JP2021160871A - 給紙装置、画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

給紙装置、画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】塗工紙を給紙する場合における給紙不良を防止可能な給紙装置、画像形成装置及び画像形成システムを提供する。【解決手段】給紙装置は、用紙を収容する用紙収容部と、用紙収容部に収容される用紙に接触して搬送する搬送部と、用紙が塗工紙である場合、搬送部により搬送される用紙を加温する加温部と、を備える。画像形成装置は、給紙装置を備える。画像形成システムは、給紙装置と、給紙装置から給紙された用紙に画像を形成する画像形成装置と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、給紙装置、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
近年、POD(Print On Demand)、CRD(Central Reprographics Department)市場において、複写機やプリンターなどの画像形成装置は、塗工紙などの紙種への対応が求められている。画像形成装置において、非塗工紙用に開発された従来の給紙装置を用いて、塗工紙を給紙する場合には、ベルトやローラーなどの給紙部材がスリップすることにより、塗工紙が給紙されないノーフィードが起こることがある。この原因の1つとして、塗工紙の塗工成分が給紙部材に付着し、給紙部材の摩擦係数を低下させ、その搬送力を低下させることが知られている。
ベルトを給紙部材として用いる給紙装置について、例えば、特許文献1には、エアー方式の給紙装置(エアー給紙装置)が開示されている。このエアー給紙装置は、用紙を収容する用紙収容部、多数の孔で用紙を吸着して搬送する多孔吸着ベルト、多孔吸着ベルトにおいて用紙を吸引する吸引装置、用紙間に形成された隙間を利用して、用紙を一枚ずつ捌く用紙捌き装置などを備える。
上記のエアー給紙装置では、塗工紙の給紙時において、1枚目の塗工紙を搬送した後、所定のタイミングで多孔吸着ベルトによる搬送を停止させないと、2枚目以降の塗工紙を搬送してしまい、給紙不良に繋がる可能性がある。そのため、多孔吸着ベルトが塗工紙を吸着した状態で搬送を停止し、その下流側に設けた搬送部材により当該塗工紙を搬送させることで、給紙不良を防止するようにしている。この場合、塗工紙が多孔吸着ベルトと摺擦することになり、塗工紙の塗工成分の付着がより発生し易くなる。
そのため、上記のエアー給紙装置は、多孔吸着ベルトに吸着した用紙を、多孔吸着ベルトから離間する方向に押圧して離間させる離間装置を備える。この離間装置により、用紙は多孔吸着ベルトから離間され、用紙が多孔吸着ベルトの表面を摺擦しながら搬送されることを防止することができ、塗工紙の塗工成分の付着を防止することができる。これにより、多孔吸着ベルトの摩擦係数、搬送力の低下を防止している。
特開2010−120731号公報
ところで、上記のエアー給紙装置において、離間装置は用紙捌き装置の捌き性能に影響を与える。用紙を多孔吸着ベルトに吸着した際に、用紙にコルゲーション形状を形成し、当該コルゲーション形状により形成された隙間に用紙捌き装置から捌きエアーを送風することにより、用紙の捌きが行われる。しかしながら、上記の離間装置により、コルゲーション形状が崩れてしまい、用紙の捌きが正しく行われず、給紙不良が発生する可能性がある。
ローラーを給紙部材として用いるローラー方式の給紙装置において、上記の離間装置を適用することも考えられるが、上記のエアー給紙装置の搬送方式との違いから、離間装置として機能させることは難しい。つまり、ローラー方式の給紙装置に上記の離間装置を取り付けたとしても、ローラーから用紙を離間させることはできず、塗工紙の塗工成分の付着を防止することは難しい。
以上のことから、給紙装置において、特許文献1に記載の手段とは別の手段により、塗工紙の塗工成分が給紙部材に付着することを防止して、給紙不良を防止することが望まれている。
本発明の目的は、塗工紙を給紙する場合における給紙不良を防止可能な給紙装置、画像形成装置及び画像形成システムを提供することにある。
本発明に係る給紙装置は、
用紙を収容する用紙収容部と、
前記用紙収容部に収容される前記用紙に接触して搬送する搬送部と、
前記用紙が塗工紙である場合、前記搬送部により搬送される前記用紙を加温する加温部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
前記給紙装置を備える。
本発明に係る画像形成システムは、
前記給紙装置と、
前記給紙装置から給紙された用紙に画像を形成する画像形成装置と、
を備える。
本発明によれば、塗工紙を給紙する場合における給紙不良を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る給紙装置の制御系の主要部を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る給紙装置を概略的に示す図である。 図3に示した給紙装置の加温部の他の構成例を示す図であって、用紙側から見た図である。 本発明の実施の形態の変形例1に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例4に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例5に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例6に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例7に係る給紙装置を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態の変形例8に係る給紙装置を概略的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[画像形成システムの構成]
図1は、本実施の形態に係る画像形成システム1の全体構成の一例を概略的に示す図である。
図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置10と、画像形成装置20と、を備える。給紙装置10は、大容量の用紙を収容可能な外付け型の装置である。給紙装置10は、画像形成装置20の側方(図1では右側)に接続されており、給紙装置10から画像形成装置20へ用紙を1枚ずつ給紙する。この給紙装置10の構成については、図3も参照して後述する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置20は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。画像形成装置20には、CMYKの4色に対応する感光体ドラムを中間転写ベルトの走行方向(鉛直方向)に直列配置し、中間転写ベルトに一回の手順で各色のトナー像を順次転写させる縦型タンデム方式が採用されている。すなわち、画像形成装置20は、感光体ドラム上に形成されたCMYKの各色のトナー像を中間転写ベルトに一次転写し、中間転写ベルト上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。なお、Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kはブラックである。
画像形成装置20は、例えば、画像読取部21、操作表示部22、画像処理部23、画像形成部24、定着部25、給紙部26、用紙搬送部27、制御部28などを備える。
画像読取部21は、自動原稿給紙装置(ADF:Auto Document Feeder)及び原稿画像走査装置(スキャナー)などを備える。画像読取部21において、自動原稿給紙装置からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿が原稿画像走査装置によって読み取られ、入力画像データが生成される。
操作表示部22は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部及び操作部として機能する。
画像処理部23は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じた階調補正、色補正、シェーディング補正などの各種補正処理又は圧縮処理などのデジタル画像処理を行う。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部24が制御される。
画像形成部24は、画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成する。画像形成部24は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置及び中間転写装置を備える。画像形成部24においては、感光体ドラムの表面が帯電装置によって一様に帯電される。この帯電した感光体ドラムに対して、露光装置によって画像データに基づくレーザー光が照射されることにより、感光体ドラムの表面に静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラムに対して、現像装置によってトナーが供給されることにより、静電潜像が可視化されてトナー像が形成される。このトナー像が、中間転写ベルトなどを有する中間転写装置によって用紙に転写される。
定着部25は、用紙の定着面(トナー像が形成されている面)側に配置される定着面側部材を有する上側定着部、用紙の裏面(定着面の反対の面)側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部及び加熱源などを備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙を狭持して搬送する定着ニップが形成される。定着部25は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙を、定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙にトナー像を定着させる。
給紙部26は、複数(図1では三段)の給紙トレイを有する。給紙トレイには、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。
用紙搬送部27は、給紙部26又は給紙装置10から給紙された用紙を画像形成部24に搬送する。画像形成部24の二次転写ニップを用紙が通過する際、中間転写ベルト上のトナー像が用紙の一方の面(表面)に一括して二次転写され、定着部25において定着処理が施される。画像が形成された用紙は、排紙ローラーにより機外に排紙される。用紙の両面に画像を形成する場合は、表面に画像が形成された用紙が裏面用搬送路に搬送され、反転した状態で画像形成部24に搬送される。
制御部28は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを備える。CPUは、ROMから処理内容に応じたプログラムを読み出してRAMに展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置20の各ブロックの動作を集中制御する。また、制御部28は、給紙装置10の制御部100と協働して、給紙装置10の動作を制御する。なお、ここでは、画像処理部23と制御部28とを独立した構成としているが、例えば、制御部28が、画像処理部23で行う処理を実施可能な構成としてもよい。
[給紙装置の構成]
図2は、本実施の形態に係る給紙装置10の制御系の主要部の一例を示すブロック図である。
給紙装置10は、CPU、ROM、RAMなどを有する制御部100を備える。制御部100は、図2に示すように、画像形成装置20の制御部28と協働して、給紙装置10の各ブロックの動作を集中制御する。例えば、制御部100は、画像形成装置20からの制御信号などに基づいて、後述する搬送部50A、加温部60Aの動作を制御する。また、制御部100には、後述する加温部温度検知部91、搬送部温度検知部92、用紙温度検知部93、吸着検知部94、用紙検知部95、紙詰まり検知部96、用紙種類検知部97なども接続されている。制御部100は、これらの検知部の検知結果に応じて、搬送部50A、加温部60Aの動作を制御する。
図3は、本実施の形態における給紙装置10の給紙ユニット30Aを概略的に示す図である。図1と共に、図3も参照して、給紙装置10及び給紙ユニット30Aを説明する。
給紙装置10は、一例として、内部に三段の給紙ユニット30A、搬送経路部40などを備える。
給紙ユニット30Aは、用紙収容部31、搬送部50A、加温部60A、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備える。
用紙収容部31は、用紙載置台32、前端規制部材33、後端規制部材34、側端規制部材(図示省略)を有し、複数の用紙(用紙束)を収容する。
用紙載置台32は、用紙収容部31の底面を構成するように配置され、複数の用紙が載置される。用紙載置台32は、載置されている用紙束の最上位の用紙が常に一定の位置となるように昇降可能となっている。用紙載置台32は、例えば、用紙の補給時には、最下部まで下降する。用紙載置台32の昇降動作は、制御部100によって制御される。
前端規制部材33は、用紙収容部31において、用紙束の前端位置を規制する。前端位置は、載置されている用紙束において、給紙ユニット30Aにおける用紙搬送方向T(図3を参照)の下流側の端部の位置である。前端規制部材33は、用紙収容部31の筐体31aに固定されている。
後端規制部材34は、用紙収容部31において、用紙束の後端位置を規制する。後端位置は、載置されている用紙束において、用紙搬送方向Tの上流側の端部の位置である。用紙束は、その用紙サイズに応じて、用紙長(用紙搬送方向Tにおける長さ)が異なる。上記のように、前端規制部材33が筐体31aに固定されているので、後端規制部材34は、筐体31aにおいて、用紙搬送方向Tに移動可能に設けられている。従って、後端規制部材34は、用紙束の用紙長に応じて、その位置が変更される。後端規制部材34は、用紙束の用紙長に応じた位置において、用紙束の後端位置を規制することになる。
図示省略した側端規制部材は、用紙収容部31において、用紙束の側端位置を規制する。側端位置は、載置されている用紙束において、用紙搬送方向Tに直交する用紙幅方向の端部の位置である。用紙束は、その用紙サイズに応じて、用紙幅(用紙幅方向における長さ)が異なる。そのため、側端規制部材は、筐体31aにおいて、用紙幅方向に移動可能に設けられている。従って、側端規制部材は、用紙束の用紙幅に応じて、その位置が変更される。側端規制部材は、用紙束の用紙幅に応じた位置において、用紙束の側端位置を規制することになる。
搬送経路部40は、各給紙ユニット30Aと画像形成装置20との間を接続しており、搬送ローラー対41を含めて、複数の搬送ローラー対を有している。搬送ローラー対41は、用紙搬送方向Tにおいて、後述する搬送部50Aの下流側に配置されており、搬送部50Aから送出された用紙を狭持して、搬送経路部40へ搬送する。その後、搬送経路部40は、各給紙ユニット30Aから送出された用紙を画像形成装置20へ給紙する。
搬送部50Aは、用紙収容部31の上方に配置される。搬送部50Aは、搬送ベルト51(ベルト部材)、搬送ローラー52〜54、吸引ファン55(吸引部)などを備える。
搬送ベルト51は、無端状のベルトであり、全面に渡って多数の孔51aを有する。搬送ローラー52〜54については、用紙搬送方向Tにおいて、上流側に1つの搬送ローラー52が配置され、下流側に2つの搬送ローラー53、54が配置される。搬送ローラー53、54については、搬送ローラー53が下方側に、搬送ローラー54が上方側に配置される。また、上流側の搬送ローラー52を、下流側の搬送ローラー53、54より大径としている。これらの搬送ローラー52〜54に搬送ベルト51がループ状に張架される。そして、上流側の搬送ローラー52に駆動モーター(図示省略)が接続されており、制御部100が駆動モーターを駆動して、搬送ローラー52を回転させることにより、搬送ベルト51を走行させている。
吸引ファン55は、搬送ベルト51の内部であって、上流側の搬送ローラー52と下流側の搬送ローラー53、54との間に配置される。吸引ファン55は、制御部100により制御されており、吸引ファン55が作動すると、搬送ベルト51の孔51aを介して、搬送ベルト51の下方側の空気を吸引することになる。このとき、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80からのエアーにより浮上した最上位の用紙が、孔51aで吸引されて、搬送ベルト51に吸着することになる。また、用紙を搬送ベルト51に吸着した際には、用紙にコルゲーション形状を形成している。
上述した構成により、搬送部50Aは、搬送ベルト51に最上位の用紙を吸着し、吸着した用紙を用紙搬送方向Tに搬送して、搬送経路部40に用紙を給紙することができる。
サイドエアー送風部70は、送風ファン71、送風路72などを備える。サイドエアー送風部70は、例えば、用紙幅方向において側端規制部材と同様の位置に、搬送部50Aに対向して配置される。サイドエアー送風部70は、例えば、用紙サイズ、紙質、坪量などの紙種に応じて風量を変更し、最適な風量で送風できる。サイドエアー送風部70の送風動作は、制御部100によって制御される。サイドエアー送風部70において、送風ファン71が作動すると、浮上エアーが用紙収容部31の高さ方向に送風され、用紙幅方向の両側から用紙の上部に送風される。これにより、用紙の上位数枚が浮上する。
先端エアー送風部80は、送風ファン81、送風路82、送風路切替部83などを有する。先端エアー送風部80は、例えば、用紙搬送方向Tにおいて、搬送ベルト51の下流側で、搬送ベルト51に対向する位置に配置される。送風ファン81から送風される風量は、例えば、用紙のサイズ、紙質、坪量などに応じて制御部100によって制御される。
送風路切替部83は、送風経路を切り替えることにより、用紙束の前端近傍と、搬送部50Aの前端近傍とに、エアーの送風先を切り替え可能である。
例えば、先端エアー送風部80は、サイドエアー送風部70による浮上エアーの送風が行われるときには、送風路切替部83により送風経路を切り替えて、用紙束の前端近傍にエアー(浮上エアー)の送風を行う。つまり、先端エアー送風部80は、浮上エアー送風部としても機能する。用紙束の前端近傍への浮上エアーの送風により、用紙束の上位数枚の用紙を効率よく浮上させることができる。
また、先端エアー送風部80は、サイドエアー送風部70による浮上エアーの送風が停止されると(搬送ベルト51に用紙が吸着されると)、送風路切替部83により送風経路を切り替えて、搬送部50Aの前端近傍にエアー(分離エアー)の送風を行う。搬送部50Aの前端近傍への分離エアーの送風により、搬送ベルト51に直接吸着した1枚目の用紙から2枚目以降の用紙を分離させることができ、1枚目の用紙だけを搬送ベルト51に吸着させて搬送することができる。このとき、用紙に形成されたコルゲーション形状による隙間に、先端エアー送風部80から分離エアーを送風することにより、用紙の分離(捌き)が行われる。
ところで、上記の搬送部50Aを用いて、塗工紙を搬送する場合には、搬送ベルト51が塗工紙を吸着した状態で搬送を停止し、その下流側に設けた搬送ローラー対41により当該塗工紙を搬送させることで、給紙不良を防止するようにしている。この場合、塗工紙が搬送ベルト51と摺擦することになり、塗工紙の塗工成分の付着が発生し易くなる。
そこで、本実施の形態において、給紙ユニット30Aは、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Aを備える。
加温部60Aも、搬送部50Aと同様に、用紙収容部31の上方に配置されるが、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Aより上流側に配置される。加温部60Aは、ベルト61(ベルト部材)、加熱ローラー62、63、吸引ファン65(吸引部)などを備える。
ベルト61は、無端状のベルトであり、全面に渡って多数の孔61aを有する。加熱ローラー62、63については、用紙搬送方向Tにおいて、上流側に1つの加熱ローラー62が配置され、下流側に1つの加熱ローラー63が配置される。これらの加熱ローラー62、63にベルト61がループ状に張架される。加熱ローラー62、63は、ベルト61の内部に配置され、ベルト61を内部から加熱し、ベルト61を介して、塗工紙Sを加温する。
加熱ローラー62、63は、共に、内部にヒーターなどの加熱部を備える。また、加熱ローラー62、63は、共に、従動ローラーであり、自由に回転可能に構成されている。つまり、搬送部50Aとは異なり、加熱ローラー62、63を駆動する駆動モーターなどの駆動源は必ずしも備える必要はない。また、加熱ローラー62、63は、回転可能でなくてもよい。これは、ベルト61が塗工紙と摺擦して、塗工紙の塗工成分がベルト61に付着し、その摩擦係数が低下しても、加温機能には影響が出ないためである。従って、ベルト61、加熱ローラー62、63は、塗工紙に接触して加熱できる構成であれば、どのような構成でもよく、更に言えば、ベルトやローラーでなくてもよい。
吸引ファン65は、ベルト61の内部であって、上流側の加熱ローラー62と下流側の加熱ローラー63との間に配置される。吸引ファン65は、制御部100により制御されており、吸引ファン65が作動すると、ベルト61の孔61aを介して、ベルト61の下方側の空気を吸引することになる。このとき、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80からのエアーにより浮上した最上位の塗工紙Sが、孔61aで吸引されて、ベルト61に吸着することになる。
上述した構成により、加温部60Aは、ベルト61に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを加温することができる。
本実施の形態においても、搬送部50Aを用いて、塗工紙を搬送する場合には、搬送ベルト51が塗工紙を吸着した状態で搬送を停止し、搬送ローラー対41により当該塗工紙を搬送させている。ここでは、塗工紙の後端が搬送部50Aの後端を抜ける前に、塗工紙の搬送を停止しており、これにより、積載した塗工紙の2枚目以降を搬送してしまう重送(給紙不良)を防止するようにしている。この搬送を停止しているとき、加温部60Aは、ベルト61に塗工紙を吸着し、吸着した塗工紙を加温することになる。
塗工紙の塗工成分は、15℃以下で、搬送ベルトや搬送ローラーなどへ付着し易くなる性質がある。そのため、本実施の形態では、加温部60Aにより、塗工紙を15℃より高い温度に加温する。塗工紙を加温することにより、その塗工成分の耐剥離性能が向上し、塗工成分の付着を抑制することができる。
また、特に、塗工紙の上流側は、搬送ベルト51の走行方向の長さに渡って、搬送ベルト51と摺擦する領域となる。そのため、本実施の形態では、用紙搬送方向Tにおいて、塗工紙の上流側(後端側)を加温する。
従って、搬送ベルト51が塗工紙を吸着した状態で搬送を停止し、その下流側に設けた搬送ローラー対41により当該塗工紙を搬送させる際には、加温した塗工紙が搬送ベルト51と摺擦することになるので、塗工紙の塗工成分の付着を抑制することができる。
本発明者は、通紙環境温度のみを変更し、その他を同一条件として、連続通紙を行って、塗工紙の塗工成分付着に伴う搬送ベルト51の搬送力の変化を確認してみた。通紙環境温度は、10℃と23℃である。23℃の場合は、10℃の場合と比較して、搬送ベルト51の搬送力が緩やかに低下することが確認でき、塗工紙の塗工成分の付着を抑制できることが確認できた。搬送ベルト51に対する塗工紙の塗工成分の付着を抑制できることは、搬送ベルト51の交換が必要となるまでの使用時間(寿命)の向上にも繋がる。
なお、加温部の内部において、加熱ローラー、吸引ファンの数、配置は、適宜に変更可能である。図4は、加温部の他の構成例を示す図であって、用紙側から見た図である。
図4は、一例として、加温部60Bが、複数のベルト61を有し、各々のベルト61において、加熱ローラー62〜64、吸引ファン66、67を有する構成を示す。
図4に示すように、用紙搬送方向Tにおいて、その上流側に加熱ローラー62を配置し、その下流側に加熱ローラー63を配置し、加熱ローラー62と加熱ローラー63との間に加熱ローラー64を配置している。加熱ローラー62は、支持軸62aに支持され、支持軸62aは、支持フレーム60aに支持されている。同様に、加熱ローラー63は、支持軸63aに支持され、支持軸63aは、支持フレーム60aに支持されており、加熱ローラー64は、支持軸64aに支持され、支持軸64aは、支持フレーム60aに支持されている。
また、用紙搬送方向Tにおいて、その上流側に吸引ファン66を配置し、その下流側に吸引ファン67を配置している。また、吸引ファン66は、加熱ローラー62と加熱ローラー64との間に配置され、吸引ファン67は、加熱ローラー63と加熱ローラー64との間に配置されている。
このように、加温部60A、60Bは、塗工紙に接触して(塗工紙を吸着して)加熱できる構成であれば、どのような構成でもよい。
以上説明したように、本実施の形態の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Aは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Aとを備える。加えて、給紙ユニット30Aは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60A、60Bを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、以下に述べる効果を得ることができる。
本実施の形態によれば、加温部60A、60Bにより、塗工紙を加温することで、特に、塗工紙の後端側(上流側)を加温することで、搬送ベルト51に対する塗工紙の塗工成分の付着を抑制することができる。
また、用紙搬送方向Tにおいて、加温部60A、60Bを搬送部50Aの上流側に配置するため、搬送部50Aの構成に依らず、加温部60A、60Bを配置することができる。そのため、塗工紙のコルゲーション形状や先端エアー送風部80による用紙分離機能に影響を与えることはなく、用紙分離機能を正常に動作させて、塗工紙の分離を正常に行うことができる。
また、加温部60A、60Bは、塗工紙を1枚単位で加温するので、その加熱時間と必要電力を抑制することができる。
また、加温部60A、60Bが、塗工紙を加温することで、塗工紙の除湿を行うことができ、これにより、塗工紙間の密着力を低減させて、用紙捌き性能を向上させることができる。
従来の給紙装置において、塗工紙の摺擦を防止するためには、搬送ローラー対で塗工紙を搬送する際に、吸引ファンによる吸引を一時的に遮断することが考えられる。この場合には、給紙による高生産性に対応できず、また、場合によっては、吸引ファンによる吸引を遮断するために、搬送部が複雑化、大型化するおそれがある。しかしながら、本実施の形態では、吸引ファン55による吸引を遮断する必要はないので、給紙による高生産性に対応でき、また、搬送部50Aが複雑化、大型化することもない。
<変形例1>
図5は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Bを概略的に示す図である。本変形例は、上記の給紙ユニット30Aとは、加温部60Cの構成が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30Aと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Bは、用紙収容部31、搬送部50A、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Cを備える。
加温部60Cも、用紙収容部31の上方に配置され、また、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Aより上流側に配置される。加温部60Cは、ベルト61、ローラー621、631、吸引ファン65、加熱ローラー68などを備える。
ローラー621、631については、用紙搬送方向Tにおいて、上流側に1つのローラー621が配置され、下流側に1つのローラー631が配置される。これらのローラー621、631にベルト61がループ状に張架される。ローラー621、631は、上記の加熱ローラー62、63とは異なり、ベルト61を加熱するものではない。
加熱ローラー68も、用紙収容部31の上方に配置され、また、用紙搬送方向Tにおいて、ベルト61より上流側に配置される。加熱ローラー68は、内部にヒーターなどの加熱部を備える。加熱ローラー68は、ベルト61の外部に配置され、ベルト61を外部から加熱し、ベルト61を介して、塗工紙Sを加温する。
ローラー621、631及び加熱ローラー68は、共に、従動ローラーであり、自由に回転可能に構成されている。つまり、ローラー621、631及び加熱ローラー68を駆動する駆動モーターなどの駆動源は必ずしも備える必要はない。また、ローラー621、631及び加熱ローラー68は、上記の加熱ローラー62、63と同様の理由により、回転可能でなくてもよい。従って、ベルト61、ローラー621、631、加熱ローラー68は、塗工紙に接触して加熱できる構成であれば、どのような構成でもよく、更に言えば、ベルトやローラーでなくてもよい。
上述した構成により、加温部60Bは、ベルト61に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを加温することができる。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Bは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Aとを備える。加えて、給紙ユニット30Bは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Cを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、加熱ローラー68を、ベルト61の内部ではなく、ベルト61の外部に配置するので、加温部60Bの構成が複雑化することはない。
<変形例2>
図6は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Cを概略的に示す図である。上記の給紙ユニット30A、30Bが、所謂、エアー給紙装置であるのに対して、本変形例は、ローラー方式の給紙装置であり、上記の給紙ユニット30A、30Bとは、搬送部50B及び加温部60Dの構成が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30A、30Bと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Cは、用紙収容部31、搬送部50Bなどを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Bにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Dを備える。
搬送部50Bは、ピックアップローラー151、給紙ローラー152、捌きローラー153などを備える。
ピックアップローラー151は、用紙収容部31の上方に配置される。最上位の塗工紙Sは、用紙載置台32の昇降により、その位置が常に一定の位置となる。ピックアップローラー151は、最上位の塗工紙Sに接触するように配置される。ピックアップローラー151は、駆動モーター(図示省略)と接続されており、制御部100が駆動モーターを駆動することにより、用紙搬送方向Tに塗工紙Sを搬送する回転方向に回転する。従って、ピックアップローラー151に接触した最上位の塗工紙Sは、ピックアップローラー151により、用紙搬送方向Tへ送出される。
給紙ローラー152及び捌きローラー153は、用紙搬送方向Tにおいて、ピックアップローラー151の下流側であって、搬送ローラー対41より上流側に配置される。給紙ローラー152と捌きローラー153は、搬送される塗工紙Sを挟んで、互いに対向する位置に配置される。
給紙ローラー152及び捌きローラー153は、各々、駆動モーター(図示省略)と接続されており、制御部100が駆動モーターを駆動することにより、各々が回転する。給紙ローラー152と捌きローラー153の回転方向は、互いに逆の回転方向となっており、給紙ローラー152は、用紙搬送方向Tに塗工紙Sを搬送する回転方向であり、捌きローラー153は、用紙搬送方向Tと逆の方向に塗工紙Sを搬送する回転方向である。
ピックアップローラー151により送出された塗工紙Sが給紙ローラー152及び捌きローラー153に到達すると、給紙ローラー152により塗工紙Sが用紙搬送方向Tに搬送される。このとき、ピックアップローラー151により塗工紙が重送された場合には、捌きローラー153により重送された塗工紙が分離され、給紙ローラー152により最上位の塗工紙Sが用紙搬送方向Tに搬送される。
上述した構成により、搬送部50Bにおいては、ピックアップローラー151が最上位の塗工紙Sと接触し、接触した塗工紙Sを用紙搬送方向Tに搬送する。そして、給紙ローラー152及び捌きローラー153を経由して、搬送ローラー対41、搬送経路部40に塗工紙Sを給紙することができる。
加温部60Dは、用紙収容部31の上方に配置され、また、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Bより上流側に配置される。加温部60Dは、ローラー161(ローラー部材)、加熱部162などを備える。
ローラー161は、例えば、自重により、最上位の塗工紙Sに接触するように配置される。ローラー161は、従動ローラーであり、自由に回転可能に構成されている。つまり、ローラー161を駆動する駆動モーターなどの駆動源は必ずしも備える必要はない。また、ローラー161は、上記の加熱ローラー62、63と同様の理由により、回転可能でなくてもよい。従って、ローラー161は、塗工紙に接触して加熱できる構成であれば、どのような構成でもよく、更に言えば、ローラーでなくてもよい。
加熱部162は、ローラー161の内部に配置され、ローラー161を内部から加熱し、ローラー161を介して、塗工紙Sを加温する。
上述した構成により、加温部60Dにおいては、ローラー161が最上位の塗工紙Sに接触し、接触した塗工紙Sを加温することができる。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Cは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Bとを備える。加えて、給紙ユニット30Cは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Bにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Dを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
特に、本変形例によれば、用紙搬送方向Tにおいて、加温部60Dを搬送部50Bの上流側に配置するため、搬送部50Bの構成に依らず、ローラー方式の給紙装置においても、加温部60Dを配置することができる。
<変形例3>
図7は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Dを概略的に示す図である。本変形例は、上記の給紙ユニット30Aと略同等であるが、加温部60Aに加温部温度検知部91を追加して設けた点が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30Aと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Dは、用紙収容部31、搬送部50A、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Aを備える。
本変形例においては、加温部60Aに加温部温度検知部91を追加している。加温部温度検知部91は、ベルト61の温度(表面温度)を検知する。ここでは、加温部温度検知部91を、ベルト61の内部に配置しているが、ベルト61の外部に配置してもよい。また、加温部温度検知部91としては、ベルト61が移動しない場合には、接触式のサーミスタなどの温度センサーを用い、ベルト61が移動する場合には、非接触式の温度センサーを用いればよい。
加温部温度検知部91で検知された温度は、制御部100に入力される(図2を参照)。制御部100は、検知された温度に基づいて、加熱ローラー62、63を制御し、加熱ローラー62、63は、表面温度が予め規定した所定の表面温度となるようにベルト61を加熱する。このとき、加熱ローラー62、63は、ベルト61の表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱を停止することで、ベルト61の表面温度が所定の表面温度となるようにする。ベルト61における所定の表面温度としては、加温される塗工紙Sの表面温度が15℃より高い温度となるように、例えば、室温(23℃)となるように、設定される。
上述した構成により、加温部60Aは、ベルト61に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを所定の表面温度で加温することができる。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Dは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Aとを備える。加えて、給紙ユニット30Dは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Aを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、ベルト61の表面温度が所定の表面温度となるように制御されるので、ベルト61により加温される塗工紙の塗工成分の付着を安定して抑制することができる。また、ベルト61の表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱ローラー62、63による加熱を停止するので、熱による塗工紙の劣化を防止することができる。
<変形例4>
図8は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Eを概略的に示す図である。本変形例は、上記の給紙ユニット30Aとは、搬送部50C、加温部60Eの構成が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30Aと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Eは、用紙収容部31、搬送部50C、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Cにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Eを備える。
本変形例において、搬送部50Cは、加温部60Eを含む構成となっている。具体的には、搬送部50Cは、用紙収容部31の上方に配置され、搬送ベルト51、搬送ローラー54、吸引ファン55、加熱ローラー622、632などを備える。加熱ローラー622、632が加温部60Eを構成し、加熱ローラー622、632は、共に、内部にヒーターなどの加熱部を備える。加熱ローラー622、632は、搬送ベルト51の内部に配置され、搬送ベルト51の内部から搬送ベルト51を加熱する。このように、給紙ユニット30Aの搬送部50Aにおける搬送ローラー52、53を、加熱ローラー622、632に変更している。
加熱ローラー622、632については、用紙搬送方向Tにおいて、上流側に加熱ローラー622が配置され、下流側に加熱ローラー632が配置される。また、上流側の加熱ローラー622を、下流側の加熱ローラー632より大径としている。これらの加熱ローラー622、632及び搬送ローラー54に搬送ベルト51がループ状に張架される。そして、上流側の加熱ローラー622に駆動モーター(図示省略)が接続されており、制御部100が駆動モーターを駆動して、加熱ローラー622を回転させることにより、搬送ベルト51を走行させている。
上述した構成により、搬送部50Cは、搬送ベルト51に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを用紙搬送方向Tに搬送して、搬送経路部40に塗工紙Sを給紙することができる。また、上述した構成により、搬送部50C(加温部60E)は、搬送ベルト51に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを加温することができる。
また、搬送部50Cに搬送部温度検知部92を追加して設けてもよい。搬送部温度検知部92は、搬送ベルト51の温度(表面温度)を検知する。ここでは、搬送部温度検知部92を、搬送ベルト51の内部に配置しているが、搬送ベルト51の外部に配置してもよい。また、搬送部温度検知部92としては、搬送ベルト51が移動するので、非接触式の温度センサーを用いる。
搬送部温度検知部92で検知された温度は、制御部100に入力される(図2を参照)。制御部100は、検知された温度に基づいて、加熱ローラー622、632を制御し、加熱ローラー622、632は、表面温度が予め規定した所定の表面温度となるように搬送ベルト51を加熱する。このとき、加熱ローラー622、632は、搬送ベルト51の表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱を停止することで、搬送ベルト51の表面温度が所定の表面温度となるようにする。搬送ベルト51における所定の表面温度としては、加温される塗工紙Sの表面温度が15℃より高い温度となるように、例えば、室温(23℃)となるように、設定される。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Eは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Cとを備える。加えて、給紙ユニット30Eは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Cにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Eを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、搬送ベルト51の表面温度が所定の表面温度となるように制御されるので、搬送ベルト51により加温される塗工紙の塗工成分の付着を安定して抑制することができる。また、搬送ベルト51の表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱ローラー622、632による加熱を停止するので、熱による塗工紙の劣化を防止することができる。
<変形例5>
図9は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Fを概略的に示す図である。本変形例は、上記の給紙ユニット30Aとは、加温部60Fの構成が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30Aと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Fは、用紙収容部31、搬送部50A、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Fを備える。
本変形例において、加温部60Fは、加熱ローラー69を備える。加熱ローラー69は、用紙収容部31の上方に配置され、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Aの上流側に配置される。加熱ローラー69は、内部にヒーターなどの加熱部を備える。加熱ローラー69は、搬送ベルト51の外部に配置され、搬送ベルト51の外部から搬送ベルト51を加熱する。加熱ローラー69は、搬送ベルト51と接触して加熱することが望ましい。このように、本変形例は、給紙ユニット30Aの加温部60Aを、上記の加温部60Fに変更している。
上述した構成により、加温部60Fは、搬送ベルト51に吸着した最上位の塗工紙Sを加温することができる。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Fは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Aとを備える。加えて、給紙ユニット30Fは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Aにより搬送される塗工紙を加温する加温部60Fを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、加熱ローラー69からなる加温部60Fにより、搬送ベルト51を加熱して、塗工紙を加温するので、簡単な構成で塗工紙を加温することができる。
<変形例6>
図10は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Gを概略的に示す図である。本変形例は、上記の給紙ユニット30Aとは、搬送部50Cの構成が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30Aと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Gは、用紙収容部31、搬送部50C、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Cにより搬送される塗工紙を加温する加温部60A、60Eを備える。つまり、本変形例は、変形例4で示した給紙ユニット30Eにおける搬送部50C及び加温部60Eと、上記の実施の形態で示した給紙ユニット30Aにおける加温部60Aとを組み合わせている。なお、ここでの加温部60Aは、本願発明における上流側加温部に該当する。
加えて、給紙ユニット30Gは、用紙温度検知部93を備えている。用紙温度検知部93は、最上位の塗工紙Sの温度(表面温度)を検知する。ここでは、用紙温度検知部93を、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Cと加温部60Aとの間に配置している。用紙温度検知部93としては、非接触式の温度センサーを用いればよい。
用紙温度検知部93で検知された温度は、制御部100に入力される(図2を参照)。制御部100は、検知された温度に基づいて、加熱ローラー62、63、622、632を制御し、加熱ローラー62、63、622、632は、最上位の塗工紙Sの表面温度が予め規定した所定の表面温度となるように搬送ベルト51、ベルト61を加熱する。このとき、加熱ローラー62、63、622、632は、最上位の塗工紙Sの表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱を停止することで、最上位の塗工紙Sの表面温度が所定の表面温度となるようにする。塗工紙Sにおける所定の表面温度としては、15℃より高い温度、例えば、室温(23℃)が設定される。
上述した構成により、搬送部50Cは、搬送ベルト51に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを用紙搬送方向Tに搬送して、搬送経路部40に塗工紙Sを給紙することができる。また、上述した構成により、搬送部50C(加温部60E)は、搬送ベルト51に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを所定の表面温度で加温することができる。また、上述した構成により、加温部60Aは、ベルト61に最上位の塗工紙Sを吸着し、吸着した塗工紙Sを所定の表面温度で加温することができる。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Gは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Cとを備える。加えて、給紙ユニット30Gは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Cにより搬送される塗工紙を加温する加温部60A、60Eを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、ベルト61に吸着した塗工紙Sを所定の表面温度で加温するので、搬送ベルト51に対する塗工紙の塗工成分の付着を安定して抑制することができる。また、最上位の塗工紙Sの表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱ローラー62、63、622、632による加熱を停止するので、熱による塗工紙の劣化を防止することができる。
<変形例7>
図11は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Hを概略的に示す図である。本変形例は、ローラー方式の給紙装置であり、上記の給紙ユニット30Cとは、搬送部50D(加温部60G)の構成が異なる。ここでは、上記の給紙ユニット30Cと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Hは、用紙収容部31、搬送部50Dなどを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Dにより搬送される塗工紙を加温する加温部60D、60Gを備える。なお、ここでの加温部60Dは、本願発明における上流側加温部に該当する。
搬送部50Dは、ピックアップローラー154、給紙ローラー152、捌きローラー153などを備える。
ピックアップローラー154は、用紙収容部31の上方に配置される。最上位の塗工紙Sは、用紙載置台32の昇降により、その位置が常に一定の位置となる。ピックアップローラー154は、最上位の塗工紙Sに接触するように配置される。ピックアップローラー154は、駆動モーター(図示省略)と接続されており、制御部100が駆動モーターを駆動することにより、用紙搬送方向Tに塗工紙Sを搬送する回転方向に回転する。従って、ピックアップローラー154に接触した最上位の塗工紙Sは、ピックアップローラー154により、用紙搬送方向Tへ送出される。
上述した構成により、搬送部50Dにおいては、ピックアップローラー154が最上位の塗工紙Sと接触し、接触した塗工紙Sを用紙搬送方向Tに搬送して、搬送経路部40に塗工紙Sを給紙することができる。
加温部60Gは、加熱部163を備える。加熱部163は、ピックアップローラー154の内部に配置され、ピックアップローラー154を内部から加熱し、ピックアップローラー154を介して、塗工紙Sを加温する。
上述した構成により、加温部60Gにおいては、ピックアップローラー154が最上位の塗工紙Sに接触し、接触した塗工紙Sを加温することができる。
加えて、給紙ユニット30Hは、給紙ユニット30Gで示した用紙温度検知部93を備える。ここでは、用紙温度検知部93を、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Dと加温部60Dとの間に配置している。
用紙温度検知部93で検知された温度は、制御部100に入力される(図2を参照)。制御部100は、検知された温度に基づいて、加熱部162、163を制御し、加熱部162、163は、最上位の塗工紙Sの表面温度が予め規定した所定の表面温度となるようにピックアップローラー154、ローラー161を加熱する。このとき、加熱部162、163は、最上位の塗工紙Sの表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱を停止することで、最上位の塗工紙Sの表面温度が所定の表面温度となるようにする。塗工紙Sにおける所定の表面温度としては、15℃より高い温度、例えば、室温(23℃)が設定される。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Hは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Dとを備える。加えて、給紙ユニット30Hは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Dにより搬送される塗工紙を加温する加温部60D、60Gを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
また、本変形例によれば、ピックアップローラー154、ローラー161が接触する塗工紙Sを所定の表面温度で加温するので、ピックアップローラー154に対する塗工紙の塗工成分の付着を安定して抑制することができる。また、最上位の塗工紙Sの表面温度が所定の表面温度を超えた場合、加熱部162、163による加熱を停止するので、熱による塗工紙の劣化を防止することができる。
<変形例8>
図12は、本変形例に係る給紙装置10の給紙ユニット30Iを概略的に示す図である。本変形例は、上記の給紙ユニット30Aとは、搬送部50Cの構成が異なるが、上記の給紙ユニット30Gとは、略同等の構成である。ここでは、上記の給紙ユニット30Gと同等の構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
本変形例において、給紙ユニット30Iは、用紙収容部31、搬送部50C、サイドエアー送風部70、先端エアー送風部80などを備え、用紙が塗工紙である場合において、搬送部50Cにより搬送される塗工紙を加温する加温部60A、60Eを備える。ここまでは、上記の給紙ユニット30Gと同じ構成であり、加温部60Aは、本願発明における上流側加温部に該当する。
加えて、給紙ユニット30Iは、吸着検知部94、用紙検知部95、紙詰まり検知部96(図2を参照)などを備えている。
吸着検知部94は、搬送部50Cに設けられ、塗工紙が搬送ベルト51に吸着されているかどうかを検知する。吸着検知部94は、例えば、揺動可能に支持された略棒状の検知体と、発光部と受光部とを有する透過型の光センサーとを備える。検知体は、搬送ベルト51の下部よりも下方に突出しており、搬送ベルトに51に塗工紙が吸着されると、検知体の一端が上方に押し上げられる。光センサーは、検知体の一端が上方に押し上げられると、発光部から受光部への光が検知体により遮蔽されるように配置されており、受光部での光量の変化を検知することにより、塗工紙が搬送ベルト51に吸着されているかどうかを検知する。なお、吸着検知部94は、このような構成に限らず、塗工紙が搬送ベルト51に吸着されているかどうかを検知できれば、他の構成でもよい。
用紙検知部95は、搬送部50C、加温部60Aに接触する塗工紙があるかどうかを検知する。用紙検知部95は、用紙搬送方向Tにおいて、搬送部50Cと加温部60Aとの間に配置されている。用紙検知部95としては、例えば、発光部と受光部とを有する反射型の光センサーを用いる。発光部からの光の反射光を受光部で受光し、その反射強度に基づいて、塗工紙があるかどうかを検知する。なお、用紙検知部95も、このような構成に限らず、搬送部50C又は加温部60Aに接触する塗工紙があるかどうかを検知できれば、他の構成でもよい。
紙詰まり検知部96は、給紙装置10における紙詰まりを検知する。紙詰まり検知部96は、例えば、透過型や反射型の光センサーから構成され、搬送経路部40(図1を参照)上に複数設けられる。紙詰まり検知部96は、所定の時間が経過しても塗工紙が検知位置に到達、通過しない場合、所定の時間を経過しても塗工紙が検知位置に停止している場合などを検知しており、この検知結果に基づいて、紙詰まりがあるかどうかが制御部100により判断される。なお、ここでは、給紙装置10における紙詰まりを検知しているが、給紙装置10だけでなく、画像形成装置20における紙詰まりも考慮してもよい。その場合、制御部100は、画像形成装置20の制御部28から紙詰まりに関する情報を取得する。
吸着検知部94、用紙検知部95、紙詰まり検知部96で検知された検知結果は、制御部100に入力される。制御部100は、これらの検知結果に基づいて、搬送部50Cによる塗工紙Sの搬送状態を判断して、加温部60A、60Eを制御する。そして、加温部60A、60Eは、搬送部50Cによる塗工紙Sの搬送状態に応じて、塗工紙Sの加温態様を変更する。
具体的には、吸着検知部94により、塗工紙が搬送ベルト51に吸着されていることを検知し、かつ、紙詰まり検知部96により、給紙装置10で紙詰まりを検知した場合には、制御部100は、加温部60A、60Eによる塗工紙の加温を停止する。これは、搬送ベルト51に吸着された塗工紙が所定時間以上搬送されない場合、塗工紙が搬送ベルト51に吸着された状態で、長時間に渡って加温状態に維持されることを防ぐためである。この所定時間は、適宜に設定可能であるが、例えば、数十秒〜数分程度に設定される。
また、用紙検知部95により、搬送部50C、加温部60Aに接触する塗工紙があることを検知し、かつ、紙詰まり検知部96により、給紙装置10で紙詰まりを検知した場合にも、制御部100は、加温部60A、60Eによる塗工紙の加温を停止する。これは、搬送ベルト51やベルト61に接触した塗工紙が所定時間以上搬送されない場合、塗工紙が搬送ベルト51やベルト61に接触した状態で、長時間に渡って加温状態に維持されることを防ぐためである。この所定時間も、適宜に設定可能であるが、例えば、数十秒〜数分程度に設定される。
加温部60A、60Eによる塗工紙の加温を停止する際には、加温部60Aの加熱ローラー62、63や加温部60Eの加熱ローラー622、632による加熱を停止する。
以上説明したように、本変形例の給紙装置10を構成する給紙ユニット30Iは、用紙を収容する用紙収容部31と、用紙収容部31に収容される用紙に接触して搬送する搬送部50Cとを備える。加えて、給紙ユニット30Iは、用紙が塗工紙である場合、搬送部50Cにより搬送される塗工紙を加温する加温部60A、60Eを備える。
このように構成した本変形例によれば、上記実施の形態の給紙ユニット30Aと同様の効果を得ることができる。
特に、本変形例によれば、塗工紙が所定時間以上搬送されない場合、塗工紙が長時間に渡って加温状態に維持されることを防ぐため、消費電力を抑制することができ、また、長時間に渡って加熱されることによる塗工紙の劣化を防止することができる。
<その他の変形例>
上記の実施の形態において、用紙(塗工紙)の搬送方式は、搬送ベルトや搬送ローラーが用紙の上側に配置される上送り方式であったが、本実施の形態は、搬送ベルトや搬送ローラーが用紙の下側に配置される下送り方式であっても適用可能である。この場合、加温部も用紙の下側に配置され、用紙の下側から用紙に接触して加温する。
また、上記の実施の形態において、用紙の種類を検知する用紙種類検知部97を給紙装置10に設けるようにしてもよい(図2を参照)。ここでは、少なくとも、用紙が塗工紙であることを検知できればよいので、用紙種類検知部97としては、例えば、光沢センサーなどを用いる。光沢センサーで検知された光沢度は、制御部100に入力される。制御部100は、この検知結果に基づいて、用紙が塗工紙であるかどうかを判断する。そして、制御部100は、用紙が塗工紙である場合、上述した用紙への加温を行えばよい。なお、用紙種類検知部97は、光沢センサーに限らず、用紙が塗工紙であるかどうかを検知できれば、他の構成でもよい。
また、上記の実施の形態においては、画像形成システム1が、上述した給紙ユニット30A〜30Iを有する給紙装置10を備える構成であるが、画像形成装置20が、給紙部26に代えて、上述した給紙ユニット30A〜30Iを有する構成であってもよい。
なお、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、又は、その主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成システム
10 給紙装置
20 画像形成装置
30A、30B、30D、30E、30F、30G、30I 給紙ユニット
30C、30H 給紙ユニット
31 用紙収容部
32 用紙載置台
40 搬送経路部
41 搬送ローラー対
50A、50B、50C、50D 搬送部
51 搬送ベルト
51a 孔
52、53、54 搬送ローラー
55 吸引ファン
60A、60B、60C、60D、60E、60F、60G 加温部
61 ベルト
61a 孔
62、63、64、68、69 加熱ローラー
65、66、67 吸引ファン
70 サイドエアー送風部
80 先端エアー送風部
91 加温部温度検知部
92 搬送部温度検知部
93 用紙温度検知部
94 吸着検知部
95 用紙検知部
96 紙詰まり検知部
97 用紙種類検知部
100 制御部
151、154 ピックアップローラー
152 給紙ローラー
153 捌きローラー
161 ローラー
162、163 加熱部
621、631 ローラー
622、632 加熱ローラー

Claims (26)

  1. 用紙を収容する用紙収容部と、
    前記用紙収容部に収容される前記用紙に接触して搬送する搬送部と、
    前記用紙が塗工紙である場合、前記搬送部により搬送される前記用紙を加温する加温部と、
    を備える、
    給紙装置。
  2. 前記加温部は、前記用紙の搬送方向における前記搬送部の上流側において、前記用紙を加温する、
    請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記加温部は、前記用紙収容部に収容される最上位の前記用紙を加温する、
    請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記加温部を加熱する加熱部を備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の給紙装置。
  5. 前記加熱部は、前記加温部の内部から前記加温部を加熱する、
    請求項4に記載の給紙装置。
  6. 前記加熱部は、前記加温部の外部から前記加温部を加熱する、
    請求項4に記載の給紙装置。
  7. 前記加温部の温度を検知する温度検知部を備え、
    前記加熱部は、検知される前記温度が所定の温度となるように前記加温部を加熱する、
    請求項4から6のいずれか一項に記載の給紙装置。
  8. 前記加温部は、
    孔を有するベルト部材と、
    前記孔を介して前記用紙を吸引して、前記用紙を前記ベルト部材に吸着させる吸引部と、
    を有し、
    前記加熱部は、前記ベルト部材を加熱する、
    請求項4から7のいずれか一項に記載の給紙装置。
  9. 前記加温部は、前記加熱部により加熱され、前記用紙に接触することにより加温するローラー部材を有する、
    請求項4から7のいずれか一項に記載の給紙装置。
  10. 前記搬送部は、前記加温部として機能し、前記用紙が塗工紙である場合、前記用紙を加温する、
    請求項1に記載の給紙装置。
  11. 前記搬送部を加熱する加熱部を備える、
    請求項10に記載の給紙装置。
  12. 前記加熱部は、前記搬送部の内部から前記搬送部を加熱する、
    請求項11に記載の給紙装置。
  13. 前記加熱部は、前記搬送部の外部から前記搬送部を加熱する、
    請求項11に記載の給紙装置。
  14. 前記搬送部の温度を検知する温度検知部を備え、
    前記加熱部は、検知される前記温度が所定の温度となるように前記搬送部を加熱する、
    請求項11から13のいずれか一項に記載の給紙装置。
  15. 前記用紙の用紙温度を検知する用紙温度検知部を備え、
    前記加熱部は、検知される前記用紙温度が所定の用紙温度となるように前記搬送部を加熱する、
    請求項11から13のいずれか一項に記載の給紙装置。
  16. 前記加熱部は、前記用紙温度が前記所定の用紙温度を超えた場合、前記搬送部の加熱を停止する、
    請求項15に記載の給紙装置。
  17. 前記用紙が塗工紙である場合、前記用紙の搬送方向における前記搬送部の上流側において、前記搬送部により搬送される前記用紙を加温する上流側加温部を備える、
    請求項10から16のいずれか一項に記載の給紙装置。
  18. 前記搬送部と前記上流側加温部は、前記用紙収容部に収容される最上位の前記用紙を加温する、
    請求項17に記載の給紙装置。
  19. 前記加温部は、前記搬送部による前記用紙の搬送状態に応じて、前記用紙の加温態様を変更する、
    請求項1から18のいずれか一項に記載の給紙装置。
  20. 前記加温部は、前記搬送部により前記用紙が所定時間以上搬送されない場合、前記用紙の加温を停止する、
    請求項19に記載の給紙装置。
  21. 前記搬送部に接触する前記用紙の有無を検知する用紙検知部と、
    前記用紙の紙詰まりを検知する紙詰まり検知部と、
    を備え、
    前記加温部は、前記用紙が有ることが検知され、かつ、前記用紙の紙詰まりが検知された場合、前記用紙の加温を停止する、
    請求項19又は20に記載の給紙装置。
  22. 前記搬送部は、
    孔を有するベルト部材と、
    前記孔を介して前記用紙を吸引して、前記用紙を前記ベルト部材に吸着させる吸引部と、
    を有する、
    請求項19又は20に記載の給紙装置。
  23. 前記ベルト部材に前記用紙が吸着されていることを検知する吸着検知部と、
    前記用紙の紙詰まりを検知する紙詰まり検知部と、
    を備え、
    前記加温部は、前記用紙が吸着されていることが検知され、かつ、前記用紙の紙詰まりが検知された場合、前記用紙の加温を停止する、
    請求項22に記載の給紙装置。
  24. 前記用紙の種類を検知する用紙種類検知部を備え、
    前記加温部は、前記用紙の種類として塗工紙が検知された場合、前記用紙を加温する、
    請求項1から23のいずれか一項に記載の給紙装置。
  25. 請求項1から請求項24のいずれか一項に記載の給紙装置を備える、
    画像形成装置。
  26. 請求項1から請求項24のいずれか一項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から給紙された用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    を備える、
    画像形成システム。
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