JP2006318584A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006318584A
JP2006318584A JP2005141158A JP2005141158A JP2006318584A JP 2006318584 A JP2006318584 A JP 2006318584A JP 2005141158 A JP2005141158 A JP 2005141158A JP 2005141158 A JP2005141158 A JP 2005141158A JP 2006318584 A JP2006318584 A JP 2006318584A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
write
threshold voltage
transistor
data
memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005141158A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Nakajima
務 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005141158A priority Critical patent/JP2006318584A/ja
Publication of JP2006318584A publication Critical patent/JP2006318584A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Abstract


【課題】 ソース浮きによるベリファイ誤り等によるデータ化けを抑制する。
【解決手段】 メモリアレイと制御回路とを有する。前記メモリアレイは、電気的に閾値電圧を変更可能にされる複数の不揮発性メモリトランジスタを有する。前記制御回路は、閾値電圧の変更によって1個の前記不揮発性メモリトランジスタに2ビット以上のデータを記憶可能とする。前記制御回路は、データ記憶のための高電圧パルスの印加とベリファイにより一旦パスした処理単位の不揮発性メモリトランジスタに対して再度ベリファイを行い(S41,S47)、再度のベリファイでフェイルとされた不揮発性メモリトランジスタに対して軽い高電圧パルスの印加を追加する(S46,S52)。これにより、ベリファイ誤りの状態を生じても修正されることになる。その後のRTS現象などにより実際の閾値電圧が変動しても容易にデータ化けを生ずることを抑制するのに資することができる。
【選択図】 図33

Description

本発明は、不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧を変更することによって1個の不揮発性メモリトランジスタに2ビット以上のデータを記憶可能な半導体装置、例えば電気的に書き換え可能なAND型のフラッシュメモリなどに適用して有効な技術に関する。
1個につき2ビットのデータを記憶可能な不揮発性メモリトランジスタは2ビットデータに応じた4種類の閾値電圧分布の何れかの分布を持つことになる。不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧はその電荷蓄積領域に蓄積される電荷量に応じて決まる。例えば電荷蓄積領域から電子を放出させた “11”状態に対して、順次電子の蓄積量を多くした“10”状態、“00”状態及び“01”状態の4状態によって2ビットのデータを記憶することができる。記憶情報の書き換えを行うときは、先ず、消去単位とされるワード線単位で記憶情報を退避する。その後、ワード線に消去高電圧を印加し、FNトンネル現象によって電子を基板方向に引き抜くことにより、ワード線単位で不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧を“11”状態(例えば消去状態と称する)に初期化することができる。次に、退避データを書き込みデータによって更新し、更新したデータをワード線単位の不揮発性メモリトランジスタに書き込む。書き込むときには書き込みデータの2ビット毎の値に応じて対応する不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧を“11”状態、“10”状態、“00”状態又は“01”状態の何れかの状態とする。例えば“01”状態とすべき不揮発性メモリトランジスタに対してはワード線に書き込み高電圧を印加し、チャネルに書き込み電流を流し、それによって発生するホットエレクトロンを電荷蓄積領域に注入させ、閾値電圧が“01”状態の閾値電圧分布に入るのをベリファイによって確認するまでその動作を繰り返す。“01”状態以外とすべき不揮発性メモリトランジスタに対しては書き込み電流を阻止してホットエレクトロンの注入を抑制する。同様に、“00”状態とすべき不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧を設定し、最後に“10”状態とすべき不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧を設定する。
尚、特許文献1には1個の不揮発性メモリトランジスタに2ビットのデータを記憶可能なAND型のフラッシュメモリについて記載がある。また特許文献2には、多値書込可能なフラッシュメモリにおいて、書込完了後に時間経過に応じてしきい値電圧が変化し、メモリセルに書き込まれたデータをリフレッシュする技術について記載がある。
特開2004−152977号公報 国際公開番号WO96/24138号公報
本発明者は、不揮発性メモリトランジスタに対する書き換えを行ったとき、ベリファイ動作でパスしても書き込み終了後に確認すると実際には閾値電圧がフェイルの状態のままであった、という問題が顕在化することを見出した。これはベリファイ時のソース電位の浮きが原因となる。要するに、データの書き換えではワード線単位の不揮発性メモリトランジスタを消去状態から順次その閾値電圧を書き込みデータに従って高くすることになる。この動作では最初の方ほどベリファイ時にオン状態になっている不揮発性メモリトランジスタの数が多くなっている。オン状態の不揮発性メモリトランジスタの数が多い場合には夫々の不揮発性メモリトランジスタが接続されるコモンソース線に流れるソース電流が多くなり、不揮発性メモリトランジスタのソース電位が浮いて高くなる。このソース電位の浮きは見かけ上不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧が高くなったように作用し、結果として、閾値電圧が所期の閾値電圧に到達していない状態でベリファイパスになってしまう。これは、隣り合う閾値電圧分布間のマージンが小さくなることに等しい。その後、RTS(ランダム・テレグラフ・シグナル)や高速デトラップなどの現象により実際の閾値電圧が変動したりすると、その閾値電圧が規定の分布から逸脱してデータ化けを生ずる虞がある。RTSは少数の電子が電荷蓄積領域とゲート酸化膜の界面などに存在するか否かにより閾値電圧が大きく変動して観測される現象である。高速デトラップは電荷蓄積領域の電子が不所望にメモリトランジスタから放出されて閾値電圧が大きく変動する現象である。
本発明の目的は、ソース浮きによるベリファイ誤り等によるデータ化けの抑制に資することができる半導体装置を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕半導体装置は、メモリアレイ(3)と制御回路(16)とを有する。前記メモリアレイは、電気的に閾値電圧を変更可能にされる複数の不揮発性メモリトランジスタを有する。前記制御回路は、閾値電圧の変更によって1個の前記不揮発性メモリトランジスタに4値以上でデータを書き込み可能とする。前記制御回路は、データを書き込むとき、書き込み単位の複数の不揮発性メモリトランジスタに対して書き込み値毎に書き込み電圧を印加してベリファイを行う第1処理(S1〜S40)と、前記書込単位の複数の不揮発性メモリトランジスタに対してのデータの書込を完了した後で所定の書き込み値の不揮発性メモリトランジスタに対して再度ベリファイを行い、再度のベリファイによって目的の閾値電圧分布を逸脱しているとされた不揮発性メモリトランジスタに対して書き込み電圧を印加する第2処理(S41〜S52)とを行なう。
上記した手段によれば、第1処理では処理が進むほどベリファイ時にオン状態にされている不揮発性メモリトランジスタの数が減ってくるから、ソース浮きを生ずる確率が少なくなる。第1処理によってソース浮きによるベリファイ誤りが生じていれば、第1処理を終了した後の第2処理ではそれを検出できる可能性が高くなる。第2処理ではベリファイ誤りを生じている不揮発性メモリトランジスタに対して目的の閾値電圧方向に閾値電圧を遷移させる処理を行なうから、ベリファイ誤りの状態が修正されることになる。したがって、その後のRTSや高速デトラップなどの現象により実際の閾値電圧が変動しても容易にデータ化けを生ずることを抑制するのに資することができる。
本発明の一つの具体的な形態として、前記第2処理の対象とされる閾値電圧分布は、2ビット以上のデータに応ずる4種類以上の閾値電圧分布の内の両端の分布を除く閾値電圧分布である。両端の分布の一方は初期分布であって本来ソース浮きによるベリファイ誤りを生ぜず、前記両端の分布の他方は隣の閾値電圧分布との間隔がその他の閾値電圧分布相互間の間隔よりも広くして対処することが可能だからである。両端の分布の他方についても第2処理対象とすることは妨げないが、データの書き換え処理時間の短縮と言う点からは第2処理対象から除外するようにした方が得策である。
本発明の別の具体的な形態として、前記第2処理は書き込み電圧印加に対するベリファイ動作を含まない。第2処理にベリファイ動作を含めることを妨げるものではないが、データの書き換え処理時間の短縮と言う点ではベリファイ動作を含まない方がよい。
本発明の別の具体的な形態として、前記制御回路は、前記第1処理において電圧パルスを変えて複数回書き込み電圧の印加を行い、前記第2処理において前記第1処理における電圧パルス以下の電圧パルスを用いて書き込み電圧を印加する。閾値電圧が分布の逆方向から逸脱することがないようにするためである。
〔2〕本発明の半導体装置は、メモリアレイと制御回路とを有する。前記メモリアレイは、電気的に閾値電圧を変更可能にされる複数の不揮発性メモリトランジスタを有する。前記制御回路は、閾値電圧の変更によって1個の前記不揮発性メモリトランジスタに2ビット以上のデータを記憶可能とする。前記制御回路は、データ記憶のための高電圧パルスの印加とベリファイにより一旦パスした処理単位の不揮発性メモリトランジスタに対して再度ベリファイを行い、再度のベリファイでフェイルとされた不揮発性メモリトランジスタに対して軽い高電圧パルスの印加を追加する。これにより、ベリファイ誤りの状態を生じても修正されることになる。したがって、その後のRTSや高速デトラップ現象などにより実際の閾値電圧が変動しても容易にデータ化けを生ずることを抑制するのに資することができる。
本発明の一つの具体的な形態として、前記軽い高電圧パルスは、前記処理単位の不揮発性メモリトランジスタに印加された高電圧パルスのうち最も小さな電圧パルスである。
本発明の別の具体的な形態として、軽い高電圧パルスの印加に対するベリファイを行わない。
本発明の別の具体的な形態として、処理単位の不揮発性メモリトランジスタに対する再度のベリファイ対象は、2ビット以上のデータに応ずる4種類以上の閾値電圧分布の内の両端の分布を除く閾値電圧分布に含まれる不揮発性メモリトランジスタである。このとき、望ましい形態として、前記両端の分布の一方は初期分布とし、前記両端の分布の他方は隣の閾値電圧分布との間隔がその他の閾値電圧分布相互間の間隔よりも広いものとする。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ソース浮きによるベリファイ誤り等によるデータ化けの抑制に資することができる。
《フラッシュメモリの全体的構成》
図1にはフラッシュメモリが例示される。フラッシュメモリ1は単結晶シリコンなどの1個の半導体基板に形成される。
フラッシュメモリ1は特に制限されないが、4個のメモリバンク(Bank)BNK0〜BNK3を有する。夫々のメモリバンクBNK0〜BNK3は相互に同じ構成を有し、並列動作可能にされる。図では代表的にメモリバンクBNK0の構成が詳細に例示される。メモリバンクBNK0〜BNK3は、フラッシュメモリアレイ(ARY)3、Xデコーダ(XDEC)4、データレジスタ(DRG)5、データコントロール回路(DCNT)6、Yアドレスコントロール回路(YACNT)7を有する。
前記メモリアレイ3は電気的に消去及び書込み可能な不揮発性のメモリトランジスタを多数有する。メモリトランジスタは特に制限されないが電荷蓄積領域に絶縁膜を介してメモリゲートを重ねたスタックドゲート構造とされる。メモリトランジスタは1個につき2ビットのデータを格納する。要するに、4値で情報記憶を行う。4値とは例えば“11”、“10”、“00”、“01”の4値である。記憶情報“11”はメモリトランジスタに対する初期化である消去処理によって得る。消去処理は、特に制限されないが、メモリトランジスタのソース、ドレイン及びウェルに回路の接地電位を印加し、メモリゲートに負の高電圧を印加して電荷蓄積領域の電子を放出させる方向に移動させることで閾値電圧を低くする処理とされる。記憶情報“10”、“00”、“01”は書き込み処理によって得る。書込み処理は、特に制限されないが、メモリトランジスタのドレインからソースに電流を流し、ソース端の基板表面でホットエレクトロンを発生させ、これをメモリゲートの高電圧による電界で電荷蓄積領域に注入することで閾値電圧を高くする処理とされる。記憶情報“10”、“00”、“01”に応じて目的とする閾値電圧が相違される。読出し処理は、ビット線を予めプリチャージしておき、所定の読出し判定レベルをワード線選択レベルとしてメモリトランジスタを選択してビット線に流れる電流変化若しくはビット線に現れる電圧レベル変化によって記憶情報を検出可能にする処理とされる。記憶情報“11”、“10”、“00”、“01”に応じてワード線選択レベルが相違される。前記メモリアレイ3は前記ビット線に接続された読出し書き込み回路を有する。前記読出し書き込み回路は読み出し処理ではビット線に読み出された記憶情報をラッチし、また、書込み処理では書き込みデータに従ってビット線電位を制御する。
前記フラッシュメモリアレイ3とデータレジスタ5はデータの入出力を行なう。例えばデータレジスタ5はSRAMで構成され、フラッシュメモリアレイ3に書き込む書き込みデータのバッファ、フラッシュメモリアレイ3から読み出されたデータのバッファとして機能される。
前記データコントロール回路6はデータレジスタ5へのデータの入出力を制御する。Yアドレスコントロール回路7はデータレジスタ5に対するアドレス制御を行なう。
外部入出力端子I/O1〜I/O16は、アドレス入力端子、データ入力端子、データ出力端子、コマンド入力端子に兼用され、マルチプレクサ(MPX)10に接続される。外部入出力端子I/O1〜I/O16に入力されたページアドレスはマルチプレクサ10からページアドレスバッファ(PABUF)11に入力され、Yアドレス(カラムアドレス)はマルチプレクサ10からYアドレスカウンタ(YACUNT)12にプリセットされる。外部入出力端子I/O1〜I/O16に入力された書込みデータはマルチプレクサ4からデータ入力バッファ(DIBUF)13に供給される。データ入力バッファ13に供給された書込みデータは入力データコントロール回路(IDCNT)14を介して前記データコントロール回路6に入力される。データコントロール回路6から出力されるリードデータはデータ出力バッファ(DOBUF)15を介してマルチプレクサ10に供給されて外部入出力端子I/O1〜I/O16から出力される。
外部入出力端子I/O1〜I/O16に供給されたコマンドコードとアドレス信号の一部はマルチプレクサ10から内部コントロール回路(OPCNT)16に供給される。
前記ページアドレスバッファ11に供給されたページアドレスはXデコーダ4でデコードされ、そのデコード結果にしたがってメモリアレイ5からワード線を選択する。前記ページアドレスバッファ11に供給されたYアドレスがプリセットされるYアドレスカウンタ12は、プリセット値を起点にアドレスカウントを行なって、Yアドレスコントロール回路7にカウントされたYアドレスを供給する。カウントされたYアドレスは入力データコントロール回路(IDCNT)14からの書込みデータをデータレジスタ5に書込むとき、また、出力バッファ15に供給するリードデータをデータレジスタ5から選択するときのアドレス信号に利用される。前記ページアドレスバッファ11に供給されたYアドレスは前記カウントされたYアドレスの先頭アドレスに等しい。この先頭のYアドレスをアクセス先頭Yアドレスと称する。
制御信号バッファ(CSBUF)18には、外部からのアクセス制御信号としてチップイネーブル信号/CE、コマンドラッチイネーブル信号CLE、アドレスラッチイネーブル信号ALE、ライトイネーブル信号/WE、リードイネーブル信号/RE、ライトプロテクト信号/WP、パワー・オン・リードイネーブル信号PRE、及びリセット信号/RESが供給される。信号の先頭に付された記号“/”はその信号がローイネーブルであることを意味する。
チップイネーブル信号/CEはフラッシュメモリ1の動作を選択する信号であり、ローレベルでフラッシュメモリ(デバイス)1がアクティブ(動作可能)にされ、ハイレベルでフラッシュメモリ1がスタンバイ(動作停止)にされる。リードイネーブル信号/REは外部入出力端子I/O1〜I/O16からのデータ出力タイミングを制御し、当該信号のクロック変化に同期してデータが読み出される。ライトイネーブル信号/WEはその立ち上がりエッジで、コマンド、アドレス、及びデータをフラッシュメモリ1に取込み指示する。コマンドラッチイネーブル信号CLEは外部入出力端子I/O1〜I/O16に外部から供給されるデータをコマンドとして指定する信号であり、出力端子I/O1〜I/O16のデータがCLE=“H”(ハイレベル)の時に/WEの立ち上がりエッジに同期して取込まれ、コマンドとして認識される。アドレスラッチイネーブル信号ALEは外部入出力端子I/O1〜I/O16に外部から供給されるデータがアドレスであることを指示する信号であり、出力端子I/O1〜I/O16のデータがALE=“H”(ハイレベル)の時に/WEの立ち上がりエッジに同期して取込まれ、アドレスとして認識される。ライトプロテクト信号/WPはローレベルによりフラッシュメモリ1は消去及び書込み禁止とされる。
内部コントロール回路16は前記アクセス制御信号などに従ったインタフェース制御を行なうと共に、入力されたコマンドに従った消去処理、書込み処理及び読出し処理などの内部動作を制御する。また、内部コントロール回路18はレディービジー信号R/Bを出力する。レディービジー信号R/Bはフラッシュメモリ1の動作中にローレベルにされ、これによって外部にビジー状態を通知する。Vccは電源電圧、Vssは接地電圧である。書込み処理及び消去処理に必要な高電圧は電源電圧Vccに基づいて内部昇圧回路(図示せず)で生成される。
《ビット線に反転層を利用したメモリアレイ》
図2にはメモリアレイ3のトランジスタ配置が例示される。メモリアレイ3は、第1の制御トランジスタ20、メモリトランジスタ21、第2の制御トランジスタ22、及びメモリトランジスタ21を順次直列に繰り返し接続した回路を複数行分有する。前記メモリトランジスタ21の選択端子(メモリゲート)は行毎にワード線WLに接続される。前記第1の制御トランジスタ20は列毎に順次制御信号AG0,AG2によってスイッチ制御される。第2の制御トランジスタ22は列毎に順次制御信号AG1,AG3によってスイッチ制御される。要するに、第1の制御トランジスタ20と第2の制御トランジスタ22の合計4列の制御トランジスタ列毎に制御信号AG0〜AG3によってそのスイッチ状態が制御される。制御形態は後述するが、読み出し、書き込み、消去の動作形態に従う。前記第1の制御トランジスタ20及び第2の制御トランジスタ22はオンされることにより前記直列方向とは交差する方向に反転層23、24を形成する。反転層23、24はローカルなビット線及びソース線として機能される。
図3にはデバイスのワード線に沿った縦断面構造が例示される。p型半導体基板30の主面上に絶縁膜31が形成され、前記絶縁膜31上に所定間隔で交互に第1の方向(図3の紙面表裏方向)に第1の電極33、第2の電極34が複数形成される。第1の電極33、第2の電極34は例えばポリシリコンゲート電極材料によって形成され、前記制御トランジスタ20,22のゲート電極とされる。前記第1の方向と交差する第2の方向(図3の紙面左右方向)に所定間隔で前記第1の電極33及び第2の電極34と絶縁された複数の第3の電極35が形成され、更に、前記第1の電極33と第2の電極34との間には前記第3の電極の直下で選択的に電荷を蓄積可能な電荷蓄積領域36が形成されている。第3の電極35はメモリトランジスタ21のメモリゲート(ワード線WL)とされ、例えばポリシリコンゲート電極材料によって形成される。前記電荷蓄積領域36は、例えばシリコンナイトライド膜によって構成された電荷トラップ領域、或いはポリシリコン膜によって構成されたフローティングゲート電極とされる。前記反転層23,24は半導体基板30の表面に選択的に誘起される。37で示されるものは前記電荷蓄積領域36と半導体基板30との間の絶縁膜である。直列に繰り返し配置された第1の制御トランジスタ20、メモリトランジスタ21、及び第2の制御トランジスタ22の間には高濃度不純物領域としての拡散層は形成されていない。
《読み出し経路の選択態様》
図4には読み出し動作における信号経路の選択態様が示される。前述の如く反転層23はローカルなビット線として機能されるが、この反転層23は選択スイッチ40を介して対応するグローバルビット線GLB0〜GBL3…に接続される。前述の如く反転層24はローカルなソース線として機能されるが、この反転層24は選択スイッチ41を介して対応するコモン線CDに接続される。
読み出し動作では読み出し対象とされるメモリトランジスタ21に対し、これに隣接する第2制御トランジスタ22による反転層24を回路の接地電圧(0ボルト(V))に接続し、第1の制御トランジスタ20による反転層23を後述する読み出し書き込み回路に接続して信号経路を形成する。ワード線WLに判定選択レベル(例えば0.29〜5。4V)が与えられているとき、メモリトランジスタ21の閾値電圧がそれよりも低ければ反転層23の電流が引き抜かれ、メモリトランジスタ21の閾値電圧がそれよりも高ければ反転層23に電流が流れず、それにより反転層23にレベル変化を生ずるか否かを後述の読み出し書き込み回路で検出することによって、記憶情報の読み出しを行う。ここでは1個のメモリトランジスタ21に2ビットの記憶情報を保持する4値記憶を想定しているので判定レベルは複数レベルにされる。図4に従えば、第2の制御トランジスタ22の右隣のメモリトランジスタ21を読み出し対象にしているので、制御信号AG2,AG1が4Vの選択レベルにされると共に制御信号AG0,AG3が0Vの非選択レベルにされる。図示はしないが、第2制御トランジスタ22の左隣のメモリトランジスタ21を読み出し対象とするときは、制御信号AG2,AG3が0Vの非選択レベルにされ、制御信号AG0,AG1が4Vの選択レベルにされる。
《書き込み経路の選択態様》
図5にはセルスルー書き込み方式による書き込み動作の信号経路が例示される。この書き込み動作では、書き込み対象メモリトランジスタ21の左右両側の第1の制御トランジスタ20を比較的大きいコンダクタンスを持つようにオン(強反転)させて反転層23(GBL0、GBL1側)を形成し、その間の第2の制御トランジスタ22を比較的小さなコンダクタンスを持つようにオン(弱反転)させて反転層24を形成し、ワード線WLに高電圧を印加してメモリトランジスタ21をオンさせて電流経路を形成する。例えば、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21に隣接する第1の制御トランジスタ20のゲートに8Vのような第1の電位を設定し(AG2=8V)、その反対側の第1の制御トランジスタ20に前記第1の電位よりも低い5Vのような第2の電位を設定し(AG0=5V)、前記書き込み対象とされるメモリトランジスタ21に隣接する第2の制御トランジスタ22のゲートには前記第1及び第2の電圧よりも低い1Vのような第3の電位を印加する(AG1=1V)。この状態で、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21に隣接する反転層23(GBL1側)には4.5Vのような電位を設定し、その反対側の第2制御トランジスタ22による反転層24及びその先の第1の制御トランジスタ20による反転層23(BL0側)には0Vのような接地電位を印加する。これにより、GBL1側の反転層23からGBL0側の反転層23に電流が流れるが、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21のチャネルとその隣の第2の制御トランジスタ22の小さなコンダクタンスの弱反転層24との間に電界集中を生じ、この電界集中によってその位置で半導体基板の表面にホットエレクトロンを生じ、ホットエレクトロンがワード線WLの高電位による電界でメモリトランジスタ21の電荷蓄積領域36に注入される。電荷蓄積領域36に電子が注入されることによりそのメモリトランジスタ21の閾値電圧が高くされる。書き込み動作を抑止するには図5の例に従えばGBL0側の反転層23に印加する電圧を2Vとし、書き込み対象とされるメモリトランジスタ21のチャネルとその隣の第2の制御トランジスタ22の小さなコンダクタンスの弱反転層24との間の電界集中によって発生するホットエレクトロンを抑制するようにすればよい。図示を省略する読み出し書き込み回路は書き込みデータに基づいてGBL0側の反転層23に印加する電圧を制御することによって、書き込みと書き込み抑止を制御する。書き込み動作によってその閾値電圧が目的の閾値電圧に到達したかどうかはベリファイ動作によって確認する。ベリファイ動作は図4で説明した読み出し経路を選択して行うから、ベリファイ動作では読み出し書き込み回路路はGBL1側の反転層23を介して記憶情報を読み出し、その結果を書き込みデータとしてGBL0側の反転層23の電位の制御に反映させなければならない。読み出し書き込み回路とグローバルビット線との接続を制御する選択回路(詳細後述)によってこれを実現する。
なお、第2の制御トランジスタ22の左隣のメモリトランジスタ21を書き込み対象にするには書き込み電流の向きを逆にすればよい。また、GBL1とGBL2の間のメモリトランジスタを書き込み対象とする場合には制御信号AG1を0V、AG3を1Vに変え、GBL1とGBL2とに印可する電圧により書き込み電流の向きを制御することによって、動作可能な第2の制御トランジスタの位置を偶数番目と奇数番目とで入れ替えればよい。
特に図示はしないが、書き込みされたメモリトランジスタの閾値電圧状態を初期化するには、第1の制御トランジスタ20及び第2の制御トランジスタ22の反転層23,24に回路の接地電圧のような第5の電位を設定し、半導体基板を回路の接地電位に設定し、前記ワード線WLに−12Vの負電位のような第6の電位を設定する。これにより、電荷蓄積領域からエレクトロンが放出方向に移動され、メモリトランジスタ21の閾値電圧が低くされる。
《選択回路による選択態様》
図6乃至図13には選択回路による反転層の選択態様が例示される。各図において、制御信号0は制御信号AG0、制御信号1は制御信号AG1、制御信号2は制御信号AG2、制御信号3は制御信号AG3、メモリ0は制御信号0(制御信号AG0)の左隣のメモリトランジスタ21、メモリ1は制御信号0(制御信号AG0)の右隣のメモリトランジスタ21、メモリ2は制御信号2(制御信号AG2)の左隣のメモリトランジスタ21、メモリ3は制御信号2(制御信号AG2)の右隣のメモリトランジスタ21を意味する。50は代表的に示された読み出し書き込み回路、51は選択回路である。各図には一つの読み出し書き込み回路50(B)とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の電極直下の反転層23とに対する接続形態が示される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図6に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図7に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図8に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図9に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図10に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図11に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図12に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図13に示される。図6乃至図13に示される反転層の選択態様より明らかなように、前記選択回路51は、一つの前記読み出し書き込み回路50とこれに対応する連続的に並列する4本の第1の制御トランジスタ20による反転層23とに対し、前記4本の反転層の間に配置されたメモリトランジスタ21のうち前記記憶情報の読出し又は書き込み対象とするメモリトランジスタの位置に応じて前記4本の反転層23の中から処理に必要な反転層を選択して前記一つの読み出し書き込み回路50に接続する。要するに、前記選択回路51は同じメモリトランジスタ21に対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路50を使用するように読出し書き込み回路50と前記第1の制御トランジスタ20による反転層23との接続を制御する。
《書き込み読み出し回路と選択回路》
図14には前記書き込み読み出し回路50と選択回路51が示される。図14において書き込み読み出し回路50と選択回路51は、2本のグローバルビット線GBL<i>、GBL<i+1>(iは正の整数)毎の回路ユニット54と、隣接する回路ユニット54同士を選択的に直列接続するMOSトランジスタ55とによって構成され、書き込み読み出し回路50と選択回路51は混然一体に図示されている。双方の構成要素を区別するなら、MOSトランジスタ55、56、57、72、73によって選択回路51が構成され、その他の回路要素によって書き込み読み出し回路50が構成される。図においてpチャネル型MOSトランジスタにはその基体ゲートの矢印を付してnチャネル型MOSトランジスタと区別してある。
回路ユニット54の構成を説明する。回路ユニット54はSLPとSLNを動作電源ノードとするスタティックラッチ60を有し、一方の入出力ノードはセンスノード(SL Sense)、他方の入出力ノードはリファレンスノード(SL Ref)とされる。前記センスノードとリファレンスノードはカラム選択信号YSにてスイッチ制御されるセレクトMOSトランジスタ61、62を介して外部インタフェース端子IOR<n>、IOS<n>に接続可能にされ、また、信号RSAS、RSARにてスイッチ制御されるセンスラッチセットMOSトランジスタ63,64を介してプリチャージ電源ノードFRSAに接続される。前記センスノードとリファレンスノードの初期化動作では信号RSAS、RSARのレベルが相違されることにより、リファレンスノードはセンスノードの大凡半分のレベルにプリチャージされる。センスノードはセンスMOSトランジスタ65、信号SENSEにてスイッチ制御されるセンスイネーブルMOSトランジスタ66を介して回路の接地電位に接続される。センスMOSトランジスタ65のゲートはグローバルビット線に至るノード67に結合され、センスMOSトランジスタ65は読み出し対象とされるグローバルビット線のレベルに応じてスイッチ制御され、これによってセンスノードのレベルを選択的にローレベルに反転させる。これによってスタティックラッチ60はメモリトランジスタの記憶情報を検出してラッチすることができる。また、スタティックラッチ60は外部インタフェース端子IOR<n>、IOS<n>からの書き込みデータをラッチすることができる。
センスノードには信号TRにてスイッチ制御される分離MOSトランジスタ68を介してグローバルビット線に至るノード69に結合され、当該ノード69は信号PCにてスイッチ制御される書き込み阻止用プリチャージイネーブルMOSトランジスタ70及び書き込み阻止用プリチャージMOSトランジスタ71を経由してプリチャージ電源FPCに接続される。前記MOSトランジスタ71はセンスノードのレベルに従ってスイッチ制御される。スタティックラッチ60に書き込みデータをラッチしたときリファレンスノードがハイレベルのとき、ノード69は予めプリチャージ電源FPCによって充電されてから、リファレンスノードのハイレベルに到達する。スタティックラッチ60が書き込みデータをラッチしたときリファレンスノードがローレベルであればノード69はリファレンスノードのローレベルに到達する。
前記ノード69は、信号STR0<0>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ72及び信号STR1<0>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ56を介してグローバルビット線GBL<i>に接続される。前記ノード67は、信号STR0<1>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ73及び信号STR1<1>によってスイッチ制御されるMOSトランジスタ57を介してグローバルビット線GBL<i+1>に接続される。後段の回路ユニット54におけるMOSトランジスタ56と72の結合ノードは、信号SLTRによってスイッチ制御されるMOSトランジスタ55を介して前段の回路ユニット54におけるMOSトランジスタ57と73の結合ノードに選択的に接続可能にされる。ノード67と69は配線にて結合されている。したがってスタティックラッチ60はMOSトランジスタ55、56、57、72、73のスイッチ制御状態に応じて4本のグローバルビット線の中から選択された何れか1本に接続可能にされる。各々のグローバルビット線GBL<i>、GBL<i+1>に対応して読み出し及び書き込み用のビット線プリチャージMOSトランジスタ74、75が設けられている。ビット線プリチャージMOSトランジスタ74,75はプリチャージ電源FRPC<0>、FRPC<1>に接続され、信号RPC<0>、RPC<1>によってスイッチ制御される。
なお、76で示されるMOSトランジスタはスタティックラッチ60にメモリVth“H”のデータがラッチされたときオフ状態にされるトランジスタであり、書き込みベリファイ時に当該メモリトランジスタの書き込み完了を示す信号ECを生成するのに用いられる。
図15には書き込み読み出し回路50と選択回路51における回路ユニット54の読出し動作タイミングが示される。読出し対象とされるメモリトランジスタ21の閾値電圧が低い消去状態の場合(メモリVth“L”)、グローバルビット線(GBL)はプリチャージレベルからディスチャージされ、MOSトランジスタ65はオフ状態を維持し、センスノードはハイレベルを保つ。これに対し、読出し対象とされるメモリトランジスタ21の閾値電圧が高い書き込み状態の場合(メモリVth“H”)、GBLはプリチャージレベルを維持し、MOSトランジスタ65がオン状態に反転し、センスノードはローレベルに反転される。
図16には書き込み読み出し回路50と選択回路51における回路ユニット54の書き込み(Program)動作タイミングが示される。書き込み選択とされるメモリトランジスタが接続されたソース側GBLは、書き込みデータをラッチしたスタティックラッチ60のリファレンスノードのローレベルに応答して回路の接地電位にされ、ドレイン側GBLは、トランジスタ74によって書き込み電圧にプリチャージされる。これにより、メモリトランジスタ21に書き込み電流が流れ、これによって発生するホットエレクトロンがメモリトランジスタ21の電荷蓄積領域に注入される。書き込み非選択とされるメモリトランジスタが接続されたソース側GBLは、書き込みデータをラッチしたスタティックラッチ60のリファレンスノードのハイレベルに応答して書き込み電位に充電され、また、ドレイン側GBLはトランジスタ74によって書き込み電圧にプリチャージされる。これにより、メモリトランジスタ21には書き込み電流が流れず、メモリトランジスタ21の電荷蓄積領域に対する電子の注入が抑止される。
図17乃至図24には図14の構成に従った書き込み読み出し回路50と選択回路51による反転層23の接続態様が例示される。メモリ0を読み出し対象とするときの接続形態は図17に、メモリ0を書き込み対象とするときの接続形態は図18に示される。メモリ1を読み出し対象とするときの接続形態は図19に、メモリ1を書き込み対象とするときの接続形態は図20に示される。メモリ2を読み出し対象とするときの接続形態は図21に、メモリ2を書き込み対象とするときの接続形態は図22に示される。メモリ3を読み出し対象とするときの接続形態は図23に、メモリ3を書き込み対象とするときの接続形態は図24に示される。
図25にはスタンバイ(stand by)リード(Read)、消去(Erase)、及び書き込み(Program)の動作状態における各種信号の状態がまとめて示される。特に図25はメモリ0を動作の対象として選択したメモリ(選択セル)とし、スルーセルをメモリ3とする場合を示している。図26には書き込みにおいて選択セルが異なる場合における主な信号の電圧状態が示される。図27には読み出しにおいて選択セルが異なる場合における主な信号の電圧状態が示される。図26及び図27に示される電圧記号は図25に示される電圧記号の電圧値を意味する。スルーセルとは、選択セルに対して信号スルーにとして用いられる不揮発性メモリトランジスタを意味し、そのセル番号を示している。
上記フラッシュメモリ1において、一つのメモリトランジスタ21に対する書き込みでは隣の第1の制御トランジスタ20による反転層23を一方の電流経路とし、反対側に隣接する第2の制御トランジスタ22と別のメモリトランジスタ21とをまたいでその先に位置する別の第1の制御トランジスタ20による反転層23を他方の電流経路として用いる。このセルスルー書き込み方式によると、メモリトランジスタ21から第2の制御トランジスタ22に書き込み電流が流れるとき、メモリトランジスタ21と第2の制御トランジスタ22との間に大きな電界集中を生じさせるには第2のトランジスタ22のコンダクタンスだけを小さくすればよい。書き込み電流を流すための配線として機能される第1の制御トランジスタ20における反転層23のコンダクタンスを小さくすることを要しない。したがって記憶情報に対する書き込み性能を向上させることができる。
更に、セルスルー書き込み方式のように書き込み電流の供給に利用する一対の第1の制御トランジスタ20が相互に離れることになる場合であっても、同じメモリトランジスタに対する読出しと書き込みには同じ読出し書き込み回路50を使用するように読出し書き込み回路50と前記第1の制御トランジスタ20による反転層23との接続を制御する選択回路を採用するから、セルスルー書き込み方式による書き込み動作を保証することができる。
《書き込み動作の詳細》
図28には書き込み動作によってメモリセルトランジスタに設定される閾値電圧の分布が示される。VW0,VW1,VW2,VW3は書き込みベリファイ時における記憶情報“11”,“10”,“00”,“01”に応じた下裾ベリファイ電圧である。VEW0,VEW1,VEW2は書き込みベリファイ時における記憶情報“11”,“10”,“00”に応じた上裾ベリファイ電圧である。それら上裾ベリファイ電圧と下裾ベリファイ電圧によって記憶情報“11”,“10”,“00”,“01”に応じた閾値電圧分布が規定される。VRW1,VRW2,VRW3は読み出し動作時に記憶情報“11”,“10”,“00”,“01”を判定可能にするための読み出しワード線電圧である。図29には図28の上裾ベリファイ電圧、下裾ベリファイ電圧及び読み出しワード線電圧の具体例が示される。
図30乃至図33には書き込み動作のフローチャートが示される。図30に示されるように、書き込みアドレスを伴って書き込みコマンドが投入され(S1)、続いて書き込みデータが入力されると(S2)、内部コントロール回路16は書き込み動作のための制御シーケンスを開始する。先ず、書き込みセクタのデータをメモリアレイ3からデータレジスタ5に退避し、退避したデータのうち書き込みアドレスに対応するデータを書き込みデータによって置き換え(S3)、書き込み電源を立ち上げる(S4)。
この後、データレジスタ5が保有する書き込みセクタデータにしたがって“01”書き込みを行う。すなわち、書き込みセクタデータの2ビット毎の値が“01”データであれば“1”を、それ以外であれば“0”を対応するスタティックラッチ60に転送する(S5)。この後、ワード線立ち上げ(S6)、グローバルビット線GBLの接続選択(S7)、選択グローバルビット線GBLのプリチャージ(S8)、制御トランジスタ20,22の選択(S9)を行って、所定期間S6で立ち上げたワード線に高電圧パルスを印加して、“01”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S10)。この後、動作電源をベリファイ電源に切り換えて(S11)、書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV3を用いてベリファイを行う(S12)。ベリファイ動作ではワード線単位でメモリトランジスタを選択状態とし、メモリトランジスタがオフ状態になっていれば当該グローバルビット線のスタティックラッチのラッチデータが反転され、これによって図14のMOSトランジスタ76がオフ状態にされる。“01”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態になるまでフェイルとされ、フェイルに係るメモリトランジスタに対してS6〜S11の処理を繰り返す。S10で印加される高電圧パルスの電圧は15Vで一定とされる。
01ベリファイがパスになると、図31に示されるように、今度はデータレジスタ5が保有する書き込みセクタデータにしたがって“00”書き込みを行う。すなわち、書き込みセクタデータの2ビット毎の値が“00”データであれば“1”を、それ以外であれば“0”を対応するスタティックラッチ60に転送する(S13)。この後、ワード線立ち上げ(S14)、グローバルビット線GBLの接続選択(S15)、選択グローバルビット線GBLのプリチャージ(S16)、制御トランジスタ20,22の選択(S17)を行って、所定期間S14で立ち上げたワード線に高電圧パルスを印加して、“00”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S18)。S18で印加される高電圧パルスの電圧は15Vとされる。この後、動作電源をベリファイ電源に切り換えて(S19)、書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV2を用いてベリファイを行う(S20)。“00”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態であればベリファイパスとなるが、そうでない場合にはS21〜S26の処理に移行してISPP(Incremental Step Pulse Programming)方式による高圧パルス印加の処理を継続する。ISPP方式とは書込み高圧パルス電圧をパルス毎に増加させて書込みパルス長を一定に保つようにする書き込み方式である。これは、累積書き込み電圧印加時間が増加するに従って書込みパルス印加毎のメモリ閾値電圧の増加量が徐々に減少することと、書込み動作の初期ではパルス電圧が高い程書込みバラツキが大きくなり書込み飛び出し不良が発生し易いということを考慮したものである。これによって、書き込み時間の短縮と書込み飛び出し不良の抑制に資することができる。S20においてベリファイフェイルのとき、ワード線立ち上げ(S21)、グローバルビット線GBLの接続選択(S22)、制御トランジスタ20,22の選択によるセルフブースト(S23)を行って、S21で立ち上げたワード線に所定期間高電圧パルスを印加して、“00”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S24)。この後、動作電源をベリファイ電源に切り換えて(S25)、書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV2を用いてベリファイを行う(S26)。“00”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態になるまでフェイルとされ、フェイルに係るメモリトランジスタに対してS21〜S26の処理を繰り返す。S24で印加される書き込み高電圧パルスは、13.6Vにループ回数の0.2倍の電圧を足した電圧とされ、ループ回数を増すごとに高くされる。
前記S23のセルフブーストはS16のグローバルビット線のプリチャージに比べて処理時間を短縮するために採用する。すなわち、ベリファイフェイルのループに入ったとき高電圧パルス電圧は“01”書き込みに比べて“00”書き込みの方が低くされるのでループ回数が増えると予想されるからである。図34には書き込みにおいて選択セルが異なる場合におけるプリチャージ信号RPC<0>、RPC<1>0のレベルを、プリチャージ方式とセルフブースト方式で別々に示している。
S20、S26においてベリファイパスになると、図32に示されるように、今度はデータレジスタ5が保有する書き込みセクタデータにしたがって“10”書き込みを行う。すなわち、書き込みセクタデータの2ビット毎の値が“10”データであれば“1”を、それ以外であれば“0”を対応するスタティックラッチ60に転送する(S27)。この後、ワード線立ち上げ(S28)、グローバルビット線GBLの接続選択(S29)、選択グローバルビット線GBLのプリチャージ(S30)、制御トランジスタ20,22の選択(S31)を行って、S28で立ち上げたワード線に所定期間だけ高電圧パルスを印加して、“10”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S32)。S32で印加される高電圧パルスの電圧は15Vとされる。この後、動作電源をベリファイ電源に切り換えて(S33)、書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV1を用いてベリファイを行う(S34)。“10”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態であればベリファイパスとなるが、そうでない場合にはS35〜S40の処理に移行してISPP(Incremental Step Pulse Programming)方式による高圧パルス印加の処理を継続する。S34においてベリファイフェイルのとき、ワード線立ち上げ(S35)、グローバルビット線GBLの接続選択(S36)、制御トランジスタ20,22の選択によるセルフブースト(S37)を行って、S35で立ち上げたワード線に所定期間だけ高電圧パルスを印加して、“10”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S38)。この後、動作電源をベリファイ電源に切り換えて(S39)、書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV1を用いてベリファイを行う(S40)。“10”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態になるまでフェイルとされ、フェイルに係るメモリトランジスタに対してS35〜S40の処理を繰り返す。S38で印加される書き込み高電圧パルスは、12.6Vにループ回数の0.2倍の電圧を足した電圧とされ、ループ回数を増すごとに高くされる。
この後、図33に示されるように、“00”書き込みと“10”書き込みによる閾値電圧分布の下裾部分に対する必要な修正処理をS41〜S52によって行う。これはワード線単位で読出しを行うベリファイ動作時にメモリトランジスタのソース電位の浮きによって生ずる不都合を解消する動作とされる。この動作では、S40までの高電圧パルスの印加とベリファイにより一旦ベリファイパスした00書き込みと10書き込み対象の不揮発性メモリトランジスタに対して再度ベリファイを行い、再度のベリファイでフェイルとされた不揮発性メモリトランジスタに対して軽い高電圧パルスの印加を追加する。詳しく説明する。先ず、前記書き込み対象セクタデータの2ビット毎の値が“00”データであれば“1”を、それ以外であれば“0”を対応するスタティックラッチ60に転送する(S27)。そして書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV2を用いてベリファイを行う(S42)。S42において“00”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態でなければ、ワード線立ち上げ(S43)、グローバルビット線GBLの接続選択(S44)、制御トランジスタ20,22の選択によるセルフブースト(S45)を行って、S43で立ち上げたワード線に所定期間だけ高電圧パルスを印加して、“00”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S46)。このときの高電圧はISPPによる初期電圧13.6Vとされる。この高電圧印加に対してはベリファイを行わない。S42において“00”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態であればS46までの処理を行わない。
その次に、前記書き込み対象セクタデータの2ビット毎の値が“10”データであれば“1”を、それ以外であれば“0”を対応するスタティックラッチ60に転送する(S47)。そして書き込み対象メモリトランジスタに対してワード線電圧VWV1を用いてベリファイを行う(S48)。S48において“10”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態でなければ、ワード線立ち上げ(S49)、グローバルビット線GBLの接続選択(S50)、制御トランジスタ20,22の選択によるセルフブースト(S51)を行って、S49で立ち上げたワード線に所定期間だけ高電圧パルスを印加して、“10”データ書き込み対象メモリトランジスタ21にホットエレクトロンを注入する(S52)。このときの高電圧はISPPによる初期電圧12.6Vとされる。この高電圧印加に対してはベリファイを行わない。S48において“10”書き込み対象のすべてのメモリトランジスタがオフ状態であればS52までの処理を行わない。
最後に“11”データ、“10“データ、”00“データの各閾値電圧分布の上裾レベルの判定を行う(S53)。判定にはワード線選択電圧VWE0、VWE1、VWE2を用いる。書き込み対象の全てのメモリトランジスタに対して上裾レベルが判定レベルよりも低いことを検出しなければ書き込み成功であり、検出すれば書き込み失敗となる。
上記S1〜S40までの書き込み処理ではワード線単位の不揮発性メモリトランジスタを消去状態から順次その閾値電圧を書き込みデータに従って高くすることになる。この動作では最初の方ほどベリファイ時にオン状態になっている不揮発性メモリトランジスタの数が多くなっている。オン状態の不揮発性メモリトランジスタの数が多い場合には夫々の不揮発性メモリトランジスタが接続されるコモンソース線に流れ込むソース電流が多くなり、不揮発性メモリトランジスタのソース電位が浮いて高くなる。このソース電位の浮きは見かけ上不揮発性メモリトランジスタの閾値電圧が高く生ったように作用し、結果として、閾値電圧が所期の閾値電圧に到達していない状態でベリファイパスになってしまう可能性がある。S40までの処理によって一通りの書き込み処理を終わっているから、その後でソース浮きを生ずる可能性は殆どない。よって、S40までの処理でソース浮きによるベリファイ誤りが生じていても、S41以降の処理ではそれを検出することが可能性になる。S41以降の処理ではベリファイ誤りを生じている不揮発性メモリトランジスタに対して目的の閾値電圧方向に閾値電圧を遷移させる処理を行なうから、ベリファイ誤りの状態が修正されることになる。図35においてTND1はソース浮きを生じた状態のままで書き込み処理を終了した直後の閾値電圧の%分布を示し、TND2はS41以降の処理を行なってソース浮きによるベリファイ誤りを修正してから書き込み処理を終了した直後の閾値電圧の%分布を示す。閾値電圧が不所望に低い状態で書き込みが正常終了とされるメモリトランジスタが比較的多く存在する事態を抑制することができる。したがって、その後のRTSや高速デトラップ現象などにより実際の閾値電圧が変動しても容易にデータ化けを生ずることを抑制するのに資することができる。
S41以降の対象とされる閾値電圧分布は、2ビット以上のデータに応ずる4種類以上の閾値電圧分布の内の両端の分布を除く閾値電圧分布、即ち、“00”データ分布と、“10”データ分布である。“11”データ分布は消去による初期分布であって書き込み対象にされないから、本来ソース浮きによるベリファイ誤りを生じない。閾値電圧が高い方の端の分布である“01”データ分布は、隣の閾値電圧分布である“00”データとの間隔がその他の閾値電圧分布相互間の間隔よりも広くして対処することが可能だからである。“01”データ分布についてもS41以降の処理対象とすることは妨げないが、データの書き換え処理時間の短縮と言う点からは対象から除外する方が得策である。
S41以降の処理は書き込み電圧印加(S46,S52)に対するベリファイ動作を含まない。ベリファイ動作を行うことを妨げるものではないが、データの書き換え処理時間の短縮と言う点ではベリファイ動作を含まない方がよいからである。
図36には書き込み処理の段階において相違された書き込み高パルスの電圧を類別表示してある。INITの欄にはS10,S18,S32の処理で印加する高圧パルス電圧を示す。ISPPの欄にはS24、S38の処理で印加する高圧パルス電圧を示す。LAST_RRGの欄にはS46、S52の処理で印加する高圧パルス電圧を示す。図37には、INIT、ISPP、LAST_PGMの夫々における高圧パルス波形が例示される。図36及び図37より明らかなように、LAST_PGMで印加される高圧パルスはISPPの初期パルスと同じとされ、1回だけ印加される。これは、S46、S52の処理で閾値電電圧が分布の逆方向から逸脱することがないようにするためである。
図38にはフラッシュメモリ1のグランド配線のパターンが例示される。メモリバンクBNK0〜BNK3毎に周回グランド配線100が形成され、ディスチャージMOSトランジスタ101を介して周回グランド幹線102に接続する。グランド幹線102からは複数の幹線103が分岐し、分岐幹線103にグランドパッド104が接続される。ディスチャージMOSトランジスタ101は図17などに示されるMOSトランジスタ41などを総称する。ディスチャージMOSトランジスタ101は大きなトランジスタサイズを有し、幹線は配線幅が比較的太く構成され、グランド幹線のレイアウト的な観点からもソース浮きなどを抑制する考慮が払われている。更に図示はしないは、各メモリバンクBNK0〜BNK3毎の周回グランド配線100内部のグランド支線はメッシュ状に形成されている。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
実施例においてはメモリセルトランジスタがソース線に対して並列に接続され、ソース線が反転層により形成されるメモリアレイ構造を持つ不揮発性メモリについて説明をしたが、ソース線が高抵抗であることによりソース電位の浮きを生じることを考慮すると、メモリセルトランジスタのドレイン端子とソース端子とが直列に接続され、書込対象のメモリセルのソース端子側に接続されるメモリセルトランジスタのゲート端子に高電圧を印可しオン状態にすることでソース線を形成するようなメモリアレイ構造を持つ不揮発性メモリにも適用することが可能である。このようなメモリアレイ構造を持つ不揮発性メモリの場合、オン状態となっているメモリセルトランジスタの持つオン抵抗によりソース線が高抵抗状態となり、ソース端子に直列に接続されるメモリセルトランジスタの数に応じてソース端子に接続される抵抗が相違するためにソース電位の浮きが生じることとなるため、メモリセルトランジスタに電流を流すことにより書き込みを行う場合に本発明を適用することができる。
更には、例えば、メモリトランジスタは4値記憶に限定されず8値記憶であってもよい。メモリアレイの構造はライトスルー方式で書き込みを行う構造に限定されない。メモリトランジスタの列毎に固有のビット線を持つ構造であってもよい。ライトスルー方式で書き込みを行う構造であても、ビット線やソース線は反転層を用いる構成に限定されず拡散層配線を用いる構成であってもよい。また、不揮発性メモリは並列動作可能な複数バンクを有する構成に限定されない。消去や書き込みにおける印か電圧は適宜変更可能である。不揮発性メモリはシステムLSIもしくはマイクロコンピュータなどのオンチップメモリにも適用可能である。更に本発明はフラッシメモリに限定されず、EEPROM、その他の記憶形式の不揮発性メモリにも広く適用することができる。
本発明の一例に係るフラッシュメモリのブロック図である。 メモリアレイのトランジスタ配置を例示する回路図である。 デバイスのワード線に沿った縦断面構造を例示する断面図である。 読み出し動作における信号経路の選択態様を例示する回路図である。 セルスルー書き込み方式による書き込み動作の信号経路を例示する回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 選択回路による反転層の選択態様としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 書き込み読み出し回路と選択回路の詳細な一例を示す回路図である。 書き込み読み出し回路と選択回路における回路ユニットの読出し動作タイミングを示すタイミングチャートである。 書き込み読み出し回路と選択回路における回路ユニットの書き込み動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ0を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ0を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ1を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ1を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ2を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ2を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ3を読み出し対象とするときの接続形態を示す回路図である。 図14の構成に従った書き込み読み出し回路と選択回路による反転層の接続態様としてメモリ3を書き込み対象とするときの接続形態を示す回路図である。 スタンバイ(stand by)リード(Read)、消去(Erase)、及び書き込み(Program)の動作状態における各種信号の状態をまとめて例示する説明図である。 書き込みにおいて選択セルが異なる場合における主な信号の電圧状態を例示する説明図である。 読み出しにおいて選択セルが異なる場合における主な信号の電圧状態を例示する説明図である。 書き込み動作によってメモリセルトランジスタに設定される閾値電圧の分布を例示する説明図である。 図28の上裾ベリファイ電圧、下裾ベリファイ電圧及び読み出しワード線電圧の具体例を示す説明図である。 “01”データ書き込み動作のフローチャートである。 “00”データ書き込み動作のフローチャートである。 “10”データ書き込み動作のフローチャートである。 ソース浮きによるベリファイ誤りを修正するための“00”データ及び“10”データ書き込み動作のフローチャートである。 書き込みにおいて選択セルが異なる場合におけるプリチャージ信号RPC<0>、RPC<1>0のレベルを、プリチャージ方式とセルフブースト方式で別々に示した説明図である。 ソース浮きを生じた状態のままで書き込み処理を終了した直後の閾値電圧の%分布(TND1)とS41以降の処理を行なってソース浮きによるベリファイ誤りを修正してから書き込み処理を終了した直後の閾値電圧の%分布(TND2)とを示す説明図である。 書き込み処理の段階において相違された書き込み高パルスの電圧を類別表示した説明図である。 INIT、ISPP、LAST_PGMの夫々における高圧パルス波形を例示する波形図である。 フラッシュメモリのグランド配線のパターン説明図である。
符号の説明
1 フラッシュメモリ
3 メモリアレイ
20 第1の制御トランジスタ
21 メモリトランジスタ
22 第2の制御トランジスタ
23 反転層
24 反転層
WL ワード線
31 絶縁膜
33 第1の電極
34 第2の電極
35 第3の電極
36 電荷蓄積領域
37 絶縁膜
50 読出し書き込み回路
51 選択回路
52 拡散層(拡散層配線)
60スタティックラッチ
SL Ref リファレンスノード
SL Sense センスノード

Claims (10)

  1. メモリアレイと制御回路とを有し、
    前記メモリアレイは、電気的に閾値電圧を変更可能にされる複数の不揮発性メモリトランジスタを有し、
    前記制御回路は、閾値電圧の変更によって1個の前記不揮発性メモリトランジスタに4値以上でデータを書き込み可能とし、
    前記制御回路は、データを書き込むとき、書き込み単位の複数の不揮発性メモリトランジスタに対して書き込み値毎に書き込み電圧を印加してベリファイを行う第1処理と、前記書込単位の複数の不揮発性メモリトランジスタに対してデータの書込を完了した後で所定の書き込み値の不揮発性メモリトランジスタに対して再度ベリファイを行い、再度のベリファイによって目的の閾値電圧分布を逸脱しているとされた不揮発性メモリトランジスタに対して書き込み電圧を印加する第2処理とを行なう半導体装置。
  2. 前記第2処理の対象とされる閾値電圧分布は、2ビット以上のデータに応ずる4種類以上の閾値電圧分布の内の両端の分布を除く閾値電圧分布である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記両端の分布の一方は初期分布であり、前記両端の分布の他方は隣の閾値電圧分布との間隔がその他の閾値電圧分布相互間の間隔よりも広い請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2処理は書き込み電圧印加に対するベリファイ動作を含まない請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記制御回路は、前記第1処理において電圧パルスを変えて複数回書き込み電圧の印加を行い、前記第2処理において前記第1処理における電圧パルス以下の電圧パルスを用いて書き込み電圧を印加する請求項4記載の半導体装置。
  6. メモリアレイと制御回路とを有し、
    前記メモリアレイは、電気的に閾値電圧を変更可能にされる複数の不揮発性メモリトランジスタを有し、
    前記制御回路は、閾値電圧の変更によって1個の前記不揮発性メモリトランジスタに2ビット以上のデータを記憶可能とし、
    前記制御回路は、データ記憶のための高電圧パルスの印加とベリファイにより一旦パスした処理単位の不揮発性メモリトランジスタに対して再度ベリファイを行い、再度のベリファイでフェイルとされた不揮発性メモリトランジスタに対して前記データ記憶のための高電圧パルスと比較して軽い高電圧パルスの印加を追加する半導体装置。
  7. 前記軽い高電圧パルスは、前記処理単位の不揮発性メモリトランジスタに印加された高電圧パルスのうち最も小さな電圧パルスである請求項6記載の半導体装置。
  8. 軽い高電圧パルスの印加に対するベリファイを行わない請求項6記載の半導体装置。
  9. 処理単位の不揮発性メモリトランジスタに対する再度のベリファイ対象は、2ビット以上のデータに応ずる4種類以上の閾値電圧分布の内の両端の分布を除く閾値電圧分布に含まれる不揮発性メモリトランジスタである請求項6記載の半導体装置。
  10. 前記両端の分布の一方は初期分布であり、前記両端の分布の他方は隣の閾値電圧分布との間隔がその他の閾値電圧分布相互間の間隔よりも広い請求項9記載の半導体装置。
JP2005141158A 2005-05-13 2005-05-13 半導体装置 Withdrawn JP2006318584A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005141158A JP2006318584A (ja) 2005-05-13 2005-05-13 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005141158A JP2006318584A (ja) 2005-05-13 2005-05-13 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006318584A true JP2006318584A (ja) 2006-11-24

Family

ID=37539111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005141158A Withdrawn JP2006318584A (ja) 2005-05-13 2005-05-13 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006318584A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539626A (ja) * 2007-09-11 2010-12-16 マイクロン テクノロジー, インク. 半導体デバイス中のノイズの減少
JP2015109121A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 ウィンボンド エレクトロニクス コーポレーション 半導体記憶装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010539626A (ja) * 2007-09-11 2010-12-16 マイクロン テクノロジー, インク. 半導体デバイス中のノイズの減少
US8488385B2 (en) 2007-09-11 2013-07-16 Micron Technology, Inc. Reducing noise in semiconductor devices
US9196370B2 (en) 2007-09-11 2015-11-24 Micron Technology, Inc. Reducing noise in semiconductor devices
JP2015109121A (ja) * 2013-12-03 2015-06-11 ウィンボンド エレクトロニクス コーポレーション 半導体記憶装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107086051B (zh) 半导体存储装置
US7518909B2 (en) Non-volatile memory device adapted to reduce coupling effect between storage elements and related methods
US6498752B1 (en) Three step write process used for a nonvolatile NOR type EEPROM memory
KR101148303B1 (ko) 메모리 디바이스의 프로그래밍 중의 전하 손실 보상방법
US8605512B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and method of operating a nonvolatile memory device
JP2007272952A (ja) 半導体記憶装置
JP5992983B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2014157650A (ja) 半導体記憶装置
JP2013125576A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2013200932A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2004014043A (ja) 不揮発性半導体メモリ
US9870828B2 (en) Non-volatile semiconductor memory and erasing method thereof
JP2011150749A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2007213806A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP4672673B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の制御方法
JP5242603B2 (ja) 半導体記憶装置
JP2012123856A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2006031821A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2006318584A (ja) 半導体装置
JP2010218623A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2006048784A (ja) 不揮発性メモリ
JP2000048582A (ja) 半導体記憶装置
CN113345503A (zh) 半导体存储装置以及读出方法
JP2006351112A (ja) 半導体装置
JP5010444B2 (ja) 半導体記憶装置およびその駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080805