以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づき詳述する。なお、各図面において、同じ符号を付した部材等は、同じ構成のものであり、これらについての重複説明は適宜省略するものとする。また、各図面においては、説明に不要な部材等は適宜、図示を省略している。
<第1実施形態>
図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置について説明する。
図1は、本実施形態に係る給紙装置を備えた画像形成装置の外観を示す斜視図である。図2は、上記画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ1は、図1に示すように、パーソナルコンピュータ(PC)(図示せず)等に直接またはLAN経由で接続されるプリンタ本体200と、プリンタ本体200の下方に設けられ、各種サイズのシートPを当該サイズに合わせてそれぞれ収納可能に構成されたシート供給部100とを備えている。なお、カラープリンタ1は、該カラープリンタXの動作を制御する制御回路など、一般的なカラープリンタに設けられた他の構成要素も有している。
図2に示すように、プリンタ本体200は、トナーコンテナ900Y、900M、900C、900K、中間転写ユニット92、画像形成ユニット93、露光ユニット94、シート供給部100、定着ユニット97、排紙ユニット96、装置本体の筐体90、トップカバー911及びフロントカバー912を備えている。
画像形成ユニット93は、イエロー用トナーコンテナ900Y、マゼンタ用トナーコンテナ900M、シアン用トナーコンテナ900C、ブラック用トナーコンテナ900Kと、その下方に配置され、YMCK各色に対応する現像装置10Y、10M、10C、10Kを有している。
画像形成ユニット93には、さらにそれぞれの色のトナー像を担持する感光体ドラム17(電子写真方式で潜像が形成される感光体)が各々備えられている。かかる感光体ドラム17としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。各感光体ドラム17には、対応したトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kからそれぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーが供給される。
なお、本実施形態の画像形成ユニット93は、上記のようにフルカラー画像を形成することができる構成であるが、これに限定されることはなく、白黒画像やフルカラーではないカラー画像を形成する構成のものであってもよい。
感光体ドラム17の周囲には、帯電器16、現像装置10(10Y、10M、10C、10K)、転写器(転写ローラ)19及びクリーニング装置18等が配置されている。帯電器16は、感光体ドラム17の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム17の表面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。現像装置10Y、10M、10C、10Kは、それぞれトナーコンテナ900Y、900M、900C、900Kから供給される各色のトナーを用いて、各々の感光体ドラム17上に形成された静電潜像を現像(可視像化)する。転写ローラ19は、中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム17とニップ部を形成し、感光体ドラム17上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置18は、トナー像転写後の感光体ドラム17の周面を清掃する。
各現像装置10Y、10M、10C、10Kは、筐体20を備え、この筐体20の内部には、磁性キャリアとトナーとを有する2成分現像剤が収納されている。また、筐体20内には、筐体底部近傍に長手方向を軸方向として並列に2本の攪拌ローラ11、12(現像剤攪拌部材)が回転可能に配置されている。
筐体20の内部底面には、現像剤の循環経路が設定されており、攪拌ローラ11、12は前記循環経路内に配設されている。攪拌ローラ11、12の間の軸方向には、筐体底部から立設された仕切り壁201が設けられている。この仕切り壁201は、前記循環経路を区画するもので、仕切り壁201の周囲を周回するように前記循環経路が形成されている。2成分現像剤は、この循環経路を攪拌ローラ11及び12によって攪拌、搬送されながら帯電される。
2成分現像剤は、攪拌ローラ11及び12によって攪拌されつつ筐体20内を循環し、トナーが帯電されると共に、攪拌ローラ11上の2成分現像剤が上側に位置する磁気ローラ14に吸引されて搬送される。吸引された2成分現像剤は磁気ローラ14上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、その磁気ブラシがドクターブレード13によって層厚規制され、磁気ローラ14と現像ローラ15との間の電位差で現像ローラ15上にトナー層を形成する。そして、現像ローラ15上のトナー層によって感光体ドラム17上の静電潜像が現像される。
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、前記画像形成ユニット93の各々に設けられた感光体ドラム17の周面に、画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922、及び従動ローラ923を備えている。中間転写ベルト921は、複数の感光体ドラム17からトナー像が重ね塗り状態で一次転写され、このトナー像を、給紙ユニット130から供給されるシートPに二次転写部98において二次転写する。駆動ローラ922及び従動ローラ923は、中間転写ベルト921を周回駆動させる。駆動ローラ922及び従動ローラ923は、図略の筐体で回転自在に支持される。
給紙ユニット130は、画像形成される複数のシートPからなるシート束Sを収納するものであって、筐体90に対して着脱可能に装着されている。
定着ユニット97は、中間転写ユニット92から二次転写されたシートP上のトナー像に対し、定着処理を施すものであり、定着処理の完了したカラー画像付のシートPは、装置本体200の上部に形成された排出ユニット96へ向けて排出されることになる。
排紙ユニット96は、定着ユニット97から搬送されたシートPを、排紙トレイとしてのトップカバー911上に排出する。
シート供給部100は、プリンタ本体200に着脱自在に装着された複数段(本実施形態では3段)の給紙ユニット(給紙装置)130を備えている。各段の給紙ユニット130には、上記の各サイズのシート束Sがそれぞれ貯留されており、選択された給紙ユニット130では、当該給紙ユニット130に設けられたれピックアップローラ40の駆動により、シート束Sの最上層のシートPが1枚ずつ取り出されて給紙搬送路133へと繰り出され、画像形成部93へ導入されるようになっている。
各給紙ユニット130は、プリンタ本体200の下部に複数積み重ねて後付装着可能な搬送機構を具備しており、所望の段数の給紙ユニット130を、いつでも後付でプリンタ本体200に装着できる。すなわち、プリンタ本体200の下部に各給紙ユニット130を複数積み重ねることにより、各給紙ユニット130が有する搬送機構が互いに結合されて、プリンタ本体200へと延びる一本の給紙搬送路133が形成される。これにより、給紙ユニット130の複数積み重ね後付装着を可能としている。
なお、本実施形態ではシート供給部100が3段の給紙ユニット130で構成された例を挙げているが、本発明はこれに限らず、給紙ユニット130が1段または2段、または4段以上の給紙ユニットで構成されたプリンタ等の画像形成装置に対しても同様に適用することができる。
次に、図1、図3および図4を参照し、本実施形態に係るカラープリンタ1のシート供給部100に装着される各給紙ユニット(給紙装置)130の構成について、詳細に説明する。
図3は、本実施形態に係る給紙装置の構成を示す断面図である。図4は、図3に示す給紙装置における給紙カセットを給紙装置本体から引き出した状態を示す斜視図である。
図1に示すように、給紙ユニット130は、給紙カセット130Aと、給紙ユニット本体130Bとから構成されている。給紙カセット130Aは、給紙ユニット本体130Bに対して進退スライドする。給紙カセット130Aおよび給紙ユニット本体130Bには、一般的なスライド機構(引き出し機構)を採用することができる。
図3及び図4に示すように、給紙ユニット130は、シート収納部35の内底面に、複数枚のシート(シート状記録媒体)Pからなるシート束Sを積載するリフト板(シート積載板)31を備えている。このリフト板31は、その給紙方向上流端(図3中の左側端部)が、支持部38により回動可能に支持されている。すなわち、リフト板31は、シート収納部35の内部において、下流端を自由端として支持部38により垂直面内で回動可能となっている。支持部38は、シートPの幅方向(給紙方向と直交する方向)に対向配置されてなるシート収納部35の両側壁部に設けられている。
給紙ユニット130の給紙カセット130Aは、図4に示すように、シート収納部35に収納されるシートPの幅方向の位置決めを行う幅合わせカーソル対34a・34bと、シートPの後端を揃える後端カーソル33と、を備えている。幅合わせカーソル対34a・34bは、図示しない案内レールに沿ってそれぞれシート幅方向(図4の矢印AA′方向)に往復移動可能に設けられている。ここではシートPが矢印B方向に送り出されるため、後端カーソル33は案内レール33a、33bに沿ってシート搬送方向と平行(図4の矢印BB′方向)に往復移動可能に設けられている。幅合わせカーソル対34a・34bおよび後端カーソル33を、積載されるシートサイズに合わせて移動させることにより、シート束Sを給紙ユニット130内の所定位置に収納する。給紙ユニット130は、カセットカバー43を備え、その表面側(図4の矢印C方向から見た側)が外部に露出してカラープリンタ1の外装面の一部を構成する。
リフト板31の給紙方向下流部下方には、リフト板31を昇降させる昇降機構30(図15)として、駆動シャフト(駆動軸)36、押し上げ部材32、駆動連結部材(不図示)が設けられている。また、給紙ユニット本体130B側には、前記駆動連結部材に対応する受け部材(不図示)と、当該受け部材に連結するDCモータM2(図15)が設けられている。給紙カセット130Aを給紙ユニット本体130Bに収納した状態では、給紙カセット130A側のシート収納部35の駆動連結部材が、給紙ユニット本体130B側の受け部材と係合して連結する。これにより、DCモータM2の動力を、駆動シャフト36に伝達することができる。
また、給紙ユニット130は、図3に示すように、ピックアップローラ40の搬送方向下流側に設けられた給紙ローラ41と、給紙ローラ41の下方に設けられた捌きローラ42とを備えている。さらに、ピックアップローラ40および給紙ローラ41の搬送方向下流側には、搬送ローラ37が設けられている。給紙ローラ41はピックアップローラ40と共に給紙ユニット本体130B側に設けられている一方、捌きローラ42および搬送ローラ37は給紙カセット130A側に設けられている。そして、図3に示すように、給紙カセット130Aが給紙ユニット本体130Bに装着された状態では、給紙ローラ41と捌きローラ42とが当接するようになっている。
給紙ローラ41はピックアップローラ40により取り出されたシートPを搬送ローラ37へと給紙するものである。給紙ローラ41はシートPを下流へ搬送できる方向に回転するのに対して、捌きローラ42は、それとは逆に、シートPを上流へと送り返す方向に回転する。この捌きローラ42により、たとえ搬送ピックアップローラ40により取り出されたシートPが重なっていた場合でも、最上層のシートP以外が搬送ローラ37方向に給紙されるのを防止でき、最上層のシートPのみが給紙ローラ41により搬送ローラ37へと搬送される。そして、搬送ローラ37は、シートPを給紙搬送路133(図2参照)へと搬送するようになっている。
次に、本実施形態に係る給紙ユニット130に搭載させるシート残量検知部211の構成について図3、図5および図6を参照し説明する。
図5は、本実施形態に係るシート残量検知部を構成するアクチュエータの説明図である。図6は、本実施形態に係る給紙装置に搭載されるシート残量検知部の構成を示す斜視図である。
本実施形態に係る給紙ユニット130は、図3に示すように、リフト板31に積載されたシートの量を検知するシート残量検知部(シート残量検知手段)211を備えている。
シート残量検知部211は、図3に示すように、弾性部材229を介してピックアップローラ40を固定する支持体202の先端に取り付けられたアクチュエータ221と、アクチュエータ221の挙動を検知して電気信号として出力する検知器220とから構成される。
図5および図6に示すように、アクチュエータ221は、本体部225と、本体部225の一端側に形成されてシート束Sの上面と接触する接触部222と、本体部225の他端側に設けられて本体部225を回動可能に軸支する回転軸223と、本体部225の回転軸223側の端部に形成された遮光部224とを備えている。一方、検知器220は、一対の同型のフォトインタラプタ220a及び220bから構成されている。
図5(a)は、アクチュエータ221の側面図を示し、図5(b)は、アクチュエータ221の斜視図を示している。図5(b)に示すように、アクチュエータ221の遮光部224は、フォトインタラプタ220aの光軸αを横断する部分224aと、フォトインタラプタ220bの光軸βを横断する部分であって、部分224aとは異なる形状に形成された部分224bとが一枚の板状部材にて形成されている。
ここで、図5(a)に示すように、アクチュエータ221の回転軸223の回転中心Oとフォトインタラプタ220aの光軸αとの距離r2と、回転中心Oとフォトインタラプタ220bの光軸βとの距離r1とがr2>r1を充足するように形成されている。
シート残量検知部211は、シート束Sの上面と接触部222との接触角の変化に応じて、遮光部224がフォトインタラプタ220aの光軸αまたはフォトインタラプタ220bの光軸βを横断することにより、ON/OFF信号を発生させる。これにより、シート残量検知部211は、2つのフォトインタラプタ220a・220bのON/OFF信号の組み合わせによって、シート残量を4段階で検知することができる。
すなわち、当該ON/OFF信号の組み合わせを、(フォトインタラプタ220aのON/OFF、フォトインタラプタ220bのON/OFF)として表わすと、図5(a)に示すシート残量が一番多い段階から、シート残量が多い順に、(ON、OFF(図5(a)に示す状態))、(OFF、OFF)、(OFF、ON(図6に示す状態))、(ON、ON)の組み合わせとなる。
上記の構成において、複数の検知部(フォトインタラプタ)のそれぞれの光軸と、アクチュエータの回転中心との距離が互いに異なるようにできればよく、アクチュエータ及び検知部は、遮光部の形状、回転軸の位置、先端部の具体的な形状等、又は各部のレイアウトによって限定されるものではない。又、上記の構成において、シート残量検知部211が、2つのフォトインタラプタから構成されるものとしたが、3つ以上であってもよい。
本実施形態に係る給紙ユニット130は、図2、図3および図7ないし図10に示すように、温風吹付けによるシート捌き機構として横温風機構(第1温風機構)150を備えている。
図7は、本実施形態に係る給紙装置の構成を説明する説明図である。図8は、本実施形態に係る給紙装置に搭載される横温風機構の要部を示す水平方向の断面図である。図9は、本実施形態に係る横温風機構の温風吹き付け方向を示す説明図である。図10は、本実施形態に係る横温風機構の温風吹き付け状態を説明するための説明図である。
この横温風機構150は、給紙ユニット本体130B側に設けられている。図7に示すように、給紙ユニット本体130Bの上面における横温風機構150及び後述する上温風機構140が形成されていない部分には、天板56が形成されており、シート収納空間が当該天板56で塞がれている。
横温風機構150は、図7に示すように、給紙カセット130Aにおける給紙方向の一方の側面に沿って設けられている。また、横温風機構150は、図8に示すように、横温風室153内に設けられた、第1ファン(送風部)151及び第1ヒータ(加熱部)152を備えている。
図8に示すように、横温風機構150は、給紙ユニット130内に設けられた第1吸込口(送風部)154から、給紙ユニット130内の空気を吸い込むように構成されている。第1ファン(送風部)151の回転により、横温風室(送風部)153内の空気が第1ヒータ152側へ移動すると、第1吸込口154から横温風室153内に給紙ユニット130内の空気が取り込まれる。第1ヒータ152側に移動した空気は、第1ヒータ152によって加熱され、第1温風吹出口(送風部)155からシート束Sの側面に向けて吹き出される。
ここで、給紙位置にあるシート束Sの側面に温風を吹き付ける横温風機構150の第1温風吹出口155は、図3に示すように、シート搬送方向の垂直断面でピックアップローラ40とシート束Sの上面とが当接する点Nに配向している。これにより、ピックアップローラ40により取り出される正にその位置に存するシート束Sの側面に温風を集中的に当てることができ、当該部分のシート間に効率的に温風を吹き込むことができる。よって、横温風機構150として大型のものでなくても、給紙に先立って効率的にシート束Sを捌くことができる。
さらに、図9に示すように、第1温風吹出口155は、シート束Sの幅方向(シート給紙方向と直交する方向である図9の矢印C方向)に真っ直ぐ(平行に)温風を吹き出すのではなく、図9中矢印Bで示すように、シート束Sの幅方向に対してシート中央方向側に角度をつけて温風を吹き出すように形成している。その理由は以下の通りである。
図9の矢印C方向に温風を吹き出した場合は、図10(b)に示すように、シート束Sの側面から給紙方向下流側へ温風が逃げてしまうため、温風がシート束Sの奥まで届き難く、横温風による捌き効率が低くなる。そこで、本実施形態に係る横温風機構150は、図9の矢印Bに示すように、給紙されるシート束Sの中央側に向けて温風を吹き付ける第1温風吹出口155を形成している。これにより、図10(a)に示すように、第1温風吹出口155から吹き出された温風をシート束Sのシート間に閉じ込めることができる。すなわち、シート束Sの中央側に向けて温風を吹き付けた場合は、シートPの重みで給紙方向上流側および下流側が垂れ下がって蓋がされた状態になり、温風が外へ逃げてしまうことなくシート間の奥まで広範に温風を吹き込める。これにより、同じ温風量であっても給紙に先がけ効率よくシート束Sを捌くことができる。
本実施形態に係る給紙ユニット130は、図2、図3、図7及び図11に示すように、温風吹付けによるシート捌き機構として、横温風機構150に加え、上温風機構(第2温風機構)140を備えている。
図11は、本実施形態に係る給紙装置に搭載される上温風機構の要部構成を示す垂直方向の断面図である。
この上温風機構140は、前述の横温風機構150と同様に、給紙ユニット本体130B側に設けられている。この上温風機構140は、図11に示すように、第2吸込口(送風部)144から空気を取り込み、シート収納部35に収納されたシート束Sの上面の上方に設けられた第2温風吹出口145からシート束Sの上面に向けて温風を吹き出す構成としている。
また、上温風機構140は、上温風室(送風部)143内に、第2ファン(送風部)141及び第2ヒータ(加熱部)142を備えている。第2吸込口144は、上温風室143の上面における、第2ファン141の上方に設けられている。すなわち、第2ファン141の回転により上温風室143の空気は第2ヒータ142側に移動し、第2吸込口144から上温風室143内に外気が取り込まれる。第2ヒータ142側に移動した空気は、第2ヒータ142によって加熱され、上温風室143の下面に設けられた第2温風吹出口145からシート束Sの上面に向けて吹き出されるようになっている。第2温風吹出口145は、上温風機構140を給紙ユニット130に装着した状態で、当該上温風機構140内における給紙方向下流側に形成されている。
上記の構成において、画像形成のために所定の給紙ユニット130が選択されると、リフト板31が上昇駆動されてシート束Sがピックアップローラ40方向へ上昇すると共に、上温風機構140が駆動されて第2温風吹出口145からシート束Sの上面に向けて温風が吹き付けられる。
ここで、シート束Sの中でも、その上面や外周部分は外気に触れているため湿気を多く含み易い。すなわち、シート束Sの上面および側面は吸湿により膨潤する一方、シート束Sの内側は上面や側面と比べて湿気が少ないため膨潤度は相対的に低い。その結果、シート束Sの内側(シート同士のスペース)が負圧となり、シート同士が密着してしまうという現象が生じる。
しかしながら、本実施形態に係る給紙ユニット130は、上温風機構140を備えることにより、給紙ユニット130内のシート束Sの相対湿度(シート束Sの上面や外周部分とそれ以外の部分の相対湿度)を瞬間的に下げる機能を有している。
すなわち、上温風機構140は、密着性が特に高いシート束Sの上面から外周付近に集中して均一に温風を送り込むことができる。これにより、シート束Sの上面や外周部分の吸湿度をすばやく低下させ、当該部分の膨潤状態を解消することによって、シート束Sの相対湿度(シート束Sの上面や外周部分とそれ以外の部分の相対湿度)を瞬間的に下げ、シート束Sの内側(シート同士のスペース)の負圧も解消できる。これにより、シート同士の密着力の低下を図り、シート束Sを給紙に先駆けて効率よく捌くことができる。
また、本実施形態にかかる上温風機構140は、図3に示すように、ピックアップローラ40の給紙方向上流側であって、給紙ユニット130内における給紙方向後方よりに設けられている。ここで、第2温風吹出口145は、前述の通り、上温風機構140内における給紙方向下流側に設けられているため、シート収容部35に収容されたシート束Sの上面に向けて、第2温風吹出口145から良好に吹き付けることができる。このように、シート捌き効率の高い上温風機構140を給紙ユニット130内の空きスペースを有効利用して設置することにより、小型の給紙装置にも適応可能な温風アシストによるシート捌き機構を実現することができる。
すなわち、本実施形態に係る給紙ユニット(給紙装置)130のように、リフト板31に載置したシート束Sを片持ち昇降機構により昇降させる構成は、比較的小型の給紙装置に用いられることが多いが、当該片持ち昇降機構を用いた場合、ピックアップローラ40が設けられる給紙方向下流側はシート束Sが持ち上げられると共に、ピックアップローラ40や給紙ローラ41などのシート搬送機構が設けられているためにスペース的余裕はそれほどない一方で、給紙方向上流側はシート束Sが持ち上げられないので比較的スペースに余裕がある。この余裕のあるスペースに、本実施形態のように、上温風機構140を組み込めば、上温風機構140を設置するために給紙ユニット130の外形を大きくする必要はないため、小型の給紙装置にも好適である。
次に、図12および図13を参照し、温風アシストによるシート捌き機構として、横温風機構150に加え、上温風機構140も備えた構成におけるシート捌き効果について説明する。
図12は、本実施形態に係る給紙装置における横温風及び上温風の吹き付け方向を説明するための給紙カセットの斜視図である。図13は、本実施形態に係る給紙装置における横温風及び上温風の吹き付け方向を示す説明図である。
上記のように、本実施形態に係る給紙ユニット130は、図12に示すように、上温風機構140によって、シート束Sの上面に向けて、温風を吹き付けると共に、横温風機構150によって、ピックアップローラ40により取り出される正にその位置に存するシート束Sの側面に向けて温風を吹き付けている。これにより、横温風機構150のみを備えた構成に比べ、給紙に先がけてシート束Sをより効率よく捌くことができる。
上記の構成において、画像形成のために所定の給紙ユニット130が選択されると、リフト板31が上昇駆動されてシート束Sがピックアップローラ40方向へ上昇すると共に、上温風機構140が駆動されて第2温風吹出口145からシート束Sの上面に向けて温風が吹き付けられる。さらに、シート束Sの上面がピックアップローラ40に当接してシート束Sが給紙位置まで上昇したことをシート残量検知部211が検知すると、横温風機構150が駆動されて第1温風吹出口155からも、ピックアップローラ40により取り出される正にその位置に存するシート束Sの側面に向けて温風が吹き付けられる。
図13(a)ないし図13(c)は、上温風機構140と横温風機構150とによって、シート束Sをいかに効率的捌くことができるかを模式的に示している。
最初は、シート束Sの上面および側面が吸湿により膨潤して、シート束Sの内側(シート同士のスペース)が負圧となり、シート同士が密着しているが、図13(a)に示すように、上温風機構140及び横温風機構150によるダブルの温風吹き付けにより、すぐさま図13(b)に示す状態へと移行する。
すなわち、上温風機構140は、密着性が特に高いシート束Sの上面から外周付近に集中して均一に温風を送り込むことができる。これにより、シート束Sの上面や外周部分の吸湿度をすばやく低下させ、当該部分の膨潤状態を解消する。特に、上温風機構140から直接温風を受けるシート束Sの上面と、上温風機構140および横温風機構150から同時に温風を受けるシート束Sの横温風機構150側の側面とは、真っ先に膨潤状態が解消されて、図13(b)に示す状態となる。さらにここからは、すぐさま図13(c)に示す状態(シート束Sが捌かれた状態)へと移行する。
すなわち、上温風機構140及び横温風機構150の温風吹き付けにより、シート束Sの横温風機構150とは反対側の側面の膨潤状態も瞬時に解消され、横温風機構150からの温風はシート間を貫通してシート束Sの外部へ出て行き、シート束Sが捌かれる。
なお、本実施形態において、横送風部および加熱部、並びに上送風部および上加熱部が、それぞれ横温風機構150および上温風機構140にそれぞれ一体的に設けられている構成について説明したが、これらの部材は必ずしも一体的に設けられている必要はなく、例えば、送風部および加熱部のうちの一方が給紙カセット130A側に設けられ、他方が給紙ユニット本体130B側に設けられていてもよい。
ここで、図14を参照して、昇降機構30によりリフト板31を下降駆動させる場合における、リフト板31に載置されたシート束Sの残量と下降量との関係を、以下に詳細に説明する。図14は、本実施形態に係る給紙装置における昇降機構の制御を説明するための説明図である。
押し上げ部材32が給紙位置までリフト板31を押し上げるには、リフト板31に載置されたシート束Sの残量が少ない程、リフト板31を高くまで押し上げる必要がある。例えば、給紙位置までリフト板31を持ち上げたときの押し上げ部材32の位置がX1、Y1、Z1であったとする(シート束Sの残量が少ない順に、X1、Y1、Z1)。そして、当該X1、Y1、Z1の位置から昇降機構の駆動シャフト36を同じ回転角度θだけ下降方向に回転させて、押し上げ部材32を下降させた位置を、それぞれX2、Y2、Z2とする。
上記の場合、押し上げ部材32の位置がX1からX2へ変位したことにより、リフト板31(およびリフト板31に載置されたシート束S)が下降する量は、図14中、h1で表わされる。押し上げ部材32の長さ(すなわち回転半径)をrとし、押し上げ部材32が水平位置にあるときを基準としてX1及びX2の位置における角度をθ1及びθ2とすると、h1は、下式で表わされる。
h1=r(sinθ1−sinθ2)
同様に、押し上げ部材32の位置がY1からY2へ変位したことにより、リフト板31が下降する量は、h2で表わされる。押し上げ部材32が水平位置にあるときを基準としてY1及びY2の位置における角度をθ3及びθ4とすると、h2は、下式で表わされる。
h2=r(sinθ3−sinθ4)
同様に、押し上げ部材32の位置がZ1からZ2へ変位したことにより、リフト板31が下降する量は、h3で表わされる。押し上げ部材32が水平位置にあるときを基準としてZ1及びZ2の位置における角度をθ5及びθ6とすると、h3は、下式で表わされる。
h3=r(sinθ5−sinθ6)
上記において、リフト板31が下降する量は、h1<h2<h3となる。すなわち、昇降機構30の駆動シャフト36を同じ回転角度θだけ給紙位置状態から下降方向に回転させた場合、シート束Sの残量が少ない程、リフト板31が下降する量は少なくなる。
そこで、本実施形態では、給紙位置から離間位置までリフト板31を下降駆動する場合に、リフト板31に載置されたシート束Sの残量によって離間位置におけるシート束Sの上面とピックアップローラ40との距離が大きく変動することがないような構成を採っている。すなわち、シート残量検知部211(図5及び図6)で検知されるシート束Sの残量に応じて、離間動作における駆動シャフト36の回転量を変更するように昇降機構30を制御する構成としている。具体的には、シート束Sの残量が少ない程、駆動シャフト36の回転量が多くなるように昇降機構30を制御する。
次に、図15及び図16を参照し、本実施形態に係る温風吹付けによるシート捌き動作の制御工程について説明する。
図15は、本実施形態に係る離間動作を伴った温風吹付け動作を制御する制御部の機能ブロック図である。図16は、図15に示す制御部による制御動作を示すフローチャートである。
図15の機能ブロック図に示すように、本実施形態に係る給紙ユニット130は、横温風機構150による温風吹き付け動作中に、リフト板31が給紙位置と離間位置との間で変位するように、昇降機構30の昇降駆動を制御すると共に、シート残量検知部211で検知されるシート束Sの量に応じて、前記離間動作における駆動シャフト36の回転量を変更するように昇降機構30を制御する制御部300を備えている。
ここで、給紙位置とは、リフト板31に載置されたシート束Sの上面がピックアップローラ40と当接する位置であり、離間位置とは、当該シート束Sの上面がピックアップローラ40と一定距離だけ離間した位置であり、シート束Sにおけるシート間の密着性が高い上位層のシートPが、第1温風吹出口155の範囲内に位置するように下降させた位置である。
給紙位置では、シート束Sの上面がピックアップローラ40に押圧されているため、シート間の隙間が小さい。このため、給紙位置でシート束Sの給紙方向と平行な側面に温風を吹き付けても、第1温風吹出口155から離れたところまで温風が入りにくい。そこで、本実施形態では、横温風機構150による横温風の吹付け期間中に、シート束Sの上面がピックアップローラ40と当接する給紙位置に上昇させたリフト板31を、ピックアップローラ40と離間した離間位置に降下させた後、再び前記給紙位置に上昇駆動させている。この離間動作により、シート束Sのシート間の隙間を広げることができるため、スポット的に当てた温風であっても、第1温風吹出口155から離れたところまで吹き込み易くなる。これにより、従来のような大型の横温風アシストよりもシート捌き効率が高い横温風機構を実現することができるため、給紙装置全体の小型化が可能となる。
本実施形態に係る制御部300は、情報入出力部85、温風制御部90、昇降機構制御部80及び記憶部84を備えている。
情報入出力部85には、シート残量検知部211から位置検知信号、残量検知信号、第1タイマ(タイマ)86から第1タイムアップ信号、第2タイマ87から第2タイムアップ信号、プリンタ本体200側のCPU210からカセット選択信号及び温風要求信号等が入力される。
温風制御部90は、カセット選択及び温風要求信号に基づいて、横温風機構150及び上温風機構140の駆動を制御している。すなわち、温風制御部90は、これらの入力信号に基づいて、横温風機構150及び上温風機構140を駆動する制御信号を、情報入出力部85を介して、各ユニットの駆動モータ(不図示)等に出力する。
昇降機構制御部80は、下降駆動判定部82と上昇駆動判定部83とを含み、第1タイマ86からの第1タイムアップ信号および第2タイマ87からの第2タイムアップ信号に基づいて昇降機構30の昇降駆動を制御し、リフト板31が給紙位置と離間位置との間で変位する離間動作を行うように制御している。
下降駆動判定部82は、シート残量検知部211からの位置検知信号及び残量検知信号、並びに第1タイマ86からの第1タイムアップ信号に基づいて、押し上げ部材32を下降駆動する制御信号を、情報入出力部85を介してDCモータM2に出力する。上昇駆動判定部83は、第2タイマ87からの第2タイムアップ信号に基づいて、押し上げ部材32を上昇駆動する制御信号を、情報入出力部85を介してDCモータM2に出力する。
記憶部84には、シート残量検知部211で検知されるシート束Sの量(残量)に応じた各下降駆動時間に対応した第1タイマ86の複数の第1タイプアップ値(押し上げ部材32を下降駆動させるDCモータM2の駆動時間)が格納されている。
本実施形態に係るシート残量検知部211は、前述の通り、シート束Sの残量を4段階で検知できるように構成されている。このため、記憶部84には、前記4段階のシート束Sの量に対応した4つの第1タイプアップ値を記憶している。
また、記憶部84には、給紙速度、選択されるシートのサイズ、材質、モード等に応じた第2タイマ87の複数の第2タイムアップ値、各制御部の動作プログラム等が格納されている。また、記憶部84には、判定結果やその他の情報を一時的に格納する記憶領域が設けられている。
制御部300は、例えば、CPU、メモリ(ROMおよびRAM等)、入力インタフェースおよび出力インタフェースにより構成することができる。
なお、本実施形態では、押し上げ部材32の駆動モータとしてDCモータM2を採用したが、これに換えて、例えば、駆動シャフト36を正逆回転させるステッピングモータ(不図示)を採用してもよい。
また、DCモータM2またはステッピングモータに換えて、バネ等の付勢手段を用いて、押し上げ部材32を回動軸を中心に回動させることにより、リフト板31を給紙位置と離間位置との間で変位させる構成としてもよい。
この場合、シート束Sの量に応じた複数(本実施形態の構成では4つ)の当該ステッピングモータの下降駆動ステップ数を記憶部84に記憶させておき、制御部300が、シート残量検知部211の検知結果に基づいて、記憶部84から、シート状記録媒体の量に応じた前記ステッピングモータの下降駆動ステップ数を読み出して、当該下降駆動ステップ数だけ当該ステッピングモータを回転させるように、昇降機構30の下降駆動を制御する構成とすればよい。
次に、図15および図16を参照し、本実施形態に係る制御部300による制御動作について説明する。
プリンタ本体200側のCPU210からカセット選択信号が情報入出力部85を介して入力されると、昇降機構制御部80の上昇駆動判定部83は、前記カセット選択信号に基づき、押し上げ部材32を上昇駆動させる制御信号を、DCモータM2に情報入出力部85を介して出力する。これにより、押し上げ部材32の上昇駆動が開始される。次に、シート残量検知部211(図5および図6)からの位置検出信号に基づき、リフト板31が給紙位置まで上昇したと判断すると、上昇駆動判定部83は、押し上げ部材32の上昇駆動を停止させる。
この状態で、シート残量検知部211により、リフト板31に載置されているシート束Sの量(残量)を検知する(S10)。
制御部300は、シート残量検知部211で検知されたシートPの残量検出信号に基づいて、リフト板31に載置されているシートPの量(残量)が、前記4段階の何れの段階に属するかを認識する(S20)。
下降駆動判定部82は、前記S20で認識されたシートPの残量に対応した下降駆動時間T1を記憶部84から読み出して、当該下降駆動時間T1を計時する第1タイマ86をスタートさせる。これにより、押し上げ部材32は、離間下降駆動を開始する。同時に、温風制御部90は、横温風機構150及び上温風機構140を駆動する制御信号を、情報入出力部85を介して、各ユニットの駆動モータ(不図示)に出力する(S30)。
下降駆動判定部82は、第1タイマ86からの第1タイムアップ信号に基づいて、下降駆動時間T1が経過したか否かを判断する(S40)。すなわち、S40で下降駆動時間T1が経過するまで、DCモータM2を駆動し続け、これにより、押し上げ部材32の離間下降駆動が継続される(S40)。そして、第1タイマ86からの第1タイムアップ信号に基づいて、下降駆動時間T1が経過したと判断すると(S40でYES)、下降駆動判定部82は、押し上げ部材32の下降駆動を停止させる制御信号を、情報入出力部85を介してDCモータM2に出力する。これにより、離間下降駆動が完了する(S50)。
本実施形態では、S50で離間下降駆動が完了すると、上昇駆動判定部83は、予め定められた下降保持時間T2を計時する第2タイマ87をスタートさせる(S60)。次に、上昇駆動判定部83は、第2タイマ87からの第2タイムアップ信号に基づいて、予め設定された下降保持時間T2の経過の有無を判断する(S70)。第2タイマ87は、下降保持時間T2が経過するまで計時を続け、リフト板31は離間位置で保持される。一方、第2タイムアップ信号に基づいて、下降保持時間T2が経過したと判断すると(S70でYES)、上昇駆動判定部83は、押し上げ部材32を上昇駆動させるための制御信号を、情報入出力部85を介してDCモータM2に出力する。これにより、DCモータM2が作動し、押し上げ部材32の上昇駆動が開始される(S80)。
その後、シート残量検知部211により、リフト板31上に載置されたシート束Sの上面が、給紙位置に到達したことが検知されると、上昇駆動判定部83は、押し上げ部材32の上昇駆動を停止させるための制御信号を、情報入出力部85を介してDCモータM2に出力し、押し上げ部材32の上昇駆動を停止する(S90)。そして、シート束Sの最上層に位置するシートPの給紙が開始される(S100)。シートPの給紙が開始されると、さらにもう1枚シートPを給紙すべきか否かが判断される(S110)。さらに給紙すべきシートPがある場合は(S110でYES)、S10からの処理が繰り返される。一方、さらなる給紙が不要である場合は(S110でNO)、処理を終了する。
なお、上述の制御動作では、温風によるシート捌き機構として、横温風機構150と上温風機構140とを併用した場合について説明したが、横温風機構150のみを用いた場合であっても、本発明の利益を享受することができる。
上記の構成によれば、シート残量検知部211で検知されるシートPの量に応じて、前記離間動作における駆動シャフト36の回転量を変更するように昇降機構30を制御している。これにより、リフト板31に載置されるシートP(シート束S)の量に関わらす、安定してシート間に効率よく吹き込むため必要なシート束Sの下降量を確保することができる。
1……プリンタ(画像形成装置)、30……昇降機構、31……リフト板(シート積載板)、32……押し上げ部材(昇降機構)、33……後端カーソル、34a・34b……幅合わせカーソル対、35……シート収納部、36……駆動シャフト(駆動軸、昇降機構)、37……搬送ローラ、38……支持部、40……ピックアップローラ、41……給紙ローラ、42……捌きローラ、56……天板、80……昇降機構制御部、82……下降駆動判定部、83……上昇駆動判定部、84……記憶部、85……情報入出力部、86……第1タイマ(タイマ)、87……第2タイマ、90……温風制御部、100……シート供給部、130……給紙ユニット(給紙装置)、130A……給紙カセット、130B……給紙ユニット本体、133……給紙搬送路、140……上温風機構(第2温風機構)、141……第2ファン(送風部)、142……第2ヒータ(加熱部)、143……上温風室(送風部)、144……第2吸込口(送風部)、145……第2温風吹出口(送風部)、150……横温風機構(第1温風機構)、151……第1ファン(送風部)、152……第1ヒータ(加熱部)、153……横温風室(送風部)、154……第1吸込口(送風部)、155……第1温風吹出口(送風部)、200……プリンタ本体、211……シート残量検知部(シート残量検知手段)、300……制御部、P……シート、S……シート束、M2……DCモータ(昇降機構)