JP3905979B2 - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性半導体メモリに係り、特に電気的消去・再書込み可能な半導体メモリ(EEPROM)に関するもので、例えばNOR型フラッシュメモリに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
浮遊ゲートおよび制御ゲートの積層ゲート構造を有し、浮遊ゲートに蓄積される電子の数を変えることによって"0" データ、"1" データを不揮発的に記憶するメモリセルのアレイを有するEEPROMの一例として、一括消去可能なNOR型フラッシュメモリがある。
【0003】
図24(a)乃至(c)は、NOR型フラッシュメモリのメモリセル単体の一例について平面パターンおよび断面構造を概略的に示しており、図24(a)は平面パターン図、図24(b)は同図(a)中のB-B'線に沿う断面図、図24 (c)は同図(a)中のC-C'線に沿う断面図である。
【0004】
図24(a)乃至(c)において、1aはP型半導体基板、1bは前記P型基板上に形成されたN型ウエル、1cは前記N型ウエル上に形成されたセル領域形成用のP型ウエルであり、このP型ウエル1c上にセルアレイが形成されている。
【0005】
2は素子分離絶縁膜、3はゲート酸化膜、4はセルの浮遊ゲート、5はセルの制御ゲート、6は浮遊ゲート- 制御ゲート間絶縁膜、7は層間絶縁膜、8はビット線、9はセルのドレイン領域(n型拡散領域)、10はセルのソース領域(n型拡散領域、ソース線)、11はビット線コンタクト部を示す。
【0006】
上記構成のセルは、ドレイン9、ソース10、浮遊ゲート4および制御ゲート5を有し、浮遊ゲート4に蓄えられた電荷の量を異ならせることでデータを記憶する。
【0007】
図25は、図24(a)乃至(c)に示したメモリセルの複数個がマトリクス状に配置されたメモリセルアレイの一例を示す。
【0008】
各メモリセルMC00〜MCn0、MC01〜MCn1、…、MC0m〜MCnmは、そのゲート電極が複数のワード線WL0 〜WLn のうち1つのワード線に接続され、ドレイン電極が複数のビット線BL0 〜BLm のうち1つのビット線に接続され、ソース電極がソース線SLに接続されている。
【0009】
NOR型フラッシュメモリには、データ書込み/データ読み出し時に、外部との間で複数ビットのデータを同時に入出力するようにした複数ビット構成のものがあり、その一例としてビット幅が16の16ビット構成が知られている。
【0010】
複数ビット構成のNOR型フラッシュメモリは、同一セルアレイブロックを複数列単位でN区分し、データ読み出し/データ書込み時に、同じ行選択信号によりN区分のメモリセルを選択し、列選択信号によりN区分のメモリセルから各1個ずつメモリセルを選択することにより、N個のメモリセルを同時に選択するように構成される。
【0011】
図26は、複数ビット構成のNOR型フラッシュメモリにおけるセルアレイブロックの一部と関連する周辺回路の一部を示している。
【0012】
ビット線は例えば4本毎のグループBL1 〜BL15、…に区分され、各グループBL1 〜BL15、…の4本のビット線の各一端側に対応して列選択トランジスタCSの各一端が接続され、この4個の列選択トランジスタCSの各他端が一括されて接続され、共通ビット線となっている。そして、上記共通ビット線は、ビット線電位クランプ用トランジスタCTを介してビット線負荷トランジスタLT、センスアンプSA、書込みトランジスタWTなどに接続されている。
【0013】
なお、複数ビット構成のNOR型フラッシュメモリにおいては、図25中の各ビット線BL0 〜BL15、BL16〜BLm は、図26に示した各グループBL1 〜BL15、…の4本のビット線のうちの各1本を示している。
【0014】
一方、NOR型フラッシュメモリにおいては、あるメモリセルに対してデータの書き換えを行う際に、そのセルとビット線あるいはワード線を共有する他のセルが半選択状態になってデータ状態が変化する現象(データ書き換え時のディスターブ)を防止するために、消去を行うブロック単位毎にワード線/ビット線を切り離すように構成される。
【0015】
消去を行うブロック単位は、一般的には512Kビットであり、例えば1Kワード線×512ビット線構成あるいは512ワード線×1Kビット線構成のセルアレイブロックが採用される。
【0016】
次に、NOR型フラッシュメモリにおけるデータ書込み・読み出し・消去動作を説明する。
【0017】
(1)データ書込み時にメモリセルMC00〜MC015 が選択された場合、これらのメモリセルMC00〜MC015 が共有する選択ワード線WL0 にはVpp(10V程度の電圧)が印加され、その他の非選択ワード線WL1 〜WLn は0Vにされる。
【0018】
上記選択メモリセルMC00〜MC015 に接続されている選択ビット線BL0 〜BL15に印加されるビット線電圧は、書込みデータに依存するものであり、"0" データを書き込むビット線にはVdp(5V程度の電圧)が印加され、"1" データを書き込むビット線には0Vが印加される。ソース線SLは0Vにされる。
【0019】
これにより、選択メモリセルMC00〜MC015 のうち、"0" データを書き込む選択メモリセルは、ゲートがVpp、ドレインがVdpであり、ソースからドレインに移動する電子の中には高エネルギーを持つものがあって、これがゲート方向の電界によって浮遊ゲートに到達するものがある。こうして、浮遊ゲート中の電子の数が相対的に少ない"1" データ状態は電子の数の相対的に多い"0" データ状態に変わる。
【0020】
ゲート・ドレイン電圧関係が上記以外であるメモリセル(非選択メモリセルおよび"1" データを書き込む選択メモリセル)ではドレイン電流が流れず、メモリセルのデータは変わらない。
【0021】
(2)データ読み出し時にメモリセルMC00〜MC015 が選択された場合、これらのメモリセルが共有する選択ワード線WL0 にはVcc(5V程度の電圧)が印加され、その他の非選択ワード線WL1 〜WLn は0Vにされる。
【0022】
上記選択メモリセルMC00〜MC015 に接続されている選択ビット線BL0 〜BL15に印加されるビット線電圧は、ビット線電位クランプ用トランジスタによりVd (1V程度の電圧)に設定され、非選択のビット線には0Vが印加される。ソース線SLは0Vにされる。
【0023】
この際、選択メモリセルMC00〜MC015 のうち、"1" データ状態のメモリセルの閾値電圧はVccより低く、"0" データ状態のメモリセルの閾値電圧はVccより高いので、"1" セルでは電流が流れ、"0" セルでは電流が流れない。この電流に応じた電圧をセンスアンプでセンスすることによって、"0" データと"1" データを読み出すことができる。
【0024】
(3)データの消去(一種のデータの書き込み)時は、選択されたセルアレイブロックに対して一括に行われる。この場合、消去の対象となるブロックのソース線SLに消去電圧を印加する方法と、消去の対象となるブロックのセルウエルに消去電圧を印加する方法がある。
【0025】
前者の消去方法は、消去の対象となるブロックにおける全てのワード線を0Vあるいはそれ以下にし、ソース線SLに高い消去電圧を印加する。これにより、消去対象となるブロックにおける全てのメモリセルにおいて、ソース領域と浮遊ゲートのオーバーラップ部のゲート酸化膜に高電界がかかり、浮遊ゲート中の電子はトンネリングによってソース領域に抜けるので、全てのメモリセルのデータは"1" になる。
【0026】
なお、非選択のセルアレイブロックでは、ワード線は全て0V、ソース線SLが0Vであるので、メモリセルのデータは消えない。
【0027】
後者の消去方法は、消去の対象となるブロックにおける全てのワード線を0Vにし、P型ウエルおよびN型ウエルに高い消去電圧を印加する。これにより、消去対象となるブロックにおける全てのメモリセルにおいて、ウエルと浮遊ゲートの間のゲート酸化膜に高電界がかかり、浮遊ゲート中の電子はウエルに抜けるので、全てのメモリセルのデータは"1" になる。
【0028】
なお、非選択のセルアレイブロックでは、ワード線は全て0V、ウエルが0Vであるので、メモリセルのデータは消えない。
【0029】
ところで、上記したように電源電圧(5V程度)より高い書込み用電圧・消去用電圧を必要とするフラッシュメモリの使用電源を単一化して単一電源のフラッシュメモリを実現するために、チップ上に書込み電圧用昇圧回路、消去電圧用昇圧回路が設けられている。
【0030】
これらの昇圧回路に所要の電流供給能力を持たせるように実現するために必要なパターン面積とその動作に伴う消費電流は、書込み・消去電圧と電源電圧の比に依存する。
【0031】
フラッシュメモリの低電圧化が要求される一方、書込み・消去電圧が低下できない場合、昇圧回路で必要とするパターン面積は増大し、その結果、消費電流も増加してしまう。
【0032】
しかし、従来のNOR型フラッシュメモリにおいては、書込み電圧用昇圧回路の面積と消費電流の増大をまねいており、その理由を以下に述べる。
【0033】
図27は各メモリセルMCiの書込み時間対閾値電圧変化特性、図28は書込み時間対書込み電流(ドレイン電流)変化特性を示している。
【0034】
図27、図28の特性から分かるように、書込み初期には、メモリセルの閾値電圧は低いのでドレイン電流は多い(初期値は450μA)。
【0035】
従来の書込み方法は、同一セルアレイブロックの複数のメモリセルに対してビット幅分の書込みビットを同時に書き込むものであり、選択メモリセルの全てに"0" データを書き込む場合には特に大きな書込み電流が流れるので、この電流を十分に供給するために書込み電圧用昇圧回路で必要とする面積と消費電流の増大をまねいている。
【0036】
書込み電圧用昇圧回路の面積と消費電流を低減する方法として、例えば図29に示す書込み信号のように、書込みビットを2区分して書込みを単純に時分割して行うことによって、書込み電圧用昇圧回路の面積と消費電流を半減する方法が考えられる。
【0037】
即ち、前記したようなビット幅16のNOR型フラッシュメモリにおいて、一度に書き込むビット数をビット幅の半分(8)に減らして書込み電圧用昇圧回路に必要な電流供給能力を半減する方法が考えられるが、書込み時間が倍増してしまうという問題がある。
【0038】
また、従来のNOR型フラッシュメモリにおいては、消去電圧用昇圧回路の面積と消費電流の増大をまねいており、その理由を以下に述べる。
【0039】
図30は各メモリセルMCiの消去時間対閾値電圧変化特性、図31は消去時間対消去電流(ソース電流)変化特性を示している。
【0040】
図30、図31の特性から分かるように、消去初期には、メモリセルの閾値電圧は高く、トンネル酸化膜中の電界が高いので、バンド間トンネル電流は多い (最大4mA)。
【0041】
従来は、上記バンド間トンネリング電流を十分に供給するために、消去電圧用の昇圧回路の供給電流が前記バンド間トンネル電流の初期値に相当する最大4mAとなるように、消去電圧用の昇圧回路の大きさが決められていたので、消去電圧用昇圧回路で必要とする面積と消費電流の増大をまねいている。
【0042】
この場合、消去サイズは、仕様によって512Kビットと決められているので、従来の一括消去方式では必要な供給電流を下げることはできなかった。
【0043】
一方、従来のNOR型フラッシュメモリにおいて、データの書込み時に同一のセルアレイブロック内の複数個のメモリセルを同時に選択して同時に書込む場合、同時書込みされるセルのドレイン電流(書込み電流)が各セルに共通のソース線SLに集まるので、同時に書込むビット数を増やすと、共通ソース線SLの寄生抵抗によってソース線電位が上昇し、同時書込み可能な最大ビット数は書込み可能な臨界ソース電圧Vc によって決まり、一度に書込めるビット数が制限されるという問題があり、この点について以下に述べる。
【0044】
図32は、従来のNOR型フラッシュメモリにおけるセルアレイブロックの一部、カラムゲート(列選択トランジスタおよびブロック選択トランジスタ)の一例を概略的に示す。
【0045】
セルアレイブロックは、複数のメモリセルMCが行列状に配列されている(ここでは、図示の簡略のため、代表的に一行分のセルのみ示している)。そして、同一行のメモリセルの各制御ゲートに共通にワード線WLiが接続され、同一カラムのメモリセルの各一端に共通にビット線BLiが接続されており、換言すれば、同一行あるいは同一カラムの任意の2つのメモリセルはワード線またはビット線を共有している。
【0046】
各ビット線には、列選択トランジスタおよびブロック選択トランジスタが直列に接続されており、所定の複数本のビット線毎に各ブロック選択トランジスタの一端に共通にデータ線DLが接続されている。
【0047】
このようなNOR型フラッシュメモリにおいて、データの読み出し/書込み/消去時には、前記セルアレイブロック内のメモリセルの1個または複数個を同時に選択する。
【0048】
同時書込み対象のメモリセルは、同一のセルアレイブロック内にあり、選択カラムに対応するカラム選択信号およびブロック選択信号を“H”とする。
【0049】
この場合、データ書込み時には同時書込みされるセルのドレイン電流(書込み電流)が共通ソース線SLに集まるので、同一セルアレイブロック内で同時に書込むビット数を増やすと、共通ソース線SLの寄生抵抗Rs によってソース線電位が上昇し、同時書込み可能な最大ビット数は書込み可能な臨界ソース電圧Vc によって決まり、一度に書込めるビット数が制限される。
【0050】
つまり、同時に書込むビット数が多過ぎると、メモリセルのソース電位が上昇し、ドレイン電流が流れにくくなってしまい、その結果、書込み特性が悪化してしまうからである。
【0051】
また、メモリセルが形成されているP型ウエルの抵抗によって、書込み動作で発生するホールが流れにくくなり、P型ウエルの電位が上昇してパンチスルーを引き起こしてしまうからである。
【0052】
従って、書換えテストをする場合、消去はセルアレイブロック一括で行われるのでビット当たりの消去時間は短いが、同時に書込めるビット数の制約からビット当たりの書込み時間は長くなり、これに伴うテスト時間の増加はテストコストの上昇を招くことを意味する。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来の不揮発性半導体メモリは、同一セルアレイブロックの複数のメモリセルに対してビット幅分の書込みビットを同時に書き込む際、選択メモリセルの全てに"0" データを書き込む場合には特に大きな書込み電流が流れるので、この電流を十分に供給するために書込み電圧用昇圧回路で必要とする面積と消費電流の増大をまねいてしまうという問題があった。
【0054】
また、従来の一括消去方式では必要な供給電流が大きくなり、消去電圧用昇圧回路で必要とする面積と消費電流が大きくなってしまうという問題があった。
【0055】
また、同時に書込めるビット数の制約からテスト時間は長くなり、その結果、テストコストが上昇してしまうという問題があった。
【0056】
本発明は上記の問題点を解決すべくなされたもので、同一セルアレイブロックの複数のメモリセルに対してビット幅分の書込みビットを書き込む際、書込みが進行するにつれて書込みビット数を増やすように書き込むことにより、書込み時間を短縮でき、書込み電圧用昇圧回路で必要とする面積と消費電流を抑制し得る不揮発性半導体メモリを提供することを目的とする。
【0059】
【課題を解決するための手段】
発明の不揮発性半導体メモリは、複数のワード線と、複数のビット線と、ソース線と、それぞれゲート電極、ドレイン電極、ソース電極を有し、前記ゲート電極は前記複数のワード線のうちの1つのワード線に接続され、前記ドレイン電極は前記複数のビット線のうちの1つのビット線に接続され、前記ソース電極は前記ソース線に接続された複数の不揮発性のメモリセルと、データの書込みに際して、前記複数のワード線のうち任意の1つのワード線を選択するとともに前記複数のビット線のうちの複数グループの各1本のビット線を同時に選択可能なセル選択回路と、前記複数グループのビット線にそれぞれ接続されたトランジスタと、前記セル選択回路により同時に選択される複数のメモリセルに対して複数ビットのデータを書き込む時に、書込みの進行につれて書込みビット数を増やしていく書込み手段とを具備したことを特徴とする。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0068】
まず、NOR型フラッシュメモリにおけるデータ書込みに関する本発明の特徴について説明する。
【0069】
図27に示したメモリセルの書込み時間対閾値電圧変化特性、図28に示したメモリセルの書込み時間対書込み電流変化特性から分かるように、書込み初期には、メモリセルの閾値電圧は低いのでドレイン電流は多いが、書込みが進行するにつれてドレイン電流は減っていく。また、ドレイン電流の初期値は450μA、書込み開始から2μs後のドレイン電流は225μAであり、書込み開始から10μs後の閾値電圧は6.5V("0" データ)である。
【0070】
そこで、本発明の書込み方法では、データの書込みに際して、同時に選択される複数のメモリセルをN(≧2)区分し、各区分のメモリセルを単位としてそれぞれ第1の時間ずつシリアルに書き込む第1の書込み期間(例えばメモリセルの書込み電流が初期値から例えばほぼ半減するまでの時間)と2区分以上のメモリセルを単位としてそれぞれ第2の時間ずつシリアルに書き込む第2の書込み期間(好ましくは第1の時間より長い時間)とに分けてデータを書き込むことを特徴とするものである。
【0071】
即ち、書込みが進行するにつれて書込みビット数を増やすように工夫したシーケンスにしたがって書き込むことにより、書込み時間を短縮するものである。
【0072】
<第1実施例>
第1実施例に係る16ビット構成のNOR型フラッシュメモリは、図24乃至図26を参照して前述した従来例のNOR型フラッシュメモリと比べて、基本的な構成は同じである。
【0073】
即ち、セルアレイブロック(1個分)は図25に示すような基本構成を有しており、データ書込みに際して、同一セルアレイブロック中の複数のワード線のうち任意の1つのワード線を選択するとともに複数のビット線のうちの複数グループの各1本のビット線を同時に選択するためのセル選択回路(ワード線選択回路、カラム選択回路)が設けられている。
【0074】
そして、図26に示すように、セルアレイブロック内の複数グループのビット線(つまり、各グループの複数のビット線が共通接続された共通ビット線)に、読み出し時ビット電位クランプ用トランジスタCT、負荷トランジスタLT、書込みトランジスタWT、センスアンプSAなどが接続されている。
【0075】
本実施例では、前述した従来例のNOR型フラッシュメモリと比べて、書込み制御パルス信号を生成する回路および書込み制御方法(シーケンス)が異なるので、この点を中心に以下に説明する。
【0076】
図1は、第1実施例に係るNOR型フラッシュメモリの書込み制御パルス信号φ6 〜φ9 を生成するための動作波形の一例を示している。
【0077】
図2(a)〜(d)および図3(a)〜(c)は、図1中に示した各種信号を生成するための回路例を示している。
【0078】
図2(a)のPGM発生回路は、NANDゲートNA群およびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されてなり、クロック信号φ1 〜φ4 および書込み信号WEに基づいてパルス幅26μsのイネーブル制御信号PGMを生成する。
【0079】
図2(b)のφ1 生成回路は、NANDゲートNAおよびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されてなり、イネーブル制御信号PGMに基づいてパルス幅2μsのクロック信号φ1 を生成する。
【0080】
図2(c)のφ5 生成回路では、NANDゲートNA群、遅延ゲートDLおよびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されてなり、クロック信号φ1 およびイネーブル制御信号PGMに基づいてパルス幅24μsのクロック信号φ5 を生成する。
【0081】
図2(d)のバイナリカウンタ回路は、3段接続された分周回路DEV、NANDゲートNAおよびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されている。そして、イネーブル制御信号PGMの反転信号によって各分周回路DEVをリセットし、クロック信号φ1 、φ5 をNAND処理した信号の相補信号入力を分周し、初段分周回路でパルス幅が4μsのクロック信号φ2 を生成し、次段分周回路でパルス幅が8μsのクロック信号φ3 を生成し、最終段分周回路からクロック信号φ4 を取り出す。
【0082】
図3(a)の回路は、NANDゲートNA群およびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されてなり、信号φ1 、φ3 〜φ5 に基づいて図1に示したような所望の書込み制御パルス信号φ6 を生成する。
【0083】
図3(b)の回路は、NORゲートNR群およびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されてなり、信号φ1 〜φ5 に基づいて図1に示したような所望の書込み制御パルス信号φ7 を生成する。
【0084】
図3(c)の回路は、NANDゲートNA群、NORゲートNRおよびインバータIV群により所定のロジック回路が構成されてなり、信号φ1 〜φ4 に基づいて図1に示したような所望の書込み制御パルス信号φ8 、φ9 を生成する。
【0085】
上記第1実施例のNOR型フラッシュメモリの書込み動作に際しては、16ビット幅のデータ書込みに際して、メモリセルを4区分し、まず、4ビット単位で第1の書込み期間(メモリセルの書込み電流が初期値450μAから例えばほぼ半減するまでの時間、本例では2μs)ずつシリアルに書き込むが、その後は、前記4ビット単位の例えば2倍の8ビット単位で前記第1の書込み期間より長い第2の書込み期間(第1の書込み期間だけ書込まれたメモリセルの閾値電圧が所定値に達するまでの時間、本例では8μs)ずつシリアルに書き込んでいく。
【0086】
ここで、書込み電圧用の昇圧回路の面積と消費電流を低減させるために供給電流が1.8mAの昇圧回路を使用した場合、書込み時間の合計は、1.8mA/450μA×2μs+1.8mA/225μA×8μs=24μsで済む。
【0087】
これに対して、図29を参照して前述したような書込み方法にしたがって、書込みビットを4ビット単位に区分して単純に時分割して書き込むと、書込み時間の合計は1.8mA/450μA×10μs=40μsだけかかる。
【0088】
即ち、上記第1実施例によれば、書込み電圧用昇圧回路の面積と消費電流を低減させるとともに、書込み時間を大幅に短縮することが可能になる。
【0089】
なお、実際の書込み動作に際して、図26中の書込みトランジスタWTを駆動するために使用される書込み信号は、図1中に示した書込み制御パルス信号φ6 〜φ9 と、書込みブロックを選択指定するブロック選択信号と、書込みデータ("0" データあるいは"1" データ)との論理積をとって生成される。
【0090】
即ち、上記第1実施例のNOR型フラッシュメモリによれば、書込みの進行につれて書込みビット数の分割数を減らしていく(書込みビット数を増やしていく)ことによって、書込み電圧用の昇圧回路からの限られた供給電流を効率良く分配し、分割数を固定していた従来の方法に比べて書込み時間を短縮することができる。
【0091】
上記第1実施例を拡張して一般的に表現すると、複数のワード線と、複数のビット線と、ソース線と、それぞれゲート電極、ドレイン電極、ソース電極を有し、前記ゲート電極は前記複数のワード線のうちの1つのワード線に接続され、前記ドレイン電極は前記複数のビット線のうちの1つのビット線に接続され、前記ソース電極は前記ソース線に接続された複数の不揮発性のメモリセルと、データの書込みに際して、前記複数のワード線のうち任意の1つのワード線を選択するとともに前記複数のビット線のうちの複数グループの各1本のビット線を同時に選択するセル選択回路と、前記複数グループのビット線にそれぞれ接続された複数のトランジスタと、前記セル選択回路により同時に選択される複数のメモリセルに対して複数ビットのデータを書き込む時に、書込みの進行につれて書込みビット数を増やしていく書込み手段とを具備することを特徴とする。
【0092】
次に、NOR型フラッシュメモリにおけるデータ消去に関する本発明の特徴について説明する。
【0093】
図30および図31の特性では、バンド間トンネル電流の初期値は4mAであるが、消去が進行するにつれてバンド間トンネル電流は減っていき、消去開始から2ms後のバンド間トンネル電流は1mAであり、消去開始から10ms後の閾値電圧は3V("1" データ)である。
【0094】
以下に示すデータ消去に関する各実施例のNOR型フラッシュメモリにおけるデータ消去動作は、消去ビット数を512Kビットに固定していた従来の方法に比べて、消去対象ビット数を減らす、あるいは、消去開始直後には消去ビット数を少なくし、消去の進行に従って消去ビット数を増やしていくことにより、消去電圧用昇圧回路の面積と消費電流を低減することを特徴とする。
【0095】
このような制御は、ロウアドレスプリデコード信号の複数を同時に選択状態にすることによってロウデコーダブロックを同時に選択状態にする手段を用いて実現できる。
【0096】
<第2実施例>
第2実施例では、512Kビット(64Kバイト)のビット容量を有するセルアレイブロックMCAのデータの消去に際して、ロウデコーダおよび複数のワード線をN(≧2)区分し、各区分をシリアルに選択して消去することにより、消去電流のピークを分散し、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を小さくするものである。
【0097】
図4は、第2実施例に係るNOR型フラッシュメモリにおける1本のソース線を共有する1つのセルアレイブロックMCAおよびそれに対応するロウデコーダアレイの構成の一例を示す。
【0098】
図4中のセルアレイブロックMCAは、i x j 個のメモリセルと、i 本のビット線BL0 〜BL(i-1) とj 本のワード線WL0 〜WL(j-1) と1本のソース線SLとからなる。
【0099】
ここで、i=1024、j=512、つまり、上記セルアレイブロックMCAは512ワード線×1Kビット線構成であり、それぞれ8Kバイトのビット容量を有する8つのサブセルアレイブロックMCAB0〜MCAB7から構成されており、各サブセルアレイブロックMCAB0〜MCAB7は、1024本のビット線BL0 〜BL(i-1) と1本のソース線SLを共有する。
【0100】
ロウデコーダアレイRDAは、前記8つのサブセルアレイブロックMCAB0〜MCAB7に対応して設けられた8つのロウデコーダブロックRDB0〜RDB7から構成されている。
【0101】
各ロウデコーダブロックRDB0〜RDB7は、それぞれ8個のロウデコーダRDを有し、ロウデコーダアレイの全体では64個のロウデコーダRDを有し、各ロウデコーダRDは、プリデコーダ信号GAm 、GBn 、VCGl (m= 0〜7 、n= 0〜7 、l= 0-7)をデコードする。
【0102】
図5は、図4中のロウデコーダRDの1個分を代表的に示しており、プリデコーダ信号GAm 、GBn が入力するNANDゲートNAと、このNANDゲートNAの出力が入力するレベルシフタLSと、このレベルシフタLSの出力が入力する8個のワード線ドライバWLD0 〜WLD7 とを有し、ワード線ドライバ電圧源として信号VCGl (l= 0-7)が印加される。
【0103】
このロウデコーダRDにおいて、レベルシフタLSの初段のNMOS入力型のCMOS差動回路はVSWノード(例えばVSW=3V)と接地ノードとの間に接続されており、次段のPMOS入力型のCMOS差動回路はVSWノードとVBBノード(VBB=−7.5Vの負電圧)との間に接続されており、ワード線ドライバWLD0 〜WLD7 は、ワード線ドライバ電圧源(VCGl )と接地ノードとの間に接続されている。
【0104】
このロウデコーダRDは、プリデコーダ信号GAm 、GBn 、VCGl に基づいて8本のワード線WLmnl (l= 0-7)の駆動信号を生成し、ロウデコーダアレイの全体では、m,n,l の組み合わせによって512本のワード線WLmnl の駆動信号を選択的に生成することが可能である。
【0105】
この場合、消去時には、後述するようにワード線ドライバ電圧源信号VCGl としてVBBが供給され、プリデコーダ信号GAm 、GBn により選択された選択ロウデコーダブロックの各ロウデコーダRDの出力電位はVBBになり、選択されなかった非選択ロウデコーダブロックの各ロウデコーダRDの出力電位は0Vになる。
【0106】
図6(a)は、図5中のプリデコーダ信号VCGl を生成するVCGl プリデコーダ回路の一例を示している。
【0107】
このVCGl プリデコーダ回路は、相補的な内部ロウアドレス信号RA0 〜RA8 、/RA0 〜/RA8 の一部であるRA0 〜RA2 、/RA0 〜/RA2 および消去モード信号/ERAが入力するNANDゲートNAと、このNANDゲートNAの出力が入力するレベルシフタLSと、このレベルシフタLSの出力が入力するCMOSインバータ(ドライバ)IVとを有する。
【0108】
このVCGl プリデコーダ回路において、レベルシフタLSは図6中のレベルシフタLSと同様であり、CMOSインバータIVはVSWノードとVBBノードとの間に接続されている。
【0109】
このVCGl プリデコーダ回路は、消去モード信号/ERAが非活性状態( “H”レベル)の時(読み出し/書込み時)にはRA0 〜RA2 、/RA0 〜/RA2 をデコードしてプリデコーダ信号VCGl を出力する。これに対して、消去モード信号/ERAが活性状態(“L”レベル)の時にはプリデコーダ信号VCGl としてVBBを出力する。
【0110】
図6(b)は、図5中のプリデコーダ信号GAm を生成するためのGAm プリデコーダ回路の一例を示している。
【0111】
このGAm プリデコーダ回路は、相補的な内部ロウアドレス信号RA3 〜RA5 、/RA3 〜/RA5 が入力するNANDゲートNA1と、このNANDゲートNA1の出力および消去モード信号/ERAが入力するNANDゲートNA2とを有する。
【0112】
このGAm プリデコーダ回路は、消去モード信号/ERAが非活性状態(“H”レベル)の時(読み出し/書込み時)にはRA3 〜RA5 、/RA3 〜/RA5 をデコードしてプリデコーダ信号GAm を出力する。これに対して、消去モード信号/ERAが活性状態(“L”レベル)の時にはプリデコーダ信号GAm として“H”レベルを出力する。
【0113】
図6(c)は、図5中のプリデコーダ信号GBn を生成するためのGBn プリデコーダ回路の一例を示している。
【0114】
このGBn プリデコーダ回路は、相補的な内部ロウアドレス信号RA6 〜RA8 、/RA6 〜/RA8 が入力するNANDゲートNA3と、このNANDゲートNA3の出力が入力するインバータIV1とを有する。
【0115】
このGBn プリデコーダ回路は、RA6 〜RA8 、/RA6 〜/RA8 をデコードしてプリデコーダ信号GBn を出力する。この場合、消去時には、後述するように上記信号RA6 〜RA8 、/RA6 〜/RA8 としてチップ内部のバイナリカウンタ回路で発生された3ビットのバイナリ信号が供給されるので、プリデコーダ信号GBn は、前記8つのロウデコーダブロックRDB0〜RDB7を択一的に選択するためのロウデコーダブロック選択信号としての機能を果たす。
【0116】
図7(a)は、図6(a)、(b)中の内部ロウアドレス信号RA0 〜RA5 、/RA0 〜/RA5 を生成する回路の1個分を代表的に示している。
【0117】
この回路は、アドレス信号Ai(i=0 〜5)が二段のインバータIV2、IV3を経てRAi(i=0 〜5)になり、さらにインバータIV4により反転されて/RAi(i=0 〜5)になる。
【0118】
図7(b)は、図6(c)中の内部ロウアドレス信号RA6 〜RA8 、/RA6 〜/RA8 を生成する回路の1個分を代表的に示している。
【0119】
この回路は、アドレス信号Ai(i=6,7,8)が一端に入力するCMOSトランスファゲートTG1と、クロック信号ECLKi(i=6,7,8)が一端に入力するCMOSトランスファゲートTG2と、これらの2つのトランスファゲートの各他端の一括接続ノードに接続されたインバータIV5とを有し、上記2つのトランスファゲートTG1、TG2は相補的な消去モード信号ERA、/ERAにより相補的にスイッチ制御される。
【0120】
この回路は、相補的な消去モード信号ERA、/ERAが非活性状態の時(読み出し/書込み時)には、一方のトランスファゲートTG1がオンになり、Ai およびその反転信号がRAi 、/RAi となって出力する。
【0121】
これに対して、相補的な消去モード信号ERA、/ERAが活性状態の時には、他方のトランスファゲートTG2がオンになってクロック信号ECLKi およびその反転信号がRAi 、/RAi となって出力する。
【0122】
図7(c)は、図7(b)中のクロック信号ECLKi(i=6,7,8)を供給するバイナリカウンタBCを示している。
【0123】
このバイナリカウンタBCは、クロック信号ECLK6 を分周してクロック信号ECLK7 、ECLK8 を発生する。
【0124】
図8は、図4に示した第2実施例のNOR型フラッシュメモリにおけるセルアレイブロックMCAの消去動作に係る信号波形の一例を示している。
【0125】
消去モードに入ると、図6(b)のGAm プリデコーダ回路はプリデコーダ信号GAm として“H”レベルを出力し、図6(c)のGBn プリデコーダ回路は、RA6 〜RA8 、/RA6 〜/RA8 入力として供給される3ビットのバイナリ信号をプリデコーダした信号GBn (択一的に“H”レベルになる走査信号)を出力する。したがって、プリデコーダ信号GAm とプリデコーダした信号GBn とによって8つのロウデコーダブロックRDB0〜RDB7を択一的にシリアルに選択する。
【0126】
また、消去モード時には、図6(a)のVCGl プリデコーダ回路はワード線電圧源信号VCGl としてVBBを供給するので、各ロウデコーダブロックRDB0〜RDB7のうちの1つの選択ロウデコーダブロックの各ロウデコーダRDの出力はVBBになり、残りの非選択のロウデコーダブロックの各ロウデコーダRDの出力は非選択電位(0V)になる。
【0127】
また、消去電圧用昇圧回路(図示せず)から供給されるソース線電圧VSLは、消去動作の開始から終了まで6.5Vにされる。この結果、サブセルアレイブロックMCAB0からMCAB7までシリアルに消去されていく。
【0128】
即ち、まず、第1のサブセルアレイブロックMCAB0の全てのワード線(第1のワード線ブロック)は−7.5Vにされ、その他のサブセルアレイブロックMCAB1〜MCAB7のワード線の全ては0Vにされる。このような動作が、第8のサブセルアレイブロックMCAB7のワード線(第8のワード線ブロック)までシリアルに繰り返されて消去動作が終了する。
【0129】
この場合、図31に示した消去特性から分かるように、1つのワード線ブロックを−7.5Vにする時間T1 を10msにすると、全消去時間は80ms(10ms×8)になる。
【0130】
また、ソース線SLをバイアスする消去電圧用昇圧回路の供給電流ISLの波形は、8つのサブセルアレイブロックMCAB0〜MCAB7のシリアルな消去動作に対応して8つのピークに分散できるので、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を減らすことが可能となる。
【0131】
上記第2実施例を拡張して一般的に表現すると、512Kビットのセルアレイブロックのデータの消去に際して、ロウデコーダおよび複数のワード線をそれぞれ第1乃至第N(≧2)のロウデコーダブロックおよび第1乃至第Nのワード線ブロックにN分割し、前記第1乃至第Nのワード線ブロックを個別に選択して第1乃至第Nの消去動作に時分割してデータ消去を行う消去手段を具備し、前記消去手段は、前記第1乃至第Nのワード線ブロックのうちから選択した選択ワード線ブロックに対応する選択ロウデコーダブロック内の全てのロウデコーダを選択状態にするようにプリデコード信号を選択論理にして選択ワード線ブロックの全てのワード線の電位をソース線電位に対して第1の負電圧にし、かつ前記選択ロウデコーダブロックを除く非選択ロウデコーダブロック内の全てのロウデコーダを非選択状態にするように前記プリデコード信号を非選択論理にして前記選択ワード線ブロックを除く非選択ワード線ブロックの全てのワード線の電位をソース線電位に対して第1の負電圧より絶対値の小さい第2の電圧に設定することを特徴とするものである。
【0132】
<第3実施例>
第3実施例は、図4乃至図8に示した第2実施例と比べて、構成はほぼ同様であるが、消去動作に係る信号波形の印加シーケンスが異なる。
【0133】
図9は、第3実施例に係るセルアレイブロックMCAの消去動作に係る信号波形の一例を示している。
【0134】
消去動作の前半は、サブセルアレイブロックMCAB0〜MCAB7を2ブロックずつに4区分し、図8に示した消去動作に準じて各区分をシリアルに選択する。この場合、選択したワード線ブロックを−10Vにする時間を図8中のT1 (=10ms)より短いT2 (例えば2ms)とするように制御する。
【0135】
そして、上記したようなシリアルな選択が最後の区分のワード線ブロックまで進んだ後、全区分のワード線ブロックを選択状態、即ち、512Kビットセルアレイの全てのワード線を−10Vにする。この場合、図4の消去特性から分かるように、全ワード線を−10Vにする時間T3 は8msでよい。
【0136】
したがって、全消去時間は、2ms×4+8ms=16msとなり、図8に示した消去動作に要する全消去時間80msよりも大幅に短縮される。
【0137】
また、ソース線をバイアスする消去電圧用昇圧回路の供給電流ISLの波形は、各区分のサブセルアレイブロックのシリアルな消去動作および全区分のサブセルアレイブロックの消去動作に対応して5つのピークに分散できるので、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を減らすことが可能となる。
【0138】
上記第3実施例を拡張して一般的に表現すると、512Kビットのセルアレイブロックのデータの消去に際して、ロウデコーダおよび複数のワード線をそれぞれ第1乃至第N(≧2)のロウデコーダブロックおよび第1乃至第Nのワード線ブロックにN分割し、前記第1乃至第Nのワード線ブロックを個別に選択して第1乃至第Nの消去動作に時分割してデータ消去を行った後、全てのワード線ブロックに対して同時にデータを消去する消去手段を具備し、前記消去手段は、前記第1乃至第Nのワード線ブロックのうちから個別に選択した選択ワード線ブロックのデータを消去する際、選択ワード線ブロックに対応する選択ロウデコーダブロック内の全てのロウデコーダを選択状態にするようにプリデコード信号を選択論理にして選択ワード線ブロックの全てのワード線の電位をソース線電位に対して第1の負電圧にし、かつ前記選択ロウデコーダブロックを除く非選択ロウデコーダブロック内の全てのロウデコーダを非選択状態にするように前記プリデコード信号を非選択論理にして前記選択ワード線ブロックを除く非選択ワード線ブロックの全てのワード線の電位をソース線電位に対して第1の負電圧より絶対値の小さい第2の電圧に設定し、前記全てのワード線ブロックに対して同時にデータを消去する際、全てのロウデコーダブロック内の全てのロウデコーダを選択状態にするように前記プリデコード信号を選択論理にして全てのワード線ブロックの全てのワード線の電位をソース線電位に対して第1の負電圧に設定することを特徴とするものである。
【0139】
<第4実施例>
図10は、第4実施例に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイブロックMCAとそれに対応するロウデコーダアレイを示す。
【0140】
このNOR型フラッシュメモリは、512Kビット(64Kバイト)のビット容量を有するセルアレイブロックMCAを、それぞれ32Kバイトのビット容量を有する2つのサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2に区分する。
【0141】
各サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2は、1024本のビット線BL0 〜BL(i-1) を共有し、サブセルアレイブロックMCAB1は、256本のワード線WL0 〜WL(j-1) とワード線方向に沿って設けられた1本のソース線SL1 を有し、サブセルアレイブロックMCAB2は、256本のワード線WLj 〜WL(2j-1)とワード線方向に沿って設けられた1本のソース線SL2 を有する。
【0142】
また、前記2つのサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2に対応して2つのロウデコーダブロックRDB1、RDB2に区分しており、各ロウデコーダブロックRDB1、RDB2はそれぞれ32個のロウデコーダRDを有し、ロウデコーダアレイの全体では64個のロウデコーダRDを有する。
【0143】
図11は、図10中のセルアレイブロックMCAの消去動作に係る信号波形の一例を示している。
【0144】
消去モードに入ると、サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2をシリアルに選択し、ソース線SL1 、SL2 にT1 (=10ms)時間ずつバイアス(例えば6.5V)を印加し、消去開始から終了まで全てのワード線に−10Vを印加する。この結果、サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2がシリアルに消去されていく。
【0145】
したがって、消去動作に要する全消去時間は20msになり、ソース線SL1 、SL2 をバイアスする消去電圧用昇圧回路の供給電流ISLの波形は2つのピークに分散できるので、最大供給電流が2mAの消去電圧用昇圧回路を用いることができ、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を減らすことが可能となる。
【0146】
図12は、図10中の2本のソース線SL1 、SL2 を選択するためのソースデコーダの一例を示す回路である。
【0147】
ロウアドレス信号のうちの最上位ビット信号から生成された相補的な内部ロウアドレス信号RA8 、/RA8 は、それぞれ対応して二入力のNANDゲートNA11、NA12の各一方の入力となり、ブロックアドレス信号BLKADDは上記NANDゲートNA11、NA12の各他方の入力となる。
【0148】
上記NANDゲートNA11の出力は、インバータIV11、IV12により反転され、相補的な信号としてソース線ドライバSD1に入力する。また、前記NANDゲートNA12の出力は、インバータIV13、IV14により反転され、相補的な信号としてソース線ドライバSD2に入力する。上記ソース線ドライバSD1、SD2は、それぞれソース線電圧VSWノードとVssノードとの間に接続されているCMOSラッチ回路からなる。
【0149】
上記ソースデコーダの動作は、消去時に、ブロックアドレス信号BLKADDが“H”レベルになり、相補的な内部ロウアドレス信号RA8 、/RA8 のいずれか一方の“H”レベルによりサブセルアレイブロックMCAB1のソース線SL1 、サブセルアレイブロックMCAB2のソース線SL2 のいずれか一方がソース線電圧VSWになる。一回の消去動作中に信号RA8 、/RA8 が反転し、ソース線SL1 、SL2 はシリアルに選択されてソース線電圧VSWになる。
【0150】
なお、ブロックアドレス信号BLKADDは、非選択時、あるいは、消去時以外の動作中は“L”レベルになり、2本のソース線SL1 、SL2 は0Vになる。
【0151】
上記第4実施例を拡張して一般的に表現すると、512Kビットのセルアレイブロックのデータの消去に際して、ソース線を第1乃至第N(≧2)の複数本のソース線に分割するとともにロウデコーダおよび複数のワード線をそれぞれ第1乃至第Nのロウデコーダブロックおよび第1乃至第Nのワード線ブロックに分割し、第1の消去動作乃至第Nの消去動作に時分割してデータを消去する消去手段を具備し、前記消去手段は、全てのワード線を所定の電位に設定し、前記第1乃至第Nのソース線のうちから個別に選択した選択ソース線の電位を前記ワード線の電位に対して第1の正電圧にし、かつ前記選択ソース線を除く非選択ソース線の電位を前記ワード線の電位に対して第1の正電圧より絶対値の小さい第2の電圧に設定することを特徴とするものである。
【0152】
<第5実施例>
図13は、第5実施例に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイブロックMCAとそれに対応するロウデコーダRDAを示す。
【0153】
このNOR型フラッシュメモリは、512Kビット(64Kバイト)のビット容量を有するセルアレイブロックを、それぞれ32Kバイトのビット容量を有する2つのサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2に区分する。
【0154】
各サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2は512本のワード線WL0 〜WL(j-1) を共有し、サブセルアレイブロックMCAB1は、256本のビット線BL0 〜BL(i-1) とビット線方向に沿って設けられた1本のソース線SL1 を有し、サブセルアレイブロックMCAB2は、256本のビット線BLi 〜BL(2i-1)とビット線方向に沿って設けられた1本のソース線SL2 を有する。
【0155】
図14は、図13中のセルアレイブロックMCAの消去動作に係る信号波形の一例を示している。
【0156】
消去モードに入ると、最初はサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2をシリアルに選択し、ソース線SL1 、SL2 にT2 (<T1 )時間ずつバイアス (例えば6.5V)を印加し、バンド間電流が減った後はソース線SL1 、SL2 に同時にバイアスをT3 時間印加し、消去開始から終了まで全てのワード線に−10Vを印加する。
【0157】
この場合、最大供給電流が2mAの消去電圧用昇圧回路を備えている場合には、図31に示した特性から分かるように、T2 =2ms、T3 =8msとすることができる。
【0158】
この結果、サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2の全消去時間は、2ms×2+8ms=12msとなり、図11に示した消去動作に要する全消去時間20msよりも大幅に短縮される。
【0159】
また、ソース線SL1 、SL2 をバイアスする消去電圧用昇圧回路の供給電流ISLの波形は、各区分のサブセルアレイブロックのシリアルな消去動作および全区分のサブセルアレイブロックの消去動作に対応して3つのピークに分散できるので、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を減らすことが可能となる。
【0160】
図15は、図13中の2本のソース線SL1 、SL2 を選択するためのソースデコーダの一例を示す回路である。
【0161】
カラムアドレス信号のうちの最上位ビット信号から生成された相補的な内部カラムアドレス信号CA9 、/CA9 は、それぞれ対応して二入力のNANDゲートNA1、NA2の各一方の入力となり、ブロックアドレス信号BLKADDは上記NANDゲートNA11、NA12の各他方の入力となる。上記NANDゲートNA11の出力は、インバータIV11、IV12により反転され、相補的な信号としてソース線ドライバSD1に入力する。また、前記NANDゲートNA12の出力は、インバータIV13、IV14により反転され、相補的な信号としてソース線ドライバSD2に入力する。上記ソース線ドライバSD1、SD2は、それぞれソース線電圧VSWノードとVssノードとの間に接続されているCMOSラッチ回路からなる。
【0162】
上記ソースデコーダの動作は、消去時に、ブロックアドレス信号BLKADDが“H”レベルになり、相補的なカラムアドレス信号CA9 、/CA9 のいずれか一方の“H”レベルによりサブセルアレイブロックMCAB1のソース線SL1 、サブセルアレイブロックMCAB2のソース線SL2 のいずれか一方がソース線電圧VSWになる。一回の消去動作中に信号RA8 、/RA8 が反転し、ソース線SL1 、SL2 はシリアルに選択されてソース線電圧VSWになる。
【0163】
なお、ブロックアドレス信号BLKADDは、非選択時、あるいは、消去時以外の動作中は“L”レベルになり、2本のソース線SL1 、SL2 は0Vになる。
【0164】
上記第5実施例を拡張して一般的に表現すると、512Kビットのセルアレイブロックのデータの消去に際して、ソース線を第1乃至第N(≧2)の複数本のソース線に分割し、第1乃至第Nのソース線を個別に選択して第1乃至第Nの消去動作に時分割してデータ消去を行った後、全てのメモリセルに対して同時にデータを消去する消去手段を具備し、前記消去手段は、前記第1乃至第Nのソース線のうちから個別に選択してデータを消去する際、全てのロウデコーダを選択状態にするようにプリデコード信号を選択論理にして全てのワード線を所定の電位に設定し、前記第1乃至第Nのソース線のうちから個別に選択した選択ソース線の電位を前記ワード線の電位に対して第1の正電圧にし、かつ前記選択ソース線を除く非選択ソース線の電位を前記ワード線の電位に対して第1の正電圧より絶対値の小さい第2の電圧に設定し、前記全てのメモリセルに対して同時にデータを消去する際、全てのワード線を所定の電位に設定したまま、全てのソース線の電位を前記ワード線の電位に対して第1の正電圧に設定することを特徴とするものである。
【0165】
なお、前記第4実施例では、図10に示したセルアレイブロック、ロウデコーダアレイにおいて図14に示した信号波形を用いた消去動作も可能である。
【0166】
また、前記第5実施例では、図13に示したセルアレイブロック、ロウデコーダアレイにおいて図11に示した信号波形を用いた消去動作も可能である。
【0167】
<第6実施例>
図16は、第6実施例に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイブロックMCAとそれに対応するロウデコーダアレイを示す。
【0168】
このNOR型フラッシュメモリは、512Kビット(64Kバイト)のビット容量を有するセルアレイブロックをそれぞれ16Kバイトのビット容量を有する4つのサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2、MCAB3、MCAB4に区分する。
【0169】
第1列の方向に並ぶ2個のサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2は、256本のビット線BL0 〜BL(i-1) と1本のソース線SL1 を共有し、第2列の方向に並ぶ2個のサブセルアレイブロックMCAB3、MCAB4は、256本のビット線BLi 〜BL(2i-1)と1本のソース線SL2 を共有している。
【0170】
また、第1行の方向に並ぶ2個のサブセルアレイブロックMCAB1、MCAB3は、256本のワード線WL0 〜WL(j-1) を共有し、第2行の方向に並ぶ2個のサブセルアレイブロックMCAB2、MCAB4は、256本のワード線WLj 〜WL(2j-1)を共有している。
【0171】
また、ロウデコーダアレイを、前記2つの行のサブセルアレイブロック(MCAB1、MCAB3)、(MCAB2、MCAB4)に対応して2つのロウデコーダブロックRDB1、RDB2に区分しており、各ロウデコーダブロックRDB1、RDB2はそれぞれ256個のロウデコーダRDを有し、消去時にはブロック選択信号R0 、R1 によって選択・非選択のいずれかにされる。
【0172】
図17は、図16中のセルアレイブロックMCAの消去動作に係る信号波形の一例を示している。
【0173】
消去モードに入ると、最初は第1行のサブセルアレイブロック(MCAB1、MCAB3)を選択してワード線WL0 〜WL(j-1) に−10Vを印加し、この状態で、ソース線SL1 、SL2 をシリアルにT1 時間ずつ選択し、選択ソース線にはバイアス(例えば6.5V)を印加し、非選択ソース線には0Vを印加する。この間、非選択ワード線WLj 〜WL(2j-1)には0Vを印加する。
【0174】
次に、第2行のサブセルアレイブロック(MCAB2、MCAB4)を選択してワード線WLj 〜WL(2j-1)に−10Vを印加し、この状態で、ソース線SL1 、SL2 をシリアルにT1 時間ずつ選択し、選択ソース線にはバイアス(例えば6.5V)を印加し、非選択ソース線には0Vを印加する。この間、非選択ワード線WL0 〜WL(j-1) には0Vを印加する。
【0175】
この結果、サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB3、MCAB2、MCAB4がシリアルに消去されていく。
【0176】
したがって、消去動作に要する全消去時間は40msになり、ソース線SL1 、SL2 をバイアスする消去電圧用昇圧回路の供給電流ISLの波形は4つのピークに分散できるので、最大供給電流が1mAの消去電圧用昇圧回路を用いることができ、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を減らすことが可能となる。
【0177】
上記第6実施例を拡張して一般的に表現すると、512Kビットのセルアレイブロックのデータの消去に際して、ワード線を第1乃至第M(≧2)の複数のワード線ブロックに分割するとともにソース線を第1乃至第N(≧2)の複数のソース線に分割し、第1乃至第Mのワード線ブロックの個別選択と第1乃至第Nのソース線の個別選択との組合わせに依存する第(1、1)乃至第(M、N)のブロックを個別に選択して第(1、1)乃至第(M、N)の消去動作に時分割してデータ消去を行う消去手段を具備し、前記消去手段は、選択ワード線ブロックに対応する全てのロウデコーダを選択状態にするようにプリデコード信号を選択論理にして選択ワード線ブロックの全てのワード線を第1の電圧に設定し、非選択ワード線ブロックの全てのワード線を前記第1の電圧より高い第2の電圧に設定し、選択ソース線を前記第1の電圧より高い第3の電圧に設定し、非選択ソース線の電位を前記第3の電圧より低い第4の電圧に設定することを特徴とするものである。
【0178】
<第7実施例>
第7実施例は、図16および図17に示した第6実施例と比べて、構成はほぼ同様であるが、消去動作に係る信号波形の印加シーケンスが異なる。
【0179】
図18は、第7実施例に係るセルアレイブロックMCAの消去動作に係る信号波形の一例を示している。
【0180】
消去モードに入ると、最初は、図17の消去動作と同様のシーケンスでT2 (<T1 )時間ずつソース線バイアスを印加し、バンド間電流が減った後は、終了までのT3 時間に全てのWL0 〜WL(j-1) 、WLj 〜WL(2j-1)に−10V、全てのSL1 、SL2 にソース線バイアスを印加する。
【0181】
この場合、最大供給電流が1mAの消去電圧用昇圧回路を備えている場合には、図31に示した特性から分かるように、T2 =2ms、T3 =8msとすることができる。
【0182】
この結果、サブセルアレイブロックMCAB1、MCAB2の全消去時間は、2ms×4+8ms=16msとなり、図17に示した消去動作に要する全消去時間40msよりも大幅に短縮される。
【0183】
また、ソース線SL1 、SL2 をバイアスする消去電圧用昇圧回路の供給電流ISLの波形は、各区分のサブセルアレイブロックのシリアルな消去動作および全区分のサブセルアレイブロックの消去動作に対応して5つのピークに分散できるので、消去電圧用昇圧回路として必要な面積を減らすことが可能となる。
【0184】
上記第7実施例を拡張して一般的に表現すると、512Kビットのセルアレイブロックのデータの消去に際して、ワード線を第1乃至第M(≧2)の複数のワード線ブロックに分割するとともにソース線を第1乃至第N(≧2)の複数のソース線に分割し、前記第1乃至第Mのワード線ブロックの個別選択と第1乃至第Nのソース線の個別選択との組合わせに依存する第(1、1)乃至第(M、N)のブロックを個別に選択して第(1、1)乃至第(M、N)の消去動作に時分割してデータ消去を行った後、全てのメモリセルに対して同時にデータを消去する消去手段を具備し、前記消去手段は、前記第(1、1)乃至第(M、N)のブロックを個別に選択してデータを消去する際、選択ワード線ブロックに対応する全てのロウデコーダを選択状態にするようにプリデコード信号を選択論理にして選択ワード線ブロックの全てのワード線を第1の電圧に設定し、非選択ワード線ブロックの全てのワード線を前記第1の電圧より高い第2の電圧に設定し、選択ソース線を前記第1の電圧より高い第3の電圧に設定し、非選択ソース線を前記第3の電圧より低い第4の電圧に設定し、前記全てのメモリセルに対して同時にデータを消去する際、全てのワード線を前記第1の電圧に設定し、全てのソース線を前記第3の電圧に設定することを特徴とするものである。
【0185】
次に、NOR型フラッシュメモリにおけるデータ書込みテストに関する本発明の特徴について説明する。
【0186】
即ち、ここでは、複数のセルアレイブロックを有し、通常のデータ書込み時には前記メモリセルの1個にデータを書込む、または同一セルアレイブロックの複数のメモリセルに同時にデータを書込むが、データ書込みテスト時には複数のセルアレイブロックのメモリセルに同時にデータを書込む。
【0187】
<第8実施例>
図19は、第8実施例に係るNOR型フラッシュメモリの一例を示す。
【0188】
メモリコア部は、メモリセルが配列された2つのセルアレイブロックMCAB0、MCAB1と、上記セルアレイブロックMCA0 、MCA1 に対応して設けられたワード線選択用のロウデコーダRD0 、RD1 、前記セルアレイブロックMCA0 、MCA1 に対応して設けられたビット線選択用のカラムゲートCG0 、CG1 から構成される。
【0189】
なお、セルアレイブロックMCA0 は、図示を簡略するために、1本のワード線WL0 および1本のビット線BL0 を代表的に示しており、セルアレイブロックMCA1 は、1本のワード線WL1 および1本のビット線BL1 を代表的に示している。
【0190】
ブロックアドレスデコーダBADは、アドレスピンAnから入力されるブロックアドレス信号をデコードしてブロック選択信号BA0 、BA1 を出力するものである。
【0191】
ウエルドライバWD0 、WD1 は、前記ブロック選択信号BA0 、BA1 によって活性化制御され、セルアレイブロックMCAB0、MCAB1のP型ウエル配線Well0、Well1に所要の電圧を印加するものである。
【0192】
ロウアドレスデコーダRADは、アドレスピンAnから入力されるロウアドレス信号をデコードして前記ロウデコーダRD0 、RD1 の活性化(イネーブル)・非活性化(ディセーブル)状態を制御するためのロウデコーダ選択信号RA0 、RA1 を出力するものである。
【0193】
前記ロウデコーダRD0 、RD1 は、活性化されると、ロウアドレス信号に対応して前記セルアレイブロックMCA0 、MCA1 の特定のワード線を駆動するものである。
【0194】
なお、前記ロウデコーダRD0 、RD1 は、前記ロウデコーダ選択信号RA0 、RA1 だけでなく、さらに前記ブロック選択信号BA0 、BA1 によって活性化(イネーブル)・非活性化(ディセーブル)状態が制御されるように構成されていてもよい。
【0195】
カラムアドレスデコーダCADは、アドレスピンAnから入力されるカラムアドレス信号をデコードして前記カラムゲートCG0 、CG1 の特定カラムの選択・非選択を制御するためのカラム選択信号CAを出力するものである。
【0196】
上記カラムゲートCG0 、CG1 は、対応して前記ブロック選択信号BA0 、BA1 により活性化(イネーブル)・非活性化(ディセーブル)状態が制御され、前記カラム選択信号CAに応じて前記セルアレイブロックMCAB0、MCAB1の特定カラムのビット線を選択するものである。
【0197】
データ線DLは、前記カラムゲートCG0 、CG1 に共通に接続されており、上記カラムゲートCG0 、CG1 を介して対応して前記セルアレイブロックMCA0 、MCA1 のビット線に接続されている。
【0198】
センスアンプSAは、データ読み出し時に選択されたメモリセルからデータ線DLに読み出されたセルデータに依存した電圧をセンス増幅するものである。
【0199】
入出力バッファIOBは、センスアンプSAの出力データを入出力ピンIOから外部に出力するものである。
【0200】
書込み負荷回路PGMLは、データ書込み時に前記入出力ピンIOから入力された書込みデータによって制御され、"0" 書込み時にはデータ線DLを5Vに、"1" 書込み時にはデータ線DLを0Vにバイアスするものである。
【0201】
コマンド制御回路CMDは、コントロールピンCTLおよび前記入出力ピンIOピンの入力によって、書込み・消去・読み出しなどの各動作モードが指定され、前記ロウアドレスデコーダRADおよびカラムアドレスデコーダCADにモード制御信号を出力するものである。
【0202】
書込み高電圧切換回路SWは、通常の書込み時には書込み昇圧回路WBの昇圧出力を選択し、書込みテスト時には書込みテスト用外部端子TESTに外部から印加される書込み高電圧を選択し、所要の内部回路へ供給するものである。
【0203】
図20は、図19中の2つのセルアレイブロックMCA0 、MCA1 と、2つのカラムゲート(列選択トランジスタおよびブロック選択トランジスタ)の一例を概略的に示す。
【0204】
ここでは、図示を簡略化するため、セルアレイブロックMCA0 は、同一行の2個のセルと、同一行のセルの各制御ゲートに共通に連なるワード線WL0 と、同一カラムのセルに共通に連なるビット線を代表的に示しており、あるカラムの1個のセルにCell0 、ビット線にBL0 の符号を付している。
【0205】
そして、上記セルアレイブロックMCA0 に対応するカラムゲートは、カラム選択信号Y0 、Yn により選択される2カラム分を代表的に示しており、各カラムはビット線に直列に列選択トランジスタCSおよびブロック選択信号BA0 により選択されるブロック選択トランジスタBSが接続されている。
【0206】
同様に、セルアレイブロックMCA1 は、同一行の2個のセルと、同一行のセルの各制御ゲートに共通に連なるワード線WL1 と、同一カラムのセルに共通に連なるビット線を代表的に示しており、あるカラムの1個のセルにCell1 、ビット線にBL1 の符号を付している。
【0207】
そして、上記セルアレイブロックMCA1 に対応するカラムゲートは、カラム選択信号Y0 、Yn により選択される2カラム分を代表的に示しており、各カラムはビット線に直列に列選択トランジスタCSおよびブロック選択信号BA1 により選択されるブロック選択トランジスタBSが接続されている。
【0208】
図21は、図19の回路における2つのロウデコーダRD0 、RD1 を選択制御するために設けられたロウメインデコーダRMDと、2つのセルアレイブロックMCA0 、MCA1 と、2つのカラムゲート(列選択トランジスタおよびブロック選択トランジスタ)CG0 、CG1 の一例を概略的に示す。
【0209】
ここでは、図示を簡略化するため、セルアレイブロックMCAB0は、一行、一列分のセルCell0 と、ワード線(サブワード線)のうちの1本WL0 と、ビット線のうちの1本BL0 を代表的に示している。
【0210】
カラムゲートCG0 は、上記ビット線BL0 に直列に接続されている列選択トランジスタCSおよびブロック選択トランジスタBSを代表的に示している。
【0211】
そして、ロウデコーダRD0 は、1本のブロック選択信号線(カラムゲート選択信号線)BA0 と、このブロック選択信号線BA0 と前記セルアレイブロックMCA0 の各サブワード線との間にそれぞれ対応して挿入接続されたCMOSトランスファゲート(代表的に1個のみ示している)TGと、前記セルアレイブロックMCA0 の各サブワード線と接地ノードとの間に各対応して挿入接続されたノイズキャンセラー用のNMOSトランジスタNTとを有する。
【0212】
同様に、セルアレイブロックMCAB1は、一行、一列分のセルCell1 と、ワード線(サブワード線)のうちの1本WL1 と、ビット線のうちの1本BL1 を代表的に示している。
【0213】
カラムゲートCG1 は、上記ビット線BL1 に直列に接続されている列選択トランジスタCSおよびブロック選択トランジスタBSを代表的に示している。
【0214】
そして、ロウデコーダRD1 は、1本のブロック選択信号線(カラムゲート選択信号線)BA1と、このブロック選択信号線BA1と前記セルアレイブロックMCA1 の各ワード線との間にそれぞれ対応して挿入接続されたCMOSトランスファゲート(代表的に1個のみ示している)TGと、前記セルアレイブロックMCAB0の各サブワード線と接地ノードとの間に各対応して挿入接続されたノイズキャンセラー用のNMOSトランジスタNTとを有する。
【0215】
ロウメインデコーダRMDは、2ビットの内部ロウアドレス信号RAi、RAjをデコードし、そのデコード出力(相補的なロウメインデコード信号Mij、/Mij)により2つのセルアレイブロックMCA0 、MCA1 における各対応するサブワード線に挿入接続されているCMOSトランスファゲートTGを選択制御し、一方のロウメインデコード信号/Mijにより2つのセルアレイブロックMCA0 、MCA1 のサブワード線に各対応して接続されたノイズキャンセラー用のNMOSトランジスタNTを駆動制御する。
【0216】
上記第8実施例のNOR型フラッシュメモリにおいては、データの読み出し/書込み/消去時には、一方のセルアレイブロックMCA0 またはMCA1 内のセルの1個または複数個を同時に選択し、書込みテスト時には、前記2つのセルアレイブロックMCA0 、MCA1 内のセルの1個または複数個を同時に選択するように制御される。
【0217】
図22は、図21の回路の動作のうち、通常の書込み動作/書込みテスト動作に係る信号波形の一例を示している。
【0218】
第8実施例に係るNOR型フラッシュメモリの通常の書込み動作では、ブロックアドレス信号BA0 、BA1 は一方が選択、他方が非選択状態に制御される。これにより、選択状態の一方のブロック内のセルが選択され、非選択状態の他方のブロックのセルは全て非選択状態にある。
【0219】
即ち、通常の書込み時に、例えばセルアレイブロックMCA0 のセルCell0 が書込み対象のセルである場合には、前記セルアレイブロックMCA0 を選択するために、ブロック選択信号BA0 は活性状態(“H”)になるが、他のブロック選択信号BA1 は非活性状態(“L”)になる。
【0220】
そして、前記セルCell0 のゲートを選択するために、ロウメインデコード信号Mijのうちでサブワード線WL0 、WL1 に対応する信号M00は“H”になるが、それ以外の信号Mijは“L”となる。この場合、サブワード線WL0 は前記ブロック選択信号BA0 が“H”であるので選択されるが、サブワード線WL1 は前記ブロック選択信号BA1 が“L”であるので選択されない。
【0221】
また、前記セルCell0 のドレインを選択するために、カラム選択信号のうちで前記ビット線BL0 に対応する信号Y0 は活性状態(“H”)になるが、それ以外の信号は非活性状態(“L”)になる。
【0222】
つまり、2つのセルアレイブロックMCAB0、MCAB1の同一カラムアドレスのビット線(本例ではBL0 、BL1 )のうち、セルアレイブロックMCA0 のビット線BL0 はブロック選択信号BA0 およびカラム選択信号Y0 によって選択されてデータ線DLに接続されるが、セルアレイブロックMCA1 のビット線BL1 は選択されない。
【0223】
したがって、セルアレイブロックMCA0 における選択ビット線BL0 に接続されている選択セルCell0 は、ドレインが書込み負荷回路PGMLによってバイアスされ、ゲート(サブワード線WL0 )が選択されているので、データを書込むことができる。
【0224】
一方、書込みテスト時には、ブロック選択信号BA0 、BA1 はそれぞれ選択状態にされ、ロウデコーダRD0 、RD1 はロウデコーダ選択信号RA0 、RA1 によってそれぞれ活性化され、ロウアドレス信号に対応してセルアレイブロックMCA0 、MCA1 の同一行のサブワード線(本例ではWL0 、WL1 )を選択する。
【0225】
また、2つのセルアレイブロックMCA0 、MCA1 の同一カラムアドレスのビット線(本例ではBL0 、BL1 )は、ブロック選択信号BA0 およびカラム選択信号Y0 によって選択されるとともにブロック選択信号BA1 およびカラム選択信号Y0 によって選択され、それぞれデータ線DLに接続される。
【0226】
したがって、セルアレイブロックMCA0 、MCA1 における選択ビット線BL0 、BL1 に接続されている選択セルCell0 、Cell1 は、それぞれドレインが書込み負荷回路PGMLによってバイアスされ、ゲート(サブワード線WL0 、WL1 )が選択されているので、それぞれテストデータを同時に書込むことができる。
【0227】
この時、各アレイブロックMCAB0、MCAB1毎に、ウエルドライバWD0 、WD1 からウエル配線Well0、Well1(ソース線やウエル線)に0Vが供給されているので、ソース線電位の浮きやウエル電位の浮きの問題は生じない。
【0228】
その結果、従来と比べて同時書込みが可能なビット数を増やすことができるので、書込みテスト時間をブロックの数に反比例して短縮できる。従って、大容量メモリでより顕著になる書込みテスト時間の増加を抑えることが可能となる。
【0229】
図23は、上記第8実施例に係るNOR型フラッシュメモリにおける同時書込みビット数と臨界ソース線電圧Vc との関係を実線で示し、比較のために従来のNOR型フラッシュメモリにおける同時書込みビット数と臨界ソース線電圧Vc との関係を点線で示している。
【0230】
図23から分かるように、第8実施例のNOR型フラッシュメモリによれば、同時書込みするメモリセルのセルアレイブロック数を複数(N)倍に拡大させるので、同時に書込み可能なビット数を従来例のビット数BのN倍に増やすことができるようになり、書込みテスト時間を短縮することができる。
【0231】
また、単一ブロック中の同時書込みビット数を増やすだけでなく、複数ブロックを同時に選択する(この場合、ブロック選択信号BA0 、BA1 をそれぞれ “H”にする)ことによって、臨界ソース線電圧Vc に達する同時書込みビット数をブロック数倍に増加させることができる。
【0232】
なお、第8実施例はNOR型フラッシュメモリを例にとって説明したが、テスト時間がより重要になる多値メモリやこれらの不揮発性メモリを混載するロジックデバイスにも有効である。また、書込みテスト動作に限ることなく、通常の書込み動作において複数のセルアレイブロックへの同時書込みを行うことも可能になる。
【0233】
【発明の効果】
上述したように本発明の不揮発性半導体メモリによれば、同一セルアレイブロックの複数のメモリセルに対してビット幅分の書込みビットを書き込む際、書込みが進行するにつれて書込みビット数を増やすように書き込むことにより、書込み時間を短縮でき、書込み電圧用昇圧回路で必要とする面積と消費電流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るNOR型フラッシュメモリの書込み制御パルス信号の波形の一例を示す図。
【図2】図1に示したシーケンスで書込み制御パルス信号を生成するための書込み制御パルス生成回路の一例を示す回路図。
【図3】図1に示したシーケンスで書込み制御パルス信号を生成するための書込み制御パルス生成回路の一例を示す回路図。
【図4】第2実施例に係るNOR型フラッシュメモリにおける1つのセルアレイブロックおよびそれに対応するロウデコーダの構成の一例を示すブロック図。
【図5】図4中のロウデコーダブロックを構成するロウデコーダの1個分の一例を示す図。
【図6】図5のロウデコーダRDにプリデコード信号を供給するためのVCGl プリデコーダ回路、GAm プリデコーダ回路およびGBn プリデコーダ回路の一例を示す図。
【図7】図6中の内部ロウアドレス信号を生成する回路の1個分、内部ロウアドレス信号を生成する回路の1個分、それに関連するクロック信号供給用のバイナリカウンタ回路を示す図。
【図8】図4に示したNOR型フラッシュメモリにおけるセルアレイブロックの消去動作に係る信号波形の一例を示す図。
【図9】第3実施例に係るセルアレイブロックの消去動作に係る信号波形の一例を示す図。
【図10】第4実施例に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイブロックとそれに対応するロウデコーダアレイを示す図。
【図11】図10中のセルアレイブロックの消去動作に係る信号波形の一例を示す図。
【図12】図10中の2本のソース線を選択するためのソースデコーダの一例を示す回路図。
【図13】第5実施例に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイブロックとそれに対応するロウデコーダアレイを示す図。
【図14】図13中のセルアレイブロックの消去動作に係る信号波形の別の例を示す図。
【図15】図13中の2本のソース線を選択するためのソースデコーダの一例を示す回路図。
【図16】第6実施例に係るNOR型フラッシュメモリのセルアレイブロックとそれに対応するロウデコーダアレイを示す図。
【図17】図16中のセルアレイブロックの消去動作に係る信号波形の一例を示す図。
【図18】第7実施例に係るセルアレイブロックの消去動作に係る信号波形の一例を示す図。
【図19】第8実施例に係るNOR型フラッシュメモリの一例を示す図。
【図20】図19中の2つのセルアレイブロックと2つのカラムゲートの一例を概略的に示す回路図、
【図21】図19中のロウデコーダ、セルアレイブロック、カラムゲートの接続関係の一例を示す回路図。
【図22】図21の回路の動作のうち通常の書込み動作/書込みテスト動作に係る信号波形の一例を示す図。
【図23】第8実施例に係るNOR型フラッシュメモリにおける同時書込みビット数と臨界ソース線電圧との関係を示す図。
【図24】NOR型フラッシュメモリのメモリセル単体の一例について平面パターンおよび断面構造を概略的に示す図。
【図25】図24に示したメモリセルの複数個がマトリクス状に配置されたメモリセルアレイの一例を示す図。
【図26】複数ビット構成のNOR型フラッシュメモリにおけるセルアレイブロックの一部と関連する周辺回路の一部を示す図。
【図27】NOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルの書込み時間対閾値電圧変化特性を示す図。
【図28】NOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルの書込み時間対書込み電流(ドレイン電流)変化特性を示す図。
【図29】書込み電圧用昇圧回路の面積と消費電流を低減する方法として考えられる書込み信号波形の一例を示す図。
【図30】NOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルの消去時間対閾値電圧変化特性を示す図。
【図31】NOR型フラッシュメモリにおけるメモリセルの消去時間対消去電流(ソース電流)変化特性を示す図。
【図32】従来のNOR型フラッシュメモリにおけるセルアレイブロックの回路構成の一例を概略的に示す図。
【符号の説明】
BLi …ビット線、
CS…列選択トランジスタ、
CT…ビット線電位クランプ用トランジスタ、
DL…データ線、
LT…ビット線負荷トランジスタ、
SA…センスアンプ、
WT…書込みトランジスタ。

Claims (4)

  1. 複数のワード線と、
    複数のビット線と、
    ソース線と、
    それぞれゲート電極、ドレイン電極、ソース電極を有し、前記ゲート電極は前記複数のワード線のうちの1つのワード線に接続され、前記ドレイン電極は前記複数のビット線のうちの1つのビット線に接続され、前記ソース電極は前記ソース線に接続された複数の不揮発性のメモリセルと、
    データの書込みに際して、前記複数のワード線のうち任意の1つのワード線を選択するとともに前記複数のビット線のうちの複数グループの各1本のビット線を同時に選択可能なセル選択回路と、
    前記複数グループのビット線にそれぞれ接続されたトランジスタと、
    前記セル選択回路により同時に選択される複数のメモリセルに対して複数ビットのデータを書き込む時に、書込みの進行につれて書込みビット数を増やしていく書込み手段
    とを具備したことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  2. 請求項1記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
    前記書込み手段は、前記同時に選択される複数のメモリセルをN(≧2)区分し、各区分のメモリセルを単位としてそれぞれ第1の時間ずつシリアルに書き込む第1の書込み期間と2区分以上のメモリセルを単位としてそれぞれ第2の時間ずつシリアルに書き込む第2の書込み期間との少なくとも2つの期間に分けてデータを書き込むことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  3. 請求項2記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
    前記第2の時間が前記第1の時間よりも長いことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  4. 請求項2または3記載の不揮発性半導体メモリにおいて、
    前記第1の書込み期間は、メモリセルの書込み電流が初期値から略半減するまでの時間であることを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
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