JPH1145986A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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- JPH1145986A JPH1145986A JP20171297A JP20171297A JPH1145986A JP H1145986 A JPH1145986 A JP H1145986A JP 20171297 A JP20171297 A JP 20171297A JP 20171297 A JP20171297 A JP 20171297A JP H1145986 A JPH1145986 A JP H1145986A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11C—STATIC STORES
- G11C16/00—Erasable programmable read-only memories
- G11C16/02—Erasable programmable read-only memories electrically programmable
- G11C16/04—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS
- G11C16/0483—Erasable programmable read-only memories electrically programmable using variable threshold transistors, e.g. FAMOS comprising cells having several storage transistors connected in series
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- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Read Only Memory (AREA)
- Semiconductor Memories (AREA)
- Non-Volatile Memory (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】動作速度の低下や消費電流の増大を防止でき、
しかも多値データのしきい値電圧の分布幅および分布間
の幅を広くとることができ、書き込み制御を容易にし、
ディスターブ/リテンション特性を改善することができ
る不揮発性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】周辺回路領域PCのp型不純物領域14を
n型の不純物領域15内に形成する。これにより、少な
くとも読み出し動作時には、基板電圧制御回路により半
導体基板に負電圧を印加しても、p型不純物領域14が
同時に負にバイアスされてしまうことがなく、動作速度
の低下や消費電流の増大などの不利益が生じることがな
い。
しかも多値データのしきい値電圧の分布幅および分布間
の幅を広くとることができ、書き込み制御を容易にし、
ディスターブ/リテンション特性を改善することができ
る不揮発性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】周辺回路領域PCのp型不純物領域14を
n型の不純物領域15内に形成する。これにより、少な
くとも読み出し動作時には、基板電圧制御回路により半
導体基板に負電圧を印加しても、p型不純物領域14が
同時に負にバイアスされてしまうことがなく、動作速度
の低下や消費電流の増大などの不利益が生じることがな
い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に書き換え
可能な不揮発性メモリ、たとえばフラッシュEEPRO
M(Electrically Erasable Programmable Read Only Me
mory) 等の不揮発性半導体記憶装置に関するものであ
る。
可能な不揮発性メモリ、たとえばフラッシュEEPRO
M(Electrically Erasable Programmable Read Only Me
mory) 等の不揮発性半導体記憶装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】たとえばNAND型フラッシュEEPR
OMは、一般的に、n型半導体基板にセルアレイ領域用
の第1のpウェルおよび周辺回路領域用の第2のpウェ
ルが形成され、第1のpウェルにはゲート絶縁膜、フロ
ーティングゲート、層間絶縁膜、およびコントロールゲ
ートを積層したメモリセルが構成され、第2のpウェル
には周辺回路のNMOSトランジスタが形成されるとと
もに、この第2のpウェルにPMOSトランジスタ用の
nウェルが形成される。
OMは、一般的に、n型半導体基板にセルアレイ領域用
の第1のpウェルおよび周辺回路領域用の第2のpウェ
ルが形成され、第1のpウェルにはゲート絶縁膜、フロ
ーティングゲート、層間絶縁膜、およびコントロールゲ
ートを積層したメモリセルが構成され、第2のpウェル
には周辺回路のNMOSトランジスタが形成されるとと
もに、この第2のpウェルにPMOSトランジスタ用の
nウェルが形成される。
【0003】このような構造を有するNAND型フラッ
シュEEPROMにおいて、消去動作を行う場合には、
n型基板とpウェルにたとえば20V程度の高電圧を印
加し、コントロールゲートに0Vを印加すると、フロー
ティングゲートから基板へトンネル電流が流れ、電子が
抜ける。これにより、メモリセルのしきい値電圧Vthが
正から負へシフトする。
シュEEPROMにおいて、消去動作を行う場合には、
n型基板とpウェルにたとえば20V程度の高電圧を印
加し、コントロールゲートに0Vを印加すると、フロー
ティングゲートから基板へトンネル電流が流れ、電子が
抜ける。これにより、メモリセルのしきい値電圧Vthが
正から負へシフトする。
【0004】書き込みを動作を行う場合には、n型基
板、pウェルおよびソース・ドレイン拡散層を0Vに設
定し、コントロールゲートに高電圧(たとえば20V)
を印加するとトンネル電流が流れ、フローティングゲー
トに電子が注入される。これにより、メモリセルのしき
い値電圧Vthが負から正へシフトする。
板、pウェルおよびソース・ドレイン拡散層を0Vに設
定し、コントロールゲートに高電圧(たとえば20V)
を印加するとトンネル電流が流れ、フローティングゲー
トに電子が注入される。これにより、メモリセルのしき
い値電圧Vthが負から正へシフトする。
【0005】読み出し動作を行う場合には、ドレイン拡
散層(ビット線)に5V、ソース拡散層(ソース線)に
0Vを印加し、選択されたメモリトランジスタのコント
ロールゲートに0Vを、非選択メモリトランジスタのコ
ントロールゲートに5Vを与える。非選択メモリトラン
ジスタは、データのいかんにかかわらずオン状態である
必要がある。このため、メモリセルのしきい値電圧Vth
は所定の電圧、たとえば3.5V以下に制御される。選
択されたメモリトランジスタのコントロールゲートに0
Vが印加されることにより、データが「1」であればし
きい値電圧Vthが負であるため、オン状態(デプレッシ
ョン状態)になりセル電流が流れる。一方、データが
「0」であれば、しきい値電圧Vthは正であるため、オ
フ状態(エンハンスメント状態)となりセル電流が流れ
ない。このように、データが「1」であるか「0」であ
るかはビット線からソース線に複数個のセルを通してセ
ル電流が流れるか否かで決まる。
散層(ビット線)に5V、ソース拡散層(ソース線)に
0Vを印加し、選択されたメモリトランジスタのコント
ロールゲートに0Vを、非選択メモリトランジスタのコ
ントロールゲートに5Vを与える。非選択メモリトラン
ジスタは、データのいかんにかかわらずオン状態である
必要がある。このため、メモリセルのしきい値電圧Vth
は所定の電圧、たとえば3.5V以下に制御される。選
択されたメモリトランジスタのコントロールゲートに0
Vが印加されることにより、データが「1」であればし
きい値電圧Vthが負であるため、オン状態(デプレッシ
ョン状態)になりセル電流が流れる。一方、データが
「0」であれば、しきい値電圧Vthは正であるため、オ
フ状態(エンハンスメント状態)となりセル電流が流れ
ない。このように、データが「1」であるか「0」であ
るかはビット線からソース線に複数個のセルを通してセ
ル電流が流れるか否かで決まる。
【0006】ところで、上述した構造のフラッシュEE
PROMでは、セル消去の際、セルアレイが存在する第
1のpウェルに20Vを印加するときに、n型基板に同
時に高電圧がかかることから、n型基板上には直接トラ
ンジスタを形成することができない。また、周辺回路の
トランジスタが第2のウェルおよび第2のpウェル内に
形成されたnウェル上に形成されることから、いわゆる
バルク抵抗が増加し、その結果、メモリ素子のラッチア
ップおよび他の電気特性が低下する。
PROMでは、セル消去の際、セルアレイが存在する第
1のpウェルに20Vを印加するときに、n型基板に同
時に高電圧がかかることから、n型基板上には直接トラ
ンジスタを形成することができない。また、周辺回路の
トランジスタが第2のウェルおよび第2のpウェル内に
形成されたnウェル上に形成されることから、いわゆる
バルク抵抗が増加し、その結果、メモリ素子のラッチア
ップおよび他の電気特性が低下する。
【0007】そこで、セルアレイおよびその周辺回路領
域で使用されるバルクを独立して制御できる不揮発性半
導体記憶装置が提案されている。
域で使用されるバルクを独立して制御できる不揮発性半
導体記憶装置が提案されている。
【0008】図11は、この不揮発性半導体記憶装置の
デバイス構造を示す簡略断面図である。この不揮発性半
導体記憶装置は、セルアレイ領域CAおよび周辺回路領
域PCに分けられたp型(第1導電型)半導体基板1
と、セルアレイ領域CAの半導体基板の表面部分に形成
されたp型不純物領域(pウェル)2と、それを包むよ
うに形成されたn型(第2導電型)不純物領域(nウェ
ル)3と、周辺回路領域PCの半導体基板1の表面部分
に形成されたpウェル4と、周辺回路領域PCの半導体
基板の表面部分のnウェル3の形成領域を除く領域に形
成されたnウェル5とを有している。
デバイス構造を示す簡略断面図である。この不揮発性半
導体記憶装置は、セルアレイ領域CAおよび周辺回路領
域PCに分けられたp型(第1導電型)半導体基板1
と、セルアレイ領域CAの半導体基板の表面部分に形成
されたp型不純物領域(pウェル)2と、それを包むよ
うに形成されたn型(第2導電型)不純物領域(nウェ
ル)3と、周辺回路領域PCの半導体基板1の表面部分
に形成されたpウェル4と、周辺回路領域PCの半導体
基板の表面部分のnウェル3の形成領域を除く領域に形
成されたnウェル5とを有している。
【0009】セルアレイ領域CAのpウェル2の表面部
分には、n型のソース領域およびドレイン領域と、pウ
ェル2上にゲート絶縁膜を介して形成されたフローティ
ングゲートFGとフローティングゲートFG上に層間絶
縁膜を介して形成されたコントロールゲートCGとから
構成されたメモリセルMT1,MT2が設けられてい
る。
分には、n型のソース領域およびドレイン領域と、pウ
ェル2上にゲート絶縁膜を介して形成されたフローティ
ングゲートFGとフローティングゲートFG上に層間絶
縁膜を介して形成されたコントロールゲートCGとから
構成されたメモリセルMT1,MT2が設けられてい
る。
【0010】周辺回路領域PCの半導体基板1の表面部
分には、n型のソース領域およびドレイン領域と半導体
基板1上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とで構成された高耐圧のnチャネルMOS(NMOS)
トランジスタ6が設けられている。また、pウェル4の
表面部には、n型ソース領域およびドレイン領域と、p
ウェル4上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電
極とで構成されたNMOSトランジスタ7が設けられて
いる。さらに、nウェル5の表面部には、p型のソース
領域およびドレイン領域と、nウェル5上にゲート絶縁
膜を介して形成されたゲート電極とで構成されたpチャ
ネルMOS(PMOS)トランジスタ8が設けられてい
る。
分には、n型のソース領域およびドレイン領域と半導体
基板1上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極
とで構成された高耐圧のnチャネルMOS(NMOS)
トランジスタ6が設けられている。また、pウェル4の
表面部には、n型ソース領域およびドレイン領域と、p
ウェル4上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電
極とで構成されたNMOSトランジスタ7が設けられて
いる。さらに、nウェル5の表面部には、p型のソース
領域およびドレイン領域と、nウェル5上にゲート絶縁
膜を介して形成されたゲート電極とで構成されたpチャ
ネルMOS(PMOS)トランジスタ8が設けられてい
る。
【0011】この不揮発性半導体記憶装置によれば、高
電圧で動作する周辺回路領域PCのNMOSトランジス
タ6はp型半導体基板1に直接形成されることから、高
電圧に対する耐性が向上し、ラッチアップおよび他の電
気特性が低下するという不利益が解消される。
電圧で動作する周辺回路領域PCのNMOSトランジス
タ6はp型半導体基板1に直接形成されることから、高
電圧に対する耐性が向上し、ラッチアップおよび他の電
気特性が低下するという不利益が解消される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、EPRO
M、フラッシュメモリ等の半導体不揮発性記憶装置にお
いては、1個のメモリセルトランジスタに「0」、
「1」の2つの値をとるデータを記録する2値型のメモ
リセル構造が通常である。しかし、最近の不揮発性半導
体記憶装置の大容量化の要望に伴い、1個のメモリセル
トランジスタに少なくとも3値以上のデータを記録す
る、いわゆる、多値型の不揮発性半導体記憶装置が提案
されている(たとえば、「A Multi−Level
32Mb Flash Memory」’95 IS
SCC p132〜 参照)。
M、フラッシュメモリ等の半導体不揮発性記憶装置にお
いては、1個のメモリセルトランジスタに「0」、
「1」の2つの値をとるデータを記録する2値型のメモ
リセル構造が通常である。しかし、最近の不揮発性半導
体記憶装置の大容量化の要望に伴い、1個のメモリセル
トランジスタに少なくとも3値以上のデータを記録す
る、いわゆる、多値型の不揮発性半導体記憶装置が提案
されている(たとえば、「A Multi−Level
32Mb Flash Memory」’95 IS
SCC p132〜 参照)。
【0013】図12はNAND型フラッシュメモリにお
いて、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4
値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vth
レベルとデータ内容(分布)との関係を示す図である。
いて、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4
値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vth
レベルとデータ内容(分布)との関係を示す図である。
【0014】図12において、縦軸はメモリトランジス
タのしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタ
のしきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個
のメモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビ
ットデータの内容は、〔D2,D1〕で表され、〔D
2,D1〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,
〔0,0〕の4状態が存在する。すなわち、データ
「0」、データ「1」、データ「2」、データ「3」の
4状態が存在する。そして、しきい値電圧の分布(多値
データの分布)は4値の場合、図12に示すように、正
側に3個、負側に1個となっている。
タのしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタ
のしきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個
のメモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビ
ットデータの内容は、〔D2,D1〕で表され、〔D
2,D1〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,
〔0,0〕の4状態が存在する。すなわち、データ
「0」、データ「1」、データ「2」、データ「3」の
4状態が存在する。そして、しきい値電圧の分布(多値
データの分布)は4値の場合、図12に示すように、正
側に3個、負側に1個となっている。
【0015】また、図13はNOR型フラッシュメモリ
において、1個のメモリトランジスタに2ビットからな
り4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧V
thレベルとデータ内容(分布)との関係を示す図であ
る。
において、1個のメモリトランジスタに2ビットからな
り4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧V
thレベルとデータ内容(分布)との関係を示す図であ
る。
【0016】図13において、縦軸はメモリトランジス
タのしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタ
のしきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個
のメモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビ
ットデータの内容は、上述したNAND型と同様に〔D
2,D1〕で表され、〔D2,D1〕=〔0,0〕,
〔0,1〕,〔1,0〕,〔1,1〕の4状態が存在す
る。そして、このNOR型では、しきい値電圧の分布
(多値データの分布)は、図13に示すように、正側に
4個となっている。
タのしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタ
のしきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個
のメモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビ
ットデータの内容は、上述したNAND型と同様に〔D
2,D1〕で表され、〔D2,D1〕=〔0,0〕,
〔0,1〕,〔1,0〕,〔1,1〕の4状態が存在す
る。そして、このNOR型では、しきい値電圧の分布
(多値データの分布)は、図13に示すように、正側に
4個となっている。
【0017】NAND型やDINOR(DIvided NOR) 型
等のフラッシュメモリにおいては、データの書き換えお
よび読み出しはページ単位で行われる。一般的なNAN
D型フラッシュメモリの場合、消去状態(データ
「3」)から第1のプログラム状態(データ「2」)、
第2のプログラム状態(データ「1」)、第3のプログ
ラム状態(データ「0」)にメモリセルトランジスタを
プログラムするためには、ワード線の電圧(ゲート電圧
VG )を一定の電圧、たとえば−20Vに設定した状態
で、書込データが〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,0〕
のセルに対して書き込み、具体的にはたとえばビット線
電圧(ドレイン電圧VD)を0V(ゲート電圧VG =−
20V)に設定して書き込みを行い、しきい値電圧Vt
hを分布10に遷移させる。このとき書き込みデータが
〔1,1〕のセルには、ドレイン電圧VD =10V(ゲ
ート電圧VG =−20V)が加わるが、電界が不十分な
ため、しきい値電圧Vthは遷移しない(分布11のま
ま)。次に、書き込みデータが〔0,1〕,〔0,0〕
のセルに対して書き込みを行う。そして、最後に、書き
込みデータが〔0,0〕のセルに対して書き込みを行
い、多値書き込みを終了する。なお、書き込み動作は、
書き込みベリファイで行われる。
等のフラッシュメモリにおいては、データの書き換えお
よび読み出しはページ単位で行われる。一般的なNAN
D型フラッシュメモリの場合、消去状態(データ
「3」)から第1のプログラム状態(データ「2」)、
第2のプログラム状態(データ「1」)、第3のプログ
ラム状態(データ「0」)にメモリセルトランジスタを
プログラムするためには、ワード線の電圧(ゲート電圧
VG )を一定の電圧、たとえば−20Vに設定した状態
で、書込データが〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,0〕
のセルに対して書き込み、具体的にはたとえばビット線
電圧(ドレイン電圧VD)を0V(ゲート電圧VG =−
20V)に設定して書き込みを行い、しきい値電圧Vt
hを分布10に遷移させる。このとき書き込みデータが
〔1,1〕のセルには、ドレイン電圧VD =10V(ゲ
ート電圧VG =−20V)が加わるが、電界が不十分な
ため、しきい値電圧Vthは遷移しない(分布11のま
ま)。次に、書き込みデータが〔0,1〕,〔0,0〕
のセルに対して書き込みを行う。そして、最後に、書き
込みデータが〔0,0〕のセルに対して書き込みを行
い、多値書き込みを終了する。なお、書き込み動作は、
書き込みベリファイで行われる。
【0018】読み出し時は、NAND型の場合、たとえ
ば選択された被選択ワード線の電圧をVWL00に設定して
読み出しを行い、次にVWL01に設定して読み出しを行
い、最後に0Vに設定して読み出しを行う。この場合、
非選択のワード線の電圧は正側のVpass(たとえば5
V)に設定される。そして、3回行った読み出しデータ
におけるハイレベルの個数をカウントし、そのカウント
値(2進数)をIOn+1(D2)、IOn(D1)の
データとする。
ば選択された被選択ワード線の電圧をVWL00に設定して
読み出しを行い、次にVWL01に設定して読み出しを行
い、最後に0Vに設定して読み出しを行う。この場合、
非選択のワード線の電圧は正側のVpass(たとえば5
V)に設定される。そして、3回行った読み出しデータ
におけるハイレベルの個数をカウントし、そのカウント
値(2進数)をIOn+1(D2)、IOn(D1)の
データとする。
【0019】ところで、NAND型のフラッシュメモリ
の場合、読み出し時の最も低いワード線電圧は0Vであ
ることから、上述した多値構成を実現する場合、分布の
上限から0Vの間に2n −1個の分布を割り当てる必要
がある。そのため、分布1個の当たりの分布幅および分
布間の間隔は狭く、書き込み制御に高精度が要求される
とともに、ディスターブ(Disturb)/リテンション(Reten
tion) に弱いという不利益がある。
の場合、読み出し時の最も低いワード線電圧は0Vであ
ることから、上述した多値構成を実現する場合、分布の
上限から0Vの間に2n −1個の分布を割り当てる必要
がある。そのため、分布1個の当たりの分布幅および分
布間の間隔は狭く、書き込み制御に高精度が要求される
とともに、ディスターブ(Disturb)/リテンション(Reten
tion) に弱いという不利益がある。
【0020】この問題について、さらに具体的に説明す
る。たとえば4値の場合には、多値データとしきい値分
布の対応は図12に示すように、分布「10」のデータ
は下限を0.4Vに設定して0Vで判定している(たと
えば、1996 IEEE International Solid-State Circuits
Conference 、ISSCC96/SESSION 2/FLASH MEMORY/PAPER
TP 2.1:A 3.3V 128Mb Multi-Level NAND Flash Memory
For Mass Storage Applications.pp32-33、参照)。ま
た、NAND型フラッシュメモリの制約からしきい値電
圧Vthの上限はセル電流をより多くするため、非選択
のワード線電圧よりかなり低目に設定する必要がある。
さらに、読み出しディスターブからの制約により、非選
択のワード線電圧は、あまり高く設定できない。このた
め、0Vから3.2Vの間に3値の分布を配置する必要
があり、極めて精度の高いしきい値電圧Vthの制御が
必要となる。また、ディスターブ/リテンションもきび
しくなってきている。
る。たとえば4値の場合には、多値データとしきい値分
布の対応は図12に示すように、分布「10」のデータ
は下限を0.4Vに設定して0Vで判定している(たと
えば、1996 IEEE International Solid-State Circuits
Conference 、ISSCC96/SESSION 2/FLASH MEMORY/PAPER
TP 2.1:A 3.3V 128Mb Multi-Level NAND Flash Memory
For Mass Storage Applications.pp32-33、参照)。ま
た、NAND型フラッシュメモリの制約からしきい値電
圧Vthの上限はセル電流をより多くするため、非選択
のワード線電圧よりかなり低目に設定する必要がある。
さらに、読み出しディスターブからの制約により、非選
択のワード線電圧は、あまり高く設定できない。このた
め、0Vから3.2Vの間に3値の分布を配置する必要
があり、極めて精度の高いしきい値電圧Vthの制御が
必要となる。また、ディスターブ/リテンションもきび
しくなってきている。
【0021】また、NOR型やDINOR型フラッシュ
メモリの場合にも、しきい値電圧Vthの分布は、図1
3に示すように、正側に4個となっており、非選択のワ
ード線電圧が0Vであることから、分布1個の当たりの
分布幅および分布間の間隔は狭く、書き込み制御に高精
度が要求されるとともに、ディスターブ/リテンション
に弱いという不利益がある。
メモリの場合にも、しきい値電圧Vthの分布は、図1
3に示すように、正側に4個となっており、非選択のワ
ード線電圧が0Vであることから、分布1個の当たりの
分布幅および分布間の間隔は狭く、書き込み制御に高精
度が要求されるとともに、ディスターブ/リテンション
に弱いという不利益がある。
【0022】そこで、多値データのしきい値電圧の分布
幅および分布間の幅を広くとることができ、書き込み制
御を容易にし、ディスターブ/リテンション特性を改善
することができる不揮発性半導体記憶装置を実現するに
は、たとえばしきい値電圧の分布を負の電圧側に広げる
ことが考えられる。
幅および分布間の幅を広くとることができ、書き込み制
御を容易にし、ディスターブ/リテンション特性を改善
することができる不揮発性半導体記憶装置を実現するに
は、たとえばしきい値電圧の分布を負の電圧側に広げる
ことが考えられる。
【0023】しきい値電圧の分布を負の電圧側に広げる
ために、コントロールゲートCGに負電圧を印加する必
要がある。この場合、図11に示すデバイス構造におい
て、ロー回路(Row Circuit) 等に用いられる高耐圧NM
OSトランジスタ6のソース・ドレイン拡散層に負電圧
を印加する必要が生じる。しかしながら、図11に示す
デバイス構造においては、高耐圧NMOSトランジスタ
6のソース・ドレイン拡散層に負電圧を印加すると、p
型半導体基板1と順方向バイアスとなってしまう。これ
を解決するためには、p型半導体基板1に負電圧を印加
すればよいが、図11に示すデバイス構造では、p型不
純物領域(pウェル)4も同時に負にバイアスされてし
まう。その結果、動作速度の低下や消費電流の増大など
の不利益が生じる。
ために、コントロールゲートCGに負電圧を印加する必
要がある。この場合、図11に示すデバイス構造におい
て、ロー回路(Row Circuit) 等に用いられる高耐圧NM
OSトランジスタ6のソース・ドレイン拡散層に負電圧
を印加する必要が生じる。しかしながら、図11に示す
デバイス構造においては、高耐圧NMOSトランジスタ
6のソース・ドレイン拡散層に負電圧を印加すると、p
型半導体基板1と順方向バイアスとなってしまう。これ
を解決するためには、p型半導体基板1に負電圧を印加
すればよいが、図11に示すデバイス構造では、p型不
純物領域(pウェル)4も同時に負にバイアスされてし
まう。その結果、動作速度の低下や消費電流の増大など
の不利益が生じる。
【0024】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、動作速度の低下や消費電流の増
大を防止でき、しかも多値データのしきい値電圧の分布
幅および分布間の幅を広くとることができ、書き込み制
御を容易にし、ディスターブ/リテンション特性を改善
することができる不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とにある。
のであり、その目的は、動作速度の低下や消費電流の増
大を防止でき、しかも多値データのしきい値電圧の分布
幅および分布間の幅を広くとることができ、書き込み制
御を容易にし、ディスターブ/リテンション特性を改善
することができる不揮発性半導体記憶装置を提供するこ
とにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、セルアレイ領
域および周辺回路領域に分けられた第1導電型半導体基
板と、上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形
成された第1の第1導電型不純物領域と、上記第1の第
1導電型不純物領域を包むように形成された第1の第2
導電型不純物領域と、上記周辺回路領域の半導体基板の
表面部分に形成された第2の第1導電型不純物領域と、
上記第2の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第2の第2導電型不純物領域とを有する。
め、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、セルアレイ領
域および周辺回路領域に分けられた第1導電型半導体基
板と、上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形
成された第1の第1導電型不純物領域と、上記第1の第
1導電型不純物領域を包むように形成された第1の第2
導電型不純物領域と、上記周辺回路領域の半導体基板の
表面部分に形成された第2の第1導電型不純物領域と、
上記第2の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第2の第2導電型不純物領域とを有する。
【0026】また、本発明では、上記周辺回路領域の第
1導電型半導体基板の表面部分に形成された第2導電型
ソース領域およびドレイン領域と半導体基板上に形成さ
れたゲート電極とで形成された第1の第2導電型電界効
果トランジスタを有する。
1導電型半導体基板の表面部分に形成された第2導電型
ソース領域およびドレイン領域と半導体基板上に形成さ
れたゲート電極とで形成された第1の第2導電型電界効
果トランジスタを有する。
【0027】また、本発明では、上記第1の第1導電型
不純物領域の表面部には、第2導電型ソース領域および
ドレイン領域と、当該第1の第1導電型不純物領域上に
形成された電荷蓄積層と、当該電荷蓄積層上に形成され
たコントロールゲートとからなる少なくとも1つのメモ
リセルトランジスタが形成されている。
不純物領域の表面部には、第2導電型ソース領域および
ドレイン領域と、当該第1の第1導電型不純物領域上に
形成された電荷蓄積層と、当該電荷蓄積層上に形成され
たコントロールゲートとからなる少なくとも1つのメモ
リセルトランジスタが形成されている。
【0028】また、本発明は、接続されたワード線およ
びビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積され
た電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変
化するメモリセルトランジスタを有し、読み出し時に
は、しきい値電圧に応じて設定されるワード線電圧と蓄
積電荷量に基づくデータをビット線に出力する不揮発性
半導体記憶装置であって、セルアレイ領域および周辺回
路領域に分けられた第1導電型半導体基板と、上記セル
アレイ領域の半導体基板の表面部分に形成された第1の
第1導電型不純物領域と、上記第1の第1導電型不純物
領域を包むように形成された第1の第2導電型不純物領
域と、上記周辺回路領域の半導体基板の表面部分に形成
された第2の第1導電型不純物領域と、上記第2の第1
導電型不純物領域を包むように形成された第2の第2導
電型不純物領域と、上記周辺回路領域の第1導電型半導
体基板の表面部分に形成された第2導電型ソース領域お
よびドレイン領域と半導体基板上に形成されたゲート電
極とで形成された第1の第2導電型電界効果トランジス
タとを有し、上記第1の第1導電型不純物領域の表面部
に、第2導電型ソース領域およびドレイン領域と、当該
第1の第1導電型不純物領域上に形成された電荷蓄積層
と、当該電荷蓄積層上に形成されたコントロールゲート
とからなる少なくとも1つの上記メモリセルトランジス
タが形成されており、かつ、少なくとも読み出し動作時
に、上記半導体基板の電位を負の値に設定する基板電圧
制御回路を有する。
びビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積され
た電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変
化するメモリセルトランジスタを有し、読み出し時に
は、しきい値電圧に応じて設定されるワード線電圧と蓄
積電荷量に基づくデータをビット線に出力する不揮発性
半導体記憶装置であって、セルアレイ領域および周辺回
路領域に分けられた第1導電型半導体基板と、上記セル
アレイ領域の半導体基板の表面部分に形成された第1の
第1導電型不純物領域と、上記第1の第1導電型不純物
領域を包むように形成された第1の第2導電型不純物領
域と、上記周辺回路領域の半導体基板の表面部分に形成
された第2の第1導電型不純物領域と、上記第2の第1
導電型不純物領域を包むように形成された第2の第2導
電型不純物領域と、上記周辺回路領域の第1導電型半導
体基板の表面部分に形成された第2導電型ソース領域お
よびドレイン領域と半導体基板上に形成されたゲート電
極とで形成された第1の第2導電型電界効果トランジス
タとを有し、上記第1の第1導電型不純物領域の表面部
に、第2導電型ソース領域およびドレイン領域と、当該
第1の第1導電型不純物領域上に形成された電荷蓄積層
と、当該電荷蓄積層上に形成されたコントロールゲート
とからなる少なくとも1つの上記メモリセルトランジス
タが形成されており、かつ、少なくとも読み出し動作時
に、上記半導体基板の電位を負の値に設定する基板電圧
制御回路を有する。
【0029】また、本発明では、消去時に、上記メモリ
セル領域の第1の第1導電型不純物領域の電位を高電位
に設定し、書き込みおよび読み出し時には基準電位に設
定するウェル電圧制御回路を有する。
セル領域の第1の第1導電型不純物領域の電位を高電位
に設定し、書き込みおよび読み出し時には基準電位に設
定するウェル電圧制御回路を有する。
【0030】また、本発明では、上記メモリセル領域は
メモリアレイがNAND構造を有し、 しきい値電圧に
基づく記憶データの分布のうち、最も低い電位領域に分
布する記憶データ分布と、次に低い電位領域に分布する
記憶データ分布の少なくとも一部が負の領域に分布して
いる。
メモリアレイがNAND構造を有し、 しきい値電圧に
基づく記憶データの分布のうち、最も低い電位領域に分
布する記憶データ分布と、次に低い電位領域に分布する
記憶データ分布の少なくとも一部が負の領域に分布して
いる。
【0031】また、本発明では、上記メモリセル領域は
メモリアレイがNOR構造を有し、読み出し時に、非選
択のワード線に負電圧を印加する手段を有する。
メモリアレイがNOR構造を有し、読み出し時に、非選
択のワード線に負電圧を印加する手段を有する。
【0032】また、本発明は、接続されたワード線およ
びビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積され
た電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変
化するメモリトランジスタを有し、上記メモリトランジ
スタのしきい値電圧に応じて1個のメモリトランジスタ
に3値以上の多値データを記録し、読み出し時には、し
きい値電圧に応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷
量に基づくデータをビット線に出力するNAND構造の
不揮発性半導体記憶装置であって、セルアレイ領域およ
び周辺回路領域に分けられた第1導電型半導体基板と、
上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形成され
た第1の第1導電型不純物領域と、上記第1の第1導電
型不純物領域を包むように形成された第1の第2導電型
不純物領域と、上記周辺回路領域の半導体基板の表面部
分に形成された第2の第1導電型不純物領域と、上記第
2の第1導電型不純物領域を包むように形成された第2
の第2導電型不純物領域と、上記周辺回路領域の第1導
電型半導体基板の表面部分に形成された第2導電型ソー
ス領域およびドレイン領域と半導体基板上に形成された
ゲート電極とで形成された第1の第2導電型電界効果ト
ランジスタとを有し、上記第1の第1導電型不純物領域
の表面部に、第2導電型ソース領域およびドレイン領域
と、当該第1の第1導電型不純物領域上に形成された電
荷蓄積層と、当該電荷蓄積層上に形成されたコントロー
ルゲートとからなる少なくとも1つの上記メモリセルト
ランジスタが形成されており、かつ、少なくとも読み出
し動作時に、上記半導体基板の電位を負の値に設定する
基板電圧制御回路を有し、読み出し時に設定されるワー
ド線電圧のうちの少なくとも一つが負電圧である。
びビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積され
た電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変
化するメモリトランジスタを有し、上記メモリトランジ
スタのしきい値電圧に応じて1個のメモリトランジスタ
に3値以上の多値データを記録し、読み出し時には、し
きい値電圧に応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷
量に基づくデータをビット線に出力するNAND構造の
不揮発性半導体記憶装置であって、セルアレイ領域およ
び周辺回路領域に分けられた第1導電型半導体基板と、
上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形成され
た第1の第1導電型不純物領域と、上記第1の第1導電
型不純物領域を包むように形成された第1の第2導電型
不純物領域と、上記周辺回路領域の半導体基板の表面部
分に形成された第2の第1導電型不純物領域と、上記第
2の第1導電型不純物領域を包むように形成された第2
の第2導電型不純物領域と、上記周辺回路領域の第1導
電型半導体基板の表面部分に形成された第2導電型ソー
ス領域およびドレイン領域と半導体基板上に形成された
ゲート電極とで形成された第1の第2導電型電界効果ト
ランジスタとを有し、上記第1の第1導電型不純物領域
の表面部に、第2導電型ソース領域およびドレイン領域
と、当該第1の第1導電型不純物領域上に形成された電
荷蓄積層と、当該電荷蓄積層上に形成されたコントロー
ルゲートとからなる少なくとも1つの上記メモリセルト
ランジスタが形成されており、かつ、少なくとも読み出
し動作時に、上記半導体基板の電位を負の値に設定する
基板電圧制御回路を有し、読み出し時に設定されるワー
ド線電圧のうちの少なくとも一つが負電圧である。
【0033】また、本発明は、接続されたワード線およ
びビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積され
た電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変
化するメモリトランジスタを有し、上記メモリトランジ
スタのしきい値電圧に応じて1個のメモリトランジスタ
に3値以上の多値データを記録し、読み出し時には、し
きい値電圧に応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷
量に基づくデータをビット線に出力するNOR構造のメ
モリアレイを有する不揮発性半導体記憶装置であって、
セルアレイ領域および周辺回路領域に分けられた第1導
電型半導体基板と、上記セルアレイ領域の半導体基板の
表面部分に形成された第1の第1導電型不純物領域と、
上記第1の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第1の第2導電型不純物領域と、上記周辺回路領域の
半導体基板の表面部分に形成された第2の第1導電型不
純物領域と、上記第2の第1導電型不純物領域を包むよ
うに形成された第2の第2導電型不純物領域と、上記周
辺回路領域の第1導電型半導体基板の表面部分に形成さ
れた第2導電型ソース領域およびドレイン領域と半導体
基板上に形成されたゲート電極とで形成された第1の第
2導電型電界効果トランジスタとを有し、上記第1の第
1導電型不純物領域の表面部に、第2導電型ソース領域
およびドレイン領域と、当該第1の第1導電型不純物領
域上に形成された電荷蓄積層と、当該電荷蓄積層上に形
成されたコントロールゲートとからなる少なくとも1つ
の上記メモリセルトランジスタが形成されており、か
つ、少なくとも読み出し動作時に、上記半導体基板の電
位を負の値に設定する基板電圧制御回路と、読み出し時
に、非選択のワード線に負電圧を印加する手段とを有す
る。
びビット線への印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積され
た電荷量が変化し、その変化に応じてしきい値電圧が変
化するメモリトランジスタを有し、上記メモリトランジ
スタのしきい値電圧に応じて1個のメモリトランジスタ
に3値以上の多値データを記録し、読み出し時には、し
きい値電圧に応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷
量に基づくデータをビット線に出力するNOR構造のメ
モリアレイを有する不揮発性半導体記憶装置であって、
セルアレイ領域および周辺回路領域に分けられた第1導
電型半導体基板と、上記セルアレイ領域の半導体基板の
表面部分に形成された第1の第1導電型不純物領域と、
上記第1の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第1の第2導電型不純物領域と、上記周辺回路領域の
半導体基板の表面部分に形成された第2の第1導電型不
純物領域と、上記第2の第1導電型不純物領域を包むよ
うに形成された第2の第2導電型不純物領域と、上記周
辺回路領域の第1導電型半導体基板の表面部分に形成さ
れた第2導電型ソース領域およびドレイン領域と半導体
基板上に形成されたゲート電極とで形成された第1の第
2導電型電界効果トランジスタとを有し、上記第1の第
1導電型不純物領域の表面部に、第2導電型ソース領域
およびドレイン領域と、当該第1の第1導電型不純物領
域上に形成された電荷蓄積層と、当該電荷蓄積層上に形
成されたコントロールゲートとからなる少なくとも1つ
の上記メモリセルトランジスタが形成されており、か
つ、少なくとも読み出し動作時に、上記半導体基板の電
位を負の値に設定する基板電圧制御回路と、読み出し時
に、非選択のワード線に負電圧を印加する手段とを有す
る。
【0034】また、本発明では、しきい値電圧に基づく
多値データの分布のうち、最も低い電位領域に分布する
多値データ分布の少なくとも一部が負の領域に分布して
いる。
多値データの分布のうち、最も低い電位領域に分布する
多値データ分布の少なくとも一部が負の領域に分布して
いる。
【0035】本発明によれば、第2の第1導電型不純物
領域が第2の第2導電型不純物領域内に形成されている
ので、少なくとも読み出し動作時には、基板電圧制御回
路により半導体基板に負電圧を印加しても、第2の第1
導電型不純物領域が同時に負にバイアスされてしまうこ
とがなく、動作速度の低下や消費電流の増大などの不利
益が生じることがない。すなわち、読み出し時に設定さ
れるワード線電圧うち少なくとも1つを負電圧に設定で
き、メモリトセルランジスタのしきい値電圧分布幅、お
よびデータとデータの間隔を広く設定することが可能と
なる。その結果、書き込み制御が容易となり、ディスタ
ーブ/リテンション特性を改善することができる。
領域が第2の第2導電型不純物領域内に形成されている
ので、少なくとも読み出し動作時には、基板電圧制御回
路により半導体基板に負電圧を印加しても、第2の第1
導電型不純物領域が同時に負にバイアスされてしまうこ
とがなく、動作速度の低下や消費電流の増大などの不利
益が生じることがない。すなわち、読み出し時に設定さ
れるワード線電圧うち少なくとも1つを負電圧に設定で
き、メモリトセルランジスタのしきい値電圧分布幅、お
よびデータとデータの間隔を広く設定することが可能と
なる。その結果、書き込み制御が容易となり、ディスタ
ーブ/リテンション特性を改善することができる。
【0036】また、本発明によれば、NAND構造のメ
モリアレイを有する不揮発性半導体記憶装置では、読み
出し時に設定されるワード線電圧のうち少なくとも一つ
が負電圧に設定され、またNOR構造のメモリアレイを
有する不揮発性半導体記憶装置では、読み出し時に設定
されるワード線電圧のうち非選択のワード線電圧が負電
圧に設定される。これにより、メモリセルトランジスタ
のしきい値電圧分布幅、およびデータとデータの間隔を
広く設定することが可能となる。その結果、書き込み制
御が容易となり、ディスターブ/リテンション特性を改
善することができる。
モリアレイを有する不揮発性半導体記憶装置では、読み
出し時に設定されるワード線電圧のうち少なくとも一つ
が負電圧に設定され、またNOR構造のメモリアレイを
有する不揮発性半導体記憶装置では、読み出し時に設定
されるワード線電圧のうち非選択のワード線電圧が負電
圧に設定される。これにより、メモリセルトランジスタ
のしきい値電圧分布幅、およびデータとデータの間隔を
広く設定することが可能となる。その結果、書き込み制
御が容易となり、ディスターブ/リテンション特性を改
善することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る不揮発性半
導体記憶装置のデバイス構造の一実施形態を示す簡略断
面図である。
導体記憶装置のデバイス構造の一実施形態を示す簡略断
面図である。
【0038】この不揮発性半導体記憶装置10は、セル
アレイ領域CAおよび周辺回路領域PCに分けられたp
型(第1導電型)半導体基板11と、セルアレイ領域C
Aの半導体基板の表面部分に形成されたp型不純物領域
(pウェル)12と、pウェル12を包むように形成さ
れたn型(第2導電型)不純物領域(nウェル)13
と、周辺回路領域PCの半導体基板11の表面部分に形
成されたpウェル14と、pウェル14を包むように形
成されたnウェル15と、周辺回路領域PCの半導体基
板11の表面部分のnウェル13、pウェル14の形成
領域を除く領域に形成されたnウェル16とを有してい
る。
アレイ領域CAおよび周辺回路領域PCに分けられたp
型(第1導電型)半導体基板11と、セルアレイ領域C
Aの半導体基板の表面部分に形成されたp型不純物領域
(pウェル)12と、pウェル12を包むように形成さ
れたn型(第2導電型)不純物領域(nウェル)13
と、周辺回路領域PCの半導体基板11の表面部分に形
成されたpウェル14と、pウェル14を包むように形
成されたnウェル15と、周辺回路領域PCの半導体基
板11の表面部分のnウェル13、pウェル14の形成
領域を除く領域に形成されたnウェル16とを有してい
る。
【0039】セルアレイ領域CAのpウェル12の表面
部分には、n型のソース領域およびドレイン領域と、p
ウェル12上にゲート絶縁膜を介して形成されたフロー
ティングゲートFGとフローティングゲートFG上に層
間絶縁膜を介して形成されたコントロールゲートCGと
から構成されたメモリセルトランジスタMTが設けられ
ている。
部分には、n型のソース領域およびドレイン領域と、p
ウェル12上にゲート絶縁膜を介して形成されたフロー
ティングゲートFGとフローティングゲートFG上に層
間絶縁膜を介して形成されたコントロールゲートCGと
から構成されたメモリセルトランジスタMTが設けられ
ている。
【0040】周辺回路領域PCの半導体基板11の表面
部分には、n型のソース領域およびドレイン領域と半導
体基板11上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極とで構成された高耐圧のNMOSトランジスタ17
が設けられている。また、pウェル14の表面部には、
n型ソース領域およびドレイン領域と、pウェル14上
にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極GTとで
構成されたNMOSトランジスタ18が設けられてい
る。さらに、nウェル16の表面部には、p型のソース
領域およびドレイン領域と、nウェル16上にゲート絶
縁膜を介して形成されたゲート電極GTとで構成された
PMOSトランジスタ19が設けられている。
部分には、n型のソース領域およびドレイン領域と半導
体基板11上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート
電極とで構成された高耐圧のNMOSトランジスタ17
が設けられている。また、pウェル14の表面部には、
n型ソース領域およびドレイン領域と、pウェル14上
にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極GTとで
構成されたNMOSトランジスタ18が設けられてい
る。さらに、nウェル16の表面部には、p型のソース
領域およびドレイン領域と、nウェル16上にゲート絶
縁膜を介して形成されたゲート電極GTとで構成された
PMOSトランジスタ19が設けられている。
【0041】図1に示すp型不純物領域(Pウェル)1
2と、それを包むn型不純物領域(nウェル)13と、
p型不純物領域(Pウェル)14と、それを包むn型不
純物領域(nウェル)15とは同一の形成工程で作るこ
とも可能である。また、n型不純物領域(nウェル)1
6とn型不純物領域13、n型不純物領域15も同一の
形成工程で作ることも可能である。なお、具体的な形成
工程については、一般の方法と同様なためここでは省略
する。
2と、それを包むn型不純物領域(nウェル)13と、
p型不純物領域(Pウェル)14と、それを包むn型不
純物領域(nウェル)15とは同一の形成工程で作るこ
とも可能である。また、n型不純物領域(nウェル)1
6とn型不純物領域13、n型不純物領域15も同一の
形成工程で作ることも可能である。なお、具体的な形成
工程については、一般の方法と同様なためここでは省略
する。
【0042】このようなデバイス構造を有する不揮発性
半導体記憶装置10では、少なくとも読み出し動作時に
は、後述する基板電圧制御回路によりp型半導体基板1
1に負電圧が印加される。このとき、pウェル14がn
ウェル15内に形成されていることから、pウェル14
が同時に負にバイアスされてしまうことがなく、動作速
度の低下や消費電流の増大などの不利益が生じることが
抑止されている。
半導体記憶装置10では、少なくとも読み出し動作時に
は、後述する基板電圧制御回路によりp型半導体基板1
1に負電圧が印加される。このとき、pウェル14がn
ウェル15内に形成されていることから、pウェル14
が同時に負にバイアスされてしまうことがなく、動作速
度の低下や消費電流の増大などの不利益が生じることが
抑止されている。
【0043】以下、図1に示すデバイス構造を有する不
揮発性半導体記憶装置10の具体的な回路構成および機
能について順を追って説明する。
揮発性半導体記憶装置10の具体的な回路構成および機
能について順を追って説明する。
【0044】図2は、図1の不揮発性半導体記憶装置1
0が適用されるフラッシュメモリのシステム構成図であ
る。このシステムにおいては、図1のセルアレイ領域C
Aのpウェル12にメモリセルアレイMAが形成され、
周辺回路領域PCにロー回路RCおよびカラム回路CC
が形成されている。
0が適用されるフラッシュメモリのシステム構成図であ
る。このシステムにおいては、図1のセルアレイ領域C
Aのpウェル12にメモリセルアレイMAが形成され、
周辺回路領域PCにロー回路RCおよびカラム回路CC
が形成されている。
【0045】メモリセルアレイMAは、n本のワード線
WLとm本のビット線BLで結線された、n×m個のセ
ル(図示せず)を有し、メモリストリングに対応したワ
ード線毎のkブロックBL1〜BLkを有している。各
ワード線WLおよびビット線BLは、セルへのデータ書
き込み/読み出し/消去を制御するローサーキットRC
およびカラムサーキットCCに接続され、所望のアドレ
スのセルへのアクセスが制御される。
WLとm本のビット線BLで結線された、n×m個のセ
ル(図示せず)を有し、メモリストリングに対応したワ
ード線毎のkブロックBL1〜BLkを有している。各
ワード線WLおよびビット線BLは、セルへのデータ書
き込み/読み出し/消去を制御するローサーキットRC
およびカラムサーキットCCに接続され、所望のアドレ
スのセルへのアクセスが制御される。
【0046】また、本フラッシュメモリは、セルアレイ
領域CAのpウェル12の電圧を制御するウェル電圧制
御回路20と、p型半導体基板11の電圧を制御し、高
耐圧NMOSトランジスタ17の基板電圧を制御するた
めの基板電圧制御回路21とを有している。
領域CAのpウェル12の電圧を制御するウェル電圧制
御回路20と、p型半導体基板11の電圧を制御し、高
耐圧NMOSトランジスタ17の基板電圧を制御するた
めの基板電圧制御回路21とを有している。
【0047】本フラッシュメモリでは、図1に示す高耐
圧NMOSトランジスタ17は、たとえばワード線駆動
回路WDRVに用いられ、NMOSトランジスタ18や
PMOSトランジスタ19は、ロー回路RCやカラム回
路CC等に用いられる。
圧NMOSトランジスタ17は、たとえばワード線駆動
回路WDRVに用いられ、NMOSトランジスタ18や
PMOSトランジスタ19は、ロー回路RCやカラム回
路CC等に用いられる。
【0048】図3は、本発明に係るフラッシュメモリの
メモリセルアレイおよびワード線駆動回路の要部の一例
を示す回路図である。図3において、メモリセルアレイ
MAは、2列のNAND型メモリストリングMSTR
1,MSTR2で構成されている。
メモリセルアレイおよびワード線駆動回路の要部の一例
を示す回路図である。図3において、メモリセルアレイ
MAは、2列のNAND型メモリストリングMSTR
1,MSTR2で構成されている。
【0049】メモリストリングMSTR1は、たとえば
フローティングゲートでの電荷の蓄積、放出によりデー
タの書き込み・消去が可能なn型のメモリセルトランジ
スタMT10〜MT17が直列に接続され、各メモリセ
ルトランジスタMT10〜MT17のコントロールゲー
トCGがそれぞれワード線WL10〜WL17に接続さ
れている。メモリセルトランジスタMT10のドレイン
はゲート電極が選択信号供給線DSG1に接続されたN
MOSトランジスタからなる選択ゲートDST10を介
してビット線BL0に接続され、メモリセルトランジス
タMT17のソースはゲート電極が選択信号供給線SS
G1に接続されたNMOSトランジスタからなる選択ゲ
ートSST10を介して共通ソース線SRLに接続され
ている。
フローティングゲートでの電荷の蓄積、放出によりデー
タの書き込み・消去が可能なn型のメモリセルトランジ
スタMT10〜MT17が直列に接続され、各メモリセ
ルトランジスタMT10〜MT17のコントロールゲー
トCGがそれぞれワード線WL10〜WL17に接続さ
れている。メモリセルトランジスタMT10のドレイン
はゲート電極が選択信号供給線DSG1に接続されたN
MOSトランジスタからなる選択ゲートDST10を介
してビット線BL0に接続され、メモリセルトランジス
タMT17のソースはゲート電極が選択信号供給線SS
G1に接続されたNMOSトランジスタからなる選択ゲ
ートSST10を介して共通ソース線SRLに接続され
ている。
【0050】メモリストリングMSTR2は、たとえば
フローティングゲートでの電荷の蓄積、放出によりデー
タの書き込み・消去が可能なn型のメモリセルトランジ
スタMT20〜MT27が直列に接続され、各メモリセ
ルトランジスタMT20〜MT27のコントロールゲー
トCGがそれぞれメモリストリングMSTR1と同様に
ワード線WL10〜WL17に接続されている。メモリ
セルトランジスタMT20のドレインはゲート電極が選
択信号供給線DSG1に接続されたNMOSトランジス
タからなる選択ゲートDST20を介してビット線BL
1に接続され、メモリセルトランジスタMT27のソー
スはゲート電極が選択信号供給線SSG1に接続された
NMOSトランジスタからなる選択ゲートSST20を
介して共通ソース線SRLに接続されている。
フローティングゲートでの電荷の蓄積、放出によりデー
タの書き込み・消去が可能なn型のメモリセルトランジ
スタMT20〜MT27が直列に接続され、各メモリセ
ルトランジスタMT20〜MT27のコントロールゲー
トCGがそれぞれメモリストリングMSTR1と同様に
ワード線WL10〜WL17に接続されている。メモリ
セルトランジスタMT20のドレインはゲート電極が選
択信号供給線DSG1に接続されたNMOSトランジス
タからなる選択ゲートDST20を介してビット線BL
1に接続され、メモリセルトランジスタMT27のソー
スはゲート電極が選択信号供給線SSG1に接続された
NMOSトランジスタからなる選択ゲートSST20を
介して共通ソース線SRLに接続されている。
【0051】そして、メモリストリングMSTR1,M
STR2の各メモリセルトランジスタMT10〜MT1
7、MT20〜MT27、選択ゲートDST10,DS
T20,SST10,SST20はpウェル12内に形
成されており、このpウェル12がウェル電圧制御回路
20に接続されている。また、選択ゲートDST10,
DST20,SST10,SST20を構成するNMO
Sトランジスタのしいき値電圧は、たとえば1V程度に
設定される。
STR2の各メモリセルトランジスタMT10〜MT1
7、MT20〜MT27、選択ゲートDST10,DS
T20,SST10,SST20はpウェル12内に形
成されており、このpウェル12がウェル電圧制御回路
20に接続されている。また、選択ゲートDST10,
DST20,SST10,SST20を構成するNMO
Sトランジスタのしいき値電圧は、たとえば1V程度に
設定される。
【0052】また、各メモリセルトランジスタMT10
〜MT17、MT20〜MT27には、nビットの多値
データ、たとえば2ビットからなり4値をとる多値デー
タが格納される。
〜MT17、MT20〜MT27には、nビットの多値
データ、たとえば2ビットからなり4値をとる多値デー
タが格納される。
【0053】ワード線駆動回路WDRVは、各選択信号
供給線DSG1,SSG1、ワード線WL0〜WL7に
対応して設けられた高耐圧NMOSトランジスタ17−
0〜17−9により構成されている。
供給線DSG1,SSG1、ワード線WL0〜WL7に
対応して設けられた高耐圧NMOSトランジスタ17−
0〜17−9により構成されている。
【0054】選択信号供給線DSG1がNMOSトラン
ジスタ17−0を介して駆動電圧VDSGの供給ライン
に接続され,選択信号供給線SSG1がNMOSトラン
ジスタ17−9を介して駆動電圧VSSGの供給ライン
に接続されいる。ワード線WL0がNMOSトランジス
タ17−1を介して駆動電圧VCG0の供給ラインに接
続され、ワード線WL1がNMOSトランジスタ17−
2を介して駆動電圧VCG1の供給ラインに接続され、
ワード線WL2がNMOSトランジスタ17−3を介し
て駆動電圧VCG2の供給ラインに接続され、ワード線
WL3がNMOSトランジスタ17−4を介して駆動電
圧VCG3の供給ラインに接続され、ワード線WL4が
NMOSトランジスタ17−5を介して駆動電圧VCG
4の供給ラインに接続され、ワード線WL5がNMOS
トランジスタ17−6を介して駆動電圧VCG5の供給
ラインに接続され、ワード線WL6がNMOSトランジ
スタ17−7を介して駆動電圧VCG6の供給ラインに
接続され、ワード線WL7がNMOSトランジスタ17
−8を介して駆動電圧VCG7の供給ラインに接続され
ている。
ジスタ17−0を介して駆動電圧VDSGの供給ライン
に接続され,選択信号供給線SSG1がNMOSトラン
ジスタ17−9を介して駆動電圧VSSGの供給ライン
に接続されいる。ワード線WL0がNMOSトランジス
タ17−1を介して駆動電圧VCG0の供給ラインに接
続され、ワード線WL1がNMOSトランジスタ17−
2を介して駆動電圧VCG1の供給ラインに接続され、
ワード線WL2がNMOSトランジスタ17−3を介し
て駆動電圧VCG2の供給ラインに接続され、ワード線
WL3がNMOSトランジスタ17−4を介して駆動電
圧VCG3の供給ラインに接続され、ワード線WL4が
NMOSトランジスタ17−5を介して駆動電圧VCG
4の供給ラインに接続され、ワード線WL5がNMOS
トランジスタ17−6を介して駆動電圧VCG5の供給
ラインに接続され、ワード線WL6がNMOSトランジ
スタ17−7を介して駆動電圧VCG6の供給ラインに
接続され、ワード線WL7がNMOSトランジスタ17
−8を介して駆動電圧VCG7の供給ラインに接続され
ている。
【0055】そして、高耐圧NMOSトランジスタ17
−0〜17−9の基板、すなわち、p型半導体基板11
が基板電圧制御回路21の制御信号S21の出力ライン
に接続され、各ゲート電極はロー回路RCの駆動信号S
RCの出力ラインに共通に接続されている。NANDス
トリングの場合、読み出し動作時に基板電圧制御回路2
1によりp型半導体基板11に負電圧、たとえば−1V
が印加され、消去および書き込み動作時には0Vが印加
される。
−0〜17−9の基板、すなわち、p型半導体基板11
が基板電圧制御回路21の制御信号S21の出力ライン
に接続され、各ゲート電極はロー回路RCの駆動信号S
RCの出力ラインに共通に接続されている。NANDス
トリングの場合、読み出し動作時に基板電圧制御回路2
1によりp型半導体基板11に負電圧、たとえば−1V
が印加され、消去および書き込み動作時には0Vが印加
される。
【0056】図4は本発明に係るNAND型フラッシュ
メモリにおいて、1個のメモリトランジスタに2ビット
からなり4値をとるデータを記録する場合の、しきい値
電圧Vthレベルとデータ内容との関係を示す図であ
る。
メモリにおいて、1個のメモリトランジスタに2ビット
からなり4値をとるデータを記録する場合の、しきい値
電圧Vthレベルとデータ内容との関係を示す図であ
る。
【0057】図4において、縦軸はメモリトランジスタ
のしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタの
しきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個の
メモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビッ
トデータの内容は、〔D2,D1〕で表され、〔D2,
D1〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,
0〕の4状態が存在する。すなわち、データ「0」、デ
ータ「1」、データ「2」、データ「3」の4状態が存
在する。そして、しきい値電圧Vthの分布(多値デー
タの分布)は4値の場合、図4に示すように、正側に2
個、負側に2個となっている。ただし、分布「10」は
0Vを挟んで正側から負側に跨がった状態とすることも
可能である(一部が負側に存在する)。
のしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタの
しきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個の
メモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビッ
トデータの内容は、〔D2,D1〕で表され、〔D2,
D1〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,
0〕の4状態が存在する。すなわち、データ「0」、デ
ータ「1」、データ「2」、データ「3」の4状態が存
在する。そして、しきい値電圧Vthの分布(多値デー
タの分布)は4値の場合、図4に示すように、正側に2
個、負側に2個となっている。ただし、分布「10」は
0Vを挟んで正側から負側に跨がった状態とすることも
可能である(一部が負側に存在する)。
【0058】次に、上記構成による消去、書き込み、読
み出し動作について、図4、図5および図6に関連付け
て説明する。なお、書き込みおよび読み出し動作は図3
におけるメモリセルトランジスタMT10に対して行う
場合を例に説明する。図5は本発明に係るNAND型フ
ラッシュメモリにおいて、読み出し、書き込み、消去動
作時の要部のバイアス条件を示す図、図6は読み出し動
作時の選択されたメモリセルトランジスタの状態とデー
タとの関係を示す図である。
み出し動作について、図4、図5および図6に関連付け
て説明する。なお、書き込みおよび読み出し動作は図3
におけるメモリセルトランジスタMT10に対して行う
場合を例に説明する。図5は本発明に係るNAND型フ
ラッシュメモリにおいて、読み出し、書き込み、消去動
作時の要部のバイアス条件を示す図、図6は読み出し動
作時の選択されたメモリセルトランジスタの状態とデー
タとの関係を示す図である。
【0059】まず、消去動作について説明する。消去動
作時には、図5に示すように、ロー回路RCによりワー
ド線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジスタ1
7−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信号供給
線DSG1,SSG1、ビット線BL0,BL1、ソー
ス線SRLがオープン状態に保持され、ワード線WL0
〜WL7の駆動電圧VCG0〜VCG7が0Vに設定さ
れる。そして、ウェル電圧制御回路20によりpウェル
12に対して20Vの高電圧が印加され、基板電圧制御
回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧N
MOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に0Vが
印加される。これにより、メモリセルトランジスタMT
10〜MT17,MT20〜MT27が一括して消去さ
れる。
作時には、図5に示すように、ロー回路RCによりワー
ド線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジスタ1
7−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信号供給
線DSG1,SSG1、ビット線BL0,BL1、ソー
ス線SRLがオープン状態に保持され、ワード線WL0
〜WL7の駆動電圧VCG0〜VCG7が0Vに設定さ
れる。そして、ウェル電圧制御回路20によりpウェル
12に対して20Vの高電圧が印加され、基板電圧制御
回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧N
MOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に0Vが
印加される。これにより、メモリセルトランジスタMT
10〜MT17,MT20〜MT27が一括して消去さ
れる。
【0060】次に、メモリセルトランジスタMT10に
対する書き込み動作を説明する。この場合、書き込み対
象のメモリセルトランジスタMT10を含むメモリスト
リングMSTR1が接続されたビット線BL0が0Vに
設定され、書き込みを禁止すべきメモリストリングMS
TR2が接続されたビットBL1が3Vに設定される。
また、ロー回路RCによりワード線駆動回路WDRVの
高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜17−9が導通
状態に制御され、選択信号供給線DSG1の駆動電圧V
DSGが3V、選択信号供給線SSG1の駆動電圧VS
SGが0Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10が導通状態に保持され、ソース線側
の選択ゲートSST10,SST20が非導通状態に保
持される。また、選択ゲートDST20はカットオフ状
態となる。そして、書き込み対象のメモリセルトランジ
スタMT10が接続されたワード線WL0の駆動電圧V
CG0が20Vに設定され、他のワード線WL1〜WL
7の駆動電圧VCG1〜VCG7が中間の10Vに設定
され、ウェル電圧制御回路20によりpウェル12に対
して0Vが印加され、基板電圧制御回路21によりp型
半導体基板11、すなわち高耐圧NMOSトランジスタ
17−0〜17−9の基板に0Vが印加される。これに
より、メモリセルトランジスタMT10のみに所望のデ
ータが書き込まれ、他のメモリセルトランジスタMT1
1〜MT17,MT20〜MT27への書き込みは行わ
れない。
対する書き込み動作を説明する。この場合、書き込み対
象のメモリセルトランジスタMT10を含むメモリスト
リングMSTR1が接続されたビット線BL0が0Vに
設定され、書き込みを禁止すべきメモリストリングMS
TR2が接続されたビットBL1が3Vに設定される。
また、ロー回路RCによりワード線駆動回路WDRVの
高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜17−9が導通
状態に制御され、選択信号供給線DSG1の駆動電圧V
DSGが3V、選択信号供給線SSG1の駆動電圧VS
SGが0Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10が導通状態に保持され、ソース線側
の選択ゲートSST10,SST20が非導通状態に保
持される。また、選択ゲートDST20はカットオフ状
態となる。そして、書き込み対象のメモリセルトランジ
スタMT10が接続されたワード線WL0の駆動電圧V
CG0が20Vに設定され、他のワード線WL1〜WL
7の駆動電圧VCG1〜VCG7が中間の10Vに設定
され、ウェル電圧制御回路20によりpウェル12に対
して0Vが印加され、基板電圧制御回路21によりp型
半導体基板11、すなわち高耐圧NMOSトランジスタ
17−0〜17−9の基板に0Vが印加される。これに
より、メモリセルトランジスタMT10のみに所望のデ
ータが書き込まれ、他のメモリセルトランジスタMT1
1〜MT17,MT20〜MT27への書き込みは行わ
れない。
【0061】次に、メモリセルトランジスタMT10に
格納されたデータの読み出し動作について説明する。な
お、読み出し動作は、記録データが4値を対象にしてい
ることから、第1(1st)、第2(2nd)、および
第3(3rd)の3回、順に行われる場合を例に説明す
る。
格納されたデータの読み出し動作について説明する。な
お、読み出し動作は、記録データが4値を対象にしてい
ることから、第1(1st)、第2(2nd)、および
第3(3rd)の3回、順に行われる場合を例に説明す
る。
【0062】第1回目は、読み出し対象のメモリセルト
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図4に示すように、負の分布に対応して−1Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が5Vに設定され、ウェル電圧制御回路20に
よりpウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制
御回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧
NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1
Vが印加される。これにより、図6に示すように、メモ
リセルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図
示しない読み出し系回路により読み出しデータは「1
1」であると判断される。一方、オフ状態の場合には、
第2回目の読み出し動作で判断される。
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図4に示すように、負の分布に対応して−1Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が5Vに設定され、ウェル電圧制御回路20に
よりpウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制
御回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧
NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1
Vが印加される。これにより、図6に示すように、メモ
リセルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図
示しない読み出し系回路により読み出しデータは「1
1」であると判断される。一方、オフ状態の場合には、
第2回目の読み出し動作で判断される。
【0063】第2回目は、読み出し対象のメモリセルト
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図4に示すように、中間分布に対応して0Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が5Vに設定され、ウェル電圧制御回路20に
よりpウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制
御回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧
NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1
Vが印加される。これにより、図6に示すように、メモ
リセルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図
示しない読み出し系回路により読み出しデータは「1
0」であると判断される。一方、オフ状態の場合には、
第3回目の読み出し動作で判断される。
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図4に示すように、中間分布に対応して0Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が5Vに設定され、ウェル電圧制御回路20に
よりpウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制
御回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧
NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1
Vが印加される。これにより、図6に示すように、メモ
リセルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図
示しない読み出し系回路により読み出しデータは「1
0」であると判断される。一方、オフ状態の場合には、
第3回目の読み出し動作で判断される。
【0064】第3回目は、読み出し対象のメモリセルト
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図4に示すように、正側分布に対応して1Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が5Vに設定され、ウェル電圧制御回路20に
よりpウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制
御回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧
NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1
Vが印加される。これにより、図6に示すように、メモ
リセルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図
示しない読み出し系回路により読み出しデータは「0
1」であると判断される。一方、オフ状態の場合には、
読み出しデータは「00」であると判断される。
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図4に示すように、正側分布に対応して1Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が5Vに設定され、ウェル電圧制御回路20に
よりpウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制
御回路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧
NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1
Vが印加される。これにより、図6に示すように、メモ
リセルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図
示しない読み出し系回路により読み出しデータは「0
1」であると判断される。一方、オフ状態の場合には、
読み出しデータは「00」であると判断される。
【0065】このように、NAND型ストリングでは、
メモリセルトランジスタのしきい値電圧Vthの検査を、
ワード線に負の電圧を印加した読み出し動作によって行
うことが可能である。そこで、図6に示されるような負
のVth状態に対応するデータの読み出しが可能であ
る。また、消去時のメモリセルトランジスタのしきい値
電圧Vthの検査を、ワード線に負の電圧を印加した消去
ベリファイ動作によって行うことが可能であり、消去ベ
リファイ動作によって、十分な消去が行われていないと
判断される場合、追加消去を行うことによって、消去不
十分のためのストリング誤動作を防ぐことが可能とな
る。
メモリセルトランジスタのしきい値電圧Vthの検査を、
ワード線に負の電圧を印加した読み出し動作によって行
うことが可能である。そこで、図6に示されるような負
のVth状態に対応するデータの読み出しが可能であ
る。また、消去時のメモリセルトランジスタのしきい値
電圧Vthの検査を、ワード線に負の電圧を印加した消去
ベリファイ動作によって行うことが可能であり、消去ベ
リファイ動作によって、十分な消去が行われていないと
判断される場合、追加消去を行うことによって、消去不
十分のためのストリング誤動作を防ぐことが可能とな
る。
【0066】以上の説明では、メモリストリングがNA
ND型ストリングの場合を例に説明したが、以下にメモ
リストリングが図7に示すようなNOR型ストリングの
場合の動作について、図8、図9および図10に関連付
けて説明する。なお、図7に示すNOR型ストリング
は、いわゆるAND型構造を有する。ただし、説明の簡
単化のために、各部符号は、図3と同様の符号を用いて
いる。
ND型ストリングの場合を例に説明したが、以下にメモ
リストリングが図7に示すようなNOR型ストリングの
場合の動作について、図8、図9および図10に関連付
けて説明する。なお、図7に示すNOR型ストリング
は、いわゆるAND型構造を有する。ただし、説明の簡
単化のために、各部符号は、図3と同様の符号を用いて
いる。
【0067】図8は本発明に係るNOR型フラッシュメ
モリにおいて、1個のメモリトランジスタに2ビットか
らなり4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電
圧Vthレベルとデータ内容との関係を示す図である。
モリにおいて、1個のメモリトランジスタに2ビットか
らなり4値をとるデータを記録する場合の、しきい値電
圧Vthレベルとデータ内容との関係を示す図である。
【0068】図8において、縦軸はメモリトランジスタ
のしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタの
しきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個の
メモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビッ
トデータの内容は、〔D2,D1〕で表され、〔D2,
D1〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,
0〕の4状態が存在する。すなわち、データ「0」、デ
ータ「1」、データ「2」、データ「3」の4状態が存
在する。そして、しきい値電圧Vthの分布(多値デー
タの分布)は4値の場合、図8に示すように、正側に3
個、負側に1個となっている。そして、非選択のワード
線電圧として負電圧が与えられる。
のしきい値電圧Vthを、横軸はメモリトランジスタの
しきい値分布頻度をそれぞれ表している。また、1個の
メモリトランジスタに記録するデータを構成する2ビッ
トデータの内容は、〔D2,D1〕で表され、〔D2,
D1〕=〔1,1〕,〔1,0〕,〔0,1〕,〔0,
0〕の4状態が存在する。すなわち、データ「0」、デ
ータ「1」、データ「2」、データ「3」の4状態が存
在する。そして、しきい値電圧Vthの分布(多値デー
タの分布)は4値の場合、図8に示すように、正側に3
個、負側に1個となっている。そして、非選択のワード
線電圧として負電圧が与えられる。
【0069】また、図9は本発明に係るNOR型フラッ
シュメモリにおいて、読み出し、書き込み、消去動作時
の要部のバイアス条件を示す図、図10は読み出し動作
時の選択されたメモリセルトランジスタの状態とデータ
との関係を示す図である。
シュメモリにおいて、読み出し、書き込み、消去動作時
の要部のバイアス条件を示す図、図10は読み出し動作
時の選択されたメモリセルトランジスタの状態とデータ
との関係を示す図である。
【0070】まず、消去動作について説明する。消去は
上述したNAND型の場合と同様に行われる。すなわ
ち、消去動作時には、図9に示すように、ロー回路RC
によりワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトラ
ンジスタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選
択信号供給線DSG1,SSG1、ビット線BL0,B
L1がオープン状態、ソース線SRLとPウェル12が
−5Vに保持され、ワード線WL0〜WL7の駆動電圧
VCG0〜VCG7が10Vに設定される。そして、基
板電圧制御回路21によりp型半導体基板11、すなわ
ち高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基
板に0Vが印加される。これにより、メモリセルトラン
ジスタMT10〜MT17,MT20〜MT27が一括
して消去される。
上述したNAND型の場合と同様に行われる。すなわ
ち、消去動作時には、図9に示すように、ロー回路RC
によりワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトラ
ンジスタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選
択信号供給線DSG1,SSG1、ビット線BL0,B
L1がオープン状態、ソース線SRLとPウェル12が
−5Vに保持され、ワード線WL0〜WL7の駆動電圧
VCG0〜VCG7が10Vに設定される。そして、基
板電圧制御回路21によりp型半導体基板11、すなわ
ち高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜17−9の基
板に0Vが印加される。これにより、メモリセルトラン
ジスタMT10〜MT17,MT20〜MT27が一括
して消去される。
【0071】次に、メモリセルトランジスタMT10に
対する書き込み動作を説明する。書き込みも上述したN
AND型の場合と同様に行われる。すなわち、書き込み
対象のメモリセルトランジスタMT10を含むメモリス
トリングMSTR1が接続されたビット線BL0が5V
に設定され、書き込みを禁止すべきメモリストリングM
STR2が接続されたビットBL1が0Vに設定され
る。また、ロー回路RCによりワード線駆動回路WDR
Vの高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜17−9が
導通状態に制御され、選択信号供給線DSG1の駆動電
圧VDSGが5V、選択信号供給線SSG1の駆動電圧
VSSGが0Vに設定される。これにより、ビット線側
の選択ゲートDST10が導通状態に保持され、ソース
線側の選択ゲートSST10,SST20が非導通状態
に保持される。また、選択ゲートDST20はカットオ
フ状態となる。そして、書き込み対象のメモリセルトラ
ンジスタMT10が接続されたワード線WL0の駆動電
圧VCG0が−10Vに設定され、他のワード線WL1
〜WL7の駆動電圧VCG1〜VCG7が0V程度に設
定され、ウェル電圧制御回路20によりpウェル12に
対して0Vが印加され、基板電圧制御回路21によりp
型半導体基板11、すなわち高耐圧NMOSトランジス
タ17−0〜17−9の基板に−10Vが印加される。
これにより、メモリセルトランジスタMT10のみに所
望のデータが書き込まれ、他のメモリセルトランジスタ
MT11〜MT17,MT20〜MT27への書き込み
は行われない。
対する書き込み動作を説明する。書き込みも上述したN
AND型の場合と同様に行われる。すなわち、書き込み
対象のメモリセルトランジスタMT10を含むメモリス
トリングMSTR1が接続されたビット線BL0が5V
に設定され、書き込みを禁止すべきメモリストリングM
STR2が接続されたビットBL1が0Vに設定され
る。また、ロー回路RCによりワード線駆動回路WDR
Vの高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜17−9が
導通状態に制御され、選択信号供給線DSG1の駆動電
圧VDSGが5V、選択信号供給線SSG1の駆動電圧
VSSGが0Vに設定される。これにより、ビット線側
の選択ゲートDST10が導通状態に保持され、ソース
線側の選択ゲートSST10,SST20が非導通状態
に保持される。また、選択ゲートDST20はカットオ
フ状態となる。そして、書き込み対象のメモリセルトラ
ンジスタMT10が接続されたワード線WL0の駆動電
圧VCG0が−10Vに設定され、他のワード線WL1
〜WL7の駆動電圧VCG1〜VCG7が0V程度に設
定され、ウェル電圧制御回路20によりpウェル12に
対して0Vが印加され、基板電圧制御回路21によりp
型半導体基板11、すなわち高耐圧NMOSトランジス
タ17−0〜17−9の基板に−10Vが印加される。
これにより、メモリセルトランジスタMT10のみに所
望のデータが書き込まれ、他のメモリセルトランジスタ
MT11〜MT17,MT20〜MT27への書き込み
は行われない。
【0072】次に、メモリセルトランジスタMT10に
格納されたデータの読み出し動作について説明する。な
お、読み出し動作は、記録データが4値を対象にしてい
ることから、第1(1st)、第2(2nd)、および
第3(3rd)の3回、順に行われる場合を例に説明す
る。
格納されたデータの読み出し動作について説明する。な
お、読み出し動作は、記録データが4値を対象にしてい
ることから、第1(1st)、第2(2nd)、および
第3(3rd)の3回、順に行われる場合を例に説明す
る。
【0073】第1回目は、読み出し対象のメモリセルト
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図8に示すように、0Vに設定され、他のワード線WL
1〜WL7の駆動電圧VCG1〜VCG7が負の電圧で
ある−1Vに設定され、ウェル電圧制御回路20により
pウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制御回
路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧NM
OSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1Vが
印加される。これにより、図10に示すように、メモリ
セルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図示
しない読み出し系回路により読み出しデータは「11」
であると判断される。一方、オフ状態の場合には、第2
回目の読み出し動作で判断される。
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図8に示すように、0Vに設定され、他のワード線WL
1〜WL7の駆動電圧VCG1〜VCG7が負の電圧で
ある−1Vに設定され、ウェル電圧制御回路20により
pウェル12に対して0Vが印加され、基板電圧制御回
路21によりp型半導体基板11、すなわち高耐圧NM
OSトランジスタ17−0〜17−9の基板に−1Vが
印加される。これにより、図10に示すように、メモリ
セルトランジスタMT10がオン状態の場合には、図示
しない読み出し系回路により読み出しデータは「11」
であると判断される。一方、オフ状態の場合には、第2
回目の読み出し動作で判断される。
【0074】第2回目は、読み出し対象のメモリセルト
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図8に示すように、中間分布に対応して1Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が負の電圧である−1Vに設定され、ウェル電
圧制御回路20によりpウェル12に対して0Vが印加
され、基板電圧制御回路21によりp型半導体基板1
1、すなわち高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜1
7−9の基板に−1Vが印加される。これにより、図1
0に示すように、メモリセルトランジスタMT10がオ
ン状態の場合には、図示しない読み出し系回路により読
み出しデータは「10」であると判断される。一方、オ
フ状態の場合には、第3回目の読み出し動作で判断され
る。
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図8に示すように、中間分布に対応して1Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が負の電圧である−1Vに設定され、ウェル電
圧制御回路20によりpウェル12に対して0Vが印加
され、基板電圧制御回路21によりp型半導体基板1
1、すなわち高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜1
7−9の基板に−1Vが印加される。これにより、図1
0に示すように、メモリセルトランジスタMT10がオ
ン状態の場合には、図示しない読み出し系回路により読
み出しデータは「10」であると判断される。一方、オ
フ状態の場合には、第3回目の読み出し動作で判断され
る。
【0075】第3回目は、読み出し対象のメモリセルト
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図8に示すように、正側分布に対応して2Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が負の電圧である−1Vに設定され、ウェル電
圧制御回路20によりpウェル12に対して0Vが印加
され、基板電圧制御回路21によりp型半導体基板1
1、すなわち高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜1
7−9の基板に−1Vが印加される。これにより、図1
0に示すように、メモリセルトランジスタMT10がオ
ン状態の場合には、図示しない読み出し系回路により読
み出しデータは「01」であると判断される。一方、オ
フ状態の場合には、読み出しデータは「00」であると
判断される。
ランジスタMT10を含むメモリストリングMSTR1
が接続されたビット線BL0が3Vに設定され、ソース
線SRLが0Vに設定される。また、ロー回路RCによ
りワード線駆動回路WDRVの高耐圧NMOSトランジ
スタ17−0〜17−9が導通状態に制御され、選択信
号供給線DSG1,SST1の駆動電圧VDSG,VS
SGが5Vに設定される。これにより、ビット線側の選
択ゲートDST10,DST20、ソース線側の選択ゲ
ートSST10,SST20が導通状態に保持される。
そして、読み出し対象のメモリセルトランジスタMT1
0が接続されたワード線WL0の駆動電圧VCG0が、
図8に示すように、正側分布に対応して2Vに設定さ
れ、他のワード線WL1〜WL7の駆動電圧VCG1〜
VCG7が負の電圧である−1Vに設定され、ウェル電
圧制御回路20によりpウェル12に対して0Vが印加
され、基板電圧制御回路21によりp型半導体基板1
1、すなわち高耐圧NMOSトランジスタ17−0〜1
7−9の基板に−1Vが印加される。これにより、図1
0に示すように、メモリセルトランジスタMT10がオ
ン状態の場合には、図示しない読み出し系回路により読
み出しデータは「01」であると判断される。一方、オ
フ状態の場合には、読み出しデータは「00」であると
判断される。
【0076】このように、NOR型ストリングでは、非
選択メモリセルのコントロールゲートに負の電圧を印加
するため、通常のNOR型ストリングでは誤動作の原因
となるようなメモリセルのVthを負電圧とするような
動作が可能である。
選択メモリセルのコントロールゲートに負の電圧を印加
するため、通常のNOR型ストリングでは誤動作の原因
となるようなメモリセルのVthを負電圧とするような
動作が可能である。
【0077】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、セルアレイ領域CAおよび周辺回路領域PCに分け
られたp型(第1導電型)半導体基板11と、セルアレ
イ領域CAの半導体基板の表面部分に形成されたp型不
純物領域(pウェル)12と、pウェル12を包むよう
に形成されたn型(第2導電型)不純物領域(nウェ
ル)13と、周辺回路領域PCの半導体基板11の表面
部分に形成されたpウェル14と、pウェル14を包む
ように形成されたnウェル15と、周辺回路領域PCの
半導体基板の表面部分のnウェル13、pウェル14の
形成領域を除く領域に形成されたnウェル16とを有
し、セルアレイ領域CAのpウェル12の表面部分に
は、メモリセルMTが設けられ、周辺回路領域PCの半
導体基板11の表面部分には、高耐圧のNMOSトラン
ジスタ17が設けられ、pウェル14の表面部には、N
MOSトランジスタ18が設けられ、nウェル16の表
面部には、PMOSトランジスタ19が設けられている
ので、少なくとも読み出し動作時には、基板電圧制御回
路21によりp型半導体基板11に負電圧を印加して
も、pウェル14が同時に負にバイアスされてしまうこ
とがなく、動作速度の低下や消費電流の増大などの不利
益が生じることがない。すなわち、読み出し時に設定さ
れるワード線電圧のうち少なくとも1つを負電圧に設定
でき、メモリトセルランジスタのしきい値電圧分布幅、
およびデータとデータの間隔を広く設定することが可能
となる。その結果、書き込み制御が容易となり、ディス
ターブ/リテンション特性を改善することができる。
ば、セルアレイ領域CAおよび周辺回路領域PCに分け
られたp型(第1導電型)半導体基板11と、セルアレ
イ領域CAの半導体基板の表面部分に形成されたp型不
純物領域(pウェル)12と、pウェル12を包むよう
に形成されたn型(第2導電型)不純物領域(nウェ
ル)13と、周辺回路領域PCの半導体基板11の表面
部分に形成されたpウェル14と、pウェル14を包む
ように形成されたnウェル15と、周辺回路領域PCの
半導体基板の表面部分のnウェル13、pウェル14の
形成領域を除く領域に形成されたnウェル16とを有
し、セルアレイ領域CAのpウェル12の表面部分に
は、メモリセルMTが設けられ、周辺回路領域PCの半
導体基板11の表面部分には、高耐圧のNMOSトラン
ジスタ17が設けられ、pウェル14の表面部には、N
MOSトランジスタ18が設けられ、nウェル16の表
面部には、PMOSトランジスタ19が設けられている
ので、少なくとも読み出し動作時には、基板電圧制御回
路21によりp型半導体基板11に負電圧を印加して
も、pウェル14が同時に負にバイアスされてしまうこ
とがなく、動作速度の低下や消費電流の増大などの不利
益が生じることがない。すなわち、読み出し時に設定さ
れるワード線電圧のうち少なくとも1つを負電圧に設定
でき、メモリトセルランジスタのしきい値電圧分布幅、
およびデータとデータの間隔を広く設定することが可能
となる。その結果、書き込み制御が容易となり、ディス
ターブ/リテンション特性を改善することができる。
【0078】なお、上述した実施形態では、読み出し動
作においてしきい値電圧分布の負側から選択ワード線電
圧を設定する場合を例に説明したが、これに限定される
ものではなく、たとえば、中間の分布の電圧から設定し
て、さらに正側か負側を判断してから所定の電圧に設定
するように構成してもよい。
作においてしきい値電圧分布の負側から選択ワード線電
圧を設定する場合を例に説明したが、これに限定される
ものではなく、たとえば、中間の分布の電圧から設定し
て、さらに正側か負側を判断してから所定の電圧に設定
するように構成してもよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体基板に負電圧を印加しても動作速度の低下や消費
電流の増大などの不利益が生じることがない。そして、
ワード線電圧うち少なくとも1つを負電圧に設定でき、
メモリセルトランジスタのしきい値電圧分布幅、および
データとデータの間隔を広く設定することが可能とな
る。その結果、書き込み制御が容易となり、ディスター
ブ/リテンション特性を改善することができる。
半導体基板に負電圧を印加しても動作速度の低下や消費
電流の増大などの不利益が生じることがない。そして、
ワード線電圧うち少なくとも1つを負電圧に設定でき、
メモリセルトランジスタのしきい値電圧分布幅、および
データとデータの間隔を広く設定することが可能とな
る。その結果、書き込み制御が容易となり、ディスター
ブ/リテンション特性を改善することができる。
【図1】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の一実施
形態を示す簡略断面図である。
形態を示す簡略断面図である。
【図2】本発明に係るフラッシュメモリのシステム構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るフラッシュメモリのメモリセルア
レイおよびワード線駆動回路の要部の一例を回路図であ
る。
レイおよびワード線駆動回路の要部の一例を回路図であ
る。
【図4】本発明に係るNAND型フラッシュメモリにお
いて、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4
値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vth
レベルとデータ内容との関係を示す図である。
いて、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4
値をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vth
レベルとデータ内容との関係を示す図である。
【図5】本発明に係るNAND型フラッシュメモリにお
いて、読み出し、書き込み、消去動作時の要部のバイア
ス条件を示す図である。
いて、読み出し、書き込み、消去動作時の要部のバイア
ス条件を示す図である。
【図6】本発明に係るNAND型フラッシュメモリの読
み出し動作時の選択されたメモリセルトランジスタの状
態とデータとの関係を示す図である。
み出し動作時の選択されたメモリセルトランジスタの状
態とデータとの関係を示す図である。
【図7】本発明に係るNORメモリストリングの一例を
示す等価回路図である。
示す等価回路図である。
【図8】本発明に係るNOR型フラッシュメモリにおい
て、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4値
をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vthレ
ベルとデータの分布との関係を示す図である。
て、1個のメモリトランジスタに2ビットからなり4値
をとるデータを記録する場合の、しきい値電圧Vthレ
ベルとデータの分布との関係を示す図である。
【図9】本発明に係るNOR型フラッシュメモリにおい
て、読み出し、書き込み、消去動作時の要部のバイアス
条件を示す図である。
て、読み出し、書き込み、消去動作時の要部のバイアス
条件を示す図である。
【図10】本発明に係るNOR型フラッシュメモリの読
み出し動作時の選択されたメモリセルトランジスタの状
態とデータとの関係を示す図である。
み出し動作時の選択されたメモリセルトランジスタの状
態とデータとの関係を示す図である。
【図11】従来の不揮発性半導体記憶装置のデバイス構
造を示す簡略断面図である。
造を示す簡略断面図である。
【図12】従来のNAND型記憶装置において、1個の
メモリトランジスタに2ビットからなり4値をとるデー
タを記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデー
タの分布との関係を示す図である。
メモリトランジスタに2ビットからなり4値をとるデー
タを記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデー
タの分布との関係を示す図である。
【図13】従来のNOR型記憶装置において、1個のメ
モリトランジスタに2ビットからなり4値をとるデータ
を記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデータ
の分布との関係を示す図である。
モリトランジスタに2ビットからなり4値をとるデータ
を記録する場合の、しきい値電圧Vthレベルとデータ
の分布との関係を示す図である。
10…不揮発性半導体記憶装置、CA…セルアレイ領
域、PC…周辺回路領域、WDRV…ワード線駆動回
路、MT,MT10〜MT17,MT20〜MT27…
メモリセルトランジスタ、WL0〜WL7…ワード線、
BL0,BL1…ビット線、RC…ロー回路、CC…カ
ラム回路、11…p型(第1導電型)半導体基板、12
…p型不純物領域(pウェル)、13…n型(第2導電
型)不純物領域(nウェル)、14…pウェル、15…
nウェル、16…nウェル、17…高耐圧NMOSトラ
ンジスタ、18…NMOSトランジスタ、19…PMO
Sトランジスタ、20…ウェル電圧制御回路、21…基
板電圧制御回路。
域、PC…周辺回路領域、WDRV…ワード線駆動回
路、MT,MT10〜MT17,MT20〜MT27…
メモリセルトランジスタ、WL0〜WL7…ワード線、
BL0,BL1…ビット線、RC…ロー回路、CC…カ
ラム回路、11…p型(第1導電型)半導体基板、12
…p型不純物領域(pウェル)、13…n型(第2導電
型)不純物領域(nウェル)、14…pウェル、15…
nウェル、16…nウェル、17…高耐圧NMOSトラ
ンジスタ、18…NMOSトランジスタ、19…PMO
Sトランジスタ、20…ウェル電圧制御回路、21…基
板電圧制御回路。
Claims (13)
- 【請求項1】 セルアレイ領域および周辺回路領域に分
けられた第1導電型半導体基板と、 上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形成され
た第1の第1導電型不純物領域と、 上記第1の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第1の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の半導体基板の表面部分に形成された
第2の第1導電型不純物領域と、 上記第2の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第2の第2導電型不純物領域とを有する不揮発性半導
体記憶装置。 - 【請求項2】 上記周辺回路領域の第1導電型半導体基
板の表面部分に形成された第2導電型ソース領域および
ドレイン領域と半導体基板上に形成されたゲート電極と
で形成された第1の第2導電型電界効果トランジスタを
有する請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項3】 上記第1の第1導電型不純物領域の表面
部には、第2導電型ソース領域およびドレイン領域と、
当該第1の第1導電型不純物領域上に形成された電荷蓄
積層と、当該電荷蓄積層上に形成されたコントロールゲ
ートとからなる少なくとも1つのメモリセルトランジス
タが形成されている請求項1記載の不揮発性半導体記憶
装置。 - 【請求項4】 上記第1の第1導電型不純物領域の表面
部には、第2導電型ソース領域およびドレイン領域と、
当該第1の第1導電型不純物領域上に形成された電荷蓄
積層と、当該電荷蓄積層上に形成されたコントロールゲ
ートとからなる少なくとも1つのメモリセルトランジス
タが形成されている請求項2記載の不揮発性半導体記憶
装置。 - 【請求項5】 上記周辺回路領域の第2の第1導電型不
純物領域の表面部には、第2導電型ソース領域およびド
レイン領域と、第2の第1導電型不純物領域上に形成さ
れたゲート電極とで構成された第2の第2導電型電界効
果トランジスタが形成されている請求項2記載の不揮発
性半導体記憶装置。 - 【請求項6】 接続されたワード線およびビット線への
印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変化
し、その変化に応じてしきい値電圧が変化するメモリセ
ルトランジスタを有し、読み出し時には、しきい値電圧
に応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷量に基づく
データをビット線に出力する不揮発性半導体記憶装置で
あって、 セルアレイ領域および周辺回路領域に分けられた第1導
電型半導体基板と、 上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形成され
た第1の第1導電型不純物領域と、 上記第1の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第1の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の半導体基板の表面部分に形成された
第2の第1導電型不純物領域と、 上記第2の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第2の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の第1導電型半導体基板の表面部分に
形成された第2導電型ソース領域およびドレイン領域と
半導体基板上に形成されたゲート電極とで形成された第
1の第2導電型電界効果トランジスタとを有し、 上記第1の第1導電型不純物領域の表面部に、第2導電
型ソース領域およびドレイン領域と、当該第1の第1導
電型不純物領域上に形成された電荷蓄積層と、当該電荷
蓄積層上に形成されたコントロールゲートとからなる少
なくとも1つの上記メモリセルトランジスタが形成され
ており、 かつ、少なくとも読み出し動作時に、上記半導体基板の
電位を負の値に設定する基板電圧制御回路を有する不揮
発性半導体記憶装置。 - 【請求項7】 消去時に、上記メモリセル領域の第1の
第1導電型不純物領域の電位を高電位に設定し、書き込
みおよび読み出し時には基準電位に設定するウェル電圧
制御回路を有する請求項6記載の不揮発性半導体記憶装
置。 - 【請求項8】 上記メモリセル領域はメモリアレイがN
AND構造を有し、 しきい値電圧に基づく記憶データの分布のうち、最も低
い電位領域に分布する記憶データ分布と、次に低い電位
領域に分布する記憶データ分布の少なくとも一部が負の
領域に分布している請求項6記載の不揮発性半導体記憶
装置。 - 【請求項9】 上記メモリセル領域はメモリアレイがN
OR構造を有し、 読み出し時に、非選択のワード線に負電圧を印加する手
段を有する請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項10】 接続されたワード線およびビット線へ
の印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変
化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化するメモリ
トランジスタを有し、上記メモリトランジスタのしきい
値電圧に応じて1個のメモリトランジスタに3値以上の
多値データを記録し、読み出し時には、しきい値電圧に
応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷量に基づくデ
ータをビット線に出力するNAND構造の不揮発性半導
体記憶装置であって、 セルアレイ領域および周辺回路領域に分けられた第1導
電型半導体基板と、 上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形成され
た第1の第1導電型不純物領域と、 上記第1の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第1の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の半導体基板の表面部分に形成された
第2の第1導電型不純物領域と、 上記第2の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第2の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の第1導電型半導体基板の表面部分に
形成された第2導電型ソース領域およびドレイン領域と
半導体基板上に形成されたゲート電極とで形成された第
1の第2導電型電界効果トランジスタとを有し、 上記第1の第1導電型不純物領域の表面部に、第2導電
型ソース領域およびドレイン領域と、当該第1の第1導
電型不純物領域上に形成された電荷蓄積層と、当該電荷
蓄積層上に形成されたコントロールゲートとからなる少
なくとも1つの上記メモリセルトランジスタが形成され
ており、 かつ、少なくとも読み出し動作時に、上記半導体基板の
電位を負の値に設定する基板電圧制御回路を有し、 読み出し時に設定されるワード線電圧のうちの少なくと
も一つが負電圧である不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項11】 しきい値電圧に基づく多値データの分
布のうち、最も低い電位領域に分布する多値データ分布
と、次に低い電位領域に分布する多値データ分布の少な
くとも一部とが負の領域に分布している請求項10記載
の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項12】 接続されたワード線およびビット線へ
の印加電圧に応じて電荷蓄積部に蓄積された電荷量が変
化し、その変化に応じてしきい値電圧が変化するメモリ
トランジスタを有し、上記メモリトランジスタのしきい
値電圧に応じて1個のメモリトランジスタに3値以上の
多値データを記録し、読み出し時には、しきい値電圧に
応じて設定されるワード線電圧と蓄積電荷量に基づくデ
ータをビット線に出力するNOR構造のメモリアレイを
有する不揮発性半導体記憶装置であって、 セルアレイ領域および周辺回路領域に分けられた第1導
電型半導体基板と、 上記セルアレイ領域の半導体基板の表面部分に形成され
た第1の第1導電型不純物領域と、 上記第1の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第1の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の半導体基板の表面部分に形成された
第2の第1導電型不純物領域と、 上記第2の第1導電型不純物領域を包むように形成され
た第2の第2導電型不純物領域と、 上記周辺回路領域の第1導電型半導体基板の表面部分に
形成された第2導電型ソース領域およびドレイン領域と
半導体基板上に形成されたゲート電極とで形成された第
1の第2導電型電界効果トランジスタとを有し、 上記第1の第1導電型不純物領域の表面部に、第2導電
型ソース領域およびドレイン領域と、当該第1の第1導
電型不純物領域上に形成された電荷蓄積層と、当該電荷
蓄積層上に形成されたコントロールゲートとからなる少
なくとも1つの上記メモリセルトランジスタが形成され
ており、 かつ、少なくとも読み出し動作時に、上記半導体基板の
電位を負の値に設定する基板電圧制御回路と、 読み出し時に、非選択のワード線に負電圧を印加する手
段とを有する不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項13】 しきい値電圧に基づく多値データの分
布のうち、最も低い電位領域に分布する多値データ分布
の少なくとも一部が負の領域に分布している請求項12
記載の不揮発性半導体記憶装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20171297A JPH1145986A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 不揮発性半導体記憶装置 |
KR1019980030123A KR19990014206A (ko) | 1997-07-28 | 1998-07-27 | 불휘발성 반도체 기억장치 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20171297A JPH1145986A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1145986A true JPH1145986A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16445688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20171297A Pending JPH1145986A (ja) | 1997-07-28 | 1997-07-28 | 不揮発性半導体記憶装置 |
Country Status (2)
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---|---|
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KR (1) | KR19990014206A (ja) |
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1997
- 1997-07-28 JP JP20171297A patent/JPH1145986A/ja active Pending
-
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- 1998-07-27 KR KR1019980030123A patent/KR19990014206A/ko not_active Application Discontinuation
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