示される光電変換部の電気回路を示す
回路図である。
【図6】本発明の一実施例の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図7】図6に引続くステップを示すフローチャートで
ある。
【図8】図7に引続くステップを示すフローチャートで
ある。
【図9】図8に引続くステップを示すフローチャートで
ある。
【図10】図1の実施例の動作を説明するための波形図
である。
【図11】図5中に示されるシフトレジスタのデータ転
送と出力シフトを説明するための図である。
【図12】本発明の他の実施例の動作を説明するための
フローチャートである。
【図13】図12に引続くステップを示すフローチャー
トである。
【図14】図13に引続くステップを示すフローチャー
トである。
【図15】図14に引続くステップを示すフローチャー
トである。
【図16】図15に引続くステップを示すフローチャー
トである。
【図17】同じく他の実施例の動作を説明するための各
部の波形図である。
【図18】図1〜図4に示した実施例とは異なる本発明
の他の実施例の概略構成図である。
【図19】本発明のモニタ部の変形例を示す回路図であ
る。
【図20】図1および図18に示した実施例とは異なる
本発明のさらに他の実施例の概略構成図である。
【図21】図20に示した実施例の動作の一部を説明す
るためのフローチャートである。
【図22】図20中に示される予測演算手段の動作を説
明するための図である。
【図23】従来の合焦状態検出装置の一例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
1  撮影レンズ 3  予定結像面 4  コンデンサレンズ 8a,8b,9a,9b,11  ミラー8c  ハー
フミラー 10  補正レンズ 12,13  ファインダレンズ 14a,14b,14c  第1,第2,第3の孔15
a,15b,15c  再結像レンズ16  光電変換
部 17  第1の光電変換部 18  第2の光電変換部 19  第3の光電変換部 20,22,24  リセット部 21,23,25,27,28  シフト部26  シ
フトレジスタ 29  制御回路 30  モニタ部 30′  微小受光素子 41,42,43  第1、第2、第3の演算手段44
  予測演算手段 45  シーケンス制御手段 P1,P2,P3  光束

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被写体光束の光軸を境にして対称な2
    つの領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変
    換光学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形
    成する第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換
    光学系によって形成される2つの光束の光強度分布のそ
    れぞれに対応した電気信号を得る第1および第2の光電
    変換手段と、上記第3の変換光学系によって形成される
    光束の光強度分布に対応した電気信号を得る第3の光電
    変換手段と、上記第1、第2および第3の光電変換手段
    によって得られる3つの電気信号の出力の相関に基づい
    て被写体像の焦点状態を検出する演算手段と、を具備す
    ることを特徴とする合焦状態検出装置。
  2. 【請求項2】  被写体光束の光軸を境にして対称な2
    つの領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変
    換光学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形
    成する第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換
    光学系によって形成される2つの光束の光強度分布に対
    応した第1および第2の電気信号に変換する第1および
    第2の光電変換手段と、上記第3の変換光学系によって
    形成される光束の光強度分布に対応した第3の電気信号
    に変換する第3の光電変換手段と、撮影画面に対応する
    観察画面を形成すると共に、上記第3の変換光学系に観
    察画面光軸を含んだ領域の光束を導入するファインダ光
    学系と、上記第1、第2および第3の光電変換手段によ
    って得られる上記第1、第2および第3の電気信号の出
    力の相関に基づいて被写体像の焦点状態を検出する演算
    手段と、を具備することを特徴とする焦点状態検出装置
  3. 【請求項3】  被写体光束の光軸を境にして対称な2
    つの領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変
    換光学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形
    成する第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換
    光学系によって形成される2つの光束のそれぞれを複数
    の電荷蓄積型光電変換素子を列状に配置した領域で受け
    る第1および第2の受光部と、上記第3の変換光学系に
    よって形成される光束を複数の電荷蓄積型光電変換素子
    を列状に配置した領域で受ける第3の受光部と、上記第
    1、第2および第3の受光部における各蓄積電荷をクリ
    アするための第1、第2および第3の電荷クリア部と、
    少なくとも上記第1、第2および第3の受光部における
    各光電変換素子の数に対応する数の容量を有すると共に
    、シフト信号を受けてシリアル出力を送出するシフトレ
    ジスタ部と、上記第1、第2および第3の受光部におけ
    る各光電変換素子への各蓄積電荷量のデータを上記シフ
    トレジスタ部に転送するための第1、第2および第3の
    電荷転送部と、上記第1、第2および第3の受光部のそ
    れぞれによって得られる3つのまたは2つの画像情報信
    号を複数時点で得るために上記第1、第2および第3の
    電荷クリア部におけるクリア信号と上記第1、第2およ
    び第3の電荷転送部における転送信号と上記シフトレジ
    スタ部におけるシフト信号とを同時または選択的に発生
    する制御部と、を具備することを特徴とする合焦状態検
    出装置。
  4. 【請求項4】  被写体光束の光軸を境にして対称な2
    つの領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変
    換光学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形
    成する第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換
    光学系によって形成される2つの光束の光積分によって
    得られる光強度分布のそれぞれに対応した電気信号を得
    る第1および第2の光電変換手段と、上記第3の変換光
    学系によって形成される光束の光積分によって得られる
    光強度分布に対応した電気信号を得る第3の光電変換手
    段と、上記第3の変換光学系によって形成される光束の
    光量をモニタするために上記第3の光電変換手段の設置
    位置の近傍に配置されたモニタ用の光電変換手段と、上
    記第1、第2および第3の光電変換手段によって得られ
    る3つの電気信号の出力の相関に基づいて被写体像の合
    焦状態を演算する演算手段と、上記モニタ用の光電変換
    手段の出力が所定レベルに達したときに上記第1、第2
    および第3の光電変換手段における光積分を打切るよう
    に制御する積分制御手段と、を具備することを特徴とす
    る焦点状態検出装置。
  5. 【請求項5】  被写体光束の光軸を境にして対称な2
    つの領域の光束をそれぞれ形成する第1および第2の変
    換光学系と、被写体光束の光軸を含んだ領域の光束を形
    成する第3の変換光学系と、上記第1および第2の変換
    光学系によって形成される2つの光束の光強度分布のそ
    れぞれに対応した第1および第2の電気信号を得る第1
    および第2の光電変換手段と、上記第3の変換光学系に
    よって形成される光束の光強度分布に対応した第3の電
    気信号を得る第3の光電変換手段と、上記第1および第
    2の電気信号の第1の位相差を求める第1の演算手段と
    、上記第1および第3の電気信号の第2の位相差を求め
    る第2の演算手段と、上記第2および第3の電気信号の
    第3の位相差を求める第3の演算手段と、焦点状態を検
    出する一連のシーケンスを開始させる信号に基づいて上
    記第1および第2の電気信号を取出すべく上記第1およ
    び第2の光電変換手段における光電変換の開始時点を制
    御し、しかる後、上記第1および第3の電気信号を取出
    すべく上記第1および第3の光電変換手段における光電
    変換の開始時点を制御し、しかる後、上記第2および第
    3の電気信号を取出すべく上記第2および第3の光電変
    換手段における光電変換の開始時点を制御するシーケン
    ス制御手段と、上記第1、第2および第3の演算手段か
    ら上記シーケンス制御手段によって時系列化して求めら
    れる上記第1、第2および第3の位相差の各データに基
    づき、被写体の変位の予測値を算出する予測演算手段と
    、を具備することを特徴とする合焦状態検出装置。
JP3115322A 1990-06-05 1991-04-18 焦点状態検出装置 Pending JPH04226409A (ja)

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JP14529090 1990-06-05
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