JP3605109B2 - カード処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード型記憶媒体からのデータの読み取りおよび/またはカード型記憶媒体へのデータの書き込みを行うカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店等の遊技店において、パチンコ台間等の遊技機付近に、プリペイドカードを挿入することでパチンコ玉等の遊技媒体を貸し出す台間玉貸し機等の遊技媒体貸出機を設置し、遊技者が遊技しながら遊技媒体を借り受けられるようにする遊技媒体の貸し出しシステムが、一般的に普及している。
【0003】
上記の遊技媒体の貸し出しシステムで用いることができる従来の台間玉貸し機としては、例えば特許文献1の第1図に記載された台間玉貸し機1が挙げられる。
特許文献1の台間玉貸し機1においては、遊技者がこの台間玉貸し機1のカードリーダライタ2(カード処理装置)にカードCを挿入することによって、カードリーダライタ2によりカードC(ここでは説明の簡単のため特許文献1でいう当日カードのみを指す)に記憶された残度数が読み取られ、その残度数で示される貸し出し可能な数を超えない数のパチンコ玉がノズルユニット53から貸し出される。さらに、カードリーダライタ2により、貸し出されたパチンコ玉の数分だけ残度数が減算されてカードCに再記憶される。ここで、カードCの残度数が「0」に達した場合は、カードCは、特許文献1の第9図に示されるカードリーダライタ2の下部の排出口22から排出され、カードリーダライタ2の下方に設けられた収納部7に収納されて回収される(特許文献1 段落0025,0043〜0045参照)。
【0004】
特許文献1に記載されたカードリーダライタ2は、カードCを、排出して落下させることによりカードリーダライタ2の外部の収納部7に収納させる構成を採用しているため、単純な機構で構成でき、パチンコ台間等の狭い設置スペースに合わせて小型化および薄型化が容易である。さらに収納部7が別体に設けられていることで、収納部7の体積を大きくとって多くのカードCを収納できるよう構成でき、また、収納部7の開閉を容易に構成して、店員等による収納部7に収納されたカードCの回収を容易にすることができるといったメリットがある。
【0005】
一方で、筐体内にカードの収納部を設ける形態のカード処理装置(カード発行装置)が、特許文献2に提案されている。
特許文献2の第1図に記載されたカード発行装置は、筐体1内に、カード14を積層して収納するカード収納部11(カード収納箱13)を備えている。そして、記録された残高がゼロになったカード14をカード収納部11に収納できると共に、一旦カード収納部11に収納されたカード14を再発行することができる。
また、カード収納箱13は、筐体1に着脱可能に結合されており、店員等は、カード収納箱13を筐体1から取り外すことで、カード14を回収することができる(特許文献2 段落0018参照)。
【0006】
特許文献2に記載されたカード発行装置は、収納したカード14を再発行することができるため、台間玉貸し機に、このカード発行装置と貨幣識別装置とを接続して設ければ、貨幣識別装置に投入された貨幣分の残高を、カード収納部11に収納されているカード14に書き込んで再発行させるといった機能を実現することができる。つまり、台間玉貸し機に、投入された貨幣分の残高を書き込んだカード14を発行させる機能を実現させることができるというメリットがある。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−30589号公報(第1図、段落0025,0043〜0045)
【特許文献2】
特開2001−34815号公報(第1図、段落0018,0060)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1の台間玉貸し機1においては、カードリーダライタ2にはカードを発行する機能がないため、遊技者が現金でカードC(当日カードC1)を購入することができない。このため、遊技者が、カードCの残度数が「0」になるまで遊技してさらにパチンコ玉を借り受けたい場合には、新たなカードCを購入するために遊技機(パチンコ台)を離れて、例えば島端等に設置されたカード発行機のところまで行くなど、遊技を中断しなければならないという課題がある。この遊技の中断は、遊技者にとって便宜が悪いとともに、パチンコ店(遊技店)にとっても売上の減少につながるといった不都合を生じさせる。
【0009】
一方、特許文献2のカード発行装置を用いれば、前述の通り、台間玉貸し機にカードの発行機能を実現させることができる。
しかしながら、特許文献2のカード発行装置は、カード14をカード収納部11に収納およびカード収納部11から再発行させる機構が非常に複雑であり、製造コストが高くなってしまうと共に、薄型化および小型化が困難であるという課題がある。特にパチンコ分野においては、パチンコホールなどに用いられている台間機の幅は4cm程度と幅狭であるため、貯留して再発行するための機構の小型化が困難な特許文献2のカード発行装置は、台間機に搭載することが困難である。ここで台間機の幅を変更し、例えば4cm以上に変更するという解決策も考えられるが、これでは従来の遊技場の島設備をつくり直さなければならないなどの新たな課題が生じる。
なおも特許文献2のカード発行装置をパチンコ台間等の狭いスペースに設置する場合、カード収納部11の体積を大きくとることができないため、特許文献2の段落0060に記載されているように、カード収納部11(カード収納箱13)にはカード14を十数枚程度しか収納させることができない。従って、カード収納部11(カード収納箱13)が満杯となって、それ以上カード14を収納できない状態となってしまいやすいという課題がある。特に遊技店の営業中にこの状態になると、店員等がカード収納部11(カード収納箱13)からカード14を回収するまで台間玉貸し機が機能しなくなるといった不都合を生じ、売上の減少や従業員の回収コストがかかるといった課題がある。
また、営業中にカード収納箱13が満杯になった場合や営業終了時等に、店員等がカード収納部11(カード収納箱13)からカード14を回収する際に、カード収納箱13を装置から取り外す必要があり(特許文献2 段落0018参照)、カード14の回収を迅速に行うことができないという課題がある。
(ここまで、符号は、特許文献1、2でそれぞれ用いられている符号を用いた。)
【0010】
本発明は、上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、取り込んだカード型記憶媒体を再発行可能に貯留でき、貯留可能量以上のカード型記憶媒体は排出(回収)できることで、装置内に貯留されたカード型記憶媒体の回収の手間を省くことができ、なおかつ、簡単な機構で小型化および薄型化が容易なカード処理装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るカード処理装置は、上記課題を解決するために、以下の構成を備える。すなわち、カード型記憶媒体を受け入れるカード挿入口と、該カード挿入口と連通するカード搬送路と、該カード搬送路と連通しカード型記憶媒体を貯留可能なカード貯留庫と、該カード貯留庫と並列に設けられ前記カード搬送路と連通するカード排出口とが形成された本体と、前記カード挿入口から挿入されたカード型記憶媒体を、前記カード搬送路を通じて、前記カード貯留庫内、前記カード排出口外、および前記カード挿入口外のいずれかへ搬送可能なカード搬送手段と、前記カード搬送路上のリードライト位置に設けられ、該リードライト位置に搬送されたカード型記憶媒体からのデータの読み取りおよび/または該カード型記憶媒体へのデータの書き込みを行うカード処理手段と、前記カード貯留庫内に貯留されているカード型記憶媒体を、一枚あて前記リードライト位置へ移動可能なカード取り出し手段と、前記カード貯留部と前記カード排出口との間に配設されて該カード貯留庫と該カード排出口との仕切り壁に形成されるとともに、移動可能に設けられ、位置に応じて、前記カード搬送路上を搬送されるカード型記憶媒体を、該カード貯留庫側または該カード排出口側に振り分けて案内する振り分け案内部と、該振り分け案内部の位置を変位させる案内部駆動手段と、前記カード処理手段によって前記リードライト位置のカード型記憶媒体から読み取られまたは該カード型記憶媒体に書き込まれたデータの内容に応じて、前記案内部駆動手段および前記カード搬送手段を制御して、該カード型記憶媒体を、前記カード貯留庫内、前記カード排出口外、および前記カード挿入口外のいずれかへ選択的に搬送させる制御部とを備えることを特徴とする。
さらに、前記振り分け案内部は、板状に形成されていることを特徴とする。
また、前記振り分け案内部は、前記カード搬送路のカード型記憶媒体の搬送方向に垂直な回転軸を中心に回動可能に設けられ、角度に応じて、カード型記憶媒体を前記カード貯留庫側または前記カード排出口側に振り分けて案内することを特徴とする。
これによれば、カード貯留庫に貯留されたカード型記憶媒体を、カード取り出し手段により取り出して、カード処理手段により新たなデータを書き込む等の処理を行い、カード挿入口外へ搬送することで、カード型記憶媒体を発行することができる。また、カード挿入口より挿入されたカード型記憶媒体を、カード貯留庫内、カード排出口外、およびカード挿入口外のいずれかへ選択的に搬送することができるため、カード貯留庫に発行に必要な数以上のカード型記憶媒体が貯留されているときに新たなカード型記憶媒体が挿入されても、その新たなカード型記憶媒体はカード排出口外に排出できるため、カード貯留庫内のカードを回収する手間を省ける。さらに、簡単な構成の振り分け案内部で、カード型記憶媒体のカード貯留庫側とカード排出口側への振り分けを実現している。さらに、カード排出口とカード貯留庫とが並列に設けられ、振り分け案内部は、カード貯留部とカード排出口との間に仕切り壁として設けられているため、装置の小型化および薄型化を図ると共に、カード処理装置の機構を簡単にすることができる。
【0012】
さらに、前記振り分け案内部には、該振り分け案内部と該カード貯留庫に既に貯留されているカード型記憶媒体との間に、新たに貯留されるカード型記憶媒体が進入可能な間隙を生じさせるための、前記カード貯留庫側に突出し、該カード貯留庫に既に貯留されているカード型記憶媒体に当接する凸部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、カード貯留庫内のカード型記憶媒体と振り分け案内部との間に隙間を生じさせて、新たなカード型記憶媒体を確実かつスムーズにカード貯留庫内に進入させることができる。
【0013】
また、前記振り分け案内部のカード型記憶媒体の導入側端部には、該振り分け案内部の前記カード貯留庫側の面との間に、該カード貯留庫に搬入出されるカード型記録媒体が一枚のみ通過可能な幅の隙間を形成する、カード通過規制部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、カード貯留庫に一時に搬入出されるカード型記憶媒体は一枚のみとなるため、カード取り出し手段がカード貯留庫内からカード型記憶媒体を取り出す際、複数のカード型記憶媒体がカード搬送路上に取り出されてしまう不具合を防止することができる。
【0014】
また、前記カード取り出し手段は、前記カード貯留庫内のカード型記憶媒体の一枚に当接して該カード型記憶媒体を伴って移動することで、該カード型記憶媒体を、該カード貯留庫の外側へ向かって、前記カード搬送手段により搬送可能な位置まで移動させる押し出し部材を有し、該押し出し部材によりカード貯留庫内のカード型記憶媒体を移動させ、前記カード搬送手段により該カード型記憶媒体を前記リードライト位置まで移動させることを特徴とする。
これによれば、簡単な機構の押し出し部材と、カード搬送手段とで、カード貯留庫内のカード型記憶媒体をリードライト位置まで移動させることができる。
【0015】
また、前記リードライト位置は、該リードライト位置に位置するカード型記憶媒体が前記振り分け案内部と重なる位置に設定されていることを特徴とする。
これによれば、リードライト位置のカード型記憶媒体と振り分け案内部とが、重ならなずに搬送方向に直列に並ぶよう設定されている場合に比較して、カード処理装置の搬送方向の長さを短く設計することが可能となり、装置の小型化が図れる。
【0016】
また、前記カード搬送手段は、カード型記憶媒体を両側から挟む、駆動ローラーと挟圧ローラーとを有することを特徴とする。
これによれば、カード型記憶媒体を、ローラーで両側から挟んで、安定させて搬送させることができる。
【0017】
さらに、前記駆動ローラーおよび前記挟圧ローラーは、前記振り分け案内部と重なる位置に配設され、前記振り分け案内部には、前記駆動ローラーおよび前記挟圧ローラーをよける切り欠き部が形成されていることを特徴とする。
これによれば、カード型記憶媒体が振り分け案内部と重なる位置でも(特にカード型記憶媒体の搬送方向後端部が振り分け案内部の端部を過ぎるまで)、カード型記憶媒体を駆動ローラーおよび挟圧ローラーのローラー面に当接させて搬送させることができ、カード型記憶媒体を、カード貯留庫内またはカード排出口外に確実に送ることができる。
【0018】
また、前記制御部は、カード型記憶媒体を前記カード貯留庫内に搬送する際には、該カード型記憶媒体の搬送方向先端側を該カード貯留庫側へ案内させた後、前記案内部駆動手段により前記振り分け案内部を該カード貯留庫側へ移動するよう制御することで、該振り分け案内部により該カード型記憶媒体を該カード貯留庫側の前記駆動ローラーまたは前記挟圧ローラーに圧接させることを特徴とする。
これによれば、カード型記憶媒体を、カード貯留庫側のローラーに確実に圧接させて、確実にカード貯留庫内に送ることができる。特に、カード型記憶媒体の搬送方向後端部が、ローラーのカード貯留庫側の面に当接して、カード型記憶媒体は確実にカード貯留庫の内方に送られる。
【0019】
また、前記カード排出口と連通し、該カード排出口から排出されたカード型記憶媒体を複数収納可能なカード回収庫を備えることを特徴とする。
これによれば、回収庫の体積や配置等を自由に設計できることで、回収庫の体積を大きくとって多くのカード型記憶媒体を回収できるように設計したり、回収庫からのカード型記憶媒体の回収が容易となるよう設計したりできる。
【0020】
また、カード型記憶媒体に記憶されるデータには、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が含まれ、前記カード処理手段は、前記リードライト位置のカード型記憶媒体から読み取った有価価値特定情報が示す有価価値を、該有価価値から使用された価値分を差し引いて求められた差し引き有価価値に更新可能であり、前記制御部は、前記カード型記憶媒体の使用が終了した際、前記差し引き有価価値が0でない場合には、該カード型記憶媒体を前記カード挿入口外へ搬送させ、前記差し引き有価価値が0であり、かつ前記カード貯留庫が満杯でない場合には、該カード型記憶媒体を該カード貯留庫内へ搬送させ、前記差し引き有価価値が0であり、かつ前記カード貯留庫が満杯の場合には、該カード型記憶媒体を前記カード排出口外へ搬送させることを特徴とする。
これによれば、記憶された有価価値特定情報が示す有価価値が0のカード型記憶媒体を、カード貯留庫に再発行可能に貯留することができる。また、カード貯留庫に貯留可能なカード型記憶媒体の数(カード貯留庫が満杯となる数)を、発行に必要な数以上に設定しておけば、必要数以上のカード型記憶媒体は、カード排出口から排出(回収)させることができる。
【0021】
さらに、貨幣を投入可能な貨幣投入口を備え、該貨幣投入口より投入された貨幣を識別する貨幣識別装置と接続可能であり、前記制御部は、貨幣が前記貨幣投入口より投入されて前記貨幣識別装置によって識別された際、前記リードライト位置にカード型記憶媒体がない場合には、前記カード取り出し手段により前記カード貯留庫内からカード型記憶媒体を一枚あて該リードライト位置へ搬送させ、前記カード処理手段は、前記リードライト位置のカード型記憶媒体の有価価値特定情報が示す有価価値を、該有価価値に投入された貨幣の金額に応じた価値分を足し合わせて求められた新たな有価価値に更新することを特徴とする。
これによれば、カード貯留庫に貯留された、記憶された有価価値特定情報が示す有価価値が0のカード型記憶媒体に、有価価値を更新する処理を行って、そのカード型記憶媒体をカード挿入口から再発行させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るカード処理装置の好適な実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
図1は本実施の形態に係るカード処理装置Aの斜視外観図である。
図1に示すように、カード処理装置Aの本体2は、シャーシー2aと、シャーシー2aの一側面の凹部に嵌合するよう設けられ、シャーシー2aに対して開閉可能に設けられたドア部材2bとから成る。直方体をなす本体2には、その端面に設けられ、ICカード等のカード型記憶媒体C(以下、単にカードCと呼ぶ)を受け入れるカード挿入口4と、内部のカード搬送路6(図1には図示せず)を介してカード挿入口4と連通し、下方に向かって開口するカード排出口8とが形成されている。カード挿入口4、カード搬送路6、およびカード排出口8は、ドア部材2bが閉められた状態で、シャーシー2aとドア部材2bとの間に、カードCの厚さより若干幅広の細隙状に形成され、カードCがその板面に平行な方向に通過可能となっている。
【0024】
カード排出口8の下方には、図示しないカード回収庫が設けられ、カード処理装置AはカードCをカード排出口8から排出することで、カードCをカード回収庫内に回収することができる。
【0025】
また、本体2の外面には、接続端子部34が設けられ、カード処理装置Aは、例えば貨幣識別装置や玉貸し装置等の、他の機器とデータを送受信可能に設けられる。送受信の処理は、本体2内部に設けられた、CPUやメモリを備えROM等に記憶されたファームウェアプログラムを実行可能な、図示しない制御部によって行われる。
【0026】
図2〜図4は、本実施の形態に係るカード処理装置Aの構成を示す説明図である。
図2は、ドア部材2bを取り外した本体2(すなわちシャーシー2a)を、ドア部材2bが取り付けられる側面の側からみた説明図である。なお、図2上、破線で示された部材は、シャーシー2aの外観からは見られない、シャーシー2a内部の構成部材を表す。
図3は、図2の本体2のX−X断面を、本体2の底面側からみた説明図である。
図4は、本体2を、図2の左側からみた説明図である。
なお、図3および図4においては、シャーシー2aにドア部材2bが取り付けられている状態を示している。
【0027】
図3に示すように、ドア部材2bは、その一端側に設けられた軸10により回動自在にシャーシー2aに軸支され、シャーシー2aに対し開閉自在に設けられる。ドア部材2bの軸10が設けられた前記一端側の反対側の他端側には、ラッチ構造(図示せず)が設けられ、ラッチ構造によりドア部材2bは閉まった状態でロック可能に設けられる。
【0028】
図2に示すように、カード搬送路6は、カード挿入口4と連通し、本体2の奥方向(図2上では右方向)に延びている。カード搬送路6の奥側(図2上では右側)は、下方に開口するカード排出口8と連通している。
【0029】
カード排出口8は、図3に示すように、カード搬送路6のドア部材2b側の側壁と連続する壁部と、その壁部と対向してシャーシー2a側に設けられた振り分け案内部としての振り分け案内板14との間に形成されている。
カード排出口8の、振り分け案内板14を挟んで反対側には、振り分け案内板14とシャーシー2aの壁部との間に、カードCの数枚分(例として6枚分)の厚さの幅の空間が、カード貯留庫12として形成されている。
言い換えると、カード排出口8とカード貯留庫12とは並列して設けられ、板状の振り分け案内板14が、カード排出口8とカード貯留庫12との間に、カード排出口8とカード貯留庫12との仕切り壁として設けられている。
【0030】
次にカード搬送手段について説明する。
図2に示すように、カード搬送路6の片側の側壁を形成する、シャーシー2aの側壁には、カードCの進行方向(搬送方向)に細長の開口部20が形成され、開口部20の両端部に配置されたプーリー18aとプーリー18b間に掛け渡されたタイミングベルト16が、開口部20からカード搬送路6側へやや突出するように配設されている。カード搬送路6の奥側に位置するプーリー18aは、シャーシー2aに軸22を介して回転自在に軸支されている。軸22の一端側には、大歯車24が、カード搬送手段の駆動源としてのステッピングモータ26の回転軸に固定されたピニオン26aと歯合して設けられている。
この構成により、ステッピングモータ26が回転駆動することで、駆動ローラーとしてのプーリー18aが回転駆動され、伴ってタイミングベルト16がカード搬送路6に沿って駆動する。
【0031】
また、カード搬送路6の、前記片側の側壁に対向する、ドア部材2b側の側壁からは、図3に示すように、プーリー18aおよびプーリー18bのそれぞれに対応する位置に、回転自在の挟圧ローラー28a,28bが、カード搬送路6側にやや突出して設けられる。
プーリー18aおよびプーリー18bは、その回転軸がトーションバネ32によってそれぞれ挟圧ローラー28a,28b側に付勢されることで、挟圧ローラー28a,28bにタイミングベルト16を挟んで圧接される。トーションバネ32は、シャーシー2aの内部に固定された支持材30に取り付けられている。
プーリー18aおよびプーリー18b(タイミングベルト16)に圧接されることにより、挟圧ローラー28a,28bは、プーリー18a,18bおよびタイミングベルト16に伴って回転される。
【0032】
なお、本実施の形態においては、プーリー18a,18bを挟圧ローラー28a,28b側へ付勢して圧接させる構成を採ったが、逆に、挟圧ローラー28a,28bをプーリー18a,18b側へ付勢して圧接させるよう構成してもよい。
【0033】
ステッピングモータ26は、前記制御部によって、正逆転駆動および停止等の駆動が制御される。それに伴い、プーリー18a,18b、タイミングベルト16、および挟圧ローラー28a,28bも正逆転および停止制御される。
【0034】
上記制御部、ステッピングモータ26、ピニオン26a、大歯車24、軸22、プーリー18a,18b、タイミングベルト16、および挟圧ローラー28a,28bにより、カードCを搬送するカード搬送手段が構成される。
【0035】
次にカード処理手段について説明する。
図2に示すように、カード搬送路6の側壁内部には、ICカード等のカードCとデータを送受信して、カードCからデータを読み取ったり、カードCにデータを書き込んだりするカードリーダライタとしての、コイル状のアンテナ部36が設けられる。アンテナ部36がカードCから読み取ったデータは前記制御部に送られる。また、制御部はアンテナ部36を介してカードCにデータを書き込むことができる。制御部およびアンテナ部36により、カード処理手段が構成される。
図5は、カードCが、アンテナ部36とデータを送受信可能なリードライト位置に位置している状態を示す説明図である。図5に示すように、本実施の形態においては、カードCのリードライト位置は、リードライト位置に位置するカードCの先に挿入された奥部が、振り分け案内板14のカード排出口8側に重なる位置に設定されている。
【0036】
次に、振り分け案内部としての、板状の振り分け案内板14について説明する。
図6に、振り分け案内板14の底面拡大図(図2のX−X断面。ただし図6ではドア部材2bあり)を示す。なお、図6においては、説明に不要な部材は省略している。図6(a)から分かるように、振り分け案内板14は、カード排出口8とカード貯留庫12との間に、カード排出口8とカード貯留庫12との仕切り壁として、カード搬送路6を搬送されるカードCの板面とほぼ平行に設けられている。
【0037】
振り分け案内板14の、カードCの導入側の一端部14xの拡大説明図を、図7に示す。振り分け案内板14の上下縁部(カードCの搬送方向に沿った両縁部)には、カード貯留庫12側にほぼ直角に折れ曲がって形成された折れ曲がり部14a(上縁側は図示せず)が設けられている。言い換えると、振り分け案内板14は、カードCの搬送方向に直交する断面が、コの字状となるよう形成されている。また、振り分け案内板14に対向する、カード貯留庫12の側壁には、折れ曲がり部14aが入り込む溝部(図示せず)が形成されている。
【0038】
また、振り分け案内板14の一端部14x側には、折れ曲がり部14aから内側(上方)に、振り分け案内板14の板面と平行に突出して延び、振り分け案内板14のカード貯留庫12側の板面との間に、カードCが一枚のみ通過可能な幅(即ち、カードCの一枚分の厚さ以上、かつ二枚分の厚さ未満の幅)の隙間を形成する、カード通過規制部としての円筒形の邪魔ピン14bが設けられている。
【0039】
また、図6に示すように、邪魔ピン14bのカード貯留庫12側は、カード貯留庫12に貯留されたカードCが出庫される時、そのカードCを前記隙間に案内するための面取りがなされている。面取りは、その稜線の一方が、邪魔ピン14bと振り分け案内板14との距離が最も短くなる箇所にくるよう設定され、その稜線からカード貯留庫12側に向かって斜めに切り落としたようになされる。また、振り分け案内板14の一端部14xがカード貯留庫12側の側壁の受け部2aaに当接する位置にあるときに、プーリー18aの周りのタイミングベルト16の外周をプーリー18aの軸線方向に延長したとした半円筒内に邪魔ピン14bが収まるように、前記面取りは形成される。
【0040】
また、図7に示すように、振り分け案内板14の一端部14xは、プーリー18a(駆動ローラー)および挟圧ローラー28a(図7には図示せず)と重なる位置に配設され、振り分け案内板14の一端部14xには、プーリー18a(駆動ローラー)および挟圧ローラー28aをよける切り欠き部14cが形成されている。
【0041】
また、図6に示すように、振り分け案内板14の、前記一端部14xの反対側の他端部14y寄りには、対向する(上下の)両折れ曲がり部14aのそれぞれの一部から延びる延出部14dが形成される。振り分け案内板14は、延出部14dに設けられた開口部を貫通する、カードCの搬送方向に垂直かつ搬送されるカードCの板面と平行な回転軸14eに軸支されて、回動(移動)可能に設けられる。
【0042】
また、振り分け案内板14の、回転軸14eよりも前記他端部14y側は、本体2から突出している。他端部14yは、シャーシー2aに固定された支持部材38上の、付勢部材としてのバネ40によって、カード貯留庫12からカード排出口8へ向かう方向(図6(a)では上方)に向かって付勢されている。これにより、振り分け案内板14の、他端部14yの回転軸14eを挟んで反対側の一端部14x側は、カード排出口8からカード貯留庫12へ向かう方向(図6(a)では下方)に向かって付勢されることとなる。振り分け案内板14の一端部14xは、シャーシー2aのカード搬送路6を形成する側壁部の、受け部2aaに当接して止められている。
【0043】
次に、振り分け案内板14を変位させる案内部駆動手段としての案内板駆動手段について説明する。
支持部材38に隣接して(図6(a)では支持部材38奥方向に隣接して)、電磁石42が設けられる。電磁石42は、前記制御部によって通電、非通電が切り替えられる。
制御部が電磁石42に通電した時には、電磁石42は、鉄やステンレス等の金属板で構成された振り分け案内板14の前記他端部14yを、バネ40の付勢力に抗してカード貯留庫12へ向かう方向(図6(a)では下方)に向かって引きつける。これにより、図6(b)に示すように、一端部14x側は、カード排出口8側(図6(b)では上方)へ移動され、ドア部材2bのカード搬送路6を形成する側壁部の、受け部2baに当接する。
また、制御部が電磁石42の通電を止めた時には、電磁石42による振り分け案内板14の引きつけ力が働かなくなるため、振り分け案内板14の他端部14yは、バネ40の不勢力によって、カード排出口8へ向かう方向(図6(b)では上方)に向かって移動され、他方、他端部14yの反対側の一端部14x側は、カード貯留庫12へ向かう方向(図6(b)では下方)に向かって移動されて、一端部14xは受け部2aaに当接する、図6(a)の位置に復帰する。
制御部、バネ40および電磁石42により、振り分け案内板14を駆動する案内板駆動手段が構成される。
【0044】
なお、振り分け案内板14の前記他端部14y側には、振り分け案内板14本体よりも肉厚の、鉄やステンレス等の金属板14fを取り付け、電磁石42による吸着力を高めるとよい。
なお、振り分け案内板14の本体と金属板14fとの間には、キック板44が設けられるが、これについては後述する。
【0045】
また、振り分け案内板14の、前記一端部14x寄りの中途部には、カード貯留庫12側に突出する凸部14gが形成される(図2および図9参照)。凸部14gは、カードCが新たにカード貯留庫12に貯留される際に、カード貯留庫12に既に貯留されているカードCに当接することで、振り分け案内板14とカード貯留庫12に既に貯留されているカードCとの間に、新たに貯留されるカードCが進入可能な間隙を生じさせる作用をもつ。
なお、凸部14gのより詳細な作用については、後述するカード処理装置Aの動作説明の中で述べる。
【0046】
また、カード処理装置Aは、図9に示すように、カード貯留庫12内のカードCの、カード貯留庫12の奥側の端部側を、振り分け案内板14に向かって押し付ける付勢部材としての板バネ52を備える。板バネ52は、カード貯留庫12を画成するシャーシー2aの側壁に一端が固定され、他端はカード貯留庫12の奥側に向かって延び、振り分け案内板14に向かって付勢している。
【0047】
次に、カード取り出し手段を構成する押し出し部材としてのキック板44について説明する。
キック板44は、図9に示すように、カードCの厚さよりも若干薄い平板状に形成され、振り分け案内板14の他端部14y側の、振り分け案内板14の本体のカード貯留庫12側の板面と金属板14fとの間に配設される。
キック板44には、その板面から、その板面に垂直な方向に延びるピン44aが設けられる。図2に示すように、ピン44aが、振り分け案内板14本体に、カードCの搬送方向に細長く形成された溝部14hを貫通することで、キック板44は、振り分け案内板14のカード貯留庫12側の面に沿って、搬送方向に摺動可能に設けられる。
【0048】
図2に示すように、キック板44に固定されたピン44aは、軸50aにより回動自在に軸支されたレバー50に連繋され、レバー50の回動により、搬送方向に往復摺動可能となっている。レバー50は、シャーシー2aの基体にに連続するベース部46上に固定されたプランジャー型ソレノイド48の往復駆動部48aにより回動駆動される。プランジャー型ソレノイド48は、前記制御部によって駆動制御される。
なお、キック板44の作用については、後述するカード処理装置Aの動作説明の中で詳述する。
【0049】
また、図2に示すように、カード搬送路6を形成するシャーシー2aの側壁には、挿入または搬送されるカードCを検出する、カード検出手段としてのフォトセンサ54,56が設けられる。フォトセンサ54は、カード搬送路6のカード挿入口4寄りに設けられる。フォトセンサ56は、振り分け案内板14のカードCの導入側端部14xの近くに、振り分け案内板14のもう一つの切り欠き部14iを通してカードCを検出可能に配設される。フォトセンサ54,56によるカードCの有無の検出状態は、前記制御部に伝達される。
【0050】
次に、カード処理装置Aの動作について説明する。
以下の動作の説明の前提として、カード処理装置Aは、パチンコ玉等の遊技媒体の貸し出しシステムに用いられ、パチンコ店(遊技店)のパチンコ台間の台間玉貸し機に組み込まれ、貨幣識別装置や、パチンコ玉(遊技媒体)を貸し出すべく排出する玉貸し装置等と通信可能に接続されているものとする。カード処理装置Aの制御部は、前記接続端子部34(図1参照)を介して、貨幣識別装置からは遊技者が投入した貨幣分の有価価値情報を受信でき、また玉貸し装置に対しては任意の有価価値分のパチンコ玉を排出するよう、コマンドや情報を送信することができるものとする。
【0051】
また、カード処理装置Aが扱うカードCには、金額や貸し出し可能玉数等の有価価値を特定可能な有価価値特定情報が記憶されているものとする。
有価価値特定情報は、例えば、金額や貸し出し可能玉数等の有価価値を直接表す情報であってもよいし、各カードCに固有のID番号であってもよい。
本実施の形態においては、カードCには、有価価値特定情報として、金額情報が直接記憶されているものとする。
【0052】
なお、有価価値特定情報が各カードCに固有のID番号である場合には、例えば、遊技店内や遊技店経営会社内に設置された管理コンピュータに、各カードCのID番号と、金額や貸し出し可能玉数等の有価価値を表す情報とを、関連付けて記憶させておき、台間玉貸し機がその管理コンピュータと通信して、有価価値を特定および更新できるよう、遊技媒体の貸し出しシステムを構成すればよい。
【0053】
カード処理装置Aの動作の説明に移る。
図2において、遊技者等がカード挿入口4からカードCを差し込むと、フォトセンサ54がカードCを検出して制御部がカード挿入を認識する。制御部はステッピングモータ26を制御してタイミングベルト16を搬送方向(カード搬送路6の奥方向)に駆動させる。カードCは挟圧ローラー28a,28bとタイミングベルト16との間に挟圧されて、カード搬送路6内を搬送される。
ここで、振り分け案内板14は、図6(a)に示すように、通常(すなわち電磁石42に通電を行わない状態では)、バネ40の付勢力によりカードCの進入側の端部14xがカード貯留庫12側の側壁の受け部2aaに当接した位置で止まっている。この状態で、カードCを図5のリードライト位置まで搬入させると、図8に示すように、カードCの搬送方向先端側は、振り分け案内板14のカード排出口8側の面に沿って進行する。
制御部は、奥側のフォトセンサ56(図2参照)がカードC先端を検出してからのステッピングモータ26の回転角度(ステップ数)を制御することで、カードCをリードライト位置に正確に位置決めすることができる。なお、カード搬送手段の駆動源として直流モータを用いた場合には、ロータリーエンコーダを使用すれば、カードCの正確な搬送位置精度を確保することができる。
【0054】
続いて、制御部は、アンテナ部36を介してカードCと通信を行い、カードCに記憶された金額情報を読み取り、その金額情報で許される範囲内の所定数のパチンコ玉を排出するよう指示するコマンドを、図示しない玉貸し装置に送信する。玉貸し装置は、指示された分のパチンコ玉を排出し、遊技者は遊技を行うことができる。
制御部は、カードCに記録されていた金額情報から、排出したパチンコ玉分の金額を差し引いて求めた差し引き金額情報を、アンテナ部36を介してカードCに再記録して、カードCの金額情報を更新する。
【0055】
ここで、カードCの更新された金額情報が0となる前に、即ち残金がある状態で、遊技者が遊技を止めた場合には、制御部は、カードCをカード挿入口4外へ排出する制御を行い、カードCを遊技者に返却する。この制御は、ステッピングモータ26を、カードCをカード挿入口4からリードライト位置へと導いた際とは逆方向に逆転させて、タイミングベルト16等を逆転させることで行うことができる。
【0056】
他方、カードCの更新された金額情報が0となった状態で、遊技者が遊技をやめた場合、制御部は、カードCをカード貯留庫12または前記カード回収庫(図示せず)内に回収する処理を行う。これは、金額情報が0となったカードCが遊技者の手に渡らないようにし、カードCの金額情報が不法に書き換えられて再利用されるといった犯罪を防ぐ目的と、カードCを確実に再利用する目的とからである。制御部は、カード貯留庫12内が満杯、すなわちカード貯留庫12内に貯留可能枚数(本実施の形態では6枚)分のカードCが既に貯留されているか否かを判断する。この判断は、カード貯留庫12にカードCが搬入出される度にインクリメントまたはデクリメントされる、メモリ上の貯留数カウンタの値を判定することで行われる。この判定の結果、カード貯留庫12が満杯だった場合には、制御部は、カードCをカード排出口8外に搬送してカードCを排出し、カード回収庫に回収させる制御を行う(詳細は後述する)。一方、前記判定の結果、カード貯留庫12が満杯でない場合には、制御部は、カードCをカード貯留庫12内に搬入する制御を行い(詳細は後述する)、前記貯留数カウンタをインクリメントする。
【0057】
なお、カード貯留庫12の前記貯留可能枚数は、物理的にカード貯留庫12内に貯留可能なカードCの上限枚数に設定してもよいし、物理的にはある程度の余裕を持たせて、上限枚数より少なめに設定してもよい。即ち、カード貯留庫12が満杯な状態とは、カード貯留庫12内のカードCの枚数が、設定された前記貯留可能枚数に達した状態を言い、必ずしもカード貯留庫12に新たにカードCを貯留することが物理的に不可能な状態のみを指すわけではない。
【0058】
制御部の、カードCをカード排出口8から排出する制御は、ステッピングモータ26を制御してタイミングベルト16を搬送方向に、カード排出口8に向かって駆動させることで行うことができる。この制御により、カードCは、図8に示した位置を経てさらにカード搬送路6の奥方向(カード排出口8側)に搬送され、カードCの搬送方向後端部がタイミングベルト16(プーリー18a、挟圧ローラー28a)を過ぎた時点で、重力によって下方に開口するカード排出口8から落下し、図示しない前記カード回収庫内に回収される。
【0059】
次に、制御部の、カードCをカード貯留庫12内に搬入する制御につき説明する。カードCのリードライト位置は、図5に示すように、カードCの先端側が、振り分け案内板14のカード排出口8側に重なる位置となっている。
ここから、カードCをカード貯留庫12内に導くには、制御部は、カードCを、前記カード搬送手段により一旦振り分け案内板14による分岐位置よりも前に戻した後、振り分け案内板14を位置制御して、振り分け案内板14に対して反対側のカード貯留庫12へ搬送させる。
【0060】
すなわち制御部は、まず、ステッピングモータ26を制御して、カードCをカード挿入口4側に、搬送方向に逆行するよう搬送し、カードCの奥側端部が、振り分け案内板14の端部14xよりもカード挿入口4側に位置するまで(即ち、振り分け案内板14による分岐位置よりも前の位置に)移動させる。
続いて、図6(b)に示すように、電磁石42に通電制御を行い、振り分け案内板14の端部14xがカード排出口8側の側壁の受け部2baに当接するよう位置制御する。ここで、図9(a)に示すように、カード貯留庫12内に既に貯留されているカードCaは、そのカード貯留庫12奥側の端部が板バネ52により振り分け案内板14に圧接され、カード貯留庫12の導入側の端部側には振り分け案内板14の凸部14gが当接するため、カード貯留庫12の導入側においては、振り分け案内板14とカード貯留庫12に既に貯留されているカードCaとの間には間隙58が生じている。続いて、ステッピングモータ26を制御して、カードCを搬送方向(カード搬送路6の奥方向)へ搬送することにより、カードCの搬送方向先端部は振り分け案内板14に案内されて、カード貯留庫12側に進入する(図9(b))。この際、カードCは、間隙58に進入する。もし凸部14gおよび板バネ52がなければ、カード貯留庫12に既に貯留されているカードCaの位置は安定しないため、カードCが、カードCaの端部に当たって引っ掛かり、カード貯留庫12内にスムーズに進入することができないといった不具合が生じる場合がある。
【0061】
このようにカードCの搬送方向先端側をカード貯留庫12側へ案内させた後、制御部は、電磁石42の通電を切り、振り分け案内板14の端部14xをカード貯留庫12側へ移動するよう制御する。これにより、振り分け案内板14は、カードCをカード貯留庫12側のタイミングベルト16を介してプーリー18a(駆動ローラー)に圧接させる。こうすることにより、図9(c)のように、プーリー18a(駆動ローラー)は、タイミングベルト16を介して、カードCの搬送方向後端部に至るまで、カードCに好適に当接し、カードCをカード貯留庫12内に残らず送りきることができるのである。
さらに、プーリー18aおよび挟圧ローラー28aは、振り分け案内板14と重なる位置に配設されているため、カードCをカード貯留庫の内方に確実に送りきることができるのである。
このようにして、搬入されたカードCは、カード貯留庫12内に積層されて貯留される。
【0062】
なお、リードライト位置が、リードライト位置に位置するカードCが、振り分け案内板14のカード排出口8側に重なる位置に設定されていることにより、リードライト位置のカードCと振り分け案内板14とが重ならなずに搬送方向に直列に並ぶよう設定されている場合に比較して、カード処理装置Aの搬送方向の長さを短く設計することが可能となり、装置の小型化が図れる。
もちろん、リードライト位置を、リードライト位置に位置するカードCが、振り分け案内板14のカード貯留庫12側に重なる位置に設定してもよい。この場合に、リードライト位置のカードCを、振り分け案内板14に対して反対側のカード排出口8側に導く際には、同様に、カードCを、前記カード搬送手段により一旦振り分け案内板14による分岐位置よりも前に戻した後、振り分け案内板14を位置制御して、振り分け案内板14に対して反対側のカード排出口8へ搬送させる。
【0063】
次に、台間玉貸し機に設けられた貨幣識別装置に貨幣が投入された場合の、カード処理装置Aの動作について説明する。
遊技者が、遊戯中に貨幣識別装置に貨幣を投入し、その際に、既にカード処理装置A内のリードライト位置にカードCがある場合、制御部はそのカードCの金額情報に、投入された貨幣の金額分を足し合わせて、カードCの金額情報を、その足し合わせて求められた新たな金額情報に書き換える。これにより、遊技者は、その新たな金額分のパチンコ玉を借り受けることが可能となる。
【0064】
一方、遊技者が、カードCを持たずに(即ちカード処理装置AにカードCを挿入せずに)貨幣識別装置に貨幣を投入した場合や、挿入したカードCがカード貯留庫12やカード回収庫に回収されてしまった後で貨幣識別装置に貨幣を投入した場合には、制御部は、カード貯留庫12内に貯留されているカードCを、カード取り出し手段により、一枚あて、リードライト位置まで搬送して、そのカードCに投入された金額分の金額情報を書き込んで、遊技を可能とする。
【0065】
カード貯留庫12からカードCを一枚あてリードライト位置まで移動させる際の、制御部の制御を説明する。
まず、制御部は、まずタイミングベルト16を、搬送方向に逆行、即ち、カード搬送路6側からカード挿入口4側へ向かうよう、逆駆動させる。続いて、プランジャー型ソレノイド48を通電駆動させ、図10に示すように、キック板44を、カード貯留庫12内へ向けて移動させる。一方、カード貯留庫12内のカードは、そのカード貯留庫12の奥側、すなわちキック板44側の端部が、板バネ52により振り分け案内板14に向けて付勢されることで、最も振り分け案内板14側のカードCは振り分け案内板14に接触して位置している。従って、カードCの厚さよりも若干薄く形成され、振り分け案内板14に沿って移動するキック板44は、最も振り分け案内板14側のカードCの端面に当接して、カードCをカード貯留庫12の外側へ向かって移動させることとなる。そのカードCのもう一方の端部は、図10に示すように、邪魔ピン14bの面取り面に案内されて、振り分け案内板14と邪魔ピン14bとの間を通過し、タイミングベルト16と挟圧ローラー28aとの間に挿入される。これにより、カードCはカード搬送手段により搬送されて、リードライト位置まで搬送される。また、制御部は、前記貯留数カウンタをデクリメントする。
【0066】
なお、このとき、キック板44または移動されるカードCとの間の摩擦力等によって、カード貯留庫12内の他のカードCaまでもがカード貯留庫12外へ出て、複数のカードC,Caがカード搬送手段に搬送されてしまう不具合が懸念されるが、邪魔ピン14bと振り分け案内板14との間の隙間は、カードC,Caの2枚分の厚さよりも狭く設定されているため、その隙間を通過してカード搬送手段に当接するカードCは必ず一枚のみとなり、懸念される前記不具合は発生し得ない。
【0067】
カード搬送手段により再搬送されたカードCは、リードライト位置に搬送可能され、貨幣識別装置に投入された前記貨幣の金額分の金額情報が書き込まれ、遊技者の遊技に供される。
その後、遊技者が遊技を終えた際には、このリードライト位置のカードCに対して、カード挿入口4から発行、カード貯留庫12に再格納、またはカード回収庫に回収される等の処理が可能であることは言うまでもない。
【0068】
本実施の形態に係るカード処理装置Aによれば、カード貯留庫12に貯留したカードCを発行することができるため、貨幣識別装置に投入された貨幣分の残高を、カード貯留庫12に貯留されているカードCに書き込んで発行させるといった機能を実現することができる。つまり、台間玉貸し機に、投入された貨幣分の残高を書き込んだカードCを発行させる機能を実現させることができる。
【0069】
さらに、カード処理装置Aによれば、カード貯留庫12に入りきらないカードCは、カード排出口8から排出して落下させることによりカード処理装置Aの下方の回収庫に回収させる構成を採用しているため、カード貯留庫12が満杯となっても、店員がカード貯留庫12からカードCを取り出す等の処置を行う必要がなく手間が省けると共に、常に台間玉貸し機を運転させておくことが可能となる。また、回収庫の体積を大きくとって多くのカードCを回収できるよう構成でき、また、回収庫の開閉を容易に構成して、店員等による回収庫のカードCの収集を容易にすることができる。
また、単純な機構で構成でき、パチンコ台間等の狭い設置スペースに合わせて小型化および薄型化が容易である。
【0070】
ところで、本実施の形態においては、カード貯留庫12に貯留可能なカードCの枚数を6枚に設定しているが、従来の一般的なパチンコ店等の遊技店において、従来の台間玉貸し機で、新たに発行されるカードと、挿入されて回収されるカードとの差し引き枚数を統計した結果、一日の営業中に、新たに発行されるカードが、挿入されて回収されるカードよりも7枚以上多いということはほとんど発生しないことを、本願発明者らは確認している。即ち、一般的な台間玉貸し機に使用する場合には、カード貯留庫12には、6枚程度のカードCの貯留があれば十分である。
もちろん、本発明のカード処理装置において、カード貯留庫のカード貯留可能枚数は、6枚程度に限定されるものではなく、その枚数は用途に応じて適宜変更可能な設計事項である。
【0071】
なお、本実施の形態においては、カード型記憶媒体に記録された有価価値特定情報が0の場合に、カード型記憶媒体を回収または貯留するよう構成したが、本発明のカード処理装置はこの用途に限定されない。例えば、有価価値情報が不法に書き換えられてたり、カード型記憶媒体の記憶手段が故障したりしているのを検出した場合に、カード型記憶媒体を回収(排出)するよう構成してもよい。
【0072】
また、本実施の形態では、本発明に係るカード処理装置を、台間玉貸し機に組み込んで使用しているが、本発明に係るカード処理装置はこれに限定されず、カード型記憶媒体からのデータの読み取りおよび/または該カード型記憶媒体へのデータの書き込みを行う用途であれば、あらゆる用途に使用することができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明に係るカード処理装置によれば、取り込んだカード型記憶媒体を再発行可能に貯留でき、貯留可能量以上のカード型記憶媒体は排出(回収)できることで、装置内に貯留されたカード型記憶媒体の回収の手間を省くことができ、なおかつ、簡単な機構で小型化および薄型化が容易であるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るカード処理装置の斜視外観図である。
【図2】本実施の形態に係るカード処理装置の構成を示す側面説明図である。
【図3】本実施の形態に係るカード処理装置の構成を示す底面説明図である。
【図4】本実施の形態に係るカード処理装置の構成を示す説明図である。
【図5】カード型記憶媒体のリードライト位置を示す説明図である。
【図6】振り分け案内板が移動する位置を示す説明図であり、(a)は、カード型記憶媒体をカード排出口側へ案内する位置、(b)は、カード型記憶媒体をカード貯留庫側へ案内する位置を示す。
【図7】振り分け案内板の、カード型記憶媒体の導入側の一端部の拡大説明図である。
【図8】振り分け案内板がカード型記憶媒体をカード排出口側へ案内している状態を示す説明図である。
【図9】振り分け案内板がカード型記憶媒体をカード貯留庫側へ案内している状態を示す説明図であり、(a)は、振り分け案内板が、カード型記憶媒体をカード貯留庫側へ案内する位置へ移動した状態、(b)は、振り分け案内板が、カード型記憶媒体の搬送方向先端側をカード貯留庫側へ案内している状態、(c)は、振り分け案内板が、カード型記憶媒体の搬送方向後端側を、駆動ローラー(タイミングベルト)に圧接すると共にカード貯留庫側へ案内している状態を示す。
【図10】カード貯留庫内に貯留されているカード型記憶媒体を、一枚あてリードライト位置へ移動させる際の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
A カード処理装置
C,Ca カード(カード型記憶媒体)
2 本体
2a シャーシー
2b ドア部材
4 カード挿入口
6 カード搬送路
8 カード排出口
12 カード貯留庫
14 振り分け案内板(振り分け案内部)
14a 折れ曲がり部
14b 邪魔ピン(カード通過規制部)
14c 切り欠き部
14e 回転軸
14f 金属板
14g 凸部
14x カード型記憶媒体の導入側端部(一端部)
14y カード型記憶媒体の導入側の反対側の端部(他端部)
16 タイミングベルト
18a プーリー(駆動ローラー)
18b プーリー
26 ステッピングモータ
28a,28b 挟圧ローラー
34 接続端子部
36 アンテナ部
40 バネ
42 電磁石
44 キック板
48 プランジャー型ソレノイド
52 板バネ
54,56 フォトセンサ
58 間隙

Claims (13)

  1. カード型記憶媒体を受け入れるカード挿入口と、該カード挿入口と連通するカード搬送路と、該カード搬送路と連通しカード型記憶媒体を貯留可能なカード貯留庫と、該カード貯留庫と並列に設けられ前記カード搬送路と連通するカード排出口とが形成された本体と、
    前記カード挿入口から挿入されたカード型記憶媒体を、前記カード搬送路を通じて、前記カード貯留庫内、前記カード排出口外、および前記カード挿入口外のいずれかへ搬送可能なカード搬送手段と、
    前記カード搬送路上のリードライト位置に設けられ、該リードライト位置に搬送されたカード型記憶媒体からのデータの読み取りおよび/または該カード型記憶媒体へのデータの書き込みを行うカード処理手段と、
    前記カード貯留庫内に貯留されているカード型記憶媒体を、一枚あて前記リードライト位置へ移動可能なカード取り出し手段と、
    前記カード貯留部と前記カード排出口との間に配設されて該カード貯留庫と該カード排出口との仕切り壁に形成されるとともに、移動可能に設けられ、位置に応じて、前記カード搬送路上を搬送されるカード型記憶媒体を、該カード貯留庫側または該カード排出口側に振り分けて案内する振り分け案内部と、
    該振り分け案内部の位置を変位させる案内部駆動手段と、
    前記カード処理手段によって前記リードライト位置のカード型記憶媒体から読み取られまたは該カード型記憶媒体に書き込まれたデータの内容に応じて、前記案内部駆動手段および前記カード搬送手段を制御して、該カード型記憶媒体を、前記カード貯留庫内、前記カード排出口外、および前記カード挿入口外のいずれかへ選択的に搬送させる制御部とを備えることを特徴とするカード処理装置。
  2. 前記振り分け案内部は、板状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のカード処理装置。
  3. 前記振り分け案内部は、前記カード搬送路のカード型記憶媒体の搬送方向に垂直な回転軸を中心に回動可能に設けられ、角度に応じて、カード型記憶媒体を前記カード貯留庫側または前記カード排出口側に振り分けて案内することを特徴とする請求項1または2記載のカード処理装置。
  4. 前記振り分け案内部には、該振り分け案内部と該カード貯留庫に既に貯留されているカード型記憶媒体との間に、新たに貯留されるカード型記憶媒体が進入可能な間隙を生じさせるための、前記カード貯留庫側に突出し、該カード貯留庫に既に貯留されているカード型記憶媒体に当接する凸部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  5. 前記振り分け案内部のカード型記憶媒体の導入側端部には、該振り分け案内部の前記カード貯留庫側の面との間に、該カード貯留庫に搬入出されるカード型記録媒体が一枚のみ通過可能な幅の隙間を形成する、カード通過規制部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  6. 前記カード取り出し手段は、
    前記カード貯留庫内のカード型記憶媒体の一枚に当接して該カード型記憶媒体を伴って移動することで、該カード型記憶媒体を、該カード貯留庫の外側へ向かって、前記カード搬送手段により搬送可能な位置まで移動させる押し出し部材を有し、
    該押し出し部材によりカード貯留庫内のカード型記憶媒体を移動させ、前記カード搬送手段により該カード型記憶媒体を前記リードライト位置まで移動させることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  7. 前記リードライト位置は、該リードライト位置に位置するカード型記憶媒体が前記振り分け案内部と重なる位置に設定されていることを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  8. 前記カード搬送手段は、カード型記憶媒体を両側から挟む、駆動ローラーと挟圧ローラーとを有することを特徴とする請求項1〜のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  9. 前記駆動ローラーおよび前記挟圧ローラーは、前記振り分け案内部と重なる位置に配設され、
    前記振り分け案内部には、前記駆動ローラーおよび前記挟圧ローラーをよける切り欠き部が形成されていることを特徴とする請求項記載のカード処理装置。
  10. 前記制御部は、カード型記憶媒体を前記カード貯留庫内に搬送する際には、該カード型記憶媒体の搬送方向先端側を該カード貯留庫側へ案内させた後、前記案内部駆動手段により前記振り分け案内部を該カード貯留庫側へ移動するよう制御することで、該振り分け案内部により該カード型記憶媒体を該カード貯留庫側の前記駆動ローラーまたは前記挟圧ローラーに圧接させることを特徴とする請求項または記載のカード処理装置。
  11. 前記カード排出口と連通し、該カード排出口から排出されたカード型記憶媒体を複数収納可能なカード回収庫を備えることを特徴とする請求項1〜10のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  12. カード型記憶媒体に記憶されるデータには、有価価値を特定可能な有価価値特定情報が含まれ、
    前記カード処理手段は、前記リードライト位置のカード型記憶媒体から読み取った有価価値特定情報が示す有価価値を、該有価価値から使用された価値分を差し引いて求められた差し引き有価価値に更新可能であり、
    前記制御部は、前記カード型記憶媒体の使用が終了した際、前記差し引き有価価値が0でない場合には、該カード型記憶媒体を前記カード挿入口外へ搬送させ、前記差し引き有価価値が0であり、かつ前記カード貯留庫が満杯でない場合には、該カード型記憶媒体を該カード貯留庫内へ搬送させ、前記差し引き有価価値が0であり、かつ前記カード貯留庫が満杯の場合には、該カード型記憶媒体を前記カード排出口外へ搬送させることを特徴とする請求項1〜11のうちのいずれか一項記載のカード処理装置。
  13. 貨幣を投入可能な貨幣投入口を備え、該貨幣投入口より投入された貨幣を識別する貨幣識別装置と接続可能であり、
    前記制御部は、貨幣が前記貨幣投入口より投入されて前記貨幣識別装置によって識別された際、前記リードライト位置にカード型記憶媒体がない場合には、前記カード取り出し手段により前記カード貯留庫内からカード型記憶媒体を一枚あて該リードライト位置へ搬送させ、
    前記カード処理手段は、前記リードライト位置のカード型記憶媒体の有価価値特定情報が示す有価価値を、該有価価値に投入された貨幣の金額に応じた価値分を足し合わせて求められた新たな有価価値に更新することを特徴とする請求項12記載のカード処理装置。
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