JP2023519603A - 核内受容体に対して活性な化合物 - Google Patents

核内受容体に対して活性な化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2023519603A
JP2023519603A JP2022559372A JP2022559372A JP2023519603A JP 2023519603 A JP2023519603 A JP 2023519603A JP 2022559372 A JP2022559372 A JP 2022559372A JP 2022559372 A JP2022559372 A JP 2022559372A JP 2023519603 A JP2023519603 A JP 2023519603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methyl
amino
acetamide
pyrrolo
benzyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022559372A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021198955A5 (ja
Inventor
グラド, サネ シュレーダー
イアン サルバリー,
アレクス ホー ゴリアエフ,
トマス フランク,
ルイージ ピエロ スタシ,
ソラ, モントセラト エラ
モル, ホアン タルタブル
ポール ロバート イーストウッド,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuevolution AS
Original Assignee
Nuevolution AS
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuevolution AS filed Critical Nuevolution AS
Publication of JP2023519603A publication Critical patent/JP2023519603A/ja
Publication of JPWO2021198955A5 publication Critical patent/JPWO2021198955A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems
    • C07D473/26Heterocyclic compounds containing purine ring systems with an oxygen, sulphur, or nitrogen atom directly attached in position 2 or 6, but not in both
    • C07D473/32Nitrogen atom
    • C07D473/34Nitrogen atom attached in position 6, e.g. adenine
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

核内受容体に対して活性の化合物、その化合物を含有する医薬組成物、及び療法におけるその化合物の使用が開示される。

Description

本明細書に記載される態様及び実施形態は、核内受容体に対して活性な化合物、その化合物を含む医薬組成物、並びにその化合物を使用して炎症性、代謝性、腫瘍及び自己免疫性の疾患又は障害を治療する方法に関する。
核内受容体は、細胞分化、胚発生、及び器官生理学などの生理機能の制御に関与する転写因子のファミリーである。核内受容体はまた、癌、糖尿病、及び自己免疫障害などの疾患における重要な病理学的制御因子として同定されてきた。
核内受容体の例には、核内レチノイン酸受容体関連オーファン受容体(ROR)が含まれる。RORは、以下の4つの主要なドメインを含有する:N末端A/Bドメイン、DNA結合ドメイン、ヒンジドメイン及びリガンド結合ドメイン。リガンド結合ドメインへのリガンドの結合は、下流の作用をもたらすドメインにおける立体構造変化を引き起こすと考えられる。様々なアイソフォームが存在し、これらのアイソフォームは、N末端A/Bドメインのみで異なる(Jetten,2009,Nuclear Receptor Signaling)。
RORは、3つのメンバー、すなわちRORアルファ(RORα又はRORa)、RORベータ(RORβ又はRORb)及びRORガンマ(RORγ又はRORc)からなる。
RORαは、小脳プルキンエ細胞、肝臓、胸腺、骨格筋、皮膚、肺、脂肪組織及び腎臓などの多くの組織において発現する。RORαは、神経細胞発生、骨代謝、及び動脈硬化を制御する(Jetten,2009,Nuclear Receptor Signaling)。さらに、RORαは、Tヘルパー(Th)17細胞におけるインターロイキン(IL)17A発現及び制御性T(Treg)細胞の機能の制御などの免疫応答に関与する(Castro PLOS 2017;Malhotra 2018)。
RORβは、脳の特定の領域(大脳皮質、視床、視床下部及び松果体)並びに網膜に限定された発現の制限パターンを示す(Jetten,2009,Nuclear Receptor Signaling)。RORβは、癲癇に関連しており、且つRORaとともに双極性疾患にも関連している(Rudolf 2016;Lai 2015)。
RORγは、広範な発現パターンを示し、且つ3つのメンバーの中で最後に発見された。現在までに、次の2つの異なるタンパク質アイソフォームが記録されている:RORγ1及びRORγ2(RORγ2は、RORγtとしても知られる)。一般に、RORγは、RORγ1及び/又はRORγtを記述するために使用される。RORγ1は、多くの組織で発現し、主に腎臓、肝臓及び骨格筋で発現する。対照的に、RORγtの発現は、免疫系の一部の細胞型、並びに胸腺及び二次リンパ組織などのリンパ器官に限定される(Hirose 1994;Jetten,2009,Nuclear Receptor Signaling)。
RORγtは、Th17細胞分化、並びにγδT細胞、Th17細胞、T細胞傷害性(Tc)17細胞及び3型自然リンパ球(ILC3)細胞によるIL-17産生の重要な制御因子として同定されている(Gaffen 2014)。Th17細胞は、サイトカインIL-17A、IL-17F、IL-21及びIL-22を優先的に産生するTヘルパー細胞のサブセットである(Castro PLOS 2017)。RORγtを欠くT細胞は、Th17極性化培養条件下でさえTh17細胞に分化できないが、ナイーブCD4+ T細胞におけるRORγtの過剰発現は、Th17関連サイトカイン及びケモカインの発現を促進するのに十分であった(Gaffen 2014,Nat Rev Immunol;Yang 2014 Trend Pharmacol Sci)。IL-23は、病因となるTh17細胞の生成、維持及び活性化において極めて重要なチェックポイントである。IL-23シグナルに応答して、RORγtは、転写因子(STAT3、IRF4及びBATF)のネットワークと協同して、Th17細胞の完全な分化プログラムを開始する(Gaffen 2014,Nat Rev Immunol)。
Th17細胞及びIL-17免疫応答は、多くのヒト炎症性及び自己免疫性障害の病理と関連することが示されている。IL-23-IL-17系を標的化する治療戦略は、多くの自己免疫疾患において開発されており、それらのいくつかは、一部の疾患に臨床的有効性をもたらすことが既に実証されている(Patel 2015;Krueger 2018 Exp Dermatol)。
したがって、RORα、RORβ及びRORγが多くの疾患の発症に関与するというエビデンスがある。
炎症性、代謝性及び自己免疫性の疾患の治療に使用するためにRORα及び/又はRORγの活性を調節する化合物を提供することが望ましいであろう。
国際公開第2016/020288号パンフレット及び国際公開第2016/020295号パンフレットは、活性又はRORガンマ受容体の活性を調節する化合物を記載している。しかしながら、改善された物理化学的特性を有する強力なRORガンマ調節剤が依然として必要とされている。
国際公開第2016/020288号 国際公開第2016/020295号
一態様では、式(I)の化合物
Figure 2023519603000001
、その立体異性体、又は化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩(式中、
、Y及びYは、独立して、-N-又は-CR-であり;
Xは、-CR-又は-N-であり;
0a及びR0bは、独立して、水素、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択され;
Rは、水素、C1~6アルキル及びC1~4ヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
1a及びR1bは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択され;
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、-C(=O)NH、-C(=O)OH、-C(=O)O-C1~4アルキル、及び置換又は非置換ヘテロアリールからなる群から選択され;
は、C1~4アルキル、C1~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C3~7シクロアルキル及びC3~7シクロアルケニルからなる群から選択されるか;又は
及びRがそれらが結合している原子と共に、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1~3個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロ脂環式環系を形成し;
は、水素若しくはC1~4アルキルである(但し、R及びRはそれらが結合している原子と共に4~6員ヘテロ脂環式環系を形成していない)か;又はR及びRがそれらが結合している炭素原子と共にC3~4シクロアルキルを形成し;
は、存在しないか、水素又はC1~4アルキルであり(但し、R及びRはそれらが結合している炭素原子と共にC3~4シクロアルキルを形成していない);
は、水素、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ及び5~6員ヘテロアリールからなる群から選択され(ここで、5~6員ヘテロアリールはC1~4アルキルで置換されていてもよい);
は、水素、ヒドロキシル、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4アルコキシ及びC1~4ハロアルコキシからなる群から選択され;
各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ及びC1~4ハロアルコキシからなる群から選択され;且つ
が水素で、存在する各Rが水素である場合は常に、Rは、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ及び5~6員ヘテロアリールからなる群から選択され(ここで、5~6員ヘテロアリールはC1~4アルキルで置換されていてもよい);
は、水素、ハロゲン、シアノ及びC1~4アルキルからなる群から選択される)
が、本明細書において提供される。
一態様では、式(I)の化合物若しくはその立体異性体、又は式(I)の化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、及び少なくとも1種の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物が、本明細書において提供される。
一態様では、喘息、挫瘡、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、アテローム性動脈硬化症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、アレルギー性疾患、例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎及びぶどう膜炎、スプルー及び食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、嚢胞性線維症、肺移植片拒絶、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、変形性関節症、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、魚鱗癬、水疱症、化膿性汗腺炎、脂肪症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、エリテマトーデス、橋本病、膵臓炎、自己免疫性糖尿病、自己免疫性眼性疾患、潰瘍性大腸炎、大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD)、炎症性腸症候群(IBS)、シェーグレン症候群、視神経炎、I型糖尿病、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、グレーブス病、強膜炎、肥満、肥満に誘導されるインスリン抵抗性、II型糖尿病、及び癌からなる群から選択される疾患若しくは障害又はその症状の治療及び/又は予防に使用するための式(I)の化合物若しくはその立体異性体、又は式(I)の化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、又はその医薬組成物が、本明細書において提供される。
さらに、様々な実施形態の有利な特徴は、従属請求項及び下に詳述される説明において明確にされる。
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書で参照される全ての特許、出願、公開された出願及び他の文献は、その全体が参照により組み込まれる。本明細書において用語の定義が複数ある場合は、別段の記載がない限り、本節の定義が優先される。
本明細書で使用する場合、R、R、R、R、R、R、R、R、R、及びR10など(これらに限定されない)の任意の「R」基は、指定の原子に結合され得る置換基を表す。R基の例としては、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、及びヘテロアリシクリルが挙げられるが、これらに限定されない。2つの「R」基が、同じ原子又は隣接している原子に共有結合される場合、それらは、本明細書に定義されるとおりに「一緒になって」又は「組み合わされて」、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロアリシクリル基を形成する。例えば、限定されないが、NR基のR及びRが、「一緒になって」又は「組み合わされて」いると示される場合、それらは、それらの末端原子で互いに共有結合されて、以下の窒素を含む環を形成していることを意味する。
Figure 2023519603000002
当業者に容易に認識されるとおり、本明細書で開示される任意の所与の基は、その基に結合される水素であるR基によって提供されるものよりさらに水素を含み得る。
基が「非置換又は置換」であると記載される場合は常に、置換される場合、置換基(1、2、3又は4などの1以上存在し得る)は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、エステル、O-カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体から独立して選択される。基における置換基が「置換されている」とみなされる場合、置換基自体は、指定の置換基の1つ以上で置換される。参照される置換基が置換される場合、それは、参照される置換基上の1つ以上の水素原子が、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、エステル、O-カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体から個別に且つ独立して選択される基で置換され得ることを意味する。上記の置換基の保護誘導体を形成し得る保護基は、当業者に知られており、参考文献Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rdEd.,John Wiley & Sons,New York,NY,1999において見出され得る。この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる
本明細書で使用する場合、「C~C(Cm to Cn)」、「C~C」又は「Cm~n」(「m」及び「n」は整数である)は、該当する基における炭素原子の数を指す。すなわち、基は、「m」個から「n」個までの炭素原子を含有し得る。したがって、例えば、「C~Cアルキル」基は、1~6個の炭素を有する全てのアルキル基、すなわち、CH-、CHCH-、CHCHCH-、(CHCH-、CHCHCHCH-、CHCHCH(CH)-、CHCH(CH)CH-、CHCH(CH)CH-及び(CHC-を指す。基に関して「m」及び「n」が指定されていない場合、これらの定義に記載される最も広い範囲が想定されることになる。
本明細書で使用する場合、「アルキル」は、完全に飽和した(二重結合又は三重結合がない)直鎖状又は分岐状炭化水素鎖基を指す。アルキル基は、1~20個の炭素原子を有し得る(それが本明細書で現れる場合は常に、「1~20」などの数値の範囲は、所与の範囲における各整数を指し、例えば、「1~20個の炭素原子」は、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子など、20個まで(20個を含む)の炭素原子からなり得るが、本定義はまた、数値範囲が指定されない用語「アルキル」の存在を包含する)。アルキル基はまた、「C1~6」などの1~10個の炭素原子を有するアルキルであり得る。アルキル基はまた、1~4個の炭素原子を有する低級のアルキルである可能性もある。化合物のアルキル基は、「C~Cアルキル」、「C1~4アルキル」又は同様の名称として指定され得る。単に例示の目的による、「C~Cアルキル」又は「C1~4アルキル」は、アルキル鎖において1~4個の炭素原子が存在することを示し、すなわち、アルキル鎖は、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル及びt-ブチルからなる群から選択される。典型的なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、三級ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられるが、決してこれらに限定されない。置換される場合、置換基は、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、エステル、O-カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体から個別に且つ独立して選択される1つ以上の基である。
本明細書で使用する場合、「アルケニル」は、直鎖状又は分岐状炭化水素鎖において1つ以上の二重結合を含有するアルキル基を指す。2つ以上の二重結合が存在する場合、二重結合は、共役であっても共役でなくてもよい。アルケニル基は、2~20個の炭素原子を有し得る(それが本明細書で現れる場合は常に、「2~20」などの数値の範囲は、所与の範囲における各整数を指し、例えば、「2~20個の炭素原子」は、アルケニル基が、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子など、20個まで(20個を含む)の炭素原子からなり得るが、本定義はまた、数値範囲が指定されない用語「アルケニル」の存在を包含する)。置換される場合、置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、メルカプト、アルキルチオ、シアノ、ハロゲン、ニトロ、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体から個別に且つ独立して選択される1つ以上の基である。
本明細書で使用する場合、「アルキニル」は、直鎖状又は分岐状炭化水素鎖において1つ以上の三重結合を含有するアルキル基を指す。アルキニル基は、2~20個の炭素原子を有し得る(それが本明細書で現れる場合は常に、「2~20」などの数値の範囲は、所与の範囲における各整数を指し、例えば、「2~20個の炭素原子」は、アルキニル基が、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子など、20個まで(20個を含む)の炭素原子からなり得るが、本定義はまた、数値範囲が指定されない用語「アルキニル」の存在を包含する)。アルキニル基は、置換されていなくても置換されていてもよい。置換される場合、置換基は、アルケニル基置換に関して上に開示した同じ基から選択され得る。
本明細書で使用する場合、「ヘテロ」は、基に結合される場合があり、且つ1つ以上の炭素原子を指し、結合した基における関連する水素原子は、独立して、窒素、酸素、リン及び硫黄から選択される同じ又は異なるヘテロ原子で置き換えられている。
本明細書で使用する場合、単独又は別の用語との組み合わせにおける「ヘテロアルキル」は、指定された数の炭素原子からなる直鎖状又は分岐状アルキル基であって、1、2、3又は4個の炭素原子などの1個以上の炭素原子と、関連する水素原子が、独立して、窒素、酸素及び硫黄から選択される同じ又は異なるヘテロ原子で置き換えられているアルキル基を指す。置き換えられている炭素原子は、アルキル基の中間にあっても末端にあってもよい。ヘテロアルキルの例としては、C1~6ヘテロアルキルが挙げられ、ここで、炭素原子の1つ以上は、窒素、酸素及び窒素からなる群から選択されるヘテロ原子によって置き換えられており、例は、-S-アルキル、-O-アルキル、-NH-アルキル、-アルキレン-O-アルキルなどである。ヘテロアルキルは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「アリール」は、完全に非局在化したπ電子系を有する炭素環式(全て炭素)環又は2つ以上の縮合環(2つの隣接炭素原子を共有する環)を指す。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、アリール基は、C1~10アリールであり、これは、置換されていても置換されていなくてもよい。アリール基の例としては、ベンゼン、ナフタレン及びアズレンが挙げられるが、これらに限定されない。アリール基は、置換されていてもよい。置換される場合、水素原子は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、エステル、O-カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体から独立して選択される1つ以上の基である置換基によって置き換えられる。置換される場合、アリール基上の置換基は、アリール基に縮合した非芳香環、例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル及びヘテロシクリルを形成し得る。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」は、単環式又は多環式芳香環系(完全に非局在化したπ電子系を有する環系)を指し、環系における原子の少なくとも1つは、ヘテロ原子、すなわち、窒素、酸素及び硫黄を含むがこれらに限定されない炭素以外の元素である。本明細書に記載されるいくつかの実施形態では、ヘテロアリールとして、C6~10ヘテロアリール(ここで、1~4個の炭素原子は、窒素、酸素及び硫黄からなる群から独立して選択される1~4個のヘテロ原子によって置き換えられている)が挙げられるが、これに限定されない。単環式「ヘテロアリール」の例としては、フラン、チオフェン、フタラジン、ピロール、オキサゾール、オキサジアゾール、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、イソキサゾール、イソチアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、テトラゾール及びトリアジンが挙げられるが、これらに限定されない。多環式「ヘテロアリール」の例としては、キノリン、イソキノリン、キナゾリン、キノキサリン、インドール、プリン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾピラノン(例えば、クマリン、クロモン及びイソクマリン)が挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリールは、置換されていてもよい。置換される場合、水素原子は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、エステル、O-カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、カルボニル、チオカルボニル、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、ニトロ、シリル、スルフェニル、スルフィニル、スルホニル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体から独立して選択される1つ以上の基である置換基によって置き換えられる。置換される場合、ヘテロアリール基上の置換基は、アリール基に縮合した非芳香環、例えば、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル及びヘテロシクリルを形成し得る。
「アラルキル」又は「アリールアルキル」は、アルキレン基を介して置換基として連結されるアリール基である。アラルキルのアルキレン及びアリール基は、置換されていてもよい。例としては、ベンジル、置換ベンジル、2-フェニルエチル、3-フェニルプロピル及びナフチルアルキルが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの例では、アルキレン基は、低級アルキレン基である。
「ヘテロアラルキル」又は「ヘテロアリールアルキル」は、アルキレンを介して置換基として連結されるヘテロアリール基である。ヘテロアラルキルのアルキレン及びヘテロアリール基は、置換されていてもよい。例としては、2-チエニルメチル、3-チエニルメチル、フリルメチル、チエニルエチル、ピロリルアルキル、ピリジルアルキル、イソキサゾリルアルキル、ピラゾリルアルキル及びイミダゾリルアルキル、並びにそれらの置換及びベンゾ縮合類似体が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの例では、アルキレン基は、低級アルキレン基である。
「アルキレン」は、末端の炭素原子を介して分子断片を連結する結合を形成する直鎖の連結基である。アルキレンは、1~20個の炭素原子を有し得る。アルキレンはまた、「C1~6」などの1~10個の炭素原子を有するアルキレンであり得る。アルキレンはまた、1~4個の炭素原子を有する低級アルキレンである可能性もある。アルキレンは、「C~Cアルキレン」、「C1~4アルキレン」又は同様の名称として指定され得る。非限定的な例としては、メチレン(-CH-)、エチレン(-CHCH-)、プロピレン(-CHCHCH-)及びブチレン(-(CH-)基が挙げられる。メチレンの場合において、2つの連結された断片は、同じ炭素原子に連結される。低級アルキレンは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、単独又は別の用語との組み合わせにおける「ヘテロアルキレン」は、指定された数の炭素原子からなるアルキレン基であって、1、2、3又は4個の炭素原子などの1個以上の炭素原子が、独立して、酸素、硫黄及び窒素から選択される同じ又は異なるヘテロ原子で置き換えられているアルキレン基を指す。ヘテロアルキレンの例としては、-CH-O-、-CH-CH-O-、-CH-CH-CH-O-、-CH-NH-、-CH-CH-NH-、-CH-CH-CH-NH-、-CH-CH-NH-CH-、-O-CH-CH-O-CH-CH-O-、-O-CH-CH-O-CH-CH-などが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルキリデン」は、=CR’R’’などの二価の基を指し、これは、別の基の1つの炭素に結合して、二重結合を形成する。アルキリデン基としては、メチリデン(=CH)及びエチリデン(=CHCH)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用する場合、「アリールアルキリデン」は、R’又はR’’がアリール基であるアルキリデン基を指す。アルキリデン基は、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「アルコキシ」は、基-OR(ここで、Rはアルキルである)、例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、シクロプロポキシ、1-メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ、アモキシ、tert-アモキシなどを指す。アルコキシは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「アルキルチオ」は、式-SR(ここで、Rは上のとおりに定義されるアルキルである)、例えば、メチルメルカプト、エチルメルカプト、n-プロピルメルカプト、1-メチルエチルメルカプト(イソプロピルメルカプト)、n-ブチルメルカプト、イソ-ブチルメルカプト、sec-ブチルメルカプト、tert-ブチルメルカプトなどを指す。アルキルチオは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「アリールオキシ」及び「アリールチオ」は、RO-及びRS-(ここで、Rは上に定義されるとおりのアリールである)、例えば、フェノキシ、ナフタレニルオキシ、アズレニルオキシ、アントラセニルオキシ、ナフタレニルチオ、フェニルチオなどを指す。アリールオキシ及びアリールチオはいずれも、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「アルケニルオキシ」は、式-OR(ここで、Rは上に定義されるとおりのアルケニルである)、例えば、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、n-ブテニルオキシ、イソ-ブテニルオキシ、sec-ペンテニルオキシ、tert-ペンテニルオキシなどを指す。アルケニルオキシは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「アシル」は、カルボニル基を介して置換基として連結される水素、アルキル、アルケニル、アルキニル又はアリールを指す。例としては、ホルミル、アセチル、プロパノイル、ベンゾイル及びアクリルが挙げられる。アシルは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、「シクロアルキル」は、完全に飽和した(二重結合がない)単環式又は多環式炭化水素環系を指す。2つ以上の環で構成される場合、環は、縮合、架橋又はスピロ結合の様式で結合され得る。シクロアルキル基は、C~CなどのC~C10の範囲であり得る。シクロアルキル基は、置換されていなくても置換されていてもよい。典型的なシクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどが挙げられるが、決してこれらに限定されない。置換される場合、置換基は、別段の指示がない限り、アルキルであるか、又はアルキル基の置換に関して上に示されるものから選択され得る。置換される場合、シクロアルキル基上の置換基は、シクロアルキル基に縮合した芳香環、例えば、アリール及びヘテロアリールを形成し得る。
本明細書で使用する場合、「シクロアルケニル」は、環中に1つ以上の二重結合を含有するが、2つ以上ある場合、それらは環中に完全に非局在化したπ電子系を形成できない(そうでない場合は、基は、本明細書で定義されるとおり「アリール」であろう)シクロアルキル基を指す2つ以上の環で構成される場合、環は、縮合、架橋又はスピロ結合の様式で結合され得る。シクロアルケニル基は、C~C又はC~C10などのC~C10の範囲であり得る。例えば、C3~8シクロアルケニルとしては、C4~8シクロアルケニル、C5~8シクロアルケニル又はC6~8シクロアルケニルが挙げられる。シクロアルケニル基は、置換されていなくて置換されていてもよい。置換される場合、置換基は、別段の指示がない限り、アルキルであるか、又はアルキル基の置換に関して上に開示される基から選択され得る。置換される場合、シクロアルケニル基上の置換基は、シクロアルケニル基に縮合された芳香環、例えば、アリール及びヘテロアリールを形成し得る。
本明細書で使用する場合、「シクロアルキニル」は、環中に1つ以上の三重結合を含有するシクロアルキル基を指す。2つ以上の環で構成される場合、環は、縮合、架橋又はスピロ結合の様式で結合され得る。シクロアルキニル基は、C~C12の範囲であり得る。シクロアルキニル基は、置換されていなくても置換されていてもよい。置換される場合、置換基は、別段の指示がない限り、アルキルであるか、又はアルキル基の置換に関して上に開示される基から選択され得る。置換される場合、シクロアルキニル基上の置換基は、シクロアルキニル基に縮合した芳香環、例えば、アリール及びヘテロアリールを形成し得る。
本明細書で使用する場合、「ヘテロ脂環式」又は「ヘテロアリシクリル」は、炭素原子と、窒素、酸素及び硫黄からなる群から選択される1~5個のヘテロ原子からなる3~18員環を指す。ヘテロ脂環式基又はヘテロアリシクリル基は、C~C10の範囲であり得、いくつかの実施形態では、それは、C~Cの範囲であり得、他の実施形態では、それは、C~Cの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、「ヘテロ脂環式」又は「ヘテロアリシクリル」は、単環式、二環式、三環式又は四環式環系であり得、これは、縮合、架橋又はスピロ結合の様式で結合され得、且つ「ヘテロ脂環式」又は「ヘテロアリシクリル」における窒素、炭素及び硫黄原子は酸化されていてもよく、窒素は四級化されていてもよく、且つ環はまた、全ての環にわたって完全に非局在化したπ電子系を形成しないという条件で1つ以上の二重結合を含有してもよく、例は、2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン、3,4-ジヒドロキノリン-2(1H)-オン、1,2,3,4-テトラヒドロキノリン、3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン、2,3-ジヒドロベンゾ[d]オキサゾール、2,3-ジヒドロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール、インドリン、及び1,3-ジヒドロ-2H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-オン、及びベンゾ[d]オキサゾール-2(3H)-オンである。ヘテロアリシクリル基は、置換されていなくても置換されていてもよい。置換される場合、置換基は、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル、ヘテロアラルキル、(ヘテロアリシクリル)アルキル、ヒドロキシ、オキソ、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、エステル、O-カルボキシ、メルカプト、アルキルチオ、アリールチオ、シアノ、ハロゲン、C-アミド、N-アミド、S-スルホンアミド、N-スルホンアミド、イソシアナト、チオシアナト、イソチオシアナト、ニトロ、シリル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシハロアルキル、ハロアルコキシ、トリハロメタンスルホニル、トリハロメタンスルホンアミド、並びに一置換及び二置換アミノ基を含むアミノ、並びにこれらの保護された誘導体からなる群から独立して選択される1つ以上の基であり得る。そのような「ヘテロ脂環式」又は「ヘテロアリシクリル」の例としては、アゼピニル、ジオキソラニル、イミダゾリニル、モルホリニル、オキセタニル、オキシラニル、ピペリジニルN-オキシド、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピラニル、4-ピペリドニル、ピラゾリジニル、2-オキソピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、及びチアモルホリニルスルホンが挙げられるが、これらに限定されない。置換される場合、ヘテロアリシクリル基上の置換基は、ヘテロアリシクリル基に縮合した芳香環、例えば、アリール及びヘテロアリールを形成し得る。
「(シクロアルキル)アルキル」は、アルキレン基を介して置換基として連結されるシクロアルキル基である。(シクロアルキル)アルキルのアルキレン及びシクロアルキルは、置換されていてもよい。例としては、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルブチル、シクロブチルエチル、シクロプロピルイソプロピル、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルメチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの例では、アルキレン基は、低級アルキレン基である。
「(シクロアルケニル)アルキル」は、アルキレン基を介して置換基として連結されるシクロアルケニル基である。(シクロアルケニル)アルキルのアルキレン及びシクロアルケニルは、置換されていてもよい。いくつかの例では、アルキレン基は、低級アルキレン基である。
「(シクロアルキニル)アルキル」は、アルキレン基を介して置換基として連結されるシクロアルキニル基である。(シクロアルキニル)アルキルのアルキレン及びシクロアルキニルは、置換されていてもよい。いくつかの例では、アルキレン基は、低級アルキレン基である。
本明細書で使用する場合、「ハロ」又は「ハロゲン」は、F(フルオロ)、Cl(クロロ)、Br(ブロモ)又はI(ヨード)を指す。
本明細書で使用する場合、「ハロアルキル」は、水素原子の1つ以上がハロゲンにより置き換えられているアルキル基を指す。このような基としては、クロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン-2-イル、1-クロロ-2-フルオロメチル及び2-フルオロイソブチルが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルキルは、置換されていても置換されていなくてもよく、且ついくつかの実施形態は、C1~6ハロアルキルなどの1~10個の炭素原子を有するハロアルキルに関する。
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシハロアルキル」は、水素原子の1つ以上がヒドロキシルにより置き換えられているハロアルキル基を指す。このようなヒドロキシハロアルキル基としては1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-ヒドロキシプロパン-2-イル及び1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチルが挙げられるが、これらに限定されない。ヒドロキシハロアルキルは、C1~6ヒドロキシハロアルキル又はC1~4ヒドロキシハロアルキルなど、1~10個の炭素原子を有することができる。
本明細書で使用する場合、「ハロアルコキシ」は、Rがハロアルキル基であるRO-基を指す。このような基としては、クロロメトキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及び1-クロロ-2-フルオロメトキシ、2-フルオロイソブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。ハロアルコキシは、置換されていてもよい。
本明細書で使用する場合、用語「ヒドロキシアルキル」は、水素原子の1つ以上がヒドロキシル基により置き換えられているアルキルを指す。そのような基としては、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル、ヒドロキシペンチル及びヒドロキシヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。ヒドロキシアルキル基は、置換されていても置換されていなくてもよく、且ついくつかの実施形態は、C1~6ヒドロキシアルキル又はC1~4ヒドロキシアルキルなどの1~10個の炭素原子を有する中程度のサイズのヒドロキシアルキルに関する。
「O-カルボキシ」基は、Rが、本明細書に定義されるとおり、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリシクリル、アラルキル又は(ヘテロアリシクリル)アルキルであり得る「RC(=O)O-」基を指す。O-カルボキシは、置換されていてもよい。
「C-カルボキシ」基は、Rが、O-カルボキシに関して定義されたものと同じであり得る「-C(=O)OR」基を指す。C-カルボキシは、置換されていてもよい。
「トリハロメタンスルホニル」基は、Xがハロゲンである「XCSO-」基を指す。
破線の結合
Figure 2023519603000003
は、結合を形成する原子間の任意選択の不飽和を表す。この結合は、不飽和(例えば、C=C、C=N、C=O)又は飽和(例えば、C-C、C-N、C-O)であり得る。破線の結合が環系において存在する、芳香環系の部分を形成し得る。
本明細書で使用する場合、ボールドの直線状(くさび形でない)の結合又はハッシュ化結合
Figure 2023519603000004
は、その位置で可能な全ての立体異性体を含む相対立体化学を指す。
本明細書で使用する場合、特に示さない限り、くさび形の結合(ボールド、ハッシュ化、又は他のもの)
Figure 2023519603000005
は、その位置で示される特定の立体異性体を指す絶対立体化学を指す。
「ニトロ」基は、「-NO」基を指す。
「シアノ」基は、「-CN」基を指す。
「シアナト」基は、「-OCN」基を指す。
「イソシアナト」基は、「-NCO」基を指す。
「チオシアナト」基は、「-SCN」基を指す。
「カルボニル」基は、「-C(=O)-」基を指す。
「チオカルボニル」基は、「-C(=S)-」基を指す。
「オキソ」基は、「=O」基を指す。
「ヒドロキシ」基又は「ヒドロキシル」基は、「-OH」基を指す。
「イソチオシアナト」基は、「-NCS」基を指す。
「スルフィニル」基は、Rが、O-カルボキシに関して定義されたものと同じであり得る「-S(=O)-R」基を指す。スルフィニルは、置換されていてもよい。
「スルホニル」基は、Rが、O-カルボキシに関して定義されたものと同じであり得る「-SOR-」基を指す。スルホニルは置換されてもよい。
「S-スルホンアミド」基は、R及びRが互いに独立して、O-カルボキシのために定義されるとおりのR基に関して定義されたものと同じであるか、又は組み合わされて置換若しくは非置換C3~8シクロアルキル、置換若しくは非置換C3~8シクロアルケニル、置換若しくは非置換C3~8シクロアルキル、置換若しくは非置換C3~8シクロアルケニル、置換若しくは非置換ヘテロアリシクリル、置換若しくは非置換アリール、及び置換若しくは非置換ヘテロアリールからなる群から選択される環系を形成し得る「-SONR」基を指す。S-スルホンアミドは、置換されていてもよい。
「N-スルホンアミド」基は、R及びRが互いに独立して、O-カルボキシのために定義されるとおりのR基に関して定義されたものと同じであり得る「RSON(R)-」を指す。N-スルホンアミドは、置換されていてもよい。
「トリハロメタンスルホンアミド」基は、ハロゲンとしてのXを有する「XCSON(R)-」基を指し、Rは、O-カルボキシに関して定義されたものと同じであり得る。トリハロメタンスルホンアミドは、置換されていてもよい。
「C-アミド」基は、R及びRが互いに独立して、O-カルボキシのために定義されるとおりのR基に関して定義されたものと同じであるか、又は組み合わされて置換若しくは非置換C3~8シクロアルキル、置換若しくは非置換C3~8シクロアルケニル、置換若しくは非置換C3~8シクロアルキル、置換若しくは非置換C3~8シクロアルケニル、置換若しくは非置換ヘテロアリシクリル、置換若しくは非置換アリール、及び置換若しくは非置換ヘテロアリールからなる群から選択される環系を形成し得る「-C(=O)NR」基を指す。C-アミドは、置換されていてもよい。
「N-アミド」基は、R及びRが互いに独立して、O-カルボキシのために定義されるとおりのR基に関して定義されたものと同じであり得る「RC(=O)NR-」基を指す。N-アミドは、置換されていてもよい。
「エステル」は、Rが、O-カルボキシに関して定義されたものと同じであり得る「-C(=O)OR」基を指す。エステルは、置換されていてもよい。
低級アルコキシアルキルは、低級アルキレン基を介して連結されるアルコキシ基を指す。低級アルコキシアルキルは、置換されていてもよい。
「アミン」又は「アミノ」は、「RNHRNH2」(一級アミン)、「R2NH」(二級アミン)、「RR3N」(三級アミン)を指す。アミノ基は、置換されていてもよい。
低級アミノアルキルは、低級アルケン基を介して連結されたアミノ基を指す。低級アミノアルキルは、置換されていてもよい。
本明細書の化合物における非置換又は一置換アミン基は、当業者によく知られる技術を使用して、アミドに変換されてもよく、ヒドロキシル基は、エステルに変換されてもよく、またカルボキシル基は、アミド又はエステルに変換されてもよい(例えば、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rdEd.,John Wiley & Sons,New York,NY,1999を参照)。
本明細書で使用する場合、任意の保護基、アミノ酸及び他の化合物に関する略称は、別段の指示がない限り、それらの一般的な使用、認められた略称、又はIUPAC-IUB生化学命名委員会(IUPAC-IUB Commission on Biochemical Nomenclature)に従う(Biochem.11:942-944(1972)を参照)。
略称の一覧表
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
MeOH メタノール
EtOH エタノール
THF テトラヒドロフラン
DCM ジクロロメタン、塩化メチレン
DCE 1,2-ジクロロエタン
LRMS 低分解能質量分析
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
Prep-HPLC 分取高圧液体クロマトグラフィー
h 時間
min 分
EA 酢酸エチル
EDC・HCl 3-((エチルイミノ)メチレンアミノ)-N,N-ジメチルプロパン-1-アミニウムクロリド
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
HCl 塩酸、塩化水素
HOBt 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HOAt 1-ヒドロキシ-7-アザベンゾトリアゾール
HATU 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム 3-オキシドヘキサフルオロホスファート
DMAP 4-(ジメチルアミノ)ピリジン
DAST (ジエチルアミノ)サルファートリフルオリド
DMP デス-マーチンペルヨージナン、1,1,1-トリス(アセチルオキシ)-1,1-ジヒドロ-1,2-ベンズヨードキソール-3-(1H)-オン
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物
TBDMSCl tert-ブチルジメチルシリルクロリド
MsCl 塩化メタンスルホニル
TsCl 4-トルエンスルホニルクロリド
NAS 求核性芳香族置換
nBuLi n-ブチルリチウム
iPr イソプロピル
DIAD アゾジカルボン酸ジイソプロピル
Boc tert-ブチルオキシカルボニル
フラッシュCC フラッシュカラムクロマトグラフィー
on 一晩
rt 室温
aq 水性
ND 未決定
Cbz カルボキシベンジル
Hex ヘキサン
Hept ヘプタン
DEA ジエチルアミン
PE 石油エーテル
DAD ダイオードアレイ検出器
TOF 飛行時間
IPA イソプロパノール
Pg 保護基
lg 脱離基
atm 雰囲気
エナンチオマー的に富化されている(特定の化学構造において、はエナンチオマー的に富化されていることを示す)
本明細書で開示される1つ以上のキラル中心を有する任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に示されていない場合、各中心は、独立して、R配置若しくはS配置、又はそれらの混合物であってもよいことが理解される。したがって、本明細書で提供される化合物は、エナンチオマー的に純粋であるか又は立体異性混合物であり得る。さらに、本明細書で提供される化合物は、スカレミック混合物であってもよい。加えて、E又はZとして定義され得る幾何異性体を生成する1つ以上の二重結合を有する任意の化合物において、各二重結合は独立して、E若しくはZ又はこれらの混合物であり得ることが理解される。同様に、全ての互変異性形態もまた、含まれることが意図される。
本明細書で使用する場合、用語「rac」は、当業者に理解されているとおり、「ラセミの」、「ラセミ体」などを指す。例えば、ラセミ体は、同じ量のキラル分子のエナンチオマーの混合物を含む。通常、ラセミ体は、光学活性を示さない。
本明細書で使用する場合、用語「rel」は、当業者に理解されているとおり、同じ化合物内の任意の他の不斉中心に対して相対的であって絶対的ではない不斉中心の配置を指す。
本明細書で使用する場合、「互変異性体」及び「互変異性の」は、プロトンの位置が異なる本明細書で開示される化合物の交代性の形態を指す。非限定的な例としては、エノール-ケト及びイミン-エナミン互変異性体、又はピラゾール、イミダゾール、ベンズイミダゾール、トリアゾール及びテトラゾールなどの環-NH-部分及び環=N-部分の両方に結合した環原子を含有するヘテロアリール基の互変異性形態が挙げられる。
同位体が、本明細書に記載される化合物において存在し得ることが理解される。化合物構造において表されるとおりの各化学元素は、前記元素の任意の同位体を含み得る。例えば、本明細書に記載される化合物において、水素原子は、水素の任意の同位体、例えば、以下に限定されないが、水素-1(プロチウム)及び水素-2(ジュウテリウム)であり得る。したがって、本明細書において、化合物に対する言及は、文脈から明らかに別段の指示がない限り、全ての可能な同位体形態を包含する。
本明細書で使用する場合、元素に対する言及は、説明によるか化学構造によるかにかかわらず、特に記載がない限り、その元素の全ての同位体を包含する。一例として、本明細書で使用されるとおりの化学構造における用語「水素」又は「H」は、特定の同位体の使用によって別段の指示がない限り、例えば、Hだけでなくジュウテリウム(H)、トリチウム(H)及びこれらの混合物も包含することが理解される。同位体が包含される元素の他の特定の非限定的な例としては、炭素、リン、ヨウ素及びフッ素が挙げられる。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される塩」は、化合物の生物活性及び特性を抑制しない化合物の塩を指す。薬学的な塩は、本明細書で開示される化合物と酸又は塩基との反応によって得ることができる。塩基で形成された塩としては、アンモニウム塩(NH );ナトリウム又はカリウムなどであるがこれらに限定されないアルカリ金属塩;カルシウム又はマグネシウムなどであるがこれらに限定されないアルカリ土類塩;ジシクロヘキシルアミン、ピペリジン、ピペラジン、メチルピペラジン、N-メチル-D-グルカミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどであるがこれらに限定されない有機塩基の塩;並びにアルギニン及びリジンなどであるがこれらに限定されないアミノ酸のアミノ基による塩が挙げられるが、これらに限定されない。有用な酸に基づく塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アスパラギン酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、酪酸塩、カプリン酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、カンシル酸塩、クエン酸塩、デカン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルタル酸塩、グリコール酸塩、ヘキサン酸塩、ラウリン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、オクタン酸塩、プロパン酸塩、パルミチン酸塩、リン酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、ステアリン酸塩、硫酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩などのスルホン酸塩、サリチル酸塩、酒石酸塩及びトシル酸塩が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、受容体の活性を「調節する」ことは、それを活性化する、すなわち、それが見出される特定の環境において測定される基底レベルを超えてその細胞機能を増大させるか、又はそれを不活性化する、すなわち、それが見出される細胞環境において測定される基底レベル未満にその細胞機能を低減し且つ/若しくは天然の結合パートナーの存在下でさえその細胞機能を全く果たせないようにすることを意味する。天然の結合パートナーは、受容体のアゴニストである内在性の分子である。
「アゴニスト」は、受容体の基底の活性(すなわち、受容体により媒介されるシグナル伝達)を増大させる化合物として定義される。
本明細書で使用する場合、「部分的アゴニスト」は、受容体に対し親和性を有する化合物を指すが、アゴニストとは異なり、受容体に結合したとき、大多数の受容体がその化合物によって占有されている場合でさえ、通常、受容体と関連する薬理学的反応をわずかに誘発するだけである。
「インバースアゴニスト」は、技術的にはアンタゴニストでなく、むしろ負の内在的な活性を有するアゴニストであるように、受容体の基底の活性を低減又は抑制する化合物と定義される。
本明細書で使用する場合、「アンタゴニスト」は、あたかも受容体が占有されていないかのように、受容体に結合していかなる反応も引き起こさない複合体を形成する化合物を指す。アンタゴニストは、受容体に対するアゴニストの作用を減弱化する。アンタゴニストは、可逆的又は不可逆的に結合し、受容体の活性を、永久的に、或いは少なくともアンタゴニストが代謝されるか若しくは解離するか、又は物理的若しくは生物学的プロセスによって除去されるまで、効率的に消去することができる。
本明細書で使用する場合、「対象」は、治療、観察又は実験の客体である動物を指す。「動物」としては、鳥類、魚類、甲殻類、爬虫類及び特に、哺乳類などの冷血及び温血の脊椎動物及び無脊椎動物が挙げられる。「哺乳類」としては、マウス、ラット、ウサギ、モルモット、イヌ、ネコ、ヒツジ、ヤギ、雌ウシ、ウマ、霊長類(サル、チンパンジー及び類人猿など)、並びに特にヒトが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「患者」は、特定の疾患若しくは障害を治癒させるか若しくはその影響を少なくとも改善しようとするために、又は疾患若しくは障害が最初の場所で発生するのを防ごうとするために、M.D.又はD.V.Mなどの医療従事者によって治療されている対象を指す。
本明細書で使用する場合、「担体」は、細胞又は組織への化合物の取込みを促進する化合物を指す。例えば、限定されないが、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、対象の細胞又は組織への多くの有機化合物の取込みを促進する、一般的に利用されている担体である。
本明細書で使用する場合、「希釈剤」は、薬理学的活性を欠くが、薬学的に必要又は望ましいものであり得る医薬組成物中の成分を指す。例えば、希釈剤は、質量が製造又は投与に小さすぎる強力な薬物の原体を増加させるために使用され得る。それはまた、注射、経口摂取又は吸入によって投与されるべき薬物を溶解するための液体であり得る。当該技術分野における希釈剤の一般的な形態は、限定されないが、ヒト血液の組成を模倣するリン酸緩衝生理食塩水などの、緩衝水溶液である。
本明細書で使用する場合、「賦形剤」は、医薬組成物に添加されて、組成物に、限定されないが、原体、一貫性、安定性、結合能、潤滑性、崩壊能などをもたらす不活性物質を指す。「希釈剤」は、賦形剤の一種である。
「受容体」は、それがリガンドによって阻害されるか又は刺激されたときに、細胞の生理機能に影響し得る細胞の内部又は表面に存在する任意の分子を含むことが意図される。通常、受容体は、リガンド結合特性を有する細胞外ドメイン、細胞膜中に受容体を固定する膜貫通ドメイン、及びリガンド結合に応答して細胞シグナルを生成する(「シグナル伝達」)細胞質内ドメインを含む。受容体はまた、結合に応答してシグナルを生成する任意の細胞内分子を含む。受容体はまた、受容体の特徴的な構造を有するが、同定可能なリガンドを有しない任意の分子を含む。加えて、受容体は、切断され、改変され、変異した受容体、又は受容体の部分的若しくは全ての配列を含む任意の分子を含む。
「リガンド」は、受容体と相互作用する任意の物質を含むことが意図される。
「選択的」又は「選択性」は、特定の受容体型、サブタイプ、クラス又はサブクラスから所望の応答を生成する一方で、他の受容体型から生成する応答が少ないか又はほとんど生成しない化合物の能力と定義される。化合物の1つ以上の特定のサブタイプの「選択的」又は「選択性」は、そのサブタイプの活性を増大させる一方で、他のサブタイプの活性の増大が少ないか、ほとんど増大させないか又は全く増大させない化合物の能力を意味する。
本明細書で使用する場合、薬理学的に活性な化合物の「同時投与」は、インビトロであるかインビボであるかにかかわらず、2種以上の別々の化学的実体の送達を指す。同時投与は、別々の薬剤の同時の送達、薬剤の混合物の同時の送達、及び1つの薬剤の送達の後の第2の薬剤又は追加の薬剤の送達を意味する。同時投与される薬剤は、通常、互いに関連して働くことが意図される。
本明細書で使用する場合、用語「有効量」は、研究者、獣医、医学博士又はその他の臨床医によって求められる、組織、系、動物又はヒトにおける生物学的又は医学的応答(治療されている疾患の症状の軽減又は緩和を含む)を誘発する活性化合物又は医薬品の量を意味する。
本明細書で使用する場合、「予防する/予防すること」は、予防を達成するために本明細書で開示される実施形態による化合物又は医薬組成物の使用の後、病態及び/又は疾患が再び発生する可能性が決してないことを意味すると解釈されるべきではない。さらに、この用語は、前記病態を予防するためのそのような使用の後、病態が少なくともある程度発生する可能性がないことを意味すると解釈されるべきでもない。むしろ、「予防する/予防すること」は、そのような使用にもかかわらず発生した場合に、予防されるべき病態が、そのような使用がない場合よりも重症度が低くなることを意味することが意図される。
化合物
一実施形態では、本開示、式(I)の化合物
Figure 2023519603000006
、その立体異性体、又は化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩(式中、
、Y及びYは、独立して、-N-又は-CR-であり;
Xは、-CR-又は-N-であり;
0a及びR0bは、独立して、水素、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択され;
Rは、水素、C1~6アルキル及びC1~4ヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
1a及びR1bは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択され;
は、水素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、-C(=O)NH、-C(=O)OH、-C(=O)O-C1~4アルキル、及び置換又は非置換ヘテロアリールからなる群から選択され;
は、C1~4アルキル、C1~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C3~7シクロアルキル及びC3~7シクロアルケニルからなる群から選択されるか;又は
及びRがそれらが結合している原子と共に、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1~3個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロ脂環式環系を形成し;
は、水素若しくはC1~4アルキルである(但し、R及びRはそれらが結合している原子と共に4~6員ヘテロ脂環式環系を形成していない)か;又はR及びRがそれらが結合している炭素原子と共にC3~4シクロアルキルを形成し;
は、存在しないか、水素又はC1~4アルキルであり(但し、R及びRはそれらが結合している炭素原子と共にC3~4シクロアルキルを形成していない);
は、水素、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ及び5~6員ヘテロアリ~ルからなる群から選択され(ここで、5~6員ヘテロアリールはC1~4アルキルで置換されていてもよい);
は、水素、ヒドロキシル、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4アルコキシ及びC1~4ハロアルコキシからなる群から選択され;
各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ及びC1~4ハロアルコキシからなる群から独立して選択され;且つ
が水素で、存在する各Rが水素である場合は常に、Rは、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ及び5~6員ヘテロアリールからなる群から選択され(ここで、5~6員ヘテロアリールはC1~4アルキルで置換されていてもよい);且つ
は、水素、ハロゲン、シアノ及びC1~4アルキルからなる群から選択される)
に関する。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、RはC1~6アルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、RはC1~4ヒドロキシアルキルである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aは、水素、メチル、-CHOH、-CHCHOH、-CHF及び-CHFからなる群から選択され;且つR0bは、水素、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aは、水素、メチル、-CHOH及び-CHCHOHからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aは、水素、メチル及び-CHOHからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aはメチルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aは-CHOHである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0bは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0aは、水素、メチル、-CHOH、-CHCHOHからなる群から選択され、且つR0bは水素である。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1a、R1b及びRの少なくとも1つは、水素ではない。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aは、ヒドロキシル、ハロゲン又はC1~4ハロアルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aは、ヒドロキシル又はハロゲンである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aはヒドロキシルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aはハロゲンである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aはフルオロである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aは、C1~4アルキル又はC1~4ハロアルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aはC1~4アルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aはC1~4ハロアルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aは-CFである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1bは、水素、ハロゲン及びC1~4アルキルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1bは、水素、フルオロ及びメチルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1bは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1bはフルオロである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1bはメチルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R1aは、ヒドロキシル、フルオロ及び-CFからなる群から選択され、且つR1bは、水素、フルオロ及びメチルからなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、-CHOH、-CHCHOH及び-C(=O)O-C1~2アルキルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ及びヒドロキシルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、ヒドロキシル又はフルオロである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはヒドロキシルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはシアノである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、シクロプロピル及びシクロブチルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、メチル、エチル、イソプロピル又はシクロプロピルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、エチル又はシクロプロピルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはメチルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはエチルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはイソプロピルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはシクロプロピルである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素又はC1~4アルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは水素である。いくつかの実施形態では、RはC1~4アルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはメチルである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、存在しないか、水素又はC1~4アルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは存在しない。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、RはC1~4アルキルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはメチルである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRは、独立して、水素又はメチルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRはメチルである。
いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と共に、4~6員ヘテロ脂環式環を形成する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRを含むヘテロ脂環式環系は、4員ヘテロアリシクリル、5員ヘテロアリシクリル及び6員ヘテロアリシクリルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と共に、4員ヘテロアリシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している炭素原子と共に、5員ヘテロアリシクリルを形成する。いくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している炭素原子と共に、6員ヘテロアリシクリルを形成する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、ヘテロ脂環式環系は非置換である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、ヘテロ脂環式環系は、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されていてもよい。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、ヘテロ脂環式環系は、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されている。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRは、それらが結合している原子と共に、二重結合を含む4~6員ヘテロ脂環式環系を形成し、且つRは存在しない。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRを含むヘテロ脂環式環系は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル及び3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルからなる群から選択され、ここで、ヘテロ脂環式環系は、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されていてもよく、且つヘテロ脂環式環系が2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルである場合は常に、Rは存在しない。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRを含むヘテロ脂環式環系は、ハロゲン及びメチルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されていてもよいモルホリニルであり、且つRは水素である(但し、ヘテロ脂環式環系は2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルではない)。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R及びRを含むヘテロ脂環式環系は、非置換モルホリニルである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、C1~4ヒドロキシアルキル、及びC1~4アルキルで置換されていてもよい5員ヘテロアリールからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、-CF、-CHF2、-CCH、-OCF、-OCHF、-C(CFOH、及び1つ又は2つのメチル基で置換されていてもよい5員ヘテロアリールからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、-CF、又は1つのメチル基で置換されていてもよいピラゾールである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは-CFである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは非置換ピラゾールである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、1つのメチルで置換されたピラゾールである。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、-CF、-OCHF、-CHF及び-OCFからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素、フルオロ、-CF及びヒドロキシルからなる群から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは、水素又はフルオロである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは水素である。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Y、Y及びYは-CH-であるか;又はYは-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又はYは-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又はYは-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又はYは-CH-であり、Y及びYは-N-である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Y、Y及びYは-CH-である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Yは-N-であり、Y及びYは-CH-である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Yは-N-であり、Y及びYは-CH-である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Yは-N-であり、Y及びYは-CH-である。いくつかの実施形態では、Yは-CH-であり、Y及びYは-N-である。いくつかの実施形態では、Yは-CH-であり、Y及びYは-CR-(式中、各Rは、独立して、水素、メチル、フルオロ、ヒドロキシル及び-CFからなる群から選択される)である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、各Rは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、各Rはメチルである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、各Rは-CFである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Yは-N-であり、Y及びYは-CH-であるか、又はYは-N-であり、Y及びYは-CH-である。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Xは-CR-であり、Rは水素、シアノ又はフルオロである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rは水素である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはフルオロである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Rはシアノである。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Xは-CH-である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Xは-N-である。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、化合物は、式(II)、(III)、(IV)又は(V):
Figure 2023519603000007
Figure 2023519603000008
(式中、R1aはフルオロ又はヒドロキシルであり、R1bは水素又はフルオロであり、Rは水素又はヒドロキシルであり、Rは-CFであり、Rは水素又はフルオロであり、Y及びYは独立して-N-、-CH-又は-CF-である)の構造を有する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、化合物は、式(II):
Figure 2023519603000009
の構造を有する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(III):
Figure 2023519603000010
の構造を有する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、化合物は、式(IV):
Figure 2023519603000011
の構造を有する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、化合物は、式(V):
Figure 2023519603000012
の構造を有する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、化合物は、式(II)又は(III)から選択される。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、化合物は、式(IV)又は(V)から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Y及びYは、独立して、-CH-又は-CF-である。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、Yは-CH-であり、Yは-N-である。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、R0a及びR0bは、独立して、水素、メチル及び-CHOHから選択され;
1a及びR1bは、独立して、水素、フルオロ及びヒドロキシルからなる群から選択され;
は、水素、シアノ及びヒドロキシルからなる群から選択され;
Rは、水素であり;
Xは、-CR-又は-N-であり(ここで、Rは、水素、シアノ及びフルオロからなる群から選択される);
は、メチル、エチル、イソプロピル及びシクロプロピルからなる群から選択され、且つ
及びRは、独立して、水素であるか、又は
及びRは、それらが結合している原子と共に、非置換モルホリニルを形成し、且つRはHであり;
は、水素、-CF及びピラゾールからなる群から選択され(ここで、ピラゾールはメチルによって置換されていてもよい);
は、水素であり;且つ
、Y及びYは-CH-であるか;又は
は-CH-であり、Yは-CF-であり、Yは-CH-であるか;又は
は-CH-であり、Yは-CH-であり、Yは-CF-であるか;又は
は-CH-であり、Yは-CH-であり、Yは-N-であるか;又は
は-CH-であり、Yは-N-であり、且つYは-CH-であるか;又は
は-N-であり、Yは-N-であり、Yは-CH-であるか;又は
は-CH-であり、Yは-C(CF)-であり、Yは-CH-である。
特定の実施形態は、式(II)又は(III)による化合物、薬学的に許容される塩、立体異性体又は立体異性体の塩に関し、他の実施形態は、式(IV)又は(V)による化合物、薬学的に許容される塩、立体異性体又は立体異性体の塩に関し、それらの実施形態のいくつかでは、Rは水素であり、他の実施形態では、Rはフルオロである。
一実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-(R)-2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-((3R*,4R*)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-(R)-2-(4-((4-(3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-((R)-3-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)プロパンアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-メチルプロパンアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-シアノ-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((5-フルオロ-4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((6-(シクロプロピル(3-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((6-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-シアノベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
2-((3R*,4R*)-3-フルオロ-4-((4-((S)-3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
(S)-2-(4-((4-(3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
Figure 2023519603000013
Figure 2023519603000014
Figure 2023519603000015
Figure 2023519603000016
Figure 2023519603000017
Figure 2023519603000018
Figure 2023519603000019
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(3-ヒドロキシ-4-((4-(3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(3-ヒドロキシ-4-((4-(3-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)プロパンアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-メチルプロパンアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-シアノ-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((5-フルオロ-4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(3-(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(3-ヒドロキシ-4-((6-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(3-ヒドロキシ-4-((4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-((4-シアノベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
2-(3-フルオロ-4-((4-(3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
Figure 2023519603000020
Figure 2023519603000021
Figure 2023519603000022
Figure 2023519603000023
Figure 2023519603000024
Figure 2023519603000025
Figure 2023519603000026
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-(R)-2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ-[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
Figure 2023519603000027
Figure 2023519603000028
Figure 2023519603000029
からなる群から選択される。
本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、式(I)の化合物、塩、立体異性体又は立体異性体の塩は、
Figure 2023519603000030
Figure 2023519603000031
Figure 2023519603000032
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、ハロゲンが置換基として指定される場合は常に、ハロゲンは、フルオロ又はクロロから選択される。
本明細書で使用される実施形態及び特定の開示は、本開示の異なる選択肢を説明するためのものであり、実施形態は、他の適用可能な実施形態と組み合わされ得る。
化合物の特定の例を、下の表1に開示する。
Figure 2023519603000033
Figure 2023519603000034
Figure 2023519603000035
Figure 2023519603000036
Figure 2023519603000037
Figure 2023519603000038
Figure 2023519603000039
Figure 2023519603000040
Figure 2023519603000041
Figure 2023519603000042
Figure 2023519603000043
Figure 2023519603000044
Figure 2023519603000045
Figure 2023519603000046
Figure 2023519603000047
関連する態様において、本明細書に記載されるとおりの式(I)の化合物のプロドラッグが提供される。
本開示の化合物は、活性であり、例えば、RORγ Gal4<1000nM、例えば、<500nM、例えば、<100nMなどを有し、且つ国際公開第2016/020288号パンフレット及び国際公開第2016/020295号パンフレットにおいて開示される化合物より実質的に低いlogP(1.5、例えば、2.0、例えば、2.5log単位などの減少したlogP)を有する。特定の実施形態では、LogD及びLogPは、国際公開第2016/020288号パンフレット及び国際公開第2016/020295号パンフレットにおける化合物より実質的に低い。したがって、本明細書で開示される化合物は、同様の力価で改善された親油性を有する。したがって、本明細書で開示される化合物は、RORγの改善された調節剤である可能性があり、例えば、RORγのリガンド結合ドメイン(LBD)の疎水性結合部位に対する誘引性の相互作用(例えば、より高い結合能)並びに低いlogP及び/又は低いlogDを有する。
医薬組成物
別の態様では、本開示は、生理学的に許容される界面活性剤、担体、希釈剤、賦形剤、平滑剤、懸濁剤、薄膜形成物質及びコーティング助剤、又はこれらの組み合わせ;並びに本明細書で開示される化合物、例えば、本明細書で開示される式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物、又はその塩、立体異性体、若しくは立体異性体の塩を含む医薬組成物に関する。医薬組成物中に含まれる式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物はまた、上記の好ましい実施形態のうちの任意の化合物であってもよい。別の態様では、本開示は、生理学的に許容される界面活性剤、担体、希釈剤、賦形剤、平滑剤、懸濁剤、薄膜形成物質及びコーティング助剤、又はこれらの組み合わせ;並びに本明細書で開示される式I、II、III及びIVのうちのいずれか1つの化合物を含む医薬組成物に関する。治療的使用のために医薬組成物を提供する本明細書で開示される式I、II、III及びIVのうちの1つ以上の化合物と組み合わされる許容される担体又は希釈剤、並びに他の添加剤は、医薬分野ではよく知られており、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.,Mack Publishing Co.,Easton,PA(1990)に記載されている。この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。保存剤、安定剤、色素、甘味料、芳香剤、香味料、矯味剤などは、医薬組成物中で提供され得る。例えば、安息香酸ナトリウム、アスコルビン酸及びp-ヒドロキシ安息香酸のエステルは、保存剤として添加され得る。加えて、抗酸化剤及び懸濁剤が使用され得る。様々な実施形態において、アルコール、エステル、硫酸化脂肪族アルコールなどは、界面活性剤として使用され得;スクロース、グルコース、ラクトース、デンプン、結晶性セルロース、マンニトール、軽質無水ケイ酸塩、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、カルシウムカルボキシメチルセルロースなどは、賦形剤として使用され得;ステアリン酸マグネシウム、タルク、硬化油などは、平滑剤として使用され得;ヤシ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ダイズ油は、懸濁剤又は潤滑剤として使用され得;セルロース若しくは糖などの炭水化物の誘導体としての酢酸フタル酸セルロース、又はポリビニルの誘導体としての酢酸メチル-メタクリル酸塩共重合体は、懸濁剤として使用され得;フタル酸エステルなどの可塑剤は、懸濁剤として使用され得る。
用語「医薬組成物」は、希釈剤又は担体などの他の化学成分と本明細書で開示される化合物の混合物を指す。医薬組成物は、生命体に対する化合物の投与を容易にする。経口、注射、エアロゾル、非経口及び局所投与を含むがこれらに限定されない、化合物を投与する多くの技術が当該技術分野において存在する。医薬組成物はまた、化合物と塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸などの無機酸又は有機酸とを反応させることによって得ることができる。同様に、医薬組成物はまた、化合物と、アンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基又は有機塩基とを反応させることによって得ることができる。
用語「担体」は、細胞又は組織への化合物の組み込みを促進する化学物質を定義する。例えば、限定されないが、ジメチルスルホキシド(DMSO)は、生命体の細胞又は組織への多くの有機化合物の取込みを促進することから、一般に利用されている担体である。
用語「希釈剤」は、目的の化合物を溶解させ、且つ化合物の生物学的に活性な形態を安定化する水に希釈された化学物質を定義する。緩衝溶液中で溶解された塩は、当該技術分野において希釈剤として利用される。1つの一般に使用される緩衝溶液は、ヒト血液の塩条件を模倣するため、リン酸緩衝生理食塩水である。緩衝液の塩は低濃度で溶液のpHを制御できるため、緩衝された希釈剤は、化合物の生物活性を改変することはほとんどない。
用語「生理学的に許容される」は、化合物の生物活性及び特性を抑制しない担体又は希釈剤を定義する。
本明細書に記載される医薬組成物は、それ自体、又はそれらが、併用療法の場合には他の活性成分、又は好適な担体若しくは賦形剤と混合された医薬組成物で、ヒト患者に投与され得る。本出願の化合物の製剤化及び投与の技術は、“Remington’s Pharmaceutical Sciences,”Mack Publishing Co.,Easton,PA,18th edition,1990において見出され得る。
好適な投与経路としては、例えば、経口、直腸、経粘膜、局所、又は腸管投与;筋肉内、皮下、静脈内、髄内注射、及び髄腔内、直接的な脳室内、腹腔内、鼻腔内、又は眼内注射を含む非経口送達が挙げられ得る。化合物はまた、デポー注射、浸透圧ポンプ、丸剤、経皮(エレクトロトランスポートを含む)パッチなどを含む、既定の速度での長期的且つ/又は定期的なパルス投与のための持続性の放出又は制御放出の剤形において投与され得る。
医薬組成物は、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、ドラジェ作製、微粒子化、乳化、カプセル化、封入又は錠剤化プロセスによって、それ自体知られている様式において製造され得る。
本明細書に記載される使用のための医薬組成物は、活性化合物の医薬として使用され得る製剤への加工を容易にする賦形剤及び補助剤を含む1つ以上の生理学的に許容される担体を使用して、従来の方法で製剤化され得る。適切な製剤は、選択される投与経路に依存する。よく知られる技術、担体、及び賦形剤のいずれかが、好適なものとして、且つ、当該技術分野において、例えば、上のRemington’s Pharmaceutical Sciencesにおいて理解されるとおり使用され得る。
注射剤は、液体溶液若しくは懸濁液、注射前の液体の溶液又は懸濁液に好適な固体形態、又はエマルションのいずれかとして従来の形態において調製され得る。好適な賦形剤は、例えば、水、生理食塩水、デキストロース、マンニトール、ラクトース、レシチン、アルブミン、グルタミン酸ナトリウム、システイン塩酸塩などである。加えて、必要があれば、注射用医薬組成物は、湿潤剤、pH緩衝化剤などの微量の非毒性補助物質を含有してもよい。生理学的に適合性の緩衝液としては、ハンクス液、リンゲル液、又は生理食塩水緩衝液が挙げられるが、これらに限定されない。必要があれば、吸収促進製剤(例えば、リポソーム)が利用されてもよい。
経粘膜投与のために、バリアを透過するために適切な浸透剤が製剤中で使用され得る。
例えば、ボーラス注射又は持続注入による非経口投与のための医薬製剤は、水溶性形態の活性化合物の水溶液を含む。さらに、活性化合物の懸濁液は、適切な油性注射懸濁液として調製され得る。好適な親油性溶媒又は媒体としては、ゴマ油などの脂肪油、又はダイズ、グレープフルーツ若しくはアーモンド油などの他の有機油、又はオレイン酸エチル若しくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、又はリポソームが挙げられる。水性注射懸濁液は、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ソルビトール、又はデキストランなどの懸濁液の粘度を増大させる物質を含有し得る。任意選択により、懸濁液はまた、化合物の溶解度を増加させて、高度に濃縮された溶液の調製を可能にする好適な安定剤又は薬剤も含有し得る。注射用製剤は、保存料を添加した単位剤形(例えば、アンプル又は多用量容器)で提供され得る。組成物は、油性又は水性媒体中の懸濁液、溶液又はエマルションのような形態をとってもよく、懸濁剤、安定剤及び/又は分散剤などの製剤化剤を含有してもよい。或いは、活性成分は、使用前に、好適な媒体、例えば、無菌パイロジェンフリー水を伴う組成のための粉末形態であってもよい。
経口投与のために、化合物は、活性化合物を当該技術分野においてよく知られる薬学的に許容される担体を組み合わせることによって容易に製剤化され得る。そのような担体は、治療される患者による経口摂取のために、本明細書で開示される化合物が錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液などとして製剤化されることを可能にする。経口使用のための医薬調製物は、活性化合物を固体賦形剤と組み合わせること、任意選択により、得られた混合物を粉砕すること、錠剤又は糖衣錠コアを得るために、必要に応じて好適な補助剤を加えた後、顆粒の混合物を加工することにより得ることができる。好適な賦形剤は、特に、ラクトース、スクロース、マンニトール、又はソルビトールを含む糖などの充填剤;例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチル-セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)などのセルロース調製物である。必要があれば、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、又はアルギン酸若しくはアルギン酸ナトリウムなどのその塩などの崩壊剤が加えられ得る。糖衣錠コアは、好適なコーティングとともに提供される。この目的のために、濃縮された糖溶液が使用されてもよく、これは任意選択により、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶剤、及び好適な有機溶媒又は溶媒混合物を含有してもよい。色素又は顔料は、同定又は活性化合物用量の異なる組み合わせを特徴付けするために錠剤又は糖衣錠コーティングに加えられ得る。この目的のために、濃縮された糖溶液が使用されてもよく、これは任意選択により、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶剤、及び好適な有機溶媒又は溶媒混合物を含有してもよい。色素又は顔料は、同定又は活性化合物用量の異なる組み合わせを特徴付けするために錠剤又は糖衣錠コーティングに加えられ得る。
経口使用され得る医薬調製物としては、ゼラチンで作られたプッシュフィットカプセル、並びにゼラチン及びグリセロール又はソルビトールなどの可塑剤で作られた軟質の密封されたカプセルが挙げられる。プッシュフィットカプセルは、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、及び/又はタルク又はステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、並びに任意選択により安定剤との混合物中において活性成分を含有できる。軟質カプセルにおいて、活性化合物は、脂肪油、流動パラフィン、又は液体ポリエチレングリコールなどの好適な液体中で溶解されてもよいし、懸濁されてもよい。さらに、安定剤が加えられてもよい。経口投与のための全ての製剤は、そのような投与に好適な投与量であるはずである。
頬側投与のために、組成物は、従来の様式で製剤化された錠剤又は糖衣錠の形態をとり得る。
吸入による投与のために、本明細書に記載されるとおりの使用のための化合物は、好適な噴霧剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素又は他の好適な気体を使用して、加圧パック又はネブライザーからのエアロゾルスプレー提供の形態で都合よく送達される。加圧エアロゾルの場合、投与量単位は、計量された量を送達するためのバルブを提供することによって決定され得る。吸入器又は吹き入れ器で使用するための例えばゼラチンのカプセル及びカートリッジは、化合物と、ラクトース又はデンプンなどの好適な粉末基剤との粉末混合物を含有するように製剤化され得る。
さらに、本明細書では、眼内、鼻腔内、及び耳介内送達を含む使用のための薬学分野でよく知られる様々な医薬組成物が開示される。これらの使用のための好適な浸透剤は一般に、当該技術分野で知られている。局所的な点眼用組成物は、5.0~8.0のpHで緩衝された水溶液として製剤化され得る。点眼用調製物における使用に望ましい場合がある他の成分としては、保存剤(塩化ベンザルコニウム、Purite(商標)として販売されている安定化オキシクロロ錯体、又は安定化された二酸化塩素)、共溶媒(ポリソルベート20、60及び80、Pluronic(登録商標)F-68、F-84及びP-103、シクロデキストリン、又はSolutolなど)及び粘度上昇剤(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、又はヒドロキシプロピルセルロース)が挙げられる。本明細書で開示される化合物はまた、米国特許第7,931,909号明細書(この文献は参照により本明細書に組み込まれる)に記載されるような眼内留置剤において使用され得る。眼内送達のための医薬組成物としては、点眼剤などの水溶性形態の活性化合物の水性点眼用溶液、又はゲランガム(Shedden et al.,Clin.Ther.,23(3):440-50(2001))若しくはヒドロゲル(Mayer et al.,Ophthalmologica,210(2):101-3(1996));点眼用軟膏剤;微小粒子、液体担体媒体中で懸濁される薬物を含有する小さなポリマー性粒子(Joshi,A.,J.Ocul.Pharmacol.,10(1):29-45(1994))、脂溶性製剤(Alm et al.,Prog.Clin.Biol.Res.,312:447-58(1989))、及びマイクロスフェア(Mordenti,Toxicol.Sci.,52(1):101-6(1999))などの点眼用懸濁液;並びに眼性の挿入物が挙げられる。上記の参考文献の全てが、全体として参照により本明細書に組み込まれる。眼内送達のためのそのような好適な医薬製剤は、最も多くの場合且つ好ましくは、無菌で等張性に製剤化され、且つ安定性及び快適さのために緩衝される。鼻腔内送達のための医薬組成物はまた、正常な線毛作用の維持を確実にするために、多くの点で鼻分泌物をシミュレートするように調製される場合が多い液滴及び噴霧剤を含んでもよい。Remington’s Pharmaceutical Sciences,18th Ed.,Mack Publishing Co.,Easton,PA(1990)(この文献は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)において開示され、且つ当業者によく知られるとおり、好適な製剤は、最も多くの場合且つ好ましくは、5.5~6.5のpHを維持するように等張性でわずかに緩衝され、且つ最も多くの場合且つ好ましくは、抗菌保存剤及び適切な薬物安定剤を含む。耳介内送達のための医薬製剤は、耳における局所適用のための懸濁液及び軟膏剤を含む。そのような耳用製剤のための一般的な溶媒は、グリセリン及び水を含む。
本明細書で開示される化合物はまた、例えば、カカオバター又は他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を含有する坐剤又は停留浣腸などの直腸組成物に製剤化されてもよい。
先に記載した製剤に加えて、化合物はまた、デポー製剤として製剤化されてもよい。そのような長期作用性製剤は埋め込み(例えば、皮下又は筋肉内)によって、又は筋肉内注射によって投与され得る。したがって、例えば、化合物は、好適なポリマー若しくは疎水性材料(例えば、許容される油中のエマルションとして)又はイオン交換樹脂で製剤化されてもよいし、難溶性誘導体、例えば難溶性の塩として製剤化されてもよい。
疎水性化合物のために、好適な医薬担体は、ベンジルアルコール、非極性界面活性剤、水混和性有機ポリマー、及び水相を含む共溶媒系であり得る。使用される一般的な共溶媒系は、VPD共溶媒系であり、これは、体積まで無水エタノールで構成された3w/v%のベンジルアルコール、8w/v%の非極性界面活性剤ポリソルベート80(商標)、及び65w/v%のポリエチレングリコール300の溶液である。当然のことながら、その溶解性と毒性の特徴を破壊することなく、共溶媒系の割合を大幅に変化させてもよい。さらに、共溶媒成分の独自性は変えられ得る:例えば、他の低毒性非極性界面活性剤は、ポリソルベート80(商標)の代わりに使用されてもよく;ポリエチレングリコールの画分サイズは変えられてもよく;他の生体適合性ポリマーは、ポリエチレングリコールを置き換えてもよく、例えば、ポリビニルピロリドン;且つ他の糖又は多糖がデキストロースを置換してもよい。
或いは、疎水性医薬化合物のための他の送達系が利用され得る。リポソーム及びエマルションは、疎水性薬物のための送達媒体又は担体のよく知られた例である。ジメチルスルホキシドなどのある種の有機溶媒もまた利用され得る。さらに、化合物は、治療剤を含有する固体の疎水性ポリマーの半透性マトリクスなどの持続放出系を使用して送達され得る。様々な持続放出材料が確立され、当業者によく知られている。持続放出カプセルは、それらの化学的性質に依存して最大100日までの数週間化合物を放出し得る。治療用試薬の化学的性質及び生物学的安定性に依存して、タンパク質安定化のためのさらなる戦略が利用され得る。
細胞内に投与されることが意図される薬剤は、当業者によく知られる技術を使用して投与され得る。例えば、そのような薬剤は、リポソームに被包され得る。リポソーム形成時に水溶液中に存在する全ての分子は、水性の内部に組み込まれる。リポソームの内容物は、リポソームが細胞膜と融合するため外部の微小環境から保護され、且つ細胞質に効率的に送達される。リポソームは、組織特異的抗体でコーティングされ得る。リポソームは、所望の臓器に標的化され、且つ選択的に取り入れられることになる。或いは、小さな疎水性有機分子は、細胞内に直接的に投与され得る。
さらなる治療薬又は診断薬は、医薬組成物に組み込まれ得る。或いは又は加えて、医薬組成物は、他の治療薬又は診断薬を含有する他の組成物と組み合わされ得る。
組み合わせ
本明細書で開示される化合物はまた、炎症性、代謝性、腫瘍及び自己免疫性の疾患若しくは障害又はその症状の治療及び/又は予防において他の活性化合物と組み合わせてもよい。
本明細書で提供される組み合わせは、本明細書で開示される化合物、並びに
a)コルチコステロイド、例えば、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン又はベータ-メタゾン;
b)免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムスメトトレキセート、ヒドロキシ尿素、ミコフェノール酸モフェチル、ミコフェノール酸、スルファサラジン、6-チオグアニン又はアザチオプリン;
c)フマル酸エステル、例えば、フマル酸ジメチル;
d)ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ(DHODH)阻害剤、例えば、レフルノミド;
e)レチノイド、例えば、アシトレチン又はイソトレチノイン;
f)抗炎症薬、例えば、アプレミラスト、クリサボロール、セレコキシブ、ジクロフェナク、アセクロフェナク、アスピリン又はナプロキセン;
g)JAK阻害剤、例えば、トファシチニブ、バリシチニブ、ウパダシチニブ、ルキソリチニブ又はデルゴシチニブ;
h)抗生物質、例えば、ゲンタマイシン;
i)抗癌剤、例えば、レナリドミド、ポマリドミド、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、ダラツムマブ、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、ベンダムスチン又はベントクラスト(ventoclast);
j)T細胞遮断薬、例えば、アレファセプト又はエファリズマブ;
k)腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-アルファ)遮断薬、例えば、エタネルセプト、アダリムマブ、インフリキシマブ、ゴリムマブ、セルトリズマブペゴル;
l)インターロイキン12/23遮断薬、例えば、ウステキヌマブ;
m)IL-23遮断薬、例えば、リサンキズマブ、グセルクマブ又はチルドラキズマブ;
n)抗IL4/IL13アンタゴニスト、例えば、デュピルマブ、レブリキズマブ又はトラロキヌマブ;
o)IL-1β遮断薬、例えば、カナキヌマブ;
p)IL-アルファ遮断薬、例えば、ベルメキマブ;
q)CD6遮断薬、例えば、イトリズマブ;
r)IL-36遮断薬、例えば、BI-655130又はビメキズマブ;
s)IL-6アンタゴニスト、例えば、トシリズマブ;
t)カルシニュリン阻害剤、例えば、ピメクロリムス、タクロリムス又はシクロスポリン;
u)光線療法において一般的に用いられる光線療法薬剤、例えば、ソラレン、メトキシソラレン若しくは5-メトキシソラレン+UVA(PUVA)、又はUVBによる治療(タールを伴うか又は伴わない);
v)コルチコステロイド及びビタミンD誘導体の固定された組み合わせ;
w)コルチコステロイド及びレチノイドの固定された組み合わせ;
x)コルチコステロイドテープ;並びに
y)BMS986165、PF-06700841、PF-06826647、ピクリデノソン、テピラミドフマル酸エステル、LYC-30937、LEO-32731、BI-730357、PRCL-02、LNP-1955、GSK-2982772、CBP-307、KD-025、MP-1032、ペテシカチブ、JTE-451、Hemay-005、SM-04755、EDP-1815、BI-730460、SFA-002 ER、JNJ-3534、SAR-441169、BOS-172767、SCD-044、ABBV-157、BAY-1834845、AUR-101、R-835、PBF-1650、RTA-1701、AZD-0284、ミリキズマブ、CD20アンタゴニスト、サリチル酸、コールタール、Mical-1、DUR-928、AM-001、BMX-010、TA-102、SNA-125、ブレポシチニブトシル酸塩、ペグカントラチニブ、ESR-114、NP-000888、SM-04755、BOS-475、SB-414、LEO-134310、CBS-3595、PF-06763809、XCUR-17及びBTX-1308からなる群から選択される1種以上の薬剤などの1種以上の追加の活性物質を含む。
組み合わせにおける活性化合物、すなわち、本明細書で開示される化合物、及び他の任意選択の活性化合物は、同じ医薬組成物において一緒に投与されてもよいし、同じ又は異なる経路による別々の、同時の、併用の又は逐次的投与を意図した異なる組成物において投与されてもよい。
使用
上記のとおりの本明細書で開示される化合物又は医薬組成物は、レチノイン酸受容体関連オーファン受容体(ROR)、例えば、RORα、RORβ及び/又はRORγ受容体などの活性を調節するために使用され得る。RORγの調節剤は、B.Fauber and S.Magnuson,J.Med.Chem.,February 6,2014、及び(Pandya et al,J.Med.Chem.2018,61,24,10976-10995において概説されており、これらの文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。RORγ受容体の例は、RORγ1及びRORγt受容体である。上記のとおりの化合物又は医薬組成物はまた、異なるROR受容体に対する特定のROR受容体の選択的調節を呈し得る。例えば、本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、いくつかの化合物又は医薬組成物は、それらがRORα及び/又はRORβ受容体の活性を調節するより大きい程度でRORγ受容体の活性を調節する。
本明細書で開示される化合物又は医薬組成物はまた、RORγt依存的な様式でIL-17Aを産生する細胞、例えば、γδT細胞、Th17細胞、Tc17細胞及びILC3細胞の活性を調節するために使用され得る。本明細書で開示される化合物又は医薬組成物はまた、IL-23刺激時にRORγt機能を阻害し、そして次に病因となるTc17及びTh17の分化及び増殖に負に影響するために使用され得る。
有用な背景技術の情報を提供する論文は、Arthritis & Rheumatism,2014,66,579-588;Curr Top Microbial Immun,2014,378,171-182;Drug Disc.Today,2014,May;Nature Rev.Drug Disc.2012,11,763-776、及びNature Rev.Drug Disc.,2014,13,197-216であり、これらの文献は全て、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書及び上記のとおりの化合物又は医薬組成物はまた、療法において使用されてもよいし、炎症性、代謝性、腫瘍及び自己免疫性の疾患若しくは障害又はその症状を治療するために使用されてもよい。そのような疾患又は障害の例は、IL-17A及び/又はRORγによって媒介されるか又は影響される炎症性、代謝性、腫瘍及び自己免疫性の疾患又は障害である。自己免疫性又は炎症性疾患の病理発生におけるRORγの役割は、Immunity 2007,26(5),643-654;Nat.Rev.Immunol.2006,6,205-217;J.Immunol.2009,183,7169-7177;Brain Pathol.2004,14,164-174;Brain 2007,130,1089-1104;及びNat Rev.Immunol.2008,8,183-192に開示されており、これらの文献は全てその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
疾患若しくは障害、又はその症状のより具体的な例としては、喘息、挫瘡、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、アテローム性動脈硬化症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、アレルギー性疾患、例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎及びぶどう膜炎、スプルー及び食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、嚢胞性線維症、肺移植片拒絶、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、変形性関節症、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、魚鱗癬、水疱症、化膿性汗腺炎、脂肪症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、エリテマトーデス、橋本病、膵臓炎、自己免疫性糖尿病、自己免疫性眼性疾患、潰瘍性大腸炎、大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD)、炎症性腸症候群(IBS)、シェーグレン症候群、視神経炎、I型糖尿病、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、グレーブス病、強膜炎、肥満、肥満に誘導されるインスリン抵抗性、II型糖尿病、及び癌が挙げられる。
より好ましくは、疾患若しくは障害、又はその症状としては、挫瘡、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、変形性関節症、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、魚鱗癬、水疱症、化膿性汗腺炎、潰瘍性大腸炎、大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD)及びエリテマトーデスが挙げられる。
症状の例は、疾患の状態を示すとみなされる身体的又は精神的な特徴、特に、患者にとって明らかなそのような特徴であり、例えば、症状を治療又は予防することは、疾患を調節するとはみなされないが、そのような疾患に関連して一般的に経験される1つ以上の症状を予防又は軽減する。
より具体的には、RORγに対するアンタゴニスト効果又はインバースアゴニスト効果を有する化合物又は医薬組成物を使用して、IL-17A及び/又はインターロイキン、及びサイトカインなどの他の遺伝子産物のレベルを低減し、RORγを制御してもよい。例えば、これは、例えば、喘息、挫瘡、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、アテローム性動脈硬化症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、アレルギー性疾患、例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎及びぶどう膜炎、スプルー及び食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、嚢胞性線維症、肺移植片拒絶、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、変形性関節症、魚鱗癬、水疱症、化膿性汗腺炎、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、脂肪症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、エリテマトーデス、橋本病、膵臓炎、自己免疫性糖尿病、自己免疫性眼性疾患、潰瘍性大腸炎、大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD)、炎症性腸症候群(IBS)、シェーグレン症候群、視神経炎、I型糖尿病、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、グレーブス病、強膜炎、肥満、肥満に誘導されるインスリン抵抗性及びII型糖尿病に罹患している対象におけるものであり得る。
逆に、RORγに対してアゴニスト効果を有する化合物又は医薬組成物を使用して、IL-17Aレベルを増大させてもよい。IL-17Aレベルを増大させることは、免疫機能が低下した状態又は例えば感染中及び癌における免疫系の応答をブーストするのに特に有用であり得る。
本明細書に記載される化合物は、炎症性、代謝性、腫瘍及び自己免疫性の疾患若しくは障害又はその症状の治療及び/又は予防のための医薬の製造において使用され得る。
投与方法
化合物又は医薬組成物は、任意の好適な手段によって患者に投与され得る。投与の方法の非限定的な例としては、とりわけ、本明細書で開示される化合物を生体組織と接触させるために当業者によって適切であるとみなされるとおり、(a)経口経路を介する投与(この投与には、カプセル、錠剤、顆粒剤、噴霧剤、シロップ、又は他のそのような形態での投与が含まれる);(b)直腸、腟、尿道内、眼内、鼻腔内、又は耳介内などの非経口経路による投与(この投与には、水性懸濁液、油性調製物など、又は点滴、噴霧剤、坐剤、塗薬、軟膏剤などとしての投与が含まれる);(c)皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、皮内、眼窩内、関節内、脊髄内、胸骨内注射などによる投与(注入ポンプ送達を含む);(d)腎臓又は心臓領域における直接的な注射、例えば、デポー留置、腫瘍内注射又はリンパ節内注射などの局所投与;(e)局所的な投与;及び(f)細胞にエクスビボで投与した後、前記細胞を患者に挿入することが挙げられる。
投与に好適な医薬組成物は、活性成分が、その意図された目的を達成するのに効果的な量で含有される組成物を含む。用量として要求される本明細書で開示される化合物の治療有効量は、投与経路、治療されている動物の種類(哺乳動物、例えば、ヒトを含む)、及び検討中の特定の動物の身体的特徴に依存することになる。用量は、所望の効果を達成するために調整され得るが、体重、食事、同時に行われる薬物療法及び医学分野の当業者が認識することになる他の要因のような要因に依存することになる。より具体的には、治療有効量は、治療されている対象の疾患の症状を予防するか、軽減するか若しくは回復させるか又は生存を延長するのに有効な化合物の量を意味する。治療有効量の決定は、特に本明細書で提供される詳細な開示に照らせば、十分に当業者の能力の範囲内である。
当業者には容易に明らかであるとおり、投与されることになる有用なインビボ投与量及び特定の投与様式は、年齢、体重及び治療される哺乳動物種、利用される特定の化合物、並びにこれらの化合物が利用される特定の用途に応じて変わることになる。効果的な投与量レベル、すなわち所望の結果を達成するために必要な投与量レベルの決定は、通例の薬理学的方法を使用して当業者によって達成され得る。通常、製品のヒト臨床適用は、比較的低い投与量レベルで開始され、所望の効果が達成されるまで投与量レベルを増加させる。或いは、許容されるインビトロ試験を使用して、確立された薬理学的方法を使用する本明細書の方法によって特定される組成物の有用な用量及び投与経路を確立することができる。
非ヒト動物試験において、有望な製品の適用は、比較的高い投与量レベルで開始され、所望の効果が得られなくなるか、又は有害な副作用が消失するまで投与量を減少させる。投与量は、所望の効果及び治療指標に応じて広範囲に及び得る。
通常、投与量は、約10マイクログラム/kg~100mg/kg体重の間、好ましくは約100マイクログラム/kg~10mg/kg体重の間であり得る。或いは、投与量は、当業者に理解されるとおり、患者の表面積に基づき且つ計算され得る。
本明細書で開示される医薬組成物の正確な製剤、投与経路及び投与量は、患者の状態を鑑みて、個々の医師によって選択され得る (例えば、Fingl et al.1975,“The Pharmacological Basis of Therapeutics”、特に、Ch.1のp.1を参照されたい。この文献はその全体が参照により本明細書に組み込まれる)。通常、患者に投与される組成物の用量範囲は、約0.5~1000mg/患者の体重のkgであり得る。投与量は、患者によって必要とされるとおり、1回の投与量であってもよいし、1日以上の日数をかけて投与される一連の2回以上の投与量であってもよい。化合物のヒト投与量が少なくともいくつかの状態について確立されている場合において、それらの同じ投与量、又は確立されたヒト投与量の約0.1%~約500%の間、より好ましくは約25%~約250%の間の投与量が使用されてもよい。新たに発見された医薬化合物の場合のように、ヒトへの投与量が確立されていない場合には、動物での毒性試験及び有効性試験によって認定されるとおり、ED50若しくはID50値、又はインビトロ試験若しくはインビボ試験から得られた他の適切な値からヒトへの好適な投与量を推測することができる。
主治医であれば、毒性又は臓器障害による投与の中止、中断、調整の方法や時機を知っているであろうことに留意されたい。逆に、主治医であれば、臨床反応が十分でない場合(毒性を除く)、より高いレベルに治療を調整することも知っているであろう。目的の障害の管理における投与される用量の規模は、治療される状態の重症度及び投与経路によって変動することになる。状態の重症度は、例えば、標準的な予後の評価方法によって部分的に評価され得る。さらに、投与量及びおそらく投与頻度もまた、個々の患者の年齢、体重、及び応答によって変動することになる。上記のものと同等のプログラムを、獣医学において使用してもよい。
正確な投与量は薬剤ごとに決定されることになるが、ほとんどの場合、投与量に関するいくつかの一般化がなされ得る。成人ヒト患者のための1日の投与計画は、例えば、各活性成分の0.1mg~2000mgの間、好ましくは1mg~500mgの間、例えば、5~200mgの経口用量であり得る。点眼剤は、0.005~5%の間の濃度の範囲であり得る。一実施形態では、点眼剤は、0.01~1%の間、又は別の実施形態では、0.01~0.3%の間の範囲であり得る。他の実施形態では、0.01mg~100mgの間、好ましくは、0.1mg~60mgの間、例えば、1~40mgの各活性成分の静脈内、皮下、又は筋肉内用量が使用される。薬学的に許容される塩の投与の場合、投与量は、遊離塩基として計算され得る。いくつかの実施形態では、組成物は、1日に1~4回投与される。或いは、本明細書で開示される組成物は、好ましくは、1日に最大1000mgの各活性成分の用量で持続静注によって投与されてもよい。当業者によって理解されるとおり、ある種の状況において、特に侵攻性疾患又は感染症を効果的且つ積極的に治療するために、本明細書で開示された化合物を、上記の好ましい投与量の範囲又は頻度を超えて、又はそれをはるかに超える量で投与することが必要である場合がある。いくつかの実施形態では、化合物は、持続的な療法の期間、例えば、1週間以上、又は1か月間若しくは1年間投与されることになる。
投与量及び投与間隔は、調節効果を維持するのに十分な活性部分の血漿若しくは組織レベル、又は最小有効濃度(MEC)を提供するために個別に調整され得る。MECは、各化合物について変動することになるが、インビトロデータから推定され得る。MECを達成するのに必要な投与量は、個々の特徴及び投与経路に依存することになる。しかしながら、HPLCアッセイ又はバイオアッセイを使用して、血漿濃度を決定してもよい。
投与間隔もまた、MEC値を使用して決定され得る。組成物は、その時間の10~90%、好ましくは30~90%の間、最も好ましくは50~90%の間、MECを超える血漿レベルを維持するレジメンを使用して投与されるべきである。
局所的又はエクスビボの投与又は選択的取込みの場合、薬物の有効な局所濃度は血漿濃度に関係しない場合がある。
投与される組成物の量は、治療されている対象、対象の体重、苦痛の重症度、投与の様式、及び処方医の判断に依存し得る。
本明細書に開示される化合物は、既知の方法を使用して、有効性及び毒性について評価され得る。例えば、ある種の化学的部分を共有する特定の化合物、又は化合物のサブセットの毒性は、哺乳動物、好ましくはヒト細胞株などの細胞株に対するインビトロでの毒性を決定することによって確立され得る。そのような試験の結果は、哺乳動物、又はより具体的にはヒトなどの動物における毒性の予測である場合が多い。或いは、マウス、ラット、ウサギ又はサルなどの動物モデルにおける特定の化合物の毒性は、既知の方法を使用して決定され得る。特定の化合物の有効性は、インビトロの方法、動物モデル、又はヒト臨床試験などのいくつかの認められている方法を使用して確立され得る。癌、心血管疾患、及び種々の免疫機能障害を含むがこれらに限定されない、ほぼ全てのクラスの状態について、認められているインビトロのモデルが存在する。同様に、そのような状態を治療するための化学物質の有効性を確立するために、許容される動物モデルが使用され得る。有効性を決定するためのモデルを選択する場合、当業者は、適切なモデル、用量、及び投与経路、並びに管理体制を選択するための最先端技術によって導かれ得る。当然、ヒト臨床試験もまた、ヒトにおける化合物の有効性を決定するために使用され得る。
組成物は、必要があれば、活性成分を含有する1つ以上の単位剤形を含有し得るパック又はディスペンサーデバイスに入れて提供され得る。パックは、例えば、ブリスターパックなどの金属又はプラスチックホイルを含んでもよい。パック又はディスペンサーデバイスは、投与のための指示書を伴ってもよい。パック又はディスペンサーはまた、医薬品の製造、使用、又は販売を規制する政府機関によって定められた形態の容器に関連する通知を伴ってもよく、この通知は、ヒト又は獣医学的な投与のための薬物の形態の機関による承認を反映したものである。そのような通知は、例えば、処方薬について米国食品医薬品局によって承認された表示、又は承認された製品の挿入物であってもよい。適合性の医薬担体において製剤化された本明細書に開示される化合物を含む組成物はまた、適切な容器に調製され、入れられ、且つ指定の状態の治療について標識され得る。
概論
特定の説明的な実施形態に関して上に記載されるとおり、本明細書に記載される特定の形態に限定されることは意図されない。上記の実施形態の任意の組み合わせは、本開示の範囲内であると理解されるべきである。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定され、上記特定の実施形態以外の他の実施形態は、これらの添付の特許請求の範囲内で同等に可能である。
特許請求の範囲において、用語「含む/含むこと」は、他の種又は工程の存在を排除しない。さらに、個々の特徴が異なる請求項に含まれていてもよいが、これらは、場合によっては有利に組み合わされてもよく、異なる請求項における包含は、特徴の組み合わせが実現可能でなく且つ/又は有利でないことを意味しない。加えて、単数形の参照は、複数形を排除しない。用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「第1の」、「第2の」などは、複数を排除しない。語句「少なくとも1つ」又は「1つ以上」は、1又は1より大きい数、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10を指す。
化学名又は構造が与えられている場合は常に、それは、従来の手段又は好適なソフトウェアの手段を使用して生成されている。化合物に関する名称は、ChemDraw Professional、バージョン17.1.0.105(19)により生成された。
本開示では、構造の図において、各立体中心のラベル「or1」、「or2」、「&1」又は「&2」は、その中心が属する「立体化学的な基」を指定する。
「or」基の場合、その意味は、描かれるとおりの「立体化学的な基」(例えば、(R、S))のいずれかを有する1つの立体異性体又は基の不斉中心が逆の構成(S、R)を有する立体異性体を表す構造である。
「&」基の場合、与えられた数と組み合わせた&(例えば、&1)は、印のある非対称的に置換された原子の混合物を示す。番号付けがいくつかの非対称的に置換された原子をともに出し合うとき、これは互いに相対するそれらの構成を表示する。それらが(R,S)として表示される場合、反対の構成(S,R)もまた、指定の出し合った基に関して存在する。
本開示において、記号は、エナンチオマー的に富化されていることを明示する。キラル分離が実施されず、エナンチオマー的に富化する方法で合成された化合物又は中間体は、で明示される。
実験
以下の実施例は、単なる例であり、決して本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
一般的な化学的手順
概要
特に明記しない限り、出発材料は、(以下に限定されないが)AbBchem、ABCR、Alfa Aesar、Anaspec、Anichem、Apollo Scientific、ASDI-Inter、Asiba Pharmatech、Astatech、ArkPharm、Bachem、Chem-Impex、ChemCollect、Chembridge、Combi-Blocks、Enamine、FCH、Fluka、Fluorochem、Frontier Scientific、HDH Pharma、InFarmatik、InterBioScreen、Life Chemicals、Manchester organics、Matrix、MercaChem、NetChem、Oakwood Chemical、PepTech、Pharmcore、PrincetonBio、Sigma-Aldrich、TRC、Tyger Scientific及びUkrorgsynなどの商用品製造業者から得られ、さらに精製することなく使用した。DMF、DMSO及びDCMなどの溶媒は、直接使用したか又はモレキュラーシーブで乾燥させた。
機器
NMR
H NMRスペクトルは、CDOD、CDCl又はDMSO-d溶媒を使用して、以下のBruker Avance 300分光計(300MHz)、Bruker Avance III 400分光計(400MHz)、Bruker Avance Neo(400MHz)、Bruker Avance III 600(600MHz)、Varian VNMR分光計(400MHz)で記録した。化学シフトは、内部標準として残留溶媒を使用してppm(δ)で報告される;CDCl:7.26ppm;CDOD:3.31;DMSO-d:2.50ppm.カップリング定数(J)は、Hzで与えられる。
分析的U/HPLC
以下の機器を、分析的U/HPLCのために使用した。
MS検出SQD Iと組み合わされた、0.5mL/分の流量及び周囲温度でのDADを使用する二成分溶媒系の直線勾配によるAcquity BEH C18(1.7μm、2.1×50mm)を備えたWaters Acquityシステム。
DADと組み合わせた、0.75mL/分の流量を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるAcquity BEH C18(1.7μm、2.1×50mm)を備えたAgilent Infinity I/II -TOF6230B/CLND Antek 8060。
MS検出(Agilent)と組み合わされた1.5mL/分の流量及び214nm又は254nmでのUV検出を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるWaters XBridge C18(5μm、4.6×50mm)を備えたAgilent 1200シリーズ-1260 Infinity。
MS検出(Shimadzu)と組み合わされた、1.5mL/分の流量及び214nm又は254nmでのUV検出を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるWaters Xbridge C18(5μm、4.6×50mm)を備えたShimadzu Nexera。
MS検出Waters検出器と組み合わされた、0.65mL/分の流量及び周囲温度でのDADを使用する二成分溶媒系の直線勾配によるAcquity BEH C18(1.7μm、2.1×50mm)を備えたWaters Acquityシステム。
分取HPLC
以下の機器を、Prep-HPLCのために使用した。
Waters Micromass ZQ Quadrupole MS上のMS検出と組み合わされた、45mL/分の流量及び254nmでのUV検出を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるSupelco Discovery C18(5μm、25cm×21.2mm)を備えたWaters Acquityシステム。
Shimadzu LCMS-2020上で検出するMSと組み合わせた、4~7mL/分の流量及び254nmでのUV検出を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるMerck Chromolith SpeedROD RP-18E(5μm、10×100mm)を備えたShimadzu Nexera X2。
MS検出(Waters)と組み合わされた、15mL/分の流量及び214nm又は254nmでのUV検出を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるWaters XBridge C18カラム(5μm、19x150mm)を備えたWaters Masslynxシステム。
MS検出(Waters)と組み合わされた、15mL/分の流量及び214nm又は254nmでのUV検出を使用する二成分溶媒系の直線勾配によるPhenomenex Gemini NX-C18カラム(5μm、21.2x150mm)を備えたGilson GX-281 TRILUTION。
以下の直線勾配を使用した。
HCOH-(HO/CHCN/HCOH(100/0/0.1%~0/100/0.1%))
NHOAc-(HO/CHCN/NHOAc(100/0/0.02%~0/100/0.02%))
TFA-(HO/CHCN/TFA(100/0/0.1%~0/100/0.1%))
NHHCO-(HO/CHCN/NHHCO(100/0/0.1%~0/100/0.1%))
NHOH-(HO/CHCN/NHOH(100/0/0.1%~0/100/0.1%))
HCO NH-(HO/50%MeOH+50%CHCN/HCOH/NH(95/5/0.05%/0.01%~5/95/0.05%/0.01%))
フラッシュCCは、Isolera(登録商標)自動システムで最も多く実施した。フラッシュCC及びPrep-TLCは、他に記載がない場合、SiOを用いて実施した。しかしながら、C18カラムもまた用いた(水-アセトニトリル/MeOH(1:1)の勾配、両方の相において0.1v/v%ギ酸アンモニウムを含有又は非含有、0~100% アセトニトリル/MeOH(1:1)を使用)。
分析的キラルクロマトグラフィー
1mL/分の流量を使用する勾配溶出によるキラルカラムを備えたDAD検出器及びWaters QDa MS検出器に接続されたWaters UPC2システムで実施した。利用可能なキラルカラムは、CHIRALPAK(3μm、4.6×100mm)IA、IB、IC及びID、並びにTrefoil AMY1(2.5μm、2.1×150mm)であった。
以下の直線勾配を分析的UPC2のために使用した:
CO/MeOH/DEA(99/1/0.2%~60/40/0.2%))
CO/EtOH/DEA(99/1/0.2%~60/40/0.2%)
CO/IPA/DEA(99/1/0.2%~60/40/0.2%)
分取キラルクロマトグラフィー
キラル分離の前に、化合物を、適切な溶媒を使用して以前に記載された標準的な方法によって精製した。
分取キラル分離は、10~50mL/分(SCFについては50g/分のみ)の流量及び214又は230nmでの検出を使用して指定される溶媒によるキラルカラムを備えたGilson(306、GX-281 trilution、156-UV/Vis、Waters 3100 MSD)、又はWaters SFC-80で実施した;利用可能なキラルカラムは、Reprosil AMS(5μm、20mm×250mm)、Lux C2(5μm、21.2mm×250mm)、Lux C4(5μm、21.2mm×250mm)、Chiralpak(登録商標)カラムIA、IB、IC、ID、IF若しくはIG(5μm、20mm×250mm)又はChiralcel(登録商標)OJ-H若しくはOD-Hであった。各化合物のために使用される的確なカラム及び溶出条件は、実験の部において記載する。
合成方法
本明細書で開示される化合物は、以下の9つの一般的方法のうちの1つによって合成し得る:一般的方法K、一般的方法L、一般的方法P、一般的方法2P-4P、一般的方法R、一般的方法2R、及び一般的方法Q。
一般的方法K-光延アルキル化
Figure 2023519603000048
一般的スキームK
光延型反応において、ピロロピリミジンK1を、PPh及びDIADを用いて第一級アルコールK2でアルキル化して、K3を形成した。次いで、K3を、DIEA又はTEAなどの第一級アルキルアミンとのNAS反応に供して(多くの場合、余分な塩基なしで)、K4を生成した。次いで、K4を、DMF中のNaHを用いて、ハロゲン化ベンジルK5でアルキル化して、K6を生成した。次のBoc脱保護(ジオキサン又はTFA中のHCl)により、K7を得た。次いで、ほとんどの場合、K7を、その後の対応する2-ハロアセトアミドA1及びKCO又はDIEAなどの適切な塩基によるアルキル化において、対応するピリジニウム塩(TFAのHCl)として直接使用して、K8を得た。K8がラセミ混合物又はジアステレオマー混合物である場合、多くは(しかし、常にではない)、単一の立体異性体を得るために、キラルクロマトグラフィーに供した。
例K8-1
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミドの合成、及びその立体異性体K8-1-1及びK8-1-2へのキラル分離。
Figure 2023519603000049
a)PPh、DIAD、DCM。b)シクロプロピルアミン、EtOH。c) NaH、DMF。d)HCl、EA、e)KCO、2-ブロモアセトアミド、DMF。f)キラル分離。
スキームK8-1
tert-ブチル4-((4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート、K3-1。
Figure 2023519603000050
雰囲気下、DIAD(362mg、1.8mmol)、PPh(626mg、2.39mmol)及びK2-1、tert-ブチル3,3-ジフルオロ-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート(300mg、2.0mmol)を、乾燥DCM(30mL)中のK1-1(274mg、1.8mmol)の冷(0℃)溶液に加えた。次いで、反応物を室温に到達させ、一晩撹拌した。減圧下で濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュCC(PE:EA=10:1~8:1)により精製して、K3-1を得た。
LCMS:MS計算値:386;MS実測値:387([M+H])。
tert-ブチル4-((4-(シクロプロピルアミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート、K4-1。
Figure 2023519603000051
シクロプロピルアミン(127mg、2.23mmol)を、EtOH(15mL)中のK3-1(430mg、1.11mmol)の溶液に加えた。バイアルを密封し、次いで、83℃に一晩加熱した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュCC(PE:EA=5:1~4:1)で精製してK4-1を得た。
LCMS:MS計算値:407;MS実測値:408([M+H])。
tert-ブチル4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-カルボキシレート、K6-1。
Figure 2023519603000052
NaH(33mg、1.37mmol)を、乾燥DMF(10mL)中のK4-1(279mg、0.69mmol)及び1-(ブロモメチル)-4-(トリフルオロメチル)ベンゼン、K5-1(180mg、0.75mmol)の溶液に添加した。次いで、反応物を室温で3時間攪拌した。次いで、反応をHO(30mL)でクエンチし、混合物をEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュCC(PE:EA=10:1~4:1)で精製して、K6-1を得た。
LCMS:MS計算値:565;MS実測値:566([M+H])。
N-シクロプロピル-7-((3,3-ジフルオロピペリジン-4-イル)メチル)-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミンHCl、K7-1。
Figure 2023519603000053
K6-1(240mg、0.43mmol)をEA/HCl(15mL)に溶解し、次いで、室温で30分間撹拌した。真空中で濃縮して、粗K7-1を得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:465;MS実測値:466([M+H])。
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、K8-1。
Figure 2023519603000054
CO(590mg、4.24mmol)、次いで、2-ブロモアセトアミド(59mg、0.424mmol)を、乾燥DMF(20mL)中のK7-1(213mg、0.424mmol)の溶液に加えた。反応物を50℃で撹拌し、次いで、HO(30mL)で反応をクエンチした。混合物をEA(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相を真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(PE:EA=1:3)で精製して、K8-1を得た。
2つの立体異性体、rel-(R)-2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、K8-1-1及びK8-1-2の単離。
Figure 2023519603000055
次いで、K8-1(140mg)をキラルクロマトグラフィーに供して、光学的に純粋な化合物を得た:K8-1-1(最初に溶出する異性体)及びK8-1-2(2番目に溶出する異性体)。
以下の化合物を、一般的方法Kに従って合成した。
Figure 2023519603000056
Figure 2023519603000057
一般的方法P:
Figure 2023519603000058
一般的スキームP
P1とA2との間の芳香族求核置換(NAS)反応を、密封容器中、多くの場合(常にではないが)添加剤(KIなど)を使用して、高温(80~130℃)で、好適な溶媒(DMF、DMSO、EtOH、BuOH、水など)及び適切な塩基(DIEA、TEA又はKCOなど)中で実施して、P2、又はP3(N-TsがN-Hであった場合)を得た。その後、わずかに高い温度(通常、50℃)でKCO又はNaOHを使用することによってTs基を除去して、P3を得た。
次いで、P3をBocで保護したピペリジンXと反応させ、続いて、P4(ジオキサン又はTFA中でHClとして使用)のBocを脱保護して、P5を塩として得た。P5は、ほとんどの場合、次のA1及び好適な塩基(例えば、DIEA、TEA、CsCO又はKCO)によるアルキル化において、対応するピリジニウム塩(HCl又はTFA)として直接使用して、P6を得た。
P6が立体異性体の混合物であった場合、多くの場合(常にではないが)、最終生成物として単一の立体異性体を得るために、それらをキラルクロマトグラフィーに供した。
A2構成要素を、国際公開第2016/020288号パンフレット(167~176頁)に記載される一般的な方法によるか又は下に概説するとおりに合成した。
例P6-1
rac-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、P8-1の合成、並びに立体異性体、P6-1-1及びP6-1-2の分離。
Figure 2023519603000059
a)TEA、KI、HO。b)KCO、MeOH。c)NaH、THF。d)TFA、DCM。e)KCO、2-ブロモアセトアミド、DMF。f)キラルカラム。
スキームP6-1
(S)-4-(7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリン、P2-1
Figure 2023519603000060
バイアルに、(S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリン、A2-4(680mg、2.5mmol)、4-クロロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(0.84mg、2.75mmol)、KI(210mg、1.8mmol)、TEA(760mg、7.5mmol)及びHO(10mL)を充填した。バイアルを密封し、次いで、130℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、バイアルを開け、EA(3×15mL)で抽出した。次いで、合わせた有機相を真空中で濃縮して、粗P2-1を得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:502;MS実測値:503([M+H])。
(S)-4-(7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリン、P3-1。
Figure 2023519603000061
CO(1.45g,10.5mmol)をMeOH(15mL)中のP2-1(1.05g、2.1mmol)の溶液に加えた。反応物を6時間にわたって50℃に加熱した。室温まで冷却した後、反応物をEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(PE:EA=5:1~1:1)で精製して、P3-1を得た。
LCMS:MS計算値:348;MS実測値:349([M+H])。
tert-ブチル(3RS,4RS)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、P4-1。
Figure 2023519603000062
雰囲気下、NaHを乾燥THF(5mL)中のP3-1の氷冷溶液に加えた。20分後、乾燥THF(2mL)中のX-1の溶液を反応物に滴下した。添加が完了した後、反応物を65℃に一晩加熱した。反応をNH(飽和水溶液20mL)及びHO(20mL)でクエンチし、得られた混合物をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(20mL)、塩水(20mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:10)により精製して、P4-1を得た。
LCMS:MS計算値:561;MS実測値: 506([M-56+H])。
(3RS,4RS)-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-3-オール、P5-1。
Figure 2023519603000063
雰囲気下、TFA(4mL)をDCM(4mL)中のP4-1(90mg、0.16mmol)の溶液に添加し、反応物を室温で3時間撹拌した。真空中で濃縮して、粗P5-1を得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:461;MS実測値:462([M+H])。
2-((3RS,4RS)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、P6-1。
Figure 2023519603000064
雰囲気下、KCO(88mg、0.64mmol)、次いで1-ブロモアセトアミド(27mg、0.19mmol)を、乾燥DMF(4mL)中の粗P5-1(110mg)の懸濁液に添加した。次いで、反応物を撹拌し、その後、HO(40mL)で反応をクエンチした。得られた混合物をDCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(40mL)、塩水(40mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その後、粗生成物をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:10)で精製して、P6-1を得た。
2つの立体異性体2-((3R*,4R*)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、P6-1-1及びP6-1-2の単離。
Figure 2023519603000065
次いで、P6-1(70mg)をキラルクロマトグラフィーに供して、立体異性体を得た:P6-1-1(最初に溶出する異性体)及びP6-1-2(2番目に溶出する異性体)。
以下の化合物を、一般的方法Pに従って合成した。
Figure 2023519603000066
Figure 2023519603000067
Figure 2023519603000068
Figure 2023519603000069
Figure 2023519603000070
Figure 2023519603000071
Figure 2023519603000072
Figure 2023519603000073
Figure 2023519603000074
Figure 2023519603000075
Figure 2023519603000076
Figure 2023519603000077
Figure 2023519603000078
Figure 2023519603000079
Figure 2023519603000080
Figure 2023519603000081
Figure 2023519603000082
Figure 2023519603000083
Figure 2023519603000084
Figure 2023519603000085
Figure 2023519603000086
Figure 2023519603000087
4-クロロ-5-フルオロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-5の合成。
Figure 2023519603000088
a)Select-Fluor(登録商標)、CHCN、AcOH。b)TsCl、TEA、DCM。
スキームP1-5
4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-2。
Figure 2023519603000089
CHCN(75mL)及び酢酸(15mL)の混合物中の4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-7(1.5g、9.77mmol)の溶液に、1-(クロロメチル)-4-フルオロ-1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジウムテトラフルオロボレート(Select-Fluor(登録商標)、5.0g、14.1mmol)を加えた。得られた混合物をN雰囲気下、80℃で一晩撹拌した。次いで、溶媒を除去し、残渣をフラッシュCC(Hex:EA=10:0~65:35)により精製して、4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-2、を得た。
LCMS:MS計算値:171;MS実測値:172([M-56+H])。
4-クロロ-5-フルオロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-5。
Figure 2023519603000090
DCM(50mL)中の4-クロロ-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-2(504mg、2.94mmol)及びTEA(615μL、4.41mmol)の懸濁液に、DCM(20mL)中の4-メチルベンゼン-1-スルホニルクロリド(840mg、4.41mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、40℃でさらに2時間撹拌した。次いで、溶媒を真空下で除去し、残渣をHOとEAとの間で分配した。有機層を分離し、水(×2)及び塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、残渣をフラッシュCC(Hex:EA=10:0~6:4)により精製して、4-クロロ-5-フルオロ-7-トシル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン、P1-5、を得た。
LCMS:MS計算値:325;MS実測値:326([M-56+H])。
rac-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((トシルオキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、X-1の合成。
Figure 2023519603000091
a)BocO、TEA、DCM。b)TsCl、ピリジン。
スキームX-1
rac-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、iX-1-2。
Figure 2023519603000092
MeOH(30mL)中のrac-(3R,4R)-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-3-オール塩酸塩、iX1-1(1.0g、5.97mmol)の懸濁液に、トリメチルアミン(1.83mL、13.1mmol)及びBocO(1.43g、6.55mmol)を加えた。混合物を室温で撹拌し、揮発性物質を真空中で除去した。その残渣をHOとDCMの間で分配した。有機層を分離し、水(×2)及び塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、真空中で濃縮してiX-1-2を得、これを次の工程で直接使用した。
LCMS:MS計算値:231;MS実測値:232([M+H])、176([M-56+H])。
rac-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((トシルオキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、X-1。
Figure 2023519603000093
ピリジン(10mL)中のiX1-2(1.38g、5.97mmol)の冷(0℃)溶液に、TsCl(1.31g、6.87mmol)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。過剰のTsCl(500mg、2.6mmol)を加え、反応物を室温でさらに2時間撹拌した。次いで、反応混合物をDCMで希釈し、1M HCl(×2)、4%NaHCO水溶液(×2)及び塩水で洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(Hex:EA、0%~50%)で精製して、X-1を得た。
LCMS:MS計算値:385;MS実測値:386([M+H])、286([M-101+H])。
或いは、X-1を下記のように合成した:
Figure 2023519603000094
a)TsCl、TEA。
スキームX-1b
DCM(10mL)中のiX-1-2(590mg、2.55mmol)の溶液にTEA(520mg、5.1mmol)を加えた。この溶液を0℃に冷却し、次いで、DCM(1mL)中のTsCl(530mg、2.8mmol)の溶液を添加した。次いで、反応物を室温で18時間撹拌し、HO(50mL)で反応をクエンチし、得られた混合物をDCM(2×70mL)で抽出した。合わせた有機層をHO(50mL)、円錐(50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaNaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、残渣をフラッシュCC(EA:PE=1:1~MeOH:DCM=1:10))により精製して、X-1を得た。
LCMS:MS計算値:385;MS実測値:330([M-56+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((トシルオキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、X-1の合成
Figure 2023519603000095
a)(+)-alpine boramine TMEDA錯体、BF、EtO、EtO/THF、続いてH、NaOH。b)Pd/C、NHHCO、MeOH。c)BocO、DCM/MeOH。d)TsCl、ピリジン。
スキームX-1
rel-(3R,4R)-1-ベンジル-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-3-オール、iX-1~4
Figure 2023519603000096
Ar雰囲気下、BF.EtO(12mL、97.2mmol)を、乾燥EtO(150mL)及び乾燥THF(32mL)の混合物中の(+)-alpine boramine TMEDA錯体(20.28g、48.7mmol)の撹拌溶液に室温で滴下し、白色懸濁液を得た。2時間15分後、THF(32mL)中の(1-ベンジル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)(7.6g、37.0mmol)の溶液を約15分間かけて滴下し、この混合物を室温で2.5時間撹拌し、次いで、55℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を氷浴中で冷却し、次いで、HO(7.6mL)を滴下し、続いて、5Mの NaOH水溶液(12mL)、35%のH水溶液(19.2mL)、最後に50%のNaOH水溶液(48mL)を滴下した。次いで、混合物を撹拌し、4時間加熱還流(油浴60℃)し、その後、室温まで冷却した。KCOの飽和水溶液(80mL)を加え、混合物をEA(3×400mL)で抽出した。合わせた有機相を乾燥させ、真空中で濃縮して油状物(26g)を得た。この粗製物質をEA(220mL)に溶解し、5MのHCl(2×110mL)で抽出した。合わせた酸性水層をEA(200mL)でさらに抽出し、次いで、氷浴で冷却し、固体KCO(約101g)を、水相のpHが強塩基のままであるまで少量ずつ加えた。その後、この混合物をEA(4×200mL)で抽出し、合わせた有機相を乾燥させ、真空下で濃縮して、iX-1-4を得た。
MS計算値:221;MS実測値:222([M+H]+)。
H NMR(400MHz,CDCl-)δ 1.16-1.31(m,1H),1.42-1.61(m,2H),1.79-1.88(m,1H),1.90-1.99(m,1H),2.79(dd,J=9.4,1.8Hz,1H),2.91-3.00(m,1H),3.46(d,J=13.0Hz,1H),3.52(d,J=13.0Hz,1H),3.59-3.74(m,3H),7.17-7.34(m,5H).
HPLC分析(Chiralpak ID、勾配:1~45%イソプロパノール(+0.2%DEA)/CO 17分)は、ee76%を示した。
エナンチオマー的に富化されたrel-(3R,4R)-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-3-オール、iX1-1
Figure 2023519603000097
ギ酸アンモニウム(6.91g、109.6mmol)及び10%Pd/C(0.711g、0.67mmol)を、MeOH(110mL)中のiX-1-4”(8.08g、36.5mmol)の溶液に加え、この混合物を撹拌し、加熱還流(油浴温度80℃)した。30分後に、さらなる10%Pd/C(0.711g、0.67mmol)部分を添加し、60分後にも再び添加した。3,5時間後、反応混合物を冷却し、Celite(登録商標)で濾過した。フィルターケーキをMeOHで洗浄し、濾液及び洗浄液を合わせ、真空中、60℃で濃縮して、iX-1-1”を得た。
MS計算値:131;MS実測値:132([M+H]+)。
H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ 0.98-1.13(m,1H),1.20-1.33(m,1H),1.59-1.69(m,1H),2.07-2.18(m,1H),2.24-2.36(m,1H),2.80(d,J=12.0Hz,1H),2.90(dd,J=11.5,4.5Hz,1H),3.11(d,J=4.1Hz,1H),3.25-3.36(m,1H),3.59(dd,J=10.2,4.1Hz,1H),4.32(br s,1H),4.49(br s,1H).
エナンチオマー的に富化されたrel-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、iX-1-2”。
Figure 2023519603000098
DCM(20mL)中のBocO(7.82g、35.8mmol)の溶液を、DCM(30mL)及びMeOH(12mL)の混合物中のiX-1-1”(4.70g、35.8mmol)の撹拌した冷却(氷浴)溶液に滴下した。撹拌後、混合物を蒸発させ、残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=0~5%)により精製して、iX-1-2”を得た。
MS計算値:231;MS実測値:232([M+H]+)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 1.07-1.21(m,1H),1.45(s,9H),1.53 - 1.62(m,2H),1.64 - 1.75(m,1H),2.47 - 2.58(m,1H),2.59 - 2.73(m,1H),3.49 - 3.60(m,1H),3.65 - 3.74(m,1H),3.74 - 3.83(m,1H),3.98 - 4.31(m,2H).
エナンチオマー的に富化されたrel-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((トシルオキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、X-1”。
Figure 2023519603000099
乾燥ピリジン(17mL)中のiX-1-2”(7.96g、34.4mmol)の溶液を撹拌し、氷浴中で冷却し、TsCl(7.22g、37.9mmol)を10分かけて少しずつ添加した。混合物を3時間かけて室温まで温めた。その後、混合物をDCMで希釈し、1M HCl水溶液、NaHCO(4%水溶液)、塩水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて、濃い黄色の油状物を得た。この残渣をフラッシュCC(EA:Hex=0~60%)で精製して、X-1”を得た。
MS計算値:385;MS実測値:386([M+H]+)。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 1.36-1.42(m,1H),1.45(s,9H),1.62 - 1.73(m,2H),2.42 - 2.54(m,4H),2.55 - 2.71(m,1H),3.40 - 3.52(m,1H),3.93 - 4.14(m,2H),4.15 - 4.32(m,2H),7.35(d,J=8.0Hz,2H),7.76 - 7.81(d,J=8.0Hz,2H).
tert-ブチル4-シアノ-4-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、X-3の合成
Figure 2023519603000100
a)MsCl、TEA。
スキームX-3
TEA(726μL、5mmol)及びMsCl(193μL、2.5mmol)を順に、乾燥DCM(20mL)中のtert-ブチル4-シアノ-4-(ヒドロキシメチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、iX-3-1(500mg、2mmol)の溶液に添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。その後、DCM(20mL)をさらに添加し、有機相をHO(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮して、X-3を得た。
LCMS:MS計算値:318;MS実測値:363([M+H])、263([M-101+H])。
rac-tert-ブチル(3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、X-4の合成
Figure 2023519603000101
a)MsCl、TEA。
スキームX-4
DCM(15ml)中のiX-1-2(300mg、1.30mmol)及びTEA(0.272mL、1.94mmol)の溶液に、MsCl(0.110mL、1.42mmol)を加えた。次いで、反応物を一晩撹拌した。反応物をクロロホルムで希釈し、水(×3)、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(Hex:EA=0%~100%)で精製して、X-4を得た。
LCMS:MS計算値:309;MS実測値:310([M+H])、210([M-101+H])。
一般的方法2P
R6がヘテロ環式環である場合、一般的方法2Pも使用した。
Figure 2023519603000102
一般的スキーム2P
R6がヘテロ環式環であった場合、ヨード中間体2P6を、対応するヨード-ベンジルアミンから一般的方法Pに概説したとおりに合成し、鈴木カップリング(Pd及びボロン酸、又はエステルとともに)又は標準的なバックワルドカップリング(Cu及び窒素含有ヘテロ環式環とともに)を経て、P6を得た。
例P6-34”
エナンチオマー的に富化されたrel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミドの合成
Figure 2023519603000103
雰囲気下、1-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1H-ピラゾール(43mg、0.21mmol)、2M CsCO(205μL、0.41mmol)及び[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)、DCMとの錯体(11mg、13.5μmol)を、ジオキサン(2mL)中の2P6-1”(75mg、0.14mmol)の溶液に加えた。反応混合物を100℃で4時間撹拌した。水を加え、生成物をEA(×3)で抽出した。合わせた有機層を、HO、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=15:85)により精製して、P6-34”を得た。
LCMS:MS計算値:502.6;MS実測値:503([M+H])。
以下の化合物を、一般的方法2Pに従って合成した。
Figure 2023519603000104
例P6-36”
エナンチオマー的に富化されたrel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミドの合成
Figure 2023519603000105
雰囲気下、1H-ピラゾール(18mg、0.26mmol)、KCO(36.5mg、0.26mmol)、trans-1,2-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(6.5μL、54μmol)及びCuI(2.5mg、13μmol)を、NMP(2mL)中の2P6-2”の溶液に加えた。反応物を120℃で撹拌した。HOを加え、得られた混合物をEA(×3)で抽出した。合わせた有機層を、HO、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を最初にフラッシュCC(MeOH:DCM=15:85)で、続いてC18カラム(HO:MeOH= 100:0~0:100)で精製して、P6-36”を得た。
LCMS:MS計算値:506.6;MS実測値:507([M+H])。
一般的方法3P-エポキシドからアルコールの合成
Figure 2023519603000106
一般的スキーム3P
これらの例では、P3をtert-ブチル1-オキサ-6-アザスピロ[2.5]オクタン-6-カルボキシレート及び好適な塩基(KCO、TEA、DIEA又はNaHなど)を用いてアルキル化して、中間体3P4を生成した。その後、好適な溶媒中、室温にて酸(HCl又はTFAなど)で脱保護して3P5を得、これを、ほとんどの場合、対応するピリジニウム塩(HCl若しくはTFA)又は遊離アミンとして、対応する2-ブロモアセトアミド(A1)及び好適な塩基(TEA、DIEA又はKCOなど)によるアルキル化において用いて、3P6を生成した。
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、3P6-1の合成
Figure 2023519603000107
a)KCO、DMF。b)HCl/ジオキサン。g)2-ブロモアセトアミド、TEA、DCM。
スキーム3P6-1
tert-ブチル4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート、3P4-1の合成
Figure 2023519603000108
乾燥DMF(2mL)中のP3-1(55mg、0.157mmol)の溶液に、tert-ブチル1-オキサ-6-アザスピロ[2.5]オクタン-6-カルボキシレート(38mg、0.178mmol)を添加した。得られた混合物を70℃で攪拌し、次いで、水を加えて反応をクエンチした。混合物をEAで抽出し、合わせた有機相を水(×3)、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(Hex:EA=1:0~1:1)で精製して、3P4-1を得た。
LCMS:MS計算値:563;MS実測値:564([M+H])。
4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-4-オ-ル、3P5-1
Figure 2023519603000109
ジオキサン(2mL)中の3P4-1(55mg、0.087mmol)の溶液に、ジオキサン中のHCl(2mL、4M)を添加し、得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次いで揮発性物質を除去した。残渣を水に再溶解し、溶液のpHが>8になるまでKCO水溶液を添加した。次いで、生成物をDCM(×3)で抽出し、合わせた有機相を水(×3)、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、3P5-1を得た。
LCMS:MS計算値:463;MS実測値:464([M+H])。
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、3P6-1。
Figure 2023519603000110
DCM(2mL)中の3P5-1(45mg、0.097mmol)の溶液に、トリメチルアミン(0.032mL)及び2-ブロモアセトアミド(16mg)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌し、次いで、DCMで希釈した。この希釈溶液を水(×3)、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残った残渣をフラッシュCC(DCM:MeOH=1:0~9:1)により精製して、3P6-1を得た。
LCMS:MS計算値:520;MS実測値:521([M+H])。
以下の化合物を、一般的方法3Pに従って合成した。
Figure 2023519603000111
Figure 2023519603000112
一般的方法4P-アセトエステルによるアルキル化。
Figure 2023519603000113
一般的なスキーム4P
基がHでない場合、P5のアルキル化を、対応する置換2-ブロモアセトエステル及び好適な塩基(上記のとおり)を用いて行い、4P6を得た。その後、続くアミノリシス(MeOH中のNH)により、P6を得た。
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、P6-37の合成
例P6-37
Figure 2023519603000114
a)DIEA、DMF。b)7M NH、MeOH。
スキームP6-37
rac-メチル2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパノエート、4P6-1。
Figure 2023519603000115
乾燥DMF(3mL)中のP5-1(102mg、0.229mmol)の溶液に、DIEA(120μL、0.689mmol)及びメチル2-ブロモ-3-ヒドロキシプロパノエート(84mg、0.459mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。過剰のDIEA(1.5当量)及びメチル2-ブロモ-3-ヒドロキシプロパノエート(1当量)を加え、混合物をさらに4時間撹拌した。次いで、反応混合物を水で希釈し、生成物をEA(×3)で抽出した。合わせた有機溶液を水(×3)、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮して、4P6-1を得た。
LCMS:MS計算値:547;MS実測値:548([M+H])。
rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、P6-37
Figure 2023519603000116
中間体4P6-1を7MのアンモニアMeOH溶液(10mL)で処理し、得られた溶液をマイクロ波照射により80℃に20時間加熱した。次いで、溶液を濃縮し、アンモニアによる同じ処理をさらに2回繰り返した。3サイクルの後、反応物を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュCC(DCM:MeOH=1:0~9:1)により精製して、P6-37を得た。
LCMS:MS計算値:532;MS実測値:533([M+H])。
一般的方法L-エポキシドからジオールの合成
Figure 2023519603000117
一般的スキームL
P1を、水中で好適な塩基(すなわちTEA)を用いて第二級アミンA2で置換して、P2を得た。次いで、わずかに高い温度でKCOと共にMeOH中のP2を加熱することによって、トシル基を除去した。その後、P3をNaHで脱プロトン化し、DMF中のエポキシドL1でアルキル化してL2を生成した。L2のL3へのベンジル脱保護を、MeOH中のPd/C及びNHHCOを用いて達成した。続くBoc脱保護(ジオキサン又はTFA中のHCl)により、L4を得た。次いで、ほとんどの場合、L4を、その後の対応する2-ブロモアセトアミドA1及びKCO又はDIEAなどの好適な塩基によるアルキル化において、対応するピリジニウム塩(TFAのHCl)として直接使用して、L5を得た。L5が立体異性体の混合物であった場合、多くの場合(常にではないが)、単一の立体異性体を得るために、それらをキラルクロマトグラフィーに供した。
例L5-1
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、L5-1の合成、並びに2つの立体異性体L5-1-1-1及びL5-1-1-2の分離及び単離を含む。
Figure 2023519603000118
a)TEA、KI、HO。b)KCO、MeOH。c)NaH、DMF。d)Pd/C、NHHCO、MeOH。e)TFA、DCM。f)KCO、2-ブロモアセトアミド、DMF。g)キラル分離。
スキームL5-1
N-シクロプロピル-7-トシル-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン、P2-2。
Figure 2023519603000119
バイアルに、P1-1(4.0g、13.3mmol)、A2-1(N-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)シクロプロパンアミン)(3.1g、14.3mmol)、TEA(4.0g、39mmol)、KI(1.1g、6.5mmol)及びHO(30mL)を充填した。バイアルを密封し、130℃に一晩加熱した。反応物をEA(3×50mL)で抽出し、プールした有機相を真空中で濃縮した。残存物をフラッシュCC(PE:EA=8:1~5:1)で精製して、P2-2を得た。
LCMS:MS計算値:486;MS実測値:487([M+H])。
N-シクロプロピル-N-(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン、P3-2。
Figure 2023519603000120
COをMeOH(45mL)中のP2-2(5.5g、11.3mmol)の溶液に添加し、反応物を50℃に5時間加熱した。その後、水で反応をクエンチし、次いで、真空中で濃縮してMeOHを除去した。次いで、混合物をEA(3×50mL)で抽出し、合わせた有機相を真空中で濃縮した。次いで、残存物をPE:EA=10:1で洗浄して、P3-2を得た。
LCMS:MS計算値:332;MS実測値:333([M+H])。
tert-ブチル3-(ベンジルオキシ)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート、L2-1。
Figure 2023519603000121
雰囲気下、NaH(96mg、2.4mmol、60%)を、乾燥DMF(16mL)中のP3-2(400mg、1.2mmol)の溶液に添加した。反応物を室温で30分間撹拌し、次いで、L1(845mg、2.65mmol、乾燥DMF5mL中)の溶液を滴下した。次いで、反応物を60℃で撹拌し、その後、HO(40mL)の添加により反応をクエンチした。混合物をEA(3×20mL)で抽出し、合わせた有機相を塩水(3×15mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(PE:EA=1:4~1:2)で精製して、L2-1を得た。
LCMS:MS計算値:651;MS実測値:652([M+H])。
tert-ブチル4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート、L3-1。
Figure 2023519603000122
Pd/C(500mg、10%)を、MeOH中のL2-1(680mg、1.0mmol)及びNHHCO(1.6g、25.1mmol)の溶液に加えた。反応物を一晩還流した。周囲温度まで冷却した後、混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をPrep-TLC(EA:PE=1:1)で精製して、L3-1を得た。
LCMS:MS計算値:561;MS実測値:562([M+H])。
4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-3,4-ジオール、L4-1。
Figure 2023519603000123
TFA(0.5mL)及びDCM(8mL)の混合物中のL3-1(320mg、0.57mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して、粗L4-1を得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:461;MS実測値:462([M+H])。
2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、L5-1の合成、並びにジアステレオマーrac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、L5-1-1及びrac-2-((3R、4S)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、L5-1-2の分離。
Figure 2023519603000124
CO(787mg、5.7mmol)及び2-ブロモアセトアミド(157mg、1.1mmol)を順に、DMF(12mL)中のL4-1(746mg、粗製)の溶液に加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。その後、HO(50mL)を加え、混合物をEA(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(2×15mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、残渣をPrep-TLC(MeOH:DCM=1:10)により精製して、2つのジアステレオマー生成物L5-1-1及びL5-1-2を得た。
L5-1-1のエナンチオマーの、rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、L5-1-1-1及びL5-1-1-2への分離
Figure 2023519603000125
次いで、L5-1-1をエナンチオマーに分離した;
L5-1-1-1、第1の溶出エナンチオマー、及びL5-1-1-2、第2の溶出エナンチオマー。
以下の化合物を、一般的方法Lに従って合成した。
Figure 2023519603000126
Figure 2023519603000127
tert-ブチル4-(ベンジルオキシ)-1-オキサ-6-アザスピロ[2.5]オクタン-6-カルボキシレート、L4の合成
Figure 2023519603000128
雰囲気下、NaH(283mg、7.1mmol、60%)を、乾燥DMF(20mL)中のヨウ化トリメチルスルホニウム(1.44g、7.1mmol)の0℃溶液に添加し、反応物を30分間撹拌した。その後、乾燥DMF(5mL)中のiL4(tert-ブチル3-(ベンジルオキシ)-4-オキソピペリジン-1-カルボキシレート)(1.8g、5.9mmol)の溶液をゆっくり加え、次いで、室温で一晩撹拌した。反応をNHCl(飽和水溶液50mL)でクエンチし、混合物をEA(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(2×10mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮して、粗製L4を得、これをさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:319;MS実測値:342(M+Na)
一般的方法R。シャープレスジヒドロキシル化によるジオールの合成
エナンチオマー的に富化されたR5ジオールをまた、シャープレスジヒドロキシル化を用いて合成した。
Figure 2023519603000129
一般的スキームR
中間体P3を、ベンジル保護ピペリジンR1及び上で概説した塩基でアルキル化した。次いで、R2に対してシャープレスジヒドロキシル化を行い、ジオールR3”を得た。次いで、これらを、好適な溶媒中、室温で、水素及びPd/Cにより脱保護した。次いで、生成されたR4”を、対応する2-ハロアセトアミド、及びDIEA、TEA、CsCO又はKCOなどの好適な塩基でアルキル化して、R5”を得た。(純粋な生成物を確実にし、可能なジアステレオマーを単離するために)R5”をまず、クロマトグラフィー法によって精製した。さらに、エナンチオマー的に富化されたR5”生成物を、多くの場合(常にではないが)キラル分割(クロマトグラフィーによる)に供して、最終製品として純粋な立体異性体を得た。
例R5-1”
エナンチオマー的に富化されたrel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、R5-1”の合成
Figure 2023519603000130
スキームR5-1
1-ベンジル-4-(クロロメチル)-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン塩酸塩、R1
Figure 2023519603000131
SOCl(250μL、3.45mmol)を、DCM(10mL)中の(1-ベンジル-1、2、3、6-テトラヒドロピリジン-4-イル)メタノール(500mg、2.46mmol)の溶液に添加し、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶媒を真空で除去してR1を得、これをさらに精製することなく使用した。
N-(4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)-7-((1-ベンジル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)メチル)-N-エチル-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン、R2-1
Figure 2023519603000132
雰囲気下、R1(715mg、2.77mmol)を、乾燥DMF(25mL)中のP3-6(800mg、2.51mmol)及びCsCO(2.5g、7.67mmol)の溶液に加えた。この反応混合物を60℃で一晩加熱した。次いで、水を加え、得られた混合物をEA(×3)で抽出した。合わせた有機層を、HO、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。残った固体R2-1をさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:503.6;MS実測値:504([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-(3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-1-ベンジルピペリジン-3,4-ジオール、R3-1”
Figure 2023519603000133
R2-1(1.2mg、2.38mmol)を、0℃でtBuOH(20mL)/HO(20mL)と混合し、次いで、以下の試薬を加えた:ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム(2.4g、7.29mmol)、炭酸カリウム(990mg、7.16mmol)、(DHQ)PHAL(186mg、0.24mmol)、オスミウム(VI)酸カリウム二水和物(88mg、0.24mmol)及びメタンスルホンアミド(272mg、2.86mmol)。次いで、反応物を室温で2日間撹拌した。その後、NaNO(1.64g)及び水(3mL)の添加により反応をクエンチし、混合物を室温で1時間撹拌した。さらに水を加え、混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。次いで、その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:9)により精製して、R3-1”を得た。
LCMS:MS計算値:537.7;MS実測値:538([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-(3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-3,4-ジオール、R4-1
Figure 2023519603000134
Pd/C(10%、30mg)を、MeOH(10mL)中のR3-1”(288mg、0.54mmol)の溶液に添加し、反応物を、Parr反応器中、H(18psi)下で撹拌した。さらに10%Pd/C(30mg、0.28mmol)を加え、反応物を再びH(18psi)下でさらに2日間撹拌した。混合物をCeliteで濾過し、溶媒を真空中で除去した。残った固体R4-2”をさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:447.5;MS実測値:448([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、R5-1
Figure 2023519603000135
CO(372mg、2.69mmol)及び2-ブロモアセトアミド(136mg、0.99mmol)を順に、DMF(6mL)中のR4-1(402mg、0.90mmol)の溶液に加え、反応物を室温で一晩撹拌した。その後、HOを加え、混合物をAcOEt(×3)で抽出した。合わせた有機層を、HO、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:9)により精製して、R5-1を得た。
LCMS:MS計算値:504.6;MS実測値:505([M+H])。
以下の化合物を、方法Rに従って合成した。
Figure 2023519603000136
Figure 2023519603000137
一般的方法2R
がヘテロ環式環であるいくつかの場合においては、一般的方法2Rを使用した。
Figure 2023519603000138
一般的スキーム2R
2P3を、上記のように、対応するヨードフェニル誘導体から得、次いで、ベンジル保護ピペリジンR1と反応させて、2R2を得た。シャープレスジヒドロキシル化を行って、エナンチオマー的に富化されたジオール2R3を得た。その後、2R3”に標準的なバックワルドカップリング(Cu及び窒素含有ヘテロ環式環と共に)を行って、R3を得た。その後、上記のとおり、R3”を、R4への脱保護、及びその後の2-ブロモアセトアミドによるアルキル化によって、R5に変換した。
例R5-4”
エナンチオマー的に富化されたrel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、R5-4の合成
Figure 2023519603000139
a)CsCO、DMF、b)シャープレスジヒドロキシル化。c)CuI、1H-ピラゾール、(1R,2R)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン、NMP。d)Pd/c、H、MeOH。e)KCO、2-ブロモアセトアミド、DMF。
スキームR5-4”
7-((1-ベンジル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル)メチル)-N-シクロプロピル-N-(2-フルオロ-4-ヨードベンジル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン、2R2-4
Figure 2023519603000140
雰囲気下、2P3-1(437mg、1.69mmol)を、乾燥DMF(15mL)中のR1(628mg、1.54mmol)及びCsCO(1.5g、4.6mmol)の溶液に添加した。反応混合物を2日間60℃に加熱した。水を加え、得られた混合物をEA(×3)で抽出した。合わせた有機層を、HO、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:9)により精製して、2R2-4を得た。
LCMS:MS計算値:593.5;MS実測値:594([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-(3R,4R)-1-ベンジル-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-ヨードベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-3,4-ジオール、2R3-4”
Figure 2023519603000141
2R2-4(430mg、0.72mmol)をtBuOH(8mL)及び水(8mL)と0℃で混合した。その後、以下の試薬を加えた:ヘキサシアノ鉄(III)酸カリウム(715mg、2.17mmol)、KCO(300mg、2.17mmol)、(DHQ)PHAL(56mg、0.072mmol)、オスミウム(VI)酸カリウム二水和物(27mg、0.073mmol)及びメタンスルホンアミド(83mg、0.87mmol)。次いで、反応物を室温で2日間撹拌した。その後、NaNO(500mg)及びHO(1mL)の添加により反応をクエンチし、混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を水で希釈し、DCM(×3)で抽出し、合わせた有機層を水及び塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、真空中で濃縮した。次いで、その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:9)により精製して、2R3-4”を得た。
LCMS:MS計算値:627.5;MS実測値:628([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-(3R,4R)-1-ベンジル-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-3,4-ジオール、R3-4”
Figure 2023519603000142
雰囲気下、1H-ピラゾール(47mg、0.70mmol)、KCO(96mg、0.69mmol)、(1R,2R)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(17mg、0.15mmol)及びCuI(6.6mg、0.035mmol)を、NMP(5mL)中の2R3-4”の溶液に添加した。反応混合物を120℃で一晩撹拌した。水を添加し、生成物をAcOEt(×3)で抽出した。合わせた有機層を、HO、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:9)により精製して、R3-4”を得た。
LCMS:MS計算値:567.7;MS実測値:568([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-(3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-3,4-ジオール、R4-4”
Figure 2023519603000143
Pd/C(10%、14mg)を、MeOH(5mL)中のR3-4”(137mg、0.24mmol)の溶液に添加し、反応物をH(1atm)下で撹拌した。次いで、追加のPd/C(10%、14mg、13)を加え、反応物を再びH(1atm)下でさらに2日間撹拌した。混合物をCelite(登録商標)で濾過し、濾液を真空中で濃縮した。固体のR4-4”をさらに精製することなく使用した。
LCMS:MS計算値:477.5;MS実測値:478([M+H])。
エナンチオマー的に富化されたrel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、R5-4”
Figure 2023519603000144
R4-4”(103mg、0、21mmol)をDMF(3mL)に溶解しKCO(90mg、0、65mmol)及び2-ブロモアセトアミド(36mg、0,26mmol)を加えた。反応物を室温で一晩撹拌した。次いで、水を加え、混合物をEA(×3)で抽出した。合わせた有機層を、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(MeOH:DCM=1:9)により精製して、R5-4”を得た。LCMS:MS計算値:534.6;MS実測値:535([M+H])。
以下の化合物を、方法2Rに従って合成した。
Figure 2023519603000145
一般的方法Q-左から右へ
Figure 2023519603000146
一般的スキームQ
K1を第一級ハライドX及びCsCOで、又はヒドロキシK2によって(PPh及びDIADとの光延反応において)アルキル化して、Q1を形成した。次いで、Q1を、DIEA又はTEAを用いて、A2とのNAS反応に供し、Q2を生成した。前述のように、次いで、中間体Q2をBoc脱保護に供してQ3を得、続いて2-ブロモアセトアミドでアルキル化してQ4を得た。Q4が立体異性体の混合物を含む場合、それらを多くの場合(常にではないが)、単一の立体異性体を得るために、キラルクロマトグラフィーに供した。
2-((3R*,4R*)-3-フルオロ-4-((4-((S)-3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、Q4-1-1及びQ4-1-2の合成及び単離。
Figure 2023519603000147
a)DIAD、PPh、DCM。b)Pd(dba)、Ruphos、CsCO。c)キラル分離。d)TFA、DCM。e)2-ブロモアセトアミド。f)KCO、DMF。
スキームQ4-1
rac-tert-ブチル(3R,4R)-4-((4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-カルボキシレート、Q1-1
Figure 2023519603000148
雰囲気下、DIAD(528mg、2.6mmol)を、DCM(15mL)中のK1-1(370mg、1.6mmol)、K2-2(200mg、1.30mmol)及びPPh(85mg、2.6mmol)の氷冷混合物に加えた。反応物を室温に到達させ、次いで、室温で16時間撹拌した。HO(100mL)を加え、混合物をEA(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(2×50mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、真空中で濃縮した。その残渣をフラッシュCC(EA:PE=1:5)により精製してQ1-1を得た。
LCMS:MS計算値:368;MS実測値:369([M+H])。
rac-tert-ブチル(3R,4R)-3-フルオロ-4-((4-((S)-3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-カルボキシレート、Q2-1
Figure 2023519603000149
バイアルに、Q1-1(35mg、95μmol)、A2-19(22mg、95μmol)、Pd(dba)(8.7mg、10μmol)、Ruphos(8.8mg、20μmol)、CsCO(62mg、0.19mmol)及びジオキサン(4mL)を充填した。マイクロ波反応器中で反応物にマイクロ波を照射して120℃に2時間加熱した。反応物を濃縮し、Prep-HPLCにより精製してQ2-1を得た。
LCMS:MS計算値:564;MS実測値:565([M+H])。
続いて、キラル分離により以下を得た:
Q2-1-1、最初に溶出する異性体、
Q2-1-2、2番目に溶出する異性体。
立体異性体2-((3R*,4R*)-3-フルオロ-4-((4-((S)-3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、Q4-1-1及びQ4-1-2の合成
Figure 2023519603000150
例Q4-1-1
Q2-1-1(6mg、11μmol)をDCM(3mL)に溶解し、次いで、TFA(0.5mL)を添加した。室温で2時間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮して、褐色の油状物を得た。この油状物を、DMF(3mL)中の2-ブロモアセトアミド(1.5mg、16μmol)及びKCOの混合物に添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。分取HLPCで精製して、Q4-1-1を得た。
例Q4-1-2
Q2-1-2(6mg、11μmol)をDCM(3mL)に溶解し、次いで、TFA(0.5mL)を添加した。室温で2時間撹拌した後、溶液を真空中で濃縮して、褐色の油状物を得た。この油状物を、DMF(3mL)中の2-ブロモアセトアミド(1.5mg、16μmol)及びKCOの混合物に添加し、反応物を50℃で16時間撹拌した。分取HLPCで精製して、Q4-1-2を得た。
以下の化合物を、方法Qに従って合成した。
Figure 2023519603000151
分析データ。
Figure 2023519603000152
Figure 2023519603000153
Figure 2023519603000154
Figure 2023519603000155
Figure 2023519603000156
Figure 2023519603000157
Figure 2023519603000158
Figure 2023519603000159
Figure 2023519603000160
Figure 2023519603000161
Figure 2023519603000162
Figure 2023519603000163
Figure 2023519603000164
Figure 2023519603000165
Figure 2023519603000166
Figure 2023519603000167
生物学的評価
化合物の活性を、RORγレポーターアッセイ(Gal4アッセイとも呼ばれる)を使用して評価した。Gal4アッセイ及びTh17アッセイ(別の好適なアッセイ)はいずれも、アッセイされる化合物の機能活性をモニターする細胞ベースのアッセイである。
開示された化合物の活性はまた、活性化PBMCアッセイにおけるIL-17A分泌を使用して評価した。
本明細書で開示された化合物はまた、マウスのインビボ薬力学的モデル(抗CD3誘導性血漿IL-17A)において評価した。
加えて、本明細書で開示された化合物は、様々なマウス疾患モデル、例えば、コラーゲン誘導性関節炎(CIA)モデル(関節リウマチに関する動物モデル)及び実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデル(多発性硬化症に関する動物モデル)において評価し得る。
RORγレポーターアッセイ(Gal4)
HEK293細胞株を、2種のプラスミド(1つはガラクトース応答性転写因子(Gal4)に融合されたRORγリガンド結合ドメインを有し、他はルシフェラーゼレポーター遺伝子及びGal結合部位(UAS)を有する)で一過性に共トランスフェクトする。この構成により、発光の測定を通して細胞系におけるRORγ活性を決定することが可能になる。
RORγレポーター細胞の懸濁液をプレートに分注し、37℃及び5%COで2時間培養した。培地配合物は、10%熱不活性化FBS(Sigma-Aldrich)、非必須アミノ酸(Sigma-Aldrich)、2mM Glutamax(Gibco)及び100U/mLペニシリン(Sigma-Aldrich)が補充されたDMEM/F-12培地(Gibco)から構成された。化合物による用量反応曲線を、100% DMSO中で調製し、さらに培養培地中で100倍に希釈した。化合物溶液を、細胞を含有するプレートに加え(0.1%の最終DMSO濃度)、37℃及び5%COで24時間インキュベートした。ルシフェラーゼ検出試薬を各ウェルに加え、相対発光単位(RLU)を、プレート読み取りルミノメーターを使用して各アッセイウェルから定量化した。
平均RLU±S.D.の値を全ての処理セットについて算出した後、対応する試験化合物に応答するRORγ活性のパーセント減少を算出した。次の式を使用した:活性=100*[1-[x 試験化合物/平均媒体]理論上の最小の減少(0%減少)。全ての実験について、活性値を、1つのプロットで化合物濃度に対してプロットし、95%信頼区間とともに絶対IC50値を得るために4パラメーターのロジスティック曲線に調整した。これらの計算は、X-204モデル曲線を使用してexcel-fitソフトウェアにおいて実施した。
RORγレポーター(Gal4)アッセイの結果を、下の表2に示す。
Figure 2023519603000168
上の表2からわかるとおり、本開示の化合物は、RORγレポーター(Gal4)アッセイにわたって有利な活性を示すことが見出された。
一実施形態によれば、RORγレポーターアッセイ(Gal4)において<500nMのIC50値を有する化合物が、本明細書で開示される。
別の好ましい実施形態によれば、RORγレポーターアッセイ(Gal4)において<100nMのIC50値を有する化合物が、本明細書で開示される。
Th17アッセイ(別の好適なアッセイ)
Ficoll paque PLUSキット(GE Healthcare、カタログ番号17-1440-02)を製造業者の指示どおりに使用して、ヒト末梢血単核球(PBMC)を健常ヒトボランティアのバフィーコートから単離した。ナイーブCD4+ T細胞を、ナイーブCD4+ T細胞キット、ヒト(Milteny Biotec、カタログ番号130-094-131)により単離した。製造業者のプロトコルに対し、次の変更を行った:1)ビオチン-抗体カクテル及び抗ビオチンマイクロビーズのインキュベーションを30分まで延長し、且つ2)細胞を40mLのMiltenyi緩衝液で洗浄した。5μg/ml 抗CD28(BD Pharmingen)、10ng/ml IL-2(R&D Systems)、2.5ng/ml TGFβ-1(R&D Systems)、20ng/ml IL-1β(R&D Systems)、20ng/ml IL-6(R&D Systems)、30ng/ml IL-23(R&D Systems)、2.5μg/ml 抗IL-4(R&D Systems)及び1μg/ml 抗IFNγ(R&D Systems)を含有する抗CD3(BD Pharmingen、5μg/ml)でコーティングした96ウェルプレート(400,000細胞/ウェル、160μl RPMI 1640+10% ウシ胎仔血清)中において、全体の分化の間の試験化合物(又は対照用の溶媒、0.1% DMSO)によるTh17細胞の分化。試験化合物は、培地(最終DMSO濃度は0.1%である)において1000倍希釈される三つ組で試験した。37℃、5%CO、湿度95%で7日間インキュベートし、2-フルオロ-4’-[[4-(4-ピリジニルメチル)-1-ピペラジニル]メチル]-α,α-ビス(トリフルオロメチル)-[1,1’-ビフェニル]-4-メタノール(SR2211 Calbiochem、カタログ番号557353)を陽性対照として使用した。陰性対照として、細胞を、5μg/ml 抗CD28(BD Pharmingen)、10ng/ml IL-2(R&D Systems)、2μg/ml 抗IL4(R&D Systems)及び2μg/ml 抗IFNγ(R&D Systems)を使用してTh0に分化した。上清におけるIL-17レベルを、ELISA(R&D Systems)により測定した。
Figure 2023519603000169
活性化PBMCにおけるIL-17A分泌
健常ヒトボランティア由来のヘパリンで処理された全血が、ヒト研究に関する地方の倫理審査委員会(Hospital de Sant Pau、Barcelona、Spain)の承認の下でHospital de Sant Pau(Barcelona)から供給された。ヒト末梢血単核球(PBMC)を、Ficoll-Paque(GE healthcare)を使用する密度勾配遠心分離によって健常ヒトボランティアから単離した。PBMCを、10%熱不活性化ウシ胎仔血清(Sigma-Aldrich)、2mM L-グルタミン(Gibco)、20mM Hepes(Gibco)及び100U/mLペニシリン(Sigma-Aldrich)を含有するRPMI 1640培地(Sigma-Aldrich)からなる細胞培養培地に懸濁した。細胞を、1ウェル当たり40,000細胞で384ウェルプレート(DiscoverX)に播種し、37℃及び5%COで2時間培養した。
化合物による用量反応曲線を、100%DMSOで5倍段階希釈(10種の濃度)し、さらに培養培地で100倍に希釈したものを使用して作製した。化合物溶液(5μL)を、細胞(0.1%の最終DMSO濃度)を含有するプレートに加え、30分間インキュベートした。次いで、細胞を、CD3/CD28 Dynabeads(ThermoFIsher、1:1のビーズ対細胞比)により37℃及び5% COで48時間刺激した。
上清中のIL-17Aレベルを、製造業者の指示書に従ってhIL17A QBeads(Intellicyt)を使用するイムノアッセイ及びiQueフローサイトメーターにおける蛍光分析によって決定した。IL-17A分泌の阻害は、次の式を使用して算出した:阻害=100*[1-[(x-平均基底条件)/(平均最高条件-平均基底条件)]]。活性化DMSO処理細胞を最高条件として使用し、活性化GNE09461(10μM)処理細胞を基底条件として使用した。阻害値を、化合物濃度に対してプロットし、4パラメーターのロジスティック曲線に調整して、95%信頼区間とともに絶対IC50値を得た。
Figure 2023519603000170
上の表4からわかるとおり、本開示の化合物は、活性化PBMCアッセイにおけるIL-17A分泌にわたって有利な活性を示すことが見出された。
一実施形態によれば、活性化PBMCアッセイにおいてIL-17A分泌のIC50値が<500nMの化合物が、本明細書で開示される。
別の好ましい実施形態によれば、活性化PBMCアッセイにおいてIL-17A分泌のIC50値が<200nMの化合物が、本明細書で開示される。
別のより好ましい実施形態によれば、活性化PBMCアッセイにおいてIL-17A分泌のIC50値が<100nMの化合物が、本明細書で開示される。
別のさらにより好ましい実施形態によれば、活性化PBMCアッセイにおいてIL-17A分泌のIC50値が<50nM値の化合物が、本明細書で開示される。
マウスの抗CD3モデルにおけるインビボIL-17A誘導
雄C57BL/6JRjマウス(7週齢)をJanvier Labsから購入し、試験を通してAlmirallの動物施設に収容した。動物を、22℃±2℃、55%±10%相対湿度及び12時間:12時間 光:暗所周期の新しい環境で5日間条件付けした。動物をポリカーボネートケージに収容し、試験の全期間、水及び非精製のストック食餌(2014 Teklad Global 14% Protein Rodent Maintenance Diet、Envigo)対しフリーアクセスとした。動物のケアは、欧州委員会指令(European Committee Directive)2010/63/EU及びカタルーニャ及びスペインの法律に従って行った。全ての手順は、ARRIVE(Animal Research:Reporting In Vivo Experiments)ガイドラインに従い、且つAlmirall(Barcelona、Spain)の動物実験倫理委員会の承認を得て実施した。マウスに、0時間(0日目)及び48時間(3日目)の時点で、7.5μgの抗CD3e(Pharmingen BD製のクローン 145-2C11)を腹腔内注射した。非誘導群には、抗CD3eの代わりにPBSを注射した。試験完了時に(抗CD3e注射の4時間後)、動物をイソフルラン(Baxter)で麻酔し、0.5~1mLの血液試料が、ヘパリン処理したチューブに心臓内穿刺により採取した。血漿試料は、その後の分析のために、-80℃で保管した。試験化合物を、無菌の0.5%メチルセルロース、0.1%tween(登録商標)-80溶液(10mL/kg体重)に新たに懸濁した。化合物は選択された投薬及び体重に従う経口強制投与により投与し、対照動物は同じ体積の溶媒を受けた。投与は0日目から3日目まで1日2回行われ、最後の投与は、抗CD3e注射の1時間前に行われた。IL-17Aの血漿レベルは、製造業者の指示書に従ってELISA(R&D Systems)により測定された。結果は、次式により非誘導群と抗CD3eに誘導される群の間の差に対して血漿IL-17Aのパーセンテージの減少として算出した:阻害=100*[1-[(x-平均非誘導)/(平均対照溶媒-平均非誘導)]]。各投与に関するIL-17A阻害は、各投与群±S.E.Mの平均として表し得る。データの統計分析は、適切な場合、一方向ANOVAの後にダネット多重比較検定を用いて実施した。差は、p≦0.05である場合に有意であるとみなした。
結果:
Figure 2023519603000171
要約すると、本明細書に開示の化合物は、RORγの活性を少なくとも調節することが見出された。本明細書に開示の化合物は活性であり、例えば、<500nM、<100nMなど、<1000nMのGal4を有する。さらに、特性の比較試験において、それらは、以前に記載された効力の高い化合物と比較して、LogP及び/又はLogDの減少によって明らかにされる向上した親油性を示しており、例えば、表5a~bを参照されたい。これらの表において、全ての数(Gal4活性を除く)が算出され、方法は、列の見出しに示す。
Figure 2023519603000172
Figure 2023519603000173
表5aの比較を生成するために使用されるRORγ Gal4データは、列挙された化合物について生成されたGal4データ(国際公開第2016/020288号パンフレットでも国際公開第2016/020295号パンフレットでも入手できないデータ)に基づいており、Gal4データは阻害%のみとして存在したため、表5bにはLipEは報告されていない。
上記の表5a~bに関連して、表6及び7は本開示の化合物と、構造的類似性を有し関連すると考えられる既知の化合物との間の比較を示す。
Figure 2023519603000174
Figure 2023519603000175
ALogP及びLipEは、Schroedingerソフトウェアスイート(リリース 2019-1)の一部であるCanvasを使用して算出される。
言及されるとおり、したがって、本明細書に開示される化合物は、RORγの良好な調節剤であり得、例えば、RORγ受容体のリガンド結合ドメイン(LBD)の疎水性結合部位に対する誘引性の相互作用(例えば、高い結合能)、及び上記のとおり良好な物理化学的特性を有する。
さらに、本明細書に開示される化合物は、インビボで有用性を有し、その結果として炎症性、代謝性及び自己免疫性の疾患又はその症状を治療するのに有用であり得ることが見出された。

Claims (60)

  1. 式(I)による化合物
    Figure 2023519603000176
    、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩(式中、
    、Y及びYは、独立して、-N-又は-CR-であり;
    Xは、-CR-又は-N-であり;
    0a及びR0bは、独立して、水素、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択され;
    Rは、水素、C1~6アルキル及びC1~4ヒドロキシアルキルからなる群から選択され;
    1a及びR1bは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、アミノ、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択され;
    は、水素、ヒドロキシル、アミノ、シアノ、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、-C(=O)NH、-C(=O)OH、-C(=O)O-C1~4アルキル、及び置換又は非置換ヘテロアリールからなる群から選択され;
    は、C1~4アルキル、C1~4アルケニル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C3~7シクロアルキル及びC3~7シクロアルケニルからなる群から選択されるか;又は
    及びRがそれらが結合している原子と共に、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1~3個の置換基で置換されていてもよい4~6員ヘテロ脂環式環系を形成し;
    は、水素若しくはC1~4アルキルである(但し、R及びRはそれらが結合している原子と共に4~6員ヘテロ脂環式環系を形成していない)か;又はR及びRがそれらが結合している炭素原子と共にC3~4シクロアルキルを形成し;
    は、存在しないか、水素又はC1~4アルキルであり(但し、R及びRはそれらが結合している炭素原子と共にC3~4シクロアルキルを形成していない);
    は、水素、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ及び5~6員ヘテロアリールからなる群から選択され(ここで、5~6員ヘテロアリールはC1~4アルキルで置換されていてもよい);
    は、水素、ヒドロキシル、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4アルコキシ及びC1~4ハロアルコキシからなる群から選択され;
    各Rは、独立して、水素、ヒドロキシル、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~4アルコキシ及びC1~4ハロアルコキシからなる群から選択され;且つ
    が水素で、存在する各Rが水素である場合は常に、Rは、-CN、ハロゲン、C1~4アルキル、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4ヒドロキシアルキル、C1~4アルコキシ、C1~4ハロアルコキシ及び5~6員ヘテロアリールからなる群から選択され(ここで、5~6員ヘテロアリールはC1~4アルキルで置換されていてもよい);
    は、水素、ハロゲン、シアノ及びC1~4アルキルからなる群から選択される)。
  2. Rは水素である、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  3. 0aは、水素、メチル、-CHOH、-CHCHOH、-CHF及び-CHFからなる群から選択され;且つR0bは、水素、C1~4アルキル、C1~4ヒドロキシアルキル及びC1~4ハロアルキルからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  4. 0aは、水素、メチル、-CHOH及び-CHCHOHからなる群から選択され;且つR0bは水素である、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  5. 0aは水素である、請求項4に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  6. 1a、R1b及びRの少なくとも1つは、水素ではない、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  7. 1aは、ヒドロキシル、フルオロ及び-CFからなる群から選択され;且つR1bは、水素、フルオロ及びメチルからなる群から選択される、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  8. 1aは、ヒドロキシル又はフルオロである、請求項1~7のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  9. 1aは、ヒドロキシルである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  10. 1bは、水素である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  11. は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、メチル、エチル、-CHOH、-CHCHOH及び-C(=O)O-C1~2アルキルからなる群から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  12. は、水素、フルオロ及びヒドロキシルからなる群から選択される、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  13. は、水素である、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  14. は、ヒドロキシルである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  15. は、メチル、エチル、n-プロピル、イゾプロピル、n-ブチル、iso-ブチル、tert-ブチル、シクロプロピル及びシクロブチルからなる群から選択される、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  16. は、エチル又はシクロプロピルである、請求項1~15のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  17. 及びRは、独立して、水素又はメチルである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  18. 及びRは、水素である、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  19. 及びRは、それらが結合している原子と共に、4~6員ヘテロ脂環式環を形成し;且つさらにR及びRを含む前記ヘテロ脂環式環系は、4員ヘテロアリシクリル、5員ヘテロアリシクリル及び6員ヘテロアリシクリルからなる群から選択され、且つさらに前記ヘテロ脂環式環系は、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されていてもよい、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  20. 及びRを含む前記ヘテロ脂環式環系は、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル及び3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルからなる群から選択され、前記ヘテロ脂環式環系は、ハロゲン、ヒドロキシル及びC1~4アルキルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されていてもよく、且つ前記ヘテロ脂環式環系が2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルである場合は常に、Rは存在しない、請求項19に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  21. 及びRを含む前記ヘテロ脂環式環系は、ハロゲン及びメチルから選択される1つ又は2つの置換基で置換されていてもよいモルホリニルであり;且つRは水素である(但し、前記ヘテロ脂環式環系は2-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニルではない)、請求項19又は20に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  22. は、水素、ハロゲン、C1~4ハロアルキル、C1~6ヒドロキシハロアルキル、C1~4ハロアルコキシ、C1~4ヒドロキシアルキル、及びC1~4アルキルで置換されていてもよい5員ヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1~21のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  23. は、水素、ハロゲン、-CF、-CHF2、-CCH、-OCF、-OCHF、-C(CFOH、及び1つ又は2つのメチル基で置換されていてもよい5員ヘテロアリールからなる群から選択される、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  24. は、-CF、又は1つのメチル基で置換されていてもよいピラゾールである、請求項1~23のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  25. は-CFである、請求項1~24のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  26. は、水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、-CF、-OCHF、-CHF及び-OCFからなる群から選択される、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  27. は、水素、フルオロ、-CF及びヒドロキシルからなる群から選択される、請求項1~26のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  28. は、水素又はフルオロである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  29. 、Y及びYは-CH-であるか;又は
    は-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又は
    は-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又は
    は-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又は
    は-CH-であり、Y及びYは-N-である、
    請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  30. は-CH-であり、Y及びYは-CR-(式中、各Rは、独立して、水素、メチル、フルオロ、ヒドロキシル及び-CFからなる群から選択される)である、請求項1~28のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  31. 各Rは水素である、請求項30に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  32. は-N-であり、Y及びYは-CH-であるか;又は
    は-N-であり、Y及びYは-CH-である、
    請求項1~29のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  33. Xは-CR-であり、Rは水素、シアノ又はフルオロである、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  34. Xは-CH-である、請求項1~33のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  35. Xは-N-である、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  36. Figure 2023519603000177
    Figure 2023519603000178
    (式中、
    1aはフルオロ又はヒドロキシルであり;
    1bは水素又はフルオロであり;
    は水素又はヒドロキシルであり;
    は-CFであり;
    は水素又はフルオロであり;且つ
    及びYは独立して-N-、-CH-又は-CF-である)
    から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  37. 及びYは、独立して、-CH-又は-CF-である、請求項36に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  38. は-CH-であり、Yは-N-である、請求項36に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  39. 1aは、ヒドロキシルである、請求項36~38のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  40. 1bは、水素である、請求項36~39のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  41. 前記化合物は、式(II)又は(III)から選択される、請求項36~40のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  42. 前記化合物は、式(IV)又は(V)から選択される、請求項36~40のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  43. は、水素である、請求項36~42のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  44. は、フルオロである、請求項36~42のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  45. 0a及びR0bは、独立して、水素、メチル及び-CHOHからなる群から選択され;
    1a及びR1bは、独立して、水素、フルオロ及びヒドロキシルからなる群から選択され;
    は、水素、シアノ及びヒドロキシルからなる群から選択され;
    Rは、水素であり;
    Xは、-CR-又は-N-であり(ここで、Rは、水素、シアノ及びフルオロからなる群から選択される);
    は、メチル、エチル、イソプロピル及びシクロプロピルからなる群から選択され、且つ
    及びRは、独立して、水素であるか、又は
    及びRは、それらが結合している原子と共に、非置換モルホリニルを形成し、且つRは、Hであり;
    は、水素、-CF及びピラゾールからなる群から選択され(ここで、前記ピラゾールはメチルによって置換されていてもよい);
    は、水素であり;且つ
    、Y及びYは-CH-であるか;又は
    は-CH-であり、Yは-CF-であり、Yは-CH-であるか;又は
    は-CH-であり、Yは-CH-であり、Yは-CF-であるか;又は
    は-CH-であり、Yは-CH-であり、Yは-N-であるか;又は
    は-CH-であり、Yは-N-であり、Yは-CH-であるか;又は
    は-N-であり、Yは-N-であり、Yは-CH-であるか;又は
    は-CH-であり、Yは-C(CF)-であり、Yは-CH-である、
    請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  46. 2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-(R)-2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-((3R*,4R*)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-(R)-2-(4-((4-(3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-((R)-3-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-((S)-3-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)プロパンアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-pH-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-メチルプロパンアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-シアノ-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((5-フルオロ-4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((6-(シクロプロピル(3-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((6-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-3-ヒドロキシ-4-((4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-シアノベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
    2-((3R*,4R*)-3-フルオロ-4-((4-((S)-3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    (S)-2-(4-((4-(3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  47. 前記化合物は、
    Figure 2023519603000179
    Figure 2023519603000180
    Figure 2023519603000181
    Figure 2023519603000182
    Figure 2023519603000183
    Figure 2023519603000184
    Figure 2023519603000185
    からなる群から選択される構造を有する、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  48. 2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(3-ヒドロキシ-4-((4-(3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド
    2-(4-((4-(3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(3-ヒドロキシ-4-((4-(3-(3-(トリフルオロメチル)フェニル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-シアノ-4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)プロパンアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)-2-メチルプロパンアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-シアノ-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-フルオロ-4-(メチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((6-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((2-(トリフルオロメチル)ピリミジン-5-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((5-フルオロ-4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((6-(シクロプロピル(3-(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(3-ヒドロキシ-4-((6-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(3-ヒドロキシ-4-((4-(イゾプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド
    2-(4-((6-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル((5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メチル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-((4-シアノベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
    2-(3-フルオロ-4-((4-(3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(3-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)モルホリノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)ピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(エチル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  49. Figure 2023519603000186
    Figure 2023519603000187
    Figure 2023519603000188
    Figure 2023519603000189
    Figure 2023519603000190
    Figure 2023519603000191
    Figure 2023519603000192
    からなる群から選択される構造を有する、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  50. 2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-(R)-2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rac-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
    rel-2-((3R,4R)-4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  51. 2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,3-ジフルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-フルオロピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-5-フルオロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(3-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(エチル(2-フルオロ-4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(4-(トリフルオロメチル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3-ヒドロキシピペリジン-1-イル)-3-ヒドロキシプロパンアミド
    2-(4-((4-((4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)(シクロプロピル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、
    2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3,4-ジヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド、及び
    2-(4-((4-(シクロプロピル(2-フルオロ-4-(1H-ピラゾール-1-イル)ベンジル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7-イル)メチル)-3.4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)アセトアミド
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  52. Figure 2023519603000193
    Figure 2023519603000194
    Figure 2023519603000195
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  53. Figure 2023519603000196
    Figure 2023519603000197
    Figure 2023519603000198
    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  54. 請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、及び少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤。
  55. 医薬として使用するための、請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、或いは請求項54に記載の医薬組成物。
  56. 炎症性、代謝性又は自己免疫性の疾患の治療及び/又は予防に使用するための、請求項1~49のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、或いは請求項54に記載の医薬組成物。
  57. 炎症性、代謝性、腫瘍又は自己免疫性の疾患に罹患している対象における炎症性、代謝性、腫瘍又は自己免疫性の疾患を治療する方法であって、請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、或いは請求項54に記載の医薬組成物を、前記対象に投与することを含む方法。
  58. 前記疾患は、喘息、挫瘡、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支炎、アテローム性動脈硬化症、ヘリコバクター・ピロリ感染症、アレルギー性疾患、例えば、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎及びぶどう膜炎、スプルー及び食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、嚢胞性線維症、肺移植片拒絶、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、変形性関節症、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、魚鱗癬、水疱症、化膿性汗腺炎、脂肪症、脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、エリテマトーデス、橋本病、膵臓炎、自己免疫性糖尿病、自己免疫性眼性疾患、潰瘍性大腸炎、大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD)、炎症性腸症候群(IBS)、シェーグレン症候群、視神経炎、I型糖尿病、視神経脊髄炎、重症筋無力症、ギラン・バレー症候群、グレーブス病、強膜炎、肥満、肥満に誘導されるインスリン抵抗性、II型糖尿病及び癌からなる群から選択される、請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩、或いは請求項54に記載の医薬組成物。
  59. 前記疾患は、挫瘡、アトピー性皮膚炎、扁平苔癬、多発性硬化症、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、変形性関節症、強直性脊椎炎、乾癬、乾癬性関節炎、魚鱗癬、水疱症、化膿性汗腺炎、潰瘍性大腸炎、大腸炎、クローン病、炎症性腸疾患(IBD)及びエリテマトーデスからなる群から選択される、請求項55に記載の使用又は請求項56に記載の方法のための化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩。
  60. (i)少なくとも1つの請求項1~53のいずれか一項に記載の化合物、その立体異性体、又は前記化合物若しくは立体異性体の薬学的に許容される塩と、(ii)
    a)コルチコステロイド、例えば、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン又はベータ-メタゾン;
    b)免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、タクロリムスメトトレキセート、ヒドロキシ尿素、ミコフェノール酸モフェチル、ミコフェノール酸、スルファサラジン、6-チオグアニン又はアザチオプリン;
    c)フマル酸エステル、例えば、フマル酸ジメチル;
    d)ジヒドロオロト酸デヒドロゲナーゼ(DHODH)阻害剤、例えば、レフルノミド;
    e)レチノイド、例えば、アシトレチン又はイソトレチノイン;
    f)抗炎症薬、例えば、アプレミラスト、クリサボロール、セレコキシブ、ジクロフェナク、アセクロフェナク、アスピリン又はナプロキセン;
    g)JAK阻害剤、例えば、トファシチニブ、バリシチニブ、ウパダシチニブ、ルキソリチニブ又はデルゴシチニブ;
    h)抗生物質、例えば、ゲンタマイシン;
    i)抗癌剤、例えば、レナリドミド、ポマリドミド、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、ダラツムマブ、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、イキサゾミブ、ベンダムスチン又はベントクラスト;
    j)T細胞遮断薬、例えば、アレファセプト又はエファリズマブ;
    k)腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-アルファ)遮断薬、例えば、エタネルセプト、アダリムマブ、インフリキシマブ、ゴリムマブ、セルトリズマブペゴル;
    l)インターロイキン12/23遮断薬、例えば、ウステキヌマブ;
    m)IL-23遮断薬、例えば、リサンキズマブ、グセルクマブ又はチルドラキズマブ;
    n)抗IL4/IL13アンタゴニスト、例えば、デュピルマブ、レブリキズマブ又はトラロキヌマブ;
    o)IL-1β遮断薬、例えば、カナキヌマブ;
    p)IL-アルファ遮断薬、例えば、ベルメキマブ;
    q)CD6遮断薬、例えば、イトリズマブ;
    r)IL-36遮断薬、例えば、BI-655130又はビメキズマブ;
    s)IL-6アンタゴニスト、例えば、トシリズマブ;
    t)カルシニュリン阻害剤、例えば、ピメクロリムス、タクロリムス又はシクロスポリン;
    u)光線療法において一般的に用いられる光線療法薬剤、例えば、ソラレン、メトキシソラレン若しくは5-メトキシソラレン+UVA(PUVA)、又はUVBによる治療(タールを伴うか又は伴わない);
    v)コルチコステロイド及びビタミンD誘導体の固定された組み合わせ;
    w)コルチコステロイド及びレチノイドの固定された組み合わせ;
    x)コルチコステロイドテープ;並びに
    y)BMS986165、PF-06700841、PF-06826647、ピクリデノソン、テピラミドフマル酸エステル、LYC-30937、LEO-32731、BI-730357、PRCL-02、LNP-1955、GSK-2982772、CBP-307、KD-025、MP-1032、ペテシカチブ、JTE-451、Hemay-005、SM-04755、EDP-1815、BI-730460、SFA-002 ER、JNJ-3534、SAR-441169、BOS-172767、SCD-044、ABBV-157、BAY-1834845、AUR-101、R-835、PBF-1650、RTA-1701、AZD-0284、ミリキズマブ、CD20アンタゴニスト、サリチル酸、コールタール、Mical-1、DUR-928、AM-001、BMX-010、TA-102、SNA-125、ブレポシチニブトシル酸塩、ペグカントラチニブ、ESR-114、NP-000888、SM-04755、BOS-475、SB-414、LEO-134310、CBS-3595、PF-06763809、XCUR-17及びBTX-1308からなる群から選択される1種以上の薬剤
    からなる群から選択される1種以上の活性成分とを含む組み合わせ製品。
JP2022559372A 2020-03-31 2021-03-31 核内受容体に対して活性な化合物 Pending JP2023519603A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202063002648P 2020-03-31 2020-03-31
US63/002,648 2020-03-31
PCT/IB2021/052701 WO2021198955A1 (en) 2020-03-31 2021-03-31 Compounds active towards nuclear receptors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023519603A true JP2023519603A (ja) 2023-05-11
JPWO2021198955A5 JPWO2021198955A5 (ja) 2024-04-01

Family

ID=75478091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022559372A Pending JP2023519603A (ja) 2020-03-31 2021-03-31 核内受容体に対して活性な化合物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US11780843B2 (ja)
EP (1) EP4126874A1 (ja)
JP (1) JP2023519603A (ja)
AU (1) AU2021245397A1 (ja)
CA (1) CA3174252A1 (ja)
MX (1) MX2022012260A (ja)
WO (1) WO2021198955A1 (ja)

Family Cites Families (198)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4298602A (en) 1978-10-13 1981-11-03 The Dow Chemical Company Heterocyclic substituted triazolyl phosphorous compounds and their use as insecticides
DE3737748A1 (de) 1987-11-03 1989-05-18 Schering Ag 3-arylsulfonylamino-1h-1,2,4-triazole, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung als mittel mit herbizider und wachstumsregulierender wirkung
DE3905714A1 (de) 1989-02-24 1990-09-06 Bayer Ag Sulfonylimino-azinylheteroazole, verfahren und zwischenprodukte zu ihrer herstellung und ihre verwendung als herbizide
DE3928605A1 (de) 1989-08-30 1991-03-07 Bayer Ag Substituierte sulfonylaminoazole
GB8929022D0 (en) 1989-12-22 1990-02-28 Ici Plc Diazine derivatives
JPH04348326A (ja) 1990-07-09 1992-12-03 Sumitomo Electric Ind Ltd 有機非線形光学材料
DE4124942A1 (de) 1991-07-27 1993-01-28 Thomae Gmbh Dr K 5-gliedrige heterocyclen, verfahren zu ihrer herstellung und diese verbindungen enthaltende arzneimittel
WO1993014082A1 (en) 1992-01-13 1993-07-22 Smithkline Beecham Corporation Pyridyl substituted imidazoles
AU4288293A (en) 1992-04-27 1993-11-29 E.I. Du Pont De Nemours And Company Fungicidal 1,3,4-oxadiazines and 1,3,4-thiadiazines
JPH06220059A (ja) 1993-01-28 1994-08-09 Tanabe Seiyaku Co Ltd 縮合ピリミジン誘導体及びその製法
DE4427529A1 (de) 1994-08-04 1996-02-08 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von 1,2,4-Triazin-3,5-dionen
PT831829E (pt) 1995-06-07 2003-12-31 Pfizer Derivados de pirimidina heterociclicos de aneis fundidos
DE19536891A1 (de) 1995-10-04 1997-04-10 Basf Ag Neue Aminosäurederivate, ihre Herstellung und Verwendung
ZA973884B (en) 1996-05-23 1998-11-06 Du Pont Merck Pharma Tetrahydropteridines and pyridylpiperazines for treatment of neurological disorders
KR20000057228A (ko) 1996-11-27 2000-09-15 디. 제이. 우드, 스피겔 알렌 제이 축합된 비사이클릭 피리미딘 유도체
JPH10251255A (ja) 1997-03-14 1998-09-22 Nissan Chem Ind Ltd アジン誘導体
JP2000086663A (ja) 1998-09-09 2000-03-28 Taisho Pharmaceut Co Ltd アリールテトラヒドロピリジン誘導体
EP1396489A1 (en) 1999-01-27 2004-03-10 Pfizer Products Inc. Heteroaromatic bicyclic derivatives useful as anticancer agents
US7122666B2 (en) 1999-07-21 2006-10-17 Sankyo Company, Limited Heteroaryl-substituted pyrrole derivatives, their preparation and their therapeutic uses
JP2003104971A (ja) 1999-08-12 2003-04-09 Wakunaga Pharmaceut Co Ltd 新規アニリド誘導体又はその塩及びこれを含有する医薬
WO2001030778A1 (en) 1999-10-27 2001-05-03 Novartis Ag Thiazole and imidazo [4,5-b] pyridine compounds and their pharmaceutical use
WO2001047921A1 (en) 1999-12-28 2001-07-05 Pharmacopeia, Inc. Pyrimidine and triazine kinase inhibitors
AU2001240542A1 (en) 2000-02-01 2001-08-14 Basf Aktiengesellschaft Heterocyclic compounds and their use as parp inhibitors
WO2002022584A1 (en) 2000-09-11 2002-03-21 Merck & Co., Inc. Thrombin inhibitors
JP2002284779A (ja) 2001-01-18 2002-10-03 Sankyo Co Ltd ヘテロアリール置換ピロール誘導体を含有する医薬
DE10108480A1 (de) 2001-02-22 2002-09-05 Bayer Ag Pyrazolylpyrimidine
US6958340B2 (en) 2001-08-01 2005-10-25 Merck & Co., Inc. Tyrosine kinase inhibitors
US20030191121A1 (en) 2001-08-09 2003-10-09 Miller Ross A. Piperazine carboxamide intermediates of HIV protease inhibitors and processes for their preparation
GB0127929D0 (en) 2001-11-21 2002-01-16 Celltech R&D Ltd Chemical compounds
EP1474401A2 (en) 2002-02-05 2004-11-10 Novo Nordisk A/S Novel aryl- and heteroarylpiperazines
AU2003212634A1 (en) 2002-03-11 2003-09-22 Zetiq Technologies Ltd. Compounds useful in the treatment of cancer
EP1503761A1 (en) 2002-05-10 2005-02-09 Neurocrine Biosciences, Inc. Substituted piperazines as melanocortin receptor ligands
GB0212785D0 (en) 2002-05-31 2002-07-10 Glaxo Group Ltd Compounds
SE0201980D0 (sv) 2002-06-24 2002-06-24 Astrazeneca Ab Novel compounds
WO2004014384A2 (en) 2002-08-13 2004-02-19 Warner-Lambert Company Llc Cyclic compounds containing zinc binding groups as matrix metalloproteinase inhibitors
MXPA05004607A (es) 2002-10-30 2005-06-08 Ciba Sc Holding Ag Dispositivo electroluminiscente.
US20040097492A1 (en) 2002-11-01 2004-05-20 Pratt John K Anti-infective agents
AU2003269399A1 (en) 2002-11-01 2004-05-25 Pfizer Products Inc. Process for the preparation of pyrrolidinyl ethylamine compounds via a copper-mediated aryl amination
US7223870B2 (en) 2002-11-01 2007-05-29 Pfizer Inc. Methods for preparing N-arylated oxazolidinones via a copper catalyzed cross coupling reaction
SE0203712D0 (sv) 2002-12-13 2002-12-13 Astrazeneca Ab Novel compounds
US7144911B2 (en) 2002-12-31 2006-12-05 Deciphera Pharmaceuticals Llc Anti-inflammatory medicaments
US7202257B2 (en) 2003-12-24 2007-04-10 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Anti-inflammatory medicaments
US7569591B2 (en) 2003-01-31 2009-08-04 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Gyrase inhibitors and uses thereof
US7078419B2 (en) 2003-03-10 2006-07-18 Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. Cytokine inhibitors
US7122557B2 (en) 2003-03-18 2006-10-17 Bristol-Myers Squibb Company Sulfonyl-amidino-containing and tetrahydropyrimidino-containing compounds as factor Xa inhibitors
GB0306329D0 (en) 2003-03-19 2003-04-23 Glaxo Group Ltd Compounds
US7244739B2 (en) 2003-05-14 2007-07-17 Torreypines Therapeutics, Inc. Compounds and uses thereof in modulating amyloid beta
DE10322469A1 (de) 2003-05-19 2004-12-16 Bayer Healthcare Ag Heterocyclische Verbindungen
JP2007507529A (ja) 2003-09-30 2007-03-29 サイオス・インコーポレーテツド 複素環式アミドおよびスルホンアミド
ES2321719T3 (es) 2003-10-01 2009-06-10 Xention Limited Derivados de tetrahidro-naftaleno y urea.
US20050124623A1 (en) 2003-11-26 2005-06-09 Bender John A. Diazaindole-dicarbonyl-piperazinyl antiviral agents
US20050261497A1 (en) 2004-01-02 2005-11-24 Yuhei Yamamoto Catalytic asymmetric hetero diels-alder reaction of a heteroaromatic C-nitroso dienophile: a novel method for synthesis of chiral non-racemic amino alcohols
WO2005067546A2 (en) 2004-01-13 2005-07-28 Ambit Biosciences Corporation Pyrrolopyrimidine derivatives and analogs and their use in the treatment and prevention of diseases
CA2555824C (en) 2004-02-13 2011-06-07 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Fused-ring 4-oxopyrimidine derivative
CA2558211C (en) 2004-03-03 2013-09-03 Chemocentryx, Inc. Bicyclic and bridged nitrogen heterocycles
EP1750727A2 (en) 2004-04-23 2007-02-14 Exelixis, Inc. Kinase modulators and methods of use
JP2007535553A (ja) 2004-04-29 2007-12-06 アボット・ラボラトリーズ アミノ−テトラゾール類縁体および使用方法
US7285545B2 (en) 2004-05-03 2007-10-23 Boehringer Ingelheim Pharmaceuticals, Inc. Cytokine inhibitors
FR2870541B1 (fr) 2004-05-18 2006-07-14 Proskelia Sas Derives de pyrimidines antigonistes du recepteur de la vitronectine
SE0401342D0 (sv) 2004-05-25 2004-05-25 Astrazeneca Ab Therapeutic compounds
WO2005121121A2 (en) 2004-06-04 2005-12-22 Arena Pharmaceuticals, Inc. Substituted aryl and heteroaryl derivatives as modulators of metabolism and the prophylaxis and treatment of disorders related thereto
MY144903A (en) 2004-06-17 2011-11-30 Novartis Ag Pyrrolopyridine derivatives and their use as crth2 antagonists
AU2005260013A1 (en) 2004-06-28 2006-01-12 Incyte Corporation 3-aminocyclopentanecarboxamides as modulators of chemokine receptors
JP4116671B2 (ja) 2004-06-28 2008-07-09 インサイト コーポレイション ケモカイン受容体の調節剤としての3−アミノシクロペンタンカルボキサミド
AU2005292314B2 (en) 2004-09-29 2011-11-03 Portola Pharmaceuticals, Inc. Substituted 2H-1,3-benzoxazin-4(3H)-ones
JP5118972B2 (ja) 2004-10-29 2013-01-16 テイボテク・フアーマシユーチカルズ Hiv阻害性二環式ピリミジン誘導体
AU2005322855B2 (en) 2004-12-30 2012-09-20 Exelixis, Inc. Pyrimidine derivatives as kinase modulators and method of use
AU2006204724A1 (en) 2005-01-14 2006-07-20 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Cinnamide and hydrocinnamide derivatives with raf-kinase inhibitory activity
BRPI0607739A2 (pt) 2005-02-25 2009-09-29 Serenex Inc derivados de tetraidroindolona e tetraidroindazolona, composição compreendendo os mesmos e uso relacionado
US7470693B2 (en) 2005-04-21 2008-12-30 Bristol-Myers Squibb Company Oxalamide derivatives as kinase inhibitors
US7931909B2 (en) 2005-05-10 2011-04-26 Allergan, Inc. Ocular therapy using alpha-2 adrenergic receptor compounds having enhanced anterior clearance rates
DE102005023943A1 (de) 2005-05-20 2006-11-23 Grünenthal GmbH Pentafluorsulfanyl-substituierte Verbindung und deren Verwendung zur Herstellung von Arzneimitteln
CA2612227C (en) 2005-06-14 2014-04-22 Taigen Biotechnology Co., Ltd. Pyrimidine compounds
US8193206B2 (en) 2005-06-14 2012-06-05 Taigen Biotechnology Co., Ltd. Pyrimidine compounds
FR2889189A1 (fr) 2005-07-28 2007-02-02 Cerep Sa Composes derives d'hydantoine et leur utilistion en tant qu'antagonistes de mchr-1
US7615569B2 (en) 2005-08-16 2009-11-10 Icagen, Inc. Inhibitors of ion channels
AU2006287528A1 (en) 2005-09-07 2007-03-15 Plexxikon, Inc. 1 , 4 and 1 , 5-disubstituted indole derivatives for use as PPAR active compounds
JP4531027B2 (ja) 2005-09-29 2010-08-25 田辺三菱製薬株式会社 医薬組成物
JP2007126551A (ja) 2005-11-02 2007-05-24 Fujifilm Corp 蛍光性重合体微粒子、蛍光検出キット及び蛍光検出方法
GB0525337D0 (en) 2005-12-13 2006-01-18 Novartis Ag Organic compounds
NL2000323C2 (nl) 2005-12-20 2007-11-20 Pfizer Ltd Pyrimidine-derivaten.
US7465795B2 (en) 2005-12-20 2008-12-16 Astrazeneca Ab Compounds and uses thereof
MEP1008A (xx) 2005-12-21 2010-02-10 Incyte Corp 3-aminociklopentankarboksamidi kao modulatori receptora hemokina
WO2007080382A1 (en) 2006-01-11 2007-07-19 Astrazeneca Ab Morpholino pyrimidine derivatives and their use in therapy
JP2007186580A (ja) 2006-01-12 2007-07-26 Fujifilm Corp 重合体粒子、蛍光性重合体微粒子、重合体微粒子の製造方法、蛍光性重合体微粒子の製造方法、蛍光検出キット及び蛍光検出方法
UY30117A1 (es) 2006-01-31 2007-06-29 Tanabe Seiyaku Co Compuesto amina trisustituido
FR2897061B1 (fr) 2006-02-03 2010-09-03 Sanofi Aventis Derives de n-heteroaryl-carboxamides tricycliques contenant un motif benzimidazole, leur preparation et leur application en therapeutique.
CA2644649C (en) 2006-03-22 2014-06-17 Janssen Pharmaceutica N.V. Cyclic-alkylaminederivatives as inhibitors of the interaction between mdm2 and p53
AR060403A1 (es) 2006-04-12 2008-06-11 Sanofi Aventis Compuestos de amino- pirimidina 2,6- sustituidos -4- monosustituidos como antagonistas del receptor de prostaglandina d2
US20080076924A1 (en) 2006-06-30 2008-03-27 Patrick Betschmann Piperazines as P2X7 antagonists
WO2008005538A2 (en) 2006-07-05 2008-01-10 Exelixis, Inc. Methods of using igf1r and abl kinase modulators
US20080021063A1 (en) 2006-07-18 2008-01-24 Kazantsev Aleksey G Compositions and methods for modulating sirtuin activity
EP2057129A1 (en) 2006-08-24 2009-05-13 AstraZeneca AB Morpholino pyrimidine derivatives useful in the treatment of proliferative disorders
AU2007287428B2 (en) 2006-08-24 2011-08-11 Astrazeneca Ab Morpholino pyrimidine derivatives useful in the treatment of proliferative disorders
JP4776473B2 (ja) 2006-08-25 2011-09-21 株式会社ミツトヨ 光軸偏向型レーザ干渉計、その校正方法、補正方法、及び、測定方法
JP2008074892A (ja) 2006-09-19 2008-04-03 Fujifilm Corp 蛍光性重合体微粒子セット、蛍光検出用複合体セット、蛍光性重合体微粒子組成物及び蛍光検出方法
GB0625196D0 (en) 2006-12-18 2007-01-24 7Tm Pharma As Modulators of cannabinoid receptor
US8338437B2 (en) 2007-02-28 2012-12-25 Methylgene Inc. Amines as small molecule inhibitors
EP2142537A2 (en) 2007-03-20 2010-01-13 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Aminopyrimidines useful as kinase inhibitors
EP2014657A1 (de) 2007-06-21 2009-01-14 Bayer Schering Pharma Aktiengesellschaft Diaminopyrimidine als Modulatoren des EP2-Rezeptors
JP5508260B2 (ja) 2007-07-09 2014-05-28 アストラゼネカ アクチボラグ mTORキナーゼおよび/またはP13Kに関連する病気に用いられるモルホリノピリミジン誘導体
US20100261723A1 (en) 2007-07-09 2010-10-14 Astrazeneca Ab Trisubstituted pyrimidine derivatives for the treatment of proliferative diseases
KR20100031639A (ko) 2007-07-09 2010-03-23 아스트라제네카 아베 증식성 질환의 치료용 삼중 치환된 피리미딘 유도체
JP2010533161A (ja) 2007-07-09 2010-10-21 アストラゼネカ アクチボラグ 化合物−946
US20090018166A1 (en) 2007-07-13 2009-01-15 Astrazeneca Ab New Pyridine Analogues X 161
ATE554078T1 (de) 2007-07-26 2012-05-15 Vitae Pharmaceuticals Inc Synthese von 11-beta-hydroxysteroid-dehydrogenase-1-hemmern
CA2703203C (en) 2007-10-22 2015-12-15 Schering Corporation Bicyclic heterocycle derivatives and methods of use thereof
AU2008340182A1 (en) 2007-12-21 2009-07-02 The University Of Sydney Translocator protein ligands
JP2011507910A (ja) 2007-12-21 2011-03-10 ユニバーシティー オブ ロチェスター 真核生物の寿命を変更するための方法
FR2926556B1 (fr) 2008-01-22 2010-02-19 Sanofi Aventis Derives de carboxamides n-azabicycliques, leur preparation et leur application en therapeutique
ES2655305T3 (es) 2008-02-08 2018-02-19 Shiseido Company, Ltd. Agente para blanqueamiento de la piel
UA105175C2 (en) 2008-02-12 2014-04-25 ДАУ АГРОСАЙЕНСИЗ ЭлЭлСи Pesticides
EP2262783A2 (en) 2008-02-21 2010-12-22 Sanofi-Aventis Covalently binding imaging probes
US8563715B2 (en) 2008-03-31 2013-10-22 Zenyaku Kogyo Kabushikikaisha Pyrimidine derivative having cell protecting effect and uses thereof
NZ587771A (en) 2008-04-18 2011-05-27 Dae Woong Pharma Novel benzoxazine benzimidazole derivatives, pharmaceutical composition comprising same, and a use thereof
CA2723032A1 (en) 2008-05-01 2009-11-05 Vitae Pharmaceuticals, Inc. Cyclic inhibitors of 11beta-hydroxysteroid dehydrogenase 1
US8304413B2 (en) 2008-06-03 2012-11-06 Intermune, Inc. Compounds and methods for treating inflammatory and fibrotic disorders
EA201100049A1 (ru) 2008-06-27 2011-08-30 Новартис Аг Органические соединения
US8338439B2 (en) 2008-06-27 2012-12-25 Celgene Avilomics Research, Inc. 2,4-disubstituted pyrimidines useful as kinase inhibitors
JP2010030970A (ja) 2008-07-31 2010-02-12 Bayer Cropscience Ag 殺虫性ベンゼンジカルボキサミド誘導体
AU2009282574B2 (en) 2008-08-20 2014-08-21 Merck Sharp & Dohme Corp. Ethenyl-substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
TW201020245A (en) 2008-08-20 2010-06-01 Schering Corp Ethynyl-substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
AU2009282567B2 (en) 2008-08-20 2014-10-02 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted pyridine and pyrimidine derivatives and their use in treating viral infections
GB0815369D0 (en) 2008-08-22 2008-10-01 Summit Corp Plc Compounds for treatment of duchenne muscular dystrophy
WO2010036316A1 (en) 2008-09-24 2010-04-01 Yangbo Feng Urea and carbamate compounds and analogs as kinase inhibitors
CA2740366A1 (en) 2008-10-21 2010-04-29 Metabolex, Inc. Aryl gpr120 receptor agonists and uses thereof
GB2465405A (en) 2008-11-10 2010-05-19 Univ Basel Triazine, pyrimidine and pyridine analogues and their use in therapy
WO2010077861A1 (en) 2008-12-17 2010-07-08 Via Pharmaceuticals, Inc Inhibitors of diacylglycerol aclytransferase
EA024252B1 (ru) 2009-01-08 2016-08-31 Кьюрис, Инк. Ингибиторы фосфоинозитид-3-киназ с цинксвязывающей группой
CA2753679C (en) 2009-02-27 2021-03-02 Cellular Dynamics International, Inc. Differentiation of pluripotent cells
WO2010100127A1 (en) 2009-03-04 2010-09-10 Novartis Ag Disubstituted imidazole derivatives as modulators of raf kinase
AU2010232642A1 (en) 2009-03-31 2011-10-20 Arqule, Inc. Substituted indolo-piperidine compounds
EP2414348B1 (en) 2009-04-03 2013-11-20 Merck Sharp & Dohme Corp. Bicyclic piperidine and piperazine derivatives as gpcr modulators for the treatment of obesity, diabetes and other metabolic disorders
WO2010120994A2 (en) 2009-04-17 2010-10-21 Wyeth Llc Ureidoaryl-and carbamoylaryl-morpholino- pyrimidine compounds, their use as mtor kinase and pi3 kinase inhibitors, and their synthesis
US9186353B2 (en) 2009-04-27 2015-11-17 Abbvie Inc. Treatment of osteoarthritis pain
EP2440559B1 (en) 2009-05-05 2018-01-10 Dana-Farber Cancer Institute, Inc. Egfr inhibitors and methods of treating disorders
WO2010135470A1 (en) 2009-05-19 2010-11-25 Intermune, Inc. Pifenidone derivatives for treating bronchial asthma
UA108208C2 (xx) 2009-08-07 2015-04-10 Пестицидні композиції
MX353747B (es) 2009-08-17 2018-01-26 Memorial Sloan Kettering Cancer Center Star Compuesto de union a proteina de choque termico, composiciones, y metodos para producir y usar los mismos.
JP5699149B2 (ja) 2009-09-04 2015-04-08 バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド Bruton型チロシンキナーゼ阻害薬
WO2011029043A1 (en) 2009-09-04 2011-03-10 Biogen Idec Ma Inc. Heteroaryl btk inhibitors
NZ622713A (en) 2009-10-19 2015-07-31 Synta Pharmaceuticals Corp Combination cancer therapy with hsp90 inhibitory compounds
KR20110049217A (ko) 2009-11-04 2011-05-12 다우어드밴스드디스플레이머티리얼 유한회사 신규한 유기 발광 화합물 및 이를 채용하고 있는 유기 전계 발광 소자
US8476225B2 (en) 2009-12-04 2013-07-02 Gilead Sciences, Inc. Antiviral compounds
EP2512466A4 (en) 2009-12-18 2013-07-03 Activesite Pharmaceuticals Inc PRODRUGS OF INHIBITORS OF PLASMATIC KALLICREIN
WO2011078143A1 (ja) 2009-12-22 2011-06-30 塩野義製薬株式会社 ピリミジン誘導体およびそれらを含有する医薬組成物
CA2788575C (en) 2010-01-28 2015-04-21 Shuichi Takayama Hanging drop devices, systems and/or methods
WO2011105572A1 (ja) 2010-02-26 2011-09-01 持田製薬株式会社 新規ヘテロアリール誘導体
CN103038228A (zh) 2010-03-16 2013-04-10 安万特药物公司 作为前列腺素d2受体拮抗剂的取代的嘧啶类化合物
JP2013526543A (ja) 2010-05-12 2013-06-24 アッヴィ・インコーポレイテッド ピロロピリジン系およびピロロピリミジン系キナーゼ阻害薬
US8946230B2 (en) 2010-05-13 2015-02-03 Amgen Inc. Aryl- and heteroaryl- nitrogen-heterocyclic compounds as PDE10 inhibitors
WO2011153553A2 (en) 2010-06-04 2011-12-08 The Regents Of The University Of California Methods and compositions for kinase inhibition
TWI617560B (zh) 2010-09-14 2018-03-11 伊塞利克斯公司 PI3Kδ 抑制劑以及其應用和生產方法
US8883791B2 (en) 2010-09-29 2014-11-11 Intervet Inc. N-heteroaryl compounds with cyclic bridging unit for the treatment of parasitic diseases
PL2621903T3 (pl) 2010-09-29 2017-08-31 Intervet International B.V. Związki n-heteroarylu
WO2012046869A1 (ja) 2010-10-08 2012-04-12 持田製薬株式会社 環状アミド誘導体
DE102010050558A1 (de) 2010-11-05 2012-05-10 Merck Patent Gmbh 1H-Pyrrolo[2,3-b]pyridinderivate
US8729102B2 (en) 2010-11-30 2014-05-20 Takeda Pharmaceutical Company Limited Bicyclic compound
WO2012074022A1 (ja) 2010-12-01 2012-06-07 旭硝子株式会社 イリジウムカチオン錯体および発光組成物
AU2012211299B2 (en) 2011-01-26 2017-02-02 Board Of Regents Of The University Of Nebraska Small molecule RNase inhibitors and methods of use
BR112013023681A2 (pt) 2011-03-16 2016-12-13 Hoffmann La Roche compostos de álcool propargílico 6,5-heterocíclico e uso dos mesmos
WO2012142308A1 (en) 2011-04-13 2012-10-18 Activesite Pharmaceuticals, Inc. Prodrugs of inhibitors of plasma kallikrein
WO2012147890A1 (ja) 2011-04-27 2012-11-01 持田製薬株式会社 新規アゾール誘導体
JPWO2012147516A1 (ja) 2011-04-28 2014-07-28 持田製薬株式会社 環状アミド誘導体
EP2714036B1 (en) 2011-05-27 2016-06-22 Achillion Pharmaceuticals, Inc. Subsituted aliphanes, cyclophanes, heteraphanes, heterophanes, hetero-heteraphanes and metallocenes useful for treating hcv infections
SG10201604304RA (en) 2011-05-27 2016-07-28 Probiodrug Ag Radiolabelled glutaminyl cyclase inhibitors
EP2554544A1 (en) 2011-08-01 2013-02-06 Almirall, S.A. Pyridin-2(1h)-one derivatives as jak inhibitors
WO2013019824A2 (en) 2011-08-02 2013-02-07 Dow Agrosciences Llc Pesticidal compositions and processes related thereto
WO2013022766A1 (en) 2011-08-05 2013-02-14 Flynn Gary A Preparation and methods of use for ortho-aryl 5- membered heteroaryl-carboxamide containing multi-targeted kinase inhibitors
RU2014113926A (ru) 2011-09-09 2015-10-20 Нью Йорк Юниверсити АМИДОСОЕДИНЕНИЯ В КАЧЕСТВЕ RORγT МОДУЛЯТОРОВ И ИХ ПРИМЕНЕНИЕ
WO2013052526A1 (en) 2011-10-06 2013-04-11 Merck Sharp & Dohme Corp. Triazolyl pde10 inhibitors
UA111640C2 (uk) 2011-11-08 2016-05-25 Ф. Хоффманн-Ля Рош Аг ПОХІДНІ [1,2,3]ТРИАЗОЛО[4,5-d]ПІРИМІДИНУ ЯК АГОНІСТИ КАНАБІНОЇДНОГО РЕЦЕПТОРА 2
JP6463130B2 (ja) 2011-12-16 2019-01-30 アメリカ合衆国 腫瘍転移及び腫瘍形成の予防及び治療のための化合物並びに方法
CN103159738B (zh) 2011-12-19 2016-09-07 上海泓博智源医药股份有限公司 炔基桥连的杂芳香化合物及其应用
US9474779B2 (en) 2012-01-19 2016-10-25 Agios Pharmaceuticals, Inc. Therapeutically active compositions and their methods of use
WO2013117649A1 (en) 2012-02-10 2013-08-15 Galapagos Nv Imidazo [4, 5 -c] pyridine derivatives useful for the treatment of degenerative and inflammatory diseases
EP2822926A4 (en) 2012-03-07 2015-11-04 H Lee Moffitt Cancer Ct & Res SELECTIVE HISTON DEACTY LASE-6 HEMMER
EP2838898B1 (en) 2012-04-20 2017-01-18 Advinus Therapeutics Limited Substituted hetero-bicyclic compounds, compositions and medicinal applications thereof
CN102786512A (zh) 2012-05-31 2012-11-21 中国人民解放军军事医学科学院毒物药物研究所 N-芳基不饱和稠环叔胺类化合物及其制备方法和抗肿瘤应用
JP2014078482A (ja) 2012-06-08 2014-05-01 Fujifilm Corp 非水電解液二次電池および非水電解液
US10112911B2 (en) 2012-06-28 2018-10-30 Abbvie Inc. Substituted cyanoguanidines as oral anti-virals
US20140018361A1 (en) 2012-07-11 2014-01-16 Nimbus Iris, Inc. Irak inhibitors and uses thereof
WO2014015936A1 (en) 2012-07-23 2014-01-30 Merck Patent Gmbh Ligands and their preparation
DK2878664T3 (en) 2012-07-24 2018-11-05 Nissan Chemical Corp CULTURE MEDIUM COMPOSITION AND PROCEDURE FOR CULTIVATING CELLS OR TISSUE USING THE COMPOSITION
WO2014015523A1 (en) 2012-07-27 2014-01-30 Hutchison Medipharma Limited Novel heteroaryl and heterocycle compounds, compositions and methods
EP2880025B1 (en) 2012-08-02 2018-12-05 Nerviano Medical Sciences S.r.l. Substituted pyrroles active as kinases inhibitors
WO2014185358A1 (ja) 2013-05-14 2014-11-20 国立大学法人京都大学 効率的な心筋細胞の誘導方法
CA2921948C (en) 2013-09-04 2019-11-19 Otsuka Pharmaceutical Factory, Inc. Method for preparing pluripotent stem cells
CN103588795A (zh) 2013-11-27 2014-02-19 中国科学院福建物质结构研究所 一类离子型一价铜发光配合物及其应用
SG11201606992PA (en) 2014-02-25 2016-09-29 Kuraray Co Device for fabricating spheroid, and spheroid recovery method and manufacturing method
TWI656121B (zh) 2014-08-04 2019-04-11 德商拜耳製藥公司 2-(嗎啉-4-基)-1,7-萘啶
SG11201700777VA (en) 2014-08-04 2017-02-27 Nuevolution As Optionally fused heterocyclyl-substituted derivatives of pyrimidine useful for the treatment of inflammatory, metabolic, oncologic and autoimmune diseases
CN111662297A (zh) 2014-11-21 2020-09-15 阿卡纳治疗学有限公司 用于治疗疾病的稠合双环化合物
CN108064173B (zh) 2014-11-21 2021-05-18 默沙东公司 胰岛素受体部分激动剂
US9695280B2 (en) 2015-03-03 2017-07-04 Ricoh Co., Ltd. Methods for solid freeform fabrication
ES2856931T3 (es) 2015-08-05 2021-09-28 Vitae Pharmaceuticals Llc Moduladores de ROR-gamma
CA3160508A1 (en) 2019-12-20 2021-06-24 Nuevolution A/S Substituted ((((6-benzylamino-5-fluoropyrimidin-4-yl)amino)methyl)-piperidin-1-yl)acetamide compounds active towards nuclear receptors
MX2022007265A (es) 2019-12-20 2022-09-09 Nuevolution As Compuestos activos frente a receptores nucleares.

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021198955A1 (en) 2021-10-07
US20220363683A1 (en) 2022-11-17
MX2022012260A (es) 2022-11-30
AU2021245397A1 (en) 2022-10-20
US11780843B2 (en) 2023-10-10
CA3174252A1 (en) 2021-10-07
EP4126874A1 (en) 2023-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019203476B2 (en) Pyrimidinyl tyrosine kinase inhibitors
RU2458062C2 (ru) Новые производные аминопиримидина в качестве ингибиторов plk1
JP7106623B2 (ja) 核内受容体に対して活性の化合物
RU2764980C2 (ru) Бициклические амины в качестве новых ингибиторов jak-киназы
JP2021098692A (ja) 核内受容体に対して活性の化合物
JP2023519603A (ja) 核内受容体に対して活性な化合物
CA3119882A1 (en) Heterocyclic spiro-compounds as am2 receptor inhibitors
JP2023519605A (ja) 核内受容体に対して活性な化合物
TW202014191A (zh) 具有選擇性bace1抑制活性的四氫哌喃并衍生物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240319

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240319