JP2584109Y2 - カード用カートリッジ - Google Patents

カード用カートリッジ

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JP2584109Y2
JP2584109Y2 JP1992032136U JP3213692U JP2584109Y2 JP 2584109 Y2 JP2584109 Y2 JP 2584109Y2 JP 1992032136 U JP1992032136 U JP 1992032136U JP 3213692 U JP3213692 U JP 3213692U JP 2584109 Y2 JP2584109 Y2 JP 2584109Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はカード用カートリッジに
係り、例えば交換自在にされたカートリッジ内に複数の
カードを収容しておき、1枚づつカートリッジ外部に送
り出してカード処理装置で所定のカード処理を行なうカ
ード用カートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のテレフォンカードに代表されるプ
リペイドカードの普及に伴って、薄くてかつ可撓性を有
するカードを取り扱うカード用カートリッジが種々提案
されている。このようなカード用カートリッジの内、プ
リペイドカードを扱うものにおいては、夫々額面等の種
類の異なるプリペイドカードを金額別のカートリッジ内
において複数枚分を予め収容しておき、プリペイドカー
ドの発行の際等に、額面等に応じたカートリッジに一々
交換して額面等に応じたプリペイドカードの発行処理を
行なうようにしていた。このように、特にプリペイドカ
ードの発行のように、額面等の種類に応じたカートリッ
ジに一々交換してからプリペイドカードの処理を行なう
ようにしていたのでは操作が面倒となることから、額面
等の種類に応じたカートリッジに一々交換する必要の無
いカード用カートリッジが提案されている。
【0003】このカード用カートリッジは種類の異なる
プリペイドカードを複数のカートリッジ内に予め収容し
ておき、これらを共通の開閉扉(カバー)で覆われたカ
ード用カートリッジに予めセットしておき、所定のプリ
ペイドカードをカード処理装置において自動的に選択し
て発行するものである。
【0004】ところで、上述のカード用カートリッジに
おいて、複数枚分のプリペイドカードを収容するケース
本体にはプリペイドカードを1枚毎に送り出すためのス
リット部が形成されており、このスリット部を介してプ
リペイドカードを排出する構成が一般的である。また、
特開平1‐173288号によれば、カードを積載状態
でガイド部材内に収納し、押圧板を最上位置のカード上
に位置させてから、ガイド部材を覆うために上方から下
方に移動するようにしてセットされるカバーとから構成
される1基のカード用カートリッジを、カード装置のに
対して下方に移動しつつ挿入することで、カバーの一部
が上方に移動して、カード搬送のための開口部を設ける
ようにすることで、カード装置に未装着時のカードの落
下防止を図るようにした提案がなされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
カード用カートリッジにおいて特にスリット部を下方に
向けた状態で、カード処理装置にセットする場合などに
おいてはカード用カートリッジの取り扱い次第ではスリ
ット部からカードが外部に落下する事態が発生すること
がある。また、上記公報の提案によればカード装置のカ
ートリッジ実装部は、1基のみ設けられており、カード
用カートリッジを下方に移動するときの反作用力を利用
してカバーを一部開き、カードをカバーの長手方向に直
交して搬送する構成である。したがって、この構成のま
まで、複数分のカートリッジ実装部を設けようとする
と、占有面積が非常に多くなる。また、この提案によれ
ば、構成部品点数が多くコストアップとなる。
【0006】そこで、カード落下防止機構をカード用カ
ートリッジに対して設けて、カード処理装置にセットす
る際にカード落下防止機構を動作させるように構成する
ことが考えられるが、カード用カートリッジは再利用し
ない場合において、所謂使い捨てにされることが多く、
カード用カートリッジのコストアップは極力避けるよう
にしたい。
【0007】したがって、本考案のカード用カートリッ
ジは上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、占有面積を最少にするためにカード処
理装置の起立面に互いに隣接して設けられる複数のカー
トリッジ実装部に対してカード用カートリッジを出し入
れする場合において、スリット部からカードが不適切に
落下・排出する虞がなく、かつそれ自体のコストアップ
を極力避けることができるカード用カートリッジを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために本考案によれば、カード処理装置に
互いに隣接して設けられる複数のカートリッジ実装部に
対して出し入れされるとともに、ケース本体内に複数枚
のカードを重ねて収容し、かつケース側面縁部とケース
底部間とで形成されるスリット部から1枚づつカードを
ケース外部に排出するように構成されたカード用カート
リッジであって、前記カード用カートリッジを前記カー
トリッジ実装部に対して挿入した後に、前記カード処理
装置側に設けられるピックアップ手段を潜入させること
で、前記スリット部からカードを排出する状態にするた
めの潜入孔部と、前記カード用カートリッジ内の最上位
置に位置するカード上に載置される押圧部材を、前記ケ
ース底部に向かって付勢するために前記カード処理装置
側に設けられる付勢レバー手段を、前記カード用カート
リッジの出し入れ方向に沿うように潜入させる縦溝部
と、前記ケース底部に対する当接状態を弾性力により保
持して前記スリット部の一部を塞ぐことでカードの不適
当な排出を防止する当接部と、前記カード処理装置に対
する前記カード用カートリッジの挿入に連動して前記弾
性力を解除することで前記当接部が移動されて前記スリ
ット部全体を開口させる状態にする解除部とを一体形成
したカード誤排出防止手段とを具備することを特徴とし
ている。
【0009】
【作用】上述の構成により、カード誤排出防止手段の当
接部がケース底部に対する当接状態を弾性力により保持
して前記スリット部の一部を塞ぐことでカードの不適当
な排出を防止する一方で、カード処理装置に対する挿入
動作に連動して解除部が当接部の当接状態を解除して、
カードをスリット部を介して排出できる状態にするとと
もに、ピックアップ手段を潜入孔部に潜入させること
で、ピックアップ手段の駆動によりスリット部からカー
ドを排出し、かつ最上位置に位置するカード上に載置さ
れる押圧部材を、カード用カートリッジの出し入れ方向
に沿う縦溝部に挿入される付勢レバー手段によりケース
底部に向かって付勢することで、カードを確実に1枚づ
つ排出するように働く。
【0010】
【実施例】以下に、本考案のカード用カートリッジの好
適な実施例について、カード処理装置とともに図面を参
照しながら説明する。
【0011】図1は一実施例のカード用カートリッジ1
とカード処理装置100を図示した要部断面図である。
本図において、カード処理装置100はポイントオブシ
ステム装置と呼ばれるPOS装置(不図示)などに接続
しても使用可能にされるものであり、カード処理装置1
00の本体100aは、図示のようにPOS装置の操作
面の外形形状に略合わせた外形形状を有しており、内部
に後述する各構成手段を内蔵している。ここで、POS
装置は周知の構成からなり、商品のバーコードの読み取
り用のバーコードスキヤナーと、レシート発行用の伝票
発行機と、金額入力用のテンキーと、項目入力用のタブ
レットと、現金金庫と、表示器(いづれも不図示)が配
設されており、プリペイドカードを用いない場合の取り
扱いをPOS装置の単体でも行なえるように構成されて
いる。
【0012】一方、このPOS装置に接続されてタブレ
ットの底面を一部潜入して占有面積を小さくして配設さ
れるカード処理装置の本体100aは図中のカートリッ
ジ1内において収容されたカード5の発行、清算、無効
化、残額表示を行なうものであり、図示のように操作者
側に向かう前面においてカード5の挿入と取り出しを行
なうカード出入口52と、カード5の状態の表示を行な
う操作側表示器53と、顧客に対して処理内容の表示を
行なう顧客側表示器54とが図示のように一体的に設け
られている。このようにPOS装置の右側面に設置され
るカード処理装置の本体100aは信号線を介してPO
S装置側の主制御部に接続されており、POS装置側と
の間で各信号のやり取りを実行して、カード5を使用し
た処理を行なうようにしている。また、本体100aは
単体での動作機能も有しており、カード5の残高照合等
金銭の授受に無関係な単独機能を備えている。
【0013】次に、本体100aの顧客側表示器54の
下方には本体100aに対してヒンジを介して横開きに
なるように回動支持されるとともに、鍵により本体10
0aに対してロック状態にされる開閉扉38が設けられ
ている。この開閉扉38には更に透明板を着脱自在に保
持するカード入れが設けられており、カード5のサンプ
ルを客側に展示できるようにしている。
【0014】また、本体100aの側面には図中の破線
図示の側面蓋40が着脱自在に設けられており、後述の
搬送手段の搬送路の途中においてカード5がジヤミング
等した場合には、この側面蓋40を外して搬送手段のト
ラブル発生場所に外部から直接アクセス可能にして正常
状態に復旧できるようにしている。ちなみに、この開閉
扉38開閉用の鍵は責任者以外は直接操作できないよう
にして、金銭上のトラブル発生原因を除去できる配慮が
なされている。
【0015】一方、カートリッジ1は不透明、半透明あ
るいは透明樹脂材料等からなり、カード5を50枚程度
重ねて収納して内部が見えるように構成するとともに、
後述の逆挿入防止部を設けており、これを上にして上下
方向に重なって配設されるカートリッジ実装部68、6
9、70、71に対して図中の矢印B方向に収容可能に
している。このためにカートリッジ実装部68、69、
70、71には逆挿入防止部を案内する案内部が夫々設
けられている。また、このカートリッジ1は封印がされ
ており、使用途中における悪意の第3者によるカ−ド抜
き取り盗難防止など事故発生を図るとともに、使用後は
使い捨てしても良いようにカードの収容と取り出しに必
要な必要最低限の構成部品から構成されている。
【0016】一方、このようにカートリッジ1の複数個
分(図では4個分)を上下方向に多段式に収容するよう
にして、本体100aの設置占有面積を最小限にできる
配慮がされている。また、本体100aの側面下からは
上述のPOS装置に接続される信号線が設けられてい
る。
【0017】次に、図2はカード処理装置に対して出し
入れされるカートリッジ1を一部破断して示した外観斜
視図であり、また図3は図2の立体分解図である。両図
においてカートリッジ1は図示のように箱状のカバー部
材2に対して底部材6を下方から蓋をするようにして一
体的にされるものであって、ケース部材2の内部におい
て複数枚のカード5(二点鎖線図示)を重ねて収容する
ものであり、ケース側面縁部2gとケース底部間とで形
成されるスリット7(図2)からカード5を1枚づつカ
ード5をケース外部に排出するものである。このケース
部材2の上面には内蔵されるカード5の種類に適合して
形成される溝部2aと、光センサ検出用の検出孔2c
と、誤挿入防止の段部2dと、縦溝2bとが図示のよう
に一体形成されている。このケース部材2内には、図3
に図示のようにバネ板材料をプレス加工して得られるカ
ード誤排出防止手段であるストッパー部材3がケース部
材の内側側面に沿うように配設される。このストッパー
部材3は、ケース底部を構成する底部材6の表面6j上
に対する当接状態を保持し、かつスリット7の左縁部の
一部を塞ぐことでカード5の不適当な排出を防止するた
めの当接部3eが下レバー部3dの先端において曲げ加
工される。一方、ケース部材2の内側天井面2kに対し
て当接して当接部3eが上記の当接状態を保持できるよ
うにする付勢先端部3cが上レバー部3bの先端部にお
いて曲げ加工されており、基部3aにおいて曲げ加工さ
れて上下に2分割された状態を一体的にするように構成
している。また、下レバー部3dにはさらにカード処理
装置に対する挿入動作に連動して当接部3eの当接状態
を解除する解除部3fと下レバー部3dをブレ防止して
案内するための案内部3gが形成されており、底部材6
の側面に形成されている第1凹部6eに対して解除部3
fを潜入させる一方、底部材6の第2凹部6fに対して
案内部3gを潜入するようにしている。この底部材6に
はカード5を排出するためにカード処理装置側に設けら
れるピックアップ手段を潜入させる潜入孔部6bと、凹
部6aと、カドの有無検出を光センサにより検出するた
めの検出孔6cとケース部材2に対して嵌合固定する嵌
合部6h、6gが夫々形成されている。
【0018】次に、図3において最上位置に位置するカ
ード5上には押圧部材4が載置されており、後述するよ
うにカード処理装置に対してカートリッジをセットする
ことで、カード5を底部材6上に押圧する状態にできる
ようにしてピックアップ手段による排出を可能にしてい
る。
【0019】次に、図4はカード処理装置のカートリッ
ジ実装部68の要部拡大図であり、図4に図1をさらに
参照して、本体100aには上述のカートリッジ1の4
個分を上下方向に多段式に収容するとともに共通の開閉
扉38を設けたカートリッジ実装部68〜71が上下方
向に配設されており占有床面積を最小にできるようにし
ている。また、各カートリッジ実装部の底面部分には、
図4中の両矢印E方向に上下駆動されるとともにDCモ
ータ16により常時矢印方向に回転駆動されるピックア
ップ手段のピックアップローラ35が夫々設けられてい
る。このピックアップローラ35がカートリッジ1内の
一番底に載置されているカード5の底面に当接すること
により、カード5を1枚分のみ下流に送り出すセパレー
タ33とローラ34に挟まれた隙間部分に送り込むよう
にしている。
【0020】このセパレータ33の下方には、その外周
面との間の距離がカード5の厚さ分に略等しくされて、
かつ自由回転支持されるローラ34が夫々設けられてお
り、カード5を1枚づつ図中の左方向下流に送り出すた
めのクリアランスを保つようにしている。一方、押板1
20の上面に当接しているア−ム130は図示のように
カートリッジ1に潜入する状態で付勢端部130aが押
板120の上面に作用するようにしている。この付勢端
部130aはピックアップローラ35の作用点の距離よ
りもセパレータ33に近い距離に位置するようにしてお
り、ピックアップローラ35がカード5に対して作用す
ると図示のように押し板120がわずかに前方に傾くよ
うにして最大50枚が収容されているカード5が減少し
た際にもカード5をクリアランス部Kに向かうようにし
ている。
【0021】また、押圧アーム130は本体側面102
に支持されている支持軸150回りに回動自在に支持さ
れる一方、この支持軸150に挿通状態にされて保持さ
れているねじりコイルバネ140により付勢力を得るよ
うにしている。
【0022】以上の構成において、複数枚分のプリペイ
ドカードを収容しているカートリッジを開閉扉38部を
開いてからカートリッジ実装部に対して勢い良く挿入す
ると、カード5自体の有する移動慣性力の作用によりカ
ードを1枚毎に送り出すセパレータ33とローラ34の
隙間部分に対して1枚以上のカードが入り込む事態が発
生するが、セパレータ33の近傍には後述のように開閉
扉38の開閉動作に連動してセパレータ33とローラ3
4の隙間部分に対して移動されるストッパー55が設け
られている。また、セパレータ33の左近傍には矢印方
向にステップモータ18により矢印方向に回転駆動され
るローラ32が夫々設けられており、追動するピンチロ
ーラ29との間でカード5を更に左方向に搬送するよう
にして、最後には不図示の案内板に沿うようにして上方
に搬送されるようにしている。
【0023】最上位置に設けられるローラ30(図1)
はこのように搬送されたカード5を左斜め下に方向転換
する一方、カード5を正逆両方向に搬送するために設け
られるものであり、図示のようにその外周面に対して当
接して回動されるピンチローラ29を少なくとも2個設
けている。したがつて、このローラ30は後述のプラテ
ンローラ15とローラ25とともに所定量分を正逆転駆
動可能にするステッピングモータ18に夫々接続されて
いる。
【0024】さらに、図1においてローラ30の左斜め
下には矢印D方向に回動支持されるとともに、実線図示
の位置で固定される記録手段であるサーマルヘッド14
が不図示のジンバル手段により支持されており、プラテ
ンローラ15の外周面に対して均一な圧力で作用するよ
うにする一方、サーマルヘッド14に印字記録信号を与
えてカード5上に塗布されている錫膜を溶解して下地の
PET(ポリエチレンテレフタレート)黒地を表すよう
にして符合などの印字をするようにしている。一方、こ
のサーマルヘッド14のさらに斜め下には、カード5を
カードリーダ/ライタ12に送るとともに、カードリー
ダ/ライタ12から逆方向に送られるカード5を上述の
サーマルヘッド14に送るローラ25と、このローラ2
5の外周面に当接して回動されるピンチローラ29が設
けられている。
【0025】このカードリーダ/ライタ12は例えばプ
リペイドカード専用の構成であり、カード5上の磁気ス
トライプ上の記録再生を行なう第1磁気ヘッド22とカ
ード5上の磁気ストライプ上に埋め込み記録されている
バーコードへの記録再生を行なう第2磁気ヘッド23
と、カード5への穿孔を行なう穿孔部24と、カード5
を破線の両矢印方向に搬送する搬送部分とを一体形成し
ている。このカードリーダ/ライタ12の左端部位には
カード出入口52が固定されており、カード5を外部に
出し入れするようにしている。さらに、このカードリー
ダ/ライタ12の下方には上述のDCモータ16、ステ
ッピングモータ18の駆動用電源とピックアップローラ
35の上下駆動用の電源とサーマルヘッド14の駆動用
の電源と後述の制御手段用の電源を一体形成した電源部
20が設けられている。
【0026】次に、図5は図2のX−X矢視断面図、図
6はその動作図である。両図において、本考案の主旨で
ある誤排出防止手段のストッパー部材3がケース部材2
内において配設された状態を図示している。先ず、図5
においてケース部材2と底部材6の間には、上述の構成
により2分割にされたストッパー部材3自体の基部3a
における弾性力により内側天井面2kに対して付勢先端
部3cもしくは上レバー部3bの側面が当接する一方、
下レバー部3dの当接部3eの端部3e−1がケース底
部を構成する底部材6の表面6j上に対する当接状態を
保持する結果、スリット7の左縁部の一部を塞いで、カ
ード5の不適当な排出を防止している。次に、カートリ
ッジ1をカード処理装置のカートリッジ実装部68〜7
1に挿入すると、下レバー部3dは案内部3gによりブ
レ防止され案内されつつカートリッジ実装部の底面10
において下レバー部3dの解除部3fが当接移動(図中
の矢印H方向)される結果、当接部3eの端部3e−1
が底部材6の表面6j上から離れる。この結果、カード
5はスリット7を介して矢印B方向に排出される。すな
わち、カートリッジ1をカートリッジ実装部に対して挿
入した場合のみカードの排出を可能にできる。特に、上
述したセパレータ33とローラ34の隙間部分に対して
移動されるストッパー55との協働作用により万全とな
る。
【0027】次に、図7はカード処理装置の概略構成図
であって、図1において既に説明した構成部分を同一符
号を付して説明を割愛して相違する構成についてのみ述
べると、カートリッジ実装部68乃至71は図示のよう
に本体部100aに対して略直立状態に夫々が配設され
ている。これにともない、カートリッジ1は縦方向に挿
入される。一方、カードの搬送経路は図示のように本体
100aの左側面においてカードの出し入れを行うよう
に構成されている。
【0028】以上の構成のカード処理装置によれば、カ
ートジッリ1のスリット7からカード自体の重量により
落下排出される可能性が上述の場合よりも高まることに
なるが、ストッパー部材3によるカード誤排出防止機能
が上述のように作用して落下排出など不適当なカード排
出を防止できる。すなわち、カートジッリ1の実装部配
設の方向性を自由に設定できるので、カード処理装置の
構成上の自由度が増すことになる。
【0029】尚、上記の実施例はプリペイドカードに限
定して述べたが、一般の薄板(カード)を用いる場合に
も本考案は適用可能なことは勿論である。さらに、上述
のストッパー部材3はバネ板材料をプレス加工して形成
した場合についてのみ述べたが、樹脂を用いても良く、
さらにはケース部材の一部をストッパーの機能を有する
ように一体形成しても一向に構わなく、コストダウンを
さらに図ることができる。
【0030】
【考案の効果】以上説明のように、本考案のカード用カ
ートリッジによれば、例えば、占有面積を最少にするた
めにカード処理装置の起立面に沿うように互いに隣接し
て設けられる複数のカートリッジ実装部に装填のために
カード用カートリッジを出し入れするときに、スリット
部からカードが不適切に落下することがなく、かつまた
カード用カートリッジの構成部品を極力少なくすること
でコストアップを避けることができるカード用カートリ
ッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のカード用カートリッジ1とカード処
理装置100を図示した要部断面図である。
【図2】カートリッジ1を一部破断して示した外観斜視
図である。
【図3】図3は図2の立体分解図である。
【図4】カード処理装置の本体内部の概略構成図であ
る。
【図5】図2のX−X矢視断面図である。
【図6】図2のX−X矢視断面動作図である。
【図7】別構成のカード処理装置の概略構成図である。
【符合の説明】
1 カートリッジ、 2 ケース部材、 3 ストッパー部材、 4 押圧部材、 5 カード、 6 底部材、 7 スリットである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07F 7/08 G07F 11/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード処理装置に互いに隣接して設けら
    れる複数のカートリッジ実装部に対して出し入れされる
    とともに、ケース本体内に複数枚のカードを重ねて収容
    し、かつケース側面縁部とケース底部間とで形成される
    スリット部から1枚づつカードをケース外部に排出する
    ように構成されたカード用カートリッジであって、前記カード用カートリッジを 前記カートリッジ実装部に
    対して挿入した後に、前記カード処理装置側に設けられ
    るピックアップ手段を潜入させることで、前記スリット
    部からカードを排出する状態にするための潜入孔部と、前記カード用カートリッジ内の 最上位置に位置するカー
    ド上に載置される押圧部材を、前記ケース底部に向かっ
    て付勢するために前記カード処理装置側に設けられる付
    勢レバー手段を、前記カード用カートリッジの出し入れ
    方向に沿うように潜入させる縦溝部と、 前記ケース底部に対する当接状態を弾性力により保持し
    て前記スリット部の一部を塞ぐことでカードの不適当な
    排出を防止する当接部と、前記カード処理装置に対する
    前記カード用カートリッジの挿入に連動して前記弾性力
    を解除することで前記当接部が移動されて前記スリット
    部全体を開口させる状態にする解除部とを一体形成した
    カード誤排出防止手段とを具備することを特徴とするカ
    ード用カートリッジ。
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