JP2533957B2 - 重送防止機能付きシ―ト給送装置 - Google Patents

重送防止機能付きシ―ト給送装置

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JP2533957B2
JP2533957B2 JP2070916A JP7091690A JP2533957B2 JP 2533957 B2 JP2533957 B2 JP 2533957B2 JP 2070916 A JP2070916 A JP 2070916A JP 7091690 A JP7091690 A JP 7091690A JP 2533957 B2 JP2533957 B2 JP 2533957B2
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sheet
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聡一 高田
治 涌田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、複写機およびプリンタなどにおける記録用
紙のようなシートを、１枚ずつ給送するようにした重送
防止機能付きシート給送装置に関する。
従来の技術 典型的な先行技術は第16図に示されている。第16図
（１）において、複写機における記録紙１は載置板２上
に積み重ねられており、それらのシートのうち、最も下
のシートは、給送用張架ベルト３に真空吸着され、給送
方向４に給送され、一対の給送ローラ５に挟持され、さ
らに給送される。ベルト３は多数の空気通過孔を有して
おり、真空吸引箱６は負圧とされ、これによって積み重
ねられている記録紙のうち、最も下の記録紙が、ベルト
３に、上述のように真空吸着される。この最も下の記録
紙とそれよりも上の第２枚目以降の残余のシートとは、
空気流形成手段７のノズル孔８から噴射される空気流に
よって、上下に分離され、記録紙が１枚ずつ給送され
る。ベルト３によって真空吸着されて給送される記録紙
が、ローラ５によって挟持されてさらに給送されると、
ベルト３の回転が休止され、シートはローラ５のみの働
きによって、給送される。
発明が解決すべき課題 このような先行技術では、第16図（１）で示される初
期の状態で、ベルト３が回転駆動され、最も下の記録紙
が給送方向４に給送され、その後第16図（２）で示され
るように参照符P1で示される最も下のシートがローラ５
によって挟持されて搬送されることが可能になった時点
で、上述のようにベルト３が休止される。このベルト３
が回転駆動されている状態において、最も下の記録紙P1
の休止方向上流側の端部（すなわち後端部）P1aと、固
定位置に設けられている載置板２の休止方向４の下流側
の端部2aとの間に間隔Ｗが生じると、その間隔Ｗにおい
て下から第２枚目の記録紙P2がベルト３に接触して吸着
され、給送方向に最も下の記録紙P1とともに給送されて
しまう。載置板２の端部2aから給送方向下流側に露出し
ているベルト３の記録紙給送のために働く給送有効長W1
は、大サイズおよび坪量の大きな記録紙のために必要と
する大きな搬送力を得る必要があることを考慮し、また
このベルトとローラ５との給送方向に沿う距離、および
記録紙１の最小サイズ長さによって定められる。
先行技術ではこの給送有効長W1が固定であるので、大
サイズおよび大坪量の記録紙の給送に着目して、その給
送有効長W1を長く設定すると、小サイズの記録紙を給送
するとき、記録紙がローラ５によって給送され始める前
に、上述のように第２枚目の記録紙P2が、ベルト３の給
送有効長W1の範囲における最も下の記録紙P1に覆われて
いない部分Ｗに吸着されてしまい、記録紙の重送が生
じ、あるいは、第２枚目の記録紙が給送方向４にわずか
に送られた状態となり、その状態で、次に記録紙を給送
する際に、ノズル孔９から噴射される空気によって記録
紙の上下の分離が確実に行われず、重送が生じてしま
う。
これとは逆に小サイズの記録紙の給送に着目して、ベ
ルト３の給送有効長W1を短く設定すると、大サイズおよ
び大坪量の記録紙を給送するための搬送力が不足とな
り、大サイズおよび大坪量の記録紙の給送不良が生じ
る。したがって先行技術では、給送可能な記録紙などの
シートのサイズが限定されるという問題がある。
本発明の目的は、各種のサイズを有するシートを、１
枚ずつ給送し、重送を防止することができるようにした
重送防止機能付きシート給送装置を提供することであ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、（ａ）複数のシートが積み重ねられて配置
される載置板と、 （ｂ）第１給送手段であって、 （b1）シートの上方に配置され、シートの給送方向に
沿って延び、多数の空気通過孔が形成され、最も上のシ
ートを給送する給送面を形成するほぼ水平な下張架部分
を有する給送用張架ベルトと、 （b2）前記ベルトを、下張架部分が給送方向に走行す
るように駆動する駆動手段と、 （b3）下張架部分の前記給送面の直上に配置され、下
方に開放した真空吸引箱とを有する第１給送手段と、 （ｃ）第１給送手段の給送方向下流側に配置され、第
１給送手段からのシートをさらに給送する第２給送手段
と、 （ｄ）第２給送手段のシートの給送に関連して、第１
給送手段の前記駆動手段を休止させる休止手段と、 （ｅ）シートと前記ベルトの下張架部分との間に配置
され、前記ベルトの前記給送面の給送方向上流側の領域
を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆って、次
のシートの前記ベルトによる給送を阻止するカバー部材
とを含むことを特徴とする重送防止機能付きシート給送
装置である。
また本発明は、（ａ）複数のシートが積み重ねられて
配置される載置板と、 （ｂ）第１給送手段であって、 給送方向に沿って延び、載置板上のシートを給送する
給送用張架ベルトと、 ベルトを駆動する駆動手段とを有する第１給送手段
と、 （ｃ）第１給送手段の給送方向下流側に配置され、第
１給送手段からのシートをさらに給送する第２給送手段
と、 （ｄ）第２給送手段のシートの給送に関連して、第１
給送手段の前記駆動手段を休止させる休止手段と、 （ｅ）第１給送手段のベルトの給送面の給送方向上流
側の領域を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆
い、次のシートの前記ベルトによる給送を阻止するカバ
ー部材とを含み、 （ｆ）第１給送手段によってシートの給送を開始して
から、そのシートが第２給送手段によって給送されるま
での予め定める時間を刻時動作するタイマとを含み、 （ｇ）前記休止手段は、タイマの出力に応答して、前
記第１給送手段の前記駆動手段を休止させることを特徴
とする重送防止機能付きシート給送装置である。
また本発明は、（ａ）複数のシートが積み重ねられて
配置される載置板と、 （ｂ）第１給送手段であって、 給送方向に沿って延び、載置板上のシートを給送する
給送用張架ベルトと、 ベルトを駆動する駆動手段とを有する第１給送手段
と、 （ｃ）第１給送手段の給送方向下流側に配置され、第
１給送手段からのシートをさらに給送する第２給送手段
と、 （ｄ）第２給送手段のシートの給送に関連して、第１
給送手段の前記駆動手段を休止させる休止手段と、 （ｅ）第１給送手段のベルトの給送面の給送方向上流
側の領域を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆
い、次のシートの前記ベルトによる給送を阻止するカバ
ー部材とを含み、 （ｆ）第２給送手段の下流側に、その第２給送手段に
よって給送されるシートを検出するシート検出手段とを
含み、 （ｇ）前記休止手段は、シート検出手段の出力に応答
して、第１給送手段の前記駆動手段を休止させ、 （ｈ）カバー部材の給送方向下流側の端部と、シート
検出手段との間の給送経路の距離W2は、給送されるべき
シートの長さ以下に定められることを特徴とする重送防
止機能付きシート給送装置である。
作 用 請求項１〜３の本発明に従えば、載置板上に複数のシ
ートが積み重ねられており、第１給送手段の給送用張架
ベルトによって、その積み重ねられているシートのう
ち、最も下または最も上のシートが給送され、この第１
給送手段の下流側に配置された第２給送手段によって、
シートがさらに給送され、この第２給送手段によって単
１枚のシートが給送されているときに前記ベルトを駆動
する駆動手段を休止させ、これによってシートが第２給
送手段のみによって搬送される。したがってこの第１給
送手段のベルトが停止している状態では、単１枚のシー
トは第２給送手段によって給送され、このときベルト給
送面の給送方向上流側の領域を覆うカバー部材の給送方
向下流側の端部と、第２給送手段によって給送されてい
るシートの給送方向上流側の端部との間に、給送方向に
沿って間隔が生じても、下から第２枚目のシートが給送
されることはない。
カバー部材は、ベルトの給送面の給送方向上流側の領
域を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆い、し
たがって最も下または最も上のシートが第１給送手段の
ベルトの駆動によって給送されている状態で、カバー部
材の給送方向下流側の端部と、その給送されている最も
下または最も上のシートの給送方向上流側の端部との間
に給送方向に沿う隙間が生じることを防ぐことができ、
これによって、次のシートのベルトによる給送を阻止す
ることが可能となる。このようにして、シートの給送方
向の長さが異なり、したがってサイズの異なる各種のシ
ートを、１枚ずつ確実に給送することが可能であり、重
送防止を達成することができる。
さらに請求項１の本発明に従えば、カバー部材は、載
置板上に積み重ねられたシートと、そのシートの上方に
配置される給送用張架ベルトの下張架部分との間に配置
されるので、真空吸引箱によって前記ベルトの下張架部
分の給送面がその真空吸引箱の内方へ撓むことがあって
も、その下張架部分がカバー部材に当接することがな
い。したがって前記ベルトの下張架部材とカバー部材と
の両者間での摩擦抵抗が生じることはなく、したがって
ベルトを駆動する駆動手段の駆動力を大きくする必要が
ない。しかも前記ベルトの下張架部材がカバー部材に当
接することはないので、そのベルトの摩擦による摩耗を
確実に防止することができる。
しかも請求項１の本発明に従えば、第１給送手段は、
載置板上に積み重ねられたシートよりも上方に設けら
れ、この場合、第１給送手段は、多数の空気通過孔を有
するベルトのほぼ水平な下張架部分の直上に、下方に開
放した真空吸引箱を設け、これによって積み重ねられた
シートのうち、最も上のシートを１枚だけぴったりと真
空吸引して給送することができる。
また請求項２の本発明に従えば、第２給送手段によっ
て給送されるシートを、シート検出手段によって検出す
る代りに、第１給送によってシートの給送を開始してか
ら、そのシートが第２給送手段によって給送手段される
までの予め定める時間をタイマによって刻時動作させ、
このタイマの出力に応答して、前記休止手段は、第２給
送手段によってシートが給送されている状態で、第１給
送手段の駆動手段を休止してベルトを停止する。
請求項３の本発明に従えば、第１給送手段によって給
送されるシートを、その下流側に設けられた第２給送手
段によってさらに給送し、この第２給送手段によって給
送されるシートを、シート検出手段によって検出し、こ
のシート検出手段によって、第２給送手段から給送され
るシートを検出したとき、第１給送手段の駆動手段を休
止して、ベルトを停止させる。これによってカバー部材
の給送方向下流側の端部と、第１給送手段によって給送
されるシートの給送方向上流側の端部との間に間隔が生
じ、これによって次のシートがベルトに接触しても、こ
のベルトは停止した状態であるので、そのベルトに接触
している次のシートが給送されることはない。
さらに請求項３の本発明に従えば、カバー部材の休止
方向下流側の端部と、第２給送手段によって給送されて
いるシートを検出するシート検出手段との間の給送経路
の距離は、給送されるべきシートの長さ以下に定められ
る。したがってシート検出手段によってシートが検出さ
れたときには、そのシートの給送方向上流側の端部は、
カバー部材の給送方向下流側の端部に重なっているか、
または同一位置にあり、したがってこの状態で第１給送
手段の駆動手段を休止してベルトを停止することによっ
て、第２給送手段によってシートがさらに給送されてカ
バー部材の給送方向下流側端部と、その給送されている
シートの給送方向上流側の端部との間に間隔が生じるこ
とによって、次のシートが第１給送手段のベルトに接触
しても、そのベルトは停止されたままであるので、次の
シートの給送が行われることはない。
第１給送手段に備えられているベルトは、上述のよう
に真空吸着することができる構成となっていてもよいけ
れども、また他の実施例として、そのベルトの外周面
に、給送されるべきシートとの摩擦係数が大きくなるよ
うに、多数の微細な凹凸を形成してもよく、このように
すれば、真空吸引箱などを必要とせず、構成の小形化を
図ることができる。
実施例 第１図は本発明の一実施例の縦断面図である。この重
送防止機能付き記録紙給送装置10は、第２図に示される
複写機11のいわゆる中間トレイ12として用いられる。複
写が行われるべき記録紙は１枚ずつ、記録紙供給手段13
から供給され、搬送経路14を経て、直円筒状の感光体15
の転写領域16に導かれる。循環式自動原稿供給手段17
は、原稿を読取領域18に導き、この原稿像は、光学手段
19によって感光体15の露光領域20に結像され、こうして
主コロナ放電器21によって帯電された感光体15の領域に
原稿の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段
20によってトナー像に顕像化され、転写領域16を通る記
録紙の一方表面に転写され、その後定着手段23において
定着される。記録紙の他方の表面にもまた複写を行うた
めに、定着手段23において一方表面が定着された記録紙
は搬送経路24を経て、またさらにスイッチバック経路25
を経て中間トレイである本発明に従う給送装置12に一
旦、積み重ねられて堆積される。この給送装置12からの
記録紙は、搬送経路26および14を経て、再び転写領域16
に導かれ、記録紙の他方表面に他の原稿が複写される。
こうして両面複写された記録紙は定着手段23によって定
着され、排出ローラ28からトレイ29に排出されて、受け
られる。
第３図は記録紙給送装置10の簡略化した平面図であ
り、第４図はこの記録紙給送装置10を給送方向下流側
（すなわち第１図および第３図の右方）から見た正面図
である。これらの図面を参照して、参照符30で示される
複数の記録紙は、載置板31上に積み重ねられて載置され
る。第１給送手段32は、載置板31上に積み重ねられてい
る記録紙30のうち、最も下の記録紙30aを給送方向33に
給送する。この第１給送手段32の給送方向33の下流側
（第１図および第３図の右方）には、第１給送手段32か
ら給送される記録紙を、さらに給送するための第２給送
手段34が配置される。この第２給送手段34は、上下に配
置されて記録紙を挟持して給送する一対のローラ35,36
と、記録紙を案内する案内部材37,38とを有する。
載置板31は、幅方向（第３図の上下方向）の中央位置
を通る対称面40に関して左右対称に構成され、その載置
板31は、ほぼ水平な中央載置部41と、その中央載置部41
から幅方向両側方向に延びる側載置部42,43とを有す
る。中央載置部41の給送方向の下流側の端部には、切欠
き44が形成されている。この切欠き44には、第１給送手
段32が臨む。側載置部42,43は、中央載置部41から幅方
向両側方に遠去かるにつれて、上方に傾斜しており、中
央載置部41と側載置部42,43との境界45,46は給送方向33
に平行である。
第１給送手段32は、給送用張架ベルト47が幅方向に複
数（この実施例では３）隣接して配置されており、これ
らのベルト47は無端状であり、その上張架部分47aはほ
ぼ水平であり、この実施例では、給送方向33の下流側に
なるにつれてわずかに上向きに傾斜している。載置板31
もまた同様にして、給送方向33の下流側になるにつれて
上方となるように傾斜しており、こうして、積み重ねら
れた記録紙30の給送方向上端部が後端規制部材48に当接
して揃えられる。ベルト47は、多数の空気通過孔49を有
し、給送方向33に沿って延びる。このベルト47は、給送
方向前後に間隔をあけて設けられたローラ51,52に巻掛
けられ、これらのローラ51,52は、後述のモータ53（後
述の第８図参照）によって駆動される。ベルト47の上張
架部分47aの直下には、上方に開放した真空吸引箱55が
配置される。この真空吸引箱55は、ファンによって吸引
され、その真空吸引箱55内部空間56は負圧とされ、たと
えば−40〜50mmH2Oである。
第２給送手段34のローラ35,36は、モータ57（後述の
第８図参照）によって駆動される。載置板31上に積み重
ねられている記録紙30を上下に分離して最も下の記録紙
30aだけが１枚ずつ給送されるようにするために、空気
流形成手段58が設けられる。この空気流形成手段58は、
ベルト47よりも上方で、載置板31の給送方向33下流側に
配置されており、前記対称面42に関して左右対称に各位
置から空気流61,62;63,64を第１給送手段32のベルト47
の上張架部分47aに向けて、かつ積み重ねられた記録紙3
0の端部付近に向けて、それぞれ噴射する。空気流61,62
は、載置板31の幅方向に偏平であり、各空気流61,62は
複数（この実施例では３）のノズル65,66;67,68;69,70
が対称面40に関して対称に配置されている。幅方向中央
寄りのノズル67〜70は、給送方向33の上流（第３図の左
方）になるにつれて幅方向外方に空気を噴射する。幅方
向外方寄りのノズル65,66は、給送方向33に平行に空気
を噴射する。このノズル65,66は、前記境界45,46付近に
位置している。ノズル65〜70から噴射される空気は、太
い矢印で示されている。こうして空気流61,62は、その
中心線71,72に集束し、したがって積み重ねられた記録
紙30内でその集束した空気流は上下に膨らみ、これによ
って最も下の記録紙30aと残余の記録紙とが上下に確実
に分離する。記録紙30の幅が大きいときには、空気流6
3,64がノズル73,74から噴射され、前述の空気流61,62と
ともに、そのような幅の大きいシートの上下の分離を確
実に行うことができる。ノズル65,66が前記境界45,46付
近に設けられていることによって、第１給送手段32のベ
ルト47の上張架部分47aにぴったりと真空吸引された最
も下の記録紙30aと残余の真空吸引されない記録紙との
間にその境界45,46付近で隙間が生じ、この隙間に、集
束される空気流61,62が吹込まれて、記録紙の上下の分
離を一層確実に行うことができる。
第２給送手段34の下流側には、その第２給送手段34に
よって給送される複写紙30を検出するシート検出手段76
が設けられる。この検出手段76は、たとえば記録紙に接
触する接触片77と、この接触片77の角変位によってスイ
ッチング態様が変化するマイクロスイッチ78とによって
実現することができる。
カバー部材79は、載置板31とベルト47の上張架部分47
aとの間に介在されており、ベルト47の給送面である上
張架部分47aの給送方向33上流側の領域Ａ（第３図参
照）を、その領域Ａの給送方向の長さを調整可能にして
覆う。カバー部材79には、取付片80が固定されており、
この取付片80はワイヤ81に連結される。ワイヤ81はプー
リ82,83に巻掛けられており、このワイヤ81はパルスモ
ータ84によって駆動されるプーリ85に巻掛けられる。こ
うしてパルスモータ84が駆動されることによって、カバ
ー部材79は、切欠き44に臨んで、ベルト47の上張架部分
47aの給送方向上流側の領域Ａを覆う。カバー部材79
は、記録紙30とベルト47の上張架部分47aとの間に配置
されているので、上張架部分47aが後述の真空吸引箱55
の内部空間56側に第１図の下方に吸引されて撓んだとし
ても、その上張架部分47aはカバー部材79に当接するこ
とはしない。したがってカバー部材79と上張架部材47a
との両者間での摩擦抵抗が生じることによるベルト47の
駆動力を大きくする必要がなく、しかもベルト47の摩擦
による摩擦を確実に防止することかできる。このことは
後述の第12図および第13図に示される各実施例において
も、カバー部材79が、真空吸引箱55の内部空間56側に撓
んだベルト47の下張架部分47bに当接することはなく、
このような各実施例においても上述の効果を達成するこ
とができる。
ノズル65〜70,73,74は、ファンから圧縮空気が供給さ
れるダクト86に連結される。
第５図は、記録紙供給手段13の簡略化した斜視図であ
る。記録紙30は水平な支持板87上に積み重ねられて載置
されており、最も上の記録紙は給送手段88によって給送
方向89の方向に給送されて搬送経路14にもたらされる。
この支持板87はワイヤ90に連結され、ワイヤ90は複数の
プーリ91に巻掛けられ、このワイヤ91はプーリ92に連結
され、プーリ92はモータ93によって駆動される。積み重
ねられた記録紙30の最も上の記録紙の位置は、検出器94
によって検出され、この最も上の記録紙の位置が一定と
なるように、モータ93が駆動される。記録紙30の両側部
は、一対の側端規制板95,96によって揃えられる。この
側端規制板95,96には、ラック97,98が固定され、これら
のラック97,98は支持板87に回転自在に設けられたピニ
オン99に噛合う。したがって側端規制板95,96は、記録
紙30の幅方向中央位置を一定の予め定める位置に定めた
状態で、給送されることができる。側端規制板95の幅方
向の位置はサイズ検出手段100によって検出される。こ
のサイズ検出板100によって、記録紙30の幅、したがっ
てその給送方向33,89の長さを検出することができる。
記録紙30は予め定める規格化された寸法形状を有してお
り、したがって上述のように記録紙30の幅を検出手段10
0によって検出することによって、その給送方向の長さ
を知ることができる。
第６図は、第１図〜第５図に示される実施例の電気的
構成を示すブロック図である。処理回路101はたとえば
マイクロコンピュータなどによって実現され、記録紙検
出手段76およびサイズ検出手段100の出力に応答し、ま
た操作者が操作する複写釦102の出力を受信し、これに
よって第１および第２給送手段32,34の各モータ53,57を
制御し、さらにまたカバー部材79を駆動するモータ84を
制御する。
第７図は、第６図に示される処理回路101の動作を説
明するためのフローチャートである。記録紙供給手段13
からの記録紙の両面に複写をするにあたっては、まず一
方の表面が複写された記録紙30が、本件給送装置10に、
第１図の矢符103で示されるように、送込まれ、衝突板1
04に衝突し、載置板31およびカバー部材79、さらには第
１給送手段32のベルト47の上張架部分47aに乗載されて
積み重ねられ、その記録紙30の後端部は後端規制部材48
によって揃えられる。第７図はステップa1からステップ
a2に移り、記録紙供給手段13における記録紙30の幅、し
たがってそのサイズを検出手段100によって検出して決
定する。これによって記録紙30の給送方向33,89の長さ
を知ることができ、これに応じて、モータ84が駆動され
て、カバー部材79が給送方向33の前後に駆動変位調整さ
れる。
この状態で複写釦102が操作されると、そのことはス
テップa4において判断され、ステップa5に移る。これに
よって第１および第２給送手段32,34のモータ53,57が駆
動される。したがって積み重ねられている記録紙30の最
も下の記録紙30aは、ベルト47の上張架部分47aに真空吸
着された状態で、空気流形成手段58からの空気流によっ
て上下に分離され、最も下の記録紙30aは、給送方向33
下流側に給送される。この記録紙30aがローラ35,36によ
って挟持されてさらに給送方向33の下流側に給送され
る。このローラ35,36によって挟持されて給送される記
録紙30aが紙検出手段76によって検出されたことがステ
ップa6において判断されると、第１給送手段32のモータ
53が休止され、ベルト47が停止される。第２給送手段34
のモータ57は駆動され続け、こうして記録紙30aはロー
ラ35,36によって挟持されて給送される。
本発明の考え方に従えば、カバー部材79の給送方向33
下流側の端部79aと、記録紙検出手段76との間の給送経
路の距離W2は、給送されるべき記録紙30の長さW3以下と
なるように、モータ84は、サイズ検出手段100の応力に
応答してカバー部材79を駆動する（W2≦W3）。したがっ
てローラ35,36によって給送される記録紙30aが記録紙検
出手段76によって検出された状態において、その記録紙
30aの給送方向上流側の端部（すなわち後端部）は、カ
バー部材79の端部79a上に重なっているか、または同一
位置にあり、このときちょうど、ベルト47が停止され
る。したがってこの記録紙30aが第２給送手段34によっ
てさらに給送され、これに応じて記録紙30aの後端部と
カバー部材79の端部79aとの間に間隔が生じ、したがっ
て下から第２枚目の記録紙がベルト47の上張架部分47a
に接触ないしは近接しても、ベルト47は上述のように停
止したままであるので、第２枚目の記録紙30が給送され
ることはなく、給送方向下流側にずれることはなく、上
張架部分47aに真空吸着されて停止される。このように
して、最も下の記録紙30aが１枚だけ、給送される。
本発明の他の実施例として第７図のステップa2におい
て、記録紙のサイズを、操作者がキー入力手段などの入
力手段を操作して処理回路101に直接に入力するように
してもよく、カバー部材79は、このような入力手段から
入力された信号に基づいて、移動される。
第８図は、本発明の他の実施例の電気的構成を示すブ
ロック図である。この実施例は前述の実施例に類似し、
対応する部分には同一の参照符を付す。この実施例で
は、前述の記録紙検出手段76が省略される。
第９図は、第８図に示される実施例の処理回路101に
おける動作を説明するためのフローチャートである。ス
テップb1〜ステップb4は、前述の第７図におけるステッ
プa1〜ステップa4と同様であり、サイズ検出手段100の
出力に応答してカバー部材79が移動され、この状態で複
写釦102が操作される。ステップb4からステップb5に移
り、複写釦102が操作され、その後、第１給送手段32に
よって最も下の記録紙30aが給送されるべき時刻になる
と、処理回路101に備えられているタイマが時刻動作を
ステップb5において開始する。ステップb6では、第１お
よび第２給送手段32,34のモータ53,57が駆動されて、第
１給送手段32から最も下の記録紙30aに給送され、その
後、第２給送手段34のローラ35,36によって挟持され
て、さらに給送される。タイマでは、予め定める時間が
設定されており、記録紙30aがローラ35,36によって挟持
されて給送されるようになった時間が経過したものと、
ステップb7において判断されると、処理回路101はステ
ップb8において第１給送手段32のモータ53を停止する。
こうして、第１および第２給送手段32,34が給送動作を
開始し、最も下の記録紙30aの後端部がカバー部材79の
端部79a上に重なっており、または同一位置付近となっ
ており、このときベルト47が停止されることによって、
第２枚目のシートがベルト47の上張架部分47aによって
給送されることが防がれる。こうして最も下の記録紙30
aだけが給送される。
第10図は本発明の一実施例の簡略化した断面図であ
り、第11図はその実施例の簡略化した分解斜視図であ
る。この実施例は、前述の実施例に類似し、対応する部
分には同一の参照符を付す。この実施例では、後端規制
部材48をカバー部材79に固定し、これらの各部材48,79
は給送方向33の前後に移動可能となっている。後端規制
部材48は支持部材111,112に固定されており、この支持
部材111,112にはラック113,114が形成され、これらのラ
ックはピニオン115,116に噛合う。ピニオン115,116は、
軸117に固定されており、モータ118によって駆動され
る。こうして後端規制部材48が給送方向33の前後に変位
可能である。
後端規制部材48には、積み重ねられるべき記録紙30を
案内する下案内部材119と上案内部材120とが設けられ
る。下案内部材119からはローラ121が突出し、また上案
内部材120からはこのローラ121に対向して接触するロー
ラ122が突出する。ローラ122はローラ121にばね力によ
って圧接され、こうしてローラ121,122によって挟持さ
れて記録紙30が矢符103の方向に差込まれる。ローラ121
を回転駆動するために、このローラ121に固定されてい
る回転軸123にはプーリ124が固定されており、もう１つ
のプーリ125との間にベルト126が巻掛けられ、プーリ12
5と一体的なプーリ127ともう１つのプーリ128との間に
はベルト129が巻掛けられる。プーリ124,125;127,128に
は、リンク130,131によって支持され、プーリ128は、モ
ータ132によって回転駆動され、プーリ128は、固定位置
に配置されて回転自在とされる。したがって、モータ11
8によって支持部材111,112、後端規制部材48、カバー部
材79、案内部材119およびローラ121が給送方向33の前後
に変位したとき、リンク130,131相互の角度が変化し、
この変位が許容され、しかもローラ121がモータ132の動
力によって、回転駆動されることができる。
このような実施例では、モータ118は、前述の実施例
のモータ84に代えても用いられ、サイズ検出手段100の
出力に応答する処理回路101によって、前述の実施例と
同様にして、後端規制部材48とカバー部材79とが一体的
に駆動されて、W2≦W3に定められる。
この実施例でもまた、空気流形成手段58によって、記
録紙30の上下の分離が行われる。
第12図は、本発明の他の実施例の断面図である。この
実施例は前述の実施例に部分的に類似するけれども、注
目すべきは、この実施例では、第１給送手段135は載置
板136上のシート30よりも上方に設けられている。この
第１給送手段135は、多数の空気通過孔を有し、かつ給
送方向33に沿って延びる無端状の給送用用張架ベルト47
がローラ51,52間に巻掛けられ、また前述の実施例と同
様にして真空吸引箱55が設けられる。この真空吸引箱55
は、ベルト47のほぼ水平な下張架部分47bの直上に配置
され、下方に開放している。カバー部材79は、ベルト47
の給送面を形成する下張架部分47bの給送方向33上流側
の領域Ａを、その領域Ａの給送方向33の長さを調整可能
に覆い、給送方向33の前後に移動可能に設けられる。こ
のカバー部材79は、前述の実施例と同様にしてモータ84
によって駆動変位される。
乗載板136上に積み重ねられている記録紙30の最も上
の記録紙30bは、検出手段138によって検出され、前述の
第５図に類似する構成によって、その最も上の記録紙30
bの位置が、一定位置に保たれる。その他の構成は、第
１図〜第７図の実施例に類似する。
載置板36上に積み重ねられている記録紙30を上下に分
離して、最も上の記録紙30bだけがベルト47の下張架部
分47bに真空吸着されるようにするために、空気流を形
成するめのノズル140が設けられ、またその積み重ねら
れている記録紙30を空気で浮揚する浮揚用ノズル141が
設けられる。空気流形成用ノズル140は、前述の空気流
形成手段58における構成に類似する。
第13図は、本発明のさらに他の実施例の断面図であ
る。この実施例は、前述の実施例に類似する。特にこの
実施例では、カバー部材79は後端規制部材48に固定され
ており、後端規制部材48の変位に応じて、カバー部材79
が変位する。その他の構成は、第12図の実施例に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付す。
第１給送手段に備えられているベルトは、上述のよう
に真空吸着することができる構成となっていてもよいけ
れども、また他の実施例として、そのベルトの外周面
に、給送されるべきシートとの摩擦係数が大きくなるよ
うに、多数の微細な凹凸を形成してもよく、このように
すれば、真空吸引箱などを必要とせず、構成の小形化を
図ることができる。
第14図は、本発明のさらに他の実施例の断面図であ
る。この実施例では、真空吸引箱が複数個（この実施例
では２）給送方向33に向って、参照符55a,55bで示され
るように配置されている。
第15図は、第14図に示される実施例の一部の斜視図で
ある。真空吸引箱55a,55bには、ダクト155から空気が供
給され、電磁ソレノイド156,157によって揺動される弁
体158,159が角変位され、こうして真空吸引箱55a,55bに
選択的に空気が供給される。記録紙30の給送方向の長さ
が小さいときには、弁体158だけが開かれ、弁体159は閉
じられており、こうして真空吸引箱55aだけによって真
空吸着が行われる。記録紙30の給送方向の長さが大きい
ときには、弁体158,159がいずれも開かれ、２つの真空
吸引箱55a,55bの両者によって真空吸着が行われる。電
磁ソレノイド156,157の励磁または消磁によって弁体15
8,159を角変位して開閉することができる。このように
実施例もまた、本発明の精神に含まれる。
本発明は、複写機の記録紙の給送のために実施するこ
とができるだけでなく、プリンタの記録紙を給送するた
めに、および記録紙以外のシートを給送するために、広
範囲に実施することができる。
本発明は、前掲の特許請求の範囲の精神を逸脱しない
範囲で、当業者に容易な改変が可能であり、このような
改変もまた、本発明に含まれるものであることを指摘す
る。
発明の効果 以上のように請求項１〜３の本発明によれば、載置板
に積み重ねられて載置される複数のシートの最も下また
は最も上のシートを、第１給送手段の給送用張架ベルト
によって給送し、カバー部材は、このベルトの給送面の
給送方向上流側の領域を、その領域の給送方向の長さを
調整可能に覆い、したがって第１給送手段の下流側に配
置される第２給送手段によって、第１給送手段からのシ
ートがさらに給送されるようになったとき、休止手段に
よって第１給送手段の前記駆動手段を休止させてベルト
を停止し、これによってカバー部材の給送方向下流側の
端部と、第２給送手段によって給送されるシートの給送
方向上流側の端部との間に間隔が生じて、その次のシー
トが第１給送手段のベルトに接触しても、その次のシー
トが給送されてしまうことはなく、単１枚のシートだけ
を、確実に給送することができ、重送の防止を図ること
ができる。
また請求項１の本発明によれば、積み重ねられたシー
トよりも上方に第１給送手段を設け、この第１給送手段
は、多数の空気通過孔を有する給送用張架ベルトと、そ
のベルトの下張架部分の直上に、下方に開放した真空吸
引箱が配置されて構成され、こうして、載置板上に積み
重ねられたシートの最も上のシートだけを真空吸着して
給送することができる。
さらに請求項１の本発明によれば、カバー部材は、シ
ートとそれよりも上方にあるベルトの下張架部分との間
に配置され、この下張架部分の給送面の直上に真空吸引
箱が配置されており、したがって下張架部分が真空吸引
箱の内部空間に撓んだ状態となったとしても、カバー部
材がベルトの下張架部材に当接することはない。したが
ってカバー部材とベルトの下張架部材との両者間での摩
擦抵抗が生じることはなく、それによる駆動力を大きく
する必要はなく、しかもベルトの摩擦による摩耗を確実
に防止することができるという優れた効果が達成され
る。
請求項２記載の本発明によれば、第１給送手段によっ
て給送されるシートが、第２給送手段によってさらに給
送され、このことは、第１給送手段によるシートの給送
を開始してからタイマによって刻時動作して得られる時
間が、予め定める時間となったとき、休止手段によって
第１給送手段の駆動手段を休止してベルトの駆動を停止
する。このようにして、第２給送手段の下流側にシート
を実際に検出するシート検出手段を設ける代りに、第１
給送手段がシート給送を開始してから後に、そのシート
が第２給送手段によって給送されている時点までの時間
を検出し、こうしてタイマを用いて、休止手段による動
作を制御することもまた可能であり、このようにする
と、シート検出手段を設ける必要がないので、構成を簡
略化することができる。
請求項３の本発明によれば、第２給送手段の下流側に
シート検出手段を設け、このシート検出手段によってシ
ートが検出されたとき、第１給送手段の駆動手段を休止
させてベルトを停止し、これによって第２給送手段によ
ってシートが給送されるとき、次のシートが第１給送手
段のベルトによって給送されてしまうことを防ぐ。
さらに請求項３の本発明によれば、カバー部材の給送
方向下流側の端部と、シート検出手段との間の給送経路
の距離を、給送されるべきシートの長さ以下に定め、こ
れによってシート検出手段が第２給送手段によるシート
の給送を検出したとき、直ちに、第１給送手段のベルト
を上述のように停止することによって、第２枚目以降の
次のシートが第１給送手段のベルトに接触して給送され
てしまうことを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は第１図に
示される給送装置10が備えられた複写機11の簡略化した
断面図、第３図は給送装置10の平面図、第４図は給送装
置４の正面図、第５図は記録紙供給手段13の一部の斜視
図、第６図は第１図〜第５図に示される実施例の電気的
構成を示すブロック図、第７図は第６図に示される処理
回路101の動作を説明するためのフローチャート、第８
図は本発明の他の実施例の電気的構成を示すブロック
図、第９図は第８図に示される実施例の処理回路101の
動作を説明するためのフローチャート、第10図は本発明
のさらに他の実施例の簡略化した断面図、第11図は第10
図に示される実施例の簡略化した分解斜視図、第12図は
本発明の他の実施例の断面図、第13図は本発明のさらに
他の実施例の断面図、第14図は本発明の他の実施例の断
面図、第15図は第14図に示される実施例の一部の斜視
図、第16図は先行技術の断面図である。 10……給送装置、13……記録紙供給手段、30……記録
紙、31,136……載置板、32,135……第１給送手段、33…
…給送方向、34……第２供給手段、35,36……ローラ、4
7……給送用張架ベルト、48……後端規制部材、55……
真空吸引箱、76……記録紙検出手段、79……カバー部
材、100……サイズ検出手段、
フロントページの続き (72)発明者 難波 豊明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−88735（ＪＰ，Ａ) 特開 昭64−28133（ＪＰ，Ａ)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】（ａ）複数のシートが積み重ねられて配置
    される載置板と、 （ｂ）第１給送手段であって、 （b1）シートの上方に配置され、シートの給送方向に沿
    って延び、多数の空気通過孔が形成され、最も上のシー
    トを給送する給送面を形成するほぼ水平な下張架部分を
    有する給送用張架ベルトと、 （b2）前記ベルトを、下張架部分が給送方向に走行する
    ように駆動する駆動手段と、 （b3）下張架部分の前記給送面の直上に配置され、下方
    に開放した真空吸引箱とを有する第１給送手段と、 （ｃ）第１給送手段の給送方向下流側に配置され、第１
    給送手段からのシートをさらに給送する第２給送手段
    と、 （ｄ）第２給送手段のシートの給送に関連して、第１給
    送手段の前記駆動手段を休止させる休止手段と、 （ｅ）シートと前記ベルトの下張架部分との間に配置さ
    れ、前記ベルトの前記給送面の給送方向上流側の領域
    を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆って、次
    のシートの前記ベルトによる給送を阻止するカバー部材
    とを含むことを特徴とする重送防止機能付きシート給送
    装置。
  2. 【請求項２】（ａ）複数のシートが積み重ねられて配置
    される載置板と、 （ｂ）第１給送手段であって、 給送方向に沿って延び、載置板上のシートを給送する給
    送用張架ベルトと、 ベルトを駆動する駆動手段とを有する第１給送手段と、 （ｃ）第１給送手段の給送方向下流側に配置され、第１
    給送手段からのシートをさらに給送する第２給送手段
    と、 （ｄ）第２給送手段のシートの給送に関連して、第１給
    送手段の前記駆動手段を休止させる休止手段と、 （ｅ）第１給送手段のベルトの給送面の給送方向上流側
    の領域を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆
    い、次のシートの前記ベルトによる給送を阻止するカバ
    ー部材とを含み、 （ｆ）第１給送手段によってシートの給送を開始してか
    ら、そのシートが第２給送手段によって給送されるまで
    の予め定める時間を刻時動作するタイマとを含み、 （ｇ）前記休止手段は、タイマの出力に応答して、前記
    第１給送手段の前記駆動手段を休止させることを特徴と
    する重送防止機能付きシート給送装置。
  3. 【請求項３】（ａ）複数のシートが積み重ねられて配置
    される載置板と、 （ｂ）第１給送手段であって、 給送方向に沿って延び、載置板上のシートを給送する給
    送用張架ベルトと、 ベルトを駆動する駆動手段とを有する第１給送手段と、 （ｃ）第１給送手段の給送方向下流側に配置され、第１
    給送手段からのシートをさらに給送する第２給送手段
    と、 （ｄ）第２給送手段のシートの給送に関連して、第１給
    送手段の前記駆動手段を休止させる休止手段と、 （ｅ）第１給送手段のベルトの給送面の給送方向上流側
    の領域を、その領域の給送方向の長さを調整可能に覆
    い、次のシートの前記ベルトによる給送を阻止するカバ
    ー部材とを含み、 （ｆ）第２給送手段の下流側に、その第２給送手段によ
    って給送されるシートを検出するシート検出手段とを含
    み、 （ｇ）前記休止手段は、シート検出手段の出力に応答し
    て、第１給送手段の前記駆動手段を休止させ、 （ｈ）カバー部材の給送方向下流側の端部と、シート検
    出手段との間の給送経路の距離W2は、給送されるべきシ
    ートの長さ以下に定められることを特徴とする重送防止
    機能付きシート給送装置。
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