JP2545464B2

JP2545464B2 - 印刷装置

Info

Publication number: JP2545464B2
Application number: JP1137862A
Authority: JP
Inventors: 道雄浅間
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1989-05-31
Filing date: 1989-05-31
Publication date: 1996-10-16
Anticipated expiration: 2011-10-16
Also published as: DE69014714T2; US5167461A; US5076719A; DE69014714D1; EP0400608A2; KR940010361B1; EP0400608A3; KR900017794A; JPH032069A; EP0400608B1

Description

【発明の詳細な説明】〔概要〕プラテンに沿って移動するキャリアを有するプリン
タ、タイプライタその他の印刷装置に関し、プラテンに印刷媒体を自動ロードする際に、媒体のジ
ャムが発生しないようにすることを目的とし、プラテンに印刷媒体をセットする際に、印刷媒体の先
端が印刷ヘッドとプラテンとの間を通過するまではキャ
リアを第１のポジションに位置させ、印刷媒体の先端が
印刷ヘッドとプラテンとの間を通過した後はキャリア
を、第１のポジションと異なる第２のポジションに移動
させるように、スペースモータの動作を制御する制御手
段を設けて構成する。

〔産業上の利用分野〕

この発明は、印刷媒体を巻き付けるプラテンに沿って
移動するキャリアを有するプリンタ、タイプライタその
他の印刷装置に関する。

近年は、プラテンに印刷用紙など印刷媒体をロードし
てセットする動作を自動化したものが多いが、そのロー
ドの際に、印刷用紙が印刷ヘッドや用紙押えなどにひっ
かからないようにする必要がある。

〔従来の技術〕

一般に印刷ヘッドは、スペースモータで駆動されるキ
ャリアに取り付けられ、そのキャリアに用紙ガイドが設
けられている。そして、プラテンに印刷用紙をセットす
る際には、印刷用紙が用紙ガイドに沿って走行して、所
定の経路を通過するようにしている。ただし、印刷用紙
には幅の狭いものから広いものまであるので、それらに
対して平均的に都合のよい位置にキャリアのポジション
を設定していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のような従来のものは、プラテンに印刷用紙を自
動セットするための構造や制御は単純で簡単である。し
かし、幅の狭い印刷用紙を用いる場合には、印刷用紙の
側辺がちょうど印刷ヘッド付近を通って、印刷ヘッドと
プラテンとの間に形成されたマスク孔に用紙の先端の角
部がひっかかり、ジャムを起こすことがあった。また、
幅の広い印刷用紙を用いる場合には、印刷用紙に用紙ガ
イドで押さえられない広い部分が発生し、印刷ヘッド部
を通過した用紙先端がプラテンから浮きあがって、ベイ
ルなど用紙押えにひっかかってジャムを起こすことがあ
った。

この発明は、そのような従来の欠点を解消し、プラテ
ンに印刷媒体を自動セットする際に、媒体のジャムの発
生しない印刷装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、本発明の印刷装置は、第
１図に示されるように、プラテン１と、印刷媒体を上記
プラテン１にガイドしその一部分に開口21aを有するガ
イド手段12と印刷媒体に印刷を行う印刷ヘッド３とが取
り付けられて上記プラテン１に沿って移動可能に設けら
れたキャリア11と、上記キャリア11を上記プラテン１に
沿って移動させるスペースモータ４と、上記プラテン１
に印刷媒体をセットする際に、印刷媒体の先端が上記印
刷ヘッド３とプラテン１との間を通過するまでは上記キ
ャリア11を第１のポジションに位置させ、印刷媒体の先
端が上記印刷ヘッド３とプラテン１との間を通過した後
は上記キャリア11を、上記第１のポジションと異なる第
２のポジションに移動させるように、上記スペースモー
タ４の動作を制御する制御手段５とが設けられ、上記第
１のポジションは、上記開口21aが印刷媒体の左右両端
の内側にくる位置であり、上記第２のポジションは、幅
の狭い印刷媒体がセットされた時にはその印刷媒体の一
端が上記ガイド手段12の一端で押さえられ、幅の広い印
刷媒体がセットされた時にはその印刷媒体の中央付近が
上記ガイド手段12で押さえられる位置であることを特徴
とする。

〔作用〕

印刷媒体の先端が印刷ヘッド３とプラテン１との間を
通過するまではキャリア11は第１のポジションに位置
し、そこでは、ガイド手段12の開口21aが印刷媒体の左
右両端の間に位置して、そのポジションでガイド手段12
が印刷媒体の走行をガイドする。そして、印刷媒体の先
端が印刷ヘッド３とプラテン１との間を通過した後は、
キャリア11は、上記第１のポジションと異なる第２のポ
ジションに移動し、それと共にガイド手段12も移動し
て、幅の狭い印刷媒体がセットされた時にはその印刷媒
体の一端が上記ガイド手段12の一端で押さえられ、幅の
広い印刷媒体がセットされた時にはその印刷媒体の中央
付近が上記ガイド手段12で押さえられる。

〔実施例〕

図面を参照して実施例を説明する。

第２図は本発明を適用したプリンタを示しており、１
は、印字用紙（印刷媒体）10を巻き付けるプラテンであ
り、ラインフィードモータ２により回転駆動される。1a
は、プラテン１を手動で回転させる手動ノブ。６は、プ
ラテン１に印字用紙10を押さえるベイルローラである。

12は、印字用紙10をプラテン１に巻き付くように通す
ための用紙ガイド（ガイド手段）。３は、印字用紙10に
印字を行う印字ヘッド（印刷ヘッド）である。これら用
紙ガイド12及び印字ヘッド３は、プラテン１に沿って移
動自在に設けられたキャリア11に取り付けられており、
キャリア３は、スペースモータ４により駆動されて、プ
ラテン１に沿って移動する。キャリア11と共に印字ヘッ
ド３、用紙ガイド12及びリボンカセット13などが移動す
る。14は操作パネルである。

第３図ないし第５図は、実施例の主要部を示してい
る。キャリア11は、プラテン１と平行に設けられた２本
のガイドロッド17に摺動自在に設けられている。そして
キャリア11は、スペースモータ４によって駆動されるプ
ーリ18に掛けられたベルト19によって、第３図の矢印Ａ
方向に移動する。20はプーリである。

用紙ガイド12は、キャリア11を挟んで両側に翼状に、
プラテン１に沿って配置されており、その両側の用紙ガ
イド12間に形成されたマスク21の中央部分には、印字ヘ
ッド３と位置を合わせてマスク孔21aが穿設されてい
る。

プラテン１の後部から下部にかけて、プラテン１に沿
ってガイド板22が設けられている。そして、プラテン１
の後部から第４図の矢印Ｂの方向に印字用紙を入れて、
プラテン１を回転させると、印字用紙はピンチローラ23
とプラテン１とに挟まれ、ガイド板22の内側に沿ってプ
ラテン１に巻き付けられる。また、プラテン１の下方に
は、例えば光反射型の用紙センサ24が設けられており、
印字用紙の先端の通過がここで検出される。

５は、マイクロプロセッサ（図示せず）などを含む制
御部であり、その入出力インタフェイス（図示せず）の
入力端には操作パネル14及び用紙センサ24からの出力ラ
インが接続され、出力端は、ラインフィードモータ２及
びスペースモータ４の駆動回路25,26に接続されてい
る。

次に、上記実施例の動作を、第６図の制御フロー図及
び第７図の動作説明図をも参照しつつ説明する。なお、
第６図のｓはステップを示し、第７図の及びは、キ
ャリア11の移動範囲の両端位置を示す。

まず、第４図の矢印Ｂに示されるように、プラテン１
の後方から印字用紙を入れる。そして、操作パネル14の
用紙セットボタンを押す。これによって用紙セット処理
がスタートする。

すると、s1で、スペースモータ４が駆動されて、キャ
リア11が第１のポジション（第６図の）にセットされ
る。印字ヘッド３はキャリア11に設けられているから、
キャリア11と共に第１のポジションにセットされる。
この第１のポジションは、第７図に示されるように、
使用される最小幅の用紙（例えば葉書）10aが最も左側
に寄せられてセットした際に、その用紙10aの右辺より
も印字ヘッド３が左側にくる位置であり、用紙ガイド12
が用紙10aを押えられると共に、マスク孔21aが用紙10a
の右端に引っかからない。

次に、s2でラインフィードモータ２を駆動してプラテ
ン１を回転させ、プラテン１に印字用紙を巻き付ける。
そして、用紙センサ24が印字用紙の先端を検出した後、
プラテン１を所定回転させて、ラインフィードモータ２
を停止させる。この停止位置は、用紙先端が印字ヘッド
３とプラテン１との間のマスク孔21aを通過した位置で
あり、例えば第４図のＣに示される位置である。

そして、次にs4で、スペースモータ４を駆動して、キ
ャリア11を第２のポジション（第７図の）に移動させ
る。これによって印字ヘッド３も第２のポジションに
移動する。この第２のポジションは、第１のポジション
により右寄りであり、幅の狭い印字用紙をセットしたと
きに、用紙ガイド12の左端部付近で用紙の右端部を押え
ることができると同時に、幅の広い用紙がセットされた
時に、その用紙の中央に近い部分を押えることが出来る
位置である。

このようにしてキャリア11を第２のポジションに固定
して、s5でラインフィードモータ２を所定回転させ、印
字用紙を１行目の印字位置にセットする。この位置は、
第２図に示されるように、用紙先端がベイルローラ６と
プラテン１との間を通過して、用紙がその間に挟まれる
状態となる位置である。

なお、上記実施例は、本発明をプリンタに適用した例
を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
タイプライタその他の印刷装置に適用することができ
る。また、プラテンは回動駆動されることなく、平面を
有する固定プラテンであってもよい。

〔発明の効果〕

本発明の印刷装置によれば、印刷媒体の先端が印字ヘ
ッドとプラテンとの間を通過するまでは、キャリアを第
１のポジションに位置させて、幅狭の印刷媒体を用いた
ときにその角部がマスク孔など印字ヘッドの先端部分に
ひっかからないようにすることができる。そして、印刷
媒体の先端が印字ヘッドとプラテンとの間を通過した
ら、キャリアを第２のポジションに移動させて、幅広の
印刷媒体を用いたときにもその中央寄りをガイド手段で
押えて、印刷媒体をベイルなどにひっかからないように
通過させることができる。このように本発明によれば、
プラテンに印刷媒体をセットする際の媒体ジャムの発生
を防止することができる優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理図、第２図は実施例のプリンタの斜視図、第３図は実施例の主要部平面図、第４図は実施例の主要部側面図、第５図は実施例の主要部分解斜視図、第６図は実施例の制御フロー図、第７図は実施例の動作説明図である。図中、１……プラテン、３……印刷ヘッド（印字ヘッド）、４……スペースモータ、５……制御手段、 11……キャリア、 12……ガイド手段（用紙ガイド）。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】プラテン（１）と、印刷媒体を上記プラテン（１）にガイドしその一部分に
開口（21a）を有するガイド手段（12）と印刷媒体に印
刷を行う印刷ヘッド（３）とが取り付けられて上記プラ
テン（１）に沿って移動可能に設けられたキャリア（1
1）と、上記キャリア（11）を上記プラテン（１）に沿って移動
させるスペースモータ（４）と、上記プラテン（１）に印刷媒体をセットする際に、印刷
媒体の先端が上記印刷ヘッド（３）とプラテン（１）と
の間を通過するまでは上記キャリア（11）を第１のポジ
ションに位置させ、印刷媒体の先端が上記印刷ヘッド
（３）とプラテン（１）との間を通過した後は上記キャ
リア（11）を、上記第１のポジションと異る第２のポジ
ションに移動させるように、上記スペースモータ（４）
の動作を制御する制御手段（５）とが設けられ、上記第１のポジションは、上記開口（21a）が印刷媒体
の左右両端の内側にくる位置であり、上記第２のポジションは、幅の狭い印刷媒体がセットさ
れた時にはその印刷媒体の一端が上記ガイド手段（12）
の一端で押さえられ、幅の広い印刷媒体がセットされた
時にはその印刷媒体の中央付近が上記ガイド手段（12）
で押さえられる位置であることを特徴とする印刷装置。