JP7112198B2 - シート給送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給送装置に関する。
画像形成装置の給送装置として、たとえば、3000枚程度の大量のシートを連続して給送する給送装置がある。給送装置は開閉可能な収納庫を有している。収納庫には昇降自在なシート積載部が設けられており、シートが画像形成装置に給送されるたびにシート積載部が上昇する。シートはピックアップローラでピックアップされるが、複数のシートが連れ出されてしまうことがある。そこで、ピックアップローラの下流側に設けられた分離給送部が、連れ出された複数のシートを一枚ごとに分離してから下流側に搬送する。
ところで、操作者はシートを補充しようとして収納庫をオープンするが、このときに分離給送部にシートが残留していることがある。この場合、残留しているシートが分離給送部の機構部品に引っ掛かりダメージを受けうる。特許文献1によれば、ピックアップローラを逆回転させることで、残留シートを収納庫に引き戻すことが提案されている。
特開2010-024033号公報
ところで、分離給送部に残留しているシートが収納庫に収納されているシートとの間の摩擦力によって残留しているシートが収納庫に戻りにくいことがある。そこで、本発明は、分離給送部に残留しているシートを収納庫に戻りやすくすることを目的とする。
本発明は、たとえば、
シートを収納する収納庫と、
前記収納庫に設けられ、前記シートを積載する積載板と、
前記積載板を昇降させる昇降手段と、
前記積載板に積載されているシートの側面にエアを吹き当てることによりシートを捌くための送風動作を行なう送風手段と、
前記送風動作によって側面にエアが吹き当てられ、前記積載板に積載されているシートのうち最も上に位置しているシートに当接して、前記シートを給送方向の下流側に給送する給送手段と、
前記給送手段よりも前記給送方向における下流側に設けられ、前記給送手段によって給送されたシートを前記給送方向の下流側に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラと接触し、最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離する分離部と、で構成された、シートを挟持しつつ分離搬送を行なう分離搬送手段と、
操作者からの、前記収納庫を開く指示を受ける、指示手段と、
前記指示手段が前記収納庫を開く指示を受けたことに応じて、前記送風手段による前記送風動作を行なうともに前記分離搬送手段の前記搬送ローラと前記分離部との接触を解除するように、前記送風手段と前記分離搬送手段とを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするシート給送装置を提供する。
本発明によれば、分離給送部に残留しているシートが収納庫に戻りやすくなる。
画像形成装置の概略構成を示す図 給送装置の概略構成を示す図 給送装置の概略構成を示す図 給送装置の概略構成を示す図 給送装置の概略構成を示す図 シートの挙動を説明する図 制御部を示す図 CPUの処理を示すフローチャート
<画像形成装置>
図1は大量のシート処理に適応した画像形成システム10の概略断面図である。画像形成システム10は画像形成装置11と給送装置12とを有している。画像形成装置11は、電子写真方式やインクジェット方式などを用いて画像をシートに形成するプリンタ、複写機、複合機である。原稿読取装置16はプラテンガラス14に載置された原稿や自動給送装置(ADF)15により搬送される原稿を読み取り画像信号を生成する。画像形成部17は画像信号に応じた画像をシートに形成する。搬送装置19は、内蔵カセット18からシートを給送して、画像形成部17に搬送する。給送装置12は、たとえば、画像形成装置11に対して外部から大量のシートを連続して供給可能な装置である。
<シート給送装置>
図2ないし図5は給送装置12を説明する図である。給送装置12は画像形成装置11に対してシートを給送するシート給送装置である。図2が示すようにトレイ2はシートPが積載される昇降可能な積載手段である。昇降モータM1はワイヤー38や複数のプーリー31a~31eを介してトレイ2と連結されている。昇降モータM1が正回転すると、トレイ2が上昇し、昇降モータM1が逆転するとトレイ2が下降する。トレイ2に積載されているシートPの量が減るたびに、昇降モータM1はトレイ2を上昇させる。なお、昇降モータM1の回転方向とトレイ2の上昇/下降との関係は逆でもよい。
後端規制板3はシートPの後端の位置を規制する規制手段である。後端とは、シートPの給送方向において上流側端である。後端規制板3はシートPの長さに応じて移動する。側端規制板4a、4bは、シートPの給送方向と直交する幅方向におけるシートPの両側端の位置を規制する規制部材である。図3の斜視図が示すように、側端規制板4a、4bはそれぞれ搬送方向に向かって左右に一枚ずつ存在し、シートPの幅に応じて移動する。ピックアップローラ5は、シートPを給送する際に下降してシート束のうち最上位のシートPに当接して回転することで、シートPを給送する。フィードローラ6はピックアップローラ5により給送されたシートをさらに下流側に搬送する搬送部材である。分離ローラ7は、ピックアップローラ5により給送されたシートPを上流側に戻すように回転しており、給送された複数のシートのうち最上位のシートPとそれ以外のシートを分離する。フィードローラ6と分離ローラ7は分離給送部33を形成している。
側端規制板4aには、シートPをエアにより分離する送風ファン8a、8bが設けられている。側端規制板4bには、シートPをエアにより分離する送風ファン8cが設けられている。送風ファン8a、8b、8cはそれぞれ送風口9a、9b、9cを有している。送風口9a、9b、9cから吹き出されたエアがシート間に吹き込むことにより、複数のシートが一枚一枚に分離するように捌かれる。なお、送風口9a、9b、9cの少なくとも一つにエアの吹き出し方向を規制するルーバー(風向板)が設けられてもよい。ルーバーはモータなどによって駆動され、吹き出し方向を変化させてもよい。このように送風ファン8aはシート束の下流側にエアを吹き付ける第一送風ユニットとして機能する。送風ファン8bはシート束の中流側にエアを吹き付ける第二送風ユニットとして機能する。送風ファン8cはシート束の上流側にエアを吹き付ける第三送風ユニットとして機能する。なお、送風ファンの数は1個以上であれば良い。搬送ローラ対32は、フィードローラ6により給送されたシートPを画像形成装置11に搬送する。
図4においてオープンスイッチ35は収納庫40をオープンするためのスイッチである。操作者は給送装置12にシートPを補給するときにオープンスイッチ35を押す。図5が示すように、オープンスイッチ35が押されると、ロック機構36が解除され、オープンスイッチ35が付勢部材37によって押し出される。ロック機構36と付勢部材37に代えてモータなどが採用されてもよい。たとえば、モータが正転すると収納庫40がオープンし、モータが逆転すると収納庫40がクローズする。ロック機構36はロックピンを解除するためのソレノイドなどを有していてもよい。なお、操作者は付勢部材37に抗して収納庫40をクローズ方向に押し込むことで収納庫40がロックピンによってロックされる。
<残留シート>
図5が示すように収納庫40はシートPの給送方向と直交する方向にスライドしてオープンする。もし、分離給送部33にシートPが残留しているときに収納庫40がオープンしてしまうと、シートPが破損することがある。
図6(A)は分離給送部33に残量したシートPを示している。残留したシートPはフィードローラ6や前捌きガイド34などの分離給送部33に接触している。この状態で収納庫40が開いてしまうと、シートPはフィードローラ6と分離ローラ7にニップ(挟持)されているため、シートPは幅方向に移動できない。そのため、シートPが破損する可能性がある。
図6(B)はオープンスイッチ35が押されたときに分離ローラ7をフィードローラ6から離間させることを示している。分離ローラ7がフィードローラ6から離間すると、シートPのニップが解除されるため、シートPは自重でシートの給送方向と反対方向に戻ろうとする。なお、オープンスイッチ35が押されたときに昇降モータM1を制御してトレイ2を下降させると、シートPの先端側と後端側との高さの差が開くため、さらにシートPはシートの給送方向と反対方向に戻りやすくなる。しかし、昇降モータM1によってトレイ2を十分に下降させるには、ある程度の待ち時間が必要となる。とりわけ、最上位のシートPと二枚目のシートPとが接触しているため、両者の間に働く摩擦力によって、最上位のシートPが後退しにくく、待ち時間が必要となる。
そこで、図6(C)が示すように、オープンスイッチ35が押されたときに送風ファン8a~8cがエアをシート束に吹き付けることで、最上位のシートPが後退しやすくする。これは、シート間の接触面積が減少して摩擦抵抗が減少するためである。シートPの後退を促進するために、トレイ2が下降してもよい。図6(B)と比較して、図6(C)ではトレイ2の下降距離が減少するため、待ち時間が減少する。
エアをシート束に吹き付けている間は、フィードローラ6と分離ローラ7が依然としてシートPをニップして保持していてもよい。ニップを解除した状態でエアを吹き付けると、シートPが想定していない位置まで移動する可能性があるからである。これは新たなシート破損を招くかもしれない。そのため、エアの吹付が終了した後で、フィードローラ6と分離ローラ7が離間してもよい。フィードローラ6と分離ローラ7が離間すると、昇降モータM1はトレイ2を下降させる。これにより、シートPがトレイ2に速やかに戻るだろう。トレイ2が下降するタイミングはエアの吹付タイミングよりも前であってもよい。実験やシミュレーションで計測されたシートPが戻るために必要な時間だけ待った後、ロック機構36が解除され、収納庫40がオープンする。
このようにエアの吹き付けタイミングt1、フィードローラ6及び分離ローラ7の離間タイミングt2、トレイ2の下降タイミングt3、はそれぞれ同時であってもよいし、異なってもよい。上述したようにこの順番は、t1、t2、t3であってもよいし、t1、t3、t2であってもよいし、t3、t1、t2など、全部で6通り考えられ、そのいずれでもよい。これにより、短時間に残留シートをトレイ2へ戻すことが可能となり、オープンスイッチ35を押した後、素早く収納庫40をオープンすることが可能となる。なお、エア吹き付け制御に加えてピックアップローラ5を逆転させて、シートPの後退をピックアップローラ5がアシストしてもよい。送風によるシートPの後退に対して、トレイ2の下降によるシートPの後退と、ピックアップローラ5によるシートPの後退との一方または両方が組み合わされてもよい。
送風ファン8a~8cを含む送風機構は、シートPを給送する際にシート束の側面にエアを吹き付けてシート間の分離を促進する送風機構と兼用されてもよい。フィードローラ6や分離ローラ7の摩耗等による分離給送部33の分離性能の低下や、給送装置12内の温度や湿度等の影響によるシート間の摩擦係数の変化や、シート端部の裁断バリによる密着などが発生することがある。このような場合には複数のシートが画像形成装置11に搬送されてしまう現象である重送が発生しうる。送風機構がシート束にエアを吹き付けることで、このような重送の発生確率が低下する。このような送風機構を収納庫40のオープン時にも利用することでシートの破損を抑制しつつ、収納庫40のオープンに際する待ち時間も減少する。
<制御部>
図7は給送装置12の制御部を示している。CPU701はROM702に記憶されている制御プログラムを実行することで給送装置12を制御する。CPU701は入力回路710を介して各種のセンサに接続されている。入力回路710は各種のセンサが出力する信号をCPU701に入力可能な検知信号(例:ハイ/ロー)に変換する回路である。上面センサ711は、シート束のうち最上位のシートPが給送可能位置に到達しているかどうかを検知するセンサである。CPU701は上面センサ711がシートPを検知するまで駆動回路720を通じて昇降モータM1を正転させてトレイ2を上昇させる。CPU701は上面センサ711がシートPを検知すると、駆動回路720を通じて昇降モータM1を停止させる。中間センサ712は中継ぎセンサとも呼ばれるセンサであり、シートPを補給する前に最上位のシートPが中継ぎ位置にあることを検知するセンサである。たとえば、CPU701はオープンスイッチ35が押されると、中間センサ712が最上位のシートPを検知するまで昇降モータM1を逆転させてトレイ2を下降させる。離間センサ713はフィードローラ6と分離ローラ7とが十分に離間したことを検知するセンサである。たとえば、CPU701が駆動回路720を通じて離間ソレノイドSL2を駆動することで、分離ローラ7をホームポジション(HP)まで引き離すと、離間センサ713はフィードローラ6と分離ローラ7とが十分に離間したことを示す信号を出力する。離間ソレノイドSL2はモータに置換されてもよい。
CPU701は駆動回路720を介して各種の駆動源を制御する。CPU701はシート束を捌いたり、分離給送部33に残留しているシートPをトレイ2に戻したりするために、送風ファン8a~8cを駆動する。ルーバーモータM3a~M3cはオプションであり、送風ファン8a~8cに設けられたルーバーの向きを調整するためのモータである。これによりエアの吹き出し方向が変化する。給送モータM2はピックアップローラ5、フィードローラ6、分離ローラ7、搬送ローラ対32などを駆動するモータである。ピックアップソレノイドSL1はピックアップローラ5を下降させるためのモータである。オープンスイッチ35が押されると、CPU701は駆動回路720を通じてロック機構36のソレノイドを駆動してロックピンを解除する。なお、本実施形態では、オープンスイッチ35が押されてから所定時間が経過した後で、ロックピンは解除される。所定時間は、分離給送部33に残留していたシートPがトレイ2に戻るのに要する時間である。RAM703はCPU701のワークエリアとして使用される。
<フローチャート>
図8はCPU701が制御プログラムにしたがって実行する工程を示している。
・S801でCPU701はオープンスイッチ35が押されたかどうかを判定する。オープンスイッチ35が押されると、CPU701はS802に進む。
・S802でCPU701は駆動回路720に昇降モータM1を逆転させて、トレイ2の下降を開始する。
・S803でCPU701は駆動回路720を通じて送風ファン8a~8cを駆動してシートPに対するエアの吹付を開始する。なお、CPU701はエアの吹き出し時間を計測するためにタイマー704(またはやカウンタ)をスタートさせる。タイマー704はオープンスイッチ35が押されると計時を開始してもよい。
・S804でCPU701は駆動回路720を通じて離間ソレノイドSL2を駆動してフィードローラ6と分離ローラ7の離間を開始する。
・S805でCPU701は離間センサ713がONしたかどうかを判定する。分離ローラ7がホームポジションまで後退すると、離間センサ713がONとなる。離間センサ713がONすると、CPU701はS806に進む。なお、離間センサ713がONすると、CPU701は給送モータM2を駆動することで、シートPがトレイ2へ戻るようにピックアップローラ5を回転させてもよい。これによりピックアップローラ5はシートPの戻りをアシストできる。
・S806でCPU701はタイマー704により計時された時間が規定時間となったかどうかを判定する。これは、エアの吹き出し開始時(オープンスイッチ35が押された時)から規定時間が経過したかどうかの判定に相当する。規定時間はシートPがトレイ2に戻るまでに必要となる時間であり、シミュレーションや実験によって予め決定される。規定時間が経過すると、CPU701はS807に進む。
・S807でCPU701は駆動回路720を通じて送風ファン8a~8cを停止させることでエアの吹き出しを終了する。
・S808でCPU701は駆動回路720を通じてロック機構36を解除して、収納庫40をオープンする。ロック機構36が解除されると、付勢部材37が収納庫40を押し出す。
・S809でCPU701は中間センサ712の検知信号のレベルがONからOFFに変化したかを判定する。中間センサ712はシート束を検知している間はONとなり、シート束を検知しなくなるとOFFとなる。つまり、シートPおよびトレイ2が補給のために十分な位置まで低下したかどうかが判定される。中間センサ712がOFFになると、CPU701はS807810に進む。
・S810でCPU701は駆動回路720に昇降モータM1を停止させる。なお、収納庫40がクローズされると、CPU701は上面センサ711が最上位のシートPを検知するまで昇降モータM1を正転させる。
<まとめ>
図2などが示すようにトレイ2はシートPを収納する収納庫40に設けられ、シートPを積載する積載板、積載手段またはシート積載部の一例である。昇降モータM1は積載板を昇降させる昇降手段の一例である。送風ファン8a~8cはシートPの側面にエアを吹き当てる送風動作を行なう送風手段の一例である。ピックアップローラ5は積載板に積載されているシートPのうち最も上に位置しているシートPに当接してシートPを給送方向の下流側に給送する給送手段の一例である。分離給送部33は、給送手段に給送されたシートのうち最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離し、最上位のシートを搬送方向(給送方向)の下流側へ搬送し、最上位のシート以外のシートを当該搬送方向の上流側に引き戻す分離搬送手段の一例である。分離給送部33は、給送手段よりも給送方向における下流側に設けられ、給送手段によって給送されたシートを給送方向の下流側に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラと接触し、最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離する分離部と、で構成された、シートを挟持しつつ分離搬送を行なう分離搬送手段の一例である。CPU701は昇降手段および送風手段を制御する制御手段の一例である。オープンスイッチ35は収納庫40の開閉指示を行なう指示手段の一例である。CPU701は収納庫40のオープンを指示するオープン指示が入力されると、送風手段を稼働させ、分離搬送手段によるシートのニップを解除する。つまり、CPU701は指示手段により収納庫を開く指示を受けたことに応じて、送風手段による送風動作を行なうように送風手段を制御する制御手段の一例である。これにより、シートPが自重でまたはピックアップローラ5の逆転により収納庫40に戻る際に、戻ろうとするシートPと収納庫40に収納されているシートPとの間にエアが入り込み、両者の間の接触面積が減少し、摩擦力も低下する。つまり、分離給送部33に残留しているシートPが収納庫40に戻りやすくなる。よって、収納庫40がオープンされるときには分離給送部33に残留しているシートPが収納庫40に戻っている確率が上昇し、シートPのダメージが発生しにくくなる。また、送風によって収納庫40へのシートPの後退が促進されるため、収納庫40をオープンするまでの待ち時間が削減される。
CPU701はオープン指示が入力されると、トレイ2が下降するよう昇降モータM1を制御してもよい。これにより、シートPの先端部に対して後端部が低くなり、シートPの自重によってシートPが収納庫40に戻りやすくなる。CPU701はオープン指示が入力されると、給送モータM2を制御してピックアップローラ5を逆回転させて、分離給送部33にニップされていたシートPを収納庫40に引き戻してもよい。ここで逆回転とはシートPを収納庫40に戻すようにピックアップローラ5が回転することをいう。このようにシートPが収納庫40に戻ることをピックアップローラ5がアシストしてもよい。なお、ピックアップローラ5によるアシストは、トレイ2の下降と組み合わされてもよいし、ピックアップローラ5が単独でシートPを収納庫40に戻してもよい。なお、トレイ2の下降だけに頼る場合、ピックアップローラ5を逆転させるために必要となるクラッチ等の機構を省略できるメリットがある。
オープンスイッチ35はオープン指示をCPU701に入力するためのスイッチの一例である。とりわけ、電気的なオープンスイッチ35を設けることで、オープン指示から実際に収納庫40がオープンするまでの時間を確保しやすくなる。この時間はシートPを引き戻す時間に使用される。また、ロック機構36は収納庫40がオープンしないようにロックするロック手段の一例である。CPU701はオープン指示が入力されてから所定時間が経過した後でロック手段を解除する。所定時間は、たとえば、シートPが収納庫40に戻るために必要となる時間以上である。所定時間はタイマー704により計時されてもよい。このように、CPU701は指示手段により収納庫40を開く指示を受けたことに応じて、搬送ローラと分離部との接触を解除する。
図5が示すように、収納庫40を搬送方向と直交した方向にスライドさせることで収納庫40をオープンさせる駆動手段が設けられてもよい。これにより操作者は収納庫40をオープンしやすくなる。とりわけ、収納庫40に大量の長尺紙が収納されている場合に、操作者はより小さな力で収納庫40をオープンしやすくなる。駆動手段は、収納庫40をクローズするときに付勢される弾性体(例:付勢部材37)であってもよい。付勢部材37に代えてモータなども採用可能であるが、付勢部材37のほうが製造コストを低下させやすい。付勢部材37は、たとえば、ゴム、バネなどであってもよい。
CPU701は収納庫40をオープンする前に送風ファン8a~8cを停止させる。これは、収納庫40に戻ったシートPが過剰に煽られることを抑制するためである。ルーバーモータM3a~M3cによって可動するルーバー(風向板)は送風ファン8a~8cから吹き出されるエアの向きを規制する規制手段の一例である。CPU701は、分離給送部33にニップされていたシートPを収納庫40に引き戻す際にルーバーを制御してエアの向きを変化させてもよい。これにより、シート間にエアが流入しやすくなるか、または、シートPが収納庫40に戻りやすくなる。たとえば、エアがシートPを収納庫40に戻すように、エアの向きが記載されてもよい。つまり、エアの向きは、概ね、搬送方向の上流側から下流側に向かう方向であってもよい。操作部730は収納庫40に収納されているシートPの種類に関する情報を受け付ける受付手段として機能してもよい。なお、操作部730は、たとえば、画像形成装置11に設けられてもよい。CPU701は、シートPの種類に応じて送風ファン8a~8cの風量を設定してもよい。たとえば、搬送方向の長さが短い短尺紙では風量が少なく、搬送方向の長さが長い長尺紙では風量が多く設定されてもよい。また、坪量の多い厚紙は坪量の少ない普通紙と比較して、多くの風量を設定されてもよい。坪量の少ない薄紙は坪量の多い普通紙と比較して、少ない風量を設定されてもよい。コート紙と非コート紙とでは摩擦力の大きなコート紙に対してより多くの風量が設定されてもよい。このようにシートPの種類に応じて風量を可変させることで、シートPにダメージを与えにくい状態でシートPを収納庫40に戻しやすくなる。たとえば、薄紙が収納庫40に戻る際に、薄紙が強い風で煽られて機構部品に引っかかることは生じにくくなろう。
40…収納庫、2…トレイ、M1…モータ、8…送風ファン、5…ピックアップローラ、33…分離給送部、701…CPU

Claims (11)

  1. シートを収納する収納庫と、
    前記収納庫に設けられ、前記シートを積載する積載板と、
    前記積載板を昇降させる昇降手段と、
    前記積載板に積載されているシートの側面にエアを吹き当てることによりシートを捌くための送風動作を行なう送風手段と、
    前記送風動作によって側面にエアが吹き当てられ、前記積載板に積載されているシートのうち最も上に位置しているシートに当接して、前記シートを給送方向の下流側に給送する給送手段と、
    前記給送手段よりも前記給送方向における下流側に設けられ、前記給送手段によって給送されたシートを前記給送方向の下流側に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラと接触し、最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離する分離部と、で構成された、シートを挟持しつつ分離搬送を行なう分離搬送手段と、
    操作者からの、前記収納庫を開く指示を受ける、指示手段と、
    前記指示手段が前記収納庫を開く指示を受けたことに応じて、前記送風手段による前記送風動作を行なうともに前記分離搬送手段の前記搬送ローラと前記分離部との接触を解除するように、前記送風手段と前記分離搬送手段とを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記給送手段は、シートを給送するときに下降して、前記積載板に積載されているシートのうち最も上に位置しているシートに当接して給送を行うピックアップローラであることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記制御手段は、前記収納庫を開く指示が入力されると、前記積載板が下降するよう前記昇降手段を制御することを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のシート給送装置。
  4. 前記制御手段は、前記収納庫を開く指示が入力されると、前記給送手段を制御して前記分離搬送手段に挟持されていたシートを前記収納庫に引き戻すことを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のシート給送装置。
  5. 前記収納庫を開く指示を前記制御手段に入力するためのスイッチをさらに有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のシート給送装置。
  6. 前記収納庫が開かないようにロックするロック手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記収納庫を開く指示が入力されてから所定時間が経過した後で前記ロック手段によるロックを解除することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のシート給送装置。
  7. 前記収納庫を前記給送方向と直交した方向にスライドさせることで前記収納庫を開かせる駆動手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のシート給送装置。
  8. 前記駆動手段は、前記収納庫を閉じるときに付勢される弾性体であることを特徴とする請求項に記載のシート給送装置。
  9. 前記制御手段は、前記収納庫を開く前に前記送風手段を停止させることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のシート給送装置。
  10. 前記送風手段から吹き出されるエアの向きを規制する規制手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記分離搬送手段に挟持されていたシートを前記収納庫に引き戻す際に前記規制手段を制御して前記エアの向きを変化させることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のシート給送装置。
  11. 前記収納庫に収納されているシートの種類に関する情報を受け付ける受付手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記シートの種類に応じて前記送風手段の風量を設定することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載のシート給送装置。
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