JP2632104B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP2632104B2
JP2632104B2 JP29130191A JP29130191A JP2632104B2 JP 2632104 B2 JP2632104 B2 JP 2632104B2 JP 29130191 A JP29130191 A JP 29130191A JP 29130191 A JP29130191 A JP 29130191A JP 2632104 B2 JP2632104 B2 JP 2632104B2
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和男 小林
山本  誠
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Semiconductor Memories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に関し、特に、メモリセルアレイの記憶データをブロ
ック単位で消去できる不揮発性半導体記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置には、DRAM(ダイナ
ミックランダムアクセスメモリ)やSRAM(スタティ
ックランダムアクセスメモリ)等の揮発性メモリと、不
揮発性メモリとがある。揮発性メモリの記憶データは電
源が切られるとすべて消える。しかし、不揮発性メモリ
の記憶データは、電源が切れても消えない。
【0003】このような不揮発性半導体記憶装置とし
て、ユーザ側で情報を書込み、かつ書込んだ情報を電気
的に消去して情報を書換えることができるEEPROM
(electrically erasable an
d programmableRead Only M
emory)がある。すべてのメモリセルの記憶デー
タ、または、1つのブロック内のメモリセルの記憶デー
タを一括して消去することができるEEPROMは、フ
ラッシュEEPROMと呼ばれる。
【0004】図7は、フラッシュEEPROMにおける
メモリセルの構造を示す断面図である。
【0005】図6は、メモリセルアレイ1およびYゲー
ト2の構成を示す回路図である。以下、図5ないし図7
を参照しながら、従来のフラッシュEEPROMの構成
および動作について説明する。なお、以下、明細書中で
は負活性な信号を、それを表わす記号の前に/を付して
示す。
【0006】メモリセルアレイ1は、行方向,列方向に
マトリクス状に配列された複数のメモリセルMCを含
む。図6には、メモリセルアレイ1において、同一の入
出力線に対応して、3行×3列のマトリクス状に配列さ
れた9個のメモリセルMCおよびこれらに関与する回路
部のみが代表的に示される。
【0007】各メモリセルMCには、図7に示されるよ
うな、フローティングゲートに電荷を蓄えることができ
るFAMOS(floating gate aval
anche injection MOS)トランジス
タが用いられる。図6において、各メモリセルMCはト
ランジスタの記号で表わされる。
【0008】FAMOSトランジスタは、コントロール
ゲート17と、フローティングゲート16と、P型基板
15上にソースおよびドレインとしてそれぞれ形成され
たN型領域18および19と、絶縁層20とを含む。
【0009】フローティングゲート16は、P型基板1
5上に、N型領域18および19間にまたがるように、
絶縁層20を介して形成される。
【0010】コントロールゲート17は、フローティン
グゲート16上に絶縁層20を介して形成される。
【0011】コントロールゲート17およびフローティ
ングゲート16は、いずれもポリシリコンによって形成
される。
【0012】絶縁層20は、SiO2 などの酸化膜によ
って形成される。P型基板15とフローティングゲート
16との間の酸化膜20の厚さは、通常100Å程度で
あり非常に薄い。
【0013】一方、フローティングゲート16とコント
ロールゲート17との間の酸化膜20の厚さは通常30
0Å程度であり、フローティングゲート16とP型基板
15との間の酸化膜よりも厚い。
【0014】図6に示されるように、メモリセルアレイ
1において、各メモリセル行および各メモリセル列にそ
れぞれ対応して、1本のワード線WL1〜WL3および
1本のビット線BL1〜BL3が設けられる。
【0015】各メモリセル行を構成するFAMOSトラ
ンジスタのコントロールゲート17は、対応する1本の
ワード線に共通に接続される。各メモリセル列を構成す
るFAMOSトランジスタのドレイン19は、対応する
1本のビット線に共通に接続される。すべてのメモリセ
ルMCを構成するFAMOSトランジスタのソース18
は、1本のソース線28に共通に接続される。
【0016】データ書込時には、図7において、コント
ロールゲート17およびドレイン19にそれぞれ、対応
するワード線およびビット線を介して12Vおよび6.
5Vの高電位が付与され、一方、ソース18がソース線
28を介して接地される。
【0017】コントロールゲート17およびソース18
間に印加された電圧によってこのトランジスタはON状
態となり、ソース18およびドレイン19間にチャネル
電流が流れる。このとき、ドレイン19近傍で衝突電離
によって電子(ホットエレクトロン)・ホール対が発生
する。ホールは、接地された基板15側に流れる。電子
の多くは、高電位のドレイン19に流れ込む。しかし、
コントロールゲート17に高電位が印加されているた
め、一部の電子は、フローティングゲート16およびド
レイン19間の電界によって加速されて、フローティン
グゲート16および基板15間の絶縁膜20を透過して
フローティングゲート16に注入される。
【0018】フローティングゲート16は、コントロー
ルゲート17,ソース18,およびドレイン19から酸
化膜20によって電気的に絶縁されているため、フロー
ティングゲート210に注入された電子は外部に流出し
ない。したがって、フローティングゲート16に一旦注
入された電子は、電源が切られた後もフローティングゲ
ート16から長期間流出せず蓄積される。
【0019】フローティングゲート16に電子が蓄積さ
れている状態および電子が蓄積されていない状態がそれ
ぞれ、データ“0”および“1”に対応させられる。そ
れゆえ、メモリセルMCの記憶データは電源が切られた
後も保持される。
【0020】さて、フローティングゲート16に電子が
蓄積されると、ソース18およびドレイン19間、すな
わちチャネル領域の極性が正方向にシフトする。このた
め、チャネル領域に反転層が生じにくくなる。したがっ
て、フローティングゲート16に電子が蓄積されると、
このトランジスタにチャネル電流を流すのに必要な、コ
ントロールゲート17への印加電圧(つまり、このトラ
ンジスタのしきい値電圧)がフローティングゲート16
に電子が蓄積されていない場合よりも高くなる。つま
り、コントロールゲート17にフローティングゲート1
6に電子が蓄積されていない場合よりも高い電圧を与え
ないとこのトランジスタはON状態とならない。
【0021】記憶データを消去する場合には、図7にお
いて、ソース18にソース線28を介して12Vの高電
位が付与され、一方、コントロールゲート17は対応す
るワード線を介して接地される。ドレイン19はフロー
ティング状態とされる。
【0022】コントロールゲート17に印加された高電
位によって、トンネル現象が生じ、フローティングゲー
ト16中の電子が酸化膜20を介してソース18に引き
抜かれる。したがって、データ書込時にフローティング
ゲート16に注入された電子は、フローティングゲート
16から除去される。この結果、このトランジスタのし
きい値電圧は低下する。
【0023】データ読出時には、図7において、コント
ロールゲート17に、対応するワード線を介して通常の
電源電位Vcc(=5V)が与えられ、ソース18がソ
ース線28を介して接地される。
【0024】フローティングゲート16に電子が蓄積さ
れていなければ、このトランジスタのしきい値電圧は低
いので、コントロールゲート17に印加された電源電位
5Vによってソース18およびドレイン19間にチャネ
ル電流が流れる。しかし、フローティングゲート16に
電子が蓄積されていれば、このトランジスタのしきい値
電圧は高いので、コントロールゲート17に電源電位5
Vが印加されてもソース18およびドレイン19間にチ
ャネル電流は流れない。
【0025】したがって、記憶データが“1”であるメ
モリセルを構成するトランジスタは、データ読出時にO
Nとなり対応するビット線からソース線28に電流を流
す。しかし、記憶データが“0”であるメモリセルを構
成するトランジスタは、データ読出時においてOFF状
態であるので、対応するビット線からソース線28に電
流を流さない。
【0026】そこで、データ読出時には、データを読出
されるべきメモリセルに対応するビット線に電流が流れ
るか否かがセンスアンプによって検出される。ビット線
に電流が流れれば、記憶データが“1”であると判定さ
れ、ビット線に電流が流れなければ、記憶データが
“0”であると判定される。
【0027】次に、図6を参照しながら、データ書込
時,データ消去時,およびデータ読出時における具体的
な回路動作について説明する。
【0028】まず、データ書込時の回路動作について説
明する。Xデコーダ4は、メモリセルアレイ1内のワー
ド線WL1〜WL3のうちのいずれか1本に、選択的に
12Vの高電位Vppを付与する。
【0029】Yゲート2は、書込回路70およびセンス
アンプ80に接続される入出力線27と、入出力線27
とメモリセルアレイ1内のビット線BL1〜BL3のそ
れぞれとの間にトランスファゲートとして設けられるN
チャネルMOSトランジスタ26とを含む。トランジス
タ26の各ゲートは、互いに異なる接続線Y1〜Y3を
介してYデコーダ5に接続される。つまり、接続線Y1
〜Y3は、ビット線BL1〜BL3と1対1に対応する
ように設けられる。
【0030】Yデコーダ5は、Yゲート2内のトランジ
スタ26のうちのいずれか1つのみをON状態とするた
めに、接続線Y1〜Y3のうちのいずれか1本にのみ選
択的にハイレベルの電位を付与する。これによって、メ
モリセルアレイ1内のビット線BL1〜BL3のうち、
ハイレベルの電位が付与された接続線(Y1〜Y3のう
ちのいずれか)に対応する1本のみが、入出力線27に
電気的に接続される。
【0031】書込回路70は、図5の入出力バッファ9
から与えられるデータに応じて活性化されて、入出力線
27に高圧Vppを印加する。入出力線27は、1本の
ビット線(BL1〜BL3のうちのいずれか)にのみ電
気的に接続されるため、書込回路7から入出力線27に
印加された高圧Vppは、この1本のビット線にのみ印
加される。
【0032】ソース線スイッチ3は、ソース線28に接
地電位を与える。入出力バッファ9は、データ書込時に
おいて、入出力端子VO0〜VO7に外部より与えられ
たデータ信号を増幅して書込回路7に与える。
【0033】このような回路動作の結果、メモリセルア
レイ1内の1つのメモリセルにおいてのみ、コントロー
ルゲート17およびドレイン19の両方に高電位が付与
される。したがって、この1つのメモリセルにおいての
み、ホットエレクトロンが発生し、フローティングゲー
ト16に注入される。つまり、この1つのメモリセルM
Cにデータ“0”が書込まれる。
【0034】たとえば、Xデコーダ4がワード線WL1
に高電圧Vppを印加し、Yデコーダ5が接続線Y1に
ハイレベルの電位を印加し、書込回路70が活性化され
れば、図中点線で囲まれたメモリセルMCにデータ
“0”が書込まれる。
【0035】なお、図5の入出力バッファ9から書込回
路70に与えられたデータが“1”であれば、書込回路
70は活性化されない。したがって、このような場合に
は、Yデコーダ5によってハイレベルの電位を付与され
た1本の接続線(Y1〜Y3のうちのいずれか)に対応
する1本のビット線(BL1〜BL3のうちのいずれ
か)は高電位とならない。このため、この1本のビット
線と、Xデコーダ4によって高圧Vppを印加された1
本のワード線(WL1〜WL3のうちのいずれか)にそ
れぞれドレイン19およびコントロールゲート17を接
続された1つのメモリセルMCにおいて、フローティン
グゲート16に注入され得るホットエレクトロンは発生
しない。したがって、このメモリセルMCの記憶データ
は“1”のままである。
【0036】このように、データ書込時には、Xデコー
ダ4およびYデコーダ5によってそれぞれ1本のワード
線および1本のビット線が選択され、かつ、書込回路7
0が選択されたビット線に、入出力バッファ9からのデ
ータに応じて高電位を与えることによって、1つのメモ
リセルMCに、外部データが書込まれる。
【0037】次に、データ消去時の回路動作について説
明する。Xデコーダ4は、非活性化されて、メモリセル
アレイ1内のすべてのワード線WL1〜WL3が接地電
位Vssとなる。これによって、すべてのメモリセルM
Cのコントロールゲート17は接地電位となる。
【0038】同様に、Yデコーダ5も非活性化されて、
Yゲート2内のすべてのトランジスタ26にそれぞれ接
続される接続線Y1〜Y3の電位がローレベルとなる。
これによって、Yゲート2内のすべてのトランジスタ2
6がOFF状態となるので、すべてのメモリセルMCの
ドレイン19はフローティング状態となる。
【0039】ソース線スイッチ3は、ソース線28に高
圧Vppを付与する。このような回路動作によって、す
べてのメモリセルMCにおいて、フローティングゲート
16とソース18との間に、ソース18を高電位側とす
る高電界が発生しトンネル現象が生じる。このため、す
べてのメモリセルMCにおいてフローティングゲート1
6から電子が流出する。すなわち、メモリセルアレイ1
内のすべてのメモリセルMCの記憶データが一括して消
去される。
【0040】次に、データ書込時における回路動作につ
いて説明する。Xデコーダ4は、メモリセルアレイ1内
のワード線WL1〜WL3のうちの1本の電位のみをハ
イレベルにし、他のワード線の電位をすべてローレベル
にする。これによって、この1本のワード線に接続され
るすべてのメモリセルのコントロールゲート17に5V
が印加される。
【0041】Yデコーダ5は、Yゲート2内のトランジ
スタ26のうちの1つのゲートにのみハイレベルの電位
を付与する。これによって、この1つのトランジスタ2
6に接続される1本のビット線(BL1〜BL3のうち
のいずれか)のみが入出力線27を介してセンスアンプ
8に電気的に接続される。
【0042】ソース線スイッチ3は、ソース線28をデ
ータ書込時と同様に接地する。このような回路動作によ
って、Yデコーダ5によってON状態とされた1つのト
ランジスタ26およびXデコーダ4によってハイレベル
の電位を与えられた1本のワード線にそれぞれドレイン
19およびコントロールゲート17を接続された1つの
メモリセルMCの記憶データが、センスアンプ80によ
って読出される。
【0043】たとえば、接続線Y1およびワード線WL
1にハイレベルの電位が付与される場合を想定する。こ
のような場合には、入出力線27に電気的に接続される
ビット線BL1に流れる電流の有無は、図において点線
で囲まれたメモリセルMCの記憶データによって決定さ
れる。
【0044】すなわち、記憶データが“1”であるメモ
リセルのしきい値電圧は、ローレベルの電位Vssより
も高いので、ローレベルの電位にあるワード線WL2,
WL3にコントロールゲートを接続されるメモリセル
は、その記憶データに関わらずOFF状態である。これ
に対し、ハイレベルの電位Vccは、記憶データが
“1”であるメモリセルのしきい値電圧よりも高く、か
つ、記憶データが“0”であるメモリセルのしきい値電
圧よりも低い。したがって、ハイレベルの電位にあるワ
ード線WL1にコントロールゲートを接続されるメモリ
セルがON状態であるかOFF状態であるかは、このメ
モリセルの記憶データによって決定される。
【0045】したがって、図中点線で囲まれたメモリセ
ルMCの記憶データが“0”であれば、このメモリセル
MCはOFF状態であるので、入出力線27から、接続
線Y1にゲートを接続されるトランジスタ26,ビット
線BL1,およびこのメモリセルMCを介してソース線
28に流れる電流は生じない。しかし、このメモリセル
MCの記憶データが“1”であれば、このメモリセルM
CはON状態となるので、入出力線27から、接続線Y
1にゲートを接続されるトランジスタ26,ビット線B
L1,およびこのメモリセルMCを介してソース線28
に電流が流れる。
【0046】入出力線27に電気的に接続されるビット
線からソース線28に電流が流れると、入出力線27の
電位は低下するが、入出力線27に電気的に接続される
ビット線からソース線28に電流が流れなければ、入出
力線27の電位は低下しない。センスアンプ80は、こ
のような入出力線27の電位変化を検出することによっ
て、入出力線27に電気的に接続されているビット線に
流れる電流の有無を検知する。
【0047】入出力線27に電気的に接続されたビット
線に電流が流れなければ、センスアンプ80はデータ
“0”に対応する電圧信号を図5の入出力バッファ9に
与える。入出力線27に電気的に接続されたビット線に
電流が流れれば、センスアンプ80は、データ“1”に
対応する電圧信号を図5の入出力バッファ9に与える。
【0048】入出力バッファ9は、データ読出時におい
て、センスアンプ8から与えられたデータ信号を入出力
端子VO0〜VO7に供給する。
【0049】次に、フラッシュEEPROMの全体的な
回路動作について説明する。図5において、制御信号バ
ッファ14は、各外部制御信号/WE,/OE,/CE
をバッファリングして、他の回路部を制御するのに必要
な内部制御信号を発生する。
【0050】フラッシュEEPROMにおいて、書込お
よび消去のモード設定は、外部からの入力信号の組合わ
せで行なわれる。つまり、書込イネーブル信号/WEの
立上がり時の入力データによってモード設定が行なわれ
る。
【0051】書込を行なう場合、まず、通常の駆動電圧
Vccおよび高電圧Vppが本来の値に立上げられる。
次に、書込イネーブル信号/WEが立下げられる。その
後、書込イネーブル信号/WEの立上がりに同期して、
入出力端子VO0〜VO7に外部から与えられたデータ
信号が入出力バッファ9を介してコマンドレジスタ12
にラッチされる。次に、このデータ信号がコマンドデコ
ーダ13によってデコードされて、このフラッシュEE
PROMの動作モードが、データ書込のためのプログラ
ムモードに設定される。
【0052】次に、書込イネーブル信号/WEが再度立
下げられて、アドレスレジスタ6に外部からのアドレス
信号がラッチされる。さらに、書込イネーブル信号/W
Eの立上がりに応答して、入出力端子VO0〜VO7に
外部から与えられたデータ信号DINが入出力バッファ9
を介して書込回路群7にラッチされる。
【0053】その後、プログラム電圧発生回路10から
高圧Vppのパルスが発生され、Xデコーダ4およびY
デコーダ5に供給される。Yデコーダ5は、この高圧パ
ルスを、Yゲート2内のトランジスタ26のうち、アド
レスレジスタ6にラッチされたアドレス信号が示すメモ
リセル列に対応して設けられた1本のビット線に接続さ
れる1つのゲートにのみ与える。Xデコーダ4は、この
高圧パルスを、アドレスレジスタ6にラッチされたアド
レス信号が示すメモリセル行に対応して設けられた1本
のワード線にのみ与える。この結果、前述のような原理
でメモリセルアレイ1内の1つのメモリセルMCにのみ
書込回路群7にラッチされたデータが書込まれる。
【0054】次に、書込イネーブル信号/WEが立下げ
られ、入出力端子VO0〜VO7に外部から与えられた
データ信号がコマンドレジスタ12にラッチされる。続
いて、書込イネーブル信号/WEの立上がりに同期し
て、データが正しく書込まれたか否かを検査するための
プログラムベリファイモードとされる。このとき、ベリ
ファイ電圧発生回路11は、高圧Vppから、6.5V
程度の、通常のデータ読出時にメモリセルMCのコント
ロールゲートに付与される電圧5Vよりも高い電圧を、
いわゆるプログラムベリファイ電圧として発生し、Xデ
コーダ4およびYデコーダ5に与える。
【0055】Xデコーダ4は、このプログラムベリファ
イ電圧を、アドレスレジスタ6にラッチされているアド
レス信号が示すメモリセル行に対応して設けられた1本
のワード線に供給する。同様に、Yデコーダ5は、プロ
グラムベリファイ電圧を、アドレスレジスタ6にラッチ
されているアドレス信号が示すメモリセル列に対応して
設けられた1本のビット線に接続された、Yゲート2内
の1つのトランジスタ26のゲートに供給する。この結
果、アドレスレジスタ6にラッチされているアドレス信
号が示すメモリセル行およびメモリセル列に共通に接続
される1つのメモリセルMCの記憶データが、前述のよ
うな原理で、センスアンプ群8によって読出される。
【0056】ただし、データが読出されるべきメモリセ
ルのコントロールゲートには通常の読出時よりも高い電
位が付与されるため、このメモリセルにデータ“0”が
書込まれていても、そのしきい値電圧が十分に高くなけ
れば、このメモリセルはON状態となってセンスアンプ
群8によりデータ“1”が読出される。つまり、データ
“0”の書込時にメモリセルのフローティングゲートに
電子が十分に注入されず、このメモリセルのしきい値電
圧が十分に高くシフトしない、いわゆる書込不良の発見
を容易にするために、ベリファイ電圧発生回路11がこ
のようなプログラムベリファイ電圧を発生する。
【0057】次に、センスアンプ群8によって読出され
たデータが書込回路7にラッチされているデータと一致
しなければ、上述の回路動作が再度繰返されて、先程と
同じメモリセルに再度データが書込まれる。読出された
データが一致していれば、次のアドレスのメモリセルに
対して、データ書込およびプログラムベリファイが行な
われる。すべてのメモリセルに対するデータ書込および
プログラムベリファイが終了すると、コマンドデコーダ
13は、このフラッシュEEPROMを、通常のデータ
読出のための回路動作が実行可能な読出モードに設定す
る。
【0058】さて、フラッシュEEPROMでは、デー
タ消去時にメモリセルのコントロールゲート17とソー
ス18との間に高電圧を印加することによって、フロー
ティングゲート16とソース18との間でのエネルギー
バンドの曲がりを、フローティングゲート16からソー
ス18に電子がトンネルするように強制することにより
データ消去が行なわれる。
【0059】しかしながら、メモリセルアレイ1内のす
べてのメモリセルMCに一括してデータ消去のための高
圧を印加しても、すべてのメモリセルMCのしきい値電
圧を同じ値に低下させることは実際には困難である。
【0060】つまり、データ消去のための高圧を一括し
て印加されたメモリセルのうちの幾つかにおいては、フ
ローティングゲート16から、データ“0”の書込時に
注入された電子のみが完全に除去され、他の幾つかのメ
モリセルにおいては、フローティングゲート16から、
データ“0”の書込時に注入された以上の量の電子が引
き抜かれ、さらに他の幾つかのメモリセルにおいては、
フローティングゲートから、データ“0”の書込時に注
入された電子のごく一部しか除去されない。
【0061】フローティングゲートから、データ書込に
よって注入された以上の電子が引き抜かれる現象は過消
去もしくは過剰消去と呼ばれる。
【0062】このように、過消去は、メモリセルのしき
い値電圧の極性を負に反転させて、その後のデータ読出
およびデータ書込に支障を来す。そこで、このような過
消去を防ぐために、現在次のような方法が用いられてい
る。
【0063】すなわち、データ消去のためにソース線2
8に印加する高圧パルスのパルス幅を短くし、このパル
ス幅の短い高圧パルスをソース線28に一回印加する毎
にメモリセルアレイ1内のすべてのメモリセルMCの記
憶データを読出してこれらがすべて“1”となったか否
かを確認する。そして、記憶データが“1”でないメモ
リセルが1つでも検出されれば、再度前述のような短い
パルス幅の消去をパルスをソース線28に印加する。
【0064】データ消去のための高圧パルスがソース線
28に印加されることによってメモリセルMCの記憶デ
ータが“1”となったか否か、すなわち、メモリセルの
記憶データが完全に消去されたか否かを確認することを
消去ベリファイという。
【0065】このような消去ベリファイと、データ消去
のための高圧パルスのソース線28への印加とが、メモ
リセルアレイ1内のすべてのメモリセルMCのデータが
完全に消去されるまで繰返される。
【0066】次に、データ消去のためのフラッシュEE
PROM全体の回路動作について説明する。
【0067】まず、通常の電源電圧Vc c および高電圧
p p が立上げられる。続いて、プログラムモードにお
ける回路動作が、メモリセルアレイ1におけるすべての
アドレスに関して繰返されることによって、メモリセル
アレイ1内のすべてのメモリセルMCにデータ“0”が
書込まれる。
【0068】次に、書込イネーブル信号/WEが立下げ
られ、入出力端子VO0〜VO7に外部から入力された
データ信号が入出力バッファ9を介してコマンドレジス
タ12にラッチされる。これは、メモリセルアレイ1の
記憶データの消去を指示する命令である消去コマンドが
このフラッシュEEPROMに与えられたことを意味す
る。
【0069】続いて、コマンドデコーダ13が、コマン
ドレジスタ12にラッチされた消去コマンドを示すデー
タ信号をデコードして、このフラッシュEEPROM
を、メモリセルアレイ1の記憶データを消去するための
消去モードに設定する。
【0070】フラッシュEEPROMが消去モードに設
定されると、ソース線スイッチ3が、ライトイネーブル
信号/WEの立上がり時から次の立下がり時までの短い
期間、高圧Vppをメモリセルアレイ1内のソース線2
8に印加する。この結果、前述のような原理で、メモリ
セルアレイ1内のすべてのメモリセルMCにトンネル現
象が生じ、フローティングゲートからソースに電子が引
き抜かれる。
【0071】次の書込イネーブル信号/WEの立下がり
時には、アドレスレジスタ6に外部からメモリセルアレ
イ1における消去ベリファイ開始アドレスがラッチされ
る。また、このときソース線28への高電圧Vppの印
加が終了する。
【0072】次に、書込イネーブル信号/WEの立上が
りに応答して、メモリセルアレイ1の記憶データが完全
に消去されたか否かを確認するための回路動作の実行を
指示する命令である消去ベリファイコマンドとして、入
出力端子VO0〜VO7に外部から入力されたデータ信
号が入出力バッファ9を介してコマンドレジスタ12に
ラッチされる。コマンドデコーダ13は、コマンドレジ
スタ12にラッチされたこのデータ信号をデコードし
て、フラッシュEEPROMを、メモリセルアレイ1の
記憶データが完全に消去されたか否かを確認するための
消去ベリファイモードに設定する。
【0073】フラッシュEEPROMが消去ベリファイ
モードに設定されると、ベリファイ電圧発生回路11
が、通常のデータ読出時にメモリセルのコントロールゲ
ートに供給される電圧5Vよりも若干低い電圧を発生
し、Xデコーダ4およびYデコーダ5に与える。
【0074】Xデコーダ4は、この若干低い電圧を、ア
ドレスレジスタ6にラッチされているアドレス信号が示
すメモリセル行に対応して設けられた1本のワード線に
供給する。同様に、Yデコーダ5は、この若干低い電圧
を、Yゲート2内のトランジスタ26のうち、アドレス
レジスタ6にラッチされているアドレス信号が示すメモ
リセル列に対応して設けられた1本のビット線に接続さ
れる1つのゲートにのみ供給する。したがって、通常の
データ読出時と同様の原理で、アドレスレジスタ6にラ
ッチされているアドレス信号が示す1つのメモリセルM
Cの記憶データがセンスアンプ群8によって読出され
る。
【0075】ただし、データが読出されるべきメモリセ
ルのコントロールゲートに付与される電位は通常のデー
タ読出時よりも低いため、このメモリセルMCのしきい
値電圧が先程のデータ消去によって十分に低い値にシフ
トしていない限り、このメモリセルMCがON状態とな
ってセンスアンプ群8による読出データがデータ“1”
となることはない。
【0076】メモリセルMCのフローティングゲートに
注入された電子が先程のデータ消去のための回路動作に
よって完全に除去されていなければ、このメモリセルM
Cのしきい値電圧は十分に低下しない。しかし、コント
ロールゲートに印加される電圧がある程度高く、このし
きい値電圧以上であれば、このメモリセルMCはデータ
消去が不十分であるにもかかわらずON状態となる。コ
ントロールゲートに与えられる電圧が低ければ、しきい
値電圧が十分に低いメモリセルしかON状態とならな
い。
【0077】そこで、各メモリセルMCの記憶データが
完全に消去されたか否かをより確実に確認するために、
消去ベリファイモードにおけるデータ読出のためにコン
トロールゲートに供給される電圧は通常のデータ読出時
よりも低く設定される。
【0078】センスアンプ群8によって読出されたデー
タが“0”であれば、現在アドレスレジスタ6にラッチ
されているアドレス信号が示すメモリセルMCの記憶デ
ータはまだ完全に消去されていないと判断できるので、
データ消去のための高電圧Vpp印加および、消去ベリ
ファイのためのデータ読出の動作を外部から繰返され
る。
【0079】センスアンプ群8によって読出されたデー
タが“1”であれば、現在アドレスレジスタ6にラッチ
されているアドレス信号が示すメモリセルの記憶データ
は完全に消去されたと判断できる。そこで、この場合に
は、アドレスレジスタ6にラッチされているアドレス信
号がメモリセルアレイ1における最終アドレスを示すも
のでなければ、アドレスレジスタ6にラッチされている
アドレス信号をインクリメントして上述の回路動作が繰
返される。
【0080】このような回路動作の結果、アドレスレジ
スタ6にラッチされているアドレス信号がメモリセルア
レイ1における最終アドレスを示すものになると、メモ
リセルアレイ1内のすべてのメモリセルMCの記憶デー
タが完全に消去されたと判断できるので、コマンドレジ
スタ12がこのフラッシュEEPROMを、通常のデー
タ読出モードに設定する。
【0081】このように、従来のフラッシュEEPRO
Mにおいては、メモリセルアレイ内のすべてのメモリセ
ルのソースが、消去パルスが付与されるべき同一のソー
ス線に接続されるので、1回のデータ消去によって、メ
モリセルアレイ内のすべてのメモリセルの記憶データが
一括して消去される。この結果、データ消去は、データ
書込およびデータ読出のようにバイト単位では行なわれ
ず、前ビット同時に行なわれる。
【0082】一方、すでにメモリセルアレイにデータが
書込まれており、このデータを新たなデータに書換える
場合には、新たなデータの書込みに先立って、メモリセ
ルアレイからデータを消去する必要がある。しかしなが
ら、データ消去はすべてのメモリセルに対して一括して
行なわれるため、一部のメモリセルの記憶データのみを
書換えたい場合でも、このデータ書換えに先立って、す
べてのメモリセルの記憶データが消去される。したがっ
て、記憶データを変更する必要のないメモリセルに対し
て、消去される前と同じデータを書込む必要がある。
【0083】つまり、一部のメモリセルの記憶データを
書換える場合でも、すべてのメモリセルに新たにデータ
が書込まれる。この結果、データ書換えに要する時間が
長くなる。
【0084】また、各メモリセルのデータ書換え可能回
数は有限であるので、各メモリセルには、データ消去や
データ書込みのための高圧印加という電気的なストレス
が余分に加えられることは好ましくない。したがって、
このような観点からも、データ書換え時に、記憶データ
を書換える必要のないメモリセルへの消去パルスや書込
パルスの印加は回避されるべきである。
【0085】そこで、所定数の出力ビットに対応して設
けられた所定数のメモリセルごとに、データ消去を行な
うことができるフラッシュEEPROMが、たとえば特
開平3−76098に提案されている。図8はそのよう
なフラッシュEEPROMの構成として容易に考えられ
るものを示す概略ブロック図である。
【0086】図8を参照して、このフラッシュEEPR
OMにおいて、メモリセルアレイ1は、複数m個のブロ
ック1−0〜1−(m−1)に分割される。ソース線デ
コーダ20は、消去モードにおいて、これらのブロック
1−0〜1−(m−1)のうちのいずれか1つにのみ、
ソース線スイッチ部3から消去パルスが印加されるよう
に、アドレスレジスタ6からのアドレス信号に応答して
ソース線スイッチ群3を制御する。このフラッシュEE
PROMの他の部分の構成および動作は図5に示された
従来のそれと同様であるので説明は省略する。
【0087】以下、図9を参照しながらこのフラッシュ
EEPROMにおける、メモリセルアレイ1およびその
周辺回路の構成と、この周辺回路のデータ消去時の回路
動作について説明する。
【0088】図9には、メモリセルアレイ1およびその
周辺回路の構成が、各ブロック1−0〜1−(m−1)
におけるメモリセル行の数が2であり、かつ、入出力デ
ータD0 〜Dn のビット数(n+1)が2であるものと
して示される。なお、図9には、図の複雑化を避けるた
め、メモリセルアレイ1を構成するブロック1−0〜1
−(m−1)のうちの2つのブロック1−0,1−1お
よびそれに対応する周辺回路のみが代表的に示される。
【0089】Yゲート2は、入出力データD0 〜Dn
ビット数2と同じ数の入出力線52,53と、各入出力
線とすべてのメモリセルアレイブロック1−0〜1−
(m−1)との間にそれぞれ設けられるNチャネルMO
Sトランジスタ56〜59とを含む。
【0090】図8の入出力データD0 〜Dn を受ける外
部端子は、Yゲート2内のすべての入出力線と1対1に
対応して設けられる。すなわち、各外部端子には、対応
する1本の入出力線に接続されたセンスアンプの検知結
果に応じたデータがデータ読出時に現われ、かつ、デー
タ書込時には対応する入出力線に接続されたメモリセル
に書込まれるべき書込データが外部から付与される。こ
の結果、所定のビット長のデータがいずれか1つのメモ
リセルブロックに一括して書込まれ、かつ、1つのメモ
リセルアレイブロックから所定のビット長のデータが一
括して読出される。
【0091】つまり、各入出力線に電気的に接続され得
るメモリセルはすべて、同一ビットの書込データおよび
読出データを担う。
【0092】たとえば、図9において、入出力線52に
対応して設けられたトランジスタ56,58に接続され
た4つのメモリセル31,32,35,36と、入出力
線53に対応して設けられたトランジスタ57,59に
接続された4つのメモリセル33,34,37,38と
は、それぞれ、最下位ビットのデータD0 の書込および
読出と、第1位ビットのデータD1 の書込および読出の
ために設けられる。
【0093】センスアンプ群8は、Yゲート2内の入出
力線52,53のそれぞれに対応して設けられるセンス
アンプ48,49を含む。同様に、書込回路群7は、Y
ゲート2内のすべての入出力線52,53にそれぞれ対
応して設けられる書込回路50,51を含む。
【0094】各メモリセルアレイブロック1−0〜1−
(m−1)は、入出力線52,53と同数のビット線6
0〜63を含む。各メモリセルアレイブロック内のビッ
ト線はそれぞれ、Yゲート2内のトランジスタ56〜5
9のうちの対応する2つにそれぞれ接続される。
【0095】すなわち、メモリセルアレイブロック1−
0内の1本のビット線60および、メモリセルアレイブ
ロック1−1内の1本のビット線62はそれぞれ、トラ
ンジスタ56および58を介して同一の入出力線52に
接続され、メモリセルアレイブロック1−0内のもう1
本のビット線61およびメモリセルアレイブロック1−
1内のもう1本のビット線63はそれぞれ、トランジス
タ57および59を介してもう1本の入出力線53に接
続される。
【0096】Yゲート2内のトランジスタ56〜59
は、Yデコーダ5によって、同一のメモリセルアレイブ
ロックに対応して設けられた2つごとに一括して制御さ
れる。
【0097】すなわち、メモリセルアレイブロック1−
0に対応して設けられたトランジスタ56および57の
ゲートは同一の信号線Y1を介してYデコーダ5に接続
され、メモリセルアレイブロック1−1に対応して設け
られたトランジスタ58および59のゲートはこの信号
線Y1とは異なる1本の信号線Y2を介してYデコーダ
5に接続される。
【0098】Yデコーダ5は、Yゲート2内のトランジ
スタ56〜59のゲートに接続された信号線Y1,Y2
のうちのいずれか一本にのみ、データ書込時およびデー
タ読出時においてハイレベルの電位を与える。したがっ
て、データ読出時およびデータ書込時には、Yゲート2
内のトランジスタ56〜59のうち、いずれか1つのメ
モリセルアレイブロックに対応して設けられた2つのみ
がON状態となって、この1つのメモリセルアレイブロ
ック内のビット線を入出力線52,53に電気的に接続
する。
【0099】データ読出時には、各センスアンプ48,
49が動作して、対応する入出力線52,53に流れる
電流の有無を検知する。
【0100】データ書込時には、各書込回路50,51
が動作して、対応する入出力線52,53に、外部から
の書込データに応じて高圧Vppを選択的に付与する。
一方、Xデコーダ4も、図5に示されたフラッシュEE
PROMの場合と同様に動作して、ワード線WL1,W
L2の電位を制御する。
【0101】ワード線WL1,WL2は、すべてのメモ
リセルアレイブロック1−0〜1−(m−1)に共通に
設けられる。
【0102】したがって、データ書込時に、いずれか一
本のワード線に高電位Vppが付与されると、各メモリ
セルアレイブロック1−0〜1−(m−1)において、
このワード線に接続された2つのメモリセルがデータ書
込可能状態となる。しかしながら、いずれか1つのメモ
リセルアレイブロック内のビット線のみが入出力線5
2,53に電気的に接続されるように、Yゲート部2が
Yデコーダ5をYゲート2を制御するので、高電位Vp
pを付与された1本のワード線に接続されたメモリセル
のうち、この1つのメモリセルアレイブロックに属する
ものにのみ、外部データが書込まれる。
【0103】たとえば、Yデコーダ5が信号線Y1にハ
イレベルの電位を付与し、かつ、Xデコーダ4がワード
線WL1に高電位Vppを付与した場合、メモリセルア
レイブロック1−0において、メモリセル31および3
3がデータ書込可能状態となるとともに、ビット線60
および61にそれぞれ、入出力線52および53の電位
が、ON状態のトランジスタ56および57を介して伝
達される。したがって、メモリセル31および33にそ
れぞれ、データが書込まれる。
【0104】一方、データ読出時には、Xデコーダ4に
よっていずれか1本のワード線にハイレベルの電位が付
与されるので、各メモリセルアレイブロック1−0〜1
−(m−1)において、このワード線に接続されたすべ
てのメモリセルがデータ読出可能状態となる。しかしな
がら、データ読出時にも、いずれか1つのメモリセルア
レイブロック内のビット線のみが入出力線52,53に
電気的に接続されるので、この1つのメモリセルアレイ
ブロックからのみデータが読出される。
【0105】たとえば、Yデコーダ5が信号線Y1にハ
イレベルの電位を与え、かつ、Xデコーダ4がワード線
WL1にハイレベルの電位を与えた場合、各メモリセル
アレイブロック1−0〜1−(m−1)において、ワー
ド線WL1に接続されたすべてのトランジスタ31,3
3,35,37がその記憶データに応じてON状態また
はOFF状態となる。しかし、このようなメモリセルの
うち、メモリセルアレイブロック1−0に属する2つ3
1,33に接続されたビット線60,61のみが入出力
線52および53に、ON状態となったトランジスタ5
6および57を介して電気的に接続される。したがっ
て、入出力線52に流れる電流の有無および、入出力線
53に流れる電流の有無はそれぞれ、メモリセルアレイ
ブロック1−0内のトランジスタ31の記憶データおよ
びメモリセル33の記憶データに応じて決定される。
【0106】このように、データ読出時にも、いずれか
1つのメモリセルアレイブロックからのみデータが読出
される。
【0107】ソース線スイッチ群3は、すべてのメモリ
セルアレイブロック1−0〜1−(m−1)にそれぞれ
対応して設けられるソース線スイッチ43,44を含
む。
【0108】各メモリセルアレイブロック1−0〜1−
(m−1)の各々には、個別に、ソース線281,28
2が設けられる。各メモリセルアレイブロック内のすべ
てのメモリセルのソースは対応するソース線を介して、
対応するソース線スイッチに接続される。
【0109】各ソース線スイッチ43,44は、ソース
線デコーダ20によって制御されてデータ書込時および
データ読出時には、図5のフラッシュEEPROMにお
けるソース線スイッチ3と同様に動作する。一方、デー
タ消去時には各ソース線スイッチは、ソース線デコーダ
20によって制御されて、対応するメモリセルアレイブ
ロックのソース線に選択的に高電位Vppを供給する。
【0110】具体的には、コマンドデコーダ13によっ
てデータ消去モードが指示されると、ソース線デコーダ
20は、アドレスレジスタ6からのアドレス信号をデコ
ードしてソース線スイッチ部3内のソース線スイッチ4
3,44のうちのいずれか1つにのみ高電位Vppの出
力を指示し、他のソース線スイッチには、このような高
電位Vppの出力の禁止を指示するための制御信号を出
力する。この結果、1つのソース線スイッチのみから高
電位Vppが発生されるので、この1つのソース線スイ
ッチに対応して設けられた1つのメモリセルアレイブロ
ック内のソース線にのみ高電位Vppが付与される。
【0111】一方、Xデコーダ4およびYデコーダ5は
図5に示された従来のフラッシュEEPROMの場合と
同様に動作するので、いずれのメモリセルアレイブロッ
ク1−0〜1−(m−1)においても、すべてのメモリ
セルのコントロールゲートおよびドレインはそれぞれ、
接地電位およびフローティング状態とされる。それゆ
え、高電位Vppを出力している1つのソース線スイッ
チに対応する1つのメモリセルアレイブロック内のすべ
てのメモリセルの記憶データは一括して消去されるが、
他のメモリセルアレイブロック内のメモリセルの記憶デ
ータは消去されない。
【0112】たとえば、ソース線デコーダ20がソース
線スイッチ43に高電位Vppの出力を指示すると、図
9において、ソース線281にはソース線スイッチ43
から高電位Vppが供給されるが、もう1本のソース線
282にはソース線スイッチ44から高電位Vppは供
給されない。このため、図9において、メモリセルアレ
イブロック1−0内のメモリセル31〜34においての
み、ソースおよびフローティングゲート間にトンネル現
象が生じ、これらのメモリセルの記憶データが一括して
消去される。一方、メモリセルアレイブロック1−1内
のメモリセル34〜38のいずれのソースおよびフロー
ティングゲート間電圧もトンネル現象が生じるほど高く
ないため、これらのメモリセルからデータは消去されな
い。
【0113】ソース線デコーダ20には、それをデコー
ドすることによって、いずれか1つのメモリセルアレイ
ブロックを特定することができるアドレス信号が付与さ
れる。たとえば、外部からのアドレス信号を構成する複
数ビットのデータのうちの上位数ビットに、どのメモリ
セルブロックに含まれるメモリセルに対するデータ書込
またはデータ読出を行なうかを指示するデータが含まれ
るならば、図8のアドレスレジスタ6の出力信号のう
ち、この上位数ビットのデータに対応するものがソース
線デコーダ20に与えられればよい。
【0114】このように、このフラッシュEEPROM
によれば、メモリセルアレイ1の記憶データをブロック
単位で消去できる。したがって、メモリセルアレイ1の
記憶データの書換時に、記憶データを変更する必要のな
いブロックに対応して設けられたソース線スイッチから
は高電位Vppが発生されないように、外部アドレス信
号を設定すれば、記憶データを変更する必要のあるメモ
リセルが含まれたブロックの記憶データのみが消去され
る。
【0115】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、記憶デ
ータをブロック単位で消去できる従来のフラッシュEE
PROMは、メモリセルアレイブロックごとに設けられ
たソース線スイッチを制御するために、アドレス信号を
入力とするソース線デコーダを必要とする。
【0116】ソース線デコーダは、外部アドレス信号を
デコードして、いずれか1つのソース線スイッチにの
み、高電位Vppの出力を指示する制御信号を与える必
要がある。このため、ソース線デコーダは、すべてのソ
ース線スイッチにそれぞれ対応して、特定のアドレス入
力に応答してのみ高電位Vppの出力を指示する制御信
号を発生するように構成された回路を含む必要があり、
かつ、これらの回路のそれぞれと対応するソース線スイ
ッチとの間に個別に信号線を設ける必要がある。
【0117】たとえば、図9において、ソース線デコー
ダ20は、メモリセルアレイブロック1−0内のメモリ
セル31〜34のいずれかを指示するアドレス信号が入
力されたときにのみ高電位Vppの出力を指示する制御
信号を発生するように構成されたデコーダ200と、メ
モリセルアレイブロック1−1内のメモリセル35〜3
8のうちのいずれかを選択するためのアドレス信号が入
力されたときにのみ高電位Vppの出力を指示する制御
信号を発生するように構成されたデコーダ210とを含
む。デコーダ200の出力をソース線スイッチ43に供
給するための信号線46と、デコーダ210の出力をソ
ース線スイッチ44に与えるための信号線47とは別々
に設けられる。
【0118】実際には、1つのメモリセルアレイは多数
のブロックに分割されるので、これらのブロックの数と
同数の信号線をソース線スイッチ群3とソース線デコー
ダ20との間に設ける必要があり、かつ、ソース線デコ
ーダ20内には、これらの信号線と同数のデコーダを設
ける必要がある。
【0119】ソース線デコーダ20内の各デコーダは、
実際には、外部アドレス信号を構成する複数ビットのデ
ータのうちの多数のビットのデータを入力として受ける
ので、比較的大きい回路面積を有する。このため、ソー
ス線デコーダ20および、ソース線デコーダ20とソー
ス線スイッチ群3との間に設けられる信号線の、半導体
基板上における占有面積は大きい。この結果、このよう
な従来のフラッシュEEPROMのチップサイズは、半
導体集積回路装置のチップサイズの縮小化という一般的
な要求に反して大きくなる。
【0120】それゆえに、本発明の目的は、上記のよう
な問題点を解決し、チップサイズの増大を招来すること
なく、メモリセルアレイの記憶データをブロック単位で
消去できる不揮発性半導体記憶装置を提供することであ
る。
【0121】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置
は、複数のメモリセルアレイブロックと、書込データに
応じた電位を供給されるべきデータバス手段と、複数の
メモリセルアレイブロックに対応して設けられた複数の
接続手段および複数の高電圧発生手段とを含む。各メモ
リセルアレイブロックは、複数の列に配列され、電気的
に書込および消去可能な複数のメモリセルと、これら複
数の列に対応して設けられた複数のビット線とを備え
る。各接続手段は、対応するメモリセルアレイブロック
内の複数のビット線をデータバス手段に電気的に接続す
る。各高電圧発生手段は、対応するメモリセルアレイブ
ロック内のすべてのメモリセルの記憶データを一括して
消去するための高電圧を発生する。
【0122】本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置
は、さらに、データ消去モードを指示する指示信号に応
答して、データバス手段に所定の電位を供給する電位供
給手段と、データ消去モードにおいて、複数の接続手段
のうちのいずれかを選択的に活性化する活性化手段とを
備える。各高電圧発生手段は、データ消去モードにおい
て、対応するメモリセルアレイブロック内の複数のビッ
ト線のうちのいずれかに電気的に接続され、かつ、接続
されたビット線の電位がこの所定の電位とななったこと
に応答して、活性化される。
【0123】
【作用】本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置は、上
記のように構成されるので、データ消去モードにおい
て、活性化手段によっていずれかの接続手段が選択的に
活性化されるので、消去モードを指示する信号に応答し
てデータバス手段に供給された電位が、活性化された接
続手段に対応するメモリセルアレイブロック内のビット
線にのみ伝達される。このため、このメモリセルブロッ
クに対応して設けられた高電圧発生手段のみが、活性化
される。この結果、活性化された接続手段に対応して設
けられたメモリセルアレイブロック内のメモリセルの記
憶データは、対応する高電圧発生手段により発生された
高電圧によって、一括して消去される。
【0124】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のフラッシュEE
PROMの全体構成を示す概略ブロック図である。
【0125】図1を参照して、このフラッシュEEPR
OMは、図8に示された従来のそれと異なり、メモリセ
ルアレイ1の記憶データをブロック単位で消去するため
にソース線ラッチ部190およびトランスファゲート1
80を含む。トランスファゲート180はメモリセルア
レイ1とソース線190との間に設けられて、これらの
間の電気的接続を制御する。
【0126】タイマ150および電源切換回路160
は、ソース線ラッチ部190を制御するために設けら
れ、トランスファ制御回路170はトランスファゲート
180を制御するために設けられる。
【0127】さらに、このフラッシュEEPROMにお
いては、図8に示されたフラッシュEEPROMの場合
と異なり、Yデコーダ5が消去モードにおいてもデータ
書込時およびデータ読出時と同様に動作し、かつ、Xデ
コーダ4は消去モードにおいて非活性され、さらに、書
込回路7は消去モードにおいて、入出力バッファ9を介
して受ける外部データをYゲート2に与える。コマンド
デコーダ13は、従来の機能に加えて、Xデコーダ4,
Yデコーダ5,および書込回路群7をこのように動作さ
せるためにこれらを制御するとともに、タイマ150,
トランスファ制御回路170,およびソース線ラッチ部
190を制御するための制御信号EN1〜EN3を発生
する機能を有する。
【0128】このフラッシュEEPROMの他の部分の
構成および動作は、図8に示された従来のフラッシュE
EPROMの場合と同様である。
【0129】図2は、メモリセルアレイ1が2つのブロ
ック1−0,1−1によって構成され、かつ、入出力デ
ータが2ビットデータである場合の、メモリセルアレイ
1およびその周辺部の構成を示す回路図である。図2に
は、各メモリアレイブロックが2つのメモリセル行によ
って構成される場合が例示される。
【0130】図2を参照して、メモリセルアレイブロッ
ク1−0,1−1およびYゲート2ならびに、センスア
ンプ群8および書込回路群7は、図9に示された従来の
それと同一の構成を有する。ただし、書込回路群7内の
各書込回路66,67は、図1のコマンドレジスタ13
の出力信号EN1によって制御される。
【0131】一方、ソース線ラッチ部190は、メモリ
セルアレイブロック1−0,1−1の各々ごとに対応し
て設けられたソース線ラッチ回路69,70を含む。従
来と同様に、ソース線281,282は、メモリセルア
レイブロック1−0,1−1の各々に別々に設けられ
る。各メモリセルアレイブロック内のすべてのメモリセ
ルのソースは、対応するソース線を介して対応するソー
ス線ラッチ回路に接続される。
【0132】トランスファゲート180は、メモリセル
アレイブロック1−0,1−1の各々に対応して1個ず
つ設けられたNチャネルMOSトランジスタ71,72
を含む。トランスファゲート180内の各トランジスタ
71,72は、対応するメモリセルアレイブロック内の
1本のビット線と、このメモリセルアレイブロックに対
応するソース線ラッチ回路との間に接続される。具体的
には、トランスファ制御回路170内のトランジスタ7
1,72は、同じビットのデータを担うメモリセルに対
応して設けられたビット線に接続される。
【0133】すなわち、トランジスタ71に接続された
ビット線60に対応するメモリセル31,32と、トラ
ンジスタ72に接続されたビット線62に対応するメモ
リセル35,36とはそれぞれ、Yゲート2内のトラン
ジスタ56および58を介してともに入出力線52に接
続される。
【0134】トランスファゲート180内のすべてのト
ランジスタ71,72は、トランスファ制御回路170
からの制御信号LATによって共通に制御される。
【0135】以下、図1ないし図3を参照しながらこの
フラッシュEEPROMの消去モードにおける回路動作
について説明する。図3は、消去モードにおいて、図2
の回路部の各部に現われる信号波形を示すタイミングチ
ャート図である。
【0136】フラッシュEEPROMの場合、読出モー
ド,書込モード(プログラムモード),および消去モー
ド等のモード設定は、所定の条件下で外部から入力され
たデータが示すコマンドによって決定される。つまり、
入出力バッファ9に与えられる外部データにおけるそれ
ぞれのビットの論理値が、各モードに対応して予め決め
られており、このような論理値の組合せを有するデータ
が所定の条件下で入力バッファ9に付与されると、コマ
ンドレジスタ12およびコマンドデコーダ13がフラッ
シュEEPROMをこのデータに対応するモードに設定
する。
【0137】本実施例では、消去モードを指示するコマ
ンドは図2において入出力線52に入出力バッファ9を
介して外部から与えられるデータD0 が論理値“0”で
あるデータに対応するものとする。
【0138】さて、従来と同様に、消去モードを指示す
るコマンドに対応する外部データDin(図3(b))
は、ライトイネーブル信号/WEの(図3(a))の立
下がり後に入出力バッファ9に付与される。このような
コマンド入力はライトイネーブル信号/WEを2度立下
げることによって2度行なわれる。
【0139】コマンドレジスタ12は、消去モードを指
示するコマンドとして入出力バッファ9に2度目に入力
されたデータDinをコマンドデコーダ13に与える。
【0140】したがって、コマンドデコーダ13はライ
トイネーブル信号/WEの2度目の立下がり後に、コマ
ンドレジスタ12からのデータDinをデコードして、
このフラッシュEEPROMを消去モードに設定すべ
く、制御信号EN2(図3(c))をローレベルに立下
げ、かつ、制御信号EN1(図3(d))を所定期間ハ
イレベルにする。さらに、コマンドデコーダ13は、制
御信号EN1の立下り時にタイマ150を駆動させ、そ
の後、一定時間経過後に所定期間ハイレベルの制御信号
EN3(図3(n))を発生する。
【0141】制御信号EN1がハイレベルである期間、
Yデコーダ5は活性化されて、データ読出時およびデー
タ書込時と同様に動作する。すなわち、図2において、
Yデコーダ5は、アドレスレジスタ6からのアドレス信
号をデコードして、Yゲート2内のトランジスタ56〜
59のうち、いずれか1つのメモリセルアレイブロック
1−0または1−1に対応して設けられたものだけをO
N状態にする。
【0142】さらに、制御信号EN1がハイレベルとな
ることによって、トランスファ制御回路68も活性化さ
れる。トランスファ制御回路68は、制御信号EN1が
ハイレベルである期間活性化されて、ハイレベルの制御
信号LAT(図3(g))を出力する。これによって、
トランスファゲート18内のすべてのトランジスタ7
1,72は制御信号EN1がハイレベルである期間ON
状態となる。
【0143】一方、制御信号EN2がローレベルとなる
ことによって、Xデコーダ4が非活性化される。したが
って、制御信号EN2がローレベルである消去モードに
おいていずれのワード線WL1,WL2も選択されない
ので、すべてのワード線WL1,WL2の電位は接地電
位にある。
【0144】具体的は、Yデコーダ5とYゲート2との
間に設けられた信号線Y1,Y2のうちのいずれか1本
の電位のみが、図3(f)に示されるように、制御信号
EN1がハイレベルである期間にハイレベルとなる。
【0145】タイマ150は、制御信号EN1の立下が
りに応答して、制御信号EN3が立上がるまでの期間ハ
イレベルの制御信号ERASE(図3(c))を電源切
換回路16に出力し続ける。
【0146】電源切換回路160は、制御信号ERSA
SEがローレベルである期間には、通常の電源電圧(=
5V)をソース線ラッチ部190に供給し、制御信号E
RASEがハイレベルである期間には、高電圧Vpp
(=12V)をソース線ラッチ部19に与える。したが
って、電源切換回路16の出力電圧SUPは、図3
(h)に示されるように、制御信号EN1の立下がり後
一定期間高電圧Vppとなる。
【0147】一方、入出力バッファ9によって取込まれ
たデータDinは、コマンドレジスタ12に与えられる
とともに、書込回路7にも与えられる。
【0148】書込回路群7内の書込回路66,67はそ
れぞれ、制御信号EN1がハイレベルである期間活性化
されて、データ書込時と同様に動作する。すなわち、各
書込回路66,67は、入出力バッファ9からの複数ビ
ットのデータDinのうち、接続された入出力線52,
53に対応するビットのデータが“0”である場合にの
み、接続された入出力線に、ハイレベルを付与する。本
実施例では、消去モードを示すコマンドとして入出力バ
ッファ9に与えられるデータDinのうちの最下位ビッ
トのデータD0 が“0”であるので、このビットD0
対応して設けられた入出力線52の電位は、図3(e)
で示されるように、対応する書込回路66の動作によっ
て、制御信号EN1がハイレベルである期間ハイレベル
となる。
【0149】一方、制御信号EN1がハイレベルである
期間には、Yデコーダ5が動作するので、入出力線52
の電位は、Yゲート2内のいずれか1つのトランジスタ
を介して1つのメモリセルアレイブロック内のビット線
に伝達される。
【0150】たとえば、Yデコーダ5によって信号線Y
1の電位が図3(f)に示されるようにハイレベルとさ
れれば、入出力線52のハイレベルは、トランジスタ5
6を介してメモリセルアレイブロック1−0内のビット
線60に伝達される。
【0151】制御信号EN1がハイレベルである期間に
は、トランスファ制御回路68の動作によってトランス
ファゲート18内の各トランジスタ71,72がON状
態となって、対応するメモリセルアレイブロック1−
0,1−1内の1本のビット線60,62を対応するソ
ース線ラッチ回路69,70に電気的に接続する。した
がって、入出力線52からいずれか1つのメモリセルア
レイブロック内の1本のビット線に伝達されたハイレベ
ルは、さらに、この1つのメモリセルアレイブロックに
対応して設けられたソース線ラッチ回路(69または7
0)に付与される。
【0152】たとえば、入出力線52のハイレベルがビ
ット線60に伝達された場合、このハイレベルは、さら
に、トランジスタ71を介してソース線ラッチ回路69
に与えられる。
【0153】各ソース線ラッチ回路69,70は、制御
信号EN2がローレベルとなることによって活性化され
て、対応するトランジスタ71,72との間の信号線L
IN1,LIN2の電位が一旦ハイレベルとなると、以
後、この信号線の電位をハイレベルに保持するように動
作する。各ソース線ラッチ回路69,70のこのような
動作は保持動作は、制御信号EN3の電位がハイレベル
となると解除される。つまり、各信号線LIN1,LI
N2の電位は、制御信号EN3の立上がりに応答して、
ローレベルにリセットされる。
【0154】制御信号EN1が立下がると、Yデコーダ
5およびトランスファ制御回路68がともに非活性化さ
れる。このため、Yデコーダ5の出力信号はすべてロー
レベルとなるので、Yゲート2内のすべてのトランジス
タ56〜59はOFF状態となる。同様に、トランスフ
ァ制御回路68の出力信号もローレベルとなるので、ト
ランスファゲート180内のすべてのトランジスタ7
1,72もOFF状態となる。この結果、入出力線52
のハイレベルはいずれのソース線ラッチ回路69,70
にも伝達されくなる。しかしながら、各ソース線ラッチ
回路69,70は上述のような保持機能を有する。
【0155】したがって、入出力線52のハイレベルを
伝達されたソース線ラッチ回路69または70は、制御
信号EN1の立下がり後も、制御信号EN3がハイレベ
ルとならない限り、対応する信号線LIN1,LIN2
をハイレベルに保持する。
【0156】たとえば、制御信号EN1がハイレベルで
ある期間にトランジスタ56がON状態となる場合に
は、信号線LIN1の電位は、図3(h)に示されるよ
うに、制御信号EN1の立上がりから、制御信号EN3
の立上がりまでの期間ハイレベルとなる一方、信号線L
IN2の電位は、図3(i)に示されるように、ローレ
ベルのままである。
【0157】活性化された各ソース線ラッチ回路69,
70は、さらに、対応する信号線LIN1,LIN2が
ハイレベルである期間、電源切換回路160の出力電圧
SUPを、出力信号LOUT1,LOUT2として、対
応するメモリセルアレイブロック1−0,1−1内のソ
ース線281,282に供給し、かつ、対応する信号線
LIN1,LIN2の電位がローレベルである期間に
は、電源切換回路160の出力電圧SUPにかかわら
ず、対応するソース線281,282にローレベルの電
位を付与する。
【0158】電源切換回路160の出力電圧SUPは、
図3(h)に示されるように、制御信号ERASEがハ
イレベルである期間12Vであり、他の期間には5Vで
ある。したがって、たとえば入出力線52のハイレベル
が制御信号EN1がハイレベルである期間に信号線LI
N1に伝達された場合、ソース線ラッチ回路69の出力
LOUT1によって、ソース線281の電位のみが、図
3(e)において実線で示されるように、電源切換回路
160の出力電圧SUP(図3(h))と同様に変化す
る。一方、他のソース線282の電位は、図3(l)に
おいて破線で示されるように、ローレベルのままとな
る。
【0159】このように、制御信号ERASEがハイレ
ベルである期間に、いずれか1本のソース線にのみ12
Vの高電位が付与される。したがって、この1本のソー
ス線が設けられた1つのメモリセルアレイブロック内の
すべてのメモリセルの記憶データのみが一括して消去さ
れ、他のメモリセルアレイブロック内のいずれのメモリ
セルの記憶データも消去されない。
【0160】たとえば、制御信号ERASEがハイレベ
ルである期間にソース線281の電位が12Vとなった
場合、メモリセルアレイブロック1−0内のすべてのメ
モリセル31〜34のソースにはソース線281から高
電位が付与されるので、これらのメモリセルの記憶デー
タはこの期間内に一括して消去されるが、メモリセルア
レイブロック1−1内のいずれのメモリセル35〜38
のソースにも高電位12Vは付与されないので、これら
のメモリセル35〜38の記憶データは消去されない。
【0161】以上のように、本実施例では、消去モード
を指示するコマンドとしてこのフラッシュEEPROM
に入力されたデータのうち論理値が“0”であるビット
に対応する入出力線52の電位を、消去モードにおい
て、いずれか1本のビット線に選択的に伝達することに
よって、メモリセルアレイブロック1−0,1−1ごと
に設けられたソース線ラッチ回路69,70のうちのい
ずれか1つのみが、対応するソース線281,282に
高電位Vppを供給することができる状態にセットされ
る。したがって、消去モードにおいてアドレスレジスタ
6からYデコーダ5に与えられたアドレス信号が、記憶
データを消去したいメモリセルアレイブロック内のメモ
リセルの列アドレスを指示するものとなるように、外部
アドレス信号を設定すれば、所望のメモリセルアレイブ
ロック1つの記憶データのみを消去することができる。
【0162】このように、本実施例によれば、いずれか
1つのメモリセルアレイブロック内のソース線にのみデ
ータ消去のための高電位Vppを付与するために、従来
のような、アドレス信号を入力とするソース線デコーダ
20(図8参照)を設ける必要がない。また、各メモリ
アレイブロック1−0,1−1にデータ消去のための高
電位を付与するためにメモリセルアレイブロックごとに
別々に設けられた回路69,70(図9のソース線スイ
ッチ43,44に対応)がすべて、制御信号EN2およ
びEN3ならびに電源切換回路16の出力電圧SUPを
共通に受ける。したがって、メモリセルアレイごとに設
けられた消去パルス印加のための回路69,70への入
力信号線数は、メモリセルアレイブロックの数にかかわ
らず一定(3本)である。
【0163】それゆえ、本実施例によれば、メモリセル
アレイ1が、多くのブロックに分割された場合でも、メ
モリセルアレイ1の記憶データをブロック単位で消去す
るために必要となる配線の数が増加しないので、このよ
うな配線数の増加を懸念することなく各ブロックのサイ
ズを小さくすることができる。
【0164】ブロックサイズを小さくしてメモリセルア
レイ1を多数のブロックに分割すれば、メモリセルアレ
イ1の記憶データをより細かい単位で消去することがで
きるので、一部の記憶データのみを選択的に書換えるこ
とができる。
【0165】また、上記説明においては、いずれか1つ
のメモリセルアレイブロックの記憶データのみが選択的
に消去される場合が述べられたが、一括してデータを消
去されるべきメモリセルアレイブロックの数は可変であ
り、任意の数に設定することができる。
【0166】たとえば、図2において、制御信号EN1
がハイレベルである期間内に、信号線Y1およびY2の
電位が順次ハイレベルとなるように外部アドレス信号が
切換えられれば、入出力線52の高電位は、まず、ソー
ス線ラッチ回路69によって信号線LIN1に保持され
た後、続いて、ソース線ラッチ回路70によって信号線
LIN2に保持される。したがって、制御信号ERAS
Eがハイレベルである期間には、ソース線ラッチ回路6
9および70からそれぞれ、ソース線281および28
2に12Vの高電位が供給される。この結果、2つのメ
モリセルアレイブロック1−0,1−1の記憶データが
一括して消去される。
【0167】このように、本実施例では、メモリセルア
レイブロックごとに、消去パルスを印加するために設け
られた回路69,70が、消去パルスの出力を指示する
信号を保持する機能を有するので、消去モードにおい
て、Yデコーダ5が活性状態である期間内にYデコーダ
5に入力されるアドレス信号を切換えることによって、
2つ以上の任意のメモリセルブロックの記憶データを一
括して消去することも可能となる。
【0168】なお、本実施例において、Xデコーダ,Y
デコーダ5,書込回路群7,およびセンスアンプ群8は
いずれも、データ書込時およびデータ読出時には、従来
と同様に動作する。一方、各ソース線ラッチ回路69,
70も、データ書込時およびデータ読出時には、図9の
ソース線スイッチ43,44と同様に動作する。すなわ
ち、各ソース線ラッチ回路69,70は、制御信号EN
2がハイレベルである期間、対応するソース線281,
282にローレベルの電位を付与する。
【0169】それゆえ、このフラッシュEEPROMに
おけるデータ読出およびデータ書込は、従来のフラッシ
ュEEPROMの場合と同様の回路動作によって実行さ
れる。
【0170】図4は、各ソース線ラッチ回路69,70
の構成の一例を示す回路図である。図4には1つのソー
ス線ラッチ回路69の構成が代表的に示される。
【0171】図4を参照して、ソース線ラッチ回路69
は、対応する信号線LIN1の電位および制御信号EN
3を入力とするフリップフロップ回路1900と、イン
バータ193と、電圧変換回路194と、対応するソー
ス線281を駆動するドライバ回路199とを含む。
【0172】フリップフロップ回路1900は、2つの
2入力NORゲート191および192を含む。NOR
ゲート191は、信号線LIN1の電位とNORゲート
192の出力電位とが入力され、NORゲート192に
は、NORゲート191の出力電位と制御信号EN3と
が入力される。
【0173】したがって、消去モードにおいて、入出力
線50の高電位がトランジスタ56,ビット線60,お
よびトランジスタ71を介して信号線LIN1に付与さ
れると、NORゲート191の出力電位が、NORゲー
ト192の出力電位にかかわらずローレベルとなる。信
号線LIN1の電位の立上がり時には、制御信号Eめ3
がローレベルである(図3参照)ので、NORゲート1
92の出力電位はNORゲート191の出力電位がロー
レベルとなることによって、ハイレベルとなる。
【0174】この結果、NORゲート191には、NO
Rゲート192からハイレベルの電位が付与されるの
で、以後、信号線LIN1の電位がローレベルとなって
も、制御信号EN3がハイレベルとならない限り、NO
Rゲート191の出力電位は、ローレベルのままであ
る。
【0175】NORゲート191の出力は、フリップフ
ロップ回路190の出力としてインバータ193によっ
て反転されて、および反転されずに、電圧変換回路19
4に与えられる。
【0176】NORゲート191および192並びにイ
ンバータ193のいずれの電源電圧も通常の大きさ(5
V)であるのに対し、ドライバ199の電源電圧は制御
信号ERASEがハイレベルである期間高電圧(12
V)となる。そこで、フリップフロップ回路190の出
力によってドライバ199を直接駆動することが困難で
ある。そこで、電圧変換回路194が、フリップフロッ
プ回路190の出力信号の電圧レベルを変換するために
設けられる。
【0177】電圧変換回路194は、図1の電源切換回
路160の出力電圧SUPと接地電位との間に互いに直
列に接続された、PチャネルMOSトランジスタ195
およびNチャネルMOSトランジスタ197ならびに、
これらと並列に接続されたPチャネルMOSトランジス
タ196およびNチャネルMOSトランジスタ198と
を含む。トランジスタ197のゲートには、フリップフ
ロップ回路190の出力が直接付与され、トランジスタ
198のゲートには、フリップフロップ回路190の出
力がインバータ193によって反転されて付与される。
トランジスタ195および196のゲートはそれぞれ、
トランジスタ196および198の接続点と、トランジ
スタ195および197の接続点とに接続される。
【0178】したがって、フリップフロップ回路190
の出力電位がローレベルであれば、トランジスタ198
がON状態となってトランジスタ195のゲート電位を
低下させる一方、トランジスタ197がOFF状態とな
ってトランジスタ196のゲート電位の低下を禁止す
る。この結果、ON状態となったトランジスタ198に
よって、ドライバ199への入力電位がローレベルとな
る。
【0179】ドライバ199は、電源切換回路160の
出力SUPと接地電位との間に互いに直列に接続され
た、PチャネルMOSトランジスタ200およびNチャ
ネルMOSトランジスタ201を含む。電圧変換回路1
94の出力はトランジスタ200および201のゲート
に与えられ、トランジスタ200および201の接続点
が対応するソース線281に接続される。
【0180】したがって、電圧変換回路194の出力電
位がローレベルであれば、トランジスタ200がON状
態となって、電源切換回路16の出力電圧SUPをソー
ス線281に与える。
【0181】このように、信号線LIN1の電位が一旦
ハイレベルとなると、NORゲート191および192
の接続点にローレベルの電位がラッチされるので、制御
信号EN3がハイレベルとならない限り、ソース線28
1に、電源切換回路160の出力電圧SUPが供給され
る。制御信号EN3の電位がハイレベルとなると、NO
Rゲート192の出力電位は、NORゲート191の出
力電位にかかわらずローレベルとなる。このため、NO
Rゲート191の出力電位は以後、信号線LIN1の電
位によって決定される。つまり、フリップフロップ回路
190が、信号線LIN1の電位がハイレベルとなる前
の状態にリセットされる。
【0182】一方、信号線LIN1に入出力線52から
高電位が伝達されるまでは、NORゲート191の出力
電位はハイレベルであるので、電圧変換回路194にお
いて、先程とは逆に、トランジスタ197がON状態と
なってトランジスタ196のゲート電位を低下させる一
方、トランジスタ198がOFF状態となってトランジ
スタ195のゲート電位の低下を禁止する。このため、
ドライバ199には、トランジスタ196によって、電
源切換回路16からのハイレベルの電位が供給される。
この結果、ドライバ199においてトランジスタ201
がON状態となって、ソース線281を接地する。
【0183】制御信号EN3は、消去モードにおいて制
御信号ERASEが立下がる毎に立上げられる。制御信
号EN3の立下がり時には、信号線LIN1の電位はロ
ーレベルであるので、NORゲート191の出力電位は
ハイレベルに確定される。したがって、制御信号EN3
の立下がり後、フリップフロップ回路190の出力電位
は消去モードにおいて信号線LIN1の電位がハイレベ
ルとならない限りハイレベルのままである。したがっ
て、データ消去の開始に先立ってソース線ラッチ回路6
9は、必ず、対応するメモリセルアレイブロック1−0
の記憶データを消去するか否かを示すデータを取込むこ
とができる状態にある。
【0184】上記実施例では、ソース線ラッチ回路6
9,70に入出力線52の電位を供給するための信号線
LIN1,LIN2と、ソース線ラッチ回路69,70
の出力信号を受けるソース線281,282とが別々に
設けられるが、これらが共通であってもよい。
【0185】たとえば、図4において、フリップフロッ
プ回路190への入力信号線LIN1がドライバ199
の出力端に接続された構成でもよい。この場合には、信
号線LIN1の電位は、図3(h)に示されるように、
消去モードにおいて一旦ハイレベルとなると、以後制御
信号EN3がハイレベルとなるまで高電位に保持され
る。
【0186】また、上記実施例では、図3に示されるよ
うにライトイネーブル信号/WEがローレベルである期
間に、入出力線52からソース線ラッチ回路に高電位が
伝達されたが、このような伝達はライトイネーブル信号
/WEがハイレベルである期間に行なわれてもよい。
【0187】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、不揮発
性半導体記憶装置において、メモリセルアレイの記憶デ
ータを、僅かな配線および回路の付加によって、任意の
数のブロック単位で消去することが可能となる。また、
ブロック数が増大してもデータ消去に係る配線の数は増
大しないので、チップサイズの増大を招来することな
く、メモリセルアレイの記憶データをより細かい単位で
選択的に消去または書換えることも可能となる。
【0188】したがって、本発明がたとえばフラッシュ
EEPROMに適用されれば、従来よりもはるかに機能
性の高い不揮発性半導体記憶装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例フラッシュEEPROMの全
体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】実施例のフラッシュEEPROMの部分構成を
示す回路図である。
【図3】図2に示された回路の動作を説明するためのタ
イミングチャート図である。
【図4】図2のソース線ラッチ回路の構成例を示す回路
図である。
【図5】従来のフラッシュEEPROMの全体構成を示
す概略ブロック図である。
【図6】従来のフラッシュEEPROMの主要部分の構
成を具体的に示す回路図である。
【図7】フラッシュEEPROMのメモリセルの構造を
示す断面図である。
【図8】ブロック単位のデータ消去が可能な従来のフラ
ッシュEEPROMの全体構成を示す概略ブロック図で
ある。
【図9】ブロック単位のデータ消去が可能な従来のフラ
ッシュEEPROMの部分構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ 1−0〜1−(m−1) メモリセルアレイブロック 5 Yデコーダ 7 書込回路 9 入出力バッファ 13 コマンドデコーダ 150 タイマ 160 電源切換回路 170 トランスファ制御回路 180 トランスファゲート 190 ソース線ラッチ部 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の列に配列され、かつ電気的に書込
    および消去可能な複数のメモリセルと、前記複数の列に
    対応して設けられた複数のビット線とを含む複数のメモ
    リセルアレイブロックと、 外部からの書込データに応じた電位が供給されるべきデ
    ータバス手段と、 前記複数のメモリセルアレイブロックに対応して設けら
    れ、各々が、対応するメモリセルアレイブロック内の前
    記複数のビット線を前記データバス手段に電気的に接続
    する複数の接続手段と、 前記複数のメモリセルアレイブロックに対応して設けら
    れ、各々が、対応するメモリセルアレイブロック内の前
    記複数のメモリセルの記憶データを一括して消去するた
    めの高電圧を発生する複数の高電圧発生手段と、 データ消去モードを指示する指示信号に応答して、前記
    データバス手段に所定の電位を供給する電位供給手段
    と、 データ消去モードにおいて、前記複数の接続手段のうち
    のいずれかを選択的に活性化する活性化手段とを備え、 前記複数の高電圧発生手段の各々は、前記データ消去モ
    ードにおいて、対応するメモリセルアレイブロック内の
    前記複数のビット線のうちのいずれかに電気的に接続さ
    れ、かつ、前記接続されたビット数の電位が前記所定の
    電位となったことに応答して活性化される、不揮発性半
    導体記憶装置。
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