JP2757888B2 - プリンタ制御システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプリンタ制御システムに関し、特に種々の幅
を有する帳票を自動装填するのに好適な、プリンタ制御
システムに関する。 〔従来の技術〕 従来、帳票をプラテンに巻付けて使用するシリアルプ
リンタにおいて、帳票のセット時の操作性を向上させる
目的で、操作パネル上のキー押下等によりプラテンノブ
を回すことなく、ワンタッチで帳票を自動装填するタイ
プの装置としては、帳票セット時に帳票のガイド機能を
有する用紙ガイドを備えた印字ヘッドキャリアの停止位
置を固定としたものが知られている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記装置においては、以下に説明する
如き問題があった。 第４図（Ａ）は従来の一般的なシリアルプリンタにお
ける帳票セットに関係する機構部の斜視図であり、同
（Ｂ）は同（Ａ）の矢印Ｓ方向からの側面図である。 帳票セット時、オペレータは帳票を単票ガイド11上に
セットした後、操作パネルのキー押下等により帳票を印
字位置まで自動装填するための動作を起動する。起動後
は、ペーパベール５をオープン状態（5Aで示される位
置）にし、プラテン１を図示されていない改行モータに
より駆動して、プラテンと用紙送りローラ10,同９とに
より、上記帳票を用紙ガイド12に沿って搬送する。 更に搬送を続け、帳票は印字ヘッドキャリア２に固定
された用紙ガイド４に沿って搬送され、第１印字位置ま
で搬送された後に、改行モータによるプラテン１の駆動
を停止し、ペーパベール５をクローズ状態（５で示され
る位置）にし、帳票を押さえる。 なお、第４図（Ａ）中の帳票６の如く、帳票が大きい
場合は、印字ヘッドキャリア２を、帳票６のほぼ中央に
位置させ、用紙ガイド４で該帳票６の中央部を押さえる
ように制御する必要がある。さもないと、例えば、印字
ヘッドキャリア２が点線で示した2Aの位置にある場合に
は、帳票６の右端部が自重により、第４図（Ｂ）に6Bで
示される如く、ペーパベール5Aの位置より外側にはみ出
してしまい、ペーパベールを５の位置に復帰させても、
帳票６を押さえられず、正しい帳票のセットが行われな
いことになる。 一方、帳票セット時の印字ヘッドキャリア２の位置
を、幅のある程度大きな帳票について考慮した、前記２
で示される位置に固定した場合には、第４図（Ａ）中の
帳票6Aの如く、幅の小さい帳票のセットができないとい
う問題がある。 従って、種々の幅の帳票セット時の印字ヘッドキャリ
ア２の位置は、帳票の幅に対応させて、適切な位置に可
変とすることが必要となって来る。 その意味で、前述の従来のプリンタ装置は、例えば、
A4〜B4サイズの如き、代表的な幅の帳票については考慮
されていたが、葉書の縦やA5サイズの縦の如く幅の小さ
い帳票や、A3サイズの横の如く幅の大きな帳票まで、広
い範囲にわたってサポートできるようには考慮されてい
なかった。 なお、特開昭59-156776号公報に記載されている如
き、単票インサータの用紙ガイドを用紙幅に合わせて自
動的に制御するものも知られているが、このタイプはプ
ラテン巻付け方式のプリンタには適さないし、用紙ガイ
ドを駆動するための特別な手段を必要とするものであっ
た。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、従来の、帳票をプラテンに巻付けて使
用するシリアルプリンタにおける、上述の如き問題を解
消し、オペレータの負担を増すことなしに、かつ、コス
トを上昇させることなしに、葉書の縦の如き幅の小さな
帳票からA3サイズの横の如き幅の帳票まで、広い範囲に
わたって帳票の自動装填を可能にする、プリンタ制御シ
ステムを提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明の上記目的は、帳票をプラテンに添わせて移動
させ印字するシリアルプリンタと、該プリンタを制御す
るプリンタ制御装置とから構成されるプリンタ制御シス
テムにおいて、前記プリンタ制御装置に前記帳票の幅を
規定する複数の種別情報を表示する手段とこの表示され
た複数の種別情報の中から前記シリアルプリンタにセッ
トすべき帳票の種別情報を選択的に入力する手段を設け
るとともに、前記シリアルプリンタに、帳票セット時に
おける帳票のガイド機能を有する用紙ガイドを備えた印
字ヘッドキャリアの位置を、前記プリンタ制御装置から
入力される帳票の種別情報を対応して該帳票の幅方向に
可変とするキャリア駆動手段を設け、前記プリンタ制御
装置は、該プリンタ制御装置に入力される帳票の種別情
報に基づいて、前記シリアルプリンタにキャリア駆動制
御情報を発行し、前記シリアルプリンタは、前記帳票の
セット動作前に、前記キャリア駆動制御情報に基づいて
前記キャリア駆動手段を駆動する如く構成したことを特
徴とするプリンタ制御システムによって達成される。 〔作用〕 本発明に係るプリンタ制御システムにおいては、上述
の如く構成したことにより、オペレータは、プリンタ制
御装置側から入力するのみで良く、シリアルプリンタ側
で、オペレータが入力した帳票の種別情報に対応して予
め定められている位置に印字ヘッドキャリアをセットす
ることが可能になり、種々の帳票の自動装填が可能にな
るという効果が得られるものである。なお、プリンタ制
御装置とシリアルプリンタとの間で、予め、帳票の種別
に対応する幅の情報を通知するコマンドを定義すること
が必要であることは言うまでもないことである。 帳票のセット時には、オペレータが選択した帳票の種
別に応じて、これに対応する上記コマンドがプリンタ制
御装置からシリアルプリンタに向けて発行される。これ
を受けて、シリアルプリンタは、上記コマンドに対応す
る位置に印字ヘッドキャリアを移動後、帳票のセット動
作を行う。 これにより、シリアルプリンタに用紙幅センサを備え
なくても、種々の幅の帳票の自動装填が可能となるとと
もに、装置のコストの上昇を抑制することが可能にな
る。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、以下の説明においては、先に従来技術の説明
に用いた第４図を、必要に応じ引用して説明を行う。 第２図は本発明の一実施例を示す、プリンタ装置と該
プリンタ装置を制御するプリンタ制御装置から成るシス
テムの構成図である。図において、13はプリンタ制御装
置、14はシリアルプリンタの制御回路であり、該制御回
路14は、印字ヘッドキャリアの駆動源であるキャリアモ
ータ17と、用紙送りのためのLF（ラインフィード）モー
タ18と、前記ペーパベール５の開閉のためのマグネット
20とを、ドライバ15,16,19を介して制御する。 また、シリアルプリンタは上記プリンタ制御装置13
と、信号線21を介して接続されている。 上記プリンタ制御装置13とシリアルプリンタの制御部
14との間では、第３図に示す如き制御コマンドが定義さ
れている。第３図（Ａ）のESC−Ｓは単票給紙コマンド
で、普通用紙（A4単票等）のセット時に用いられる。同
図（Ｂ）のESC−Ｔは葉書給紙コマンドで、葉書用紙の
セット時に用いられる。また、同図（Ｃ）のESC−Ｖは
吸入中の帳票を排出するときに用いられる排出コマンド
である。 第１図は帳票に印字を行う際の制御フローを、プリン
タ制御装置とシリアルプリンタに関して記述したもので
ある。以下、第１図に従って、本実施例のシステムにお
ける動作の説明を行う。 プリンタ制御装置側では、印字起動に先立ち、帳票の
選択を、CRT画面のガイダンス表示等の方法で、オペレ
ータに行わせる。オペレータが普通用紙を選択した場合
には（ステップ31）、前記単票給紙コマンドESC−Ｓを
シリアルプリンタに送信し（ステップ32）、葉書用紙を
選択した場合には（ステップ31）、前記葉書給紙コマン
ドESC−Ｔをシリアルプリンタに送信する（ステップ3
3）。 シリアルプリンタ側では、上記単票給紙コマンドESC
−Ｓを受信すると、ドライバ15を介して前記キャリアモ
ータ17を制御して印字ヘッドキャリア２を第４図に示し
たP2の位置に移動させ、ドライバ19を介して前記マグネ
ット20をオンにしペーパベール５をオープン状態（5Aで
示される）にする。 次に、ドライバ16を介して前記LFモータ18を起動し帳
票をセット位置まで吸入する。そして、LFモータ18を停
止させ、上記マグネット20をオフし、ペーパベール５を
クローズ状態にする。 また、前記葉書給紙コマンドESC−Ｔを受信した場合
には、印字ヘッドキャリア２を、第４図に示したP1の位
置に移動させ、以下、上と同様の制御を行う。 以上述べた給紙動作を終了すると、プリンタ制御装置
13は、印字データを送信し、シリアルプリンタに印字を
行わせ、印字終了の場合、前記排出コマンドESC−Ｖを
送信し、帳票の排出を行わせる。上記説明中に述べた印
字ヘッドキャリア２の位置P1,P2は、使用する帳票の幅
に応じて適宜設定されるものである。 上記実施例によれば、帳票セット時の印字ヘッドキャ
リアの位置を、帳票の幅に対応した位置に移動させ、帳
票の給紙を行わせることにより、簡単な構成で、種々の
幅の帳票の自動装填が可能になり、操作性を向上させる
という効果がある。 また、上記実施例においては、単票用紙を用いる例を
示したが、連続用紙を用いる場合にも同様の制御が可能
である。 〔発明の効果〕 以上述べた如く、本発明によれば、オペレータの負担
を増すことなしに、かつ、コストを上昇させることなし
に、葉書の縦の如き幅の小さな帳票からA3サイズの横の
如き幅の大きな帳票まで、広い範囲にわたって帳票の自
動装填を可能にする、プリンタ制御システムを実現でき
るという顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例を示す制御のフローチャー
ト、第２図は本発明の一実施例を示す、プリンタ装置と
該プリンタ装置を制御するプリンタ制御装置から成るシ
ステムの構成図、第３図（Ａ）〜（Ｃ）は定義されてい
る制御コマンドを示す図、第４図（Ａ）はシリアルプリ
ンタにおける帳票セットに関係する機構部の斜視図、同
（Ｂ）は同（Ａ）の矢印Ｓ方向からの側面図である。 1:プラテン、2:印字ヘッドキャリア、3:印字ヘッド、4:
用紙ガイド、5:ペーパベール、6:帳票、9,10:用紙送り
ローラ、11:単票ガイド、12:用紙ガイド、13:プリンタ
制御装置、14:プリンタの制御部、15,16,19:ドライバ、
17:キャリアモータ、18:LFモータ、20:マグネット。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．帳票をプラテンに添わせて移動させ印字するシリア
   ルプリンタと、該プリンタを制御するプリンタ制御装置
   とから構成されるプリンタ制御システムにおいて、前記
   プリンタ制御装置に前記帳票の幅を規定する複数の種別
   情報を表示する手段とこの表示された複数の種別情報の
   中から前記シリアルプリンタにセットすべき帳票の種別
   情報を選択的に入力する手段を設けるとともに、前記シ
   リアルプリンタに、帳票セット時における帳票のガイド
   機能を有する用紙ガイドを備えた印字ヘッドキャリアの
   位置を、前記プリンタ制御装置から入力される帳票の種
   別情報に対応して該帳票の幅方向に可変とするキャリア
   駆動手段を設け、前記プリンタ制御装置は、該プリンタ
   制御装置に入力される帳票の種別情報に基づいて、前記
   シリアルプリンタにキャリア駆動制御情報を発行し、前
   記シリアルプリンタは、前記帳票のセット動作前に、前
   記キャリア駆動制御情報に基づいて前記キャリア駆動手
   段を駆動する如く構成したことを特徴とするプリンタ制
   御システム。