JP7112198B2 - シート給送装置 - Google Patents
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Description
シートを収納する収納庫と、
前記収納庫に設けられ、前記シートを積載する積載板と、
前記積載板を昇降させる昇降手段と、
前記積載板に積載されているシートの側面にエアを吹き当てることによりシートを捌くための送風動作を行なう送風手段と、
前記送風動作によって側面にエアが吹き当てられ、前記積載板に積載されているシートのうち最も上に位置しているシートに当接して、前記シートを給送方向の下流側に給送する給送手段と、
前記給送手段よりも前記給送方向における下流側に設けられ、前記給送手段によって給送されたシートを前記給送方向の下流側に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラと接触し、最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離する分離部と、で構成された、シートを挟持しつつ分離搬送を行なう分離搬送手段と、
操作者からの、前記収納庫を開く指示を受ける、指示手段と、
前記指示手段が前記収納庫を開く指示を受けたことに応じて、前記送風手段による前記送風動作を行なうともに前記分離搬送手段の前記搬送ローラと前記分離部との接触を解除するように、前記送風手段と前記分離搬送手段とを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするシート給送装置を提供する。
図1は大量のシート処理に適応した画像形成システム10の概略断面図である。画像形成システム10は画像形成装置11と給送装置12とを有している。画像形成装置11は、電子写真方式やインクジェット方式などを用いて画像をシートに形成するプリンタ、複写機、複合機である。原稿読取装置16はプラテンガラス14に載置された原稿や自動給送装置(ADF)15により搬送される原稿を読み取り画像信号を生成する。画像形成部17は画像信号に応じた画像をシートに形成する。搬送装置19は、内蔵カセット18からシートを給送して、画像形成部17に搬送する。給送装置12は、たとえば、画像形成装置11に対して外部から大量のシートを連続して供給可能な装置である。
図2ないし図5は給送装置12を説明する図である。給送装置12は画像形成装置11に対してシートを給送するシート給送装置である。図2が示すようにトレイ2はシートPが積載される昇降可能な積載手段である。昇降モータM1はワイヤー38や複数のプーリー31a~31eを介してトレイ2と連結されている。昇降モータM1が正回転すると、トレイ2が上昇し、昇降モータM1が逆転するとトレイ2が下降する。トレイ2に積載されているシートPの量が減るたびに、昇降モータM1はトレイ2を上昇させる。なお、昇降モータM1の回転方向とトレイ2の上昇/下降との関係は逆でもよい。
図5が示すように収納庫40はシートPの給送方向と直交する方向にスライドしてオープンする。もし、分離給送部33にシートPが残留しているときに収納庫40がオープンしてしまうと、シートPが破損することがある。
図7は給送装置12の制御部を示している。CPU701はROM702に記憶されている制御プログラムを実行することで給送装置12を制御する。CPU701は入力回路710を介して各種のセンサに接続されている。入力回路710は各種のセンサが出力する信号をCPU701に入力可能な検知信号(例:ハイ/ロー)に変換する回路である。上面センサ711は、シート束のうち最上位のシートPが給送可能位置に到達しているかどうかを検知するセンサである。CPU701は上面センサ711がシートPを検知するまで駆動回路720を通じて昇降モータM1を正転させてトレイ2を上昇させる。CPU701は上面センサ711がシートPを検知すると、駆動回路720を通じて昇降モータM1を停止させる。中間センサ712は中継ぎセンサとも呼ばれるセンサであり、シートPを補給する前に最上位のシートPが中継ぎ位置にあることを検知するセンサである。たとえば、CPU701はオープンスイッチ35が押されると、中間センサ712が最上位のシートPを検知するまで昇降モータM1を逆転させてトレイ2を下降させる。離間センサ713はフィードローラ6と分離ローラ7とが十分に離間したことを検知するセンサである。たとえば、CPU701が駆動回路720を通じて離間ソレノイドSL2を駆動することで、分離ローラ7をホームポジション(HP)まで引き離すと、離間センサ713はフィードローラ6と分離ローラ7とが十分に離間したことを示す信号を出力する。離間ソレノイドSL2はモータに置換されてもよい。
図8はCPU701が制御プログラムにしたがって実行する工程を示している。
・S801でCPU701はオープンスイッチ35が押されたかどうかを判定する。オープンスイッチ35が押されると、CPU701はS802に進む。
・S802でCPU701は駆動回路720に昇降モータM1を逆転させて、トレイ2の下降を開始する。
・S803でCPU701は駆動回路720を通じて送風ファン8a~8cを駆動してシートPに対するエアの吹付を開始する。なお、CPU701はエアの吹き出し時間を計測するためにタイマー704(またはやカウンタ)をスタートさせる。タイマー704はオープンスイッチ35が押されると計時を開始してもよい。
・S804でCPU701は駆動回路720を通じて離間ソレノイドSL2を駆動してフィードローラ6と分離ローラ7の離間を開始する。
・S805でCPU701は離間センサ713がONしたかどうかを判定する。分離ローラ7がホームポジションまで後退すると、離間センサ713がONとなる。離間センサ713がONすると、CPU701はS806に進む。なお、離間センサ713がONすると、CPU701は給送モータM2を駆動することで、シートPがトレイ2へ戻るようにピックアップローラ5を回転させてもよい。これによりピックアップローラ5はシートPの戻りをアシストできる。
・S806でCPU701はタイマー704により計時された時間が規定時間となったかどうかを判定する。これは、エアの吹き出し開始時(オープンスイッチ35が押された時)から規定時間が経過したかどうかの判定に相当する。規定時間はシートPがトレイ2に戻るまでに必要となる時間であり、シミュレーションや実験によって予め決定される。規定時間が経過すると、CPU701はS807に進む。
・S807でCPU701は駆動回路720を通じて送風ファン8a~8cを停止させることでエアの吹き出しを終了する。
・S808でCPU701は駆動回路720を通じてロック機構36を解除して、収納庫40をオープンする。ロック機構36が解除されると、付勢部材37が収納庫40を押し出す。
・S809でCPU701は中間センサ712の検知信号のレベルがONからOFFに変化したかを判定する。中間センサ712はシート束を検知している間はONとなり、シート束を検知しなくなるとOFFとなる。つまり、シートPおよびトレイ2が補給のために十分な位置まで低下したかどうかが判定される。中間センサ712がOFFになると、CPU701はS807810に進む。
・S810でCPU701は駆動回路720に昇降モータM1を停止させる。なお、収納庫40がクローズされると、CPU701は上面センサ711が最上位のシートPを検知するまで昇降モータM1を正転させる。
図2などが示すようにトレイ2はシートPを収納する収納庫40に設けられ、シートPを積載する積載板、積載手段またはシート積載部の一例である。昇降モータM1は積載板を昇降させる昇降手段の一例である。送風ファン8a~8cはシートPの側面にエアを吹き当てる送風動作を行なう送風手段の一例である。ピックアップローラ5は積載板に積載されているシートPのうち最も上に位置しているシートPに当接してシートPを給送方向の下流側に給送する給送手段の一例である。分離給送部33は、給送手段に給送されたシートのうち最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離し、最上位のシートを搬送方向(給送方向)の下流側へ搬送し、最上位のシート以外のシートを当該搬送方向の上流側に引き戻す分離搬送手段の一例である。分離給送部33は、給送手段よりも給送方向における下流側に設けられ、給送手段によって給送されたシートを給送方向の下流側に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラと接触し、最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離する分離部と、で構成された、シートを挟持しつつ分離搬送を行なう分離搬送手段の一例である。CPU701は昇降手段および送風手段を制御する制御手段の一例である。オープンスイッチ35は収納庫40の開閉指示を行なう指示手段の一例である。CPU701は収納庫40のオープンを指示するオープン指示が入力されると、送風手段を稼働させ、分離搬送手段によるシートのニップを解除する。つまり、CPU701は指示手段により収納庫を開く指示を受けたことに応じて、送風手段による送風動作を行なうように送風手段を制御する制御手段の一例である。これにより、シートPが自重でまたはピックアップローラ5の逆転により収納庫40に戻る際に、戻ろうとするシートPと収納庫40に収納されているシートPとの間にエアが入り込み、両者の間の接触面積が減少し、摩擦力も低下する。つまり、分離給送部33に残留しているシートPが収納庫40に戻りやすくなる。よって、収納庫40がオープンされるときには分離給送部33に残留しているシートPが収納庫40に戻っている確率が上昇し、シートPのダメージが発生しにくくなる。また、送風によって収納庫40へのシートPの後退が促進されるため、収納庫40をオープンするまでの待ち時間が削減される。
Claims (11)
- シートを収納する収納庫と、
前記収納庫に設けられ、前記シートを積載する積載板と、
前記積載板を昇降させる昇降手段と、
前記積載板に積載されているシートの側面にエアを吹き当てることによりシートを捌くための送風動作を行なう送風手段と、
前記送風動作によって側面にエアが吹き当てられ、前記積載板に積載されているシートのうち最も上に位置しているシートに当接して、前記シートを給送方向の下流側に給送する給送手段と、
前記給送手段よりも前記給送方向における下流側に設けられ、前記給送手段によって給送されたシートを前記給送方向の下流側に搬送する搬送ローラと、該搬送ローラと接触し、最上位のシートと当該最上位のシート以外のシートとを分離する分離部と、で構成された、シートを挟持しつつ分離搬送を行なう分離搬送手段と、
操作者からの、前記収納庫を開く指示を受ける、指示手段と、
前記指示手段が前記収納庫を開く指示を受けたことに応じて、前記送風手段による前記送風動作を行なうともに前記分離搬送手段の前記搬送ローラと前記分離部との接触を解除するように、前記送風手段と前記分離搬送手段とを制御する制御手段と、
を有することを特徴とするシート給送装置。 - 前記給送手段は、シートを給送するときに下降して、前記積載板に積載されているシートのうち最も上に位置しているシートに当接して給送を行うピックアップローラであることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、前記収納庫を開く指示が入力されると、前記積載板が下降するよう前記昇降手段を制御することを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、前記収納庫を開く指示が入力されると、前記給送手段を制御して前記分離搬送手段に挟持されていたシートを前記収納庫に引き戻すことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のシート給送装置。
- 前記収納庫を開く指示を前記制御手段に入力するためのスイッチをさらに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のシート給送装置。
- 前記収納庫が開かないようにロックするロック手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記収納庫を開く指示が入力されてから所定時間が経過した後で前記ロック手段によるロックを解除することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシート給送装置。 - 前記収納庫を前記給送方向と直交した方向にスライドさせることで前記収納庫を開かせる駆動手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のシート給送装置。
- 前記駆動手段は、前記収納庫を閉じるときに付勢される弾性体であることを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
- 前記制御手段は、前記収納庫を開く前に前記送風手段を停止させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のシート給送装置。
- 前記送風手段から吹き出されるエアの向きを規制する規制手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記分離搬送手段に挟持されていたシートを前記収納庫に引き戻す際に前記規制手段を制御して前記エアの向きを変化させることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一項に記載のシート給送装置。 - 前記収納庫に収納されているシートの種類に関する情報を受け付ける受付手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記シートの種類に応じて前記送風手段の風量を設定することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載のシート給送装置。
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