JP2726349B2 - 視覚障害者の使用可能な自動取引装置 - Google Patents

視覚障害者の使用可能な自動取引装置

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JP2726349B2
JP2726349B2 JP2485992A JP2485992A JP2726349B2 JP 2726349 B2 JP2726349 B2 JP 2726349B2 JP 2485992 A JP2485992 A JP 2485992A JP 2485992 A JP2485992 A JP 2485992A JP 2726349 B2 JP2726349 B2 JP 2726349B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関に設
置されており、現金による入出金取引や通帳記入等の各
取引処理を、顧客自身が装置を操作することで自動的に
処理可能な自動取引装置に関するものであり、特に視覚
障害者の通帳を用いた取引を可能とした視覚障害者の使
用可能な自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】銀行等の店頭に設置されている自動取引
装置により、入出金等の所望の取引処理を行う時に通帳
を用いて行おうとした場合、あるいは通帳への記帳を目
的とした取引を行おうとした場合は、顧客は自分が行お
うとしている取引科目を選択した後、装置の操作誘導に
従って、自身が所有する通帳を、該通帳の印字開始可能
頁を開いて、自動取引装置の通帳挿入口へと挿入する。
【0003】通帳が挿入されると、自動取引装置はこの
通帳を装置内へと取り込み、通帳に貼付された磁気スト
ライプ部を読み取って、顧客の氏名や口座番号並びに最
終印字行数を読み取ると共に、通帳の開かれた頁の実際
の印字行数を読み取る。そして、この磁気ストライプ部
に記録されていたデータと、実際に印字されている印字
行数数データとを比較し、一致していることが確認され
た時に、前記磁気ストライプ部より読み取った顧客氏名
や口座番号等のデータを基にして外部上位装置より顧客
データを読み出して、前記指定されて取引の処理を開始
するようになっている。
【0004】従って、磁気ストライプ部の印字行数デー
タと、実際に印字されている通帳の印字行数データが一
致しなければ、たとえば、磁気ストライプ部より読み取
った印字行数データは「5行」となっていたが、顧客に
より挿入された通帳の開いた頁は全行印字されていて読
み取られた印字行数データが「24行」であったような
場合は、この通帳への印字処理を行うことはできないの
で、通帳は通帳排出口へと搬送して顧客に返却すると共
に、印字可能な頁を開いて再度通帳の挿入を促す操作誘
導案内文を表示する。
【0005】顧客はこの案内文に従って、返却された通
帳を受け取り、該当頁を開いて再度装置に挿入して取引
を処理を行う。なお、この再挿入は予め設定されている
所定時間内に行われなかった場合や、再挿入は行われた
が磁気ストライプ部の印字行数データと印字頁から読み
取った印字行数データとが再度一致しなければ、取引処
理は中止となって最初から取引操作をやり直すようにな
っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述した
ような従来の装置においては、視覚障害者が通帳を用い
て取引を行いたい場合、通帳の取引可能な頁、つまり最
終行が印字された頁を開いて装置に挿入することは不可
能である。従って、取引可能な頁を開いて挿入を促すこ
とや、挿入された通帳の磁気ストライプ部のデータと実
際に開かれた頁の印字行数データが一致した場合にのみ
取引を行い、一致しなかった場合には通帳を返却して印
字可能頁を開いて再挿入を促し、この再挿入も所定時間
内で行われなかったり、あるいは行われても再度取引可
能頁が開かれていなかったりした場合には取引が中止さ
れてしまうという一律の処理しか行なわないために、視
覚障害者による通帳を用いた取引はほとんど不可能とな
っていた。
【0007】従って、視覚障害者が通帳記帳を行おうと
する場合には、自分が視覚障害者であることを、自動取
引装置を設置している機関の窓口に申し出て、この窓口
により対応処理しなければならないのが現状であるが、
これは視覚障害者を差別することになりかねないばかり
か、窓口業務の煩雑化を招くことにもなっていた。通帳
を用いる取引は、つまり顧客が行った取引内容がすべて
通帳に印字処理されて記録を残しておけるので、金融機
関側等が取引内容を確認したり、あるいは後日、取引結
果等に何らかのトラブルが生じたような場合などには、
この通帳の記録は非常に大事な資料となることも予想さ
れるため、全ての顧客が自動取引装置により自身の操作
で通帳を用いた取引が可能となることが望まれている。
【0008】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものであり、通帳を用いた取引処理時におい
て、印字可能な頁を開いてた状態で通帳を挿入しなけれ
ば取引処理を中止してしまうという一律な処理動作によ
り、視覚障害者が自動取引装置での通帳を用いた処理を
不可とすることなく、窓口等に申し出なくとも自身の操
作により晴眼者と区別無く通帳を用いた取引処理を可能
とした自動取引装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため本発明は、開いた状態で通帳挿入/排出口より挿入
した冊子状の通帳の磁気ストライプ部を読み取る磁気ス
トライプ読み取り手段と、この通帳の開かれた頁の印字
行数を読み取る印字行数読み取り手段と、この通帳の開
かれた頁の頁マークを読み取る頁マーク読み取り手段
と、この通帳の開かれた頁に取引内容を印字する印字手
段と、そしてこの通帳の中紙をめくって頁を改める改頁
手段とを備えた通帳取扱装置を具備すると共に、操作を
行う顧客に対してのみ音声による取引操作の誘導を行う
ハンドセットを備えた自動取引装置において、前記ハン
ドセットの使用開始を検出する検出手段と、前記磁気ス
トライプ部より読み取った最終の印字行数データあるい
は最終印字頁データを記憶しておく記憶手段とを設け
る。
【0010】さらに、前記検出手段によりハンドセット
の使用開始を検出すると、前記通帳挿入/排出口より挿
入された通帳の磁気ストライプ部より読み取って記憶手
段に記憶させた後、前記印字行数読み取り手段あるいは
頁マーク読み取り手段により挿入された通帳の開かれた
頁マークあるいは印字行数を実際に読み取って前記記憶
手段に記憶しておいた磁気ストライプ部のデータと比較
手段により比較し、これら両データが一致するまで前記
改頁手段により中紙の改頁処理を行うように制御する主
制御部とを設けることとしたものである。
【0011】
【作用】上述した構成により、顧客が取引操作を行う際
に、ハンドセットを装置より外して手に取ると、検出手
段がこのハンドセットの使用を検出すると、主制御部は
この検出結果より視覚障害者対応の処理を開始する。ハ
ンドセットからの指示により、顧客が通帳を通帳挿入/
排出口に挿入すると、通帳取扱装置の磁気ストライプ読
み取り手段により、挿入された通帳の磁気ストライプ部
を読み取り、この読み取った磁気ストライプのデータを
記憶手段に記憶させる。
【0012】この後、挿入された通帳の開かれた頁マー
クあるいは印字行数を、印字行数読み取り手段あるいは
頁マーク読み取り手段により実際に読み取り、この読み
取ったデータと前記記憶手段に記憶しておいた磁気スト
ライプのデータとを比較し、これら両データが一致する
まで前記改頁手段により中紙の改頁処理を行う。こうし
て、両データが一致して印字可能な頁が見つかると、印
字手段により所定の取引内容の印字処理が行われる。印
字処理が終了すると、通帳は顧客に返却するべく通帳挿
入/排出口へと戻されて排出される。
【0013】このため、通帳はどの頁を開いて装置に挿
入したとしても、ハンドセットが使用される、自動的に
印字可能頁が見つかるまで改頁動作を繰り返して検索す
るので、装置に挿入する際に頁の確認が不可能な視覚障
害者も、自身の操作で通帳を用いる取引を行うことが可
能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1は本実施例の処理動作を示すフローチャー
ト、図2はこのフローチャートを実施する自動取引装置
の外観図、図3は図2に示した自動取引装置の内部構成
を示すブロック図、図4は本実施例で用いる通帳の形式
例を示す説明図、図5は図4に示す通帳に設けられた磁
気ストライプ部の記録内容のフォーマット例を示す説明
図である。
【0015】まず、図2〜図5により自動取引装置の構
成並びに通帳の形式について説明する。図2において、
1は自動取引装置、2はこの自動取引装置1の正面側上
部にこの装置が取り扱っている取引科目、たとえば「入
金」や「出金」そして「通帳記帳」等を表示した取扱表
示パネルである。3はこの取扱表示パネル2の下方に配
置された通帳挿入/排出口で、通帳を用いて取引を行お
うとする場合に、顧客はこの通帳挿入/排出口3より通
帳を挿入すると共に、処理が終了すると通帳が排出され
るので、顧客は排出された通帳を受け取る。
【0016】4はカードを挿入すると共に排出するカー
ド挿入/排出口、5は取引した内容を装置内において印
字されたレシートを排出するレシート排出口、6は入金
あるいは出金取引等において紙幣の出し入れを行う紙幣
出入口である。7は顧客に対して操作手順を誘導した
り、取引内容等を表示すると共に、操作者が指等を触れ
ることで入力操作を行うことができる表示部並びに入力
手段としてのCRT/タッチセンサであり、顧客はこの
CRTに表示された内容に従ってタッチセンサに触れる
ことで、所望の取引操作を行う。
【0017】8は装置正面の下方に配置された誤投入異
物返却口であり、前記紙幣出入口6に投入された紙幣に
硬貨等の異物が混入していた場合に、これを回収して排
出し操作者に返却するものである。9は装置正面の中程
ほぼ中央に配置されたハンドセットで、このハンドセッ
トは広く一般的に用いられている電話器における受話器
と同様のものであり、操作者がこれを使用することで音
声による操作手順等の案内を受けることができる。つま
り、視覚障害者や老齢等のために操作に不慣れな顧客に
対して、より丁寧な操作誘導のガイダンスを行えるよう
にしているものであるが、一般の顧客が使用しても差し
支えない。
【0018】そして、本願発明においては、このハンド
セット9を顧客が使用するべく装置本体から外して手に
取ると、これを検出手段9aにより検出して後述する通
帳印字頁検索の自動処理を行うようになっている。ま
た、図3においては、10は装置全体の動作を制御する
CPU、11はカードリードライト装置であり、前記自
動取引装置1のカード挿入/排出口4より挿入されたカ
ードを装置内部に取り込んでカードに貼付された磁気ス
トライプ部の内容を読み取ると共に、取引処理が終了し
た後に更新した内容を磁気ストライプ部に書き込み、取
り込み時とは逆方向に搬送してカード挿入/排出口4へ
と排出する。
【0019】12はレシートプリンタであり、顧客がカ
ードあるいは通帳等を用いて行った取引内容を、内蔵し
ているレシート用紙に印字して、カードあるいは通帳を
用いた場合は通帳等と共に、レシート排出口5へと排出
する。13は前記図2において示した通帳挿入/排出口
3から顧客により挿入された通帳を取り扱う通帳取扱装
置であり、ここで、この通帳取扱装置13にて取り扱わ
れる通帳の形式について図4を用いて説明する。
【0020】図4には通帳の一形式例を示しており、
(a)に通帳を開いて中紙を見せた状態、(b)に通帳
を開いた状態で表紙を見せた状態をそれぞれ示してい
る。図4において、14は厚紙からなる表紙と表紙より
は薄い複数枚の中紙とを中央で綴じ合わせて冊子状とし
た通帳であり、金融機関側から全ての顧客に発行され
る。この図に見られるように、通帳14には、該通帳1
4を開いて装置に挿入した時に開いた頁を装置内におい
て認識できるようにするため、(a)に示すように中紙
の所定の位置、ここでは上部右端付近となっているが、
中紙の頁数を表す頁マーク14aが設けられていると共
に、表紙(ここでは裏表紙側)には、該表紙の所定の位
置に顧客の個人情報、つまり氏名や口座番号、残高等を
磁気データとして格納する磁気ストライプ部14bが設
けられている。
【0021】また、この磁気ストライプ部14bの記録
内容のフォーマット例は、図5に示すような構成となっ
ており、普通預金や当座預金等の預金種類を示す科目エ
リア15a、口座番号エリア15b等と共に、最終の印
字行数を格納しておく行数エリア15cを有している。
図3に戻り、上記構成による磁気ストライプ部14bを
備えた通帳14の取り扱いは通帳取扱装置13により行
われるもので、この通帳取扱装置13は、顧客により開
いた状態で通帳14が挿入されると、この通帳14を装
置内に取り込んだり所定の処理部へ搬送したりする搬送
手段13aと、搬送されてきた通帳14の磁気ストライ
プ部14bの読み取りを行う磁気ストライプ読み取り手
段13bと、開かれた中紙頁の印字行数を読み取る印字
行数読み取り手段13cと、印字している頁の余白行が
無くなった時に中紙をめくって頁を改める改頁手段13
dと、実行された取引内容を中紙に印字する印字手段1
3eと、そして、取引後の更新した磁気情報を磁気スト
ライプ部14bに書き込む磁気ストライプ書き込み手段
13fとを備えた構造となっており、かつ通帳取扱装置
13において読み取られた各情報は、後述するメモリ部
を介して前記CPU10へと送信され、該CPU10に
設けられた比較手段16において比較されて種々の判断
が行なわれるようになっている。
【0022】17は紙幣の入出金動作を行う紙幣入出金
装置であり、図2に示した紙幣出入口6より紙幣が投入
された場合にこの紙幣を搬送して所定の収納庫内に集積
し、また出金取引が指示された場合には収納庫から繰り
出して紙幣出入口6へと搬送するものである。18は前
記通帳取扱装置13において読み取った各種の情報を一
時的に記憶しておく記憶手段としてのメモリ部である。
【0023】以下に、上記構成による自動取引装置1
の、視覚障害者も使用可能な通帳を用いた場合の処理動
作を、図1のフローチャートに基づいて説明する。な
お、以下に示す記号Sは処理ステップを示す。 S1:まず、自動取引装置1に設置されているハンドセ
ット9が取られて、該ハンドセット9のフックがONと
なったか否かを,検出手段9aにより検出する。
【0024】これは、取引を行おうとする顧客が視覚障
害者である場合、この視覚障害者が金融機関に口座を開
設する際、自動取引装置1により取引処理を行う場合
は、該自動取引装置1に設置されているハンドセット9
を用いることが金融機関側から指導されている。従っ
て、視覚障害者においては通常、ハンドセット9を用い
て操作を行うことになるので、このハンドセット9が自
動取引装置1から取り外されたか否かを検出すること
で、視覚障害者対応の取引処理を行うか否かを判断する
ようにしている。
【0025】そして、このハンドセット9のフックがO
Nとなったことが検出手段9aにより検出されると、C
PU10において以降の取引処理を視覚障害者対応の処
理を行うべく判断され、また、検出されなければ通常の
晴眼者の取引によるものと判断し、通常の取引処理へと
移る。 S2:S1において、ハンドセット9のフックのONが
検出されると、顧客に対して該ハンドセット9およびC
RT/タッチセンサ7により、通帳14の任意の頁を開
いた状態で装置に挿入するよう誘導されるので、顧客は
これに従い、任意の頁に開いた通帳14を、通帳挿入/
排出口3に挿入する。
【0026】S3:通帳挿入/排出口3へと挿入された
通帳14は、通帳取扱装置13の搬送手段により装置内
へと取り込まれ、磁気ストライプ読み取り手段13bに
より顧客氏名や口座番号と共に最終の印字行数データ
が、磁気ストライプ部14bから読み取られる。 S4:ここで読み取られた最終の印字行数データは、メ
モリ部18へと送られて一時的に記憶される。
【0027】S5:磁気ストライプ部14bの読み取り
処理が終了すると、通帳14は開かれた中紙に実際に印
字されている印字行数の読み取りが、印字行数読み取り
手段13cにより行われる。 S6:こうして読み取られた実際の印字行数データはメ
モリ部18を介してCPU10に送信され、このデータ
に基づきCPU10において、開かれている頁が白紙頁
か否かを判断する。
【0028】S7:中紙から読み取った印字行数データ
が「0」行であった場合は白紙頁と判断され、CPU1
0の指示により通帳取扱装置13において通帳14は改
頁手段によって中紙を1枚めくって1頁前に戻す。 S8:このめくられた頁の印字行数を、再度読み取る。 S9:そして、この読み取られた印字行数データから、
開かれた頁が白紙頁か否かを再び判断する。
【0029】そして、このS9において、開かれた頁が
白紙頁であると再び判断された場合は、前記S7に戻
り、印字済の行を検出できるか(S9がNOと判断され
る時)、あるいは通帳14に付加してある図4(a)に
示す頁マークが有効範囲を越えるまで繰り返す。なお、
この時、頁マークが有効範囲を越えてしまった場合、つ
まり1頁を越えても白紙頁のデータしか検出できなかっ
た場合は、この通帳14は無効であると判断し、通帳挿
入/排出口3へと戻して顧客に返却する。
【0030】S10:また、前記S6において白紙頁で
はないと判断されると、今度は全行印字済となっている
か、つまり「24」行目まで印字がなされているか否か
を判断する。 S11:S10において、中紙から読み取った印字行数
データが「24」行であり全行印字済であると判断され
ると、CPU10の指示により通帳取扱装置13におい
て通帳14の中紙を、改頁手段によって1枚めくり次頁
を開く。
【0031】S12:このめくられた頁の印字行数を、
再度読み取る。 S13:前記読み取った印字行数データから、開かれた
頁が全行印字済の頁か否かを再びCPU10にて判断す
る。 なお、このS13において、開かれた頁が全行印字済頁
であると再び判断された場合は、前記S11に戻り、全
行印字済ではない頁を検出できるか(S13がNOと判
断される時)、あるいは通帳14に付加してある頁マー
クが有効範囲を越えるまでこの処理を繰り返す。なお、
この時、頁マークが有効範囲を越えてしまった場合、つ
まり取引内容を印字可能としている中紙の最大頁を越え
ても全行印字済頁のデータしか検出できなかった場合
は、この通帳14は無効であると判断し、通帳挿入/排
出口3へと戻して顧客に返却する。
【0032】S14:前記S9において白紙頁ではな
い、また、S13において全行印字済頁ではないと判断
された場合、つまり、数行の印字行数データを検出でき
た場合は、この印字行数データと、前記磁気ストライプ
部14bより読み取ってメモリ部18に記憶させておい
た印字行数データとをCPU10の比較手段16におい
て比較し、一致するか否かをチェックする。
【0033】S15:そして、この両データが一致しな
いと判断された場合は、通帳14は当該取引での使用は
不可となるので、通帳挿入/排出口3に搬送され、顧客
に返却される。 S16:前記S14において、両データの一致が確認さ
れると、CPU10の制御により顧客が指示した取引処
理の実行に進む。
【0034】このように、ハンドセット9の使用開始を
検出して、使用が検出された時には、挿入された通帳1
4の頁の印字行数を検出して印字可能な頁が開かれるま
で頁めくりを繰り返すという処理を行うことで、視覚障
害者による通帳14を用いた取引を可能としている。な
お、上述した実施例においては視覚障害者を例にとって
説明したが、老齢等により自動取引装置の操作に不慣れ
であったりする顧客がハンドセット9を用いて取引を行
うことも可能であり、ハンドセット9を用いることで、
上記した視覚障害者対応の処理動作が行われるものであ
る。むろん、視覚障害者や操作に不慣れな顧客ではな
く、通常の晴眼者であっても、ハンドセット9を用いて
取引を行うことは可能である。
【0035】また、上記フローチャートでは、印字可能
頁を見つける際のデータを、印字行数データとしたが、
磁気ストライプ部14bに記録しておくデータを最終印
字がなされている頁データとし、かつ実際に読み取るデ
ータも頁マークによる頁データとしても良く、両頁デー
タが一致するまで前後方向に頁めくりを繰り返し行うこ
とで、所望の頁を開くようにすることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
いた状態で通帳挿入/排出口より挿入した通帳の磁気ス
トライプ部を読み取る磁気ストライプ読み取り手段と、
この通帳の開かれた頁の印字行数を読み取る印字行数読
み取り手段及び頁マークを読み取る頁マーク読み取り手
段と、該通帳に取引内容を印字する印字手段と、この通
帳の中紙をめくる改頁手段とを備えた通帳取扱装置を具
備すると共に、操作を行う顧客に対してのみ音声による
操作誘導を行うハンドセットを備えた自動取引装置にお
いて、前記ハンドセットの使用開始を検出する検出手段
と、前記磁気ストライプ部より読み取った最終の印字行
数データあるいは最終印字頁データを記憶しておく記憶
手段とを設け、かつ前記検出手段によりハンドセットの
使用開始を検出することで、前記通帳挿入/排出口より
挿入された通帳の磁気ストライプ部より読み取って記憶
手段に記憶させた後、前記印字行数読み取り手段あるい
は頁マーク読み取り手段により挿入された通帳の開かれ
た頁マークあるいは印字行数を実際に読み取って前記記
憶手段に記憶しておいた磁気ストライプ部のデータと比
較し、これら両データが一致するまで前記改頁手段によ
り中紙の改頁処理を行うように制御する主制御部とを設
けることとしたものである。
【0037】このため、顧客が通帳を用いて取引処理を
行おうとする場合、通常は最終の印字行を開いて通帳を
自動取引装置へと挿入しなければならないが、ハンドセ
ットを使用すれば、これが検出されて通常の処理とは異
なる処理、つまり挿入された通帳の開かれた頁がたとえ
印字可能頁でなくともその印字可能な頁が見つかるまで
繰り返し改頁動作を行って、顧客に対して印字可能頁を
開いて挿入するように指示ようなことがなくなる。
【0038】従って、たとえば、視覚障害者のように、
通帳挿入時において、通帳の印字状況を確認することが
不可能であるために任意の頁を開いて挿入することにな
ってしまうような顧客に対しても、充分に通帳を用いた
取引に対応することができるようになる。また、視覚障
害者に限らなくとも、自動取引装置の操作に不慣れなた
めにハンドセットを使用した顧客に対しては、視覚障害
者対応の場合と同様、自動的に印字可能な頁が見つかる
まで通帳の改頁処理を行って、以降の印字処理等を可能
としている。
【0039】その結果、顧客はハンドセットを使用して
操作を行うことだけで、通帳のどの頁を開いて挿入して
もその処理は可能となり、晴眼者と何ら変わることなく
通帳を用いた取引処理を行うことができることになる。
つまり、従来のように通帳処理を行いたい場合には、窓
口に出向いて視覚障害者であること申し出て通帳処理を
依頼したりするようはことはなく、また窓口側において
も業務が軽減されるという効果が得らえることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図2】図1に示すフローチャート実施する自動取引装
置の外観図である。
【図3】図2に示した自動取引装置の内部構成を示すブ
ロック図である。
【図4】本実施例で用いる通帳の形式例を示す説明図で
ある。
【図5】図4に示す通帳に設けられた磁気ストライプ部
の記録内容のフォーマット例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置 3 通帳挿入/排出口 9 ハンドセット 10 CPU 13 通帳取扱装置 13b 磁気ストライプ読み取り手段 13c 印字行数読み取り手段 13d 改頁手段 13e 印字手段 14 通帳 14a 頁マーク 14b 磁気ストライプ部 16 比較手段 18 メモリ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ストライプ部を有する表紙と複数枚
    の中紙を綴じ合わせて冊子状とした通帳を開いた状態で
    通帳挿入/排出口より挿入することで該通帳の磁気スト
    ライプ部を読み取る磁気ストライプ読み取り手段と、こ
    の通帳の開かれた頁の印字行数を読み取る印字行数読み
    取り手段と、この通帳の開かれた頁の頁マークを読み取
    る頁マーク読み取り手段と、この通帳の開かれた頁に取
    引内容を印字する印字手段と、そしてこの通帳の中紙を
    めくって頁を改める改頁手段とを備えた通帳取扱装置を
    具備すると共に、 操作を行う顧客に対してのみ音声による取引操作の誘導
    を行うハンドセットを備えた自動取引装置において、 前記ハンドセットの使用開始を検出する検出手段と、 前記磁気ストライプ部より読み取った最終の印字行数デ
    ータあるいは最終印字頁データを記憶しておく記憶手段
    とを設けると共に、 前記検出手段によりハンドセットの使用開始を検出する
    と、前記通帳挿入/排出口より挿入された通帳の磁気ス
    トライプ部より頁マークあるいは印字行数のデータを読
    み取って記憶手段に記憶させた後、前記印字行数読み取
    り手段あるいは頁マーク読み取り手段によって挿入され
    た通帳の開かれた頁マークあるいは印字行数を実際に読
    み取って、前記磁気ストライプ部から読み取って記憶手
    段に記憶しておいたデータとを比較し、これら両データ
    が一致するまで前記改頁手段により中紙の改頁処理を行
    うように制御する主制御部とを設けたことを特徴とする
    視覚障害者の使用可能な自動取引装置。
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