JP2607783B2 - カード管理装置 - Google Patents

カード管理装置

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JP2607783B2
JP2607783B2 JP28011291A JP28011291A JP2607783B2 JP 2607783 B2 JP2607783 B2 JP 2607783B2 JP 28011291 A JP28011291 A JP 28011291A JP 28011291 A JP28011291 A JP 28011291A JP 2607783 B2 JP2607783 B2 JP 2607783B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば種々のカードを
取り扱う銀行、オフィスなどにおいて、カードの貸出・
返却を管理するカード管理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、銀行等に代表される様に各種OA
機器、貨幣処理機等を取り扱うオフィスなどにおいて
は、これら機械の管理を「鍵」に代えて「カード」に行
わせることが多くなってきている。これは、カードには
IDなどの情報を書き込める機能があるからであり、こ
のようなカードに書き込まれたID情報等により、各種
OA機器、貨幣処理機等の個人の使用状況をも把握でき
るからである。例えば、特開平2−168369号公報
に示される「カード読取装置およびそれを備えた端末装
置」では、金融業務、証券業務などにおいてデータの入
出力に用いられるワークステーションなどの端末装置
を、IDカードにより管理するものであり、このIDカ
ードには、オペレータの氏名などの個人識別情報や、当
該端末で行い得る作業内容などが記録されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そして、上述したよう
な各種OA機器、貨幣処理機のカードによる管理は、近
年ますます増える傾向にあり、これによりカードの枚数
も増加し、その結果、多くなったカードを厳密に管理す
ることができなくなるという不具合が生じていた。そし
て、従来では、この種のカードの管理は完全に人手に頼
っており、カードが普及すればするほど、管理者の負担
は増すという不具合が生じていた。
【0004】この発明は、上記の事情に鑑みてなされた
ものであって、多数のカードを管理し、管理者の負担を
大幅に軽減させることができるカード管理装置の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明ではカードを管理するカード管理装置で
あって、管理すべきカードの数に応じて設けられた複数
のカード収納部と、使用者に対してカードを貸出、返却
させる貸出・返却部と、貸出・返却部に返却されたカー
ドをカード収納部に搬送させ、また、カード収納部に収
納されているカードを貸出・返却部に搬送させ、該貸出
・返却部から貸出させる搬送部と、カードに記録されて
いる記録データに基づき、カード収納部の一つと搬送部
の搬送経路とを互いに位置決めして、これら位置決めし
たカード収納部と搬送部の搬送経路との間でカードを受
け渡す位置決め部とを設けるようにしている。
【0006】第2の発明では、前記貸出・返却部にカー
ドの貸出と返却との両方を行わせるようにしている。第
3の発明では、前記位置決め部を、前記搬送部の搬送途
中においてカードに記録された記録データを読み取るカ
ードリーダーと、使用者により操作されて、カードを特
定するカード識別番号を入力するための入力キーと、前
記カード収納部を移動させて、前記カード収納部の一つ
を搬送部の搬送経路に対して位置合わせする移動機構
と、前記カードリーダーで読み取られた記録データを記
憶部に記憶させるとともに、該記憶部に記憶された記録
データに基づき移動機構を駆動する判別制御部とから構
成し、前記判別制御部により、前記記憶部に対して、前
記記録データにより示されるカードが、どのカード収納
部に収納されているかといった位置関係を記憶させ、こ
の位置関係に基づき、カードの返却時に、空き状態のカ
ード収納部を搬送部の搬送経路に位置決めさせ、カード
の貸出時に、入力キーで入力されたカード識別番号に対
応するカードが収納されるカード収納部を、搬送部の搬
送経路に位置決めさせるようにしている。
【0007】第4の発明では、前記判別制御部により、
前記カードリーダーで読み取られた記録データを、記憶
部に予め記憶された基準記録データと比較し、一致した
ものがあるか否かを判別することにより、カードがカー
ド収納部に返却されるべきものであるか否かを判別し、
この判別の結果、返却できないと判別されたカードを貸
出・返却部にリジェクトさせるようにしている。第5の
発明では、前記入力キーに個人データを入力するキーを
設け、前記判別制御部により、個人データに基づきカー
ドの貸出が適当か否かを判断し、貸出が適当と判断した
場合に、カード識別番号に対応するカードが収納される
カード収納部を、搬送部の搬送経路に位置決めさせるよ
うにしている。
【0008】
【作用】第1、第2の発明によれば、管理すべきカード
の数に応じて複数のカード収納部を設け、更に位置決め
部により、カードに記録されている記録データに基づ
き、カード収納部の一つを搬送部の搬送経路に位置決め
し、この状態で、カード収納部と搬送部の搬送経路との
間でカードの受け渡しがなされる。すなわち、第1、第
2の発明では、カードに記録されている記録データに基
づき、該カードを複数のカード収納部の一つに対して出
し入れすることができるので、従来のように、カードを
人手により管理する必要がなく、これによってカード管
理の省力化を図ることができる。
【0009】第3の発明によれば、カードリーダーによ
り、搬送部の搬送途中においてカードに記録された記録
データを読み取らせ、更に、判別制御部により、該記録
データにより示されるカードが、どのカード収納部に収
納されているかといった位置関係を記憶部に記憶させ、
この位置関係に基づき、カードの返却時に、空き状態の
カード収納部を搬送部の搬送経路に位置決めさせ、カー
ドの貸出時に、入力キーで入力された記録データに対応
するカードが収納されるカード収納部を、搬送部の搬送
経路に位置決めさせるようにしたので、カードの返却時
と、カードの貸出時とにおいて、カード収納部と搬送部
の搬送経路との位置決めが全て自動化される。
【0010】第4の発明によれば、カードリーダーにて
読み取られた記録データを、記憶部に予め記憶された基
準記録データと比較することにより、該記録データが記
録されたカードが返却されるべきものか否かを判別し、
この判別の結果、返却できないカードを貸出・返却部に
リジェクトさせるようにしたので、その結果、不適当な
カードがカード収納部に返却されることを防止できる。
第5の発明によれば、入力キーにより入力された個人デ
ータに基づき、カードの貸出が適当か否かを判断し、貸
出が適当と判断した場合に、カード識別番号に対応する
カードが収納されるカード収納部を、搬送部の搬送経路
に位置決めさせるようにしたので、正当な使用者に対し
てのみカードを貸出すことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図4に基づ
き説明する。図1はカード管理装置の外観斜視図であっ
て、この図1において示される符号1は上面部が平面状
に形成された装置本体、符号2は装置本体1を運搬する
ための携帯用の取手である。また、符号3は、カード管
理装置の使用者に対してカードCが受け渡される貸出・
返却部、符号4は使用者により操作される入力キー、符
号5は表示部、符号6はプリンターである。なお、前記
貸出・返却部3は、カードCの貸出・返却を行うととも
に、カードCがカード収納部(後述する)に返却される
べきものではないと判別された場合に、該カードCをリ
ジェクトするためのリジェクト部も兼ねている。また、
入力キー4で入力されるデータとしては、使用者の個人
番号、暗証番号(個人データ)、貸出希望のカードCの
カード識別番号などがある。
【0012】次に、図2〜図3を参照して、装置本体1
の内部構成について説明する。符号7はカード取込部で
あり、貸出・返却部3とカード識別部8(後述する)と
の間に設けられている。このカード取込部7は1対の搬
送ベルト7a,7bの間に貸出・返却部3より挿入され
たカードC、あるいはカード識別部8(後述する)から
送られたカードCを挟持して矢印AーB方向に向けて搬
送するものであって、これら搬送ベルト7a,7bは図
示しない取込部駆動モータによって正逆転可能に駆動さ
れる。なお、これら一対の搬送ベルト7a,7bは、図
示しない取込部駆動モータにより両者を同期させて駆動
させるか、もしくは一方をフリーの状態にし、他方のみ
を駆動させるようにすると良い。また、貸出・返却部3
とカード取込部7の間には、図2に示すように投光部9
aと受光部9bからなる通過センサ9が設けられてお
り、この通過センサ9により、貸出・返却部3を通じて
返却されたカードC(の前端)が検出された場合には、
この通過センサ9の出力に基づき、カード取込部7の取
込部駆動モータを駆動させ、貸出・返却部3に返却され
たカードCをカード取込部7を経由して、カード識別部
8内へ搬送するようにしている。
【0013】符号8はカードCを識別するカード識別部
である。このカード識別部8は、一対の搬送ベルト10
a・10bと、これら搬送ベルト10a・10bを駆動
し、搬送ベルト10a・10b間の搬送経路10cにお
いてカードCを搬送する識別部駆動モータ(図示略)
と、搬送経路10cにおいて搬送されるカードCの記録
データを読み取るカードリーダー(図示略)とを有し、
カード取込部7より送られたカードC、あるいはカード
収納部(後述する)から送られたカードCを搬送ベルト
10a・10bで挟持搬送しつつ、カードリーダーによ
り該カードCの記録データを読み取るようにしたもので
ある。なお、前記識別部駆動モータは正逆転可能とさ
れ、これによってカードCを矢印A方向、矢印B方向の
いずれにも搬送できるようになっており、また、カード
リーダーはいわゆるJISI・JISII,IBM コード
等が読める形式のものが採用されている。すなわち、上
記のようなカード識別部8では以下のような動作を行っ
ている。カード識別部8では、(1)貸出・返却部3に
返却されて、カード取込部7を経由したカードCをカー
ド収納部12(後述する)に誘導する、(2)カード収
納部12に収納されているカードCをカード取込部7を
経由して貸出・返却部3に誘導し、該貸出・返却部3か
らカードCを貸出す、(3)搬送ベルト10a・10b
による搬送の途中において、カードCの記録データを読
み取り、該記録データを判別制御部50(後述する)に
供給する。
【0014】次に、カードCが収納されるカードホルダ
ーとその周辺の構成について説明する。符号11はカー
ドホルダーであって、このカードホルダー11には、カ
ードCを収容・保管する為のカード収納部12が多数設
けられている。該カード収納部12は、管理すべきカー
ドCの枚数に応じた数だけ設けられ、かつカードCを出
し入れする際に該カードCが互いに干渉しないように一
定の間隔をおいて配置されている。また、これらカード
収納部12はそれぞれがカードCの厚さ程度の間隔を有
するものである、すなわちカードCを収納した際に、該
カード収納部12の内壁面に接触する程度の間隔を有す
るものであり、これよって、持ち運びのときに逆さにな
っても各カードCは、カード収納部12からこぼれ落ち
ないようになっている。また、前記カードホルダー11
には、管理すべきカードCが静電気等のダメージを受け
ないように、カード収納部12等に帯電防止材や磁気遮
蔽板等を使用するようにしている。
【0015】一方、カードホルダー11は駆動機構13
により矢印CーD方向にスライド可能に設けられてい
る。この駆動機構13は、装置本体1に固定されてカー
ドホルダー11をスライド自在に支持するガイドレール
14と、装置本体1に固定された駆動源としてのパルス
モータ15と、パルスモータ15の出力軸に固定された
ピニオン16と、カードホルダー11に固定され、かつ
ピニオン16と噛合されたラック17とから構成された
ものである。そして、この駆動機構13では、パルスモ
ータ15の駆動により、ピニオン16、ラック17を介
して、カードホルダー11がガイドレール14に沿って
矢印C−D方向にスライドさせられ、これによって、カ
ード収納部12の一つがカード識別部8のカード受渡位
置(符号100で示す)に対して位置合わせされ、位置
合わせされた特定のカード収納部12からカードCが貸
出され、また、カードCが返却されるようになってい
る。なお、前記カード受渡位置100とは、カード識別
部8に対してカードCが送り込まれ、かつ該カード識別
部8からカードC送り出される、カードホルダー11に
臨んだ搬送経路10cの出入口を指す。
【0016】なお、前記カードホルダー11の位置は図
示しないエンコーダーで認識されるようになっており、
該エンコーダの出力データに基づき、特定のカード収納
部12がカード識別部8のカード受渡位置100に対し
て正確に位置合わせされるよう、パルスモータ15が、
判別制御部50(後述する)によりフィードバック制御
されるようになっている。また、上記パルスモータ15
はエンコーダーの出力に基づきフィードバック制御され
るようになっているので、電源ON時、あるいはパルス
モーター15の脱調等の装置異常が発生した際には、例
えばカードホルダー11を可動範囲の末端、あるいは基
準位置等まで移動させる等により、初期位置再設定が自
動的に行われるようになっている。
【0017】一方、カードホルダー11を挟んでカード
識別部8のカード受渡位置100と反対側の位置には、
カード収納部12内のカードCをカード識別部8の搬送
経路10cに対して押し出す押出機構18が設けられて
いる。この押出機構18は、駆動源としてのソレノイド
19と、ソレノイド19の出力軸に連結されて該ソレノ
イド19により矢印EーF方向に揺動されるプッシャー
20とから構成されたものである。また、このプッシャ
ー20は後端が固定軸20Aを中心として回転自在に設
けられ、また、前端にL字状部20Bが設けられたもの
であって、ソレノイド19の駆動時に、前端のL字状部
20Bが矢印E方向に移動され、これによってカード収
納部12内のカードCを、カード受渡位置100を経由
してカード識別部8の搬送経路10cに対して押し出す
ようにしている。なお、押し出されるカードCが収納さ
れるカード収納部12には、カードCの一端部C1を露
出させる切欠部21が形成され、この切欠部21によっ
て、カード収納部12内のカードCがプッシャー20に
より、カード識別部8の搬送経路10cに対して容易に
押し出されるようになっている。
【0018】次に、カード識別部8のカードリーダーに
おいて読み取られたカードCの記録データに基づき、以
下の〜に示す判別制御を行う判別制御部50につい
て説明する。この判別制御部50では、 カードCの返却時において、カード識別部8から供
給された記録データを基準記録データ(記憶部51に予
め記憶しておく)と比較し、この比較結果に基づきカー
ドCの種類を特定する。このとき、記録データがいずれ
の基準記録データとも一致しない場合には、このカード
Cは受け入れられるものではないと判断して、表示部
5、ブザー等で報知した上で、カード識別部8の識別部
駆動モータを反転させて、カードCを貸出・返却部3に
リジェクトさせる。また、カードCの貸出時において、
カード識別部8から供給された記録データを、入力キー
4により指定されたカード識別番号に対応したものか否
かを判別し、その結果、カード識別番号に対応したカー
ドCがカードホルダー11から取り出されたと判別され
た場合に、該カードCの搬出を継続させ、また、カード
識別番号に対応したカードCではないと判別された場合
に、該カードCの搬出を中止させ、更に例えば表示部
5、ブザー(図示略)などにより異常が発生したことを
報知させる。
【0019】 記憶部51に対して、カードホルダー
11のカード収納部12(例えば、12ー1,12ー
2,12−3,……とする)に、いずれのカードC(例
えば、C1,C2,C3.……とする)が収納されてい
るかという、カード収納部12とカードCとの関係を記
憶させる、具体的にはカード収納部12−1にカードC
3が収納され、また、カード収納部12ー2にカードC
1が収納されるといった関係等を記憶させる。そして、
このとき、カード収納部12に対してカードCの貸出、
返却が行われる毎に、カード収納部12(12ー1,1
2ー2,12−3,…)に収納されるカードC(C1,
C2,C3.……)との関係を書き換える。
【0020】 記憶部51に記憶されている、カード
収納部12と該カード収納部12に収納されるカードC
との関係に基づき、空いているカード収納部12を検出
する。なお、このとき、空いているカード収納部12が
複数ある場合には、カードの受渡位置100に最も近い
ものを検出し、この検出結果に基づきパルスモータ15
を駆動させて、当該カード収納部12をカード受渡位置
100に配置させる。 入力キー4において正当な個人番号、暗証番号が入
力された場合に、該入力キー4により入力されたカード
識別番号と、記憶部51に記憶されているカード収納部
12とカードCとの関係に基づき、該当するカードCが
収納されているカード収納部12の位置を検出し、この
検出結果に基づきパルスモータ15を駆動させて、当該
カード収納部12をカード受渡位置100に配置させ
る。
【0021】次に、上記カード管理装置の作用について
順番に説明する。 「カードCを返却する際の動作について」 (1) 使用者が返却すべきカードCを貸出・返却部3
に対して矢印A方向に向けて挿入する。このとき、挿入
されたカードCの前端がカード取込部7に達すると、投
光部9aと受光部9bとからなる通過センサ9がONと
され、この通過センサ9の検出ON信号に基づき、装置
がカードCを受入れ可能な状態であれば、カード取込部
7の取込部駆動モータ、及びこのカード識別部8の識別
部駆動モータを駆動させる。これにより、搬送ベルト7
a,7b、搬送ベルト10a,10bが駆動され、該カ
ードCがその前端側から矢印A方向に向けて引き込ま
れ、更にカード識別部8へと送られる。
【0022】(2) このカード識別部8では、カード
Cが搬送ベルト10a,10bによって更に矢印A方向
に搬送されるとともに、その搬送途中において、カード
リーダーが該カードCの記録データを読み取り、更に、
このカードリーダーから判別制御部50に対して、カー
ドCの記録データを出力する。そして、この判別制御部
50において、前述した〜の判別、制御を行う。そ
して、判別制御部50において記録データが基準記録デ
ータのいずれかと一致していると判別された場合(上記
判別制御部50の参照)には、更にいずれのカード収
納部12が空いているかを検出し(上記判別制御部50
のを参照)、この検出結果に基づき、パルスモータ1
5を駆動させ、これによりカードホルダー11を矢印C
−D方向に移動させて、カードCを収納できる空き状態
のカード収納部12を、カード受渡位置100に位置さ
せる。なお、特定のカード収納部12がカード受渡位置
100に配置されたか否かはエンコーダにより検出され
る。
【0023】(3)カード受渡位置100に配置され
た、空き状態のカード収納部12に対して、カードCを
受け渡し、カードCの返却を完了する。なお、カード収
納部12にカードCが収納された場合には、カードC
と、該カードCが収納されたカード収納部12との関係
を記憶部51に書き込む(上記判別制御部50の参
照)。 (4) 一方、判別制御部50において記録データが基
準記録データのいずれとも一致していないと判別された
場合(上記判別制御部50の参照)には、表示部5、
ブザー等で報知した上で、カード識別部8の識別部駆動
モータ及びカード取込部7の取込部駆動モータを反転さ
せて、カードCを貸出・返却部3にリジェクトさせる。
そして、カードCが、貸出・返却部3にまで搬送された
場合には、該カードCの移動方向後側が搬送ベルト7
a,7bの力を受けなくなり、かつ該カードCの移動方
向前側が貸出・返却部3から突出した状態となる(この
ときカードCは停止状態であり、通過センサ9はON状
態にある)。そして、貸出・返却部3からカードCの移
動方向前側が突出状態となった状態で、該カードCを使
用者が抜き取った場合には、通過センサ9はOFFとな
ることから、通過センサ9がOFFとなるのを待って、
次のカードCの返却、貸出を行わせることが可能とな
る。
【0024】次に、「カードCを貸出す際の動作につい
て」説明する。 (1) 使用者は、入力キー4により個人番号、暗証番
号などを入力する。これにより「使用可」(個人番号、
暗証番号とで判断)と認識されると、更に、入力キー4
により貸出希望のカードCを指定するカード識別番号を
入力させる。なお、使用者を識別するには個人番号、暗
証番号を使用する他、IDカード、指紋等種々な手段を
用いることができる。個人別に貸出可能なカードCを限
定しておき、それ以外のカードCは取り出せない(入力
キー4でキー入力できない)ようにしても良い。また、
入力キー4で入力された個人番号、暗証番号によりカー
ドC貸出可能か否かの判断は判別制御部50にて行う。 (2) 入力キー4において入力されたカード識別番号
に基づき、判別制御部50が、該当するカードCが収納
されているカード収納部12の位置を、記憶部51に記
憶されているデータの中から検出し、この検出結果に基
づきパルスモータ15を駆動させて、当該カード収納部
12をカード受渡位置100に配置させる(上記判別制
御部50の参照)。
【0025】(3) 次に、ソレノイド19を駆動させ
てプッシャー20を矢印E方向に移動させ、これにより
カード収納部12に収納されたカードCを、カード受渡
位置100を経由してカード識別部8の搬送経路10c
に対して押し出す。 (4) 識別部駆動用モータ(図示略)により搬送ベル
ト10a,10bを駆動させ、これによりカードCをカ
ード識別部8内において矢印B方向に向け搬送させる。
また、カード識別部8内での搬送途中において、カード
リーダーがカードCの記録データを読み取り、読み取っ
た記録データを判別制御部50に出力する。そして、こ
の判別制御部50では、このカードCが入力キー4によ
り指定されたカード識別番号のものか否かを判別し、そ
の結果、カード識別番号に一致したカードCであると判
別された場合に、記憶部51に記憶されているデータ
を、カードCが貸出された後のカード収納部12が空に
なったとの内容に書き換えるとともに(上記判別制御部
50の参照)、該カードCをそのままカード取込部7
に向けて搬送させる。また、カードリーダーで識別され
たカードCが、入力キー4により指定されたカード識別
番号に一致しない場合に、該カードCの貸出しを中止さ
せる(上記判別制御部50の参照)。
【0026】(5) カード取込部7の取込部駆動モー
タを駆動させて、カードCを更に矢印B方向に搬送させ
る。そして、カードCが、貸出・返却部3にまで搬送さ
れた場合には、該カードCの移動方向後側が搬送ベルト
7a,7bの力を受けなくなり、該カードCの移動方向
前側が貸出・返却部3から突出した状態で停止される
(このとき通過センサ9はON状態にある)。そして、
貸出・返却部3からカードCの移動方向前側が突出状態
となった状態で、該カードCを使用者が抜き取った場合
には、通過センサ9はOFFとなることから、通過セン
サ9がOFFとなるのを待って、次のカードCの返却、
貸出を行わせることが可能となる。また、貸出・返却部
3から使用者がカードCを抜き取った場合には、これで
カードCの貸出動作は終了される。なお、ここで使用者
がカードCの抜取りを忘れて、所定時間経過しても、通
過センサ9がON状態のままであった場合には、表示部
5、ブザー(図示略)などによりカードCの取り忘れを
報知させ、自動的にそのカードCを取り込むようにして
も良い。
【0027】以上詳細に説明したように本実施例に示す
カード管理装置によれば、管理すべきカードCの数に応
じて該カードCを収納させる複数のカード収納部12を
設け、更に判別制御部50により、カード収納部12の
一つをカード識別部8の搬送経路10cに位置決めし、
この状態で、カード収納部12とカード識別部8の搬送
経路10cとの間でカードCの受け渡しを行わせること
ができる、すなわち、カードCを複数のカード収納部1
2の一つに対して出し入れすることができるので、従来
のように、カードCを人手により管理する必要がなく、
これによってカード管理の省力化を図ることができる効
果が得られる。また、上記装置本体1の形状は図1に示
すように上面が平面状に形成されているので、複数台重
ねて配置することができ、これによって少ない面積に多
くのカード管理装置を設置できる効果が得られる。
【0028】また、本実施例では、矢印C−D方向に向
けて直線状に移動するカードホルダー11を設け、この
カードホルダー11に矢印C−D方向に向けて一定間隔
でカード収納部12を設けるようにしたが、これに限定
されず、図4に示すように、軸22aを中心として矢印
X−Y方向に回転自在な回転円盤22を設け、この回転
円盤22の外周部に半径方向に向けて複数のカード収納
部23を設けるとともに、この回転円盤22を、パルス
モータ、エンコーダ等を用いて、カード識別部8のカー
ド受渡位置100に位置合わせするようにしても良い。
また、前記カード収納部23内に収納されたカードC
を、カード識別部8の搬送経路10cに押し出す場合に
は、カード識別部8のカード受渡位置100と対向する
位置関係に設けられたプッシャー24(押出機構)を用
いると良い。なお、このプッシャー24は、カード収納
部12と同様に、切欠部(図示略)から露出したカード
Cの一端部を押圧することにより、該カードCをカード
識別部8の搬送経路10cに対して押し出すものであ
る。
【0029】なお、上記例で使用者が行う動作、例えば
入力キー4により個人番号、暗証番号(個人データ)、
貸出希望のカードCのカード識別番号などの入力は、表
示部5に適宜表示させると良い。また、記憶部51に
は、カードCと該カードCが収納されるカード収納部1
2との関係、該カードCの記録データと比較される基準
記録データが記憶されるとともに、カードCの貸出時
刻、日付、カードCの種類、使用者等が記憶され、ま
た、必要に応じてプリンタ6からプリントアウトさせる
ようになっている。また、装置故障、停電時等にも各カ
ードCを取り出せるように、装置本体1の後面に非常用
扉(図示略)を設けるようにし、この非常用扉を特定者
のみに開放させるようにしても良い。
【0030】また、上記実施例では、判別制御部50に
より全て自動でカードCの返却、貸出を行わせるように
したが、これに限定されず、例えば返却する場合、貸出
す場合共、使用者自身が、入力キー4を通じてカードC
の種類を特定する記録データを入力させ、この入力デー
タに基づき、パルスモータ15を駆動させて、特定のカ
ード収納部12(またはカード収納部23)をカード受
渡位置100に対して位置合わせしても良い。この場
合、特定のカードCが、特定のカード収納部12に収納
されるように予め取り決めしておくと良い。また、一つ
の貸出・返却部3を通じてカードCの貸出、返却を行わ
せるようにしたが、これに限定されずカードCの貸出口
と返却口とを別個に設けても良い。
【0031】また、本実施例に示す構成要素は、請求項
に示す構成要素と以下のような関係にある。すなわち、
請求項に示す「搬送部」は、カード取込部7、カード識
別部8により構成され、「移動機構」は駆動機構13、
押出機構18により構成される。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように第1、第2の
発明によれば、カードに記録されている記録データに基
づき、該カードを複数のカード収納部の一つに対して出
し入れすることができるので、従来のように、カードを
人手により管理する必要がなく、これによってカード管
理の省力化を図ることができる効果が得られる。第3の
発明によれば、カード収納部と搬送部の搬送経路との位
置決めが全て自動化され、その結果、カードの貸出・返
却を効率良く行わせることができる。第4の発明によれ
ば、不適当なカードがカード収納部に返却されることを
防止でき、カードの管理をより完全に行える効果が得ら
れる。第5の発明によれば、正当な使用者に対してのみ
カードを貸出すことができ、カードの管理を厳重に行う
ことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カード管理装置の外観を示す斜示図。
【図2】カード管理装置の平面図。
【図3】図2を矢印III方向から視た側面図。
【図4】カード収納部の他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
3 貸出・返却部 4 入力キー 7 カード取込部(搬送部) 8 カード識別部(搬送部) 10c 搬送経路 13 駆動機構(移動機構) 18 押出機構(移動機構) 50 判別制御部 51 記憶部 C カード

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードを管理するカード管理装置であっ
    て、 管理すべきカードの数に応じて設けられた複数のカード
    収納部と、 使用者に対してカードを貸出、返却させる貸出・返却部
    と、 貸出・返却部に返却されたカードをカード収納部に搬送
    させ、また、カード収納部に収納されているカードを貸
    出・返却部に搬送させ、該貸出・返却部から貸出させる
    搬送部と、 カードに記録されている記録データに基づき、カード収
    納部の一つと搬送部の搬送経路とを互いに位置決めし
    て、これら位置決めしたカード収納部と搬送部の搬送経
    路との間でカードを受け渡す位置決め部とから構成され
    ていることを特徴とするカード管理装置。
  2. 【請求項2】 前記貸出・返却部は、カードの貸出と返
    却との両方を行うことを特徴とする請求項1記載のカー
    ド管理装置。
  3. 【請求項3】 前記位置決め部は、前記搬送部の搬送途
    中においてカードに記録された記録データを読み取るカ
    ードリーダーと、 使用者により操作されて、カードを特定するカード識別
    番号を入力するための入力キーと、 前記カード収納部を移動させて、前記カード収納部の一
    つを搬送部の搬送経路に対して位置合わせする移動機構
    と、 前記カードリーダーで読み取られた記録データを記憶部
    に記憶させるとともに、該記憶部に記憶された記録デー
    タに基づき移動機構を駆動する判別制御部とから構成さ
    れてなり、 前記判別制御部は、前記記憶部に対して、前記記録デー
    タにより示されるカードが、どのカード収納部に収納さ
    れているかといった位置関係を記憶させ、この位置関係
    に基づき、カードの返却時に、空き状態のカード収納部
    を搬送部の搬送経路に位置決めさせ、カードの貸出時
    に、入力キーで入力されたカード識別番号に対応するカ
    ードが収納されるカード収納部を、搬送部の搬送経路に
    位置決めさせることを特徴とする請求項1記載のカード
    管理装置。
  4. 【請求項4】 前記判別制御部は、前記カードリーダー
    で読み取られた記録データを、記憶部に予め記憶された
    基準記録データと比較し、一致したものがあるか否かを
    判別することにより、カードがカード収納部に返却され
    るべきものであるか否かを判別し、この判別の結果、返
    却できないと判別されたカードを貸出・返却部にリジェ
    クトさせることを特徴とする請求項3記載のカード管理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記入力キーには個人データが入力され
    るキーが設けられ、 前記判別制御部は個人データに基づきカードの貸出が適
    当か否かを判断し、貸出が適当と判断した場合に、カー
    ド識別番号に対応するカードが収納されるカード収納部
    を、搬送部の搬送経路に位置決めさせることを特徴とす
    る請求項3記載のカード管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58172736A (ja) * 1982-04-02 1983-10-11 Omron Tateisi Electronics Co 多項目入力装置
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