JPS6115474B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カード搬送装置に関し、特にカード
の情報を読取りまたは書込むカード処理装置にお
いて、詰つたカードや異常カードを簡単に排出で
きるカード搬送装置に関するものである。

カード情報を光学的あるいは磁気的に読取り、
あるいは記録する装置としては、例えば計算機の
入出力装置、現金自動支払装置、切符自動販売機
等がある。

これらのカード処理装置には、カード送り機構
が設けられ、搬送路は水平方向に延長されたもの
が多く、自動販売機等では垂直方向に延長されて
いる。

これらの搬送装置では、ホツパに積まれたカー
ドあるいは直接挿入口から入れられたカードがウ
エイト・ステーシヨンで待機され、読取りまたは
書込み命令を受取ると、読取りまたは書込みステ
ーシヨンを通つてキツクステーシヨンに送られ、
スタツカ等に入れられる。

これらの従来の装置では、カード挿入口におい
てカードの幅や厚さを規制し、さらに磁気カード
では磁気ストライブの有無等を検知することによ
り、異種カードの挿入を阻止しているが、偶々検
知を通過した異形カードが挿入することもある。
また挿入口を通過したカードが軌道を外したり、
カードの形状が変形したり、ベルトやローラに巻
付いて離れなくなつたりすると、モータやベルト
が空転して、カードやヘツドを傷つけることにな
る。

このような場合、電源を切断することにより静
止した状態にして詰つたカードや異常カードを排
除する必要がある。また、突然の停電等により電
源が切断されたときには、カード詰りと同じ状態
が生じ、停電が回復するまで待つことなく、カー
ドを取出す必要があるため、人手を要し、手間が
かかる。

本発明の目的は、このような問題を解決するた
め、カード詰りの生じた場合や異常カードが挿入
された場合、電源を切断することなく、自動的に
これらのカードを排出でき、稼動時間を有効かつ
長くできるカード搬送装置を提供することにあ
る。

本発明のカード搬送装置は、カード情報を読取
りあるいは書込むカード処理装置において、カー
ドの搬送機構と、開閉自在なカード保持部材と、
カード処理装置の異常を検出する検出手段と、上
記カード保持部材に連結され、カード搬送時には
カード搬送を保持するように上記カード保持部材
を閉じ、上記検出手段が動作すると、保持されて
いるカードを自重で落下させるように上記カード
保持部材を開く揺動機構とを具備することに特徴
がある。

以下、本発明の実施例を、図面により説明す
る。

第１図は、本発明のカード搬送装置の実施例を
示す斜視図であり、第２図は同じく断面図であ
る。

第１図に示すように、本実施例は、カード２が
上方から挿入される挿入口３、受入れローラ２
３、送りローラ１１ａ，１１ｂ，１１ｃに沿つて
垂直方向に設けられたカード搬送路、カード搬送
路を形成するカード搬送部材である固定板と可動
板６とを最上部を回転中心として接近させたり、
引離したりする揺動手段（ソレノイドおよびスプ
リング）、およびカードを給送するための回転モ
ータ１３、変速プーリ１５，１６、ベルト１４等
を具備している。

第２図において、カード・リード／ライタ１が
通常の未使用の状態では、可動板６と固定板５と
が引離されており、カード２がカード挿入口３よ
り挿入された場合、カード２は自重により下方に
落下する。カード情報のリード・ライト処理を行
う場合には、ソレノイド１９を動作させて鉄心２
１を引込み、リンク１８に結合された可動板６を
固定板５側に接近させてカード搬送路４を形成す
る。これにより、カード２の受入れおよび搬送が
可能な状態となる。

このような状態で、カード２をカード挿入口３
から挿入すると、このカード２をフオト・センサ
（図示省略）により検知するとともに、モータ１
３が正回転し、ベルト１４を介して変速プーリ１
５，１６に回転駆動力を供給し、プーリの中央部
の送りローラ９ｂ，９ｄを、カード２を引込む方
向に回転させる。カード搬送機構７は、相対向し
て設置された送りローラ９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ
と送りローラ１１ａ，１１ｂ，１１ｃより構成さ
れる。先ず、カード受入部２４を形成する受入れ
ローラ２３と送りローラ９ａによりカード２が装
置１内に引込まれると、搬送機構７がカード搬送
路４に沿つてカード・リード／ライト部２７に搬
送する。カード２は、磁気ヘツド２５と押圧ロー
ラ２６に挾まれて移動しながら、記録情報が読取
られる。カード２が継続して搬送された後、カー
ド情報の読取り終了の検出によつてモータ１３の
正回転を停止するか、または逆回転してカード２
を上方に搬送するか、いずれかの制御を行う。

逆回転の制御によりカード２をカード受入れ部
２４側に搬送し、磁気ヘツド２５により更新情報
をカード２に書込む。書込み終了後、モータ１３
を正回転させてカード搬送機構７によりカード２
を下方向に搬送し、磁気ヘツド２５により書込み
情報を確認するための読取りを行う。情報の読取
りが終了したカード２は、そのまま搬送されてカ
ード搬送路４の下端部からカード・リーダ／ライ
タ１の外部に排出される。

第２図において、カード２の挿入から放出まで
の動作の途中で、カード２の詰り状態、あるいは
停電等によりカード搬送機構７の動作が停止した
状態では、カード２がカード受入れ部２４、カー
ド・リード／ライト部７あるいはカード搬送路４
内に残留するので、カード処理の異常を検出手段
（図示省略）が検出すると、ソレノイド１９、リ
ンク１８等からなる揺動機構１７を復旧動作さ
せ、スプリング２２の力により可動板６を固定板
５より引離して、カード２を保持するカード搬送
部材のすべての力を消失させる。

これにより、カード２は自重によりカード搬送
路４内から開放され落下してカード・リーダ／ラ
イタ１の外部に排出される。なお、カード搬送路
４の開放の方式については、両方の板５，６を可
動にしても何ら差支えなく、また、カード搬送機
構７は送りローラに限らずベルト等の方法でも差
支えない。また、読取り、書込みの順序は限定し
ない。さらに、第１図、第２図ではカード挿入口
３がカード２を上方から挿入するようになつてい
るが、挿入口の位置は上部に限定されることな
く、横方向からカード２を挿入する場合、あるい
はホツパに積まれたカード２を自動的に挿入する
場合でも、本発明を適用することができる。ま
た、搬送路が垂直方向に延長されておらず、排出
口が下部に設けられていなくても、水平方向の搬
送路を形成する部材を広く開放することにより、
下方にカードを落下させることができる。

このような構造になつているため、カード挿入
口３を通過したカード２がカード搬送路４内にお
いて詰り、カード搬送機構７では搬送不可能にな
つた場合や、形状や材質などが異なる異常カード
が挿入された場合、および突然の停電によつてカ
ード２がカード搬送路内部に保持された場合な
ど、異常信号や検出器の信号（この検出器の信号
例としては、既存のフオトセンサの位置検出タイ
マによる時間監視を用いたカードの異常位置検出
信号、タイマ監視によるオーバタイム検出信号等
がある）を検知することにより、人手を介するこ
となく容易にかつ迅速にカードはカード・リー
ダ／ライタ１の外部に排出できる。

本発明の利用分野として、計算機の入出力装置
の他に、電話機の近傍に設置され、電話番号、通
話料金、その他を記録、再生するカード・リー
ダ／ライタ、あるいは切符自動販売装置等にも適
用できる。

以上説明したように、本発明によれば、何らか
の原因によつてカードがカード・リーダ／ライタ
内部に保持された場合や、異常カードを検出した
場合に、カード挿入口からカード読取部およびカ
ード搬送路にわたるカード搬送部が開放する構成
になつているので、迅速、かつ容易にカードをカ
ード・リーダ／ライタ外部に排出でき、装置とし
ての稼動時間を有効にかつ長く保つことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の方式を用いたカード・リー
ダ／ライタの実施例を示す斜視図、第２図は同じ
くカード・リーダ／ライタの断面図である。 １…カード・リーダ／ライタ、２…カード、３
…カード挿入口、４…カード搬送路、５…固定
板、６…可動板、７…カード搬送機構、８…軸、
９ａ，９ｂ，９ｃ，９ｄ，１１ａ，１１ｂ，１１
ｃ…送りローラ、１５…正逆回転モータ、１４…
ベルト、１５，１６…変速プーリ、１７…揺動機
構、１８…リンク、１９…ソレノイド、２０…
軸、２１…鉄心、２２…スプリング、２３…受入
れローラ、２４…カード受入れ部、２５…磁気ヘ
ツド、２６…押圧ローラ、２７…カード読取部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カード情報を読取りあるいは書込むカード処
   理装置において、カードの搬送機構と、開閉自在
   なカード保持部材と、カード処理の異常を検出す
   る検出手段と、上記カード保持部材に連結され、
   カード搬送時にはカードを保持するように上記カ
   ード保持部材を閉じ、上記検出手段が動作する
   と、保持されているカードを自重で落下させるよ
   うに上記カード保持部材を開く揺動機構とを具備
   することを特徴とするカード搬送装置。