JP5163528B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙載置台に積載された複数枚の用紙の側縁に空気を吹きつけ、浮上した最上面の用紙を用紙搬送手段に一旦吸着させた後、前記用紙を用紙搬送路に送り出す給紙装置に関する。
複写機等の画像形成装置、特に高速の画像形成装置に接続され大量の用紙を画像形成装置に供給する給紙装置は、広く一般に使用されている装置である。
このような給紙装置には、用紙載置台に積載された大量の用紙を1枚ずつ高速で着実に画像形成装置に送り出すことが求められる。
上述の要求に対応するための技術手段として、最上位に位置する用紙と次の用紙との分離を確実に行うために、積載された用紙の上部の複数枚の用紙の側縁に空気を吹き付け用紙間に空気を通すことにより用紙の分離を確実に行う手段が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところが、実際にはいろいろな厚さの用紙が使用されることから、一様な条件で複数枚の用紙の側縁に空気を吹き付けると不都合が発生することがある。例えば、厚紙に適した強さの空気の吹き付けを行うと、薄紙では最上位の紙に複数枚の紙を密着させてしまうような場合がある。
そのため、空気の吹き出し口を昇降させる機構を設けて、最上位の用紙の位置に追随するように空気の吹き出し口を昇降させる提案もなされている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、最上位の用紙が次の用紙と分離して浮上する態様は一様ではなく、その態様によっては空気の吹きつけが分離を妨げる状態になることもある。
このような分離時に起こる用紙のさまざまな態様をできるだけ一定にするために、空気の吹きつけの初期段階における用紙の端部の浮き上がりを抑制する抑制部材を設ける場合もある。
ところが、高速の給紙装置においては、給紙間隔はできるかぎり狭い方が望ましいことから、分離された最上位の用紙の用紙搬送路への送り出しが開始されると、直ちに次の用紙の分離動作を開始させるために、上述の抑制部材は用紙の端部の浮き上がりを抑制する位置にセットされる。
その結果、用紙搬送路に送り出されている用紙後端部と抑制部材との間に摺擦が生じ、用紙面に傷が発生する場合がある。但し、その傷の程度は紙質等により異なる。
特開平11−5643号公報 特開2006−168933号公報
本発明は、上述したような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、用紙載置台に積載された用紙の上部の複数枚の用紙の側縁に空気を吹き付け用紙間に空気を通すことにより用紙の分離を行う給紙装置における用紙面の傷の発生を防止することにある。
上記課題は、以下の発明を実現することにより達成される。
1.用紙載置台に積載された複数枚の用紙の最上位に位置する用紙を、上方に配置した搬送ベルトに空気吸引により吸着させ、用紙が前記搬送ベルトに吸着されたことを吸着検知センサによって検知し、吸着させた前記用紙を前記搬送ベルトを回転させることにより用紙搬送路に送り出す用紙吸着搬送部と、
前記用紙吸着搬送部から前記用紙搬送路に送られた用紙を検知する用紙検知センサと前記用紙載置台に積載された複数枚の用紙の側縁に吹き付ける空気を導くダクトと、
前記用紙載置台に積載された用紙の端部の上方に位置し、前記ダクトの空気吹き出し口の上辺に設けられた板状の部材である庇と、
前記空気吹き出し口を昇降する吹き出し口昇降部と、
前記ダクトに送風する送風部と、
給紙動作の開始信号を基に、前記送風部の送風を開始させ、
前記吸着検知センサが前記搬送ベルトへの前記用紙の吸着を検知していないときには、前記空気吹き出し口を予め設定した第1の停止位置に維持し、
前記吸着検知センサが前記搬送ベルトへの前記用紙の吸着を検知したときに、前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置よりも上方に設定した第2の停止位置まで上昇させ、
前記空気吹き出し口が前記第2の停止位置に停止した後に、前記搬送ベルトを回転させることにより吸着した前記用紙を前記用紙搬送路に送り出し、
前記用紙検知センサが前記用紙吸着搬送部から送られた用紙を検知したときに、前記吸着検知センサの検知信号の有無に関係なく前記第2の停止位置にある前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置に降下させるように、
前記送風部、前記吹き出し口昇降部、前記用紙吸着搬送部を制御する制御部と、
を有することを特徴とする給紙装置。
2.用紙載置台に積載された複数枚の用紙の最上位に位置する用紙を、上方に配置した搬送ベルトに空気吸引により吸着させ、前記用紙が前記搬送ベルトに吸着されたことを吸着検知センサによって検知し、吸着された前記用紙を前記搬送ベルトを回転させることにより用紙搬送路に送り出す用紙吸着搬送部と、
前記用紙吸着搬送部から前記用紙搬送路に送られた用紙を検知する用紙検知センサと、
前記用紙載置台に積載された前記複数枚の用紙の側縁に吹き付ける空気を導くダクトと、
前記用紙載置台に積載された用紙の端部の上方に位置し、前記ダクトの空気吹き出し口の上辺に設けられた板状の部材である庇と、
前記空気吹き出し口を昇降する吹き出し口昇降部と、
前記ダクトに送風する送風部と、
を備え、
前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知していないときには、前記空気吹き出し口を予め設定した第1の停止位置に維持し、
前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知したときには、前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置よりも上方に設定した第2の停止位置に維持し、
前記用紙検知センサが前記用紙吸着搬送部から送られた用紙を検知したときには、前記吸着検知センサの検知信号の有無に関係なく前記空気吹き出し口の位置を予め設定した第1の停止位置に降下させるように前記吹き出し口昇降部を制御する第1モードと、
前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知していないときには、前記空気吹き出し口を予め設定した第1の停止位置に維持し、
前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知しているときには、前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置よりも上方に設定した第2の停止位置に維持するように前記吹き出し口昇降部を制御する第2モードと、
を有し、
モード切替情報により前記第1モードと前記第2モードとを切り替える制御を行う制御部を有することを特徴とする給紙装置。
3.操作者の指示が入力される操作表示部を有し、前記制御部は該操作表示部により入力されたモード切替情報によりモードを切り替える制御を行うことを特徴とする前記2に記載の給紙装置。
4.操作者の指示が入力される操作表示部を有し、前記制御部は該操作表示部により入力された紙種情報を基に、モードを切り替える制御を行うことを特徴とする前記2に記載の給紙装置。
本発明により、積載された用紙の上部の複数枚の用紙の側縁に空気を吹き付け用紙間に空気を通すことにより用紙の分離を行い、最上位にある用紙を画像形成装置に送り出す給紙装置の分離と給紙の信頼性向上が図られ、また、用紙面の傷発生が防止される。
画像形成装置と給紙装置とが接続された画像形成システムの概念図である。 給紙部の概念図である。 用紙の分離を説明する図である。 用紙吸着搬送部と空気吹き出し口の昇降を説明する図である。 空気吹き出し口を昇降する吹き出し口昇降部を説明する図である。 給紙装置の制御関係を示すブロック図である。 モード1における制御の流れを示すフローチャートである。 モード2における制御の流れを示すフローチャートである。
図1は、画像形成装置Gと給紙装置PSとが接続された画像形成システムの概念図である。
例示したカラー画像形成装置Gは、複数の感光体31Y、M、C、Kを一本の中間転写ベルト41に対面させて縦列に配列し、フルカラーの画像を形成するタンデム型カラー画像形成装置と称されるものである。
このカラー画像形成装置Gは、その上部に自動原稿送り装置ADFを備えている。
自動原稿送り装置ADFの原稿載置台103に載置された原稿Dは、1枚ずつに分離され原稿搬送路に送り出され、搬送ドラム108により搬送される。
搬送中の原稿Dの画像は、原稿画像読取り位置RPにて原稿読取部1により読取りがなされる。読取りが終了した原稿Dは複数の搬送ガイド、及び原稿排出ローラ105により原稿排紙台107に排出される。
画像形成装置Gは、原稿読取部1、露光部2Y、2M、2C、2K、画像形成部3Y、3M、3C、3K、中間転写部4、定着部5、用紙搬送路切替部6、再給紙部7、給紙部8、制御部C等から構成され、それらが一つの筐体内に収められている。
原稿読取部1は、原稿読取り位置RPにて原稿の画像をランプLにて照射し、その反射光を第1ミラーユニット11、第2ミラーユニット12、レンズ13によって導き、撮像素子CCDの受光面に結像させる。
撮像素子CCDにより光電変換された画像信号は、画像読取制御部にてA/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理がなされ、制御部CGのメモリに画像データとして格納される。
メモリに格納された前記画像データには、ユーザにより設定されている条件により適宜な画像処理が施されて、出力画像データが生成される。
露光部2Y、2M、2C、2Kは、レーザ光源、ポリゴンミラー、複数のレンズ等から構成され、レーザビームを生成する。
前記露光部2Y、2M、2C、2Kは、制御部CGから送られる前記出力画像データを基に出力される出力情報に対応して、画像形成部3Y、3M、3C、3Kの構成要素である感光体31Y、31M、31C、31Kの表面をレーザビームにより走査露光する。
露光位置における前記レーザビームの走査露光により、感光体31Y、31M、31C、31Kには潜像が形成される。
画像形成部3Yは、感光体31Yと、その周辺に配置されている、主帯電部32Y、現像部33Y、第1転写ローラ34Y、クリーニング部35Yからなる。感光体31M、31C、31Kについても同様である。
感光体31Y、31M、31C、31K上の潜像は、対応する現像部33Y、33M、33C、33Kにより現像されて、各感光体上にはトナー画像が形成される。
像担持体である感光体31Y、31M、31C、31K上に形成された前記トナー画像は中間転写部4の第1転写ローラ34Y、34M、34C、34Kにより、中間転写体である中間転写ベルト41上の所定位置に逐次転写される。
トナー画像の転写を終えた感光体の表面はクリーニング部35Y、M、C、Kによって残留トナーが除去される。
一方、像担持体となった前記中間転写ベルト41上に転写された前記トナー画像は、転写手段である第2転写ローラ42によって、給紙部8の給紙トレイTR1、TR2、TR3から搬送され、給紙ローラ81によってタイミングが取られて送り出された用紙Pに転写される。
トナー画像の用紙Pへの転写を終えた中間転写ベルト41はベルトクリーニング部43により、表面が清掃され、次の画像転写に供される。
一方、トナー画像を担持した用紙Pは、定着部5に送られ、対向して回転するローラ又はベルト等の回転体によって加圧加熱されることによって、トナー画像が用紙Pへ定着される。
定着部5による定着処理を終えた用紙Pは用紙搬送路切替部6により進路が導かれ、排紙台61に排紙される。
用紙Pを表裏反転して排紙する場合には、排紙ガイド62にて、一旦、用紙Pを下方に導き、排紙反転ローラ63に用紙Pの後端を挟持させた後、これを逆転させ、排紙ガイド62により排紙ローラ64に導き排紙する。
なお、用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合には、表面の画像定着を終えた用紙Pを用紙ガイド部材62により下方にある再給紙部7に搬送し、再給紙反転ローラ71により後端を挟持させた後、逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送路72に送り出し、裏面への画像形成に供する。
給紙装置PSは、二つの給紙部210、220と用紙搬送路400とを備えており、給紙部210の用紙載置台211又は給紙部220の用紙載置台221に積載された用紙Pを画像形成装置Gに1枚ずつ送り出す装置である。
給紙部210は、積載された用紙Pの最上位に位置する用紙Pが所定の位置に維持されるように昇降する用紙載置台211を備えている。
用紙載置台211に積載された用紙Pの最上位に位置する用紙Pは、用紙Pの側縁に吹き付けられる空気によって、次の用紙Pと分離され浮上する。
浮上した用紙Pは、用紙吸着搬送部310の搬送ベルト311に吸着され、搬送ベルト311の回転によって用紙搬送路400に送り出される。
なお、給紙部220は上述した給紙部210と同様に構成される。
用紙搬送路400は、複数のガイド部材や複数の搬送ローラを備え、用紙吸着搬送部310から送られた用紙Pを画像形成装置Gまで搬送する手段である。
図2は、給紙部210の概念図である。また、図3は、用紙Pの分離を説明する図である。
用紙載置台211に積載された用紙Pの両側には、用紙Pの側縁に空気を吹き付ける空気吹き付け部500が設けられている。
空気吹き付け部500は、空気を導くダクト513、ダクト513の空気吹き出し口511、空気吹き出し口511の上辺に設けられた庇512、ダクト513の空気吹き出し口511を昇降させる吹き出し口昇降部(不図示)等を有し、図2矢印aで示すように用紙Pの側縁に空気を吹き付ける。
図3(a)で示すように、側縁への空気の吹きつけによって浮上した最上位に位置する用紙P1は、空気吹き出し口511の上辺に設けられ、用紙Pの端部の上方に位置する板状の部材である庇512によって側部の浮上が制限され、中央部は用紙吸着搬送部310の搬送ベルト311の内側に設けられた吸引手段(不図示)の作用によって搬送ベルト311に吸着される。
この際、最上位に位置する用紙P1と共に次の用紙P2、P3も浮上する、その結果、さらなる空気の吹き付けによって用紙P2、P3も用紙P1と共に搬送ベルト311に押し付けられてしまう場合がある。
本発明は、空気吹き付け開始時に、用紙Pの端部の浮上を抑制するための抑制部材である庇512を、用紙P1を浮上させた後、用紙P1の浮上にあわせて上昇させることによりこのような不都合を防止すると共に、最上位に位置する用紙P1と次の用紙P2との間に空気が吹き込まれるようにして、用紙間の分離を確実にするものである。
即ち、図3(a)に示すように、当初下方の第1の位置にある空気吹き出し口511を、最上位に位置する用紙P1の浮上にあわせ、図3(b)に示すような上方の第2の位置に上昇させることにより用紙P1と用紙P2との間に空気を吹き込み、用紙P1と用紙P2とを分離するようにしている。
図4は、用紙吸着搬送部310と空気吹き出し口511の昇降を説明する図である。
用紙吸着搬送部310は、駆動モータ(不図示)、駆動ローラ312、ガイドローラ313、314、315、搬送ベルト311、吸着検知センサS1、吸引室316を有する。
駆動ローラ312、ガイドローラ313、314、315に掛け回された搬送ベルト311は図2又は図3にて示したように周面に複数の孔を有するベルトであり、その内側には吸引ファン(不図示)により負圧が作られる吸引室316が設けられている。
従って、浮上した用紙Pの先端部は、搬送ベルト311に吸着される。搬送ベルト311に用紙が吸着されるとレバーLが用紙Pによって押し上げられ、レバーLが吸着検知センサS1によって検知される。
搬送ベルト311に吸着した用紙Pは、搬送ベルト311の回転により矢印xの方向に進行し、吸引ファン800により作られる矢印yで示す負圧とガイドローラ314の曲率によって搬送ベルト311から分離され、用紙搬送路400に送られる。
用紙搬送路400の入り口には用紙検知センサS2が設けられており、用紙Pの用紙搬送路400への進入が検知される。
既に説明したように、用紙載置台211に積載された用紙Pの上面近傍の側縁には、空気吹き付け部500の空気吹き出し口511から空気が吹き付けられる。なお、図4においては、空気は図の奥から手前に向かって吹き出す。
図に示すように用紙Pの上方に位置する板状の部材である庇512を持つ空気吹き出し口511は、吹き出し口昇降部510(図5に図示)によって矢印zで示すように昇降する。
図5は、空気吹き出し口511を昇降する吹き出し口昇降部510を説明する図である。
送風ファンである送風部600は、矢印fで示すようにダクト513に空気を送り、送られた空気は、ダクト513の端部である空気吹き出し口511から矢印gの方向に吹き出る。
空気吹き出し口511は、図中、実線と点線で示すようにダクト513の上部を昇降させる吹き出し口昇降部510によって昇降される。
空気吹き出し口511を有するダクト513の上部は、タイミングベルト501に複数の固定部材502によって固定されている。
前記タイミングベルト501は、ステッピングモータである昇降モータMTによって回転され、回転するタイミングベルト501によってダクト513の上部が昇降し、空気吹き出し口511が昇降することになる。
空気吹き出し口511を停止させる位置である第1の停止位置及び第2の停止位置は、昇降モータMT又はタイミングベルト501に基準位置を設け、設けた基準位置から前記第1の停止位置及び前記第2の停止位置までの距離を移動させるパルス数を設定することにより決定される。
なお、空気吹き出し口511を昇降させる技術手段は、本例に限定されるものではなく、公知の技術を用いて設計段階で決定されるものである。
図6は、給紙装置PSの制御関係を示すブロック図である。
給紙装置PSの制御部Cは、CPU、メモリM、I/Oポート、通信用インターフェイス、駆動回路等を有するコンピュータシステムであり、各制御はメモリMに格納されている所定のプログラムの実行により行われる。
給紙装置PSの制御部Cと画像形成装置Gの制御部CGとは通信手段TRを介して接続され、互いに情報交換をすることができる。
なお、本図では本発明の説明に直接関係しないブロックの記載が省略されている。
本発明の給紙装置PSは、給紙部210、220、用紙吸着搬送部310を上述の制御部Cによって制御することにより、用紙載置台211に積載された複数枚の用紙Pの最上面の用紙Pを、その端部を庇512で押さえながら側部から空気を吹き付けることにより浮上させ、次の用紙との分離を確実に行って、前記用紙を用紙搬送路に送り出すものである。
既に述べたように、このような給紙装置PSが高速の画像形成装置Gに対応するためには、用紙吸着搬送部310から用紙搬送路400に送り出される用紙間の間隔は、できる限り狭いことが望ましい。従って、用紙吸着搬送部310から用紙搬送路400への用紙Pの送り出しと、次の用紙Pがその下に位置する用紙Pと分離されるための動作が接近することになる。本発明は、上述したような高速の給紙に対応する用紙の分離動作を確実に行われるようにするものである。
しかしながら、その結果、用紙搬送路400へ送り出される用紙Pの端部と次に送り出される用紙Pの端部が共に第1の停止位置にある庇512によって浮き上がりが抑制された状態になり、送り出される用紙Pは庇512と強く擦れ合いながら移動することになる。
このような現象は、傷が生じやすい用紙Pにとっては擦り傷の発生原因となるものである。
本発明は、傷の発生の恐れのない用紙に対してはできる限り高速で用紙Pを送り出す制御を行う第1モードと、上述したような用紙Pの傷の発生を防止する制御を行う第2モードとを有し、上述の問題に対応している。
操作者は、操作表示部700への入力操作により、この二つのモードを適宜に選択することによって、用紙Pの傷発生を防止することができ、また、傷発生の恐れがない用紙の処理における給紙能力の低下を防止することができる。
図7は、モード1における制御の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置Gから給紙を要求する信号を受けると(ステップS1:Y)、送風部600である送風ファンを回転させ、第1の停止位置に停止している空気吹き出し口511から、用紙載置台211に積載されている用紙Pの側縁に空気を吹き付ける(ステップS2)。
次いで、用紙吸着搬送部310の吸着検知センサS1からの検知信号を待って(ステップS3)、検知信号が出力されたならば(ステップS3:Y)、直ちに、昇降モータMTを駆動させることにより、空気吹き出し口511を第1の停止位置からその上方にある第2の停止位置まで移動させる(ステップS4)。
移動終了後、タイマーをスタートさせ(ステップS5)、タイマーによる計時が予め設定した時間T1に到達したときに(ステップS6:Y)、用紙吸着搬送部310の搬送ベルト311を回転させて、吸着している用紙Pを用紙搬送路400に送り出す(ステップS7)。なお、前記予め設定した時間T1はゼロに設定することもできる。
用紙搬送路400に用紙Pが送られたことを検知する用紙検知センサS2による検知信号が出力されると(ステップS8:Y)、用紙吸着搬送部310の搬送ベルト311の回転を停止させ(ステップS9)、空気吹き出し口511を、第2の停止位置から下方にある第1の停止位置に戻す(ステップS10)。
用紙搬送路400を進行する用紙Pの後端が用紙検知センサS2を通過すると(ステップS11:Y)、更なる給紙を行うか否かを確認して(ステップS12)、給紙を継続する場合には(ステップS12:N)、再度ステップS3に戻り給紙動作を継続させる。また、給紙を終了する場合には(ステップS12:Y)、送風ファンを停止して(ステップS13)、処理ルーチンを出る。
図8は、モード2における制御の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置Gから給紙を要求する信号を受けると(ステップS21:Y)、送風部600である送風ファンを回転させ、第1の停止位置に停止している空気吹き出し口511から、用紙載置台211に積載されている用紙Pの側縁に空気を吹き付ける(ステップS22)。
次いで、用紙吸着搬送部310の吸着検知センサS1からの検知信号を待って(ステップS23)、検知信号が出力されたならば(ステップS23:Y)、直ちに、昇降モータMTを駆動させることにより、空気吹き出し口511を第1の停止位置からその上方にある第2の停止位置まで移動させる(ステップS24)。
移動終了後、タイマーをスタートさせ(ステップS25)、タイマーによる計時が予め設定した時間T2に到達したときに(ステップS26:Y)、用紙吸着搬送部310の搬送ベルト311を回転させて、吸着している用紙Pを用紙搬送路400に送り出す(ステップS27)。なお、前記予め設定した時間T2はゼロに設定することもできる。
用紙搬送路400を用紙Pが進行して、用紙検知センサS2により用紙Pの先端が検知されると(ステップS28:Y)、用紙吸着搬送部310の搬送ベルト311を停止する(ステップS29)。
用紙搬送路400をさらに進行した用紙Pの後端が用紙検知センサS2を通過すると(ステップS30:Y)、次の用紙Pが既に用紙吸着搬送部310に吸着されているか否かを判定する(ステップS31)。
次の用紙Pが既に用紙吸着搬送部310に吸着されていた場合には(ステップS31:Y)、ステップS24に戻り、以降のステップの給紙動作を行う。この際、ステップS24において、空気吹き出し口511を第1の停止位置まで移動させるという命令が実行されるが、空気吹き出し口511は前の用紙Pの送り出し時から引き続いて第2の停止位置に留まっているため、機械的動作としては現れない。
一方、次の用紙Pが用紙吸着搬送部310に吸着されていなかった場合には(ステップS31:N)、空気吹き出し口511を第2の停止位置からその下方にある第1の停止位置まで戻し、(ステップS32)、給紙を継続する場合には(ステップS33:N)、次の用紙Pが用紙吸着搬送部310に吸着されるのを待ち(ステップS23)、給紙を終了する場合には(ステップS33:Y)、送風ファンを停止して(ステップS34)、処理ルーチンを出る。
第1モードにおける制御と第2モードにおける制御の相違は、第2の停止位置に上昇した空気吹き出し口511を第1の停止位置に降下させるタイミングを、用紙搬送路400の用紙検知センサS2の検知信号を基に行うか、又は用紙検知センサS2の検知信号及び吸着検知センサS1の検知信号の両方を基に行うかという点で異なる。
第1モードにおける制御は、用紙吸着搬送部310への用紙Pの吸着を吸着検知センサS1で確認した後に用紙Pを用紙搬送路400に送り、その先端が用紙搬送路400の入り口に設けられた用紙検知センサS2で検知されると直ちに空気吹き出し口511を降下させるので、空気吹き出し口511と共に降下した庇512と用紙搬送路400に送り出されている用紙Pとが端部で擦れあうことになる。
上述したような状況があっても傷が発生しない用紙Pを送る場合には、第1モードによる給紙を行ってもよいが、傷のつきやすい用紙P、例えばコート紙を送る場合には用紙間の擦れあいが発生しないようにする必要がある。
第2モードにおける制御は、用紙搬送路400に送られている用紙Pの後端が用紙検知センサS2を通過し、且つ、次の用紙Pが用紙吸着搬送部310に吸着されていない場合に庇512が第2の停止位置から第1の停止位置に降下する。
従って、用紙吸着搬送部310に吸着されている用紙Pは庇512の下方には存在せず、搬送される用紙Pと庇512との擦れあいは生じない。
本発明の給紙装置PSは、操作者が操作表示部700を操作して、前記制御部Cにモード切替情報を送り、二つのモードを選択することができるように構成されている。
なお、操作表示部700によるモードの選択以外に、予め第2モードで処理する紙種を登録しておき、用紙載置台に211に積載された用紙Pの紙種情報から、自動的にモードが選択されるようにしてもよい。また、画像形成装置Gの操作表示部による入力操作によりモード切替情報を給紙装置PSの制御部Cに送るように構成してもよい。
211 用紙載置台
310 用紙吸着搬送部
311 搬送ベルト
400 用紙搬送路
510 吹き出し口昇降部
511 空気吹き出し口
512 庇
513 ダクト
600 送風部
700 操作表示部
C 制御部
G 画像形成装置
P 用紙
PS 給紙装置
S1 吸着検知センサ
S2 用紙検知センサ

Claims (4)

  1. 用紙載置台に積載された複数枚の用紙の最上位に位置する用紙を、上方に配置した搬送ベルトに空気吸引により吸着させ、用紙が前記搬送ベルトに吸着されたことを吸着検知センサによって検知し、吸着させた前記用紙を前記搬送ベルトを回転させることにより用紙搬送路に送り出す用紙吸着搬送部と、
    前記用紙吸着搬送部から前記用紙搬送路に送られた用紙を検知する用紙検知センサと前記用紙載置台に積載された複数枚の用紙の側縁に吹き付ける空気を導くダクトと、
    前記用紙載置台に積載された用紙の端部の上方に位置し、前記ダクトの空気吹き出し口の上辺に設けられた板状の部材である庇と、
    前記空気吹き出し口を昇降する吹き出し口昇降部と、
    前記ダクトに送風する送風部と、
    給紙動作の開始信号を基に、前記送風部の送風を開始させ、
    前記吸着検知センサが前記搬送ベルトへの前記用紙の吸着を検知していないときには、前記空気吹き出し口を予め設定した第1の停止位置に維持し、
    前記吸着検知センサが前記搬送ベルトへの前記用紙の吸着を検知したときに、前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置よりも上方に設定した第2の停止位置まで上昇させ、
    前記空気吹き出し口が前記第2の停止位置に停止した後に、前記搬送ベルトを回転させることにより吸着した前記用紙を前記用紙搬送路に送り出し、
    前記用紙検知センサが前記用紙吸着搬送部から送られた用紙を検知したときに、前記吸着検知センサの検知信号の有無に関係なく前記第2の停止位置にある前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置に降下させるように、
    前記送風部、前記吹き出し口昇降部、前記用紙吸着搬送部を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする給紙装置。
  2. 用紙載置台に積載された複数枚の用紙の最上位に位置する用紙を、上方に配置した搬送ベルトに空気吸引により吸着させ、前記用紙が前記搬送ベルトに吸着されたことを吸着検知センサによって検知し、吸着された前記用紙を前記搬送ベルトを回転させることにより用紙搬送路に送り出す用紙吸着搬送部と、
    前記用紙吸着搬送部から前記用紙搬送路に送られた用紙を検知する用紙検知センサと、
    前記用紙載置台に積載された前記複数枚の用紙の側縁に吹き付ける空気を導くダクトと、
    前記用紙載置台に積載された用紙の端部の上方に位置し、前記ダクトの空気吹き出し口の上辺に設けられた板状の部材である庇と、
    前記空気吹き出し口を昇降する吹き出し口昇降部と、
    前記ダクトに送風する送風部と、
    を備え、
    前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知していないときには、前記空気吹き出し口を予め設定した第1の停止位置に維持し、
    前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知したときには、前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置よりも上方に設定した第2の停止位置に維持し、
    前記用紙検知センサが前記用紙吸着搬送部から送られた用紙を検知したときには、前記吸着検知センサの検知信号の有無に関係なく前記空気吹き出し口の位置を予め設定した第1の停止位置に降下させるように前記吹き出し口昇降部を制御する第1モードと、
    前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知していないときには、前記空気吹き出し口を予め設定した第1の停止位置に維持し、
    前記吸着検知センサが前記用紙の前記搬送ベルトへの吸着を検知しているときには、前記空気吹き出し口を前記第1の停止位置よりも上方に設定した第2の停止位置に維持するように前記吹き出し口昇降部を制御する第2モードと、
    を有し、
    モード切替情報により前記第1モードと前記第2モードとを切り替える制御を行う制御部を有することを特徴とする給紙装置。
  3. 操作者の指示が入力される操作表示部を有し、前記制御部は該操作表示部により入力されたモード切替情報によりモードを切り替える制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
  4. 操作者の指示が入力される操作表示部を有し、前記制御部は該操作表示部により入力された紙種情報を基に、モードを切り替える制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の給紙装置。
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