JP2022065538A - 印刷装置 - Google Patents

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明慧 趙
ming hui Zhao
真嗣 大石
Shinji Oishi
泰章 深田
Yasuaki Fukada
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Abstract

【課題】装置の小型化を図りつつ受渡物の取り忘れを低減できる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置は、第1印刷ユニット30の第1排紙部30aから排出されて落下移動する第1記録紙を排紙トレイ36に導く排紙ガイド38を備える。排紙ガイドは、第1記録紙の両側縁を案内する第1案内側壁54および第2案内側壁56を備え、第1案内側壁には、第2案内側壁側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部54aが形成される。そして、硬貨返却口は、記録紙取出口と横並びでかつ第1傾斜壁部の下方に配置される。【選択図】図7

Description

この発明は印刷装置に関し、特にたとえば、ロール紙から繰り出された記録紙に画像を印刷する第1印刷ユニットを備える、印刷装置に関する。
従来の印刷装置の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の印刷装置は、内部に昇華型プリンタ(印刷ユニット)が配置された装置本体と、装置本体の前面に開閉可能に設けられる蓋体とを備える。蓋体の前面には、硬貨が返却される硬貨返却口と、排紙トレイに排紙された印刷済みの記録紙を取り出すための記録用紙排出口(記録紙取出口)とが設けられる。
特開2013-234058号公報
特許文献1の技術では、硬貨返却口と記録紙取出口とが上下方向に並ぶように配置されている。しかしながら、硬貨返却口と記録紙取出口とを上下方向に並べて配置すると、ユーザの目線位置が異なるため、硬貨または記録紙の取り忘れが生じ易い。これら受渡物の取り忘れを低減するためには、硬貨返却口と記録紙取出口とを横方向に並べて配置することが考えられるが、単に横並びに配置するだけだと、印刷装置の横幅を大きくせざるを得ない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、印刷装置を提供することである。
この発明の他の目的は、装置の小型化を図りつつ、受渡物の取り忘れを低減できる、印刷装置を提供することである。
第1の発明は、ロール紙から繰り出された第1記録紙に画像を印刷する第1印刷ユニットと、硬貨投入口および硬貨返却口を有する貨幣処理部とを備える印刷装置であって、第1印刷ユニットの側面に形成され、印刷済みの第1記録紙を排出する第1排紙部、第1排紙部よりも下方に設けられ、第1排紙部から排出された第1記録紙が積載される排紙トレイ、第1排紙部から排出されて落下移動する第1記録紙を排紙トレイに導く排紙通路を形成する排紙ガイド、および排紙トレイから第1記録紙を取り出すための記録紙取出口を備え、排紙ガイドは、第1排紙部と対向して上下方向に延びるように設けられる第1案内壁、第1案内壁の一方側縁部に設けられて第1記録紙の一方側縁を案内する第1案内側壁、および第1案内壁の他方側縁部に設けられて第1記録紙の他方側縁を案内する第2案内側壁を有し、第1案内側壁は、第2案内側壁側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部を有し、硬貨返却口は、記録紙取出口と横方向に並ぶように、第1傾斜壁部の下方に配置される、印刷装置である。
第1の発明によれば、第1案内側壁が第2案内側壁側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部を有するので、印刷装置の横幅が大きくなることを抑制しつつ、記録紙取出口を片側に寄せて配置することが可能となり、硬貨返却口と記録紙取出口とを横並びで配置できる。したがって、印刷装置の小型化を図りつつ、受渡物の取り忘れを低減できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、第2案内側壁は、第1傾斜部と対向する位置に形成されて当該第1傾斜壁部と平行に延びる第2傾斜壁部を有する。
第3の発明は、第2の発明に従属し、薄板状の弾性部材によって形成され、第2傾斜壁部の上部から下向きに排紙通路内に張り出すように設けられる回転防止部材を備える。
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明に従属し、第1印刷ユニットの下方に配置され、第2記録紙に画像を印刷する第2印刷ユニットを備え、第2印刷ユニットは、印刷済みの第2記録紙を排出する第2排紙部を第1排紙部と同じ側の側面に有し、排紙トレイは、第2排紙部よりも下方に配置され、当該第2排紙部から排出された第2記録紙は、当該排紙トレイに積載される。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明に従属し、排紙ガイドは、第1案内壁と対向する第2案内壁を有し、第2案内壁は、第1案内壁に対して回動可能に設けられ、排紙通路が開放可能である。
この発明によれば、第1案内側壁が第2案内側壁側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部を有するので、印刷装置の横幅が大きくなることを抑制しつつ、記録紙取出口を片側に寄せて配置することが可能となり、硬貨返却口と記録紙取出口とを横並びで配置できる。したがって、印刷装置の小型化を図りつつ、受渡物の取り忘れを低減できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1実施例の印刷装置を示す正面図である。 印刷装置を示す斜視図である。 前ドアを開いた状態の印刷装置を示す斜視図である。 印刷装置の排紙ガイド周辺部分を示す斜視図である。 開閉部材を開いた状態の排紙ガイド周辺部分を示す斜視図である。 開閉部材の正面側(内面側)を示す斜視図である。 開閉部材および排紙トレイを正面側から見た様子を示す断面図である。 2L判サイズの第1記録紙が排紙ガイド内に排出されたときの様子を示す図解図である。 L判サイズの第1記録紙が排紙ガイド内に排出されたときの様子を示す図解図である。 この発明の第2実施例の印刷装置が備える開閉部材の正面側を示す斜視図である。 印刷装置の排紙ガイド周辺部分を示す断面図である。 カール量の小さいL判サイズの第1記録紙が排紙ガイド内に排出されたときの様子を示す図解図である。 カール量の大きい2L判サイズの第1記録紙が排紙ガイド内に排出されたときの様子を示す図解図である。 この発明の第3実施例の印刷装置が備える開閉部材の正面側を示す斜視図である。 開閉部材の背面側を示す斜視図である。 印刷装置の排紙ガイド周辺部分を示す断面図である。 カール量の大きい2L判サイズの第1記録紙が排紙ガイド内に排出されたときの様子を示す図解図である。 カール量の小さいL判サイズの第2記録紙が排紙ガイド内に排出されたときの様子を示す図解図である。
[第1実施例]
図1を参照して、この発明の第1実施例である印刷装置10は、第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32を含む写真印刷部18を備え、写真などを印刷(プリント)する印刷サービスをユーザに提供する装置である。この実施例では、印刷装置10は、スーパーマーケット、レストランおよびコンビニエンスストアなどの店舗、並びに駅、バスターミナル、空港、役所および図書館などの公共施設に配置されるマルチメディアキオスク端末であって、印刷サービスの他、配置される場所に応じた各種情報または所定の商品若しくはサービスをユーザに提供することが可能である。また、印刷装置10は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、複写機能およびスキャナ機能などを有する複合機(図示せず)と共に画像形成システムを構成し、複合機と協働して、コピー、ファクス、スキャンおよび印刷などの所定のサービスをユーザに提供することもできる。
先ず、印刷装置10の基本構成について簡単に説明する。なお、この明細書では、ユーザの立ち位置に対向する面、つまり後述する入力装置20の操作面(表示面)が設けられる側の面を前面(正面)として印刷装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定する。また、印刷装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)は、ユーザから印刷装置10を見た状態を基準として規定する。
図1~図3に示すように、印刷装置10は、筐体12を備える。筐体12の前面には、筐体12の一部を構成する前ドア14がヒンジ等を介して開閉可能に設けられる。この筐体12内には、CPUなどを含む制御部(図示せず)、貨幣処理部16および写真印刷部18などが内蔵される。また、筐体12の上部には、入力装置20、記憶媒体接続部22、紙片用プリンタ24、符号読取部26および近距離通信部28などが設けられる。
制御部は、入力装置20に対するユーザからの入力操作などに応じて、印刷装置10の各部位に制御信号を送信し、印刷装置10に種々の動作を実行させる。
貨幣処理部16は、利用者から貨幣を受け入れて利用料金の精算を行う装置であって、貨幣投入部16aおよび硬貨返却口16bを含む。貨幣投入部16aおよび硬貨返却口16bのそれぞれは、前ドア14に設けられる。貨幣投入部16aは、硬貨投入口、紙幣投入口および釣銭返却レバー等を含み、前ドア14の上部に配置される。一方、硬貨返却口16bは、前ドア14の下部において、左寄りの位置に配置される。
写真印刷部18は、上下方向に積み重ねられた第1印刷ユニット30と第2印刷ユニット32とを含む。この第1実施例では、第1印刷ユニット30が上側に配置され、第2印刷ユニット32が下側に配置される。
第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32のそれぞれは、ロール紙(記録紙ロール)から繰り出された記録紙に画像を印刷する昇華型プリンタまたはインクジェットプリンタ(特に染料インクを用いるインクジェットプリンタ)等の写真用のロール紙プリンタである。記録紙としては、光沢紙などの写真用紙またはラベル・シール用の用紙であるシール紙が用いられる。この実施例では、第1印刷ユニット30は、シール紙上に画像を印刷するシールプリンタであり、第2印刷ユニット32は、写真用紙上に画像を印刷する写真プリンタである。また、第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32のそれぞれは、ユニット内にカッタを備えており、画像が印刷されると共に所定サイズに切断された記録紙がユニット外に排出される。第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32から排出される印刷済の記録紙のサイズは、L判サイズ(89mm×127mm)または2L判サイズ(178mm×127mm)等である。
第1印刷ユニット30の側面には、印刷済みの記録紙(第1記録紙)を排出する第1排紙部30aが形成される。また、第2印刷ユニット32の側面には、印刷済みの記録紙(第2記録紙)を排出する第2排紙部32aが形成される。これら第1排紙部30aおよび第2排紙部32aは、横長の矩形枠状に形成され、同じ方向を向くように配置される。この実施例では、第1排紙部30aおよび第2排紙部32aのそれぞれは、第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32のそれぞれの前面側に配置される。また、第1印刷ユニット30内および第2印刷ユニット32内には、第1排紙部30aおよび第2排紙部32aの近傍位置において、排紙ローラ30b,32b(図8参照)がそれぞれ設けられる。
また、写真印刷部18は、排紙トレイ36および排紙ガイド38を含む。排紙トレイ36は、第1排紙部30aおよび第2排紙部32aから排出された印刷済みの記録紙(第1記録紙および第2記録紙)を受け止めて積載(収容)しておく部位であり、第2排紙部32aよりも下方に設けられる。排紙トレイ36は、上側開口の有底矩形筒状に形成され、その前壁36a(図8参照)は、上方に向かうに従って前方に傾斜するように設けられる。印刷済みの記録紙は、この前壁36aの上面(内面)に寄り掛かるように積載される。また、排紙トレイ36の上部開口は、記録紙取出口40に連通しており、排紙トレイ36に積載された印刷済みの記録紙は、この記録紙取出口40から取り出すことが可能である。後述するように、記録紙取出口40は、前ドア14の下部において右寄りの位置に配置され、硬貨返却口16bと横並びで配置される。
排紙ガイド38は、第1排紙部30aおよび第2排紙部32aから排出された印刷済みの記録紙を排紙トレイ36に導くための排紙通路42を筐体12内に形成するものである。印刷済みの記録紙は、排紙ガイド38内に形成される排紙通路42を起立姿勢で落下移動することで、排紙トレイ36に導かれる。排紙ガイド38の具体的な構成については、後述する。
なお、写真印刷部18(第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32)で記録紙に画像を形成するための画像データとしては、記憶媒体接続部22に接続された記憶媒体に記憶された画像データ、またはサーバ等の外部コンピュータから送信された画像データ等が利用される。
入力装置20は、タッチパネル付きのディスプレイであって、ユーザからの入力操作を受け付ける操作部であると共に、ユーザに所定の情報を表示する表示装置でもある。ディスプレイとしては、たとえばLCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどを用いることができる。また、タッチパネルとしては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式、赤外線方式など、任意の方式のものを用いることができる。この第1実施例の入力装置20では、タッチパネルとして静電容量方式のものが用いられ、ディスプレイの表示面上にタッチパネルが設けられる。ただし、タッチパネルとディスプレイとが一体的に形成されたタッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
記憶媒体接続部22は、各種の記憶媒体を装着(接続)するための装着部を含み、この第1実施例では、光ディスク接続部(光学ドライブ)およびメモリ接続部(メモリスロット部)を含む。光ディスク接続部には、CD-R、DVD-RおよびBD-Rなどの光ディスクが装着可能である。メモリ接続部には、USBメモリ、SDメモリカードおよびメモリースティック等の可搬型の不揮発性メモリが装着可能である。
紙片用プリンタ24は、たとえばサーマルプリンタ(感熱式プリンタ)またはドットインパクトプリンタであり、レシート、ジャーナルまたはクーポン券などの画像が印刷された紙片を発行する。紙片用プリンタ24は、ロール紙上に各種の文字列、画像、コードパターン等を印刷し、印刷済の紙片を紙片排紙部24aから排出する。
符号読取部26は、レーザスキャナまたはカメラなどを含み、商品、商品の包装、カード、レシートなどに付された符号またはユーザ端末(携帯端末)の画面に表示された符号などを読み取ることができる。符号読取部26で読み取ることができる符号には、バーコードまたは2次元コード(たとえばQRコード(登録商標)、マイクロQRコード、DataMATRIX、MaxiCODEおよびVeriCODEなど)などがある。
近距離通信部28は、ISO/IEC18092等の通信規格(いわゆるNFC(Near Field Communication))に従って、通信対象との間で無線による非接触のデータ通信を行うものである。たとえば、近距離通信部28は、Felica(登録商標)等の通信規格に従って、ICカード、携帯端末(フィーチャーフォン、スマートフォンおよびタブレットPC等)、身分証、会員証または社員証などの通信対象との間で無線による非接触のデータ通信を行う。また、近距離通信部28がデータ通信を行う通信対象には、所謂電子マネー媒体が含まれ、近距離通信部28は、電子マネー読取部としても機能する。
次に、図4~図7を参照して、排紙ガイド38の構成について具体的に説明する。排紙ガイド38は、上述のように、第1印刷ユニット30の第1排紙部30aから排出された印刷済みの第1記録紙、および第2印刷ユニット32の第2排紙部32aから排出された印刷済みの第2記録紙を排紙トレイ36に導くための排紙通路42を筐体12内に形成する部材である。なお、第1記録紙と第2記録紙とを特に区別する必要のない場合は、第1記録紙および第2記録紙をまとめて単に「記録紙」ということがある。
図4~図7に示すように、排紙ガイド38は、概略的には上下開口の矩形筒状に形成され、前ドア14の内面側に取り付けられる。具体的には、排紙ガイド38は、記録紙の表裏面を挟むようにして記録紙を案内する第1案内壁50および第2案内壁52、並びに記録紙の幅方向側縁を挟むようにして記録紙を案内する第1案内側壁54および第2案内側壁56を備える。この第1実施例では、第2案内壁52、第1案内側壁54および第2案内側壁56が一体的に形成されて開閉部材58を構成している。そして、この開閉部材58は、排紙ガイド38の左側部に上下方向に延びるように設けられるヒンジ部60(回動支点)を介して、第1案内壁50に対して横開き可能に設けられる。つまり、第2案内壁52は、第1案内壁50に対して回動可能に設けられており、第2案内壁52(開閉部材58)を回動させることで排紙通路42が開放可能である。したがって、万一、排紙ガイド38内において記録紙が詰まったとしても、詰まった記録紙を容易に取り除くことができる(つまりジャム処理が容易である)。
第1案内壁50は、排紙ガイド38の前壁を構成し、第1排紙部30aおよび第2排紙部32aと対向して上下方向に延びるように設けられる。第2案内壁52は、排紙ガイド38の後壁を構成し、第1案内壁50と所定間隔で対向するように、つまり第1案内壁50よりも第1排紙部30aおよび第2排紙部32a側の位置において上下方向に延びるように設けられる。これら第1案内壁50および第2案内壁52の用紙案内面には、左右方向(つまり記録紙の幅方向)に所定間隔で並び、上下方向に延びる複数の案内リブ50a,52aが形成される。
また、第1案内側壁54は、第1案内壁50の一方側縁部(左側縁部)に設けられて排紙ガイド38の左壁を構成し、記録紙の一方側縁(左側縁)を案内する。一方、第2案内側壁56は、第1案内壁50の他方側縁部(右側縁部)に設けられて排紙ガイド38の右壁を構成し、記録紙の他方側縁(右側縁)を案内する。
また、排紙ガイド38の上部開口は、第1排紙部30aから排出された第1記録紙を受け入れるための第1受入口64となる。第2案内壁52の上端部、つまり第1受入口64の第1排紙部30a側の開口縁は、第1案内壁50に向かって下り勾配となる傾斜面になっており、この傾斜面が後述するガイド部材72を取り付けるための取付部66となる。また、第2案内壁52には、第2排紙部32aと対向する位置に横長矩形状の開口が形成されており、この開口が第2排紙部32aから排出された第2記録紙を受け入れる第2受入口68となる。さらに、排紙ガイド38の下部開口は、第1受入口64および第2受入口68から排紙ガイド38内に受け入れた記録紙を排紙トレイ36に向けて排出する排出口70となる。
第1案内壁50と第2案内壁52と間の間隔(つまり記録紙の厚み方向における排紙通路42の大きさ)は、適用される最大サイズの記録紙が最大量カールした場合でも通過できる大きさに設定される。この第1実施例では、第1案内壁50と第2案内壁52と間の間隔は、想定される最大カール量の2L判サイズの記録紙が通過できる大きさに設定されており、たとえば80mmである。
そして、この第1実施例では、第1案内側壁54には、上下方向の中央部であって第2排紙部32aおよび第2受入口68よりも上側において、第2案内側壁56側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部54aが形成される。また、第2案内側壁56には、第1傾斜壁部54aと対向する位置に第2傾斜壁部56aが形成される。第2傾斜壁部56aは、第1傾斜壁部54aと平行に延びる。
すなわち、排紙ガイド38によって形成される排紙通路42は、上下方向の中央部において右側に屈曲しており、排紙通路42を落下移動する記録紙は、第1傾斜壁部54aおよび第2傾斜壁部56aによって案内されて、その移動途中に右側に移動しつつ落下する。ただし、第1傾斜壁部54aおよび第2傾斜壁部56aは、適用される最大サイズ(この実施例では2L判サイズ)の第1記録紙が通過可能な態様で配置される。
このように排紙通路42を途中で右側に屈曲させておくことにより、排紙トレイ36および記録紙取出口40を前ドア14の右寄りの位置に配置することが可能となる。また、これによって前ドア14の左側部分にできた空間に対して、硬貨返却口16bを配置することが可能となる。つまり、硬貨返却口16bと記録紙取出口40とを横方向に並べて配置することが可能となる。硬貨返却口16bと記録紙取出口40とを横並びで配置することによって、硬貨返却口16bの下側に記録紙取出口40を配置することと比較して、ユーザが硬貨および記録紙などの受渡物を取り忘れることを低減できる。
また、この第1実施例では、第2案内側壁56に回転防止部材78が設けられる。回転防止部材78は、サイズの小さい(この実施例ではL判サイズ)第1記録紙が、落下移動中に第1傾斜壁部54aに案内されて傾く方向とは逆方向(この実施例では正面から見て時計回り)に回転することを防止するための部材である。回転防止部材78は、第2傾斜壁部56aの上部から下向きに排紙通路42内に張り出すように設けられる。つまり、回転防止部材78は、取付部80から先端部に向かうほど、すなわち下方になるほど、第2傾斜壁部56からの距離(左右方向の距離)が長くなるように設けられている(図7参照)。また、回転部材78の先端部は、第1傾斜側壁54aの下端位置よりも上方に配置される。この第1実施例では、回転防止部材78は、矩形薄板状の樹脂製の弾性部材であって、第2傾斜壁部56aの上部に設けられる取付部80に対して先端部が自由端となるように(つまり片持ち梁状に)取り付けられる。回転防止部材78は、第1記録紙から受ける押圧力に応じた撓み量で弾性変形することで、先端部が第2傾斜壁部56aに対して接近および離間する方向に変位可能である。
具体的には、この第1実施例の回転防止部材78は、PET(ポリエチレンテレフタレート)によって形成され、排紙通路42の厚み方向(前後方向)の略全長に亘るように設けられる。回転防止部材78の基端部は、取付部80に対して両面テープ、面ファスナまたは接着剤などを用いて固定される。また、回転防止部材78の先端部は、第1傾斜壁部54aの上縁部と同じ高さ位置まで延びる。
続いて、図8および図9を参照して、第1記録紙が排紙通路42を落下移動する際の動作について説明する。図8は、2L判サイズの第1記録紙が排紙通路42を落下移動する様子を示し、図9は、L判サイズの第1記録紙が排紙通路42を落下移動する様子を示す。
図8に示すように、第1排紙部30aから排出された2L判サイズの第1記録紙は、姿勢を横向きから縦向きに変えつつ落下移動して第1受入口64から排紙通路42内に入り、第1案内側壁54および第2案内側壁56によって両側縁をガイドされながら鉛直方向に落下移動する。そして、第1記録紙の下端が第1傾斜壁部54aに当接すると、第1記録紙は、第1傾斜壁部54aに案内されて反時計回りに回転しつつ斜め右下方向に落下移動する。つまり、第1記録紙は、第1傾斜壁部54aによって第2案内側壁56側に案内される。この際、第1記録紙は、右側縁部が回転防止部材78に当接し、回転防止部材78を第2傾斜側壁56a側に撓むように弾性変形させる。言い換えると、先端部が第2傾斜壁部56aに接近する方向に変位させる。このように弾性変形した回転防止部材78は、第1傾斜側壁54aとの間にある第1記録紙の落下姿勢(落下方向)を安定させる。その後、第1傾斜壁部54aの下端を通過した第1記録紙は、時計回りに回転しつつ落下移動するが、回転防止部材78によって落下姿勢が安定化されているので、落下中に鉛直方向に延びる姿勢となって排紙トレイ36に安定して積載される。なお、回転防止部材78は、第1記録紙から受ける押圧力が解除されると、先端部が第2傾斜壁部56aから離間する方向に変位して元の状態に戻る。
図9に示すように、第1排紙部30aから排出されたL判サイズの第1記録紙も、2L判サイズの第1記録紙と同様に、第1傾斜壁部54aによって右側に案内されながら落下移動し、鉛直方向に延びる姿勢で排紙トレイ36に積載される。ただし、L判サイズの第1記録紙の場合には、その下端が第1傾斜壁部54aに当接したときに、当接したときの反動で時計回りに回転してしまう可能性があるが、回転防止部材78が、第1記録紙の右側縁部と当接するので、第1記録紙の時計回りの回転を規制することができる。その後、第1記録紙の落下に伴って、回転防止部材78が第2傾斜側壁56a側に弾性変形し、第1記録紙の落下姿勢を安定させ、排紙トレイ36に安定落下させる効果は、2L版サイズの時と同様である。
以上のように、この第1実施例によれば、第1案内側壁54が第2案内側壁56側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部54aを有するので、印刷装置10の横幅が大きくなることを抑制しつつ、排紙トレイ36および記録紙取出口40を片側に寄せて配置することが可能となり、硬貨返却口16bと記録紙取出口40とを横並びで配置することができる。したがって、印刷装置10の小型化を図りつつ、硬貨および記録紙などの受渡物の取り忘れを低減できる。
また、第2案内側壁56が、第1傾斜壁部54aと対向する位置に設けられた第2傾斜壁部56aと、第2傾斜部56aの上部から下向きに排紙通路42内に張り出すように設けられた回転防止部材78とを有するので、第1傾斜壁部54aによって案内される記録紙の落下姿勢を記録紙のサイズによらず安定させることができる。これによって、排紙通路42が途中で屈曲していても、下方に設けられた排紙トレイ36上に積載される記録紙のスタッキング性が悪化するのを防止できる。すなわち、排紙トレイ36および記録紙取出口40を片側に寄せて配置することが可能となる。
[第2実施例]
次に、図10~図13を参照して、この発明の第2実施例である印刷装置10について説明する。この第2実施例では、ガイド部材72をさらに備える点が上述の第1実施例と異なる。その他の部分については同様であるので、上述の第1実施例と重複する説明は、省略または簡略化する。
上述のように、排紙ガイド38における第1案内壁50と第2案内壁52と間の間隔は、適用される最大サイズの記録紙が最大量カールした場合でも通過できる大きさに設定される。しかし、排紙ガイド38内(排紙通路42)を落下移動する記録紙には、ロール紙の外層部分から引き出された記録紙およびL判サイズの記録紙などのカール量の小さい記録紙が含まれる。特に、ロール紙の外層部分から引き出されたL判サイズの記録紙は、カール量が小さくなる。このようなカール量の小さい記録紙が厚みの大きい排紙通路42を落下移動すると、落下姿勢が不安定となって排紙トレイ36に記録紙が適切に積み重ねられない恐れがある。このような問題は、排紙トレイ36までの距離が長くなる第1排紙部30aから排出される第1記録紙において顕著となる。
そこで、この第2実施例では、排紙ガイド38にガイド部材72を設けることで、カールした第1記録紙が排紙通路42で詰まることを防止しつつ、第1記録紙の落下姿勢を安定させて排紙トレイ36に対する第1記録紙のスタッキング性を向上できるようにした。以下、ガイド部材72の構成について説明する。
図10および図11に示すように、ガイド部材72は、第1記録紙が第1案内壁50に沿って落下移動するように第1記録紙を案内するための部材であり、第1排紙部30aの下側から第1案内壁50に向かって斜め下向きに排紙通路42内に張り出すように設けられる。この第2実施例では、ガイド部材72は、矩形薄板状の樹脂製の弾性部材であって、排紙ガイド38の取付部66に対して先端部が自由端となるように(つまり片持ち梁状に)取り付けられる。ガイド部材72は、第1記録紙から受ける押圧力に応じた撓み量で弾性変形することで、先端部が第1案内壁50に対して離間および接近する方向に変位可能である。
具体的には、この第2実施例のガイド部材72は、PET(ポリエチレンテレフタレート)によって形成され、排紙通路42の幅方向(左右方向)の略全長に亘るように設けられる。ガイド部材72の基端部72aは、取付部66に対して両面テープ、面ファスナまたは接着剤などを用いて固定される。また、ガイド部材72の先端72bは、第1案内壁50の案内リブ50aに当接または近接する位置まで延びる。
ガイド部材72の水平方向に対する傾斜角θ1は、45度以上75度以下が好ましい。傾斜角θ1が45度未満では、第1記録紙がガイド部材72に引っ掛かってしまう可能性があり、傾斜角θ1が75度を超えると、第1記録紙を第1案内壁50側に案内するためにガイド部材72を大型化する必要が生じるからである。この第1実施例では、傾斜角θ1は60度である。また、ガイド部材72の厚みは、第1記録紙から受ける押圧力に応じて後述する動作のようにガイド部材72が適切に弾性変形できるように設定されている。PET製のガイド部材72の場合、その厚みは、0.05mm以上1.0mm以下が好ましく、この第2実施例では0.2mmである。
また、ガイド部材72は、先端72b側の部分に形成されるスリット72cを有する。この第1実施例では、左右方向に所定間隔で並び、ガイド部材72の先端72bから基端部72a側に向かって延びる複数のスリット72cがガイド部材72に形成される。スリット72cを形成することで、スリット72cを形成した部分(先端72b側の部分)においてガイド部材72が撓み易くなる。また、スリット72cの数および大きさ等を変更することで、ガイド部材72の撓み量(変位量)を調整することができる。
さらに、この第1実施例のガイド部材72では、排紙通路42内への張り出し部分72dに対して基端部72aを屈曲させている。ただし、基端部72aが張り出し部分72dに対して直線状に形成されても構わない。つまり、ガイド部材72の全体を平板状に形成することもできる。
続いて、図12および図13を参照して、第1記録紙が落下移動する際のガイド部材72の動作について説明する。図12は、カール量の小さいL判サイズの第1記録紙が第1排紙部30aから排出された場合のガイド部材72の動作を示す。図13は、カール量の大きい2L判サイズの第1記録紙が第1排紙部30aから排出された場合のガイド部材72の動作を示す。
図12に示すように、第1排紙部30aから排出されたL判サイズの第1記録紙は、姿勢を横向きから縦向きに変えつつ落下移動して第1受入口64から排紙通路42内に入り、その先端部をガイド部材72に当接させる。すると、ガイド部材72は、第1記録紙から受ける押圧力によって撓むように弾性変形し、先端部が第1案内壁50から離間する方向に変位する。この際、L判サイズの第1記録紙は比較的軽量であることから、ガイド部材72が第1記録紙から受ける押圧力は比較的小さいものとなり、ガイド部材72の変位量(撓み量)も小さくなる。このため、第1記録紙は、ガイド部材72によって第1案内壁50の間際まで案内されて、ガイド部材72の先端72bと第1案内壁50との間に形成された隙間を通って第1案内壁50に沿って落下する。すなわち、ガイド部材72は、第1記録紙が第1案内壁50に沿って落下するように第1記録紙を案内する。これにより、第1記録紙の落下姿勢が安定し、排紙トレイ36に対して第1記録紙が適切に積み重ねられる。つまり、排紙トレイ36に対する第1記録紙のスタッキング性が向上する。なお、ガイド部材72は、第1記録紙から受ける押圧力が解除されると、先端部が第1案内壁50に接近する方向に変位して元の状態に戻る。
一方、図13に示すように、カール量の大きい2L判サイズの第1記録紙が第1排紙部30aから排出された場合には、2L判サイズの第1記録紙は比較的重く、また、排紙ローラ30bによる搬送力を受けた状態で第1記録紙の先端部がガイド部材72に当接することから、ガイド部材72が第1記録紙から受ける押圧力は比較的大きいものとなり、ガイド部材72の変位量も大きくなる。すなわち、ガイド部材72の先端72bと第1案内壁50との間には、大きくカールした2L判サイズの第1記録紙であっても通過可能な大きな隙間が形成される。そして、この第1記録紙も、ガイド部材72によって第1案内壁50の間際まで案内されて、ガイド部材72の先端72bと第1案内壁50との間に形成された隙間を通って第1案内壁50に沿って落下する。これにより、大きくカールした2L判サイズの第1記録紙も落下姿勢が安定して、排紙トレイ36に対するスタッキング性が向上する。
以上のように、この第2実施例によれば、第1実施例と同様に、印刷装置10の小型化を図りつつ、硬貨および記録紙などの受渡物の取り忘れを低減できる。
また、この第2実施例によれば、排紙ガイド38にガイド部材72を設けたので、カールした第1記録紙が排紙通路42内で詰まることを防止しつつ、第1記録紙の落下姿勢を安定させて排紙トレイ36に対する第1記録紙のスタッキング性を向上できる。
なお、上記のガイド部材72の具体的構成は、単なる一例であり、ガイド部材72の数、形状および大きさは、適宜変更可能である。
たとえば、ガイド部材72は必ずしも一枚ものである必要はなく、複数のガイド部材72を排紙通路42の幅方向に並ぶように設けることもできる。
また、たとえば、ガイド部材72の先端72bと第1案内壁50との間には、L判サイズの第1記録紙が通過可能な隙間を予め形成しておくこともできる。この場合、L判サイズの第1記録紙が落下移動するときにはガイド部材72は変位(弾性変形)せず、2L判サイズの第1記録紙が落下移動するときにガイド部材72が変位してその隙間が大きくなるように、ガイド部材72の弾性を調整するとよい。
[第3実施例]
続いて、図14~図18を参照して、この発明の第3実施例である印刷装置10について説明する。この第3実施例では、入り込み防止部材74をさらに備える点が上述の第1実施例と異なる。その他の部分については同様であるので、上述の第1実施例と重複する説明は、省略または簡略化する。
図14~図16に示すように、第3実施例では、第2排紙部32aと対向する位置に入り込み防止部材74が設けられる。入り込み防止部材74は、第1排紙部30aから排出された第1記録紙が、排紙通路42内を落下移動する途中で第2受入口68または第2排紙部32aに入り込んで引っ掛かってしまうことを防ぐための部材である。この第3実施例では、第2受入口68の上縁部であって第2案内壁52の背面側に、入り込み防止部材74を取り付けるための取付部76が形成される。
入り込み防止部材74は、矩形薄板状の樹脂製の弾性部材である。入り込み防止部材74は、排紙ガイド38に形成される取付部76に対して先端部が自由端となるように取り付けられ、第2排紙部32aの上側から第1案内壁50に向かって斜め下向きに排紙通路42内に張り出すように設けられる。入り込み防止部材74は、第1記録紙または第2記録紙から受ける押圧力に応じた撓み量で弾性変形することで、先端部が第2排紙部32aから離間および接近する方向に変位可能である。
具体的には、入り込み防止部材74は、PETによって短冊状(細長矩形状)に形成され、2つの入り込み防止部材74が排紙通路42の幅方向に所定間隔をあけて並ぶように設けられる。入り込み防止部材74は、上下方向に延びる縦片部74aと、縦片部74aの下端から屈曲して斜め下向きに延びる張出部74bとを有する。入り込み防止部材74の基端部(縦片部74aの上端部)は、取付部76に対して両面テープ、面ファスナまたは接着剤などを用いて固定される。また、入り込み防止部材74の先端部は、第1案内壁50と第2案内壁52との中間位置まで延びる。この際、入り込み防止部材74の大きさ(長さ)は、先端部が第2受入口68の下縁部に当接可能な大きさに設定される。これにより、第2受入口68の下縁部は、入り込み防止部材74が第2排紙部32a側へ弾性変形するのを規制するストッパ部として機能し、入り込み防止部材74の先端部が第2受入口68に入り込むことが防止され、延いては第2受入口68への第1記録紙の入り込みが確実に防止される。
また、入り込み防止部材74の張出部74bの水平方向に対する傾斜角θ2は、入り込み防止部材74の後述するガイド機能を考慮すると、45度以上75度以下が好ましい。この第2実施例では、傾斜角θ2は60度である。また、入り込み防止部材74の厚みは、第1記録紙および第2記録紙から受ける押圧力に応じて後述する動作のように適切に弾性変形できるように設定されている。PET製の入り込み防止部材74の場合、その厚みは、0.05mm以上1.0mm以下が好ましく、この第3実施例では0.2mmである。
続いて、図17および図18を参照して、第1記録紙および第2記録紙が落下移動する際の入り込み防止部材74の動作について説明する。図17は、カール量の大きい2L判サイズの第1記録紙が第1排紙部30aから排出された場合の入り込み防止部材74の動作を示す。図18は、L判サイズの第2記録紙が第2排紙部32aから排出された場合の入り込み防止部材74の動作を示す。
第1排紙部30aから排出された2L判サイズの第1記録紙は、基本的にはガイド部材72によって案内されることで第1案内壁50に沿って落下移動する。しかし、ガイド部材72に不具合が生じる等して、図17示すように、第1記録紙が第2排紙部32a側に向かって落下してきたとき、入り込み防止部材74は、第1記録紙が第2受入口68または第2排紙部32aに入り込んで引っ掛かってしまうことを防ぐ。この際、入り込み防止部材74は、第1記録紙から受ける押圧力によって撓むように弾性変形し、先端部が第2排紙部32aに接近する方向(第1案内壁50から離間する方向)に変位する。すなわち、入り込み防止部材74の先端と第1案内壁50との間には、大きくカールした2L判サイズの第1記録紙であっても通過可能な大きな隙間が形成される。なお、入り込み防止部材74は、第1記録紙の通過後、先端部が第2排紙部32aから離間する方向に変位して元の状態に戻る。
また、入り込み防止部材74は、第1記録紙と当接した際には、第1記録紙を第1案内壁50側に押し戻す。すなわち、入り込み防止部材74は、第1記録紙を第1案内壁50側に寄せるガイド部材としても機能する。これにより、第1記録紙の落下姿勢がより安定し、排紙トレイ36に対して第1記録紙が適切に積み重ねられる。つまり、排紙トレイ36に対する第1記録紙のスタッキング性がより向上する。
一方、図18に示すように、L判サイズの第2記録紙が第2排紙部32aから排出された場合には、排紙ローラ32bによる搬送力を受けた状態で第2記録紙の先端部が入り込み防止部材74に当接する。すると、入り込み防止部材74は、第2記録紙から受ける押圧力によって撓むように弾性変形し、先端部が第2排紙部32aから離間する方向に変位して、第2記録紙を下方に導く。すなわち、入り込み防止部材74は、第2記録紙を下方に曲がるように案内して第2記録紙が第1案内壁50に対して直線的に衝突することを防止するガイド部材としても機能する。
この第3実施例によれば、第1実施例と同様に、印刷装置10の小型化を図りつつ、硬貨および記録紙などの受渡物の取り忘れを低減できる。また、第2実施例と同様に、カールした第1記録紙が排紙通路42内で詰まることを防止しつつ、第1記録紙の落下姿勢を安定させて排紙トレイ36に対する第1記録紙のスタッキング性を向上できる。
さらに、第3実施例によれば、入り込み防止部材74を備えるので、第1記録紙が第2受入口68または第2排紙部32aに入り込むことを防止でき、第1記録紙が排紙通路42内で詰まることをより確実に防止できる。また、入り込み防止部材74がガイド機能を発揮することで、排紙トレイ36に対する第1記録紙および第2記録紙のスタッキング性をより向上させることができる。
なお、上記の入り込み防止部材74の具体的構成は、単なる一例であり、入り込み防止部材74の数、形状および大きさは、適宜変更可能である。
たとえば、上述の第3実施例では、入り込み防止部材74は屈曲形状を有しているが、入り込み防止部材74の全体を平板状に形成することもできる。具体的には、第2受入口68の上縁部であって第2案内壁52の前面側に、第1案内壁50に向かって下り勾配となる傾斜面を上面に有する庇部を形成し、この庇部の上面を入り込み防止部材74を取り付けるための取付部とする。そして、この取付部に対して平板状の入り込み防止部材74を第1案内壁50に向かって斜め下向きに排紙通路42内に張り出すように取り付けるとよい。
また、入り込み防止部材74は、必ずしも排紙通路42内に張り出すように設けられる必要はなく、平板状の入り込み防止部材74を第2受入口68の上縁部から鉛直下向きに設けることもできる。この場合、第1記録紙を第1案内壁50側に寄せるガイド機能はなくなるが、第1記録紙に対する入り込み防止機能および第2記録紙に対するガイド機能は適切に発揮される。
なお、上述の各実施例では、ガイド部材72、入り込み防止部材74および回転防止部材78のそれぞれを薄板状の弾性部材によって形成したが、これに限定されない。ガイド部材72、入り込み防止部材74および回転防止部材78は、ねじりコイルばね等のばね機構を備えるヒンジ機構を用いて、基端部を支点としてその全体を回動させることで変位可能とされる構成としてもよい。
また、上述の各実施例では、第1印刷ユニット30および第2印刷ユニット32を備える印刷装置10を例示したが、印刷装置10は、必ずしも第2印刷ユニット32を備える必要はない。また、印刷装置10は、3つ以上の印刷ユニットを備えていても構わない。
さらに、上述の各実施例では、排紙ガイド38を矩形筒状に形成したが、排紙ガイド38は、必ずしも第2案内壁52を有する必要はない。ガイド部材72は、第1排紙部30aの下縁部(つまり第1印刷ユニット30)に取り付けることもできる。また、入り込み防止部材74は、第2排紙部32aの上縁部(つまり第2印刷ユニット32)に取り付けることもできる。
なお、上で挙げた具体的な部品形状および寸法などは、いずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …印刷装置
12 …筐体
14 …前ドア
30 …第1印刷ユニット
30a …第1排紙部
32 …第2印刷ユニット
32a …第2排紙部
36 …排紙トレイ
38 …排紙ガイド
42 …排紙通路
50 …第1案内壁
52 …第2案内壁
64 …第1受入口
68 …第2受入口
72 …ガイド部材
74 …入り込み防止部材
78 …回転防止部材

Claims (5)

  1. ロール紙から繰り出された第1記録紙に画像を印刷する第1印刷ユニットと、硬貨投入口および硬貨返却口を有する貨幣処理部とを備える印刷装置であって、
    前記第1印刷ユニットの側面に形成され、印刷済みの前記第1記録紙を排出する第1排紙部、
    前記第1排紙部よりも下方に設けられ、前記第1排紙部から排出された前記第1記録紙が積載される排紙トレイ、
    前記第1排紙部から排出されて落下移動する前記第1記録紙を前記排紙トレイに導く排紙通路を形成する排紙ガイド、および
    前記排紙トレイから前記第1記録紙を取り出すための記録紙取出口を備え、
    前記排紙ガイドは、
    前記第1排紙部と対向して上下方向に延びるように設けられる第1案内壁、
    前記第1案内壁の一方側縁部に設けられて前記第1記録紙の一方側縁を案内する第1案内側壁、および
    前記第1案内壁の他方側縁部に設けられて前記第1記録紙の他方側縁を案内する第2案内側壁を有し、
    前記第1案内側壁は、前記第2案内側壁側に向かって斜め下向きに傾斜する第1傾斜壁部を有し、
    前記硬貨返却口は、前記記録紙取出口と横方向に並ぶように、前記第1傾斜壁部の下方に配置される、印刷装置。
  2. 前記第2案内側壁は、前記第1傾斜壁部と対向する位置に形成されて当該第1傾斜壁部と平行に延びる第2傾斜壁部を有する、請求項1記載の印刷装置。
  3. 薄板状の弾性部材によって形成され、前記第2傾斜壁部の上部から下向きに前記排紙通路内に張り出すように設けられる回転防止部材を備える、請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記第1印刷ユニットの下方に配置され、第2記録紙に画像を印刷する第2印刷ユニットを備え、
    前記第2印刷ユニットは、印刷済みの前記第2記録紙を排出する第2排紙部を前記第1排紙部と同じ側の側面に有し、
    前記排紙トレイは、前記第2排紙部よりも下方に配置され、当該第2排紙部から排出された前記第2記録紙は、当該排紙トレイに積載される、請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  5. 前記排紙ガイドは、前記第1案内壁と対向する第2案内壁を有し、
    前記第2案内壁は、前記第1案内壁に対して回動可能に設けられ、前記排紙通路が開放可能である、請求項1から4のいずれかに記載の印刷装置。
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