JPH0567758A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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- JPH0567758A JPH0567758A JP23021291A JP23021291A JPH0567758A JP H0567758 A JPH0567758 A JP H0567758A JP 23021291 A JP23021291 A JP 23021291A JP 23021291 A JP23021291 A JP 23021291A JP H0567758 A JPH0567758 A JP H0567758A
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Landscapes
- Semiconductor Memories (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
- Static Random-Access Memory (AREA)
- Read Only Memory (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 4つのブロック110〜113に分割された
メモリセルアレイ11を有するフラッシュEEPROM
において、ソース線SLが各ブロックに別々に設けられ
てブロック単位のデータ消去が可能にされ、かつ、これ
らのブロックにそれぞれ対応して、対応するブロックに
データがすでに書込まれているか、対応するブロックか
らデータが消去されているかを示す1ビットのデータを
記憶する状態記憶回路200,210,220,230
が設けられる。 【効果】 任意のブロックに対するデータ書換えおよ
び、データ消去に先立って、このブロックにすでにデー
タが書込まれているか、このブロックからすでにデータ
が消去されているかを短時間で確認して、誤ったデータ
書込みやデータ消去を防止することができる。
メモリセルアレイ11を有するフラッシュEEPROM
において、ソース線SLが各ブロックに別々に設けられ
てブロック単位のデータ消去が可能にされ、かつ、これ
らのブロックにそれぞれ対応して、対応するブロックに
データがすでに書込まれているか、対応するブロックか
らデータが消去されているかを示す1ビットのデータを
記憶する状態記憶回路200,210,220,230
が設けられる。 【効果】 任意のブロックに対するデータ書換えおよ
び、データ消去に先立って、このブロックにすでにデー
タが書込まれているか、このブロックからすでにデータ
が消去されているかを短時間で確認して、誤ったデータ
書込みやデータ消去を防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に関し、特に、電気的にデータを書込みかつ消去する
ことができる不揮発性半導体記憶装置に関する。
置に関し、特に、電気的にデータを書込みかつ消去する
ことができる不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置には、DRAM(ダイナ
ミックランダムアクセスメモリ)やSRAM(スタティ
ックランダムアクセスメモリ)等の揮発性メモリと、不
揮発性メモリとがある。
ミックランダムアクセスメモリ)やSRAM(スタティ
ックランダムアクセスメモリ)等の揮発性メモリと、不
揮発性メモリとがある。
【0003】揮発性メモリの記憶データは、電源が切ら
れると消滅するが、不揮発性メモリの記憶データは、電
源が切られた後も消滅しない。このような不揮発性半導
体記憶装置として代表的なものにPROM(Progr
ammable ReadOnly Memory)が
ある。PROMは、ユーザ側で情報を書込める半導体記
憶装置である。
れると消滅するが、不揮発性メモリの記憶データは、電
源が切られた後も消滅しない。このような不揮発性半導
体記憶装置として代表的なものにPROM(Progr
ammable ReadOnly Memory)が
ある。PROMは、ユーザ側で情報を書込める半導体記
憶装置である。
【0004】このPROMには、書込んだ情報を電気的
に消去して情報を書換えることができるEEPROM
(Electrically erasable an
d Programmable ROM)がある。半導
体チップ上のメモリセルの記憶データを、すべて、また
は、ブロック単位で一括して消去することができるEE
PROMは、フラッシュEEPROMと呼ばれる。
に消去して情報を書換えることができるEEPROM
(Electrically erasable an
d Programmable ROM)がある。半導
体チップ上のメモリセルの記憶データを、すべて、また
は、ブロック単位で一括して消去することができるEE
PROMは、フラッシュEEPROMと呼ばれる。
【0005】図3は、複数のブロックに分割されたメモ
リセルアレイを有する従来のフラッシュEEPROMの
全体構成を示す概略ブロック図である。図3には、メモ
リセルアレイが4つのブロックに分割される場合が例示
される。各ブロックは1ビットに対応する。
リセルアレイを有する従来のフラッシュEEPROMの
全体構成を示す概略ブロック図である。図3には、メモ
リセルアレイが4つのブロックに分割される場合が例示
される。各ブロックは1ビットに対応する。
【0006】以下、図3を参照しながら従来のフラッシ
ュEEPROMの構成および動作について説明する。
ュEEPROMの構成および動作について説明する。
【0007】メモリセルアレイ11を構成する4つのブ
ロック110〜113の各々は、行方向および列方向に
マトリックス状に配列された複数のメモリセルMCを含
む。
ロック110〜113の各々は、行方向および列方向に
マトリックス状に配列された複数のメモリセルMCを含
む。
【0008】ワード線WLは、各メモリセル行に対応し
て1本ずつ設けられ、ビット線BLは各メモリセル列に
対応して1本ずつ設けられる。各メモリセルMCには対
応するワード線WLおよびビット線BLが接続される。
て1本ずつ設けられ、ビット線BLは各メモリセル列に
対応して1本ずつ設けられる。各メモリセルMCには対
応するワード線WLおよびビット線BLが接続される。
【0009】各メモリセルMCには、フローティングゲ
ートに電荷を蓄えることができるFAMOS(Floa
ting gate Avalanche injec
tion MOS)トランジスタが用いられる。
ートに電荷を蓄えることができるFAMOS(Floa
ting gate Avalanche injec
tion MOS)トランジスタが用いられる。
【0010】図5は、FAMOSトランジスタの構造を
示す断面図である。図5を参照して、FAMOSトラン
ジスタは、コントロールゲート300と、フローティン
グゲート310と、P型基板340表面に形成されたN
型領域320および330と、絶縁層350とを含む。
示す断面図である。図5を参照して、FAMOSトラン
ジスタは、コントロールゲート300と、フローティン
グゲート310と、P型基板340表面に形成されたN
型領域320および330と、絶縁層350とを含む。
【0011】フローティングゲート310は、P型基板
340表面に、N型領域320および330間に跨がる
ように、絶縁層350を介して形成される。コントロー
ルゲート300は、フローティングゲート310上に絶
縁層350を介して形成される。
340表面に、N型領域320および330間に跨がる
ように、絶縁層350を介して形成される。コントロー
ルゲート300は、フローティングゲート310上に絶
縁層350を介して形成される。
【0012】コントロールゲート200およびフローテ
ィングゲート210は、いずれもポリシリコン等の導電
体によって形成される。絶縁層250は、SiO2 など
の酸化膜によって形成される。
ィングゲート210は、いずれもポリシリコン等の導電
体によって形成される。絶縁層250は、SiO2 など
の酸化膜によって形成される。
【0013】P型基板340とフローティングゲート3
10との間の酸化膜(いわゆるトンネル酸化膜)350
の厚さは通常100Å程度であり非常に薄い。
10との間の酸化膜(いわゆるトンネル酸化膜)350
の厚さは通常100Å程度であり非常に薄い。
【0014】コントロールゲート300は、図3におい
て対応するワード線WLに接続される。2つのN型領域
320および330のうちの一方320は、このMOS
トランジスタのドレインとして図3における対応するビ
ット線BLに接続される。もう一方のN型領域330
は、このMOSトランジスタのソースとして、図3の対
応するソース線SLに接続される。P型基板340は接
地される。フローティングゲート310およびコントロ
ールゲート300間の絶縁膜370の厚さは、200Å
程度であり、トンネル酸化膜360の厚さよりも十分に
厚い。
て対応するワード線WLに接続される。2つのN型領域
320および330のうちの一方320は、このMOS
トランジスタのドレインとして図3における対応するビ
ット線BLに接続される。もう一方のN型領域330
は、このMOSトランジスタのソースとして、図3の対
応するソース線SLに接続される。P型基板340は接
地される。フローティングゲート310およびコントロ
ールゲート300間の絶縁膜370の厚さは、200Å
程度であり、トンネル酸化膜360の厚さよりも十分に
厚い。
【0015】データ書込時には、コントロールゲート3
00およびドレイン320にそれぞれワード線WLおよ
びビット線BLを介して12V程度の高圧パルスが印加
され、ソース330がソース線SLを介して接地され
る。
00およびドレイン320にそれぞれワード線WLおよ
びビット線BLを介して12V程度の高圧パルスが印加
され、ソース330がソース線SLを介して接地され
る。
【0016】ドレイン320に高電位が付与され、かつ
ソース330が接地されることによって、ドレイン32
0とP型基板340との界面付近でアバランシェ崩壊が
生じる。これによって、ドレイン320近傍の空乏層に
おいて、高いエネルギを持つ自由電子(ホットエレクト
ロン)および、この電子と対をなすホールが発生する。
ホールは、接地されたP型基板340へ流れる。一方、
コントロールゲート300にも高電位が付与されている
ため、発生したホットエレクトロンは、コントロールゲ
ート300からの電界によって、フローティングゲート
310とP型基板340との間のトンネル酸化膜360
を透過してフローティングゲート310に注入される。
ソース330が接地されることによって、ドレイン32
0とP型基板340との界面付近でアバランシェ崩壊が
生じる。これによって、ドレイン320近傍の空乏層に
おいて、高いエネルギを持つ自由電子(ホットエレクト
ロン)および、この電子と対をなすホールが発生する。
ホールは、接地されたP型基板340へ流れる。一方、
コントロールゲート300にも高電位が付与されている
ため、発生したホットエレクトロンは、コントロールゲ
ート300からの電界によって、フローティングゲート
310とP型基板340との間のトンネル酸化膜360
を透過してフローティングゲート310に注入される。
【0017】フローティングゲート310は、周囲の絶
縁膜350によって、コントロールゲート300,ドレ
イン320,およびソース330から電気的に絶縁され
ている。したがって、フローティングゲート310に注
入された電荷は、外部に流出しない。このため、フロー
ティングゲート310にいったん注入された電子は、電
源が切られた後もフローティングゲート310から長期
間流出せず蓄積される。
縁膜350によって、コントロールゲート300,ドレ
イン320,およびソース330から電気的に絶縁され
ている。したがって、フローティングゲート310に注
入された電荷は、外部に流出しない。このため、フロー
ティングゲート310にいったん注入された電子は、電
源が切られた後もフローティングゲート310から長期
間流出せず蓄積される。
【0018】フローティングゲート310に電子が蓄積
されている状態がデータ“0”に対応し、フローティン
グゲート310に電子が蓄積されていない状態がデータ
“1”に対応する。したがって、メモリセルMCの記憶
データは、電源が切られた後も保持される。
されている状態がデータ“0”に対応し、フローティン
グゲート310に電子が蓄積されていない状態がデータ
“1”に対応する。したがって、メモリセルMCの記憶
データは、電源が切られた後も保持される。
【0019】さて、フローティングゲート310に電子
が注入されると、蓄積された電子からの電界によってソ
ース330およびドレイン320間(すなわちチャネル
領域)の極性が正方向にシフトする。このため、チャネ
ル領域に負極性の反転層は生じにくくなる。
が注入されると、蓄積された電子からの電界によってソ
ース330およびドレイン320間(すなわちチャネル
領域)の極性が正方向にシフトする。このため、チャネ
ル領域に負極性の反転層は生じにくくなる。
【0020】したがって、フローティングゲート310
に電子が蓄積されると、このMOSトランジスタにチャ
ネルを生じさせるのに必要なゲート電圧、すなわちしき
い値電圧が高くなる。つまり、コントロールゲート30
0にフローティングゲート310に電子が蓄積されてい
ない場合よりも高い電圧を与えないとチャネル領域に反
転層は生じない。
に電子が蓄積されると、このMOSトランジスタにチャ
ネルを生じさせるのに必要なゲート電圧、すなわちしき
い値電圧が高くなる。つまり、コントロールゲート30
0にフローティングゲート310に電子が蓄積されてい
ない場合よりも高い電圧を与えないとチャネル領域に反
転層は生じない。
【0021】記憶データの消去のためには、ソース33
0にソース線SLを介して高電位が付与され、一方コン
トロールゲート300がワード線WLを介して接地され
る。これによって、フローティングゲート310とソー
ス330との間に、ソース330を高電位側として高電
界が印加される。この結果、フローティングゲート31
0とソース330との間にトンネル現象が生じ、フロー
ティングゲート310とソース330との間のトンネル
酸化膜360にトンネル電流が流れる。すなわち、フロ
ーティングゲート310からソース330にトンネル酸
化膜360を介して電子が流出する。これによって、フ
ローティングゲート310に蓄積された電子が除去さ
れ、このMOSトランジスタのしきい値電圧は低下す
る。
0にソース線SLを介して高電位が付与され、一方コン
トロールゲート300がワード線WLを介して接地され
る。これによって、フローティングゲート310とソー
ス330との間に、ソース330を高電位側として高電
界が印加される。この結果、フローティングゲート31
0とソース330との間にトンネル現象が生じ、フロー
ティングゲート310とソース330との間のトンネル
酸化膜360にトンネル電流が流れる。すなわち、フロ
ーティングゲート310からソース330にトンネル酸
化膜360を介して電子が流出する。これによって、フ
ローティングゲート310に蓄積された電子が除去さ
れ、このMOSトランジスタのしきい値電圧は低下す
る。
【0022】図6は、フラッシュEEPROMにおいて
メモリセルとして用いられるFAMOSトランジスタ
(以下、メモリトランジスタと称す)の、データ書込お
よびデータ消去による電気的特性の変化を示すグラフで
ある。図6において、横軸はゲート電圧VG を示し、縦
軸はドレイン電流ID を示す。
メモリセルとして用いられるFAMOSトランジスタ
(以下、メモリトランジスタと称す)の、データ書込お
よびデータ消去による電気的特性の変化を示すグラフで
ある。図6において、横軸はゲート電圧VG を示し、縦
軸はドレイン電流ID を示す。
【0023】図6を参照して、フローティングゲートに
電子を注入されていない状態のメモリトランジスタは曲
線で示されるようにエンハンスメントタイプの特性を
示す。フローティングゲートに電子が注入されると、メ
モリトランジスタの特性を示す曲線は、曲線で示され
るように図における右側にシフトする。すなわち、デー
タ書込によってメモリトランジスタのしきい値電圧は、
低い値VT H E から高い値VT H p に変化し、データ消
去によって、メモリトランジスタのしきい値電圧は、こ
の高い値VT H p からもとの低い値VT H E に戻る。
電子を注入されていない状態のメモリトランジスタは曲
線で示されるようにエンハンスメントタイプの特性を
示す。フローティングゲートに電子が注入されると、メ
モリトランジスタの特性を示す曲線は、曲線で示され
るように図における右側にシフトする。すなわち、デー
タ書込によってメモリトランジスタのしきい値電圧は、
低い値VT H E から高い値VT H p に変化し、データ消
去によって、メモリトランジスタのしきい値電圧は、こ
の高い値VT H p からもとの低い値VT H E に戻る。
【0024】メモリトランジスタは、記憶データが
“1”であるときのしきい値電圧VT H E が半導体装置
の駆動電圧VC C (通常5V)よりも低く、かつ、記憶
データが“0”であるときのしきい値電圧VT H p がこ
の駆動電圧VC C よりも高くなるように、設計される。
“1”であるときのしきい値電圧VT H E が半導体装置
の駆動電圧VC C (通常5V)よりも低く、かつ、記憶
データが“0”であるときのしきい値電圧VT H p がこ
の駆動電圧VC C よりも高くなるように、設計される。
【0025】再度図5を参照して、データ読出時には、
コントロールゲート300およびドレイン320にそれ
ぞれ、対応するワード線WLおよびビット線BLを介し
て駆動電圧VC C および、これに比較的近い電圧か印加
され、ソース330がソース線SLを介して接地され
る。
コントロールゲート300およびドレイン320にそれ
ぞれ、対応するワード線WLおよびビット線BLを介し
て駆動電圧VC C および、これに比較的近い電圧か印加
され、ソース330がソース線SLを介して接地され
る。
【0026】フローティングゲート310に電子が蓄積
されていなければ、このメモリトランジスタのしきい値
電圧は駆動電圧VC C よりも十分に低いので、ソース3
30およびドレイン320間にチャネルが生じる。しか
し、フローティングゲート310に電子が蓄積されてい
なければ、このメモリトランジスタのしきい値電圧は駆
動電圧VC C よりも高いので、ソース330およびドレ
イン320間にチャネルは生じない。
されていなければ、このメモリトランジスタのしきい値
電圧は駆動電圧VC C よりも十分に低いので、ソース3
30およびドレイン320間にチャネルが生じる。しか
し、フローティングゲート310に電子が蓄積されてい
なければ、このメモリトランジスタのしきい値電圧は駆
動電圧VC C よりも高いので、ソース330およびドレ
イン320間にチャネルは生じない。
【0027】したがって、記憶データが“1”であるメ
モリトランジスタは、データ読出時にON状態となり対
応するビット線BLからソース線SLに電流を流す。し
かし、記憶データが“0”であるメモリトランジスタ
は、データ読出時においてOFF状態であるので、対応
するビット線BLからソース線SLに電流を流さない。
そこで、データ読出時には、データを読出されるべきメ
モリトランジスタに接続されたビット線に電流が流れる
か否かがセンスアンプによって検出される。この検出結
果に基づいて、記憶データが“1”および“0”のうち
のいずれであるかが判定される。
モリトランジスタは、データ読出時にON状態となり対
応するビット線BLからソース線SLに電流を流す。し
かし、記憶データが“0”であるメモリトランジスタ
は、データ読出時においてOFF状態であるので、対応
するビット線BLからソース線SLに電流を流さない。
そこで、データ読出時には、データを読出されるべきメ
モリトランジスタに接続されたビット線に電流が流れる
か否かがセンスアンプによって検出される。この検出結
果に基づいて、記憶データが“1”および“0”のうち
のいずれであるかが判定される。
【0028】再度図3を参照して、ワード線WLは4つ
のブロック110〜113に共通に設けられ、ビット線
BLは、これら4つのブロック110〜113のそれぞ
れに独立に設けられる。
のブロック110〜113に共通に設けられ、ビット線
BLは、これら4つのブロック110〜113のそれぞ
れに独立に設けられる。
【0029】ソース線SLも、これら4つのブロック1
10〜113にそれぞれ独立に設けられる。各ブロック
110〜113内のすべてのメモリトランジスタMCの
ソース330は、そのブロックに設けられたソース線S
Lに共通に接続される。
10〜113にそれぞれ独立に設けられる。各ブロック
110〜113内のすべてのメモリトランジスタMCの
ソース330は、そのブロックに設けられたソース線S
Lに共通に接続される。
【0030】アドレスバッファ13は、メモリセルアレ
イ11に対するデータ読出時およびデータ読出時に、外
部アドレス信号A0〜AnをバッファリングしてXデコ
ーダ14に与える。
イ11に対するデータ読出時およびデータ読出時に、外
部アドレス信号A0〜AnをバッファリングしてXデコ
ーダ14に与える。
【0031】Xデコーダ14は、データ書込時におい
て、アドレスバッファ13からのアドレス信号をデコー
ドして、メモリセルアレイ11内のワード線WLのうち
の1本を選択し、選択したワード線にのみ12V程度の
高電位を付与する。さらに、Xデコーダ14は、データ
消去時において、メモリセルアレイ11内のすべてのワ
ード線WLの電位を0Vにする。
て、アドレスバッファ13からのアドレス信号をデコー
ドして、メモリセルアレイ11内のワード線WLのうち
の1本を選択し、選択したワード線にのみ12V程度の
高電位を付与する。さらに、Xデコーダ14は、データ
消去時において、メモリセルアレイ11内のすべてのワ
ード線WLの電位を0Vにする。
【0032】さらに、Xデコーダ14は、データ読出時
において、アドレスバッファ13からのアドレス信号を
デコードして、メモリセルアレイ11内のワード線WL
のうちの1本を選択し、選択したワード線にのみこの半
導体記憶装置10の駆動電圧VC C を与え、他のすべて
のワード線の電位を接地電位0V程度にする。
において、アドレスバッファ13からのアドレス信号を
デコードして、メモリセルアレイ11内のワード線WL
のうちの1本を選択し、選択したワード線にのみこの半
導体記憶装置10の駆動電圧VC C を与え、他のすべて
のワード線の電位を接地電位0V程度にする。
【0033】アドレスバッファ15は、データ書込時,
データ消去時,およびデータ読出時に、前述の外部アド
レス信号A0〜Anとは別の外部アドレス信号B0〜B
nをバッファリングしてYデコーダ16に与える。
データ消去時,およびデータ読出時に、前述の外部アド
レス信号A0〜Anとは別の外部アドレス信号B0〜B
nをバッファリングしてYデコーダ16に与える。
【0034】Yデコーダ16は、データ書込時およびデ
ータ読出時において、メモリセルアレイ11内のビット
線BLのうち、列アドレス信号B0〜Bnが指示する1
つの列に対応して設けられた1本のみが対応するYゲー
トを介してセンスアンプおよび書込/消去回路18に接
続されるように、Yゲート120〜123を制御する。
さらに、Yデコーダ16は、データ消去時において、メ
モリセルアレイ11内のいずれのビット線BLもセンス
アンプおよび書込/消去回路18に電気的に接続されな
いように、Yゲート120〜123を制御する。
ータ読出時において、メモリセルアレイ11内のビット
線BLのうち、列アドレス信号B0〜Bnが指示する1
つの列に対応して設けられた1本のみが対応するYゲー
トを介してセンスアンプおよび書込/消去回路18に接
続されるように、Yゲート120〜123を制御する。
さらに、Yデコーダ16は、データ消去時において、メ
モリセルアレイ11内のいずれのビット線BLもセンス
アンプおよび書込/消去回路18に電気的に接続されな
いように、Yゲート120〜123を制御する。
【0035】外部アドレス信号A0〜Anは、メモリセ
ルアレイ11においてどの行に配列されたメモリセルに
対してデータ書込またはデータ読出を行なうかを指示す
る行アドレス信号である。一方、外部アドレス信号B0
〜Bnは、メモリセルアレイ11においてどの列に配列
されたメモリセルに対してデータ書込またはデータ読出
を行なうかを指示する列アドレス信号である。
ルアレイ11においてどの行に配列されたメモリセルに
対してデータ書込またはデータ読出を行なうかを指示す
る行アドレス信号である。一方、外部アドレス信号B0
〜Bnは、メモリセルアレイ11においてどの列に配列
されたメモリセルに対してデータ書込またはデータ読出
を行なうかを指示する列アドレス信号である。
【0036】Yゲートと120〜123はそれぞれ、メ
モリセルブロック110〜113に対応して設けられ
る。
モリセルブロック110〜113に対応して設けられ
る。
【0037】入出力バッファ17は、データ書込時にお
いて、外部からの入力データ信号を増幅してセンスアン
プおよび書込/消去回路18に与え、データ読出時にお
いて、センスアンプおよび書込/消去回路18の出力信
号を増幅し、読出データとして外部に出力する。
いて、外部からの入力データ信号を増幅してセンスアン
プおよび書込/消去回路18に与え、データ読出時にお
いて、センスアンプおよび書込/消去回路18の出力信
号を増幅し、読出データとして外部に出力する。
【0038】Yゲート120〜123およびセンスアン
プおよび書込/消去回路18の構成および動作について
は図4を参照しながら以下に具体的に説明する。
プおよび書込/消去回路18の構成および動作について
は図4を参照しながら以下に具体的に説明する。
【0039】図4は、Yゲート120〜123およびメ
モリセルブロック110〜113の具体的な構成を示す
回路図である。図4には、メモリセルブロック110〜
113のうちの任意の1つおよびこれに対応して設けら
れた1つのYゲートの構成が代表的に示され、Yデコー
ダ16の出力信号線や、センスアンプおよび書込/消去
回路18の出力信号線等も、この1つのメモリセルブロ
ックおよびYゲートの動作に関与するもののみが、各メ
モリセルブロック110〜113が3行×3列に配列さ
れたメモリセルを含む場合を例にとって示される。ま
た、各メモリトランジスタはMCはFAMOSトランジ
スタの記号で示される。
モリセルブロック110〜113の具体的な構成を示す
回路図である。図4には、メモリセルブロック110〜
113のうちの任意の1つおよびこれに対応して設けら
れた1つのYゲートの構成が代表的に示され、Yデコー
ダ16の出力信号線や、センスアンプおよび書込/消去
回路18の出力信号線等も、この1つのメモリセルブロ
ックおよびYゲートの動作に関与するもののみが、各メ
モリセルブロック110〜113が3行×3列に配列さ
れたメモリセルを含む場合を例にとって示される。ま
た、各メモリトランジスタはMCはFAMOSトランジ
スタの記号で示される。
【0040】センスアンプ181,書込回路182,お
よび消去回路183は、図3におけるセンスアンプおよ
び書込/消去回路18に含まれる。
よび消去回路183は、図3におけるセンスアンプおよ
び書込/消去回路18に含まれる。
【0041】各Yゲート120〜123は、対応するメ
モリセルブロック110〜113内のすべてのビット線
BL1〜BL3のそれぞれと、センスアンプ181およ
び書込回路182が接続されたI/O線124との間に
設けられるNチャネルMOSトランジスタTR1〜TR
3を含む。これらのトランジスタTR1〜TR3のゲー
トはそれぞれ、別々の接続線Y1〜Y3を介してYデコ
ーダ16に接続される。
モリセルブロック110〜113内のすべてのビット線
BL1〜BL3のそれぞれと、センスアンプ181およ
び書込回路182が接続されたI/O線124との間に
設けられるNチャネルMOSトランジスタTR1〜TR
3を含む。これらのトランジスタTR1〜TR3のゲー
トはそれぞれ、別々の接続線Y1〜Y3を介してYデコ
ーダ16に接続される。
【0042】消去回路183には、各メモリセルブロッ
ク110〜113のソース線SLが接続される。
ク110〜113のソース線SLが接続される。
【0043】データ書込時またはデータ読出時におい
て、図3の列アドレス信号B0〜Bnがたとえば、図4
における左端のメモリセル列を指示するものであれば、
Yデコーダ16は、Yゲート120〜123とYデコー
ダ16とを接続する接続線のうちの1本Y1にのみハイ
レベルの電位を与え、他のすべての電位をローレベルに
する。これによって、I/O線124が、列アドレス信
号B0〜Bnが指示するメモリセル列に対応して設けら
れたビット線BL1にのみ電気的に接続される。
て、図3の列アドレス信号B0〜Bnがたとえば、図4
における左端のメモリセル列を指示するものであれば、
Yデコーダ16は、Yゲート120〜123とYデコー
ダ16とを接続する接続線のうちの1本Y1にのみハイ
レベルの電位を与え、他のすべての電位をローレベルに
する。これによって、I/O線124が、列アドレス信
号B0〜Bnが指示するメモリセル列に対応して設けら
れたビット線BL1にのみ電気的に接続される。
【0044】データ書込時には、書込回路182が、外
部からの入力データ信号に応じてく/O線124の電位
を設定する。
部からの入力データ信号に応じてく/O線124の電位
を設定する。
【0045】具体的には、外部からの入力データ信号が
データ“0”を示すものであれば、書込回路182は、
I/O線124に12V程度の高電圧を印加する。逆
に、外部からの入力データ信号がデータ“1”を示すも
のであれば、書込回路182は、I/O線124を低電
位にする。
データ“0”を示すものであれば、書込回路182は、
I/O線124に12V程度の高電圧を印加する。逆
に、外部からの入力データ信号がデータ“1”を示すも
のであれば、書込回路182は、I/O線124を低電
位にする。
【0046】一方、データ書込時において図3の行アド
レス信号A0〜Anがたとえば、図4における1番上の
メモリセル行を指示するものであれば、Xデコーダ14
は、ワード線WL1にのみ12V程度の高電圧を印加
し、他のすべてのワード線WL2,WL3を低電位にす
る。消去回路183は、データ書込時において、各メモ
リセルブロック110〜113のソース線SLに接地電
位を与える。
レス信号A0〜Anがたとえば、図4における1番上の
メモリセル行を指示するものであれば、Xデコーダ14
は、ワード線WL1にのみ12V程度の高電圧を印加
し、他のすべてのワード線WL2,WL3を低電位にす
る。消去回路183は、データ書込時において、各メモ
リセルブロック110〜113のソース線SLに接地電
位を与える。
【0047】したがって、行アドレス信号A0〜Anが
示す行と列アドレス信号B0〜Bnが示す列との交点に
配列された1つのメモリトランジスタ(以下、選択され
たメモリトランジスタと称す)MCにおいてのみ、コン
トロールゲート300およびドレイン320の両方に高
電圧が印加される。これによって、この1つのメモリト
ランジスタMCにおいてのみ、アバランシェ崩壊によっ
て生じた電子がフローティングゲート310に注入され
る。
示す行と列アドレス信号B0〜Bnが示す列との交点に
配列された1つのメモリトランジスタ(以下、選択され
たメモリトランジスタと称す)MCにおいてのみ、コン
トロールゲート300およびドレイン320の両方に高
電圧が印加される。これによって、この1つのメモリト
ランジスタMCにおいてのみ、アバランシェ崩壊によっ
て生じた電子がフローティングゲート310に注入され
る。
【0048】逆に、入力データ信号がデータ“1”を示
すものであれば、選択されたメモリセルMCにおいて、
ドレイン320は高電位とされないため、アバランシェ
崩壊が生じないので、電子がフローティングゲート31
0に注入されない。
すものであれば、選択されたメモリセルMCにおいて、
ドレイン320は高電位とされないため、アバランシェ
崩壊が生じないので、電子がフローティングゲート31
0に注入されない。
【0049】このようにして、データ書込時には、選択
された1つのメモリセルにのみ、外部からの入力データ
が書込まれる。
された1つのメモリセルにのみ、外部からの入力データ
が書込まれる。
【0050】一方、データ読出時には、行アドレス信号
A0〜Anがたとえば図4の一番上のメモリセル行を指
示するものであれば、Xデコーダ14はワード線WL1
にのみ前述の駆動電圧Vc c を与え、他のすべてのワー
ド線WL2,WL3に接地電位を与える。
A0〜Anがたとえば図4の一番上のメモリセル行を指
示するものであれば、Xデコーダ14はワード線WL1
にのみ前述の駆動電圧Vc c を与え、他のすべてのワー
ド線WL2,WL3に接地電位を与える。
【0051】データ読出時には、消去回路183は、デ
ータ書込時と同様に、各メモリセルブロック110〜1
13のソース線SLに接地電位を与える。
ータ書込時と同様に、各メモリセルブロック110〜1
13のソース線SLに接地電位を与える。
【0052】したがって、選択されたメモリトランジス
タMCの記憶データが“1”であれば、このメモリセル
MCはXデコーダ14から与えられるゲート電圧によっ
てON状態となるので、I/O線124からトランジス
タTR1,ビット線BL1,およびこのメモリトランジ
スタMCを介してソース線SLに電流が流れる。
タMCの記憶データが“1”であれば、このメモリセル
MCはXデコーダ14から与えられるゲート電圧によっ
てON状態となるので、I/O線124からトランジス
タTR1,ビット線BL1,およびこのメモリトランジ
スタMCを介してソース線SLに電流が流れる。
【0053】しかし、選択されたメモリトランジスタの
記憶データが“0”であれば、このメモリトランジスタ
は5V程度のゲート電圧によってON状態とならないた
め、I/O線124からソース線SLに流れる電流は生
じない。
記憶データが“0”であれば、このメモリトランジスタ
は5V程度のゲート電圧によってON状態とならないた
め、I/O線124からソース線SLに流れる電流は生
じない。
【0054】データ書込時には、書込回路182は動作
せずセンスアンプ181が動作する。センスアンプ18
1は、I/O線124の電位変化を検知して、その検知
結果に応じたデータ信号を出力する。
せずセンスアンプ181が動作する。センスアンプ18
1は、I/O線124の電位変化を検知して、その検知
結果に応じたデータ信号を出力する。
【0055】具体的には、I/O線124からソース線
SLに電流が流れることによって、I/O線124の電
位が低下すると、センスアンプ181は、この電位低下
を検知して、データ“1”に対応する電位を出力する。
Y/O線124からソース線SLに流れる電流が生じ
ず、I/O線124の電位が低下しなければ、センスア
ンプ181は、データ“0”に対応する電位を出力す
る。
SLに電流が流れることによって、I/O線124の電
位が低下すると、センスアンプ181は、この電位低下
を検知して、データ“1”に対応する電位を出力する。
Y/O線124からソース線SLに流れる電流が生じ
ず、I/O線124の電位が低下しなければ、センスア
ンプ181は、データ“0”に対応する電位を出力す
る。
【0056】このように、データ書込時には、選択され
たメモリセルの記憶データがセンスアンプ181によっ
て読出される。
たメモリセルの記憶データがセンスアンプ181によっ
て読出される。
【0057】データ消去時には、Yデコーダ16は、各
Yゲート120〜123とYデコーダ16とを接続する
接続線Y1〜Y3のすべてにローレベルの電位を与え
る。これによって、各Yゲート120〜123におい
て、トランジスタTR1〜TR3がすべてOFF状態と
なるので、各メモリセルブロック110〜113におい
て、ビット線BL1〜BL3はすべてフローティング状
態となる。
Yゲート120〜123とYデコーダ16とを接続する
接続線Y1〜Y3のすべてにローレベルの電位を与え
る。これによって、各Yゲート120〜123におい
て、トランジスタTR1〜TR3がすべてOFF状態と
なるので、各メモリセルブロック110〜113におい
て、ビット線BL1〜BL3はすべてフローティング状
態となる。
【0058】一方、Xデコーダ14は、データ消去時に
おいて、すべてのワード線WL1〜WL3に接地電位を
与え、消去回路183は、メモリセルブロック110〜
113のうちのいずれかのソース線SLに12V程度の
高電位を与え、他のすべてのソース線SLを低電位にす
る。
おいて、すべてのワード線WL1〜WL3に接地電位を
与え、消去回路183は、メモリセルブロック110〜
113のうちのいずれかのソース線SLに12V程度の
高電位を与え、他のすべてのソース線SLを低電位にす
る。
【0059】したがって、消去回路183により高電位
を付与されたソース線SLに接続されるメモリセルブロ
ックにおいてのみ、すべてのメモリトランジスタのフロ
ーティングゲート310およびソース330間にソース
330を高電位側とする高電圧が印加されて、すべての
メモリトランジスタのフローティングゲート310から
電子が引き抜かれる。
を付与されたソース線SLに接続されるメモリセルブロ
ックにおいてのみ、すべてのメモリトランジスタのフロ
ーティングゲート310およびソース330間にソース
330を高電位側とする高電圧が印加されて、すべての
メモリトランジスタのフローティングゲート310から
電子が引き抜かれる。
【0060】このように、データ消去時には、メモリセ
ルアレイ11内のメモリセルの記憶データがブロック単
位で一括して消去される。
ルアレイ11内のメモリセルの記憶データがブロック単
位で一括して消去される。
【0061】なお、ソース線SLがすべてのメモリセル
ブロック110〜113に共通に設けられていれば、デ
ータ消去時にこのソース線SLに高電圧が印加されるこ
とによって、メモリセルアレイ11内のすべてのメモリ
セルのフローティングゲート310からソース330に
電子が引き抜かれる。つまり、メモリセルアレイ11内
のすべてのメモリセルのデータが一括して消去される。
ブロック110〜113に共通に設けられていれば、デ
ータ消去時にこのソース線SLに高電圧が印加されるこ
とによって、メモリセルアレイ11内のすべてのメモリ
セルのフローティングゲート310からソース330に
電子が引き抜かれる。つまり、メモリセルアレイ11内
のすべてのメモリセルのデータが一括して消去される。
【0062】なお、実際には、フラッシュEEPROM
10は、外部から与えられる種々の制御信号によって制
御されて、上記のような一連の回路動作を実現するよう
に構成される。
10は、外部から与えられる種々の制御信号によって制
御されて、上記のような一連の回路動作を実現するよう
に構成される。
【0063】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
フラッシュEEPROMによれば、すべてのメモリセル
のデータを一括して、または、1つのメモリセルブロッ
ク内のメモリセルの記憶データを一括して消去すること
が可能である。
フラッシュEEPROMによれば、すべてのメモリセル
のデータを一括して、または、1つのメモリセルブロッ
ク内のメモリセルの記憶データを一括して消去すること
が可能である。
【0064】1つのメモリセルブロック内のすべてのメ
モリセルの記憶データを一括して消去することができる
構成のフラッシュEEPROMにおいては、データ書込
が、1つのメモリセルブロック内のすべてのメモリセル
に対して順に行なわれた後、他の1つのメモリセルブロ
ック内のすべてのメモリセルに対して順に行なわれると
いう工程が繰返されて、すべてのメモリセルブロックに
データが書込まれる。
モリセルの記憶データを一括して消去することができる
構成のフラッシュEEPROMにおいては、データ書込
が、1つのメモリセルブロック内のすべてのメモリセル
に対して順に行なわれた後、他の1つのメモリセルブロ
ック内のすべてのメモリセルに対して順に行なわれると
いう工程が繰返されて、すべてのメモリセルブロックに
データが書込まれる。
【0065】一方、1つのメモリセルブロックの記憶デ
ータのみを書換える場合、このメモリセルブロックの記
憶データのみを消去した後、このメモリセルブロック内
のすべてのメモリセルに順に新たなデータを書込む必要
がある。このため、記憶データをブロック単位で一括消
去可能なフラッシュEPROMによれば、すべてのメモ
リセルブロックにデータが書込まれた後、任意の1つの
ブロックの記憶データのみを書換えたり消去したりする
ことができる。
ータのみを書換える場合、このメモリセルブロックの記
憶データのみを消去した後、このメモリセルブロック内
のすべてのメモリセルに順に新たなデータを書込む必要
がある。このため、記憶データをブロック単位で一括消
去可能なフラッシュEPROMによれば、すべてのメモ
リセルブロックにデータが書込まれた後、任意の1つの
ブロックの記憶データのみを書換えたり消去したりする
ことができる。
【0066】一方、1つのメモリセルブロック内のすべ
てのビットのデータを変更する必要が生じることは実際
には少なく、いくつかのビットのデータは変更する必要
がないことが多い。しかし、データ書換え時には1つの
メモリセルブロック内のすべてのメモリセルの記憶デー
タが消去されるので、データを変更される必要のないメ
モリセルに対しても外部から再び書込データを入力しな
ければならない。このような書込データの再入力の際に
は、人為的な原因によって書込データに誤りが生じやす
いため、データ書換え後のメモリセルブロックの記憶デ
ータが誤ったものとなる可能性がある。そのため、すで
にデータが書込まれているメモリセルブロックに対して
データ書換えの要求が生じた場合には、理想的には、デ
ータを変更する必要のあるビットのメモリセルに対して
のみ外部から書換え用のデータが入力されるべきであ
る。そのためには、まず、データ書換えの対象となった
メモリセルブロックが、すでにデータが消去された状態
であるか、すでに書込まれた状態であるかを確認する必
要がある。
てのビットのデータを変更する必要が生じることは実際
には少なく、いくつかのビットのデータは変更する必要
がないことが多い。しかし、データ書換え時には1つの
メモリセルブロック内のすべてのメモリセルの記憶デー
タが消去されるので、データを変更される必要のないメ
モリセルに対しても外部から再び書込データを入力しな
ければならない。このような書込データの再入力の際に
は、人為的な原因によって書込データに誤りが生じやす
いため、データ書換え後のメモリセルブロックの記憶デ
ータが誤ったものとなる可能性がある。そのため、すで
にデータが書込まれているメモリセルブロックに対して
データ書換えの要求が生じた場合には、理想的には、デ
ータを変更する必要のあるビットのメモリセルに対して
のみ外部から書換え用のデータが入力されるべきであ
る。そのためには、まず、データ書換えの対象となった
メモリセルブロックが、すでにデータが消去された状態
であるか、すでに書込まれた状態であるかを確認する必
要がある。
【0067】また、データ書換えおよび消去が繰返され
ると、すでにデータが消去されているメモリセルブロッ
クに対してデータの書換えや消去の要求が生じる場合が
ある。しかしながら、各メモリセルのデータ書換え可能
回数は有限であるので、すでにデータが消去されたメモ
リセルブロックに対してデータ消去のための高圧印加と
いう電気的なストレスが加えられることは好ましくな
い。そこで、すでにデータが消去されているメモリセル
ブロックに対してはそれを確認し、むだなデータ消去
(データ書換えのための予備的なデータ消去を含む)が
行なわれないようにする必要がある。
ると、すでにデータが消去されているメモリセルブロッ
クに対してデータの書換えや消去の要求が生じる場合が
ある。しかしながら、各メモリセルのデータ書換え可能
回数は有限であるので、すでにデータが消去されたメモ
リセルブロックに対してデータ消去のための高圧印加と
いう電気的なストレスが加えられることは好ましくな
い。そこで、すでにデータが消去されているメモリセル
ブロックに対してはそれを確認し、むだなデータ消去
(データ書換えのための予備的なデータ消去を含む)が
行なわれないようにする必要がある。
【0068】具体的には、このような確認のために、デ
ータ書換えあるいはデータ消去の前に、データ書換えあ
るいはデータ消去が行なわれるべきメモリセルブロック
内のすべてのメモリセルの記憶データを順次読出し、読
出した記憶データがすべてデータ“1”であるか否かを
調べる必要がある。このメモリセルブロックから読出さ
れたデータがすべて“1”であれば、このメモリセルブ
ロックの記憶データはすでに消去されていると考えら
れ、このメモリセルブロックから読出された少なくとも
いずれか1つの記憶データが“0”であれば、このメモ
リセルブロックにはすでにデータが書込まれていると考
えられる。
ータ書換えあるいはデータ消去の前に、データ書換えあ
るいはデータ消去が行なわれるべきメモリセルブロック
内のすべてのメモリセルの記憶データを順次読出し、読
出した記憶データがすべてデータ“1”であるか否かを
調べる必要がある。このメモリセルブロックから読出さ
れたデータがすべて“1”であれば、このメモリセルブ
ロックの記憶データはすでに消去されていると考えら
れ、このメモリセルブロックから読出された少なくとも
いずれか1つの記憶データが“0”であれば、このメモ
リセルブロックにはすでにデータが書込まれていると考
えられる。
【0069】したがって、ブロック単位でのデータ書換
えおよびデータ消去が可能なフラッシュEEPROMに
おいては、データ書換えあるいはデータ消去の前の、こ
のような確認のためのデータ読出が必要となるので、デ
ータ書換えおよびデータ消去に要する時間がいずれもこ
の読出に要する時間の分だけ長くなる。各メモリセルブ
ロック内のメモリセルの数が多いほど、データ書換えあ
るいはデータ消去の前のデータ読出によって費やされる
時間は長くなり、このような問題が顕著となる。
えおよびデータ消去が可能なフラッシュEEPROMに
おいては、データ書換えあるいはデータ消去の前の、こ
のような確認のためのデータ読出が必要となるので、デ
ータ書換えおよびデータ消去に要する時間がいずれもこ
の読出に要する時間の分だけ長くなる。各メモリセルブ
ロック内のメモリセルの数が多いほど、データ書換えあ
るいはデータ消去の前のデータ読出によって費やされる
時間は長くなり、このような問題が顕著となる。
【0070】それゆえに、本発明の目的は、上記のよう
な問題点を解決し、ブロック単位でのデータ書換えおよ
びデータ消去をより高速に行なうことができる不揮発性
半導体記憶装置を提供することである。
な問題点を解決し、ブロック単位でのデータ書換えおよ
びデータ消去をより高速に行なうことができる不揮発性
半導体記憶装置を提供することである。
【0071】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置
は、複数のブロックに分割されたメモリセルアレイと、
これら複数のブロックの各々ごとに、そのブロックに含
まれるすべてのメモリセルのデータを一括して消去する
ため、これらすべてのメモリセルに一括して高電圧を印
加するデータ消去手段と、これら複数のブロックの各々
ごとに、そのブロックに含まれるすべてのメモリセルに
データを書込むデータ書込手段と、これら複数のブロッ
クにそれぞれ対応して設けられる複数の記憶手段と、こ
の複数の記憶手段からデータを読出すデータ読出手段と
を備える。各ブロックは、複数の不揮発性メモリセルを
有する。
するために、本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置
は、複数のブロックに分割されたメモリセルアレイと、
これら複数のブロックの各々ごとに、そのブロックに含
まれるすべてのメモリセルのデータを一括して消去する
ため、これらすべてのメモリセルに一括して高電圧を印
加するデータ消去手段と、これら複数のブロックの各々
ごとに、そのブロックに含まれるすべてのメモリセルに
データを書込むデータ書込手段と、これら複数のブロッ
クにそれぞれ対応して設けられる複数の記憶手段と、こ
の複数の記憶手段からデータを読出すデータ読出手段と
を備える。各ブロックは、複数の不揮発性メモリセルを
有する。
【0072】複数の記憶手段の各々は、対応するブロッ
クにすでにデータが書込まれているか否かを示すデータ
を記憶するように構成される。データ読出手段は、これ
ら複数の記憶手段からデータを読出す。
クにすでにデータが書込まれているか否かを示すデータ
を記憶するように構成される。データ読出手段は、これ
ら複数の記憶手段からデータを読出す。
【0073】
【作用】本発明にかかる不揮発性半導体記憶装置は、上
記のように構成されるので、メモリセルアレイを構成す
る各ブロックの状態(データがすでに書込まれている
か、データが消去されているか)が、そのブロックに対
するデータ消去またはデータ書込みに先立って、このブ
ロックに対応して設けられた記憶手段から読出され得
る。このため、各ブロックへのデータ書込および、各ブ
ロックのデータ消去は、そのブロックの状態を確認した
上で行なうことができるようになる。
記のように構成されるので、メモリセルアレイを構成す
る各ブロックの状態(データがすでに書込まれている
か、データが消去されているか)が、そのブロックに対
するデータ消去またはデータ書込みに先立って、このブ
ロックに対応して設けられた記憶手段から読出され得
る。このため、各ブロックへのデータ書込および、各ブ
ロックのデータ消去は、そのブロックの状態を確認した
上で行なうことができるようになる。
【0074】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のフラッシュEE
PROMの全体構成を示す概略ブロック図である。
PROMの全体構成を示す概略ブロック図である。
【0075】図1を参照して、このフラッシュEEPR
OMは、図3に示される従来のフラッシュEEPROM
に含まれる機能ブロックに加えて、制御回路19,ブロ
ックデコーダ21,および状態記憶部20を含む。この
フラッシュEEPROMの他の部分の構成および動作
は、図3に示される従来のフラッシュEEPROMにお
けるそれと同様であるので説明は省略する。
OMは、図3に示される従来のフラッシュEEPROM
に含まれる機能ブロックに加えて、制御回路19,ブロ
ックデコーダ21,および状態記憶部20を含む。この
フラッシュEEPROMの他の部分の構成および動作
は、図3に示される従来のフラッシュEEPROMにお
けるそれと同様であるので説明は省略する。
【0076】状態記憶部20は、メモリセルブロック1
10〜113にそれぞれ対応して設けられる状態記憶回
路200,210,220,230を含む。
10〜113にそれぞれ対応して設けられる状態記憶回
路200,210,220,230を含む。
【0077】ブロックデコーダ21は、外部からの列ア
ドレス信号B0〜Bnのうち、データが書込まれるべ
き、または、データを読出されるべきメモリセルが配列
されたメモリセル列がメモリセルブロック110〜11
3のうちのいずれに属するか、すなわちブロックアドレ
スを示す信号を、アドレスバッファ15を介して受け
る。
ドレス信号B0〜Bnのうち、データが書込まれるべ
き、または、データを読出されるべきメモリセルが配列
されたメモリセル列がメモリセルブロック110〜11
3のうちのいずれに属するか、すなわちブロックアドレ
スを示す信号を、アドレスバッファ15を介して受け
る。
【0078】一般に、ブロック分割されたメモリセルア
レイを有する半導体記憶装置において、列アドレス信号
の上位ビットの信号が、ブロックアドレスを示す信号と
される。本実施例では、メモリセルアレイ11が4つの
ブロック110〜113に分割されるので、ブロックア
ドレスは2ビットの信号で示すことができる。そこで、
本実施例では、列アドレス信号B0〜Bnのうち、上位
2ビットの信号B(n−1)およびBnがブロックアド
レス信号であるものとする。
レイを有する半導体記憶装置において、列アドレス信号
の上位ビットの信号が、ブロックアドレスを示す信号と
される。本実施例では、メモリセルアレイ11が4つの
ブロック110〜113に分割されるので、ブロックア
ドレスは2ビットの信号で示すことができる。そこで、
本実施例では、列アドレス信号B0〜Bnのうち、上位
2ビットの信号B(n−1)およびBnがブロックアド
レス信号であるものとする。
【0079】ブロックデコーダ21は、アドレスバッフ
ァ15によりバッファリングされたブロックアドレス信
号をデコードして、状態記憶回路200〜230のうち
の1つを活性化する。
ァ15によりバッファリングされたブロックアドレス信
号をデコードして、状態記憶回路200〜230のうち
の1つを活性化する。
【0080】状態記憶回路200,210,220,2
30の各々は、対応するメモリセルブロック110〜1
13がどのような状態にあるのか(すでにデータが書込
まれた状態にあるのか、すでにデータが消去された状態
にあるのか)を記憶する。
30の各々は、対応するメモリセルブロック110〜1
13がどのような状態にあるのか(すでにデータが書込
まれた状態にあるのか、すでにデータが消去された状態
にあるのか)を記憶する。
【0081】図2は、Yゲート120〜123およびメ
モリセルブロック110〜113の具体構成とともに状
態記憶回路200,210,220,230の構成の一
例を示す回路図である。図2には、メモリセルブロック
110〜113のうちの任意の1つに対応して設けられ
るYゲート120〜123および状態記憶回路200,
210,220,230が代表的に示される。なお、接
続線等も、1つのメモリセルブロックに関与するものの
みが示され、他のメモリセルブロックに関与するものは
省略される。
モリセルブロック110〜113の具体構成とともに状
態記憶回路200,210,220,230の構成の一
例を示す回路図である。図2には、メモリセルブロック
110〜113のうちの任意の1つに対応して設けられ
るYゲート120〜123および状態記憶回路200,
210,220,230が代表的に示される。なお、接
続線等も、1つのメモリセルブロックに関与するものの
みが示され、他のメモリセルブロックに関与するものは
省略される。
【0082】図2には、各メモリセルブロック110〜
113が3行×3列に配列されたメモリセルMCによっ
て構成される場合が例示される。以下、図2を参照しな
がら、状態記憶回路200,210,220,230の
構成および動作について説明する。
113が3行×3列に配列されたメモリセルMCによっ
て構成される場合が例示される。以下、図2を参照しな
がら、状態記憶回路200,210,220,230の
構成および動作について説明する。
【0083】状態記憶回路200,210,220,2
30の各々は、メモリセルMCCと、インバータINV
と、インバータINVの出力端およびI/O線124間
に設けられるNチャネルMOSトランジスタTRRと、
書込/消去回路300とを含む。メモリセルMCCは、
ダイオード接続されたNチャネルMOSトランジスタ4
00を介して駆動電圧源に接続される。
30の各々は、メモリセルMCCと、インバータINV
と、インバータINVの出力端およびI/O線124間
に設けられるNチャネルMOSトランジスタTRRと、
書込/消去回路300とを含む。メモリセルMCCは、
ダイオード接続されたNチャネルMOSトランジスタ4
00を介して駆動電圧源に接続される。
【0084】状態記憶回路200,210,220,2
30のそれぞれに設けられたトランジスタTRRのゲー
トは、別々の信号線YYを介してブロックデコーダ21
に接続される。
30のそれぞれに設けられたトランジスタTRRのゲー
トは、別々の信号線YYを介してブロックデコーダ21
に接続される。
【0085】メモリセルMCCは、FAMOSトランジ
スタによって構成される。各状態記憶回路200,21
0,220,230において、メモリセルMCCを構成
するトランジスタのコントロールゲート,ドレイン,お
よびソースはいずれも書込/消去回路300に接続され
る。
スタによって構成される。各状態記憶回路200,21
0,220,230において、メモリセルMCCを構成
するトランジスタのコントロールゲート,ドレイン,お
よびソースはいずれも書込/消去回路300に接続され
る。
【0086】ブロックデコーダ21は、ブロックアドレ
ス信号B(n−1),Bnをデコードして、選択される
メモリセルが配列されたメモリセルブロック(110〜
113のうちのいずれか1つ)に対応して設けられた状
態記憶回路(200,210,220,230のうちの
いずれか1つ)内の書込/消去回路300およびトラン
ジスタTRRのゲートにのみハイレベルの電位を与え、
他の状態記憶回路内の書込/消去回路300およびトラ
ンジスタTRRのゲートにはすべてローレベルの電位を
与える。これによって、状態記憶回路200,210,
220,230のうちの1つにおいてのみ、トランジス
タTRRがI/O線124に電極に接続され、かつ、書
込/消去回路300が活性化される。
ス信号B(n−1),Bnをデコードして、選択される
メモリセルが配列されたメモリセルブロック(110〜
113のうちのいずれか1つ)に対応して設けられた状
態記憶回路(200,210,220,230のうちの
いずれか1つ)内の書込/消去回路300およびトラン
ジスタTRRのゲートにのみハイレベルの電位を与え、
他の状態記憶回路内の書込/消去回路300およびトラ
ンジスタTRRのゲートにはすべてローレベルの電位を
与える。これによって、状態記憶回路200,210,
220,230のうちの1つにおいてのみ、トランジス
タTRRがI/O線124に電極に接続され、かつ、書
込/消去回路300が活性化される。
【0087】活性化された書込/消去回路300は、対
応するメモリセルブロック110〜113へのデータ書
込期間中に、メモリトランジスタMCCのコントロール
ゲート,ドレイン,およびソースにそれぞれ、12V,
7V,および0Vの電位を供給する。このため、メモリ
トランジスタMCCのフローティングゲートにはアバラ
ンシェ崩壊によって生じた電子が注入される。その後、
書込/消去回路300は、メモリトランジスタMCCの
ドレインへの高電位の付与を停止し、メモリトランジス
タMCCのゲート電位を5Vにする。このときメモリト
ランジスタMCCのしきい値電圧は高いため、メモリト
ランジスタMCCはこのゲート電位5VによってOFF
状態となる。したがって、メモリトランジスタMCCの
ドレイン電位は、常時ON状態のトランジスタ400が
ノードNDに供給する電荷によってハイレベルとなる。
応するメモリセルブロック110〜113へのデータ書
込期間中に、メモリトランジスタMCCのコントロール
ゲート,ドレイン,およびソースにそれぞれ、12V,
7V,および0Vの電位を供給する。このため、メモリ
トランジスタMCCのフローティングゲートにはアバラ
ンシェ崩壊によって生じた電子が注入される。その後、
書込/消去回路300は、メモリトランジスタMCCの
ドレインへの高電位の付与を停止し、メモリトランジス
タMCCのゲート電位を5Vにする。このときメモリト
ランジスタMCCのしきい値電圧は高いため、メモリト
ランジスタMCCはこのゲート電位5VによってOFF
状態となる。したがって、メモリトランジスタMCCの
ドレイン電位は、常時ON状態のトランジスタ400が
ノードNDに供給する電荷によってハイレベルとなる。
【0088】逆に、対応するメモリセルブロック110
〜113のデータ消去期間中には、活性化された書込/
消去回路300は、メモリトランジスタMCCのコント
ロールゲートおよびソースの電位をそれぞれ0Vおよび
10Vにし、かつ、メモリトランジスタMCCのドレイ
ンをフローティング状態にする。これによって、メモリ
トランジスタMCCにおいてフローティングゲートおよ
びソース間にトンネル現象が生じ、フローティングゲー
トに注入されていた電子がソースに引き抜かれる。この
ため、メモリトランジスタMCCのしきい値電圧は低く
なる。その後、書込/消去回路300は、メモリトラン
ジスタMCCのコントロールゲートおよびソースの電位
をそれぞれ5Vおよび0Vにする。このときメモリトラ
ンジスタMCCのしきい値電圧は低いため、メモリトラ
ンジスタMCCは、このゲート電位5VによってON状
態となる。したがって、駆動電圧源からトランジスタ4
00およびメモリトランジスタMCCに電流が流れるの
で、メモリトランジスタMCCのドレイン電位は、トラ
ンジスタ400のON抵抗値とメモリトランジスタMC
CのON抵抗値との比によって決定される。トランジス
タ400のON抵抗値は、メモリトランジスタMCCの
ON抵抗値よりも十分に高く設定される。このため、メ
モリトランジスタMCCのドレイン電位は、ソース電位
0Vに近くなりローレベルとなる。
〜113のデータ消去期間中には、活性化された書込/
消去回路300は、メモリトランジスタMCCのコント
ロールゲートおよびソースの電位をそれぞれ0Vおよび
10Vにし、かつ、メモリトランジスタMCCのドレイ
ンをフローティング状態にする。これによって、メモリ
トランジスタMCCにおいてフローティングゲートおよ
びソース間にトンネル現象が生じ、フローティングゲー
トに注入されていた電子がソースに引き抜かれる。この
ため、メモリトランジスタMCCのしきい値電圧は低く
なる。その後、書込/消去回路300は、メモリトラン
ジスタMCCのコントロールゲートおよびソースの電位
をそれぞれ5Vおよび0Vにする。このときメモリトラ
ンジスタMCCのしきい値電圧は低いため、メモリトラ
ンジスタMCCは、このゲート電位5VによってON状
態となる。したがって、駆動電圧源からトランジスタ4
00およびメモリトランジスタMCCに電流が流れるの
で、メモリトランジスタMCCのドレイン電位は、トラ
ンジスタ400のON抵抗値とメモリトランジスタMC
CのON抵抗値との比によって決定される。トランジス
タ400のON抵抗値は、メモリトランジスタMCCの
ON抵抗値よりも十分に高く設定される。このため、メ
モリトランジスタMCCのドレイン電位は、ソース電位
0Vに近くなりローレベルとなる。
【0089】このように、各状態記憶回路200,21
0,220,230内のメモリセルMCCには、この状
態記憶回路に対応するメモリセルブロック110〜11
3へのデータ書込時にデータ“0”が書込まれ、このメ
モリセルブロックのデータ消去時には、データ“1”が
書込まれる。これによって、各メモリセルブロック11
0〜113に対するデータ書込終了時およびデータ消去
終了時にはそれぞれ、対応する状態記憶回路200,2
10,220,230内のインバータINVの入力端N
D1には、ハイレベルの電位およびローレベルの電位が
保持される。したがって、各状態記憶回路200,21
0,220,230のインバータINVの出力電位は、
対応するメモリセルブロック110〜113に対するデ
ータ書込終了時およびデータ消去終了時にそれぞれ、デ
ータ“0”に対応するローレベルおよび、データ“1”
に対応するハイレベルとなる。
0,220,230内のメモリセルMCCには、この状
態記憶回路に対応するメモリセルブロック110〜11
3へのデータ書込時にデータ“0”が書込まれ、このメ
モリセルブロックのデータ消去時には、データ“1”が
書込まれる。これによって、各メモリセルブロック11
0〜113に対するデータ書込終了時およびデータ消去
終了時にはそれぞれ、対応する状態記憶回路200,2
10,220,230内のインバータINVの入力端N
D1には、ハイレベルの電位およびローレベルの電位が
保持される。したがって、各状態記憶回路200,21
0,220,230のインバータINVの出力電位は、
対応するメモリセルブロック110〜113に対するデ
ータ書込終了時およびデータ消去終了時にそれぞれ、デ
ータ“0”に対応するローレベルおよび、データ“1”
に対応するハイレベルとなる。
【0090】メモリセルMCCは、一旦データ“0”を
書込まれると、このメモリセルMCCが設けられた状態
記憶回路(200,210,220,230のうちのい
ずれか)に対応するメモリセルブロック(110〜11
3のうちのいずれか)のデータが消去されるまでこのデ
ータ“0”を保持する。したがって、各状態記憶回路2
00,210,220,230の記憶データは、対応す
るメモリセルブロック110〜113がデータが書込ま
れた状態にある期間“0”であり、対応するメモリセル
ブロック110〜113がデータが消去された状態にあ
る期間“1”である。
書込まれると、このメモリセルMCCが設けられた状態
記憶回路(200,210,220,230のうちのい
ずれか)に対応するメモリセルブロック(110〜11
3のうちのいずれか)のデータが消去されるまでこのデ
ータ“0”を保持する。したがって、各状態記憶回路2
00,210,220,230の記憶データは、対応す
るメモリセルブロック110〜113がデータが書込ま
れた状態にある期間“0”であり、対応するメモリセル
ブロック110〜113がデータが消去された状態にあ
る期間“1”である。
【0091】メモリセルアレイ11へのデータ書込時お
よびメモリセルブロック110〜113のデータ消去時
には、状態記憶回路200,210,220,230に
記憶されたデータが読出される。
よびメモリセルブロック110〜113のデータ消去時
には、状態記憶回路200,210,220,230に
記憶されたデータが読出される。
【0092】具体的には、制御回路19が、外部制御信
号によってメモリセルアレイ11へのデータ書込みまた
は、メモリセルアレイ11のデータ消去が指示されたこ
とに応答して、Yデコーダ16を不活性化しブロックデ
コーダ21を活性化する。
号によってメモリセルアレイ11へのデータ書込みまた
は、メモリセルアレイ11のデータ消去が指示されたこ
とに応答して、Yデコーダ16を不活性化しブロックデ
コーダ21を活性化する。
【0093】Yデコーダ16が不活性化されることによ
って、Yデコーダ16の出力電位はすべてローレベルと
なるので、各Yゲート120〜123内のすべてのトラ
ンジスタTR1〜TR3がOFF状態となって、対応す
るメモリセルブロック110〜113内のすべてのビッ
ト線BLをセンスアンプおよび書込/消去回路18から
電気的に切り離す。
って、Yデコーダ16の出力電位はすべてローレベルと
なるので、各Yゲート120〜123内のすべてのトラ
ンジスタTR1〜TR3がOFF状態となって、対応す
るメモリセルブロック110〜113内のすべてのビッ
ト線BLをセンスアンプおよび書込/消去回路18から
電気的に切り離す。
【0094】一方、ブロックデコーダ21は活性化され
ることによって、アドレスバッファ15を介して与えら
れる外部ブロックアドレス信号をデコードするので、デ
ータが書込まれるべき、または、データを消去されるべ
きメモリセルブロック(110〜113のうちのいずれ
か)に対応して設けられた状態記憶回路(200,21
0,220,230のうちのいずれか)内のトランジス
タTRRがON状態となり、書込/消去回路300が活
性化される。活性化された書込/消去回路300は、メ
モリトランジスタMCCのコントロールゲートに5Vを
付与する。このため、センスアンプ181は、ビット線
BL1〜BL3に流れる電流の有無ではなく、この状態
記憶回路内のメモリセルMCCに流れる電流の有無をイ
ンバータINVの出力に基づいて検知する。つまり、こ
の状態記憶回路内のメモリセルMCCの記憶データが読
出される。
ることによって、アドレスバッファ15を介して与えら
れる外部ブロックアドレス信号をデコードするので、デ
ータが書込まれるべき、または、データを消去されるべ
きメモリセルブロック(110〜113のうちのいずれ
か)に対応して設けられた状態記憶回路(200,21
0,220,230のうちのいずれか)内のトランジス
タTRRがON状態となり、書込/消去回路300が活
性化される。活性化された書込/消去回路300は、メ
モリトランジスタMCCのコントロールゲートに5Vを
付与する。このため、センスアンプ181は、ビット線
BL1〜BL3に流れる電流の有無ではなく、この状態
記憶回路内のメモリセルMCCに流れる電流の有無をイ
ンバータINVの出力に基づいて検知する。つまり、こ
の状態記憶回路内のメモリセルMCCの記憶データが読
出される。
【0095】具体的には、メモリトランジスタMCCの
フローティングゲートに電子が注入されていれば、この
メモリトランジスタMCCのしきい値電圧は高いので、
このメモリトランジスタMCCは5Vのゲート電位によ
ってON状態とはならない。このため、このメモリトラ
ンジスタMCCに電流が流れず、インバータINVの出
力電位はローレベルとなる。逆に、このメモリトランジ
スタMCCのフローティングゲートに電子が注入されて
いなければ、このメモリトランジスタMCCは5Vのゲ
ート電位によってON状態となる。このため、このメモ
リトランジスタMCCに電流が流れ、インバータINV
の出力電位はハイレベルとなる。センスアンプ181
は、トランジスタTRRを介してこのインバータINV
の出力電位を受け、これを感知・増幅する。
フローティングゲートに電子が注入されていれば、この
メモリトランジスタMCCのしきい値電圧は高いので、
このメモリトランジスタMCCは5Vのゲート電位によ
ってON状態とはならない。このため、このメモリトラ
ンジスタMCCに電流が流れず、インバータINVの出
力電位はローレベルとなる。逆に、このメモリトランジ
スタMCCのフローティングゲートに電子が注入されて
いなければ、このメモリトランジスタMCCは5Vのゲ
ート電位によってON状態となる。このため、このメモ
リトランジスタMCCに電流が流れ、インバータINV
の出力電位はハイレベルとなる。センスアンプ181
は、トランジスタTRRを介してこのインバータINV
の出力電位を受け、これを感知・増幅する。
【0096】任意の状態記憶回路200,120,22
0,230から読出されたデータが“0”であれば、こ
の状態記憶回路に対応して設けられたメモリセルブロッ
ク110〜113にはすでにデータが書込まれていると
考えられる。逆に、任意の状態記憶回路200,21
0,220,230から読出されたデータが“1”であ
れば、この状態記憶回路に対応して設けられたメモリセ
ルブロックからデータは消去されていると考えられる。
0,230から読出されたデータが“0”であれば、こ
の状態記憶回路に対応して設けられたメモリセルブロッ
ク110〜113にはすでにデータが書込まれていると
考えられる。逆に、任意の状態記憶回路200,21
0,220,230から読出されたデータが“1”であ
れば、この状態記憶回路に対応して設けられたメモリセ
ルブロックからデータは消去されていると考えられる。
【0097】そこで、図1の制御回路19は、外部から
データ書込要求およびデータ消去要求に応答して状態記
憶部20から読出されたデータに基づいて、メモリセル
アレイ11へのデータ書込みまたは、メモリセルアレイ
11のデータ消去のための回路動作を実行または禁止す
る。
データ書込要求およびデータ消去要求に応答して状態記
憶部20から読出されたデータに基づいて、メモリセル
アレイ11へのデータ書込みまたは、メモリセルアレイ
11のデータ消去のための回路動作を実行または禁止す
る。
【0098】たとえば、図1において、メモリセルブロ
ック110へのデータ書込が外部から指示された場合、
状態記憶回路200から読出されたデータが“1”であ
れば、このメモリセルブロック110のデータはすでに
消去されていると考えられるので、制御回路19は、デ
ータ消去のための回路動作を実行させず、メモリセルブ
ロック110に外部からの入力データを書込むための前
述のような回路動作のみを実行させる。しかし、状態記
憶回路200から読出されたデータが“0”であれば、
メモリセルブロック110にはすでにデータが書込まれ
ていると考えられるので、そのような回路動作を禁止し
たり、あるいは、メモリセルブロック110のデータを
消去するための前述のような回路動作を実行させた後、
データ書込みのための回路動作を実行させる。同様に、
メモリセルブロック110のデータ消去が外部から指示
された場合に、状態記憶回路200から読出されたデー
タが“0”であれば、メモリセルブロック110にデー
タが書込まれているので、制御回路19は、このデータ
を消去するための回路動作を実行させる。しかし、状態
記憶回路200から読出されたデータが“1”であれ
ば、メモリセルブロック110のデータはすでに消去さ
れているので、制御回路19は、そのような回路動作を
禁止する。
ック110へのデータ書込が外部から指示された場合、
状態記憶回路200から読出されたデータが“1”であ
れば、このメモリセルブロック110のデータはすでに
消去されていると考えられるので、制御回路19は、デ
ータ消去のための回路動作を実行させず、メモリセルブ
ロック110に外部からの入力データを書込むための前
述のような回路動作のみを実行させる。しかし、状態記
憶回路200から読出されたデータが“0”であれば、
メモリセルブロック110にはすでにデータが書込まれ
ていると考えられるので、そのような回路動作を禁止し
たり、あるいは、メモリセルブロック110のデータを
消去するための前述のような回路動作を実行させた後、
データ書込みのための回路動作を実行させる。同様に、
メモリセルブロック110のデータ消去が外部から指示
された場合に、状態記憶回路200から読出されたデー
タが“0”であれば、メモリセルブロック110にデー
タが書込まれているので、制御回路19は、このデータ
を消去するための回路動作を実行させる。しかし、状態
記憶回路200から読出されたデータが“1”であれ
ば、メモリセルブロック110のデータはすでに消去さ
れているので、制御回路19は、そのような回路動作を
禁止する。
【0099】それゆえ、データ書換え時や消去時に、既
にデータが消去されたメモリセルブロックにデータ消去
のための高圧がむだに印加されたりすることはない。
にデータが消去されたメモリセルブロックにデータ消去
のための高圧がむだに印加されたりすることはない。
【0100】このように、本実施例では、4つのメモリ
セルブロック110〜113のそれぞれに関し、すでに
データが書込まれているか、すでにデータが消去されて
いるかが、1ビットのデータとして対応する状態記憶回
路200,210,220,230に記憶されるので、
任意の1つのメモリセルブロックに関し、すでにデータ
が書込まれているか、すでにデータが消去されているか
は、このメモリセルブロックに対応して設けられた状態
記憶回路内の1つのメモリセルMCCからデータを読出
すことによって知ることができる。したがって、各メモ
リセルブロックの状態を、1つのメモリセルからのデー
タ読出時間という非常に短い時間で確認することができ
る。この結果、各メモリセルブロックのデータの書換え
および、データ消去が、アクセスタイムの増大を伴うこ
となく実行可能となる。
セルブロック110〜113のそれぞれに関し、すでに
データが書込まれているか、すでにデータが消去されて
いるかが、1ビットのデータとして対応する状態記憶回
路200,210,220,230に記憶されるので、
任意の1つのメモリセルブロックに関し、すでにデータ
が書込まれているか、すでにデータが消去されているか
は、このメモリセルブロックに対応して設けられた状態
記憶回路内の1つのメモリセルMCCからデータを読出
すことによって知ることができる。したがって、各メモ
リセルブロックの状態を、1つのメモリセルからのデー
タ読出時間という非常に短い時間で確認することができ
る。この結果、各メモリセルブロックのデータの書換え
および、データ消去が、アクセスタイムの増大を伴うこ
となく実行可能となる。
【0101】なお、上記実施例では、メモリセルアレイ
へのデータ書込みおよび、メモリセルアレイからのデー
タ読出が1ビット単位で行なわれる場合が説明された
が、メモリセルアレイから同時に読出されるデータおよ
び、メモリセルアレイに同時に書込まれるデータが複数
ビット(たとえば8ビット、8ビット,16ビット,3
2ビットなど)であるような構成の不揮発性半導体記憶
装置にも、本発明は適用可能である。
へのデータ書込みおよび、メモリセルアレイからのデー
タ読出が1ビット単位で行なわれる場合が説明された
が、メモリセルアレイから同時に読出されるデータおよ
び、メモリセルアレイに同時に書込まれるデータが複数
ビット(たとえば8ビット、8ビット,16ビット,3
2ビットなど)であるような構成の不揮発性半導体記憶
装置にも、本発明は適用可能である。
【0102】図1において、外部からの制御信号は制御
回路19にのみ入力されるように示されているが、実際
には、外部からの制御信号は、制御回路19以外の回路
部にも、これらが前述のような動作を実現するようにこ
れらを制御するために与えられる。
回路19にのみ入力されるように示されているが、実際
には、外部からの制御信号は、制御回路19以外の回路
部にも、これらが前述のような動作を実現するようにこ
れらを制御するために与えられる。
【0103】また、状態記憶回路200,210,22
0,230の構成は図2に図示されたものに限定され
ず、対応するメモリセルブロックの状態を記憶すること
ができる構成であればよい。本実施例では、この記憶の
ための用いられるメモリセルがEEPROMのメモリセ
ルと同一構成のものが用いられるので、電源切断後も各
メモリセルブロックの状態が記憶され続けるという利点
がある。
0,230の構成は図2に図示されたものに限定され
ず、対応するメモリセルブロックの状態を記憶すること
ができる構成であればよい。本実施例では、この記憶の
ための用いられるメモリセルがEEPROMのメモリセ
ルと同一構成のものが用いられるので、電源切断後も各
メモリセルブロックの状態が記憶され続けるという利点
がある。
【0104】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、外部か
らのデータ消去要求や、データ書込要求が生じたとき
に、この要求に該当するメモリセルブロックにすでにデ
ータが書込まれているか、このメモリセルブロックから
すでにデータが消去されているかを短時間で確認するこ
とができるので、誤ったデータ書込やむだなデータ消去
を、アクセスタイムの劣化を伴うことなく回避すること
が可能となる。
らのデータ消去要求や、データ書込要求が生じたとき
に、この要求に該当するメモリセルブロックにすでにデ
ータが書込まれているか、このメモリセルブロックから
すでにデータが消去されているかを短時間で確認するこ
とができるので、誤ったデータ書込やむだなデータ消去
を、アクセスタイムの劣化を伴うことなく回避すること
が可能となる。
【図1】本発明の一実施例のフラッシュEEPROMの
全体構成を示す概略ブロック図である。
全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図1におけるYゲート,状態記憶回路,および
メモリセルブロックの構成の一例を示す回路図である。
メモリセルブロックの構成の一例を示す回路図である。
【図3】従来のフラッシュEEPROMの全体構成を示
す概略ブロック図である。
す概略ブロック図である。
【図4】図3におけるYゲートおよびメモリセルブロッ
クの構成の一例を示す回路図である。
クの構成の一例を示す回路図である。
【図5】フラッシュEEPROMのメモリセルの構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】フラッシュEEPROMにおけるデータ書込お
よびデータ消去によるメモリセルの電気的特性の変化を
示すグラフである。
よびデータ消去によるメモリセルの電気的特性の変化を
示すグラフである。
10 フラッシュEEPROMチップ 11 メモリセルアレイ 13,15 アドレスバッファ 14 Xデコーダ 16 Yデコーダ 17 入出力バッファ 18 センスアンプおよび書込/消去回路 19 制御回路 20 状態記憶部 21 ブロックデコーダ 110〜113 メモリセルブロック 120〜123 Yゲート 200,210,220,230 状態記憶回路 BL ビット線 WL ワード線 MC メモリセル なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年6月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】各メモリセルMCには、フローティングゲ
ートに電荷を蓄えることができるスタックドゲートトラ
ンジスタが用いられる。
ートに電荷を蓄えることができるスタックドゲートトラ
ンジスタが用いられる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】図5は、スタックドゲートトランジスタの
構造を示す断面図である。図5を参照して、スタックド
ゲートトランジスタは、コントロールゲート300と、
フローティングゲート310と、P型基板340表面に
形成されたN型領域320および330と絶縁層350
とを含む。
構造を示す断面図である。図5を参照して、スタックド
ゲートトランジスタは、コントロールゲート300と、
フローティングゲート310と、P型基板340表面に
形成されたN型領域320および330と絶縁層350
とを含む。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】コントロールゲート300およびフローテ
ィングゲート310は、いずれもポリシリコン等の導電
体によって形成される。絶縁層250は、SiO2 など
の酸化膜によって形成される。
ィングゲート310は、いずれもポリシリコン等の導電
体によって形成される。絶縁層250は、SiO2 など
の酸化膜によって形成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図6は、フラッシュEEPROMにおいて
メモリセルとして用いられるスタックドゲートトランジ
スタ(以下、メモリトランジスタと称す)の、データ書
込およびデータ消去による電気的特性の変化を示すグラ
フである。図6において、横軸はゲート電圧VG を示
し、縦軸はドレイン電流ID を示す。
メモリセルとして用いられるスタックドゲートトランジ
スタ(以下、メモリトランジスタと称す)の、データ書
込およびデータ消去による電気的特性の変化を示すグラ
フである。図6において、横軸はゲート電圧VG を示
し、縦軸はドレイン電流ID を示す。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】図4は、Yゲート120〜123およびメ
モリセルブロック110〜113の具体的な構成を示す
回路図である。図4には、メモリセルブロック110〜
11うちの任意の1つおよびこれに対応して設けられた
1つのYゲートの構成が代表的に示され、Yデコーダ6
6の出力信号線や、センスアンプおよび書込/消去回路
18の出力信号線等も、この1つのメモリセルブロック
およびYゲートの動作に関与するもののみが、各メモリ
セルブロック110〜113が3行×3列に配列された
メモリセルを含む場合を例にとって示される。また、各
メモリトランジスタMCはスタックドゲートトランジス
タの記号で示される。
モリセルブロック110〜113の具体的な構成を示す
回路図である。図4には、メモリセルブロック110〜
11うちの任意の1つおよびこれに対応して設けられた
1つのYゲートの構成が代表的に示され、Yデコーダ6
6の出力信号線や、センスアンプおよび書込/消去回路
18の出力信号線等も、この1つのメモリセルブロック
およびYゲートの動作に関与するもののみが、各メモリ
セルブロック110〜113が3行×3列に配列された
メモリセルを含む場合を例にとって示される。また、各
メモリトランジスタMCはスタックドゲートトランジス
タの記号で示される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】具体的には、I/O線124からソース線
SLに電流が流れることによって、I/O線124の電
位が低下すると、センスアンプ181は、この電位低下
を検知して、データ“1”に対応する電位を出力する。
I/O線124からソース線SLに流れる電流が生じ
ず、I/O線124の電位が低下しなければ、センスア
ンプ181は、データ“0”I対応する電位を出力す
る。
SLに電流が流れることによって、I/O線124の電
位が低下すると、センスアンプ181は、この電位低下
を検知して、データ“1”に対応する電位を出力する。
I/O線124からソース線SLに流れる電流が生じ
ず、I/O線124の電位が低下しなければ、センスア
ンプ181は、データ“0”I対応する電位を出力す
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】このように、各状態記憶回路200,21
0,220,230内のメモリセルMCCには、この状
態記憶回路に対応するメモリセルブロック110〜11
3へのデータ書込時にデータ“0”を書き込まれ、この
メモリセルブロックのデータ消去時には、データ“1”
が書き込まれる。これによって、各メモリセルブロック
110〜113に対するデータ書込終了時およびデータ
消去終了時にはそれぞれ対応する状態記憶回路200,
210,220,230内のインバータINVの入力端
NDには、ハイレベルの電位およびローレベルの電位が
保持される。したがって、各状態記憶回路200,21
0,220,230のインバータINVの出力電位は対
応するメモリセルブロック110〜113に対するデー
タ書込終了時およびデータ消去終了時にそれぞれ、デー
タ“0”に対応するローレベルおよび、データ“1”に
対応するハイレベルとなる。
0,220,230内のメモリセルMCCには、この状
態記憶回路に対応するメモリセルブロック110〜11
3へのデータ書込時にデータ“0”を書き込まれ、この
メモリセルブロックのデータ消去時には、データ“1”
が書き込まれる。これによって、各メモリセルブロック
110〜113に対するデータ書込終了時およびデータ
消去終了時にはそれぞれ対応する状態記憶回路200,
210,220,230内のインバータINVの入力端
NDには、ハイレベルの電位およびローレベルの電位が
保持される。したがって、各状態記憶回路200,21
0,220,230のインバータINVの出力電位は対
応するメモリセルブロック110〜113に対するデー
タ書込終了時およびデータ消去終了時にそれぞれ、デー
タ“0”に対応するローレベルおよび、データ“1”に
対応するハイレベルとなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正内容】
【0101】なお、上記実施例では、メモリセルアレイ
のデータ書込、およびメモリセルアレイからのデータ読
出しが1ビット単位で行われる場合が説明されたが、メ
モリセルアレイから同時に読み出されるデータおよび、
メモリセルアレイに同時に書き込まれるデータが複数ビ
ット(たとえば4ビット,8ビット,16ビット,32
ビットなど)であるような構成の不揮発性半導体記憶装
置にも、本発明は適用可能である。
のデータ書込、およびメモリセルアレイからのデータ読
出しが1ビット単位で行われる場合が説明されたが、メ
モリセルアレイから同時に読み出されるデータおよび、
メモリセルアレイに同時に書き込まれるデータが複数ビ
ット(たとえば4ビット,8ビット,16ビット,32
ビットなど)であるような構成の不揮発性半導体記憶装
置にも、本発明は適用可能である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 8225−4M H01L 29/78 371
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の不揮発性メモリセルを有する複数
メモリセルアレイブロックと、 前記複数のメモリセルアレイブロックの各々ごとに、そ
のメモリセルアレイブロックに含まれるすべてのメモリ
セルの記憶データを一括して消去するために、前記すべ
てのメモリセルに一括して高電圧を印加するデータ消去
手段と、 前記複数のメモリセルアレイブロックの各々ごとに、そ
のメモリセルアレイブロックに含まれるメモリセルにデ
ータを書込むデータ書込み手段と、 前記複数のメモリセルアレイブロックにそれぞれ対応し
て設けられ、各々が、対応するメモリセルアレイブロッ
クにすでにデータが書込まれているか否かを示すデータ
を記憶する複数の記憶手段と、 前記複数の記憶手段からデータを読出すデータ読出手段
とを備えた、不揮発性半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23021291A JPH0567758A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23021291A JPH0567758A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567758A true JPH0567758A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16904327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23021291A Withdrawn JPH0567758A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0567758A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996008825A1 (en) * | 1994-09-15 | 1996-03-21 | National Semiconductor Corporation | Memory with multiple erase modes |
JP2007012180A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Renesas Technology Corp | 半導体記憶装置 |
JP2009158094A (ja) * | 2009-04-14 | 2009-07-16 | Renesas Technology Corp | 不揮発性記憶装置 |
JP2011129192A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 半導体記憶装置 |
JP2015038983A (ja) * | 2013-07-18 | 2015-02-26 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置および半導体装置の作製方法 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP23021291A patent/JPH0567758A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996008825A1 (en) * | 1994-09-15 | 1996-03-21 | National Semiconductor Corporation | Memory with multiple erase modes |
JP2007012180A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Renesas Technology Corp | 半導体記憶装置 |
JP2009158094A (ja) * | 2009-04-14 | 2009-07-16 | Renesas Technology Corp | 不揮発性記憶装置 |
JP2011129192A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 半導体記憶装置 |
JP2015038983A (ja) * | 2013-07-18 | 2015-02-26 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 半導体装置および半導体装置の作製方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981203 |