JPH08245043A - 画像形成装置の内蔵型排紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 排紙トレイの上下方向のスペ−スを有効に活
用し、かつ、簡単な機構でシ−トスタックの信頼性を向
上させる排出される転写紙に腰を付けると共に、排出さ
れた転写紙に駆動コロ若しくは従動コロの跡が付くのを
防止する。 【構成】 排紙装置２の排紙トレイ７内には、シ−ト搬
送方向下流側を支点にして回動可能に支持された底板１
７と、排紙トレイ７と底板１７の間にあって底板１７の
下面から上向きに弾性力を付与して、底板１７をシ−ト
搬送方向下流側へ傾斜するように支持する弾性部材（バ
ネ部材）１８とが配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ−等の画像形成装置に用いられる排紙装置
であって、画像形成されたシ−トを装置本体内の排紙ト
レイに排出する排紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、画像形成装置の設置スペ−スを小
さくするために排紙トレイを装置本体外に設けず、装置
本体内に設ける内蔵型排紙装置が提供されている。

【０００３】しかし、従来の内蔵型排紙装置は、排紙ト
レイのシ−ト積載面がシ−ト搬送方向下流側に傾斜した
まま固定されているため、上下方向のスペ−スがかなり
必要となってしまい、多数枚のシ−トを積載可能にしよ
うとすると装置が大型になってしまうという問題があっ
た。

【０００４】また、排紙トレイのシ−ト積載面を平らに
して、上下方向のスペ−スを必要としないものがある。
しかし、このような排紙トレイは、多数枚のシ−トを積
載可能にしようとすると、その分、シ−ト排出口から排
紙トレイのシ−ト積載面までの高さをが必要となり、シ
−トスタックの信頼性が低下してしまうという問題があ
った。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
の従来の問題点を解消するものであって、排紙トレイの
上下方向のスペ−スを有効に活用し、簡単な機構でシ−
トスタックの信頼性の高い内蔵型排紙装置を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
達成するために、画像形成装置本体内に設けられ、画像
形成されたシ−トを積載する排紙トレイを有する内蔵型
排紙装置であって、前記排紙トレイに、シ−ト搬送方向
下流側を支点にして回動可能な底板と、当該底板に上向
きの弾性力を付与して当該底板をシ−ト搬送方向下流側
へ傾斜するように支持する弾性部材とを配設した画像形
成装置の内蔵型排紙装置を提供する。

【０００７】また、前記排紙トレイに積載されるシ−ト
の積載量を検知する積載量検知手段を設けた画像形成装
置の内蔵型排紙装置を提供する。

【０００８】更に、前記積載量検知手段は、前記排紙ト
レイのシ−ト搬送方向に複数個所に設けられている画像
形成装置の内蔵型排紙装置を提供する。

【０００９】更に、前記積載量検知手段は、前記排紙ト
レイに積載されるシ−トの上面に当接するフィラ−部材
であり、当該複数のフィラ−部材は、互いにリンクされ
ていて連動する画像形成装置の内蔵型排紙装置を提供す
る。

【００１０】更に、前記フィラ−部材は、前記排紙トレ
イにシ−トを案内するシ−ト案内面を有している画像形
成装置の内蔵型排紙装置を提供する。

【００１１】

【作用】本発明の構成によれば、画像形成装置によって
画像形成されたシ−トは、装置本体内に設けられた排紙
トレイに排出される。この排紙トレイにシ−トが排出さ
れて積載されていくと、このシ−トの自重によって排紙
トレイの底板が下降していき、シ−ト排出口近傍の積載
されているシ−トの上面は常に一定に保たれる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。第１図は本発明の一実施例による画像形成
装置（レ−ザ−プリンタ）の内蔵型排紙装置の全体構成
を示したものである。

【００１３】第１図において、画像形成装置本体１の略
下方中央部に内蔵型の排紙装置２が設けられいる。画像
形成装置１の一側（図において右側）には、給紙カセッ
ト３が、着脱可能に装着（差し込み装着）されている。
この給紙カセット３内に積載収納されているシ−ト材４
は、給紙動作が開始されると、画像形成装置本体１内に
給紙搬送される。そして、画像形成装置１内の所定搬送
経路を搬送される過程において電子写真プロセスにより
印字がなされ、定着器５による定着がなされ、排出ロ−
ラ対６により画像形成装置１内の略下方中央部に設けら
れている内蔵型の排紙装置２へ排出され、図示のように
順次排紙トレイ７上に積載される。

【００１４】画像形成装置１内の略中央部には、像担持
体としての感光体ドラム８が配設されている。そして、
その周囲には、ドラム面を一様に帯電させるための一次
帯電器９と、ドラム面にレ−ザ光Ｌを照射して露光し、
ドラム面に静電潜像を形成するためのスキャナユニット
１０と、ドラム面にトナ−を供給してその静電潜像を現
像像化させるための現像ユニット１１と、ドラム面のト
ナ−現像を給紙カセット３から給紙搬送されたシ−ト材
４に転写するための転写帯電器１２と、転写後ドラム面
に残されたトナ−を次のプロセスのために取り除くため
のクリ−ナ１３とが、ドラムの回転方向（矢印方向）順
次配設されている。

【００１５】なお、スキャナユニット１０は、レ−ザ発
光素子、スキャナモ−タ、スキャナミラ−を備えてい
る。そして、このスキャナユニット１０から発射された
レ−ザ光Ｌは反射ミラ−１４を介してドラム面に反射さ
れる。

【００１６】そして、転写帯電器１２と給紙カセット３
とを結ぶ給紙側シ−ト搬送経路には、給紙カセット３か
ら給紙されたシ−ト材４を感光ドラム８の回転と同期ど
りをして印字部（画像形成部）である転写帯電器１２へ
搬送するためのレジストロオラ対１５と、給紙カセット
３内のシ−ト材４を給紙するための給紙ロ−ラ１６が配
設されている。

【００１７】また、転写帯電器１２と排紙トレイ７とを
結ぶシ−ト搬送経路には、転写帯電器１２にて転写され
たシ−ト材４の画像（トナ−像）を定着させるための定
着器（定着ロ−ラ対）５と、定着処理を終えたシ−ト材
４を画像形成装置本体１内の排紙装置２の排紙トレイ７
に排出するための排紙ロ−ラ対６が配設されている。

【００１８】排紙装置２の排紙トレイ７内には、シ−ト
搬送方向下流側を支点にして回動可能に支持された底板
１７と、排紙トレイ７と底板１７の間にあって底板１７
の下面から上向きに弾性力を付与して、底板１７をシ−
ト搬送方向下流側へ傾斜するように支持する弾性部材
（バネ部材）１８とが配設されている。

【００１９】なお、弾性部材１８は、排紙ロ−ラ対６か
ら排紙されるシ−ト材４を常に略一定の高さで排紙トレ
イ７内に受け入れるために、底板１７が積載されたシ−
ト材４の自重によって軸１９を支点にして下方へ回動す
るような弾性力を持っているものである。

【００２０】排紙トレイ７の積載面と対向する上方に
は、排紙トレイ７内に積載されたシ−ト材４の積載量
（満杯）を検知するための積載量検知手段２０がシ−ト
搬送方向に複数配設されている。積載量検知手段２０
は、排紙トレイ７のシ−ト搬送方向上流側である排出ロ
−ラ対６近傍であって排紙トレイ７に積載されたシ−ト
材４の後端部を検知する位置と、それよりもシ−ト搬送
方向下流側であって排紙トレイ７に積載された長サイズ
のシ−ト材４の先端部を検知するための位置とに配設さ
れている。

【００２１】積載量検知手段２０は、一端が排紙トレイ
７に積載されたシ−ト材４の上面に当接し、シ−ト材４
の積載状態に応じて回動するフィラ−部材２１、２２
と、排紙トレイ７にシ−ト材４が積載されるにつれてフ
ィラ−部材２１、２２が回動して、このフィラ−部材２
１の他端が所定の位置まで回動したことを検知するセン
サ２３とからなっている。ここで、フィラ−部材２１は
排紙トレイ７に積載されたシ−ト材４の後端部の積載量
を検知するためのものであり、フィラ−部材２２は、排
紙トレイ７に積載された長サイズのシ−ト材４の先端部
を検知するためのものである。

【００２２】フィラ−部材２１、２２は、その他端部が
リンク２４によって連結されていて互いに連動する。フ
ィラ−部材２２が回動すると、それに連動してリンク２
４によってフィラ−部材２１も回動し、センサ２３によ
って長サイズのシ−ト材４の先端部の積載状態が検知さ
れる。

【００２３】積載量検知手段２０によって、排紙トレイ
７の積載状態が満杯であることが検知されると、画像形
成装置本体１の図示しない制御手段によって画像形成動
作をすぐに停止させるか、それとも、一連の画像形成動
作修了後停止させるように制御して、排紙トレイ７内の
シ−ト材４の積載性が悪化するのを防止する。

【００２４】また、フィラ−部材２１、２２の先端部
は、なだらかに湾曲したシ−ト案内面を有している。し
たがって、排紙トレイ７内に排出されるシ−ト材４の先
端部分がカ−ルしていたとしても、シ−ト材４を排紙ト
レイ７内にスム−ズに案内することができる。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、画像形成装置本体内に
設けられ、画像形成されたシ−トを積載する排紙トレイ
と、ここの排紙トレイに、シ−ト搬送方向下流側を支点
にして回動可能な底板と、この底板に上向きの弾性力を
付与してこの底板をシ−ト搬送方向下流側へ傾斜するよ
うに支持する弾性部材とを配設したので、排紙トレイの
上下方向のスペ−スを有効に活用し、かつ、簡単な機構
でシ−トスタックの信頼性を向上させることができる。

【００２６】また、排紙トレイに積載されるシ−トの積
載量を検知する積載量検知手段を設けたので、排紙トレ
イに積載状態が満杯になったことが検知でき、シ−ト材
の積載性が悪化するのを防止する。

【００２７】更に、積載量検知手段は、排紙トレイのシ
−ト搬送方向に複数個所に設けられているので、排紙ト
レイ内に積載されたシ−ト材の先端部または後端部がカ
−ルしていたとしても、その各々でシ−ト材の積載状態
が検知でき、シ−トスタックの信頼性を更に向上でき
る。

【００２８】更に、前記積載量検知手段は、前記排紙ト
レイに積載されるシ−トの上面に当接するフィラ−部材
であり、当該複数のフィラ−部材は、互いにリンクされ
ていて連動するので、部品の低減が図れ、安価な装置が
提供できる。

【００２９】更に、前記フィラ−部材は、前記排紙トレ
イにシ−トを案内するシ−ト案内面を有しているので、
シ−ト材４を排紙トレイ７内にスム−ズに案内すること
ができ、シ−トスタックの信頼性を更に向上できる。。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による画像形成装置（レ−ザ
−プリンタ）の内蔵型排紙装置の全体構成を示したもの
である。

【符号の説明】

１ 画像形成装置本体 ２ 排
出装置 ６ 排紙ロ−ラ対 ７ 排
紙トレイ １７ 底板 １８
弾性部材 ２０ 積載量検知手段 ２１
フィラ−部材 ２２ フィラ−部材 ２３
センサ ２４ リンク

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】画像形成装置本体内に設けられ、画像形成
   されたシ−トを積載する排紙トレイを有する内蔵型排紙
   装置において、前記排紙トレイに、シ−ト搬送方向下流
   側を支点にして回動可能な底板と、当該底板に上向きの
   弾性力を付与して当該底板をシ−ト搬送方向下流側へ傾
   斜するように支持する弾性部材とを配設したことを特徴
   とする画像形成装置の内蔵型排紙装置。
2. 【請求項２】前記排紙トレイに積載されるシ−トの積載
   量を検知する積載量検知手段を設けたことを特徴とする
   請求項１記載の画像形成装置の内蔵型排紙装置。
3. 【請求項３】前記積載量検知手段は、前記排紙トレイの
   シ−ト搬送方向に複数個所に設けられていることを特徴
   とする請求項２記載の画像形成装置の内蔵型排紙装置。
4. 【請求項４】前記積載量検知手段は、前記排紙トレイに
   積載されるシ−トの上面に当接するフィラ−部材であ
   り、当該複数のフィラ−部材は、互いにリンクされてい
   て連動することを特徴とする請求項３記載の画像形成装
   置の内蔵型排紙装置。
5. 【請求項５】前記フィラ−部材は、前記排紙トレイにシ
   −トを案内するシ−ト案内面を有していることを特徴と
   する請求項４記載の画像形成装置の内蔵型排紙装置。