JP2005096893A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 補助エア捌き手段を備えたシート給送装置の小型化を図る。
【解決手段】 シャッタ10、11をシャッタ台304、305により上下に直線往復運動可能に取り付け、スイングモータ13の回転駆動をタイミングベルト301を介してカムプーリ302、303に伝達し、カムプーリ302、303に設けた突起部302a、303aがシャッタ10、11の溝部10a、11aに嵌合していることによって、スイングモータ13の回転駆動がシャッタ10、11の上下直線往復運動に変換される。
【選択図】 図5
【解決手段】 シャッタ10、11をシャッタ台304、305により上下に直線往復運動可能に取り付け、スイングモータ13の回転駆動をタイミングベルト301を介してカムプーリ302、303に伝達し、カムプーリ302、303に設けた突起部302a、303aがシャッタ10、11の溝部10a、11aに嵌合していることによって、スイングモータ13の回転駆動がシャッタ10、11の上下直線往復運動に変換される。
【選択図】 図5
Description
本発明は、シート収容部に積載したシート束から1枚ずつ分離して給送するシート給送装置に関する。
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、連続的に給紙可能なカットシートは、通常、上質紙や複写機メーカー指定の普通紙に限られていた。このようなシートを1枚づつ確実に分離して給紙する為に、従来から様々な分離方式が採用されている。例えば、シート束の最上シートにピックアップローラを当接加圧させ最上シートからシートを繰り出すとともにそのシート搬送方向下流に設けられ所定のトルクでシート搬送方向とは逆方向に駆動された分離ローラをフィードローラに所定の圧で当接させ、重送を防止するリタード分離方式や、フィードローラに摩擦部材を所定の圧で当接させて重送を防止するデュプロ方式等の様々な分離方式が採用されている。上述した方法で紙を確実に分離し給紙する為には、例えばリタード方式の場合、その戻しトルクや加圧力を、給紙すべき紙の摩擦力を考慮し、最適化することで、1枚づつ確実に分離する事が可能となっていた。
一方、近年では記録媒体の多様化に伴い超厚紙、OHPシート、アートフィルム等の他、カラー化の市場要求から白色度や光沢を出すためにシートの表面にコーティング処理を施したコート紙等のシートにも画像形成の要望が高まっている。ところが、超厚紙の場合はその自重が搬送抵抗となってピックアップできずに不送りジャムとなってしまう。
また、OHPシートやアートフィルムのように帯電しやすい樹脂材料からなるシートでは、低湿環境下に於いて、給紙動作時にシート同士が擦れる事によって、シート表面が徐々に帯電しクーロン力によってシート同士が吸着し、ピックアップできなかったり、重送が発生したりする。また、表面に塗料等を塗布したコート紙では、特に高湿下の環境でシートを積載した場合、シート同士が吸着するという性質を持っている為、従来の給紙分離方式ではやはり、ピックアップできなかったり、重送が多発したりする問題が生じる。
これは、従来の分離方式がシート同士の摩擦力しか考慮されていない為である。上記のような特殊なシートの場合はシート同士の摩擦力自体は先に述べた普通紙等と比較しても同等またはそれ以下であるが、低湿環境下での樹脂材シートの摩擦帯電による吸着力や、高湿環境下でのコート紙の吸着力は、シート同士の摩擦力よりもはるかに高い力で吸着しているので、従来の給紙分離方式では分離しきれない為である。
上述したような非常に高い吸着を解く為に、用紙束の側面から空気を吹き付ける(以下「補助エア捌き手段」と称する)ことでシートを予め捌き、シート間の吸着を無くした状態で、上位シートより1枚ずつピックアップし、その下流に設けられた分離部でシートを1枚づつ分離を行う給紙方式を採用したものが印刷業界や、一部の複写機で採用されている。補助エア捌き手段を具備した給紙方式では一般的に用いられる摩擦分離方式だけの装置に比べて、前述したような吸着力の高いシートであっても給紙に先立ってシートを捌き、その吸着を解くので給紙分離が可能である。
このような補助エア捌き手段を備えた給紙方式に関連する提案は多数なされているが、一例として図11に示す給紙装置155では、用紙を積載する給紙トレイ59と、該給紙トレイ59から用紙を送り出す給紙手段と、前記積載された用紙の側面及び上面へ前記用紙の側面に垂直な方向からエアを吹き付けるエア吹付手段71と、該エア吹付手段71から吹き出されるエアの流路を用紙面垂直方向に移動させる流路移動手段157とを設けたことを特徴とする。流路移動手段157は、エア吹付手段71を垂直方向に移動自在に支持する不図示のガイドレールと、電動モータ121と、この電動モータ121の出力軸に固定されエア吹付手段71の下面に摺接してエア吹付手段71を移動させるカム板123とからなる。従って、電動モータ121が回転することにより、カム板123が回転すると、エア吹付手段71全体が垂直方向に移動することになる。
この給紙装置155では、エア吹付手段71の開口部(エア吹出口)が常に一定の開口面積であり、エア吹付手段71全体が垂直方向に移動することで、エアが用紙57の側面に対して用紙面垂直方向に移動されることになる。この給紙装置によれば、流路を垂直方向に移動させることができる。また、この際、エア吹付手段71の開口部の開口面積は一定であるが、開口部に用紙57の側面が対向配置されることで、この開口部の面積を縮小して開口部から吹き出される空気流を絞り込む上述したエア絞り込み部が形成されることになる。この結果、上位の用紙57から浮揚させて全ての用紙57間の吸着を解くことができるようになる(例えば特許文献1参照)。
特開平11−005643号公報
しかしながら、上述したシート給紙装置およびこれを備えた画像形成装置において、大きなエア吹付手段をカムで移動させる構成であり、移動のための駆動源、駆動伝達手段は必然的に大きなものになり、装置の大型化の原因になっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、簡易でかつ、小さなスペースで、エアの流路を移動させる流路移動手段を用いた補助エア捌き手段を擁するシート給送装置及びそれを備えた画像形成装置を提供する事を目的とする。
本発明は、複数のシートを積載収納するシート収納部と、前記シート収納部に積載収納されたシートにエアを吹き付けるための送風手段と、前記送風手段とシート収納部に積載されたシートの間に配置され、前記送風手段から吹き出されるエアを調整するためのシャッタを有するシート給送装置において、前記シャッタをシートに対して移動させるシャッタ移動機構を備え、該シャッタ移動機構は、回転動力を発生させる回転駆動源と、回転運動を直線往復運動に変換する駆動変換機構と、前記回転駆動源から前記駆動変換機構へ駆動力を伝達する駆動伝達手段と、を有し、前記駆動変換機構に前記シャッタを接続して該シャッタに直線往復運動を行わせることを特徴とする。
以上説明したように、回転駆動源と、駆動伝達手段、駆動変換機構を備え、回転駆動力を駆動変換機構でシャッタの直線往復運動に変換するように構成したので、シャッタを用いた補助エア捌き手段を擁するシート給送装置を小型化することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像形成装置の一例であるプリンタの断面図である。
同図において、1000はプリンタであり、このプリンタ1000は、プリンタ本体1001と、プリンタ本体1001の上面に配されたスキャナ2000とを備えている。
ここで、原稿を読み取るスキャナ2000は、走査光学系光源201、プラテンガラス202、開閉する原稿圧板203、レンズ204、受光素子(光電変換)205、画像処理部206、画像処理部206にて処理された画像処理信号を記憶しておくためのメモリ部208等を備えている。
そして、原稿を読み取る際には、プラテンガラス202の上に載置された不図示の原稿に走査光学系光源201によって光を照射することにより読み取るようにしている。そして、読み取った原稿像は画像処理部206により処理された後、電気的に符号化された電気信号207に変換されて作像手段たるレーザスキャナ111に伝送される。なお、画像処理部206にて処理され、符号化された画像情報を一旦メモリ部208に記憶させ、コントローラ120からの信号によって、必要に応じてレーザスキャナ111に伝送することもできる。
プリンタ本体1001は、シートSを給送するシート給送装置1002と、シート給送装置1002により給送されたシートSを画像形成部1005に搬送するシート搬送装置1004と、プリンタ1000を制御するための制御手段たるコントローラ120等を備えている。また1003はオプションとして着脱自在なシート給送装置である大容量ペーパーデッキである(ペーパーデッキ1003の要部構成は1002と対称となっているだけで、その機構及び作用は同じであるため詳細な説明は割愛する)。
ここで、シート給送装置1002は、カセット100と、ピックアップローラ101と、フィードローラ102及びリタードローラ103とから成る分離部を備えており、カセット100内のシートSは所定のタイミングで昇降/回転するピックアップローラ101と、分離部との作用によって1枚ずつ分離給送されるようになっている。また、フィードローラ102とリタードローラ103のシート搬送方向下流側近傍には給紙センサ104が設けられており、そこでのシートSの通過が検出できるように構成されている。
また各カセット100、100’部は仕切り板106、107で仕切られており、所定の密閉度で密閉されている。そして、各密閉空間にはその空間における温度と湿度を検出する事ができる温湿度センサ108、108’がそれぞれ配置されており、各空間における温湿度がそれぞれ独立に検出可能となっている。その他、給紙部の構成については後で詳細に説明する。
シート搬送装置1004は、搬送ローラ対105と、レジスト前ローラ対130及びレジストローラ対110を有するレジストローラ部とを備えており、シート給送装置1002から給送されたシートSは搬送ローラ対105により、ガイド板によって構成されるシート搬送路109を通過した後、ガイド板によって案内され、この後、レジストローラ対110に導かれるようになっている。その後、シートSは、レジストローラ対110に一旦突き当てられ、シート給紙搬送時に発生する斜行を矯正された後、画像形成部1005に搬送される。
画像形成部1005は、感光ドラム112、レーザスキャナ111、現像器114、転写帯電器115、分離帯電器116等を備えており、画像形成の際には、レーザスキャナ111からのレーザ光がミラー113によって折り返されて図1中時計方向に回転する感光ドラム上の露光位置112aに照射されることにより、感光ドラム112上に潜像が形成される。さらにこのようにして感光ドラム上に形成された潜像は、この後、現像器114によってトナー像として顕像化されるようになっている。コントローラ120からの制御信号により、レーザ書き込み位置制御回路を介して、レーザ光の照射位置を変更することが可能であり、感光ドラム112上の長手方向、いわゆる主走方向の潜像形成位置が変更可能となっている。
なお、この感光ドラム上のトナー像は、この後、転写部112bにおいて、転写帯電器115によりシートSに転写される。さらに、このようにトナー像が転写されたシートSは、分離帯電器116により感光ドラム112から静電分離された後、搬送ベルト117により定着装置118に搬送されてトナー像の定着が行われ、この後、排出ローラ119によって排出される。また、定着装置118と排紙ローラ119の間の搬送経路中に排紙センサ120が設けられており、そこでのシートSの通過が検出できるように構成されている。
なお、本実施の形態においては、プリンタ本体1001とスキャナ2000とは別体であるが、プリンタ本体1001とスキャナ2000とが一体の場合もある。また、プリンタ本体1001はスキャナ2000と別体でも一体でも、レーザスキャナ111にスキャナ2000の処理信号を入力すれば複写機として機能し、FAXの送信信号を入力すればFAXとして機能する。さらに、パソコンの出力信号を入力すれば、プリンタとしても機能する。
逆に、スキャナ2000の画像処理部206の処理信号を、他のFAXに送信すれば、FAXとして機能する。また、スキャナ2000において、圧板203に変わって2点鎖線で示すような原稿自動送り装置250を装着するようにすれば、原稿を自動的に読み取ることもできる。
サイドペーパーデッキ1003は、画像形成装置1000とは分離可能な構成となっており、主要部は、前記給紙装置1002と同様である。画像形成装置を移動させる際、ペーパーデッキ1003は、画像形成装置から分離させて移動させることができる。ペーパーデッキの下部には、図中手前奥方向のそれぞれ1個ずつのキャスタ対が取り付けられている。ペーパーデッキの容量確保のため、シート積載部の底面を低くすることが要求される。このため、前記キャスタ対の外径を小さくしている。キャスタ対の1対は、キャスタの移動方向と直角方向に2個のキャスタにより構成されている。このキャスタ対が2対(4個)のみであると、ペーパーデッキ1003を単独で移動させ、特にエレベータに乗せる時など、建物の床面とエレベータの床面の間にキャスタが落ち込んでしまうことがある。
そこで、本実施例におけるペーパーデッキ1003の下部には、3対のキャスタ対360、361、362が取り付けられている。これらのキャスタ対は、ペーパーデッキの左右端部近傍と、左右方向の重心位置1003G近傍に取り付けられている。このため、図10に示すような移動の際、3対のうち、2対のキャスタに力がかかり、残る1対のキャスタには殆ど荷重がかかっていない状態になっている。つまり、図10(a)のような場合、キャスタ対361、362が接地しており、図10(b)のような場合、キャスタ対360、362が接地しており、図10(c)のような場合、キャスタ対360、361が接地している。このため、上記のような溝部に1対のキャスタが落ち込みそうな場合でも、残る2対のキャスタで、ペーパーデッキ全体の荷重を支持するため、1対のみが落ち込むようなことはない。2対のキャスタ対とキャスタの移動方向と直角方向の略中央に1個の計5個のキャスタがあれば、常時、少なくとも3個のキャスタが接地されている状態にすることができ、上記と同様の効果を得ることができる。さらに、キャスタが3対以上あっても同様である。
次にシート給送装置部1002の詳細な説明を、図2〜図7を用いて行う。
図2、3は本発明に係るシート給送装置の平面図であり、図4はその主断面図、図5、図6は、エアが吹き付け機構の詳細を示す図、図7はブロック図である。
カセット100内にはシートSの奥行き方向の位置を規制する為のサイド規制板前1、サイド規制板奥2が設けられている。これらはシートSの奥行き方向のサイズに合わせてカセット100内でシート搬送方向と略直角方向に移動可能な構成となっている。またシートSの幅方向(シート搬送方向)の位置を規制するための後端規制板3が設けられており、同様にシートSの幅方向のサイズに合わせてカセット100内でシート搬送方向に移動可能な構成となっている。サイド規制板奥2には送風口2a、2bが設けられており、それに連通してダクト9、12が設けられている。また送風口2a、2bとダクト9、12との間にはそれぞれ送風手段であるファン4、5が設けられており、ファン4、5によって送風口2a、2bを通じてシートSにエアを吹き付ける事ができる構成となっている。ファン4、5はそれぞれファンドライバー回路4a、5aによってコントローラ120からの信号によってそれぞれ独立に駆動が可能となっている。なお、ファン4、5は、図5に示すように、エアの吹き付け方向(シートの給送方向と直交する方向)に対して直交する方向(シートの給送方向)に回転軸を備えたファンであり、軸方向の開口に接続されているダクト9、12からエアを吸い込むように構成されている。このため、効率よくエアを吹き付けることができる。
また、ファンと該送風口2a、2bの間には回転駆動源としてのスイングモータ13によって昇降駆動が可能なシャッタ10、11が設けられている。このシャッタ10、11の作用によって送風口2a、2bから吹き付けるエアをスイングさせ、シートの捌き効果を高める事ができる。
カセット100はレール19、20に沿って、図4中前奥方向(シート搬送方向と略直角方向)に引き出し可能となっており、使用者がシートSをセットする場合は装置本体から手前側へ引き出す事が可能となっている。またカセット100には、突起部100aが設けられており、その対向する位置には、カセット着脱センサ17が設けられている。そして、該カセット着脱検知センサ17の作用によって、カセット100が装置に装着されている状態か、もしくは引き出されている状態かを検知できるようになっている。さらにカセット100のレール19、20の近傍には、ロック機構325、326が配置されている。
ロック機構325、326は、同様の構成なので図8を用いて、ロック機構325の構成を説明する。ロック機構325は、図8に示すようにフック爪328、ロックバネ327、ロック解除ソレノイド329から構成され、ロック時は、フック爪328が、カセット100に固定されているロックコロ330aにフックされている。
カセット100を引き出す時には、カセットの引き出しスイッチ203が押下されることにより、ロック解除ソレノイド329が動作し、ロックバネ327に反してフック爪328を動作させることで収納庫のロックコロ330aからフックを外し、引き出し可能な状態になる。
さらに、ロック機構325の近傍には、収納庫押しバネ331が備えられている。収納庫押しバネ331は、カセット100がペーパーデッキ1002にセットされた時、図8中矢印B方向に押し出す方向に力が働いている、従って、ロック機構325が解除された場合、カセット100は収納庫押しバネ331により押し出されるようになっている。
ラッチ機構において、ロックコロ330aを支持するロックコロ台330は長穴330bによりカセット100に固定されており、カセット100に対して前奥方向(図8中左右方向)に調整可能に取り付けられている。ラッチ機構326も325と同様の構成で、カセット100の左側に取り付けられており、カセット100に対して、前奥方向に調整可能に取り付けられている。上記2つのラッチ機構を前奥方向に調整することで、カセット100を給紙装置1002に対して平行に前奥方向に調整してセットすることもできるし、カセット100を給紙装置1002に対して斜めに調整してセットすることもできる。カセット100を給紙装置1002に対して斜めにセットすることが可能であれば、シート搬送パス内で、給紙から画像形成までの搬送パスの間にシートを斜行させる傾向があった場合、その傾向に合わせて、カセット100の位置を調整することが可能になる。
カセット100内にはシートを積載する為のリフター台16が設けられており、図示しないリフターモータ18によって昇降自在となっている。そして、使用者がシートをセットするために、カセット100が装置から引き出されたら、該カセット着脱検知センサ17によってそれが検知され、該リフターモータ18はリフター台16が下限位置まで下降するように作用し、カセット100が装置に収納されたら、リフター台16が上昇するように構成されている。また、カセット100の上方には紙面位置検知センサ15が設けられており、該紙面位置検知センサ15の信号によってリフターモータ18の制御が行われる。つまり、カセット100収納時、リフターモータ18はリフター台16が上昇するように作用するが、該紙面位置検知センサ15によって適正な紙面高さが検知されるとリフターモータ18は停止し、適正な紙面高さを維持する事ができる。
また、給紙動作に伴い、シートSが順次上から給紙されていくと、紙面高さが徐々に下がっていき、該紙面位置検知センサ15がOFFすると再度リフターモータ18をリフター台16が上昇する方向へ作用させ、常に紙面高さを一定範囲内に制御するように構成されている。
図4に示すようにカセット100のシートの給紙方向先端側には、プレ分離板310が備えられている。プレ分離板310は、シートがピックアップローラ101でピックアップされた際、十分に分離できていないシートをくさび状にしてフィードローラ102及びリタードローラ103とから成る分離部に送り込み、分離部での分離性を高めようとするものである。ところが、紙面位置検知センサ15で、紙面を検知する際、補助エア捌き手段つまり、送風口2a,2bより送られるエアにより、シートを浮き上がらせて捌いているため、この浮き上がったシートを検知すると、想定している位置まで、リフター台16が上昇しない。
また、シートによっては、エアを受けている時、シート端部が垂れ下がるように湾曲している。このとき、シートの上面検知センサで検知した高さよりシート端部が下がった状態であるため、通常時、シート端部は、プレ分離板310の傾斜部310bに当接しながら搬送されるが、下がり量が大きいと、プレ分離板310の鉛直面310aに当接してしまうため、不送り等が発生してしまうことがある。このため、プレ分離板310の高さは調整式になっており、シート端部の紙面高さ位置に対して適切な位置に図4中矢印A方向に調整できるようになっている。
また、図9には、図4中矢印B方向から見た断面図を示す。図9において、プレ分離板は、省いてある。上記説明と同様に、シートがエア捌き手段によるエアを受けている時、図9(a)に示すように、シートが搬送方向と直角方向に湾曲することがある。この場合、エア捌き手段が動作していない時のシート高さb1に対し、紙面位置検知センサ15により検知される紙面高さa1に差h1が発生してしまう。高さの差h1が大きいと、垂れ下がった部分が、図4に示すプレ分離板の鉛直面310aに突き当たってしまい、不送りジャムの原因となってしまう。
さらに、シートが湾曲することで、サイド規制板2とシート端部の間に隙間W1が発生してしまうため、シートを図9(a)中矢印A方向の動きを規制することができなくなって、そこで、ピックアップローラ101シートをピックアップするため、シート上面に当接した時に紙面位置検知センサ15による検知を行うようにしている。(図9(b))このため、紙面高さの差h2をh1より小さくすることができ、さらに、サイド規制板とシートの隙間W2を上記隙間W1より小さくすることができる。これにより、シートの不送りジャムや、シートの搬送方向と直角方向のズレ、斜行等の不具合を防ぐことができる。上記例とは、逆に、紙面検知センサ15により、検知を行う時に、ピックアップローラ101をシート上面に当接させるようにしてもよい。
上述したように、搬送方向に短いシートを搬送する際、搬送方向先端側のファンのみによって捌き動作を行うが、送風口2aからシート搬送方向の後端部までの距離が短いため、エアを当てた際、そのエアが、直進せずに、図3矢印Aのように横方向に抜けてしまう。すると、シートを十分の裁くことができずに、重送等の原因になってしまう。そこで、ファンの送風口2a、2bの間のシート上面近傍には、紙面押さえ部材320が配置されており、搬送方向に短いシートを搬送する際、シートの端部が浮き上がらないように押さえるようになっている。端部が押さえられることによって、捌きエアが、横方向に抜けずにシートの幅方向全域を捌くことができるようになる。また、この紙面押さえ部材320は、先端部320aがコロ形状になっており、シート搬送方向には、抵抗にならないようになっている。さらに、押さえ部材は、揺動中心320bを中心に揺動可能となっており、シートが積載された初期状態からカール(湾曲)していた場合、シートを押さえ過ぎないようになっている。
図5、図6を用いて、シャッタ10、11の駆動の詳細を説明する。図5は、シャッタ駆動部を後下方向から見た斜視図、図6は、シャッタ駆動部を正面上方向から見た斜視図であり、見易さのため、図6は図5に対し、ファン4、5および、シャッタ台304、305を省いてある。
スイングモータ13には、モータプーリ13aが取り付けられており、モータプーリ13aには駆動伝達手段としてのタイミングベルト301が取り付けられていて、スイングモータ13により図6中矢印B方向に駆動される。スイングモータ13によりプーリ13aが回転すると、このタイミングベルト301を介して、本発明の回転体としてのカムプーリ302、303が回転する。そして、カムプーリ302、303の突起部302a,303aがシャッタ10、11の溝部10a,11aと嵌合しており、タイミングベルト301の移動領域とは、異なる領域にあるシャッタ10,11が駆動される。シャッタ10、11の溝部10b、10c、11b、11cは、シャッタ台304、305の突起部304b、304c、305d、305dと嵌合しており、その動く方向が、シートの積載方向と平行方向(図5矢印A方向)に規制されている。なお、カムプーリ302、303、突起部302a,303a及びシャッタ10、11の溝部10a,11aにより駆動変換機構が構成される。
こうして、シャッタ10、11は、送風口2a、2bから吹き付けるエアをシート面と垂直方向にスイングさせることができる。また、上記構成において、モータプーリ13aの近傍には、テンショナプーリ306が配置されており、バネ307により、タイミングベルト301を付勢し、モータプーリ13aの巻き付け角を確保している。この巻き付け角が小さいと、モータプーリ13aの回転力が、ベルトに伝えられずに歯とびを起こしてしまう。通常、シャッタ10、11を駆動させるために必要な力は、比較的小さいので、バネ307のバネ力は、そのバネ力に合わせて、歯とびしない程度の力に合わせられている。このため、不慮の事故で、シャッタの駆動経路内に異物を挟み込み、駆動が困難になった場合でも、モータプーリ13aと、タイミングベルト301の間で歯とびをおこして、シャッタの駆動が止まるため、大きな問題にはならない。
スイングモータ13はスイングモータドライバ回路13aによってコントローラ120からの信号で駆動可能となっている。さらにダクト9はファン5の送風口2aと反対方向に延長されており、その中にヒータ6及びヒートシンク7からなるエア加熱手段が設けられており、吸気口9aから吸気したエアを温め、送風口2aから吹き出す事ができる構成となっている。またヒートシンク7にはサーミスタ8が取り付けられており、ヒートシンク表面の温度を検出する事ができその検知信号はコントローラ120へ送信され、それによってヒータ6のドライバ回路6aによってヒータ6のON/OFF制御が可能となっており、これによって送風口2aからの温風の温度をコントロールする事ができる。
先に述べたように、ファン4、5、ダクト9、12、ヒータ6及びヒートシンク7、サーミスタ8、シャッタ10、11はサイド規制板奥2に全て取り付けられているので、図3に示すようにシートのサイズがSからS2に変わってもシートSの端部との位置関係を常に保つ事ができるよう構成されている。また、図3に示すシートS2のサイズの場合、シート端面が送風口2bの位置よりも小さい為、ファン4による送風が無駄になるので、この場合、シートサイズセンサ14からのシートサイズ信号によって、ファン4の駆動を独立に停止させることも可能である。
4、5 ファン
6 ヒータ
8 サーミスタ
9、12 ダクト
17 カセット着脱検知センサー
15 紙面位置検知センサー
100 カセット
110 シート搬送路
120 コントローラ
130 レジスト前ローラ対
1000 プリンタ
1001 プリンタ本体
1003 画像形成部
1004 シート搬送装置
2000 スキャナ
S シート
6 ヒータ
8 サーミスタ
9、12 ダクト
17 カセット着脱検知センサー
15 紙面位置検知センサー
100 カセット
110 シート搬送路
120 コントローラ
130 レジスト前ローラ対
1000 プリンタ
1001 プリンタ本体
1003 画像形成部
1004 シート搬送装置
2000 スキャナ
S シート
Claims (6)
- 複数のシートを積載収納するシート収納部と、
前記シート収納部に積載収納されたシートにエアを吹き付けるための送風手段と、
前記送風手段とシート収納部に積載されたシートの間に配置され、前記送風手段から吹き出されるエアを調整するためのシャッタを有するシート給送装置において、
前記シャッタをシートに対して移動させるシャッタ移動機構を備え、該シャッタ移動機構は、回転動力を発生させる回転駆動源と、回転運動を直線往復運動に変換する駆動変換機構と、前記回転駆動源から前記駆動変換機構へ駆動力を伝達する駆動伝達手段と、を有し、
前記駆動変換機構に前記シャッタを接続して該シャッタに直線往復運動を行わせることを特徴とするシート給送装置。 - 前記シャッタはシャッタ台により上下に直線往復運動可能に支持され、前記駆動変換機構により回転運動が変換された直線往復運動により前記シャッタが上下に移動することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記駆動変換機構は、前記回転駆動源から前記駆動伝達手段により回転が伝達される、突起を有する回転体と、前記シャッタに、該シャッタの移動方向と交差する方向に形成され、前記突起が嵌合する溝部とから構成され、前記回転体の回転に伴う前記突起の回転が前記溝部により前記シャッタの直線往復運動に変換されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート給送装置。
- 前記駆動伝達手段は、前記回転体に回転を伝達するために前記回転駆動源との間に掛け渡されたタイミングベルトであることを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
- 前記送風手段は、前記シート収納部に収納されているシートの側面に沿って複数配置され、各送風手段にはそれぞれ前記シャッタ及び前記駆動変換機構を備え、1つの前記回動駆動源からの駆動が前記駆動伝達手段を介して前記駆動変換機構に伝達されて前記各シャッタが直線往復運動を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
- 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のシート給送装置と、前記シート給送装置から送り出されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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- 2003-09-22 JP JP2003330063A patent/JP2005096893A/ja not_active Withdrawn
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