JP4217571B2 - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート収容部に積載したシート束から1枚ずつシートを分離して給送するシート給送装置に関する。
従来、複写機やプリンター等の画像形成装置において、連続的に給紙可能な記録媒体としてのカットシートは、通常、上質紙や複写機メーカー指定の普通紙に限られていた。このような用紙では、表面の平滑性が低く、また透気性も低いので、シート間に容易に空気流入がなされるので積載した用紙から1枚ずつ用紙を取り出す際、用紙同士が吸着して重送の生じることは少なかった。
しかしながら、近年では記録媒体の多様化に伴い厚紙、OHP用紙、トレーシングペーパー等の他、カラー化の市場要求から白色度や光沢を出すためにシートの表面にコーティング処理を施したアート紙及びコート紙などの表面の平滑なシートにも画像形成の要望が高まってきている。ところが、これらOHP用紙、トレーシングペーパー、アート紙及びコート紙等は、平滑性や透気性が高いため、特に高湿下の環境でシートを積載した場合、シート同士が吸着し、従来の複写機やプリンター等で一般的に用いられている摩擦分離方式では重送やミスフィードが多発するという問題が生じた。
一方で、用紙束の側端からエアーを吹き付けることでシートをさばき、同時に上方に配置した吸引装置および搬送ベルトにより上位のシートより1枚ずつ分離・給送を行うエアー給紙方式のものが印刷業界や、一部の複写機で採用されている。このエアー給紙方式では摩擦分離方式に比べて、(1)マテリアルに対する給紙条件の設定ラチチュードが広い、(2)高速給紙に対応可能、(3)高耐久性、(4)低ランニングコスト、といったメリットを有する。
このようなエアー給紙に関連する提案は多数なされているが、例えば、給紙台の上に積載したシートの先端側に、シートの上面と平行な方向から空気吹付装置によって空気を吹き付け、同時に、シートの上方で開口させた吸気筒を負圧発生装置によって負圧とし、吸引する方法が提案されている。この給紙装置によれば、開口からの吸引作用によって給紙台に積載したシートの最上位のものを浮き上がらせ、最上位のシートと次位シートとの間に形成された隙間に空気吹き付け装置から空気を吹き込むことで、両シートの分離を確実に行うことを狙っている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭62−249835号公報
しかしながら、上述したようにOHP用紙、トレーシングペーパー、アート紙及びコート紙等は、平滑性や透気性が高いため、特に高湿下の環境でシートを積載した場合、シート同士の吸着が発生する。ここでエアー給紙方式を採用した場合、シート束の側端から吹き付けるエアーが一定流であるために相対的に吸着力の弱い界面でシート束の上位部が束の状態で浮揚してしまうため、浮揚したシート束の隙間にはエアーを流入させることができず、一枚ずつ確実に分離させることが非常に困難であった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、マテリアル対応、高速給紙、高耐久性等の観点から優位性のあるエアー給紙方式において、簡易な構成で確実にシート同士の吸着を解き、ミスフィードや重送の発生を防止するシート給送装置を提供し、装置の小型化、製品コスト及びランニングコストの低減、信頼性の向上を図ることにある。
本発明は、複数枚のシートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載された最上位のシートから1枚ずつ、エアーの吸引により吸着して搬送するシート吸着搬送手段と、前記シート積載手段に積載されたシート束の側端にエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、前記エアー吹き付け手段から吹き出されるエアーの風速を変化させる風速可変手段と、を備え、前記風速可変手段により最上位シート束近傍に吹き付けられるエアーの風速が所定値以下のときに、前記シート吸着搬送手段のシート搬送動作を行うことを特徴とする。
本発明は、複数枚のシートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載された最上位のシートから1枚ずつ、エアーの吸引により吸着して搬送するシート吸着搬送手段と、前記シート積載手段に積載されたシート束の側端にエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、前記エアー吹き付け手段から吹き出されるエアーの風速を変化させる風速可変手段と、前記エアー吹き付け手段から吹き出されるエアーの風向を変化させる風向可変手段と、を備え、前記風速可変手段及び前記風向可変手段の協働作用により最上位シート束近傍に吹き出されるエアーの風速が所定値以下のときに、前記シート吸着搬送手段のシート搬送動作を行うことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、シート積載手段に積載されたシート束の側端に吹き付けるエアーの風速を変化させる風速可変手段により最上位シート束近傍に吹き付けられるエアーの風速が所定値以下のときに、シート吸着搬送手段のシート搬送動作を行うようにしたため、シート吸着搬送手段により最上位のシートのみを確実に分離、搬送できるエアー給紙方式のシート給送装置の提供を可能とする。
以下に本発明の第1の実施の形態について図を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は本発明の画像形成装置の一例を示す複写機1の実施の形態の主要部構成を示す断面図である。
この複写機1は、図1に示すように、原稿の画像を読み取るイメージリーダ200および画像をシートに形成するためのプリンター300およびプリンター300にシートを供給するための給紙部400を備える。給紙部400には共通の給紙機構を備えたペーパーデッキ401および451を備える。ペーパーデッキ401は最大1000枚のシートが収容でき、ペーパーデッキ451には最大1500枚のシートが収容可能となっている。給紙部400については後で詳しく説明を行う。
イメージリーダ200には、原稿を自動的にイメージリーダ200に送り込むための自動原稿給送装置100が搭載されている。自動原稿給送装置100は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚づつ図中左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から流し読み取り位置を経て右へ搬送し、その後外部の排紙トレイ112に向けて排出する。
この原稿がプラテンガラス102上の流し読み取り位置を左から右へ向けて通過するときに、この原稿画像は流し読み取り位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット104により読み取られる。この読み取り方法は、一般的に、原稿流し読みと呼ばれる方法である。具体的には、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読み取り面がスキャナユニット104のランプ103の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
このように流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。すなわち、原稿が流し読み取り位置を通過する際に主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読み取りが行われ、光学的に読み取られた画像はイメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、画像信号制御部(図示せず)において所定の処理が施された後にプリンター300の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
なお、自動原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
自動原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、まず、ユーザーにより自動原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿を載置し、そして、スキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿の読み取りを行う。すなわち、自動原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、原稿固定読みが行われる。
プリンター300の露光制御部110は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力し、該レーザ光はポリゴンミラーにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述するように、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。
この感光ドラム111上の静電潜像は、不図示の現像器から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、各ペーパーデッキ401,451から給送されたシートをレジストローラ115がレーザ光の照射開始と同期したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に搬送する。感光ドラム111に形成された現像剤像は転写部116により給送されたシート上に転写される。
現像剤像が転写されたシートは定着部117に搬送され、定着部117はシートを熱圧することによって現像剤像をシート上に定着させる。定着部117を通過したシートは不図示のフラッパを切替えることで第1排出ローラ118を経て第1排出トレイ119、あるいは第2排出ローラ120を経て第2排出トレイ121へ排出される。
次に本発明に係るエアー給紙方式のペーパーデッキについて詳しく説明する。なお,ペーパーデッキ401とペーパーデッキ451とでは、シートの収納最大枚数が異なるだけであるため、同一または相当する構成には同一の符号を付して、ペーパーデッキ401に基づいて説明する。
本実施の形態におけるエアー給紙方式のペーパーデッキ401の斜視図を図2に示す。本ペーパーデッキ401は収納庫402内に昇降可能に設けられたシート積載手段である中板403上にシート束Sを積載収納するようになっている。収納庫402の両側下縁部にはレール404、405(レール404は図1に図示)を備え、装置本体1Aに対して正面側(複写機の操作部側であり図1中紙面と垂直方向)に引き出し可能となっている。収納庫402内に積載収納されたシート束Sはその先端部をプレ分離板406により、後端部は後端規制板412により、さらに側端部はサイド規制板410、411によって所定位置に固定載置されている。
積載されているシート束Sのシート給送方向の上方には、最上位のシートをエアーで吸着して送り出すためのシート吸着搬送手段であるシート給送部409が設けられている。このシート給送部409は、不図示の吸引手段に連結されてシート束上方で吸引静圧を発生可能な吸引ダクト408を備え、また吸引ダクト408を取り囲むように多数の孔を具備する吸着ベルト407が給紙方向に給紙回転可能なように配設される。
そして、シート給送部409では吸引ダクト408によりシートを吸着ベルト407に吸着させて、吸着ベルト407を回転させることによりシートを給送する。
次に、図3を用いてサイド規制板410内に備えられる吹き付けエアーをシート束Sの側端に吹き付けるためのエアー吹き付け手段の構成および動作について詳細に説明する。
図3は図2を給紙方向からみたときの断面図である。ここでサイド規制板410の内部には吹き付け手段が設けられており、この吹き付け手段は、吹き付けエアーの供給源である吹き付けファン417(図2に図示)と、吹き付けファン417に連結され、一端を収納庫402内に積載収納されたシート束Sの側端に向かって開放された開口414を具備する吹き付けダクト413を備えている。これにより、シート束Sの側端に向けて開口414から吹き付けエアーが吹き付けられてシートが捌かれる。
また、シート束Sの側端と開口414との間を略鉛直方向に図示しない駆動源(例えばモータやソレノイド等)により移動可能な風速可変手段であるシャッター415が配置されている。シャッター415の一部は開口414の幅より十分小さい幅を持つスリット416を備えている。このシャッター415は、最下位位置にあるときには、開口414から吹き出されるエアーを遮断することがなく、最上位の位置にあるときには開口414から吹き出されるエアーを完全に遮断する。また、シャッター415の最下位位置と最上位位置との間の位置では、開口414から吹き出されるエアーはシャッター415のスリット416を通ってシート束Sの側端に吹き付けられる。なお、シャッター415が最上位位置にあるときにその位置を検知可能な検知手段Saが配設されている。
続いて動作について詳述する。ペーパーデッキ401に給紙するシート束をセットし、装置本体1Aに挿入すると不図示のリフトアップモーターにより中板403が、不図示のシート高さ検出手段により所定高さまでリフトアップされる。ここでコピーボタンを押すと給紙動作が開始される。
まず、上方の吸引手段が吸引動作を開始して吸引ダクト408が吸引動作を開始するとともに吹き付けファン417が動作してシート束Sの側端に対してエアーの吹き付けがなされる。ここでシャッター415は不図示の駆動源に駆動されてシート束Sの側端と吹き付けダクト413の開口414との間で上下に往復運動をする。
初期はシャッター415が最下位位置にあり、開口414全体から吹き出されたエアーがシート束Sの側端に吹き付けられる状態である(図3(a))。次に、シャッター415は上方に移動していき、それとともにスリット416も移動する。ここでスリット416が開口414に対向すると、その幅の差によりスリット416を通るエアーの風速は増す。このスリット416を通ることにより風速が強くなったエアーが連続的に上方に移動しながらシート束Sの側端に吹き付けるので従来の定常流エアーよりもより良い捌き効果を期待できる(図3(b),図3(c))。
さらに、シャッター415が最上位位置に達したとき、シャッター415により吹き付けダクト413の開口414は完全に塞がれるので吹き付けエアーによって浮揚していたシート束は全て落下し、最上位のシートのみが吸引ダクト408の吸引により吸着ベルト407に吸着された状態となる(図3(d))。この時点で吸着ベルト407を駆動回転させることで最上位のシートが送り出される。これを繰り返すことにより確実に1枚ずつシートを良好に分離給送することができる。
また、高湿下のアート紙やコート紙等吸着現象のおきやすいシートを給送したい場合は、給送の前動作としてシャッター415の上下運動を数回行っても良い。例えば上述したようにシャッター415の最下位から最上位までの片道捌き動作(図3(a)→図3(d))ではシートの吸着によりシートが分離できない場合は、さらに複数回往復(図3(d)→図3(a)→図3(d)を複数回)させることで吸着したシート束のシート間に確実にエアーを流入させて吸着を解除できる。そして図3(d)の位置で捌いたシート束を給送時に吹き付けエアーを遮断することで吸着ベルト407に吸着した最上位紙のみを搬送し、二枚目以降の連れ重送を確実に防止することができる。
以上の説明ではシャッター415の初期位置を最下位としているが、それに限らず任意の位置でよい。また吸引手段や吹き付け手段のエアー供給源はシロッコファン等のファンでも良いし、コンプレッサーを用いても良い。
図4では吸着ベルト407の駆動タイミングとシャッター415の移動周期の関係を示している。シャッター415が最上位にあるときに吸着ベルト407を駆動させれば良好な分離給送動作を行うことができる。したがって明らかなようにシャッター415の移動周期は吸着ベルト407の駆動タイミングのn倍(n=1,2,3・・・(整数))に設定することで、生産性を落とさずに良好なシート給送装置の提供が可能となる。一例として、装置本体のコピー枚数が50cpm(copy−per−minute)の場合、図4に示したシャッター移動周期(a)では移動速度が50rpm(revolution−per−minute)であり、(b)では100rpmとなる。このシャッターの移動速度はマテリアル等の条件に応じて最適値に設定すればよい。例えば、シート間で吸着現象の起きやすいシートの場合には、シャッター415の移動周期を大きくすることにより確実に分離が行える。
なお、図3(b)及び図3(c)に示すようなスリット416が開口414に対向したときのスリット416を通るエアーが最大風速となり、実験をした結果この最大風速は、シートの種類により多少のばらつきはあるが、20m/sec程度が最適である。また、上記実施の形態では、図3(d)に示すようにシャッター415が完全に開口414を塞いだときに吸着ベルト407を回転してシートを分離給送しているが、完全に遮断しない状態でもシートが浮揚されない程度であればエアーを吹き付けている状態で吸着ベルト407を回転してシートを分離給送するようにしてもよい。実験をした結果、普通紙であれば、最大風速の約30パーセント(6m/sec)以下であれば問題がなく、コート紙等の厚紙であれば40パーセント(8m/sec)以下であれば問題なく分離給送が可能である。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について図5を用いて説明する。なお、図面の符号については前記第1の実施の形態と同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
本実施の形態では、吹き付けダクト413および上下移動可能なシャッター415をシート給送方向のシート束先端側に備えている。また不図示の分離ファンに連結された分離ダクト418に分離ノズル419が設けられていて、分離ノズル419により吸着ベルト407に向かって斜めに分離エアーを供給する構成となっている。この分離エアーは最上位シートのみを吸着ベルトに吸着させ、次シート以下を分離、落下させるのに有効に働く。
本実施の形態の場合、シャッター415は最上位位置(図5(a))から最下位位置(図5(b))までを往復運動するが、シート給送方向の吸着ベルト407と吹き付けダクト413の間に分離されたシートを下流へ搬送するための紙パスPが設けられており、この紙パスPを塞ぐことができないため、第1の実施の形態のごとく開口414を塞ぐ最上位の位置までシャッター415を上方に移動させることはできない。
そこで、吹き付けダクト413の内部には風速可変手段であるバルブ420を備えており、吹き付けダクト413内をエアーの遮蔽/開放自在となっていて、開口414から吹き付けエアーの吹き付ける状態(図5(a)のバルブ420の状態)と遮断する状態(図5(b)のバルブ420の状態)とが可能となっている。これにより、本実施の形態では所定回数のシャッター415の往復動作により開口414からの吹き付けエアーにより十分シート束を捌いた後、吸着動作により吸着ベルト407に最上位シートが吸着されたのを不図示の吸着センサー等の検出手段で検出された後にバルブ420を遮蔽することで吹き付けエアーを遮断し(図5(b)の状態)、分離ノズル419からの分離エアーと協働して最上位紙のみを吸着搬送させ、次シート以下は完全分離させることができる。
本実施の形態では第2の実施の形態で述べたようなシャッター415の移動速度の設定をすることにより生産性に影響が出ることは回避される。すなわちシャッター415の移動周期はマテリアルや環境条件に応じて自由な設定が可能となる。したがって、生産性と分離性能の両立しうるシート給送装置の提供が可能である。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態について図6及び図7を用いて説明する。なお図面の符号については前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一の構成には同一符号を付して、その説明は省略する。
本実施の形態では図6及び図7に示すように、吸着ベルト407の駆動時(onのとき)に吹き付けエアーの風速を給紙紙間で捌くときの風速よりも小さく設定したことを特徴とする。本実施形態では図6に示すようにスリット416を有するシャッター415をダクト開口414にて往復上下運動させ、スリット416がシート束上方にあるとき、すなわち吹き付けエアー風速が高いときには十分シートを捌くようにし、このときは吸着ベルト407は駆動しない(図6(a))。次にスリット416が下方へ移動したとき、すなわち吹き付けエアー風速が小さいときには、吸着ベルト407を駆動させて下流へ給紙搬送するようにしている図6(b))。なお、実験をした結果、図7に示すように紙間での捌きエアーとしての風速は、シートの種類により多少のばらつきはあるが、20m/sec程度が最適である。また、給紙時すなわち吸着ベルト407の駆動時(onのとき)の吹き付けエアーの風速としては、完全にゼロでなくとも、シートが浮揚して複数枚が吸着ベルト407に押し付けられない程度(風速Vm/sec以下)であればある程度エアーを吹き付けている状態で吸着ベルト407を回転してシートを分離給送するようにしても構わない。実験をした結果、この値は普通紙であれば、最大風速の約30パーセント(6m/sec)以下であれば問題がなく、コート紙等の厚紙であれば40パーセント(8m/sec)以下であれば問題なく分離給送が可能である。
また上記例では、第2の実施の形態に比べてバルブ420を持たないので安価な装置提供が可能となる。さらに吹き付けエアーの強弱の周期は第1の実施の形態と同様に吸着ベルト407の駆動タイミングのn倍(n=1,2,3・・・(整数))に設定することも可能であり、この場合は生産性と分離性能の両立するシート給送装置の提供が可能となる。
また、給紙時に吹き付けエアーの風速を小さくする方法としては上述に限らず、吹き付けエアー駆動源の強弱により行っても良いし、第2の実施形態におけるバルブ420の最大遮蔽面積を吹付けダクト413の断面積の30ないし40パーセントに設定することによっても実施可能である。
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態について図8を用いて説明する。なお図面の符号については前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一構成には同一符号を配し、その説明は省略する。
本実施の形態ではシート束先端側に備える吹き付けダクト413内にシート束上位側端部を上下方向に回動可能な風向可変手段であるスイングノズル421を備えている。スイングノズル421は図8(a)の上向き、図8(b)の略水平向き、図8(c)の下向きのエアーをシート束Sの側端に連続的に吹き付ける。このスイングノズル421が上下に回動しながらエアーの吹き出しを行うので、シート束に対しては、連続的に風向が変化するエアーを与えることができ、吸着したシートや上下でわずかにずれて積載しているシート同士の隙間にエアーを流入させて分離させる効果が非常に高い。
また、吸着ベルト407の駆動タイミングとしては、図8(b)または図8(c)の時点にすることで、最上位以下のシートが余分なエアーで吹き上げることが回避できるので、良好な給紙分離性能が確保できる。
なお、本実施の形態の構成に、第2の実施の形態又は第3の実施の形態のエアーの吹き出しのon/offをする構成や、給紙タイミングで風速を弱める構成を組み合わせてより最適な分離性能を確保するようにしてもよい。
以上、説明したように、各実施の形態では、確実にシート束の捌きが行え、特に高湿環境下でのコート紙等の吸着したでシートであっても、シート間にエアーを流入させることで確実に分離を行うことができる。
以上説明してきた実施の形態において、各実施の形態を適宜組み合わせて用いることももちろん可能である。また上記各実施の形態を通じて、吹き付けダクト413およびシャッター415の位置はシート束Sの側面側の端部または先端側の端部に対応する位置であれば任意である。
また、第2の実施の形態で説明した分離エアーを吹き出すための分離ノズル419の構成、あるいは分離爪、分離パッド、逆転ローラ(リタードローラ)等の他の方式の分離手段との組み合わせも任意である。
本発明の実施の形態を説明する複写機の断面図 本発明の実施の形態を説明するペーパーデッキの斜視図 本発明の第1の実施の形態を説明する構成図 第1の実施の形態の装置におけるタイミング説明図 本発明の第2の実施の形態を説明する構成図 本発明の第3の実施の形態を説明する構成図 第3の実施の形態におけるタイミング説明図 本発明の第4の実施の形態を説明する構成図
符号の説明
300 プリンター
401、451 ペーパーデッキ
407 吸着ベルト
408 吸引ダクト
413 吹き付けダクト
414 開口
415 シャッター
416 スリット
421 スイングノズル

Claims (8)

  1. 複数枚のシートを支持するシート積載手段と、
    前記シート積載手段に支持された最上位のシートから1枚ずつ、エアーの吸引により吸着して搬送するシート吸着搬送手段と、
    前記シート積載手段に支持されたシート束の側端にエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、
    前記エアー吹き付け手段から吹き出されるエアーの風速を変化させる風速可変手段と、
    を備え、
    前記風速可変手段により最上位シート束近傍に吹き付けられるエアーの風速が所定値以下のときに、前記シート吸着搬送手段のシート搬送動作を行うことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記風速可変手段は周期的に風速を変化させ、この風速変化周期を前記シート吸着搬送手段のシート搬送動作の周期の整数倍に設定したことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記風速可変手段は、前記エアー吹き付け手段とシート束の側端との間で略鉛直方向に移動するシャッターであり、前記シャッターにはエアーが通過可能なスリットが形成されていて、該スリットの位置によって供給エアーを増減させることにより風速を変化させることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  4. 前記風速可変手段は、前記エアー吹き付け手段のエアー供給源からの供給エアーを増減させることにより風速を変化させる請求項1に記載のシート給送装置。
  5. 前記風速可変手段は、前記エアー吹き付け手段からのエアーの流路を遮蔽/開放自在なエアー遮蔽手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  6. 前記風速可変手段により最上位シート束近傍に吹き出されるエアーの風速が略停止状態において、前記シート吸着搬送手段のシート搬送動作を行うことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  7. 複数枚のシートを積載するシート積載手段と、
    前記シート積載手段に積載された最上位のシートから1枚ずつ、エアーの吸引により吸着して搬送するシート吸着搬送手段と、
    前記シート積載手段に積載されたシート束の側端にエアーを吹き付けるエアー吹き付け手段と、
    前記エアー吹き付け手段から吹き出されるエアーの風速を変化させる風速可変手段と、
    前記エアー吹き付け手段から吹き出されるエアーの風向を変化させる風向可変手段と、
    を備え、
    前記風速可変手段及び前記風向可変手段の協働作用により最上位シート束近傍に吹き出されるエアーの風速が所定値以下のときに、前記シート吸着搬送手段のシート搬送動作を行うことを特徴とするシート給送装置。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置から送り出されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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