JPH10275481A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH10275481A
JPH10275481A JP1424998A JP1424998A JPH10275481A JP H10275481 A JPH10275481 A JP H10275481A JP 1424998 A JP1424998 A JP 1424998A JP 1424998 A JP1424998 A JP 1424998A JP H10275481 A JPH10275481 A JP H10275481A
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voltage
selection
gate
write
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チャネルの充電電圧が低い場合、“1”書き込
みするメモリセルに誤書き込みが生じる。 【解決手段】メモリセルアレイ1A、1Bのソース線に
はソース線バイアス回路9が接続されている。このソー
ス線バイアス回路9は、データの書き込み時に電源電圧
より高く消去電圧より低い電圧をソース線に供給するこ
とにより、メモリセルのチャネルの電圧を電源電圧より
高く予備充電した後、制御ゲートとの容量結合により昇
圧させる。このため、“1”書き込みするメモリセルの
誤書き込みを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばEEPRO
Mのように、電気的に書換え可能な不揮発性半導体記憶
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気的書換え可能とした不揮発性
半導体記憶装置の1つとしてNANDセル型EEPRO
Mが提案されている。このNANDセル型EEPROM
は、複数のメモリセルのソース、ドレインを隣接するも
の同士で共有して直列接続し、これを1単位としてビッ
ト線に接続するものである。各メモリセルは、電荷蓄積
層としての浮遊ゲートと、制御ゲートが積層されたnチ
ャネルMOSFET構造とされている。
【0003】図26(a)(b)はメモリセルアレイの
1つのNANDセル部分の平面図と等価回路図である。
図27(a)は図26(a)に示す27a−27a線に
沿った断面図であり、図27(b)は図26(a)に示
す27b−27b線に沿った断面図である。
【0004】素子分離酸化膜72で囲まれたp型シリコ
ン基板(又はp型ウエル)71には、複数のNANDセ
ルからなるメモリセルアレイが形成されている。この実
施例において、1つのNANDセルは、8個のメモリセ
ルM1〜M8が直列接続されて構成されている。各メモ
リセルにおいて、浮遊ゲート74(741 、742 …7
8 )は基板71にゲート絶縁膜73を介して形成され
ている。これらのメモリセルのソース、ドレインとして
のn型拡散層79は、隣接するもの同士が直列接続され
ている。
【0005】NANDセルのドレイン側、ソース側には
第1の選択ゲート749 、769 及び第2の選択ゲート
7410、7610が設けられている。各第1の選択ゲート
749 、769 及び第2の選択ゲート7410、7610
メモリセルの浮遊ゲート74(741 …748 )、制御
ゲート76(761 …768 )と同時に形成される。な
お、第1の選択ゲート749 、769 及び第2の選択ゲ
ート7410、7610はともに、図示せぬ所望の部分で1
層目と2層目が導通接続されている。素子が形成された
基板はCVD酸化膜77により覆われ、この上にビット
線78が配設される。NANDセルの制御ゲート7
1 、762 …768 (CG1 、CG2 …CG8 )は、
ワード線とされ、選択ゲート749 、769 及び7
10、7610(SG1 、SG2 )はそれぞれ行方向に配
置され、選択ゲート線とされる。
【0006】図28は、上記構成のNANDセルをマト
リクス状に配列したメモリセルアレイの等価回路を示し
ている。この例において、ソース線は例えば64本のビ
ット線毎に1箇所、コンタクトを介してアルミニウム
や、ポリシリコン等からなる基準電位配線に接続され
る。この基準電位配線は周辺回路に接続される。メモリ
セルの制御ゲート及び第1、第2の選択ゲートは、行方
向に連続的に配設される。通常、制御ゲートが共通に接
続されたメモリセルの集合を1ページと呼び、ドレイン
側(第1の選択ゲート)とソース側(第2の選択ゲー
ト)の1組の選択ゲートの間に配置されたページの集合
を1NANDブロック、又は単に1ブロックと呼ぶ。1
ページは例えば256バイト(256×8)個のメモリ
セルから構成される。1ページ分のメモリセルはほぼ同
時に書き込みが行われる。1ブロックは例えば2048
バイト(2048×8)個のメモリセルから構成され
る。1ブロック分のメモリセルはほぼ同時に消去され
る。
【0007】NANDセル型EEPROMの動作は次の
通りである。1NANDセルのうち、データ書き込み
は、ビット線から遠い場所に位置するメモリセルから順
に行われる。ビット線にはデータに応じて0V、又は電
源電圧Vccを印加する。データ“0”を書込むことを
“0”書き込みと呼び、電源電圧Vccに相当するデータ
“1”を書込むことを“1”書き込みと呼ぶ。NAND
セルをビット線に接続する選択ゲートには電源電圧Vcc
が供給され、ソース線に接続する選択ゲートには接地電
位0Vが供給される。このとき、“0”書き込みのセル
のチャネルにはビット線から0Vが伝達される。“1”
書き込みの場合、ビット線に接続された選択ゲートがオ
フとなるため、“1”書き込みをするメモリセルのチャ
ネルの電位はVcc−Vthsg(Vthsgは選択ゲートの閾値
電圧)となり、フローティングになる。
【0008】その後、選択されたメモリセルの制御ゲー
トには昇圧された書き込み電圧Vpp(=20V程度)が
印加され、他の非選択メモリセルの制御ゲートには中間
電位Vpass(=10V程度)が印加される。その結果、
データ“0”の時は、チャネルの電位が0Vであるため
選択メモリセルの浮遊ゲートとチャネル間に高電圧が印
加される。このため、チャネルから浮遊ゲートに電子が
F−Nトンネリングにより注入され、選択メモリセルの
閾値電圧が正方向に移動する。データ“1”の時は、フ
ローティング状態のチャネルの電位は制御ゲートとの容
量結合によって6V程度となるため、チャネルから浮遊
ゲートに電子が注入されない。
【0009】各メモリセルに記憶されたデータの消去
は、ブロック毎にほぼ同時に行われる。すなわち、例え
ばメモリセルがn型基板に設けられたp型ウエル内に形
成された場合、消去するブロックの全ての制御ゲート、
選択ゲートを0Vとし、p型ウエル及びn型基板に昇圧
された電圧VppE (20V程度)を印加する。このた
め、浮遊ゲートの電子はウエルに放出され、メモリセル
の閾値電圧は負方向に移動する。この時、消去を行わな
いブロックの制御ゲート、選択ゲートにはVppE を印加
する。
【0010】データの読み出し動作において、先ず、ビ
ット線をプリチャージした後、フローティングとする。
この状態において、選択されたメモリセルの制御ゲート
を0V、それ以外のメモリセルの制御ゲート、選択ゲー
トをそれぞれ例えば4.5V、ソース線を0Vとし、選
択されたメモリセルに電流が流れるか否かをビット線の
電位の変化として検出する。すなわち、メモリセルにデ
ータ “0”(メモリセルの閾値Vth>0)が書込まれ
ている場合、メモリセルはオフしているため、ビット線
はプリチャージ電位を保つ。一方、データ“1”(メモ
リセルの閾値Vth<0)が書込まれている場合、メモリ
セルはオンするためビット線はプリチャージ電位からΔ
Vだけ下がる。これらビット線電位の変化をセンスアン
プにより検出することによって、メモリセルのデータが
読み出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の書き
込み方法において、“1”書き込み時に制御ゲートとチ
ャネルとの容量結合でチャネルの電位を中間電位にす
る。しかし、例えばメモリセルの拡散層(図27のn+
の領域)の容量が大きい場合、例えば制御ゲートに電圧
10Vを印加してもチャネルは3V程度しか上昇しな
い。この結果、選択された制御ゲートに書き込み用の高
電圧が供給された場合、この制御ゲートに接続された
“1”書き込みするメモリセルのチャネルと制御ゲート
間の電位差が大きくなり、“1”書き込みするメモリセ
ルに誤書き込みが生じるという問題がある。そこで、非
選択制御ゲートに印加する電圧を10V以上に高くする
ことが考えられる。しかし、非選択制御ゲートに印加す
る電圧を単に高くした場合、非選択制御ゲートに接続さ
れ、チャネルの電位が0Vであるメモリセルの信頼性に
悪影響を与える。このため、非選択制御ゲートの電位を
上げることはできない。
【0012】この発明は、上記課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、メモリセルのチャネルが
フローティング状態となる前の予備充電電位を高くする
ことにより、ワード線との容量結合後の書き込み禁止電
圧を十分高めることが容易で、誤書き込みマージンを広
げることができ、信頼性を向上し得る不揮発性半導体記
憶装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するため、少なくとも1つの不揮発性メモリセルを
含むメモリセル部と、前記メモリセル部の一端側に書き
込み非選択電位を供給し、この電位を前記メモリセル部
に供給した後、前記メモリセル部の他端側から書き込み
データを供給し、前記メモリセル部の選択された不揮発
性メモリセルに所望の書き込み状態を設定する制御回路
とを具備している。
【0014】また、この発明は、少なくとも1つの不揮
発性メモリセルを含むメモリセル部と、前記メモリセル
部の一端に接続された第1の共通信号線と、前記メモリ
セル部の他端に接続された第2の共通信号線と、第2の
共通信号線に接続された第1の電圧供給回路と、前記第
1の電圧供給回路から前記第2の共通信号線を介して書
き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給することに
より前記メモリセル部を書き込み非選択状態に設定した
後に、前記第1の共通信号線から前記メモリセル部に対
し所定の電圧を供給して、前記メモリセル部に所望の書
き込み状態を設定する制御回路とを具備している。
【0015】さらに、この発明は、少なくとも1つの不
揮発性メモリセルを含むメモリセル部と、前記メモリセ
ル部の一端に接続された第1の共通信号線と、前記メモ
リセル部の他端に接続された第2の共通信号線と、前記
第1の共通信号線と前記メモリセル部の間に配設された
第1の選択ゲートと、前記第2の共通信号線と前記メモ
リセル部の間に配設された第2の選択ゲートと、前記第
2の共通信号線に接続された第1の電圧供給回路と、前
記第1の選択ゲートをオフ状態、前記第2の選択ゲート
をオン状態として前記第1の電圧供給回路から前記第2
の共通信号線を介して書き込み非選択電位を前記メモリ
セル部に供給することにより前記メモリセル部を書き込
み非選択状態に設定した後に前記第2の選択ゲートをオ
フ状態とし、前記第1の共通信号線に供給される書き込
みデータに基づき、前記メモリセル部に所望の書き込み
状態を設定する制御回路とを具備している。
【0016】前記制御回路は、データ書き込み時に前記
書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する際、
前記第2の選択ゲートに対し、電源電圧より高い電圧を
供給する。
【0017】前記制御回路は、データ書き込み時に前記
書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する際、
前記第2の選択ゲートに対し、前記書き込み非選択電位
より少なくとも前記第2の選択ゲートの閾値電圧分高い
電圧を供給する。
【0018】前記制御回路は、データ書き込み時に前記
書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する際、
前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し、電源電圧
より高い電圧を供給する。
【0019】前記制御回路は、データ書き込み時に前記
書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する際、
前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し、前記書き
込み非選択電位より少なくとも前記不揮発性メモリセル
の閾値電圧分高い電圧を供給する。
【0020】前記制御回路は、データ書き込み時に、前
記第1の電圧供給回路から書き込み非選択電位を前記第
2の共通信号線及び前記第2の選択ゲートに供給し、次
いで第2の電圧供給回路より前記不揮発性メモリセルの
制御ゲートに、前記不揮発性メモリセルのチャネルと前
記制御ゲートとの容量結合により昇圧された書き込み禁
止電圧を生成するための電圧を供給し、この後前記第2
の選択ゲートを接地電位として、前記第1の選択ゲート
に第1の選択ゲート電圧を供給する。
【0021】前記制御回路は、データ書き込み時に、前
記第1の電圧供給回路から書き込み非選択電位を前記第
2の共通信号線及び前記第2の選択ゲートに供給し、次
いで第2の電圧供給回路より前記不揮発性メモリセルの
制御ゲートに、前記不揮発性メモリセルのチャネルと前
記制御ゲートとの容量結合により昇圧された書き込み禁
止電圧を生成するための電圧を供給し、この後前記第2
の選択ゲートを接地電位として、前記第1の選択ゲート
を第1に選択ゲート電圧とし、さらに、前記第2の共通
信号線を前記書き込み非選択電位から電源電圧に下げ
る。
【0022】前記制御回路は、データ書き込み時に、前
記第1の電圧供給回路から書き込み非選択電位を前記第
2の共通信号線及び前記第2の選択ゲートに供給すると
ともに、第2の電圧供給回路より前記不揮発性メモリセ
ルの制御ゲートに前記書き込み非選択電位を供給し、次
いで前記第2の電圧供給回路より前記不揮発性メモリの
制御ゲートに前記不揮発性メモリセルのチャネルと前記
制御ゲートとの容量結合により昇圧された書き込み禁止
電圧を生成するための電圧を供給し、この後前記第2の
選択ゲートを接地電位として、前記第1の選択ゲートに
第1の選択ゲート電圧を供給する。
【0023】また、この発明は、少なくとも1つの不揮
発性メモリセルを含むメモリセル部と、前記メモリセル
部の一端に接続された第1の共通信号線と、前記メモリ
セル部の他端に接続された第2の共通信号線と、前記メ
モリセル部の一端を前記第1の共通信号線に接続する第
1の選択ゲートと、前記メモリセル部の他端を前記第2
の共通信号線に接続する第2の選択ゲートと、前記第2
の共通信号線に接続され、書き込み非選択電位を前記第
2の共通信号線に供給する第1の電圧供給回路と、前記
第1、第2の選択ゲート、及び前記不揮発性メモリセル
の制御ゲートに所定の電圧を供給する第2の電圧供給回
路と、データ書き込み時に、前記第2の電圧供給回路よ
り前記第1の選択ゲートに対して接地電位を供給し、前
記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し前記書き込み
非選択電位より少なくとも前記不揮発性メモリセルの閾
値電圧分高い電圧を供給し、前記第2の選択ゲートに対
し前記書き込み非選択電位より少なくとも前記第2の選
択ゲートの閾値電圧分高い電圧を供給して、前記メモリ
セル部に前記書き込み非選択電位を供給し、前記第2の
選択ゲートに対して接地電位を供給することにより前記
メモリセル部を書き込み非選択状態に設定した後、前記
第1の選択ゲートに対し第1の選択ゲート電圧を供給し
て、前記メモリセル部に所望の書き込み状態を設定する
制御回路とを具備している。
【0024】さらに、この発明は、少なくとも1つの不
揮発性メモリセルを含むメモリセル部と、前記メモリセ
ル部の一端に接続された第1の共通信号線と、前記メモ
リセル部の他端に接続された第2の共通信号線と、前記
メモリセル部の一端を前記第1の共通信号線に接続する
第1の選択ゲートと、前記メモリセル部の他端を前記第
2の共通信号線に接続する第2の選択ゲートと、前記第
2の共通信号線及び第2の選択ゲートに接続され、書き
込み非選択電位を前記第2の共通信号線及び第2の選択
ゲートに供給する第1の電圧供給回路と、前記第1の選
択ゲート、及び前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに
所定の電圧を供給する第2の電圧供給回路と、データ書
き込み時に、前記第2の電圧供給回路より前記第1の選
択ゲート及び前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対
して接地電位を供給し、前記第2の選択ゲート及び前記
第2の共通信号線に対し前記書き込み非選択電位を供給
して、前記メモリセル部を書き込み非選択状態に設定し
た後、前記第2の選択ゲートに対して接地電位を供給
し、さらに、前記第1の選択ゲートに対し第1の選択ゲ
ート電圧を供給して、前記メモリセル部に所望の書き込
み状態を設定する制御回路とを具備している。
【0025】前記制御回路は、前記第1の電圧供給回路
から前記第2の選択ゲート及び第2の共通信号線に前記
書き込み非選択電位を供給した後、前記第2の電圧供給
回路から前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し、
前記不揮発性メモリセルのチヤネルと前記制御ゲートと
の容量結合により昇圧された書き込み禁止電圧を生成す
るための電圧を供給する。
【0026】前記制御回路は、前記第1の電圧供給回路
から前記メモリセル部に前記書き込み非選択電位を供給
した後、前記第2の電圧供給回路から前記不揮発性メモ
リセルの制御ゲートに対し、前記不揮発性メモリセルの
チヤネルと前記制御ゲートとの容量結合により昇圧され
た書き込み禁止電圧を生成するための電圧を供給する。
【0027】前記第2の電圧供給回路は、前記不揮発性
メモリセルの制御ゲートに対し前記書き込み禁止電圧を
生成するための電圧を供給した後に、前記第1の選択ゲ
ートに対し前記第1の選択ゲート電圧を供給する。
【0028】前記第2の電圧供給回路は、前記第1の選
択ゲートに対し第1の選択ゲート電圧を供給した後に、
前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し前記書き込
み禁止電圧を生成するための電圧を供給する。
【0029】前記メモリセル部の書き込み状態は、前記
第1の共通信号線に供給される書き込みデータに応じて
設定される。
【0030】前記第1の共通信号線に第1の書き込みデ
ータが供給された場合に前記メモリセル部に設定された
書き込み非選択状態は書き込み選択状態にされ、前記第
1の共通信号線に前記第1の書き込みデータと異なる論
理レベルの第2の書き込みデータが供給された場合に
は、前記メモリセル部に設定された書き込み非選択状態
が保持される。
【0031】前記第1の選択ゲートは、前記第1の共通
信号線に第1の書き込みデータが供給された場合にオン
状態となり、オン状態の前記第1の選択ゲートを介した
前記メモリセル部から前記第1の共通信号線への放電に
より前記メモリセル部に設定された書き込み非選択状態
が書き込み選択状態になり、前記第1の共通信号線に前
記第1の書き込みデータと異なる論理レベルの第2の書
き込みデータが供給された場合には、前記第1の選択ゲ
ートがオフ状態となり、前記メモリセル部に設定された
書き込み非選択状態が保持される。
【0032】前記書き込み非選択電位は、電源電圧以上
の電圧である。
【0033】前記第1の共通信号線には、前記不揮発性
メモリセルヘの書き込みデータをラッチするビット線制
御回路が接続される。
【0034】前記第1の共通信号線はビット線であり、
前記第2の共通信号線はソース線であり、前記ソース線
がワード線に共通接続される複数のメモリセル部で共有
される。
【0035】前記メモリセル部は直列接続された複数の
不揮発性メモリセルを含み、前記第1の共通信号線側の
不揮発性メモリセルから順次データの書き込みが行われ
る。
【0036】前記データの読み出し時に前記不揮発性メ
モリセルの制御ゲートに供給される読み出し電圧を発生
する読み出し電圧発生回路をさらに具備する。
【0037】前記第1の電圧供給回路は、前記読み出し
電圧発生回路から出力された読み出し電圧を、前記第2
の共通信号線に転送する。
【0038】前記読み出し電圧発生回路は、昇圧回路
と、前記昇圧回路の出力電圧を所定の電圧に制限するリ
ミット回路を含み、前記リミット回路は、データ書き込
み時と読み出し時とで、前記出力電圧を異なる電位に設
定する。
【0039】前記メモリセル部が前記書き込み非選択状
態から放電された書き込み選択状態、及び前記メモリセ
ル部に前記書き込み非選択状態が保持された状態が、そ
れぞれ第1、第2の書き込み状態を形成する。
【0040】前記第1の選択ゲート電圧は電源電圧であ
る。
【0041】前記第2の書き込みデータとしては電源電
圧より低い電圧が供給される。
【0042】さらに、この発明は、少なくとも一つの不
揮発性メモリセルを含むメモリセル部と、前記メモリセ
ル部の一端に接続された第1の共通信号線と、前記第1
の共通信号線に電源電圧よりも低い書き込みデータを供
給し、前記メモリセル部の選択された不揮発性メモリセ
ルに所望の書き込み状態を設定する制御回路とを具備し
ている。
【0043】前記第1の共通信号線に接地電位が供給さ
れた場合には、前記メモリセル部は書き込み選択状態に
設定され、前記第1の共通信号線に接地電位よりも高く
電源電圧よりも低い電圧が供給された場合には、前記メ
モリセル部は書き込み非選択状態に設定される。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0045】図1は、NANDセル型EEPROMの構
成を示すブロック図である。メモリセルアレイ1A、1
Bには、それぞれ行方向、列方向にNANDセルが配置
されている。これらメモリセルアレイ1A、1Bはオー
プンビット線方式であるため、メモリセルアレイ1A、
1Bの相互間にはデータの書き込み、読み出しを行うラ
ッチ手段を兼用するセンスアンプ回路2が配置されてい
る。このセンスアンプ回路2はメモリセルアレイ1A、
1Bのビット線に接続されている。カラムデコーダ4は
センスアンプ回路2に接続され、ロウデコーダ3A、3
Bは各メモリセルアレイ1A、1Bに接続されている。
【0046】アドレス信号Addを保持するアドレスバ
ッファ5は前記カラムデコーダ4及び前記ロウデコーダ
3A、3Bに接続されている。カラムデコーダ4はアド
レスバッファ5から供給されるアドレス信号に従ってビ
ット線を選択し、ロウデコーダ3A、3Bはアドレスバ
ッファ5から供給されるアドレス信号に従ってワード線
や選択ゲートをそれぞれ選択する。
【0047】前記センスアンプ回路2には入出力データ
を増幅するためのI/Oセンスアンプ6が接続され、こ
のI/Oセンスアンプ6にはチップ外部とデータの入出
力を行う入出力バッファ7が接続されている。さらに、
前記メモリセルアレイ1A、1Bには基板電位を制御す
る基板電位制御回路8、及び後述するソース線に電位を
供給するソース線バイアス回路9が接続されている。こ
のソース線バイアス回路9はデータの読み出し時、ベリ
ファイ読み出し時にソース線を接地し、書き込み時にソ
ース線を書き込み非選択電位に設定する。
【0048】前記ロウデコーダ3A、3Bには、ワード
線に電位を供給するワード線バイアス回路10、及び選
択ゲートに電位を供給する選択ゲートバイアス回路11
が接続されている。これらワード線バイアス回路10、
選択ゲートバイアス回路11、及び前記ソース線バイア
ス回路9には読み出し昇圧回路12が接続されている。
この読み出し昇圧回路12は、データの読み出し時、ベ
リファイ読み出し時に選択ゲート、制御ゲートに印加す
る電源電圧Vccより高い昇圧電圧、例えば4.5V、6
Vを発生する。すなわち、データの読み出し時、ベリフ
ァイ読み出し時には、昇圧電圧はワード線バイアス回路
10、選択ゲートバイアス回路11、換言すれば、第1
の電圧供給回路に供給される。一方、書き込み時には、
読み出し昇圧回路12の出力としての昇圧電位は第2の
電圧供給回路としてのソース線バイアス回路9に供給さ
れる。制御回路13は、前記ソース線バイアス回路9、
選択ゲートバイアス回路11、読み出し昇圧回路12、
基板電圧制御回路8等を制御し、データの書き込み、読
み出し、ベリファイ、消去動作を実行する。
【0049】図2は前記メモリセルアレイ1Aの一例を
示している。メモリセルアレイ1Aと1Bはほぼ同様の
構成である。例えば8個のメモリセルと第1、第2の選
択ゲートからなる複数のNANDセル21は、行方向、
列方向にマトリクス状に配設されている。各NANDセ
ルの第1の選択ゲートトランジスタQ21は、それぞれ
ビット線BL0A、BL1A、BL2A、BL3A、B
L4A…BL63Aに接続されている。各NANDセル
の第2の選択ゲートトランジスタQ22は、それぞれ行
方向に配置されたソース線SLに接続され、このソース
線SLは列方向に配置されたソースバイアス線SBLに
接続されている。ソース線SLは例えば64本のビット
線毎に1箇所、コンタクトを介してアルミニウムや、ポ
リシリコン等からなるソースバイアス線SBLに接続さ
れる。このソースバイアス線SBLは前記ソース線バイ
アス回路9に接続されている。
【0050】1ページは例えば256バイト(256×
8)個のメモリセルから構成される。1ページ分のメモ
リセルはほぼ同時に書き込みが行われる。1ブロックは
例えば2048バイト(2048×8)個のメモリセル
から構成される。1ブロック分のメモリセルはほぼ同時
に消去される。
【0051】図3は、図1に示すセンスアンプ回路2を
具体的に示すものであり、例えばメモリセルアレイ1A
のビット線BL1Aと、メモリセルアレイ1Bのビット
線BL1Bが接続されるセンスアンプSA1、及びその
周辺回路を示している。このセンスアンプSA1はデー
タラッチ回路を兼用している。このセンスアンプSA1
はセンスアンプ活性化信号φN 、φP により活性化され
る。このセンスアンプSA1のノードN1 とデータ線/
IOの相互間にはトランジスタQ31が接続され、ノー
ドN2 とデータ線IOの相互間にはトランジスタQ32
が接続されている。これらトランジスタQ31、Q32
は前記カラムデコーダ4から供給されるカラム選択信号
CSL1 によって制御される。
【0052】前記センスアンプSA1のノードN1 とノ
ードN2 との間にはイコライズ信号φE により制御され
るトランジスタQ33、Q34が接続されている。これ
らトランジスタQ33、Q34の相互接続点には電源V
cc/2が供給されている。イコライズ信号φE によりト
ランジスタQ33、Q34が導通されると、ノード
1 、N2 は電源Vcc/2にイコライズされる。
【0053】ビット線BL1AとセンスアンプSA1の
ノードN1 との間にはビット線選択信号SS1 により制
御されるトランジスタQ35と、センスアンプ選択信号
Aにより制御されるトランジスタQ36が接続されて
いる。また、ビット線BL1BとセンスアンプSA1の
ノードN2 との間にはビット線選択信号SS1 により制
御されるトランジスタQ37と、センスアンプ選択信号
B により制御されるトランジスタQ38が接続されて
いる。前記トランジスタQ35とQ36の相互接続点と
電源端子31との間にはプリチャージ信号PRA1により
制御されるトランジスタQ39が接続されている。電源
端子31にはプリチャージ電圧VA1が供給されている。
トランジスタQ39はプリチャージ信号PRA1に応じて
ビット線BL1Aをプリチャージする。前記トランジス
タQ37とQ38の相互接続点と電源端子32との間に
はプリチャージ信号PRB1により制御されるトランジス
タQ40が接続されている。電源端子32にはプリチャ
ージ電圧VB1が供給されている。トランジスタQ40は
プリチャージ信号PRB1に応じてビット線BL1Bをプ
リチャージする。
【0054】前記トランジスタQ35とQ36の相互接
続点と電源端子33との間にはトランジスタQ41、Q
42が接続されている。電源端子33にはベリファイ電
圧VrAが供給されている。トランジスタQ41のゲート
は前記ノードN1 に接続され、トランジスタQ42のゲ
ートにはベリファイ信号VRFYA が供給されている。
また、前記トランジスタQ37とQ38の相互接続点と
電源端子34との間にはトランジスタQ43、Q44が
接続されている。電源端子34にはベリファイ電圧VrB
が供給されている。トランジスタQ43のゲートは前記
ノードN2 に接続され、トランジスタQ44のゲートに
はベリファイ信号VRFYB が供給されている。
【0055】図4は、上記読み出し昇圧回路12の一例
を示している。電源電圧Vccが入力される端子51と出
力ノード52の間には、ダイオード接続されたトランジ
スタQ51、Q52〜Q55が接続されている。これら
トランジスタQ51〜Q55の相互接続点には、それぞ
れキャパシタC51〜C54の一端が接続されている。
これらキャパシタC51〜C54の他端には、パルス発
生回路53により発生される例えば図5に示すような、
駆動パルス信号φ1 、φ2 が供給される。また、トラン
ジスタQ51のゲートには、制御信号φrdが供給されて
いる。読み出し昇圧回路12を活性化する場合、制御信
号φrdがハイレベルとされ、この状態において、キャパ
シタC51〜C54に駆動パルス信号φ1 、φ2 を供給
することにより、出力ノード52から昇圧電圧Vout
出力される。読み出し昇圧回路12を非活性状態とする
場合、制御信号φrdがローレベルとされる。さらに、前
記出力ノード52と接地間には、昇圧電圧Vout を所定
の電圧にリミットするリミット回路54が接続されてい
る。
【0056】図6は、ソース線バイアス回路9の一例を
示している。スイッチ回路61は、データの書き込み時
に、前記読み出し昇圧回路12から出力され、ソース線
に供給する電位、すなわち書き込み非選択電位としての
昇圧電圧Vout をソース線に供給する回路である。この
スイッチ回路61はNチャネルトランジスタQ61、Q
62、Q63、Q64、及びキャパシタC61によって
構成されている。トランジスタQ61の電流通路の一端
には電圧Vatが供給され、ゲートには電源電圧Vccが供
給されている。このトランジスタQ61の電流通路の他
端はトランジスタQ62の電流通路の一端、トランジス
タQ63のゲート、トランジスタQ64のゲートに接続
されている。前記トランジスタQ62の電流通路の他端
は、トランジスタQ62のゲート、前記トランジスタQ
63の電流通路の一端、及びキャパシタC61の一方電
極に接続されている。このキャパシタC61の他方電極
には駆動パルス信号φ3 が供給されている。
【0057】前記トランジスタQ63の電流通路の他端
は前記トランジスタQ64の電流通路の一端に接続され
ている。この電流通路の一端には前記読み出し昇圧回路
12から出力される昇圧電圧Vout が供給される。前記
トランジスタQ64の電流通路の他端はトランジスタQ
65を介して接地されるとともに、トランジスタQ66
を介して前記ソース線SLに接続される。前記トランジ
スタQ65のゲートには電圧Vssl が供給され、前記ト
ランジスタQ66のゲートには電圧Vabが供給されてい
る。トランジスタQ66は閾値電圧が−1Vのデプレシ
ョンタイプトランジスタであり、20Vの電圧に耐え得
る高耐圧トランジスタである。このトランジスタQ66
は消去時にオフ状態とされ、ソース線に印加される消去
電圧20VがトランジスタQ64、Q65に印加されな
いようにする。読み出し、あるいはベリファイ読み出し
時に電圧Vssl はハイレベルとされ、前記トランジスタ
Q65はソース線を接地する。
【0058】前記スイッチ回路61は、書き込み時に信
号Vatがハイレベルとなり、図7に示す駆動パルス信号
φ3 がキャパシタC61に供給される。読み出し昇圧回
路12から出力される昇圧電圧Vout が書き込み非選択
電位5Vである場合、トランジスタQ64のゲートとし
てのノードNgtは6.5Vに昇圧される。このため、ト
ランジスタQ64は、昇圧電圧Vout (5V)をソース
線SLに転送できる。尚、高速にソース線を充電するた
めにノードNgtをより高電圧にする観点からトランジス
タQ62、Q63には閾値電圧の低いトランジスタを用
いることが望ましい。また、読み出し、ベリファイ読み
出し時において、信号Vatは0Vとなり、トランジスタ
Q64はオフ状態となる。
【0059】一方、前記トランジスタQ66のゲートに
供給される電圧Vabを6V程度に昇圧してもよい。この
ようにした場合、書き込み時に昇圧電圧Vout をトラン
ジスタQ66の閾値分低下することなく高速にソース線
に供給できる。
【0060】図8は、前記リミット回路54を示してい
る。図4に示す読み出し昇圧回路12の出力ノード52
と接地間には、抵抗R1 、R2 、R3 、トランジスタQ
81が直列接続されている。差動増幅器81を構成する
PチャネルトランジスタQ82、Q83の電流通路の一
端は電源端子82に接続されている。トランジスタQ8
2の電流通路の他端はトランジスタQ82、Q83のゲ
ートに接続されるとともに、NチャネルトランジスタQ
84の電流通路の一端に接続されている。このトランジ
スタQ84のゲートには基準電位Vbgr が供給されてい
る。この基準電位Vbgr は、例えば周知のバンド・ギャ
ップ・リファレンス(Band-gap reference)回路からなる
図示せぬ定電圧発生回路によって生成される例えば1.
5Vの電圧である。
【0061】また、前記トランジスタQ83の電流通路
の他端は、NチャネルトランジスタQ85の電流通路の
一端に接続されている。このトランジスタQ85のゲー
トは前記抵抗R1 とR2 の相互接続点に接続されてい
る。前記トランジスタQ84、Q85の電流通路の他端
は、NチャネルトランジスタQ86を介して接地されて
いる。このトランジスタQ86と前記トランジスタQ8
1のゲートには信号Vcm l が供給されている。
【0062】さらに、前記抵抗R3 には、Nチャネルト
ランジスタQ87が並列接続されている。このトランジ
スタQ87のゲートには信号Vpgが供給されている。さ
らに、前記トランジスタQ83とトランジスタQ85の
相互接続点から前記パルス発生回路53の動作を制御す
るための信号Vact が出力される。この信号Vact は前
記読み出し昇圧回路12の駆動パルス信号φ1 、φ2
発生するパルス発生回路53に供給される。
【0063】上記構成において、信号Vcml は電圧リミ
ット回路を非活性化する場合、0Vに設定され、活性化
する場合、電源電圧Vccに設定される。電圧リミット回
路を活性化した状態において、書き込み時に信号Vpg
ハイレベルに設定すると、読み出し昇圧回路12から出
力される昇圧電圧Vout は(1)式で示すようになる。
【0064】 Vout =Vbgr ×(R1 +R2 )/R2 …(1) また、昇圧電圧Vout が電源電圧Vccより小さい場合、
差動増幅器81の出力信号Vact はハイレベルとなる。
このため、パルス発生回路53から、図5に示す駆動パ
ルス信号φ1 、φ2 が出力され、読み出し昇圧回路12
から出力される昇圧電圧Vout が上昇される。
【0065】一方、昇圧電圧Vout が電源電圧Vccより
大きい場合、差動増幅器81の出力信号Vact はローレ
ベルとなる。このため、パルス発生回路53の駆動パル
ス信号φ1 、φ2 はそれぞれハイレベル、ローレベルに
固定される。したがって、読み出し昇圧回路12は動作
が停止される。
【0066】さらに、読み出し時に昇圧電圧Vout
4.5Vの電圧とする場合、信号Vpgがローレベルに設
定される。この場合、読み出し昇圧回路12から出力さ
れる昇圧電圧Vout は(2)式で示すようになる。
【0067】 Vout =Vbgr ×(R1 +R2 +R3 )/(R2 +R3 ) …(2) 上記構成において、書き込み、及びベリファイ読み出し
動作について説明する。
【0068】先ず、書き込み動作について説明する。
【0069】図2に示すメモリセルMC1に書き込みを
行う場合の動作について、図9を参照して説明する。
【0070】図2に示すメモリセルMC1に書き込むデ
ータは、図3に示すセンスアンプ回路SA1 にラッチさ
れる。“0”書き込みの場合、センスアンプ回路SA1
のノードN1 は0V、ノードN2 は3Vとなる。また、
“1”書き込みの場合、ノードN1 は3V、ノードN2
は0Vとなる。
【0071】書き込み動作において、先ず、時刻t1に
ソース線SL(ソースバイアス線SBL)を電源電圧
(Vcc=例えば3V)よりも高く消去電圧より低い書き
込み非選択電位としての電圧Vsl(例えば4.5V)と
し、第2の選択ゲート線SG2を電圧Vsl、第1の選択
ゲート線SG1を接地電位(Vss=0V)とする。電圧
Vslは前述した読み出し昇圧回路12から供給される。
その結果、ソース線側の第2の選択ゲート線SG2はオ
フし、フローティングとなる。この時、制御ゲート線C
G1〜CG8は電源電圧Vcc(3V)とされ、時刻t2
に10Vとされる。この結果、各メモリセルのチャネル
の電位はVsl−Vthsg(Vthsgはソース線に接続される
選択ゲートの基板バイアス効果も含めた閾値電圧)から
制御ゲートとの間の容量結合により上昇する。従来例で
はメモリセルのチャネルの電位はVcc−Vthsgから制御
ゲートとの間の容量結合により上昇していた。しかし、
本発明ではVcc−Vthsgよりも高いVsl−Vthsgから上
昇する。このため、メモリセルのチャネルの電位は従来
例よりも高い例えば8Vまで上昇する。
【0072】また、この時、第2の選択ゲート線SG2
に電圧Vslよりも高い電圧、例えばVsl+Vthsg、ある
いはVsl+2Vthsgを印加し、メモリセルのチャネルの
電位をVslとしても良い。さらに、第2の選択ゲート線
SG2を電圧Vslよりも高い電圧としてチャネルの電位
を電圧Vslとし、この後、第2の選択ゲート線SG2を
電圧Vslとすることにより第2の選択ゲート線SG2を
オフ状態とし、その後に制御ゲート線CG1〜CG8の
電圧を10Vとしても良い。
【0073】ビット線は、時刻t2以前に、センスアン
プ回路SA1にラッチされたデータに応じて、電源電圧
Vccか接地電位Vssとされている。この状態において、
時刻t3において、第2の選択ゲート線SG2が接地電
位Vssとされ、時刻t4において、第1の選択ゲート線
SG1が電源電圧Vccとされる。“0”書き込みの場
合、第1の選択ゲートトランジスタQ21が導通するた
め、各メモリセルの充電電圧は第1の選択ゲートトラン
ジスタQ21を介してビット線に放電される。また、
“1”書き込みの場合、第1の選択ゲートトランジスタ
Q21は非導通であるため、各メモリセルのチャネルの
電圧は8Vに保持される。
【0074】この後、時刻t5において、選択された制
御ゲート線CG1に書き込み用の高電圧20Vが供給さ
れる。この場合、“0”書き込みのメモリセルはチャネ
ルと制御ゲートの電位差がほぼ20Vとなるため、浮遊
ゲートに電子が注入される。一方、“1”書き込みのメ
モリセルはチャネルが8Vに充電されているため、チャ
ネルと制御ゲートの電位差は小さく、浮遊ゲートに電子
が注入されることはない。
【0075】書き込み終了後、制御ゲート、選択ゲー
ト、ビット線が順次放電され、書き込み動作が終了す
る。
【0076】上記実施例によれば、データの書き込み時
にソース線SLに電源電圧より高く書き込み電圧より低
い電圧を印加し、メモリセルのチャネルがフローティン
グ状態となる前の予備充電電位を電源電圧より高いレベ
ルに設定している。このため、メモリセルのチャネルは
制御ゲートの電位に応じて、さらに高い電位の書込み禁
止電圧にセルフブーストされる。したがって、選択され
た制御ゲートに書き込み用の高電圧が印加された場合、
“1”書き込みされるメモリセルの誤書き込みを確実に
防止できる。
【0077】ところで、メモリセルのチャネルに電源電
圧Vccよりも高い電位を供給する場合、この高電位をビ
ット線側から印加することも考えられる。この場合、ビ
ット線に接続され、センスアンプ等の回路を構成するト
ランジスタに高電圧が印加される。このため、トランジ
スタの信頼性が悪化するという問題がある。そこで、こ
れらトランジスタを高耐圧のトランジスタに代えること
が考えられる。しかし、高耐圧トランジスタはサイズが
大きいため、センスアンプの面積が大きくなる。センス
アンプは1チップ内に例えば4000個設けられるた
め、センスアンプの面積増加はチップサイズの大幅な増
大を招く。
【0078】これに対して、上記実施例では、ソース線
から書き込み非選択電位を供給している。ソース線に関
する回路は複数のNANDセルに対して共用されるた
め、センスアンプに比べて素子数が大幅に少ない。すな
わち、周辺回路部に1個から数個の回路を設けるだけで
よい。したがって、ビット線側から高電位を供給する場
合に比べて、チップサイズの増大を防止できる。尚、高
電圧の印加によるストレスの低減を考慮すると、この場
合でもソース線に供給される電圧を消去電圧(例えば2
0V)よりも低く設定することが望まれる。
【0079】しかも、この実施例の場合、前記電圧Vsl
は、前記読み出し用昇圧回路12が出力した昇圧電圧V
out を転送することにより供給している。読み出し用昇
圧回路12は、通常読み出し時に選択ゲート及び制御ゲ
ートに例えば電圧4.5Vを印加するために用いられ、
書き込み時には動作していない。したがって、この読み
出し用昇圧回路12を書き込み時に動作させ、昇圧電圧
Vout を発生することにより、チップ面積の増大を防止
できる。但し、前記昇圧電圧Vout を生成する回路は、
読み出し昇圧回路に限らず、新たな昇圧回路を設けても
よいし、消去電圧発生回路を用いてもよい。
【0080】また、NANDセル型EEPROMでは消
去時にメモリセルのpウエル、及びメモリセルのソース
線に20Vを印加するように、ソース線には高電圧の供
給回路が設けられる場合がある。この時は、図6におい
て、ソース線SLに20Vが印加されることになるた
め、従来もソース線側には高耐圧トランジスタQ66が
設けられている。したがって、本発明のようにソース線
から電圧Vsl(例えば4.5V)を与える場合、ソース
線に接続された前記供給回路を用いても新たに設ける回
路素子数は少なくてよい。このため、ビット線側から高
電位を与える場合のように面積が増大しない。
【0081】上記書き込み動作のタイミングは大いに任
意性を有している。すなわち、ソース線に電圧Vslを印
加するタイミングや、選択ゲートに電圧を印加するタイ
ミングは適宜変えることが可能である。
【0082】すなわち、図10に示すように、時刻t1
において、ソース線SLと、制御ゲート線CG1〜CG
8を同時に電圧Vsl(4.5V)としても良い。この場
合、ソース線の電位をメモリセルのチャネルに十分に伝
達することが可能であり、制御ゲート(ワード線)を高
速に昇圧できる。
【0083】また、図11に示すように、例えば書き込
みデータをロードしている間に、先ず、ソース線SLを
電圧Vsl(4.5V)とし、この後、制御ゲート線CG
1〜CG8、第2の選択ゲート線SG2を電圧Vslとし
ても良い。この場合、ソース線を先に充電しているた
め、高速な書き込みが可能となる。
【0084】図12は、別の動作タイミングを示してい
る。
【0085】書き込み動作が開始されると、先ず時刻t
1にソース線SLを電源電圧Vccよりも高いVsl(例え
ば4.5V)、第2の選択ゲート線SG2を電圧Vas、
第1の選択ゲート線SG1を接地電位Vssとする。電圧
Vasはソース線の電圧Vslを選択ゲートの閾値電圧分だ
け低下することなく、メモリセルのチャネルに転送でき
る電圧であり、例えばVsl+Vthsgとすればよい。一
方、制御ゲート線CG1〜CG8には電圧Vasc を印加
する。電圧Vasc はソース線の電位Vslをメモリセルの
閾値電圧分だけ低下することなく、チャネルに転送でき
る電圧であり、例えばVsl+Vthcell(Vthcellは
“0”状態(書き込み状態)のメモリセルの基板バイア
ス効果も含めた閾値電圧)とすればよい。回路を簡易に
するために、電圧Vasと電圧Vasc を同電位としても良
い。
【0086】メモリセルのチャネルを電圧Vslに充電し
た後、時刻t1A’において、第2の選択ゲート線SG
2を接地電位とし、この後、時刻t1B’で第1の選択
ゲート線SG1を電源電圧Vcc(例えば3V)とする。
続いて、時刻t2において、制御ゲート線CG1〜CG
8を電圧10Vとする。この結果、メモリセルのチャネ
ルの電位はVslから制御ゲートとの間の容量結合により
上昇する。
【0087】この実施例によれば、メモリセルのチャネ
ルの電位はVslから制御ゲートとの間の容量結合により
上昇する。このため、初期電圧が高く設定されているた
め、チャネルの電位は従来より一層高く上昇する。した
がって、誤書き込みを確実に防止できる。その後、時刻
t5において、選択された制御ゲート線CG1が20V
となり、選択されたメモリセルにデータが書込まれる。
【0088】書き込み終了後、制御ゲート、選択ゲー
ト、ビット線が順次放電されて書き込み動作は終了す
る。
【0089】図13は、さらに他の例を示している。時
刻t1に選択ゲートSG2を電圧Vas(例えばVsl+V
thsgあるいはVsl+2Vthsg)に設定し、メモリセルの
チャネルをソース線の電圧Vslに設定した後、時刻t1
A’に選択ゲートSG2を電圧Vslに設定する。これに
より選択ゲートSG2はオフとなる。時刻t2に制御ゲ
ートCG1,CG2,…CG8が10Vとなり、チャネ
ルが8V程度に昇圧される。その後、時刻t2Aに選択
ゲートSG2が0V、時刻t2Bに選択ゲートSG1が
電源電圧Vccになることにより、ビット線の書き込みデ
ータがメモリセルに転送される。つまり、“1”書き込
み(書き込み非選択)の場合には選択ゲートSG1がオ
フするため、メモりセルのチャネルは8Vを保持する。
また、“0”書き込みの場合には、選択ゲーとSG1が
オンするため、メモリセルのチャネルは接地される。こ
の例によっても図12を用いて説明した場合と同様に誤
書き込みを確実に防止可能な効果を得ることができる。
【0090】或いは、図14に示すようなタイミングで
もよい。すなわち、図14に示すタイミングの場合、時
刻t5に選択した制御ゲートCG1が20Vに昇圧され
た後、時刻t5Aで選択ゲートSG2が0Vに接地され
る。この例によっても図12を用いて説明した場合と同
様に誤書き込みを確実に防止可能な効果を得ることがで
きる。
【0091】その後、書き込みが十分に行われたかを調
べるベリファイリードが行われる。図15はベリファイ
読み出しのタイミングを示している。
【0092】図15において、先ずプリチャージ信号P
A1、PRB1が接地電位Vssから電源電位Vccとなり
(時刻tv1)、ビット線BL1AがVA1(例えば1.
7V)にビット線BL1B(ダミービット線)がV
B1(例えば1.5V)にプリチャージされる(時刻tv
2)。
【0093】プリチャージが終了すると、プリチャージ
信号PRA1、PRB1が電源電圧Vssとなり、ビット線B
L1Aはフローティング状態となる。この後、ロウデコ
ーダ3Aから選択ゲート、制御ゲートに所定の電圧が印
加される(時刻tv3)。すなわち、制御ゲート線CG
1に0.5V、制御ゲート線CG2〜CG8に電圧4.
5V、第1、第2の選択ゲートSG1、SG2に4.5
Vがそれぞれ供給される。これら制御ゲート線、第1、
第2の選択ゲートに供給される4.5Vは、前記読み出
し昇圧回路12によって電源電圧Vccから昇圧された電
圧であり、前記ワード線バイアス回路10を介して制御
ゲート、第1、第2の選択ゲートに供給される。メモリ
セルMC1が十分に“0”書き込みされている場合、メ
モリセルの閾値電圧は正であるためセル電流は流れな
い。このため、ビット線BL1Aの電位は1.7Vのま
まである。また、メモリセルに“1”書き込みされた場
合、又は十分に“0”書き込みがなされていない場合、
メモリセルにセル電流が流れ、ビット線BL1Aの電位
は下がり1.5V以下になる。この間、ビット線BL1
Bはプリチャージ電位1.5Vに保たれる。
【0094】その後、時刻tv4において、ベリファイ
信号VRFYA を電源電圧Vccとして“1”書き込みす
る場合のビット線BL1AをVrA(1.7Vよりも大き
い電圧)に充電する。
【0095】その後、時刻tv5に、センスアンプ活性
化信号φP が電源電圧Vcc、センスアンプ活性化信号φ
N が接地電位となり、センスアンプSA1が不活性化さ
れる。この後、時刻tv6に、イコライズ信号φE が電
源電圧Vccになると、センスアンプSA1がイコライズ
され、ノードN1、N2がVcc/2(例えば1.5V)
となる。時刻tv7に、センスアンプ選択信号SA 、S
B が電源電圧Vccになり、ビット線とセンスアンプが接
続された後、センスアンプ活性化信号φN が電源電圧V
cc、φP が接地電位となり、ビット線BL1Aとダミー
ビット線BL1Bの電位差が増幅され、再書き込みデー
タがラッチされる(時刻tv8)。つまり“1”書き込
みの場合、又は“0”書き込みが十分に行われていれ
ば、センスアンプSA1のノードN1 は電源電圧,ノー
ドN2 が接地電位となり、以降、“0”書き込みは行わ
れない。“0”書き込みが不十分の場合、ノードN1
接地電位、ノードN2 は電源電圧となり、追加書き込み
が行われる。
【0096】全てのメモリセルに書き込みが十分に行わ
れると、ベリファイ読み出しの結果、ノードN1 は電源
電圧Vccとなるため、ノードN1 の電位をモニターする
ことにより、書き込み終了を検知できる。
【0097】尚、上記実施例では、オープンビット線方
式の実施例について説明したが、この発明をフォールデ
ィッドビット線方式のメモリセルアレイあるいはシング
ルエンド型のメモリセルアレイに適用することも可能で
ある。
【0098】ところで、従来のNANDセル型EEPR
OMにおいて、書き込み非選択電位はビット線からメモ
リセルのチャネルに転送され、書き込み非選択電位が効
率よくビット線に転送されるよう、ソース線側に位置す
るメモリセルから順にデータが書込まれていた。例えば
図2に示す制御ゲート線CG1、CG2、…CG7、C
G8で選択されるメモリセルにデータを書込む場合、制
御ゲート線CG8に接続されたメモリセルに対して先ず
書き込みを行い、次に、制御ゲート線CG7,CG6,
CG5…CG2、CG1に接続されたメモリセルの順番
でデータが書込まれる。
【0099】これに対して、本発明の場合、書き込み非
選択電位Vslはソース線からメモリセルのチャネルに転
送される。したがって、ソース線の電位Vslを閾値落ち
なくメモリセルのチャネルに転送するためには、ビット
線側に位置するメモリセルからデータを書込めばよい。
例えば図2に示す制御ゲート線CG1、CG2、…CG
7、CG8で選択されるメモリセルにデータを書込む場
合、制御ゲート線CG1に接続されたメモリセルに対し
て先ずデータを書込む。制御ゲート線CG1に接続され
たメモリセルにデータを書き込む場合、制御ゲート線C
G2、CG3、CG4…CG7、CG8に接続されたメ
モリセルは消去状態であるため、閾値電圧は負である。
したがって、ソース線の電位を転送する時、例えば図1
2に示す時刻t1からt1A’の間の制御ゲート線CG
1,CG2,CG3,CG4…CG7、CG8の電位V
asc (図12参照)を例えばVslとしても、ソース線の
電位Vslをメモリセルの閾値分低下することなく、チャ
ネルに転送できる。
【0100】上記のように、ビット線側のメモリセルか
ら書き込みを行えばソース線の電位の転送時に、制御ゲ
ート線CG1、CG2…CG8の電位Vasc が上記実施
例のVsl+Vthcellよりも低めの電圧Vslであっても、
チャネルにVslを転送できる。電位Vasc を低くできれ
ば、図12に示す通り、時刻t2以降に上昇する制御ゲ
ートの電圧の値ΔVasc1、ΔVasc2を大きくすることが
できる。このため、メモリセルのチャネル電位をより上
昇させることができ、メモリセルの信頼性を向上でき
る。制御ゲート線CG1に接続されるメモリセルにデー
タが書込まれた後、制御ゲート線CG2,CG3,CG
4…CG8に接続されるメモリセルの順番にデータが書
き込まれる。
【0101】ソース線の電位Vsl(例えば5V)を選択
した制御ゲート線のメモリセルに転送する際の制御ゲー
ト線CG1、CG2…CG8の電位Vasc (図12参
照)は、ソース線の電位Vslを閾値分だけ低下すること
なく転送できる最小の電圧であることが望ましい。電位
Vasc が大き過ぎた場合、時刻t2以降に上げる制御ゲ
ート電圧の値ΔVasc1、ΔVasc2が小さくなる。その結
果、チャネル電位が低くなり、誤書き込みが生じやすく
なる。したがって、ビット線側に位置するメモリセルか
ら書き込む場合、ソース線の電位Vslを転送するときの
制御ゲートの電圧Vasc を以下のように設定するのが最
適である。
【0102】例えば図2のメモリセルMC1にデータを
書き込む場合、メモリセルMC1、MC2…MC8は全
て閾値電圧が負であるため、制御ゲート線CG1、CG
2…CG8は電圧Vslとすればよい。あるいは、メモリ
セルMC1、MC2…MC8は全て閾値電圧がVdcell
(例えば−1V)以下であるため、Vsl−|Vdcell|
(例えば4V)でもよい。
【0103】また、メモリセルMC2にデータを書き込
む場合、メモリセルMC1のみ閾値電圧が正のことがあ
るため、制御ゲート線CG1はVsl+Vthcell、制御ゲ
ート線CG2、CG3…CG8は電圧Vsl、又はVsl−
|Vdcell |でもよい。ここで、Vthcellは“0”状態
のメモリセルの閾値電圧であり、例えば1Vである。こ
のため、制御ゲート線CG1は6Vとすればよい。
【0104】同様に、メモリセルMC6にデータを書き
込む場合、制御ゲート線CG1、CG2、CG3、CG
4、CG5はVsl+Vthcell、制御ゲート線CG7、C
G8は、電圧Vsl、又はVsl−|Vdcell |とすればよ
い。
【0105】メモリセルMC8にデータを書き込む場
合、制御ゲート線CG1、CG2…CG7はVsl+Vth
cell、制御ゲート線CG8は、電圧Vsl、又はVsl−|
Vdcell |とすればよい。
【0106】一方、いずれのメモリセルにデータを書き
込む場合でも、ソース線の電位Vslをチャネルに転送す
る間は、第1の選択ゲート線SG1は接地電位、第2の
選択ゲート線SG2はVasとすればよい。ここで、Vas
はVslを閾値分だけ低下することなく転送できる電圧で
あり、例えばVsl+Vthsg、あるいはVsl+2Vthsgで
よい。
【0107】図16乃至図18は、それぞれデータの書
き込み時における制御ゲート、選択ゲートの動作タイミ
ングの変形例を示している。
【0108】図16は、図2のメモリセルMC1にデー
タを書き込む場合を示している。時刻t1qに、ソース
線SL、第2の選択ゲートSG2が電源電圧より高く消
去電圧より低い書き込み非選択電位としての電圧Vslに
充電される。この後、時刻t2qに、制御ゲート線CG
1が20V、制御ゲート線CG2、3…8が10Vに昇
圧される。その結果、メモリセルのチャネルは制御ゲー
トCGとの容量結合により8V程度に昇圧される。時刻
t3qに、第2の選択ゲートSG2が0Vとされた後、
時刻t4qに、第1の選択ゲートSG1が電源電圧Vcc
とされる。その結果、“0”書き込みのトランジスタの
チャネルは0Vに放電され、“1”書き込みのトランジ
スタのチャネルは8Vを保持する。
【0109】図17において、時刻t1q…t3q迄の
動作は、図16と同様である。図17では、時刻t3q
に第2の選択ゲートSG2を0Vにした後、ソース線S
Lを電源電圧Vccとしている。
【0110】図18も、時刻t1q…t3q迄の動作
は、図16と同様である。図18では、時刻t3qに第
2の選択ゲートSG2を0Vにした後、ソース線SLを
接地電位0Vとしている。
【0111】上記図16乃至図18に示す制御とした場
合、電圧Vasや電圧Vasc 等を必要としないため、動作
を単純且つ安定とすることができる。しかも、これら電
圧Vasや電圧Vasc を生成するための回路を必要としな
いため、回路の占有面積を縮小できるとともに、消費電
力を低減できる利点を有している。
【0112】図19は、データの書き込み時における制
御ゲート、選択ゲートの動作タイミングのさらなる変形
例を示している。図16に示す動作の場合、時刻t1q
からt2qの間に、制御ゲート線CG1、2…8を接地
電位0Vとしている。これに対して、図19に示す動作
の場合、時刻t1qからt2qの間に、制御ゲート線C
G1、2…8を書き込み非選択電位Vslに設定してい
る。このような動作制御の場合、時刻t1qからt2q
の間に、メモリセルのチャネルをソース線から充電する
ことができる。
【0113】さらに、本発明の書き込み方式では、
“1”書き込みのビット線の電位を電源電圧Vccよりも
低くすることができる。これについて、図29を参照し
て説明する。図29に示すタイミングチャートも図2の
メモリセルMC1にデータを書き込む場合を示してい
る。時刻t1pgにソース線SL、第2の選択ゲート線
SG2が電圧Vslに充電され、その後、時刻t2pgに
制御ゲート線CG1が20V、制御ゲート線CG2、3
…8が10Vに昇圧される。その結果、メモリセルのチ
ャネル電位は制御ゲートCGとの間の容量結合により8
V程度に昇圧される。時刻t3pgに第2の選択ゲート
SG2が0Vにされた後、時刻t4pgに第1の選択ゲ
ートSG1が1Vにされる。この間、“0”書き込みの
ビット線は0V、“1”書き込みのビット線は0.7V
に充電される。ビット線を0.7Vに充電する方法とし
ては、ビット線選択信号SS1を1.6Vとすればよ
い。その結果、“0”書き込みのチャネルは0Vに放電
される。
【0114】一方、“1”書き込みの場合、ビット線の
電位は0.7Vであり、第1の選択ゲートSG1をゲー
ト電極とする選択トランジスタのゲートの閾値電圧は
0.6V程度であるため、第1の選択ゲートはオフす
る。その結果、“1”書き込みのメモリセルのチャネル
電位は8Vを保つ。時刻t3pgに第2の選択ゲートS
G2を0Vにした後、ソース線を電源電圧Vccにしても
よいし、0Vにしてもよい。
【0115】このように、本発明では“1”書き込みを
行うビット線の電位を従来のような外部からチップに供
給される電源電圧、あるいは外部から供給される電源電
圧から降圧されたチップ内電源電圧よりも低くすること
ができる。NAND型フラッシュメモリにおいては、ビ
ット線の容量が大きいため、書き込み時の消費電流の半
分以上がビット線電位の充電に使用される。したがっ
て、“1”書き込みのビット線の電圧を電源電圧、例え
ば3.3Vから0.7Vに低くすることにより、消費電
流を大幅に低減することができる。
【0116】この発明において、データの読み出し動
作、及び消去動作は、例えば従来技術(T.Tanaka et. a
l.: IEEE J.Solid-State Circuit, vol.29, pp.1366-13
73, 1994)と同様である。このため、ここでは、データ
の読み出し動作についてのみ説明する。
【0117】図20を参照して、例えば図2に示すメモ
リセルMC1からデータを読み出す場合について説明す
る。
【0118】先ず、プリチャージ信号PRA1、PRB1
接地電位から電源電圧となり(時刻tr1)、ビット線
BL1Aが電圧VA1(例えば1.7V)、ビット線BL
1Bが電圧VB1(例えば1.5V)にプリチャージされ
る(時刻tr2)。プリチャージが終了すると、プリチ
ャージ信号PRA1、PRB1がともに接地電位となり、ビ
ット線BL1Aはフローティング状態となる。この後、
ローデコーダ3Aから選択ゲート、制御ゲートに所定の
電圧が印加される(時刻tr3)。制御ゲート線CG1
が0V、制御ゲート線CG2〜CG8は4.5V、第
1、第2の選択ゲート線SG1、SG2は4.5Vとな
る。制御ゲート線、選択ゲート線の電位は前記読み出し
昇圧回路12によって電源電圧から昇圧された電位であ
り、ワード線バイアス回路10を介して制御ゲートに供
給されるとともに、選択ゲートバイアス回路11を介し
て選択ゲートに供給される。
【0119】前記メモリセルMC1に記憶されているデ
ータが“0”の場合、メモリセルの閾値電圧は正である
ため、セル電流は流れない。このため、ビット線BL1
Aの電位は1.7Vのままである。また、メモリセルM
C1に記憶されているデータが“1”の場合、メモリセ
ルにセル電流は流れる。このため、ビット線BL1Aの
電位は1.5Vに低下する。この間、(ダミー)ビット
線BL1Bはプリチャージ電位1.5Vに保持される。
【0120】この後、時刻tr4において、センスアン
プ活性化信号φP が電源電圧、φNが接地電位となり、
センスアンプSA1が不活性化される。時刻tr5にお
いて、イコライズ信号φE が電源電圧Vccとなると、セ
ンスアンプSA1がイコライズされ、ノードN1、N2
がVcc/2(例えば1.5V)となる。時刻tr6にお
いて、センスアンプ選択信号SA 、SB が電源電圧とな
り、ビット線とセンスアンプが接続された後、センスア
ンプ活性化信号φN が電源電圧、φP が接地電位とな
り、ビット線BL1Aとビット線BL1Bの電位差が増
幅され、センスアンプSA1に読み出しデータがラッチ
される(時刻tr7)。
【0121】この後、カラム選択信号CSL1がハイレ
ベルとなり、センスアンプSA1にラッチされたデータ
がデータ線IO、/IOを介して外部に出力される。
【0122】また、本発明は、図21、図22、図23
に示すようなメモリセルアレイにも適用できる。図2
1、図22、図23に示すメモリセルアレイにおいて、
各NANDセルのソース側の選択ゲートは、ソース線に
接続されていず、共通信号線としてのビット線に接続さ
れている。図21、図22、図23に示すメモリセルア
レイの相違は、1NANDセルに接続される選択ゲート
トランジスタの数である。図21の場合、2個であり、
図22の場合、4個であり、図23の場合、3個であ
る。図中Eは、閾値電圧VthがVth>0に設定されたエ
ンハンスメント型のトランジスタ(Eタイプ)であり、
Dは閾値電圧VthがVth<0に設定されたデプレション
型トランジスタ(Dタイプ)である。IはDタイプと同
様に閾値電圧が正に設定されたトランジスタである。E
´は、閾値電圧がEタイプ、Dタイプのいずれか、又は
これらと異なった値、例えば0.7Vに設定されたトラ
ンジスタである。
【0123】上記各メモリセルアレイにおいて、各NA
NDの両端にはそれぞれ共通信号線が接続されており、
これら共通信号線のうちの1本がビット線として動作す
る場合、残りの1本がソース線として動作する。例えば
図21、図22、図23に示す共通信号線BL01がビ
ット線として動作する時、書き込み非選択電位は共通信
号線BL1Aを介してメモリセルのチャネルに供給され
る。このようなメモリセルアレイの場合、各共通信号線
BL0A、BL1A…の一端に、図24に示すようにセ
ンスアンプを接続し、各共通信号線BL0A、BL1A
…の他端に、図25に示すようなソース線充電回路19
1を設ければよい。ソース線バイアス回路9(図1に示
す)の出力である電圧Vslは、ソース線充電回路19
1、各共通信号線BL0A、BL1A…を介してメモリ
セルに供給される。前記電圧Vslをトランジスタの閾値
電圧分低下することなく、メモリセルに供給するために
は、図25に示す各トランジスタ191a、191b、
191cのゲートに供給される電圧Vbiを6V程度に昇
圧すればよい。図24に示すセンスアンプは図3に示す
回路とほぼ同様であるため、説明は省略する。
【0124】尚、上記実施例は、本発明をNANDセル
型EEPROMに適用した場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、例えばNOR型、AND
型( A.Nozoe : ISSCC, Digest of Technichal Papers,
1995)、DINOR型( S.Kobayashi : ISSCC, Digest
of Technichal Papers,1995)、Virtual Ground Array
型( Lee, et al. : Symposium on VLSI Circuits, Dig
est of TechnichalPapers,1994 )等のいかなるメモリ
セルアレイに適用することも可能で有る。さらに、フラ
ッシュメモリに限らずマスクROM、EPROM等に適
用することも可能である。
【0125】その他、この発明の要旨を変えない範囲に
おいて、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0126】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、メモリセルのチャネルがフローティング状態となる
前の予備充電電位を高く設定することができる。したが
って、メモリセルのチャネルとワード線との容量結合後
の書き込み禁止電位をさらに高めることが可能であるた
め、誤書き込みマージンを広げることができ、不揮発性
半導体記憶装置の信頼性を向上できる。
【0127】また、メモリセル部のデータが供給される
側と反対側より書き込み非選択電位を供給しているた
め、回路の増大を防止でき、チップサイズの大型化を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のNAND型EEPROMのブロック
図。
【図2】本発明のメモリセルアレイを示す図。
【図3】本発明のセンスアンプ回路を示す回路図。
【図4】図1に示す昇圧回路の一例を示す回路図。
【図5】図4に示す回路を駆動するパルス信号の一例を
示す波形図。
【図6】図1に示すソース線バイアス回路の一例を示す
回路図。
【図7】図6に示す回路を駆動するパルス信号の一例を
示す波形図。
【図8】図4に示すリミット回路の一例を示す回路図。
【図9】本発明に係わる書き込み動作を説明するために
示すタイミング図。
【図10】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図11】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図12】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図13】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図14】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図15】本発明の書き込みベリファイ読み出し動作を
説明するために示すタイミング図。
【図16】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図17】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図18】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図19】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【図20】この発明の読み出し動作を説明するために示
すタイミング図。
【図21】本発明が適用されるメモリセルアレイの他の
例を示す図。
【図22】本発明が適用されるメモリセルアレイの他の
例を示す図。
【図23】本発明が適用されるメモリセルアレイの他の
例を示す図。
【図24】図21、図22、図23に示すメモリセルア
レイに適用されるセンスアンプ回路を示す図。
【図25】図21、図22、図23に示すメモリセルア
レイに適用されるソース線充電回路を示す図。
【図26】図26(a)はNANDセル型EEPROM
のセル構成を示す平面図、図26(b)は図26(a)
の等価回路図。
【図27】図27(a)は図26(a)に示す27a−
27a線に沿った断面図であり、図27(b)は図26
(a)に示す27b−27b線に沿った断面図。
【図28】NANDセル型EEPROMのメモリセルア
レイを示す回路構成図。
【図29】本発明に係わる書き込み動作の他の例を説明
するために示すタイミング図。
【符号の説明】
1A、1B…メモリセルアレイ、 2…センスアンプ回路、 3A、3B…ロウデコーダ、 4…カラムデコーダ、 9…ソース線バイアス回路、 10…ワード線バイアス回路、 11…選択ゲートバイアス回路、 12…読み出し昇圧回路、 13…制御回路、 21…NANDセル、 54…リミット回路、 BL1A、BL1B…ビット線、 SL…ソース線、 SBL…ソースバイアス線、 SA1…センスアンプ 191…ソース線充電回路。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの不揮発性メモリセルを
    含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端側に書き込み非選択電位を供給
    し、この電位を前記メモリセル部に供給した後、前記メ
    モリセル部の他端側から書き込みデータを供給し、前記
    メモリセル部の選択された不揮発性メモリセルに所望の
    書き込み状態を設定する制御回路とを具備することを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの不揮発性メモリセルを
    含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続された第1の共通信号線
    と、 前記メモリセル部の他端に接続された第2の共通信号線
    と、 第2の共通信号線に接続された第1の電圧供給回路と、 前記第1の電圧供給回路から前記第2の共通信号線を介
    して書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する
    ことにより前記メモリセル部を書き込み非選択状態に設
    定した後に、前記第1の共通信号線から前記メモリセル
    部に対し所定の電圧を供給して、前記メモリセル部に所
    望の書き込み状態を設定する制御回路とを具備すること
    を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの不揮発性メモリセルを
    含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続された第1の共通信号線
    と、 前記メモリセル部の他端に接続された第2の共通信号線
    と、 前記第1の共通信号線と前記メモリセル部の間に配設さ
    れた第1の選択ゲートと、 前記第2の共通信号線と前記メモリセル部の間に配設さ
    れた第2の選択ゲートと、 前記第2の共通信号線に接続された第1の電圧供給回路
    と、 前記第1の選択ゲートをオフ状態、前記第2の選択ゲー
    トをオン状態として前記第1の電圧供給回路から前記第
    2の共通信号線を介して書き込み非選択電位を前記メモ
    リセル部に供給することにより前記メモリセル部を書き
    込み非選択状態に設定した後に前記第2の選択ゲートを
    オフ状態とし、前記第1の共通信号線に供給される書き
    込みデータに基づき、前記メモリセル部に所望の書き込
    み状態を設定する制御回路とを具備することを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、データ書き込み時に前
    記書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する
    際、前記第2の選択ゲートに対し、電源電圧より高い電
    圧を供給することを特徴とする請求項3記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路は、データ書き込み時に前
    記書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する
    際、前記第2の選択ゲートに対し、前記書き込み非選択
    電位より少なくとも前記第2の選択ゲートの閾値電圧分
    高い電圧を供給することを特徴とする請求項3記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記制御回路は、データ書き込み時に前
    記書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する
    際、前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し、電源
    電圧より高い電圧を供給することを特徴とする請求項2
    又は3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記制御回路は、データ書き込み時に前
    記書き込み非選択電位を前記メモリセル部に供給する
    際、前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し、前記
    書き込み非選択電位より少なくとも前記不揮発性メモリ
    セルの閾値電圧分高い電圧を供給することを特徴とする
    請求項2又は3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記制御回路は、データ書き込み時に、
    前記第1の電圧供給回路から書き込み非選択電位を前記
    第2の共通信号線及び前記第2の選択ゲートに供給し、
    次いで第2の電圧供給回路より前記不揮発性メモリセル
    の制御ゲートに、前記不揮発性メモリセルのチャネルと
    前記制御ゲートとの容量結合により昇圧された書き込み
    禁止電圧を生成するための電圧を供給し、この後前記第
    2の選択ゲートを接地電位として、前記第1の選択ゲー
    トに第1の選択ゲート電圧を供給することを特徴とする
    請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記制御回路は、データ書き込み時に、
    前記第1の電圧供給回路から書き込み非選択電位を前記
    第2の共通信号線及び前記第2の選択ゲートに供給し、
    次いで第2の電圧供給回路より前記不揮発性メモリセル
    の制御ゲートに、前記不揮発性メモリセルのチャネルと
    前記制御ゲートとの容量結合により昇圧された書き込み
    禁止電圧を生成するための電圧を供給し、この後前記第
    2の選択ゲートを接地電位として、前記第1の選択ゲー
    トを第1に選択ゲート電圧とし、さらに、前記第2の共
    通信号線を前記書き込み非選択電位から電源電圧に下げ
    ることを特徴とする請求項3記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  10. 【請求項10】 前記制御回路は、データ書き込み時
    に、前記第1の電圧供給回路から書き込み非選択電位を
    前記第2の共通信号線及び前記第2の選択ゲートに供給
    するとともに、第2の電圧供給回路より前記不揮発性メ
    モリセルの制御ゲートに前記書き込み非選択電位を供給
    し、次いで前記第2の電圧供給回路より前記不揮発性メ
    モリの制御ゲートに前記不揮発性メモリセルのチャネル
    と前記制御ゲートとの容量結合により昇圧された書き込
    み禁止電圧を生成するための電圧を供給し、この後前記
    第2の選択ゲートを接地電位として、前記第1の選択ゲ
    ートに第1の選択ゲート電圧を供給することを特徴とす
    る請求項3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの不揮発性メモリセル
    を含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続された第1の共通信号線
    と、 前記メモリセル部の他端に接続された第2の共通信号線
    と、 前記メモリセル部の一端を前記第1の共通信号線に接続
    する第1の選択ゲートと、 前記メモリセル部の他端を前記第2の共通信号線に接続
    する第2の選択ゲートと、 前記第2の共通信号線に接続され、書き込み非選択電位
    を前記第2の共通信号線に供給する第1の電圧供給回路
    と、 前記第1、第2の選択ゲート、及び前記不揮発性メモリ
    セルの制御ゲートに所定の電圧を供給する第2の電圧供
    給回路と、 データ書き込み時に、前記第2の電圧供給回路より前記
    第1の選択ゲートに対して接地電位を供給し、前記不揮
    発性メモリセルの制御ゲートに対し前記書き込み非選択
    電位より少なくとも前記不揮発性メモリセルの閾値電圧
    分高い電圧を供給し、前記第2の選択ゲートに対し前記
    書き込み非選択電位より少なくとも前記第2の選択ゲー
    トの閾値電圧分高い電圧を供給して、前記メモリセル部
    に前記書き込み非選択電位を供給し、前記第2の選択ゲ
    ートに対して接地電位を供給することにより前記メモリ
    セル部を書き込み非選択状態に設定した後、前記第1の
    選択ゲートに対し第1の選択ゲート電圧を供給して、前
    記メモリセル部に所望の書き込み状態を設定する制御回
    路とを具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 前記制御回路は、前記第1の電圧供給
    回路から前記メモリセル部に前記書き込み非選択電位を
    供給した後、前記第2の電圧供給回路から前記不揮発性
    メモリセルの制御ゲートに対し、前記不揮発性メモリセ
    ルのチヤネルと前記制御ゲートとの容量結合により昇圧
    された書き込み禁止電圧を生成するための電圧を供給す
    ることを特徴とする請求項11記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの不揮発性メモリセル
    を含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続された第1の共通信号線
    と、 前記メモリセル部の他端に接続された第2の共通信号線
    と、 前記メモリセル部の一端を前記第1の共通信号線に接続
    する第1の選択ゲートと、 前記メモリセル部の他端を前記第2の共通信号線に接続
    する第2の選択ゲートと、 前記第2の共通信号線及び第2の選択ゲートに接続さ
    れ、書き込み非選択電位を前記第2の共通信号線及び第
    2の選択ゲートに供給する第1の電圧供給回路と、 前記第1の選択ゲート、及び前記不揮発性メモリセルの
    制御ゲートに所定の電圧を供給する第2の電圧供給回路
    と、 データ書き込み時に、前記第2の電圧供給回路より前記
    第1の選択ゲート及び前記不揮発性メモリセルの制御ゲ
    ートに対して接地電位を供給し、前記第2の選択ゲート
    及び前記第2の共通信号線に対し前記書き込み非選択電
    位を供給して、前記メモリセル部を書き込み非選択状態
    に設定した後、前記第2の選択ゲートに対して接地電位
    を供給し、さらに、前記第1の選択ゲートに対し第1の
    選択ゲート電圧を供給して、前記メモリセル部に所望の
    書き込み状態を設定する制御回路とを具備することを特
    徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記制御回路は、前記第1の電圧供給
    回路から前記第2の選択ゲート及び第2の共通信号線に
    前記書き込み非選択電位を供給した後、前記第2の電圧
    供給回路から前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対
    し、前記不揮発性メモリセルのチヤネルと前記制御ゲー
    トとの容量結合により昇圧された書き込み禁止電圧を生
    成するための電圧を供給することを特徴とする請求項1
    3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記第2の電圧供給回路は、前記不揮
    発性メモリセルの制御ゲートに対し前記書き込み禁止電
    圧を生成するための電圧を供給した後に、前記第1の選
    択ゲートに対し前記第1の選択ゲート電圧を供給するこ
    とを特徴とする請求項12、14記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の電圧供給回路は、前記第1
    の選択ゲートに対し第1の選択ゲート電圧を供給した後
    に、前記不揮発性メモリセルの制御ゲートに対し前記書
    き込み禁止電圧を生成するための電圧を供給することを
    特徴とする請求項12、14記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  17. 【請求項17】 前記メモリセル部の書き込み状態は、
    前記第1の共通信号線に供給される書き込みデータに応
    じて設定されることを特徴とする請求項2、3、11、
    13記載の不揮発性半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の共通信号線に第1の書き込
    みデータが供給された場合に前記メモリセル部に設定さ
    れた書き込み非選択状態は書き込み選択状態にされ、前
    記第1の共通信号線に前記第1の書き込みデータと異な
    る論理レベルの第2の書き込みデータが供給された場合
    には、前記メモリセル部に設定された書き込み非選択状
    態が保持されることを特徴とする請求項17記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の選択ゲートは、前記第1の
    共通信号線に第1の書き込みデータが供給された場合に
    オン状態となり、オン状態の前記第1の選択ゲートを介
    した前記メモリセル部から前記第1の共通信号線への放
    電により前記メモリセル部に設定された書き込み非選択
    状態が書き込み選択状態になり、前記第1の共通信号線
    に前記第1の書き込みデータと異なる論理レベルの第2
    の書き込みデータが供給された場合には、前記第1の選
    択ゲートがオフ状態となり、前記メモリセル部に設定さ
    れた書き込み非選択状態が保持されることを特徴とする
    請求項17記載の不揮発性半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記書き込み非選択電位は、電源電圧
    以上の電圧であることを特徴とする請求項1、2、3、
    11、13記載の不揮発性半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記第1の共通信号線には、前記不揮
    発性メモリセルヘの書き込みデータをラッチするビット
    線制御回路が接続されることを特徴とする請求項2、
    3、11、13記載の不揮発性半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記第1の共通信号線はビット線であ
    り、前記第2の共通信号線はソース線であり、前記ソー
    ス線がワード線に共通接続される複数のメモリセル部で
    共有されることを特徴とする請求項2、3、11、13
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記メモリセル部は直列接続された複
    数の不揮発性メモリセルを含み、前記第1の共通信号線
    側の不揮発性メモリセルから順次データの書き込みが行
    われることを特徴とする請求項2、3、11、13記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 前記データの読み出し時に前記不揮発
    性メモリセルの制御ゲートに供給される読み出し電圧を
    発生する読み出し電圧発生回路をさらに具備することを
    特徴とする請求項2、3、11、13記載の不揮発性半
    導体記憶装置。
  25. 【請求項25】 前記第1の電圧供給回路は、前記読み
    出し電圧発生回路から出力された読み出し電圧を、前記
    第2の共通信号線に転送することを特徴とする請求項2
    4記載の不揮発性半導体記憶装置。
  26. 【請求項26】 前記読み出し電圧発生回路は、昇圧回
    路と、 前記昇圧回路の出力電圧を所定の電圧に制限するリミッ
    ト回路を含み、 前記リミット回路は、データ書き込み時と読み出し時と
    で、前記出力電圧を異なる電位に設定することを特徴と
    する請求項24記載の不揮発性半導体記憶装置。
  27. 【請求項27】 前記メモリセル部が前記書き込み非選
    択状態から放電された書き込み選択状態、及び前記メモ
    リセル部に前記書き込み非選択状態が保持された状態
    が、それぞれ第1、第2の書き込み状態を形成すること
    を特徴とする請求項2、3、11、13記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  28. 【請求項28】 前記第1の選択ゲート電圧は電源電圧
    であることを特徴とする請求項8、9、10、11、1
    3記載の不揮発性半導体記憶装置。
  29. 【請求項29】 前記第2の書き込みデータとしては電
    源電圧より低い電圧が供給されることを特徴とする請求
    項18、19記載の不揮発性半導体記憶装置。
  30. 【請求項30】 少なくとも一つの不揮発性メモリセル
    を含むメモリセル部と、 前記メモリセル部の一端に接続された第1の共通信号線
    と、 前記第1の共通信号線に電源電圧よりも低い書き込みデ
    ータを供給し、前記メモリセル部の選択された不揮発性
    メモリセルに所望の書き込み状態を設定する制御回路と
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】 前記第1の共通信号線に接地電位が供
    給された場合には、前記メモリセル部は書き込み選択状
    態に設定され、前記第1の共通信号線に接地電位よりも
    高く電源電圧よりも低い電圧が供給された場合には、前
    記メモリセル部は書き込み非選択状態に設定されること
    を特徴とする請求項30記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  32. 【請求項32】 前記第1の共通信号線はビット線であ
    ることを特徴とする請求項30記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  33. 【請求項33】 前記メモリセル部は直列接続された複
    数の不揮発性メモリセルを含むことを特徴とする請求項
    30記載の不揮発性半導体記憶装置。
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