JP2935949B2 - ファイルホルダ用自動格納装置 - Google Patents

ファイルホルダ用自動格納装置

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JP2935949B2
JP2935949B2 JP32653993A JP32653993A JP2935949B2 JP 2935949 B2 JP2935949 B2 JP 2935949B2 JP 32653993 A JP32653993 A JP 32653993A JP 32653993 A JP32653993 A JP 32653993A JP 2935949 B2 JP2935949 B2 JP 2935949B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G2209/00Indexing codes relating to order picking devices in General
    • B65G2209/04Indication location means

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  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カルテ等のシートやカ
ード、書類を複数枚収納できるファイルホルダ用の自動
格納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、実開平1-140307号公報にお
いて、入出庫部と収納棚との間で移動するピッカーに一
定形状のコンテナを搭載して搬送し、このコンテナを自
動的に取り出し格納する場合に、収納棚における各単位
収納部の前端に停止位置を示す停止位置マークを設け、
ピッカーのセンサにて停止箇所を検索することを提案し
た。
【0003】また、先に実公昭57-23181号公報、特公昭
60-6244 号公報及び特公昭60-39602号公報、特公昭60-5
2961号公報等にて、病院におけるカルテ等の多数のシー
トやカードを分類して格納する手段として、吊懸式のフ
ァイルホルダを使用して格納装置に自動的に格納するこ
と提案した。すなわち、このファイルホルダは、まち部
(背部)を介して開閉自在に連結された一対のカバー表
紙の自由端に、その全長にわたって延びる厚肉状の張出
補強体をそれぞれ固着して、張出補強体の箇所で吊懸け
できるようにしたものである一方、格納装置は、ファイ
ルホルダの張出補強体を抜き差し自在に支持する吊懸レ
ールが多数並設された収納棚と、この収納棚の前面に沿
って移動する搬送ユニットとを備えており、搬送ユニッ
トを収納棚の任意の箇所に移動させてファイルホルダを
搬送ユニットと収納棚とに移し換えることにより、ファ
イルホルダを自動的に格納・取り出すようにしたもので
あった。
【0004】そして、前記特公昭60-52961号公報では、
搬送ユニットのうちファイルホルダの収納箱の前面に沿
って移動するファイルホルダ送り装置内に、その反対側
の挿入口から挿入されたファイルホルダの厚みが一定の
基準値以上のものを検出するための接触式をセンサを設
け、この一定の基準値以上の厚さのファイルホルダは元
の位置に戻し、基準値以下のファイルホルダはファイル
ホルダ送り装置前部の放出口から収納箱に格納すること
を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの先
行技術では、収納棚における空の単位収納部が予めデー
タとしてコンピュータに入力されており、入出庫部から
コンテナまたはファイルホルダ等の物品を格納する場
合、作業者はこの物品を特定するコード等の物品特定デ
ータと、空の単位収納部の番地データとをコンピュータ
に打ち込んで前記空の単位収納部に格納するようにして
いる。これにより、コンピュータのメモリ部には、物品
特定データと、収納番地のデータとの対のデータが記憶
され、後の取り出し作業時には、特定データを入力すれ
ば良いことになる。
【0006】しかしながら、この先行技術では、2種類
のデータを打ち込んで記憶させなければならず、この作
業が面倒である。また、作業者がコンピュータに打ち込
むデータを誤ると、後に目的の物品を取り出すことが不
能になり、作業者が格納庫に入って目視にて捜索すると
いう非常に面倒な事態が発生する。さらに、物品がファ
イルホルダのように厚さの異なるものの場合、収納棚に
おける単位収納部の形状(必要収容空間の大きさ)も異
ならせる必要があり、従って、空の収納棚箇所の番地デ
ータも複数種類準備する必要があるので、前記データの
打ち込みも煩雑になって、ますます誤操作し易くなると
いう問題があった。
【0007】本発明は、これらの問題を解決するために
なされたものであり、吊懸式の収納棚に対して、異なる
厚さのファイルホルダを適正に格納・取り出しできる格
納装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のファイルホルダ
用格納装置は、1冊のファイルホルダを抜き差し自在に
吊懸けできる単位収納部を多数並設した収納棚と、収納
棚の端部に設けた入出庫部と、この入出庫部内に出し入
れ自在な台車と、ファイルホルダを任意の単位収納部と
入出庫部内の台車とに移し換えできる搬送ユニットと、
制御装置とを備えており、前記台車には、1冊のファイ
ルホルダを抜き差し自在に吊懸けできる単位収納部が並
設されており、前記搬送ユニットに、ファイルホルダ
に設けた特定コードを読取る特定判別手段と、ファイル
ホルダの厚さ寸法を検出する厚み検出手段とが設けられ
ている。 そして、前記制御装置は、ファイルホルダを台車から搬送ユニットに自動的に
取り込むに際して、厚み検出手段によるファイルホルダ
の厚さ寸法の検出と、特定判別手段によるファイルホル
ダの特定コードの読取りを行う、特定コード読み取り不良・厚み検出不能・格納不良
等でない適正なファイルホルダについて、当該ファイル
ホルダがその最大厚さに応じた空の単位収納部に格納さ
れるように搬送ユニットを移動させる、 .ファイルホルダが格納された単位収納部の番地とフ
ァイルホルダの特定コードとを対のデータとして記憶し
ておく、 .ファイルホルダの特定コードを指定した取り出し指
令があったら、前記対のデータから単位収納部の番地を
特定し、その特定された番地に搬送ユニットを移動させ
てファイルホルダを取り出す、 .ファイルホルダが取り出された単位収納部は空の番
地として記憶しておく、 いうように制御する点に特徴を有している。
【0009】次に、本発明を具体化した実施例を図面に
基づいて説明する。図1は、病院等で使用するファイル
ホルダ2を大量に格納するための自動格納装置の一部破
断斜視図であり、格納装置は、相対向して配置された一
対の収納棚1,1 と、両収納棚1,1 の間の空間を移動する
搬送ユニット3とを備えている。
【0010】図2に示すように、各収納棚1は上下複数
段の棚板4を有し、各棚板4の下面側には、図3及び図
4に示すように、一定間隔にて吊支レール体5を配設し
てあり、この隣接する2つの吊支レール体5,5 間で各フ
ァイルホルダ2の張出補強部6が吊懸支持される(図1
〜図6参照)。従って、隙間を隔てて隣合った吊支レー
ル5,5 の箇所ごとに単位収納部が形成され、多数の単位
収納部で収納棚1が構成されている。図1,4,5,6 等から
理解できるように、ファイルホルダ2は、合成樹脂製ま
たは紙製の左右一対のカバー表紙2a,2b を中途で折り畳
んで底まち部(背部)2cを設け、前記左右一対のカバー
表紙2a,2b の上端には、前後長手の合成樹脂製等の張出
補強体6,6 を接着剤等にて一体的に固着したものであ
る。この張出補強体6,6の前後部位には、後に詳述する
搬送ユニット3におけるファイルホルダ移送用の挟持爪
体39,39 が係脱するための係合孔7を穿設している。ま
た、一方のカバー表紙2aにはポケット部8を設けてお
り、このポケット部8に、個々のファイルホルダ2を特
定するための特定コードの一種であるバーコードを記入
した紙片8aが収納される。一方のカバー表紙2aのうちポ
ケット部8の箇所には透かし孔8bが穿設されている(図
6参照)。これは、後述するバーコード読取機29から検
査用レーザ光をバーコード紙片8aの表面に照射できるよ
うにするためである。
【0011】図1〜3に示すように、前記2つの収納棚
1,1 間には、レールに沿って移動するスタッカークレー
ン10を配置し、該スタッカークレーン10のコラム11に、
搬送ユニット3が上下動自在に取付けられている。各収
納棚1の前面側には、ファイルホルダ2を運搬するため
の台車12を入れる入出庫部13が設けられ、少なくとも一
方の収納棚1の前面にはファイルホルダ2を1つづつ緊
急に取り出すための緊急出庫部14が設けられている。ま
た、格納庫の外面には操作パネル15を設けている。
【0012】なお、前記台車12にも収納棚1と同じ構成
の吊支レール体5を並設してあり、格納に先立って作業
者は、格納すべきファイルホルダ2を台車12の任意の箇
所に差し込んで吊懸ける。また、一方の収納棚1内に
は、バーコード読み取り不良、厚み検出不能、格納不良
等のファイルホルダ2を一時的に保管する臨時保管部16
が設けられている。次に、図6〜図14を参照しながら、
搬送ユニット3の構成を説明する。図7〜10に示すよう
に、搬送ユニット3は箱型のケース17を備えており、こ
のケース17のうち一方の収納棚1に対向した前面は出入
口として開放されている。図7,8,10等に示すように、ケ
ース17の上部には、1冊のファイルホルダ2における張
出補強体6の係合孔7に係合する挟持搬送手段18を、前
記入出庫部13における台車12内または収納棚1の単位収
納部に向けて前後方向(図7の矢印A方向及びB方向)
に移動するように、換言すると、ケース17の奥部と出入
口との間の箇所に大きく移動するように配置している
(挟持搬送手段18の具体的構造は後述する)。図7,8,10
に示すように、ケース17内には、ファイルホルダ2を1
つづつ吊懸支持するための複数の収納箱19a,19b を並設
している。この複数の収納箱19a,19bは、収納箱移動手
段により、前記前記挟持搬送手段18の移動方向と平面視
で直交する方向(図7のC-D 方向)に移動し得る。
【0013】さらに、ケース17にはリストアガイド手段
20が配置されている。リストアガイド手段20は、収納箱
19a,19b から収納棚1にファイルホルダ2を繰り出すに
おいて、目的とする単位収納部の隣に収納されたファイ
ルホルダ2の上下中途部を横方向に偏位させることによ
り、繰り出すべきファイルホルダ2の収納隙間を確保す
るためのもので、一対の差し込み板21,21 を備えてい
る。
【0014】図7及び図8から理解できるように、リス
トアガイド手段20の差し込み板21,21 は前記出入口近傍
に配置されており、収納箱19a,19b はその奥側に配置さ
れている。両収納箱19a,19b の前面は開放されている。
本実施例では、2つの収納箱19a,19b は一体として移動
するように連結され、ケース17の底面のレール22,22 に
摺動自在に載置され、ケース17後部に固定された一方向
回転する横移動用モータ23とリンク24とからなる収納箱
移動手段を介して、図7の矢印C方向及びD方向に往復
移動できる。なお、ケース17の後部には、両収納箱19a,
19b の移動を検出するための横移動センサ25a,25b が配
置されている(図7参照)。
【0015】各収納箱19a,19b の上端には、各ファイル
ホルダ2における張出補強体6を摺動自在に載置できる
左右一対の載置ガイドレール26,26 が設けられている。
また、図8及び図9に示すように、ケース17の出入口に
設けた左右一対のL字状のブラケット27,27 に、左右対
の前ガイドレール28,28 が固定されている。ファイルホ
ルダ2が矢印C方向及びD方向に移動すると、いずれか
の収納箱19a,19b における載置ガイドレール26,26 と前
記前ガイドレール28,28 とが一直線状に並んで、ファイ
ルホルダ2を収納箱19a,19b に引き込んだり繰り出した
りすることが可能となる。
【0016】図7に示すように、ケース17の一側には、
ファイルホルダ特定判別手段の一例としてのバーコード
読取機29を設けている。このバーコード読取機29から照
射された検出用の光は、各収納箱19a,19b の側面に穿設
された孔30a,30b を通過して、各収納箱19a,19b 内のフ
ァイルホルダ2におけるバーコード紙片8aに当たって反
射し、これにより、バーコード読取られる。さらに、
ケース17の左右両側に設けた光透過型センサ31a,31b に
て、ケース17内のファイルホルダ2の有無を検出する。
【0017】本実施例では、台車12または収納棚1の単
位収納部から搬送ユニット2内にファイルホルダ2を取
り込むときには、まずバーコード読取機29から遠い側の
収納箱19aにファイルホルダ2を収納し、次いでバーコ
ード読取機29に近い側の収納箱19bに収納する。これに
より、1台のバーコード読取機29で全てのファイルホル
ダ2におけるバーコードを読取ることができる。搬送ユ
ニット2からファイルホルダ2を外に排出(送り出し)
するときには、前記バーコード読取り機29に近い側の収
納箱19bのファイルホルダ2から開始する。換言する
と、先入れ、後出し形式となる。収納箱は3個以上10個
程度であっても良い。
【0018】挟持搬送手段18の詳細は図11,12 で示して
いる。挟持搬送手段18は、ケース17内の上部に設けた前
後長手のレール32に摺動自在に載置され、前記載置ガイ
ドレール26,26 と前記前ガイドレール28,28 との上方に
わたって往復移動するものである。挟持搬送手段18は本
体ブロック18aを備えており、その一側に係止部33を設
けて、この係止部33に固定したチェン34を、図7に示す
ように、アイドルチェンスプロケット35,35 及び駆動モ
ータ36の駆動チェンスプロケット37に巻掛けている。駆
動モータ36の正回転及び逆回転にて、挟持搬送手段18
は、図8に一点鎖線で示す後退位置(待機位置)からケ
ース17の前部に位置した前進位置まで往復動可能であ
る。図11に示すように、挟持搬送手段18における本体ブ
ロック18aの前面側には、前記載置ガイドレール26,26
及び前ガイドレール28,28 間の上方に沿って移動する左
右一対の案内固定爪38,38 と、その下方で狭拡回動する
左右一対の挟持爪体39,39 とが備えられている。
【0019】図12に示すように、挟持爪体39,39 は各々
一体的に回転する歯車対40,40 にて互いに連動して回動
する。また、両挟持爪体39,39 は、一方の挟持爪体39の
基端側に連結したリンク41と回動型電磁ソレノイド42と
にて作動させられる。電磁ソレノイド42には、ケース17
の上板下面に前後長手方向に配置した供給電線(図示せ
ず)から、本体ブロック18a上面に突設した一対の給電
子43,43 を介して給電される。なお、図11に符号44で示
すのは、挟持爪体39,39 の先端39a,39a の開き位置を規
制するためのストッパーであり、また、ファイルホルダ
2における係合孔7内で一対の挟持爪体39,39 の先端39
a,39a が閉じることで、ファイルホルダ2は挟持搬送手
段18から外れ不能となる。
【0020】さらに、本体ブロック18aの一側には、横
軸45にて上下回動可能に支持された側面視L字状のラッ
チレバー46を設け、このラッチレバー46の先端には、リ
ストアガイド手段20を一定距離L1だけ前進させるための
押圧ローラ47と、その押圧を解除するための案内ローラ
48とが設けられており、これらは付勢ばね49にて下向き
付勢されている。次に、図7及び図8を参照しながら、
リストアガイド手段20の構成について説明する。リスト
アガイド手段20は、ケース17内面に設けた前後長手の上
下及び左右対(合計4本)のコ字状ガイドレール50に沿
ってコロ52を介して移動する4本の移動梁51と、該各移
動梁51に枢軸53を介して左右回動する4本のアーム54
と、これらの右上下アーム54及び左上下アーム54の各々
先端に跨がって固着された左右対の差し込み板21,21 と
を備えており、下側の左右の移動梁51,51 は連結ブラケ
ット55にて剛性を有するように補強されている。そし
て、各アーム54は、枢軸53の箇所に遊嵌した捩じりばね
にて左右一対の差し込み板21,21 の先端側が閉じ勝手と
なるように付勢され、且つ、移動梁51,51に固定したス
トッパー片56,56 により、前記左右の差し込み板21,21
の先端の左右間隔が、ファイルホルダ2の上部側の厚み
より若干大きい間隔で保持されるように規制されてい
る。また、ケース17に一端を係止した復帰ばね57にて、
移動梁51を後退方向(矢印B方向)に付勢している。符
号58は、移動梁51の後退位置を規制すると共に後退動の
衝撃力を緩和するためのダンパーである。
【0021】前記挟持搬送手段18の本体ブロック18aひ
いては挟持爪体39が後端待機位置から矢印A方向に前進
するとき、ラッチレバー46の押圧ローラ47が一方の移動
梁51の後端に設けた係止ブロック59(図8参照)の垂直
状後端面に当接して、この係止ブロック59を前方に押し
出す。これにより、4本ずつの移動梁51とアーム54と両
差し込み板21は一体になって前進動する。いずれかの収
納箱19a,19b に収納されたファイルホルダ2の係合穴7
に挟持搬送手段18を係合させた状態で、その挟持搬送手
段18を前進させることにより、ファイルホルダ2を搬送
ユニット3から収納棚1又は台車12に移し換えるに際し
て、リストアガイド手段20における一対の差し込み板2
1,21 が先に収納棚1又は台車12の内部に進入すること
により、目的とする単位収納部の隣に吊懸けられたファ
イルホルダ2が左右側方に押しやられるため、収納箱19
a,19b から繰り出されるファイルホルダ2は、既に吊懸
けられているファイルホルダ2に衝突することなくスム
ースに移し換えられる。そして、ケース17の内面または
ガイドレール50に固定した山形案内ブロック60に前記ラ
ッチレバー46の案内ローラ48が乗ると、当該ラッチレバ
ー46は横軸45を中心にして上向き回動し、押圧ローラ47
と係止ブロック59との係合が解除されるので、差し込み
板21,21 は図8に示すL1の距離だけ前進した後、復帰ば
ね57の力にて後退する。つまり、両差し込み板21,21
は、挟持搬送手段18の前進する初期の段階で前進してか
ら後退する。挟持搬送手段18の後退時には、ラッチレバ
ー46押圧ローラ47が、係止ブロック59のうち後方に向
けて高くなるように傾斜した前端面に乗り上げることに
より、ラッチレバー46は逃げ回動して係止ブロック59を
乗り越える。このため、挟持搬送手段18の後退動が許容
され、挟持爪体39は前述の待機位置に戻ることができ
る。
【0022】次に、主として図13,14 を参照しながら、
ファイルホルダ2の厚さ寸法を検出するための厚み検出
手段61について説明する。本実施例における厚み検出手
段61は、前記リストアガイド手段20における左右対の差
し込み板21,21 と収納箱19a,19b との間の部位に配置さ
れており、左右一対の縦軸62,62 に水平回動自在に装着
された縦長のセンサ体63a,63b と、両センサ体63a,63b
の回動角度を検出するためのロータリエンコーダ64とを
備えている。収納箱19a,19b 内にファイルホルダ2を取
り込むとき、両センサ体63a,63b が、ファイルホルダ2
の左右両カバー表紙2a,2b に接触して水平回動し、その
回動角度をロータリエンコーダ64で検出し、その値か
ら、ファイルホルダ2の左右両カバー表紙2a,2b 間の間
隔のうち最も厚い部分の厚みを換算し検出するものであ
る。
【0023】本実施例では、ファイルホルダ2が接当す
る程度が異なることにより左右両センサ体63a,63b の回
動角度が食い違っていても、その回動角度を加算手段で
加算し、両センサ体63a,63b の回動角度の総和からファ
イルホルダ2の厚みを正確に検出できるようにしてい
る。この加算手段の構造は次の通りである。図13に示す
ように、一方のセンサ体63bが取付けられた縦軸62は、
ケース17に固定された支持ブラケット65に回動自在に支
持されており、縦軸62の下端には、センサ体63aと一体
的に水平回動するリンク板66が取付けられている。この
リンク板66にはラック67と左右長手の案内溝68とが設け
られている。他方のセンサ体63aと一体的に回動する縦
軸62は、上下対の支持ブラケット板69,69 に対して回動
可能に嵌挿され、この上下支持ブラケット板69,69 は、
連結体70に取付けられている。連結体70の基部は、復帰
ばね71付きのピン軸72を介して支持ブラケット73に左右
回動可能に装着され、支持ブラケット73はケース17に固
定されている。他方のセンサ体63aが取付いた縦軸62に
は第1歯車74が一体に回転するように取付けられてお
り、この第1歯車74は、上支持ブラケット板69に回転可
能に支持された第2歯車75を介して第3歯車76を回動さ
せる。この第3歯車76にはータリエンコーダ64が取付け
られている。更に、他方のセンサ体63aが取付いた縦軸
62の下端には第4歯車77が一体に大典するように取付け
られており、この第4歯車77は、前記リンク板88に設け
たラック67に噛み合うように配置されている。そし
て、他方のセンサ体63aが取付いた縦軸62の下端は、リ
ンク板66における案内溝68に嵌挿されて外れ不能となっ
ている。
【0024】なお、図9から把握できるように、支持ブ
ラケット板69、連結体70及び支持ブラケット73は、一方
の差し込み板21の基部側に穿設された通過孔内に位置し
て、この差し込み板21の回動時に互いに干渉しないよう
に構成されている。前記の構成により、図14に示すよう
に、矢印B方向に取り込まれるファイルホルダ2の左右
の厚み(寸法H1)にて、左右両センサ体63a,63b がE,
E'方向に回動する。右センサ体63bの回動にてリンク板
66が回動するが、左センサ体63aにおける縦軸62の下端
が案内溝68に嵌まっているので、その縦軸62における第
4歯車77とリンク板66におけるラック67との噛み合いは
外れない。従って、右センサ体63bの回動及び/または
左センサ体63a自体の回動にて第4歯車77が回動し、そ
の回動角度は縦軸62、第1歯車74、第2歯車75を介して
第3歯車76に伝達されるので、この回動角度をロータリ
エンコーダ64にて読取ることができるのである。このよ
うにして、右センサ体63bの回動角度と左センサ体63a
の回動角度の総和量を1個のロータリエンコーダ64が検
出することができるから、左右両センサ体63a,63b に対
するファイルホルダ2の当たり(接触)が偏っていて
も、その厚みを1個のロータリエンコーダ64によって正
確に検出することができるのである。他の実施例とし
て、前記第1歯車74〜第3歯車76を介在させることな
く、第4歯車77の回動角度をロータリエンコーダ64にて
検出するようにしても良いし、各センサ体63a,63b ごと
にロータリエンコーダ64,64を装着して、その両者の検
出値を加算してファイルホルダ2の厚みを正確に検出す
るようにしても良い。
【0025】なお、ファイルホルダ2の厚みを検出する
のは、入出庫部13内にて台車12から搬送ユニット3方向
にファイルホルダ2を移し換えるときのみ実行すれば良
い。ファイルホルダ2を収納箱19a,19b から外に排出す
るときにも、左右両センサ体63a,63b がF,F'方向に回動
するが、この排出モード(繰り出しモード)のときに
は、検出値を出力しないように、またはその検出値デー
タを記憶しないように設定しておけば良い。収納棚1か
らファイルホルダ2を取り出す際にその厚みをチェック
して、台車12への収納間隔の設定を容易にする工夫を実
行しても良い。
【0026】次に、入出庫部13内の台車12から搬送ユニ
ット3へのファイルホルダ2取り込み(移し換え)の操
作手順について説明する。準備段階として、搬送ユニッ
ト3における挟持搬送手段18を待機位置(収納箱19a,19
b の後方)に停止させておき、横移動用モータ23を作動
させて空状態の収納箱19a,19b を矢印D方向に移動さ
せ、バーコード読取機29より遠い側の収納箱19aがセン
サ体63a,63b 間に位置するようにセットする。
【0027】入出庫部13内の台車12の前面に位置させた
搬送ユニット3を、吊懸けられたファイルホルダ2の並
列方向に(台車12の前面に沿って)走行させ、搬送ユニ
ット3のケース17上に設けたファイルホルダ有無センサ
81にてファイルホルダ2の有無を検出し、ファイルホル
ダ2の前で搬送ユニット3を停止させる。
【0028】次いで、この状態で挟持搬送手段18を出入
口方向(矢印A方向)に前進させると、リストアガイド
手段20における移動梁51の後端の係止ブロック59をラッ
チレバー46の押圧ローラ47にて押し出すので、差し込み
板21,21 が前記単位収納部のファイルホルダ2の左右両
側に差し込まれる。そのまま挟持搬送手段18は矢印A方
向に前進し、本体ブロック18aにおける開いた状態の挟
持爪体39,39 がファイルホルダ2における係合孔7の箇
所に来ると、本体ブロック18aの前進を停止させると共
に電磁ソレノイド42を作動させ、両挟持爪体39,39 を閉
じる。他方、挟持搬送手段18の前進初期において、ラッ
チレバー46の案内ローラ48が山形案内ブロック60に乗り
上げると、前記押圧ローラ47と係止ブロック59との係合
が外れ、復帰ばね57力にてリストアガイド手段20は後退
する。
【0029】次いで、本体ブロック18aを矢印B方向に
後退させる。すると、挟持されたファイルホルダ2が左
右両センサ体63a,63b に接当して、両センサ体63a,63b
が回動することにより、当該ファイルホルダ2の厚み寸
法が検出される。また、このファイルホルダ2の後退中
に、バーコード読取機29にてバーコードを読み取ること
により、収納箱19a内のファイルホルダ2が特定(個別
認識)される。ファイルホルダ2の上端の張出補強体6
が一方の収納箱19a上の載置ガイドレール26にすっかり
載ると、挟持爪体39,39 を開き、本体ブロック18aを待
機位置まで一旦後退させる。次いで、横移動用モータ23
を作動させ、収納箱19a,19b を矢印C方向に移動させ、
他方の収納箱19bがケース17の出入口に向けて開口する
ようにセットし、前記と同様の動作にて他方の収納箱19
b内に別のファイルホルダ2を取り込むのである。収納
棚1から搬送ユニット3にファイルホルダ2を取り込む
ときも同様の手順で行われる。
【0030】次に、搬送ユニット3から収納棚1の吊支
レール体5,5 の間にファイルホルダ2を格納する(差し
込む)動作手順について説明する。挟持搬送手段18の本
体ブロック18aを待機位置まで後退させた状態で、他方
の収納箱19bが出入口と対面するようにセットし、次い
で、本体ブロック18aを矢印A方向に前進させ、一旦停
止の後、両挟持爪体39,39 を閉じて係合孔7に係合さ
せ、さらに本体ブロック18aを前進させる。これによ
り、ファイルホルダ2の端部にて左右両センサ体63a,63
b 間を押し広げる。このとき略同時に前記ラッチレバー
26にて係合ブロック59を押すので、リストアガイド手段
20は前進し、左右両差し込み板21,21 が収納棚1におけ
る所定の単位収納部の左右間隔を確保するようになる。
従って、目的とする単位収納部の左右両側にファイルホ
ルダ2が収納されているときには、この左右両側のファ
イルホルダ2が横方向に押しやられて、目的とする単位
収納部にファイルホルダ2を支障なく挿入できる。
【0031】挟持搬送手段18の本体ブロック18aが最前
進した位置で停止すると、ファイルホルダ2は収納棚1
における単位収納部を構成する吊支レール体5,5 に吊支
された状態となるので、挟持爪体39,39 を開き、本体ブ
ロック18aを待機位置まで後退させる。次いで、横移動
用モータ23を作動させることにより、両収納箱19a,19b
を矢印C方向に移動させ、一方の収納箱19aがケース17
の出入口に向けて開口するようにセットし、前記と同様
の動作にて、一方の収納箱19a内に別のファイルホルダ
2を送り出すのである。この一連の動作は、搬送ユニッ
ト3から台車12にファイルホルダ2を移し換えるときも
同様の手順で実行される。
【0032】図15は制御装置100 の機能ブロック図を示
す。次に、この図15を中心にして制御装置100 の構成要
素の概要を説明する(図2及び図3も参照)。図15にお
いて、符号101 は地上局中央処理装置(ホストコンピュ
ータ)で、前記スタッカークレーン10に搭載した搬送部
コントローラ102 と光通信等により、各種データ、指令
信号等を互いに転送するようにしている。地上局中央処
理装置101 は、病院の受付用等のパーソナルコンピュー
タ103 と接続し、キーボード104 や表示装置(CRT)
等の入出力装置、ハードディスクドライバー等のデータ
記憶装置105 に直接的または間接的に接続されている。
また、前記台車12の入庫要求または出庫要求を操作パネ
ル15から指令し、その信号を上位装置である地上局中央
処理装置101 を介して搬送部コントローラ102 に伝達す
る。
【0033】搬送部コントローラ(MCU)102 には、
入力インターフェイスを介して、前記バーコード読取機
29、厚み検出手段のロータリエンコーダ64、ファイルホ
ルダ在庫確認センサ103 、吊懸位置検出用センサ107 、
収納棚1の前面に沿って水平方向に一定間隔で付した水
平位置マークを検出するX方向アドレスセンサ108 、原
点からのスタッカークレーン10のX方向(収納棚1の前
面に沿って水平方向)への走行距離を検出する走行ロー
タリエンコーダ109 、原点からの搬送ユニット3のY方
向(スタッカークレーン10の上下方向、垂直方向)の移
動距離を検出する昇降ロータリエンコーダ110 、スタッ
カークレーン10の側面にその上下方向に沿って一定間隔
で付した垂直位置マークを検出するY方向アドレスセン
サ111 の各入力信号(データ)が入力される。
【0034】光反射式センサであるファイルホルダ在庫
確認センサ106(図3参照)は、搬送ユニット3のケース
17の出入口上部に設けられており、吊支レール体5に吊
懸けられたファイルホルダ2の張出補強体6の傾斜状先
端面に光照射してその反射光の強弱によって、ファイル
ホルダ2の有無を検出する。吊支レール体5の前端面支
持部5a(図6参照)に設けたスリットの内側にアルミ反
射箔等の光反射体5bを貼着しており、この光反射体5b
を、搬送ユニット3におけるケース17の出入口上部に設
けた光反射式の吊懸位置検出用センサ107(図3,4 参照)
で検知することにより、ファイルホルダ2の吊懸けるべ
き位置が検出される。
【0035】搬送部コントローラ(MCU)102の出力イ
ンターフェイスには、スタッカークレーン10の走行モー
タ112 、搬送ユニット3の昇降モータ113 、搬送ユニッ
ト3のケース17の出入口の向きを180 度旋回させるため
のターンモータ114 、搬送ユニット3における収納箱19
a,19b の横移動用モータ23、挟持搬送手段18を前後移動
させるための駆動モータ36、挟持爪体39を開閉作動させ
る電磁ソレノイド42の各駆動回路が接続されていて、こ
れらに所定の指令信号を出力する。
【0036】次に、制御装置100 による制御態様につい
て説明する。先ず、前提条件として、データ記憶装置10
5 に、収納棚1における全ての単位収納部の棚番地を、
ファイルホルダ2の厚さ区分に応じて記憶させておく。
例えば、図2において、上3段を薄い厚さのファイルホ
ルダ2用の第1格納区域120に設定し、下2段の左側3
列分を中程度の厚さのファイルホルダ2用の第2格納区
域121 に設定し、下2段の右側2列分を最も厚いファイ
ルホルダ2用の第3格納区域122 に設定しておく。
【0037】ところで、図5に示すと共に前述したよう
に、前記収納棚1では、並列状に配置された隣合う同一
形状の吊支レール体5,5 の間の隙間にファイルホルダ2
上部の左右一対の張出補強体6,6 を挿通し、この各張出
補強体6,6 の下面が前記吊支レール体5のレール部に載
置されるようにしている。そして、この隣合う吊支レー
ル体5,5 の配置間隔(ピッチ)P1(実施例では12mmピ
ッチ)を、最も薄いファイルホルダ2の厚さグループの
ファイルホルダ2に合わせて、前記第1格納区域120 に
ついては、全ての単位収納部にファイルホルダ2を吊懸
けできるように設定している。
【0038】第2格納区域121 については、隣合う吊支
レール体5の一つとばし間隔(2×P1ピッチ)でファイル
ホルダ2を吊懸け、第3格納区域122 では2つとばし間
隔(3×P1ピッチ)で吊懸けるように決めておく。そし
て、予め、前記データ記憶装置105 に、前記第1〜第3
のファイルホルダ格納区域ごとの棚番地と、収納棚1の
原点から各棚番地までの水平移動距離および垂直移動距
離を記憶させておく。
【0039】台車12を使用してファイルホルダ2を収納
棚1に格納する手順として、台車12内の吊支レール体5,
5 間に無差別にファイルホルダを吊り懸けて収納してお
く。次いで、台車12を入出庫部13内に挿入してセット
し、操作パネル15(この操作パネル15は収納棚1から
離れた箇所に設置しても良い)で入庫指令ボタンを押下
する。
【0040】すると、スタッカークレーン10及び搬送ユ
ニット3を駆動して、搬送ユニット3を入出庫部13の前
面に位置させる。このとき、スタッカークレーン10を走
行させて、搬送ユニット3を台車12の前面に沿って横移
動させることにより、ファイルホルダ在庫確認センサ10
6 からの照射光を台車12に吊懸けられたファイルホルダ
2の前端面に当てながら走査することにより、台車12の
各単位収納部でのファイルホルダ2の有り無しを予め検
出しておき、次いで、台車12の端部から順に、ファイル
ホルダ2を一冊ずつ搬送ユニット3にて取り込む。実施
例では搬送ユニット3には2冊しか収納できないので、
搬送ユニット3に2冊のファイルホルダ2を取り込んだ
ら、収納棚1に格納する。台車12から搬送ユニット3に
ファイルホルダ2を取り込むに際して、各ファイルホル
ダ2ごとに、バーコードにて記録された特定コードをバ
ーコード読取機29で読み取り、且つそのファイルホルダ
の最大箇所の厚さ寸法を厚み検出手段61にて検出する。
そして、この特定コードと厚みのデータとの対のデータ
を記憶装置に記憶させ、その厚みに対応するファイルホ
ルダ格納区域まで搬送ユニット3を移動させる。データ
記憶装置105 には、空の棚番地と既にファイルホルダが
格納された棚番地データとが記憶されているので、ファ
イルホルダ2をどの格納区域のどの棚番地に収納すべき
かを演算する。スタッカークレーン10の水平走行距離は
走行用ロータリエンコーダ109 でカウントでき、また、
搬送ユニット3の昇降移動距離は昇降ロータリエンコー
ダ110でカウントできるので、これらのロータリエンコ
ーダ109,110 の働きにより、搬送ユニット3を目的とす
る単位収納部に近づける。そして、スタッカークレーン
10の下部に設けたX方向アドレスセンサ108 と、搬送ユ
ニット3に搭載した吊懸位置検出用センサ107 との相互
の働きで、目的とする空の単位収納部を検出して搬送ユ
ニット3を正確に停止させることにより、その箇所にフ
ァイルホルダ2を格納する。このとき、格納された単位
収納部の棚番地を記憶し、データ記憶装置105 には、そ
のファイルホルダ2の格納番地と、ファイルホルダ2の
特定コードと、そのファイルホルダの厚みデータとの3
つを1つに纏めたデータを記憶させて管理する。搬送ユ
ニット3には2冊のファイルホルダ2を収納できるの
で、各ファイルホルダ2ごとに、搬送ユニット3を移動
させて、厚さ寸法に応じた格納領域に格納することにな
る。このようにして、台車12からファイルホルダ2を2
冊ずつ取り出して、それらを厚さに応じて収納棚1に振
り分け格納していき、データを記憶しておく。
【0041】所定のファイルホルダ2を収納棚1から取
り出すときには、前記受付パネル104 または操作パネル
15にて、目的とするファイルホルダ2の特定コードをキ
ー入力して出庫命令を出す。すると、その特定コードと
対で記憶された格納番地に向かって搬送ユニット3が移
動して、収納棚1における格納番地から所定のファイル
ホルダを取り出し、出庫部13内の台車12又は緊急出庫口
14に搬出する。なお、収納棚1の格納番地から目的とす
るファイルホルダを取り出すとき、搬送ユニット3にお
けるバーコード読取機29にて特定コードを検出すること
により、そのファイルホルダ2が取り出すように指定さ
れたものと一致するか否かを確認(照合)することがで
きるので、誤ったファイルホルダを取り出すという誤作
動を無くすことができる。また、収納棚1からの取り出
し時に、厚み検出手段61にてそのファイルホルダ2の厚
さ寸法を再度検出して、記憶されている厚さ寸法と同じ
であるかどうかも再確認することができるので、より一
層、誤ったファイルホルダを取り出す作動を無くするこ
とができる。
【0042】このように、入出庫部13内に位置させた台
車12からファイルホルダ2を取り出す搬送ユニット3に
て前記バーコードをバーコード読取機29を読み取り、且
つ、厚み検出手段61にてファイルホルダ2の厚みを検出
して後、スタッカークレーン10の横移動及び搬送ユニッ
ト3の縦移動により、厚さ寸法に応じた単位収納部を決
めて、その箇所にファイルホルダ2を格納した後は、前
記データ記憶装置105はファイルホルダ2の特定コード
と、格納番地とを対のデータとして記憶するので、次回
にそのファイルホルダ2を取り出す時には、ファイルホ
ルダ2の特定コードを入力すれば、搬送ユニット3によ
って台車12(又は緊急出庫口14)に自動的に取り出すこ
とができる。
【0043】従前の説明から理解できるように、本実施
例においては、搬送ユニット3のケース17を180 度水平
回動させることにより、1台の搬送ユニット3で、向か
い合う収納棚1,1 にファイルホルダ2を出し入れでき
る。なお、前記実施例では、スタッカークレーン10のコ
ラム11に搬送ユニット3を昇降自在に設けたが、収納棚
における上下各段毎に搬送ユニット3を横移動(水平移
動)するように構成しても良いのである。
【0044】
【発明の作用・効果】以上の説明より理解できるよう
に、本発明は、ファイルホルダを収納棚に格納するたび
に、その特定コードを自動的に記憶するものであるか
ら、格納作業に際しての特定コードの入力作業は必要な
くなり、その結果、入力作業の誤りは皆無になる。ま
た、ファイルホルダは厚さ寸法に応じて格納先が自動的
に決まるから、作業者がファイルホルダを厚さの区分ご
とに分類したり、入庫操作を別々に行う等の無駄な手間
を掛ける必要がなく、ファイルホルダの自動取り出し格
納の管理も至極容易となる。更に、ファイルホルダの
さ寸法を検出するものであるから、複数の厚さグループ
のファイルホルダを併用したり、使用しているうちにフ
ァイルホルダの厚さが厚くなったりした場合であって
も、1台の厚み検出手段だけで、厚さが様々に異なるフ
ァイルホルダをその厚さ寸法に応じた箇所に効率良く格
納することができる。
【0045】 ところで、実開昭53-114169 号公報や特公
昭60-52961号公報に記載されたファイルホルダ用格納装
置は、収納棚の一側部に入庫部を設けて、これに人手で
ファイルホルダを挿入する構造になっているが、収納棚
の一側部の幅寸法はたいして大きくないため、大きな入
庫スペースを設けることができず、このため一度に大量
のファイルホルダを入庫しにくいという欠点がある。
の点、収納棚と同じ内部構造の台車を使用すると大量の
ファイルホルダを一度に入庫することができるが、その
反面、不良のファイルホルダの存在によって入庫作業が
停止すると困る。さりとて、台車への吊懸け時にいちい
ちチェックするのは面倒である。
【0046】 これに対して本発明では、台車からの入庫
作業において、バーコード読み取り不良や厚み検出不
能、格納不良等の良否判別が行われ、適正なファイルホ
ルダのみが所定の収納部に格納されるため、台車にファ
イルホルダを吊懸けるときに作業者は特別に注意する必
要はなく、したがって、作業者の負担を軽減できる。
【0047】 実施例では、収納棚における単位収納部の
間隔も台車における単位収納部の間隔を最も薄いファイ
ルホルダに合わせて設定しているが、このような場合で
あっても、本発明では、搬送ユニットに厚み検出手段を
設けたことにより、出庫時にも厚さ寸法を検出できるた
め、厚さの異なるファイルホルダを、互いに干渉しない
状態で台車の単位収納部に吊懸けることが可能になる。
なお、段落0040に記載したように、厚さ寸法も一纏めの
データとして記憶しておけば、その厚さ寸法に応じて、
ファイルホルダを干渉しない状態で台車に出庫できる
(この場合でも、収納棚から取り出すときに厚さ寸法を
検出して、その検出寸法と記憶されている寸法とが同じ
か否か確認できるため、安全性をより向上できる)。
【0048】 ところで、ファイルホルダは収納棚に並列
状に吊懸けられるため、収納棚へのファイルホルダの吊
懸けの有無に当たってはその最大厚さが問題になり、従
って 、格納先を早く設定して入庫能率を上げるために
は、できるだけ早くファイルホルダの最大厚さを検出す
る必要がある。 この点、請求項2のように構成すると、
ファイルホルダを搬送ユニットに取り込む途中で最大厚
さを検出できるため、台車から搬送ユニットへのファイ
ルホルダの取り込み開始から搬送ユニットの駆動までの
時間をできるだけ短かくすることができ、したがって、
入庫能率をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動格納装置の一部破断斜視図である。
【図2】収納棚の正面図である。
【図3】図2の III-III矢視断面図である。
【図4】収納棚の側断面図である。
【図5】図4の V-V矢視正面図である。
【図6】ファイルホルダ及び吊支レール体の斜視図であ
る。
【図7】図8の VII-VII矢視で示す搬送ユニットの断面
図である。
【図8】図7の VIII-VIII矢視断面図である。
【図9】図8のIX−IX矢視正面図である。
【図10】図8の X-X矢視断面図である。
【図11】挟持搬送手段における本体ブロックの平面図
である。
【図12】本体ブロックの一部破断側面図である。
【図13】厚み検出手段の分解斜視図である。
【図14】厚み検出手段の平面視での作用説明図であ
る。
【図15】制御装置の機能ブロック図である。
【符号の説明】
1 収納棚 2 ファイルホルダ 3 搬送ユニット 5 吊支レール体 6 張出補強体 7 係合孔 10 スタッカークレーン 12 台車 13 入出庫部 18 挟持搬送手段19 a,19b 収納箱 20 リストアガイド手段 21 差し込み板 29 バーコード読取機 36 駆動モータ 39 挟持爪体 42 電磁ソレノイド 61 厚み検出手段 63a,63b センサ体 64 ロータリエンコーダ 100 制御装置 101 地上局中央処理装置 102 搬送部コントローラ 105 データ記憶装置 106 ファイルホルダ在庫確認センサ 107 吊懸位置検出用センサ 108 X方向アドレスセンサ 109 走行ロータリエンコーダ 110 昇降ロータリエンコーダ 111 Y方向アドレスセンサ
フロントページの続き (72)発明者 山下 章人 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株 式会社イト−キクレビオ 内 (56)参考文献 特開 昭53−114169(JP,A) 特開 昭49−25673(JP,A) 特開 昭62−248233(JP,A) 特公 平5−78482(JP,B2) 特公 昭60−52961(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 1/00 - 1/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1冊のファイルホルダを抜き差し自在に吊
    懸けできる単位収納部を多数並設した収納棚と、前記収
    納棚の端部に設けた入出庫部と、この入出庫部内に出し
    入れ自在な台車と、ファイルホルダを任意の単位収納部
    と入出庫部内の台車とに移し換えできる搬送ユニット
    と、制御装置とを備えており、 前記台車には、1冊のファイルホルダを抜き差し自在に
    吊懸けできる単位収納部が並設されており、前記 搬送ユ
    ニットに、ファイルホルダに設けた特定コードを読取
    る特定判別手段と、ファイルホルダの厚さ寸法を検出す
    る厚み検出手段とが設けられている一方、 前記制御装置は、ファイルホルダを台車から搬送ユニットに自動的に
    取り込むに際して、厚み検出手段によるファイルホルダ
    の厚さ寸法の検出と、特定判別手段によるファイルホル
    ダの特定コードの読取りを行う、特定コード読み取り不良・厚み検出不能・格納不良
    等でない適正なファイルホルダについて、当該ファイル
    ホルダがその最大厚さに応じた空の単位収納部に格納さ
    れるように搬送ユニットを移動させる、 .ファイルホルダが格納された単位収納部の番地とフ
    ァイルホルダの特定コードとを対のデータとして記憶し
    ておく、 .ファイルホルダの特定コードを指定した取り出し指
    令があったら、前記対のデータから単位収納部の番地を
    特定し、その特定された番地に搬送ユニットを移動させ
    てファイルホルダを取り出す、 .ファイルホルダが取り出された単位収納部は空の番
    地として記憶しておく、 という制御態様を 備えていること、 を特徴とするファイルホルダ用自動格納装置。
  2. 【請求項2】 前記厚み検出手段によるファイルホルダの
    最大厚さの検出を、搬送ユニットにファイルホルダを引
    き込む途中で行い、前記特定判別手段によるファイルホ
    ルダの特定コードの特定を、前記最大厚さの検出よりも
    後に行うことを特徴とする請求項1に記載したファイル
    ホルダ用自動格納装置。
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