JP2671756B2 - 通帳記帳装置 - Google Patents
通帳記帳装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通帳に対してデータを
印字する通帳記帳装置に関する。銀行窓口等における省
力化を図るため、現金及び通帳の証書の取扱いを自動的
にする装置が開発されている。特に通帳に関して云え
ば、取引データ等の記帳データを印字する記帳機が実用
化されている。 【0002】 【従来の技術】従来の記帳機は、例えば窓口係員(テラ
ー)の操作する窓口装置に併設、一体化或いは単体で銀
行内等に設置されている。そして、例えば、テラーが通
帳挿入口より開いた通帳を差し込むことによって記帳が
行われる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように従来におい
てはテラーが印字すべきページを開けて、一冊ずつ通帳
を差し込む形式の装置が用いられている。挿入された通
帳に印字すべき記帳データがあるにもかかわらず、通帳
の印字可能なページが無くなってしまった場合には、操
作者が新しい通帳を準備し、通帳を挿入し、残りの記帳
データを印字しており、操作が面倒であった。 【0004】また、新規通帳を発行できるようにした技
術として、特開昭57−130173号公報に記載れた
ものがある。一般的には、通帳を一見して所有者が分か
るように、表紙に氏名等の必要なデータを記載してい
る。しかし、上記公知資料に記載された技術では、新規
通帳を発行するために、カセットより繰り出すと同時に
表紙を開き、開いた状態で、印字部へ搬送してしまうた
め、通帳の表紙に氏名等の必要なデータを印字すること
ができない。従って、表紙に氏名等の必要なデータを印
字しない、不良な新規通帳を発行することになり、通帳
の表紙に氏名等の情報を記載するという当り前的な要望
にも応じることができず、好ましくない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は上述した
従来の課題を解決し、通帳繰り越しの際に顧客にかける
負担を極力無くすことにある。 そのために本発明におい
ては、口座情報が記録される記録面を備え、取引の形態
が夫々異なる複数種類の通帳に、各通帳の記録面の情報
に対応した記帳データを書き込む通帳記帳装置に、複数
種類の通帳が格納される複数の収納部と、各収 納部より
通帳を1 つずつ繰り出す繰り出し機構と、通帳の表紙及
び中用紙を捲るターンページ機構と、通帳に対して記帳
データを印字する印字機構と、各部の間で通帳を搬送す
る搬送機構と、ターンページ機構により記帳すべき中用
紙まで通帳を捲り、印字機構により中用紙に記帳データ
を印字するよう制御する制御部とを設け、制御部が、通
帳記帳中に繰越発行の指示を受けたことに基づき、記帳
していた通帳の記録面に記録された情報に基づいて得た
通帳種類を表す情報から発行すべき通帳の種類を判別
し、繰り出し手段にて当該種類の通帳が収納されている
収納部より当該種類の通帳を選択して繰り出し、搬送機
構により印字機構の印字位置に搬送し、印字機構により
記帳していた通帳に対応する必要事項を表紙に印字した
後、ターンページ機構により表紙を捲り、印字機構によ
り記帳していた通帳に対応する記帳データの印字動作を
再開するものである。 【0006】 【作用】本発明では、通帳記帳装置内に取引の形態が異
なる複数種類の通帳が格納されており、通帳記入時に繰
越し発行の必要がある時には、記帳していた通帳の記録
面に記録されていた情報に基づいて該当する種類の通帳
を選択して収納部から繰り出し、搬送機構により印字機
構の印字位置に搬送し、印字機構により必要事項を表紙
に印字し、ターンページ機構により表紙を捲り、印字機
構により中用紙に記帳データを印字するようにしたもの
である。 【0007】 【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳述する。図
1、図2は本発明の実施例における動作を示すフローチ
ャートであり、図3は本発明の銀行窓口システムに適用
した場合の実施例を示す図、図4は実施例における通帳
発行装機6の構成を示す図、図5は同装置の制御ブロッ
クを示す図である。 【0008】図3に示す如く本実施例では、通帳発行機
6を窓口装置3にとともにホスト1に接続するシステム
を構成する。そしてこの通帳発行機6を記帳機として用
いるものである。尚、窓口装置3には、通帳への記帳を
行う通帳プリンタ31が設けられ、更に窓口装置3の配
下に現金の入金機4及び出金機5が接続される。また同
図においては1つの窓口装置に入金機4、出金機5及び
通帳プリンタ31が対応して設けられる如く示したが、
これら装置4,5,31は複数の窓口装置に共用される
ものである。 【0009】通帳発行機6は、後述の如く、新規の通帳
を収納するカセットを有する。そして通帳発行指示によ
り、このカセットより通帳を繰り出して新規通帳の発行
を行うものである。この通帳発行指示は窓口装置からの
依頼に基づいて端末制御装置(TC)2を介してホスト
1より供給されるようにしてもよい。以下、図4及び図
5を用いて通帳発行機6の構成及び機能を説明する。 【0010】通帳発行機6は、大別して4つのユニット
に分けることができる。つまり、通帳8及び証書89を
収納する複数のカセット630を有するカセットユニッ
ト76、このユニットから指示される媒体(通帳或いは
証書)を繰り出して搬送する搬送ユニット75、繰り出
された媒体に印字を行うための印字部66、ターンペー
ジ機構650等を備えた媒体処理ユニット77、及び操
作入力を行うためのキーボード681、操作ガイダン
ス、メッセージ表示を行うための表示部680等を備え
た操作部68が、それである。 【0011】カセットユニット76は、上下2段に各4
つずつカセット630、…を有する。各カセット63
0、…には、その中に納められている媒体をカセット下
部より繰り出すための繰出し機構633が設けられる。
この機構633は、フィードローラ632、ピックロー
ラ631等を含む。上下格段カセットの下方には、格段
のカセットに共通して設けられるコンベア機構637、
637が配置される。各カセット下部の繰出し機構63
3は、図示矢印のように繰出し位置と退避位置との間を
移動(回動)自在に設けられる。コンベア機構637及
び繰出し機構633による媒体の移送(繰出し)方向
は、装置前面側に向かう方向(図では右方向)である。 【0012】また各カセット630に対応して、カセッ
トの装着の有無を検出するカセットセンサ636(各カ
セットは脱着自在である)、カセット内の媒体の有無を
検出するセンサ634、及び媒体の繰出し有無を検出す
る繰出しセンサ635が設けられる。カセットユニット
76より繰り出された媒体は、コンベア機構637を介
して搬送ユニット75に受け渡される。 【0013】搬送ユニット75は装置前面(図では右
側)に位置し、図示破線で示す位置でカセットユニット
76と分離する。つまりユニット75は装置の前面扉を
構成し、カセットユニット76を含む本体に対して開閉
自在な扉構造を備える。そして、この扉75を開くこと
によりカセットユニット76が装置前面に露出すること
となる。この状態でカセットユニット76は上下各段階
毎に図示省略したスライド機構により前面側の引き出し
可能となる。 【0014】搬送ユニット75の扉構造は、後席者の管
理する鍵により施鍵/解鍵されるロック機構を備える。
搬送ユニット75にはカセットより送出された媒体を垂
直方向に搬送するための搬送路620及びローラ等より
なる移送手段621が設けられる。また搬送路620の
適宜の箇所には、搬送路620上を移送される媒体の有
無を監視するセンサ622、…が配置されている。 【0015】またユニット75の前面には媒体の吸排口
600及びスタッカ690への媒体排出口601が設け
られる。スタッカ690は装置に対して着脱自在に取り
付けられるものであり、複数冊(複数枚)の媒体を一時
収納するものである。また、これら各口600,601
に対応した搬送路の分岐点にはゲート691,692が
設けられ、媒体移送時の搬送路の切替えを行う。 【0016】一方媒体処理ユニット77は、カセットユ
ニット76の上方に位置して設けられる。ユニット77
には、水平方向に媒体を搬送する搬送機構624が設け
られる。そしてユニット77の最前段に、通帳の磁気ス
トライプ(以下MSと称す)に対する情報のリード/ラ
イトを行うかめの磁気ヘッド640を含むMSリード・
ライト機構64が設けられる。この機構64の後段には
通帳の自動ページめくりを行うためのターンページ機構
650が設けられる。ターンページ機構650の後方に
は通帳の中用紙に記されるページマーク、印字済行マー
ク、或いは証書上の印字位置を示すマーク等を検出する
センサ67が配置される。そしてユニットの最後方に
は、通帳或いは証書に対して種々の項目印字を行うため
の、印字ヘッド660を含む印字66が配置される。 【0017】また図5に示す如く、通帳発行機6はメイ
ンプロセッサ(MPU)60を備え、このプロセッサ6
0に例えば共通バス形式で各機構の制御部62〜69が
接続される。また、TC2を介してホスト1との回線イ
ンターフェース部61も備える。次に図1,図2のフロ
ーチャートに基づいて、この通帳発行機6の動作を説明
する。 【0018】同図図1に示す如く、通帳発行機6の動作
は大別して通帳発行動作、記帳動作、及び一括記
帳動作の各々がある。以下、これら各動作を順に説明す
る。 通帳発行動作: 通帳発行は、新規な口座を開設した場合(新規発行)、
或いは窓口装置にて顧客の差し出した通帳記帳中に通帳
繰り越しが発生した場合(繰り越し発行)、などに必要
となるものである。いずれの場合も、窓口装置3からの
発行依頼に基づいて、ホスト1より通帳発行機6への発
行指示が与えられる。 【0019】ホスト1からの発行指示には、発行すべき
媒体種別コード及び印字データ(通帳の場合は更にMS
データ)の各々が含まれる。ホスト1からの発行指示に
より発行機6のプロセッサ60は、まず発行すべき媒体
の種類と、その指示された媒体がセットされているカセ
ット番号を判別する。図4に示した如く、通帳発行機6
には複数のカセット630、…が設けられ、各カセット
には、種類毎に通帳8と証書89が予めセットされてい
る。 【0020】尚、種類毎とは通帳で言えば、例えば総合
口座用の定期預金用、当座預金用などが該当する。一方
証書においては、定期証書、小切手などが該当する、ま
た、カセット630にセットする方向としては証書89
では、その証書面が下方となるようにセットされる。一
方通帳8の場合は、中用紙83及び表紙82、裏表紙8
1を閉じた状態で、且つMSが貼付された裏表紙81が
上面になり、更に通帳8のとじ合わせ部分が繰出し方向
に向くようにセットされる。 【0021】また、プロセッサ60によるカセットの判
別は、メモリ70上にプリセットされるテーブル(図示
せず)を用いて行われる。このテーブルは、媒体コード
とカセットナンバーとの対応テーブルであり、カセット
への媒体装填時に操作者よりキーボード681を用いて
入力される対応データによって、予めメモリ70上に作
成されている。 【0022】カセットの判別が済むと、プロセッサは判
別したカセットより媒体を繰出させる。これは、カセッ
トナンバーを含めた繰出し命令をカセット制御部63に
与えることによって行われる。指示された媒体が証書で
あれば、プロセッサ60は搬送制御部62を起動する。
これにより繰り出された証書89はユニット75を介し
て、ユニット77の印字部67に向かって移送される。 【0023】そして証書はセンサ67を介して印字部6
6への送り込まれ印字位置決めが行われる。位置決め完
了により印字部66による証書への印字が行われ、ホス
ト1にその旨が通知される。一方、指示された媒体が通
帳であれば、プロセッサ60は同様に搬送制御部62を
起動し、通帳8を閉じたまま一旦印字部66へ移送せし
める。 【0024】印字部66では、送り込まれた通帳の表紙
82に所定の項目(例えば口座番号及び氏名)を印字す
る。尚、印字部66にて印字するデータは、前述の如く
ホスト1からの発行指示電文に含まれるようにしてもよ
い。このデータはプロセッサ60の制御の下にメモリ7
0上の図示しない印字データバッファを介して印字部6
6に供給される。 【0025】表紙の印字終了により、通帳は搬送機構6
24によってターンページ機構650へ送られる。ター
ンページ機構650は、プロセッサ60の指示された数
のページを捲る。この時,表紙の裏側にも項目印字が必
要であれば、ターンページ機構650にて表紙81のみ
を捲り、再び通帳を印字部66に戻すことになる。また
中用紙83への印字8(取引データ、繰り越しデータ等
が必要な場合は、ターンページ機構650によって所定
回のページ捲りが行われる。 【0026】ページ捲りが終わった通帳は、センサ67
を通過して印字部66へ送られる。この時センサ67に
て開かれたページの情報(ページマーク)の検知が行わ
れる。この検知出力はプロセッサ60に与えられ、正し
い目的のページが捲られたかチェックされる。ページが
正しければ印字部66による項目或いは取引データの印
字が行われることになる。そして印字終了により、通帳
は吸排口600へ向かって送られる。そしてMS部64
を通過する際に、MSに所定のデータ(口座情報)が書
き込まれる。この書込みが終了すると、プロセッサ60
はホスト1に対して終了通知を行う。この終了通知は、
窓口装置を介して発行を依頼したテラーに通知される。 【0027】しかして上述のように証書或いは通帳への
必要項目の印字が終了すると、プロセッサ60は、この
印字終了した媒体を直ちに排出して良いか否かの判別を
行う。即ち、小切手等の証書の場合には、発行を依頼し
たテラー以外のテラーが誤って受け取っても、直ちにそ
の誤りが発見できない。このような事態は、異なるテラ
ーが連続して証書の発行を依頼する場合に往々にして生
ずる。 【0028】従って本実施例では、発行する媒体が証書
の場合は装置内に(吸排ベルト623の位置)に一時保
留するようにする。そして、操作部68の表示部680
に証書の保留がある旨を表示する。この表示により、発
行依頼を行ったテラーが操作部68のキーボード681
を用いて証書の排出指示を行う。この排出指示によって
一時保留されていた媒体(この場合は証書のみ)を吸排
口600により排出する。そしてテラーの媒体抜き取り
により一連の動作を終了する。 記帳動作: 通帳発行機6にて記帳を行うのは、例えば顧客が通帳の
記帳を依頼に来た場合、或いは、外交員が持ち帰った通
帳を窓口業務時間内に記帳する場合、等がある。 【0029】記帳を行うオペレータ(テラー或いは外交
員等)は、まず通帳発行機6の操作部68(図4)を操
作して記帳指示入力を行う。この指示は、例えば操作部
68のキーボード681上に設けた記帳キー(図示せ
ず)を押下することによって行われる。この指示入力に
よりプロセッサ60は、表示部680に記帳挿入の旨を
指示するガイダンスを行う。オペレータは前面に設けら
れ吸排口600に記帳を行うべきページを開いた状態で
通帳を挿入する。この通帳の挿入は、図示しないセンサ
によって検知される。 【0030】プロセッサ60は、搬送機構623等を起
動して挿入された通帳を吸入する。そして処理ユニット
77のMS部64にて、MSデータを読み取らせる。読
み取ったMSデータはインターフェース部61を介して
記帳データ要求電文としてホスト1に送出される。この
MSデータの送出により、ホスト1より記帳データ(即
ちその通帳における未記帳データ)が返送される。この
返送電文中に、未記帳データの印字ページ及び印字開始
行にん関する情報が含まれている。 【0031】プロセッサ60は、搬送機構624を駆動
し通帳をセンサ67の読取り位置まで移送させる。そし
てセンサ67により開かれた通帳のページの確認と、印
字開始行(或いは印字済みの最終行)の検出を行う。即
ちホスト1より通知されたページが正しく開かれている
か否かをチェックし、更に各行を走査して印字済マーク
の有無を見て印字開始行を検出する。 【0032】印字開始行の検出により、プロセッサ60
は通帳を印字部66へ送り、センサ67にて検出した位
置に基づいて、通帳を印字ヘッド660の印字位置にセ
ットする。そしてホスト1より受け取った未記帳データ
を印字することになる。記帳終了により、プロセッサ6
0は各ユニットの搬送機構624、623を駆動して通
帳を吸排口600に向かって搬送する。 【0033】これにより通帳は吸排口600より放出さ
れ、オペレータによって抜き取られることになる。以上
の動作で記帳動作が終了する。 一括記帳動作: 一括記帳動作は、上述した記帳動作と同様、オペレータ
による操作部68からの指示入力によって起動されるも
のである。 【0034】一括記帳とは、前述の通り外交員等が訪問
先の顧客より預かって来た複数冊の通帳への記帳を行う
場合に主に利用される。一括記帳に際しオペレータは、
まず記帳すべき通帳をまとめてカセット630にセット
する。即ち一括記帳は、窓口業務が終了した後、銀行の
業務終了後に行われる。 【0035】オペレータは、後席者の管理する鍵にて扉
(ユニット75)を開ける。そしてカセットユニット7
6を引き出し、所望のカセット630、…に通帳をセッ
トする。即ち通帳発行機のプロセッサ60は、メモリ7
0上に各カセットと通帳・証書との対応テーブルを持つ
が、その他に、各カセット毎の媒体セット枚数を記憶し
ているカウンタ群を持つ。そして各媒体の発行とともに
対応する媒体の枚数カウンタを更新(カウントダウン)
し、各媒体の枚数管理を行っている。 【0036】従って、一括記帳を行うには、この媒体の
枚数管理情報の精査(プリントアウト等)を終了するこ
とが前提となる。換言するすれば、一括記帳を行う通帳
は、所望のカセット630、…にセット(残存媒体があ
れば取り除いてセット)すれば良い。このセット方法は
第3図に示した状態の通りである。セット完了により扉
75を閉じる。 【0037】ここでオペレータは操作部68のキーボー
ド681を用いて、一括記帳を指示する。これによりプ
ロセッサ60は表示部680を介して、カセットナンバ
ーを問い合わせメッセージの表示を行う。オペレータは
この表示に従って自己が通帳をセットしたカセットナン
バーを入力することになる。このカセットナンバーの入
力により、プロセッサ60は通帳を繰出すべきカセット
を指示するとともにカセット制御部63を起動する。制
御部63は、この指示によって所定のカセットより通帳
を1冊繰り出す。 【0038】繰り出された通帳は搬送ユニット75を介
して処理ユニット77に送られる。処理ユニット77で
は、まずこの通帳のMSデータをMS部64にて読み取
る。読み取ったMSデータは、ホスト1に送出され、ホ
スト1より未記帳データが返送されてくる事は上述した
2*の記帳動作と同一である。しかるにMS部64を通過
した通帳は閉じた状態のままである為、その後段のター
ンページ機構650に送られる。そして、ホスト1への
MSデータ送出と並行して通帳の表紙及び所定枚の中用
紙捲りを行う。具体的には、中用紙の記帳ページ(取引
明細印字ページ)の所定ページ(第1ページ)まで先行
してページ捲りを行う。ホスト1からの返送データによ
って示される印字ページ情報に従って最終的な印字開始
のページ捲りが行われる。ページ捲りの終了によって通
帳はセンサ67に送られ、ページ確認及び印字開始行の
検出が行われる。これらの検出終了によって通帳は印字
部66に送られる。これらの検出終了によって通帳は印
字部66に送られて記帳されることになる。 【0039】カセットより繰り出された一冊の通帳への
記帳終了により、その通帳は装置前面のスタッカ690
に排出される。つりま各搬送機構624、623及びゲ
ート692、691の駆動によって、記帳済み通帳が排
出口601より排出される。この排出は図示しないセン
サによって検出される。一冊の通帳の繰出し、記帳及び
排出にスタッカへの通帳スタックが終了すると、プロセ
ッサ60は再び指示されたカセットより二冊目の通帳を
繰出し、記帳及び排出を行わせることになる。 【0040】以降同様にカセット630が空になるまで
セットされた通帳の記帳を行う。この時、排出口601
からの通帳排出が正常に行われる場合、つまりスタッカ
690が記帳済みの通帳で満杯(フル)になった場合、
プロセッサ60は記帳動作を一旦中断してアラームを上
げる。即ち表示部680にスタッカ内の通帳を取り出し
メッセージを表示するとともに、ブザー等によってオペ
レータに通知する。この時、記帳中の通帳があれば、オ
ペレータの通帳取り出し操作と並行して、当該通帳の記
帳処理を行い、通帳の排出動作の時点で保留(中断)す
ることとなる。 【0041】そしてすべての通帳の記帳及び排出の終了
によって、再び表示部680を介してオペレータに終了
通知を行う。これにより一括記帳処理が終了する。 上述したように、本実施例によれば、通帳発行動作に
より、新規通帳の発行が必要になった場合には、装置に
指示することにより、表紙への氏名等の必要事項の印
字、中用紙への記帳データの印字を行ったのち、通帳を
発行するため、オペレータは手間を掛けることなく新規
通帳を発行することができる。 【0042】記帳動作により、一冊程度の少数冊の通
帳に対し印字を行う場合には、吸排口600に通帳を挿
入すれば、簡単に通帳記帳を行うことができる。 一括記帳動作により、複数冊の通帳をカセットにセッ
トするだけで一冊ずつ挿入することなく、連続して記帳
できるため、簡単且つ迅速に複数の通帳の印字動作でき
る。 【0043】 【発明の効果】以上の如く本発明によれば、記帳中であ
った通帳の種類と同じ種類の通帳を選択して表示、中用
紙に印字した上で顧客に発行することが出来るので、顧
客が再度窓口に出向く必要がない。 しかも、記帳中であ
った通帳の記録面の情報に基づいて、発行すべき通帳の
種類を判別するので、行員等が特段な指定動作を行う必
要はなく、行員の手間を軽減するとともに、発行に要す
る時間を軽減する。 従って、本願発明の構成により、繰
越し時に正確な事項を正しい通帳に迅速に印字して、顧
客の負担を軽減させることが可能となる。
印字する通帳記帳装置に関する。銀行窓口等における省
力化を図るため、現金及び通帳の証書の取扱いを自動的
にする装置が開発されている。特に通帳に関して云え
ば、取引データ等の記帳データを印字する記帳機が実用
化されている。 【0002】 【従来の技術】従来の記帳機は、例えば窓口係員(テラ
ー)の操作する窓口装置に併設、一体化或いは単体で銀
行内等に設置されている。そして、例えば、テラーが通
帳挿入口より開いた通帳を差し込むことによって記帳が
行われる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このように従来におい
てはテラーが印字すべきページを開けて、一冊ずつ通帳
を差し込む形式の装置が用いられている。挿入された通
帳に印字すべき記帳データがあるにもかかわらず、通帳
の印字可能なページが無くなってしまった場合には、操
作者が新しい通帳を準備し、通帳を挿入し、残りの記帳
データを印字しており、操作が面倒であった。 【0004】また、新規通帳を発行できるようにした技
術として、特開昭57−130173号公報に記載れた
ものがある。一般的には、通帳を一見して所有者が分か
るように、表紙に氏名等の必要なデータを記載してい
る。しかし、上記公知資料に記載された技術では、新規
通帳を発行するために、カセットより繰り出すと同時に
表紙を開き、開いた状態で、印字部へ搬送してしまうた
め、通帳の表紙に氏名等の必要なデータを印字すること
ができない。従って、表紙に氏名等の必要なデータを印
字しない、不良な新規通帳を発行することになり、通帳
の表紙に氏名等の情報を記載するという当り前的な要望
にも応じることができず、好ましくない。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は上述した
従来の課題を解決し、通帳繰り越しの際に顧客にかける
負担を極力無くすことにある。 そのために本発明におい
ては、口座情報が記録される記録面を備え、取引の形態
が夫々異なる複数種類の通帳に、各通帳の記録面の情報
に対応した記帳データを書き込む通帳記帳装置に、複数
種類の通帳が格納される複数の収納部と、各収 納部より
通帳を1 つずつ繰り出す繰り出し機構と、通帳の表紙及
び中用紙を捲るターンページ機構と、通帳に対して記帳
データを印字する印字機構と、各部の間で通帳を搬送す
る搬送機構と、ターンページ機構により記帳すべき中用
紙まで通帳を捲り、印字機構により中用紙に記帳データ
を印字するよう制御する制御部とを設け、制御部が、通
帳記帳中に繰越発行の指示を受けたことに基づき、記帳
していた通帳の記録面に記録された情報に基づいて得た
通帳種類を表す情報から発行すべき通帳の種類を判別
し、繰り出し手段にて当該種類の通帳が収納されている
収納部より当該種類の通帳を選択して繰り出し、搬送機
構により印字機構の印字位置に搬送し、印字機構により
記帳していた通帳に対応する必要事項を表紙に印字した
後、ターンページ機構により表紙を捲り、印字機構によ
り記帳していた通帳に対応する記帳データの印字動作を
再開するものである。 【0006】 【作用】本発明では、通帳記帳装置内に取引の形態が異
なる複数種類の通帳が格納されており、通帳記入時に繰
越し発行の必要がある時には、記帳していた通帳の記録
面に記録されていた情報に基づいて該当する種類の通帳
を選択して収納部から繰り出し、搬送機構により印字機
構の印字位置に搬送し、印字機構により必要事項を表紙
に印字し、ターンページ機構により表紙を捲り、印字機
構により中用紙に記帳データを印字するようにしたもの
である。 【0007】 【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳述する。図
1、図2は本発明の実施例における動作を示すフローチ
ャートであり、図3は本発明の銀行窓口システムに適用
した場合の実施例を示す図、図4は実施例における通帳
発行装機6の構成を示す図、図5は同装置の制御ブロッ
クを示す図である。 【0008】図3に示す如く本実施例では、通帳発行機
6を窓口装置3にとともにホスト1に接続するシステム
を構成する。そしてこの通帳発行機6を記帳機として用
いるものである。尚、窓口装置3には、通帳への記帳を
行う通帳プリンタ31が設けられ、更に窓口装置3の配
下に現金の入金機4及び出金機5が接続される。また同
図においては1つの窓口装置に入金機4、出金機5及び
通帳プリンタ31が対応して設けられる如く示したが、
これら装置4,5,31は複数の窓口装置に共用される
ものである。 【0009】通帳発行機6は、後述の如く、新規の通帳
を収納するカセットを有する。そして通帳発行指示によ
り、このカセットより通帳を繰り出して新規通帳の発行
を行うものである。この通帳発行指示は窓口装置からの
依頼に基づいて端末制御装置(TC)2を介してホスト
1より供給されるようにしてもよい。以下、図4及び図
5を用いて通帳発行機6の構成及び機能を説明する。 【0010】通帳発行機6は、大別して4つのユニット
に分けることができる。つまり、通帳8及び証書89を
収納する複数のカセット630を有するカセットユニッ
ト76、このユニットから指示される媒体(通帳或いは
証書)を繰り出して搬送する搬送ユニット75、繰り出
された媒体に印字を行うための印字部66、ターンペー
ジ機構650等を備えた媒体処理ユニット77、及び操
作入力を行うためのキーボード681、操作ガイダン
ス、メッセージ表示を行うための表示部680等を備え
た操作部68が、それである。 【0011】カセットユニット76は、上下2段に各4
つずつカセット630、…を有する。各カセット63
0、…には、その中に納められている媒体をカセット下
部より繰り出すための繰出し機構633が設けられる。
この機構633は、フィードローラ632、ピックロー
ラ631等を含む。上下格段カセットの下方には、格段
のカセットに共通して設けられるコンベア機構637、
637が配置される。各カセット下部の繰出し機構63
3は、図示矢印のように繰出し位置と退避位置との間を
移動(回動)自在に設けられる。コンベア機構637及
び繰出し機構633による媒体の移送(繰出し)方向
は、装置前面側に向かう方向(図では右方向)である。 【0012】また各カセット630に対応して、カセッ
トの装着の有無を検出するカセットセンサ636(各カ
セットは脱着自在である)、カセット内の媒体の有無を
検出するセンサ634、及び媒体の繰出し有無を検出す
る繰出しセンサ635が設けられる。カセットユニット
76より繰り出された媒体は、コンベア機構637を介
して搬送ユニット75に受け渡される。 【0013】搬送ユニット75は装置前面(図では右
側)に位置し、図示破線で示す位置でカセットユニット
76と分離する。つまりユニット75は装置の前面扉を
構成し、カセットユニット76を含む本体に対して開閉
自在な扉構造を備える。そして、この扉75を開くこと
によりカセットユニット76が装置前面に露出すること
となる。この状態でカセットユニット76は上下各段階
毎に図示省略したスライド機構により前面側の引き出し
可能となる。 【0014】搬送ユニット75の扉構造は、後席者の管
理する鍵により施鍵/解鍵されるロック機構を備える。
搬送ユニット75にはカセットより送出された媒体を垂
直方向に搬送するための搬送路620及びローラ等より
なる移送手段621が設けられる。また搬送路620の
適宜の箇所には、搬送路620上を移送される媒体の有
無を監視するセンサ622、…が配置されている。 【0015】またユニット75の前面には媒体の吸排口
600及びスタッカ690への媒体排出口601が設け
られる。スタッカ690は装置に対して着脱自在に取り
付けられるものであり、複数冊(複数枚)の媒体を一時
収納するものである。また、これら各口600,601
に対応した搬送路の分岐点にはゲート691,692が
設けられ、媒体移送時の搬送路の切替えを行う。 【0016】一方媒体処理ユニット77は、カセットユ
ニット76の上方に位置して設けられる。ユニット77
には、水平方向に媒体を搬送する搬送機構624が設け
られる。そしてユニット77の最前段に、通帳の磁気ス
トライプ(以下MSと称す)に対する情報のリード/ラ
イトを行うかめの磁気ヘッド640を含むMSリード・
ライト機構64が設けられる。この機構64の後段には
通帳の自動ページめくりを行うためのターンページ機構
650が設けられる。ターンページ機構650の後方に
は通帳の中用紙に記されるページマーク、印字済行マー
ク、或いは証書上の印字位置を示すマーク等を検出する
センサ67が配置される。そしてユニットの最後方に
は、通帳或いは証書に対して種々の項目印字を行うため
の、印字ヘッド660を含む印字66が配置される。 【0017】また図5に示す如く、通帳発行機6はメイ
ンプロセッサ(MPU)60を備え、このプロセッサ6
0に例えば共通バス形式で各機構の制御部62〜69が
接続される。また、TC2を介してホスト1との回線イ
ンターフェース部61も備える。次に図1,図2のフロ
ーチャートに基づいて、この通帳発行機6の動作を説明
する。 【0018】同図図1に示す如く、通帳発行機6の動作
は大別して通帳発行動作、記帳動作、及び一括記
帳動作の各々がある。以下、これら各動作を順に説明す
る。 通帳発行動作: 通帳発行は、新規な口座を開設した場合(新規発行)、
或いは窓口装置にて顧客の差し出した通帳記帳中に通帳
繰り越しが発生した場合(繰り越し発行)、などに必要
となるものである。いずれの場合も、窓口装置3からの
発行依頼に基づいて、ホスト1より通帳発行機6への発
行指示が与えられる。 【0019】ホスト1からの発行指示には、発行すべき
媒体種別コード及び印字データ(通帳の場合は更にMS
データ)の各々が含まれる。ホスト1からの発行指示に
より発行機6のプロセッサ60は、まず発行すべき媒体
の種類と、その指示された媒体がセットされているカセ
ット番号を判別する。図4に示した如く、通帳発行機6
には複数のカセット630、…が設けられ、各カセット
には、種類毎に通帳8と証書89が予めセットされてい
る。 【0020】尚、種類毎とは通帳で言えば、例えば総合
口座用の定期預金用、当座預金用などが該当する。一方
証書においては、定期証書、小切手などが該当する、ま
た、カセット630にセットする方向としては証書89
では、その証書面が下方となるようにセットされる。一
方通帳8の場合は、中用紙83及び表紙82、裏表紙8
1を閉じた状態で、且つMSが貼付された裏表紙81が
上面になり、更に通帳8のとじ合わせ部分が繰出し方向
に向くようにセットされる。 【0021】また、プロセッサ60によるカセットの判
別は、メモリ70上にプリセットされるテーブル(図示
せず)を用いて行われる。このテーブルは、媒体コード
とカセットナンバーとの対応テーブルであり、カセット
への媒体装填時に操作者よりキーボード681を用いて
入力される対応データによって、予めメモリ70上に作
成されている。 【0022】カセットの判別が済むと、プロセッサは判
別したカセットより媒体を繰出させる。これは、カセッ
トナンバーを含めた繰出し命令をカセット制御部63に
与えることによって行われる。指示された媒体が証書で
あれば、プロセッサ60は搬送制御部62を起動する。
これにより繰り出された証書89はユニット75を介し
て、ユニット77の印字部67に向かって移送される。 【0023】そして証書はセンサ67を介して印字部6
6への送り込まれ印字位置決めが行われる。位置決め完
了により印字部66による証書への印字が行われ、ホス
ト1にその旨が通知される。一方、指示された媒体が通
帳であれば、プロセッサ60は同様に搬送制御部62を
起動し、通帳8を閉じたまま一旦印字部66へ移送せし
める。 【0024】印字部66では、送り込まれた通帳の表紙
82に所定の項目(例えば口座番号及び氏名)を印字す
る。尚、印字部66にて印字するデータは、前述の如く
ホスト1からの発行指示電文に含まれるようにしてもよ
い。このデータはプロセッサ60の制御の下にメモリ7
0上の図示しない印字データバッファを介して印字部6
6に供給される。 【0025】表紙の印字終了により、通帳は搬送機構6
24によってターンページ機構650へ送られる。ター
ンページ機構650は、プロセッサ60の指示された数
のページを捲る。この時,表紙の裏側にも項目印字が必
要であれば、ターンページ機構650にて表紙81のみ
を捲り、再び通帳を印字部66に戻すことになる。また
中用紙83への印字8(取引データ、繰り越しデータ等
が必要な場合は、ターンページ機構650によって所定
回のページ捲りが行われる。 【0026】ページ捲りが終わった通帳は、センサ67
を通過して印字部66へ送られる。この時センサ67に
て開かれたページの情報(ページマーク)の検知が行わ
れる。この検知出力はプロセッサ60に与えられ、正し
い目的のページが捲られたかチェックされる。ページが
正しければ印字部66による項目或いは取引データの印
字が行われることになる。そして印字終了により、通帳
は吸排口600へ向かって送られる。そしてMS部64
を通過する際に、MSに所定のデータ(口座情報)が書
き込まれる。この書込みが終了すると、プロセッサ60
はホスト1に対して終了通知を行う。この終了通知は、
窓口装置を介して発行を依頼したテラーに通知される。 【0027】しかして上述のように証書或いは通帳への
必要項目の印字が終了すると、プロセッサ60は、この
印字終了した媒体を直ちに排出して良いか否かの判別を
行う。即ち、小切手等の証書の場合には、発行を依頼し
たテラー以外のテラーが誤って受け取っても、直ちにそ
の誤りが発見できない。このような事態は、異なるテラ
ーが連続して証書の発行を依頼する場合に往々にして生
ずる。 【0028】従って本実施例では、発行する媒体が証書
の場合は装置内に(吸排ベルト623の位置)に一時保
留するようにする。そして、操作部68の表示部680
に証書の保留がある旨を表示する。この表示により、発
行依頼を行ったテラーが操作部68のキーボード681
を用いて証書の排出指示を行う。この排出指示によって
一時保留されていた媒体(この場合は証書のみ)を吸排
口600により排出する。そしてテラーの媒体抜き取り
により一連の動作を終了する。 記帳動作: 通帳発行機6にて記帳を行うのは、例えば顧客が通帳の
記帳を依頼に来た場合、或いは、外交員が持ち帰った通
帳を窓口業務時間内に記帳する場合、等がある。 【0029】記帳を行うオペレータ(テラー或いは外交
員等)は、まず通帳発行機6の操作部68(図4)を操
作して記帳指示入力を行う。この指示は、例えば操作部
68のキーボード681上に設けた記帳キー(図示せ
ず)を押下することによって行われる。この指示入力に
よりプロセッサ60は、表示部680に記帳挿入の旨を
指示するガイダンスを行う。オペレータは前面に設けら
れ吸排口600に記帳を行うべきページを開いた状態で
通帳を挿入する。この通帳の挿入は、図示しないセンサ
によって検知される。 【0030】プロセッサ60は、搬送機構623等を起
動して挿入された通帳を吸入する。そして処理ユニット
77のMS部64にて、MSデータを読み取らせる。読
み取ったMSデータはインターフェース部61を介して
記帳データ要求電文としてホスト1に送出される。この
MSデータの送出により、ホスト1より記帳データ(即
ちその通帳における未記帳データ)が返送される。この
返送電文中に、未記帳データの印字ページ及び印字開始
行にん関する情報が含まれている。 【0031】プロセッサ60は、搬送機構624を駆動
し通帳をセンサ67の読取り位置まで移送させる。そし
てセンサ67により開かれた通帳のページの確認と、印
字開始行(或いは印字済みの最終行)の検出を行う。即
ちホスト1より通知されたページが正しく開かれている
か否かをチェックし、更に各行を走査して印字済マーク
の有無を見て印字開始行を検出する。 【0032】印字開始行の検出により、プロセッサ60
は通帳を印字部66へ送り、センサ67にて検出した位
置に基づいて、通帳を印字ヘッド660の印字位置にセ
ットする。そしてホスト1より受け取った未記帳データ
を印字することになる。記帳終了により、プロセッサ6
0は各ユニットの搬送機構624、623を駆動して通
帳を吸排口600に向かって搬送する。 【0033】これにより通帳は吸排口600より放出さ
れ、オペレータによって抜き取られることになる。以上
の動作で記帳動作が終了する。 一括記帳動作: 一括記帳動作は、上述した記帳動作と同様、オペレータ
による操作部68からの指示入力によって起動されるも
のである。 【0034】一括記帳とは、前述の通り外交員等が訪問
先の顧客より預かって来た複数冊の通帳への記帳を行う
場合に主に利用される。一括記帳に際しオペレータは、
まず記帳すべき通帳をまとめてカセット630にセット
する。即ち一括記帳は、窓口業務が終了した後、銀行の
業務終了後に行われる。 【0035】オペレータは、後席者の管理する鍵にて扉
(ユニット75)を開ける。そしてカセットユニット7
6を引き出し、所望のカセット630、…に通帳をセッ
トする。即ち通帳発行機のプロセッサ60は、メモリ7
0上に各カセットと通帳・証書との対応テーブルを持つ
が、その他に、各カセット毎の媒体セット枚数を記憶し
ているカウンタ群を持つ。そして各媒体の発行とともに
対応する媒体の枚数カウンタを更新(カウントダウン)
し、各媒体の枚数管理を行っている。 【0036】従って、一括記帳を行うには、この媒体の
枚数管理情報の精査(プリントアウト等)を終了するこ
とが前提となる。換言するすれば、一括記帳を行う通帳
は、所望のカセット630、…にセット(残存媒体があ
れば取り除いてセット)すれば良い。このセット方法は
第3図に示した状態の通りである。セット完了により扉
75を閉じる。 【0037】ここでオペレータは操作部68のキーボー
ド681を用いて、一括記帳を指示する。これによりプ
ロセッサ60は表示部680を介して、カセットナンバ
ーを問い合わせメッセージの表示を行う。オペレータは
この表示に従って自己が通帳をセットしたカセットナン
バーを入力することになる。このカセットナンバーの入
力により、プロセッサ60は通帳を繰出すべきカセット
を指示するとともにカセット制御部63を起動する。制
御部63は、この指示によって所定のカセットより通帳
を1冊繰り出す。 【0038】繰り出された通帳は搬送ユニット75を介
して処理ユニット77に送られる。処理ユニット77で
は、まずこの通帳のMSデータをMS部64にて読み取
る。読み取ったMSデータは、ホスト1に送出され、ホ
スト1より未記帳データが返送されてくる事は上述した
2*の記帳動作と同一である。しかるにMS部64を通過
した通帳は閉じた状態のままである為、その後段のター
ンページ機構650に送られる。そして、ホスト1への
MSデータ送出と並行して通帳の表紙及び所定枚の中用
紙捲りを行う。具体的には、中用紙の記帳ページ(取引
明細印字ページ)の所定ページ(第1ページ)まで先行
してページ捲りを行う。ホスト1からの返送データによ
って示される印字ページ情報に従って最終的な印字開始
のページ捲りが行われる。ページ捲りの終了によって通
帳はセンサ67に送られ、ページ確認及び印字開始行の
検出が行われる。これらの検出終了によって通帳は印字
部66に送られる。これらの検出終了によって通帳は印
字部66に送られて記帳されることになる。 【0039】カセットより繰り出された一冊の通帳への
記帳終了により、その通帳は装置前面のスタッカ690
に排出される。つりま各搬送機構624、623及びゲ
ート692、691の駆動によって、記帳済み通帳が排
出口601より排出される。この排出は図示しないセン
サによって検出される。一冊の通帳の繰出し、記帳及び
排出にスタッカへの通帳スタックが終了すると、プロセ
ッサ60は再び指示されたカセットより二冊目の通帳を
繰出し、記帳及び排出を行わせることになる。 【0040】以降同様にカセット630が空になるまで
セットされた通帳の記帳を行う。この時、排出口601
からの通帳排出が正常に行われる場合、つまりスタッカ
690が記帳済みの通帳で満杯(フル)になった場合、
プロセッサ60は記帳動作を一旦中断してアラームを上
げる。即ち表示部680にスタッカ内の通帳を取り出し
メッセージを表示するとともに、ブザー等によってオペ
レータに通知する。この時、記帳中の通帳があれば、オ
ペレータの通帳取り出し操作と並行して、当該通帳の記
帳処理を行い、通帳の排出動作の時点で保留(中断)す
ることとなる。 【0041】そしてすべての通帳の記帳及び排出の終了
によって、再び表示部680を介してオペレータに終了
通知を行う。これにより一括記帳処理が終了する。 上述したように、本実施例によれば、通帳発行動作に
より、新規通帳の発行が必要になった場合には、装置に
指示することにより、表紙への氏名等の必要事項の印
字、中用紙への記帳データの印字を行ったのち、通帳を
発行するため、オペレータは手間を掛けることなく新規
通帳を発行することができる。 【0042】記帳動作により、一冊程度の少数冊の通
帳に対し印字を行う場合には、吸排口600に通帳を挿
入すれば、簡単に通帳記帳を行うことができる。 一括記帳動作により、複数冊の通帳をカセットにセッ
トするだけで一冊ずつ挿入することなく、連続して記帳
できるため、簡単且つ迅速に複数の通帳の印字動作でき
る。 【0043】 【発明の効果】以上の如く本発明によれば、記帳中であ
った通帳の種類と同じ種類の通帳を選択して表示、中用
紙に印字した上で顧客に発行することが出来るので、顧
客が再度窓口に出向く必要がない。 しかも、記帳中であ
った通帳の記録面の情報に基づいて、発行すべき通帳の
種類を判別するので、行員等が特段な指定動作を行う必
要はなく、行員の手間を軽減するとともに、発行に要す
る時間を軽減する。 従って、本願発明の構成により、繰
越し時に正確な事項を正しい通帳に迅速に印字して、顧
客の負担を軽減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の動作フローチャート
【図2】実施例の動作フローチャート
【図3】システム構成図
【図4】通帳発行機の構成図
【図5】通帳発行機の制御ブロック図
【符号の説明】
1 ホスト
2 端末制御装置
3 窓口装置
6 通帳発行機
60 メインプロセッサ
61 インタフェース部
62 媒体搬送部
63 カセット部
64 MSリード/ライト部
65 ターンページ部
66 印字部
67 センサ部
68 操作部
69 スタッカ部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.口座情報が記録される記録面を備え、取引の形態が
夫々異なる複数種類の通帳に、各通帳の記録面の情報に
対応した記帳データを書き込む通帳記帳装置であって、 複数種類の通帳が 格納される複数の収納部と、各 収納部より通帳を1 つずつ繰り出す繰り出し機構と、通帳の表紙及び中用紙を捲る ターンページ機構と、 通帳に対して記帳データを印字する印字機構と、 各部の間で通帳を搬送する搬送機構と、ターンページ機構により記帳すべき中用紙まで通帳を捲
り、印字機構により中用紙に記帳データを印字するよう
制御する制御部とを有し、 該制御部は、通帳記帳中に繰越発行の指示を受けたこと
に基づき、記帳していた通帳の記録面に記録された情報
に基づいて得た通帳種類を表す情報から発行すべき通帳
の種類を判別し、繰り出し手段にて当該種類の通帳が収
納されている収納部より当該種類の通帳を選択して繰り
出し、搬送機構により印字機構の印字位置に搬送し、印
字機構により記帳していた通帳に対応する必要事項を表
紙に印字した後、ターンページ機構により表紙を捲り、
印字機構により記帳していた通帳に対応する記帳データ
の印字動作を再開する ことを特徴とする通帳記帳装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5142388A JP2671756B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 通帳記帳装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5142388A JP2671756B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 通帳記帳装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59276374A Division JPS61154963A (ja) | 1984-12-28 | 1984-12-28 | 通帳記帳装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0640107A JPH0640107A (ja) | 1994-02-15 |
JP2671756B2 true JP2671756B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=15314208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5142388A Expired - Lifetime JP2671756B2 (ja) | 1993-06-14 | 1993-06-14 | 通帳記帳装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2671756B2 (ja) |
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KR102443368B1 (ko) * | 2020-10-26 | 2022-09-15 | 주식회사 신기그룹 | 통장발행기의 운용시스템 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0640107A (ja) | 1994-02-15 |
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