JP2006048784A - 不揮発性メモリ - Google Patents

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Abstract


【課題】 記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができる不揮発性メモリを提供することにある。
【解決手段】 第1の制御トランジスタ20、メモリトランジスタ21、第2の制御トランジスタ22及びメモリトランジスタ21の順に繰り返し直列された回路を有し、制御トランジスタはオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層23を形成し、第1の制御トランジスタによる反転層と読み出し書き込み回路50との接続を選択回路51で選択する。メモリトランジスタに隣接する両側の制御トランジスタをオンさせて読出しを行い、第2の制御トランジスタの左右両側の第1の制御トランジスタをオンさせて左右一方のメモリトランジスタを介して他方のメモリトランジスタに書き込みを行なう。選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と反転層を接続する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、書き換え可能な不揮発性メモリ、例えば電気的に書き換え可能なAND型のフラッシュメモリに適用して有効な技術に関する。
特許文献1にはAND型フラッシュメモリについて記載がある。その一つとして、半導体基板上に拡散領域を繰り返し並列形成し、各々の拡散領域の間には酸化膜を介して補助電極を配置して制御トランジスタを形成し、補充電極の左右には電荷蓄積領域とコントロールゲートによるメモリトランジスタを形成した構造が示される。コントロールゲートは拡散及び補助電極とは交差する方向に延びており、ワード線として機能される。更に別の構造として、前記拡散層の代わりに補助電極を用いた別の制御トランジスタを採用した構造が示される。制御トランジスタがオンにされると、そのチャネル領域に反転層が形成され、配線として機能される。後者の構造は拡散領域を繰り返し並列配置しなくてよいから更にチップ面積の小型化に優れている。
上記構造のメモリに対する読出しでは、読出し対象とされるメモリトランジスタをその左右の拡散領域と反転層に導通させ、このとき、メモリトランジスタの閾値電圧に応じて前記拡散領域に電流変化を生ずるか否かによって記憶情報を判定する。書き込みは、書き込み対象とされるメモリトランジスタをその左右の拡散領域と反転層に導通させ、拡散領域から反転層に書き込み電流を流し、このとき書き込み対象とされるメモリトランジスタの隣の制御トランジスタのコンダクタンスを小さくすることによってその反転層とメモリトランジスタのチャネルとの間に電界集中を生じ、この電界集中によって生ずるホットエレクトロンを電荷蓄積領域に注入する。この書き込み方式を非セルスルー書き込み方式と呼ぶことにする。
特開2004−152977号公報(図3、図14)
しかしながら、上記非セルスルー書き込み方式では制御トランジスタのコンダクタンスを小さくしなければならないから、反転層の抵抗が大きくなり、書き込み電流が小さくなり、それに伴って書き込みばらつきも大きくなり、結局書き込み速度の低下を免れなくなる虞のあることが本発明者によって見出された。
本発明の目的は、記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができる不揮発性メモリを提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕本発明に係る不揮発性メモリは、第1の制御トランジスタ、メモリトランジスタ、第2の制御トランジスタ、及びメモリトランジスタの順に繰り返し直列された回路を有し、前記第1の制御トランジスタ及び第2の制御トランジスタはオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記第1の制御トランジスタによる反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、読み出し動作において第2の制御トランジスタとその左右一方の第1の制御トランジスタをオンさせて左右一方のメモリトランジスタの読出しを行い、書き込み動作において第2の制御トランジスタの左右両の第1の制御トランジスタをオンさせて左右一方のメモリトランジスタを介して他方のメモリトランジスタに書き込みを行なう。このとき、前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の制御トランジスタによる反転層との接続を制御する。
上記した手段によれば、一つのメモリトランジスタに対する書き込みでは隣の第1の制御トランジスタによる反転層を一方の電流経路とし、反対側に隣接する第2の制御トランジスタと別のメモリトランジスタとをまたいでその先に位置する別の第1の制御トランジスタによる反転層を他方の電流経路として用いる。この書き込み方式をセルスルー書き込み方式と呼ぶことにする。これによると、メモリトランジスタから第2の制御トランジスタに書き込み電流が流れるとき、メモリトランジスタと第2の制御トランジスタとの間に大きな電界集中を生じさせるには第2のトランジスタのコンダクタンスだけを小さくすればよい。書き込み電流を流すための配線として機能される第1の制御トランジスタにおける反転層のコンダクタンスを小さくすることを要しない。したがって記憶情報に対する書き込み性能が向上する。
更に、記憶情報の書き込み動作にはベリファイという読出し動作が伴われる。書き込み動作を段階的に行ない、その都度記憶情報を読み出し、読み出した記憶情報によって目標とする書き込み状態に到達したかを判定する。読出しデータが目標データになるまで、その読出しデータを用いて書き込みを続行していく。これによると、セルスルー書き込み方式のように書き込み電流の供給に利用する第1の制御トランジスタが離れることになる場合であっても、同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の制御トランジスタによる反転層との接続を制御する選択回路の利用が必須になる。上記手段に係る選択回路はセルスルー書き込み方式による書き込みをその点において担保している。例えば、隣接2本の反転層毎に固有の読出し書き込み回路を1個割り当てる構成の場合、異なる読出し書き込み回路の間に配置されているメモリトランジスタに対して、読出し動作ではメモリトランジスタのドレイン側の反転層を介して記憶情報をラッチするが、セルスルー書き込み方式による書き込み動作ではメモリトランジスタのソース側電位を制御する読出し書き込み回路は読み出し動作で用いる読出し書き込み回路とは別の回路を用いなければならず、ベリファイのために読出したデータを書き込み動作に直接反映させることができない。
〔2〕更に具体的な形態による不揮発性メモリは、第1の制御トランジスタ、メモリトランジスタ、第2の制御トランジスタ、及びメモリトランジスタの順に繰り返し直列された回路を有し、前記第1の制御トランジスタ及び第2の制御トランジスタはオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、メモリトランジスタに隣接する第1の制御トランジスタによる反転層に信号を読み出して記憶情報の読み出しを行い、書き込み対象とされるメモリトランジスタにその隣の第2の制御トランジスタとメモリトランジスタを介してホットエレクトロンの注入を行なって記憶情報の書き込みを行なう。読出し動作において前記選択回路は、読出し対象とされるメモリトランジスタに隣接する一方の第1の制御トランジスタによる反転層を前記読出し書き込み回路に接続する。書き込み動作において前記選択回路は、書き込み動作対象とされるメモリトランジスタを挟む一対第1の制御トランジスタによる反転層を前記読出し書き込み回路に接続する。前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の制御トランジスタによる反転層との接続を制御する。
〔3〕更に別の形態による不揮発性メモリは、半導体基板の主面上に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に所定間隔で交互に第1の方向に複数形成された第1の電極及び第2の電極と、前記絶縁膜上に前記第1の方向と交際する第2の方向に所定間隔で形成され前記第1の電極及び第2の電極と絶縁された複数の第3の電極と、前記第1の電極と第2の電極との間に配置され前記第3の電極の直下で選択的に電荷を蓄積可能な電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域に保持された電荷の状態に応ずる記憶情報の読出しと前記電荷蓄積領域に対する電荷保持状態を制御する記憶情報の書き込みとに用いられる読み出し書き込み回路と、前記第1の電極直下に選択的に形成される反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有する。前記記憶情報の読み出しにおいて前記読出し書き込み回路は、読出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の第1の電極直下の反転層と第2の電極直下の反転層とを用いて記憶情報を検出する。前記記憶情報の書き込みにおいて前記読出し書き込み回路は、書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の一方の第1の電極直下の反転層から他方の第2の電極直下の弱反転層、その隣の第3の電極下の反転層、その隣の第1の電極直下の反転層に至る電流経路を用いて電荷保持状態を制御する。前記選択回路は同じ電荷蓄積領域に対する記憶情報の読出しと書き込みに同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の電極による反転層との接続を制御する。
上記手段において前記第1の電極は第1の制御トランジスタを構成し、前記第2の電極は第2の制御トランジスタを構成し、前記電荷蓄積領域と第3の電極はメモリトランジスタを構成し、上記同様に、書き込み電流を流すための配線として機能される第1の電極直下に形成される反転層のコンダクタンスを小さくすることを要さず、記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができ、また、ベリファイ動作を考慮したときセルスルー書き込み方式による書き込み動作が可能になる。
前記読出し書き込み回路は、例えば、スタティックラッチと、記憶情報の読出し動作において前記スタティックラッチの一方の入出力ノードをリファレンスノードとするとき前記スタティックラッチの他方の入出力ノードを前記第1の電極による反転層のレベルに応答してレベル変化させる検出用トランジスタと、記憶情報の書き込み動作において前記スタティックラッチが保持する書き込みデータに応じて前記電流経路に選択的に電流を供給する電流供給用トランジスタとを有する。
前記選択回路には、例えば一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の電極直下の反転層とに対し、前記4本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記4本の第1の電極直下の反転層の中から処理に必要な反転層を選択して前記一つの読み出し書き込み回路に接続する構成を採用することができる。また、前記選択回路には、一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する3本の第1の電極直下の反転層とに対し、前記3本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記3本の第1の電極直下の反転層の中から処理に必要な反転層を選択して前記一つの読み出し書き込み回路に接続する構成を採用することも可能である。
前記記憶情報を書き込む動作では、例えば、前記読出し書き込み回路は書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する第1の電極に第1の電位を設定し、その反対側の第1の電極に前記第1の電位よりも低い第2の電位を設定し、前記電荷蓄積領域に隣接する第2の電極には前記一対の第1の電極に印加する電圧よりも低い第3の電位が印加され、これによって、前記第3の電位が印加された第2の電極直下の反転層と隣の電荷蓄積領域直下のチャネルとの境界部分でホットエレクトロンが発生され、前記第3の電極には前記ホットエレクトロンを前記蓄積領域に注入させる高電位が印加される。
前記記憶情報の読出し動作では、例えば、前記読み出し書き込み回路は読み出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する第1の電極直下の反転層を第4の電位にプリチャージし、その反対側の第2の電極直下の反転層が前記第4の電位よりも低い電位に強制され、これによって、前記読出し書き込み回路は前記プリチャージされた第1の電位に対する変化の有無を検出する。
前記電荷蓄積領域に対して電荷保持状態を初期化する動作が可能にされ、この初期化動作では、第1の電極直下の反転層及び第2の電極直下の反転層に第5の電位が設定され、前記第3の電極に前記第5の電位よりも低い負の第6の電位が設定され、これにより、前記第6の電位が設定された第3の電極直下の電荷蓄積領域からエレクトロンが放出方向に移動される。
〔4〕本発明の別の観点によると、前記第1の制御トランジスタに代えて拡散層などによる配線を採用してもよい。この配線は前記第1の制御トランジスタの直下に形成される反転層による信号伝達機能を担う。
この観点による不揮発性メモリは、2本の配線間に2個のメモリトランジスタと1個の制御トランジスタが交互に直列配置され、前記制御トランジスタはオンされることにより前記配線に並行な方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有する。読み出し動作において中央の制御トランジスタに反転層を形成し、左右一方の配線と中央の制御トランジスタ下の反転層との間のメモリトランジスタの読出しを行い、書き込み動作において左右の配線と左右一方のメモリトランジスタを介して他方に書き込みを行なう。このとき、前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記配線との接続を制御する。上記同様に、書き込み電流を流すための配線のコンダクタンスを小さくすることを要さず、記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができ、また、ベリファイ動作を考慮したときセルスルー書き込み方式による書き込み動作が可能になる。
更に具体的な形態による不揮発性メモリは、2本の配線の間に2個のメモリトランジスタと1個の制御トランジスタが交互に直列配置され、前記制御トランジスタはオンされることにより前記配線に並行な方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記配線と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、メモリトランジスタに隣接する配線に信号を読み出して記憶情報の読み出しを行い、書き込み対象とされるメモリトランジスタにはその隣の制御トランジスタとメモリトランジスタを介してホットエレクトロンの注入を行なって記憶情報の書き込みを行なう。読出し動作において前記選択回路は、読出し対象とされるメモリトランジスタに隣接する一方の配線を前記読出し書き込み回路に接続する。書き込み動作において前記選択回路は、書き込み動作対象とされるメモリトランジスタを挟む一対の配線を前記読出し書き込み回路に接続する。前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記配線との接続を制御する。
上記と同様の観点で更に別の形態による不揮発性メモリは、半導体基板の主面上に形成された絶縁膜と、前記半導体基板の主面上に所定間隔で第1の方向に拡散層で形成された複数の第1の電極と、前記絶縁膜上に前記第1の電極と交互に前記第1の方向に形成された複数の第2の電極と、前記絶縁膜上に前記第1の方向に交際する第2の方向に所定間隔で形成され前記第1の電極及び第2の電極と絶縁された複数の第3の電極と、前記第1の電極と第2の電極との間に配置され前記第3の電極の直下で選択的に電荷を蓄積可能な電荷蓄積領域と、前記電荷蓄積領域に保持された電荷の状態に応ずる記憶情報の読出しと前記電荷蓄積領域に対する電荷保持状態を制御する記憶情報の書き込みとに用いられる読み出し書き込み回路と、前記第1の電極と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有する。前記記憶情報の読み出しにおいて前記読出し書き込み回路は、読出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の第1の電極と第2の電極直下の反転層とを用いて記憶情報を検出する。前記記憶情報の書き込みにおいて前記読出し書き込み回路は、書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の一方の第1の電極から他方の第2の電極直下の弱反転層、その隣の第3の電極下の反転層、その隣の第1の電極に至る電流経路を用いて電荷保持状態を制御する。前記選択回路は同じ電荷蓄積領域に対する記憶情報の読出しと書き込みに同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と拡散層で形成される前記第1の電極との接続を制御する。
前記読出し書き込み回路は、例えば、スタティックラッチと、記憶情報の読出し動作において前記スタティックラッチの一方の入出力ノードをリファレンスノードとするとき前記スタティックラッチの他方の入出力ノードを前記第1の電極のレベルに応答してレベル変化させる検出用トランジスタと、記憶情報の書き込み動作において前記スタティックラッチが保持する書き込みデータに応じて前記電流経路に選択的に電流を供給する電流供給用トランジスタとを有する。
前記選択回路として、例えば一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の電極とに対し、前記4本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記4本の第1の電極の中から処理に必要な第1の電極を選択して一つの前記読み出し書き込み回路に接続する構成を採用してよい。また、前記選択回路として、一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する3本の第1の電極とに対し、前記3本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記3本の第1の電極の中から処理に必要な第1の電極を選択して一つの前記読み出し書き込み回路に接続する構成を採用することも可能である。
前記記憶情報を書き込む動作では、例えば前記読出し書き込み回路は書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する一方の第1の電極に第1の電位を設定し、その反対側の第1の電極に前記第1の電位よりも低い第2電位を設定し、前記電荷蓄積領域に隣接する第2の電極には当該第2の電極直下の反転層と隣の電荷蓄積領域直下のチャネルとの境界部分でホットエレクトロンを発生させる第3の電位が印加され、前記第3の電極には前記ホットエレクトロンを前記蓄積領域に注入させる高電位が印加される。
前記記憶情報の読出し動作では、例えば前記読み出し書き込み回路は読み出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する第1の電極を第4の電位にプリチャージし、その反対側の第2の電極直下の反転層が前記第4の電位よりも低い電位に強制され、これによって、前記読出し書き込み回路は前記プリチャージされた第1の電位に対する変化の有無を検出する。
前記電荷蓄積領域に対して前記電荷保持状態を初期化する動作が可能にされ、この初期化動作では、第1の電極及び第2の電極直下の反転層に第5の電位が設定され、前記第3の電極に前記第5の電位よりも低い負の第6の電位が設定され、これにより、前記第6の電位が設定された第3の電極直下の電荷蓄積領域からエレクトロンが放出方向に移動される。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、不揮発性メモリにおいて記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができる。
《フラッシュメモリの全体的構成》
図1にはフラッシュメモリが例示される。フラッシュメモリ1は単結晶シリコンなどの1個の半導体基板に形成される。
フラッシュメモリ1は特に制限されないが、4個のメモリバンク(Bank)BNK0〜BNK3を有する。夫々のメモリバンクBNK0〜BNK3は相互に同じ構成を有し、並列動作可能にされる。図では代表的にメモリバンクBNK0の構成が詳細に例示される。メモリバンクBNK0〜BNK3は、フラッシュメモリアレイ(ARY)3、Xデコーダ(XDEC)4、データレジスタ(DRG)5、データコントロール回路(DCNT)6_R,6_L、Yアドレスコントロール回路(YACNT)7_R,7_Lを有する。
前記メモリアレイ3は電気的に消去及び書込み可能な不揮発性のメモリトランジスタを多数有する。メモリアレイの詳細は後述するが、メモリトランジスタは特に制限されないが電荷蓄積領域に絶縁膜を介してメモリゲートを重ねたスタックドゲート構造とされる。メモリトランジスタに対する記憶情報の初期化である消去処理は、特に制限されないが、メモリトランジスタのソース、ドレイン及びウェルに回路の接地電位を印加し、メモリゲートに負の高電圧を印加して電荷蓄積領域の電子を放出させる方向に移動させることで閾値電圧を低くする処理とされる。メモリトランジスタに対する記憶情報を書き込む書込み処理は、メモリトランジスタのドレインからソースに電流を流し、ソース端の基板表面でホットエレクトロンを発生させ、これをメモリゲートの高電圧による電界で電荷蓄積領域に注入することで閾値電圧を高くする処理とされる。読出し処理は、ビット線を予めプリチャージしておき、所定の読出し判定レベルをワード線選択レベルとしてメモリトランジスタを選択してビット線に流れる電流変化若しくはビット線に現れる電圧レベル変化によって記憶情報を検出可能にする処理とされる。前記ビット線には後で説明する読出し書き込み回路が接続される。前記読出し書き込み回路は読み出し処理によりビット線に読み出された記憶情報をラッチし、また、書込み処理において書き込みデータに従ったビット線駆動等に利用される。読出し書き込み回路のデータ入出力ノードは複数ビット単位でセレクタを介して複数のメインアンプの入出力ノードに接続される。尚、1個の不揮発性メモリセルによる情報記憶は1ビットの2値であっても2ビット以上の多値であってもよい。例えば2ビットの場合には、特に制限されないが、ビット線に接続するデータレジスタを更に設け、読み出し判定レベルを変えてメモリセルから数回に分けて読み出した前後の結果をセンスラッチとデータレジスタに別々に保持しながら2ビットの記憶データを判定して読み出し処理を行ない、また、2ビットの書込みデータをセンスラッチとデータレジスタに別々に保持しながら2ビットの値に応ずる閾値電圧を設定するように書込み処理を行なう。
フラッシュメモリアレイ3は、特に制限されないが、左右に分けられ(MARY_R、MARY_L)、例えば夫々のMARY_R、MARY_Lは、1024+32バイト(Byte)の記憶容量を65536ページ(page)分備える。ここでは1024+32バイトをデータ格納単位(1ページ)と左側のMARY_Lには奇数ページが割り当てられ、右側のMARY_Rには偶数ページが割り当てられる。Xデコーダはフラッシュメモリアレイのアクセスアドレスとしてのページアドレスをデコードし、特に制限されないが、×8ビットの入出力モードではページ単位でメモリセルの選択を行なう。×16ビットの入出力モードでは偶数ページアドレス毎に2ページ単位でメモリセルの選択を行なう。
データレジスタ5はスタティックメモリアレイを有し、特に制限されないが、左右に分けられ(DRG_R、DRG_L)、例えば夫々のエリアDRG_R、DRG_Lは、1024+32バイト(Byte)の記憶容量を備える。前記エリアDRG_Rと、前記エリアDRG_Lとは夫々前記データ格納単位としての1ページ分の記憶容量を持つことになる。前記エリアDRG_Rが割り当てられたデータレジスタを便宜上データレジスタ5_R、前記エリアDRG_Lが割り当てられたデータレジスタを便宜上データレジスタ5_Lと称する。
前記フラッシュメモリアレイ3とデータレジスタ5はデータの入出力を行なう。例えばフラッシュメモリアレイ3に設けられている前記セレクタが32ビット単位で読み出し書き込み回路のデータ入出力ノードを前記メインアンプの入出力ノードに接続するとき、前記セレクタの選択は内部クロックにより順次自動的に切り換えられ、メモリアレイ3とデータレジスタ5_L,5_Rとの間で1ページ分のデータの転送が可能にされる。
前記データレジスタ5_L,5_Rは例えばSRAMによって構成される。ここでは前記エリアDRG_Rと、前記エリアDRG_Lとは夫々別々のSRAMによって構成される。前記データコントロール回路6_R(6_L)はデータレジスタ5_R(5_L)へのデータの入出力を制御する。Yアドレスコントロール回路7_R(7_L)はデータレジスタ5_R(5_L)に対するアドレス制御を行なう。
外部入出力端子I/O1〜I/O16は、アドレス入力端子、データ入力端子、データ出力端子、コマンド入力端子に兼用され、マルチプレクサ(MPX)10に接続される。外部入出力端子I/O1〜I/O16に入力されたページアドレスはマルチプレクサ10からページアドレスバッファ(PABUF)11に入力され、Yアドレス(カラムアドレス)はマルチプレクサ10からYアドレスカウンタ(YACUNT)12にプリセットされる。外部入出力端子I/O1〜I/O16に入力された書込みデータはマルチプレクサ4からデータ入力バッファ(DIBUF)13に供給される。データ入力バッファ13に供給された書込みデータは入力データコントロール回路(IDCNT)14を介して前記データコントロール回路6_L,6_Rに入力される。外部入出力端子I/O1〜I/O16からのデータ入出力は×8ビット又は×16ビットが選択される。×16ビット入出力が選択されている場合には入力データコントロール回路14は前記データコントロール回路6_R及び6_Lに合わせて16ビットの書込みデータを並列に与える。×8ビット入出力が選択されている場合には入力データコントロール回路14は、奇数ページの場合には前記データコントロール回路6_Lに8ビットの書込みデータを与え、偶数ページの場合には前記データコントロール回路6_Rに8ビットの書込みデータを与える。データコントロール回路6_Rと6_Lから出力されるリードデータはデータ出力バッファ(DOBUF)15を介してマルチプレクサ10供給されて外部入出力端子I/O1〜I/O16か出力される。
外部入出力端子I/O1〜I/O16に供給されたコマンドコードとアドレス信号の一部はマルチプレクサ10から内部コントロール回路(OPCNT)16に供給される。
前記ページアドレスバッファ11に供給されたページアドレスはXデコーダ4でデコードされ、そのデコード結果にしたがってメモリアレイ5からワード線を選択する。前記ページアドレスバッファ11に供給されたYアドレスがプリセットされるYアドレスカウンタ12は、特に制限されないが、12ビットのカウンタとされ、プリセット値を起点にアドレスカウントを行なって、Yアドレスコントロール回路7_R,7_LにカウントされたYアドレスを供給する。カウントされたYアドレスは入力データコントロール回路(IDCNT)14からの書込みデータをデータレジスタ5に書込むとき、また、出力バッファ15に供給するリードデータをデータレジスタ5から選択するときのアドレス信号に利用される。前記ページアドレスバッファ11に供給されたYアドレスは前記カウントされたYアドレスの先頭アドレスに等しい。この先頭のYアドレスをアクセス先頭Yアドレスと称する。
制御信号バッファ(CSBUF)18には、外部からのアクセス制御信号としてチップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号/RE、ライトプロテクト信号/WP、パワー・オン・リードイネーブル信号PRE、及びリセット信号/RESが供給される。信号の先頭に付された記号“/”はその信号がローイネーブルであることを意味する。
チップイネーブル信号/CEはフラッシュメモリ1の動作を選択する信号であり、ローレベルでフラッシュメモリ(デバイス)1がアクティブ(動作可能)にされ、ハイレベルでフラッシュメモリ1がスタンバイ(動作停止)にされる。リードイネーブル信号/REは外部入出力端子I/O1〜I/O16からのデータ出力タイミングを制御し、当該信号のクロック変化に同期してデータが読み出される。ライトイネーブル信号/WEはその立ち上がりエッジで、コマンド、アドレス、及びデータをフラッシュメモリ1に取込み指示する。コマンドラッチイネーブル信号CLEは外部入出力端子I/O1〜I/O16に外部から供給されるデータをコマンドとして指定する信号であり、出力端子I/O1〜I/O16のデータがCLE=“H”(ハイレベル)の時に/WEの立ち上がりエッジに同期して取込まれ、コマンドとして認識される。アドレスラッチイネーブル信号ALEは外部入出力端子I/O1〜I/O16に外部から供給されるデータがアドレスであることを指示する信号であり、出力端子I/O1〜I/O16のデータがALE=“H”(ハイレベル)の時に/WEの立ち上がりエッジに同期して取込まれ、アドレスとして認識される。ライトプロテクト信号/WPはローレベルによりフラッシュメモリ1は消去及び書込み禁止とされる。パワー・オン・リードイネーブル信号PREは電源投入後にコマンド及びアドレスを入力すること無く所定セクタのデータを読出すパワーオンリード機能を使用するときイネーブルにされる。リセット信号/RESは電源投入後ローレベルからハイレベルに遷移されることによりフラッシュメモリ1に初期化動作を指示する。
内部コントロール回路16は前記アクセス制御信号などに従ったインタフェース制御を行なうと共に、入力されたコマンドに従った消去処理、書込み処理及び読出し処理などの内部動作を制御する。また、内部コントロール回路18はレディービジー信号R/Bを出力する。レディービジー信号R/Bはフラッシュメモリ1の動作中にローレベルにされ、これによって外部にビジー状態を通知する。Vccは電源電圧、Vssは接地電圧である。書込み処理及び消去処理に必要な高電圧は電源電圧Vccに基づいて内部昇圧回路(図示せず)で生成される。
《ビット線に反転層を利用したメモリアレイ》
図2にはメモリアレイ3のトランジスタ配置が例示される。メモリアレイ3は、第1の制御トランジスタ20、メモリトランジスタ21、第2の制御トランジスタ22、及びメモリトランジスタ21の順に繰り返し直列された回路を複数行有する。前記メモリトランジスタ21の選択端子(メモリゲート)は行毎にワード線WLに接続される。前記第1の制御トランジスタ20は列毎に順次制御信号AG0,AG2によってスイッチ制御される。第2の制御トランジスタ22は列毎に順次制御信号AG1,AG3によってスイッチ制御される。要するに、第1の制御トランジスタ20と第2の制御トランジスタ22の合計4列の制御トランジスタ列毎に制御信号AG0〜AG3によってそのスイッチ状態が制御される。制御形態は後述するが、読み出し、書き込み、消去の動作形態に従う。前記第1の制御トランジスタ20及び第2の制御トランジスタ22はオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層23、24を形成する。反転層23、24はローカルなビット線及びソース線として機能される。
図3にはデバイスのワード線に沿った縦断面構造が例示される。p型半導体基板30の主面上に絶縁膜31が形成され、前記絶縁膜31上に所定間隔で交互に第1の方向(図3の紙面表裏方向)に第1の電極33、第2の電極34が複数形成される。第1の電極33、第2の電極34は例えばポリシリコンゲート電極材料によって形成され、前記制御トランジスタ20,22のゲート電極とされる。前記第1の方向と交差する第2の方向(図3の紙面左右方向)に所定間隔で前記第1の電極33及び第2の電極34と絶縁された複数の第3の電極35が形成され、更に、前記第1の電極33と第2の電極34との間には前記第3の電極の直下で選択的に電荷を蓄積可能な電荷蓄積領域36が形成されている。第3の電極35はメモリトランジスタ21のメモリゲート(ワード線WL)とされ、例えばポリシリコンゲート電極材料によって形成される。前記電荷蓄積領域36は、例えばシリコンナイトライド膜によって構成された電荷トラップ領域、或いはポリシリコン膜によって構成されたフローティングゲート電極とされる。前記反転層23,24は半導体基板30の表面に選択的に誘起される。37で示されるものは前記電荷蓄積領域36と半導体基板30との間の絶縁膜である。直列に繰り返し配置された第1の制御トランジスタ20、メモリトランジスタ21、及び第2の制御トランジスタの間には高濃度不純物領域としての拡散層は形成されていない。
《読み出し経路の選択態様》
図4には読み出し動作における信号経路の選択態様が示される。前述の如く反転層23はローカルなビット線として機能されるが、この反転層23は選択スイッチ40を介して対応するグローバルビット線GLB0〜GBL3…に接続される。前述の如く反転層24はローカルなソース線として機能されるが、この反転層24は選択スイッチ41を介して対応するコモン線CDに接続される。
読み出し動作では読み出し対象とされるメモリトランジスタ21に対し、これに隣接する第2制御トランジスタ22による反転層24を回路の接地電圧(0ボルト(V))に接続し、第1の制御トランジスタ20による反転層23を後述する読み出し書き込み回路に接続して信号経路を形成する。ワード線WLに判定選択レベル(2〜5V)が与えられているとき、メモリトランジスタ21の閾値電圧がそれよりも低ければ反転層23の電流が引き抜かれ、メモリトランジスタ21の閾値電圧がそれよりも高ければ反転層23に電流が流れず、それにより反転層23にレベル変化を生ずるか否かを後述の読み出し書き込み回路で検出することによって、記憶情報の読み出しを行う。ここでは1個のメモリトランジスタ21に2ビットの記憶情報を保持する4値記憶を想定しているので判定レベルは複数レベルにされる。図4に従えば、第2の制御トランジスタ22の右隣のメモリトランジスタ21を読み出し対象にしているので、制御信号AG2,AG1が4Vの選択レベルにされると共に制御信号AG0,AG3が0Vの非選択レベルにされる。図示はしないが、第2制御トランジスタ22の左隣のメモリトランジスタ21を読み出し対象とするときは、制御信号AG2,AG3が0Vの非選択レベルにされ、制御信号AG0,AG1が4Vの選択レベルにされる。
《書き込み経路の選択態様》
図5にはセルスルー書き込み方式による書き込み動作の信号経路が例示される。この書き込み動作では、書き込み対象メモリトランジスタ21の左右両側の第1の制御トランジスタ20を比較的大きいコンダクタンスを持つようにオン(強反転)させて反転層23(GBL0、GBL1側)を形成し、その間の第2の制御トランジスタ22を比較的小さなコンダクタンスを持つようにオン(弱反転)させて反転層24を形成し、ワード線WLに高電圧を印加してメモリトランジスタ21をオンさせて電流経路を形成する。例えば、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21に隣接する第1の制御トランジスタ20のゲートに8Vのような第1の電位を設定し(AG2=8V)、その反対側の第1の制御トランジスタ20に前記第1の電位よりも低い5Vのような第2の電位を設定し(AG0=5V)、前記書き込み対象とされるメモリトランジスタ21に隣接する第2の制御トランジスタ22のゲートには前記第1及び第2の電圧よりも低い1Vのような第3の電位が印加され(AG1=1V)。この状態で、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21に隣接する反転層23(GBL1側)には4.5Vのような電位を設定し、その反対側の第2制御トランジスタ22による反転層24及びその先の第1の制御トランジスタ20による反転層23(BL0側)には0Vのような接地電位を印加する。これにより、GBL1側の反転層23からGBL0側の反転層23に電流が流れるが、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21のチャネルとその隣の第2の制御トランジスタ22の小さなコンダクタンスの弱反転層24との間に電界集中を生じ、この電界集中によってその位置で半導体基板の表面にホットエレクトロンを生じ、ホットエレクトロンがワード線WLの高電位による電界でメモリトランジスタ21の電荷蓄積領域36に注入される。電荷蓄積領域36に電子が注入されることによりそのメモリトランジスタ21の閾値電圧が高くされる。書き込み動作を抑止するには図5の例に従えばGBL0側の反転層23に印加する電圧を2Vとし、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21のチャネルとその隣の第2の制御トランジスタ22の小さなコンダクタンスの弱反転層24との間の電界集中によって発生するホットエレクトロンを抑制するようにすればよい。図示を省略する読み出し書き込み回路は書き込みデータに基づいてGBL0側の反転層23に印加する電圧を制御することによって、書き込みと書き込み抑止を制御する。書き込み動作によってその閾値電圧が目的の閾値電圧に到達したかどうかはベリファイ動作によって確認する。ベリファイ動作は図4で説明した読み出し経路を選択して行うから、ベリファイ動作では読み出し書き込み回路路はGBL1側の反転層23を介して記憶情報を読み出し、その結果を書き込みデータとしてGBL0側の反転層23の電位の制御に反映させなければならない。読み出し書き込み回路とグローバルビット線との接続を制御する選択回路(詳細後述)によってこれを実現する。
なお、第2の制御トランジスタ22の左隣のメモリトランジスタ21を書き込み対象にするには書き込み電流の向きを逆にすればよい。また、GBL1とGBL2の間のメモリトランジスタを書き込み対象とする場合には制御信号AG1を0V、AG3を1Vに変え、GBL1とGBL2とに印可する電圧により書き込み電流の向きを制御することによって、動作可能な第2の制御トランジスタの位置を偶数番目と奇数番目とで入れ替えればよい。
特に図示はしないが、書き込みされたメモリトランジスタの閾値電圧状態を初期化するには、第1の制御トランジスタ20及び第2の制御トランジスタ22の反転層23,24に回路の接地電圧のような第5の電位を設定し、半導体基板を回路の接地電位に設定し、前記ワード線WLに−12Vの負電位のような第6の電位を設定する。これにより、電荷蓄積領域からエレクトロンが放出方向に移動され、メモリトランジスタ21の閾値電圧が低くされる。
図6には参考として非セルスルー書き込み方式による書き込み動作の信号経路が例示される。非セルスルー方式では書き込み対象のメモリトランジスタ21に一方で隣接する第2の制御トランジスタ22による反転層24から他方で隣接する第1の制御トランジスタ20による反転層23に書き込み電流を流す。読み出し書き込み回路による書き込み電流の制御はGBL1側から行えばよく、ベリファイ動作による読み出しデータの検出も書き込み制御と同じGBL1側から行えばよい。ただし、ホットエレクトロンを発生させるために反転層23には低いコンダクタンスを設定しなければならないから、書き込み電流それ自体が小さくなり、書き込み時間増大、書き込み特性のばらつき増大が余儀なくされる。
《選択回路による選択態様》
図7乃至図14には選択回路による反転層の選択態様が例示される。各図において、制御信号0は制御信号AG0、制御信号1は制御信号AG1、制御信号2は制御信号AG2、制御信号3は制御信号AG3、メモリ0は制御信号0(制御信号AG0)の左隣のメモリトランジスタ21、メモリ1は制御信号0(制御信号AG0)の右隣のメモリトランジスタ21、メモリ2は制御信号2(制御信号AG2)の左隣のメモリトランジスタ21、メモリ3は制御信号2(制御信号AG2)の右隣のメモリトランジスタ21を意味する。50は代表的に示された読み出し書き込み回路、51は選択回路である。各図には一つの読み出し書き込み回路50(B)とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の電極直下の反転層23とに対する接続形態が示される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図7に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図8に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図9に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図10に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図11に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図12に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図13に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図14に示される。図7乃至図14に示される反転層の選択態様より明らかなように、前記選択回路51は、一つの前記読み出し書き込み回路50とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の制御トランジスタ20による反転層23とに対し、前記4本の反転層の間に配置されたメモリトランジスタ21のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とするメモリトランジスタの位置に応じて前記4本の反転層23の中から処理に必要な反転層を選択して前記一つの読み出し書き込み回路50に接続する。要するに、前記選択回路51は同じメモリトランジスタ21に対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路50を使用するように読出し書き込み回路50と前記第1の制御トランジスタ20による反転層23との接続を制御する。
図15乃至図22には選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路50Aと反転層23との割り当てを固定化したときの動作形態が示される。各図において各々の読み出し書き込み回路50Aには2本の反転層23が固定的に接続される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図15に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図16に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図17に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図18に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図19に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図20に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図21に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図22に示される。例えば図15と図16を比較すれば明らかなように、メモリ0に対する読み出しでは読み出しデータの検出に読み出し書き込み回路(B)を用いるが、メモリ0に対する書き込み動作では書き込みデータに従った書き込み電流の生成制御には隣の読み出し書き込み回路(A)を用いなければならない。図21と図22に示されるメモリ3に対する読み出しと書き込みの間でも同様の事態を生ずる。この接続形態では同一のメモリトランジスタ21に対する書き込み動作と読み出し動作で用いる読み出し書き込み回路50Aが相違されるから、書き込みベリファイでリードしたデータを直接書き込み動作に反映させることができないという不都合がある。前記選択回路51を用いることによりその不都合は解消される。
《ビット線に拡散層を利用したメモリアレイ》
今までの説明ではローカルビット線に反転層を利用したが、それに代えて拡散層を利用することも可能である。この場合には図23に例示されるように前記第1の制御トランジスタ20を廃止し、これに代えて、ローカルビット線を拡散層52で構成する。したがって夫々2本の拡散層52の間には順次メモリトランジスタ21、第2の制御トランジスタ22、及びメモリトランジスタ21が直列配置される。制御信号0は制御信号AG1、制御信号1は制御信号AG3、メモリ0は制御信号0(制御信号AG1)の右隣のメモリトランジスタ21、メモリ1は制御信号1(制御信号AG3)の左隣のメモリトランジスタ21、メモリ2は制御信号1(制御信号AG3)の右隣のメモリトランジスタ21、メモリ3は制御信号0(制御信号AG1)の左隣のメモリトランジスタ21を意味する。
図23乃至図30には選択回路51による拡散層52の選択態様が例示される。各図には一つの読み出し書き込み回路50(B)とこれに対応する連続的に並列する4本の拡散層52とに対する接続形態が示される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図23に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図24に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図25に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図26に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図27に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図28に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図29に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図30に示される。上述の図7乃至図14と同様に、前記選択回路51は、一つの前記読み出し書き込み回路50とこれに対応する連続的に並列する4本の拡散層52とに対し、前記4本の拡散層52の間に配置されたメモリトランジスタ21のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とするメモリトランジスタの位置に応じて前記4本の拡散層52の中から処理に必要な拡散層52を選択して前記一つの読み出し書き込み回路50に接続する。要するに、前記選択回路51は同じメモリトランジスタ21に対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路50を使用するように読出し書き込み回路50と前記拡散層52との接続を制御する。
図31乃至図38には選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路50Aと拡散層52との割り当てを固定化したときの動作形態が示される。各図において各々の読み出し書き込み回路50Aには2本の拡散層52が固定的に接続される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図31に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図32に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図33に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図34に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図35に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図36に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図37に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図38に示される。例えば図31と図32を比較すれば明らかなように、メモリ0に対する読み出しでは読み出しデータの検出に読み出し書き込み回路(B)を用いるが、メモリ0に対する書き込み動作では書き込みデータに従った書き込み電流の生成制御には隣の読み出し書き込み回路(A)を用いなければならない。図37と図38に示されるメモリ3に対する読み出しと書き込みの間でも同様の事態を生ずる。この接続形態では同一のメモリトランジスタ21に対する書き込み動作と読み出し動作で用いる読み出し書き込み回路50Aが相違されるから、書き込みベリファイでリードしたデータを直接書き込み動作に反映させることができないという不都合がある。前記選択回路51を用いることによりその不都合は解消される。
《書き込み読み出し回路と選択回路》
図39には書き込み読み出し回路50と選択回路51が示される。図39において書き込み読み出し回路50と選択回路51は、2本のグローバルビット線(GBL<i>、GBL<i+1>、)毎の回路ユニット54と、隣接する回路ユニット54同士を選択的に直列接続するMOSトランジスタ55とによって構成され、書き込み読み出し回路50と選択回路51は混然一体に図示されている。双方の構成要素を区別するなら、MOSトランジスタ55、56、57、72、73によって選択回路51が構成され、その他の回路要素によって書き込み読み出し回路50が構成される。図においてpチャネル型MOSトランジスタにはその基体ゲートの矢印を付してnチャネル型MOSトランジスタと区別してある。
回路ユニット54の構成を説明する。回路ユニット54はSLPとSLNを動作電源ノードとするスタティックラッチ60を有し、一方の入出力ノードはセンスノード(SL Sense)、他方の入出力ノードはリファレンスノード(SL Ref)とされる。前記センスノードとリファレンスノードはカラム選択信号YSにてスイッチ制御されるセレクトMOSトランジスタ61、62を介して外部インタフェース端子IOR<n>、IOS<n>に接続可能にされ、また、信号RSAS、RSARにてスイッチ制御されるセンスラッチセットMOSトランジスタ63,64を介してプリチャージ電源ノードFRSAに接続される。前記センスノードとリファレンスノードの初期化動作では信号RSAS、RSARのレベルが相違されることにより、リファレンスノードはセンスノードの大凡半分のレベルにプリチャージされる。センスノードはセンスMOSトランジスタ65、信号SENSEにてスイッチ制御されるセンスイネーブルMOSトランジスタ66を介して回路の接地電位に接続される。センスMOSトランジスタ65のゲートはグローバルビット線に至るノード67に結合され、センスMOSトランジスタ65は読み出し対象とされるグローバルビット線のレベルに応じてスイッチ制御され、これによってセンスノードのレベルを選択的にローレベルに反転させる。これによってスタティックラッチ60はメモリトランジスタの記憶情報を検出してラッチすることができる。また、スタティックラッチ60は外部インタフェース端子IOR<n>、IOS<n>からの書き込みデータをラッチすることができる。
センスノードには信号TRにてスイッチ制御される分離MOSトランジスタ68を介してグローバルビット線に至るノード69に結合され、当該ノード69は信号PCにてスイッチ制御される書き込み阻止用プリチャージイネーブルMOSトランジスタ70及び書き込み阻止用プリチャージMOSトランジスタ71を経由してプリチャージ電源FPCに接続される。前記MOSトランジスタ71はセンスノードのレベルに従ってスイッチ制御される。スタティックラッチ60に書き込みデータをラッチしたときリファレンスノードがハイレベルのとき、ノード69は予めプリチャージ電源FPCによって充電されてから、リファレンスノードのハイレベルに到達する。スタティックラッチ60が書き込みデータをラッチしたときリファレンスノードがローレベルであればノード69はリファレンスノードのローレベルに到達する。
前記ノード69は、信号STR0<0>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ72及び信号STR1<0>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ56を介してグローバルビット線GBL<i>に接続される。前記ノード67は、信号STR0<1>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ73及び信号STR1<1>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ57を介してグローバルビット線GBL<i+1>に接続される。後段の回路ユニット54におけるMOSトランジスタ56と72の結合ノードは、信号SLTRによってスイッチ制御されるMOSトランジスタ55を介して前段の回路ユニット54におけるMOSトランジスタ57と73の結合ノードに選択的に接続可能にされる。ノード67と69は配線にて結合されている。したがってスタティックラッチ60はMOSトランジスタ55、56、57、72、73のスイッチ制御状態に応じて4本のグローバルビット線の中から選択された何れか1本に接続可能にされる。各々のグローバルビット線GBL<i>、GBL<i+1>に対応して読み出し及び書き込み用のビット線プリチャージMOSトランジスタ74、75が設けられている。ビット線プリチャージMOSトランジスタ74,75はプリチャージ電源FRPC<0>、FRPC<1>に接続され、信号RPC<0>、RPC<1>によってスイッチ制御される。
なお、76で示されるMOSトランジスタはスタティックラッチ60にメモリVth“H”のデータがラッチされたときオフ状態にされるトランジスタであり、書き込みベリファイ時に当該メモリトランジスタの書き込み完了を示す信号ECを生成するのに用いられる。
図40には書き込み読み出し回路50と選択回路51における回路ユニット54の読出し動作タイミングが示される。読出し対象とされるメモリトランジスタ21の閾値電圧が低い消去状態の場合(メモリVth“L”)、グローバルビット線(GBL)はプリチャージレベルからディスチャージされ、MOSトランジスタ65はオフ状態を維持し、センスノードはハイレベルを保つ。これに対し、読出し対象とされるメモリトランジスタ21の閾値電圧が高い書き込み状態の場合(メモリVth“H”)、GBLはプリチャージレベルを維持し、MOSトランジスタ65がオン状態に反転し、センスノードはローレベルに反転される。
図41には書き込み読み出し回路50と選択回路51における回路ユニット54の書き込み(Program)動作タイミングが示される。書き込み選択とされるメモリトランジスタが接続されたソース側GBLは、書き込みデータをラッチしたスタティックラッチ60のリファレンスノードのローレベルに応答して回路の接地電位にされ、ドレイン側GBLは、トランジスタ74によって書き込み電圧にプリチャージされる。これにより、メモリトランジスタ21に書き込み電流が流れ、これによって発生するホットエレクトロンがメモリトランジスタ21の電荷蓄積領域に注入される。書き込み非選択とされるメモリトランジスタが接続されたソース側GBLは、書き込みデータをラッチしたスタティックラッチ60のリファレンスノードのハイレベルに応答して書き込み電位に充電され、また、ドレイン側GBLはトランジスタ74によって書き込み電圧にプリチャージされる。これにより、メモリトランジスタ21には書き込み電流が流れず、メモリトランジスタ21の電荷蓄積領域に対する電子の注入が抑止される。
図42には比較例として説明した図15乃至図22で用いる読出し書き込み回路50Aが例示される。図39の回路ユニット54に対してトランジスタ56,57が設けられておらず、ユニット間のゲートトランジスタ55が配置されていない点が相違される。図42に示される読出し書き込み回路50Aは予め決められた2本のグローバルビット線と選択的に接続可能にされるに過ぎない。
図43乃至図50には図39の構成に従った書き込み読み出し回路50と選択回路51による反転層23の接続態様が例示される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図43に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図44に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図45に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図46に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図47に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図48に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図49に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図50に示される。
《選択回路51による接続形態の別の例》
図39で説明した書き込み読み出し回路50と選択回路51による反転層23の接続形態は一つの書き込み読み出し回路50を左右に並設された4本のGBLの範囲でアクセス動作に合わせて接続を選択するようにした。図39の構成はこれに限定されず、一つの書き込み読み出し回路50を左右に並設された3本のGBLの範囲でアクセス動作に合わせて接続を選択するように動作させることも可能である。この場合、図13で説明したメモリ3の読み出し動作では図51の接続形態を選択すればよい。また、図14で説明したメモリ3の書き込み動作では図52の接続形態を選択すればよい。メモリ0,1,2に対するアクセスでは図7乃至図12で説明したのと同じ接続態様を選択すればよい。
上記と同様に、反転層23の代わりに拡散層52を用いるメモリアレイ構成においても、図29及び図30で説明した接続態様に代えて図53及び図54の接続態様を選択してもよい。メモリ0,1,2に対するアクセスでは図23乃至図28で説明したのと同じ接続態様を選択すればよい。
上記図51の接続態様に対応する更に詳細な接続態様は図55に例示され、上記図52の接続態様に対応する更に詳細な接続態様は図56に例示される。図55は図49の接続形態に代えて採用される接続態様であり、図56は図50の接続形態に代えて採用される接続態様である。
《書き込み読み出し回路と選択回路の別の例》
図57には書き込み読み出し回路50と選択回路51の別の例が示される。図57において書き込み読み出し回路50と選択回路51は、2本のグローバルビット線(GBL<i>、GBL<i+1>、)毎の回路ユニット54Aと、隣接する回路ユニット54A同士を選択的に直列接続するMOSトランジスタ55とによって構成され、書き込み読み出し回路50と選択回路51は混然一体に図示されている。双方の構成要素を区別するなら、MOSトランジスタ55、56、57、72によって選択回路51が構成され、その他の回路要素によって書き込み読み出し回路50が構成される。図においてpチャネル型MOSトランジスタにはその基体ゲートの矢印を付してnチャネル型MOSトランジスタと区別してある。図39との回路構成上の相違点はトランジスタ73を削除したことである。機能的には回路ユニット54Aに対応される2本のグローバルビット線GBL<i>、GBL<i+1>とその上位の1本のグローバルビット線GBL<i+2>の3本のグローバルビット線の範囲で読み出し書き込み回路との接続を制御するようになっている点が図39の構成とは相違される。その他の構成は図39と同じであり、同一回路要素新は同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図58乃至図65には図57の構成に従った書き込み読み出し回路50と選択回路51による反転層23の接続態様が例示される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図58に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図59に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図60に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図61に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図62に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図63に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図64に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図65に示される。
以上説明したフラッシュメモリ1によれば、一つのメモリトランジスタ21に対する書き込みでは隣の第1の制御トランジスタ20による反転層23を一方の電流経路とし、反対側に隣接する第2の制御トランジスタ22と別のメモリトランジスタ21とをまたいでその先に位置する別の第1の制御トランジスタ20による反転層23を他方の電流経路として用いる。このセルスルー書き込み方式によると、メモリトランジスタ21から第2の制御トランジスタ22に書き込み電流が流れるとき、メモリトランジスタ21と第2の制御トランジスタ22との間に大きな電界集中を生じさせるには第2のトランジスタ22のコンダクタンスだけを小さくすればよい。書き込み電流を流すための配線として機能される第1の制御トランジスタ20における反転層23のコンダクタンスを小さくすることを要しない。したがって記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができる。
更に、セルスルー書き込み方式のように書き込み電流の供給に利用する一対の第1の制御トランジスタ20が相互に離れることになる場合であっても、同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路50を使用するように読出し書き込み回路50と前記第1の制御トランジスタ20による反転層23との接続を制御する選択回路を採用するから、セルスルー書き込み方式による書き込み動作を保証することができる。図22等の比較例に示されるように隣接2本の反転層毎に固有の読出し書き込み回路を1個割り当てる構成の場合には、異なる読出し書き込み回路の間に配置されているメモリトランジスタに対して、読出し動作ではメモリトランジスタ21のドレイン側の反転層を介して記憶情報をラッチするが、セルスルー書き込み方式による書き込み動作ではメモリトランジスタのソース側電位を制御する読出し書き込み回路は読み出し動作で用いる読出し書き込み回路とは別の回路を用いなければならず、ベリファイのために読出したデータを書き込み動作に直接反映させることができない。選択回路51によりこの不都合を解消することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、メモリトランジスタは4値記憶に限定されず2値記憶であってもよい。また、不揮発性メモリは並列動作可能な複数バンクを有する構成に限定されない。不揮発性メモリはシステムLSIもしくはマイクロコンピュータなどのオンチップメモリにも適用可能である。更に本発明はフラッシメモリに限定されず、EEPROM、その他の記憶形式の不揮発性メモリにも広く適用することができる。
本発明の一例に係るフラッシュメモリのブロック図である。 メモリアレイのトランジスタ配置を例示する回路図である。 デバイスのワード線に沿った縦断面構造を例示する断面図である。 読み出し動作における信号経路の選択態様を例示する回路図である。 セルスルー書き込み方式による書き込み動作の信号経路を例示する回路図である。 参考として非セルスルー書き込み方式による書き込み動作の信号経路を例示する回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と反転層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 拡散層を用いたとき選択回路による接続態様としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路51を採用しない場合の比較例として読み出し書き込み回路と拡散層との割り当てを固定化したときの動作形態としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 書き込み読み出し回路と選択回路の詳細な一例を示す回路図である。 書き込み読み出し回路と選択回路における回路ユニットの読出し動作タイミングを示すタイミングチャートである。 書き込み読み出し回路と選択回路における回路ユニットの書き込み動作タイミングを示すタイミングチャートである。 比較例として説明した図15乃至図22で用いる読出し書き込み回路の詳細な一例を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図39の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 一つの書き込み読み出し回路を左右に並設された3本のGBLの範囲でアクセス動作に合わせて接続を選択するように動作させるときメモリ3の読み出し動作における接続形態を示す回路図である。 一つの書き込み読み出し回路を左右に並設された3本のGBLの範囲でアクセス動作に合わせて接続を選択するように動作させるときメモリ3の書き込み動作における接続形態を示す回路図である。 反転層の代わりに拡散層を用いるメモリアレイ構成において一つの書き込み読み出し回路を左右に並設された3本のGBLの範囲で接続を選択するように動作させるときメモリ3の読み出し動作における接続形態を示す回路図である。 反転層の代わりに拡散層を用いるメモリアレイ構成において一つの書き込み読み出し回路を左右に並設された3本のGBLの範囲で接続を選択するように動作させるときメモリ3の書き込み動作における接続形態を示す回路図である。 図52の接続態様に対応する更に詳細な接続態様として図49の接続形態に代えて採用される接続態様を示す回路図である。 図52の接続態様に対応する更に詳細な接続態様として図50の接続形態に代えて採用される接続態様を示す回路図である。 書き込み読み出し回路と選択回路の別の例を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図57の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。
符号の説明
1 フラッシュメモリ
3 メモリアレイ
20 第1の制御トランジスタ
21 メモリトランジスタ
22 第2の制御トランジスタ
23 反転層
24 反転層
WL ワード線
31 絶縁膜
33 第1の電極
34 第2の電極
35 第3の電極
36 電荷蓄積領域
37 絶縁膜
50 読出し書き込み回路
51 選択回路
52 拡散層(拡散層配線)
60スタティックラッチ
SL Ref リファレンスノード
SL Sense センスノード
65 検出用トランジスタ
71 電流供給用トランジスタ

Claims (18)

  1. 第1の制御トランジスタ、メモリトランジスタ、第2の制御トランジスタ、及びメモリトランジスタの順に繰り返し直列された回路を有し、前記第1の制御トランジスタ及び第2の制御トランジスタはオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記第1の制御トランジスタによる反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、読み出し動作において第2の制御トランジスタとその左右一方の第1の制御トランジスタをオンさせて左右一方のメモリトランジスタの読出しを行い、書き込み動作において第2の制御トランジスタの左右両側の第1の制御トランジスタをオンさせて左右一方のメモリトランジスタを介して他方のメモリトランジスタに書き込みを行なう不揮発性メモリであって、
    前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の制御トランジスタによる反転層との接続を制御する不揮発性メモリ。
  2. 第1の制御トランジスタ、メモリトランジスタ、第2の制御トランジスタ、及びメモリトランジスタの順に繰り返し直列された回路を有し、前記第1の制御トランジスタ及び第2の制御トランジスタはオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、メモリトランジスタに隣接する第1の制御トランジスタによる反転層に信号を読み出して記憶情報の読み出しを行い、書き込み対象とされるメモリトランジスタにその隣の第2の制御トランジスタとメモリトランジスタを介してホットエレクトロンの注入を行なって記憶情報の書き込みを行なう不揮発性メモリであって、
    読出し動作において前記選択回路は、読出し対象とされるメモリトランジスタに隣接する一方の第1の制御トランジスタによる反転層を前記読出し書き込み回路に接続し、
    書き込み動作において前記選択回路は、書き込み動作対象とされるメモリトランジスタを挟む一対第1の制御トランジスタによる反転層を前記読出し書き込み回路に接続し、
    前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の制御トランジスタによる反転層との接続を制御する不揮発性メモリ。
  3. 半導体基板の主面上に形成された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に所定間隔で交互に第1の方向に複数形成された第1の電極及び第2の電極と、
    前記絶縁膜上に前記第1の方向と交際する第2の方向に所定間隔で形成され前記第1の電極及び第2の電極と絶縁された複数の第3の電極と、
    前記第1の電極と第2の電極との間に配置され前記第3の電極の直下で選択的に電荷を蓄積可能な電荷蓄積領域と、
    前記電荷蓄積領域に保持された電荷の状態に応ずる記憶情報の読出しと前記電荷蓄積領域に対する電荷保持状態を制御する記憶情報の書き込みとに用いられる読み出し書き込み回路と、
    前記第1の電極直下に選択的に形成される反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、
    前記記憶情報の読み出しにおいて前記読出し書き込み回路は、読出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の第1の電極直下の反転層と第2の電極直下の反転層とを用いて記憶情報を検出し、
    前記記憶情報の書き込みにおいて前記読出し書き込み回路は、書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の一方の第1の電極直下の反転層から他方の第2の電極直下の弱反転層、その隣の第3の電極下の反転層、その隣の第1の電極直下の反転層に至る電流経路を用いて電荷保持状態を制御し、
    前記選択回路は同じ電荷蓄積領域に対する記憶情報の読出しと書き込みに同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の電極による反転層との接続を制御する不揮発性メモリ。
  4. 前記読出し書き込み回路は、スタティックラッチと、記憶情報の読出し動作において前記スタティックラッチの一方の入出力ノードをリファレンスノードとするとき前記スタティックラッチの他方の入出力ノードを前記第1の電極による反転層のレベルに応答してレベル変化させる検出用トランジスタと、記憶情報の書き込み動作において前記スタティックラッチが保持する書き込みデータに応じて前記電流経路に選択的に電流を供給する電流供給用トランジスタとを有する請求項3記載の不揮発性メモリ。
  5. 前記選択回路は、一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の電極直下の反転層とに対し、前記4本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記4本の第1の電極直下の反転層の中から処理に必要な反転層を選択して前記一つの読み出し書き込み回路に接続する請求項4記載の不揮発性メモリ。
  6. 前記選択回路は、一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する3本の第1の電極直下の反転層とに対し、前記3本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記3本の第1の電極直下の反転層の中から処理に必要な反転層を選択して前記一つの読み出し書き込み回路に接続する請求項4記載の不揮発性メモリ。
  7. 前記記憶情報を書き込む動作において、前記読出し書き込み回路は書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する第1の電極に第1の電位を設定し、その反対側の第1の電極に前記第1の電位よりも低い第2の電位を設定し、前記電荷蓄積領域に隣接する第2の電極には前記一対の第1の電極に印加する電圧よりも低い第3の電位が印加され、これによって、前記第3の電位が印加された第2の電極直下の反転層と隣の電荷蓄積領域直下のチャネルとの境界部分でホットエレクトロンが発生され、前記第3の電極には前記ホットエレクトロンを前記蓄積領域に注入させる高電位が印加される請求項6記載の半導体メモリ。
  8. 前記記憶情報の読出し動作において、前記読み出し書き込み回路は読み出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する第1の電極直下の反転層を第4の電位にプリチャージし、その反対側の第2の電極直下の反転層が前記第4の電位よりも低い電位に強制され、これによって、前記読出し書き込み回路は前記プリチャージされた第1の電位に対する変化の有無を検出する請求項7記載の不揮発性メモリ。
  9. 前記電荷保持状態を初期化する動作が可能にされ、この初期化動作において、第1の電極直下の反転層及び第2の電極直下の反転層に第5の電位が設定され、前記第3の電極に前記第5の電位よりも低い負の第6の電位が設定され、これにより、前記第6の電位が設定された第3の電極直下の電荷蓄積領域からエレクトロンが放出方向に移動される請求項8記載の半導体メモリ。
  10. 2本の配線間に2個のメモリトランジスタと1個の制御トランジスタが交互に直列配置され、前記制御トランジスタはオンされることにより前記配線に並行な方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、読み出し動作において中央の制御トランジスタに反転層を形成し、左右一方の配線と中央の制御トランジスタ下の反転層との間のメモリトランジスタの読出しを行い、書き込み動作において左右の配線と左右一方のメモリトランジスタを介して他方に書き込みを行なう不揮発性メモリであって、
    前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記配線との接続を制御する不揮発性メモリ。
  11. 2本の配線の間に2個のメモリトランジスタと1個の制御トランジスタが交互に直列配置され、前記制御トランジスタはオンされることにより前記配線に並行な方向に反転層を形成し、メモリトランジスタに対する記憶情報の読出しと書き込みに利用される読出し書き込み回路と、前記反転層と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、メモリトランジスタに隣接する配線に信号を読み出して記憶情報の読み出しを行い、書き込み対象とされるメモリトランジスタにはその隣の制御トランジスタとメモリトランジスタを介してホットエレクトロンの注入を行なって記憶情報の書き込みを行なう不揮発性メモリであって、
    読出し動作において前記選択回路は、読出し対象とされるメモリトランジスタに隣接する一方の配線を前記読出し書き込み回路に接続し、
    書き込み動作において前記選択回路は、書き込み動作対象とされるメモリトランジスタを挟む一対の配線を前記読出し書き込み回路に接続し、
    前記選択回路は同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記配線との接続を制御する不揮発性メモリ。
  12. 半導体基板の主面上に形成された絶縁膜と、
    前記半導体基板の主面上に所定間隔で第1の方向に拡散層で形成された複数の第1の電極と、
    前記絶縁膜上に前記第1の電極交互に前記第1の方向に形成された複数の第2の電極と、
    前記絶縁膜上に前記第1の方向に交際する第2の方向に所定間隔で形成され前記第1の電極及び第2の電極と絶縁された複数の第3の電極と、
    前記第1の電極と第2の電極との間に配置され前記第3の電極の直下で選択的に電荷を蓄積可能な電荷蓄積領域と、
    前記電荷蓄積領域に保持された電荷の状態に応ずる記憶情報の読出しと前記電荷蓄積領域に対する電荷保持状態を制御する記憶情報の書き込みとに用いられる読み出し書き込み回路と、
    前記第1の電極と前記読み出し書き込み回路との接続を選択する選択回路とを有し、
    前記記憶情報の読み出しにおいて前記読出し書き込み回路は、読出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の第1の電極と第2の電極直下の反転層とを用いて記憶情報を検出し、
    前記記憶情報の書き込みにおいて前記読出し書き込み回路は、書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する左右の一方の第1の電極から他方の第2の電極直下の弱反転層、その隣の第3の電極下の反転層、その隣の第1の電極に至る電流経路を用いて電荷保持状態を制御し、
    前記選択回路は同じ電荷蓄積領域に対する記憶情報の読出しと書き込みに同じ読出し書き込み回路を使用するように読出し書き込み回路と前記第1の電極による反転層との接続を制御する不揮発性メモリ。
  13. 前記読出し書き込み回路は、スタティックラッチと、記憶情報の読出し動作において前記スタティックラッチの一方の入出力ノードをリファレンスノードとするとき前記スタティックラッチの他方の入出力ノードを前記第1の電極のレベルに応答してレベル変化させる検出用トランジスタと、記憶情報の書き込み動作において前記スタティックラッチが保持する書き込みデータに応じて前記電流経路に選択的に電流を供給する電流供給用トランジスタとを有する請求項12記載の不揮発性メモリ。
  14. 前記選択回路は、一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の電極とに対し、前記4本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記4本の第1の電極の中から処理に必要な反転層を選択して一つの前記読み出し書き込み回路に接続する請求項13記載の不揮発性メモリ。
  15. 前記選択回路は、一つの前記読み出し書き込み回路とこれに対応する連続的に並列する3本の第1の電極とに対し、前記3本の第1の電極の間に配置された電荷蓄積領域のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とする電荷蓄積領域の位置に応じて前記3本の第1の電極の中から処理に必要な反転層を選択して一つの前記読み出し書き込み回路に接続する請求項13記載の不揮発性メモリ。
  16. 前記記憶情報を書き込む動作において、前記読出し書き込み回路は書き込み対象とされる電荷蓄積領域に隣接する一方の第1の電極に第1の電位を設定し、その反対側の第1の電極に前記第1の電位よりも低い第2電位を設定し、前記電荷蓄積領域に隣接する第2の電極には当該第2の電極直下の反転層と隣の電荷蓄積領域直下のチャネルとの境界部分でホットエレクトロンを発生させる第3の電位が印加され、前記第3の電極には前記ホットエレクトロンを前記蓄積領域に注入させる高電位が印加される請求項15記載の半導体メモリ。
  17. 前記記憶情報の読出し動作において、前記読み出し書き込み回路は読み出し対象とされる電荷蓄積領域に隣接する第1の電極を第4の電位にプリチャージし、その反対側の第2の電極直下の反転層が前記第4の電位よりも低い電位に強制され、これによって、前記読出し書き込み回路は前記プリチャージされた第1の電位に対する変化の有無を検出する請求項16記載の不揮発性メモリ。
  18. 前記電荷保持状態を初期化する動作が可能にされ、この初期化動作において、第1の電極及び第2の電極直下の反転層に第5の電位が設定され、前記第3の電極に前記第5の電位よりも低い負の第6の電位が設定され、これにより、前記第6の電位が設定された第3の電極直下の電荷蓄積領域からエレクトロンが放出方向に移動される請求項17記載の半導体メモリ。
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