JP6880786B2 - 給紙装置、画像形成装置、及び画像形成システム - Google Patents

給紙装置、画像形成装置、及び画像形成システム Download PDF

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Description

本発明は、給紙装置、画像形成装置、及び画像形成システムに関する。
従来、複写機及びプリンター等の画像形成装置に用紙を供給する給紙装置として、エアー方式の給紙装置(「エアー給紙装置」と称することもある)が知られている。
エアー給紙装置は、用紙を収容する用紙収容部と、多数の吸引孔を有する無端状の搬送ベルトと、搬送ベルトの内側にエアー吸引部を有する。エアー給紙装置は、エアー吸引部が吸引孔からエアーを吸引し、用紙を搬送ベルトに吸着させ、用紙を吸着した搬送ベルトが回転駆動することによって、用紙を搬送して、次工程である画像形成工程へ給紙を行う。
エアー給紙装置では、搬送ベルトに2枚以上の用紙が吸着して搬送される、いわゆる重送が生じるのを防止する必要がある。重送を防止して用紙を搬送するための従来技術として、特許文献1には、搬送ベルトに直接吸着する1枚目の用紙と1枚目の用紙を介して搬送ベルトに吸着する2枚目の用紙との間(空隙部)に、分離エアーを送風する分離エアー送風部を備える構成が提案されている。
特開平9−188431号公報
しかしながら、従来技術では、エアー吸引部が用紙収容部に収容された用紙の先端近傍に設けられるため、例えば、長尺紙を給紙する場合には、長尺紙の後端を搬送ベルトに吸着させることができなくなる。このため、従来技術では、搬送ベルトに対して先端が吸着され、後端が垂れ下がった状態で長尺紙が搬送されてしまい、2枚目以降の用紙との接触、摺動が発生し、長尺紙の搬送不良又は重送が発生してしまうという課題がある。
本発明の目的は、長尺紙に対しても搬送不良及び重送を防止して用紙を搬送することができる給紙装置、画像形成装置、および画像形成システムを提供することである。
本発明に係る給紙装置は、
複数の用紙を載置可能な用紙載置台を有し、前記複数の用紙を収容する用紙収容部と、
前記用紙載置台に載置された用紙の上方に配置され、空気を吸引して前記用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する吸着搬送部と、
前記用紙載置台に載置された前記用紙に向けて分離エアーを送風し、前記複数の用紙のうち、前記吸着搬送部に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部と、
前記分離エアー送風部の動作を制御し、前記用紙載置台に載置された状態の前記複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さに、前記1枚目の用紙の後端側が浮上してから、前記用紙搬送方向に前記1枚目の用紙が搬送されるように前記吸着搬送部を制御する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
複数の用紙を載置可能な用紙載置台を有し、前記複数の用紙を収容する用紙収容部と、
前記用紙載置台に載置された用紙の上方に配置され、空気を吸引して前記用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する吸着搬送部と、
前記用紙載置台に載置された前記用紙に向けて分離エアーを送風し、前記複数の用紙のうち、前記吸着搬送部に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部と、
前記分離エアー送風部の動作を制御し、前記用紙載置台に載置された状態の前記複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さに、前記1枚目の用紙の後端側が浮上してから、前記用紙搬送方向に前記1枚目の用紙が搬送されるように前記吸着搬送部を制御する制御部と、
を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
複数の用紙を載置可能な用紙載置台を有し、前記複数の用紙を収容する用紙収容部と、
前記用紙載置台に載置された用紙の上方に配置され、空気を吸引して前記用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する吸着搬送部と、
前記用紙載置台に載置された前記用紙に向けて分離エアーを送風し、前記複数の用紙のうち、前記吸着搬送部に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部と、
前記分離エアー送風部の動作を制御し、前記用紙載置台に載置された状態の前記複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さに、前記1枚目の用紙の後端側が浮上してから、前記用紙搬送方向に前記1枚目の用紙が搬送されるように前記吸着搬送部を制御する制御部と、
を備える。
本発明によれば、長尺紙に対しても搬送不良及び重送を防止して用紙を搬送することができる。
本実施の形態における画像形成システムの全体構成を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の制御系の主要部を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の要部構成の一例を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の給紙処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における給紙装置の用紙搬送時の状態の一例を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の用紙搬送時の状態の一例を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の用紙搬送時の状態の一例を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の用紙搬送時の状態の一例を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の用紙搬送時の状態の一例を示す図である。 本実施の形態における給紙装置の給紙処理を示すタイミングチャートである。 本実施の形態の変形例1における給紙装置の給紙処理を示すタイミングチャートである。 本実施の形態の変形例2における給紙装置の要部構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
[画像形成システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態における画像形成システム1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置20の側方(図1では右側)に外付け型の大容量給紙装置10(以下「給紙装置10」と称する)が接続された構成を有する。
図1に示す給紙装置10は、一例として、内部に三段の給紙ユニット10A〜10Cを備え、画像形成装置20に用紙を1枚ずつ給紙する。給紙装置10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有する制御部100を備える。制御部100は、画像形成装置20の制御部28と協働して、給紙装置10の各ブロックの動作を集中制御する。具体的には、制御部100は、画像形成装置20からの制御信号等に基づいて、吸着搬送部12、浮上エアー送風部13、分離エアー送風部14、搬送ローラー15、吸着状態検出部16、浮上状態検出部17−1,17−2、用紙検出部18の動作を制御する。給紙装置10の詳細については後述する。
画像形成装置20は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置20には、CMYKの4色に対応する感光ドラムを中間転写ベルトの走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルトに一回の手順で各色トナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。すなわち、画像形成装置20は、感光ドラム上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルトに一次転写し、中間転写ベルト上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
画像形成装置20は、例えば、画像読取部21、操作表示部22、画像処理部23、画像形成部24、定着部25、給紙部26、用紙搬送部27、及び制御部28を備える。
制御部28は、CPU、ROM、RAM等を備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置20の各ブロックの動作を集中制御する。また、制御部28は、給紙装置10の制御部100と協働して、給紙装置10の動作を制御する。
画像読取部21は、自動原稿給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)及び原稿画像走査装置(スキャナー)等を備える。画像読取部21において、自動原稿給紙装置からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿が原稿画像走査装置によって読み取られ、入力画像データが生成される。
操作表示部22は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部及び操作部として機能する。
画像処理部23は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じた階調補正、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理又は圧縮処理等のデジタル画像処理を行う。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部24が制御される。
画像形成部24は、画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成する。画像形成部24は、感光ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、及び中間転写装置を備える。画像形成部24においては、感光体ドラムの表面が帯電装置によって一様に帯電される。この帯電した感光ドラムに対して、露光装置によって画像データに基づくレーザー光が照射されることにより、感光ドラムの表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光ドラムに対して、現像装置によってトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、中間転写ベルト等を有する中間転写装置によって用紙に転写される。
定着部25は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部、及び加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。定着部25は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙を、定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。
給紙部26は、複数(図1では三段)の給紙トレイを有する。給紙トレイには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
用紙搬送部27は、給紙部26又は給紙装置10から給紙された用紙を画像形成部24に搬送する。画像形成部24の二次転写ニップを用紙が通過する際、中間転写ベルト上のトナー像が用紙の一方の面(表面)に一括して二次転写され、定着部25において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラーにより機外に排紙される。用紙の両面に画像を形成する場合は、表面に画像が形成された用紙が裏面用搬送路に搬送され、反転した状態で画像形成部24に搬送される。
[給紙装置の構成]
次に、図3を参照し、給紙装置10の構成について具体的に説明する。図3は、本実施の形態における給紙装置10の要部構成の一例を示す図である。
図3に示すように、給紙ユニット10A〜10Cの各々において、用紙収容部11、吸着搬送部12、浮上エアー送風部13、分離エアー送風部14、搬送ローラー15等を備える。
用紙収容部11は、用紙載置台111、前端規制部材112、後端規制部材113、側端規制部材114を有し、複数の用紙(用紙束)を収容する。
用紙載置台111は、複数の用紙を載置する。この際、用紙載置台111は、載置されている用紙束の上端面(最上位の用紙S)が常に一定の位置となるように昇降可能となっている。用紙載置台111は、例えば、用紙の補給時には、最下部まで下降する。用紙載置台111の昇降動作は、制御部100によって制御される。
前端規制部材112は、用紙載置台111の前端に固定され、用紙搬送方向において用紙束の前端位置を規制する。
後端規制部材113は、用紙搬送方向に移動可能に構成され、用紙束の用紙長(用紙サイズ)に対応して配置される。後端規制部材113は、用紙束を後端側から軽く押圧して、用紙束の後端位置を規制する。後端規制部材113は、例えば、浮上エアー送風部13又は分離エアー送風部14の送風により用紙が浮上した場合も含めて用紙の後端位置を規制できるような高さと形状を有してもよい。
側端規制部材114は、用紙搬送方向に直交する用紙幅方向に移動可能に構成され、用紙束の用紙幅に対応して配置される。側端規制部材114は、用紙束を用紙幅方向両側から軽く押圧して、用紙束の側端位置を規制する。例えば、側端規制部材114は中空構造を有し、内部に浮上エアー送風部13が配置されてもよい。
吸着搬送部12は、用紙収容部11(用紙載置台111に載置された用紙)の上方に配置される。吸着搬送部12は、無端状の搬送ベルト121、及び、搬送ベルト121の内部に配置されるエアー吸引部122を有する。搬送ベルト121は、全面に渡って多数の吸引孔121aを有し、用紙を吸着して搬送方向に搬送する。搬送ベルト121は、例えば、エアー吸引部122の用紙搬送方向上流側に設けられた大径ローラー123と、前方に設けられた二つの小径ローラー124に巻回される。例えば、大径ローラー123のローラー軸(図示せず)は、駆動モーター(図示せず)に接続される。制御部100が駆動モーターを駆動させることに伴い、大径ローラー123が回転し、搬送ベルト121が一定の方向に走行する。
エアー吸引部122は、搬送ベルト121の内部の大径ローラー123と小径ローラー124との間に設けられる。エアー吸引部122は、搬送ベルト121に対応する吸引孔及び吸引ファン(図示せず)を有する。吸引ファンが作動すると、エアー吸引部122の内部が負圧となり、吸引孔及び搬送ベルト121の吸引孔121aを介して、浮上エアーにより浮上した用紙Sが搬送ベルト121に吸引される。このように、エアー吸引部122は、空気を吸引して、用紙Sを搬送ベルト121の搬送面に吸着させる。エアー吸引部122(吸引ファン)の動作は、制御部100によって制御される。
吸着搬送部12の近傍には、用紙が搬送ベルト121に吸着しているか否かを検出する吸着状態検出部(以下、吸着センサーと呼ぶこともある)16が配置される。吸着状態検出部16は、例えば、光センサーであり、発光部と受光部を有し、受光部に入射した光の強度を検知することにより、用紙が搬送ベルト121に吸着しているか否かを検出する。なお、吸着状態検出部16の構成は、これに限定されず、用紙が搬送ベルト121に吸着しているか否かを検出できる構成であればよい。
浮上エアー送風部13は、送風ファン及び導風路を有する(図示せず)。浮上エアー送風部13は、例えば、用紙幅方向において側端規制部材114と同程度の位置に、吸着搬送部12に対向して配置される。浮上エアー送風部13は、例えば用紙のサイズ、紙質、坪量等の紙種に応じて風量を変更し、最適な風量で送風できる。浮上エアー送風部13の送風動作は、制御部100によって制御される。浮上エアー送風部13において、送風ファンが作動すると、浮上エアーが給紙装置10の高さ方向(図3の矢印Z方向)に送風され、用紙幅方向両側から用紙の上部に送風される。これにより、用紙の上位数枚が浮上する。
分離エアー送風部14は、送風ファン141及び導風路142を有する。分離エアー送風部14は、例えば、搬送ベルト121よりも用紙搬送方向下流側で、搬送ベルト121に対向する位置に配置される。分離エアー送風部14は、用紙載置台111に載置された用紙に向けて分離エアーを送風する。送風ファン141から送風される風量は、例えば用紙のサイズ、紙質、坪量等に応じて制御部100によって制御される。
また、分離エアー送風部14は、送風路切替部143を有する。送風路切替部143は、浮上用送風経路142aと、分離用送風経路142bとに切り替えることにより、用紙束の前端近傍と、吸着搬送部12の前端近傍とに、エアーの送風経路を切り替え可能である。
具体的には、分離エアー送風部14は、浮上エアー送風部13による浮上エアーの送風が行われるときには浮上用送風経路142aを介して用紙束の前端近傍に浮上エアーの送風を行う。つまり、分離エアー送風部14は、浮上エアー送風部としても機能する。用紙束の前端近傍に浮上エアーの送風により、用紙束の上位数枚の用紙を効率よく浮上させることができる。
また、分離エアー送風部14は、浮上エアー送風部13による浮上エアーの送風が停止されると(つまり、搬送ベルト121に用紙が吸着されると)、分離用送風経路142bを介して吸着搬送部12の前端近傍に分離エアーの送風を行う。吸着搬送部12の前端近傍に分離エアーの送風により、搬送ベルト121に直接吸着した1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離させることにより、1枚目の用紙だけを搬送ベルト121に吸着させて搬送することができる。
なお、分離エアー送風部14は、浮上エアー及び分離エアーとして送風を行う場合に限定されず、分離エアーを送風する構成のみを備えてもよい。
また、用紙収容部11の上方には、分離エアー送風部14から送風される分離エアーによって浮上した用紙を検出する浮上状態検出部(以下、浮上センサーと呼ぶこともある)17−1,17−2が配置される。
浮上状態検出部17−1は、用紙載置台111に載置された状態の複数の用紙の上端面の高さ(第1の高さに相当)よりも高い所定の高さ(第2の高さに相当)へ浮上した1枚目の用紙の後端を検出する。例えば、浮上状態検出部17−1は、後端規制部材113の近傍に配置されてもよい。
より具体的には、浮上状態検出部17−1は、用紙搬送方向(X方向)において、用紙先端(すなわち、前端規制部材112)から、所定距離(例えば、500mm)以上離れた位置に配置されてもよく、側端規制部114が配置された位置よりも上流の位置に配置されてもよく、後端規制部材113よりも上流側の所定距離の位置に配置されてもよい。また、浮上状態検出部17−1は、例えば、後端規制部材113と一体的に構成され、後端規制部材113の移動に応じて移動可能としてもよい。つまり、浮上状態検出部17−1は、用紙のサイズに応じた後端規制部材113の移動に応じて変更される位置で、所定の高さに浮上した用紙の後端を検出する。こうすることで、給紙装置10では、長尺紙を含む用紙のサイズに依存せずに、用紙の後端が浮上しているか否かを判断することができる。
浮上検出部17−2は、用紙搬送方向において、1枚目の用紙の後端(つまり、浮上状態検出部17−1の検出位置)よりも先端側において、用紙載置台111に載置された状態の複数の用紙の上端面の高さ(第1の高さに相当)よりも高い所定の高さ(第2の高さに相当)へ浮上した1枚目の用紙の後端を検出する。浮上状態検出部17−2において検出される用紙の高さは、浮上状態検出部17−1において検出される用紙の高さと同程度でもよく、異なってもよい。浮上状態検出部17−2は、少なくとも、浮上状態検出部17−1よりも用紙搬送方向下流側(つまり、用紙先端側)に配置されればよい。例えば、図3では、浮上状態検出部17−2は、用紙搬送方向(X方向)において側端規制部材114と同程度の位置に配置される。
浮上状態検出部17−1,17−2は、例えば、光センサーであり、発光部と受光部を有し、受光部に入射した光の強度を検知することにより、用紙が用紙載置台111の上昇による用紙位置(つまり、用紙収容部11に用紙が載置された状態の位置)よりも高い位置に浮上しているか否かを検出する。なお、浮上状態検出部17−1,17−2の構成は、これに限定されず、用紙が浮上しているか否かを検出できる構成であればよい。また、浮上状態検出部17−1,17−2は、図3に示す位置に配置される場合に限定されず、上述した位置において所定の高さへ浮上した1枚目の用紙を検出できるように配置されればよい。
制御部100は、浮上状態検出部17−1,17−2の検出結果に基づいて、吸着搬送部12及び分離エアー送風部14を制御することにより、1枚目の用紙のみを吸着した状態で用紙搬送方向へ走行させて、用紙を搬送する。具体的には、制御部100は、浮上状態検出部17−2による検出結果に基づいて、分離エアー送風部14による分離エアーの送風と停止とを切り替え、浮上状態検出部17−1により所定の高さ(第2の高さ)へ浮上した1枚目の用紙の後端が検出された場合、用紙搬送方向に1枚目の用紙が搬送されるように搬送ベルト121を制御する(詳細は後述する)。
搬送ローラー15は、吸着搬送部12で搬送されてきた用紙を狭持して、用紙搬送方向下流側に送り出す。搬送ローラー15の用紙搬送方向上流側には用紙検出部18(いわゆるフィードセンサー)が配置される。用紙検出部18は、例えば反射型の光センサーで構成され、受光した反射光の強度に基づいて、用紙の有無を検出する。制御部100は、用紙検出部18の検出結果に基づいて、用紙が搬送ローラー15に進入し始めるタイミング、搬送ローラー15からの用紙の排出タイミング、又は、紙ジャム等の給紙不良を検出することができる。なお、搬送ローラー15の用紙搬送方向下流側に、搬送ローラー15から用紙が排出されたことを検出するための用紙検出部を配置するようにしてもよい。用紙搬送方向下流側に搬送された用紙は、次工程である画像形成工程へ給紙される。
[給紙装置の動作]
以下、給紙装置10における用紙搬送動作の詳細について説明する。
図4は、本実施の形態における給紙装置10の給紙処理を示すフローチャートである。図4に示す給紙処理は、例えば、画像形成装置20から給紙開始情報が給紙装置10の制御部100に入力されることに伴って開始される。
なお、以下では、吸着状態検出部16を「吸着センサー」と呼び、搬送ベルト121に吸着された用紙が検出された状態を「on」と表し、搬送ベルト121に吸着された用紙が検出されていない状態を「off」と表す。同様に、浮上状態検出部17−1を「浮上センサー1」と呼び、浮上状態検出部17−2を「浮上センサー2」と呼び、所定の高さに浮上した用紙が検出された状態を「on」と表し、所定の高さに浮上した用紙が検出されていない状態を「off」と表す。
また、図5〜図9は、図4に示す各動作における給紙装置10の状態の一例を示す図である。図5〜図9において、図3と同様、矢印X方向は用紙搬送方向を示し、矢印Z方向は給紙装置10の高さ方向を示す。また、図5〜図9において、用紙S1は、給紙ユニット10Aに積載される1枚目の用紙であり、用紙S2は、給紙ユニット10Aに積載される2枚目の用紙である。
まず、制御部100は、浮上エアー送風部13又は分離エアー送風部14を制御することにより、用紙収容部11に積載された用紙の上部に浮上エアーを吹き付ける(S101)。また、制御部100は、エアー吸引部122を制御することにより、浮上エアーにより浮上した用紙を搬送ベルト121に吸着させる。
次に、制御部100は、搬送ベルト121に用紙の吸着が完了したか否かを判定する(S102)。この判定は、例えば、搬送ベルト121の近傍に設けられた吸着センサーがonであるかoffであるかによって行われる。搬送ベルト121に用紙の吸着が完了していない場合、つまり、吸着センサーがoffの場合(S102:No)、制御部100は、浮上エアー送風部13又は分離エアー送風部14の送風ファン、及び、エアー吸引部122の吸引ファンを、用紙の吸着が完了するまで駆動させる。一方、搬送ベルト121に用紙の吸着が完了した場合、つまり、吸着センサーがonの場合(S102:Yes)、制御部100は、分離エアー送風部14の送風ファン141を制御することにより、分離エアーを用紙に向かって吹き付ける(S103)。なお、制御部100は、エアー吸引部122を制御することにより、用紙を搬送ベルト121に吸着させ続けている。
図5は、S103における給紙装置10の状態の一例を示す図である。図5に示すように、分離エアー送風部14から吹き付けられる分離エアーによって、用紙搬送方向の用紙先端部分において、搬送ベルト121に吸着している1枚目の用紙S1から2枚目以降の用紙が分離される。なお、図5では、浮上センサー1及び浮上センサー2において所定の高さに浮上した用紙は検出されていない(浮上センサー1,2:off)。
次に、制御部100は、用紙搬送方向において、用紙の後端よりも先端側(例えば、用紙の中腹部)において、当該用紙が所定の高さに浮上しているか否かを判定する(S104)。この判定は、例えば、用紙載置台111に載置された用紙の中腹部の近傍に配置された浮上センサー2がonであるかoffであるかによって行われる。
浮上した用紙が検出された場合、つまり、浮上センサー2がonの場合(S104:Yes)、制御部100は、分離エアー送風部14の送風ファン141を制御することにより、分離エアーの送風を停止する(S105)。一方、浮上した用紙が検出されていない場合、つまり、浮上センサー2がoffの場合(S104:No)、制御部100は、分離エアー送風部14の送風ファン141を制御することにより、分離エアーを吹き付ける(S106)。
次に、制御部100は、用紙の後端が所定の高さに浮上しているか否かを判定する(S107)。この判定は、例えば、用紙載置台111に載置された用紙の中腹部の近傍に配置された浮上センサー1がonであるかoffであるかによって行われる。用紙の後端の浮上が検出されない場合、つまり、浮上センサー1がoffの場合(S107:No)、制御部100は、S104の処理に戻り、上述したS104〜S106の処理を繰り返す。制御部100は、用紙の後端の浮上が検出されるまで、つまり、浮上センサー1がonになるまで(S107:Yesになるまで)、S104〜S106の処理を繰り返す。
図6は、S105における給紙装置10の状態の一例を示す図である。図6に示すように、浮上センサー2がonの場合には、分離エアー送風部14からの分離エアーの送風が停止される。なお、図6に示すように、既に送風されている分離エアーは、1枚目の用紙S1から2枚目の用紙S2以降を分離するように、用紙搬送方向上流側に流れていく。
また、図7は、浮上センサー2がonになった後に再びoffになった場合のS106における給紙装置10の状態の一例を示す図である。図7に示すように、浮上センサー2がoffの場合には、分離エアー送風部14からの分離エアーが再度吹き付けられる。なお、図7に示すように、今回の送風以前に送風されていた分離エアーは、例えば、浮上センサー2よりも用紙搬送方向上流側に流れていく。
また、図8は、浮上センサー1がonになった場合の給紙装置10の状態の一例を示す図である。図8に示すように、浮上センサー1がonになった場合、分離エアーによって1枚目の用紙S1が浮上し、他の用紙と分離した状態となる。
ここで、図10を参照してS104〜S106の動作を説明する。図10は、本実施の形態における給紙装置10の給紙処理を示すタイミングチャートである。図10には、浮上センサー2の状態(on/off)、分離エアーの送風状態(吹き付け又は停止)、浮上センサー1の状態(on/off)、搬送ベルト121の動作状態(起動又は停止)が示されている。なお、図10は、吸着状態検出部16において用紙の搬送ベルト121への吸着が検出されている状態(つまり、分離エアーが吹き付けられている状態)から開始されている。
図10に示すように、浮上センサー2がoffの期間には分離エアーが吹き付けられ(図5を参照)、浮上センサー2がonの期間には分離エアーが停止される(図6参照)。つまり、分離エアーは、少なくとも、浮上センサー1がonになるまで、1枚目の用紙S1と2枚目の用紙S2との間(空隙部)に間欠的に送風される。これにより、用紙S1の後端が浮上するまでの間に、分離エアーを吹き付け続けることによって用紙S1の中腹部(例えば、浮上状態検出部17−2付近)が過剰に浮上してしまうこと(膨らむこと)、及び、分離エアーの停止によって、浮上していた用紙S1の中腹部が他の用紙まで再び垂れてしまうことを防止することができる。換言すると、制御部100は、浮上センサー2の検出結果に基づいて、用紙S1の中腹部を搬送に適した浮上状態に維持されるように、分離エアーの送風と停止とを切り替える。
図4に戻り、用紙の後端の浮上が検出された場合、つまり、浮上センサー1がonの場合(S107:Yes)、制御部100は、搬送ベルト121を起動させて、1枚目の用紙S1の搬送を開始する(S108)(例えば、図10を参照)。図9はS108における給紙装置10の状態の一例を示す図である。上述したように、浮上センサー1がonになった場合、図8に示すように、分離エアーによって用紙S1の全体が浮上し、他の用紙と分離した状態となる。そして、図9に示すように、搬送ベルト121が起動することにより、給紙装置10では、用紙S1は、他の用紙と分離した状態で用紙搬送方向に搬送される。
以上詳しく説明したように、給紙装置10は、複数の用紙を載置可能な用紙載置台111を有し、複数の用紙を収容する用紙収容部11と、用紙載置台111に載置された用紙の上方に位置し、当該用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する搬送ベルト121と、搬送ベルト121の内側に設けられ、空気を吸引して、用紙を搬送ベルト121に吸着させるエアー吸引部122と、用紙載置台111に載置された用紙に向けて分離エアーを送風し、複数の用紙のうち、搬送ベルト121に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部14と、用紙載置台111に載置された状態の複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さへ浮上した1枚目の用紙の後端を検出する浮上状態検出部17−1と、浮上状態検出部17−1により第2の高さへ浮上した1枚目の用紙の後端が検出された場合、用紙搬送方向に1枚目の用紙が搬送されるように搬送ベルト121を制御する制御部100と、を備える。
すなわち、給紙装置10は、例えば、長尺紙のように、浮上エアーによって直接浮上させることができない用紙に対しても、分離エアーによって用紙後端が浮上した場合に用紙搬送方向への搬送を開始する。これにより、給紙装置10では、1枚目の用紙の後端が浮上しておらず、2枚目以降の用紙と接触した状態で搬送されることを防ぐことができる。
よって、本実施の形態によれば、長尺紙に対しても、用紙同士の接触、摺動による搬送不良又は重送を防止して用紙を搬送することができる。
また、給紙装置10では、浮上状態検出部17−1は、用紙搬送方向における後端規制部材113の移動に応じて後端規制部材113と一体的に移動する。これにより、浮上状態検出部17−1は、用紙収容部11に収容される用紙のサイズに依らず、つまり、用紙サイズが変更されても、所定の高さに浮上した用紙の後端を検出することができる。これにより、給紙装置10は、長尺紙を含む用紙の後端を確実に浮上させてから、用紙搬送を開始することができる。よって、本実施の形態によれば、長尺紙に対しても重送を防止して用紙を搬送することができる。
また、給紙装置10は、用紙搬送方向において、1枚目の用紙の後端(浮上状態検出部17−1の検出対象位置)よりも先端側において、所定の高さへ浮上した当該1枚目の用紙を検出する浮上状態検出部17−2を備える。そして、給紙装置10は、浮上状態検出部17−2の検出結果に基づいて、分離エアーの送風と停止とを切り替える。このように、給紙装置10は、例えば、用紙の中腹部における浮上状態に応じて分離エアーの吹き付けと停止とを繰り返すことにより、用紙の先端部から後端部までの全体を浮上させた状態で用紙を搬送することができる。搬送される1枚目の用紙は、先端部から後端部に渡って浮上した状態で搬送されるので、2枚目以降の用紙と接触又は摺動することなく搬送され、用紙同士の接触、摺動による搬送不良又は重送を防止することができる。
また、本実施の形態によれば、給紙装置10は、分離エアーの送風と停止とを切り替えることにより、用紙全体を浮上させることができる。このため、給紙装置10では、例えば、図3に示すように、用紙の先端部に対向するようにエアー吸引部122を備えればよく、例えば、用紙全体を浮上させるために、当該用紙全体に対向するようにエアー吸引部を備える必要がない。よって、本実施の形態によれば、給紙装置10の構成サイズ及びコストの増大を回避することができる。
さらに、本実施の形態によれば、例えば、給紙装置10は、分離エアー送風部14において分離エアーの送付と停止との切り替えを、例えば、導風路142における簡易なシャッター機構のみで実現できる。そして、給紙装置10は、分離エアーの送風と停止とを切り替える簡易な制御によって用紙を浮上させて搬送することができる。
仮に、分離エアー送風部から送風される分離エアーの風量を多段階に変更して制御する場合には、風量が過多であれば用紙の中腹部で用紙の膨らみが発生し、搬送不良が発生してしまい、風量が不足すると用紙後端まで分離エアーが届かず、用紙の垂れ下がりによる2枚目以降の用紙との接触、摺動が発生してしまう。また、分離エアー送風部から送風される風量を変更してから当該風量によって用紙の浮上、分離などに対して影響が及ぶまでのタイムラグが長く、つまり、風量切り替えの応答性が悪いため、分離エアーの風量を多段階に制御する給紙装置では、風量切り替えの応答性を考慮する必要がある。このため、分離エアーの風量を多段階に制御する場合には、給紙動作の制御、及び給紙装置の構成がより複雑になってしまう。また、分離エアーの風量を多段階に制御する場合には、坪量、サイズが異なる用紙毎に風量を適切に調節する必要があり、多様な条件に対応するためには、風量調節の制御がより複雑になってしまう。
これに対して、本実施の形態に係る給紙装置10は、分離エアー送風部14からの分離エアーの送風と停止とを切り替える制御によって用紙を浮上させるため、分離エアーの送風時の風量を多段階に調整する必要がない。つまり、本実施の形態によれば、給紙装置10は、分離エアーの制御を簡易に行うことができ、かつ、給紙装置10の構成を簡易にすることができる。
(変形例1)
上記実施の形態では、給紙装置10が、浮上状態検出部17−2(浮上センサー2)における用紙(用紙の浮上)の検出有無に応じて分離エアーの送風と停止とを切り替える場合(例えば、図10を参照)について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、給紙装置10は、図11に示すように、浮上状態検出部17−2において所定の高さに浮上した用紙が検出されている状態(浮上センサー2:on)から、所定の高さに浮上した当該用紙が検出されなくなる状態(浮上センサー2:off)に遷移したタイミングから、分離エアー送風部14による分離エアーの送風を一定時間(例えば、100ms)行ってもよい。
すなわち、図11では、給紙装置10は、分離エアーを送風している一定時間の期間中に浮上センサー2が再びonになっても分離エアーを送風し続ける。これにより、例えば、浮上状態検出部17−2において用紙浮上の有無が短時間で頻繁に切り替わる場合でも、分離エアーの送風と停止とが頻繁に切り替わることを回避し、当該用紙の浮上を安定させることができる。
なお、分離エアーが吹き付けられる期間(一定時間)は100msに限定されない。例えば、分離エアーが吹き付けられる一定時間は、用紙の種類(例えば、紙種、サイズ、坪量等)に応じて異なる時間が設定されてもよい。
(変形例2)
図12に示すように、給紙装置10は、用紙載置台111に載置された用紙の上方に位置する浮上規制部材19を備えてもよい。なお、図12では、浮上状態検出部17−1,17−2の図示を省略している。
浮上規制部材19は、分離エアーによる用紙の浮上を規制する。例えば、浮上規制部材19は、給紙装置10の高さ方向(図12の矢印Z方向)において、搬送ベルト121の下側と同程度の高さに配置されてもよい。または、浮上規制部材19は、浮上状態検出部17−1,17−2において用紙が検出される高さよりも高い位置への用紙の移動を規制してもよい。
浮上規制部材19を配置することにより、分離エアーによって用紙Sが過度に膨らむことを防止することができる。
(変形例3)
本実施の形態では、給紙装置10が1つの浮上状態検出部17−2を備える場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。給紙装置10は、少なくとも、用紙の後端の浮上を検出する浮上状態検出部17−1を備えていればよい。または、用紙搬送方向において、2つ以上の浮上状態検出部17−2が、用紙の先端部から後端部(少なくとも浮上状態検出部17−1よりも用紙先端側)に渡って配置されてもよい。これにより、用紙の浮上状態をより精度良く検出することができる。
(変形例4)
本実施の形態では、外付け型の給紙装置の構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。本実施の形態で説明した構成は画像形成装置内の給紙部に適用されてもよい。
(変形例5)
また、本実施の形態では、給紙装置10が浮上状態検出部17(浮上センサー)の検出結果に基づいて、用紙の搬送を開始するか否かを判断する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、給紙装置10は、分離エアーの送風開始から所定時間が経過後に、用紙の搬送を開始してもよい。ここで、分離エアーの送風開始からの所定時間は、分離エアーの送風と、用紙後端が浮上するまでの時間との関係を実験などにより予め特定して決定されてもよい。これにより、浮上状態検出部17が不要となる。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成システム
10 給紙装置
10A、10B、10C 給紙ユニット
11 用紙収容部
12 吸着搬送部
13 浮上エアー送風部
14 分離エアー送風部
15 搬送ローラー
16 吸着状態検出部
17 浮上状態検出部
18 用紙検出部
19 浮上規制部材
20 画像形成装置
21 画像読取部
22 操作表示部
23 画像処理部
24 画像形成部
25 定着部
26 給紙部
27 用紙搬送部
28、100 制御部
111 用紙載置台
112 前端規制部材
113 後端規制部材
114 側端規制部材
121 搬送ベルト
122 エアー吸引部
123 大径ローラー
124 小径ローラー
141 送風ファン
142 導風路
143 送風路切替部

Claims (13)

  1. 複数の用紙を載置可能な用紙載置台を有し、前記複数の用紙を収容する用紙収容部と、
    前記用紙載置台に載置された用紙の上方に配置され、空気を吸引して前記用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する吸着搬送部と、
    前記用紙載置台に載置された前記用紙に向けて分離エアーを送風し、前記複数の用紙のうち、前記吸着搬送部に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部と、
    前記分離エアー送風部の動作を制御し、前記用紙載置台に載置された状態の前記複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さに、前記1枚目の用紙の後端側が浮上してから、前記用紙搬送方向に前記1枚目の用紙が搬送されるように前記吸着搬送部を制御する制御部と、
    を具備する給紙装置。
  2. 前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙の後端を検出する検出部、を更に具備する、
    請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記用紙収容部は、前記用紙搬送方向に直交する用紙幅方向において前記複数の用紙の側端位置を規制する側端規制部材、を更に有し、
    前記検出部は、前記用紙搬送方向において前記側端規制部材が配置された位置よりも上流の位置で、前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙の後端を検出する、
    請求項2に記載の給紙装置。
  4. 前記用紙収容部は、前記用紙搬送方向において前記複数の用紙の後端位置を規制する後端規制部材、を更に有し、
    前記検出部は、前記用紙搬送方向において前記後端規制部材から下流側に所定距離の位置で、前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙の後端を検出する、
    請求項2に記載の給紙装置。
  5. 前記後端規制部材は前記用紙搬送方向に移動可能であり、
    前記検出部は、前記後端規制部材の移動に応じて変更される位置で、前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙の後端を検出する、
    請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記用紙搬送方向において、前記1枚目の用紙の後端よりも先端側において、前記第1の高さよりも高い前記第2の高さへ浮上した当該1枚目の用紙を検出する第2の検出部、
    を更に具備し、
    前記制御部は、前記第2の検出部による検出結果に基づいて、前記分離エアー送風部による前記分離エアーの送風と停止とを切り替える、
    請求項1〜5の何れかに記載の給紙装置。
  7. 前記制御部は、前記第2の検出部により前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙が検出された場合に前記分離エアー送風部による前記分離エアーの送風を停止する一方、前記第2の検出部により前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙が検出されない場合に前記分離エアー送風部による前記分離エアーの送風を行う、
    請求項6に記載の給紙装置。
  8. 前記制御部は、前記第2の検出部によって、前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙が検出されている状態から、前記第2の高さへ浮上した前記1枚目の用紙が検出されなくなる状態に遷移したタイミングから、前記分離エアー送風部による前記分離エアーの送風を一定時間行う、
    請求項6に記載の給紙装置。
  9. 前記一定時間は、前記用紙の種類に応じて異なる、
    請求項に記載の給紙装置。
  10. 前記用紙載置台に載置された用紙の上方に位置し、前記第2の高さよりも高い位置への前記1枚目の用紙の移動を規制する規制部材、を更に具備する、
    請求項1〜9の何れかに記載の給紙装置。
  11. 前記用紙は、長尺紙である、
    請求項1〜10の何れかに記載の給紙装置。
  12. 複数の用紙を載置可能な用紙載置台を有し、前記複数の用紙を収容する用紙収容部と、
    前記用紙載置台に載置された用紙の上方に配置され、空気を吸引して前記用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する吸着搬送部と、
    前記用紙載置台に載置された前記用紙に向けて分離エアーを送風し、前記複数の用紙のうち、前記吸着搬送部に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部と、
    前記分離エアー送風部の動作を制御し、前記用紙載置台に載置された状態の前記複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さに、前記1枚目の用紙の後端側が浮上してから、前記用紙搬送方向に前記1枚目の用紙が搬送されるように前記吸着搬送部を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  13. 複数の用紙を載置可能な用紙載置台を有し、前記複数の用紙を収容する用紙収容部と、
    前記用紙載置台に載置された用紙の上方に配置され、空気を吸引して前記用紙を吸着して用紙搬送方向に搬送する吸着搬送部と、
    前記用紙載置台に載置された前記用紙に向けて分離エアーを送風し、前記複数の用紙のうち、前記吸着搬送部に直接吸着している1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離する分離エアー送風部と、
    前記分離エアー送風部の動作を制御し、前記用紙載置台に載置された状態の前記複数の用紙の上端面の第1の高さよりも高い第2の高さに、前記1枚目の用紙の後端側が浮上してから、前記用紙搬送方向に前記1枚目の用紙が搬送されるように前記吸着搬送部を制御する制御部と、
    を備える画像形成システム。
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