JP3966530B2 - シート積載装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート排出部から排出されたシートをスタックするシートスタック台を有するシート積載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記形式のシート積載装置は、各種の技術分野における機械、装置に広く採用されている。例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、印刷機、又はこれらのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される画像形成装置や、原稿画像を読み取るイメージスキャナなどにおいては、画像の形成された記録媒体又は処理済みの原稿より成るシートを、上記形式のシート積載装置のシートスタック台上に1枚ずつ排出し、複数のシートをそのシートスタック台に積載するようにしている。
【0003】
図10は、かかるシート積載装置の一従来例を示す断面図であり、シートSは一対の排出ローラ16A,17Aによって矢印BA方向に排出され、シートスタック台20A上に載置される。このようにして、シート排出部21Aから1枚ずつ排出されたシートSがシートスタック台20Aにスタックされる。
【0004】
上記形式のシート積載装置18Aにおいては、そのシートスタック台20A上に多数枚のシートSをスタックできるように、シート排出部21Aと、その近傍のシートスタック台部分との間に大きな段差HAが形成されている。ところが、このような大きな段差HAを設けると、シートSは紙、樹脂フィルム又は樹脂シートなどの可撓性を有するものであるため、図10に鎖線で示すように、排出されるシートがカールしていると、その先端側がシート排出部21Aの側を向いて大きく丸まり、そのまま或いはこれが反転してシートスタック台20A上に載置されることがある。
【0005】
このような不具合を防止するには、段差HAを小さく設定すればよいが、このようにすると、シートスタック台20A上にスタックできるシートの枚数が少なくなり、シート積載装置18Aのシート積載容量が減少する欠点を免れない。
【0006】
そこで、シートスタック台20Aのシート排出部側端部28Aが上下動し得るように、シート排出部から離れた側のシートスタック台端部25Aを回動可能に枢支すると共に、そのシートスタック台20Aを、図10には示していないスプリングによって最上位の位置に持ち上げておき、シートスタック台20A上にスタックされるシートの枚数が増大するに従って、そのシートの重量により、シートスタック台20Aを下方に押し下げて行くように構成したシート積載装置が提案されている。
【0007】
ところが、この形式のシート積載装置においては、シートスタック台はかなり大きなサイズを有しているため、かかるシートスタック台の全体を上下動可能に支持するには、その支持部やスプリングの強度を高める必要があるため、そのコストが大幅に上昇するおそれがあるばかりか、シートスタック台上にスタックされた多数枚のシートの束を取り出すとき、最下位の位置に下降していた大サイズのシートスタック台の全体が、スプリングの作用によって急激に最上位の位置に復帰するので、大きな衝撃音が発生したり、シート束の取り出し作業がやりずらくなるなどの欠点を免れない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した新規な認識に基づきなされたものであって、その目的とするところは、シートの積載容量の減少を伴うことなく、シートを正しくシートスタック台上にスタックさせることができ、しかも大きな衝撃音を発生せずに、スタックされたシート束の取り出し作業を楽に行うことのできる冒頭に記載した形式のシート積載装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式のシート積載装置において、前記シートスタック台上にシートが載置されていないときの最上位の位置と、シートスタック台上にスタックされたシートの重量によって下方に下がった最下位の位置との間を作動可能な可動シート受けと、該可動シート受けを前記最上位の位置に向けて付勢する付勢手段とを具備し、前記シートスタック台は、その一般面よりも上方に突出していてシートの排出方向に長く延びた突部を有し、前記可動シート受けは、前記突部とシート排出部との間に配置され、かつ該可動シート受けのシート受け面は、該可動シート受けが前記最上位の位置を占めたとき、該可動シート受けに隣接するシートスタック台の一般面よりも上方に突出して、当該可動シート受けと前記突部とが、シートの排出方向に延びるリブを構成することを特徴とするシート積載装置を提案する(請求項1)。
【0012】
さらに、上記請求項1に記載のシート積載装置において、前記可動シート受けは、シート排出部に近い側の端部が上下動し得るように、該シート排出部から離れた側の端部が支持体に回動可能に支持されていると有利である(請求項2)。
【0013】
また、上記請求項1に記載のシート積載装置において、前記可動シート受けは、シート排出部から離れた側の端部が上下動し得るように、該シート排出部に近い側の端部が支持体に回動可能に支持されていると有利である(請求項3)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0015】
図1は画像形成装置の一例であるプリンタの内部構造を示す概略断面図である。画像形成装置本体1内には、像担持体の一例であるドラム状の感光体2が配置され、この感光体2が時計方向に回転駆動されるとき、帯電装置の一例である帯電ローラ3によって感光体表面が所定の極性に一様に帯電される。その帯電面には、露光装置の一例であるレーザ書き込みユニット4から出射する光変調されたレーザ光Lが照射され、これによって感光体表面に、画信号に対応した静電潜像が形成され、この静電潜像は、現像装置5によってトナー像として可視像化される。現像装置5は、感光体2に対向配置された現像ローラ6を有し、現像剤がその現像ローラ6に担持されて搬送され、かかる現像剤によって、静電潜像がトナー像として可視像化される。
【0016】
一方、画像形成装置本体1の下部には、カット紙、樹脂シート又は樹脂フィルムなどから成る可撓性を備えたシートSが積載収容された給紙カセット7が配置されている。本例では、このシートSは、記録媒体としての用をなす。かかるシートSが給紙ローラ8の回転によって1枚ずつ送り出される。送り出されたシートSは、一対のレジストローラ9,10の手前で一旦待機し、次いでそのレジストローラ9,10の回転によって、シートSは、感光体表面に形成されたトナー像に整合するタイミングで、転写ローラ11より成る転写装置と感光体2との間の転写部Tに向けて搬送される。このとき、転写ローラ11には、感光体上のトナー像のトナーとは逆極性の電圧が印加され、これによって、転写部Tを通過するシートSの表面に、感光体表面に形成されたトナー像が静電的に転写される。トナー像転写後の感光体表面に付着する転写残トナーはクリーニング部材12によって除去され、次いでその感光体表面が図示していない除電ランプによって除電作用を受ける。
【0017】
一方、転写部Tを通ったシートSは、定着装置13の定着ローラ14と加圧ローラ15の間を通過し、このとき熱と圧力の作用によって、シートSの表面に転写されたトナー像がそのシート表面に定着される。その後、シートSは矢印方向にそれぞれ回転する対をなした排出ローラ16,17によって、矢印Bで示すようにシート積載装置18に排出される。
【0018】
図2は、図1に示したシート積載装置18の外観斜視図であり、ここに例示したシート積載装置18は、画像形成装置本体1の外装カバー19の上壁によって形成されたシートスタック台20を有している。画像の形成されたシートSは、前述のように排出ローラ16,17によりシート積載装置18に排出されるので、図示した例では、その排出ローラ16,17のシート出口側がシート排出部21を構成し、シートSは、かかるシート排出部21から1枚ずつ矢印B方向に排出され、図2に鎖線で示したように、シートスタック台20上に載置され、ここに多数枚のシートSがスタックされる。多数のシートSがシートスタック台20上に積み重ねられるのである(図3参照)。このように、シート積載装置18は、シート排出部21から排出されたシートSをスタックするシートスタック台20を有している。またシートスタック台20のシート排出部側端部には、スタックされたシートSを揃える板状の規制部22がほぼ垂直に立上がった状態で連結されている。
【0019】
ここで、先にも説明したように、シートスタック台20上に多数枚のシートSをスタックできるように、シート排出部21と、この排出部側のシートスタック台端部との間に大きな段差Hが形成されており、このため、従来のシート積載装置においては、排出されるシートがカールしていると、これが正しくシートスタック台上に載置されなくなるおそれがあった。
【0020】
そこで、本例のシート積載装置18においては、図2に明示するように、シートスタック台20の幅方向中央部に切欠23が形成され、この切欠23に可動シート受け24が上下方向に作動可能に嵌合している。ここに例示した可動シート受け24は、図1乃至図3から明らかなように、シートSの排出方向Bに長く延び、シート排出部21から離れた側の可動シート受け24の端部25は、外装カバー19の上壁の下側に入り込み、その外装カバー19の舌片26に、枢ピン27を介して回動可能に枢支されている。また、図1に示すように、可動シート受け24のシート排出部側の端部28の下面と、画像形成装置本体1のばね受け31との間には、付勢手段の一例である圧縮コイルスプリング(以下、単にスプリングという)29が圧装されている。このように、可動シート受け24は、そのシート排出部側端部28が上下動し得るように、その反対側の端部25が、支持体(図の例では外装カバー19)に回動可能に支持され、シート排出部側端部28の下面がスプリング29によって支えられている。
【0021】
シートスタック台20上にシートSが載置されていないとき、可動シート受け24は、スプリング29の加圧作用によって、図1及び図2に示すように上方に持ち上げられ、可動シート受け24のシート受け面30、すなわち可動シート受け24の上端面が、これに隣接するシートスタック台部分の上面よりも上方に突出している。このときの可動シート受け24の位置を最上位の位置と称することにする。
【0022】
上述した状態で、シート排出部21から排出されたシートSが、シートスタック台20上に排出されるが、このとき可動シート受け24のシート受け面30はシートスタック台20の上面よりも上方に突出しているので、シート排出部21とシート受け面30との間の段差hは、シート排出部21とシートスタック台20の上面との間の段差Hよりも小さい。このため、シート排出部21から排出される可撓性を有するシートSがカールしていても、そのシートSは、矢印Bで示すように、可動シート受け24のシート受け面30とシートスタック台20の上面に滑り込むように搬送され、その上に載置される。カールしたシートSが大きく巻き込む前に、そのシートSの先端部分が可動シート受け24のシート受け面30に当接し、その面に案内されながら滑らかにシートシート受け面30とシートスタック台20の上面に載置されるのである。このようにシートSがカールしていても、これがカールしたまま、或いはこれが反転してシートスタック台20上に載置される不具合を阻止できる。
【0023】
また可動シート受け24は、シートSの排出方向Bに長く延び、そのシート受け面30がシートスタック台20の上面よりも上方に突出して位置しているので、このシート受け面30とシートスタック台20の上に排出されるシートSが、その全面に亘って、シートスタック台20の平坦な上面にのみ接触することはなく、図2に鎖線で示すように、シート受け面30と、その両側のシートスタック台部分の両者にまたがって接触する。このため、排出されるシートSの先端部分がシートスタック台20の上面に静電的に貼り付き、シートのスタック不良を起こす不具合も防止できる。
【0024】
仮に、可動シート受け24がなく、平坦なシートスタック台20の上面にのみ、シートSが排出されるとすると、そのシートの先端部分がシートスタック台20の上面に接触したとき、その先端部分がシートスタック台20の上面に密着して静電的に貼り付き、その進行が止められ、シートの排出動作が引き続き行われる間に、シートが丸まってしまい、スタック不良を起こすおそれがある。ところが、シートSの排出方向に延びる可動シート受け24を設けることによって、このような不具合の発生を効果的に防止することができる。可動シート受け24がシートSのスタック不良防止用のリブを構成するのである。
【0025】
上述のようにして、シートSが1枚ずつシート積載装置18に排出されてスタックされるが、そのスタックされたシートSの枚数が増大するに従って、その重量により、可動シート受け24は、そのシート排出部側端部28が下方に下がる向きに回動する。可動シート受け24が、スタックされたシートSの重量によって、シートSが載置されていないときの最上位の位置から下方に下がるのである。このようにして、シート排出部21と可動シート受け24のシート受け面30との間の段差が、スタックされたシートSの枚数が増えるに従って漸次増大する。このため、スタックされたシートSの枚数が増えても、シート排出部21から排出されるシートSは、スタックされたシートに邪魔されることなく、そのスタックされたシートの上に載置されて行く。可動シート受け24が設けられてはいるが、これによってシートSの積載容量が減ることはなく、多数枚のシートSをシートスタック台20上にスタックすることができるのである。
【0026】
スタックされたシートSの枚数がさらに増大すると、その重量によって、可動シート受け24は、図3に示すように最下位の位置まで下げられる。図示した例では、このとき可動シート受け24が切欠23に入り込み、その上面のシート受け面30とシートスタック台20の上面が面一状態となる。このようにして、例えば250乃至500枚程の大量のシートSをシートスタック台20上にスタックすることができる。
【0027】
ここで、作業者が図3に示すようにスタックされたシートSの束を上方に持ち上げて取り出すと、可動シート受け24は、スプリング29の加圧作用によって、図1及び図2に示した最上位の位置に回動する。
【0028】
上述のように、シート積載装置18のシートスタック台20上にスタックされたシートSの枚数が少ないときは、可動シート受け24のシート受け面30がシートスタック台20の上面よりも上方に突出するので、シート排出部21から排出されるシートSを円滑に、かつ正しく可動シート受け24とシートスタック台20の上面に載置でき、しかもここにスタックされたシートSの数が増大するに従って、可動シート受け24が下方に下がるので、大量のシートをシートスタック台20の上にスタックすることができる。しかも、大サイズのシートスタック台20の全体が上下動するのではなく、小サイズの可動シート受け24が上下動するように構成されているので、シート積載装置18のコスト上昇を抑えることができると共に、スタックされたシートSを取り出して、可動シート受け24が最上位の位置に戻るとき、大きな衝撃音が発生することを阻止でき、楽にそのシート束の取り出し作業を行うことができる。
【0029】
図1乃至図3に示した例では、可動シート受け24を回動可能に枢支したが、可動シート受け24の全体が上下方向に移動できるように支持することもできる。
【0030】
上述のように、本例のシート積載装置18は、シートスタック台上にシートが載置されていないときの最上位の位置と、シートスタック台上にスタックされたシートの重量によって下方に下がった最下位の位置との間を作動可能な可動シート受けと、その可動シート受けを上述の最上位の位置に向けて付勢する付勢手段とを具備している。この構成自体は、図4乃至図9を参照して後述する実施形態例のシート積載装置にも共通するものである。
【0031】
図1乃至図3に示したシート積載装置18においては、可動シート受け24は、シートSの排出方向Bに長く延びていると共に、シート排出部21に近い側の端部28が上下動し得るように、そのシート排出部21から離れた側の端部25が支持体に回動可能に支持され、かつその可動シート受け24が最上位の位置を占めたとき、該可動シート受け24のシート受け面30が、これに隣接するシートスタック台部分の上面よりも上方に突出するように構成されている。
【0032】
これに対し、図4乃至図6に示した第2の例のシート積載装置18と、図7乃至図9に示した第3の例のシート積載装置18においては、シートスタック台20が、その一般面32よりも上方に突出していてシートSの排出方向Bに長く延びた突部33を有し、可動シート受け24は、上記突部33とシート排出部21との間に配置され、しかも可動シート受け24のシート受け面30は、該可動シート受け24が最上位の位置を占めたとき、該可動シート受け24に隣接するシートスタック台20の一般面32よりも上方に突出して、当該可動シート受け24と上記突部33とが、シートSの排出方向Bに延びるリブを構成している。
【0033】
シートスタック台20の一般面32とは、突部33の設けられた部分以外のシートスタック台20の面であって、その突部33の上面よりも下方に位置する面である。図5及び図8に示すように、シートスタック台20の突部33とシート排出部21との間のシートスタック台20の部分には切欠123が形成され、ここに、可動シート受け24が上下方向に作動可能に嵌合している。このように、図4乃至図9に示したシート積載装置18の可動シート受け24は、図1乃至図3に示した可動シート受け24よりも小サイズに形成されている。
【0034】
ここで、図4乃至図6に示した第2の例のシート積載装置18の可動シート受け24は、シート排出部21に近い側の端部28が上下動し得るように、シート排出部21から離れた側の端部25が、支持体、この例ではシートスタック台20の突部33に、枢ピン127を介して回動可能に支持されている。また、図4に明示するように、可動シート受け24の端部28の下面と、画像形成装置本体1のばね受け31の間に、付勢手段の一例であるスプリング129が圧装されている。図4乃至図6に示した第2の例の他の構成は、図1乃至図3に示した第1の例の構成と変りはなく、図4乃至図6における、図1乃至図3の部分に対応する部分には、図1乃至図3に付した符号と同一の符号を付してある。
【0035】
図4乃至図6に示した第2の例においても、シートスタック台20上にシートが載置されていないとき、可動シート受け24は、図4及び図5に示した最上位の位置を占め、その上面のシート受け面30がシートスタック台20の一般面32よりも上方に位置している。このため、このシートスタック台20と可動シート受け24の上面に排出されてくるシートSは、図1乃至図3に示した第1の例の場合と同じく、滑らかにかつ正しくシートスタック台20と可動シート受け24の上に載置される。
【0036】
このとき、可動シート受け24と突部33は、シートSの排出方向Bに連続して延びるリブを構成しているので、シートスタック台20と可動シート受け24の上に排出されるシートSが、シートスタック台20の上面に静電的に貼り付き、これが大きく丸まる不具合も阻止できる。
【0037】
シート積載装置18上にスタックされたシートSの数が増大するに従って、図6に示すように可動シート受け24がシートSの重量によってその端部28が下方に下がる向きに回動するので、大量のシートSをシートスタック台20上にスタックすることができる。
【0038】
また図7乃至図9に示した第3の例においては、可動シート受け24は、シート排出部21から離れた側の端部25が上下動し得るように、該シート排出部21に近い側の端部28が、支持体、図の例では画像形成装置本体1に、枢ピン227を介して回動可能に支持されている。可動シート受け24の端部28が、シート排出部21の下方において、画像形成装置本体1に回動可能に枢支されているのである。その際、図7に示すように、枢ピン227にねじりコイルばね229より成る付勢手段が取り付けられ、このばね229によって、可動シート受け24が図7及び図8に示した最上位の位置に付勢されている。図7乃至図9に示した第3の例の他の構成は、図1乃至図3に示した第1の例の構成と変りはなく、図7乃至図9における、図1乃至図3に対応する部分には、図1乃至図3に示した符号と同一の符号を付してある。
【0039】
図7乃至図9に示した第3の例においても、シートスタック台20上にシートが載置されていないとき、可動シート受け24は、ねじりコイルばね229の作用で、図7及び図8に示した最上位の位置を占める。これにより、シート排出部21から排出されるシートSを滑らかにかつ正しくシートスタック台20と可動シート受け24の上面に載置させることができる。しかも可動シート受け24と突部33が直線状のリブを構成するので、第2の例の場合と同じく、シートSを円滑にかつ正しく載置できる。そして、スタックされたシートの枚数が増えるに従って、可動シート受け24は枢ピン227のまわりに図7における時計方向に回動し、その端部25が下方に下がるので、大量のシートSをシート積載装置18にスタックできることも先の例と変りはない。図9は、可動シート受け24が最下位の位置を占めた様子を示している。そのシートSの束を取り出すと、可動シート受け24はねじりコイルばね229の作用で、図7及び図8に示した最上位の位置に戻る。
【0040】
また第3の例においては、図7に示すように、シート排出部21に近い側の可動シート受け端部28が、シート排出部21から離れた側の可動シート受け端部25よりも上方に位置しているので、カールしたシートSが排出されるとき、そのシートSと、可動シート受け24のシート受け面30とのなす角度αが、先の第1及び第2の例の場合よりも小さくなり、このシートSをより安定した状態で正しくシートスタック台20と可動シート受け24の上面に案内することができる。
【0041】
上述のように、第2及び第3の例のシート積載装置18によっても、第1の例のシート積載装置と同じ作用効果を奏することができるが、そのほか、第2及び第3の例では、可動シート受け24のサイズを、第1の例の可動シート受け24よりも小さくできるので、シート積載装置18のコストをより一層低減できると共に、可動シート受け24の変位量を少なくできるため、スタックされたシートSの束を取り出して、可動シート受け24が最上位の位置に戻ったときの衝撃音をより一層小さくでき、シート束の取り出し作業を一層容易に行うことが可能となる。
【0042】
本発明は、上述した実施形態例を各種改変して構成することもでき、例えば可動シート受けを複数個設けることもできる。
【0043】
また本発明は、記録媒体より成るシートを積載するシート積載装置に限らず、例えば各種の画像形成装置、或いはイメージスキャナなどにおける自動原稿送り装置のシート(この場合には原稿)を積載する装置にも適用できる。記録媒体を丁合してスタックするソータなどにも、本発明の適用が可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、シートの積載容量、すなわちスタックできるシートの枚数を減らすことなく、排出される各シートを正しく円滑にスタックすることが可能である。しかも大きな衝撃音の発生を伴うことなく、スタックされたシートの束を取り出すことができる。しかも、突部と可動シート受けが、排出されるシートを正しくスタックさせるリブとしての機能を果たすことができると共に、可動シート受けを一層小型化でき、より一層のコストの低減を達成でき、しかもスタックされたシート束を取り出したときの衝撃音の発生をより一層効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート積載装置を有する画像形成装置の概略断面図である。
【図2】図1に示したシート積載装置の外観斜視図である。
【図3】図1に示したシート積載装置にシートがスタックされたときの様子を示す断面図である。
【図4】図1に示したシート積載装置とは異なるシート積載装置を備えた画像形成装置の概略断面図である。
【図5】図4に示したシート積載装置の外観斜視図である。
【図6】図4に示したシート積載装置にシートがスタックされたときの様子を示す断面図である。
【図7】図1に示したシート積載装置とはさらに異なるシート積載装置を備えた画像形成装置の概略断面図である。
【図8】図7に示したシート積載装置の外観斜視図である。
【図9】図7に示したシート積載装置にシートがスタックされたときの様子を示す断面図である。
【図10】従来のシート積載装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
18 シート積載装置
20 シートスタック台
21 シート排出部
24 可動シート受け
25 端部
28 端部
30 シート受け面
32 一般面
33 突部
Claims (3)
- シート排出部から排出されたシートをスタックするシートスタック台を有するシート積載装置において、
前記シートスタック台上にシートが載置されていないときの最上位の位置と、シートスタック台上にスタックされたシートの重量によって下方に下がった最下位の位置との間を作動可能な可動シート受けと、該可動シート受けを前記最上位の位置に向けて付勢する付勢手段とを具備し、前記シートスタック台は、その一般面よりも上方に突出していてシートの排出方向に長く延びた突部を有し、前記可動シート受けは、前記突部とシート排出部との間に配置され、かつ該可動シート受けのシート受け面は、該可動シート受けが前記最上位の位置を占めたとき、該可動シート受けに隣接するシートスタック台の一般面よりも上方に突出して、当該可動シート受けと前記突部とが、シートの排出方向に延びるリブを構成することを特徴とするシート積載装置。 - 前記可動シート受けは、シート排出部に近い側の端部が上下動し得るように、該シート排出部から離れた側の端部が支持体に回動可能に支持されている請求項1に記載のシート積載装置。
- 前記可動シート受けは、シート排出部から離れた側の端部が上下動し得るように、該シート排出部に近い側の端部が支持体に回動可能に支持されている請求項1に記載のシート積載装置。
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