JP2023547599A - リン脂質化合物及びその使用 - Google Patents

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Abstract

化合物及び当該化合物を単独で、又は追加の薬剤と組み合わせて使用する方法、並びにウイルス感染症治療のための当該化合物の医薬組成物が開示される。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年10月16日に出願された米国特許仮出願第63/093,037号及び2021年2月19日に出願された同第63/151,456号の優先権を主張し、これらの出願のそれぞれは、全ての目的のために、それらの全体が本明細書に組み込まれる。
ウイルス感染症、例えば、パラミクソウイルス科、ニューモウイルス科、ピコルナウイルス科、フラビウイルス科、フィロウイルス科、アレナウイルス科、オルソミクソウイルス、及びコロナウイルス科感染症を治療するための化合物及び方法が必要とされている。本開示は、これら及び他の必要性に対処する。
一態様では、本開示は、式I:
の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供し、式中、
は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
ZB及びRZFは、それぞれ独立して、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
Xは、結合、-O-、-OCO-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、OCR12A12B-(CR13=CR14)-、-(CR12A12B-O-(CR12A12B-、-S-、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-、又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、式中、
各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、若しくはフェニルであるか、又は
及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R12Bは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、又は
同一炭素上のR12A及びR12Bが一緒に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
12Cは、H、C~Cアルキル、-COR12D、若しくは-SO12Eであるか、又は
12C及びRは一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R12Fは独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
12Dは、C~Cアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R12Dは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR12G基で置換され、
各R12Gは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、C~Cハロアルキル、又は-COOR12Hであり、
12Hは、H又はC~Cアルキルであり、
12Eは、H又はC~Cアルキルであり、
13は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
各qは、独立して、1又は2であり、
各pは、独立して、0、1、又は2であり、
は、結合、-O-、NR、又は-CONR-、又は-S-であり、
は、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又は-C(O)RXAであり、
XAは、C~Cアルキルであり、
は、-O-又は-S-であり、
は、-O-又は-S-であり、
は、=O又は=Sであり、
は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換され、
各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、-SO1B、-COOR1B、若しくはC~Cハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
1Bは、H又はC~Cアルキルであり、
は、H又はC~Cアルキルであり、
Yは、結合、フェニレン、又はC~Cシクロアルキレンであり、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、
又は隣接する炭素原子上の2個のR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
mは、7~21の整数であり、
Xが、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である場合、
(a)Zは、結合、-CRZAZB-、若しくは-CRZAZB-CRZCZD-であるか、
(b)Zは、結合、-CRZEZF-、若しくは-CRZEZF-CRZGZH-であるか、
(c)R及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成するか、
(d)Xは、結合、NR、若しくは-CONR-、若しくは-S-であるか、
(e)Xは-S-であるか、
(f)Xは-S-であるか、
(g)Xは=Sであるか、
(h)Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、3個のR1A基で置換されているか、
(i)隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成するか、
(j)少なくとも1個のR1Aは、-SO1B、-COOR1Bであるか、又は
(k)mは、7、8、若しくは9である。
別の態様では、本開示は、薬学的有効量の式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される担体又は賦形剤を含む医薬製剤を提供する。
別の態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を、ヒトに投与することを含む。
別の態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品を製造するための方法を提供し、その方法は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩が使用されることを特徴とする。
別の態様では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造のための、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
I.概論
本発明は、概して、ウイルス感染症、例えば、パラミクソウイルス科ウイルス感染症、ニューモウイルス科ウイルス感染症、ピコルナウイルス科ウイルス感染症、フラビウイルス科ウイルス感染症、フィロウイルス科ウイルス感染症、アレナウイルス科ウイルス感染症、オルソミクソウイルス感染症ウイルス感染症、及びコロナウイルス科ウイルス感染症の治療又は予防のための方法及び化合物に関する。
II.定義
特に明記しない限り、本明細書で使用される場合、以下の用語及び語句は、以下の意味を有することが意図される。
本明細書で使用される場合、「本開示の化合物」又は「式Iの化合物」は、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩を意味する。同様に、「式(数)の化合物」という語句は、当該式の化合物及びその薬学的に許容される塩を意味する。
「アルキル」は、非分枝状又は分岐状の飽和炭化水素鎖を指す。例えば、アルキル基は、1~20個の炭素原子(すなわち、C~C20アルキル)、1~8個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)、1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)、又は1~3個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)を有し得る。好適なアルキル基の例としては、メチル(Me、-CH)、エチル(Et、-CHCH)、1-プロピル(n-Pr、n-プロピル、-CHCHCH)、2-プロピル(i-Pr、i-プロピル、-CH(CH)、1-ブチル(n-Bu、n-ブチル、-CHCHCHCH)、2-メチル-1-プロピル(i-Bu、i-ブチル、-CHCH(CH)、2-ブチル(s-Bu、s-ブチル、-CH(CH)CHCH)、2-メチル-2-プロピル(t-Bu、t-ブチル、-C(CH)、1-ペンチル(n-ペンチル、-CHCHCHCHCH)、2-ペンチル(-CH(CH)CHCHCH)、3-ペンチル(-CH(CHCH)、2-メチル-2-ブチル(-C(CHCHCH)、3-メチル-2-ブチル(-CH(CH)CH(CH)、3-メチル-1-ブチル(-CHCHCH(CH)、2-メチル-1-ブチル(-CHCH(CH)CHCH)、1-ヘキシル(-CHCHCHCHCHCH)、2-ヘキシル(-CH(CH)CHCHCHCH)、3-ヘキシル(-CH(CHCH)(CHCHCH))、2-メチル-2-ペンチル(-C(CHCHCHCH)、3-メチル-2-ペンチル(-CH(CH)CH(CH)CHCH)、4-メチル-2-ペンチル(-CH(CH)CHCH(CH)、3-メチル-3-ペンチル(-C(CH)(CHCH)、2-メチル-3-ペンチル(-CH(CHCH)CH(CH)、及び2,3-ジメチル-2-ブチル(-C(CHCH(CH)、3,3-ジメチル-2-ブチル(-CH(CH)C(CHが挙げられるが、これらに限定されない。
「アルコキシ」は、上記で定義されたアルキル基が酸素原子を介して親分子に結合している、式-O-アルキルを有する基を意味する。アルコキシ基のアルキル部分は、1~20個の炭素原子(すなわち、C~C20アルコキシ)、1~12個の炭素原子(すなわち、C~C12アルコキシ)、1~8個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)、1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)、又は1~3個の炭素原子(すなわち、C~Cアルコキシ)を有し得る。好適なアルコキシ基の例としては、メトキシ(-O-CH又は-OMe)、エトキシ(-OCHCH、又は-OEt)、t-ブトキシ(-O-C(CH、又は-OtBu)などが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロアルキル」は、アルキル基の1つ以上の水素原子がハロゲン原子で交換されている、上記で定義されたアルキル基である。ハロアルキル基のアルキル部分は、1~20個の炭素原子(すなわち、C~C20ハロアルキル)、1~12個の炭素原子(すなわち、C~C12ハロアルキル)、1~8個の炭素原子(すなわち、C~Cハロアルキル)、1~6個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)、又は1~3個の炭素原子(すなわち、C~Cアルキル)を有し得る。好適なハロアルキル基の例としては、-CF、-CHF、-CFH、-CHCFなどが挙げられる。
「アリール」は、親芳香環系の単一炭素原子からの1つの水素原子の除去によって誘導される芳香族炭化水素ラジカルを意味する。例えば、アリール基は、6~20個の炭素原子、6~14個の炭素原子、又は6~10個の炭素原子を有し得る。典型的なアリール基としては、ベンゼン(例えば、フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニルなどから誘導されたラジカルが挙げられるが、これらに限定されない。
「シクロアルキル」は、縮合した環系、架橋した環系、及びスピロ環系を含む単環又は多環を有する飽和又は部分飽和環状アルキル基を指す。本明細書で使用される場合、シクロアルキルは、3~20個の環炭素原子(すなわち、C3~20シクロアルキル)、3~12個の環炭素原子(すなわち、C3~12シクロアルキル)、3~10個の環炭素原子(すなわち、C3~10シクロアルキル)、3~8個の環炭素原子(すなわち、C3~8シクロアルキル)、又は3~6個の環炭素原子(すなわち、C3~6シクロアルキル)を有する。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへプチル、及びシクロオクチルが含まれる。
本明細書で使用される「ハロ」という用語は、-F、-Cl、-Br、又は-Iを指す。いくつかの実施形態では、ハロ基は-F又は-Clである。いくつかの実施形態では、ハロ基は-Fである。
「複素環」又は「ヘテロシクリル(複素環式)」は、独立して窒素、酸素、及び硫黄から選択される1つ以上の環ヘテロ原子を有する、飽和又は不飽和環状アルキル基を指す。ヘテロシクリルは、単環又は多環であってもよく、多環は、縮合、架橋、又はスピロであってもよい。本明細書で使用される場合、ヘテロシクリルは、3~20個の環原子(すなわち、3~20員ヘテロシクリル)、3~12個の環原子(すなわち、3~12員ヘテロシクリル)、3~10個の環原子(すなわち、3~10員ヘテロシクリル)、3~8個の環原子(すなわち、3~8員ヘテロシクリル)、4~12個の環炭素原子(すなわち、4~12員ヘテロシクリル)、4~8個の環原子(すなわち、4~8員ヘテロシクリル)、又は4~6個の環原子(すなわち、4~6員ヘテロシクリル)を有する。ヘテロシクリル基の例としては、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキセタニル、ジオキソラニル、アゼチジニル、及びモルホリニルが挙げられる。複素環又はヘテロシクリルという用語は、以下に定義されるヘテロアリールを包含せず、又はそれと重複しない。
「ヘテロアリール」は、窒素(N)、酸素(O)、及び硫黄(S)から独立して選択される1個以上の環ヘテロ原子を有する、単環、多環、又は縮合多環を有する芳香族基を指す。本明細書で使用される場合、ヘテロアリールは、5~20個の環原子、5~12個の環原子、5~8個の環原子、又は5~6個の環原子を含み、窒素、酸素、及び硫黄から独立して選択される、1~5個の環ヘテロ原子、1~4個の環ヘテロ原子、1~3個の環ヘテロ原子、1~2個の環ヘテロ原子、又は1個の環ヘテロ原子を含む。ヘテロアリール基の例には、ピリミジニル、プリニル、ピリジル、ピリダジニル、ベンゾチアゾリル、及びピラゾリルが含まれる。ヘテロアリールは、先に定義したようにアリールを包含せず、かつアリールと重複しない。
式Iの化合物の特定の部分に関する「任意選択で置換された」(例えば、任意選択で置換されたアリール基)という用語は、全ての置換基が水素であるか、又は部分の水素の1つ以上が列挙されているような置換基で交換され得る。
特に明記しない限り、式Iの化合物の炭素原子は、4つの価数を有することを意図している。いくつかの化学構造表現において炭素原子が4の原子価を生成するのに十分な数の変数を有しない場合、4の原子価を提供するために必要な残りの炭素置換基は水素であると想定されるべきである。
本明細書で使用される場合、「治療する」という用語は、特に指示がない限り、そのような用語が適用される障害又は状態、又はそのような障害若しくは状態の1つ以上の症状を逆転、緩和、その進行の阻害、又は予防することを意味する。本明細書で使用される場合、「治療」という用語は、「治療すること」が直前に定義されるように、治療する行為を指す。
本明細書で使用される場合、「治療有効量」という用語は、そのような組成物が選択された投与経路によって投与されるときに予想される生理学的応答又は所望の生物学的効果を与える対象の分泌物並びに気道及び肺の組織に、又は代替的には、治療される対象の血流中に所望のレベルの薬物を提供するために必要とされる、本明細書に使用される式Iの化合物の量である。正確な量は、多数の因子、例えば、式Iの特定の化合物、組成物の特定の活性、使用される送達デバイス、組成物の物理的特性、その意図される使用、並びに疾患状態の重症度、患者連携などの患者の考慮事項に依存し、本明細書で提供される情報に基づいて当業者によって容易に決定され得る。
本明細書で使用される「隣接する炭素」という用語は、互いに直接結合している連続炭素原子を指す。例えば、
では、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素である。同様に、
では、C及びCが隣接炭素、C及びCが隣接炭素、C及びCが隣接する炭素であり、C及びCが隣接炭素、C及びCが隣接する炭素、C及びCが隣接する炭素である。
特定の一般的に使用される代替的な化学名称を使用する場合もあれば、使用しない場合もある。例えば、二価「アルキル」基、二価「アリール」基、二価「シクロアルキル」基などの二価基はまた、「アルキレン」基若しくは「アルキレニル」基、又はアルキルイル基;「アリーレン」基若しくは「アリーレニル」基、又はアリールイル基;「シクロアルキレン」基若しくは「シクロアルキレニル」基、又はシクロアルキルイル基とそれぞれ称され得る。
III.化合物
本明細書において提供されるのは、式I
又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
ZB及びRZFは、それぞれ独立して、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
Xは、結合、-O-、-OCO-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、OCR12A12B-(CR13=CR14)-、-(CR12A12B-O-(CR12A12B-、-S-、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-、又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、式中、
各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、若しくはフェニルであるか、又は、R及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくはヘテロシクリルを形成し、
各R12Bは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、又は
同一炭素上のR12A及びR12Bが一緒に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
12Cは、H、C~Cアルキル、-COR12D、若しくは-SO12Eであるか、又は
12C及びRは一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R12Fは独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
12Dは、C~Cアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R12Dは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR12G基で置換され、
各R12Gは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、C~Cハロアルキル、又は-COOR12Hであり、
12Hは、H又はC~Cアルキルであり、
12Eは、H又はC~Cアルキルであり、
13は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
各qは、独立して、1又は2であり、
各pは、独立して、0、1、又は2であり、
は、結合、-O-、NR、又は-CONR-、又は-S-であり、
は、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又は-C(O)RXAであり、
XAは、C~Cアルキルであり、
は、-O-又は-S-であり、
は、-O-又は-S-であり、
は、=O又は=Sであり、
は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換され、
各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、-SO1B、-COOR1B、若しくはC~Cハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
1Bは、H又はC1~3アルキルであり、
は、H又はC~Cアルキルであり、
Yは、結合、フェニレン、又はC~Cシクロアルキレンであり、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
又は隣接する炭素原子上の2個のR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
mは、7~21の整数であり、
Xが、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である場合、
(a)Zは、結合、-CRZAZB-、若しくは-CRZAZB-CRZCZD-であるか、
(b)Zは、結合、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであるか、
(c)R及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは複素環を形成するか、
(d)Xは、結合、NR、若しくは-CONR-、若しくは-S-であるか、
(e)Xは-S-であるか、
(f)Xは-S-であるか、
(g)XはSであるか、
(h)Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、3個のR1A基で置換されているか、
(i)隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成するか、
(j)少なくとも1個のR1Aは、-SO1B、-COOR1Bであるか、又は
(k)mは、7、8、若しくは9である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Zは、結合、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Zは、結合、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、R及びR12Aは結合して、N、O、及びSから選択される1個、2個、又は3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル又は4~6員複素環を形成する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Xは、結合、NR、又は-CONR-、又は-S-である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Xは、-S-である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Xは、-S-である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Xは、Sである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、3個のR1A基で置換されている。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、R基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成する。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物について、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、mは、7、8、又は9である。
式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
ZB及びRZFは、それぞれ独立して、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
Xは、-OCO-、-(CR12A12B-O-(CR12A12B-、-S-、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-、又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、式中、
各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、若しくはフェニルであるか、又は、R及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくはヘテロシクリルを形成し、
各R12Bは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、又は
同一炭素上のR12A及びR12Bが一緒に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
12Cは、H、C~Cアルキル、-COR12D、若しくは-SO12Eであるか、又は
12C及びRは一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R12Fは独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
12Dは、C~Cアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R12Dは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR12G基で置換され、
各R12Gは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、C~Cハロアルキル、又は-COOR12Hであり、
12Hは、H又はC~Cアルキルであり、
12Eは、H又はC~Cアルキルであり、
各qは、独立して、1又は2であり、
各pは、独立して、0、1、又は2であり、
は、結合、-O-、NR、又は-CONR-、又は-S-であり、
は、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又は-C(O)RXAであり、
XAは、C~Cアルキルであり、
は、-O-又は-S-であり、
は、-O-又は-S-であり、
は、=O又は=Sであり、
は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換され、
各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、-SO1B、-COOR1B、若しくはC~Cハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
1Bは、H又はC1~3アルキルであり、
は、H又はC~Cアルキルであり、
Yは、結合、フェニレン、又はC~Cシクロアルキレンであり、
は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
又は隣接する炭素原子上の2個のR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
mは、7~21の整数である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、Zは-CH-である。いくつかの実施形態では、Z及びZのうちの1つは、-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Z及びZはともに、-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-CH-であり、Zは-CH-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、Zは-CH-CH-である。
式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、RZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H又はC~Cアルキルであり、RZB及びRZFは、それぞれ独立して、C~Cアルキルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、RZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H又はメチルであり、RZB及びRZFは、ともにメチルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、又は-CH(CH)-であり、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、又は-CH(CH)-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、Zは-CH-である。いくつかの実施形態では、Zは-C(CH)H-であり、Zは-CH-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、Zは-C(CH)H-である。いくつかの実施形態では、Zは-CH-であり、Zは結合である。いくつかの実施形態では、Zは結合であり、Zは-CH-である。
式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-NR、又はSであり、Rは、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又は-C(O)RXAであり、RXAはC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-NR、又はSであり、Rは、H、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-NH-、-NCH-、又はSである。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、又はSである。いくつかの実施形態では、Xは、結合又は-O-である。いくつかの実施形態では、Xは結合である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは-S-である。いくつかの実施形態では、Xは-NH-である。
式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩のいくつかの実施形態では、Xは、NR-又は-CONR-であり、Rは、C~Cアルキル又は-C(O)RXAである。いくつかの実施形態では、Xは、-NR-又は-CONR-であり、Rは、C~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Xは、-NR-又は-CONR-であり、Rはメチルである。いくつかの実施形態では、Xは、-NR-又は-CONR-であり、Rは-C(O)RXAであり、RXAはメチルである。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、式Ia
の化合物であり、式中、R、R、R、R、R、R、R、X、X、X、X、及びmは、式Iについて本明細書で定義されているとおりである。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはOである。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはOである。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、XはSである。いくつかの実施形態では、XはOである。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、RはHである。いくつかの実施形態では、RはC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、メチルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-O(CR12A12B)-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-O(CR12A12B -、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-0(CR12A12B-であり、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-である。いくつかの実施形態では、Xは、Oである。いくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B-であり、qは、1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B)-である。いくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B-である。いくつかの実施形態では、Xは-O(CR12A12Bであり、qは1又は2である。いくつかの実施形態では、Xは-O(CR12A12B)-である。いくつかの実施形態では、Xは-O(CR12A12B-である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、若しくはフェニルであり、各R12Bは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであり、R13は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、R14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルである。いくつかの実施形態では、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、R13は、H又はC~Cアルキルであり、R14は、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、R13は、H又はC~Cアルキルであり、R14は、H又はC~Cアルキルである。いくつかの実施形態では、各R12AはHであり、各R12BはHであり、R13はHであり、R14はHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、Hであり、各R12Bは、Hである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-CH-、-CHCH-、-OCH-、又は-O(CH-である。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-OCH、又は-CHCHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、qは、1又は2であり、各R12Aは、Hであり、各R12Bは、Hである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、R12Aは、H又はC~Cアルキルであり、R12Bは、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、R12Aは、H又はC~Cアルキルであり、R12Bは、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、R12Aは、H又はC~Cアルキルであり、R12Bは、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B)-、-O(CR12A12B)-であり、R12AはHであり、R12BはHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、各R12Bは独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、各R12Aは、独立して、H又はC~Cアルキルであり、各R12Bは、独立して、H又はC~Cアルキルである。式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-であり、各R12AはHであり、各R12BはHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、-OCH-CH-、-CH-、-CH-CH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、-CH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは、-CH-又は-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Xは-CH-CH-である。いくつかの実施形態では、Xは-CH-である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、-OCH-CH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-OCH-、又は-OCH-(CH=CH)-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは、-OCH-である。いくつかの実施形態では、Xは-OCH-CH-である。いくつかの実施形態では、Xは-OCH-(CH=CH)-である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、pは、0、1、又は2である。いくつかの実施形態では、Xは、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、pは、0又は1である。いくつかの実施形態では、Xは、-NR12C-又は-NR12CCO-である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、-NR12C-又は-NR12CCO-であり、R12Cは、H、C~Cアルキル、又は-COR12Dであり、R12Dは、C~Cメチルである。いくつかの実施形態では、Xは、NR12C-又は-NR12CCO-であり、R12Cは、H、メチル、又は-COCHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、pは、0、1、又は2である。いくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、pは、0又は1である。いくつかの実施形態では、Xは-NR12CCO-である。いくつかの実施形態では、Xは-NR12CCO-であり、R12CはH、C~Cアルキル、又は-COR12Dであり、R12Dは、C~Cメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12CCO-であり、R12Cは、H、メチル、又は-COCHである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12CCO-であり、R12Cは、H又はメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12CCO-であり、R12CはHである。いくつかの実施形態では、Xは、-NR12CCO-であり、R12Cは、メチルである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-であり、pは、0、1、又は2である。いくつかの実施形態では、Xは-(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-であり、pは0又は1である。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-である。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12CはH、C~Cアルキル、又は-COR12Dであり、R12DはC~Cメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12Cは、H、メチル、又は-COCHである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12Cは、H又はメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12CはHである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12Cはメチルである。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12Cは-COCHである。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、XはNR12C-であり、R12C及びRは一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、又は3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、各R12Fは、独立して、オキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2つのR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成する。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12C及びRが一緒に結合して、1個のN原子を含有し、任意選択的に、1~4個のR12F基で置換された5員ヘテロシクリルを形成し、各R12Fは、独立して、オキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2つのR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成する。いくつかの実施形態では、Xは-NR12C-であり、R12C及びRは一緒に結合して、
を形成する。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-S-、-CHO-、-NH-、-N(C(O)CH)-、-NCH-、又は-N(CH)CO-である。いくつかの実施形態では、Xは、結合、-O-、-S-、-CHO-、-NH-、-N(C(O)CH)-、-NCH-、又は-N(CH)CO-である。いくつかの実施形態では、Xは、-O-、-S-、又は-CHO-である。いくつかの実施形態では、Xは-O-である。いくつかの実施形態では、Xは-S-である。いくつかの実施形態では、Xは-CHO-である。いくつかの実施形態では、Xは、-NH-、-N(C(O)CH)-、-NCH-、又は-N(CH)CO-である。いくつかの実施形態では、Xは、-NH-、-N(C(O)CH)-、又は-NCH-である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Xは結合である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態では、Yは、フェニレン又はC~Cシクロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Yは、
である。いくつかの実施形態では、Yはフェニレンである。いくつかの実施形態では、Yが、
である。いくつかの実施形態では、YはC~Cシクロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Yはシクロアルキレンである。いくつかの実施形態では、Yが、
である。いくつかの実施形態では、Yは結合である。いくつかの実施形態では、Yは、結合又はフェニレンである。いくつかの実施形態では、Yは、結合又はC~Cシクロアルキレンである。
式I又は式Iaの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、C1~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態は、Rは、H、C1~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、R基は、任意選択的に、1個、又は2個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、又はN、S及びOから選択される1、2、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~6員ヘテロシクリルであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、又はN、S及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~6員ヘテロシクリルであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、C~C10シクロアルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~C20アルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキル、又はC~C10アリールであり、R基は、任意選択的に、1個、2個又は3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1Aで基で置換された、C~C20アルキルである。いくつかの実施形態では、Rは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~Cアルキルである。
式I又は式Iaの化合物のいくつかの実施形態では、Rは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールである。いくつかの実施形態では、Rは、フェニル、ナフチル、チオフェニル、シクロヘキシル、メチル、エチル、又はプロピルである。
式I又は式Iaの化合物のいくつかの実施形態では、Rは非置換である。いくつかの実施形態では、Rは、1個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、Rは、2個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、R基は、3個のR1A基で置換されている。いくつかの実施形態では、各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、-SO1B、-COOR1B、又はC~Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、R1Aは、独立して、メチル、フェニル、クロロ、フルオロ、メトキシ、シアノ、又はCFである。いくつかの実施形態では、2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、又は3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環又は4~6員ヘテロシクリル環を形成する。いくつかの実施形態では、2個のR1Aが一緒に結合して、3~6員シクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、2個のR1Aが一緒に結合して、5員シクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、又は3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル環を形成する。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、H、
からなる群から選択される。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、Rは、H、
からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、Rは、
からなる群から選択される。
式I又は式Iaの化合物のいくつかの実施形態では、mは10~20であり、いくつかの実施形態では、mは14~20である。いくつかの実施形態では、mは、16、17、18,19、又は20である。いくつかの実施形態では、mは、17、18、又は19である。いくつかの実施形態では、mは17である。いくつかの実施形態では、mは18である。いくつかの実施形態では、mは19である。いくつかの実施形態では、mは20である。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
はHであり、
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールである。
式I若しくは式Iaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
が、Hであり;
はHであり、
はHであり、
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールである。
式I若しくはIaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
が、Hであり;
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールであり、
はHであり、
はHであり、
は、H又はC~Cアルキルであり、
各Rは、独立して、H若しくはC1~C3アルキルであるか、
各Rは、独立して、H若しくはC1~C3アルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素三重結合を形成し、
mは、8~20の整数である。
式I若しくはIaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
が、Hであり;
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールであり、
はHであり、
はHであり、
はHであり、
各RはHであるか、
各RはHであるか、又は
隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素三重結合を形成し、
mは、10~20の整数である。
式I若しくはIaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
が、Hであり;
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールであり、
はHであり、
はHであり、
はHであり、
各RはHであり、
各RはHであり、
mは、14~20の整数である。
式I若しくはIaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
が、Hであり;
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールであり、
はHであり、
はHであり、
はHであり、
各RはHであり、
各RはHであり、
mは、17、18、又は19である。
式I若しくはIaの化合物、又はその薬学的に許容される塩のいくつかの実施形態では、
はOであり、
はOであり、
はOであり、
が、Hであり;
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換された、C~C10アリールであり、
はHであり、
はHであり、
はHであり、
各RはHであり、
各RはHであり、
mは、18、又は19である。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物は、
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、式I又は式Iaの化合物は、
又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
式:
である化合物、又はその薬学的に許容される塩。
本明細書に記載の本発明の化合物へのいかなる言及も、その薬学的に許容される塩への言及を同様に含む。本発明の化合物の薬学的に許容される塩の例としては、アルカリ金属又はアルカリ土類(例えば、Na、Li、K、Ca+2、及びMg+2)、アンモニウム並びにNR (式中、Rは本明細書で定義される)などの適切な塩基に由来する塩が挙げられる。窒素原子又はアミノ基の薬学的に許容される塩としては、(a)無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などで形成される酸付加塩、(b)例えば、酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸、イセチオン酸、ラクトビオン酸、タンニン酸、パルミチン酸、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、メタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ポリガラクツロン酸、マロン酸、スルホサリチル酸、グリコール酸、2-ヒドロキシ-3-ナフトエート、パモエート、サリチル酸、ステアリン酸、フタル酸、マンデル酸、乳酸、エタンスルホン酸、リジン、アルギニン、グルタミン酸、グリシン、セリン、トレオニン、アラニン、イソロイシン、ロイシンなどの有機酸で形成される塩、(c)塩素、臭素、ヨウ素などの元素アニオンから形成された塩、が挙げられる。ヒドロキシ基の化合物の薬学的に許容される塩としては、Na及びNR などの好適なカチオンと組み合わせた上記化合物のアニオンが挙げられる。
本明細書に開示される化合物(例えば、式Iの化合物)及びその薬学的に許容される塩は、異なる多形又は疑似多形として存在し得る。本明細書で使用される場合、結晶性多形は、結晶性化合物が異なる結晶構造に存在する能力を意味する。結晶性多形は、結晶充填(パッキング多形)の違い又は同じ分子の異なる配座異性体(立体配座多形)間のパッキングの違いから生じ得る。本明細書で使用される場合、結晶性擬似多形は、化合物の水和物又は溶媒和物が異なる結晶構造に存在する能力を意味する。本発明の擬似多形は、結晶パッキング(パッキング擬似多形)の違いによって、又は同じ分子の異なる配座異性体(立体配座擬似多形)の間のパッキングの違いに起因して存在し得る。本発明は、式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容される塩の全ての多形体及び疑似多形を含む。
本明細書に開示される化合物(例えば、式Iの化合物)及びその薬学的に許容される塩もまた、非晶質固体として存在し得る。本明細書で使用される場合、非晶質固体は、固体中の原子の位置の長距離秩序がない固体である。この定義は、結晶サイズが2ナノメートル以下である場合にも適用される。溶媒を含む添加剤を使用して、本発明の非晶質形態を作製することができる。本発明は、式Iの化合物の全ての非晶質形態及びそれらの薬学的に許容される塩を含む。
治療用途のために、本発明の化合物の活性成分の塩は薬学的に許容される。すなわち、それらは薬学的に許容される酸又は塩基に由来する塩である。しかしながら、薬学的に許容されない酸又は塩基の塩にも、例えば、薬学的に許容される化合物の調製又は精製における用途を見出すことができる。全ての塩は、薬学的に許容される酸又は塩基に由来するかどうかにかかわらず、本発明の範囲内である。
また、本明細書の組成物は、それらの非イオン化、並びに双性イオン形態における本発明の化合物、並びに水和物中の化学量論量の水との組み合わせを含むことを理解されたい。
式Iの範囲内の化合物の全てのエナンチオマー、ジアステレオマー、及びラセミ混合物、互変異性体、多形、擬似多形、及びそれらの薬学的に許容される塩は、本発明によって包含されることに留意されたい。そのようなエナンチオマー及びジアステレオマーの全ての混合物は、本発明の範囲内である。
式Iによって例示される本発明の化合物は、キラル中心、例えば、キラル炭素又はリン原子を有し得る。したがって、本発明の化合物は、エナンチオマー、ジアステレオマー、及びアトロプ異性体を含む全ての立体異性体のラセミ混合物を含む。加えて、本発明の化合物は、任意の又は全ての非対称のキラル原子に濃縮又は分解された光学異性体を含む。換言すると、描写から明らかなキラル中心は、キラル異性体又はラセミ混合物として提供される。ラセミ体とジアステレオマー混合物の両方、並びにそれらのエナンチオマー又はジアステレオマーパートナーを実質的に含まない個々の単離又は合成された光学異性体は、全て本発明の範囲内である。ラセミ混合物は、例えば、光学活性補助剤、例えば、酸又は塩基で形成されたジアステレオマー塩の分離、続いて光学活性物質への逆の変換などの適切な技術により、それらの個々の実質的に光学的に純粋な異性体に分離される。ほとんどの場合、所望の光学異性体は、所望の出発材料の適切な立体異性体から始まる立体特異的反応によって合成される。
本明細書で使用される立体化学的定義及び規則は、概して、S.P.Parker,Ed.,McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw-Hill Book Company,New York、及びEliel,E.and Wilen,S.,Stereochemistry of Organic Compounds(1994)John Wiley & Sons,Inc.,New Yorkに従う。多くの有機化合物は、光学的に活性な形態で存在する、すなわち、それらは平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を説明する際に、接頭辞D及びL又はR及びSは、そのキラル中心についての分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞d及びl、D及びL、又は(+)及び(-)は、化合物による平面偏光光の回転の表示を示すために用いられ、S、(-)、又は1は、化合物が左旋性である一方で、R、(+)、又はdの接頭辞を有する化合物が右旋性であることを意味する。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、互いに鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体は、エナンチオマーと称され得、そのような異性体の混合物は、多くの場合、エナンチオマー混合物と呼ばれる。エナンチオマーの50:50混合物は、化学反応又はプロセスにおいて立体選択又は立体特異性がない場合に生じ得るラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれる。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は、光学活性を欠く2つのエナンチオマー種の等モル混合物を指す。
本発明の化合物はまた、特定の場合では、互変異性体として存在し得る。1つの非局在化共振構造のみが描写され得るが、そのような形態は全て本発明の範囲内で企図される。例えば、エン-アミン互変異性体は、プリン、ピリミジン、イミダゾール、グアニジン、アミジン、及びテトラゾール系について存在し得、それらの可能な互変異性体の全ては、本発明の範囲内である。
式Iの化合物を含む、本明細書で与えられるいかなる式又は構造はまた、化合物の非標識形態及び同位体標識形態を表すことも意図している。同位体標識化合物は、1つ以上の原子が、選択された原子質量又は質量数を有する原子によって交換されていることを除き、本明細書で与えられる式によって示される構造を有する。本開示の化合物へと組み込むことができる同位体の例としては、H(重水素、D)、H(トリチウム)、11C、13C、14C、15N、18F、31P、32P、35S、36Cl及び125Iなど、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体があるが、これらに限定されない。本開示の様々な同位体標識化合物は、例えば、H、13C及び14Cなどの放射性同位体が組み込まれたものである。このような同位体標識化合物は、代謝研究、反応速度論研究、ポジトロン断層撮影法(positron emission tomography、PET)又は薬物若しくは基質の組織分布アッセイを含む単光子放射型コンピュータ断層撮影法(single-photon emission computed tomography、SPECT)などの検出技術又は撮像技術において、又は患者の放射線治療において有用であり得る。
本開示はまた、炭素原子に結合した1~x個の水素が重水素によって交換され、xが分子中の水素の数である、式Iの化合物も含む。このような化合物は、代謝に対する抵抗性の上昇を呈し、したがって、哺乳動物、特にヒトに投与されると、式Iのいかなる化合物の半減期も延長するのに有用である。例えば、Foster,「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」,Trends Pharmacol.Sci.5(12):524-527(1984)を参照されたい。本開示を考慮して、このような化合物は、当技術分野で既知の手段によって、例えば、1つ以上の水素が重水素によって交換された出発物質を使用することによって合成される。
本開示の重水素標識又は重水素置換治療用化合物は、分布、代謝、及び排泄(distribution,metabolism and excretion、ADME)に関する改善されたDMPK(drug metabolism and pharmacokinetics)(薬物代謝及び薬物動態)特性を有し得る。重水素などのより重い同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば、インビボでの半減期の増加、投薬必要量の低減及び/又は治療指数の改善に起因するある特定の治療上の利点をもたらし得る。18F標識化合物は、PET又はSPECTの試験において有用であり得る。本開示の同位体標識化合物及びそのプロドラッグは、概して、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬と置換することによって、スキーム又は以下に説明される例及び調製において開示される手順を実施することによって調製することができる。この文脈における重水素は、式Iの化合物における置換基とみなされることが理解される。
このようなより重い同位体、具体的には重水素の濃度は、同位体濃縮係数によって定義され得る。本開示の化合物において、特定の同位体として特に指定されない任意の原子は、その原子の任意の安定的な同位体を表すことを意味する。別段に記載がない限り、位置が「H」又は「水素」として具体的に指定されているとき、その位置は、水素の自然存在比の同位体組成で水素を有すると理解される。これ故に、本開示の化合物では、重水素(D)として具体的に指定されるいかなる原子も、重水素を表すことを意味する。
本明細書に記載される化合物が、例えば、「R」又は「R」を示す同じ基のうちの1つを超えるもので置換されている場合は常に、基は同じであっても異なっていてもよく、すなわち、各基は独立して選択されることが理解されよう。
ウェービーライン
は、隣接する部分構造、基、部分、又は原子への共有結合結合の部位を示す。
IV.医薬製剤
本明細書に開示される化合物(例えば、式Iの化合物)は、従来の担体及び賦形剤と共に製剤化され得る。例えば、錠剤は、賦形剤、滑剤、充填剤、結合剤などを含有する。水性製剤は、無菌形態で調製され、経口投与以外による送達が意図される場合、概して等張となる。全ての製剤は、任意選択的に、「Handbook of Pharmaceutical Excipients」(1986)に記載されているものなどの賦形剤を含有し得る。賦形剤としては、アスコルビン酸及び他の酸化防止剤、EDTAなどのキレート剤、デキストラン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などの炭水化物を挙げることができる。製剤のpHは、約3~約11の範囲であるが、特定の実施形態では、約7~10である。いくつかの実施形態では、製剤のpHは、約2~約5の範囲である。いくつかの実施形態では、製剤のpHは、約3~約4の範囲である。
本開示の化合物(「活性成分」)を単独で投与することが可能であるが、それらを医薬製剤として提示することが好ましい場合がある。本発明の動物用とヒトの使用の両方の製剤は、そのための1つ以上の許容可能な担体及び任意選択的に他の追加の治療成分、特に本明細書で論じられる追加の治療有効成分と共に、上で定義されるように、少なくとも1つの活性成分を含む。担体は、製剤の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに対して生理的に無害であるという意味で「許容可能」である必要がある。
製剤は、前述の投与経路に好適なものを含む。製剤は、便利には、単位剤形で提示され得、薬学分野において既知の任意の適切な方法によって調製され得る。技法及び製剤は、概して、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。概して、製剤は、活性成分を、液体担体若しくは微細に分割された固体担体又はその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて生成物を成形することによって調製される。
いくつかの実施形態では、開示される化合物は、化合物の経口投与に好適な薬物動態特性(例えば、良好な経口バイオアベイラビリティ)を有する。いくつかの実施形態では、経口投与に好適な本発明の製剤は、それぞれが所定量の活性成分を含有するカプセル、カシェ、又は錠剤などの別個の単位として;粉末若しくは顆粒として;水性若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁液として;又は水中油型液体エマルジョン若しくは油中水型液体エマルジョンとして提示され得る。活性成分はまた、ボーラス、舐剤、又はペーストとして投与されてもよい。
いくつかの実施形態では、錠剤は、任意選択的に、1つ以上の副成分と共に圧縮又は成形することによって作製される。圧縮錠剤は、任意選択的に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤、又は分散剤など1つ以上の薬学的に許容される賦形剤と混合された、粉末又は顆粒などの自由流動性形態で活性成分を好適な機械で圧縮することによって調製され得る。成形錠剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末活性成分の混合物を、好適な機械で成形することによって作製され得る。錠剤は、任意選択的にコーティング又はスコアリングされてもよく、任意選択的に、そこから活性成分の徐放又は制御放出を提供するように製剤化される。
本発明のエマルジョンの油性相は、既知の様式で既知の成分から構成され得る。相は、単に乳化剤(別様にエマルジョンとして知られる)を含み得るが、望ましくは、少なくとも1つの乳化剤と、脂肪若しくは油との混合物、又は脂肪及び油の両方との混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として作用する親油性乳化剤と共に含まれる。油及び脂肪の両方を含むことも好ましい。一緒に、安定剤を含むか又は含まない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスは、油及び脂肪と共に、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。
本発明の製剤における使用に好適なエマルジェント及びエマルジョン安定剤としては、TWEEN(登録商標)60、スパン(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、グリセリルモノステアレート、及びラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。本発明の製剤における使用に好適な更なるエマルジェント及びエマルジョン安定剤には、TWEEN(登録商標)80が含まれる。
製剤の好適な油又は脂肪の選択は、所望の審美特性を達成することに基づく。クリームは、好ましくは、チューブ又は他の容器からの漏れを回避するために好適な稠度を有する、べたつかず、染みにならない、洗浄可能な製品であるべきである。直鎖又は分岐鎖、モノ-又は二塩基性アルキルエステル、例えばジイソアジペート、ステアリン酸イソセチル、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエステル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、又はCrodamol CAPとして知られる分岐鎖エステルのブレンドを使用してもよく、最後の3つが好ましいエステルである。これらは、必要な特性に応じて、単独で使用されても、組み合わせて使用されてもよい。あるいは、白色軟質パラフィン及び/又は液体パラフィン又は他の鉱油などの高融点脂質が使用される。
本発明による医薬製剤は、本発明による化合物を、1つ以上の薬学的に許容される担体又は賦形剤及び任意選択での他の治療薬と一緒に含む。活性成分を含有する医薬製剤は、意図される投与方法に好適な任意の形態であり得る。例えば、経口使用に使用される場合、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性若しくは油懸濁液、分散性粉末若しくは顆粒、エマルジョン、ハード若しくはソフトカプセル、シロップ、又はエリキシル剤を調製することができる。経口使用を目的とする組成物は、医薬組成物の製造のための当該技術分野で既知の任意の方法に従って調製され得、そのような組成物は、口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、及び保存剤を含む1つ以上の薬剤を含有し得る。錠剤の製造に好適な非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物中に活性成分を含有する錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム又は炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;トウモロコシデンプン、又はアルギン酸などの造粒剤及び崩壊剤;デンプン、ゼラチン、又はアカシアなどの結合剤、並びにステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクなどの潤滑剤であり得る。錠剤は、コーティングされていない場合があるか、又は胃腸管内での崩壊及び吸着を遅延させ、それによって長期間にわたって持続的作用を提供するためのマイクロカプセル化を含む既知の技術によってコーティングされ得る。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質は、単独で、又はワックスと共に用いられ得る。
経口使用のための製剤はまた、活性成分が、不活性固体希釈剤、例えば、リン酸カルシウム又はカオリンと混合される硬質ゼラチンカプセルとして、又は活性成分が、水又はピーナッツ油、液体パラフィン若しくはオリーブ油などの油媒体と混合される軟質ゼラチンカプセルとして提示され得る。
本発明の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な賦形剤と混合して活性材料を含有する。そのような賦形剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム及びアカシアガムなどの懸濁剤、並びに天然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)などの分散剤又は湿潤剤、アルキレンオキシドと脂肪酸(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)との縮合生成物、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコール(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)との縮合生成物、エチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとの縮合生成物、及びヘキシトール無水物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)を含む。水性懸濁液はまた、エチル又はn-プロピルp-ヒドロキシ-安息香酸塩などの1つ以上の防腐剤、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、及びスクロース又はサッカリンなどの1つ以上の甘味剤を含有し得る。懸濁剤の更なる非限定的な例としては、シクロデキストリンが挙げられる。いくつかの実施形態では、懸濁剤は、スルホブチルエーテルβ-シクロデキストリン(SEB-β-CD)、例えば、Captisol(登録商標)である。
油懸濁液は、ピーナッツ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油などの植物油中、又は液体パラフィンなどの鉱油中に活性成分を懸濁することによって製剤化され得る。経口懸濁液は、蜜蝋、硬質パラフィン、又はセチルアルコールなどの増粘剤を含有し得る。上記のような甘味剤、及び香味剤を添加して、口当たりのよい経口調製物を提供することができる。これらの組成物は、アスコルビン酸などの酸化防止剤の添加によって保存され得る。
水の添加による水性懸濁液の調製に好適な本発明の分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤、及び1つ以上の防腐剤と混合して活性成分を提供する。好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、上記に開示されたものによって例示される。追加の賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤、及び着色剤も存在し得る。
本発明の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であり得る。油相は、オリーブ油又はピーナッツ油などの植物油、液体パラフィンなどの鉱油、又はこれらの混合物であり得る。好適な乳化剤としては、アカシアガム及びトラガカントガムなどの天然に存在するガム、ダイズレシチンなどの天然に存在するホスファチド、脂肪酸に由来するエステル又は部分エステル、及びモノオレイン酸ソルビタンなどのヘキシトール無水物、並びにモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどのこれらの部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物が挙げられる。エマルジョンはまた、甘味剤及び香味剤を含有し得る。シロップ剤及びエリキシル剤は、グリセロール、ソルビトール、又はスクロースなどの甘味剤と共に製剤化され得る。そのような製剤はまた、粘滑剤、防腐剤、香味剤、又は着色剤を含有し得る。
本発明の医薬組成物は、滅菌注射用水性又は油性懸濁液などの滅菌注射用調製物の形態であり得る。この懸濁液は、上述された好適な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射用調製物はまた、1,3-ブタン-ジオール中の溶液などの非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の滅菌注射用溶液又は懸濁液であってもよく、又は凍結乾燥粉末として調製されてもよい。用いられ得る許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンゲル液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。更に、滅菌固定油は、従来、溶媒又は懸濁媒体として用いられ得る。この目的では、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意の無溶剤固定油を用いることができる。更に、オレイン酸などの脂肪酸も同様に注射剤の調製に使用され得る。使用され得る許容可能なビヒクル及び溶媒の中には、水、リンガー液等張塩化ナトリウム溶液、及び高張塩化ナトリウム溶液がある。
単一剤形を生成するために担体物質と組み合わされてもよい活性成分の量は、治療される宿主及び特定の投与様式に応じて変化することになる。例えば、ヒトへの経口投与を目的とした徐放性製剤は、総組成物の約5~約95%(重量:重量)まで変化し得る適切かつ簡便な量の担体物質と配合されたおよそ1~1000mgの活性物質を含み得る。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製することができる。例えば、静脈内注入を目的とした水溶液は、約30mL/時間の速度で好適な体積を注入できるようにするためには、溶液1ミリリットル当たり約3~500μgの活性成分を含有し得る。
眼への局所投与に好適な製剤はまた、有効成分が好適な担体、特に活性成分の水性溶媒に溶解又は懸濁される点眼薬を含む。活性成分は、好ましくは、0.5~20%、有利には0.5~10%、特に約1.5%w/wの濃度でそのような製剤中に存在する。
口内での局所投与に好適な製剤には、風味を付けた基礎原料、通常はスクロース及びアカシア又はトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ;ゼラチン及びグリセリン、又はスクロース及びアカシアなどの不活性な基礎原料中に活性成分を含むパステル剤;並びに好適な液体担体中に活性成分を含むマウスウォッシュが含まれる。
直腸投与用の製剤は、例えば、カカオバター又はサリチル酸塩を含む好適な基剤を有する坐剤として提示され得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、吸入によって投与される。いくつかの実施形態では、肺内又は経鼻投与に好適な製剤は、例えば、0.1~500マイクロメートルの範囲の、例えば0.5、1、30、35などの粒子サイズを有し、経鼻経路を通る急速吸入によって、又は肺胞に到達するように口を通る吸入によって投与される。好適な製剤としては、活性成分の水性又は油性溶液が挙げられる。エアロゾル又は乾燥粉末投与に好適な製剤は、従来の方法に従って調製することができ、他の治療薬と共に送達され得る。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、乾燥粉末として製剤化及び投与される。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、噴霧製剤として製剤化及び投与される。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、フェイスマスクによる送達のために製剤化される。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される化合物は、フェイステントによる送達のために製剤化される。
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、当該技術分野において適切であることが知られているような担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体又はスプレー製剤として提示され得る。
非経口投与に好適な製剤には、製剤を意図されたレシピエントの血液と等張にする抗酸化剤、緩衝液、バクテリオスタット、及び溶質を含有し得る水性及び非水性滅菌注入溶液及び懸濁液、並びに懸濁剤及び増粘剤を含み得る水性及び非水性滅菌懸濁液が含まれる。
製剤は、単位用量又は多用量容器、例えば密封アンプル及びバイアルで提示され、使用直前に、滅菌液体担体、例えば注射用水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管され得る。即時注射溶液及び懸濁液は、前述の種類の滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製される。好ましい単位投与量製剤は、活性成分の本明細書の上記に列挙したような1日用量又は単位1日サブ用量、又はそれらの適切な画分を含有するものである。
具体的に上記した成分に加えて、本発明の製剤は、問題の製剤の種類に関して当該技術分野において従来の他の薬剤を含み得、例えば、経口投与に好適なものは、香味剤を含み得ることを理解されたい。
本発明は更に、そのための獣医学的担体と一緒に定義される、上記の少なくとも1つの活性成分を含む獣医学的組成物を提供する。
獣医学的担体は、組成物を投与する目的で有用な物質であり、別様には獣医技術において不活性であるか又は許容可能であり、活性成分と適合性がある、固体、液体、又はガス状の物質であり得る。これらの獣医学的組成物は、経口、非経口又は任意の他の所望の経路によって投与され得る。
本発明の化合物は、本発明の1つ以上の化合物を活性成分として含有する制御放出医薬製剤(「制御放出製剤」)を提供するために使用され、この製剤では、活性成分の放出は、より少ない頻度の投与を可能にするか、又は所与の活性成分の薬物動態又は毒性プロファイルを改善するように制御及び調節される。
V.キット
本明細書に開示される化合物(例えば、式Iの化合物)、それらの薬学的に許容される塩、それらの立体異性体、それらの立体異性体の混合物、又はそれらの互変異性体を含むキットも提供される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のキットは、それを必要とする対象(例えば、ヒト)における疾患又は状態の治療における化合物の使用のためのラベル及び/又は使用説明書を含み得る。いくつかの実施形態では、疾患又は状態は、ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、キットはまた、1つ以上の追加の治療薬、及び/又は、それを必要とする対象(例えば、ヒト)における疾患又は状態の治療において、式Iの化合物と組み合わせて、追加の治療薬を使用するための使用説明書を含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書において提供されるキットは、個々の単位服用量の本明細書に記載の化合物、又は薬学的に許容される塩、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、擬似多形、非晶形、水和物、若しくは溶媒和物を含む。個々の投与単位の例としては、丸剤、錠剤、カプセル剤、予め充填されたシリンジ、又は注射器カートリッジ、IVバッグ、吸入器、噴霧器、などが挙げられ、各々が治療有効量の問題の化合物、又は薬学的に許容される塩、ラセミ体、エナンチオマー、ジアステレオマー、互変異性体、多形、擬似多形、非晶形、水和物、若しくは溶媒和物を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、特定のレジメン又は期間に必要な投与量単位の数など、単一の投与単位及び他の複数の投与単位が存在することができる。
式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩、立体異性体、立体異性体の混合物、又は互変異性体と、容器と、を含む製品も提供される。いくつかの実施形態では、製品の容器は、バイアル、瓶、アンプル、予め充填された注射器、ブリスターパッケージ、スズ、缶、ボトル、ボックス、静脈内バッグ、吸入器、又は噴霧器であり得る。
VI.投与
本発明の1つ以上の化合物は、治療されるべき状態に適切な任意の経路によって投与される。好適な経路には、経口、直腸、吸入、肺、局所(頬側及び舌下を含む)、膣及び非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内及び硬膜外を含む)などが含まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、吸入によって又は静脈内に投与される。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態によって変化し得ることが理解されよう。
ウイルス感染の治療のための本発明の方法において、本発明の化合物は、そのウイルスと接触した可能性があるか、又はそのウイルス感染症にすでに罹患しているヒトに、任意の時点で投与され得る。いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、ウイルス感染症に罹患しているヒトと接触するか、又はウイルス感染症に罹患しているヒトと接触するリスクのあるヒト、例えば医療提供者に予防的に投与することができる。いくつかの実施形態では、本発明の化合物の投与は、ウイルス感染症について試験陽性であるが、そのウイルス感染症の症状をまだ示さないヒトに対するものであり得る。いくつかの実施形態では、本発明の化合物の投与は、ウイルス感染症の症状の開始時にヒトにすることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、対象への、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩の、イベント主導型投与を含む。
本明細書で使用される場合、「イベント主導型」又は「イベント主導型投与」という用語は、(1)個体をそのウイルスに曝露する(又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させる)イベントの前(例えば、イベントの2時間、1日、2日、5日、又は7日以上前)、及び/又は(2)個体をそのウイルスに曝露する(又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させる)イベント(又は2つ以上の繰り返し起こるイベント)中、及び/又は(3)個体をそのウイルスに曝露する(又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させる)イベントの後(又は一連の繰り返し起こるイベントの最後のイベントの後)に、式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与することを指す。いくつかの実施形態では、イベント主導型投与は、対象のウイルスへの曝露前に行われる。いくつかの実施形態では、イベント主導型投与は、対象のウイルスへの曝露後に行われる。いくつかの実施形態では、イベント主導型投与は、対象のウイルスへの曝露前、及び対象のウイルスへの曝露後に行われる。
特定の実施形態では、本明細書に開示される方法は、個体をそのウイルスに曝露するイベント、又はそうでなければそのウイルスに感染する個体のリスクを増加させるイベントの前及び/又は後に、例えば、曝露前予防(pre-exposure prophylaxis、PrEP)及び/又は曝露後予防(post-exposure prophylaxis、PEP)として投与することを含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、曝露前予防(PrEP)を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、曝露後予防(PEP)を含む。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、対象のウイルスへの曝露の前に投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、対象のウイルスへの曝露の前と後に投与される。
いくつかの実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩は、対象のウイルスへの曝露の後に投与される。
イベント主導型投与レジメンの例には、そのウイルスの前、24時間~2時間以内に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与し、続いて、曝露期間中24時間ごとに式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与し、続いて、最後の曝露後に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を更に投与し、24時間後に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を最後にもう1回投与することが含まれる。
イベント主導型投与レジメンの更なる例には、そのウイルスへの曝露前、24時間以内に式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩を投与し、次いで曝露期間中毎日投与し、続いて最後の曝露の約24時間後に最後の投与(2倍用量などの増加用量であり得る)を行うことが含まれる。
有効用量の活性成分は、少なくとも、治療される状態の性質、毒性、化合物が予防的に使用されるのか活動性ウイルス感染症に対して使用されるのか、送達方法、及び医薬製剤に依存し、従来の用量漸増研究を使用して臨床医によって決定される。これは、1日当たり約0.0001~約100mg/kg体重、典型的には、1日当たり約0.01~約10mg/kg体重、より典型的には、1日当たり約0.01~約5mg/kg体重、最も典型的には、1日当たり約0.05~約0.5mg/kg体重であると予想され得る。例えば、体重およそ70kgの成人に対する1日候補用量は、1mg~1000mg、好ましくは5mg~500mgの範囲であり、単回又は複数回用量の形態を取り得る。
本発明の化合物の投与に好適ないずれの期間も企図される。例えば、投与は、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、40、50、60、70、80、又は90日を含む、1日~100日であり得る。投与はまた、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、又は14週間を含む、1週間~15週間であり得る。より長い投与期間も企図される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物を1日1回投与する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、隔日ごとに1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、週に1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、週に2回投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される1つ以上の化合物を1日1回投与する。1日1回の用量は、必要に応じて、例えば、最大5日間、最大7日間、最大10日間、最大15日間、最大20日間、最大25日間、最大1ヶ月以上の間、投与され得る。いくつかの実施形態では、1日1回の用量は、最大20日間、最大15日間、最大14日間、最大13日間、最大12日間、最大10日間、最大8日間、最大6日間、最大4日間、最大3日間、最大2日間、又は1日間投与される。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される1つ以上の化合物は、約6~12日間、例えば約8~10日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上の化合物は、約9日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上の化合物は、約10日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される1つ以上の化合物の約50~150mgは、約5~12日間、例えば約10日間、1日1回投与される。いくつかの実施形態では、約100mgの本明細書に開示される1つ以上の化合物が、約5~12日間、例えば約10日間、1日1回投与される。
VII.使用方法
本開示はまた、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法を提供し、その方法は、対象に本明細書に記載の化合物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法を提供し、その方法は、治療又は予防を必要とする対象に本明細書に記載の化合物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示される化合物と、少なくとも1つの追加の活性治療薬又は予防薬と、を対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示される化合物と、少なくとも1つの追加の活性治療薬とを対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、細胞中のウイルスポリメラーゼを阻害する方法を提供し、その方法は、ウイルスに感染した細胞を本明細書に開示される化合物と接触させ、それにより、ウイルスポリメラーゼが阻害されることを含む。
いくつかの実施形態では、本開示は、細胞中のウイルスポリメラーゼを阻害する方法を提供し、その方法は、ウイルスに感染した細胞を本明細書に開示される化合物及び少なくとも1つの追加の活性治療薬と接触させ、それにより、ウイルスポリメラーゼが阻害されることを含む。
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とする対象において行うことに使用するための、本明細書に開示される化合物の使用法も提供される。例えば、本明細書では、ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象において行うことに使用するための、本明細書に開示される化合物の使用法が提供される。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象(例えば、ヒト)において行うための方法を提供し、その方法は、本明細書に開示される化合物を対象に投与することを含む。paramyxoviridaeウイルスとしては、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、麻疹、ムンプス、パラインフルエンザウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、パラミクソウイルス科ウイルスは、Sosugaウイルスである。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ニューモウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書で提供される化合物をヒトに投与することを含む。ニューモウイルス科ウイルスとしては、呼吸器合胞体ウイルス及びヒトメタニューモウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、本明細書に開示される化合物を提供する。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、RSV(呼吸器合胞体ウイルス)感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うための方法を提供し、その方法は、本明細書に提供される化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、ヒトは、慢性呼吸器合胞体ウイルス感染症に罹患している。いくつかの実施形態では、ヒトは、RSVに急性感染している。
いくつかの実施形態では、RSV複製を阻害する方法であって、それを必要とするヒトに、本明細書に開示される化合物を投与することを含み、投与が吸入によるものである、方法が提供される。
いくつかの実施形態では、本開示は、RSV感染に関連するウイルス負荷を低減するための方法を提供し、その方法は、RSVに感染したヒトに、本明細書に開示される化合物を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本開示の化合物をヒトに投与することを含む。picornaviridaeウイルスは、ヘルパンギーナ、無菌性髄膜炎、風邪様症候群(ヒトライノウイルス感染症)、非麻痺性ポリオ様症候群、流行性胸膜痛(一般的には流行中に発生する急性、発熱性、感染性疾患)、手足口病、小児及び成人膵炎、並びに重篤な心筋炎を含む、混成群の感染症を引き起こすエンテロウイルスである。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、エンテロウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染症、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、本開示は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、化合物を提供する。いくつかの実施形態では、ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症はフラビウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、フラビウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に記載の化合物をヒトに投与することを含む。代表的なフラビウイルス科ウイルスとしては、デング熱、黄熱病、西ナイル、ジカ、日本脳炎ウイルス、及びC型肝炎(Hepatitis C、HCV)が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱病ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイル熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、日本脳炎ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、それを必要とするヒトにおけるフラビウイルス科ウイルス感染症の治療のための、本開示の化合物の使用を提供する。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、黄熱病ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、西ナイル熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、ジカウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フラビウイルス科ウイルス感染症は、C型肝炎ウイルス感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、フィロウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示される化合物をヒトに投与することを含む。代表的なフィロウイルス科ウイルスとしては、エボラウイルス(ザイール、ブンディブギョ、スーダン、タイフォレスト(Tai forest)、又はレストン変異株)及びマールブルグウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、マールブルグ感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、フィロウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うのに使用するための化合物を提供する。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、フィロウイルス科ウイルス感染症は、マールブルグ感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書は、コロナウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書で提供される化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、コロナウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症、中東呼吸器症候群(MERS)感染症、SARS-CoV-2感染症、他のヒトコロナウイルス(229E、NL63、OC43、HKU1、又はWIV1)感染症、人獣共通コロナウイルス(PEDV又はHKUCoV分離株、例えば、HKU3、HKU5、又はHKU9)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、中東呼吸器症候群(MERS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS CoVポリメラーゼ、MERS CoVポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる。
いくつかの実施形態では、本開示は、コロナウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための化合物を提供する。いくつかの実施形態では、コロナウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症、中東呼吸器症候群(MERS)感染症、SARS-CoV-2感染症、他のヒトコロナウイルス(229E、NL63、OC43、HKU1、又はWIV1)感染症、人獣共通コロナウイルス(PEDV又はHKUCoV分離株、例えば、HKU3、HKU5、又はHKU9)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、重症急性呼吸器症候群(SARS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、中東呼吸器症候群(MERS)感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症(COVID19)である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、アレナウイルス科ウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、アレナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示の化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、アレナウイルス科ウイルス感染症は、ラッサ感染症又はフニン感染症である。
いくつかの実施形態では、本開示は、アレナウイルス科ウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための化合物を提供する。いくつかの実施形態では、アレナウイルス科ウイルス感染症は、ラッサ感染症又はフニン感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、オルソミクソウイルス感染症、例えばインフルエンザウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、インフルエンザウイルスA、インフルエンザウイルスB、又はインフルエンザウイルスC感染症である。
いくつかの実施形態では、ウイルス感染症は、ナイロウイルス感染症である。したがって、いくつかの実施形態では、本開示は、ナイロウイルス感染症の治療を、それを必要とするヒトにおいて行う方法を提供し、その方法は、本明細書に開示の化合物をヒトに投与することを含む。いくつかの実施形態では、ナイロウイルス感染症はクリミア・コンゴ出血熱ウイルス感染症である。いくつかの実施形態では、ナイロウイルス感染症は、ハザラウイルス感染症である。
本明細書でより十分に記載されるように、本明細書に記載の化合物は、ウイルス感染症に感染した個体(例えば、ヒト)に、1つ以上の追加の治療薬と共に投与することができる。追加の治療薬は、本開示の化合物と同時に、又は本開示の化合物の投与前若しくは投与後に、感染した個体に投与することができる。
VIII.併用療法
本明細書に記載の化合物はまた、1つ以上の追加の治療薬又は予防薬と組み合わせて使用することができる。したがって、本明細書では、ウイルス感染症の治療を、それを必要とする対象において行う方法も提供され、その方法は、本明細書に開示される化合物及び治療有効量の1つ以上の追加の治療薬又は予防薬を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、本明細書に開示される化合物及び治療有効量の1つ以上の追加の治療薬を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の追加の治療薬は、同じクラス若しくは群からの1つ以上の追加の治療薬(非限定的な例としては、1つ以上の抗ウイルス剤、1つ以上のワクチン、1つ以上の抗体が挙げられる)及び/又は異なるクラス若しくは群からの1つ以上の追加の治療薬を含む。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗ウイルス剤を含む。任意の好適な抗ウイルス剤を本明細書に記載の方法で使用することができる。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、5置換2’-デオキシウリジン類似体、シトクロムP450 3A4阻害剤、ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼA阻害剤、ヌクレオシド類似体、ピロリン酸類似体、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、侵入阻害剤、非環式グアノシン類似体、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体、HCV NS5A/NS5B阻害剤、インフルエンザウイルス阻害剤、インターフェロン、免疫刺激剤、オリゴヌクレオチド、有糸分裂阻害剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、5置換2’-デオキシウリジン類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イドクスウリジン、トリフルリジン、ブリブジン[BVDU]、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヌクレオシド類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビダラビン、エンテカビル(entecavir、ETV)、テルビブジン、ラミブジン、アデホビルジピボキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(tenofovir disoproxil fumarate、TDF)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ファビピラビル、リバビリン、ガリデシビル、β-D-N4-ヒドロキシシチジン、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピロリン酸類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホスカルネット又はホスホノ酢酸である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホスカルネットである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ジドブジン、ジダノシン、ザルシタビン、スタブジン、ラミブジン、アバカビル、エムトリシタビン、及びそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プロテアーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、プロテアーゼ阻害剤は、HIVプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、コビシスタット、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、プロテアーゼ阻害剤は、HCV NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ボキシラプレビル、アスナプレビル、ボセプレビル、パリタプレビル、シメプレビル、テラプレビル、バニプレビル、グラゾプレビル、リバビリン、ダノプレビル、ファルダプレビル、ベドロプレビル、ソバプレビル、デルデプレビル、ナラプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ボキシラプレビル、アスナプレビル、ボセプレビル、パリタプレビル、シメプレビル、テラプレビル、バニプレビル、グラゾプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インテグラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラルテグラビル、ドルテグラビル、エルビテグラビル、アバカビル、ラミブジン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビル、ラルテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、エルビテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビル、ドルテグラビル、及びカボテグラビル並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビルである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、侵入阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ドコサノール、エンフビルチド、マラビロク、イバリズマブ、フォステムサビル、レロンリマブ、イバリズマブ、フォステムサビル、レロンリマブ、パリビズマブ、呼吸器合胞体ウイルス免疫グロブリン、静脈内[RSV-IGIV]、水痘帯状疱疹免疫グロブリン[VariZIG]、水痘帯状疱疹免疫グロブリン[VZIG]、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非環式グアノシン類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アシクロビル、ガンシクロビル、バラシクロビル(バラシクロビルとしても知られる)、バルガンシクロビル、ペンシクロビル、ファムシクロビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビル、アデホビル、アデホビルジピボキシル、テノホビル、TDF、エムトリシタビン、エファビレンツ、リルピビリン、エルビテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビル、アデホビル、アデホビルジピボキシル、テノホビル、TDF、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビル、アデホビルジピボキシル、TDF、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCV NS5A/NS5B阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NS5Aタンパク質阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヌクレオシド/ヌクレオチド型のNS5Bポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非ヌクレオシド型のNS5Bポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダクラタスビル、レジパスビル、ベルパタスビル、オムビタスビル、エルバスビル、ソホスブビル、ダサブビル、リバビリン、アスナプレビル、シメプレビル、パリタプレビル、リトナビル、エルバスビル、グラゾプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AT-527、ダクラタスビル、レジパスビル、ベルパタスビル、オムビタスビル、エルバスビル、ソホスブビル、ダサブビル及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インフルエンザウイルス阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、マトリックス2阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アマンタジン、リマンタジン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ノイラミニダーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ザナミビル、オセルタミビル、ペラミビル、ラニナミビルオクタノエート、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、リバビリン、ファビピラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アマンタジン、リマンタジン、アルビドール(ウミフェノビル)、バロキサビルマルボキシル、オセルタミビル、ペラミビル、インガビリン、ラニナミビルオクタノエート、ザナミビル、ファビピラビル、リバビリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アマンタジン、リマンタジン、ザナミビル、オセルタミビル、ペラミビル、ラニナミビルオクタノエート、リバビリン、ファビピラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インターフェロンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インターフェロンアルファコン1、インターフェロンアルファ1b、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、ペグ化インターフェロンアルファコン1、ペグ化インターフェロンアルファ1b、ペグ化インターフェロンアルファ2a(PegIFNα-2a)、及びPegIFNα-2bからなる群から選択される。実施形態、追加の治療薬は、インターフェロンアルファコン1、インターフェロンアルファ1b、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、及びペグ化インターフェロンアルファ2a(PegIFNα-2a)、及びPegIFNα-2bからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インターフェロンアルファコン1、ペグ化インターフェロンアルファ2a(PegIFNα-2a)、PegIFNα-2b、及びリバビリンからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ペグ化インターフェロンアルファ-2a、ペグ化インターフェロンアルファ-2b、又はそれらの組み合わせである。いくつかの例では、追加の治療薬はインターフェロンベータである。例えば、追加の治療薬は、SNG-001などのインターフェロン-ベータ-1aである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チロロン塩酸塩などのインターフェロン誘導剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イキセキズマブ、セクキヌマブ、MU-838、及びビドフルジム(vidofludimus)などのIL-17アンタゴニストである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、オリゴヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、有糸分裂阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホミビルセン、ポドフィロックス、イミキモド、シネカテキン、臭化アゾキシマー(azoximer bromide)、IMM-101、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ベシフォビル、ニタゾキサニド、REGN2222、ドラビリン、ソホスブビル、ベルパタスビル、ダクラタスビル、アスナプレビル、ベクラブビル、FV100、及びレテルモビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RSVの治療のための薬剤である。例えば、いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、リバビリン、ALS-8112又はプレサトビルである。例えば、いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ALS-8112又はプレサトビルである。
いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、DFV890である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、MAS825である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、エメチンである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、virafinである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ベルダジマーナトリウム(berdazimer sodium)である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、KT-07である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、イオタカラギーナンである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ポリオキシドニウムである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、ビテスピラマイシンである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、エニバルシマブ(enibarcimab)など抗アドレノメデュリン抗体である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、SY-005.spykeなどのアネキシンA5刺激剤である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、DC-402234などCOVID19レプリカーゼポリタンパク質1ab阻害剤である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、GBV-006などの宿主細胞因子モジュレータである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、プロトポルフィリンである。IX、第一スズ、SnPPプロトポルフィリン、及びベルテポルフィンである。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、RBT-9である。いくつかの実施形態では、抗ウイルス剤は、チモシンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イベルメクチンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピコルナウイルスの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒダントイン、塩酸グアニジン、L-ブチオニンスルホキシミン、Py-11、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピコルナウイルスポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ルピントリビルである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、マラリアの治療のための薬剤である。例えば、追加の治療薬は、ジヒドロアルトミシニンピペラキンのPyramaxである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、クロロキンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、アルテメテル、ルメファントリン、アトバコン、プログアニル、タフェノキン、ピロナリジン、アルテスネート、アルテニモール、ピペラキン、アルテスネート、アモジアキン、ピロナリジン、アルテスネート、ハロファントリン、硫酸キニン、メフロキン、ソリスロマイシン、ピリメタミン、MMV-390048、フェロキン、アルテフェノメルメシラート、ガナプラシド、DSM-265、シパルガミン、アルテミソン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IFX-1、FM-201、CYNK-001、DPP4-Fc、ランピルナーゼ、ナファモスタット、LB-2、AM-1、抗ビロポリン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エボラウイルスの治療のための薬剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444、MDT-637、BMS-433771、アミオダロン、ドロネダロン、ベラパミル、エボラ回復期血漿(Ebola Convalescent Plasma、ECP)、TKM-100201、BCX4430((2S,3S,4R,5R)-2-(4-アミノ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3,4-ジオール)、ファビピラビル(T-705又はアビガンとしても知られる)、T-705一リン酸、T-705二リン酸、T-705三リン酸、FGI-106(1-N,7-N-ビス[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3,9-ジメチルキノリノ[8,7-h]キノロン-1,7-ジアミン)、JK-05、TKM-エボラ、ZMapp、rNAPc2、VRC-EBOADC076-00-VP、OS-2966、MVA-BNフィロ、ブリンシドフォビル、Vaxartアデノウイルスベクター5ベースエボラワクチン、Ad26-ZEBOV、FiloVaxワクチン、GOVX-E301、GOVX-E302、エボラウイルス侵入阻害剤(NPC1阻害剤)、rVSV-EBOV、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ZMapp、mAB114、REGEN-EB3、及びそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCVの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCVポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ソホスブビル、AT-527、GS-6620、PSI-938、リバビリン、テゴブビル、ラダルブビル、MK-0608、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HCVプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、GS-9256、ベドロプレビル、ボキシラプレビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NS5A阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、レジパスビル、ベルパタスビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗HBV剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン、又はそれらの組み合わせである。追加の抗HBV剤の例としては、AIC-649、α-ヒドロキシトロポロン、アムドキソビル、アントロキノノール、β-ヒドロキシシトシンヌクレオシド、ARB-199、CCC-0975、ccc-R08、エルブシタビン、エゼチミブ、シクロスポリンA、ゲンチオピクリン(ゲンチオピクロシド)、HH-003、ヘパラチド、JNJ-56136379、CV-431、ニタゾキサニド、ビリナパント、NJK14047、NOV-205(モリキサン、BAM-205)、オリゴチド、ミボチレート、フェロン、GST-HG-131、レバミソール、カ・シュ・ニン(Ka Shu Ning)、アロフェロン、WS-007、Y-101(Ti Fen Tai)、rSIFN-co、PEG-IIFNm、KW-3、BP-Inter-014、オレアノール酸、HepB-nRNA、cTP-5(rTP-5)、HSK-II-2、HEISCO-106-1、HEISCO-106、Hepbarna、IBPB-006IA、Hepuyinfen、DasKloster 0014-01、ISA-204、Jiangantai(Ganxikang)、MIV-210、OB-AI-004、PF-06、ピクロシド、DasKloster-0039、ヘプランタイ、IMB-2613、TCM-800B、還元型グルタチオン、RO-6864018、RG-7834、QL-007ソホスブビル、レジパスビル、UB-551、及びZH-2N、及び米国特許出願公開第20150210682号(Roche)、同第2016/0122344号(Roche)、国際公開第2015173164号、同第2016023877号、米国特許出願公開第2015252057(A)号(Roche)、国際公開第16128335(A1)号(Roche)、同第16120186(A1)号(Roche)、米国特許出願公開第2016237090(A)号(Roche)、国際公開第16107833(A1)号(Roche)、同第16107832(A1)号(Roche)、米国特許出願公開第2016176899(A)号(Roche)、国際公開第16102438(A1)号(Roche)、同第16012470(A1)号(Roche)、米国特許出願公開第2016220586(A)号(Roche)、及び同第2015031687(A)号(Roche)に開示されている化合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HBVポリメラーゼ阻害剤である。HBV DNAポリメラーゼ阻害剤の例としては、アデホビル(HEPSERA(登録商標))、エムトリシタビン(EMTRIVA(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(VIREAD(登録商標))、テノホビルアラフェナミド、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジピボキシル、テノホビルジピボキシルフマル酸塩、テノホビルオクタデシルオキシエチルエステル、CMX-157、テノフォビルエクサリデックス、ビシホビル、エンテカビル(BARACLUDE(登録商標))、エンテカビルマレイン酸塩、テルビブジン(TYZEKA(登録商標))、フィロシロビル、プラデホビル、クレブジン、リバビリン、ラミブジン(EPIVIR-HBV(登録商標))、ホスファジド、ファムシクロビル、フソリン、メタカビル、SNC-019754、FMCA、AGX-1009、AR-II-04-26、HIP-1302、テノホビルジソプロキシルアスパラギン酸塩、テノホビルジソプロキシルアスパラギンオロト酸塩、及びHS-10234が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HBVカプシド阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの治療のための薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、侵入阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、HIV非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素の非ヌクレオシド又は非ヌクレオチド阻害剤、HIV逆転写酵素のヌクレオシド又はヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(若しくはアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟阻害剤、免疫モジュレータ、免疫療法剤、抗体-薬物コンジュゲート、遺伝子調整剤、遺伝子編集剤(CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENなど)、及び細胞療法(例えば、キメラ抗原受容体T細胞、CAR-T、及び操作されたT細胞受容体、TCR-T、自家T細胞療法、自家幹細胞療法)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、テルトモチドなどの免疫療法ペプチドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、モセジピモドなどのCCL26遺伝子阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、FT-516である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの複合薬、HIVを治療するための他の薬物、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(又はアロステリック)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟阻害剤、潜伏感染再活性剤、カプシド阻害剤、免疫に基づく療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、及び二重特異性抗体、及び「抗体様」治療タンパク質、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIV併用薬である。HIV併用薬の例としては、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);BIKTARVY(登録商標)ビクテグラビル、エムトリシタビン、及びテノホビルアラフェナミド);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩及びエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド及びエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、及びリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、及びエルビテグラビル);SYMTUZA(登録商標)(ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、及びコビシスタット);SYMFI(商標)(エファビレンツ、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩);CIMDU(商標)(ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩);テノホビル及びラミブジン;テノホビルアラフェナミド及びエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩及びエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、及びリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタット、及びエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジン及びラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩及びラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビル及びリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、及びラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、及びラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビル及びコビシスタット;アタザナビル硫酸塩及びコビシスタット;アタザナビル硫酸塩及びリトナビル;ダルナビル及びコビシスタット;ドルテグラビル及びリルピビリン;ドルテグラビル及びリルピビリンヒドロクロリド;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、及びラミブジン;ラミブジン、ネビラピン、及びジドブジン;ラルテグラビル及びラミブジン;ドラビリン、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシル;ダピビリン+レボノルゲストレル、ドルテグラビル+ラミブジン、ドルテグラビル+エムトリシタビン+テノホビルアラフェナミド、エルスルファビリン+エムトリシタビン+テノホビルジソプロキシル、ラミブジン+アバカビル+ジドブジン、ラミブジン+アバカビル、ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン、ロピナビル+リトナビル、ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン、ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン、テノホビル+ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩、ロピナビル、リトナビル、ジドブジン、及びラミブジンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVプロテアーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、コビシスタット、ASC-09、AEBL-2、MK-8718、GS-9500、GS-1156、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サキナビル、リトナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アンプレナビル、ロピナビル、アタザナビル、ホサンプレナビル、ダルナビル、チプラナビル、コビシスタットからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホサンプレナビル、ホサンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG-17、TMB-657(PPL-100)、T-169、BL-008、MK-8122、TMB-607、TMC-310911、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVインテグラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、アバカビル、ラミブジン、ビクテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビクテグラビル、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミン誘導体、チコリン酸、チコリン酸の誘導体、3,5-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェイン酸フェネチルエステル、カフェイン酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK-351、ビクテグラビル、AVX-15567、BMS-986197、カボテグラビル(長時間作用性注射)、ジケトキノリン4-1誘導体、インテグラーゼ-LEDGF阻害剤、ledgin、M-522、M-532、NSC-310217、NSC-371056、NSC-48240、NSC-642710、NSC-699171、NSC-699172、NSC-699173、NSC-699174、スチルベンジスルホン酸、T-169、VM-3500、カボテグラビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIV侵入阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エンフビルチド、マラビロク、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。HIV侵入阻害剤の更なる例としては、セニクリビロク、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4接着阻害剤、DS-003(BMS-599793)、gp120阻害剤、及びCXCR4阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。CCR5阻害剤の例としては、アプラビロック、ビクリビロク、マラビロク、セニクリビロク、レロンリマブ(PRO-140)、アダプタービル(RAP-101)、ニフェビロク(TD-0232)、抗GP120/CD4又はCCR5二重特異性抗体、B-07、MB-66、ポリペプチドC25P、TD-0680、及びvMIP(Haimipu)が挙げられる。CXCR4阻害剤の例としては、プレリキサフォル、ALT-1188、N15ペプチド、バリキサフォルタイド(balixafortide)、モチティクサフォルタイド(motixafortide)、及びvMIP(Haimipu)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIV非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、非環式ヌクレオシドホスホネート類似体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVカプシド阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの逆転写酵素のヌクレオシド又はヌクレオチド阻害剤である。例えば、追加の治療薬は、アデホビル、アデホビルジピボキシル、アズブジン、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)及びVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスチナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX-157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR-5753、テノホビルジソプロキシルオロト酸塩、フォジブジンチドキシル、イスラトラビル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、ロバホビルエタラフェナミド(GS-9131)、GS-9148、MK-8504、MK-8591、MK-858、VM-2500、KP-1461、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HIVの逆転写酵素の非ヌクレオシド又は非ヌクレオチド阻害剤である。例えば、追加の薬剤は、ダピビリン、デラビルジン、メシル酸デラビルジン、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、MK-8583、ネビラピン、リルピビリン、TMC-278LA、ACC-007、AIC-292、KM-023、PC-1005、エルスルファビリンリルプ(VM-1500)、それらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの例では、追加の治療薬は、DermaVirなどのHIVワクチンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、及びエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩及びエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド及びエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、及びリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、及びエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、及びラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、及びラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビル及びラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビル及びリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジン及びラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩及びラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、及びラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリンヒドロクロリド;アタザナビル硫酸塩及びコビシスタット;アタザナビル及びコビシスタット;ダルナビル及びコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩及びリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホサンプレナビル;ホサンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビル及びラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha-108(レセプトール);ラミブジン及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、及びテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、及びジドブジン;アバカビル;及びアバカビル硫酸塩から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コリスチン、バルビシン、イカチバント、ベポタスチン、エピルビシン、エポプロセトノール、バプレオチド、アプレピタント、カスポファンギン、ペルフェナジン、アタザナビル、エファビレンツ、リトナビル、アシクロビル、ガンシクロビル、ペンシクロビル、プルリフロキサシン、ビクテグラビル、ネルフィナビル、テゴブビ、ネルフィナビル、プラジカンテル、ピタバスタチン、ペランパネル、エスゾピクロン、及びゾピクロンからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、FP-1201などのCD73アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BHV-3500などのCGRP受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アリスポリビルなどのシトクロムP450 3A4阻害剤/ペプチジル-プロリルシス-トランスイソメラーゼA阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プロゲステロン-IBSAなどのプロゲステロン受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブレキサノロンなどのGAB A受容体モジュレータである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK、AGMX1、AT、ATK、BPK、IGHD3、IMD1、PSCTK1、XLA、NCBI遺伝子ID:695)の阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、(S)-6-アミノ-9-(1-(ブタ-2-イノイル)ピロリジン-3-イル)-7-(4-フェノキシフェニル)-7H-プリン-8(9H)-オン、アカラブルチニブ(ACP-196)、BGB-3111、CB988、HM71224、イブルチニブ(Imbruvica)、M-2951(エボブルチニブ)、M7583、チラブルチニブ(ONO-4059)、PRN-1008、スペブルチニブ(CC-292)、TAK-020、ベカブルチニブ、ARQ-531、SHR-1459、DTRMWXHS-12、TAS-5315、AZD6738、カルケンス、ダンバトリセン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チラブルチニブ、イブルチニブ、アカラブルチニブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チラブルチニブ、イブルチニブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チルホスチンA9(A9)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TEK受容体チロシンキナーゼ阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、マシチニブなどのチロシンキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、オパガニブなどのスフィンゴシンキナーゼ-2(sk2)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、フォスタマシチニブナトリウム水和物などのSykチロシンキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダルセトラピブなどのコレステロールエステル輸送タンパク質阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、パクリチニブなどのキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ベムセンチニブなどのAxlチロシンキナーゼ受容体阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、FYVEフィンガーホスホイノシチドキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プレキサセルチブなどのチェックポイントキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、KTH-222、ATI-450などのMAPキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シルミタセルチブなどのカゼインキナーゼII阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラドチニブなどのBcr-Ablチロシンキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イコサペント酸エチルなどのホスホリパーゼA2阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シロリムスなどのmTOR阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダクトリシブなどのpi3k/mTOR阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ガネテスピブ、ADX-1612などのHsp90阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ATR-002などのMEK阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エトポシドなどのトポイソメラーゼII阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、セリネクソール、ベルジネクソールなどのエキスポーチン1阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ステノパリブ(2X-121)などのPARP1/2とタンキラーゼ1/2の二重阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CYC-065、CYC-202、ファドラシクリブ、セリシクリブなどのサイクリン依存性キナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デシタビン、アザシチジン、DUR-928などのシトシンDNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、メトトレキサートなどのDHFR阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、Descartes-30などのデオキシリボヌクレアーゼ刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ランピルナーゼなどのリボヌクレアーゼ刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ゾタチフィンなどの真核生物開始因子4A1(eIF4A1)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TAK-981などの小さなユビキチン関連修飾因子阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、KPG-818などのユビキチンリガーゼモジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、7HP-349などのインテグリンアゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アパベタロンなどのBET阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CPI-0610、ABBV-744などのBRD4阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トルミフェンなどのER1阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、KRAS阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AMG-510、COTI-219、MRTX-1257、ARS-3248、ARS-853、WDB-178、BI-3406、BI-1701963、ARS-1620(G12C)、SML-8-73-1(G12C)、化合物3144(G12D)、Kobe0065/2602(Ras GTP)、RT11、KRpep-2(Ac-RRCPLYISYDPVCRR-NH2)、KRpep-2d(Ac-RRRRCPLYISYDPVCRRRR-NH2)を含む、MRTX-849(G12C)及びK-Ras(G12D)選択的阻害ペプチド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プロテアソーム阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イキサゾミブ、カルフィルゾミブ、マリゾミブ、ボルテゾミブ、ジスルフィラム+グルコン酸銅、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、カルフィルゾミブである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ワクチンである。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、DNAワクチン、RNAワクチン、生弱毒化ワクチン、不活化ワクチン(すなわち、不活化SARS-CoV-2ワクチン)、治療ワクチン、予防ワクチン、タンパク質ベースのワクチン、ウイルスベクターワクチン、細胞性ワクチン、樹状細胞ワクチン(すなわち、LV-SMENP-DC、LV-SMENP-DC、又はAV-COVID-19)、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、mRNA-1273、mRNA-1273.211、mRNA-1273.351、mRNA-1283、CVnCoV、DS-5670、SP-0254、ARCoV、Nanocovaxである。いくつかの実施形態では追加の治療薬は、INO-4800又はINO-4700である。いくつかの実施形態では、治療薬は、AG301-COVID19、bacTRL-スパイク、GX-19、AG-0301-COVID19、ZyCoC-D、GLS-5310、CORVaxなどのDNAワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、弱毒化生RSVワクチンMEDI-559、RSVに対するヒトモノクローナル抗体REGN2222、パリビズマブ、呼吸器合胞体ウイルス免疫グロブリン、静脈内[RSV-IGIV]、及びそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HBVワクチン、例えば、ペディアリクス、エンゲリックスーB、及びリコンビバックスHBである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、VZVワクチン、例えば、ゾスタビックス及びバリバックスである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HPVワクチン、例えば、子宮頸部、ガーダシル9、及びガーダシルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、インフルエンザウイルスワクチンである。例えば、(i)インフルエンザAの一価ワクチン(例えば、インフルエンザA[H5N1]ウイルス一価ワクチン及びインフルエンザA[H1N1]2009ウイルス一価ワクチン)、(ii)インフルエンザA及びBウイルス用の三価ワクチン(例えば、アフルリア、アグリフル、フルード、フルアリックス、フルブロック、フルセルバックス、フルラバル、フルビリン、及びフルゾン)、並びに(iii)インフルエンザA及びBウイルスの4価ワクチン(フルミスト、フルアリックス、フルゾン、及びフルラバル)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒトアデノウイルスワクチン(例えば、アデノウイルス4型及び7型ワクチン、生、経口)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ロタウイルスワクチン(例えば、ロタウイルス血清型G1、G3、G4、又はG9のためのロタリックス、及びロタウイルス血清型G1、G2、G3、又はG4のためのロタテック)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、A型肝炎ウイルスワクチン(例えば、Havrix及びVaqta)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ポリオウイルスワクチン(例えば、Kinrix、Quadracel、及びIpol)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、黄熱病ウイルスワクチン(例えば、YF-Vax)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、日本脳炎ウイルスワクチン(例えば、Ixiaro及びJE-Vax)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、麻疹ワクチン(例えば、M-M-RII及びProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、流行性耳下腺炎ワクチン(例えば、M-M-RII及びProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ルベラワクチン(例えば、M-M-RII及びProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、水痘ワクチン(例えば、ProQuad)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、狂犬病ワクチン(例えば、Imovax及びRabAvert)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、痘瘡ウイルス(天然痘)ワクチン(ACAM2000)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、E型肝炎ウイルス(HEV)ワクチン(例えば、HEV239)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、MERSワクチン(例えば、MVA-MERS-S、VTP-500)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BCGワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、組換えタンパク質サブユニットワクチン(例えば、ZF-2001)、EuCorVAc-19、GBP-510、Sinopharmaワクチン、SpyCatcherワクチン、SP-0253、VBI-2902、UB-612、MVC-COV1901である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、弱毒化細菌ワクチン(例えば、MV-130)である。いくつかの態様において、追加の治療薬は、組換え非複製ワクチン(例えば、JNJ784326735(Ad26 SARS-CoV-2))である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ポリ-TLRアゴニストポリ抗原性ワクチン(例えば、Mycobacterium w)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、QAZCOVID-INワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、GRAd-COV2ワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、EpiVacCoronaワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、2019-nCovワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、Gam-COVID-Vac(Ad26)、Gam-COVID-Vac(Ad5)、Gam-COVID-Vac(Ad26プライム-ブースト)、Sputnik-Lightベクターワクチン(rAd26)、Covex-19、NasoVAX、NDV-HXP-Sワクチン、AdCOVID、VSVベクターベースのワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TiterQuil-1055アジュバントワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LUNAR-COV19(ARCT-021)である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、TerraCoV2である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、COVID-19 S-Trimerである。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、TNX-1810、及び/又はTNX-1820、及び/又はTNX-1830である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、VaxiPatch COVID-19ワクチンである。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、VBI-2901である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、VLA-2001である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、exoVACC-SARS-CoV2である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、SCB-2019である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、MV-SARS-CoV-2である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、NVX-CoV2373、Matrix-M、及びNVX-CoV2373である。いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、BBV152A、B、C、PicoVacc、KBP-COVID-19、MF59アジュバントSARS-CoV-2 Sclamp、MVC-COV1901、SCB-2019(COVID-19 S-三量体+CpG1018+AS03)、TMV-083、V-591、VPM1002、V-SARS、AdCLD-Cov19、AKS-452、BVRS-GamVac、BVRS-GamVac-Combi、CIGB-2020、COVAC-2、FINLAY-FR-1、KD-414、S-268019、T-COVID、CDX-005、COH-04S1、ABNCoV2、ERUCOV-VAC、fakhravac、Kocak-19 inaktif adjuvanliCOVID-19ワクチン、NBP-2001、CoVepiT、VXA-CoV2-1、CoVac-1、AT-301、LNP-nCoVsaRNA、AdimrSC-2f、BBV-154、COVID-19 XWG-03、FINLAY-FR-2、MV-014-212、MVA-SARS-2-S、RAZI Cov Pars、SPFN_1B-06-PL、V-590、Ad5-Covid-S/N、CORALである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗体、例えばモノクローナル抗体である。例えば、追加の治療薬は、Regeneron抗体、Wuxi抗体、Vir Biotechnology抗体、SARS-CoV-2スパイクタンパク質を標的とする抗体、SARS-CoV-2を中和することができる抗体(SARS-CoV-2中和抗体)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される2019-nCovに対する抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗SARS CoV抗体CR-3022である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PD-1抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、REGN-COV2である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LY-CoV555である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗IL-6R mAbである。例えば、追加の治療薬は、TZLS-501又はシルツキシマブである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ACE2上の特異的部位を標的とする抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質(S-タンパク質)を標的とするポリペプチドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ウイルス抑制因子(VSF、HzVSFv13)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗体、例えばモノクローナル抗体である。例えば、追加の治療薬は、Regeneron抗体、Wuxi抗体、Vir Biotechnology抗体、SARS-CoV-2スパイクタンパク質を標的とする抗体、SARS-CoV-2を中和することができる抗体(SARS-CoV-2中和抗体)、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される2019-nCovに対する抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗SARS CoV抗体CR-3022である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、aPD-1抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗IL-6R mAbである。例えば、追加の治療薬は、TZLS-501又はシルツキシマブである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ACE2上の特異的部位を標的とする抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、SARS-CoV-2スパイクタンパク質(S-タンパク質)を標的とするポリペプチドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ウイルス抑制因子(VSF、HzVSFv13)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗CD147抗体である。例えば、追加の治療薬は、メプラズマブである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ホスホジエステラーゼ4型(PDE4)又はホスホジエステラーゼ5型(PDE5)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PDE5阻害剤であり、例えば、追加の治療薬は、シルデナフィルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PDE3/PDE4阻害剤であり、例えば、追加の治療薬は、ブリラシジン及びエンシフェントリンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NKGA2を標的とする薬剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チェックポイント阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、モナリズマブなどのNKG2 A B活性化NK受容体アンタゴニストである。いくつかの例では、追加の治療薬は、BPI-002などのCTLA-4チェックポイント阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CPI-006又はAK-119などのCD73アンタゴニストである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、組換えサイトカイン遺伝子由来タンパク質注射である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ST-266などの羊膜由来細胞サイトカイン溶液である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ポリメラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、DNAポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、シドフォビルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RNAポリメラーゼ阻害剤である。例えば、いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AT-527、リバビリン、ファビピラビル、ラミブジン、ガリデシビル、ピモジビル、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ロピナビル、リトナビル、インターフェロン-アルファ-2b、リトナビル、アルビドール、ヒドロキシクロロキン、ダルナビル及びコビシスタット、アビドールヒドロクロリド、オセルタミビル、リトナビル、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミドフマレート、バロキサビルマルボキシル、ルキソリチニブ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、βーカテニン阻害剤である。例えば、追加の治療薬はテトラドリンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トリプシン阻害剤であり、例えば、追加の治療薬は、ウリナスタチン(TAK-671)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ABBV-744、dBET6、MZ1、CPI-0610、サパニセルチブ、ラパマイシン、ゾタチフィン、ベルジネクソール、クロロキン、ダブラフェニブ、WDB002、サングリフェリンA、FK -506、ペボネジスタット、テルナチン4、4E2RCat、トミボセルチブ、PS3061、IHVR-19029、カプトプリル、リシノプリル、カモスタット、ナファモスタット、クロラムフェニコール、チゲサイクリン、リネゾリド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、JQ-1、RVX-208、シルミタセルチブ、TMCB、アピシジン、バルプロ酸、バフィロマイシンA1、E-52862、PD-144418、RS-PPCC、PD28、ハロペリドール、エンタカポン、インドメタシン、LTX-109、MAS-825、メトホルミン、メトホルミングリシン、MRG-001、メドレーゲン(Medregen)、MRx-0004、チメロサール、ポナチニブ、H-89、メリメポディブ、ミガラスタット、ミコフェノール酸、リバビリン、XL413、CCT365623、ミドスタウリン、ルキソリチニブ、ZINC1775962367、ZINC4326719、ZINC4511851、ZINC95559591、AC-55541、AZ8838、ダウノルビシン、GB110、S-ベラパミル、AZ3451、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チロロン、シクロスポリン、ロペラミド、メフロキン、アモジアキン、プロシラリジン、ジギトキシン、ジゴキシン、ヘキサクロロフェン、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート、サリノマイシン、ウアバイン、セファランチン、シクレソニド、オキシクロザニド、アニデュラファンギン、ギルテリチニブ、ベルバミン、テトランドリン、アベマシクリブ、イヴァカフトール、バゼドキシフェン、ニクロサミド、エルトロンボパグ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスメインプロテアーゼ3CLproを標的とする薬物(例えば、ロピナビル)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、パパイン様プロテアーゼPLproを標的とする薬物(例えば、ロピナビル)である。いくつかの例では、追加の治療薬は、ウイルス宿主細胞融合阻害剤として機能して、宿主細胞へのウイルス侵入を防止する薬物(例えば、アルビドール)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TMPRSS2阻害剤(例えば、カモスタットメシル酸塩)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LB1148、ウパモスタット、RHB-107、又はアルファ-1抗トリプシン、トラネキサム酸などのセリンプロテアーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、レプリカーゼポリタンパク質1a阻害剤/レプリカーゼポリタンパク質1 ab阻害剤/プロテアーゼ阻害剤/コロナウイルス3Cプロテアーゼ様阻害剤、例えばPF-07304814である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PF-07321332などのSARSコロナウイルス3Cプロテアーゼ様阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、DS-2319、リパーパスナファモスタットメシル酸塩(repurposed nafamostat mesylate)などのMAPキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ナファモスタットなどのセリンプロテアーゼ阻害剤/経膜セリンプロテアーゼ2阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、SLV-213などのシステインプロテアーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ベルゾセルチブなどのセリンスレオニンタンパク質キナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ロノデレスタットなどの好中球エラスターゼの阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、αーケトアミドである。
いくつかの例では、追加の治療薬は、ポリADP-リボースポリメラーゼ1(PARP1)阻害剤であり、例えば、追加の治療薬はCVL218である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、6’-フッ素化アリステマイシン類似体、アシクロビルフレキシマー類似体、ジスルフィラム、チオプリン類似体、ASC09F、CNM-AgZn-17、ゲニステイン、JAN-101、一酸化窒素(吸入)、一酸化窒素ベースの抗ウイルス製剤(経口)、RTD-1、PrEP-001、QBKPN、RUTI、GC376、GC813、フェニルイソセリン誘導体、ニューロイミダーゼ阻害剤類似体、ピリチオバック誘導体、バナニン及び5-ヒドロキシクロモン誘導体、SSYA10-001、グリフィスシン、HR2P-M1、HR2P-M2、P21S10、ジヒドロタンシノンE-64-C及びE-64-D、OC43-HR2P、MERS-5HB、229E-HR1P、229E-HR2P、レスベラトロール、1-チア-4-アザスピロ[4.5]デカン-3-オン誘導体、S-1226、塩酸ゲムシタビン、ロペラミド、組換えインターフェロン、シクロスポリンA、アリスポリビル、メシル酸イマチニブ、ダサチニブ、セルメチニブ、トラメチニブ、ラパマイシン、サラカチニブ、クロルプロマジン、トリフルプロマジン、フルフェナジン、チエチルペラジン、プロメタジン、シクロフィリン阻害剤、K11777、カモスタット、k22、テイコプラニン誘導体、ベンゾ複素環式アミン誘導体N30、ミコフェノール酸、シルベストロール、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗CD147抗体である。例えば、追加の治療薬は、メプラズマブである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスに結合する抗体、例えば、SARS又はMERSに結合する抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、2019-nCoVのウイルス抗体である。
いくつかの実施形態では、抗体は、ABBV-47D11である。いくつかの実施形態では、抗体は、COVI-GUARDである。いくつかの実施形態では、抗体は、C144-LS又はC135-LSである。いくつかの実施形態では、抗体は、DXP-604である。いくつかの実施形態では、抗体は、JMB-2002である。いくつかの実施形態では、抗体は、LY-CovMabである。いくつかの実施形態では、抗体は、LY-CoV555である。いくつかの実施形態では、抗体は、S309である。いくつかの実施形態では、抗体は、SAB-185である。いくつかの実施形態では、抗体は、SI-F019である。いくつかの実施形態では、抗体は、CB6である。いくつかの実施形態では、抗体は、COR-101である。いくつかの実施形態では、抗体は、STI-1499である。いくつかの実施形態では、抗体は、JS016である。いくつかの実施形態では、抗体は、VNARである。いくつかの実施形態では、抗原は、VIR-7832、及び/又はVIR-7831である。いくつかの実施形態では、抗体は、REGN-COV2(カシリビマブ+イムデビマブREGN10933+RGN10987)である。いくつかの実施形態では、抗体は、BAT2020、BAT2019である。いくつかの実施形態では、抗体は、47D11である。いくつかの実施形態では、抗体カクテルは、COVI-SHIELDである。いくつかの実施形態では、抗体は、BRII-196、BRII-198抗体である。いくつかの実施形態では、抗体は、ADG-20である。いくつかの実施形態では、抗体は、ABP-300である。いくつかの実施形態では、抗体は、BI-767551である。いくつかの実施形態では、抗体は、GSK-4182136である。いくつかの実施形態では、抗体は、AZD-7442である。いくつかの実施形態では、抗体は、レグダンビマブである。いくつかの実施形態では、抗体は、エテセビマブである。いくつかの実施形態では、抗体は、SAB-301である。いくつかの実施形態では、抗体は、AOD-01である。いくつかの実施形態では、抗体は、COVI-AMGである。いくつかの実施形態では、抗体は、MW-33である。いくつかの実施形態では、抗体は、DXP-593である。いくつかの実施形態では、抗体は、BSVEQAbである。いくつかの実施形態では、コロナウイルスは、抗SARS-CoV-2 IgYである。いくつかの実施形態では、抗体は、COVID-EIGである。いくつかの実施形態では、抗体は、CSL-760である。いくつかの実施形態では、抗体は、REGN-3048-3051である。いくつかの実施形態では、抗体は、ADM-03820である。いくつかの実施形態では、抗体は、HFB-30132Aである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トサトクスマブなどの抗溶血素α抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗LPS抗体IMM-124-Eである。いくつかの実施形態では、抗体は、INM-005、SCTA01、TY-027、XAV-19である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ステロイド、例えばコルチコステロイドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デキサメタゾンである。
本発明の組成物はまた、他の活性成分と組み合わせて使用される。2019-nCoVウイルス感染症の治療のために、好ましくは、他の活性治療薬は、コロナウイルス感染症、例えば2019-nCoVウイルス感染症に対して活性である。本発明の化合物及び組成物はまた、非経口流体(デキストロース生理食塩水及び乳酸リンゲル液を含む)及び栄養素、抗生物質(セフトリアキソン及びセフロキシムなどのメトロニダゾール、アムホテリシンB、アモキシシリン/クラブラン酸、トリメトプリム/スルファメトキサゾール、及びセファロスポリンの抗生物質、例えば、セフトリアキソン及びセフロキシムなど)及び/又は抗真菌予防薬、発熱及び鎮痛薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)及び/又は下痢止め薬、ビタミン及びミネラルサプリメント(ビタミンK及び硫酸亜鉛を含む)、抗炎症剤(イブプロフェン又はステロイドなど)、メチルプレドニゾロンなどのコルチコステロイド、免疫調節薬(例えば、インターフェロン)、2019-nCoVを標的とする他の小分子又は生物学的抗ウイルス剤(非限定的に、ロピナビル/リトナビル、EIDD-1931、ファビピラビル、リバビリン、中和抗体など)、ワクチン、鎮痛薬、並びに抗マラリア剤(アルテメテル及びアルテメテル-ルメファントリン併用療法を含む)、腸チフス(シプロフロキサシンなどのキノロン系抗生物質、アジスロマイシンなどのマクロライド系抗生物質、セフトリアキソンなどのセファロスポリン系抗生物質、若しくはアンピシリンなどのアミノペニシリン)、又は細菌性赤痢などの患者集団の他の一般的な疾患のための薬物を含む、2019-nCoVウイルス感染症を有する患者に提供される一般的なケアを伴う使用を意図している。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ジヒドロアルテミシニン/ピペラキンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、モルヌピラビルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AT-527である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PF-07321332である。いくつかの例では、追加の治療薬は、コルチコステロイドであり、例えば、追加の治療薬は、シクレソニドである。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、炎症促進性サイトカインの産生を阻害する、Panaphix(PAX-1)などの阻害剤と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、サイトカインストームなどの過剰な免疫応答を阻害するNCP-112などの阻害剤と組み合わせて使用される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗真菌剤、例えば、イトラコナゾール又は17-OH-イトラコナゾールである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、免疫モジュレータである。免疫系治療剤の例には、tlr1、tlr2、tlr3、tlr4、tlr5、tlr6、tlr7、tlr8、tlr9、tlr10、tlr11、tlr12、及びtlr13などのtoll様受容体モジュレータ;プログラム細胞死タンパク質1(Pd-1)モジュレータ;プログラム死リガンド1(Pd-L1)モジュレータ(すなわち、ニボルマブ);プログラム死-リガンド1(Pd-L1)モジュレータ(すなわち、カムレリズマブ、ペンブロリズマブ);IL-15モジュレータ、DermaVir;インターロイキン-7モジュレータ(すなわち、エフイネプタキンα、プラケニル(エフマロドコキン)、(CYT-107);プロロイキン(アルデスロイキン、IL-2);インターフェロンα;インターフェロンα-2b;インターフェロンα-n3;PEG化インターフェロンα;インターフェロンγ;ヒドロキシ尿素;ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil、MPA)及びそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil、MMF);リバビリン;ポリマーポリエチレンイミン(polymer polyethyleneimine、PEI);gepon;IL-12;WF-10;VGV-1;MOR-22;BMS-936559;CYT-107、インターロイキン-15/Fc融合タンパク質、AM-0015、ALT-803、NIZ-985、NKTR-255、NKTR-262、NKTR-214、ノルムフェロン、ペグインターフェロンα-2a、ペグインターフェロンα-2b、ペグインターフェロンλ-1a、組換えインターロイキン-15、Xmab-24306、RPI-MN、STINGモジュレータ、RIG-Iモジュレータ、NOD2モジュレータ、SB-9200、及びIR-103が挙げられる。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、フィンゴリモド、レフルノミド、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サリドマイドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CD24Fcである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アナキンラ、アステゴリマブ(MSTT1041A、RG-6149)、UTTR1147AなどのI型IL-1受容体アンタゴニストである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アンプリゲンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、レフィトリモドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ガムネックスである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、フォラルマブなどのCD3アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、SFX-01などのKEAP1モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BGP-15などのPARP阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、オクタガムである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RPH-104である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、カナキヌマブである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダクスジリマブなどの白血球Ig様受容体A4モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PL-8177などのメラノコルチンMC1受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、MEDI3506などのIL-33リガンド阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、メポリズマブなどのIL-5受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アピリモド、アピリモドジメシレートなどのIL-12/IL23阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、N-803などのIL-15受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、タデキニグαなどのIL-18リガンド阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エフマロドコキンα、F-652などのIL-22アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エマパルマブなどのインターフェロンガンマリガンド阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IL-6阻害剤、例えば、トシリズマブ、サリルマブ、オロキズマブ、シルクマブ、クラザキズマブ、レビリマブ、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トシリズマブバイオシミラー(例えば、CMAB-806)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アポリポタンパク質Bモジュレータ/IL-6受容体アンタゴニスト/血清アミロイドAタンパク質モジュレータ/トランスサイレチンモジュレータである。例えば、追加の治療薬はアミロ-5MERである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、メラノコルチンMC1/MC3受容体アゴニストである。例えば、追加の治療薬はAP-1189である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NLRP3インフラマソーム阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダパンストリル、DFV-890である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ阻害剤である。例えば、追加の治療薬はenamptcumabである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ジペプチダーゼ1(DPEP-1)阻害剤である。例えば、追加の治療薬は、Metablok(LSALTペプチド)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗TNF阻害剤である。例えば、追加の治療薬は、アダリムマブ、エタネルセプト、ゴリムマブ、インフリキシマブ、又はそれらの組み合わせである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、JAK阻害剤であり、例えば、追加の治療薬は、バリシチニブ、フィルゴチニブ、オルミエント、TD-0903、又はそれらの組み合わせである。いくつかの例では、追加の治療薬はジャクチニブである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、炎症阻害剤、例えばピルフェニドン又はLYT-100である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ドシパルスタットナトリウム、エイコサペンタエン酸、ジドデシルメトトレキサート、ラベキシモド、EG-009などの抗炎症剤である。
いくつかの実施形態では、追加の薬剤は、ナンギボチドなどの敗血症性ショックの治療に使用される、TREM受容体1アンタゴニストである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、MLN-3897などのようにCCR1アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、NGM-621、AMY-101などの補体C3阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RLS-0071などの補体C1sサブコンポーネント阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ARGX-117などの補体因子C2モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ベラペクチンなどのガレクチン-3阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トリデカピキサチモドナトリウム(tridecasodium pixatimod)などのヘパラナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ナルソプリマブなどの抗MASP2抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダントロレンナトリウムなどのカルシウムチャネルモジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ソルナチドなどのカルシウムチャネル刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ウシアルカリホスファターゼなどのアルカリホスファターゼ刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ACH-0144471などの補体因子D阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LY-686017などのようにNK1アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ララゾチド酢酸塩などのゾヌリン阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アンピオンなどのアリール炭化水素受容体アゴニスト/幹細胞抗原-1阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ノマコパンなどの二重補体C5因子/ロイコトリエンBLT受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アバソパセムマンガンなどのスーパーオキシドジスムターゼ刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ナルトレキソンなどのオピオイド受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、メテンケファリンなどのオピオイド受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ルシナクタントなどのBMP10/BMP15遺伝子阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ゲルソリンなどのアクチンアンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アスネルセプトなどのCD95アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、クエトモリマブなどのフラクタルカインリガンド(CX3CL1)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、グレンゾシマブなどの血小板糖タンパク質VI(GPVI)I阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、OP-101などのようにIKKβ及びNFκβを標的とする。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒドロコルチゾン、デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンなどのグルココルチコイド受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デューピルフェニドンなどのPDGF受容体アンタゴニスト/TGFβ受容体アンタゴニスト/p38 MAPキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アサピプラントなどのPGD2アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ソンリクロマノール塩酸塩などのプロスタグランジンEシンターゼ-1阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、テンポールなどのスーパーオキシドディスムターゼモジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、REVTx-99などのTLR-4アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、VB-201などのTLR-2/TLR-4アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、M-5049などのTLR-7/TLR-8アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、タクロリムス、BXT-10、イブジラスト、FP-025、アプレミラスト、アバタセプト、クリザンリズマブ、イトリズマブ、バルドキソロンメチル、M-5049などの免疫抑制剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、DNL-758などのRIP-1キナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BMS-986253(HuMax-IL8)、DF-1681(レパリキシン)などのIL-8受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IC-14、アチブクリマブ(atibuclimab)などのCD14阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CRV-431などのシクロフィリンA阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブレキナル、PCT-299、ASLAN-003などのジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ(DHODH)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、HY-209などのGタンパク質共役胆汁酸受容体1アゴニスト(GPCR19)アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IT-139などのGrp78カルシウム結合タンパク質阻害剤/Jun N末端キナーゼ阻害剤/トランスフェリンモジュレータ/p38 MAPキナーゼモジュレタである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CKD-506などのヒストン脱アセチル化酵素-6(HDAC-6)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トリミドンなどのLynチロシンキナーゼ刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AV-001などのTekチロシンキナーゼ受容体刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PLN-74809などのインテグリンα-V/β-1及びα-V/β-6アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PF-06650833などのIRAK-4タンパク質キナーゼ阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、IONIS-PKK-LRxなどのカリクレイン阻害剤/KLKB1遺伝子阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アルベレスタット、ロノデレスタットアセテートなどの好中球エラスターゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ENA-001などのMaxi-Kカリウムチャネル阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、GLS-1027などの核因子κB阻害剤/p38 MAPキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、timbetasin又はリポソームクルクミンなどの核因子κB阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RT-1840、ニンテダニブ、GB-0139、ニンテダニブ、パムレブルマブなどの抗線維症である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、SNV-003(ANG-3777)などの肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor、HGF)模倣物である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、A3アデノシン受容体(A3 adenosine receptor、A3AR)アンタゴニストであり、例えば、追加の治療薬は、ピクリデノソンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、二次細菌性肺炎のための抗生物質である。例えば、追加の治療薬は、マクロライド抗生物質(例えば、アジロマイシン、クラリスロマイシン、及びmycoplasma pneumoniae)、フルオロキノロン(例えば、シプロフロキサシン、ベシフロキサシン、及びレボフロキサシン)、テトラサイクリン(例えばドキシサイクリン及びテトラサイクリン)、又はそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、抗生物質は、XEL 1004である。いくつかの実施形態では、抗生物質は、エラバサイクリンである。
いくつかの態様において、追加の治療薬は、RECCE-327などの殺菌性透過性タンパク質阻害剤/外膜タンパク質阻害剤である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、肺炎標準治療と組み合わせて使用される(例えば、Pediatric Community Pneumonia Guidelines,CID 2011:53(1 October)を参照されたい)。肺炎の治療は、概して、感染を治癒し、合併症を防止することを伴う。特定の治療は、肺炎の種類及び重症度、年齢、及び個体の全体的な健康を含むいくつかの因子に依存する。この選択肢には、(i)抗生物質、(ii)鎮咳薬、及び(iii)解熱剤/鎮痛剤(例えば、アスピリン、イブプロフェン(Advil、Motrin IB、その他)、及びアセトアミノフェン(タイレノール、その他))が含まれる。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブロムヘキシン鎮咳薬である。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、治癒したCOVID-19患者由来の免疫グロブリンと組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、血漿輸血と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、幹細胞と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、血漿由来抗SARS-CoV-2 IgGと組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、TAK-888、NP-028(抗SARS-CoV-2ポリクローナル高力価免疫グロブリン(H-IG))又はGC-5131Aと組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、COVID-19回復期血漿又は免疫グロブリンと組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、幹細胞と組み合わせて使用される。例えば、いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物は、AdMSC、ADR-001、アロ-hMSC、CAP-1002、hCT-MSC、HB-adMSC、itMSC、MultiStem、Pluristem、Remestemcel-L(間葉系幹細胞)、NurOwn(登録商標)、Rexlemestrocel-L、UCMSC、又はACT-20と組み合わせて使用される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TLRアゴニストである。TLRアゴニストの例としては、ベサトリモド(GS-9620)、GS-986、IR-103、レフィトリモド、チルソトリモド、リンタトリモド、DSP-0509、AL-034、G-100、MT-2766、コビトリモド、AST-008、モトリモド、GSK-1795091、GSK-2245035、VTX-1463、GS-9688、LHC-165、BDB-001、RG-7854、テルラトリモド、RO-7020531が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PUL-042である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AVM-0703、ボルテゾミド、フルラゼパム、ポナチニブ、ソラフェニブ、パラメタゾン、クロコルトロン、フルクロキサシリン、セルチンドール、クリビジピン、アトルバスタチン、トリモジュリン、ロスバスタチン、シノラゼパム、クロファジミン、ホスアプレピタント、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、カリマイシン、スラミン、トリアザビリン、ジピリダモール、ベバシズマブ、メプラズマブ、GD31(リゾビウム)、NLRPインフラマソーム阻害剤、又はα-ケトアミンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、組換えヒトアンジオテンシン変換酵素2(recombinant human angiotensin-converting enzyme 2、rhACE2)である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ウイルスマクロファージ炎症性タンパク質(viral macrophage inflammatory protein、vMIP)である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、組換えヒトアンジオテンシン変換酵素2(rhACE2)、例えば、アルナセダーセα(alunacedase alfa)(APN-01)、HLX-71である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アンジオテンシンII受容体アゴニストである。いくつかの例では、追加の治療薬は、AT2の部分アゴニスト又はAT1の部分アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、L-163491である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、バルサルタン、ロサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、オルメサルタンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、VP-01、TXA-127である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、テルミサルタンである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラミプリル、カプトプリル、エナラプリル、リソプリルなどのACE阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TRV-027などのアンジオテンシンII AT-1受容体アンタゴニスト/β-アレスチン刺激剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、MP-0420などのACE2阻害剤/COVID19スパイク糖タンパク質阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エムリカサンなどのカスパーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ADX-629などのアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、RP-7214などのジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、リパーパスレフルノミド(repurposed leflunomide)などのタンパク質チロシンキナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AT-001などのアルドースレダクターゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、血小板阻害剤である。例えば、追加の治療薬はジピリダモールである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヘパリン(ヘパリン及び低分子量ヘパリン)、アスピリン、アピキサバン、ダビガトラン、エドキサバン、アルガトロバン、エノキサパリン、フォンダパリヌクスなどの抗凝固剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、AB-201などの組織因子阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ガラダクマブなどの第XIIa因子アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、EP-7041などの第XIa因子アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラズプロタフィブなどのVE-PTP阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PB-1046などのVIP2受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デフィブロチド、リバロキサバン、アルテプラーゼ、チロフィバン、クロピドグレル、プラスグレル、ベミパリン、ビバリルジン、スロデキシド、トラネキサム酸、テネクテプラーゼなどの抗血栓症薬である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イロプロスト、ベンタプロスト、バゼゲパント、アンジオテンシン1~7、アンブリセンタン、NORS、ペントキシフィリン、プロプラノロール、RESP301、亜硝酸ナトリウム、TRV-027などの血管拡張剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラナデルマブなどの血液凝固モジュレータである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、スピロノラクトンなどのアルドステロンアンタゴニストなどの利尿剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トランス-クロセチン酸ナトリウムなどの抗低酸素薬である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、MK-5475である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デシデュスタット、バダデュスタットなどの低酸素誘導因子(HF)プロリルヒドロキシラーゼ-2(PHD-2)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アリスキレンなどのレニン阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ニフェジピンなどのカルシウムチャネル阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デスフェラル、デフェリプロン、デフェロキサミンなどのキレート剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、イソトレチノイン又はフェンレニドなどのレチノイン酸受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、トラニューロシン(Nanomedivir)などのAMPA受容体モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LL-37iなどのヒト抗微生物ペプチドである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、EDP-1815、KB-109などのマイクロバイオームモジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、タモキシフェンなどのエストロゲン受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エステトロールなどのエストロゲン受容体モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビカルタミド、エンザルタミド、プロキサルトアミドなどのアンドロゲン受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デガレリックスなどのGNRH受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、デュタステリドなどの性ホルモンモジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ソベチロムなどの甲状腺ホルモンモジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BLD-2660などのカルペン阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ギムシルマブ、レンジルマブ、ナミルマブ、TJM2、オチリマブ、プロンマルリマブ(plonmarlimab)などのGM-CSFリガンド阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、マブリリムマブなどのGM-CSF受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サルグラモスチムなどのGM-CSF受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プラゾシンなどのアルファ1アドレナリン受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ATYR-1923などのニューロピリン2阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CM-4620などの活性化カルシウム(CRAC)チャネル阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、クロフェレマーなどのカルシウム活性化クロライドチャネル(CACC)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BIO101などのがん原遺伝子Masアゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サキサグリプチン、シタグリプチン、アログリプチン、リナグリプチンなどのDPP4阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ダパグリフロジンプロパンジオールなどのグルコース共輸送体タイプ2(SGLT-2)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、KAND-567などのフラクタルカイン受容体阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アルファ2受容体アゴニストである。例えば、追加の治療薬は、デクスメデトミジンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、mCBM40(多価炭水化物結合モジュールファミリー40ドメイン)生成物であり、例えば、追加の治療薬は、ニューミフィルである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エバスチン、トラニラストなどのヒスタミンH1受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ファモチジンなどのヒスタミンH2受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、クロロペラスチン又はクレマスチンなどの抗ヒスタミンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アビプタジルなどの血管作動性腸管ペプチド受容体1アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、FX-06などの呼吸促迫症候群(ARDS)を治療する薬物である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、BIO-11006である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ピルビン酸ナトリウムである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LEAF-4L6715、LEAF-4L7520である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アルミトリンなどの呼吸器刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブレンソカチブ又はフォーモテロールなどの気管支拡張剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、サルメテロールなどのβ2アドレナリン受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アストドリマーなどのヒアルロニダーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CERC-002などの抗LIGHT抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CM-4620-IEなどのCRAC(カルシウム放出活性化カルシウム)チャネル阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、EB-05、NI-0101、又はE-5564などのTLR4阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、GNR-039などのデオキシリボヌクレアーゼI刺激剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エフロルニチンなどのオルニチンデカルボキシラーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物は、呼吸器特異的低分子干渉RNA療法と組み合わせて使用される。いくつかの実施形態では、これらの療法は、ネブライザーによって送達される。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ビメンチンモジュレータである。例えば、追加の治療薬は、プリツムマブ、hzVSF-v13である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ベンゾプルプリンB、C-467929、C-473872、AB001、NSC-306711、及びN-65828などのNsp15(非構造タンパク質15)のモジュレータである。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、オキシピリノール(XRx-101)などの、キサンチン脱水素酵素阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ブシラミン、Xrx-101などの、キサンチンオキシダーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、VBY-825、ONO-5334などのカテプシン阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、形質転換増殖因子ベータ(TGF-β)阻害剤である。例えば、追加の治療薬はOT-101である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、N-メチル-D-アスパラギン酸塩(NMDA)受容体アンタゴニストである。例えば、追加の治療薬はイフェンプロジル、トランスクロセチンである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、グリコーゲン分解阻害剤である。例えば、追加の治療薬はWP-1122である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、モンテルカストなどのロイコトリエンD4アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エブセレンなどのロイコトリエンBLT受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、VERU-111、コルヒチンなどのチューブリン阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ミグルスタットなどのグルコシルセラミドシンターゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PB125などのNrf2活性化剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ABX464などのRevタンパク質モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、iCP-NI(CV-15)などの核内移行阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、PPP003などのカンナビノイドCB2受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LSALTペプチドなどのデヒドロペプチダーゼ-1モジュレータである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、セレコキシブ、ナプロキセン、アスピリン/ジピリダモールなどのシクロオキシゲナーゼ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CAL02などの抗毒素である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、GLS-1200などの一酸化窒素刺激剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、CB-5064などのアペリン受容体アゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ラブリズマブなどの補体阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アブドラリマブアキサチリマブなどのコロニー刺激因子1受容体(CSF1R)阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エクリズマブ、ジルコプランなどの補体C5因子阻害剤であり、BDB-001、IFX-1、アドバルリマブなどの補体C5a因子阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コネスタットなどの補体C1s阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、APL-9、AMY-101などのC3阻害剤であるいくつかの実施形態では、追加の治療薬は、アドボラリマブ又はビロベリマブなどの抗C5aR抗体である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、プリチデプシンなどの抗伸長因子1アルファ2阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、LY-3127804などのアンジオポエチンリガンド-2阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、バフィデムスタットなどのリジン特異的ヒストン脱メチル化酵素1阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、STC-3141などのヒストン阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒアルロン酸阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、クロルプロマジンなどのドーパミンD2受容体アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、オメプラゾールなどのプロトンポンプ阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、エポプロステノールなどのPGI2アンタゴニストである。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、TM-5614などのプラスミノーゲン活性化因子1阻害剤である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、テラセベックなどのユビキノールシトクロムCレダクターゼ14kDa阻害剤である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、抗ビロポリン治療薬である。例えば、追加の治療薬は、BIT-314又はBIT-225である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、コロナウイルスEタンパク質阻害剤である。例えば、追加の治療薬はBIT-009である。追加の治療薬の更なる例としては、国際公開第2004/112687号、同第2006/135978号、同第2018/145148号、及び同第2009/018609号に記載されているものが挙げられる。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、同種ナチュラルキラー細胞、抗原提示細胞(APC)、インバリアントナチュラルキラーT(iNKT)細胞、人工多能性幹細胞(iPSC)、同種T細胞、自家脂肪由来間葉系幹細胞、同種骨髄由来間葉系幹細胞、同種間葉系血管芽細胞由来間葉系幹細胞、制御性T細胞(Treg)、樹状細胞などの細胞療法である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、SARS-CoV-2特異的細胞傷害性Tリンパ球である。いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、agenT-797、Allocetra、ALVR-109、BM-Allo.MSC、BM-Allo-MSC、CAStem、Cellgram-AKI、CK-0802、CL-2020、IL-15-NK細胞、NKG2DCAR-NK細胞、ACE2 CAR-NK細胞、DWP-710、部分HLA適合ウイルス特異的T細胞(VST)、FT-516、RAPA-501、SARS-CoV-2特異的T細胞、HLCM-051、ExoFlo、HCR-040、it-hMSC、KI-MSC-PL-205、ORBCEL-C、病原特異的aAPC、ProTrans、SBI-101、StemVacs、STI-8282、taniraleucel、UMSC-01である。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ABBV-744、dBET6、MZ1、CPI-0610、サパニセルチブ、ラパマイシン、ゾタチフィン、ベルジネクソール、クロロキン、ダブラフェニブ、WDB002、サングリフェリンA、FK-506、ペボネジスタット、テルナチン4、4E2RCat、トミボセルチブ、PS3061、IHVR-19029、XC-7、長時間作用型注射用イベルメクチン、カプトプリル、リシノプリル、カモスタット、クロラムフェニコール、チゲサイクリン、リネゾリド、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、チロロン、カンナビジオール、シクロスポリン、ロペラミド、メフロキン、アモジアキン、プロシラリジン、ジギトキシン、ジゴキシン、ヘキサクロロフェン、ヒドロキシプロゲステロンカプロエート、サリノマイシン、ウアバイン、セファランチン、シクレソニド、オキシクロザニド、アニデュラファンギン、ギルテリチニブ、ベルバミン、テトランドリン、アベマシクリブ、イヴァカフトール、バゼドキシフェン、ニクロサミド、エルトロンボパグ、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、追加の治療薬は、ヒドロキシクロロキン、クロロキン、アルテメテル、ルメファントリン、アトバコン、プログアニル、タフェノキン、ピロナリジン、アルテスネート、アルテニモール、ピペラキン、アルテスネート、アモジアキン、ピロナリジン、アルテスネート、ハロファントリン、硫酸キニン、メフロキン、ソリスロマイシン、ピリメタミン、MMV-390048、フェロキン、アルテフェノメルメシラート、ガナプラシド、DSM-265、ISPM-19、シパルガミン、アルテミソン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
また、患者への同時又は逐次的投与のために、本開示の任意の化合物を1つ以上の追加の活性治療薬と単一剤形で組み合わせることも可能である。併用療法は、同時又は逐次的レジメンとして投与され得る。連続的に投与される場合、組み合わせは、2回以上の投与で投与されてもよい。
本開示の化合物と1つ以上の他の活性治療薬との共投与は、概して、治療有効量の本開示の化合物と1つ以上の他の活性治療薬が両方とも患者の体内に存在するような、本開示の化合物と1つ以上の他の活性治療薬との同時投与又は逐次的投与を指す。
共投与は、1つ以上の他の活性治療薬の単位投与量の投与前又は投与後の本発明の化合物の単位投与量の投与、例えば、1つ以上の他の活性治療薬の投与の数秒、数分、又は数時間以内の、本発明の化合物の投与を含む。例えば、単位用量の本開示の化合物を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、単位用量の1つ以上の他の活性治療薬を投与することができる。代替的に、単位用量の1つ以上の他の治療薬を最初に投与し、続いて数秒又は数分以内に、単位用量の本開示の化合物を投与することができる。場合によっては、本開示の化合物の単位用量を最初に投与し、続いて数時間(例えば、1~12時間)後に、1つ以上の他の活性治療薬の単位用量を投与することが望ましくあり得る。他の実施形態では、1つ以上の他の活性治療薬の単位用量を最初に投与し、続いて、数時間(例えば、1~12時間)後に、本開示の化合物の単位用量を投与することが望ましくあり得る。
併用療法は、「相乗効果」及び「相乗的」、すなわち、一緒に使用される活性成分が、化合物を別々に使用することから生じる効果の合計よりも大きい場合に達成される効果を提供することができる。活性成分が、(1)共製剤化され、組み合わされた製剤で同時に投与又は送達されるか、(2)別個の製剤として交互又は並列に送達されるか、又は(3)いくつかの他のレジメンによる場合、相乗効果が達成され得る。交互療法で送達される場合、化合物が逐次的に、例えば、別々の錠剤、丸剤、カプセル、又は別々の注射器における異なる注射によって投与又は送達される場合、相乗効果が達成され得る。概して、交互療法の間、各活性成分の有効投薬量は、逐次的に、すなわち連続的に投与されるが、併用療法では、2つ以上の活性成分の有効投薬量が一緒に投与される。相乗的な抗ウイルス効果は、組み合わせの個々の化合物の予測される純粋な相加効果よりも大きい抗ウイルス効果を示す。
1.ニューモウイルス科の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。ニューモウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、ニューモウイルス科ウイルス感染症、特に呼吸器合胞体ウイルス感染症及び/又はメタニューモウイルス感染症に対して活性である。RSVに対するこれらの他の活性治療薬の非限定的な例は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444(RSV604としても知られる)、MDT-637、BMS-433771、ALN-RSV0、ALX-0171、及びそれらの混合物である。呼吸器合胞体ウイルス感染症に対して活性な他の活性治療薬の他の非限定的な例としては、AK-0529などの呼吸器合胞体ウイルスタンパク質F阻害剤;RV-521、ALX-0171、JNJ-53718678、BTA-585、及びプレサトビル;ルミシタビン及びALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤;抗Gタンパク質mAbなどの抗RSV Gタンパク質抗体;ニタゾキサニドなどのウイルス複製阻害剤が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、MVA-BN RSV、RSV-F、MEDI-8897、JNJ-64400141、DPX-RSV、SynGEM、GSK-3389245A、GSK-300389-1A、RSV-MEDI δM2-2ワクチン、VRC-RSVRGP084-00VP、Ad35-RSV-FA2、Ad26-RSV-FA2、及びRSV融合糖タンパク質サブユニットワクチンを含むがこれらに限定されない、RSVの治療又は予防のためのワクチンであり得る。
メタニューモウイルス感染症に対して活性な他の活性治療薬の非限定的な例としては、DAS-181などのシアリダーゼモジュレータ;ALS-8112などのRNAポリメラーゼ阻害剤;及びEV-046113などのメタニューモウイルス感染症の治療のための抗体が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、mRNA-1653及びrHMPV-Paワクチンを含むがこれらに限定されないメタニューモウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
2.Picornaviridaeの治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症、特にエンテロウイルス感染症に対して活性である。これらの他の活性治療薬の非限定的な例は、カプシド結合阻害剤、例えば、プレコナリル、BTA-798(バペンダビル)、並びにWuら(米国特許第7,078,403号)及びWatson(米国特許第7,166,604号)によって開示される他の化合物;DAS-181などの融合シアリダーゼタンパク質;VVX-003及びAZN-001などのカプシドタンパク質VP1阻害剤;CW-33などのウイルスプロテアーゼ阻害剤;GSK-480及びGSK-533などのホスファチジルイノシトール4キナーゼβ阻害剤;抗EV71抗体である。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、EV71ワクチン、TAK-021、及びEV-D68アデノベクターベースのワクチンを含むがこれらに限定されない、ピコルナウイルス科ウイルス感染症の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
3.呼吸器感染症のための併用療法
ニューモウイルス科ウイルス及びピコルナウイルス科ウイルスの感染症の多くは、呼吸器感染症である。したがって、呼吸器症状及び感染症の後遺症を治療するために使用される追加の活性治療薬は、本明細書で提供される化合物と組み合わせて使用され得る。追加の薬剤は、好ましくは、経口投与されるか、又は直接吸入によって投与される。例えば、ウイルス性呼吸器感染症の治療のために本明細書に提供される化合物と組み合わせる、他の好ましい追加の治療薬としては、気管支拡張薬及びコルチコステロイドが挙げられるが、これらに限定されない。
糖質コルチコイド
1950年に喘息療法として最初に導入された糖質コルチコイド(Carryer,Journal of Allergy,21,282-287,1950)は、依然としてこの疾患に対して最も強力で一貫した効果的な療法であるが、それらの作用機序はまだ完全には理解されていない(Morris,J.Allergy Clin.Immunol.,75(1 Pt)1-13,1985)。残念ながら、経口糖質コルチコイド療法は、体幹肥満、高血圧、緑内障、グルコース不耐性、白内障形成の加速、骨ミネラル損失、及び心理的効果などの重大な望ましくない副作用と関連しており、それらの全ては、長期治療薬としての使用を制限する(Goodman and Gilman,10th edition,2001)。全身的な副作用に対する解決策は、ステロイド薬を炎症の部位に直接送達することである。経口ステロイドの重度の悪影響を軽減するために、吸入コルチコステロイド(inhaled corticosteroid、ICS)が開発されている。本明細書に提供される化合物と組み合わせて使用され得るコルチコステロイドの非限定的な例は、デキサメタゾン、リン酸デキサメタゾンナトリウム、フルオロメトロン、酢酸フルオロメトロン、ロテプレドノール、エタボン酸ロテプレドノール、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、フルドロコルチゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(beclomethasone diproprionate)、メチルプレドニゾロン、フルオシノロン、フルオシノロンアセトニド、フルニソリド、フルオコルチン-21-ブチレート、フルメタゾン、ピバル酸フルメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸ハロベタゾール、フロ酸モメタゾン、フルチカゾン、AZD-7594、シクレソニド、又はその薬学的に許容される塩である。
抗炎症剤
抗炎症カスケード機序を通じて作用する他の抗炎症剤もまた、ウイルス性呼吸器感染症の治療のために本明細書に提供される化合物と組み合わせる追加の治療薬として有用である。ホスホジエステラーゼ阻害剤(例えば、PDE-4、PDE-5、若しくはPDE-7特異的)、転写因子阻害剤(例えば、IKK阻害を通じてNFκBを遮断する)、又はキナーゼ阻害剤(例えば、P38 MAP、JNK、PI3K、EGFR、若しくはSyk)などの「抗炎症性シグナル伝達モジュレータ」(本明細書ではAISTMと称される)を適用することは、これらの小分子が限られた数の一般的な細胞内経路、すなわち抗炎症性治療介入の重要な点であるシグナル伝達経路を標的とするため、炎症を停止させるための論理的なアプローチである(P.J.Barnes,2006によるレビューを参照されたい)。これらの非限定的な追加の治療薬としては、5-(2,4-ジフルオロ-フェノキシ)-1-イソブチル-1H-インダゾール-6-カルボン酸(2-ジメチルアミノ-エチル)-アミド(P38 Mapキナーゼ阻害剤ARRY-797);3-シクロプロピルメトキシ-N-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-4-ジフルオロメトキシ-ベンズアミド(PDE-4阻害剤Roflumilast);4-[2-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシフェニル)-2-フェニル-エチル]-ピリジン(PDE-4阻害剤CDP-840);N-(3,5-ジクロロ-4-ピリジニル)-4-(ジフルオロメトキシ)-8-[(メチルスルホニル)アミノ]-1-ジベンゾフランカルボキサミド(PDE-4阻害剤Oglemilast);N-(3,5-ジクロロ-ピリジン-4-イル)-2-[1-(4-フルオロベンジル)-5-ヒドロキシ-1H-インドール-3-イル]-2-オキソ-アセトアミド(PDE-4阻害剤AWD 12-281);8-メトキシ-2-トリフルオロメチル-キノリン-5-カルボン酸(3,5-ジクロロ-1-オキシ-ピリジン-4-イル)-アミド(PDE-4阻害剤Sch 351591);4-[5-(4-フルオロフェニル)-2-(4-メタンスルフィニル-フェニル)-1H-イミダゾール-4-イル]-ピリジン(P38阻害剤SB-203850);4-[4-(4-フルオロ-フェニル)-1-(3-フェニル-プロピル)-5-ピリジン-4-イル-1H-イミダゾール-2-イル]-ブタ-3-イン-1-オール(P38阻害剤RWJ-67657);4-シアノ-4-(3-シクロペンチルオキシ-4-メトキシ-フェニル)-シクロヘキサンカルボン酸2-ジエチルアミノ-エチルエステル(シロミラスト、PDE-4阻害剤の2-ジエチル-エチルエステルプロドラッグ);(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-[7-メトキシ-6-(3-モルホリン-4-イル-プロポキシ)-キナゾリン-4-イル]-アミン(ゲフィニブ、EGFR阻害剤);及び4-(4-メチル-ピペラジン-1-イルメチル)-N-[4-メチル-3-(4-ピリジン-3-イル-ピリミジン-2-イルアミノ)-フェニル]-ベンズアミド(イマチニブ、EGFR阻害剤)が挙げられる。
β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬
吸入型β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬、例えば、ホルモテロール、アルブテロール、又はサルメテロールを、本明細書に提供される化合物と共に含む組み合わせもまた、好適であるが非限定的な、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な組み合わせである。
ICSを有するホルモテロール又はサルメテロールなどの吸入β2-アドレナリン受容体アゴニスト気管支拡張薬の組み合わせもまた、気管支狭窄及び炎症の両方を治療するために使用される(それぞれSymbicort(登録商標)及びAdvair(登録商標))。これらのICS及びβ2-アドレナリン受容体アゴニストを本明細書に提供される化合物と共に含む組み合わせもまた、好適であるが、非限定的な、呼吸器ウイルス感染症の治療に有用な組み合わせである。
β2アドレナリン受容体アゴニストの他の例は、ベドラドリン、ビランテロール、インダカテロール、オロダテロール、ツロブテロール、ホルモテロール、アベジテロール、サルブタモール、アルホルモテロール、レバルブテロール、フェノテロール、及びTD-5471である。
抗コリン薬
肺気管支収縮の治療又は予防のために、抗コリン薬が有用である可能性があり、したがって、ウイルス性呼吸器感染症の治療のために本明細書に提供される化合物と組み合わせる追加の治療薬として有用である。これらの抗コリン薬としては、COPDにおけるコリン作動性トーンの制御に対するヒトにおける治療有効性が示されている(Witek,1999)(特にM3サブタイプの)ムスカリン受容体のアンタゴニスト;1-{4-ヒドロキシ-1-[3,3,3-トリス-(4-フルオロ-フェニル)-プロピオニル]-ピロリジン-2-カルボニル}-ピロリジン-2-カルボン酸(1-メチル-ピペリジン-4-イルメチル)-アミド;3-[3-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2-フェニル-プロピオニルオキシ]-8-イソプロピル-8-メチル-8-アゾニア-ビシクロ[3.2.1]オクタン(イプラトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート);1-シクロヘキシル-3,4-ジヒドロ-1H-イソキノリン-2-カルボン酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(ソリフェナシン);2-ヒドロキシメチル-4-メタンスルフィニル-2-フェニル-酪酸1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イルエステル(レバトロパート);2-{1-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾフラン-5-イル)-エチル]-ピロリジン-3-イル}-2,2-ジフェニル-アセトアミド(ダリフェナシン);4-アゼパン-1-イル-2,2-ジフェニル-ブチルアミド(ブゼピド);7-[3-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2-フェニル-プロピオニルオキシ]-9-エチル-9-メチル-3-オキサ-9-アゾニア-トリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン(オキシトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート);7-[2-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2,2-ジ-チオフェン-2-イル-アセトキシ]-9,9-ジメチル-3-オキサ-9-アゾニア-トリシクロ[3.3.1.02,4]ノナン(チオトロピウム-N,N-ジエチルグリシネート);ジメチルアミノ酢酸2-(3-ジイソプロピルアミノ-1-フェニル-プロピル)-4-メチル-フェニルエステル(トルテロジン-N,N-ジメチルグリシネート);3-[4,4-ビス-(4-フルオロ-フェニル)-2-オキソ-イミダゾリジン-1-イル]-1-メチル-1-(2-オキソ-2-ピリジン-2-イル-エチル)-ピロリジニウム;1-[1-(3-フルオロ-ベンジル)-ピペリジン-4-イル]-4,4-ビス-(4-フルオロ-フェニル)-イミダゾリジン-2-オン;1-シクロオクチル-3-(3-メトキシ-1-アザ-ビシクロ[2.2.2]オクタ-3-イル)-1-フェニル-プロパ-2-イン-1-オール;3-[2-(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-2,2-ジ-チオフェン-2-イル-アセトキシ]-1-(3-フェノキシ-プロピル)-1-アゾニア-ビシクロ[2.2.2]オクタン(アクリジニウム-N,N-ジエチルグリシネート);又は(2-ジエチルアミノ-アセトキシ)-ジ-チオフェン-2-イル-酢酸1-メチル-1-(2-フェノキシ-エチル)-ピペリジン-4-イルエステル;レベフェナシン、臭化グリコピロニウム、臭化ウメクリジニウム、臭化チオトロピウム、臭化アクリジニウム、臭化ベンシクロキジウムが挙げられるが、これらに限定されない。
粘液溶解剤
本明細書に提供される化合物はまた、呼吸器感染症の感染及び症状の両方を治療するために、粘液溶解剤と組み合わされ得る。粘液溶解剤の非限定的な例は、アンブロキソールである。同様に、化合物は、呼吸器感染症の感染及び症状の両方を治療するために去痰薬と組み合わされ得る。去痰薬の非限定的な例は、グアイフェネシンである。
噴霧性高張生理食塩水は、肺疾患を有する患者における小気道の即時及び長期クリアランスを改善するために使用される(Kuzik,J.Pediatrics 2007,266)。したがって、本明細書に提供される化合物はまた、特に、ウイルス感染症が細気管支炎と併発している場合に、噴霧型の高張生理食塩水と組み合わされ得る。本明細書に提供される化合物と高張生理食塩水との組み合わせはまた、上で考察された追加の薬剤のうちのいずれかを含み得る。いくつかの実施形態では、約3%の高張生理食塩水が使用される。
4.Flaviviridaeウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物及び組成物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。フラビウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、フラビウイルス科ウイルス感染症に対して活性である。
デング熱ウイルス感染症の治療のために、他の活性治療薬の非限定的な例は、GBV-006などの宿主細胞因子モジュレータ;フェンレチニド ABX-220、BRM-211;セルゴシビルなどのα-グルコシダーゼ1阻害剤;モジパファントなどの血小板活性化因子受容体(platelet activating factor receptor、PAFR)アンタゴニスト;FX-06などのカドヘリン-5/第Ia因子モジュレータ;JNJ-8359などのNS4B阻害剤;ABX-202などのウイルスRNAスプライシングモジュレータ;NS5ポリメラーゼ阻害剤;NS3プロテアーゼ阻害剤;及びTLRモジュレータである。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、TetraVax-DV、Dengvaxia(登録商標)、DPIV-001、TAK-003、生弱毒化デングワクチン、四価デング熱ワクチン、四価DNAワクチン、rDEN2δ30-7169;及びDENV-1 PIVを含むがこれらに限定されない、デング熱の治療又は予防のためのワクチンであり得る。
5.Flaviviridaeウイルス感染症の治療のための併用療法
本明細書に提供される化合物はまた、他の活性治療薬と組み合わせて使用される。フィロウイルス科ウイルス感染症の治療の場合、好ましくは、他の活性治療薬は、フィロウイルス科ウイルス感染症、特にマールブルグウイルス感染症、エボラウイルス感染症、及びクエバウイルス感染症に対して活性である。これらの他の活性治療薬の非限定的な例は、リバビリン、パリビズマブ、モタビズマブ、RSV-IGIV(RespiGam(登録商標))、MEDI-557、A-60444、MDT-637、BMS-433771、アミオダロン、ドロネダロン、ベラパミル、エボラ回復期血漿(Ebola Convalescent Plasma、ECP)、TKM-100201、BCX4430((2S,3S,4R,5R)-2-(4-アミノ-5H-ピロロ[3,2-d]ピリミジン-7-イル)-5-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3,4-ジオール)、TKM-エボラ、T-705一リン酸塩、T-705二リン酸塩、T-705三リン酸塩、FGI-106(1-N,7-N-ビス[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3,9-ジメチルキノリノ[8,7-h]キノロン-1,7-ジアミン)、rNAPc2、OS-2966、ブリンシドフォビル、レムデシビル;ガリデシビル、ファビピラビル(T-705又はアビガンとしても知られる)、JK-05などのRNAポリメラーゼ阻害剤;GMV-006などの宿主細胞因子モジュレータ;FX-06などのカドヘリン-5/第Ia因子モジュレータ;並びにREGN-3470-3471-3479及びZMappなどのエボラの治療のための抗体である。
エボラに対して活性な他の非限定的な活性治療薬としては、α-グルコシダーゼ1阻害剤、カテプシンB阻害剤、CD29アンタゴニスト、樹状ICAM-3結合ノンインテグリン1阻害剤、エストロゲン受容体アンタゴニスト、第VII因子アンタゴニストHLAクラスII抗原モジュレータ、宿主細胞因子モジュレータ、インターフェロンαリガンド、中性αグルコシダーゼAB阻害剤、ニーマン-Pick C1タンパク質阻害剤、核タンパク質阻害剤、ポリメラーゼ共因子VP35阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、組織因子阻害剤、TLR-3アゴニスト、ウイルスエンベロープ糖タンパク質阻害剤、及びエボラウイルス侵入阻害剤(NPC1阻害剤)が挙げられる。
いくつかの実施形態では、他の活性治療薬は、エボラの治療又は予防のためのワクチンであり得、VRC-EBOADC076-00-VP、アデノウイルス系エボラワクチン、rVSV-EBOV、rVSVN4CT1-EBOVGP、MVA-BN Filo+Ad26-ZEBOVレジメン、INO-4212、VRC-EBODNA023-00-VP、VRC-EBOADC069-00-VP、GamEvac-combiワクチン、SRC VBベクター、HPIV3/EboGPワクチン、MVA-EBOZ、エボラ組換え糖タンパク質ワクチン、Vaxartアデノウイルスベクター5系エボラワクチン、FiloVaxワクチン、GOVX-E301、及びGOVX-E302が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物はまた、特定のRNA配列と塩基対二重鎖を形成することによって翻訳プロセスに干渉するように設計された合成アンチセンスオリゴヌクレオチド類似体である、ホスホルアミデートモルホリノオリゴマー(phosphoramidate morpholino oligomer、PMO)と組み合わせて使用され得る。PMOの例としては、AVI-7287、AVI-7288、AVI-7537、AVI-7539、AVI-6002及びAVI-6003が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で提供される化合物はまた、非経口流体(デキストロース生理食塩水及び乳酸リンゲル液を含む)及び栄養素、抗生物質(セフトリアキソン及びセフロキシムなどのメトロニダゾール及びセファロスポリン抗生物質を含む)及び/又は抗真菌予防、解熱薬及び鎮痛薬、制吐薬(メトクロプラミドなど)及び/又は下痢止め薬、ビタミン及びミネラルサプリメント(ビタミンK及び硫酸亜鉛を含む)、抗炎症剤(イブプロフェンなど)、鎮痛薬、並びに抗マラリア薬(アルテメテル及びアルテスナート-ルメファントリン併用療法を含む)、腸チフス(シプロフロキサシンなどのキノロン抗生物質、アジスロマイシンなどのマクロリド抗生物質、セフトリアキソンなどのセファロスポリン抗生物質、若しくはアンピシリンなどのアミノペニシリンを含む)、又は細菌性赤痢などの患者集団における他の一般的な疾患のための薬剤を含む、フィロウイルス科ウイルス感染症を有する患者に提供される一般的なケアとの併用が意図される。
IX.化合物の調製
いくつかの実施形態では、本開示は、本明細書で提供される化合物又はその薬学的に許容される塩を調製するのに有用なプロセス及び中間体を提供する。
本明細書に記載の化合物は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、分取薄層クロマトグラフィー、フラッシュカラムクロマトグラフィー、及びイオン交換クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィー手法など当該技術分野で既知の手法のいずれかによって精製することができる。順相及び逆相並びにイオン性樹脂など任意の好適な固定相を使用することができる。最も典型的には、開示の化合物は、シリカゲル及び/又はアルミナクロマトグラフィーによって精製される。
本明細書で提供される化合物の調製のためのプロセスのいずれかの間、関係する分子のいずれかで感応基又は反応基を保護することが必要である、及び/又は望ましい場合がある。これは、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,「Protective Groups in Organic Synthesis,」4th ed.,Wiley,New York 2006などの標準的な研究に記載されている従来の保護基によって達成され得る。保護基は、当該技術分野から既知の方法を使用して、都合のよい後続段階で除去され得る。
ここで、実施形態の方法において有用な例示的な化学物質を、本明細書のそれらの全般的な調製のための例示的な合成スキーム及び以下の特定の実施例を参照することによって説明する。当業者であれば、本明細書の様々な化合物を得るために、最終的に所望される置換基が、必要に応じて保護を伴うか又は伴わずに反応スキームを介して担持されるように、出発物質を好適に選択して、所望の生成物を得ることができることを認識するであろう。あるいは、最終的に所望される置換基の代わりに、反応スキームを通して担持され、所望の置換基と適切に置き換えられ得る好適な基を用いることが必要であるか、又は望ましい場合がある。更に、当業者は、以下のスキームに示す変換が、特定のペンダント基の機能性に適合する任意の順序で実行され得ることを理解するであろう。
本開示の方法は、概して、所望の生成物として特定の鏡像異性体又はジアステレオマーを提供するが、鏡像異性体又はジアステレオマーの立体化学は、全ての場合において決定されなかった。鏡像異性体又はジアステレオマーにおける特定の立体中心の立体化学が決定されない場合、化合物が実質的に鏡像異性的に又はジアステレオマー的に純粋であり得る場合でも、その特定の立体中心に立体化学を示すことなく、化合物が引き出される。
本開示の化合物の代表的な合成は、以下のスキーム及び以下の特定の実施例に記載されている。
中間体1-1:tert-ブチル(R)-2,2-ジメチル-4-((オクタデシルオキシ)メチル)オキサゾリジン-3-カルボキシレート:
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、1.58g、40mmol)を、激しく撹拌した、tert-ブチル(R)-4-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルオキサゾリジン-3-カルボキシレート(3.05g、13.2mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(25mL)中溶液に0℃で添加した。40分後、1-ブロモオクタデカン(11.0g、33.0mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を、シリンジを用いて添加し、得られた混合物を室温に加温した。58時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(25mL)及びジエチルエーテル(450mL)を順次添加した。有機層を水(2×400mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~15%の酢酸エチル)によって精製して、中間体1-1を得た。LCMS:478.4[M+Na]
中間体1-2:(S)-2-アミノ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
塩化水素溶液(1,4-ジオキサン中4.0M、9.15mL、37mmol)を、中間体1-1(4.80g、9.92mmol)の1,4-ジオキサン(21.6mL)及び水(0.62mL)中撹拌溶液にシリンジを用いて0℃で添加した。1分後、得られた混合物を室温に加温した。4時間後、飽和炭酸ナトリウム水溶液(30mL)、ジエチルエーテル(300mL)、及びテトラヒドロフラン(300mL)を順次添加した。有機層を水とブラインとの混合物(1:1v:v、2×300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体1-2を得た。LCMS:344.3。
中間体1-3:(S)-2-(イソインドリン-2-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
フタルアルデヒド(36.1mg、269μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(84.0mg、244μmol)のジクロロメタン(3.5mL)中溶液に室温で添加した。2分後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(259mg、1.22mmol)を添加し、得られた混合物を60℃に加熱した。80分後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(6mL)及び水(15mL)を順次添加した。水層をジクロメタン(2×25mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、得られた混合物を撹拌し、0℃に冷却した。水素化リチウムアルミニウム溶液(テトラヒドロフラン中2.0M、700μL、1.4mmol)を、シリンジを用いて1分間かけて添加し、得られた混合物を4分間かけて室温に加温した。得られた混合物を60℃に加熱した。15時間後、得られた混合物を70℃に加熱した。3.5時間後、得られた混合物を0℃に冷却し、水(55μL)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、110μL)及び水(110μL)を順次添加した。得られた懸濁液をセライトで濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(20mL)及びジクロロメタン(20mL)で順次抽出した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%のメタノール)によって精製して、中間体1-3を得た。LCMS:446.3。
中間体1-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-(イソインドリン-2-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(19.6μL、121μmol)を、激しく撹拌した、1,2,4-トリアゾール(16.8mg、244μmol)、トリエチルアミン(34.0μL、244μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.3mL)の混合物にシリンジを用いて室温で添加した。35分後、中間体1-4(34.8mg、105μmol)、テトラヒドロフラン(0.5mL)、及び1-メチルイミダゾール(9.7μL、121μmol)を順次添加した。60分後、中間体1-3(40.7mg、91.3μmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)中溶液を、シリンジを用いて添加した。223分後、1-(メシチルスルホニル)-3-ニトロ-1H-1,2,4-トリアゾール(27.1mg、91.3μmol)及びトリエチルアミン(40.0μL、287μL)を順次添加した。13時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%のメタノール)によって精製して、中間体1-5を得た。LCMS:949.5。
実施例1:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(イソインドリン-2-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(1):
カリウムトリメチルシラノラート(38.0mg、296μmol)を、激しく撹拌したm中間体1-5(47.6mg、50.1μmol)のテトラヒドロフラン(0.7mL)中溶液に室温で添加した。48分後、濃塩酸(300μL、3.6mmol)を、シリンジを用いて添加した。60分後、得られた混合物を逆相分取HPLC(アセトニトリル/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物1を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.95(s,1H),7.40(s,4H),7.06(d,J=4.6Hz,1H),7.00(d,J=4.7Hz,1H),4.97-4.73(m,5H),4.42-4.34(m,1H),4.24-4.05(m,5H),3.90-3.71(m,3H),3.50-3.40(m,2H),1.67-1.47(m,2H),1.38-1.21(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:799.3。
中間体2-1:(S)-2-(メチルアミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
激しく撹拌した、中間体1-2(520mg、1.51mmol)及びギ酸エチル(20mL)の混合物を、72℃に加熱した。43時間後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をトルエン(2×5mL)から減圧下で濃縮することにより共沸乾燥させた。残渣をテトラヒドロフランに溶解させ、得られた混合物を0℃に冷却し、撹拌した。水素化リチウムアルミニウム溶液(テトラヒドロフラン中2.0M、3.80mL、7.6mmol)を、シリンジを用いて2分間かけて添加した。2分後、得られた混合物を61℃に加熱した。16.5時間後、得られた混合物を0℃に冷却し、水(302μL)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、604μL)、及び水(604μL)を順次添加した。水(50mL)及びブライン(50mL)を順次添加し、水層をジクロロメタン(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~33%のメタノール)によって精製して、中間体2-1を得た。LCMS:358.4。
中間体2-2:(S)-2-(ベンジル(メチル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
ベンズアルデヒド(25.6μL、252μmol)を、激しく撹拌した、中間体2-1(60.0mg、168μmol)のジクロロメタン(3.0mL)中溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。2分後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(178mg、839μmol)を添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。14時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(5mL)及び水(15mL)を順次添加した。水層をジクロロメタン(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~8%のメタノール)によって精製して、中間体2-2を得た。LCMS:448.4。
実施例2:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジル(メチル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(2):
化合物2は、中間体1-3の代わりに中間体2-2を用いて、化合物1と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.97(s,1H),7.60-7.33(m,5H),7.14-7.02(m,2H),5.00-4.71(m,3H),4.46-4.34(m,1H),4.31-3.99(m,5H),3.81-3.66(m,3H),3.56-3.44(m,2H),2.67(s,3H),1.72-1.07(m,32H),0.91(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:801.3。
実施例3:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-クロロ-4-フルオロベンジル)(メチル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(3):
化合物3は、ベンズアルデヒドの代わりに3-クロロ-4-フルオロベンズアルデヒドを用いて、化合物2と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.02(s,1H),7.72(dd,J=6.9,2.2Hz,1H),7.60-7.49(m,1H),7.36(t,J=8.8Hz,1H),7.17(d,J=4.7Hz,1H),7.11(d,J=4.7Hz,1H),5.00-4.81(m,2H),4.79(d,J=5.3Hz,1H),4.53-4.34(m,1H),4.29-4.15(m,3H),4.15-4.01(m,2H),3.82-3.67(m,3H),3.58-3.46(m,2H),2.88(s,3H),1.69-1.56(m,2H),1.43-1.22(m,30H),0.92(t,J=6.5Hz,3H)。LCMS:851.4[M-H]
中間体4-1:(S)-3-クロロ-4-フルオロ-N-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)-N-メチルベンズアミド:
3-クロロ-4-フルオロベンゾイルクロリド(23.1mg、120μmol)を、中間体2-1(42.8mg、120μmol)、トリエチルアミン(33.4μL、239μmol)、及びジクロロメタン(2.0mL)の撹拌混合物に室温で添加した。60分後、得られた混合物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体4-1を得た。LCMS:514.3。
中間体4-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルビス(2-クロロフェニル)ホスフェート:
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(84.5μL、524μmol)を、激しく撹拌した、1,2,4-トリアゾール(72.6mg、1.05μmol)、トリエチルアミン(147μL、1.05μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.9mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で2分間かけて添加した。30分後、中間体1-4(150mg、453μmol)、テトラヒドロフラン(0.45mL)、及び1-メチルイミダゾール(41.9μL、525μmol)を順次添加した。60分後、2-クロロフェノール(235μL、2.26mmol)及びトリエチルアミン(350μL、2.50mmol)を順次添加した。16時間後、得られた混合物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~3.75%のメタノール)によって精製して、中間体4-2を得た。LCMS:963.2。
実施例4:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(3-クロロ-4-フルオロ-N-メチルベンズアミド)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(4):
激しく撹拌した、中間体4-2(59.5mg、94.1μmol)、中間体4-1(48.4mg、94.1μmol)、塩化マグネシウム(44.8mg、471μmol)、及びテトラヒドロフラン(1.0mL)の混合物を53℃に加熱した。5分後、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(82.0μL、471μmol)を、シリンジを用いて1分間かけて添加した。44分後、得られた混合物を90℃に加熱した。16分後、得られた混合物を6分間かけて室温に冷却し、2,2,6,6-テトラメチルピペリジニルマグネシウムクロリド塩化リチウム錯体溶液(テトラヒドロフラン/トルエン中1.0M、157μL、157μmol)を、シリンジを用いて添加した。6分後、得られた混合物を50℃に加熱した。40分後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)及び酢酸エチル(30mL)を順次添加した。有機層を水(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(0.6mL)に溶解させ、得られた混合物を室温で激しく撹拌した。カリウムtert-ペントキシド溶液(トルエン中1.7M、111μL、188μmol)を、シリンジを用いて1分間かけて添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。25分後、得られた混合物を室温に冷却し、濃塩酸(350μL、4.2mmol)をシリンジを用いて添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、アミド回転異性体の2:1混合物として化合物4を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.02(s,1H),7.76-7.04(m,5H),5.03-4.51(m,1H),4.49-3.45(m,11H),2.93(s,1H),2.91(s,2H),1.69-1.50(m,2H),1.46-1.20(m,30H),0.96-0.87(m,3H)。LCMS:865.3[M-H]
中間体5-1:メチル(2R,3S)-2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)ブタノアート:
4-トルエンスルホン酸一水和物(28.4mg、149μmol)を、激しく撹拌した、メチル(2R,3S)-2,3-ジヒドロキシブタン酸(200mg、1.49mmol)(Servi,S.J.Org.Chem.1985,50,5865)、オクタデカノール(420mg、1.57mmol)、無水硫酸マグネシウム(332mg、2.76mmol)、及びジクロロメタン(4.0mL)の混合物に室温で添加し、得られた混合物を60℃に加熱した。2時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、得られた混合物を-78℃のドライアイス/アセトン浴に浸した。1分後、四塩化チタン(327μL、2.98mmol)を、シリンジを用いて添加した。5分後、トリエチルシラン(1.19mL、7.46mmol)をシリンジを用いて添加し、得られた混合物を19.5時間かけて室温に加温した。水(30mL)を添加した。3分後、水層をジクロメタン(2×50mL)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~15%の酢酸エチル)によって精製して、中間体5-1を得た。LCMS:409.3[M+Na]
中間体5-2:メチル(2R,3S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)ブタノアート:
トリフルオロメタンスルホン酸(2.3μL、26μmol)を、中間体5-1(100mg、259μmol)及びベンジル2,2,2-トリクロロアセトイミデート(120μL、647μmol)の1,4-ジオキサン(2.0mL)中撹拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。2時間後、4-メチルモルホリン(30μL)をシリンジを用いて添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~5%の酢酸エチル)によって精製して、中間体5-2を得た。LCMS:499.4[M+Na]
中間体5-3:(2S,3S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)ブタン-1-オール:
水素化リチウムアルミニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、455μL、460μmol)を、中間体5-2(72.3mg、152μmol)のテトラヒドロフラン(4.0mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて1分かけて0℃で添加した。1時間後、水(20μL)、水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、40μL)、及び水(20μL)を順次添加した。得られた懸濁液をセライトで濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで抽出した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体5-3を得た。LCMS:471.4[M+Na]
中間体5-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((2S,3S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)ブチル)(2-クロロフェニル)ホスフェート:
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(18.9μL、117μmol)を、激しく撹拌した、1,2,4-トリアゾール(16.2mg、234μmol)、トリエチルアミン(32.6μL、234μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.2mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。30分後、中間体1-4(37.4mg、113μmol)、テトラヒドロフラン(0.5mL)、及び1-メチルイミダゾール(8.6μL、110μmol)を順次添加した。60分後、中間体5-3(36.2mg、80.7μmol)のテトラヒドロフラン(0.7mL)中溶液を、シリンジを用いて添加した。1-メチルイミダゾール(20μL、250μmol)をシリンジを用いて添加した。22時間後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~5%のメタノール)によって精製して、中間体5-4を得た。LCMS:951.5。
実施例5:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((2S,3S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(5):
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0 M、242μL、240μmol)を、中間体5-4(76.8mg、80.6μmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(29.5mg、242μmol)、テトラヒドロフラン(0.1mL)、及び水(72.6μL、4.03mmol)の撹拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。1時間後、得られた混合物を室温に冷却し、クロロトリメチルシラン(30.7μL、242μmol)及び濃塩酸(300μL、3.6mmol)を順次添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物5を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.03(s,1H),7.39-7.33(m,2H),7.33-7.20(m,4H),7.19(d,J=4.8Hz,1H),4.78(d,J=5.2Hz,1H),4.73(d,J=11.7Hz,1H),4.58(d,J=11.6Hz,1H),4.39-4.30(m,1H),4.27(t,J=5.5Hz,1H),4.24-4.17(m,1H),4.17-4.04(m,2H),4.04-3.91(m,1H),3.67-3.54(m,2H),3.54-3.46(m,1H),3.46-3.36(m,1H),1.57-1.46(m,2H),1.40-1.21(m,30H),1.11(d,J=5.9Hz,3H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:800.4[M-H]
中間体6-1:(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-6-((((2S,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-6-(プロパ-1-エン-2-イル)-2-スルフィドヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル-2-イル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル:
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(609μL、4.07mmol)を、激しく撹拌した、中間体1-4(1.00g、3.02mmol)、(2R,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-2-((ペルフルオロフェニル)チオ)-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル2-スルフィド(1.75g、3.92mmol)、及びアセトニトリル(24.0mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で2分間かけて添加した。10分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次添加した。有機層を水(70mL)で洗浄し、水層を酢酸エチル(40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%のメタノール)によって精製して、中間体6-1を得た。LCMS:578.2。
中間体6-2:(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-6-((((2S,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-2-オキシド-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル-2-イル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル:
二酸化セレン(316mg、2.84mmol)を、激しく攪拌した、実施例6-1(1.57g、2.71mmol)のアセトニトリル(23.5mL)及び水(8.9mL)中溶液に室温で添加した。60分後、酢酸エチル(250mL)を添加し、得られた混合物をセライトで濾過した。濾液の有機層を水及びブラインの混合物(1:1v:v、120mL)で洗浄し、水層を酢酸エチル(75mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%のメタノール)によって精製して、中間体6-2を得た。LCMS:562.2。
中間体6-3:(S)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)(メチル)アミノ)メチル)ベンゾニトリル:
中間体6-3は、ベンズアルデヒドの代わりに3-フルオロ-5-ホルミルベンゾニトリルを用いて、中間体2-2と同様の方法で合成した。LCMS:491.4。
実施例6:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)(メチル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(6):
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(17.4μL、116μmol)を、激しく撹拌した、中間体6-2(21.8mg、38.8μmol)、中間体6-3(19.0mg、38.8μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.35mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。55分後、濃塩酸(250μL、3.0mmol)を、シリンジを用いて添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)、続いてシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~70%のメタノール)によって精製して、化合物6を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.86(s,1H),7.54(s,1H),7.46(d,J=9.5Hz,1H),7.36(d,J=8.0Hz,1H),7.01(d,J=4.6Hz,1H),6.88(d,J=4.6Hz,1H),4.98-4.74(m,1H),4.60(s,1H),4.40-4.34(m,1H),4.33-4.28(m,1H),4.24-3.37(m,8H),2.24(s,3H),1.62-1.48(m,2H),1.42-1.21(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:844.2。
中間体7-1:(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル4-メチルベンゼンスルホン酸:
4-トルエンスルホニルクロリド(929mg、4.87mmol)を、(S)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(1.40g、3.04mmol)(Xia,J.;Hui,Y.-Z.Tetrahedron:Asymmetry 1997,8,3131)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(848μL、4.87mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(37.2mg、304μmol)、及びジクロロメタン(7.0mL)の撹拌溶液に0℃で添加した。2分後、得られた混合物を室温に加温した。170分後、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(67.0mg、548mmol)を添加した。30分後、得られた混合物を65℃に加熱した。17時間後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(120mL)、酢酸エチル(20mL)、及び塩化水素水溶液(2.0M、5mL)を順次添加した。有機層を水(100mL)、及び水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との混合物(5:1v:v、100mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~50%のジクロロメタン)によって精製して、中間体7-1を得た。LCMS:635.4[M+Na]
中間体7-2:(R)-(2-(ベンジルチオ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン:
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、367μL、370μmol)を、激しく撹拌したベンジルメルカプタン(43.1μL、367μmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(0.6mL)中溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。4分後、中間体7-1を添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。30分後、得られた混合物を室温に冷却した。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~8%の酢酸エチル)によって精製して、中間体7-2を得た。LCMS:587.4[M+Na]
中間体7-3:(S)-2-(ベンジルチオ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、194μL、190μmol)を、中間体7-2(46.3mg、81.9μmol)のテトラヒドロフラン(0.2mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。40分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(10mL)及び酢酸エチル(5mL)を順次添加した。有機層を水(10mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~9%の酢酸エチル)によって精製して、中間体7-3を得た。LCMS:473.4[M+Na]
実施例7:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(メンジルチオ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素:(7)
化合物7は、中間体5-3の代わりに中間体7-3を用いて、化合物5と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.09(s,1H),7.40-7.18(m,7H),4.84-4.73(m,1H),4.44-3.39(m,12H),2.96-2.85(m,1H),1.68-1.43(m,2H),1.30(d,J=3.1Hz,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:802.4[M-H]
中間体8-1:メチル(2R,3R)-2,3-ジヒドロキシブタノアート:
亜硝酸ナトリウム(3.13 g、45.5mmol)の水(4.76mL)中溶液を、D-アロトレオニン(5.00g、41.9mmol)の濃硫酸(1.26mL、2.21mmol)及び水(10.2mL)中撹拌混合物に、添加漏斗を用いて0℃で30分かけて添加し、得られた混合物を室温に加温した。23時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣をエタノール(95.2mL)に懸濁させた。得られた懸濁液を濾過し、濾液を約24mLの体積に濃縮した。エタノール(47.6mL)を添加し、得られた懸濁液をセライトで濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をメタノール及びトルエンの混合物(1:1v:v、47.6mL)から減圧下で濃縮することにより共沸乾燥させた。残渣をメタノール(28.6mL)に溶解させ、得られた混合物を室温で撹拌した。塩化水素溶液(メタノール中3.0M、50.0mL、150mmol)を、シリンジを用いて添加した。16時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~50%の酢酸エチル)によって精製して、中間体8-1を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ4.25(d,J=3.7Hz,1H),4.09(qd,J=6.5,3.7Hz,1H),3.85(s,3H),1.22(d,J=6.5Hz,3H)。
実施例8:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((2S,3R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(8):
化合物8は、メチル(2R,3R)-2,3-ジヒドロキシブタノアートの代わりに中間体8-1を用いて、化合物5と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.00(s,1H),7.34(d,J=7.0Hz,2H),7.31-7.26(m,2H),7.26-7.20(m,2H),7.17(d,J=4.7Hz,1H),4.77(d,J=5.2Hz,1H),4.71(d,J=11.7Hz,1H),4.61(d,J=11.7Hz,1H),4.42-4.28(m,1H),4.26(t,J=5.5Hz,1H),4.22-4.14(m,1H),4.13-3.97(m,2H),3.97-3.88(m,1H),3.65-3.59(m,1H),3.59-3.36(m,3H),1.56-1.45(m,2H),1.41-1.24(m,30H),1.15(d,J=6.3Hz,3H),0.91(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:800.4[M-H]
中間体9-1:(S)-2-(5,6-ジクロロイソインドリン-2-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
中間体1-2(93.0mg、271μmol)、テトラヒドロフラン(1.5mL)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120μL、690μmol)を、1,2-ビス(ブロモメチル)-4,5-ジクロロベンゼン(90.7mg、273μmol)(Xu,F.;Peng,L.;Shinohara,K.;Morita,T.;Yoshida,S.;Hosoya,T.;Orita,A.;Otera,J.J.Org.Chem.2014,79,11592)に室温で順次添加し、得られた混合物を激しく撹拌し、65℃に加熱した。3時間後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~9%のメタノール)によって精製して、中間体9-1を得た。LCMS:514.3。
実施例9:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(5,6-ジクロロイソインドリン-2-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(9):
2-tert-ブチルイミノ-2-ジエチルアミノ-1,3-ジメチルペルヒドロ-1,3,2-ジアザホスホリン(22.2μL、76.6μmol)を、激しく撹拌した、中間体9-1(21.2mg、35.6μmol)、中間体6-2(20.0mg、35.6μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.35mL)の混合物に、シリンジを用いて0℃で2分間かけて添加した。1分後、得られた混合物を室温に加温した。14分後、2-tert-ブチルイミノ-2-ジエチルアミノ-1,3-ジメチルペルヒドロ-1,3,2-ジアザホスホリン(20.7μL、71.3μmol)を、シリンジを用いて1分間かけて添加した。32分後、得られた混合物を50℃に加熱した。25分後、得られた混合物を室温に冷却し、水(50μL)及び濃塩酸(300μL、3.6mmol)を順次添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物9を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.01(s,1H),7.59(s,2H),7.13(d,J=4.9Hz,1H),7.10(d,J=4.6Hz,1H),4.95-4.73(m,5H),4.44-4.34(m,1H),4.28-4.09(m,5H),3.96-3.73(m,3H),3.53-3.42(m,2H),1.64-1.50(m,2H),1.40-1.21(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:866.3[M-H]
中間体10-1:(S)-2-((3-クロロ4-フルオロベンジル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
3-クロロ-4-フルオロベンズアルデヒド(55.7mg、351μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(80.4mg、234μmol)、無水硫酸ナトリウム(49.9mg、1.17mmol)、及びテトラヒドロフラン(1.0mL)の混合物に室温で添加し、得られた混合物を60℃に加熱した。180分後、得られた混合物を室温に冷却した。103分後、水素化ホウ素ナトリウム(44.3mg、1.17mmol)及びメタノール(2.0mL)を順次添加した。360分後、酢酸エチル(60mL)、飽和炭酸ナトリウム水溶液(10mL)、及びブライン(20mL)を順次添加した。有機層を水(20mL)、及び水とブラインとの混合物(1:1v:v、20mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~25%のメタノール)によって精製して、中間体10-1を得た。LCMS:486.3。
中間体10-2:(S)-N-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)-N-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アセトアミド:
無水酢酸(5.8μL、62μmol)を、中間体10-1(30.0mg、61.7μmol)、トリエチルアミン(25.8μL、185μmol)、及びジクロロメタンの撹拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。30分後、得られた混合物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体10-2を得た。LCMS:550.4[M+Na]
実施例10:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(N-(3-クロロ-4-フルオロベンジル)(アセトアミド)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(10):
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(8.0μL、53μmol)を、激しく撹拌した、中間体6-2(15.0mg、26.7μmol)、中間体10-2(14.1mg、26.7μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.70mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で1分間かけて添加した。25分後、水(50μL)及び濃塩酸(250μL、3.0mmol)を順次添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%トリフルオロ酢酸)によって精製して、アミド回転異性体の2.4:1混合物として化合物10を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.05(s,0.37H),8.03(s,0.63H),7.48-7.04(m,5H),4.96-2.99(m,14H),2.25(s,1.9H),2.01(s,1.1H),1.59-1.19(m,30H),0.96-0.82(m,3H)。LCMS:879.4[M-H]
中間体11-1:(S)-2-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)イソインドリン-1-オン:
フタルアルデヒド(21.5mg、160μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(50.0mg、146μmol)のジクロロメタン(2.5mL)中溶液に室温で添加した。2分後、シリンジを用いて酢酸(41.7、728μmol)を添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。45分後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(6mL)及び酢酸エチル(60mL)を順次添加した。有機層を水とブラインとの混合物(3:1v:v、40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~8%のメタノール)によって精製して、中間体11-1を得た。LCMS:460.4。
実施例11:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(オクタデシルオキシ)-2-(1-オキソイソインドリン-2-イル)プロピル)リン酸水素(11):
化合物11は、中間体10-2の代わりに中間体11-1を用いて、化合物10と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.08(d,J=2.6Hz,1H),7.75(d,J=7.9Hz,1H),7.62-7.53(m,2H),7.52-7.43(m,1H),7.33-7.27(m,1H),7.24-7.15(m,1H),4.95-4.48(m,3H),4.38-3.93(m,7H),3.81-3.64(m,2H),3.53-3.32(m,2H),1.59-1.06(m,32H),1.08-0.82(m,3H)。LCMS:811.4[M-H]
中間体12-1:(R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパナール:
1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンズヨードキソール-3-(1H-オン(787mg、1.86mmol)を、(S)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール(403mg、928μmol)の撹拌溶液に室温で添加した。70分後、ジエチルエーテル(100mL)、酢酸エチル(25mL)、チオ硫酸ナトリウム水溶液(1.0M、5mL)、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)を順次添加した。有機層を水(60mL)、水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との混合物(100mL)、及び水(60mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体12-1を得た。LCMS:455.4[M+Na]
中間体12-2:(3R)-3-(ベンジルオキシ)-4-(オクタデシルオキシ)ブタン-2-オール(シリカゲル上で速く溶出するジアステレオマー):
中間体13-1:(3R)-3-(ベンジルオキシ)-4-(オクタデシルオキシ)ブタン-2-オール(シリカゲル上で遅く溶出するジアステレオマー):
-10℃の中間体12-1(327mg、755μmol)のテトラヒドロフラン(8.0mL)中溶液を、0℃の臭化メチルマグネシウム溶液(2-メチルテトラヒドロフラン中3.2M、1.20mL、3.8mmol)に、カニューレを用いて3分間かけて添加した。120分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)及びジエチルエーテル(100mL)を順次添加した。有機層を水(60mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~4.5%テトラヒドロフラン)によって精製して、中間体12-2(速く溶出するジアステレオマー)及び中間体13-1(遅く溶出するジアステレオマー)を得た。中間体12-2:LCMS:471.4[M+Na]。中間体13-1:LCMS:471.4[M+Na]
実施例12:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((3R)-3-(ベンジルオキシ)-4-(オクタデシルオキシ)ブタン-2-イル)リン酸水素(12):
化合物12は、中間体10-2の代わりに中間体12-2を用いて、化合物10と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.02(s,1H),7.36-7.20(m,6H),7.16(d,J=4.7Hz,1H),4.77(d,J=5.2Hz,1H),4.67(d,J=11.8Hz,1H),4.60(d,J=11.6Hz,1H),4.39-4.30(m,1H),4.29-4.02(m,3H),3.79-3.37(m,6H),1.63-1.47(m,2H),1.41-1.21(m,33H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:800.4[M-H]
実施例13:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((3R)-3-(ベンジルオキシ)-4-(オクタデシルオキシ)ブタン-2-イル)リン酸水素(13):
化合物13は、中間体10-2の代わりに中間体13-1を用いて、化合物10と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.02(s,1H),7.36(d,J=7.3Hz,2H),7.30(t,J=7.4Hz,2H),7.26-7.20(m,2H),7.16(d,J=4.7Hz,1H),4.78(d,J=5.2Hz,1H),4.72(s,1H),4.68(d,J=11.7Hz,1H),4.48-4.39(m,1H),4.39-4.31(m,1H),4.30-4.16(m,2H),4.16-4.05(m,1H),3.80-3.39(m,5H),1.61-1.48(m,2H),1.43-1.21(m,33H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:800.4[M-H]
中間体14-1:(S)-2-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)イソインドリン-1,3-ジオン:
エチル1,3-ジオキソイソインドリン-2-カルボキシレート(35.1mg、160μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(55.0mg、160μmol)のテトラヒドロフラン(1.0mL)中溶液に室温で添加した。15.5時間後、得られた混合物を65℃に加熱した。75分後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0%~12%の酢酸エチル)によって精製して、中間体14-1を得た。LCMS:496.4[M+Na]
実施例14:2-(((2R)-1-(((((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)カルバモイル)安息香酸(14)
実施例15:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(15):
化合物14及び化合物15は、中間体10-2の代わりに中間体14-1を用いて、化合物10と同様の方法で合成した。化合物14:H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.07(s,1H),7.96(d,J=7.8Hz,1H),7.63-7.56(m,1H),7.56-7.51(m,1H),7.51-7.45(m,1H),7.30(d,J=4.8Hz,1H),7.20(d,J=4.8Hz,1H),4.81(d,J=5.1Hz,1H),4.38-4.34(m,1H),4.34-4.25(m,2H),4.24-4.14(m,1H),4.14-4.04(m,1H),4.02-3.95(m,2H),3.62(dd,J=9.8,5.6Hz,1H),3.56(dd,J=9.8,6.7Hz,1H),3.52-3.42(m,2H),1.62-1.50(m,2H),1.42-1.19(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:843.4[M-H]。化合物15:H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.06(s,1H),7.84-7.79(m,2H),7.79-7.73(m,2H),7.28-7.12(m,2H),4.80(d,J=5.2Hz,1H),4.42-3.91(m,7H),3.90-3.32(m,4H),1.78-1.03(m,32H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:825.4[M-H]
中間体16-1:(S)-3-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)ベンゾニトリル:
ナトリウムtert-ブトキシド溶液(テトラヒドロフラン中2.0M、177μL、350μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(105mg、305μmol)、3-ブロモベンゾニトリル(55.5mg、305μmol)、及び[(2-ジ-シクロヘキシルホスフィノ-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル)-2-(2’-メチルアミノ-1,1’-ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート(15.9mg、17.3μmol)の1,4-ジオキサン(1.3mL)中溶液に、シリンジを用いて50℃で1分間かけて添加し、得られた混合物を100℃に加熱した。35分後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)及び酢酸エチル(50mL)を順次添加した。有機層を水とブラインとの混合物(1:1v:v、30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0%~28%の酢酸エチル)によって精製して、中間体16-1を得た。LCMS:445.4。
実施例16:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノフェニル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(16):
化合物16は、中間体10-2の代わりに中間体16-1を用いて、化合物10と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.04(s,1H),7.28(d,J=4.8Hz,1H),7.24-7.16(m,2H),6.95-6.87(m,2H),6.85(dt,J=7.5,1.1Hz,1H),4.77(d,J=5.2Hz,1H),4.42-4.32(m,1H),4.25(t,J=5.5Hz,1H),4.19(ddd,J=11.6,5.2,3.1Hz,1H),4.07(dt,J=11.8,4.8Hz,1H),3.93(t,J=5.8Hz,2H),3.77-3.66(m,1H),3.55-3.42(m,4H),1.64-1.47(m,2H),1.41-1.23(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:796.4[M-H]
中間体17-1:(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イルベンゾエート:
塩化ベンゾイル(38.0μL、327μmol)を、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(137mg、297μmol)、トリエチルアミン(124μL、892μmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(7.3mg、60μmol)、及びジクロロメタン(1.2mL)の撹拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。40分後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~8%の酢酸エチル)によって精製して、中間体17-1を得た。LCMS:585.4[M+Na]
中間体17-2:(S)-1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イルベンゾエート:
トリエチルアミントリヒドロフルオリド(485μL、2.97mmol)を、激しく撹拌した、中間体17-2(72.2mg、128μmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)中溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。14時間後、ジエチルエーテル(40mL)及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)、及び飽和含水重炭酸ナトリウムとブラインとの混合物(5:1v:v、40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~35%の酢酸エチル)によって精製して、中間体17-2を得た。LCMS:471.4[M+Na]
実施例17:(2R)-1-(((((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イルベンゾネート(17):
化合物17は、中間体5-3の代わりに中間体17-2を用いて、化合物5と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.09(s,1H),8.04-7.98(m,2H),7.62-7.55(m,1H),7.45(t,J=7.7Hz,2H),7.37(d,J=4.8Hz,1H),7.19(d,J=4.8Hz,1H),5.38-5.24(m,1H),4.72(d,J=5.2Hz,1H),4.41-4.32(m,1H),4.32-4.22(m,1H),4.23-4.08(m,4H),3.76-3.66(m,2H),3.57-3.40(m,2H),1.58-1.46(m,2H),1.41-1.16(m,30H),0.99-0.80(m,3H)。LCMS:800.4[M-H]
中間体18-1:(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-フェノキシプロパン-2-オール:
トリフェニルホスファン(80.0mg、0.305mmol)を、0℃に冷却した、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(109mg、0.237mmol)、フェノール(41.0mg、0.436mmol)、及びジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.0750mL、0.359mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)THF中溶液に添加した。反応混合物を徐々に室温に加温し、24時間撹拌し、この時点で溶媒を減圧下で除去し、粗生成物をシリカゲルに吸収させ、これをシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~10%の酢酸エチル)によって精製して、(S)-tert-ブチルジメチル(3-(オクタデシルオキシ)-2-フェノキシプロポキシ)シランを得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.33-7.22(m,2H),7.03-6.90(m,3H),4.43(q,J=5.1Hz,1H),3.89-3.79(m,2H),3.67(qd,J=10.4,4.9Hz,2H),3.49(td,J=6.5,1.9Hz,2H),1.63-1.53(m,2H),1.27(s,30H),0.90(s,9H),0.08(s,3H),0.06(s,3H)。
フッ化テトラ-n-ブチルアンモニウムのテトラヒドロフラン(0.500mL、0.500mmol)中1M溶液を、(S)-tert-ブチルジメチル(3-(オクタデシルオキシ)-2-フェノキシプロポキシ)シラン(84.0mg、0.157mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に添加した。反応混合物を1時間撹拌し、この時点で反応混合物を酢酸エチルで希釈し、3×水、続いて飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄した。次いで、有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体18-1を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.41-7.17(m,2H),7.12-6.94(m,3H),4.50(dq,J=6.2,4.7Hz,1H),3.92(qd,J=11.8,4.7Hz,2H),3.79-3.62(m,2H),3.49(td,J=6.6,1.3Hz,2H),1.59(q,J=6.9Hz,2H),1.28(s,30H),0.93-0.87(m,3H)。
中間体18-2:(R)-ビス(4-ニトロフェニル)(1-(オクタデシルオキシ)-3-フェノキシプロパン-2-イル)ホスフェート:
トリエチルアミン(25μL、18μmol)を、中間体18-1(31mg、73.7μmol)、4-ニトロフェニルホスホロジクロリデート(46.8mg、18.3μmol)、及びジクロロメタン(2.0mL)の撹拌混合物に、シリンジを用いて0℃で添加した。60分後、得られた混合物を室温に加温した。30分後、4-ニトロフェニルホスホロジクロリデート(27.0mg、105μmol)及びトリエチルアミン(20.0μL、143μmol)を順次添加した。30分後、4-ニトロフェノール(56mg、0.43mmol)及びトリエチルアミン(50μL、0.36mmol)を順次添加した。18時間後、ジエチルエーテル(60mL)及びクエン酸水溶液(10重量%、10mL)を順次添加した。有機層を水(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体18-2を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ8.21(dd,J=9.0,1.4Hz,4H),7.36(dt,J=9.1,1.4Hz,4H),7.32-7.22(m,2H),7.01(t,J=7.4Hz,1H),6.89-6.83(m,2H),4.71-4.54(m,3H),3.67(dd,J=10.2,4.0Hz,1H),3.59(dd,J=10.2,6.2Hz,1H),3.45(t,J=6.6Hz,2H),1.55(t,J=6.9Hz,2H),1.27(d,J=2.9Hz,30H),0.97-0.85(m,3H)。
中間体18-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(4-ニトロフェニル)((R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-フェノキシプロパン-2-イルl)ホスフェート:
激しく撹拌した、中間体18-2(23mg、31μmol)、中間体1-4(11.3mg、34μmol)、塩化マグネシウム(17mg、0.18mmol)、及びテトラヒドロフラン(1mL)の混合物を室温で撹拌した。30分後、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(30μL、0.17mmol)を添加した。18時間後、得られた混合物を減圧下でシリカゲルに吸着させ、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~4%のメタノール)によって精製して、中間体18-3を得た。H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ8.10-7.99(m,2H),7.89(s,1H),7.32-7.15(m,4H),7.04-6.84(m,4H),6.74(dd,J=14.7,4.6Hz,1H),5.38(dd,J=14.6,6.6Hz,1H),4.95(ddd,J=14.3,6.6,3.6Hz,1H),4.60(ddd,J=10.1,6.9,4.2Hz,2H),4.45-4.22(m,4H),3.56(dd,J=5.1,3.8Hz,2H),3.41(td,J=6.5,2.5Hz,2H),1.70(d,J=1.2Hz,3H),1.49(t,J=6.7Hz,2H),1.39(d,J=2.4Hz,3H),1.28(d,J=9.9Hz,30H),0.93-0.83(m,3H)。
実施例18:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-フェノキシプロパン-2-イル)リン酸水素(18):
水酸化ナトリウム水溶液(2.0M、60μL、120μmol)を、激しく撹拌した、中間体18-3(11mg、11.8μmol)のテトラヒドロフラン(1mL)中溶液に、シリンジを用いて室温で添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。4.5時間後、得られた混合物を室温に冷却した。pHが1になるまで、濃縮塩化水素水溶液(12M)を滴下した。この溶液を室温で18時間撹拌し、その時点でトリエチルアミンを滴下することによってpHを約8に上げ、次いで反応混合物をpH3.5のリン酸緩衝液と3:2の2-メチルテトラヒドロフラン:酢酸エチルとの間で分配した。有機相を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、逆相分取HPLC(メタノール/水+0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物18を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.04(s,1H),7.29-7.13(m,5H),6.96(d,J=7.9Hz,2H),4.80(d,J=4.7Hz,1H),4.56(d,J=7.4Hz,1H),4.35(s,1H),4.27(d,J=6.0Hz,1H),4.05(dd,J=51.4,17.4Hz,4H),3.79-3.52(m,4H),3.52-3.40(m,3H),1.53(s,2H),1.29(d,J=9.6Hz,35H),0.92(t,J=6.6Hz,4H)。LCMS:774.1。
中間体19-1:3-(ヘキサデシルチオ)プロパン-1-オール:
3-メルカプト-1-プロパノール(829mg、9mmol)及び1-ブロモヘキサデカン(916mg、3mmol)のDMSO(3mL)及びTHF(3mL)中溶液に、KOH粉末(673mg、12 mol)を室温で添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物を濃縮し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)によって精製して、固体として生成物を得た。
中間体19-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(ヘキサデシルチオ)プロピル)ホスフェート:
1,2,4-トリアゾール(43mg、0.62mmol)及びトリエチルアミン(87μL、0.62mmol)の無水THF(0.4mL)中溶液に、2-クロロフェニルジクロロホスフェート(76mg、0.31mmol)のTHF(0.4mL)中溶液を添加した。混合物を30分間撹拌し、次いで濾過した。濾液に、追加のTHF(1.2mL)、ヌクレオシド(77mg、0.232mmol)、及び1-メチルイミダゾール(26mg、0.31mmol)を順次添加した。1時間後、3-(ヘキサデシルチオ)プロパン-1-オール(75mg、0.235mmol)を混合物に添加し、室温で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残渣をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(CHCl中0~15%のMeOH)によって精製して、化合物を得た。
実施例19:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ヘキサデシルチオ)プロピル)リン酸水素(19):
THF(2mL)中の1,1,3,3-テトラメチルグアニジン(156mg、1.35mmol)及びsyn-2-ピリジンアルドキシム(275g、2.25mmol)を、19-2(185mg、0.225mmol)のTHF(4mL)中溶液に添加し、室温で一晩撹拌した。反応物を真空内で濃縮し、残渣を、DCM中0~50%のMeOHでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体を得た。
上記の中間体をTHF(1.5mL)に溶解させた。残渣を氷浴中で冷却した。濃縮HCl水溶液(0.3mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく撹拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。溶液を、DCM中0~40%のMeOHでのシリカゲルカラムクロマトグラフィによって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.90(s,1H),6.99(d,J=4.6Hz,1H),6.94(d,J=4.6Hz,1H),4.38(m,1H),4.29(m,1H),4.20-3.98(m,2H),3.91-3.79(m,2H),2.47(m,4H),1.84-1.70(m,2H),1.52(m,2H),1.29(d,J=3.6Hz,28H),0.98-0.83(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.43。MS:670.19(M+1)。
中間体20-1:2-(ヘキサデシルオキシ)エタン-1-オール:
エチレングリコール(838mg、13.5mmol)の乾燥DMF(6mL)中溶液に、NaH(60%の油分散液172mg、4.5mmol)を複数回に分けて0℃で添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。1-ブロモヘキサデカン(916mg、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を添加し、混合物を95℃で4時間加熱した。
冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物を合わせ、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)によって精製して、固体として生成物を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.75(dd,J=5.2,4.0Hz,2H),3.62-3.53(m,2H),3.49(t,J=6.7Hz,2H),1.81(s,2H),1.67-1.54(m,2H),1.28(s,28H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)。
中間体20-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(2-(ヘキサデシルオキシ)エチル)ホスフェート:
中間体20-2は、中間体2-(ヘキサデシルオキシ)エタン-1-オールを使用して、中間体19-2と同様の方法で合成した。
実施例20:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(ヘキサデシルオキシ)エチル)リン酸水素(20):
化合物20は、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.17(s,1H),7.50(s,1H),7.18(s,1H),4.75(s,1H),4.49-4.00(m,6H),3.64(s,2H),3.49(m,2H),1.57(m,2H),1.47-1.15(m,26H),0.91(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.93。MS:640.25(M+1)。
中間体21-1:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(2-(ヘキサデシルオキシ)エチル)ホスフェート:
中間体21-1は、中間体2-(オクタデシルオキシ)エタン-1-オールを使用して、19-2と同様の方法で合成した。
実施例21:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(オクタデシルオキシ)エチル)リン酸水素(21):
化合物21は、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.12(s,1H),7.41(d,J=4.8Hz,1H),7.21(d,J=4.8Hz,1H),4.77(m,1H),4.38(t,J=4.6Hz,1H),4.33-4.14(m,3H),4.09-3.99(m,2H),3.61(m,2H),3.48(m,2H),1.55(m,2H),1.40-1.18(m,30H),0.98-0.84(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d)δ-0.24。MS:668.25(M+1)。
中間体22-1:(R)-1-(ベンジルオキシ)-3-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパン-2-オール:
tert-ブチルジフェニルシリルクロリド(3.59g、13.1mmol)の無水DMF(7mL)中溶液を、イミダゾール(897mg、13.2mmol)及び1-O-ベンジルグリセロール1(2g、11mmol)の乾燥DMF(10mL)中撹拌混合物に添加した。次いで、混合物を室温で一晩撹拌した。水を混合物に添加し、次いで、EtOAcで抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~50 EtOAc)によって精製して、無色油として生成物を得た。
中間体22-2:(R)-(3-(ベンジルオキシ)-2-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン:
NaH(60%の油分散液、88mg、2.29mmol)をTHF(6mL)に懸濁させ、0℃に冷却した。1-O-オクタデシル-3-O-tert-ブチルジメチルシリル-sn-グリセロール(275mg、0.654mmol)のTHF(2.5mL)中溶液を30秒かけて添加した。30分後、1-ブロモオクタデカン(872mg、2.62mmol)のTHF(2.5mL)中溶液を0℃で添加した。混合物を12時間加熱還流させた。次いで、反応物を水(15mL)でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下で除去した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。
中間体22-3:(S)-3-(ベンジルオキシ)-2-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
前の工程で得た中間体22-2(96mg、0.143mmol)を1mLのTHFに溶解させ、THF(1N、0.214mL、0.214mmol)中の1N TBAF溶液を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。次いで、水(2.5mL)を添加し、得られた混合物をEtOAc(10mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、飽和ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~60%のEtOAc)によって精製して、生成物を得た。
中間体22-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-3-(ベンジルオキシ)-2-(オクタデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート:
中間体22-4は、中間体22-3を使用して、19-2と同様の方法で合成した。
実施例22:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(ベンジルオキシ)-2-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(22):
中間体22-4(111mg、0.118mmol)をTHF(2.5mL)に溶解させ、次いで0.5N NaOH(0.9mL)を0℃で添加した。混合物を50℃で2.5時間撹拌した。混合物を0℃にて2N HClで中和した。混合物をメタノールで希釈し、NaSOを添加した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させて残渣を得た。
残渣を、THF(0.5mL)に溶解させた。残渣を氷浴中で冷却した。濃縮HCl水溶液(0.1mL)を添加した。冷浴を除去し、反応物を3時間激しく撹拌した。混合物をNaCOで中和し、MeOHで希釈し、濾過した。濾液を蒸発させて残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0~40%のMeOH)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.88(s,1H),7.36-7.20(m,5H),6.98(d,J=4.6Hz,1H),6.92(d,J=4.7Hz,1H),4.50(s,2H),4.36(m,1H),4.25(m,1H),4.11(m,2H),3.95-3.81(m,2H),3.68-3.43(m,4H),1.50(m,2H),1.28(d,30H),0.98-0.85(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.49。
中間体23-1:(R)-(3-(ベンジルオキシ)-2-(ヘキサデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン:
中間体23-1は、アルキル化試薬として1-ブロモヘキサデカンを使用して、中間体22-2と同様の方法で合成した。
中間体23-2:(S)-3-(ベンジルオキシ)-2-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール:
中間体23-2は、中間体23-1を使用して、22-3と同様の方法で合成した。
中間体23-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-3-(ベンジルオキシ)-2-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート:
中間体23-3は、中間体23-2を使用して、中間体19-2と同様の方法で合成した。
実施例23:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(ベンジルオキシ)-2-(ヘキサデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(23):
化合物23は、化合物22と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.11(d,J=10.2Hz,1H),7.41(m,1H),7.36-7.09(m,6H),4.74(m,1H),4.53(m,1H),4.38(s,1H),4.19(m,2H),4.12-3.86(m,1H),3.76-3.48(m,2H),1.68-1.47(m,2H),1.45-1.19(m,26H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.35。
中間体24-1:(R)-(3-(ベンジルオキシ)-2-(テトラデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジフェニルシラン:
中間体24-1は、アルキル化試薬として1-ブロモテトラデカンを使用して、22-2と同様の方法で合成した。
中間体24-2:(S)-3-(ベンジルオキシ)-2-(ヘキサデシルオキシ)プロパン-1-オール:
中間体24-2は、中間体24-1を使用して、19-2と同様の方法で合成した。
中間体24-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-3-(ベンジルオキシ)-2-(テトラデシルオキシ)プロピル)(2-クロロフェニル)ホスフェート:
中間体24-3は、中間体24-2を使用して、19-2と同様の方法で合成した。
実施例24:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-3-(ベンジルオキシ)-2-(テトラデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(24):
化合物24は、化合物22と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.92(s,1H),7.37-7.17(m,5H),7.03(t,J=4.2Hz,1H),7.00-6.94(m,1H),4.50(s,2H),4.36(m,1H),4.25(m,1H),4.12(m,2H),3.89(m,1H),3.72-3.45(m,3H),1.50(m,2H),1.28(d,22H),0.91(t,J=6.2Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.38。
中間体25-1:3-非オキシプロパン-1-オールの調製:
1,3-プロパンジオール(1.03g、13.5mmol)の乾燥DMF(6mL)中溶液に、NaH(60%の油分散液;172mg、4.5mmol)を複数回に分けて0℃で添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。1-ブロモノナン(621mg、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を添加し、混合物を95℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、AcOEtで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)によって精製して、生成物を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ4.36(t,J=5.2Hz,1H),3.51-3.36(m,5H),1.63(m,2H),1.47(m,2H),1.26(d,14H),0.91-0.79(m,3H)。
中間体25-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(3-(ノニルオキシ)プロピル)ホスフェート:
中間体25-2は、中間体3-(ノニルオキシ)プロパン-1-オールを使用して、19-2と同様の方法で合成した。
実施例25:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(3-(ノニルオキシ)プロピル)リン酸水素(25):
化合物25は、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.07(s,1H),7.32(d,J=4.7Hz,1H),7.18(d,J=4.8Hz,1H),4.78(d,J=5.2Hz,1H),4.38(m,1H),4.31-4.19(m,2H),4.18-4.06(m,1H),3.98(m,2H),3.51(m,2H),3.41(m,2H),1.87(m,2H),1.53(m,2H),1.42-1.17(m,12H),0.91(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ0.22。MS:556.11(M+1)。
中間体26-1:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(2-(オクチルオキシ)エチル)ホスフェート:
中間体26-1は、中間体2-(オクチルオキシ)エタン-1-オールを使用して、19-2と同様の方法で合成した。MS:568.17(M+1)。
実施例26:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(オクチルオキシ)エチル)リン酸水素(26):
化合物26は、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.08(s,1H),7.34(d,J=4.8Hz,1H),7.17(d,J=4.8Hz,1H),4.78(d,J=5.3Hz,1H),4.43-4.31(m,1H),4.25(mz,2H),4.15(m,1H),4.05-3.95(m,2H),3.65-3.56(m,2H),3.47(m,2H),3.33(m,2H),1.62-1.48(m,2H),1.29(d,10H),0.94-0.81(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ0.13。MS:528.07(M+1)。
中間体27-1:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)(2-(ウンデシルオキシ)エチル)ホスフェート:
中間体27-1は、中間体2-(ウンデシルオキシ)エタン-1-オールを使用して、19-2と同様の方法で合成した。
実施例27:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル(2-(ウンデシルオキシ)エチル)リン酸水素(27):
化合物27は、化合物19と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.07(s,1H),7.32(d,J=4.8Hz,1H),7.18(d,J=4.8Hz,1H),4.79(d,J=5.2Hz,1H),4.37(m,1H),4.30-4.20(m,2H),4.13(m,1H),3.99(m,2H),3.63-3.55(m,2H),3.46(m,2H),3.33(m,4H),1.54(m,2H),1.28(s,16H),0.96-0.86(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ0.17(t,J=6.3Hz)。MS:570.16(M+1)。
実施例28:O-(((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)O-((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)S-水素(R)ホスホロチオエート(28):
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(12.8μL、85.5μmol)を、激しく撹拌した、中間体6-1(24.7mg、3.02μmol)、(2S)-2-ベンジルオキシ-3-オクタデコキシ-プロパン-1-オール(37.2mg、85.5μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.5mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で1分間かけて添加した。30分後、濃塩酸(0.18mL)を添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物28を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.91(s,1H),7.39-7.18(m,5H),6.98-6.90(m,2H),4.95(t,J=4.1Hz,1H),4.79(d,J=2.8Hz,1H),4.60(s,1H),4.50-4.30(m,2H),4.29-4.14(m,1H),3.84-3.75(m,1H),3.55-3.48(m,3H),3.45-3.37(m,3H),3.20-3.13(m,1H),1.52(s,2H),1.29(d,J=8.3Hz,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:802.4。
中間体29-1:(R)-2-((1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-メチルイソフタロニトリル:
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、490μL、490μmol)を、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシロキシ)プロパン-2-オール(150mg、327μmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて0℃で添加した。5分後、5-(ヨードメチル)イソフタロニトリル(437mg、1.63mmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)中溶液を、シリンジを用いて添加し、得られた混合物を室温に加温した。16時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体29-1を得た。LCMS:621.5[M+Na]
中間体29-2:(S)-2-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)-5-メチルイソフタロニトリル:
中間体29-2は、中間体2-1の代わりに中間体29-1を用いて、中間体2-2と同様の方法で合成した。LCMS:507.4[M+Na]
中間体29-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-(2,6-ジシアノ-4-メチルフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
中間体29-3及び中間体26-3は、中間体23-1の代わりに中間体29-2を用いて、中間体23-2と同様の方法で合成した。LCMS:988.4。
実施例29:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(2,6-ジシアノ-4-メチルフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(29):
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、300μL、300μmol)を、激しく撹拌した、中間体29-3(23.6mg、23.9μmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(29.2mg、239μmol)、水(45.0μL、2.50mmol)、及びテトラヒドロフラン(0.1mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。82分後、クロロトリメチルシラン(38.2μL、301μmol)及び濃塩酸(300μL、3.60mmol)を順次添加した。140分後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物29を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.05(s,1H),7.90-7.70(m,2H),7.32-7.23(m,1H),7.21-7.12(m,1H),5.00-4.62(m,3H),4.57-3.40(m,9H),2.37(s,3H),1.56-1.04(m,32H),0.92(t,J=6.6Hz,3H)。LCMS:836.4[M-H]
中間体30-1:(S)-N-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)ベンズアミド:
塩化ベンゾイル(10.1μL、87.3μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(30.0mg、87.3μmol)、トリエチルアミン(36.5μL、262μmol)、及びジクロロメタン(0.8mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。30分後、得られた混合物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~65%の酢酸エチル)によって精製して、中間体30-1を得た。LCMS:470.4[M+Na]
実施例30:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-ベンズアミド-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素:(30):
化合物30は、中間体6-3の代わりに中間体30-1を用いて、化合物6と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.05(s,1H),7.89-7.83(m,2H),7.56-7.49(m,1H),7.45(dd,J=8.3,6.7Hz,2H),7.28(d,J=4.8Hz,1H),7.18(d,J=4.7Hz,1H),4.78(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.29(m,2H),4.26(t,J=5.3Hz,1H),4.16(dt,J=8.2,4.0Hz,1H),4.12-4.04(m,1H),4.00(t,J=5.6Hz,2H),3.62-3.25(m,4H),1.61-1.49(m,2H),1.41-1.20(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:799.4[M-H]
中間体31-1:(S)-2-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)安息香酸:
リン酸カリウム(48.2mg、227μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(30.0mg、87.3μmol)、ヨウ化銅(I)(5.0mg、26μmol)、2-ブロモ安息香酸(17.6mg、87.3μmol)、(±)-1,1’-ビナフタレン-2,2’-ジオール(15.0mg、52.4μmol)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.6mL)の混合物に室温で添加した。21時間後、得られた混合物を100℃に加熱した。150分後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、及びクエン酸水溶液(10重量%、10mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~55%の酢酸エチル)によって精製して、中間体31-1を得た。LCMS:462.4[M-H]
実施例31:2-(((2R)-1-(((((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)安息香酸(31):
化合物31は、中間体6-3の代わりに中間体31-1を用いて、化合物6と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.94(s,1H),7.85(dd,J=8.0,1.7Hz,1H),7.31-7.22(m,1H),7.15-7.00(m,2H),6.79(d,J=8.6Hz,1H),6.52(t,J=7.5Hz,1H),4.82(d,J=5.2Hz,1H),4.42-4.33(m,1H),4.29(t,J=5.3Hz,1H),4.25-4.14(m,1H),4.14-4.04(m,1H),4.03-3.95(m,1H),3.95-3.77(m,2H),3.64(dd,J=9.6,4.4Hz,1H),3.57(dd,J=9.8,4.8Hz,1H),3.46(t,J=6.5Hz,2H),1.61-1.50(m,2H),1.41-1.22(m,30H),0.95-0.87(m,3H)。LCMS:815.4[M-H]
中間体32-1:(R)-(2-((3-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン:
中間体33-1:(R)-((1-((3-ブロモ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン:
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、109mg、2.7mmol)を、激しく撹拌した、(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール(500mg、1.09mmol)のテトラヒドロフラン(3.0mL)中溶液に0℃で添加した。30分後、1-ブロモ-3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゼン(438mg、1.63mmol)を添加し、得られた混合物を室温に加温した。9.5時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(6mL)、水(6mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水とブラインとの混合物(1:1v:v、30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~8%の酢酸エチル)によって精製して、中間体32-1及び中間体33-1の混合物を得た。LCMS:667.4[M+Na]
中間体32-2:(S)-2-((3-フルオロ-5-(メチルスルホニル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール:
中間体33-2:(R)-1-((3-フルオロ-5-(メチルスルホニル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-オール:
メタンスルフィン酸ナトリウム(47.4mg、465μmol)を、激しく撹拌した、中間体69-1(200mg、310μmol)、(±)-トランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(14.9μL、124μmol)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼン錯体(9.0mg、31μmol)、テトラヒドロフラン(0.2mL)、及びジメチルスルホキシド(1.0mL)の混合物に室温で添加し、得られた混合物を110℃に加熱した。17時間後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、及びアンモニア水溶液(30重量%、10mL)を順次添加した。有機層を水(2×30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解させ、得られた混合物を室温で撹拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、929μL、930μmol)を、シリンジを用いて添加した。30分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~40%の酢酸エチル)によって精製して、中間体32-2及び中間体33-2を得た。中間体32-2:LCMS:531.3。中間体33-2:LCMS:531.3。
実施例32:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-フルオロ-5-(メチルスルホニル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素((32):
化合物32は、中間体6-3の代わりに中間体32-2を用いて、化合物6と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.09(s,1H),7.73(d,J=1.4Hz,1H),7.56(dt,J=7.9,2.0Hz,1H),7.51(dt,J=9.3,1.8Hz,1H),7.34(d,J=4.8Hz,1H),7.20(d,J=4.8Hz,1H),4.84(d,J=13.3Hz,1H),4.78(d,J=13.2Hz,1H),4.74(d,J=5.2Hz,1H),4.42-4.33(m,1H),4.30-4.19(m,2H),4.19-4.05(m,2H),4.05-3.96(m,1H),3.89-3.79(m,1H),3.64-3.52(m,2H),3.47(td,J=6.6,2.1Hz,2H),3.14(s,3H),1.63-1.50(m,2H),1.41-1.21(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:882.4[M-H]
実施例33:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-((3-フルオロ-5-(メチルスルホニル)ベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)リン酸水素((33):
化合物33は、中間体6-3の代わりに中間体33-2を用いて、化合物6と同様の方法で合成した。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.03(s,1H),7.71(s,1H),7.67-7.44(m,2H),7.33-7.22(m,1H),7.21-7.15(m,1H),5.37-5.32(m,1H),4.95-4.68(m,3H),4.41-3.73(m,6H),3.72-3.37(m,4H),3.13(s,3H),1.76-1.40(m,2H),1.37-1.19(m,30H),1.01-0.83(m,3H)。LCMS:882.4[M-H]
中間体34-1:(S)-4-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)-2.6-ジメトキシベンゾニトリル:
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、68.1mg、1.70mmol)を、激しく撹拌した、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-オール(国際公開第2010052718号)(400mg、682μmol)のテトラヒドロフラン(2.0mL)中溶液に室温で添加した。23分後、4-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾニトリル(Li,W;Sun,P.J.Org.Chem.2012,77,8362)(202mg、1.02mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3.0mL)を順次添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。31分後、得られた混合物を室温に冷却した。30分後、2-プロパノール(3.0mL)、メタノール(3.0mL)、及び濃塩酸(0.6mL)を順次添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。120分後、得られた混合物を室温に冷却した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)、ジエチルエーテル(100mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×80mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~45%の酢酸エチル)によって精製して、中間体34-1を得た。LCMS:506.4。
中間体34-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-(4-シアノ-3,5-ジメトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート:
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(625μL、3.80mmol)を、激しく撹拌した、1,2,4-トリアゾール(557mg、8.07mmol)、トリエチルアミン(1.12mL、8.07mmol)、ピリジン(1.0mL)、及びアセトニトリル(2.5mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で1分間かけて添加した。25分後、中間体34-1(1.20g、2.37mmol)、ピリジン(5.0mL)、及びアセトニトリル(1.5mL)の混合物を、シリンジを用いて添加した。76分後、中間体1-4(1.89g、5.69mmol)、1-メチルイミダゾール(567μL、7.12mmol)、及びアセトニトリル(2.0mL)を順次添加した。410分後、クエン酸(6.0g)の水(80mL)中溶液を添加し、水層を酢酸エチル(120mL)で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~5%のメタノール)によって精製して、中間体34-2を得た。LCMS:1009.5。
実施例34:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-3.5-ジメトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(34):
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、3.00mL、3.0mmol)を、中間体34-2(2.02g、2.00mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(733mg、6.00mmol)、テトラヒドロフラン(1.5mL)、及び水(541μL、30.0mmol)の撹拌混合物に、シリンジを用いて室温で添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。18分後、得られた混合物を室温に冷却し、クロロトリメチルシラン(381μL、3.00mmol)及び濃塩酸(4.80mL、58mmol)を順次添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物34を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.10(s,1H),7.37(d,J=4.8Hz,1H),7.16(d,J=4.8Hz,1H),6.34(s,2H),4.87-4.79(m,1H),4.70(d,J=5.3Hz,1H),4.37(dq,J=4.5,2.5Hz,1H),4.27(ddd,J=11.6,5.7,3.0Hz,1H),4.21-4.10(m,4H),3.88(s,6H),3.72(dd,J=10.8,4.0Hz,1H),3.66(dd,J=10.8,5.8Hz,1H),3.56-3.41(m,2H),1.60-1.48(m,2H),1.39-1.23(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:857.4[M-H]
中間体35-1:(R)-1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ヘンイコサン-2-オール:
0℃のtert-ブチル-[[(2R)-オキシラン-2-イル]メトキシ]-ジフェニル-シラン(2.00g、6.40mmol)(Jiri,P.;Istvan,M.E.Tetrahedron Lett.2006,47,5933)及びヨウ化銅(I)(244mg、1.28mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中混合物に、クロロ(オクタデシル)マグネシウム(THF中0.5M、19.2mL、9.60mmol)を滴下した。得られた混合物を室温に加温し、2時間撹拌した。次いで、反応物を0℃にて飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(100mL)で希釈した。次いで、水相を追加のジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、プールした有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮に続いて、粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体35-1を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.67(dt,J=7.9,1.5Hz,4H),7.47-7.35(m,6H),3.75-3.60(m,2H),3.48(dd,J=10.0,7.4Hz,1H),1.45-1.16(m,36H),1.07(s,9H),0.88(t,J=6.8Hz,3H)。
中間体35-2:(R)-3-(((1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ヘニコサン-2-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル:
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、516mg、13.5mmol)を、35-1(3.06g、5.39mmol)のテトラヒドロフラン(24mL)中撹拌溶液に0℃で添加した。30分後、3-(ブロモメチル)-5-フルオロ-ベンゾニトリル(1.73g、8.09mmol)を添加し、得られた混合物を55℃に加温し、一晩撹拌した。次いで、懸濁液を0℃に冷却し、水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮に続いて、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~30%の酢酸エチル)によって精製して、中間体35-2を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.73-7.61(m,4H),7.53-7.20(m,9H),4.72(d,J=12.9Hz,1H),4.56(d,J=12.9Hz,1H),3.83-3.62(m,2H),3.55-3.46(m,1H),1.73-1.15(m,36H),1.08(s,9H),0.91(t,J=6.8Hz,3H)。
中間体35-3:(R)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシヘンイコサン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル:
フッ化テトラブチルアンモニウム(テトラヒドロフラン中1.0M、6.03mL、6.03mmol)を、中間体35-2(3.52g、5.03mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中撹拌溶液に0℃で添加した。得られた混合物を室温に加温し、1時間撹拌し、その時点で水(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。合わせた有機画分をブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮に続いて、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~50%の酢酸エチル)によって精製して、中間体35-3を得た。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.47(s,1H),7.36(dt,J=9.1,1.7Hz,1H),7.32-7.23(m,1H),4.65(s,2H),3.77(dd,J=11.6,3.2Hz,1H),3.63(dd,J=11.6,6.3Hz,1H),3.55(qd,J=6.2,3.2Hz,1H),1.85-1.05(m,36H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)。
中間体35-4:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ヘニコシル)ホスフェート:
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(505μL、3.07mmol)を、激しく撹拌した、1,2,4-トリアゾール(455mg、6.59mmol)、トリエチルアミン(919μL、6.59mmol)、アセトニトリル(6mL)、及びピリジン(6mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加した。40分後、アセトニトリル(6mL)及びピリジン(6mL)中の中間体35-3(1.42g、3.07mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。次いで、(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-(ヒドロキシメチル)-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル(864mg、2.61mmol)を一度に加え、得られた懸濁液を室温で撹拌した。15時間後、混合物を濃縮し、得られた生成物にクエン酸(20mL、水中20重量%)、水酸化ナトリウム(5mL、1N)、及び酢酸エチル(100mL)を添加した。水相を追加の酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、合わせた有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮後、粗残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~15%のメタノール)によって精製して、中間体35-4を得た。H NMR(400MHz,アセトニトリル-d)δ7.94-7.86(m,1H),7.54-7.32(m,5H),7.24-7.10(m,2H),6.94-6.83(m,1H),6.80-6.70(m,1H),6.37(s,2H),5.44-5.24(m,1H),5.02-4.86(m,1H),4.73-4.30(m,5H),4.29-4.16(m,1H),4.13-4.02(m,1H),3.68-3.52(m,1H),1.69-1.66(m,3H),1.55-1.17(m,39H),0.90(t,J=6.6Hz,3H)。LCMS:965.4。
中間体35-5:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ヘニコシル)リン酸水素:
室温の35-4(2.25g、2.23mmol)及びN,N-ジメチルピリジン-4-アミン(859mg、6.99mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)及びアセトニトリル(5mL)中溶液に、水(2.2mL)中のフッ化セシウム(1062mg、6.99mmol)を添加した。混合物を80℃に加温し、2時間撹拌した。次いで、水酸化ナトリウム(1N、2.5mL)及びクエン酸(水中20重量%、12.5mL)を順次添加し、混合物を2-メチルテトラヒドロフラン及び酢酸エチルの3:2混合物(3×50mL)で抽出した。次いでプールした有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮に続いて、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~50%のメタノール)によって精製して、35-5を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ7.88(s,1H),7.50(s,1H),7.45-7.35(m,2H),6.94(d,J=4.6Hz,1H),6.89(d,J=4.6Hz,1H),5.41(d,J=6.6Hz,1H),5.06(dd,J=6.6,3.2Hz,1H),4.72(d,J=13.0Hz,1H),4.60-4.54(m,1H),4.52(d,J=13.1Hz,1H),4.10-4.02(m,2H),3.90-3.73(m,2H),3.59-3.44(m,1H),1.72(s,3H),1.48-1.20(m,39H),0.91(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:853.5[M-H]
実施例35:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ヘニコシル)リン酸水素(35):
濃塩酸(2.00mL、24.0mmol)を、35-5(1.71g、2.00mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液に添加した。3時間後、反応物を0℃に冷却し、水酸化ナトリウム(2.32mL)及びリン酸(0.308mL)でクエンチした。混合物を、2-メチルテトラヒドロフラン及び酢酸エチルの3:2混合物(3×50mL)で抽出した。次いでプールした有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮に続いて、残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~50%のメタノール)によって精製して、化合物35を得た。H NMR(400MHz,メタノール-d)δ8.05(s,1H),7.51(s,1H),7.47-7.36(m,2H),7.26(d,J=4.7Hz,1H),7.19(d,J=4.8Hz,1H),4.82-4.72(m,2H),4.59(d,J=13.0Hz,1H),4.39-4.32(m,1H),4.29-4.14(m,2H),4.14-4.03(m,1H),3.98-3.90(m,1H),3.90-3.80(m,1H),3.66-3.55(m,1H),1.57-1.21(m,36H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:813.4[M-H]
中間体36-1:(R)-3-((2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル:
中間体36-1は、1-ブロモ-3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゼンの代わりに5-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゾニトリルを用いて、中間体33-1と同様の方法で調製した。LCMS:614.4[M+Na]+。
中間体36-2:(R)-3-フルオロ-5-((2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)メチル)ベンゾニトリル:
中間体36-2は、中間体2-1の代わりに中間体36-1を用いて、中間体2-2と同様の方法で調製した。LCMS:478.4。
実施例36:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)リン酸水素(36):
化合物36は、中間体33-2の代わりに中間体36-2を用いて、化合物33と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.05(s,1H),7.60-7.37(m,3H),7.24(d,J=4.4Hz,1H),7.08(d,J=4.8Hz,1H),5.38-5.04(m,1H),4.97-3.87(m,9H),3.83-3.40(m,4H),1.64-1.49(m,2H),1.29(d,J=5.6Hz,30H),0.92(t,J=6.4Hz,3H)。LCMS:829.4[M-H]-。
中間体37-1:(S)-2-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)安息香酸
リン酸カリウム(48.2mg、227μmol)を、激しく撹拌した、中間体1-2(30.0mg、87.3μmol)、ヨウ化銅(I)(5.0mg、26μmol)、(±)-1,1’-ビ(2-ナフトール)(15.0mg、52.4μmol)、2-ブロモ安息香酸(17.6mg、87.3μmol)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.6mL)の混合物に室温で添加した。21時間後、得られた混合物を100℃に加熱した。150分後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、及びクエン酸水溶液(10重量%、10mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~55%の酢酸エチル)によって精製して、中間体37-1を得た。LCMS:462.4[M-Na]-。
実施例37:2-(((2R)-1-(((((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)安息香酸(37):
化合物37は、中間体6-3の代わりに中間体37-1を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.94(s,1H),7.85(dd,J=8.0,1.7Hz,1H),7.31-7.22(m,1H),7.15-7.00(m,2H),6.79(d,J=8.6Hz,1H),6.52(t,J=7.5Hz,1H),4.82(d,J=5.2Hz,1H),4.42-4.33(m,1H),4.29(t,J=5.3Hz,1H),4.25-4.14(m,1H),4.14-4.04(m,1H),4.03-3.95(m,1H),3.95-3.77(m,2H),3.64(dd,J=9.6,4.4Hz,1H),3.57(dd,J=9.8,4.8Hz,1H),3.46(t,J=6.5Hz,2H),1.61-1.50(m,2H),1.41-1.22(m,30H),0.95-0.87(m,3H)。LCMS:815.4[M-H]-。
中間体38-1:(S)-2-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ベンゾニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、34.1mg、852μmol)を、激しく撹拌した、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-オール(国際公開第2010052718号)(200mg、341μmol)のテトラヒドロフラン(0.7mL)中溶液に室温で添加した。25分後、2-フルオロベンゾニトリル(165mg、1.36mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.7mL)を順次添加し、得られた混合物を65℃に加熱した。30分後、得られた混合物を5分間かけて室温に冷却し、2-プロパノール(1.0mL)、メタノール(1.0mL)、クロロトリメチルシラン(172μL、1.35mmol)、及び濃塩酸(0.1mL)を順次添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。210分後、得られた混合物を室温に冷却した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体38-1を得た。LCMS:446.4。
中間体38-2:(S)-2-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)安息香酸
水酸化カリウム水溶液(50重量%、200μL、2.6mmol)を、激しく撹拌した、中間体38-1(49.0mg、110μmol)、エタノール(1.0mL)、テトラヒドロフラン(0.5mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。15時間後、得られた混合物を室温に冷却し、塩化水素水溶液(2.0M、10mL)及び水(20mL)を順次添加した。水層をジエチルエーテルと酢酸エチルとの混合物(2:1v:v、50mL)及びジクロロメタンと2-プロパノールとの混合物(4:1v:v、50mL)で順次抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~65%の酢酸エチル)によって精製して、中間体38-2を得た。LCMS:463.4[M-H]-。
実施例38:2-(((2R)-1-(((((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)安息香酸(38):
化合物38は、中間体6-3の代わりに中間体38-2を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.99(s,1H),7.80(t,J=8.3Hz,1H),7.52-7.41(m,1H),7.32-6.96(m,4H),4.83-4.48(m,2H),4.40-4.33(m,1H),4.33-4.29(m,1H),4.27(t,J=5.4Hz,1H),4.23(d,J=4.8Hz,1H),4.20-4.12(m,1H),4.12-4.03(m,1H),3.75(d,J=4.9Hz,1H),3.71-3.69(m,1H),3.46(t,J=6.0Hz,2H),1.55-1.46(m,2H),1.38-1.16(m,30H),0.92(t,J=6.6Hz,3H)。LCMS:816.4[M-H]-。
中間体39-1:(R)-3-フルオロ-5-((2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ベンゾニトリル
炭酸セシウム(115mg、351μmol)を、激しく撹拌した、(R)-2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル4-メチルベンゼンスルホン酸(J.Med.Chem.2009,52,3408)(100mg、200μmol)、3-フルオロ-5-ヒドロキシベンゾニトリル(28.9mg、211μmol)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)の混合物に室温で添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。19時間後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~15%の酢酸エチル)によって精製して、中間体39-1を得た。LCMS:464.3。
実施例39:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-(3-シアノ-5-フルオロフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)リン酸水素(39):
化合物39は、中間体33-2の代わりに中間体39-1を用いて、化合物33と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.04(s,1H),7.22(d,J=4.9Hz,1H),7.16(d,J=4.8Hz,1H),7.11-7.00(m,3H),5.13-4.65(m,1H),4.56-4.44(m,1H),4.40-4.32(m,1H),4.29(t,J=5.4Hz,1H),4.25-4.17(m,2H),4.17-4.08(m,2H),3.73-3.61(m,2H),3.49-3.41(m,2H),1.57-1.48(m,2H),1.40-1.18(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:815.4[M-H]-。
中間体40-1:(S)-1-(オクタデシルオキシ)-3-フェニルプロパン-2-オール
フェニルリチウム溶液(ジブチルエーテル中1.8M、1.11mL、2.0mmol)を、激しく撹拌した、ヨウ化銅(I)(191mg、1.00mmol)のジエチルエーテル(1.25mL)中混合物に、シリンジを用いて0℃で添加した。30分後、(R)-2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロピル4-メチルベンゼンスルホン酸(J.Med.Chem.2009,52,3408)(100mg、200μmol)及びジエチルエーテル(1.0mL)を順次添加し、得られた混合物を室温に加温した。22時間後、飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)、アンモニア水溶液(30重量%、10mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×25mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体40-1を得た。LCMS:405.4。
実施例40:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((S)-1-(オクタデシルオキシ)-3-フェニルプロパン-2-イル)リン酸水素(40):
化合物40は、中間体33-2の代わりに中間体40-1を用いて、化合物33と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.98(s,1H),7.27-7.14(m,6H),7.12(d,J=4.8Hz,1H),5.26-4.65(m,2H),4.48-4.39(m,1H),4.36-4.28(m,1H),4.25(t,J=5.3Hz,1H),4.00(t,J=4.3Hz,2H),3.55-3.12(m,3H),2.99-2.91(m,2H),1.58-1.48(m,2H),1.41-1.22(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:756.4[M-H]-。
中間体41-1:(R)フルオロ-6-((2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ニコチノニトリル
中間体41-1は、中間体36-1の代わりに、6-フルオロニコチノニトリルを用いて、中間体36-1と同様の方法で調製した。LCMS:447.4。
実施例41:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-((5-シアノピリジン-2-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)リン酸水素(41):
化合物41は、中間体33-2の代わりに中間体41-1を用いて、化合物33と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.49(dd,J=2.4,0.7Hz,1H),8.08(s,1H),7.93(dd,J=8.6,2.5Hz,1H),7.31(d,J=4.8Hz,1H),7.23-7.14(m,1H),6.96-6.90(m,1H),4.77(d,J=5.2Hz,1H),4.61-3.99(m,7H),3.74-3.68(m,2H),3.52-3.40(m,2H),1.60-1.42(m,2H),1.38-1.17(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:798.4[M-H]-。
中間体42-1:(S)-6-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)アミノ)ニコチノニトリル
6-フルオロニコチノニトリル(11.9mg、97.8μmol)を、中間体1-2(33.6mg、97.8μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(34.1μL、196μmol)、及び1-メチルピロリジン-2-オン(1.2mL)の撹拌混合物に室温で添加し、得られた混合物を120℃に加熱した。18時間20分後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~7%のメタノール)によって精製して、中間体42-1を得た。LCMS:446.4。
実施例42:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-シアノピリジン-2-イル)アミノ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(42):
化合物42は、中間体6-3の代わりに中間体42-1を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.29(d,J=2.3Hz,1H),8.08(s,1H),7.59(dd,J=9.0,2.3Hz,1H),7.31(d,J=4.8Hz,1H),7.18(d,J=4.8Hz,1H),6.66(d,J=9.0Hz,1H),4.76(d,J=5.2Hz,1H),4.39-4.30(m,2H),4.23(t,J=5.5Hz,1H),4.21-4.14(m,1H),4.12-4.02(m,1H),3.98(t,J=5.5Hz,2H),3.56(d,J=5.8Hz,2H),3.46(td,J=6.5,1.9Hz,2H),1.61-1.48(m,2H),1.41-1.22(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:797.4[M-H]-。
中間体43-1:(S)-2-((5-ブロモピリジン-3-イル)メトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
中間体43-1は、4-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾニトリルの代わりに3-ブロモ-5-(ブロモメチル)ピリジンピリジン臭化水素酸塩を用いて、中間体36-1と同様の方法で調製した。LCMS:514.3。
中間体43-2:(S)-2-((5-(メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)メトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-1-オール
メタンスルフィン酸ナトリウム(22.3mg、219μmol)を、激しく撹拌した、中間体43-1(75.0mg、146μmol)、トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)ベンゼン錯体(4.2mg、15μmol)、(±)-トランス-1,2-ジアミノシクロヘキサン(7.0μL、120μmol)、ジメチルスルホキシド(1.0mL)、及びテトラヒドロフラン(0.2mL)の混合物に室温で添加し、得られた混合物を110℃に加熱した。17時間後、得られた混合物を室温に冷却し、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、及びアンモニア水溶液(30重量%、10mL)を順次添加した。有機層を水(2×30mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体43-2を得た。LCMS:514.3。
実施例43:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((5-メチルスルホニル)ピリジン-3-イル)メトキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(43):
化合物43は、中間体6-3の代わりに中間体43-2を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.96(s,1H),8.83(s,1H),8.33(s,1H),8.04(s,1H),7.26(d,J=4.8Hz,1H),7.19(d,J=4.8Hz,1H),4.94-4.80(m,2H),4.77(d,J=5.2Hz,1H),4.40-4.32(m,1H),4.25(t,J=5.4Hz,1H),4.23-4.15(m,1H),4.12-4.05(m,1H),4.04-3.96(m,1H),3.96-3.88(m,1H),3.88-3.81(m,1H),3.60-3.52(m,2H),3.46(td,J=6.7,2.5Hz,2H),1.62-1.50(m,2H),1.42-1.23(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:867.4。
中間体44-1:(R)-3-フルオロ-5-(((1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、2.92g、73mmol)を、激しく撹拌した、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オール(14.6g、29.2mmol)のテトラヒドロフラン(60mL)中溶液に0℃で添加した。30分後、3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリル(7.81g、36.5mmol)及びテトラヒドロフラン(23.5mL)を順次添加し、得られた混合物を65℃に加熱した。16時間後、得られた混合物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(8.5mL)、水(8.5mL)、飽和塩化アンモニウム溶液(35mL)、ブライン(67mL)、及びジエチルエーテル(400mL)を順次添加した。有機層を水(125mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~3.5%の酢酸エチル)によって精製して、中間体44-1を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.48(d,J=1.6Hz,1H),7.41(dt,J=9.3,1.9Hz,1H),7.26(dt,J=7.9,1.9Hz,1H),4.78(s,2H),3.82(d,J=5.5Hz,2H),3.74-3.65(m,1H),3.61(dd,J=10.3,4.0Hz,1H),3.54(dd,J=10.3,6.1Hz,1H),3.46(t,J=6.7Hz,2H),1.67-1.53(m,2H),1.43-1.21(m,30H),1.20-0.95(m,21H),0.95-0.83(m,3H)。
中間体44-2:(S)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、56.1mL、56mmol)を、中間体44-1(17.8g、28.1mmol)のテトラヒドロフラン(37mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。60分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、ブライン(75mL)、及びジエチルエーテル(400mL)を順次添加した。有機層を水(150mL)で洗浄し、水層をジエチルエーテル(150mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体44-2を得た。LCMS:478.4。
中間体44-3:(S)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
水酸化カリウム水溶液(50重量%、1.90mL、25mmol)を、激しく撹拌した、中間体44-2(500mg、1.05mmol)、エタノール(8.0mL)、テトラヒドロフラン(3.0mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加し、得られた混合物を90℃に加熱した。15時間後、得られた混合物を室温に冷却し、塩化水素水溶液(2M、10mL)及び水(20mL)を順次添加した。水層をジエチルエーテルと酢酸エチルとの混合物(2:1v:v、50mL)及びジクロロメタンと2-プロパノールとの混合物(4:1v:v、50mL)で順次抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~65%の酢酸エチル)によって精製して、中間体44-3を得た。LCMS:495.4[M-H]-。
実施例44:3-((((2R)-1-(((((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メトキシ)(ヒドロキシ)ホスホリル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)メチル)-5-フルオロ安息香酸(44):
化合物44は、中間体6-3の代わりに中間体44-3を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.06(s,1H),7.79(s,1H),7.61-7.47(m,1H),7.38(d,J=9.3Hz,1H),7.30(d,J=4.8Hz,1H),7.20(d,J=4.7Hz,1H),4.81-4.73(m,2H),4.70(d,J=12.7Hz,1H),4.40-4.35(m,1H),4.30-4.18(m,2H),4.16-4.07(m,1H),4.06-3.89(m,2H),3.84-3.75(m,1H),3.64-3.52(m,2H),3.49-3.42(m,2H),1.63-1.49(m,2H),1.39-1.21(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:850.2。
中間体45-1:(R)-N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ステアラミド
N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N’-エチルカルボジイミド塩酸塩(4.84mg、25.3mmol)を、(R)-3-アミノプロパン-1,2-ジオール(1.77g、19.4mmol)、ステアリン酸(5.42g、19.0mmol)、4-(ジメチルアミノ)ピリジン(237mg、1.94mmol)、ジクロロメタン(120mL)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(65mL)の撹拌混合物に室温で添加した。72時間後、得られた混合物を減圧下でその元の体積の約半分に濃縮し、得られた二相混合物を65℃に加熱した。得られた均一な混合物を氷水(800mL)に注ぎ、得られた二相混合物を濾過した。濾過ケーキを水(150mL)で洗浄し、沸騰エタノール(50mL)に溶解させた。得られた溶液を室温に冷却し、得られた懸濁液を濾過した。濾過ケーキをエタノール(4℃、100mL)で洗浄し、減圧下で乾燥させて、中間体45-1を得た。LCMS:358.3。
中間体45-2:(R)-N-(2-ヒドロキシ-3-(トリチルオキシ)プロピル)ステアラミド
塩化トリチル(1.80mg、6.44mmol)を、激しく撹拌した、中間体45-1(2.10g、5.86mmol)のピリジン(14.6mL、181mmol)中溶液に室温で添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。46時間後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。酢酸エチル(250mL)及びテトラヒドロフラン(50mL)を順次添加した。有機層を、塩化水素水溶液(0.3M)とブラインとの氷冷混合物(3:1v:v、200mL)、並びに水、ブライン、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1:1:1v:v:v,150mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0%~35%の酢酸エチル)によって精製して、中間体45-2を得た。LCMS:622.4[M+Na]+。
中間体45-3:(R)-N-(2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-ヒドロキシプロピル)ステアリン酸アミド
中間体45-3は、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン-2-オールの代わりに中間体45-2を用いて、また、中間体36-1の代わりに5-(ブロモメチル)-3-フルオロベンゾニトリルを用いて、中間体34-1と同様の方法で調製した。LCMS:491.4。
実施例45:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-ステアラミドプロピル)リン酸水素(45):
化合物45は、中間体6-3の代わりに中間体45-3を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.07(s,1H),7.53(s,1H),7.46(d,J=9.6Hz,1H),7.40(d,J=8.1Hz,1H),7.31-7.26(m,1H),7.20(d,J=4.7Hz,1H),4.86-4.72(m,2H),4.65(d,J=12.9Hz,1H),4.39-4.31(m,1H),4.28-4.15(m,2H),4.13-4.04(m,1H),4.04-3.96(m,1H),3.95-3.86(m,1H),3.77-3.28(m,3H),2.20(t,J=7.5Hz,2H),1.67-1.50(m,2H),1.40-1.16(m,28H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:842.4[M-H]-。
中間体46-1:(R)-6-((1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)オキシ)ピリダジン-3-カルボニトリル
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%の分散液、26.8mg、669μmol)を、激しく撹拌した、(R)-1-(オクタデシルオキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オール(112mg、223μmol)のテトラヒドロフラン(1.4mL)中溶液に0℃で添加した。30分後、6-クロロピリダジン-3-カルボニトリル(109mg、780μmol)を添加し、得られた混合物を70℃に加熱した。60分後、得られた混合物を室温に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液(2mL)、ジエチルエーテル(40mL)、酢酸エチル(20mL)、及びブライン(15mL)を順次添加した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~10%の酢酸エチル)によって精製して、中間体46-1を得た。LCMS:626.5[M+Na]+。
中間体46-2:(R)-6-(2-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロポキシ)ピリダジン-3-カルボニトリル
フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、446μL、450μmol)を、中間体46-1(112mg、185μmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。18分後、飽和塩化アンモニウム溶液(3mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~40%の酢酸エチル)によって精製して、中間体46-2を得た。LCMS:448.3。
実施例46:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-((6-シアノピリジン-3-イル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)リン酸水素(46):
化合物46は、中間体33-2の代わりに中間体46-2を用いて、化合物33と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.12(d,J=1.0Hz,1H),7.95(d,J=9.0Hz,1H),7.43-7.31(m,2H),7.19(d,J=4.8Hz,1H),4.81-4.54(m,2H),4.44-4.32(m,1H),4.32-4.04(m,5H),4.03-3.42(m,4H),1.61-1.48(m,2H),1.42-1.10(m,30H),0.96-0.87(m,3H)。LCMS:799.4[M-H]-。
中間体47-1:メチル(S)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパノエート
カリウムビス(トリメチルシリル)アミド溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、580μL、580μmol)を、メチル(S)-2-ヒドロキシ-3-(トリチルオキシ)プロパノエート(ACS Med.Chem.Lett.2018,9,434)(221mg、610μmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて-78℃で3分間かけて添加した。7分後、3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリル(170mg、793μmol)を添加した。3分後、得られた混合物を0℃に加温した。140分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~100%のジクロロメタン)によって精製して、中間体47-1を得た。LCMS:518.2[M+Na]+。
中間体47-2:(S)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(トリチルオキシ)プロパン酸
水酸化リチウム水溶液(2.0M、601μL、1.2mmol)を、激しく撹拌した、中間体47-1(238mg、481μmol)のテトラヒドロフラン(1mL)中溶液に室温で添加した。120分後、リン酸水溶液(85重量%、134μL、1.9mmol)及び酢酸エチル(60mL)を順次添加した。有機層を水とブラインとの混合物(4:1v:v、2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体47-2を得た。LCMS:480.2[M-H]-。
中間体47-3:(S)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-ヒドロキシ-N-オクタデシルプロパンアミド
N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート N-オキシド(137mg、361μmol)を、激しく撹拌した、中間体47-2(116mg、241μmol)、1-アミノオクタデカン(130mg、481μmol)、4-メチルモルホリン(39.6μL、361μmol)、ジクロロメタン(1.0mL)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)の混合物に、室温で添加した。18時間後、濃塩酸(210μL、2.5mmol)、メタノール(1.0mL)、及び2-プロパノール(1.0mL)を順次添加し、得られた混合物を50℃に加熱した。60分後、得られた混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5mL)、及びジエチルエーテル(20mL)を順次添加した。有機層を、水(40mL)及びクエン酸水溶液(5重量%、40mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~7%のメタノール)によって精製して、中間体47-3を得た。LCMS:491.4。
実施例47:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((S)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルアミノ)-3-オキソプロピル)リン酸水素(47):
化合物47は、中間体6-3の代わりに中間体47-3を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.08(s,1H),7.63(s,1H),7.56(d,J=9.4Hz,1H),7.45(d,J=8.1Hz,1H),7.32(d,J=4.8Hz,1H),7.21(dd,J=4.8,1.4Hz,1H),4.81-4.71(m,2H),4.69(d,J=12.7Hz,1H),4.38-4.30(m,1H),4.25(t,J=5.5Hz,1H),4.23-4.12(m,1H),4.12-4.01(m,3H),3.47-3.11(m,3H),1.58-1.45(m,2H),1.40-1.22(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:842.4[M-H]-。
実施例48:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-2-フルオロ-3-メトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(48):
化合物48は、4-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾニトリルの代わりに3,4-ジフルオロ-2-メトキシベンゾニトリルを用いて、中間体34-1と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.09(s,1H),7.32(d,J=4.8Hz,1H),7.27(dd,J=8.9,2.0Hz,1H),7.17(d,J=4.8Hz,1H),7.06(dd,J=8.9,7.3Hz,1H),4.79(p,J=5.2Hz,1H),4.73(d,J=5.2Hz,1H),4.37-4.30(m,1H),4.25-4.20(m,1H),4.20-4.15(m,1H),4.12-4.01(m,6H),3.74(dd,J=11.0,3.6Hz,1H),3.68(dd,J=11.0,6.3Hz,1H),3.51-3.41(m,2H),1.57-1.45(m,2H),1.40-1.21(m,30H),0.98-0.88(m,3H)。LCMS:845.4[M-H]-。
中間体49-1:(S)-5-フルオロ-4-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)-2-メチルベンゾニトリル
中間体49-1は、4-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾニトリルの代わりに4,5-ジフルオロ-2-メチルベンゾニトリルを用いて、中間体34-1と同様の方法で調製した。LCMS:478.4。
中間体49-2:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチルビス(2-クロロフェニル)リン酸水素
2-クロロフェニルホスホロジクロリダート(564μL、3.49mmol)を、激しく撹拌した、1,2,4-トリアゾール(484mg、7.01mmol)、トリエチルアミン(977μL、7.01mmol)、及びテトラヒドロフラン(2.0mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で2分間かけて添加した。50分後、中間体1-4(1.00g、3.02mmol)、テトラヒドロフラン(3.0mL)、及び1-メチルイミダゾール(278μL、3.49mmol)を順次添加した。130分後、水(1.0mL)及びアセトニトリル(1.0mL)を順次添加した。10分後、シリカゲル(12g)及びアセトニトリル(50mL)を順次添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体49-2を得た。LCMS:522.1。
中間体49-3:((3aR,4R,6R,6aR)-6-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-6-シアノ-2,2-ジメチルテトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-イル)メチル(2-クロロフェニル)((R)-2-(4-シアノ--2-フルオロ-5-メトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)ホスフェート
ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(84.1mg、330μmol)を、激しく撹拌した、中間体49-1(78.9mg、165μmol)、中間体49-2(86.2mg、165μmol)、トリエチルアミン(27.6μL、198μmol)、1-メチルイミダゾール(26.3μL、330μmol)、及びジクロロメタン(2.0mL)の混合物に室温で添加した。30分後、ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(42.1mg、165μmol)及び1-メチルイミダゾール(13.2μL、165μmol)を順次添加した。90分後、ジエチルエーテル(40mL)及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との混合物(4:1v:v、40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~5%のメタノール)によって精製して、中間体49-3を得た。LCMS:981.4。
実施例49:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-2-フルオロ-5-メチルフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(49):
化合物49は、中間体34-2の代わりに中間体49-3を用いて、化合物34と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.09(s,1H),7.36(d,J=10.7Hz,1H),7.32(d,J=4.8Hz,1H),7.26(d,J=8.0Hz,1H),7.17(d,J=4.8Hz,1H),4.85-4.78(m,1H),4.77(d,J=5.2Hz,1H),4.38-4.31(m,1H),4.24(t,J=5.5Hz,1H),4.22-4.15(m,1H),4.12-4.03(m,3H),3.74(dd,J=11.0,3.6Hz,1H),3.67(dd,J=11.0,6.2Hz,1H),3.51-3.39(m,2H),2.44(s,3H),1.57-1.44(m,2H),1.39-1.20(m,30H),0.92(t,J=6.6Hz,3H)。LCMS:829.4[M-H]-。
中間体50-1:(S)-2-クロロ-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
n-ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.50M、942μL、2.36mmol)を、激しく撹拌した、2,2,6,6-テトラメチルピペリジン(397μL、2.36mmol)のテトラヒドロフラン(2.5mL)中溶液に、シリンジを用いて0℃で1分間かけて添加した。15分後、得られた混合物を10分間かけて-78℃に冷却した。中間体44-2(500mg、1.05mmol)のテトラヒドロフラン(6.0mL)中溶液を、シリンジを用いて2分間かけて添加した。133分後、ヘキサクロロエタン(372mg、1.57mmol)のテトラヒドロフラン(6.0mL)中溶液をシリンジを用いて添加し、得られた混合物を0℃に加温した。70分後、得られた混合物を室温に加温した。60分後、クエン酸水溶液(10重量%、40mL)、ジエチルエーテル(100mL)、及び酢酸エチル(25mL)を順次添加した。有機層を水(80mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体50-1を得た。LCMS:512.3。
実施例50:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-クロロ-3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(50):
化合物50は、中間体6-3の代わりに中間体50-1を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.03(s,1H),7.65-7.56(m,2H),7.20(d,J=4.8Hz,1H),7.16(d,J=4.8Hz,1H),4.95-4.73(m,2H),4.67(d,J=13.6Hz,1H),4.40-4.31(m,1H),4.25(t,J=5.5Hz,1H),4.23-4.14(m,1H),4.13-4.04(m,1H),4.03-3.85(m,2H),3.85-3.74(m,1H),3.61-3.41(m,4H),1.64-1.49(m,2H),1.43-1.22(m,30H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:863.4[M-H]-。
中間体51-1:(S)-2-アリル-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ベンゾニトリル
アリルトリブチルスタンナン(182μL、586μmol)を、激しく撹拌した、中間体50-1(50.0mg、97.6μmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(18.6mg、39.1μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(8.9mg、9.8μmol)、及び1,4-ジオキサン(1.5mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で添加し、得られた混合物を105℃に加熱した。35分後、得られた混合物を室温に冷却し、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~25%の酢酸エチル)によって精製して、中間体51-1を得た。LCMS:518.4。
中間体51-2:(R)-2-((4-アリル-3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル(((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)リン酸水素
中間体51-2は、中間体52-1の代わりに中間体51-1を用いて、化合物52と同様の方法で調製した。LCMS:869.4[M-H]-。
実施例51:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロ-4-プロピルベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素((51):
室温の、激しく撹拌した、中間体51-2(45.0mg、51.7μmol)、パラジウム(炭素上10重量%、16.5mg、15.5μmol)、テトラヒドロフラン(2.0mL)、ジクロロメタン(0.3mL)、及びエタノール(0.8mL)の混合物を、水素ガス(バルーン)雰囲気下に置いた。72分後、得られた混合物をセライトで濾過した。濾過ケーキをジクロロメタン(3mL)で抽出し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。残渣を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物51を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.04(s,1H),7.50(d,J=11.4Hz,1H),7.43(t,J=11.5Hz,1H),7.28-7.21(m,1H),7.20-7.13(m,1H),5.17-5.00(m,1H),4.80-4.59(m,2H),4.39-4.30(m,1H),4.28-4.16(m,2H),4.14-4.03(m,1H),3.95(dt,J=11.0,5.5Hz,2H),3.78(s,1H),3.62-3.48(m,2H),3.48-3.40(m,2H),2.83(t,J=7.6Hz,2H),1.74-1.61(m,2H),1.61-1.50(m,2H),1.39-1.17(m,30H),0.99(t,J=7.4Hz,3H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:871.5[M-H]-。
中間体52-1:(S)-5-フルオロ-4-((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)-2-メトキシベンゾニトリル
中間体52-1は、4-クロロ-2,6-ジメトキシベンゾニトリルの代わりに4,5-ジフルオロ-2-メトキシベンゾニトリルを用いて、中間体34-1と同様の方法で調製した。LCMS:494.4。
実施例52:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(4-シアノ-2-フルオロ-5-メトキシフェノキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(52):
ビス(2-オキソ-3-オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド(150mg、590μmol)を、激しく撹拌した、中間体52-1(97.1mg、197μmol)、中間体49-2(103mg、197μmol)、トリエチルアミン(32.9μL、242μmol)、1-メチルイミダゾール(47.0μL、590μmol)、及びジクロロメタン(2.0mL)の混合物に室温で添加した。16時間45分後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。テトラヒドロフラン(0.3mL)、水(177μL、9.83mmol)、及び4-(ジメチルアミノ)ピリジン(72.1mg、590μmol)を順次添加し、得られた混合物を室温で激しく撹拌した。フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、393μL、390μmol)を、シリンジを用いて添加し、得られた混合物を65℃に加熱した。30分後、得られた混合物を室温に冷却した。5分後、クロロトリメチルシラン(49.9μL、393μmol)及び濃塩酸(650μL、7.8mmol)を順次添加した。3時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物53を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.08(s,1H),7.36-7.25(m,2H),7.17(d,J=4.8Hz,1H),7.02(d,J=6.9Hz,1H),4.95-4.80(m,1H),4.76(d,J=5.3Hz,1H),4.39-4.31(m,1H),4.24(t,J=5.5Hz,1H),4.22-4.14(m,1H),4.12-4.02(m,3H),3.91(s,3H),3.76(dd,J=11.0,3.4Hz,1H),3.67(dd,J=11.0,6.4Hz,1H),3.55-3.38(m,2H),1.62-1.44(m,2H),1.43-1.17(m,30H),0.95-0.85(m,3H)。LCMS:845.4[M-H]-。
中間体53-1:(S)-3-フルオロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-2-メチルベンゾニトリル
中間体53-1は、アリルトリブチルスタンナンの代わりにテトラメチルスタンナンを用いて、中間体51-1と同様の方法で調製した。LCMS:492.4。
実施例53:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロ-4-メチルベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(53):
化合物53は、中間体6-3の代わりに中間体53-1を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.96(s,1H),7.46(s,1H),7.38(d,J=10.1Hz,1H),7.13-7.01(m,2H),4.98-4.76(m,1H),4.70(d,J=13.1Hz,1H),4.61(d,J=12.8Hz,1H),4.38-4.31(m,1H),4.25(t,J=5.4Hz,1H),4.22-4.13(m,1H),4.11-4.04(m,1H),4.03-3.82(m,2H),3.81-3.69(m,1H),3.61-3.34(m,4H),2.42(d,J=2.0Hz,3H),1.60-1.50(m,2H),1.41-1.22(m,30H),0.92(t,J=6.6Hz,3H)。LCMS:843.4[M-H]-。
中間体54-1:(S)-2-クロロ-5-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-3-メトキシベンゾニトリル
ナトリウムメトキシド溶液(メタノール中25重量%、389μL、1.7mmol)を、激しく攪拌した、中間体50-1(17.0mg、33.2μmol)のジメチルスルホキシド(0.5mL)中溶液に、シリンジを用いて室温で添加した。75分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(2×40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~60%の酢酸エチル)によって精製して、中間体54-1を得た。LCMS:524.3。
実施例54:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-クロロ-3-シアノ-5-メトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(54):
化合物54は、中間体6-3の代わりに中間体54-1を用いて、化合物6と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.86(s,1H),7.37(s,1H),7.32(d,J=1.7Hz,1H),6.99(d,J=4.6Hz,1H),6.87(d,J=4.6Hz,1H),4.96-4.80(m,1H),4.69(d,J=13.0Hz,1H),4.60(d,J=13.1Hz,1H),4.40-4.32(m,1H),4.26(t,J=5.4Hz,1H),4.20-4.11(m,1H),4.11-4.02(m,1H),3.95(s,3H),3.94-3.79(m,2H),3.77-3.68(m,1H),3.53-3.36(m,4H),1.59-1.48(m,2H),1.41-1.21(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:875.4[M-H]-。
中間体55-1:4-(ヒドロキシメチル)-2,6-ジメトキシベンゾニトリル
N-ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.55M、1.62mL、4.13mmol)を、4-ブロモ-2,6-ジメトキシベンゾニトリル(J.Med.Chem.2020,63,4978)(1.00g、4.13mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)中撹拌溶液に、シリンジを用いて-78℃で滴下した。32分後、N,N-ジメチルホルムアミド(640μL、8.26mmol)を、シリンジを用いて添加し、得られた混合物を0℃に加温した。61分後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(4.13mL)、水素化ホウ素ナトリウム(781mg、20.7mmol)、及びメタノール(30mL)を順次添加した。1時間後、酢酸エチルを添加した。有機層を水、水、及び水とブラインとの混合物で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中20%~80%の酢酸エチル)によって精製して、中間体55-1を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ6.60(s,2H),4.76(s,2H),3.94(s,6H)。
中間体55-2:4-(ブロモメチル)-2,6-ジメトキシベンゾニトリル
四臭化炭素(721mg、2.17mmol)を、中間体55-1(336mg、1.74mmol)、トリフェニルホスフィン(570mg、2.17mmol)、及びジクロロメタン(27mL)の撹拌混合物に0℃で添加した。15分後、メタノール(0.1mL)を添加し、得られた混合物を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~40%の酢酸エチル)によって精製して、中間体55-2を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ6.60(s,2H),4.44(s,2H),3.95(s,6H)。
中間体55-3:(S)-4-(((1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-2.6-ジメトキシベンゾニトリル
中間体55-3は、3-(ブロモメチル)-5-フルオロベンゾニトリルの代わりに中間体55-2を用いて、中間体44-2と同様の方法で調製した。LCMS:520.4。
実施例55:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノ-3.5-ジメトキシベンジル)オキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(55):
Figure 2023547599000192
化合物55は、中間体34-1の代わりに中間体55-3を用いて、化合物36と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.07(s,1H),7.30(d,J=4.8Hz,1H),7.18(d,J=4.8Hz,1H),6.73(s,2H),4.78-4.66(m,3H),4.38-4.31(m,1H),4.26-4.17(m,2H),4.15-3.94(m,3H),3.91(s,6H),3.85-3.78(m,1H),3.65-3.53(m,2H),3.53-3.43(m,2H),1.62-1.49(m,2H),1.40-1.24(m,30H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:871.4[M-H]-。
中間体56-1:(R)-3-(((1-(アリルオキシ)-3-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル
中間体56-1は、(R)-1-(オクタデシロキシ)-3-((トリイソプロピルシリル)オキシ)プロパン-2-オールの代わりに(R)-1-(アリルオキシ)-3-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)プロパン-2-オール(J.Org.Chem.2003,68,6760)を用いて、中間体44-1と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.72-7.61(m,4H),7.54-7.30(m,8H),7.30-7.22(m,1H),6.00-5.83(m,1H),5.29(dq,J=17.3,1.6Hz,1H),5.22(dq,J=10.4,1.4Hz,1H),4.66(s,2H),4.02(dt,J=5.7,1.5Hz,2H),3.83-3.52(m,5H),1.08(s,9H)。
中間体56-2:(R)-3-(((1-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-3-ヒドロキシプロパン-2-イル)オキシ)メチル)-5-フルオロベンゾニトリル
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(60.1mg、52.0μmol)を、中間体56-1(1.31g、2.61mmol)、1,3-ジメチルバルビツール酸(812mg、5.20mmol)、メタノール(6.4mL)、及びジクロロメタン(6.4mL)の撹拌混合物に室温で添加し、得られた混合物を35℃に加熱した。16時間後、得られた混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~27%の酢酸エチル)によって精製して、中間体56-2及び1,3-ジメチルバルビツール酸の混合物を得た。得られた混合物をシリカゲル上の塩基性アルミナのカラムでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~60%の酢酸エチル)によって精製して、中間体56-2を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.74-7.58(m,4H),7.52-7.24(m,9H),4.65(d,J=12.8Hz,1H),4.59(d,J=12.9Hz,1H),3.91-3.72(m,4H),3.67-3.56(m,1H),1.08(s,9H)。
中間体56-3:(S)-3-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)プロパン酸
1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンズヨードキソール-3-(1H)-オン(1.17g、2.76mmol)を、激しく撹拌した、中間体56-2(852mg、1.84mmol)のジクロロメタン(6.0mL)中溶液に0℃で添加した。46分後、得られた混合物を室温に加温した。46分後、得られた混合物を0℃に冷却し、チオ硫酸ナトリウム水溶液(1.0M、6.43mL、6.4mmol)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)、ジエチルエーテル(100mL)、及び酢酸エチル(25mL)を順次添加した。有機層を水(70mL)、水と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との混合物(5:1v:v、100mL)、及び水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、tert-ブチルアルコール(7.5mL)、テトラヒドロフラン(4.0mL)、及び水(5.0mL)に溶解させ、得られた混合物を0℃に冷却した。リン酸二水素ナトリウム一水和物(1.02g、7.35mmol)、2-メチル-2-ブテン(3.90mL、36.8mmol)、及び亜塩素酸ナトリウム(333mg、3.68mmol)を順次添加し、得られた混合物を5分間かけて15℃に加温した。300分後、硫酸水素ナトリウム水溶液(0.1M、110mL)を添加した。水層を、酢酸エチル(2×125mL)で抽出した。合わせた有機層を水(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、中間体56-3を得た。LCMS:476.2[M-H]-。
中間体56-4:(S)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-ヒドロキシ-N-メチル-N-オクタデシルプロパンアミド
N-[(ジメチルアミノ)-1H-1,2,3-トリアゾロ-[4,5-b]ピリジン-1-イルメチレン]-N-メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェート N-オキシド(135mg、355μmol)を、激しく撹拌した、中間体56-3(113mg、237μmol)、N-メチルオクタデカン-1-アミン(101mg、355μmol)、4-メチルモルホリン(39.0μL、355μmol)、ジクロロメタン(1.5mL)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)の混合物に室温で添加した。18時間後、酢酸エチル(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5mL)、及びジエチルエーテル(40mL)を順次添加した。有機層を、水(40mL)及びクエン酸水溶液(5重量%、40mL)で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(0.5mL)に溶解させ、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-オール(32.4μL、308μmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウム溶液(テトラヒドロフラン中1.0M、710μL、710μmol)を順次添加した。30分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)、ジエチルエーテル(40mL)、及び酢酸エチル(20mL)を順次添加した。有機層を水(40mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体56-4を得た。LCMS:505.4。
実施例56:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((S)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)-3-(メチル(オクタデシル)アミノ)-3-オキソプロピル)リン酸水素(56):
化合物56は、中間体49-1の代わりに中間体56-4を用いて、化合物49と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.10(d,J=1.7Hz,1H),7.55(s,1H),7.49(d,J=9.5Hz,1H),7.43(d,J=8.5Hz,1H),7.34(d,J=4.8Hz,1H),7.22(d,J=4.8Hz,1H),4.95-4.65(m,2H),4.65-4.57(m,2H),4.39-4.31(m,1H),4.28-4.15(m,2H),4.15-4.02(m,3H),3.61-3.43(m,2H),3.12(s,2H),2.95(s,1H),1.67-1.43(m,1H),1.41-1.18(m,30H),1.02-0.78(m,3H)。LCMS:856.4[M-H]-。
中間体57-1:(S)-3-シアノ-N-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)ベンズアミド
1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(34.6mg、180μmol)を、高速撹拌した、中間体1-2(31.0mg、90.2μmol)、N,N-ジメチルピリジン-4-アミン(2.2mg、18μmol)、及び3-シアノ安息香酸(13.3mg、90.2μmol)のジクロロメタン(0.5mL)中混合物に室温で添加した。16時間後、反応物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0%~100%の酢酸エチル)によって精製して、中間体57-1を得た。LCMS:473.2。
実施例57:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,3,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(2-シアノベンズアミド)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(57):
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(13μL、90μmol)を、高速撹拌した、中間体6-2(25.2mg、44.8μmol)及び中間体57-1(21.2mg、44.8μmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)中混合物に室温で1分間かけて添加した。20分後、水(50μL)及び濃塩酸(300μL、3.60mmol)を順次添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、実施例57を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.63(d,J=8.1Hz,1H),8.23-8.15(m,2H),7.86(d,J=6.6Hz,2H),7.63(t,J=7.8Hz,1H),6.99(d,J=4.6Hz,1H),6.88(d,J=4.7Hz,1H),4.33(s,2H),4.26(t,J=5.2Hz,1H),4.17-4.00(m,2H),3.94(t,J=5.9Hz,1H),3.87(s,1H),3.59(s,1H),3.48-3.40(m,4H),1.67-1.57(m,2H),1.31(d,J=2.8Hz,30H),0.97-0.86(m,3H)。LCMS:826.1。
中間体58-1:(S)-2-シアノ-N-(1-ヒドロキシ-3-(オクタデシルオキシ)プロパン-2-イル)ベンズアミド
中間体58-1は、3-シアノ安息香酸の代わりに2-シアノ安息香酸を用いて、中間体57-1と同様の方法で調製した。LCMS:473.4。
実施例58:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(2-シアノベンズアミド)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)リン酸水素(58):
実施例59は、中間体57-1の代わりに中間体58-1を使用して、実施例57と同様の方法で合成した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.94(s,1H),7.84-7.73(m,4H),7.04(d,J=4.8Hz,1H),6.98(s,1H),4.30(s,2H),4.23(t,J=5.1Hz,2H),4.11(dd,J=10.5,6.2Hz,1H),4.06-3.98(m,2H),3.89(t,J=10.0Hz,1H),3.65(dd,J=10.2,5.3Hz,2H),3.47(d,J=9.2Hz,1H),3.42-3.38(m,1H),1.41(s,2H),1.31(s,30H),0.92(t,J=6.6Hz,3H)。LCMS:826.5。
中間体59-1:2-テトラデコキシエタノール
エチレングリコール(0.838g、13.5mmol)の乾燥DMF(6mL)中溶液に、NaH(60%の油分散液;172mg、45mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。1-ブロモテトラデカン(0.832g、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を添加し、混合物を95℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)によって精製して、59-1を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.81-3.70(m,2H),3.61-3.53(m,2H),3.49(t,J=6.7Hz,2H),1.68-1.55(m,2H),1.42-1.20(m,22H),0.98-0.83(m,3H)。
実施例59:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル2-テトラデコキシエチルリン酸水素(59):
化合物59は、中間体59-1を使用して、実施例19と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.90(s,1H),6.98(d,J=4.6Hz,1H),6.93(d,J=4.6Hz,1H),4.39(m,1H),4.28(t,J=5.3Hz,1H),4.12(m,2H),3.88(t,J=5.8Hz,2H),3.48(q,J=5.1Hz,2H),3.44-3.24(m,3H),1.50(q,J=6.8Hz,2H),1.28(d,J=7.1Hz,22H),0.91(t,J=6.8Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.71。MS:612.24(M+1)。
中間体60-1:2-ヘプタデコキシエタノール
エチレングリコール(0.838g、13.5mmol)の乾燥DMF(6mL)中溶液に、NaH(60%の油分散液;172mg、45mmol)を0℃で添加し、混合物を室温で10分間撹拌した。1-ブロモヘプタデカン(0.958g、3mmol)及びKI(498mg、3mmol)を添加し、混合物を95℃で4時間加熱した。冷却後、混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)によって精製して、中間体60-1を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.78-3.72(m,2H),3.56(dd,J=5.3,3.9Hz,2H),3.49(t,J=6.7Hz,2H),1.68-1.50(m,2H),1.28(s,28H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)。
実施例60:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル2-ヘプタデコキシエチルリン酸水素(60):
化合物60は、中間体60-1を使用して、実施例19と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.92(s,1H),7.06-6.96(m,2H),4.38(m,1H),4.29(m,1H),4.20-4.00(m,2H),3.87(m,2H),3.49(m,2H),3.43-3.36(m,2H),m1.51(q,J=6.8Hz,2H),1.29(d,J=8.0Hz,28H),0.91(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ0.55。MS:654.30(M+1)。
中間体61-1:3-テトラデシルスルファニルプロパン-1-オール
3-メルカプト-1-プロパノール(829mg、9mmol)及び1-ブロモテトラデカン(0.832g、3mmol)のDMSO(3mL)及びTHF(3mL)中溶液に、KOH粉末(673mg、12mmol)を室温で添加した。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を氷水に注ぎ、DCMで抽出した。抽出物を濃縮し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させた。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;AcOEt/ヘキサン、1:2)によって精製して、61-1を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.79(t,J=6.0Hz,2H),2.66(t,J=7.0Hz,2H),2.59-2.49(m,2H),1.92-1.81(m,2H),1.65-1.55(m,2H),1.28(s,22H),0.90(t,J=6.8Hz,3H)。
実施例61:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル3-テトラデシルスルファニルプロピルリン酸水素(61):
化合物61は、中間体61-1を使用して、実施例19と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.90(s,1H),7.00(d,J=4.6Hz,1H),6.91(d,J=4.4Hz,1H),4.37(d,J=4.5Hz,1H),4.28(m,1H),4.21-3.99(m,2H),3.91-3.69(m,2H),2.48(m,4H),1.76(m,2H),1.52(m,2H),1.30(d,J=3.3Hz,22H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ0.15。MS:642.18(M+1)。
中間体62-1:3-ヘプタデシルスルファニルプロパン-1-オール
中間体62-1は、化合物61-1と同様の方法で調製した。
実施例62:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル3-ヘプタデシルスルファニルプロピルリン酸水素(62):
化合物62は、中間体61-1の代わりに中間体62-1を使用して、化合物61と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.16(s,1H),7.50(s,1H),7.18(s,1H),4.75(s,1H),4.56-3.93(m,6H),2.73-2.35(m,4H),1.90(s,2H),1.56(d,J=8.8Hz,2H),1.29(s,28H),0.90(t,J=6.5Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.89。MS:684.17(M+1)。
実施例63:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル3-ドデシルスルファニルプロピルリン酸水素(63):
化合物63は、中間体3-(ドデシルチオ)プロパン-1-オールを使用して、61と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.08(s,1H),7.33(d,J=4.8Hz,1H),7.18(d,J=4.8Hz,1H),4.80(d,J=5.3Hz,1H),4.38(m,1H),4.31-4.17(m,2H),4.12(m,1H),4.02-3.87(m,2H),2.52(dt,J=28.7,7.3Hz,4H),1.84(p,J=6.6Hz,2H),1.54(q,J=7.6Hz,2H),1.30(m,18H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ0.18。MS:614.10(M+1)。
中間体64-1:(2S)-2-[(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロパン-1-オール:
中間体64-1は、アルキル化剤として1-(ブロモメチル)-3-クロロ-2,4-ジフルオロベンゼンを使用して、中間体36-2と同様の方法で合成した。
実施例64:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル[(2R)-2-[(3-クロロ-2,4-ジフルオロ-フェニル)メトキシ]-3-オクタデコキシ-プロピル]水素ホスフェート(64):
化合物64は、中間体64-1を使用して、実施例19と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.86(s,1H),7.45(td,J=8.3,6.2Hz,1H),7.04(td,J=8.7,1.9Hz,1H),6.98(d,J=4.6Hz,1H),6.89(d,J=4.6Hz,1H),4.85(m,1H),4.73-4.57(m,2H),4.42-4.32(m,1H),4.27(m,1H),4.21-4.01(m,2H),3.89(m,2H),3.78-3.70(m,1H),3.58-3.36(m,4H),1.50(t,J=6.8Hz,2H),1.28(d,J=10.7Hz,30H),0.99-0.82(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.88。MS:858.36(M+1)。
中間体65-1:3-(ヘキサデシルチオ)プロパン-1-オール
化合物65-1は、中間体61-1と同様の方法で調製した。
実施例65:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル3-ヘキサデシルスルファニルプロピルリン酸水素(65):
化合物65は、中間体65-1を使用して、実施例19と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.90(s,1H),6.99(d,J=4.6Hz,1H),6.94(d,J=4.6Hz,1H),4.89(m,1H),4.38(m,1H),4.29(m,1H),4.20-3.98(m,2H),3.91-3.79(m,2H),2.47(m,4H),1.84-1.70(m,2H),1.52(m,2H),1.29(d,J=3.6Hz,26H),0.98-0.83(m,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.43。MS:670.19(M+1)。
中間体66-1:2-ヘキサデコキシエタノール
化合物66-1は、59-1と同様の方法で調製した。
H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ3.75(dd,J=5.2,4.0Hz,2H),3.62-3.53(m,2H),3.49(t,J=6.7Hz,2H),1.67-1.54(m,2H),1.28(s,26H),0.90(t,J=6.7Hz,3H)。
実施例66:[(2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシ-テトラヒドロフラン-2-イル]メチル2-ヘキサデコキシエチルリン酸水素(66):
化合物66は、中間体66-1を使用して、実施例19と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.17(s,1H),7.50(s,1H),7.18(s,1H),4.75(s,1H),4.49-4.00(m,6H),3.64(m,2H),3.49(m,2H),1.57(t,J=6.5Hz,2H),1.47-1.15(m,26H),0.91(t,J=6.6Hz,3H)。31P NMR(162MHz,メタノール-d4)δ-0.93。MS:640.25(M+1)。
中間体67-1:(3aR,4R,6R,6aR)-4-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-2,2-ジメチル-6-((((2R,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-6-(プロパ-1-エン-2-イル)-2-スルフィドヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル-2-イル)オキシ)メチル)テトラヒドロフロ[3,4-d][1,3]ジオキソール-4-カルボニトリル
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(609μL、4.07mmol)を、激しく撹拌した、中間体1-3(1.00g、3.02mmol)、(2R,3aR,6S,7aR)-3a-メチル-2-((ペルフルオロフェニル)チオ)-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ヘキサヒドロベンゾ[d][1,3,2]オキサチアホスホル2-スルフィド(1.75g、3.92mmol)、及びアセトニトリル(24.0mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で2分間かけて添加した。10分後、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0mL)及び酢酸エチル(100mL)を順次添加した。有機層を水(70mL)で洗浄し、水層を酢酸エチル(40mL)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン中0~10%のメタノール)によって精製して、中間体67-1を得た。LCMS:578.2。
実施例67:O-(((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)O-((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)S-水素(R)ホスホロチオエート(67):
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(12.8μL、85.5μmol)を、激しく撹拌した、中間体67-1(24.7mg、3.02μmol)、(2S)-2-ベンジルオキシ-3-オクタデコキシ-プロパン-1-オール(37.2mg、85.5μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.5mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で1分間かけて添加した。30分後、濃塩酸(0.18mL)を添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物67を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.95(s,1H),7.38-7.20(m,9H),7.16-6.99(m,2H),4.73-4.55(m,3H),4.35(d,J=4.3Hz,1H),4.31-4.26(m,1H),4.23(s,1H),4.14(d,J=10.5Hz,1H),4.01-3.94(m,1H),3.78(s,1H),3.61-3.48(m,4H),3.42(t,J=6.5Hz,4H),3.28-3.25(m,2H),3.20-3.12(m,2H),1.53(d,J=7.3Hz,3H),1.30(d,J=4.2Hz,62H),0.92(t,J=6.7Hz,7H)。LCMS:802.4.[M-H]。
実施例68:O-(((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル)O-((R)-2-(ベンジルオキシ)-3-(オクタデシルオキシ)プロピル)O-水素(S)ホスホロチオエート(68):
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(12.8μL、85.5μmol)を、激しく撹拌した、中間体67-1(31mg、0.0357mmol)、3-フルオロ-5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリル(51.3mg、107μmol)、及びテトラヒドロフラン(0.5mL)の混合物に、シリンジを用いて室温で1分間かけて添加した。30分後、濃塩酸(0.18mL)を添加した。2時間後、得られた混合物を逆相分取HPLC(メタノール/水中0.1%のトリフルオロ酢酸)によって精製して、化合物68を得た。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.91(s,1H),7.39-7.18(m,5H),6.98-6.90(m,2H),4.95(t,J=4.1Hz,1H),4.79(d,J=2.8Hz,1H),4.60(s,1H),4.50-4.30(m,2H),4.29-4.14(m,1H),3.84-3.75(m,1H),3.55-3.48(m,3H),3.45-3.37(m,3H),3.20-3.13(m,1H),1.52(s,4H),1.29(d,J=8.3Hz,49H),0.92(t,J=6.7Hz,5H)。LCMS:845.4[M-H]。
実施例69:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-((4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)ヘニコサン-2-イル)リン酸水素(69):
化合物69は、3-フルオロ-5-ブロモメチルベンゾニトリル(マイナー位置異性体)の代わりに3-フルオロ-4-ブロモメチルベンゾニトリルを用い、実施例68に示したカップリング条件を用いて、実施例68と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.93(s,1H),7.65(t,J=7.5Hz,1H),7.54-7.45(m,2H),7.08-6.97(m,2H),4.65-4.44(m,2H),4.33(d,J=4.7Hz,1H),4.26(t,J=5.4Hz,2H),4.16(dd,J=9.4,5.2Hz,1H),4.09(dd,J=10.3,5.8Hz,1H),3.77-3.64(m,1H),3.64-3.52(m,2H),3.50(p,J=1.6Hz,1H),3.15(p,J=1.7Hz,1H),1.72-1.59(m,2H),1.28(d,J=13.2Hz,41H),1.01-0.80(m,4H)。LCMS:813.4[M-H]-。
実施例70:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-1-((4-シアノ-2-フルオロベンジル)オキシ)ヘニコサン-2-イル)リン酸水素(70):
実施例70は、3-フルオロ-5-ブロモメチルベンゾニトリル(メジャー位置異性体)の代わりに3-フルオロ-4-ブロモメチルベンゾニトリルを用い、実施例68に示したカップリング条件を用いて、実施例35と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.99(s,1H),7.69(t,J=7.5Hz,1H),7.57-7.38(m,2H),7.23-7.07(m,2H),4.96-4.91(m,2H),4.82-4.78(m,1H),4.64(d,J=13.3Hz,1H),4.18-4.14(m,2H),4.07(dt,J=11.6,4.5Hz,1H),3.89(dt,J=9.8,4.6Hz,1H),3.82(dt,J=11.2,6.0Hz,1H),3.50(p,J=1.6Hz,1H),3.15(p,J=1.7Hz,1H),1.50-1.41(m,2H),1.28(d,J=17.5Hz,32H),0.91(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:813.4[M-H]-。
実施例71:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノ-3-フルオロベンジル)オキシ)ヘニコシル)リン酸水素(71):
実施例71は、3-フルオロ-4-ブロモメチルベンゾニトリルの代わりに2-フルオロ-4-ブロモメチルベンゾニトリルを用いて、実施例70と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.01(s,1H),7.65(t,J=7.2Hz,1H),7.32(d,J=9.2Hz,2H),7.22-7.11(m,2H),4.81-4.73(m,2H),4.61(d,J=13.8Hz,1H),4.34(s,1H),4.23(t,J=5.5Hz,1H),4.21-4.13(m,1H),4.12-4.03(m,1H),3.97-3.88(m,1H),3.88-3.79(m,1H),3.60(s,1H),3.50(t,J=1.6Hz,1H),1.56-1.44(m,1H),1.29(d,J=9.9Hz,25H),0.94-0.88(m,3H)。LCMS:813.4[M-H]-。
実施例72:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)ヘニコシル)リン酸水素(72):
実施例72は、3-フルオロ-4-ブロモメチルベンゾニトリルの代わりに臭化ベンジルを用いて、実施例70と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.98(s,1H),7.35-7.21(m,5H),7.21-7.11(m,2H),5.00-4.91(m,2H),4.66(d,J=11.6Hz,1H),4.48(d,J=11.7Hz,1H),4.36(s,1H),4.27(t,J=5.4Hz,1H),4.16(d,J=7.0Hz,1H),3.85(q,J=5.6Hz,1H),3.75-3.65(m,1H),3.28(q,J=1.6Hz,1H),1.46(d,J=5.6Hz,2H),1.31(s,32H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:770.4[M-H]-。
中間体73-1:(R)-1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ノナデカ-4-イン-2-オール
-78℃のヘキサデカ-1-イン(1.05g、4.72mmol)のTHF(10mL)中溶液に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.5M、3.01mL、4.82mmol)を添加した。反応物を0℃に加温し、30分間撹拌し、その時点で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(0.37mL、3.21mmol)を添加し、同じ温度で15分間撹拌した。次いで、tert-ブチル(R)-グリシジルエーテル(605mg、3.21mmol)を一度に添加し、2時間撹拌した。次いで、反応物を0℃にて飽和含水塩化アンモニウム(50mL)でクエンチし、ジエチルエーテル(100mL)で希釈した。次いで、水相を追加のジエチルエーテル(2×50mL)で抽出し、プールした有機画分をブライン(50mL)で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過及び濃縮に続いて、粗残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0~20%の酢酸エチル)によって精製して、中間体73-1を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ4.14(dq,J=5.2,1.3Hz,1H),3.87(dd,J=11.9,3.2Hz,1H),3.81-3.59(m,2H),3.19-3.04(m,1H),2.79(dd,J=5.2,4.0Hz,1H),2.66(dd,J=5.2,2.7Hz,1H),2.47-2.31(m,1H),2.17(tt,J=7.2,2.4Hz,1H),2.11-1.96(m,1H),1.53-1.43(m,1H),1.39-1.20(m,13H),0.99-0.82(m,27H),0.15-0.02(m,14H)。
中間体73-2:(R)-((2-(ベンジルオキシ)ノナデカ-4-イン-1-イル)オキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン
中間体73-2は、中間体3-1の代わりに中間体8-1を用い、3-フルオロ-5-ブロモメチルベンゾニトリルの代わりに臭化ベンジルを用いて、中間体35-2と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.43-7.31(m,5H),4.79-4.46(m,2H),3.87(dd,J=11.9,3.2Hz,1H),3.81-3.67(m,2H),3.65-3.56(m,1H),3.51-3.44(m,1H),3.43-3.37(m,1H),3.15-3.07(m,1H),2.79(dd,J=5.2,4.0Hz,1H),2.66(dd,J=5.1,2.7Hz,1H),2.54-2.38(m,1H),2.16(tq,J=7.2,2.5Hz,1H),1.56-1.44(m,1H),1.43-1.20(m,16H),0.98-0.81(m,24H),0.15-0.02(m,13H)。
中間体73-3:(R)-2-(ベンジルオキシ)ノナデカ-4-イン-1-オール
中間体73-3は、中間体3-2の代わりに中間体8-2を用いて、中間体70-3と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,クロロホルム-d)δ7.38(d,J=4.4Hz,4H),7.36-7.30(m,1H),4.74(d,J=11.6Hz,1H),2.53(ddt,J=16.4,4.7,2.5Hz,1H),2.48-2.36(m,1H),2.16(tt,J=7.1,2.4Hz,2H),1.50(p,J=6.9Hz,2H),1.28(s,22H),0.90(t,J=6.8Hz,3H)。
実施例73:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-(ベンジルオキシ)ノナデカ-4-イン-1-イル)リン酸水素(73):
実施例73は、3-フルオロ-5-[[(1S)-1-(ヒドロキシメチル)-2-オクタデコキシ-エトキシ]メチル]ベンゾニトリルの代わりに中間体8-3を用いて、実施例68と同様の方法で調製した。H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ8.01(s,1H),7.35(d,J=7.4Hz,2H),7.29(t,J=7.4Hz,2H),7.26-7.21(m,2H),7.16(d,J=4.7Hz,1H),4.79(d,J=5.2Hz,1H),4.63(s,2H),4.35(s,1H),4.27(t,J=5.4Hz,1H),4.19(d,J=9.5Hz,1H),4.09(dd,J=10.3,5.8Hz,1H),3.94(dp,J=16.4,5.7Hz,1H),3.75-3.62(m,1H),2.13(t,J=6.9Hz,2H),1.45(q,J=7.2,6.5Hz,1H),1.29(d,J=7.0Hz,27H),0.92(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:738.3[M-H]。
実施例74:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((3-シアノ-5-フルオロベンジル)オキシ)ノナデカ-4-イン-1-イル)リン酸水素(74):
実施例74は、臭化ベンジルの代わりに3-フルオロ-5-ブロモメチルベンゾニトリルを用いて、実施例73と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.99(s,1H),7.56(s,1H),7.50-7.46(m,1H),7.39(dt,J=8.3,1.9Hz,1H),7.17-7.08(m,2H),4.80(d,J=5.2Hz,1H),4.77-4.64(m,2H),4.39-4.34(m,1H),4.26(t,J=5.5Hz,1H),4.20(ddd,J=11.6,5.4,3.3Hz,1H),4.13-4.06(m,1H),4.02-3.89(m,1H),3.72(p,J=5.5Hz,1H),2.44(tt,J=6.4,2.4Hz,1H),2.14(ddt,J=6.9,4.6,2.4Hz,2H),1.39-1.22(m,23H),0.91(t,J=6.8Hz,3H)。LCMS:781.4[M-H]。
実施例75:((2R,3S,4R,5R)-5-(4-アミノピロロ[2,1-f][1,2,4]トリアジン-7-イル)-5-シアノ-3,4-ジヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル((R)-2-((4-シアノ-3-フルオロベンジル)オキシ)ノナデカ-4-イン-1-イル)リン酸水素(75):
実施例75は、臭化ベンジルの代わりに2-フルオロ-4-ブロモメチルベンゾニトリルを用いて、実施例73と同様の方法で調製した。1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ7.91(s,1H),7.65(dd,J=8.0,6.7Hz,1H),7.36(dd,J=22.9,9.2Hz,2H),7.00(dd,J=32.2,4.6Hz,2H),4.82(d,J=5.2Hz,2H),4.79-4.66(m,4H),4.35(d,J=5.1Hz,1H),4.27(t,J=5.4Hz,1H),4.15(t,J=4.3Hz,1H),4.11-4.03(m,1H),3.92(dq,J=21.5,5.4Hz,2H),3.68(dd,J=10.5,5.4Hz,1H),2.40(t,J=6.9Hz,2H),2.11(d,J=7.3Hz,2H),1.43(t,J=7.2Hz,1H),1.30(s,15H),0.92(t,J=6.7Hz,3H)。LCMS:781.4[M-H]。
実施例76:RSV-Fluc抗ウイルスアッセイ
正常ヒト気管支上皮(NHBE)細胞、ドナー32027は、Lonza(Walkersville,MD、カタログ番号CC-2540)から購入し、Bronchial Epithelial Cell Growth Medium(BEGM)(Lonza,Walkersville,MD、カタログ番号CC-3170)中で、BulletKitに提供された全ての補足剤と共に維持した。細胞を週に2~3回継代してサブコンフルエント密度を維持し、継代2~4で実験に使用した。
P遺伝子とM遺伝子との間にホタルルシフェラーゼレポーターを含有する組換え呼吸器合胞体ウイルス株A2(RSV-Fluc、6.3×10個のTCID50/mL)をViratree(Durham,NC、カタログ番号R145)から購入する。
NHBE細胞(5×10個/ウェル)を、100μLの白色壁/透明底の96ウェルプレート(Corning)に、培養培地を用いて播種し、37℃及び5%のCOで24時間インキュベートする。翌日、DMSOで調製した化合物の3倍連続希釈液(5μMで開始し、0.002μMで終了)を、ウェルにHP製D300eデジタルディスペンサを使用して添加し、全てのウェル中のDMSOの最高濃度に正規化する(>0.1%最終体積)。次いで、細胞を、最終体積200μLの培地/ウェルについて、BEGM培地で希釈したRSV-Flucに0.1のMOIで感染させる。RSV-Flucに対する化合物の有効性を判定するための対照として、非感染及び未処理ウェルを含める。37℃及び5%のCOで3日間、化合物及びウイルスをインキュベートした後、100μLの培養上清を各ウェルから除去し、100μLのONE-Gloルシフェラーゼ試薬(Promega,Madison,WI、カタログ番号E6110)で置き換える。プレートを25℃で10分間振動させることによって穏やかに混合し、Envisionプレートリーダー(PerkinElmer)を使用して発光シグナルを測定する。値は、非感染DMSO対照及び感染DMSO対照(それぞれ0%及び100%の感染)に対して正規化される。非線形回帰分析を適用して、XLfit4 add-inforMicrosoft(登録商標);Excel(登録商標)を使用して、50%発光シグナルが減少する化合物濃度(EC50)を決定する。全ての実験を、それぞれ2回の技術的反復を用いて2連で行う。
実施例77:SARS-CoV-2抗ウイルスアッセイ
SARS-CoV-2に対する化合物の抗ウイルス活性を、Xue,Xi et al.2020に記載のように評価する。簡潔に述べると、ヒト肺胞上皮細胞株(A549)を、10%ウシ胎仔血清、1%P/S、及び1%HEPES(ThermoFisher Scientific)を補充した高グルコースDMEM中に維持する。ヒトアンジオテンシン変換酵素2(hACE2)を安定的に発現するA549-hACE2細胞を、10μg/mLのブラストサイジンSを補充した培養培地中で増殖させる(Mossel,E.C.et al.(2005)。細胞を37℃、5%のCOで増殖させる。全ての培養培地及び抗生物質は、ThermoFisher Scientific(Waltham,MA)から購入する。全ての細胞株がマイコプラズマについて陰性であることを試験する。A549-hACE2細胞(2%のFBSを含有するフェノール赤色不含培地でウェルあたり12,000個の細胞)を白色不透明96ウェルプレート(Corning)に播種する。翌日、化合物の2倍連続希釈物をDMSO中で調製する。化合物を、2%のFBSを含有するフェノールレッド不含培養培地で更に100倍に希釈する。細胞培養液を取り出し、200μLの希釈化合物溶液及び50μLのSARS-CoV2-Nlucウイルス(MOI0.025)とインキュベートした。感染後48時間で、50μLのナノルシフェラーゼ基質(Promega)を各ウェルに添加する。ルシフェラーゼシグナルは、Synergy(商標)Neo2マイクロプレートリーダーを使用して測定する。相対ルシフェラーゼシグナルは、化合物処置群のルシフェラーゼシグナルをDMSO処置群のもの(100%として設定)に対して正規化することによって計算する。化合物濃度(X軸)のlog10値に対する相対ルシフェラーゼシグナル(Y軸)を、ソフトウェアPrism 8でプロットする。非線形回帰モデル(4パラメータ)を使用して、EC50(ルシフェラーゼシグナルの50%を低減するための化合物濃度)を計算する。2つの実験を技術的複製で行う。
実施例78:A549細胞傷害性分析
以下の方法で、化合物の細胞傷害性をA549細胞において決定する。化合物(40nL)を384ウェルGrenierプレート上にスポットした後、5000個のA549細胞/ウェルを40μLの培養培地の体積で播種する。プレートを37℃で48時間、5%のCOでインキュベートする。2日目に、40μLのCellTiter-Glo(Promega)を添加し、5回混合する。Envision(PerkinElmer)で発光についてプレートを読み取り、CC50(細胞生存率の尺度として発光シグナルの50%を減少させるための化合物濃度)を、非線形回帰モデル(4パラメータ)を使用して計算する。2つの実験を技術的複製で行う。
実施例79:MT4細胞傷害性分析
2.5μM~10mMの範囲の、DMSO中の3倍連続希釈化合物を、音響伝達(Echo)によって4連で、黒色384ウェルプレートに200nl/ウェルで添加した。化合物の添加後、MicroFlo液体ディスペンサー(BioTek,Winooski,VT)を使用して、40uLのMT-4細胞を80,000個/mLで各ウェルに添加し、細胞を37℃で5日間培養した。インキュベーションに続いて、35μLのCellTiter-Glo生存率試薬を添加し、ViaFlo 384ウェルワークステーションを使用して完全に混合することによって、細胞生存率を決定した。混合物を25℃で少なくとも10分間インキュベートし、発光シグナルをEnvisionプレートリーダーで定量化した。
実施例80:例示的な化合物を用いたラット肺リン酸(一リン酸、二リン酸、及び三リン酸)データ
肺組織におけるGS-441524(以下、化合物A)及びそのリン酸化代謝産物(以下、化合物B、C、及びD)の測定は、以下のプロトコールに従って行った。
試験化合物の強制経口投与後のSprague-Dawley(SD)ラットにおいて、GS-441524(A)及びそのリン酸化代謝産物(B、C、及びD)の濃度を決定した。研究の生存中段階は、Covance Laboratories(Madison,WI)で行った。Care and Use of Laboratory Animals,Institute of Laboratory Animal Resourcesに従って動物を収容して取り扱った。プロトコルは、施設動物実験委員会(Institutional Animal Care and Use Committees、IACUC)によりレビューされ、承認された。体重約0.3kgの雄のSDラットを、研究の生存中段階に使用した。動物を試験化合物の投与前に一晩絶食させ、最大で投与後4時間絶食させた。5、8、10、又は20mg/kgで強制経口投与によって、動物に試験化合物を投与した(1群あたり3匹のラット)。水性製剤は、エタノール、ジメチルスルホキシド、コリフォアHS-15、ラブラゾル、及びプロピレングリコールを含有する。約0.5グラムの肺組織試料を各動物から収集し、GS-441524及びそのリン酸化代謝産物の濃度を決定するためにLC/MS/MSによって分析した。LC-MS/MS分析のために、組織試料をホモジナイズし、0.1%の水酸化カリウム、67mMのエチレンジアミン四酢酸、及び内部標準を含有する4倍量の70%メタノールで抽出した。約200μLアリコートのホモジネートを、96ウェルフィルタープレート(0.2gμmポリプロピレン、Agilent Captiva,Santa Clara,CA)を使用して濾過した。濾液を蒸発乾固させ、等量の1mMリン酸アンモニウム緩衝液(pH7)で再構成した。次いで、Sciex 6500+LC-MS/MS装置(Redwood City,CA)で試料を分析した。分析物は、3mMのギ酸アンモニウム及び10mMのジメチルヘキシルアミンを含有する移動相並びに9%~50%のアセトニトリルの直線勾配を360μL/分の流速で使用して、2.5μm 50×2.0mm Phenomenex Luna C18 HSTカラム(Torrance,CA)で溶出した。データの取得及び処理は、Sciex Analyst(登録商標)ソフトウェアを使用して行った。GS-441524一リン酸、二リン酸、及び三リン酸(それぞれB、C及びD)の合計から、肺組織中のGS-441524リン酸化代謝産物(B+C+D)の合計レベルを生成した。
刊行物、特許、及び特許文献を含む全ての参考文献は、参照により個別に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。本開示は様々な実施形態及び技術を参照する。しかしながら、本開示の趣旨及び範囲内に留まりながら、多くの変形及び修正を行うことができることを理解されたい。説明は、特許請求される主題の例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲を、例示される特定の実施形態に限定することを意図するものではないことを理解して行われる。
刊行物、特許、及び特許文献を含む全ての参考文献は、参照により個別に組み込まれるかのように、参照により本明細書に組み込まれる。本開示は様々な実施形態及び技術を参照する。しかしながら、本開示の趣旨及び範囲内に留まりながら、多くの変形及び修正を行うことができることを理解されたい。説明は、特許請求される主題の例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲を、例示される特定の実施形態に限定することを意図するものではないことを理解して行われる。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
式I:
の化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZA ZB -、又は-CR ZA ZB -C RZC ZD -であり、
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZE ZF -、又は-CR ZE ZF -C RZG ZH であり、
ZA 、R ZC 、R ZD 、R ZE 、R ZG 、及びR ZH は、それぞれ独立して、H、ハロ、C ~C アルキル、又はC ~C ハロアルキルであり、
ZB 及びR ZF は、それぞれ独立して、ハロ、C ~C アルキル、又はC ~C ハロアルキルであり、
Xは、結合、-O-、-OCO-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-、-(CR 12A 12B -O-(CR 12A 12B -、-S-、(CR 12A 12B -NR 12C -(CR 12A 12B -、又は(CR 12A 12B -NR 12C CO-(CR 12A 12B -であり、式中、
各R 12A は、独立して、H、C ~C アルキル、若しくはフェニルであるか、又は
及びR 12A は、結合して、N、O及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R 12B は、独立して、H若しくはC ~C アルキルであるか、又は
同一炭素上のR 12A 及びR 12B が一緒に結合して、C ~C シクロアルキレンを形成し、
12C は、H、C ~C アルキル、-COR 12D 、若しくは-SO 12E であるか、又は
12C 及びR は一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR 12F 基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R 12F は独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR 12F は結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
12D は、C ~C アルキル、C ~C 10 アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R 12D は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR 12G 基で置換され、
各R 12G は、独立して、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、C ~C ハロアルキル、又は-COOR 12H であり、
12H は、H又はC ~C アルキルであり、
12E は、H又はC ~C アルキルであり、
13 は、H、C ~C アルキル、又はフェニルであり、
14 は、H、C ~C アルキル、又はフェニルであり、
各qは、独立して、1又は2であり、
各pは、独立して、0、1、又は2であり、
は、結合、-O-、NR 、又は-CONR -、又は-S-であり、
は、H、C ~C アルキル、C ~C ハロアルキル、又は-C(O)R XA であり、
XA は、C ~C アルキルであり、
は、-O-又は-S-であり、
は、-O-又は-S-であり、
は、=O又は=Sであり、
は、H、C ~C 20 アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、C ~C 10 アリール、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R がHでない場合、前記R 基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR 1A 基で置換され、
各R 1A は、独立して、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、-SO 1B 、-COOR 1B 、若しくはC ~C ハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR 1A が一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
1B は、H又はC ~C アルキルであり、
は、H又はC ~C アルキルであり、
Yは、結合、フェニレン、又はC ~C シクロアルキレンであり、
は、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、若しくはC ~C シクロアルキルであるか、
又は隣接する炭素原子上の2個のR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、若しくはC ~C シクロアルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR 基及びR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
は、H又は-C(O)C ~C アルキルであり、
は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
mは、7~21の整数であり、
Xが、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-である場合、
(a)Z は、結合、-CR ZA ZB -、若しくは-CR ZA ZB -C RZC ZD -であるか、
(b)Z は、結合、-CR ZE ZF -、若しくは-CR ZE ZF -C RZG ZH -であるか、
(c)R 及びR 12A は、結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成するか、
(d)X は、結合、NR 、若しくは-CONR -、若しくは-S-であるか、
(e)X は-S-であるか、
(f)X は-S-であるか、
(g)X は=Sであるか、
(h)R は、C ~C 20 アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C ~C 10 アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R 基は、3個のR 1A 基で置換されているか、
(i)隣接する炭素原子上のR 基及びR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成するか、
(j)少なくとも1つのR 1A は、-SO 1B 若しくは-COOR 1B であるか、又は
(k)mは、7、8、若しくは9である、化合物。
(項目2)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-0(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-である、項目1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目3)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は、結合、-CR ZA ZB -、又はCR ZA ZB -C RZC ZD -である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目4)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は、結合、-CR ZE ZF -、又は-CR ZE ZF -C RZG ZH である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目5)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
及びR 12A は、結合して、N、O、及びSから選択される、1個、2個、又は3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリルを形成する、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目6)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は、結合、NR 、又は-CONR -、又は-S-である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目7)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は-S-である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目8)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は-S-である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目9)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は=Sである、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目10)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
は、C ~C 20 アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C ~C 10 アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R 基は、3個のR 1A 基で置換されている、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目11)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
隣接する炭素原子上のR 基及びR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成する、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目12)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
少なくとも1つのR 1A は、-SO 1B 、-COOR 1B である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目13)
Xは、結合、-O-、-(CR 12A 12B -、-O(CR 12A 12B -、又は-OCR 12A 12B -(CR 13 =CR 14 )-であり、
mは、7、8、又は9である、項目1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目14)
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZA ZB -、又は-CR ZA ZB -C RZC ZD -であり、
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZE ZF -、又は-CR ZE ZF -C RZG ZH であり、
ZA 、R ZC 、R ZD 、R ZE 、R ZG 、及びR ZH は、それぞれ独立して、H、ハロ、C ~C アルキル、又はC ~C ハロアルキルであり、
ZB 及びR ZF は、それぞれ独立して、ハロ、C ~C アルキル、又はC ~C ハロアルキルであり、
Xは、-OCO-、-(CR 12A 12B -O-(CR 12A 12B -、-S-、(CR 12A 12B -NR 12C -(CR 12A 12B -、又は(CR 12A 12B -NR 12C CO-(CR 12A 12B -であり、式中、
各R 12A は、独立して、H、C ~C アルキル、若しくはフェニルであるか、又は
及びR 12A は、結合して、N、O及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R 12B は、独立して、H若しくはC ~C アルキルであるか、又は
同一炭素上のR 12A 及びR 12B が一緒に結合して、C ~C シクロアルキレンを形成し、
12C は、H、C ~C アルキル、-COR 12D 、若しくは-SO 12E であるか、又は
12C 及びR は一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR 12F 基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
各R 12F は独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR 12F は結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
12D は、C ~C アルキル、C ~C 10 アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R 12D は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR 12G 基で置換され、
各R 12G は、独立して、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、C ~C ハロアルキル、又は-COOR 12H であり、
12H は、H又はC ~C アルキルであり、
12E は、H又はC ~C アルキルであり、
13 は、H、C ~C アルキル、又はフェニルであり、
14 は、H、C ~C アルキル、又はフェニルであり、
各qは、独立して、1又は2であり、
各pは、独立して、0、1、又は2であり、
は、結合、-O-、NR 、又は-CONR -、又は-S-であり、
は、H、C ~C アルキル、C ~C ハロアルキル、又は-C(O)R XA であり、
XA は、C ~C アルキルであり、
は、-O-又は-S-であり、
は、-O-又は-S-であり、
は、=O又は=Sであり、
は、H、C ~C 20 アルキル、C ~C 10 シクロアルキル、C ~C 10 アリール、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R がHでない場合、前記R 基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR 1A 基で置換され、
各R 1A は、独立して、C ~C アルキル、フェニル、ハロ、C ~C アルコキシ、シアノ、-SO 1B 、-COOR 1B 、若しくはC ~C ハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR 1A が一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
1B は、H又はC ~C アルキルであり、
は、H又はC ~C アルキルであり、
Yは、結合、フェニレン、又はC ~C シクロアルキレンであり、
は、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、又はC ~C シクロアルキルであり、
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、若しくはC ~C シクロアルキルであるか、又は
又は隣接する炭素原子上の2個のR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
各R は、独立して、H、C ~C アルキル、ハロ、C ~C ハロアルキル、若しくはC ~C シクロアルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR 基及びR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
は、H又は-C(O)C ~C アルキルであり、
は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
mは、7~21の整数である、項目1に記載の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
(項目15)
Xは、(CR 12A 12B -NR 12C -(CR 12A 12B -、又は(CR 12A 12B -NR 12C CO-(CR 12A 12B -である、項目1若しくは14に記載の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
(項目16)
Xは、-(CR 12A 12B -NR 12C CO-(CR 12A 12B -である、項目1、14、若しくは15のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目17)
Xは、-(CR 12A 12B -NR 12C -(CR 12A 12B -である、項目1、14、若しくは15のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目18)
各pは、独立して、0又は1である、項目1及び14~17のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目19)
各pは0である、項目1及び14~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目20)
12C は、H、C ~C アルキル、又は-COR 12D である、項目1及び14~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目21)
12D はメチルである、項目1及び14~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目22)
12C は、H、メチル、又は-COCH である、項目1及び14~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目23)
12C 及びR は一緒に結合して、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR 12F 基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、各R 12F は、独立して、オキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2つのR 12F は結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成する、項目1及び14~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目24)
各pは0であり、Xは-NR 12C -であり、R 12C 及びR は一緒に結合して、
を形成する、項目23に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目25)
Xは、結合、-O-、-S-、-CH O-、-NH-、-N(C(O)CH )-、-NCH -、又は-N(CH )CO-である、項目1~11のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目26)
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZA ZB -、又は-CR ZA ZB -C RZC ZD -であり、
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZE ZF -、又は-CR ZE ZF -C RZG ZH であり、
ZA 、R ZC 、R ZD 、R ZE 、R ZG 、及びR ZH は、それぞれ独立して、H又はC ~C アルキルであり、
ZB 及びR ZF は、それぞれ独立して、C ~C アルキルである、項目1~11のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目27)
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZA ZB -、又は-CR ZA ZB -C RZC ZD -であり、
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZE ZF -、又は-CR ZE ZF -C RZG ZH であり、
ZA 、R ZC 、R ZD 、R ZE 、R ZG 、及びR ZH は、それぞれ独立して、H又はメチルであり、
ZB 及びR ZF はともにメチルである、項目1~26のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目28)
は、結合、-CH -、-CH -CH -、又は-CR ZA ZB -であり、
は、結合、-CH -、-CH -CH -、-CR ZE ZF -であり、
ZA 及びR ZE 、R ZG 及びR ZH は、それぞれ独立して、H又はメチルであり、
ZB 及びR ZF はともにメチルである、項目1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目29)
は、結合、-CH -、-CH -CH -、又は-CH(CH )-であり、Z は、結合、-CH -、-CH -CH -、又は-CH(CH )-である、項目1~28のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目30)
は-CH -であり、Z は-CH -である、項目1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目31)
は-C(CH )H-であり、Z は-CH -である、項目1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目32)
は-CH -であり、Z は-C(CH )H-である、項目1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目33)
は-CH -であり、Z は結合である、項目1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目34)
は結合であり、Z は-CH -である、項目1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目35)
は、結合、-O-、-NR 、又はSである、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目36)
は、結合、-O-、又はSである、項目1~35のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目37)
は、結合、又は-O-である、項目1~36のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目38)
は結合である、項目1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目39)
は、-NR 又は-CONR -である、項目1~34のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目40)
は、C ~C アルキル又は-C(O)R XA である、項目1~39のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目41)
は、C ~C アルキルである、項目1~40のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目42)
は、メチルである、項目1~41のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目43)
は、-C(O)R XA である、項目1~42のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目44)
XA は、メチルである、項目1~43のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目45)
はOである、項目1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目46)
はSである、項目1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目47)
前記化合物は式Iaの化合物である、項目1~38のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩
(項目48)
はSである、項目1~47のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目49)
はOである、項目1~47のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目50)
はSである、項目1~49のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目51)
はOである、項目1~49のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目52)
はSである、項目1~51のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目53)
はOである、項目1~51のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目54)
はHである、項目1~53のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目55)
は、C ~C アルキルである、項目1~53のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目56)
は、メチルである、項目1~53及び55のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目57)
は、H、
からなる群から選択される、項目1~56のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目58)
はHである、項目1~57のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目59)
は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR 1A 基によって置換されたC ~C 10 アリールである、項目1~56のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目60)
はOであり、X はOであり、X はOであり、R はHであり、R は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR 1A 基で置換されたC ~C 10 アリールである、項目47及び59に記載の化合物。
(項目61)
各R 及びR はHである、項目1~60のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目62)
は、H又はC ~C アルキルであり、
各R は、独立して、H若しくはC ~C アルキルであるか、
各R は、独立して、H若しくはC ~C アルキルであるか、又は
隣接する炭素原子上のR 基及びR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
mは、8~20の整数である、項目1~61のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目63)
はHであり、
各R はHであるか、
各R はHであるか、又は
隣接する炭素原子上のR 基及びR 基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
mは、10~20の整数である、項目1~62のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目64)
はHであり、
各R はHであり、
各R はHであり、
mは、14~20の整数である、項目1~63のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目65)
はHであり、
各R はHであり、
各R はHであり、
mは、17、18、又は19である、項目1~64のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目66)
mは17である、項目1~65のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目67)
mは18である、項目1~65のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目68)
mは19である、項目1~65のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目69)
各R 1A は、独立して、C ~C アルキル、シアノ、ハロ、又はC ~C アルコキシである、項目1~68のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目70)
各R 1A は、独立して、ハロ又はシアノである、項目1~68のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目71)
各R 1A は、独立して、フルオロ、クロロ、又はシアノである、項目1~70のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目72)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目73)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目74)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目75)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目76)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目77)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目78)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目79)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目80)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目81)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目82)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目83)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目84)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目85)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目86)
前記化合物は、式:
である、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目87)
前記化合物は、
からなる群から選択される、項目1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(項目88)
医薬的有効量の項目1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体又は賦形剤と、を含む医薬製剤。
(項目89)
前記医薬製剤は皮下投与用である、項目88に記載の医薬製剤。
(項目90)
前記医薬製剤は静脈内投与用である、項目88に記載の医薬製剤。
(項目91)
前記医薬製剤は経口投与用である、項目88に記載の医薬製剤。
(項目92)
前記医薬製剤は吸入投与用である、項目88に記載の医薬製剤。
(項目93)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法であって、前記方法は、項目1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含む、方法。
(項目94)
前記化合物は、経口投与、静脈内投与、皮下投与、又は吸入投与により前記ヒトに投与される、項目93に記載の方法。
(項目95)
前記ヒトに少なくとも1つの追加の治療薬又は予防薬を投与することを含む、項目93又は94に記載の方法。
(項目96)
前記ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目97)
前記ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である、項目93~96のいずれか一項に記載の方法。
(項目98)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目93~97のいずれか一項に記載の方法。
(項目99)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目93~98のいずれか一項に記載の方法。
(項目100)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目93~99のいずれか一項に記載の方法。
(項目101)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目93~100のいずれか一項に記載の方法。
(項目102)
前記ウイルス感染症は、229Eウイルス感染症、NL63ウイルス感染症、OC43ウイルス感染症、及びHKU1ウイルス感染症からなる群から選択される、項目93~96のいずれか一項に記載の方法。
(項目103)
前記ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症である、項目93~101のいずれか一項に記載の方法。
(項目104)
前記ウイルス感染症は、SARSウイルス感染症である、項目93~101のいずれか一項に記載の方法。
(項目105)
前記ウイルス感染症は、MERSウイルス感染症である、項目93~101のいずれか一項に記載の方法。
(項目106)
前記ウイルス感染症は、ニューモウイルス科ウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目107)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、項目106に記載の方法。
(項目108)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である、項目106に記載の方法。
(項目109)
前記ウイルス感染症は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目110)
前記ウイルス感染症は、エンテロウイルス感染症である、項目109に記載の方法。
(項目111)
前記ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染症、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される、項目109又は110に記載の方法。
(項目112)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である、項目109に記載の方法。
(項目113)
前記ウイルス感染症は、フラビウイルス科ウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目114)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症、黄熱病ウイルス感染症、西ナイル熱ウイルス感染症、ダニ媒介性脳炎、クンジン日本脳炎、セントルイス脳炎、マーレーバレー脳炎、オムスク出血熱、ウシウイルス性下痢症、ジカウイルス感染症、又はHCV感染症である、項目113に記載の方法。
(項目115)
前記ウイルス感染症は、フィロウイルス科ウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目116)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症又はマールブルグウイルス感染症である、項目115に記載の方法。
(項目117)
前記ウイルス感染症は、オルソミクソウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目118)
前記ウイルス感染症は、インフルエンザウイルス感染症である、項目117に記載の方法。
(項目119)
前記ウイルス感染症は、インフルエンザAウイルス感染症又はインフルエンザBウイルス感染症である、項目117又は118に記載の方法。
(項目120)
前記ウイルス感染症は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症である、項目93~95のいずれか一項に記載の方法。
(項目121)
前記ウイルス感染症は、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、ニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症、麻疹ウイルス感染症、又は流行性耳下腺炎ウイルス感染症である、項目120に記載の方法。
(項目122)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造方法であって、項目1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を使用することを特徴とする製造方法。
(項目123)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造のための、項目1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
(項目124)
前記医薬品は、少なくとも1つの追加の治療薬と共に使用される、項目123に記載の使用。
(項目125)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、項目1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目126)
少なくとも1つの追加の治療薬と共に使用するための、項目125に記載の化合物。
(項目127)
ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法に使用するための、項目1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目128)
前記化合物は、経口投与、静脈内投与、皮下投与、又は吸入投与により前記ヒトに投与される、項目127に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目129)
少なくとも1つの追加の治療薬又は予防薬を前記ヒトに投与することを更に含む、項目127又は128に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目130)
前記ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目131)
前記ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である、項目127~130のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目132)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目127~131のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目133)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目127~132のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目134)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目127~133のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目135)
前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、項目127~134のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目136)
前記ウイルス感染症は、229Eウイルス感染症、NL63ウイルス感染症、OC43ウイルス感染症、及びHKU1ウイルス感染症からなる群から選択される、項目127~130のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目137)
前記ウイルス感染症はSARS-CoV-2感染症である、項目127~135のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目138)
前記ウイルス感染症はSARSウイルス感染症である、項目127~135のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目139)
前記ウイルス感染症はMERSウイルス感染症である、項目127~135のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目140)
前記ウイルス感染症はニューモウイルス科ウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目141)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は呼吸器合胞体ウイルス感染症である、項目140に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目142)
前記ニューモウイルス科ウイルス感染症はヒトメタニューモウイルス感染症である、項目140に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目143)
前記ウイルス感染症はピコルナウイルス科ウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目144)
前記ウイルス感染症はエンテロウイルス感染症である、項目143に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目145)
前記ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染症、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される、項目143若しくは144に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目146)
前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症はヒトライノウイルス感染症である、項目143に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目147)
前記ウイルス感染症はフラビウイルス科ウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目148)
前記フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症、黄熱病ウイルス感染症、西ナイル熱ウイルス感染症、ダニ媒介性脳炎、クンジン日本脳炎、セントルイス脳炎、マーレーバレー脳炎、オムスク出血熱、ウシウイルス性下痢症、ジカウイルス感染症、又はHCV感染症である、項目147に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目149)
前記ウイルス感染症はフィロウイルス科ウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目150)
前記フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症又はマールブルグウイルス感染症である、項目149に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目151)
前記ウイルス感染症はオルソミクソウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目152)
前記ウイルス感染症はインフルエンザウイルス感染症である、項目151に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目153)
前記ウイルス感染症は、インフルエンザAウイルス感染症又はインフルエンザBウイルス感染症である、項目151若しくは152に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目154)
前記ウイルス感染症はパラミクソウイルス科ウイルス感染症である、項目127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
(項目155)
前記ウイルス感染症は、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、ニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症、麻疹ウイルス感染症、又は流行性耳下腺炎ウイルス感染症である、項目154に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。

Claims (155)

  1. 式I:
    の化合物、又はその薬学的に許容される塩であって、式中、
    は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
    は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
    ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
    ZB及びRZFは、それぞれ独立して、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
    Xは、結合、-O-、-OCO-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、OCR12A12B-(CR13=CR14)-、-(CR12A12B-O-(CR12A12B-、-S-、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-、又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、式中、
    各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、若しくはフェニルであるか、又は
    及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成し、
    各R12Bは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、又は
    同一炭素上のR12A及びR12Bが一緒に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
    12Cは、H、C~Cアルキル、-COR12D、若しくは-SO12Eであるか、又は
    12C及びRは一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
    各R12Fは独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
    12Dは、C~Cアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R12Dは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR12G基で置換され、
    各R12Gは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、C~Cハロアルキル、又は-COOR12Hであり、
    12Hは、H又はC~Cアルキルであり、
    12Eは、H又はC~Cアルキルであり、
    13は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
    14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
    各qは、独立して、1又は2であり、
    各pは、独立して、0、1、又は2であり、
    は、結合、-O-、NR、又は-CONR-、又は-S-であり、
    は、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又は-C(O)RXAであり、
    XAは、C~Cアルキルであり、
    は、-O-又は-S-であり、
    は、-O-又は-S-であり、
    は、=O又は=Sであり、
    は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、前記R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換され、
    各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、-SO1B、-COOR1B、若しくはC~Cハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
    1Bは、H又はC~Cアルキルであり、
    は、H又はC~Cアルキルであり、
    Yは、結合、フェニレン、又はC~Cシクロアルキレンであり、
    は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
    各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、
    又は隣接する炭素原子上の2個のR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
    各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
    隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
    は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
    は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
    mは、7~21の整数であり、
    Xが、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である場合、
    (a)Zは、結合、-CRZAZB-、若しくは-CRZAZB-CRZCZD-であるか、
    (b)Zは、結合、-CRZEZF-、若しくは-CRZEZF-CRZGZH-であるか、
    (c)R及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成するか、
    (d)Xは、結合、NR、若しくは-CONR-、若しくは-S-であるか、
    (e)Xは-S-であるか、
    (f)Xは-S-であるか、
    (g)Xは=Sであるか、
    (h)Rは、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、3個のR1A基で置換されているか、
    (i)隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成するか、
    (j)少なくとも1つのR1Aは、-SO1B若しくは-COOR1Bであるか、又は
    (k)mは、7、8、若しくは9である、化合物。
  2. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B -、-0(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-である、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  3. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は、結合、-CRZAZB-、又はCRZAZB-CRZCZD-である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  4. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は、結合、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHである、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  5. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    及びR12Aは、結合して、N、O、及びSから選択される、1個、2個、又は3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル又は4~6員ヘテロシクリルを形成する、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  6. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は、結合、NR、又は-CONR-、又は-S-である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  7. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は-S-である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  8. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は-S-である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  9. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は=Sである、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  10. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    は、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、C~C10アリール、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R基は、3個のR1A基で置換されている、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  11. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成する、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  12. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    少なくとも1つのR1Aは、-SO1B、-COOR1Bである、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  13. Xは、結合、-O-、-(CR12A12B-、-O(CR12A12B-、又は-OCR12A12B-(CR13=CR14)-であり、
    mは、7、8、又は9である、請求項1若しくは2に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  14. は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
    は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
    ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
    ZB及びRZFは、それぞれ独立して、ハロ、C~Cアルキル、又はC~Cハロアルキルであり、
    Xは、-OCO-、-(CR12A12B-O-(CR12A12B-、-S-、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-、又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-であり、式中、
    各R12Aは、独立して、H、C~Cアルキル、若しくはフェニルであるか、又は
    及びR12Aは、結合して、N、O及びSから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有する4~6員シクロアルキル若しくは4~6員ヘテロシクリルを形成し、
    各R12Bは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、又は
    同一炭素上のR12A及びR12Bが一緒に結合して、C~Cシクロアルキレンを形成し、
    12Cは、H、C~Cアルキル、-COR12D、若しくは-SO12Eであるか、又は
    12C及びRは一緒に結合して、N、O及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、
    各R12Fは独立してオキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2個のR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成し、
    12Dは、C~Cアルキル、C~C10アリール、又はN、S及びOから選択される1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、R12Dは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR12G基で置換され、
    各R12Gは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、C~Cハロアルキル、又は-COOR12Hであり、
    12Hは、H又はC~Cアルキルであり、
    12Eは、H又はC~Cアルキルであり、
    13は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
    14は、H、C~Cアルキル、又はフェニルであり、
    各qは、独立して、1又は2であり、
    各pは、独立して、0、1、又は2であり、
    は、結合、-O-、NR、又は-CONR-、又は-S-であり、
    は、H、C~Cアルキル、C~Cハロアルキル、又は-C(O)RXAであり、
    XAは、C~Cアルキルであり、
    は、-O-又は-S-であり、
    は、-O-又は-S-であり、
    は、=O又は=Sであり、
    は、H、C~C20アルキル、C~C10シクロアルキル、C~C10アリール、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する4~6員ヘテロシクリル、又はN、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する5~10員ヘテロアリールであり、RがHでない場合、前記R基は、任意選択的に、1個、2個、又は3個のR1A基で置換され、
    各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、フェニル、ハロ、C~Cアルコキシ、シアノ、-SO1B、-COOR1B、若しくはC~Cハロアルキルであるか、又は、同一若しくは隣接する炭素上の2個のR1Aが一緒に結合して、N、S、及びOから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を含有する3~6員シクロアルキル環若しくは4~6員ヘテロシクリル環を形成し、
    1Bは、H又はC~Cアルキルであり、
    は、H又はC~Cアルキルであり、
    Yは、結合、フェニレン、又はC~Cシクロアルキレンであり、
    は、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、又はC~Cシクロアルキルであり、
    各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
    又は隣接する炭素原子上の2個のR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素二重結合を形成し、
    各Rは、独立して、H、C~Cアルキル、ハロ、C~Cハロアルキル、若しくはC~Cシクロアルキルであるか、又は
    隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
    は、H又は-C(O)C~Cアルキルであり、
    は、H又は-C(O)C1~C6アルキルであり、
    mは、7~21の整数である、請求項1に記載の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  15. Xは、(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-、又は(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-である、請求項1若しくは14に記載の化合物、又は薬学的に許容されるその塩。
  16. Xは、-(CR12A12B-NR12CCO-(CR12A12B-である、請求項1、14、若しくは15のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  17. Xは、-(CR12A12B-NR12C-(CR12A12B-である、請求項1、14、若しくは15のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  18. 各pは、独立して、0又は1である、請求項1及び14~17のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  19. 各pは0である、請求項1及び14~18のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  20. 12Cは、H、C~Cアルキル、又は-COR12Dである、請求項1及び14~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  21. 12Dはメチルである、請求項1及び14~20のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  22. 12Cは、H、メチル、又は-COCHである、請求項1及び14~21のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  23. 12C及びRは一緒に結合して、N、O、及びSから選択される、1個、2個、若しくは3個のヘテロ原子を有し、任意選択的に1~4個のR12F基で置換された5~6員ヘテロシクリルを形成し、各R12Fは、独立して、オキソ若しくはハロであるか、又は隣接する炭素上の2つのR12Fは結合して、F及びClから独立して選択される、1個若しくは2個の置換基で任意選択的に置換された縮合フェニルを形成する、請求項1及び14~19のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  24. 各pは0であり、Xは-NR12C-であり、R12C及びRは一緒に結合して、
    を形成する、請求項23に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  25. Xは、結合、-O-、-S-、-CHO-、-NH-、-N(C(O)CH)-、-NCH-、又は-N(CH)CO-である、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  26. は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
    は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
    ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H又はC~Cアルキルであり、
    ZB及びRZFは、それぞれ独立して、C~Cアルキルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  27. は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZAZB-、又は-CRZAZB-CRZCZD-であり、
    は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-、又は-CRZEZF-CRZGZHであり、
    ZA、RZC、RZD、RZE、RZG、及びRZHは、それぞれ独立して、H又はメチルであり、
    ZB及びRZFはともにメチルである、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  28. は、結合、-CH-、-CH-CH-、又は-CRZAZB-であり、
    は、結合、-CH-、-CH-CH-、-CRZEZF-であり、
    ZA及びRZE、RZG及びRZHは、それぞれ独立して、H又はメチルであり、
    ZB及びRZFはともにメチルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  29. は、結合、-CH-、-CH-CH-、又は-CH(CH)-であり、Zは、結合、-CH-、-CH-CH-、又は-CH(CH)-である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  30. は-CH-であり、Zは-CH-である、請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  31. は-C(CH)H-であり、Zは-CH-である、請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  32. は-CH-であり、Zは-C(CH)H-である、請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  33. は-CH-であり、Zは結合である、請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  34. は結合であり、Zは-CH-である、請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  35. は、結合、-O-、-NR、又はSである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  36. は、結合、-O-、又はSである、請求項1~35のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  37. は、結合、又は-O-である、請求項1~36のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  38. は結合である、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  39. は、-NR又は-CONR-である、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  40. は、C~Cアルキル又は-C(O)RXAである、請求項1~39のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  41. は、C~Cアルキルである、請求項1~40のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  42. は、メチルである、請求項1~41のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  43. は、-C(O)RXAである、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  44. XAは、メチルである、請求項1~43のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  45. はOである、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  46. はSである、請求項1~37のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  47. 前記化合物は式Iaの化合物である、請求項1~38のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩
  48. はSである、請求項1~47のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  49. はOである、請求項1~47のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  50. はSである、請求項1~49のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  51. はOである、請求項1~49のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  52. はSである、請求項1~51のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  53. はOである、請求項1~51のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  54. はHである、請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  55. は、C~Cアルキルである、請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  56. は、メチルである、請求項1~53及び55のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  57. は、H、
    からなる群から選択される、請求項1~56のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  58. はHである、請求項1~57のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  59. は、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基によって置換されたC~C10アリールである、請求項1~56のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  60. はOであり、XはOであり、XはOであり、RはHであり、Rは、任意選択的に1個、2個、又は3個のR1A基で置換されたC~C10アリールである、請求項47及び59に記載の化合物。
  61. 各R及びRはHである、請求項1~60のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  62. は、H又はC~Cアルキルであり、
    各Rは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、
    各Rは、独立して、H若しくはC~Cアルキルであるか、又は
    隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
    mは、8~20の整数である、請求項1~61のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  63. はHであり、
    各RはHであるか、
    各RはHであるか、又は
    隣接する炭素原子上のR基及びR基は、それらが結合している炭素と一緒になって、炭素-炭素三重結合を形成し、
    mは、10~20の整数である、請求項1~62のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  64. はHであり、
    各RはHであり、
    各RはHであり、
    mは、14~20の整数である、請求項1~63のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  65. はHであり、
    各RはHであり、
    各RはHであり、
    mは、17、18、又は19である、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  66. mは17である、請求項1~65のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  67. mは18である、請求項1~65のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  68. mは19である、請求項1~65のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  69. 各R1Aは、独立して、C~Cアルキル、シアノ、ハロ、又はC~Cアルコキシである、請求項1~68のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  70. 各R1Aは、独立して、ハロ又はシアノである、請求項1~68のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  71. 各R1Aは、独立して、フルオロ、クロロ、又はシアノである、請求項1~70のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  72. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  73. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  74. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  75. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  76. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  77. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  78. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  79. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  80. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  81. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  82. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  83. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  84. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  85. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  86. 前記化合物は、式:
    である、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  87. 前記化合物は、
    からなる群から選択される、請求項1~71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
  88. 医薬的有効量の請求項1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体又は賦形剤と、を含む医薬製剤。
  89. 前記医薬製剤は皮下投与用である、請求項88に記載の医薬製剤。
  90. 前記医薬製剤は静脈内投与用である、請求項88に記載の医薬製剤。
  91. 前記医薬製剤は経口投与用である、請求項88に記載の医薬製剤。
  92. 前記医薬製剤は吸入投与用である、請求項88に記載の医薬製剤。
  93. ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法であって、前記方法は、請求項1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を前記ヒトに投与することを含む、方法。
  94. 前記化合物は、経口投与、静脈内投与、皮下投与、又は吸入投与により前記ヒトに投与される、請求項93に記載の方法。
  95. 前記ヒトに少なくとも1つの追加の治療薬又は予防薬を投与することを含む、請求項93又は94に記載の方法。
  96. 前記ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  97. 前記ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である、請求項93~96のいずれか一項に記載の方法。
  98. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項93~97のいずれか一項に記載の方法。
  99. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項93~98のいずれか一項に記載の方法。
  100. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項93~99のいずれか一項に記載の方法。
  101. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項93~100のいずれか一項に記載の方法。
  102. 前記ウイルス感染症は、229Eウイルス感染症、NL63ウイルス感染症、OC43ウイルス感染症、及びHKU1ウイルス感染症からなる群から選択される、請求項93~96のいずれか一項に記載の方法。
  103. 前記ウイルス感染症は、SARS-CoV-2感染症である、請求項93~101のいずれか一項に記載の方法。
  104. 前記ウイルス感染症は、SARSウイルス感染症である、請求項93~101のいずれか一項に記載の方法。
  105. 前記ウイルス感染症は、MERSウイルス感染症である、請求項93~101のいずれか一項に記載の方法。
  106. 前記ウイルス感染症は、ニューモウイルス科ウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  107. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は、呼吸器合胞体ウイルス感染症である、請求項106に記載の方法。
  108. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は、ヒトメタニューモウイルス感染症である、請求項106に記載の方法。
  109. 前記ウイルス感染症は、ピコルナウイルス科ウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  110. 前記ウイルス感染症は、エンテロウイルス感染症である、請求項109に記載の方法。
  111. 前記ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染症、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される、請求項109又は110に記載の方法。
  112. 前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症は、ヒトライノウイルス感染症である、請求項109に記載の方法。
  113. 前記ウイルス感染症は、フラビウイルス科ウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  114. 前記フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症、黄熱病ウイルス感染症、西ナイル熱ウイルス感染症、ダニ媒介性脳炎、クンジン日本脳炎、セントルイス脳炎、マーレーバレー脳炎、オムスク出血熱、ウシウイルス性下痢症、ジカウイルス感染症、又はHCV感染症である、請求項113に記載の方法。
  115. 前記ウイルス感染症は、フィロウイルス科ウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  116. 前記フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症又はマールブルグウイルス感染症である、請求項115に記載の方法。
  117. 前記ウイルス感染症は、オルソミクソウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  118. 前記ウイルス感染症は、インフルエンザウイルス感染症である、請求項117に記載の方法。
  119. 前記ウイルス感染症は、インフルエンザAウイルス感染症又はインフルエンザBウイルス感染症である、請求項117又は118に記載の方法。
  120. 前記ウイルス感染症は、パラミクソウイルス科ウイルス感染症である、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  121. 前記ウイルス感染症は、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、ニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症、麻疹ウイルス感染症、又は流行性耳下腺炎ウイルス感染症である、請求項120に記載の方法。
  122. ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造方法であって、請求項1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩を使用することを特徴とする製造方法。
  123. ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うための医薬品の製造のための、請求項1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
  124. 前記医薬品は、少なくとも1つの追加の治療薬と共に使用される、請求項123に記載の使用。
  125. ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行うことに使用するための、請求項1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  126. 少なくとも1つの追加の治療薬と共に使用するための、請求項125に記載の化合物。
  127. ウイルス感染症の治療又は予防を、それを必要とするヒトにおいて行う方法に使用するための、請求項1~87のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  128. 前記化合物は、経口投与、静脈内投与、皮下投与、又は吸入投与により前記ヒトに投与される、請求項127に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  129. 少なくとも1つの追加の治療薬又は予防薬を前記ヒトに投与することを更に含む、請求項127又は128に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  130. 前記ウイルス感染症は、コロナウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  131. 前記ウイルス感染症は、人獣共通コロナウイルス感染症である、請求項127~130のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  132. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも70%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項127~131のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  133. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも80%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項127~132のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  134. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも90%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項127~133のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  135. 前記ウイルス感染症は、SARSポリメラーゼ、MERSポリメラーゼ、及びSARS-CoV-2からなる群から選択されるウイルスポリメラーゼに対して、少なくとも95%の配列相同性を有するウイルスによって引き起こされる、請求項127~134のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  136. 前記ウイルス感染症は、229Eウイルス感染症、NL63ウイルス感染症、OC43ウイルス感染症、及びHKU1ウイルス感染症からなる群から選択される、請求項127~130のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  137. 前記ウイルス感染症はSARS-CoV-2感染症である、請求項127~135のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  138. 前記ウイルス感染症はSARSウイルス感染症である、請求項127~135のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  139. 前記ウイルス感染症はMERSウイルス感染症である、請求項127~135のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  140. 前記ウイルス感染症はニューモウイルス科ウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  141. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症は呼吸器合胞体ウイルス感染症である、請求項140に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  142. 前記ニューモウイルス科ウイルス感染症はヒトメタニューモウイルス感染症である、請求項140に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  143. 前記ウイルス感染症はピコルナウイルス科ウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  144. 前記ウイルス感染症はエンテロウイルス感染症である、請求項143に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  145. 前記ウイルス感染症は、コクサッキーAウイルス感染症、コクサッキーAウイルス感染症、エンテロウイルスD68感染症、エンテロウイルスB69感染症、エンテロウイルスD70感染症、エンテロウイルスA71感染症、及びポリオウイルス感染症からなる群から選択される、請求項143若しくは144に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  146. 前記ピコルナウイルス科ウイルス感染症はヒトライノウイルス感染症である、請求項143に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  147. 前記ウイルス感染症はフラビウイルス科ウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  148. 前記フラビウイルス科ウイルス感染症は、デング熱ウイルス感染症、黄熱病ウイルス感染症、西ナイル熱ウイルス感染症、ダニ媒介性脳炎、クンジン日本脳炎、セントルイス脳炎、マーレーバレー脳炎、オムスク出血熱、ウシウイルス性下痢症、ジカウイルス感染症、又はHCV感染症である、請求項147に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  149. 前記ウイルス感染症はフィロウイルス科ウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  150. 前記フィロウイルス科ウイルス感染症は、エボラウイルス感染症又はマールブルグウイルス感染症である、請求項149に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  151. 前記ウイルス感染症はオルソミクソウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  152. 前記ウイルス感染症はインフルエンザウイルス感染症である、請求項151に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  153. 前記ウイルス感染症は、インフルエンザAウイルス感染症又はインフルエンザBウイルス感染症である、請求項151若しくは152に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  154. 前記ウイルス感染症はパラミクソウイルス科ウイルス感染症である、請求項127~129のいずれか一項に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  155. 前記ウイルス感染症は、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、ニパウイルス感染症、ヘンドラウイルス感染症、麻疹ウイルス感染症、又は流行性耳下腺炎ウイルス感染症である、請求項154に記載の使用のための化合物、又はその薬学的に許容される塩。
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