JP3222042B2 - カード払出し装置 - Google Patents

カード払出し装置

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JP3222042B2
JP3222042B2 JP20716195A JP20716195A JP3222042B2 JP 3222042 B2 JP3222042 B2 JP 3222042B2 JP 20716195 A JP20716195 A JP 20716195A JP 20716195 A JP20716195 A JP 20716195A JP 3222042 B2 JP3222042 B2 JP 3222042B2
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謙市 小杉
幸助 三浦
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は装置内部に収納され
た各種カードを払出指令に応じて自動的に払出すカード
払出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、交通機関における乗車券の自動券
売機や、公衆電話機のみならず、一般の商店や百貨店に
おいても、代金を前もって支払って購入したプリペイド
カードを用いて、商品を購入したり、各種サービスを受
けることが可能である。
【0003】このように多数の種類のプリペイドカード
が存在し、かつ同一種類のプリペイドカードであっても
額面が異なる複数種類のカードが存在する。このような
複数種類のカードを販売する手法として、カード自体を
自動販売するカード自動販売装置で販売する手法と、通
常の商品と同様に、販売員が客から現金と引換えにカー
ドを販売する手法とがある。
【0004】販売員が客に対して対面販売する場合、プ
リペイドカードは現金に近い機能を有しているので、販
売するまでの商品管理に対して細心の注意を払う必要が
ある。また、各種プリペイドカードは形状が似かよって
いるので、誤ったカードを客に手渡してしまう人為的ミ
スの発生確率が上昇する。
【0005】このような不都合を解消するために、販売
員が操作するPOS端末機(会計装置)の隣接位置に配
設されるカード発行機能付カードターミナルが提唱され
ている(特開平4−347790号)。
【0006】このカード発行機能付カードターミナルに
おいては、それぞれ発行額面が異なる複数枚のカードを
収納した複数のカートリッジのなかから、指定されたカ
ートリッジに収納されているカードを取出して、このカ
ードに磁気記録されたカード残高等の情報をカードリー
ダライタで読出して、この読出した情報が販売しようと
するカードの情報に一致することを確認する。その確認
後に、例えばカード発行日や使用可能等の情報を前記カ
ードリーダライタで書込んで排出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たカード発行機能付カードターミナルにおいても、まだ
改良すべき次のような課題があった。このカード発行機
能付カードターミナルにおいては、新規カードを販売す
る場合は、その都度、カード発行や使用可能等の情報を
カードに書込むようにしている。しかし、カードの磁気
ストライプに書込む情報は、カードの種類やカード発行
会社毎に異なり、また、発行時に各種情報を書込む必要
のないカードも多数存在する。したがって、取扱い可能
のカード種類が制限されてしまう問題が生じる。
【0008】また、各カートリッジからカードを取出す
カード取出機構は、各カートリッジ毎に独立して設けら
れているので、装置内に組込むカートリッジ数が増加す
ると、この増加数に対応してカード取出機構を増設する
必要があり、装置全体が複雑化し、かつ大型化する。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、各カセットに収納されたカードを1枚ずつカセ
ット外へ排出する機構を各カセット毎の機構と全部のカ
セットに共通する一つの機構との2種類の機構に分割す
ることによつて、装置全体の小型、軽量化を図ることが
でき、かつ簡単に取扱いカード種類を変更したりカード
種類数を増加できるカード払出し装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明のカード払出し装置においては、それぞれ複
数枚のカードが収納可能な複数のカセットと、各カセッ
トが挿入装着されるスロット部が直線に沿った複数位置
に形成された固定フレームと、固定フレームに対して各
スロット部のカセットの挿脱方向に移動自在に設けられ
た可動フレームと、可動フレーム上における各スロット
部の対向位置に搭載され、カード払出し指令に応動し
て、自己に対向するスロット部に装着されたカセットに
収納されたカードを係止して可動フレームの移動動作に
連動してカセット外へ排出する複数のカード係止機構
と、各カード係止機構にて排出された各カードをカード
払出口へ搬送するカード搬送機構と、可動フレームの移
動動作をカード搬送機構の搬送動作に連動させる連動機
構とを備えている。
【0011】また、別の発明においては、上述した発明
のカード払出し装置において、各カセットに対して各カ
セット毎に互いに異なるパータンを有する突起部を設
け、かつ固定フレームの各スロット部に対して、自己に
対応したカセットの突起部のみに係合して、このカセッ
トの挿入装着を可能とする凹部を設けている。
【0012】このように構成されたカード払出し装置に
おいては、複数のカードが収納されたカセットは固定フ
レームに形成された各スロット部に挿入装着されてい
る。そして、この固定フレームに対して移動自在に設け
られた可動フレーム上における各スロット部に対向する
位置にカード係止機構が取付けられている。
【0013】カード係止機構でカセット内のカードを係
止した状態で可動フレームを移動させると、カセットは
スロット部内に固定されているので、係止された1番手
前のカードが自動的にカセット外へ排出される。
【0014】すなわち、各カセットからカードを排出す
る機構は、各カセットに共通する1つの可動フレーム
と、各カセット毎に対応して設けられたスロット部の形
成数に対応した数のカード係止機構とで構成されてい
る。したがって、取扱いカード種類を増加する場合は、
カード係止機構のみを増設すればよい。
【0015】さらに、可動フレームの移動動作を各カセ
ットから抽出したカードをカード払出口へ搬送するカー
ド搬送機構に連動させている。したがって、装置全体の
構成をより簡素化できる。
【0016】また、各カセットに互いに異なるパターン
を有する突起部を設けると共に、スロット部に凹部を設
けている。したがって、各カセットが誤ったスロット部
に挿入装着されることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図面を用
いて説明する。図1は一実施形態に係わるカード払出し
装置の外観図である。上端開口を有する箱型に形成され
たケース1の前面1aの下方位置にカード払出口2が形
成され、側面1bに内部機構の点検補修を行うための扉
3が設けられ、上端開口1cの一辺に蓋体4の一辺が枢
支されている。
【0018】ケース1内には、固定フレーム5が収納さ
れている。この固定フレーム5の上面には、複数のカー
ド9が収納されたカセット6を収納するための合計10
個のスロット部7が直線的に形成されている。固定フレ
ーム5上における各スロット部7の近傍には、[1]〜
[10]のカセット番号8が付されている。
【0019】図2は複数枚のカード9が収納されるカセ
ット6の外観図であり、図3はこのカセット6の断面模
式図である。透明のプラスチック材で形成された箱型ケ
ース10の長尺方向の一端開口にカード挿入口10aが
形成されており、一方面に長尺方向に延びる長窓10b
が形成されている。さらに、箱型ケース10の長尺方向
の他方の端面10cにはカード排出口10dが穿設され
ている。
【0020】箱型ケース10の側面10eには、このカ
セット6をスロット部7内へ円滑に導くためのガイド1
1が突設されている。さらに、この側面10eには、各
カセット6毎に、互いに異なるパターンを有する突起部
12aが突設されている。また、箱型ケース10の一方
面及び他方面には、カセット6内にカード9が存在する
か否かを検出するための検出穴10fが穿設されてい
る。カード挿入口10aには開閉自在に蓋13が取付け
られている。
【0021】箱型ケース10内には、カード9とほぼ同
一形状を有した押し板14と、この押し板14と箱型ケ
ース10の長窓10b側に対する反対側の内面10gと
の間に介挿された円錐状態のコイルばね15とが収納さ
れている。そして、各カード9は、図3に示すように、
押し板14を介してコイルばね15によって、長窓10
b側の内面に付勢されている。
【0022】箱型ケース10内の端面10c近傍には、
カード排出口10dから同時に1枚のカード9のみを排
出可能とするゲート16が設けられている。さらに、こ
のゲート16とカード排出口10dとの間には、カード
排出口10dを開閉するシャッタ17が介挿されてい
る。このシャッタ17は通常状態においては板ばね18
によって、カード排出口10d方向へ付勢されており、
カード排出口10dは閉状態を維持している。
【0023】そして、このカセット6が自己に指定され
たスロット部7内の正規位置まで挿入装着されると、ス
ロット部7内の底部に突設された後述する開放アームが
端面10cに穿設された作動穴10hに挿入されること
によって、シャッタ17が移動して、カード排出口10
dが開放状態となる。
【0024】図4及び図5を用いてシャッタ17の具体
的開閉動作を説明する。図4はカセット6を側面10e
側から見た断面模式図であり、図5はカセット6を端面
10c側から見た模式図である。そして、図4(a)、
図5(a)は、カセット6がスロット部7内に挿入さ
れ、スロット部7内の底部のストッパー7a位置に到達
する直前の状態を示し、図4(b),図5(b)はカセ
ット6がスロット部7内の底部のストッパー7a位置ま
で挿入装着された状態を示す。
【0025】カセット6がスロット部7内の規定位置ま
で挿入されていない状態においては、図4(a),図5
(a)に示すように、カード排出口10dは板ばね18
に付勢されたシャッタ17によって閉状態に維持されて
いる。
【0026】カセット6がスロット部7内の規定位置ま
で挿入されると、図4(b),図5(b)に示すよう
に、開放アーム19が端面10cに穿設された作動穴1
0hを貫通して、シャッタ17に穿設された移動穴17
a内に挿入される。この移動穴17aの穿設位置と開放
アーム19の位置が故意にずれているので、開放アーム
19の先端の傾斜面19aが移動穴17aの縁を摺動す
る過程で、シャッタ17が板ばね18のばね力に抗して
カード排出口10dと反対方向に移動する。その結果、
カード排出口10dが開放される。
【0027】したがって、カセット6がスロット部7内
に挿入装着されると、カード排出口10dは自動的に開
放される。また、カセット6をスロット部7から引き抜
くとカード排出口10dは自動的に閉じる。
【0028】図6は図1に示すカード払出し装置のケー
ス1内を扉3側から見た模式図である。ケース1内の固
定フレーム5に形成された各スロット部7内に挿入装着
された状態の各カセット6に対向する位置に、カセット
6内に収納された各カード9を1枚づつ下端の端面10
cに形成されたカード排出口10dから下方へ排出する
カード繰出機構20が設けられている。
【0029】また、各スロット部7内には、前記検出穴
10fを介してカセット6内のカード9の有無を検出す
るフォトカプラ等からなるカード検出器21が配設され
ている。
【0030】各スロット部7内に挿入装着された各カセ
ット6の下方位置には、一対の駆動ローラ22a,22
bとコンベアベルト22cとからなるカード搬送機構2
2が配設されている。各カセット6から下方へ排出され
た各カード9は一対のローラ23a,23bによって、
強制的にコンベアベルト22c上に載置される。その結
果、各カード9はコンベアベルト22c上を矢印A方向
へ搬送されてカード払出口2へ排出される。
【0031】なお、各ローラ23a,23b位置にはカ
ード9がコンベアベルト22c上へ移動されたことを検
出するカード検出器24(SR )が設けられ、カード払
出口2近傍には、カード9が最終的にカード払出口2へ
払出されたことを検出するカード検出器25(SO )が
配設されている。
【0032】図7は図1に示すカード払出し装置のケー
ス1内を扉3と反対側から見た模式図である。図7にお
いては、固定フレーム5に形成された10個のスロット
部7のうち2つスロット部7にのみカセット6が挿入装
着されている。
【0033】各スロット部7内には、カセット6の側面
10eに突設された突起部12aに係合する凹部12b
が刻設されている。各凹部12bは互いに異なるパター
ンを有しており、自己に対応したカセット6の突起部1
2aのみが係合する。したがって、他のカセット6が誤
って挿入されることが未然に防止される。
【0034】また、ケース1内には、各部の動作を制御
する例えばマイクロコンピュータ等からなる制御ユニッ
ト38が組込まれている。次に、各スロット部7内に挿
入装着されたカセット6に収納された各カード9をカセ
ット6外へ排出するカード繰出機構20の詳細を図7の
模式図及び図8に示す切欠斜視図を用いて説明する。
【0035】各スロット7部が形成された固定フレーム
5に対して、短冊形状の可動フレーム26の両端が固定
軸27a,27bを介して枢支されている。この可動フ
レーム26の一方端は前記固定軸27bを介して固定フ
レーム5に枢支されている。また、この可動フレーム2
6における固定軸27aと離れた位置に穿設された長孔
26aにクランク板29の上端に固定された軸28が係
止されている。
【0036】このクランク板29の下端部近傍には、前
記可動フレーム26の長尺方向に平行する長孔29aが
穿設されている。クランク板29の中間部には上下方向
に別の長孔29bが穿設されており、さらに、クランク
板29の中間部には凸部29cが形成されている。
【0037】ケース1内の底部にはモータ30が配設さ
れ、このモータ30の軸に前述したカード搬送機構22
の駆動ローラ22a及び歯車31aが取付けられてい
る。この歯車31aに歯合する別の歯車31bが設けら
れている。歯車31bの側面における外周近傍の1か所
にクランクピン31cが取付けられている。そして、こ
のクランクピン31cがクランク板29の長孔29a内
に係止されている。
【0038】このような構成において、モータ30を起
動すると、駆動ローラ22aが回転してコンベアベルト
22cが矢印A方向へ移動開始する。同時に、歯車31
a,31bが回転する。クランク板29の上下方向の長
孔29bには別の固定ピンが係止されているので、歯車
31bが回転すると、クランク板29は上下の往復移動
動作を開始する。
【0039】クランク板29が上下に往復移動すると、
クランク板29の上端に軸28及び長孔26aを介して
係止された可動フレーム26は固定軸27a,27bを
中心に矢印B方向に回動する。
【0040】また、前記固定フレーム5側には、凸部2
9cを検出することによってクランク板29が上端位置
に達したことを検出する上端検出器32a(SH )と、
クランク板29が下端位置に達したことを検出する下端
検出器32b(SL )とが取付けられている。
【0041】可動フレーム26の上面の各スロット部7
に対向する各位置に合計10個のカード係止機構35が
搭載されている。各カード係止機構35は、ソレノイド
33とこのソレノイド33で回動制御される回動アーム
34とで構成されている。
【0042】次に、図9を用いて各カード係止機構35
の詳細構成及び詳細動作の説明を行う。図9(a)はカ
セット6がスロット部7内に挿入装着された状態のカー
ド係止機構35を上方から見た平面図であり、図9
(b)はカード係止機構35を図6のカード払出口2側
から見た正面図であり、図9(c)はカード係止機構3
5を図6と同一側から見た側面図である。
【0043】回動アーム34は可動フレーム26に対し
て軸34aを介して回動自在に取付けられている。ま
た、回動アーム34の先端部には円筒状ケース37に嵌
込まれた滑り防止用のゴムパッド36が図9(b)に示
すように回転自在に、かつ回動アーム34の長尺方向に
所定距離だけ移動自在に取付けられている。そして、こ
のゴムパッド36が、カセット6の一方面に形成された
長窓10bを介して内部に収納された一番手前のカード
9の表面に対向している。
【0044】そして、ソレノイド33を通電すると、ロ
ッド33aが移動して、このロッド33aに巻装された
コイルばね33bによって、前記回動アーム34が反時
計方向に回動されて、先端のゴムパッド36が一番外側
(手前)のカード9の表面に当接される。
【0045】前述したように、モータ30を回転起動さ
せると、可動フレーム26は固定軸27a,27bを中
心に反復回動動作を行う。したがって、図9(b)に示
すように、回動アーム34の先端部においても、図中矢
印Cに示すように、ほぼ上下方向に往復移動を行う。
【0046】したがって、回動アーム34の先端部が上
端位置に達したタイミングでソレノイド33を通電する
と、先端のゴムパッド36がカード9の上部位置に当接
する。その状態で、回動アーム34が矢印Cに沿って下
方に移動するので、一番手前の1枚のカード9が、図9
(c)に示すように、開放状態のカード排出口10dか
らカセット6の下方に排出される。回動アーム34の上
下方向の移動距離は、カセット6から排出されるカード
9のカード排出口10dからカード検出器24までの移
動距離よりも若干長く設定されている。
【0047】そして、回動アーム34の先端部が下端位
置に達した時には既に排出されたカード9の先端は、ロ
ーラ23aとコンベアベルト22cとの間にローラ23
bの与圧で挟み込まれる。カセット6の下方に排出され
たカード9は下方に位置するローラ23a,23bによ
って、強制的にカード搬送機構22のコンベアベルト2
2c上に載せられる。
【0048】回動アーム34の先端部が下端位置に達し
たタイミングでソレノイド33の通電を遮断すると、ゴ
ムパッド36がカード9の表面から離れる。そして、回
動アーム34が上方へ移動している期間はソレノイド3
3は通電されていないので、カード9がカセット6内で
上方へ搬送されることはない。
【0049】また、滑り防止用のゴムパッド36は、回
動アーム34に対して回転自在にかつ長尺方向に移動自
在に取付けられているので、たとえ回動アーム34の先
端部が図中矢印Cに示すように円弧状に下方へ移動した
としても、ゴムパッド36のカード9表面に対する当接
位置が移動したり、回転することはない。
【0050】その結果、ゴムパッド36とカード9表面
との間で摺動現象が発生することはなく、たとえこのカ
ード払出し装置を長期間に亘って稼働したとしても、ゴ
ムパッド36が磨耗等によって劣化することはない。ま
た、カード9表面に疵を付けることはない。
【0051】次に、ケース1内に設けられた制御ユニッ
ト38の構成及び動作を説明する。図10はマイクロコ
ンピュータで構成された制御ユニット38の概略構成を
示すブロック図である。システムバス39に対して、各
種の動作を制御するCPU40、制御プログラム等のデ
ータを記憶するメモリ41、データメモリ42、販売員
が操作するPOS端末機43との間で各種情報交換を行
うためのインタフェース44、ソレノイド駆動回路4
5、モータ駆動回路46、センサ検出回路47等が接続
されている。
【0052】データメモリ42は、例えばE2 PROM
等の不揮発性メモリ素子で構成され、内部に、図11に
示すように、1番から10番までの各カセット番号8毎
にカード種別と払出し枚数とが記憶される。
【0053】ソレノイド駆動回路45は前述した1番か
ら10番までの各ソレノイド33を通電駆動する。モー
タ駆動回路46はモータ30を起動停止制御する。ま
た。センサ検出回路47には、前述した上端検出器32
a(SH )、下端検出器32b(SL )、各ローラ23
a,23b位置の各カード検出器24(SR)、カード
払出口2近傍のカード検出器25(SO )からそれぞれ
検出信号が入力される。
【0054】そして、前記CPU40は、各スロット部
7にそれぞれカード9が収納されたカセット6が正しく
挿入装着された状態で、POS端末機43からカード種
類を指定した払出指令がインタフェース44を介して入
力すると、図12に示すタイムチャートに従って、各部
の動作を制御する。
【0055】時刻t1 にてカード種類を指定した払出指
令が入力すると、モータ駆動回路46を介してモータ3
0を起動する。その結果、カード搬送機構22が起動さ
れると共に、可動フレーム26が繰返回動動作(略上下
動作)を開始する。
【0056】可動フレーム26に取付けられた各回動ア
ーム34の先端が上端位置に達すると、この時のクラン
ク板29の凸部29cが上端検出器32a(SH )に検
出される。上端検出器32a(SH )が立ち上がると、
このタイミングで指定カード種類に対応するカセット6
に対向するカード係止機構35のソレノイド33を通電
開始する。その結果、該当回動アーム34の先端のゴム
パッド36がカセット6内の1枚目のカード9に当接す
る。
【0057】そして、回動アーム34の下方への移動に
伴って、該当カード9がカード排出口10dからカセッ
ト6の下方へ排出されて、ローラ23a,23bにてコ
ンベアベルト22c上へ強制的に載せられると、カード
検出器24(SR )が立上がる。
【0058】この間に、回動アーム34の先端が下端位
置に達し、クランク板29の凸部29cが下端検出器3
2b(SL )に検出される。この下端検出器32b(S
L )が立上がると、該当ソレノイド33の通電を遮断す
る。すると、ゴムパッド36がカード9表面から離れ
る。そして、カード払出口2近傍のカード検出器25
(SO )が立上がると、払出し指定された1枚のカード
9に対する払出処理は終了したので、モータ30を停止
すると共に、POS端末機43へ終了通知を送出する。
さらに、データメモリ42内の該当カード9に対応する
カード種類の払出枚数に1を加算する。
【0059】なお、時刻t2 において、払出指令が入力
して、ソレノイド33を通電したが時刻t3 にてカード
検出器24(SR )が立上がらなかった場合は、キック
ミスにより、カード9がカセット6から正常に排出され
なかったと判断される。この場合、リトライするため
に、時刻t4 で2度目の上端検出器32a(SH )に同
期してソレノイド33を通電する。
【0060】所定回数リトライしてもカード検出器24
(SR )が立上がらない場合は、全ての動作を止めて、
リトライオーバ信号をPOS端末機43に送出する。正
常な排出であっても、ピックミスであっても、下端検出
器32b(SL )の立上がりでソレノイド33を遮断し
ている。したがって、ゴムパッド36がカード9表面に
当接した状態で回動アーム34が上方へ移動することが
未然に防止される。その結果、回動アーム34が上方へ
移動する過程で、カード9が箱型ケース10の蓋13の
内壁に衝突して破損することが防止される。
【0061】しかも、同一カード9に対して時刻t4
て再度カード排出動作が開始される。すなわち、1回で
正常に排出できなかった場合は、自動的に同一手順で再
度排出動作が試みられる。よって、カード払出し装置全
体の信頼性が向上する。
【0062】また、カード検出器24(SR )が立上が
ったにもかかわらず、POS端末機43から払出指令が
入力されてから所定時刻経過したのに、カード払出口2
近傍のカード検出器25(SO )が立上がらなかった場
合は、カード搬送機構22の途中でジャムがあったと判
断して、全ての動作を止めて、ジャム信号をPOS端末
機43に送出する。
【0063】このように構成されたカード払出し装置に
おいては以下に述べる各技術的特徴を有する。 (a) 固定フレーム5に形成された各スロット部7に
挿入装着された各カセット6のカード9をカセット6外
へ排出するカード繰出機構20を、全てのカセット6に
共通する1つの可動フレーム26と、各カセット毎に設
けられ、各カセットのカード9を係止して可動フレーム
26の移動動作に伴ってカセット外へ排出する複数のソ
レノイド33と回動アーム34からなるカード係止機構
35とで構成している。
【0064】したがって、各カセット6毎に、完全なカ
ード繰出機構を設ける場合に比較して、構成が簡素化さ
れる。また、取扱いカード種類を増加する場合は、簡単
な構成のカード係止機構35を増設するのみでよいの
で、製造費が節減できる。
【0065】(b) 各カセット6のカード9をカセッ
ト6外へ排出するカード繰出機構20と各カセット6か
ら排出された各カード9をカード払出口2へ搬送するカ
ード搬送機構22とをクランク板29,歯車31a,3
1b等の簡単な連動機構を用いて一台のモータ30で駆
動している。したがって、装置全体の構成がより一層簡
素化され、小型、軽量に構成できる。
【0066】(c) 各カセット6からカード9が排出
されるカード排出口10dに対して、シャッタ17を設
けている。さらに、このシャッタ17は、スロット部7
内の正規位置まで挿入装着した時点で、自動的にカード
排出口10dを開放し、カセット6をスロット部7から
引き抜いた状態においては、カード排出口10dは閉状
態を維持している。したがって、たとえこのカセット6
を不用意に振る等の乱暴な扱いを行ったとしても、カー
ド9がカード排出口10dから落下することはない。
【0067】なお、カセット6をスロット部7内に挿入
装着した状態においても、コイルばね15でカード9を
長窓10b側に付勢しているので、カード9がカード排
出口10dから自然落下することはない。
【0068】(d) 各カセット6の側面10eに互い
に異なるパータンの突起部12aを設け、各スロット部
7内に、上記各突起部12aのパターンに対応するパタ
ーンの凹部12bが形成されている。したがって、各カ
セット6を誤ったスロット部7へ挿入することが未然に
防止できる。
【0069】すなわち、従来装置のように誤った払出を
未然に防止する目的で、払出すカードに記憶されている
情報を読出して確認する必要がない。 (e) 各カセット6内には、カード9をカード排出口
10dが形成された長窓10b側に付勢するために、円
錐状のコイルばね15を収納している。この円錐状のコ
イルばね15は、最大圧縮した状態の厚みをコイルを構
成する線1本分の厚みまで短縮できるので、円筒状の通
常のコイルばねを組込んだ場合に比較して、カセット6
内の容積を有効に使用でき、収納カード枚数を増加でき
る。
【0070】また、特に取扱いカード種類に特に制限は
なく、任意に取扱いカード種類を変更可能である。 (f) ソレノイド33と回動アーム34からなるカー
ド係止機構35における回動アーム34のカード9の表
面に当接する先端部にゴムパッド36を用いている。さ
らに、このゴムパッド36を回動アーム34に対して、
回転自在に、かつ回動アーム34の長尺方向に移動自在
に取付けている。
【0071】したがって、各カード9に対して疵をつけ
ずに、かつ過大な力でカード9に圧接する事なく、確実
にカード9をカセット6から排出できる。さらに、ゴム
パッド36の磨耗を抑制でき、装置全体の維持管理費が
節減できる。
【0072】(g) 図12のタイムチャートに示すよ
うに、カード繰出機構20において、1回でカード9を
正常に排出できなかった場合は、自動的に同一手順で再
度排出動作が試みられる。また、正常に排出できなかっ
た場合におけるカード損傷を未然に防止している。よっ
て、カード払出し装置全体の信頼性が向上する。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカード払
出し装置においては、各カセットに収納されたカードを
カセットから排出する機構を全部のカセットに共通する
一つの可動フレームの機構と各カセット毎に設けられた
複数のカード係止機構との2種類の機構に分割してい
る。さらに、カセットからカードを排出する機構と排出
されたカードをカード払出口へ搬送するカード搬送機構
とを連動させて、モータ等の駆動源を共通にしている。
したがって、装置全体の小型、軽量化を図ることがで
き、かつ簡単に取扱いカード種類を変更したりカード種
類数を増加できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のカード払出し装置を示
す外観図
【図2】 同カード払出し装置で使用されるカセットを
示す外観図
【図3】 同カセットの側断面図
【図4】 同カセット内に組込まれたシャッタの動作を
説明するための切欠断面図
【図5】 同シャッタの動作を説明するためのカセット
の一端面側から見た模式図
【図6】 同カード払出し装置の内部構成を示す一方面
側から見た断面模式図
【図7】 同カード払出し装置の内部構成を示す他方面
側から見た断面模式図
【図8】 同カード払出し装置の要部を取出して示す部
分斜視図
【図9】 同カード払出し装置のカード係止機構の詳細
構成を示す図
【図10】 同カード払出し装置の制御ユニットの概略
構成を示すブロック図
【図11】 同制御ユニットのデータメモリの記憶内容
を示す図
【図12】 同制御ユニットの制御動作を示すタイムチ
ャート
【符号の説明】
1…ケース、2…カード払出口、5…固定フレーム、6
…カセット、7…スロット部、9…カード、10…箱型
ケース、10d…カード排出口、12a…突起部、12
b…凹部、13…蓋、14…押し板、15…コイルば
ね、16…ゲート、17…シャッタ、18…板ばね、1
9…開放アーム、20…カード繰出機構、21…カード
検出器、22…カード搬送機構、23a.23b…ロー
ラ、24,25…カード検出器、26…可動フレーム、
27a,27b…固定軸、28…軸、29…クランク
板、30…モータ、31a,31b…歯車、31c…ク
ランクピン、32a…上端検出器、32b…下端検出
器、33…ソレノイド、34…回動アーム、35…カー
ド係止機構、36…ゴムパッド、37…円筒状ケース、
38…制御ユニット、40…CPU、42…データメモ
リ、43…POS端末機、45…ソレノイド駆動回路、
46…モータ駆動回路、47…センサ検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07F 7/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ複数枚のカード(9) が収納可能
    な複数のカセット(6) と、 この各カセットが挿入装着されるスロット部(7) が直線
    に沿った複数位置に形成された固定フレーム(5) と、 この固定フレームに対して前記各スロット部のカセット
    の挿脱方向に移動自在に設けられた可動フレーム(26)
    と、 この可動フレーム上における前記各スロット部の対向位
    置に搭載され、カード払出し指令に応動して、自己に対
    向するスロット部に装着されたカセットに収納されたカ
    ードを係止して前記可動フレームの移動動作に連動して
    カセット外へ排出する複数のカード係止機構(35)と、 この各カード係止機構にて排出された各カードをカード
    払出口(2) へ搬送するカード搬送機構(22)と、 前記可動フレームの移動動作を前記カード搬送機構の搬
    送動作に連動させる連動機構(29,31a,31b)とを備えたカ
    ード払出し装置。
  2. 【請求項2】 前記各カセットに設けられ、各カセット
    毎に互いに異なるパータンを有する突起部(12a) と、 前記固定フレームの各スロット部に設けられ、自己に対
    応したカセットの突起部のみに係合して、このカセット
    の挿入装着を可能とする凹部(12b) とを備えた請求項1
    記載のカード払出し装置。
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