ここで典型的な実施形態を詳細に参照する。可能な場合はいつでも、同じ又は類似の部分を参照するべく図面及び明細書において同じ参照番号が使用される。
一般に、以下は、ここに記載される原理によって管理され、操作され、及び適用されるコンテキストアウェア階層無線ノードネットワークの様々な実施形態を説明する。一般に、無線ノードネットワークの実施形態は、高レベルデバイス又はノード(例えばマスターノード)を備えた短距離通信に依存する一以上の低レベルデバイス又はノード(例えばIDノード)を含み得る。高レベルデバイス又はノードが異なる通信経路を経由してサーバと通信するべく動作可能である一方、低レベルノードはサーバと直接通信することができない。当業者にわかることだが、異なる機能的通信ネットワーク構成要素(一般にネットワークデバイスと称される)のそのような階層は、複数ノードのネットワークとして特徴付けることができる。当業者にわかることだが、いくつかの実施形態において、無線ノードネットワークは、サーバとともに、当該サーバが専用無線構成要素ではないかもしれないという事実にもかかわらず、異なる無線ノードも含み得る。他の実施形態において、ネットワークは、類似タイプの無線ノード、又は異なるタイプの無線ノードを含んでよい。
さらに、当業者にわかることだが、ここに記載の実施形態はそれぞれ、複数ノード要素のアダプティブかつコンテキストアウェアな無線ノードネットワークを使用しての、配送のためのアイテムの選択的解放、修正配送通知の生成及び/又は送信を含む向上した配送管理のような、特定の技術にとっての改善をもたらす。それぞれの実施形態は、そのような無線ノードネットワークにおいて動作する一以上のノードの特定の技術的適用を記載する。ここで、以下の本開示により説明及びサポートされるように、当該特定の技術的適用によって、かかる技術分野が改善ないしは向上する。
当業者が以下の詳細な説明を通して理解することだが、ノードは、アイテム(例えば物体、小包、人、機器)に関連付けることができ、ネットワークの動作中に動的にプログラムされている間に、及び当該アイテムが予想経路(例えば出発地ポイントから目的地ポイントまでの通過経路)に沿って移動する間に、当該アイテムを識別し、場所特定し、追跡し、及び管理するべく使用することができる。以下ではさらに、無線ノードネットワークの様々な実施形態、無線ノードネットワークの構成要素を管理する典型的な方法、無線ノードネットワークの構成要素の場所を良好に決定する典型的な方法、及び無線ノードネットワークに依存する物流オペレーションを向上させるための無線ノードネットワークの適用が記載される。
無線ノードネットワーク
図1は、本発明の一実施形態に係る物流/出荷/輸送環境において使用される典型的な無線ノードネットワークの基本図を例示する。図1に示される典型的なネットワークは、ネットワーク105に接続されたサーバ100を含む。ネットワーク105はまた、マスターノード110aのような異なるネットワーク構成要素に動作可能に接続され、マスターノード110aを介して間接的にIDノード120aに接続される。マスターノード110aは典型的に、短距離無線通信(例えばBluetooth(登録商標)フォーマットの通信)を介してIDノード120aに接続される。マスターノード110aは典型的に、長距離無線通信(例えばセルラー)及び/又は中距離無線通信(例えば無線ローカルエリアデータネットワーク又はWiFi)を介するネットワーク105を経由してサーバ100に接続される。IDノード120aは典型的に、小包の中に容易に配置できる低コストデバイスであり、梱包の一部として統合され、又は小包130、人又は物体(例えば車両等)のような、追跡及び場所特定対象アイテムに関連付けられる。一般に、IDノードが、マスターノードと直接通信することができるが、サーバとは直接通信することができない一方、マスターノードは、サーバと直接通信するとともに、それとは別個にかつ直接的に他のノード(IDノード又は他のマスターノード)と通信することができる。タスク及び機能を異なるレベルで効率的かつ経済的に分散させるべく、典型的な無線ノードネットワーク内でノードの階層を展開する能力は、以下に詳述されるように、かかるノードのネットワークを使用して広範なアダプティブな場所特定、追跡、管理及び報告のアプリケーションを容易にするのに役立つ。
一般に、低コストかつ低複雑性のIDノード120aは、IDノード120a(及び関連アイテム)の場所の追跡を続けることの一部として、高複雑性のマスターノード110a及びサーバ100によって管理され、IDノード120aの場所及びステータスについてインテリジェントで、強固かつ広い可視性が得られる。典型的な実施形態において、IDノード120aはまず、アイテム(例えば小包130、人又は物体)に関連付けられる。IDノード120aがアイテムとともに移動すると、IDノード120aはマスターノード110aに関連付けられるようになり、かかる情報によってサーバ100が更新される。IDノード120a及びアイテムのさらなる移動により、IDノード120aは、マスターノード110aとの関連付け解除がされるとともに、他のマスターノード(図示せず)にハンドオフされてそれに関連付けられるようになり、その後、サーバ100は再び更新される。このように、サーバ100は一般に、アイテムが一の場所から他の場所へと物理的に移動するにつれて、IDノード120aに関連する情報をコーディネートかつ管理するべく動作する。典型的なIDノード及びマスターノードの一実施形態のアーキテクチャ及び機能のさらなる詳細が図3及び4に関して以下に詳述される一方、典型的なサーバ100が図5に関して以下に詳述される。
サーバ100がネットワーク105を経由して接続されるように示されるが、当業者にわかるように、サーバ100は、実装の詳細及び所望の通信経路に応じて、マスターノード110aのような図1に例示の他の構成要素との直接的な又は専用の接続を有し得る。さらに、当業者にわかるように、典型的なサーバは、情報の集合をデータベース(図1に図示せず)包含することができるが、そのような情報の集合を保持するべく、他の実施形態において多数のサーバプラットフォーム又はネットワークストレージサーバに保持された多数のデータベースを使用することができる。さらに、当業者にわかることだが、データベースは、マスターノード110aのようなデバイスに直接アクセス可能となり得る情報の集合のネットワーク化されたストレージを本質的に与えるクラウド技術を実装することができる。
ネットワーク105は、様々な通信ネットワーク又は経路を含む一般的なデータ通信ネットワークとしてよい。当業者にわかることだが、かかる典型的なネットワーク又は経路には、本発明の一実施形態における図1に示されるサーバ100と他の構成要素とを相互接続するネットワークの所望の実装に応じて、ハードワイヤード構造(例えばLAN、WAN、遠隔通信ライン、遠隔通信支援構造、及び遠隔通信処理機器等)、無線構造(例えばアンテナ、受信機、モデム、ルータ、リピータ等)、及び/又はその双方の組み合わせを実装することができる。
マスターノード110a及びIDノード120aはノードのタイプである。ノードは一般に、ネットワーク構成要素の一部として一以上のタスクを行うべく使用される装置又はデバイスである。ノードの一実施形態は、媒体アクセス制御(MAC)アドレス、又はインターネットプロトコル6(IPv6)識別子のようなハードウェア無線に割り当てられたアドレスのような固有の識別子を有し得る。いくつかの実施形態において、ノードの固有の識別子は、出荷識別子(例えば、一例においては出荷追跡番号)に相関させることができ、又はそれ自体が出荷の追跡基準となることもできる。
IDノード120aのようなIDノードは一般に、低コストの能動的無線デバイスである。一の実施形態において、典型的なIDノードは、送受信機ベースの処理又はロジックユニットであって、可変のRF特性(例えばプログラム可能なKF出力電力範囲、プログラム可能な受信機感度)の短距離無線と、当該処理ユニットによりアクセス可能なメモリと、当該処理ユニットに動作可能に結合されたタイマーと、当該IDノードの回路に電力を与える電源(例えば電池)とを有する。例えば、典型的なIDノードの物理的な実装は小さく、ひいては、小包、ラベル、コンテナ又は他のタイプの物体への一体化に適するようにできる。IDノードのいくつかの実装において、当該ノードは再充電可能である一方、他の実装では、IDノードの電源を再充電することが許可されない。他の実装において、IDノードは、様々な環境的に過酷な条件における強固なかつ信頼性のある動作を可能にするべく、環境的には内蔵型又は密封型とされる。
マスターノード110aのようなマスターノードは一般に、IDノード120a及びサーバ100間のインテリジェントブリッジとしての役割を果たす。したがって、マスターノードは一般に、IDノードよりも高機能性である。実施形態の一例において、典型的なマスターノードは、処理又はロジックユニットと、他のノード(IDノード及び他のマスターノード)と通信するべく使用される短距離無線(可変RF特性を有し得る)と、サーバ100との通信のための中距離及び/又は長距離無線と、当該処理ユニットによりアクセス可能なメモリと、当該処理ユニットに動作可能に結合されたタイマーと、当該マスターノードの回路に電力を与える電源(例えば電池又は有線電源接続)とを有するデバイスである。マスターノード110aのような典型的なマスターノードは、既知の固定された場所、又は代替的に、当該マスターノードが自身でその場所を決定できるようにする専用場所位置決め回路(例えばGPS回路)を有する移動ユニットとすることができる。
当業者にわかることだが、図1に例示の実施形態は、単数のマスターノード及び単数のIDノードのみを示す一方、本発明の一実施形態に整合する無線ネットワークは、それぞれがサーバ100及び/又は他のマスターノードと通信する広いアレイの類似する又は異なるマスターノードと、広範な類似する又は異なるIDノードとを含んでよい。すなわち、図1に示される典型的なネットワークが基本的な実施形態となる一方、図2に示される典型的なネットワークは、本発明の他実施形態に係る詳細な典型的な無線ノードネットワークとなる。
ここで図2を参照すると、サーバ100及びネットワーク105を含む他の典型的な無線ノードネットワークが示される。ここで、マスターノード110a、110b、110cが展開されてネットワーク105に(及び各接続のおかげでサーバ100に)及び互いに接続される。IDノード120a、120b、120eは、様々なマスターノードへと異なる経路を介して接続可能に又は動作可能に通信するように示される。しかしながら、IDノード120c及び120dは、図2においてIDノード120bに接続されるが、いずれのマスターノードにも接続されないように示される。これが当てはまり得るのは、例えば、IDノード120b、120c、120dが、大きなコンテナ210(又はパレット上で一緒にグループ化されたもの)の中において異なるアイテム(例えば小包)に関連付けられている場合である。かかる一例において、IDノード120bのみが、任意のマスターノードの無線通信範囲内に残り得る。これは、例えば、最接近するマスターノードに対するコンテナ内の異なるIDノードの位置、コンテナにより引き起こされる有害なRF遮蔽、アイテムの梱包により引き起こされる有害なRF遮蔽、又は、無線送信とのインタフェイスをなす他の近接材料(例えば、IDノードとコンテナ外側の任意のマスターノードとの間にある金属アイテムのいくつかの小包)により引き起こされる有害なRF遮蔽に由来し得る。すなわち、図2に示される典型的なネットワークの例示の構成において、IDノード120c及び120dは、マスターノードから外れた範囲となり得るが、それでもなお、IDノード120bを介したマスターノードへの動作可能な通信経路を有する。
実際のところ、一例において、コンテナ210内の配置に先立ってIDノード120bは、現実的にマスターノードとしてよいが、コンテナ210内に配置されるときに変更されたRF環境は、マスターノードが場所信号(例えばGPS信号)を介して自身の場所を特定する能力を妨害し、当該マスターノードが一時的にIDノードとして動作しながらも依然としてコンテナ210内の他のIDノードとの通信及びデータ共有を与えることを引き起こし得る。
ユーザアクセスデバイス200、205は、ネットワーク105、マスターノード及びIDノードに接続され得るように図2にも例示される。一般に、ユーザアクセスデバイス200及び205によりユーザは、典型的な無線ノードネットワークの一以上の構成要素と相互作用をすることができる。様々な実施形態において、ユーザアクセスデバイス200、205は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、(アップル社のiPad(登録商標)タッチ画面タブレットのような)タブレット、パーソナルエリアネットワークデバイス(Bluetooth(登録商標)デバイス)、(アップル社のiPhone(登録商標)のような)スマートフォン、(サムスン社のGalaxyGear(登録商標)スマートウォッチデバイス、又はGoogleGlass(登録商標)ウェアラブルスマート光学機器のような)スマートウェアラブルデバイス、又は、ネットワーク105を介してサーバ100と通信し、有線若しくは無線通信経路を介してマスターノード及びIDノードと通信することができる他のそのようなデバイスを使用して実装することができる。すなわち、典型的なユーザアクセスデバイスは、容易に動かされるように意図された移動タイプのデバイス(タブレット又はスマートフォン)としてもよく、(デスクトップコンピュータのような)固定された場所から操作されるように意図された非移動タイプのデバイスとしてもよい。
図2に示されるように、ユーザアクセスデバイス200、205はネットワーク105に結合されて通信するが、それぞれ直接的な態様で(例えば、近距離無線通信(NFC)を介して、Bluetooth(登録商標)無線接続を経由して、WiFiネットワーク、専用有線接続又は他の通信経路を経由して)、互いに又は他のネットワーク構成要素と通信することもできる。
一例において、デバイス200又は205のようなユーザアクセスデバイスは、出荷プロセスの開始において(IDノード120aのような)IDノードを小包の追跡番号に関連付けることと、サーバ100と協調して通過中の小包及び関連IDノードのステータス及び/又は場所をチェックすることと、出荷された小包に関連するマスターノード又はIDノードからできる限りデータを取得することとを容易にし得る。すなわち、当業者にわかることだが、デバイス200、205のようなユーザアクセスデバイスは、ユーザがアイテムの出荷を開始し、アイテムを追跡し、アイテムのステータス及び場所を決定し、及びアイテムについての情報を取得することができる本質的に相互作用的な通信プラットフォームである。
デバイス200又は205のような典型的なユーザアクセスデバイスは、以下に詳述される様々な実施形態においてマスターノード又はIDノードとして動作するのに十分なハードウェア及びコード(例えばアプリケーション又は他のプログラムコードの単数又は複数のセクション)を含み得る。例えば、デバイス200は、移動スマートフォンとして実装することができ、典型的なIDノードとして機能的に動作することができる。典型的なIDノードは、かかるノードとのデータ関連付け及び共有を目的として広告パケットメッセージを他のIDノード又はマスターノードにブロードキャストする。他例において、デバイス200は、移動スマートフォンとして実装されるとともに、ここに記載されるように、IDノード及び他のマスターノードと通信し及びこれらに関連付けられた典型的なマスターノードとして動作してサーバ100と通信することができる。すなわち、当業者であれば、図3の典型的なIDノード、及び図4の典型的なマスターノード、並びにこれらそれぞれの部分、コード及びプログラムモジュールには、デバイス200又は205のような、適切にプログラムされたユーザアクセスデバイスを実装できることがわかる。すなわち、図3の典型的なIDノード、及び図4の典型的なマスターノードの以下の記載は、IDノード又はマスターノードそれぞれとして動作するユーザアクセスデバイスに当てはまる。
IDノード
図3は、本発明の一実施形態に係る典型的なIDノードデバイスの詳細な図である。前述のように、IDノードの一実施形態は、可変RF特性(例えばプログラム可能RF出力電力範囲、プログラム可能受信機感度)を備えた短距離無線を有する送受信機ベースの処理又はロジックユニットと、処理ユニットによりアクセス可能なメモリと、処理ユニットに動作可能に結合されたタイマーと、IDノードの回路に電力を供給する電源(例えば電池)とを含む。ここで図3の詳細な実施形態を参照すると、典型的なIDノード120aは、可変電力短距離通信インタフェイス375に結合された処理又はロジックユニット300、メモリストレージ315、揮発性メモリ320、タイマー370及び電池355を含むように示される。当業者にわかることだが、処理ユニット300は、一般にデータに関する計算を行い、IDノード120a内の演算及びアプリケーションプログラムコード及び他のプログラムモジュール又はそのセクションを実行する低電力消費マイクロコントローラのようなロジックである。このように、典型的な処理ユニット300は、IDノード120aの、送受信機ベースの処理コアとして動作する。
当業者にまたもわかることだが、典型的なIDノード120aは、ユニット300のような単数のプロセッサ又はロジックユニットを実装することができるハードウェアベースの構成要素である。一の実施形態において、処理ユニット300には、Intel(登録商標)8051CPUコアと、特定のアプリケーションの必要性に応じて指定される関連周辺回路とを実装することができる。処理ユニット300及び複雑かつ高機能なマイクロプロセッサを実装するべく、あまり複雑でないマイクロコントローラ又は別個の回路を使用することもできる。加えて、典型的な処理ユニット300は、IDノード120aのコアとして使用される単数チップの送受信機に統合することもできる。
IDノード120aの可変電力短距離通信インタフェイス375は一般に、処理ユニット300に結合されたプログラム可能無線及び全方向性アンテナである。他の実施形態において、インタフェイス375は、方向性が望ましい場合は異なるアンテナプロファイルを備えたアンテナを使用してよい。可変電力短距離通信インタフェイス375の例は、特定の短距離通信経路(例えば2.4GHzで通信するBluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)接続経路)にデバイスを動作可能に結合するための他のインタフェイス用ハードウェア(図示せず)を含み得る。
一の実施形態において、RF出力電力及び/又はRF受信機感度のような、無線の送受信機の様々なRF特性は、処理ユニット300の制御のもと、動的にかつプログラム的に変えることができる。他の実施形態において、周波数、デューディーサイクル、タイミング、変調スキーム、拡散スペクトル周波数ホッピングアスペクト等のような、無線の送受信機のさらなるRF特性を、IDノード120aの所望の実装及び予想される用途に応じてRF出力信号を柔軟に調整する必要性により、プログラム的に変えることができる。以下に詳しく説明するが、いくつかの実施形態は、プログラム的に改変又は調整可能なパラメータを有するブロードキャストプロファイルを使用することができる。換言すれば、IDノード120a(又は任意の他のIDノード)の実施形態は、プログラム的に調整可能なRF特性(調整可能なRF出力信号電力、調整可能なRF受信機感度、異なる周波数又は周波数帯域に切り替える能力等)を有し得る。
IDノード120aのための電池355は、IDノード120aに実装される回路に一般に電力を供給する一定タイプの電源である。一の実施形態において、電池355は再充電可能電源としてよい。他の実施形態において、電池355は、使用後の使い捨てが意図された非再充電可能電源としてよい。IDノードのいくつかの実施形態において、電源は、太陽電池のような代替エネルギー生成を含んでよい。
IDノード120aのためのタイマー370は一般に、例えば時間遅延、パルス生成及び発振器アプリケーションにおいて使用される一以上のタイミング回路を与える。IDノード120aが、全体的な省電力技術の一部として所定の時間間隔にわたるスリープ又は休止状態に入ることにより電力を節約する一実施形態において、タイマー370は、処理ユニット300のタイミング動作管理を支援する。加えて、一実施形態により、IDノードは、異なるノードをタイマー370に対して同期させるためのデータと、共通のタイミング基準とをノード及びサーバ間で共有することができる。
一実施形態は、IDノード120aを、ステータスを表示して開始/終了のような基本的な相互作用を許容する基本ユーザインタフェイス(UI)305を随意的に含むように実装することができる。一の実施形態において、UI305には、マルチモードLEDのようなステータス灯を実装することができる。当該光灯の異なる色により、IDノード120aのための異なるステータス又はモード(例えば、広告モード(ブロードキャスト)、スキャニングモード(リスニング)、現在の電力ステータス、電池レベルステータス、関連付けステータス、エラー、検知された条件(例えば温度しきい値超過、湿度しきい値超過等))を示すことができる。IDノードの他の実施形態は、かかるステータス又はモード情報が一以上のプロンプトとともに表示されるグラフィックディスプレイ等により、高機能な態様でU!305を実装することができる。
さらなる実施形態において、IDノードのUI305の一部として使用される典型的なステータス灯はまた、出荷状態も示すことができる。詳しくは、典型的な出荷状態が、出荷されたアイテムのステータス、又は出発地から目的地までのアイテムの現在の出荷行路のステータスを含み得る。
一実施形態はまた、一以上のセンサ360を随意的に含むIDノード120aを実装することができる。いくつかの実施形態において、一以上のセンサ360を実装したIDノードをセンサノードと称する。センサ360の例は、一以上の環境センサ(例えば気圧、動き、光、温度、湿度、磁界、高度、姿勢、配向、加速度等)、及び専用場所センサ(例えばGPSセンサ、IRセンサ、近接センサ等)を含み得る。当業者に理解されることだが、他の特性を測定する付加タイプのセンサをセンサ360として使用することも考慮される。加えて、当業者に理解されることだが、センサノードは、キャプチャされたセンサデータの管理、収集、ストレージ、共有及び公表を管理する付加的なプログラムの特徴を含み得る。
一実施形態はさらに、一以上の磁気スイッチ365を随意的に含むIDノード120aを実装することができる。リードスイッチのような磁気スイッチ365は一般に、適用された磁界に応答して電気経路又は接続を、閉又は開にするように動作する。換言すれば、磁気スイッチ365は、磁界の存在又は磁界の除去によって作動される。様々なアプリケーションが、以下に詳しく記載される実施形態において説明されるように、磁気スイッチ365を有するIDノード120aの動作を含み得る。
図3に示される実施形態と整合するように、典型的なIDノード120aは、TexasInstruments社のCC2540_Bluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)システムオンチップに基づいて実装することができる。これは、IDノードとして動作するとともに、必要に応じて、IDノードを構成する異なる可能なセンサ及び他の回路(例えば付加的ロジックチップ、リレー、磁気スイッチ)とのインタフェイスをなす様々な周辺機器(例えばタイマー回路、USB、US_ART、汎用I/Oピン、IRインタフェイス回路、DMA回路)を含む。
追加の実施形態において、当業者にわかるように、IDノードにおける類似の機能を他のタイプのハードウェアに実装することもできる。例えば、IDノード110aには、電力、処理速度、RF特性の調整可能性のレベル、プロセッサに結合されたメモリ格納ユニットの数、コスト、スペース等のようなIDノードの要件に応じて、以下に述べるノード制御及び管理コードと同じ動作制御及び機能性を有する特別に最適化されたハードウェア(例えば固有の特定用途向け集積回路(ASIC))、別個のロジック、又はハードウェアとファームウェアとの組み合わせを実装することができる。
上述したように、IDノード120aは、処理ユニット300によってアクセス可能なメモリを含む。メモリストレージ315及び揮発性メモリ320はそれぞれが、処理ユニット300に動作可能に結合される。双方のメモリ構成要素により、処理ユニット300が使用するプログラミング及びデータ要素が与えられる。図3に示される実施形態において、メモリストレージ315は、様々なプログラムコード(例えばノード制御及び管理コード325)及び他のデータ要素(例えばプロファイルデータ330、セキュリティデータ335、関連付けデータ340、共有データ345、センサデータ350等)を保持する。メモリストレージ315は、情報(例えば実行可能なコード/モジュール、ノードデータ、センサ測定値等)を不揮発性かつ非一時的な態様で保つことができる有体的かつ非過渡的なコンピュータ可読媒体である。そのようなメモリストレージ315の例には、長期かつ不揮発的な情報のストレージが許容されるハードディスクドライブ、ROM、フラッシュメモリ、又は他の媒体構造が含まれ得る。対照的に、揮発性メモリ320は典型的に、IDノード120aの動作中に処理ユニット300によって使用されるランダムアクセスメモリ(RAM)構造である。IDノード120aの電源投入時、揮発性メモリ320には、IDノード120aの特定の動作を容易にするのに役立つ(ノード制御及び管理コード325のような)動作プログラム又は特定のプログラムモジュールが実装され得る。また、IDノード120aの動作中、揮発性メモリ320は、メモリストレージ315からプログラムされ又はロードされた命令をIDノード120aが実行するときに生成された所定のデータ(例えばプロファイルデータ330、セキュリティデータ335、関連付けデータ340、共有データ345、センサデータ350等)も含み得る。しかしながら、当業者にわかることだが、図3に例示されるデータ要素のすべてが、メモリストレージ315及び揮発性メモリ320に同時に現れる必要があるわけではない。
ノード制御&管理コード
一般に、ノード制御及び管理コード325の実施形態は、IDノード120aのようなノードの挙動を一般に制御するプログラム機能又はプログラムモジュールとして実装されるソフトウェア特徴部の集合である。一実施形態において、コード325の機能は一般に、マスターノード、IDノード及びセンサノードのような異なるタイプのノードに実装されるものに類似する。しかしながら、当業者にわかることだが、いくつかの動作原理が、そのようなノード間で類似する一方、他の実施形態は、ノードの所望のアプリケーション及び用途に応じてある程度の特定化がされた及び異なる態様の機能を実装することができる。
一般的な実施形態において、典型的なノード制御及び管理コード325は一般に、いくつかのプログラム機能又はプログラムモジュールを含む。これらは、(1)どのようにして及びいつノードが通信するのかを管理するノード広告又はクエリ(スキャン)ロジックマネージャ(ここではノード通信マネージャとも称する)、(2)ノード間での情報交換をし得る否か及びどのようにし得るのかを管理する情報制御及び交換マネージャ、(3)可変短距離通信のためのRF出力信号電力及び/又は受信機感度の電力消費及び側面を管理するノード電力マネージャ、(4)当該ノードを他のノードに関連付けるのかに焦点を当てる関連付けマネージャを含む。以下には、ノードにより使用されるこれらの基本プログラムモジュールの様々な実施形態が記載される。
ノード通信マネージャ(広告&スキャニング)
典型的な実施形態において、ノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャ、どのようにして及びいつノードがそのアドレスを広告(送信)し、又は近隣ノードのアドレスを求めるクエリ(スキャン)を広告(送信)すべきかを管理する。広告は一般に、様々な部分(例えばヘッダ、フィールド、フラグ等)に異なる情報を有し得るメッセージによって行われる。メッセージは、単数又は複数のパケットであり得る。
典型的な実施形態において、(「クエリ」又は「スキャン」モードとは反対の)「広告」モードは、IDノードにとってのデフォルトモードであり、ノードが、そのアドレス、及び当該ノードについての関連メタデータを有するメッセージをブロードキャスト又は送信する。例えば、一の実施形態において、典型的なメタデータは、RF出力電力レベル、参照番号、ステータスフラグ、電池レベル及びノードの製造者名のような情報を含み得る。
図6は、本発明の一般的な実施形態に係る典型的な広告データパケットの構造又はフォーマットを例示する図である。ここで図6を参照すると、IDノード120aのようなIDノードから信号又はメッセージとしてブロードキャストされた典型的な広告データパケット600の構造が示される。パケット600は、明確に分かれたタイプのメタデータをパケットの異なる部分に別個に保持する典型的なメタデータ及びフォーマットを示す詳細レベルが増加するように表される。異なる実施形態は、IDノードの展開されたアプリケーションに応じて異なるタイプのメタデータを含む。
図7は、本発明の一実施形態に係る典型的な広告データパケットのためのサンプルコンテンツを例示する図である。ここで図7を参照すると、典型的な広告データパケット700が、典型的なメタデータを伴って例示される。メタデータは、RF出力電力レベル(例えば「送信電力レベル」)、参照番号(例えば「FDX ID’(ASCIIショートネーム)」、ステータスフラグ(例えば「ステータスフラグ値(「受領確認要求済み」を示す)」)、電池レベル(例えば「電池レベル値(73%充電を示す)」、及びノードの製造者名(例えば「会社識別子(現在のところFedEx(登録商標)に対して未識別)」)のような提示サンプル情報を含む。一の実施形態において、当業者にわかることだが、セキュリティを目的として参照番号が省略され又は曖昧にされ得る。
一の実施形態において、典型的な広告データパケットは、図7において上述したように、ブロードキャストを行うノードのタイプ、及びブロードキャストノードの場所を識別するのに役立つ一つの方法を可能にするRF出力電力レベルを含み得る。しかしながら、ブロードキャストRF出力電力レベルが固定されてノードタイプにより知られている場合、ノードタイプのみを、パケット700のような典型的な広告データパケットから識別可能とする必要がある。
ノードがどのように通信するかについては、典型的なノードはいくつかの異なる通信モードの一つにあればよい。広告(又は送信若しくはブロードキャスト)モードにあるノードは、クエリ(又はスキャン若しくはリスニング)モードにおいて他のノードセットにとって可視である。一実施形態において、広告の周波数及び長さは、アプリケーション及び電力に依存し得る。例えば、通常動作において、典型的なノードは一般に、周期的な態様で広告し、サーバ100により設定される条件により指示される所定のインターバルで他のノードに能動的接続をなすことを予測する。一実施形態において、かかる条件は、ネットワークのサーバ又は高レベルノードにより、一のノードに対して個別に設定することができる。
典型的なノードは、特定期間内に広告パケットの受領確認を受信していない場合、一以上の警告段階に入る。例えば、典型的なノードは、当該典型的なノードにより特定の時間間隔(一般に警告インターバルとも称する)内にブロードキャストされた広告パケットに対する受領確認を他のノードから受信していな場合、当該典型的なノードは、警告段階1ステータスに入る。これにより、典型的なノードには、警告段階1ステータスを示すように改変された一以上の部分を有するフォローアップ広告パケットを発行するプロンプトが与えられる。詳しくは、この典型的なフォローアップ広告パケットは、広告パケットの受信時にSCAN_REQメッセージを送信するように近隣のノードに命令する異なる広告警告ヘッダを有し得る。
典型的なノードは、当該典型的なノードによりブロードキャストされた広告パケットの受領確認を、他の時間間隔内にマスターノードから受信していない場合(例えば、能動的に接続するマスターノードからの要求、なされた成功接続)、警告段階2ステータスのような他の警告段階に入る。これにより、典型的なノードには、警告段階2ステータスを示すように改変された一以上の部分を有するフォローアップ広告パケットを発行するプロンプトが与えられる。詳しくは、この典型的なフォローアップ広告パケットは、広告パケットの受信時にSCAN_REQメッセージを送信するように近隣のマスターノードに命令する異なる広告警告ヘッダを有し得る。
典型的なノードは、バックエンドへアップロードするべくデータを有する場合、さらに他のタイプの警告段階に入る。一の実施形態において、例えば、典型的なノードが、当該典型的なノードにより収集された(又は典型的なノードと通信していた一以上の他のノードから受信された)センサデータを有する場合、データはサーバ100へとアップロードする必要があり、当該典型的なノードは、警告段階3のような更新警告段階に入る。これにより、典型的なノードには、警告段階3ステータスを示すように改変された一以上の部分を有するフォローアップ広告パケットを発行するプロンプトが与えられる。詳しくは、典型的なフォローアップ広告パケットは、データ(例えばセンサデータ350)が典型的なノード(例えばIDノード120a)から近隣のマスターノード(例えばマスターノード110a)へと送信されるように当該典型的なノードとの接続をするように近隣のマスターノードに命令する異なる広告警告ヘッダを有し得る。送信されたデータはその後、近隣のマスターノードによりセンサデータ450として、マスターノードの揮発性メモリ420及びメモリストレージ415のいずれか一方又は双方に格納することができる。そのストレージ動作に引き続き、近隣のマスターノードは、データ(例えばセンサデータ450)をサーバ100へと送信する。
図7に例示されかつ警告レベル段階の上記記載に説明されたように、典型的な広告データパケットのヘッダにおけるステータスフラグは、一以上の実施形態における関連付けロジックに使用されるフィールドである。例えば、一の実施形態において、広告データパケットにステータスフラグが存在することにより、第1のノードが、そのステータスを第2のノードへと通信し、第2のノードが、そのステータスを、サーバ100のようなバックエンドサーバへと、第1のノードから当該サーバへの能動的な直接接続なしに報告する。換言すれば、ステータスフラグは、ノード間の(受動的関連付けのような)受動的な相互作用を容易にするのに役立つ。
詳細な実施形態において、いくつかの典型的なステータスタイプが他のノードとの通信について確立される。例えば、典型的なステータスタイプは以下を含み得る。
・警告レベル0…問題なし、通常動作。
・警告レベル1…いずれかの利用可能なノードがその広告パケットの受信を受領確認するように広告ノードが要求している。
・警告レベル2…いずれかの利用可能なマスターノードがその広告パケットの受信を受領確認するように広告ノードが要求している。
・警告レベル3…アップロード用のデータ…ノードが、マスターノードを介してアップロードするべく利用可能なデータをキャプチャしている。
・同期…(タイマー又は場所情報のような)データを同期することができるデバイス又はセンサとの接続を広告ノードが要求する。
ステータスを、例えば広告データパケットのヘッダの一部分を介してブロードキャストすることにより、ブロードキャストノードの範囲内にある一以上のノードは、当該ノードのステータスを決定し、ステータスメッセージにおいて要求されている場合に能動的接続を開始することができる。
広告ノードからの多くの情報の要求は、いくつかの実施形態において、SCAN_REQメッセージのフォーマットで入来する。一般に、典型的なSCAN_REQは、スキャニング(リスニング)マスターノードから広告ノードへと、当該広告ノードから付加的情報を要求するように送信されるメッセージである。この例において、警告ステータスビットは、スキャニングマスターノードに対し、例えばアプリケーション層において、広告ノードがSCAN_REQを受け入れるモードにあるか又は受け入れないモードにあるかを示すことができる。一の実施形態において、ノード広告の接続不可能かつ発見可能なモードは、Bluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)規格と整合する。
他の実施形態において、ノードは、他のノードのスキャニング又はリスニングの間にさらに異なる動作モードを有し得る。例えば、ノードのクエリ又はスキャニングモードは能動的又は受動的とすることができる。ノードが受動的である間にスキャニングすると、ノードは、広告データパケットを受信するが、受領確認をしてSCAN_REQを送信することはない。しかしながら、ノードが能動的である間にスキャニングすると、ノードは、広告データパケットを受信するとともに、SCAN_REQを送信することによって受領確認をする。詳細な実施形態は、Bluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)規格と整合するスキャニング又は照会の受動的モード及び能動的モードを与え得る。
一実施形態において、典型的なノードは、短距離無線での他の無線ノードのブロードキャストをリスニングするときにスキャニングする。典型的なスキャニングノードは、例えば、広告ノードのMACアドレス、広告ノードから送信されるRF出力信号の信号強度、及び任意の広告ノードにより公表される他のメタデータ(例えば広告データパケットにおける他の情報)をキャプチャすることができる。当業者にわかることだが、ノードがスキャニングするときの「リスニング」範囲は変わり得る。例えば、クエリは限られ得る。換言すれば、ノードが特に興味を有することと、それに対してリスニングすることとの範囲を集中させ又は限定することができる。そのような場合、例えば、収集された情報は、標的とされたグループの短距離無線ノード広告からの特定の情報に限られ得るが、当該情報の集合は、任意の広告デバイスからの情報が収集される場合、「オープン」とみなすことができる。
ノードが広告又はスキャニングをする場合、実施形態は、さらにステータスフラグ及び付加的なモードを、広告又はスキャニングをするときにノードがどのようにして通信し及び管理されるのかの一部として使用することができる。一例において、スキャニング(リスニング)をするノードが、警告レベル1又は2のステータスを示すステータスフラグを伴う広告データパケットを受信し、かつ、スキャニングノードが「受動的」スキャニングモードにある場合、当該ノードは、所定のインターバルの間「能動的」スキャニングモードに切り替わる。しかしながら、この状況でのスキャニングノードが既に「能動的」スキャニングモードにある場合、ノードは、SCAN_REQメッセージを送信して広告ノードからSCAN_RSPを受信する(例えば広告ノードから要求された付加的情報を与えるメッセージ)。スキャニングノードはその後、「受動的」スキャニングモードに戻るように切り替わる。
他例において、広告(ブロードキャスト)ノードは、SCAN_REQをスキャニングノードから受信すると、広告ノードは、その広告データパケットが受領確認されていることを考慮する。さらに、広告ノードはその「警告」ステータスフラグをリセットして警告レベル0ステータスに戻す。これにより、広告ノードは、その広告への受領確認を、スキャニングノードに全く接続することなく、有効に受信することができる。これにより、電力消費が有利にかつ著しく節約される。
さらなる他例において、スキャニングノードが、警告レベル3のステータスフラグが設定された広告データパケットを受信すると、当該スキャニングノードは、広告デバイスとの接続を試みる。ひとたび接続がなされると、広告デバイスは、そのデータの、接続されたデバイスへのアップロードを試みる。
すなわち、コード325のノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャの実施形態は、複数のノードが様々な有利な態様で互いに通信し合うときに、一以上のステータスフラグ、広告モード、スキャニングモードに依存し得る。
ノード情報制御&交換マネージャ
典型的な実施形態において、ノード制御及び管理コード325の情報制御及び交換マネージャ部分が、複数のノード間で情報を交換し得る否か及びどのように交換し得るかを決定する。典型的な実施形態において、情報制御及び交換マネージャは、異なるノードオペレーション状態を確立し、当該状態の所望のパラダイムに応じて情報を変えることができる。詳しくは、情報制御及び交換マネージャの実施形態は、「接続不可能広告」状態又は動作モード、「発見可能広告」状態又はモード、及び「一般広告」状態又はモード動作による複数のノード間の異なるレベルの情報交換を確立する。ノードが「接続不可能広告」モードにある場合、ノード情報交換は制限される。例えば、広告ノードは、一以上のクエリ(スキャニング)ノードによりキャプチャされた情報をブロードキャストすることができるが、2方向の情報交換は生じない。
ノードが「発見可能広告」モードにありかつスキャニングノードが「能動的」モードにある場合、ノード情報交換は双方の方向で可能となる。例えば、広告ノードが広告パケットを送信すると、その応答としてスキャニングノードはSCAN_REQパケットを送信する。広告ノードがSCAN_REQを要求する付加的情報を受信した後、当該広告ノードは、要求された情報を伴うSCAN_RSPを送信する。すなわち、「発見可能広告」モードにおいては、2方向の情報交換が存在するが、情報を交換する2つのノード間で能動的接続が行われることはない。
最終的に、高度な2方向の情報交換に対しては、当該ノード間の能動的接続を使用することができ、異なるノードへ及び異なるノードからの双方の方向で情報を交換することができる。詳細な実施形態において、このレベルの2方向の情報交換では、複数のノードが最初に識別され、その後、能動的接続確立の一部として認証される。ひとたび認証され、その後互いに能動的に接続し合えば、当該ノードは、行きつ戻りつ安全に情報を共有することができる。一例において、既にキャプチャされた環境情報をマスターノードへとアップロードしているセンサノードは、このモード又は状態にあるとしてよい。他例において、ノードスキャニング動作の格納された結果をマスターノードへとアップロードしているIDノードも、このモード又は状態にあるとしてよい。さらなる他例において、タイマー及び/又は場所情報を対応するノードと共有するマスターノードも、このモード又は状態にあるとしてよい。
ノード電力マネージャ
典型的な実施形態において、ノード制御及び管理コード325のノード電力マネージャ部分は、ノードにおける電力消費と、電力の有利な使用との管理(例えばRF出力信号電力の調整可能なレベル)に焦点を当てる。一般に、ノードは、(IDノードにおける電池355のような)電池、又は(マスターノードにおける電池/電力インタフェイス470のような)外部電源とのインタフェイスのいずれかにより電力を得る。外部電源の例には、いくつかの実施形態において、施設内のコンセント又は電力接続から供給される電力、又は輸送機関(例えば自動車、トラック、列車、航空機、船等)上で生成される電力が含まれ得る。当業者にわかることだが、外部電源とのインタフェイスは一般に「有線」電力接続と称され、ノード電力マネージャには、ノードが有線であるか又は電池355のような電池から電力を受けるかを通知され得る。さらなる実施形態は、誘導コイルを介してのような無線電力送信による外部電源とのインタフェイスを実装することができる。
一の実施形態において、ノードは、複数のタスクを行うときに使用される電力を管理することができる。例えば、ノードは、どのノードが特定のタスクを行うべきかを決定するときの電力を管理することができる。詳しくは、実現可能な又は所望される場合に特定のタスクを達成するべく有線ノードの使用を選択して、電池により電力を受けるノードを、他のエネルギー負担又は強要の少ないタスクのために確保しておくことにより、一グループのデバイスの集合的な電力消費を管理することができる。他の実施形態において、履歴データは、特定のタスクを達成するのに必要な電力をシステムに通知することができ、システムは、どのノードが当該特定のタスクを達成すべきかを、かかる履歴データに基づいて決定することができる。他の実施形態において、プロファイルデータはまた、特定のタスクを達成するのに必要な電力をシステムに通知するべく使用することができる(例えば、所定の時間間隔にわたり及び所定の条件のもとでセンサデータを収集するセンサノードの動作のための電力要件を記述するセンサプロファイル)。システムはまた、どのノードが特定のタスクを達成すべきかを、かかるプロファイルデータに基づいて決定することができる。
他例において、典型的なノード電力マネージャは、特定のタスクを正確に達成するべく電力をどのように使用及び調整するのが最善かを決定するときの電力を管理することができる。一の実施形態において、(IDノードからの短距離RF出力信号のような)ノードからのRF信号出力は、一定範囲の出力電力を通じて周期的に動くようにしてよく、又は検出可能な態様で2以上の設定間で単に切り替えられるだけとしてよい。以下に詳述されるように、RF出力信号電力の可変性及び動的調整により、(一以上のマスターノードのような)他のノードが、各ノードをRF出力信号電力の上側範囲に見ることができ、広告ノードに物理的に近いノードを当該信号電力の下側範囲でのみ見ることができる。
他例において、典型的なノード電力マネージャは、そのRF出力信号電力の特性変化を、ノードが(コンテキストデータ560、及び当該タイプの情報を利用する関連付けロジックのような)コンテキストデータのおかげで物理的な場所又は他のノードに関連付けられていた場合に、引き起こすことができる。一の実施形態において、ノードは、当該ノードが通信する頻度、及び/又はそのRF出力電力の電力保存特性を変更するように命令されてよい。
さらなる他例において、すべての広告ノードは、それぞれのノード電力マネージャを有し得る。ノード電力マネージャは、各ノードが最大RF出力信号電力レベルでブロードキャストすることを周期的に引き起こし、IDノード又はマスターノードをスキャニングする範囲内にあることを保証する。このようにすることで、通信範囲内にある確率を増加させることができるので、個々のノードを適切に場所特定してネットワーク内で管理することができる。ブロードキャスト持続時間は、必要に応じてペアリングが生じ得るように設定し又は動的に変更することができる。
典型的なノード電力マネージャは、RF出力信号電力レベルを調整するというよりもむしろ、いくつかの実施形態において、ノードのRF受信機感度を調整することができる。これにより、調整可能な受信範囲(ブロードキャストの単なる調整可能な範囲とは対照的である)が許容され、これは同様に、ここに説明されるように電力管理及び場所決定性向上のために使用することができる。
さらなる他の実施形態において、ノード電力マネージャが一のノードの一を超えるRF特性を同時かつ独立に調整することができる組み合わせアプローチを使用することができる。例えば、典型的なノード電力マネージャは、RF出力信号電力レベルを調整し、ノードのRF受信機感度を、当該ノードが場所特定されて他のノードに関連付けられたときに調整することもできる。当業者にわかることだが、これは、ノードが異常に密集したエリア、及び変化するRF出力信号電力レベルの組み合わせにおいて特に有用となり得る。
典型的なノードマネージャの実施形態は、ノードの電力特性(例えば電力消費、電力使用、出力信号周波数、出力信号デューディーサイクル、タイミング、電力レベル等)を調整するときに電力プロファイル(例えば典型的なタイプのプロファイルデータ330、430)を参照することができる。
ノード関連付けマネージャ
典型的な実施形態において、ノード制御及び管理コード325のノード関連付けマネージャ部分は、以下に詳述されるように、コード525においてサーバ側関連付けマネージャと連動かつ整合して、どのようにしてノードが他のノードに関連するのかに焦点を当てる。すなわち、典型的なノード関連付けマネージャは、ノードにおいて実行されると、どのようにして当該ノードが、サーバからの入力を備えた一以上の他のノードに関連する(例えば能動的接続モードに入る)のかを命令する。
ノードのための典型的なノード関連付けマネージャは、ステータスフラグを介して、ノードが受領確認又は接続を要求するか否か、又はバックエンドにアップロードするべく利用可能な情報を有するか否かを表示する。すなわち、ノードが他のノードに関連付けられていないか又はまだ能動的に接続されていない間、ノードのステータスは、例えば、ノードのブロードキャストヘッダにおけるステータス情報から推定することができる。
ノード間の接続に関し、一般に安全接続及び非安全接続が存在する。一の実施形態が一以上の組のノード間の非安全接続を許容する一方、他の実施形態は、ノードの安全接続又は認証ペアリングに依存する。ノードが他のノードとペアになる一の実施形態において、典型的なノード関連付けマネージャは最初に、関連付けられるべきノードを識別して、関連付け要求をサーバに送信する。要求には、ノードをペアリングして、サーバ100のようなサーバからの対応ペアリング証明書を求める特定の要求が含まれ得る。サーバ100は、特定のノードについて、当該ノードが無線近接範囲内にあって将来のペアリングが生じ得ることを示す情報に基づく段階的なペアリング証明書を有し得る。ノード関係に対する可視性が、ノードが現在の又は将来の状態の近接範囲内にあることを示すスキャン広告、又はバーコードスキャン情報のような第三者データを介して決定されているかもしれない。
上述した典型的なノード情報交換モードのもとで交換情報に接続し又は接続しない場合、ノードは一般に、典型的なIDノードのための典型的な広告サイクルを構成する一定数の状態で動作する。ノードに対するそのような典型的な広告サイクルは、図8を参照して、及び以下に詳述されるようにコード525においてサーバ側関連付けマネージャと連動かつ整合して、以下にさらに説明される。
空輸モードプログラムモジュール
一の実施形態において、ノード制御及び管理コード325はまた、空輸モードプログラムモジュール(図示せず)を含み得る。他の実施形態において、空輸モードプログラムモジュールは、コード325のノード電力マネージャプログラムモジュールの一部として実装することができる。典型的な空輸モードプログラムモジュールは一般に、IDノードが航空機内で動作しているときに、IDノードの可変電力短距離通信インタフェイス375の出力電力を管理するべく動作する。無線デバイスを航空機内で動作させることは、いくつかの状況においては、航空機の他の電子システムに意図しない影響を及ぼし得る。詳しくは、空輸モードプログラムモジュールの実施形態は、航空機の特定の動作及び/又は動作条件に応じてIDノードを異なる状態又はモードから遷移させるように動作することができる。例えば、典型的な空輸モードプログラムモジュールは、検出された環境条件(例えば圧力、高度)及び/又は航空機に関連付けられたフライト詳細情報に基づいて、IDノードを一つの状態又はモード(例えば離陸前の通常モード、離陸中の無効モード、空中にいる間の空輸モード、降下中の無効モード、及び着陸後の通常モード)に遷移させるように動作することができる。このようにして、IDノードは、航空機に載せされているときに通常動作し、いくつかの状況において完全に動作無効とされ、飛行機モードでは、センシング及びセンサデータキャプチャが許容されるが、航空機搭載電子機器との干渉を回避するべくRF出力信号の送信が制限されるように動作することができる。航空機において(IDノードのような)無線デバイスを管理する方法に関連するさらなる情報は、「航空機に載せられた無線デバイスを管理するシステムと方法」との名称の米国特許出願第12/761,963号明細書に詳細に開示されている。これは、参照としてここに組み入れられる。
ノードデータ
既に述べたように、揮発性メモリ320はまた、プログラムされ又はメモリストレージ315からロードされた命令をIDノード120aが実行するときに生成された所定のデータ(例えばプロファイルデータ330、セキュリティデータ335、関連付けデータ340、共有データ345、センサデータ等)を含み得る。一般に、IDノードのようなノードにおいて使用されるデータは、他のノードから受信され、又は動作中に当該ノードにより生成され得る。
一の実施形態において、プロファイルデータ330は、ブロードキャストプロファイル(以下に詳述)のようなIDノードに対して一般的なタイプの挙動を画定する一定タイプのデータである。IDノード120aがBLEデバイスである他の実施形態において、プロファイルデータ330は、(デバイス内の電池の状態を露出させる)電池サービス、BLEデバイス間の近接、又はBLEデバイス間のメッセージングに関連するBluetooth(登録商標)互換プロファイルを含み得る。すなわち、典型的なプロファイルデータ330は、ノード挙動のパラメータを画定する一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。
一の実施形態において、ノードの安全なペアリングを許容することが所望され得る。以下に詳述されるように、ノードの安全なペアリングの一部として、ペアリング証明書の要求が生成されてサーバ100に送信される。よって、典型的なセキュリティデータ335(例えばPINデータ、セキュリティ証明書、鍵等)が、要求されたセキュリティ証明書のような、ノード間の安全な関係の提供に関連付けられた一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。
関連付けデータ340のような関連付けデータは一般に、ノード間の接続関係を識別する。例えば、IDノード120aは、IDノード120aがマスターノード110aの範囲内で移動するときに、及びサーバが(認証によって)2つのノードに関連するように命令した後に、マスターノード110aに関連付けられるようになる。その結果、IDノード120a及びマスターノード110a間の関係を識別する情報をサーバ100に与え、及びいくつかのポイントにおいて、IDノード120a及びマスターノード110aそれぞれに与えることができる。すなわち、典型的な関連付けデータ340は、ノード間の関連付けを識別する一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。
共有データ345が、ノード間で交換される一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。例えば、(環境データのような)コンテキストデータを、一定タイプの共有データ345としてよい。
センサデータ350がまた、搭載センサから又は他のノードから記録及び収集された一定タイプのデータとして揮発性メモリ320及び/又はメモリストレージ315に存在し得る。例えば、センサデータ350は、IDノードに搭載された温度センサからの温度の読み、及び/又は他のIDノードにおける湿度センサからの(例えば図2に示されるコンテナ210内の他のIDノードからの)湿度の読みを含み得る。
すなわち、(図3に示されるノード120aのような)IDノードは、可変RF特性を備えた短距離無線を介して他のIDノード及びマスターノードと通信し、他のノードに関連付けられ、他のノードにブロードキャスト及びスキャンをし、他のノードに関連付けられ、並びに他のノードとの情報の格納/交換をする低コスト無線ノードである。
マスターノード
図4に詳しく示されるマスターノード110aのようなマスターノードは、多くのIDノード特徴部を共有するが、一般には、それらを拡張してサーバ100とのブリッジとして機能する。一般に、IDノードが典型的な無線ノードネットワークにおける一定タイプの低レベルノードである一方、マスターノードは一定タイプの高レベルノードである。典型的なマスターノードは、固定された場所にあり又は静止しているが、他の例のマスターノードは、可動及び移動デバイスとして実装することができる。
ここで図4を参照すると、典型的なマスターノード110aは、短距離通信インタフェイス480、メモリストレージ415、揮発性メモリ420、クロック/タイマー460、及び電池/電力インタフェイス470に結合された処理又はロジックユニット400を含む。いくつかの実施形態において、短距離通信インタフェイス480は、受信機感度及びRF出力電力レベルのような可変電力特性を有し得る。当業者にわかることだが、処理ユニット400は、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラのようなロジックであるが、これは一般に、データの計算を行い、マスターノード110a内の動作及びアプリケーションプログラムコード並びに他のプログラムモジュールを実行する。
一般に、当業者にわかることだが、図4のIDノード110aに関するハードウェアは、マスターノードを含む各タイプのノードに現れる類似のハードウェア及びソフトウェア特徴部に当てはまる。当業者にわかることだが、典型的なマスターノード110aは、所望の実装に応じてプロセッサ400に単数のプロセッサ若しくはロジックユニット、強力なマルチコアプロセッサ、又は複数のプロセッサを実装するハードウェアベースの構成要素である。一の実施形態において、処理ユニット400には、低電力マイクロプロセッサ及び関連周辺回路を実装することができる。処理ユニット400と、複雑かつ高機能な汎用又は専用プロセッサとを実装するべく、あまり複雑でないマイクロコントローラ又は別個の回路を使用することができる。
さらなる他の実施形態において、典型的な処理ユニット400は、ラズベリーパイ(登録商標)コンピュータのモデルB−Rev−2のようなシングルボードコンピュータの一部として使用される低電力ARM1176JZ−Fアプリケーションプロセッサによって実装することができる。ARMアプリケーションプロセッサは、ラズベリーパイコンピュータにおいて展開されるBroadcom(登録商標)BCM2835システムオンチップ(SoC)の中に埋め込まれる。この実施形態において、ラズベリーパイコンピュータデバイスは、典型的なマスターノード110aのコアとして動作し、メモリストレージ415として動作する安全なデジタルメモリカードスロット及びフラッシュメモリカードと、揮発性メモリ420として動作する512メガバイトRAMメモリストレージと、メモリストレージ415に格納されて揮発性メモリ420で動く(Linux(登録商標)のような)オペレーティングシステムと、クロック/タイマー460を実装する周辺機器と、電力インタフェイス470として動作する電源とを含む。
IDノード120aにおける短距離インタフェイス375と同様に、典型的なマスターノード110aは、プログラム可能無線としての短距離通信インタフェイス480と、処理ユニット400に結合された全方向性アンテナとを含む。いくつかの実施形態において、短距離通信インタフェイス480は、受信機感度及び/又はRF出力信号電力レベルのような可変RF電力特性を有し得る。いくつかの実施形態において、インタフェイス480は、指向性が所望される場合に異なるアンテナプロファイルを備えたアンテナを使用することができる。短距離通信インタフェイス480の例は、デバイスを特定の短距離通信経路(例えば2.4GHzのBluetooth(登録商標)LowEnergy(BLE)接続経路通信)に動作可能に結合するべく他のハードウェア(図示せず)を含み得る。一の実施形態において、短距離通信プロトコルを有効にするべくBLEが使用されるが、可変電力短距離インタフェイス480には、超低電力通信プロトコル、超広帯域インパルス無線通信、ZigBee(登録商標)プロトコル、IEEE802.15.4規格通信プロトコル等のような他の低電力の短距離通信プロトコルを実装することができる。
一の実施形態において、RF出力電力及びRF受信機感度のような無線送受信機の様々なRF特性は、処理ユニット400の制御を受けて動的かつプログラム的に変化する。他の実施形態において、周波数、デューディーサイクル、タイミング、変調スキーム、拡張スペクトル周波数ホッピングアスペクト等のような無線送受信機のさらなるRF特性は、典型的なマスターノード110aの所望の実装及び予想される使用に応じて必要であれば、RF出力信号を柔軟に調整する必要性に応じてプログラム的に変更することができる。換言すれば、マスターノード110a(又は任意の他のマスターノード)の実施形態は、(調整可能なRF出力信号電力、調整可能なRF受信機感度、異なる周波数又は周波数帯域を切り替える能力等のような)プログラム的に調整可能なRF特性を有し得る。
短距離通信インタフェイス480に加え、典型的なマスターノード110aは、ネットワーク105を介して通信経路をサーバ100に与える中距離及び/又は長距離通信インタフェイス485を含む。当業者にわかることだが、いくつかの実施形態において、展開された典型的な通信インタフェイスは、(インタフェイス480のような)短距離通信インタフェイス(インタフェイス485のような)又は中距離/長距離通信インタフェイスを用いるものとみなすことができる。しかしながら、一般的な実施形態においては、通信インタフェイスとの言及は、複数の異なる典型的なデータ通信インタフェイスを集合的に実装する一方で依然として一般に「通信インタフェイス」又は「無線通信インタフェイス.」と称されるインタフェイスを含み得る。
一の実施形態において、通信インタフェイス485には、IEEE802.11g準拠のWiFi送受信機の形式で中距離無線を実装することができる。他の実施形態において、通信インタフェイス485には、セルラー無線の形式で長距離無線を実装することができる。さらなる他の実施形態において、WiFi送受信機及びセルラー無線は双方とも、最も利用可能性が高いときに又は優先順位に応じて使用することができる(例えば、できる限りの低コストを理由に利用可能な場合にWiFi送受信機を最初に使用しようと試み、そうでない場合はセルラー無線に依存する)。換言すれば、一実施形態は、中距離WiFi送受信機無線の代替として、又は中距離無線が、ネットワーク105内の接続インフラストラクチャ無線から届かない場合に、インタフェイス485の長距離セルラー無線部分に依存する。すなわち、これらの実施形態において、中距離及び/又は長距離通信インタフェイス485は、キャプチャされたノード情報(例えばプロファイルデータ430、関連付けデータ440、共有データ445、センサデータ450及び場所データ455)をサーバ100へと通信するべく使用することができる。
マスターノード110aの電池/電力インタフェイス470は一般に、マスターノード110aに実装される回路に電力を供給する。一の実施形態において、電池/電力インタフェイス470は、再充電可能電源としてよい。例えば、マスターノードは、遠隔場所におけるマスターの展開を容易にするのに役立つべく、電源を充電するソーラーパネルを伴う再充電可能電源を有し得る。他の実施形態において、電池/電力インタフェイス470は、使用後の使い捨てが意図された非再充電可能電源としてよい。さらなる他の実施形態において、電池/電力インタフェイス470は、(マスターノード110aにおける電力コード及び内部電源のような)電力インタフェイスコネクタとしてよい。すなわち、典型的なマスターノードは、固定された又は静止した構成にあるとき、外部電源に結合された電気コンセントに接続された電力コードにより電力が供給される。しかしながら、他の移動マスターノードは、電池のような内部電源を使用することができる。
マスターノード110aのクロック/タイマー460は一般に、例えば、時間遅延、パルス生成及び発振器アプリケーションにおいて使用される一以上のタイミング回路を与える。マスターノード110aが、全体的な省電力技術の一部として所定の時間間隔だけスリープ又は休止状態に入ることにより電力を保存する一実施形態において、クロック/タイマー460は、タイミング動作を管理するときの処理ユニット400を支援する。
随意的に、一実施形態はまた、一以上のセンサ465(IDノードベースのセンサノードに展開されて図3に関して上述されたセンサに類似)を含むマスターノード110aを実装することができる。加えて、マスターノード110aの実施形態はまた、ステータスを表示するユーザインタフェイス405を与えることもできる。これにより、キャプチャされたノードデータをレビューするための基本的な相互作用と、(通知を見ることのような)ノード及びサーバ100との相互作用とが可能となる。一の実施形態において、ユーザインタフェイス405は、ディスプレイ、相互作用ボタン又はソフトキー、及び当該ディスプレイとの相互作用を容易にするポインティングデバイスを与えることができる。通知又は警告は、マスターノード110aが生成してディスプレイに示される。他の実施形態においては、通知又は警告は、マスターノード110aが他のノード(例えばIDノード、他のマスターノード及び/又はサーバ)から受信してディスプレイに示される。さらなる実施形態において、ユーザインタフェイス405の一部としてデータ入力デバイスも使用することができる。他の実施形態において、ユーザインタフェイス405は、一以上の灯光(例えばステータス灯)、可聴入力及び出力デバイス(例えばマイクロホン及びスピーカ)、又はタッチ画面の形態をとってよい。
既に述べたように、マスターノード110aのような典型的なマスターノードは、既知の固定された場所に位置決めされてよく、又は代替的に、当該マスターノード自体がその場所を決定し若しくはその場所をそれ自体で決定することを許容する専用場所位置決め回路475(例えばGPS回路)を含む。他の実施形態において、場所特定回路475は、(GPSよりもむしろ)、他の衛星ベースのシステム(例えば欧州ガリレオシステム、ロシアGLONASSシステム、中国コンパスシステム)、地上無線ベースの位置決めシステム(例えば携帯電話のタワーベースの又はWiFiベースのシステム)、赤外線位置決めシステム、可視光ベースの位置決めシステム、及び超音波ベースの位置決めシステム)と互換性のある場所特定回路のような代替的な回路及び技術を信頼することができる。
メモリストレージ415及び揮発性メモリ420は、典型的なマスターノード110aにおいて、双方が動作可能に処理ユニット400に結合される。双方のメモリ構成要素は、処理ユニット400が使用するプログラム要素であり、処理ユニット400にアクセス可能なデータ要素(典型的なIDノード120aのメモリストレージ315及び揮発性メモリ320に格納される可能なデータ要素に類似する)を保持及び格納する。
図4に示される実施形態において、メモリストレージ415は、様々な実行可能なプログラムコード(例えばマスター制御及び管理コード425)、IDノードのメモリストレージ315に保持されたもの(例えばプロファイルデータ430、セキュリティデータ435、関連付けデータ440、共有データ445、センサデータ450等)に類似するデータ、及び、マスターノード110aの動作に固有の他のデータ(例えば特定のノードの場所に関連する場所データ455)を保持する。メモリストレージ315と同様、メモリストレージ415は、情報(例えば実行可能なコード/モジュール、ノードデータ、センサ測定値等)を不揮発性かつ非一時的な態様で保持することができる有体的かつ非過渡的なコンピュータ可読媒体である。
IDノード120aにおける揮発性メモリ320と同様、揮発性メモリ420は典型的に、マスターノード110aの動作中に処理ユニット400が使用するランダムアクセスメモリ(RAM)構造である。マスターノード110aの電源投入時、揮発性メモリ120には、マスターノード110aの特定の動作を容易にするのに役立つ(マスター制御及び管理コード425のような)動作プログラム又は特定のプログラムモジュールが実装され得る。また、マスター110aの動作中、揮発性メモリ420は、メモリストレージ415からプログラムされ又はロードされた命令をマスターノード110aが実行するときに生成された所定のデータ(例えばプロファイルデータ430、セキュリティデータ435、関連付けデータ440、共有データ445、センサデータ450等)も含み得る。
マスター制御&管理コード
一般に、マスター制御及び管理コード425の実施形態は、マスターノード110aのようなマスターノードの挙動を一般に制御するプログラム機能又はプログラムモジュールとして実装されるソフトウェア特徴部の集合である。一の実施形態において、マスター制御及び管理コード425は一般に、いくつかのプログラム機能又はプログラムモジュールを含む。これらは、(1)どのようにして及びいつノードが通信するのかを管理するノード広告及びクエリ(スキャン)ロジックマネージャ、(2)情報交換をし得るか否か及びどのようにし得るのかを管理する情報制御及び交換マネージャ、(3)可変短距離通信のためのRF出力信号電力及び/又は受信機感度の電力消費及び側面を管理するノード電力マネージャ、(4)当該ノードを他のノードに関連付けるのかに焦点を当てる関連付けマネージャ、(5)ノード場所を決定する場所アウェア/キャプチャモジュール、(6)配送解放制御モジュール、並びに(7)配送通知モジュールを含む。
マスターノードプログラムモジュール及びIDノードモジュール
典型的な実施形態において、マスターノード制御及び管理コード425のプログラムモジュール(1)〜(4)は一般に、図3に関して上述されたノード制御及び管理コード325の、類似の名称のプログラムモジュール(1)〜(4)の機能と整合する。加えて、ノード制御及び管理コード325が空輸モードプログラムモジュールも含むとき、当業者には、マスターノード制御及び管理コード425もまた、空輸中のマスターノードの有利な動作を許容するべく、類似の機能の空輸モードプログラムモジュールを含み得ることが認識かつ理解される。しかしながら、以下に記載の例と整合して、そのようなモジュールは、マスターノードにある場合、IDノードを制御するモジュールと比較していくつかの差異を有し得る。
場所アウェア/キャプチャモジュール
コード425の典型的なプログラムモジュール(1)〜(4)に加え、マスターノード制御及び管理コード425の典型的な実施形態はさらに、ノード場所に関連して典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールを含む(一般には、マスターノードのための場所マネージャモジュールと称される)。一般に、典型的なマスターノードにおいて展開される典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールは、それ自身の場所を決定し、いくつかの実施形態においては、接続されたノードの場所を決定する。典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールの実施形態は、ここに詳述されるように、他のノードのノード場所を決定するときに(例えばサーバ制御及び管理コード525の一部として)サーバに常駐して動作する場所マネージャプログラムコードとともに動作してよい。
一の実施形態において、マスターノードは、既知の固定場所に位置決めされてよい。そのような実施形態において、典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールは、マスターノード場所が、メモリストレージ415の固定された、事前設定された、又は事前プログラムされた部分(例えばメモリストレージ415に保持された場所データ455における情報)に画定され得る既知の固定場所であることを認識することができる。そのような場所情報の例には、マスターノードの場所を識別する従来型の場所座標又は他の記述的な詳細が含まれ得る。マスターノードが常に、本質的に既知の又は固定された場所にあるというわけではない他の実施形態において(例えば移動マスターノードに対し)、典型的な場所のアウェア/キャプチャモジュールは、マスターノードにおけるGPS回路475のような場所特定回路と通信して当該マスターノードの現在の場所を決定することができる。
一実施形態において、マスターノードの場所は、サーバへと通信することができる。サーバは、その場所情報を、無線ノードネットワークにおける管理及び追跡ノードの一部として使用することができる。例えば、典型的なマスターノードが移動し、場所特定回路475を使用して新たな現在の場所を決定した場合、当該マスターノードは、当該マスターノードの新たな現在の場所をサーバに与えることができる。加えて、マスターノードの典型的な場所アウェア/キャプチャモジュールが、当該マスターノードに関連付けられたノードの場所を決定すると、当該マスターノードはまた、当該マスターノードに関連付けられたそのノードの場所をサーバに与えることもできる。
マスターノード制御及び管理コード425の典型的な実施形態はまた、所定タイプのマスターノードによる配送管理を向上させる典型的な配送解放制御モジュールを含み得る。例えば、以下に詳述されるように、マスターノードの実施形態は、出荷対象のアイテムを格納する典型的な物流レセプタクルの一部としてよい。そのような物流レセプタクルは、その保管領域内にアイテムを安全な態様で保持し、配送解放制御モジュールを実行することができる。配送解放制御モジュールは、配送管理にとって、当該アイテムを所定条件下で選択的に解放して当該アイテムが適切に配送されることを保証するのに役立ち、誤った場所への意図しない配送を回避するのに役立つ。典型的な配送解放制御モジュールの実施形態は、ここに詳述されるように、他のノードのノード場所を決定するときに(例えばサーバ制御及び管理コード525の一部として)サーバに常駐して動作する場所アウェア/キャプチャモジュール及び場所マネージャプログラムコードとともに動作してよい。
さらなる実施形態において、マスターノードの制御及び管理のコード425はまた、典型的な配送通知モジュールも含む。これは一般に、修正配送又は集荷通知を生成し、所定タイプのマスターノードが、先を見越して配送又は集荷それぞれについて関連物流職員に通知するのに役立つ。以下に詳述されるように、(宅配便業者マスターノードのような)移動マスターノードの実施形態は、有害な配送/集荷条件を、例えば、アイテムの配送/集荷にとって検知された誤った場所、アイテムの意図された配送/集荷場所から離れる移動、又は意図された配送場所と組み合わされた時間ベースの因子(例えば所望の配送窓)として自動的に検知することができる。他の実施形態において、(移動宅配便業者マスターノードとは反対の)場所に関連付けられた典型的なマスターノードが、そのような有害な配送/集荷条件を自動的に検知し、検知された有害な配送/集荷条件を含む配送/集荷状況を、先を見越して修正する手段として、修正配送/集荷通知を宅配便業者マスターノードに送信することができる(例えば、アイテムが誤った場所にドロップオフされ、アイテムが意図された配送場所にドロップオフされずに離れたところに向かい、違うアイテムが集荷され、アイテムが集荷されず、宅配便業者マスターノードによるメッセージングが、そのような問題を迅速に解決するのに役立つ場合である)。典型的な配送通知モジュールの実施形態は、ここに詳述されるように、(マスターノードの場所に配送され若しくはマスターノードの場所から集荷され、又はマスターノードの場所から離れる方に向かうアイテムに関連付けられたIDノードのような)他のノードのノード場所を決定するときに(例えばサーバ制御及び管理コード525の一部として)サーバに常駐して動作する場所アウェア/キャプチャモジュール及び場所マネージャプログラムコードとともに動作してよい。
さらなる実施形態において、マスターノード制御及び管理コード425はまた、典型的な集荷通知モジュールも含む。これは一般に、在庫アイテムに関連する集荷通知を、在庫にあるときの、及び、いくつかの例では、アイテムが出荷動作から解放され及び出荷動作に入るのを認証されるときのアイテムモニタリングの一部として生成する。以下に詳述されるように、(倉庫、一般には保管施設のような)特定の場所に関連付けられた典型的なマスターノードの実施形態は、在庫アイテムが当該場所から出てはいけないときに集荷通知を生成することができる。典型的な集荷通知モジュールの実施形態はまた、ここに詳述されるように、(場所の在庫の一部として保持される在庫アイテムと関連付けられたIDノードのような)他のノードのノード場所を決定するときに(例えばサーバ制御及び管理コード525の一部として)サーバに常駐して動作する場所アウェア/キャプチャモジュール及び場所マネージャプログラムコードとともに動作してよい。
サーバ
図3及び4が典型的なIDノード及び典型的なマスターノードそれぞれのハードウェア及びソフトウェアの側面の詳細を例示するが、図5は、本発明の一実施形態に係る典型的な無線ノードネットワークの一部として動作する典型的なサーバの詳細な図を与える。典型的な実施形態において、サーバ100は、関連付け及びデータ管理サーバ(ADMS)とも称される。これは、ノードを管理し、ノードから情報を収集し、ノードから収集された情報を格納し、ノードが動作している環境に関連するコンテキストデータを保持し又は当該コンテキストデータへのアクセスを有し、ノードに関する情報(例えばステータス、センサ情報等)を、要求するエンティティに与えることができる。この機能を利用する様々な実施形態のさらなる詳細が以下に説明される。当業者にわかることだが、ノード密度、地理的設置特性及びネットワーク接続性は、無線ノードネットワークの実施形態に所望される最終的なアーキテクチャに影響を与え得るすべてのタイプの因子の例である。
ここで図5を参照すると、典型的なサーバ100は、少なくとも無線マスターノードとの接続及び相互作用が可能なネットワークコンピューティングプラットフォームとして示される。他の実施形態において、典型的なサーバ100はまた、一以上のユーザアクセスデバイスとの接続及び相互作用も可能である。当業者にわかることだが、典型的なサーバ100は、広範な方法で実装され得るハードウェアベースの構成要素である。例えば、サーバ100は、単数のプロセッサを使用し、又は(ユーザアクセスデバイス200、205のような)デバイス及び(マスターノード110aのような)無線ノードと通信するマルチプロセッサ構成要素の一以上の部分として実装することができる。
一般に、当業者にさらにわかることだが、サーバ100を、単数のコンピューティングシステムとして実装し、分散されたサーバ(例えば別個のサーバ関連タスクのための別個のサーバ)として実装し、階層サーバ(例えば、情報が異なるレベルで保持され、実装に応じてタスクが異なるレベルで行われる複数のレベルで実装されたサーバ)として実装し、又は複数の別個の構成要素が、クライアントデバイス(例えばデバイス200、205、又はマスターノード110a)の視点から一つのサーバコンピューティングプラットフォームデバイスとして機能することをロジック上許容するサーバファームとして実装することができる。いくつかのリージョナル展開において、典型的なサーバが、特定の地理的領域専用のサーバを含み得る。異なる領域内で収集された情報が、各リージョナルサーバに実装された.異なる規制制御及び要件を含みかつそれらの影響を受ける。
同様に、図5に示される実施形態が単数のメモリストレージ515を例示するが、典型的なサーバ100は、一を超えるメモリストレージ媒体を展開することができる。そして、メモリストレージ媒体は、異なる非一時的形態であってよい(例えば従来型ハードディスクドライブ、フラッシュメモリのようなソリッドステートメモリ、光ドライブ、RAIDシステム、クラウドストレージ構成のメモリ、ネットワークストレージ機器等)。
図5に示される典型的なサーバ100は、そのコアにおいて、ネットワークインタフェイス590に結合された処理又はロジックユニット500を含む。これは、一以上のマスターノードと、いくつかの実施形態において、デバイス200、205のようなユーザアクセスデバイスとを備えたネットワーク105を介した動作可能な接続及び通信を容易かつ可能にする。一の実施形態において、サーバ100は、一以上のマスターノードと直接通信する中距離及び/又は長距離通信インタフェイス595を含み得る。これらの通信経路とともに(サーバ制御及び管理コード525のような)プログラムコード又はプログラムモジュールを使用して、サーバ100は一般に、IDノードに関連付けられたアイテムが一の場所から他の場所へ物理的に移動するときに、IDノードに関連する情報をコーディネートかつ管理するべく動作する。
コンピューティングプラットフォームとして、典型的なサーバ100の処理ユニット500は、メモリストレージ515及び揮発性メモリ520に動作可能に結合される。これらは、様々な実行可能なプログラムコード(例えばサーバ制御及び管理コード525)、マスター又はIDノードの各メモリストレージに保持されたデータに類似するデータ(例えばプロファイルデータ530、セキュリティデータ535、関連付けデータ540、共有データ545、センサデータ550、場所データ555)、及び、ノードが動作している環境に関連するコンテキストデータ560(例えば無線ノードネットワークの中から生成された情報、及び無線ノードネットワークの外部で作り出された情報)を集合的に格納して与える。
メモリストレージ315及びストレージ415と同様に、メモリストレージ515は、有体的かつ非過渡的なコンピュータ可読媒体である。当該媒体には、情報(例えば実行可能なコード/モジュール(例えばサーバ制御及び管理コード525)、ノード関連データ(例えばプロファイルデータ530、セキュリティデータ535、関連付けデータ540、場所データ555等)、測定情報(例えば一定タイプの共有データ545、センサデータ550等)、及び、ノードに対するコンテキスト環境の情報(例えばコンテキストデータ560)が不揮発性かつ非一時的な態様で保持され得る。
当業者にわかることだが、上述の特定のプログラムコード及びデータの識別は網羅的というわけではなく、複数の実施形態が、さらなる実行可能なプログラムコード又はモジュールとともに、IDノード、マスターノード及びサーバのような処理ベースのデバイスの動作に関連する他のデータも含み得る。
コンテキストデータ
上述したように、サーバ100は、無線ノードネットワークにおけるノード管理の一部としてコンテキストデータ560にアクセスすることができる。典型的なサーバ100は、一実施形態によれば、コンテキストデータベース565におけるそのようなコンテキストデータ560の集合を含み得る。図5に例示されるように、典型的なコンテキストデータベース565は、サーバ100内部の処理ユニット500によりアクセス可能な単数のデータベースである。当業者であれば容易に理解することだが、コンテキストデータ560のアクセス可能な集合を与える他の構成も、本発明の実施形態の範囲及び原理の中で可能でありかつ考慮される。例えば、コンテキストデータベース565は、専用インタフェイス又はネットワーク格納デバイス(又はネットワークアタッチトストレージ(NAS)ユニット)を介してサーバ100の外側に保持されるアクセス可能なストレージのような、外部からアクセス可能なデータベース(又は多数のデータベース)としてよい。さらなる他の実施形態において、コンテキストデータベースは、サーバ100とは別個ではあるが、サーバ100から別個のデータベースサーバへの通信経路を介して(例えばネットワーク105を介して)アクセス可能な外部データベースサーバ(図示せず)によって別個に保持されてよい。さらに、当業者にわかることだが、コンテキストデータベース565には、(コンテキストデータ560、センサデータ550、共有データ545等のような)サーバ100にとってアクセス可能な情報の集合の分散ネットワークストレージを本質的に与えるクラウド技術を実装することができる。
コンテキストデータベース565内には、ノードが動作しており又は動作すると予想される環境に一般に関連するコンテキストデータ560の集合の典型的な実施形態を保持してよい。詳しくは、コンテキストデータ560は一般に、類似するノードが、所与のノードが現在経験しているもの、又は所与のノードが移動するにつれて経験すると予想されるものに類似する環境で経験するものに関連する。
一般的な例において、ノードが実際に動作し又は動作すると予想される環境は、異なるタイプの環境を含み得る。これは、例えば、電子通信環境(例えば、信号が散乱され得るか又はRF通信を妨害し若しくは遮蔽する材料若しくは構造を含み得るRF環境)、識別されたノードが移動する予想経路の物理環境(例えば温度、湿度、セキュリティ及び他の物理特性)、どのようにしてノードが移動し又は移動すると予想されるのかに関連する輸送機関環境(例えばトラック、飛行機、コンベアシステムの速度及び他のパラメータ)、及び、特定のノードに近い一エリア内のノードの密度に関連する密度環境(例えば、どれほど多くのノードが、図22Aに示される構造2200のような回廊、又は特定のIDノードがその出荷経路を通過すると予想される保管施設を占めると予想されるのか)である。
ノードの動作環境のこれらの異なる側面を踏まえ、典型的なコンテキストデータ560は、アイテムの移動に関連する異なる構造及び条件(例えば特定のタイプの宅配便業者デバイス、車両、施設、輸送コンテナ等)に関連する情報を与えることができる。そのような情報は、出荷会社のような、無線ノードネットワークを動作させるエンティティによって生成することができる。加えて、典型的なコンテキストデータ560は、無線ノードネットワークの外部で生成された第三者データを含み得る。すなわち、データ560のようなコンテキストデータは、ノードが動作している環境に一般に関連する広範なデータを含み、本発明の実施形態に係る向上したノード管理能力を有利に与えるべく使用することができる。
一般に、図5は、データベース565に及び揮発性メモリ520に保持される典型的なタイプのコンテキストデータ560を例示する。当業者にわかることだが、コンテキストデータ560はまた、そのような情報をデータベースに保持することに加えて又はその代わりに、他のデータ構造に保持することもできる。図5に例示されるように、典型的なタイプのコンテキストデータ560は、スキャンデータ570、履歴データ575、出荷データ580、レイアウトデータ585、RFデータ587及び第三者データを含み得るがこれらに限られない。
スキャンデータ570は一般に、一事象に関連する特定のアイテムのために収集されたデータである。例えば、アイテムが(小包130のような)小包に配置される場合、ラベルが生成されて小包の外装に配置される。ラベルは、キャプチャ可能な適切なスキャニングデバイスによりスキャンされたときに小包を識別する視覚的な識別子を含み得る。識別子のスキャニング(一定タイプの事象)に応じて生成された情報は、一定タイプのスキャンデータとみなすことができる。他のスキャンデータ570は例えば、小包に関連する手動情報入力時に生成された一般在庫データ、キャプチャされた小包管理制御データ、及びバーコードスキャンデータを含み得る。
履歴データ575は一般に、共通の特性に関連して既に収集及び/又は分析されたデータである。履歴データ575は、無線ノードネットワークの動作に関連する特定の特性のオペレーションの知識及びノウハウを具体化する。例えば、共通の特性は、特定の事象(例えば、屋外環境から建物のような特定の閉じた環境へのアイテムの移動)、一定タイプのアイテム(例えば一定タイプの小包、一定タイプの出荷対象内容物、場所、出荷経路等)、特定のアイテムに関する成功率(例えば成功裏の出荷)等としてよい。履歴データ575の他の例には、アイテムが一の場所から他の場所へと移動するときにどのようにして履歴処理されたのかに関連付けられた処理情報を含み得る(例えば、特定の施設内を移動するとき、処理情報は、アイテムが特定のコンベア上にあることを示し、当該コンベアについての情報(速度、及びアイテムがコンベア上にあることが予想される時間)を含み得る)。
出荷データ580は一般に、一の場所から他の場所へと移動されるアイテムに関連するデータである。一の実施形態において、出荷データ580は、追跡番号、出荷対象アイテムの内容物情報、出発地場所及び目的地場所に関連するアドレス情報、並びに移動しているアイテムの他の特性を含み得る。
レイアウトデータ585は一般に、予想経路の一以上の部分の物理エリアに関連するデータである。例えば、レイアウトデータ585の実施形態は、建物概略図と、ノードが通過し得る建物の部分の物理的寸法とを含み得る。一実施形態はさらに、通過予定の物理エリアに関連付けられた密度情報と、当該エリアにおいてレイアウトデータのタイプとして予想される数の潜在的ノードとを含み得る。他例において、レイアウトデータの一実施形態は、一グループの小包をパレット上でどのように組み立て、出荷コンテナ(例えばユニットロードデバイス(ULD))の中に置くかについての構成を含み得る。出荷コンテナは、単数のモード又は複合輸送を伴う様々な形態でアイテムの集合体を移動させるのに役立つ。
RFデータ587は一般に、特定のタイプのノードの信号経路環境についての信号劣化情報であり、そうでなければ当該タイプのノードにとって最適な信号経路環境からの信号変動、干渉又は他の劣化を引き起こし得る特定の有害なRF条件に関係し得る。例えば、RFデータは、特定の梱包又は場所を使用するときの遮蔽効果、小包が特定のタイプのコンテナの中にあり又はペレット化された積荷の一部として組み立てられるときの遮蔽効果、特定の内容物が出荷されたときの遮蔽効果、並びに他の物理的及び電子的干渉因子を含み得る。
第三者データ589は、ネットワークの外側で生成されたデータを一般に含む付加的タイプのコンテキストデータ560である。例えば、第三者データは、アイテムが一の場所から他の場所への予想経路に沿って移動するときに通過予定の特定のエリアに関連付けられた気象情報を含み得る。当業者にわかることだが、一の場所から他の場所へのアイテムの移動により直面する物理的及び環境的条件に関連する他のタイプの第三者データもまた、コンテキストデータ560とみなすことができる。
上述したコンテキストデータ560のようなコンテキストデータにより、サーバ100は有利なことに、アイテム移動を良好に管理し、良好な場所決定を与え、無線ノードネットワークの異なるレベルのインテリジェントな動作及び管理を向上させ、並びに無線ノードネットワークの動作中にアイテムの現在の場所及びステータスに対して向上した可視性を与えるのに役立つ。一の実施形態において、サーバ制御及び管理コード525は、無線ノードネットワークがコンテキスト的にアウェアかつ応答性となり得る機能性を与えることができる。
サーバ制御&管理コード
一般に、サーバ制御及び管理コード525は、典型的なサーバ100の動作を制御する。一実施形態において、サーバ制御及び管理コード525は、コード内のプログラム機能又は一般にサーバ100の挙動を制御する別個のプログラムモジュールとして実装されたソフトウェア特徴部の集合である。すなわち、典型的なサーバ制御及び管理コード525には、いくつかのプログラム機能又はプログラムモジュールを実装することができる。これは、(1)無線ノードネットワークにおけるノードの強固かつインテリジェントな管理のためのフレームワークを与えるサーバ側関連付けマネージャ、(2)無線ノードネットワークにおけるノードの管理をコンテキストデータに基づいて向上させるコンテキストベースのノードマネージャ、(3)ノード管理の安全ペアリングの側面を管理するセキュリティマネージャ、(4)更新された又は異なるプログラミングを特定のノードに与えてノードと情報を共有するノード更新マネージャ、(5)ネットワークにおけるノードの場所を決定及び追跡する場所マネージャ、並びに(6)ノードの現在のステータスに関連する情報の要求を与え、又は一般にノードについての若しくはノードから収集された情報を与える情報更新マネージャを含むがこれらに限られない。
サーバ側関連付けマネージャ
サーバ側関連付けマネージャ(サーバ側関連付け管理機能とも称する)は一般に、安全情報フレームワークを使用して無線ノードネットワークにおけるノードをインテリジェントに管理する責任を負う典型的なコード525におけるプログラムモジュールである。一実施形態において、このフレームワークは、コンテキスト駆動型の学習センサプラットフォームとなるように実装することができる。フレームワークはまた、(RFスキャン、場所、日付/時刻、及びセンサデータのような)情報がノード間で安全に共有される方法、ノードの挙動を変更する方法、及びノードが「喪失」とみなされていると知る方法を可能にすることができる。サーバ側関連付けマネージャの動作中に確立されたフレームワークにより、ノードのネットワークを、各IDノードの物理的な場所を決定する向上したかつ最適な精度を備えたシステムとして管理することができる。そのような関連付け管理フレームワーク及び方法の特定の実施形態に関するさらなる情報が、以下に詳述される。
コンテキストベースの関連付けマネージャ
コンテキストベースのノードマネージャは一般に、典型的なコード525におけるプログラムモジュールであり、ノードの可視性を与え得る向上したデータ基盤を与える管理動作の一部としてコンテキストデータを組み入れる責任を負う。いくつかの実施形態において、コンテキストベースのノードマネージャは、サーバ側関連付けマネージャの一部として実装することができるが、他の実施形態は、コンテキストベースのノードマネージャを別個のプログラムモジュールとして実装することができる。
一の実施形態において、向上したデータ基盤は、コンテキストデータ560(例えばスキャンデータ570、履歴データ575、出荷データ580、レイアウトデータ585、及び一の場所から他の場所へと移動するアイテム及びIDノードを取り巻く条件及び環境に関する情報を与える他の第三者コンテキストデータ)のようなコンテキストデータに依存する。かかるコンテキストデータ(例えばネットワークのノウハウ、建物のレイアウト、及び無線ノードネットワークとともに使用されるノード及び出荷経路の動作知識)は、ロバストに強化されたコンテキスト環境におけるノードの追跡及び場所特定をサーバ100が管理することができる向上した建物ブロックを与えることができる。一実施形態において、コンテキストベースの管理は、ノードが無線ノードネットワークを介して移動するときに、いつ及びどのように関連付けを予測すべきかについてのデータ分析を介してシステムにとっての可視性を与える。他の実施形態において、これは、動作環境、梱包、小包内容物、及び/又はアイテム及びそのIDノードに関連する他の小包により引き起こされ得るRF信号劣化を良好に理解するための基盤となり得る。
セキュリティマネージャ
典型的なサーバ制御及び管理コード525において別個に又は関連付けマネージャモジュールの一部として実装することができるセキュリティマネージャモジュールは、ノードの安全なペアリングの側面を管理することにより、無線ノードネットワークにおける2つのノードの関連付けに役立つ。一の実施形態において、セキュリティマネージャモジュールは、一のノードが他のノードに安全に接続できるように適切なペアリング証明書を与える。すなわち、一のノードが他のノードとの接続を所望すれば、一実施形態は、ノードの接続又は関連付けの成功を可能とするべく、サーバにより生成され、ノードに与えられ、及びノード内で観測される適切なペアリング証明書の生成を要求する。
(マスターノード110aのような)ノードが動作時に、(IDノード120aのような)ノードの、接続の所望先のアドレスを識別する。このアドレスにより、ノードは、ペアリング要求を準備して当該要求をサーバ110に送信する。サーバ100は、関連付けマネージャのセキュリティマネージャモジュールの制御下で動作し、ノード要求が他のノードに接続され又は関連付けられるべきか否かを決定する。否定の場合、サーバは、要求されたセキュリティ証明書を発行しない。肯定の場合、コード525の関連付けマネージャが設定した所望の関連付け管理パラダイムに応じてサーバは、無線ペアリングの成功に必要な要求された証明書と、関連付けられたノード間の安全な通信の確立とを与える。
ノード更新マネージャ
典型的なサーバ制御及び管理コード525は、ノード更新マネージャモジュールを含み得る。これは、更新されたプログラミング情報を、無線ノードネットワーク内のノードに与え、かかるノードから情報(例えば共有データ545、センサデータ550)を収集する。ノード更新モジュールは、典型的なサーバ制御及び管理コード525において別個に又は関連付けマネージャモジュールの一部として実装することができる。
更新をノードのプログラミングに与えることにより、電力を節約してノードをシステムとして良好に管理するノード機能の分散が容易かつ可能となる。例えば、一実施形態は、特定の機能の責任を一のノードから他のノードへ一時的に移行させることにより、コンテキスト又は関連付けの状況に応じて、異なるノードの機能上の責任を改変することができる。典型的に、サーバは、他のノードに対し機能上の責任を変更するように命令する。しかしながら、いくつかの実施形態において、マスターノードが、他のノードに命令して機能上の責任を改変させることもできる。
ノード間で及びサーバと(例えば典型的なノード更新マネージャを介して)情報を共有することにより、サーバ100の関連付け管理機能の一部としてノードから情報を収集し、他のノードと情報を共有することが容易になる。例えば、一実施形態は、RFスキャンデータ(一定タイプの共有データ545)、ノードの場所についての情報(一定タイプの場所データ555)、日付/時刻についてのシステム情報(他のタイプの共有データ545)、及びセンサノードから収集されたセンサ測定値(一定タイプのセンサデータ550)を収集及び共有することができる。
場所マネージャ
典型的なサーバ制御及び管理コード525は、ノード場所を決定及び追跡するのに役立つ場所マネージャモジュールを含み得る。一般的な実施形態において、ノードの場所は、ノード自体によって(例えばマスターノードの、場所特定回路475を介して自身の場所を決定する能力)、当該ノードに関連付けられたノードによって(例えばマスターノードがIDノードの場所を決定することができる場合)、サーバ自体によって(例えばコード525の一部として実装される一以上の技術により決定された場所情報を使用して)、及びマスターノードとサーバとの組み合わせ努力によって決定することができる。
一般に、典型的なIDノードは、直接的又は間接的にマスターノードに依存してその実際の物理的場所を決定することができる。複数の実施形態が、ノード場所を決定する一以上の方法論を使用し得る。例えば、以下に具体的に記載されるように、ノード場所を決定する可能な方法は、ノードのRF特性(例えばRF出力信号レベル及び/又はRF受信機感度レベル)の制御、相対的な近接性の決定、関連付け情報の考慮、コンテキスト情報及びRF環境のための場所調整の考慮、連鎖式三角測量、並びに、様々な場所決定方法論を組み合わせた階層的な及びアダプティブな方法に関連し得る。そのような典型的な技術によって、どのようにして典型的な場所マネージャモジュールがノードの場所を決定するかについてのさらなる情報及び例が、以下に詳しく与えられる。
加えて、当業者にわかることだが、追跡対象アイテムについてのコンテキスト情報に基づいて、何が、実行可能な場所対実際の場所を構成するのかを決定することもできる。例えば、大きなアイテムに要求される場所精度は、動作決定及びステータス更新がコンテキスト知識を容易に実装することができるように、小さなアイテムよりも相対的に低くてよい。アイテムのサイズが既知であれば、それに応じて場所精度をチューニングすることができる。すなわち、大きなアイテムが追跡される場合、又はそれについてのシステムのコンテキストアウェアネスが、低い場所精度を使用してよいという場合、強力な信号、ひいては広いスキャニングエリアが用いられる。これは、RF干渉又は遮蔽が問題となる状況において役立つ。
情報更新マネージャ
典型的なサーバ制御及び管理コード525は、無線ノードネットワークの動作、及びノードのステータスに関連する情報を与える情報更新マネージャモジュールを含み得る。かかる情報は、無線ノードネットワークの外側にある(ユーザアクセスデバイス200のような)デバイスからの要求に応答して与えることができる。例えば、アイテムを出荷する人が、当該アイテムの現在のステータスを、サーバ100に接続して当該情報を要求する自分のラップトップ又はスマートフォン(タイプのユーザアクセスデバイス)を介して問い合わせることができる。これに応答して、情報更新マネージャモジュールは、かかる要求のサービスを、どのノードが当該アイテムに関連付けられているかを決定し、当該アイテムに関連するステータス情報(例えば場所データ等)を収集し、及び要求された情報を問い合せをするエンティティに、標的となる、タイムリーかつ有用な形態で与えることによって提供することができる。
他例において、ユーザアクセスデバイスは、サーバ100に接続されて特定のセンサデータを特定のノードから要求することができる。これに応答して、情報更新マネージャは、ノード更新マネージャをコーディネートして、要求に応じて収集されたセンサデータ545をユーザアクセスデバイスに与えることができる。
ノードフィルタリングマネージャ
典型的なサーバ制御及び管理コード525の一実施形態は随意的に、ノードフィルタリングマネージャを含んでよい。これは、多重レベルフィルタリング機構を備えたノードのトラフィックを管理するのに役立つ。フィルタリングは本質的に、潜在的な関連付け及び通信を制限するルールを設定する。そのようなノードフィルタリング管理の一例は、マスターノードのためのフィルタリングの異なるレベル又はモード(例えば、マスターノードへの通信及び管理の負担を制限する方法としてどのIDノードをマスターノードによって管理することができるか)を画定することができる。
一例において、「ローカル」モードは、IDノードのみが通信し、割り当てられたマスターノードによって管理される場合に画定することができる。この場合、割り当てられたマスターノードは、最新の無線ノードがサーバ100に戻って接触する場所、及び/又は第三者データが、当該割り当てられたマスターノード及びIDノードが物理的かつ無線的に近接していることを示す場所にある。すなわち、トラフィックフィルタリングの「ローカル」モードに対し、割り当てられたマスターノードのみが、密接しかつ割り当てられたIDノードからの情報を通信及び処理する。
あまり制約的でないフィルタリングモードに移行すると、フィルタリングの「リージョナル」モードが画定され得る。この場合、IDノードは、サーバ100へと戻って最後に報告された場所、及び/又は第三者データが、IDノードが場所特定されたことを示す場所にある任意のマスターノードによって管理される。すなわち、トラフィックフィルタリングの「リージョナル」モードに対しては、IDノードに近い任意のマスターノードが、当該IDノードからの情報を通信及び処理することができる。これは、例えば、関連付け及びペアリングの特定の施設内への限定を実装することを所望する場合に有用となり得る。
最も制約的でないフィルタリングモードにおいて、フィルタリングの「グローバル」モードを、IDノードが任意のマスターノードと通信し及び任意のマスターノードにより管理されることが許容される本質的にシステムワイドな通信として画定することができる。換言すれば、トラフィックフィルタリングの「グローバル」モードにより、無線ノードネットワーク内の任意のIDノードは、当該IDノード近くの特定のマスターノードを介して情報を通信し、当該IDノードからの情報を通信及び処理することができる。
すなわち、かかる典型的なフィルタリングモードにより、所定の条件(例えば損傷、有害な環境条件、有害なノード条件等)にあるIDノードが、「警告」ステータスフラグの使用によって、通信及び関連付けの管理に役立つ場所にある任意のフィルタリング機構をバイパスする必要があるとの信号を送ることができる。そのような例において、これは、IDノードが「発見」されて他のノードに接続されるようにするべく、マスターノードレベルで設定された任意のフィルタリングルールを無視するように動作する。
すなわち、典型的なサーバ100は、コード525を実行して上述したタイプのデータへのアクセスを有する場合、ノードを管理し、ノードからの情報を収集し、ノードから収集された情報を格納し、ノードが動作している環境に関連するコンテキストデータを保持又はそれへのアクセス有し、及びノードについての情報(例えばステータス、センサ情報等)を、要求するエンティティに与えるように動作可能である。
ノード通信&関連付けの例
典型的な管理及び通信の原理をどのようにして典型的な無線ノードネットワーク内に実装できるのかを良好に例示するべく、図8〜12が、無線ノードネットワークの典型的な構成要素がどのようにして一般に、様々な実施形態における異なるタイプの動作中に情報の通信(広告&スキャニング)、関連付け、及び交換をするのかについて、いくつかの例を与える。図22A〜Cはまた、典型的なIDノードが通過経路に沿って(例えば回廊に沿って)移動し、一実施形態において異なるマスターノード及びサーバによって追跡及び管理されるときの、かかる典型的な関連付け及び通信の作業の詳細な適用を与える。
ノード広告サイクルの例
一般に上述されたように、ノードは、当該ノードが他のノードと接続可能となって他のノードと通信することができるいくつかの異なるタイプの広告状態を有し得る。そして、ノードが無線ノードネットワーク内で移動すると、ノードの広告及び接続状態が、既に接続されていたノードとの関連付けを解除し、新たなノードとの関連付けをし、又は自身が他のノードに関連付けられていないことを発見するというように変わり得る。いくつかの状況において、ノードは問題がなく、通常の動作において他のノードに接続され又は関連付けられないこともある。しかしながら、他の状況において、ノードには、非常に長い時間において他のノードに接続されていない場合、潜在的に喪失される問題が生じ得る。このように、ノードは、これらの異なる動作状況において異なるタイプの広告状態を経験し得る。
一般に、ノードは、所定時間にわたり他のノードに接続不可能な状態にあってよい(接続不可能インターバルとも称する)。しかし、その後、他の状態においてノードは、接続されることを望んで、画定された接続可能期間(接続可能インターバルとも称する)の間、その旨の広告をする。ノードが接続されるように広告をすると、ノードは、一定のポイントにおいて接続されると予測し得る。換言すれば、一のノードが他のノードに接続されることを予測する選択可能時間が存在し得る。しかしながら、当該ノードがその時間(警告インターバルと称する)内に他のノードに接続されない場合、当該ノードは、状況に応じて特定の又は緊急のアクションをとる必要がある。例えば、一のノードが他のノードに30分間(例えば警告インターバルの一例)接続されていない場合、当該ノードは内部的に、接続されるべき他のノードを「一生懸命に」探す動作に変わる。具体的には、ノードは、任意の利用可能なマスターノードが、接続を求めるノードがブロードキャストした広告パケットの受領を確認することを要求するべく、そのステータスフラグを警告レベル0(問題なし、通常動作)から警告レベル2に変更する。
図8は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおける典型的なIDノードによる典型的な広告状態(又は情報交換及びノード接続可能性の状態)と状態間の遷移に関与する因子とを例示する図である。ここで図8を参照すると、ノードの典型的な広告サイクルの一部として3つの典型的なノード状態が例示される。すなわち、IDノード接続不可能広告状態805、IDノード発見可能広告状態815、及びIDノード一般広告状態830である。これらの状態間の遷移は、上述したタイプのインターバルの満了に関連する因子に依存する。一実施形態において、これらのインターバルそれぞれの持続時間は、システム実装、及びIDノードが動作しているコンテキスト環境に依存する。そのような時間インターバルは、例えば、サーバ100によって、ノードを更新し及びノードの動作を管理するときに当該ノードに与えられるデータ(例えばプロファイルデータ、関連付けデータ、コンテキストデータ)の一部として設定することができる。
図8に示される例を参照すると、典型的なIDノードは、例えば30分に設定された警告インターバルを有し、5分に設定された接続不可能インターバルを備えたIDノード接続不可能広告状態805にある。状態805において、IDノードは、ブロードキャスト又は広告をするが接続可能であり、SCAN_REQメッセージ(多くの情報を他のノードから広告ノードに送るべきとの一定タイプの要求)を受信しない。すなわち、状態805にあるIDノードは、この例において、少なくとも5分の間、接続不可能態様の広告をするが、30分以内に接続されることを予測する。
警告インターバルがまだ経過しておらず(因子810)かつ接続不可能インターバルが依然として継続している(因子825)場合、IDノードは状態805にとどまるだけである。しかしながら、警告インターバルが経過しておらず(因子810)かつ接続不可能インターバルが経過している(因子825)場合、IDノードは、一定時間(例えば一分間の接続可能インターバル)他のノードとの接続を望んで試みるモードに入り、図8の典型的な広告サイクルにおけるIDノード一般広告状態830へと移行する。状態830において、接続可能インターバルが継続している限り、IDノードは、他のノードとの接続が可能なこの状態にとどまり、IDノードがブロードキャストをしている旨の広告パケットに応答して他のノードからのSCAN_REQタイプの要求を受信する。しかしながら、接続可能インターバル(例えば1分間)が経過し又は満了すると(因子835)、IDノードは、接続不可能広告状態805に戻り、次回、接続不可能インターバルが満了する(及びIDノードが再び状態830において接続を試みる)か、又は警告インターバルが最終的に経過する(及びIDノードが、その状態830の接続努力にもかかわらず、自身が他のノードに接続されていない状況にあることを発見する)かのいずれかとなる。
警告インターバルが最終的に経過すると(因子810)、IDノードはIDノード発見可能広告状態815に移行する。ここで、IDノードはまだ接続可能ではないが、IDノードがブロードキャストをしている旨の広告パケットに応答してSCAN_REQタイプの要求を他のノードから受信する。この状態815において、典型的なIDノードは、そのステータスフラグを改変して、その警告インターバルが満了した旨、及び当該ノードがもはや通常動作をしていない旨を示しかつ反映させる。換言すれば、IDノードは、ステータスフラグを、当該IDノードが緊急に他のノードとの接続を必要としていることを示すべくブロードキャストされる一定タイプの警告ステータスに変更することができる。例えば、IDノードがブロードキャストする広告パケットのステータスフラグは、当該ノードがデータ(例えば警告レベル3ステータス)のアップロードを必要とするか又はタイマー若しくは他のデータを他のノードに同期するか(例えば同期ステータス)に応じて高次の警告レベルの一つに変更され得る。ステータスフラグのこのように変更され、状態815にあるIDノードがブロードキャストすると、IDノードは、当該ブロードキャストを受信しており、他のノードから当該IDノードへと送信されるさらなる情報がSCAN_REQメッセージを介して要求されている(因子820)旨の、他のノードからの要求を待つ。ひとたびSCAN_REQメッセージがIDノードにより受信されると(因子820)、警告インターバル内に他のノードに接続されなかったゆえに警告モードに移行したIDノードは、当該他のノードに接続され、必要に応じてデータをアップロード又は共有し、その後、状態805に戻って警告インターバル及び接続不可能インターバルを再始動させる。
マスターノードからIDノードへの関連付けの例
広告(ブロードキャスト)及びスキャニング(リスニング)は、関連付け動作中にノードが通信することができる方法である。図9〜12は、いくつかの典型的な無線ノードネットワーク動作の一部として接続及び関連付けをするときに、無線ノードネットワークのネットワーク要素(例えばIDノード、マスターノード及びサーバ)がどのようにして通信及び動作できるのかの例を与える。
図9は、一実施形態に係る典型的なマスターからIDノードへの関連付け中の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで図9を参照すると、典型的なマスターノードM1_910aは、典型的なIDノードA_920aの通信範囲内に例示される。マスターノードM1_910aはまた、サーバ900へと戻る通信経路も有する。図示のように、マスターノードM1_910aがスキャニング又はリスニングモード(例えば「M1scan」ラベルにより示される)にある一方、IDノードA_920aは、広告又はブロードキャストモード(例えば「Aadv」ラベルにより示される)にある。この例において、M1マスターノード910aは、少なくとも一つの広告データパケットのAの広告を介してIDノードA_920aのアドレスをキャプチャしており、それをサーバ900に報告する。この態様において、キャプチャ及び報告動作が、ノードと近接性ベースの管理制御との「受動的」関連付けを有効に作り出す。そのような関連付けは、サーバ900のようなサーバに、関連付けデータ540のような関連付けデータの一部として記録することができる。
他の実施形態において、マスターノード及びIDノード間の受動的関連付けは、「能動的」関連付け又は接続へと拡張することができる。例えば、図9に示される実施形態を参照すると、サーバ900は、マスターノードM1_910aに対し、IDノードA_920aとの関連付け、接続又はペアリングを命令し、要求されたセキュリティ情報(例えばPIN証明書、セキュリティ証明書、鍵)をマスターノードM1_910aへと転送する。IDノードA_920aの広告状態に応じ、IDノードA_910aは可視のみ可能(発見可能)となるが接続可能ではない。かかる状況において、マスターノードM1_910aは、IDノードA_920aが接続可能状態(例えばIDノード一般広告状態)となってペアリング可能となるまで待つ必要がある。図8を参照して上述されたように、各IDノードは、ペアリング及び接続が可能な各時間中に所定の時間窓を有する。
この例において、IDノードA_920aがマスターノードM1_910aとのペアリングに成功すると、IDノードA_920aはもはやそのアドレスを広告しない。デフォルトでは、関連付けられていないデバイスがそのアドレスを広告する。ペアリングされ又は関連付けられたノードは、命令された場合にのみ、そのアドレスを広告する。
IDノードからIDノードへの関連付けの例
様々な実施形態において、IDノードは、他のIDノードに関連付けられ及び接続され得る。図10は、本発明の一実施形態に係る典型的なIDからIDノードへの関連付けの間の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで図10を参照すると、典型的なマスターノードM1_910a、IDノードA_920a及びサーバ900は、図9に示されるのと同様に設けられるが、IDノードA_920aの通信範囲内にあるIDノードB_920bが追加されている。この例において、IDノードA_920aは、IDノードB_920bをリスニングするクエリ(スキャン)モード(例えばAscan)を継続中である。IDノードA_910aが、一以上の広告データパケットを伴うIDノードB_920bの広告(例えばBadv)を、IDノードB_920bからの広告メッセージの一部として検出すると、IDノードA_920aは、IDノードB_920bが、例えば、アップロード用のデータ(例えばセンサデータ350)を有していることを示すメッセージからステータスフラグを識別する。その結果、IDノードA_920aは、(例えば一定タイプの関連付けデータ340として)スキャン結果のログ記録し、次にマスターノードM1_910aに接続されたときにIDノードA_920aは、キャプチャされたスキャンログ情報をサーバ900にアップロードする。この態様において、IDノードスキャニング、キャプチャ及び報告の動作は、異なるIDノード間の「受動的」関連付けを有効に作り出す。かかる受動的関連付けは、サーバ900に関連付けデータ540の一部として記録することができる。
他の実施形態において、2つのIDノード間の受動的関連付けは、「能動的」関連付け又は接続へと拡張することができる。例えば、図10に示される実施形態を参照すると、当該モードのもとでキャプチャされたステータスフラグとIDノードB_920bについてのアップロードされた情報とに基づき、サーバ900は、マスターノードM1_910aを介してIDノードA_920aに、IDノードB_920bから情報をダウンロードする目的でIDノードB_920bとの能動的接続又はペアリングをする旨の要求を発行することができる。一例において、IDノードA_920a及びIDノードB_920b間の能動的接続を認証するセキュリティ証明書が、当該証明書をサーバ900から受信したマスターノードM1_910aからIDノードA_920aへとダウンロードされる。他例において、必須のセキュリティ証明書は、IDノードA_920aにおいて事前に準備されていてもよい。そして、IDノードからIDノードへの接続に依存するよりもむしろ、マスターノードM1は、M1がIDノードB_920bの通信範囲内にあれば、直接IDノードB_920bに接続されてよい。
情報クエリのIDノードからマスターノードへの例
典型的なIDノードはまた、他のノード、マスターノード及びIDノードの双方にクエリを発行することができる。図11は、本発明の一実施形態に係る典型的なIDからマスターノードへのクエリ中の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで図11を参照すると、図9に示されるのと類似のグループのノードが現れるが、典型的なマスターノードM1_910aが広告又はブロードキャストモード(例えばM1adv)にある一方でIDノードA_920aがスキャニングモード(例えばAscan)にある点が異なる。この構成において、IDノードA_920aは、マスターノードM1_910aに対し情報をクエリすることができる。一の実施形態において、クエリは、IDノードがそのステータスフラグを設定することを介して開始することができる。要求される情報は、マスターノードM1_910aが保持する現在の時間、場所又は環境情報のような共有予定の情報となり得る。
受動的関連付けの例において、AscanモードにあるIDノードA_920aは、マスターノードM1_910aのアドレスをキャプチャしている。しかしながら、IDノードは直接サーバ900に接続されてペアリングセキュリティ証明書(例えばIDノードA_920a及びマスターノードM1_910a間の能動的接続を認証するセキュリティピン情報)を要求することができないので、受動的関連付け及び対応するペアリングが、マスターノードから開始される。他例において、IDノードA_920aが、以前の接続からセキュリティデータ335として格納したペアリング証明書を有することもできる。これにより、IDノードA_920aはその後、受動的関連付けの後にマスターノードM1_910aとの能動的関連付けを開始することができる。
警告レベル広告の例
既に述べたように、ノードは、一以上の実施形態において警告段階又はレベルに入ることができる。例えば、ノードが、一定の設定期間(例えばいくつかの実施形態において記載される警告インターバル)内に、マスターノードから広告パケットの受領確認を受信していない場合、ノードは、「発見」され又は情報を渡すべく、より特化された広告のための特定の警告段階に入ることができる。図12は、本発明の一実施形態に係る典型的な警告広告モードの間の、無線ノードネットワークの典型的な構成要素を例示する図である。ここで図12を参照すると、図9に示されるのと類似するグループのノードが現れるが、他のマスターノード(マスターノードM2_910b)及び他のIDノード(IDノードB_920b)が追加されている。典型的なIDノードA_920aが広告又はブロードキャストモード(例えばAadv)にある一方、ノードM1、M2及びBはそれぞれ、スキャニングモード(例えばM1scan、M2scan及びBscan)にある。この例及び図12に示される構成において、IDノードA_920aからの広告メッセージにおけるステータスフラグは、当該メッセージのヘッダにおいて、任意の近隣マスターノードに受領確認を要求する特定の警告レベル(例えば警告レベル2)に設定されている。一例において、このモードは、一定の設定期間又は時間にIDノードA_920aが他のノードに接続されない場合に入ることができる。他例において、(例えばサーバ900又は他の近隣ノードから)受信した命令に応じて、又は、(光のような)センサ入力が検出又は登録され、及びノードがそのアドレスの連続的な更新をセキュリティ特徴部として発行するときのような、トリガーを受けた(時間以外の)条件に応じて、IDノードA_920aは、この特化された広告モードに入ることができる。この警告レベルに及びこの特化された広告モードに設定されたIDノードA_920aは、それゆえ能動的ペアリングモードに設定され、ペアリング証明書を待つ。
受動的関連付けの視点から、スキャニングモードにあるノードはいずれも、そのような広告ノード(例えばこの警告モードにおけるIDノードA_920a)に受動的に関連付けをすることができる。すなわち、一実施形態において、IDノードA_920aがブロードキャストした広告ヘッダにおける警告レベル2のステータスフラグは、能動的接続なしで単に受動的に関連付けをするよりむしろ、緊急かつ能動的な介入が要求されていることを示す。
能動的関連付けの視点から、IDノードA_920aの特別な広告ヘッダをアップロードするノードはいずれも、サーバ900からのセキュリティ証明書を転送することができる。これにより、かかる証明書を受信するノードは、IDノードA_920aとの能動的な関連付け又はペアリングをすることができる。
図8が、ノードがどのようにして広告をするかの例を与え、図9〜12が、異なる典型的なデバイス(例えばIDノード、マスターノード及びサーバ)がどのようにして異なる方法で広告及び関連付けをするのかを与える一方、図22A〜Cは、典型的な無線ノードネットワーク内でどのようにして関連付け及び関連付け解除が適用されるのかについて拡張する漸進的な例示のセットを与える。具体的には、図22A〜Cは、本発明の典型的な実施形態に係る典型的な通過経路を通ってIDノードが移動するにつれて、典型的なIDノードがサーバ及び異なるマスターノードによって追跡及び管理される場合に関連付け及び関連付け解除がどのようにして生じるのかを示す。
ここで図22Aを参照すると、入口及び出口ポイントを有する構造2200が示される。一例において、構造2200は、建物又は施設の回廊又は他の部分でよい。他例において、構造2200は、アイテム及びそのIDノードを入口ポイントから出口ポイントへと輸送するコンベアシステムとしてよい。マスターノードM1_2210aが構造2200の入口ポイント近くに場所特定される一方、マスターノードM2_2210bは出口ポイント近くに場所特定される。当業者にわかることだが、他のマスターノードを、構造2200における付加的ポイントに設けてよいが、便宜上、かつ、以下の関連付けのハンドオフの説明を簡単にするべく、図示しない。サーバ100は、ネットワーク105を介してマスターノードM1_2210a及びマスターノードM2_2210bのそれぞれに動作可能に接続される。
一の実施形態において、サーバ100は、寸法上のレイアウトデータ585、及び構造2200を構成する材料のような、構造2200に関連するコンテキストデータ560へのアクセスを有する。コンテキストデータ560は、IDノードが入口ポイントから出口ポイントへと構造2200を横切るときにどのようにして動作し追跡が成功したのかについての履歴データ575を含み得る。例えば、サーバ100は、構造2200が、アイテム及びそのIDノードを入口ポイントから出口ポイントへと800フィートの距離にわたり輸送することができるコンベアであることを示すコンテキストデータを有し得る。コンテキストデータはさらに、典型的なアイテムが構造2200のコンベア上を所定速度で移動していることと、入口ポイントから出口ポイントまでの公称時間が約5分となり得ることとを示すことができる。すなわち、サーバ100は、IDノードが動作している環境についてのコンテキストデータへのアクセスを有し、これを活用してIDノードを良好かつ正確に管理することができる。
図22Aにおいて、IDノードA_2220aが、入口ポイントにおいて構造2200に入るように示される。ここで、IDノードA_2220aは、例えば、5秒の接続可能インターバルを伴う10秒の接続不可能インターバルで構造2200に入るときに、マスターノードに接続されることを願って広告している。この例において、サーバ100は、IDノードA_2220aが入口ポイントの近くに場所特定されていることがわかっており、IDノードA_2220aが入口ポイントにおいてマスターノードM1_2210aの近くに来るべきことを予想する。すなわち、サーバ100は、接続可能及び接続不可能インターバルを設定し、ひいては、IDノードA_2220aが、当該IDノードの予測経路沿いのかつ移動速度に従った次のマスターノードに接続されるのに十分な機会を与えることができる。
加えて、サーバ100は、このコンテキストにおいて警告インターバルを1分に設定することができる。ここで、IDノードA_2220aが1分以内に他のノードに接続されない場合、IDノードA_2220aは、警告ステータスを示す変更されたステータスフラグを有するメッセージを伴ったブロードキャスト又は広告をすることができる。その結果、IDノードA_2220aは、緊急にIDノードA_2220aが接続されかつ本質的に発見されるべきとわかる広い範囲の他のノードに接続され得る。当業者にわかることだが、サーバ100が、コンテキスト(例えばコンベアのタイプ、コンベアの速度、入口ポイント近くのノードの密度等)に応じて、IDノードの現在の環境に良好に順応するように広告サイクルインターバルを調整することができる。
マスターノードM1_2210aは、スキャニング(リスニング)している場合、ノードAの接続不可能インターバルの間にIDノードA_2220aからの広告パケットを最初に検出することができる。しかしながら、IDノードA_2220aが広告状態を変更し、一般的な広告状態における接続可能ノードとしてブロードキャストをすると(すなわち接続可能インターバルの間に)、マスターノードM1_2210aは、SCAN_REQにより、ブロードキャストされたメッセージの受領を確認してIDノードA_2220aからのさらなる情報を求めることができる。マスターノードM1_2210aは、要求された情報をIDノードA_2220aから受信し、その後、サーバ100と通信して当該サーバにIDノードA_2220aとの受動的関連付けを通知する。サーバ100は、能動的関連付けが所望されているか否かを決定し、マスターノードM1_2210a及びIDノードA_2220a間の能動的関連付けを、セキュリティ証明書をマスターノードM1_2210aに送信することによって認証することができる。これにより、当該ノードは、安全に接続されて情報を共有することができる。そして、マスターノードM1_2210aは、IDノードA_2220aの場所を決定して(又はサーバ100も、マスターノードM1及び/又はIDノードAに命令することでそうすることができ)、IDノードA_2220aの場所をサーバ100に与えることができる。すなわち、サーバ100は、IDノードA_2220aの場所を、少なくとも関連付けを介してそれが構造2220に入るときに管理及び追跡することができる。
図22Bにおいて、IDノードA_2220aは、マスターノードM1_2210aに関連付けられたまま、構造2200を通る通過経路の一部を下るように横切っている。しかしながら、一定のポイントにおいてマスターノードM1_2210a及びIDノードA_2220aは、サーバ100への方向で(又はもはや互いに通信することができない場合に)関連付けが解除されている。IDノードA_2220aが構造2200内のコンベア上に存在する一例において、サーバ100は、IDノードA_2220aに対し、例えばIDノード電力を節約するべく特定の時間間隔の間、低電力モードへと移行するように命令することができる。他例において、低電力モードは、良好な場所精度を与えることができる。サーバ100がコンテキストデータへのアクセスを有するので、サーバ100は、IDノードA_2220aが、所与の時刻に入口ポイント近くのマスターノードM1_2210aに関連付けられたことを知り、特定の時間間隔の終わりまでずっとIDノードA_2220aが出口ポイントの近くにはないという決定をする。IDノードA_2220aがこのようにプログラムされている場合、ひとたび特定の期間が経過すれば、IDノードA_2220aは、出口ポイント近くに存在するはずであり、マスターノードM2_2210bとの接続を求めることができる通常の動作モードに置かれることとなる。
IDノードA及びマスターノードM1に関して説明された関連付けプロセスと同様、IDノードA_2220aが出口ポイント近くのマスターノードM2_2210bにアプローチするときにIDノードA_2220a及びマスターノードM2_2210bを関連付けることができる。ひとたび接続されると、ノード場所及び関連付けデータはサーバ100において更新される。そして、IDノードA_2220aが構造2200を通って移動し続けるにつれ、図22Cに示されるように、IDノードA_2200aは出口ポイントに到達し得る。ここで、ノード場所及び関連付けデータが、サーバ100において再び更新される。
当業者には、そのような原理がどのようにして、(例えば能動的/受動的関連付け及び関連付け解除を介して)他のマスターノード間でハンドオフされるときのIDノードのさらなる動きに適用されてサーバ100において、これらの関連付け及びノード場所の追跡を続けることができるのかがわかる。加えて、サーバ100が関連付け、関連付け解除、及びコンテキスト環境動作を追跡かつモニタリングするにつれ、サーバ100は、どのようにすれば良好にコンテキスト情報を使用し、良好にノードを追跡し、IDノードが使用する電力を管理し、及び場所の精度を向上させることができるのかを本質的に学習する。
またも当業者にわかることだが、一定レベルのRF電力レベルと場所の精度とには一般的なトレードオフが存在する。ノードのRF電力レベルが高く設定されている場合、他のノードとの広告及び接続は長距離離れていてもよい。しかしながら、そのような高い電力レベル設定では、システムが異なるノード間を判別して当該異なるノードを場所特定する能力が課題となり得る。
無線ノードネットワーク内の関連付け管理
一般に上述されたように、ノードの管理は、ノード間で(又はノードと、人、物体、施設、機器等のような他のエンティティとの間で)作り出されかつ追跡される関連付けに依存し得る。いくつかの実施形態において、信頼される関連付けは、サーバがノード間の能動的接続を明示的に認証する能動的関連付けとなり得る。他の実施形態において、信頼される関連付けは、マスターノード(一定タイプの管理ノード)が他のノードに関連付けられるが当該他のノードには能動的に接続されない受動的関連付けとなり得る。受動的関連付けのおかげで、サーバは、能動的関連付けを要求することなく、他のノードの追跡及び管理を続けることができる。すなわち、当業者にわかることだが、さらに他の実施形態において、無線ノードネットワークを管理するためにサーバが信頼する関連付けは、能動的及び受動的双方の関連付けを含み、一般に認証され、又は、詳しくは、一定程度の接続及び通信を有する安全接続を認証して当該接続を使用することができる。
図23〜25は、能動的及び受動的関連付けの例を含む本発明の異なる実施形態に係る、少なくとも複数のノード及び一のサーバを有する無線ノードネットワークの関連付け管理の典型的な方法のフロー図を与える。当業者にわかることだが、無線ノードネットワークの関連付け管理の、これらの典型的な方法はそれぞれが、非一時的コンピュータ可読媒体に格納される命令であって、実行されると以下に記載の各方法(例えば方法2300、2400及び2500)及びこれらの方法の記載のバリエーションのステップを行う命令によって実装することができる。
ここで図23を参照すると、方法2300は、ステップ2305において、第2のノードに能動的に関連付ける潜在性のある第1のノードを識別することから始まる。一例において、関連付けのためにノードを識別することは、第1のノードに関連するステータス情報を決定するべく第1のノードが送信したメッセージをレビューすることと、第1のノードが第2のノードに関連付けられるべきか否かを決定するべく当該ステータス情報を分析することとを含み得る。さらなる例において、ステータス情報は、複数の異なるステータスレベルのうち、特定のステータスレベルにあるときの、第1のノードが第2のノードに対して接続を要求しているか否かを示す一つを含み得る。
次に、関連付け要求は、ステップ2310においてサーバに送信される。一例において、関連付け要求は、関連付けられるべき第1のノード及び第2のノードを識別し、第1及び第2のノードが安全に接続されて関連付けの一部としてデータを共有することができるように当該ノードが使用する一以上の適切なセキュリティ証明書(例えばPF証明書、セキュリティ証明書、鍵等)の送信を要求する。一の実施形態は、サーバからの一つの証明書のみを認証証明書として要求することができる。他の実施形態は、2つの証明書を使用することができ、一方は後に、チャレンジに応答する証明書として使用することができる。例えば、IDノードがチャレンジされる場合、IDノードは、応答認証証明書を送信することができる。その結果、マスターノードは当該応答を確認し、認証された関連付けの適切なセキュリティ証明書をIDノードに与えることができる。いくつかの場合において、IDノードには、サーバによって、そのような応答認証証明書(一般に鍵)が与えられている。
ステップ2315において、第2のノードは、関連付け要求に関連するサーバから許可応答を受信する。一例において、許可応答は、(ノードに格納され得る)第1の認証証明書及び第2の認証証明書をサーバから受信することを含み得る。このように、第1の認証証明書及び第2の認証証明書は、サーバによって一定タイプのセキュリティデータとして作り出すことができるとともに、第1のノード及び第2のノードの接続、並びに第1のノード及び第2のノード間の安全な情報共有を認証するべく与えることができる。
サーバからのこの認証により、第1のノード及び第2のノードは、ステップ2320において関連付けることができる。一例において、方法2300は、認証証明書に基づき第2のノードから第1のノードへの認証された接続を確立することによって当該ノードの関連付けることができる。そして、方法2300は、第1及び第2のノードが関連付けられた後にサーバが確立したプロファイルに応じて、第1のノード及び第2のノード間の共有データを安全に与えることができる。
一実施形態において、方法2300はまた、第2のノードが第1のノードに関連付けられた後に、第2のノードがタスクの責任を得るようにすることを含む。ただし、これは、当該タスクの責任が既に第1のノードにあった場合である。例えば、第2のノードが外部電源から電力供給を受け、第1のノードが電池から電力供給を受ける場合、当該タスクに良好に適した(例えば、電力の利用可能性が高い、又は再充電若しくは置換の必要がない電源を有する)ノードに当該責任をシフトさせることが有利となり得る。
図24は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークの関連付け管理の他の方法の例を、サーバの視点から示すフロー図である。ここで図24を参照すると、方法2400は、ステップ2405において、サーバが第2のノードから関連付け要求を受信することから始まる。関連付け要求は、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を求める。
ステップ2410において、サーバは、第1のノード及び第2のノードの(実際の又は相対的な)場所を決定する。一の実施形態において、サーバは、第2のノードの場所データを受信する。例えば、第2のノードがマスターノードである場合、第2のノードの場所データは、マスターノードの現在の場所のGPS座標とすることができ、これをサーバに与える。そして、一実施形態において、サーバは、当該サーバが第1のノードを場所特定するのに利用可能な、上に詳述されたような複数の場所特定方法の少なくとも一つ(又は第1のノードのリファインされた場所が決定されるようなかかる方法の組み合わせ)を使用して第1のノードの場所を決定することができる。
ステップ2415において、サーバは、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されているか否かを、少なくとも第1のノード場所及び第2のノード場所に基づいて決定する。一の実施形態において、関連付けが所望されているか否かは、第1のノードを第2のノードに関連付けることがコンテキストデータに基づいて予想されるか否かを決定することによって決定することができる。他の実施形態において、関連付けが所望されているか否かは、潜在的ノードが関連付けられるのを制限する現在のフィルタリングモードを識別することによって決定することができる。現在のフィルタリングモードが第1のノードが第2のノードに関連付けられるのを許容する場合にのみ、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可が与えられる。例えば、これは、第2のノードが現在のフィルタリングモードに整合する第1のノードの場所範囲内にあることを、当該現在のフィルタリングモードが画定する場合にのみ許可を与えることを含む。これは、他のノードに関連付けられるノードを制限するべく動作するローカル、リージョナル又はグローバルフィルタリングモードのような特定のフィルタリングモードによって画定される。このように、方法は、現在のフィルタリングモードを、(例えば第1のノードの警告ステータスに応じて)現在のフィルタリングモードの一種の無視として第1のノードが第2のノードに関連付けられることを許容する他のフィルタリングモードに改変することができる。
ステップ2420において、サーバは、ステップ2420において、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されている場合に新たな関連付けデータを記録する。ステップ2425において、サーバは、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を与える応答を第2のノードに送信する。一実施形態において、サーバはまず、第1のノード及び第2のノードの接続と、第1のノード及び第2のノードの情報共有とを認証する認証証明書を生成することができる。これは、証明書情報を調べることによるか、又は2つのノードが能動的にペアリングしてデータ共有をすることを許容する特定の認証証明書を作り出すプロセスを経ることによる。認証証明書によりサーバは、それらを応答として送信することができる。
他例において、サーバは、当該サーバが、第2のノードが第1のノードとの関連付けを解除した後に第3のノードとの関連付けを要求すると予想する場合、第2のノード及び第3のノードに関連する認証証明書を事前に準備しておくことができる。例えば、これは、第2のノード(例えばマスターノード)がコンテナに置かれ、第2のノードがサーバとの接続を喪失し得る将来において第3のノードに接続される必要があることをコンテキストが示す場合に行われる。
方法2400はまた、サーバが第2のノードから共有データを受信することを含む。共有データは、第1のノードに由来してよく、又は第1及び第2のノード双方に由来する部分を有してよい。例えば、第2のノードは、安全な態様で第1のノードと関連付けられ及び能動的にペアリングされる許可を受信していてよい。第1のノードは、アップロードすべきデータ(例えばセンサデータ)を有することを示し、第2のノードは、第1のノードから当該データを受信することができる。当該共有に引き続き、第2のノードは、第1のノードからの共有センサデータを、サーバへの送信によってアップロードすることができる。
方法はさらに、第2のノードが第1のノードに関連付けられた後に第2のノードに対し、第1のノードが既に行っていたタスクの責任を引き継ぐように命令することを含み得る。例えば、第2のノードが外部電源から電力供給を受け、第1のノードが電池から電力供給を受ける場合、所定のタスクに対する責任を、強固な電源を備えたノード(例えば外部電源により電力供給を受けるノード)へと引き継がせることができる。
詳しくは、プログラム可能プロファイルにより、所定のタスクに対する責任が確立され、追跡され、変更されてよい。例えば、一の実施形態において、サーバは、タスクの責任がどれくらいの長さ変更されるのかについてのプロファイルを確立することができる。いくつかの場合において、プロファイルは、このプロファイルを有するノードが、デフォルトノードに復帰する前にどれくらいの長さ、所定のタスクに対する責任を負うことになるかについての時間間隔を画定することができる。他例において、(マスターノードのような)ノードは、特定の条件下でそれ以上の責任を負うことがないように、かかるプロファイルを無効にし得る(低電力状況、又はサーバと通信できない場合のような)デフォルト条件トリガーを有し得る。
さらに、一実施形態は、他のノードが所定のタスクに対する責任を負うものを決定するマスターノードを有し得る。これは、サーバへのアクセスが限られる状況(例えば空輸環境)において有用となり得る。しかしながら、かかるプロファイルの管理は、多くのタイプのコンテキストデータにサーバレベルで容易にアクセスできることにより、他の実施形態において容易に達成することができる。
関連付け管理をシステムとして実装する一実施形態において、無線ノードネットワークの、そのような関連付け管理のための典型的なシステムは、第1のノード、第2のノード及びサーバを含み得る第2のノードは、ノード処理ユニット、当該ノード処理ユニットに結合されたノード揮発性メモリ、当該ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイス、及び当該ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスを含む。第1の通信インタフェイスは、第1のノード及び第2のノード間の短距離通信経路を与え、第2の通信インタフェイスは、第2のノード及びサーバ間の長距離通信経路を与える。
サーバは、サーバ処理ユニット、処理ユニットに結合されたサーバ揮発性メモリ、及びサーバと第2のノードの第2の通信インタフェイスとの間に長距離通信経路を与える第3の通信インタフェイスを含む。
ノード揮発性メモリが、少なくとも第1のプログラムコードセクション(例えばマスター制御及び管理コード425、又はそれらの部分)を保持する一方、サーバ揮発性メモリは、少なくとも第2のプログラムコードセクション(例えばサーバ制御及び管理コード525、又はそれらの部分)を保持する。
ノード揮発性メモリに常駐する第1のプログラムコードセクションを実行するとき、第2のノードのノード処理ユニットは、第1のノードを第2のノードとの関連付けのための潜在性として識別し、第2の通信インタフェイスを介してサーバに関連付け要求を送信し、第2の通信インタフェイスを介してサーバから(当該サーバが生成した少なくとも認証情報を有する)関連付け応答を受信し、当該認証情報を第1のノードに与え、並びに第1のノード及び第2のノードを関連付けるべく動作可能である。
一例において、ノード処理ユニットはさらに、第1のノードに関連するステータス情報をレビューして第1のノードが第2のノードとの関連付けを所望しているか否かを決定するべく動作可能である。他例において、ノード処理ユニットはさらに、第1及び第2のノードが関連付けられた後に、サーバが与える共有プロファイルに従って第1及び第2のノード間に共有データを安全に与えるべく動作可能である。共有プロファイルは、特定のノード間で安全に共有される情報のタイプを画定することができる。
サーバ揮発性メモリに常駐する第2のプログラムコードセクションを実行するとき、サーバ処理ユニットは、第1のノード及び第2のノードの場所を決定し、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されているか否かを、少なくとも第1のノードの場所及び第2のノードの場所に基づいて決定し、第1のノードを第2のノードに関連付けることが所望されている場合に新たな関連付けデータをサーバ揮発性メモリに格納し、並びに第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を与える第2のノードに認証応答を送信するべく動作可能である。
一の実施形態において、システム内の第2のノードは、第2のノードの第1のノードとの関連付けが成功した後、第1のノードによって既に渡されたタスクの責任を負うことができる。例えば、第2のノードが外部電源から電力供給を受け、第1のノードが電池から電力供給を受ける場合、システムは、タスク(特に、著しい電力消費、著しい時間にわたる一連の動作、又はその双方を含むタスク)を、第1のノードよりも多くの電力が利用可能な第2のノードのような他のノードに再び割り当てることによって有効かつ効率的に管理することができる。
他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、潜在的ノードが関連付けられるのを制限する現在のフィルタリングモードを設定し、当該現在のフィルタリングモードが第1のノードが第2のノードに関連付けられるのを許容する場合にのみ、第1のノードを第2のノードに関連付ける許可を与えるように動作可能となり得る。さらなる実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、現在のフィルタリングモードを改変(例えば無視)して異なるフィルタリングモードにするべく動作可能となり得る。このようにして、サーバは、ノードがどのようにして管理されるかを順応させ、第1のノードが警告ステータスレベルにあり、現在のフィルタリングモード下で許可されるよりも大グループのノードに接続を緊急に要求している場合のように、所望される場合に、第1のノードが第2のノードに関連付けられるのを許容することができる。
図23及び24に例示される典型的な方法が能動的関連付けに焦点を当てている一方、図25は、一実施形態に係る少なくとも複数のノード及び一のサーバを有するが、他のノードに受動的に関連付けられるノードの視点からの無線ノードネットワークの関連付け管理の方法の例を示すフロー図である。ここで図25を参照すると、方法2500は、ステップ2505において、第1のノードからブロードキャストされたメッセージを第2のノードが受信することから始まる。ステップ2510において、第2のノードは、第1のノードのアドレスを当該メッセージからキャプチャする。ステップ2515において、第1のノード及び第2のノードは、第1のノードのキャプチャされたアドレス及び第2のノードのアドレスを関連付けデータとして第2のノードのメモリに格納することによって関連付けられる。ステップ2520において、第2のノードは、関連付けデータをサーバに送信する。
いくつかのポイントにおいて、サーバは、第2のノードが第1のノードからブロードキャストされた付加的メッセージを受信していない場合、更新された関連付けデータを備えた第2のノードによって更新される。例えば、第2のノード及び第1のノードは、関連付けられて時間間隔にわたり安全に接続されたままとされ得るが、結局、第1のノードが、接続がもはや実行可能とならないように移動し、又は第1のノードが、自身が移動する予想経路に沿って他のノードの近くに(例えば一構造内のコンベアに沿った、当該構造の入口ポイントからの予想出荷経路であるが、今や当該構造の出口ポイントの近くに)移動することとなり得る。第1のノードは、コンベア上で移動すると、出口ポイント近くの他のノードに近づき、当該出口ポイント近くの当該他のノードとの関連付けによって良好に管理されるようになる。すなわち、更新された関連付けデータには、第1のノードが第2のノードから関連付け解除されたことが反映される。
方法2500はさらに、第2のノードに第1のノードの場所を決定させることと、第2のノードの現在の場所、及び第1のノードの決定された場所に関してサーバを更新することとを含み得る。加えて、方法2500は、第1のノードのリファインされた場所を画定するサーバから場所情報を受信することを含み得る。
受動的関連付け管理を、少なくとも他のノード及びサーバを有する無線ノードにおける管理ノード(例えばマスターノード)として実装する一実施形態において、そのような典型的な管理ノードは、処理ユニット、それぞれが当該処理ユニットに結合された第1及び第2の通信インタフェイス、当該処理ユニットに結合された揮発性メモリ、及び当該処理ユニットに結合されたメモリストレージを含む。第1の通信インタフェイスは、他のノードへの第1の通信経路を与え、当該他のノードからブロードキャストされたメッセージを受信し、当該メッセージを処理ユニットに与えることができる。第2の通信インタフェイスは、サーバへの第2の通信経路を与える。
メモリストレージは、少なくともノード関連付けマネージャモジュールを、処理ユニットが実行するプログラムコードとして保持することができる。処理ユニットが当該モジュールを揮発性メモリにロードして当該モジュールの命令を実行すると、当該処理ユニットは、第1の通信インタフェイスからのメッセージを受信し、当該メッセージから他のノードのアドレスをキャプチャし、当該他のノードのキャプチャされたアドレス、及び管理ノードのアドレスを、関連付けデータの一部としてメモリストレージに格納し、当該関連付けデータを、第2の通信インタフェイスを介してサーバに送信するべく動作可能となる。
一例において、メモリストレージはまた、場所マネージャモジュールを保持し、処理ユニットが場所マネージャモジュールを揮発性メモリにロードして当該モジュールの命令を実行するときに、当該処理ユニットは、他のノードの場所を決定し、管理ノードの現在の場所を(例えばGPS場所特定信号を介して)決定し、当該管理ノードの現在の場所及び当該他のノードの決定された場所に関してサーバを更新するべく動作可能である。
ノードの管理はさらに、第1の通信インタフェイスが他のノードからブロードキャストされる付加的メッセージを受信しない場合、更新された関連付けデータに関してサーバを更新するべく動作可能である。更新された関連付けデータには、他のノードが管理ノードから関連付け解除されていることが反映される。
無線ノードネットワーク内のコンテキスト管理
一般に上述されたように、ノードの管理は、当該ノードのコンテキスト環境に依存し得る。図5に示されるように、サーバ100は、広範な異なるコンテキストデータ560へのアクセスを有する。データ560のようなコンテキストデータは、ノードが動作する環境に一般に関連する広範なデータを含み、本発明の複数の実施形態に係る向上したノード管理能力を有利に与えるべく使用することができる。したがって、一実施形態において、かかるコンテキストデータの使用によりデータ基盤が与えられるので、サーバは、ネットワーク内のノードに関連する管理タスクを良好かつ効率的に実装し、ノードがネットワーク内を移動するときに(例えばIDノードが、出荷対象アイテムとともに、予想又は予測された通過経路に沿って出発地から目的地へと移動するときに)かかるタスクを調整して関連コンテキストデータを考慮することができる。例えば、サーバは、その関連コンテキストデータに依存する能力を利用することにより、どのようにしてノードに動作するように命令し、どのようにして一のノードが他のノードに関連付けられ、どのようにしてノードを良好に場所特定し、及びどのようにしてノードの場所を報告する要求を効率的に追跡し及びこれに応答するかを有利に改変することができる。
図26は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークのコンテキスト管理の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図26を参照すると、方法2600は、ステップ2605において、少なくとも一つのノードをサーバによって識別することから始まる。一例において、図22aに示されるように、サーバ100は、IDノードA_2220aを、マスターノードM1_2210aから受信した通信の一部として識別する。ステップ2610において、サーバは、識別されたノードの動作環境に関連するコンテキストデータを、当該識別されたノードが当該動作環境内を移動するときに決定する。
一の実施形態において、コンテキストデータは、スキャンデータ、履歴データ、出荷データ、RFデータ及びレイアウトデータのような一以上のタイプのデータを含み得る。図22aに示される例に対し、サーバ100は、(コンテキストデータベース565に保持され得る)コンテキストデータ560にアクセスすることにより、コンテキストデータ560の、IDノードA_2220aの動作環境に関連する部分を決定することができる。かかるコンテキストデータ560は、この例において、IDノードA_2220aに接続された出荷対象アイテムに関連する出荷データ、IDノードA_2220aに接続されたアイテムが構造2200に入ったときにスキャンされたときについてのスキャンデータ、構造2200内に場所特定されたコンベアをノードが横切るのにどれくらいの時間かかったかについての履歴データ、及び構造220の寸法についてのレイアウトデータを含み得る。当業者にわかることだが、コンテキストデータは、無線ノードネットワーク内で作り出され又は第三者により作り出された動作環境情報(例えばIDノードA_2220aの動作環境に関連する気象情報)を含み得る。
一の実施形態においてサーバが、識別されたノードの動作環境に関連するコンテキストデータを決定する一方、詳細な実施形態において、そのような現在の又は予想されるノードの動作環境は、一以上のタイプの環境を含み得る。例えば、現在の又は予想されるノードの動作環境は、電子通信環境、ノードが移動する予想経路の物理的環境、ノードがどのようにして移動するかに関連する輸送機関環境、及びサーバが識別した特定のノード近くのエリア内にあるノードの密度に関連する密度環境を含み得る。
ステップ2610に戻ると、決定ステップは、識別されたノードが予測経路内を移動して他のノードの場所へと向かうときの、当該識別されたノードの予想動作環境に関連するコンテキストデータを決定することを含み得る。他例において、決定ステップは、識別されたノードの予想動作環境と、当該識別されたノードが、他のノードとの予測される関連付けを求めて予測経路内を移動して当該他のノードへと向かうときの、他のノードの予想動作環境とに関連するコンテキストデータを決定することを含み得る。
ステップ2615において、サーバは、決定されたコンテキストデータを考慮するべくなされた調整により、識別されたノードに関連する管理タスクを行う。当該タスクを行うときに(RF信号劣化情報のような)決定されたコンテキストデータが、実際には調整が必要ないことを示す場合、決定されたコンテキストデータを受けて、調整がされることはない。すなわち、当業者にわかることだが、調整は、コンテキスト上必要とされるときに行われ、常に要求されるわけではない。
一の実施形態において、管理タスクを行うことは、識別されたノードに対し一般にその動作を、決定されたコンテキストデータに基づいて改変するように命令することを含み得る。例えば、サーバ100は、IDノードA_2220aに対し、その接続可能及び接続不可能インターバルを、(ノードAが構造2200に入ったときに生成されたスキャンデータのようなコンテキストデータから、サーバ100が知っている)マスターノードM1にアプローチするときに変更するように命令する管理タスクを行うことができる。すなわち、この例において、サーバ100は、コンテキストデータに基づいてIDノードA_2220aの向上した可視性を活用し、ノードAの動作を有利に改変することにより、当該ノードのマスターノードM1_2210aとの関連付けが成功する確率を増加させることができる。
他の実施形態において、管理タスクを行うことは、決定されたコンテキストデータに基づいて関連付けパラメータを改変する調整とともに、識別されたノードを他のノードに関連付けすることを含み得る。換言すれば、コンテキストデータは、ノードの関連付けの一部として有用となり得る。一例において、関連付けパラメータは、識別されたノードを他のノードに関連付けることに関連する警告インターバル又は接続可能インターバルのような、少なくとも一つの改変されたタイミングインターバルを含み得る。これらのインターバルは、サーバが2つのノードを関連付け、例えば、ノードが能動的にペアリングをして必要に応じて安全にデータ共有をする確率及び機会を高めるべく、インターバルをより適切な持続時間に設定するときに行われる調整の一部として改変することができるパラメータである。
さらなる他の実施形態において、管理タスクを行うことは、決定されたコンテキストデータに基づいて電力設定に行われる調整とともに、識別されたノードを場所特定することを含み得る。一例において、電力設定の調整は、サーバと直接通信するマスターノードに対して行われる。他例において、電力設定の調整は、この動作調整情報が他のノードから渡されたIDノードに対して行われてよい。一の実施形態において、電力設定自体は、出力電力レベルを、識別されたノード(例えば調整されたRF出力信号レベルを伴うマスターノード)の動作環境における有害な条件を考慮するべく調整することを含み得る。有害な条件は、例えば、構造が通常のRF通信を減衰させ又は妨害する有害なRF通信環境としてよい。他例において、有害な条件は、識別されたノード近くの高密度なノードの密集としてよい。
詳しくは、出力電力レベルは、第1のノードの動作環境における遮蔽条件を考慮して調整することができる。かかる遮蔽条件は、例えば、第1のノードの動作環境における梱包、小包内容物、近接小包、近接小包内容物、及び物理的インフラストラクチャの一以上によって生じ得る。例えば、識別されたノードは、金属コンテナの近くに場所特定される場合、有害なRF通信環境で動作しているが、有害な遮蔽条件に良好に対処するべくこのコンテキストデータに基づいて出力電力レベルを増加させ得る。
さらに他の実施形態において、管理タスクを行うことは、識別されたノードの場所を、当該識別されたノードのステータスに関連する要求をサーバが受信したこと応答して与えることを含み得る。例えば、サーバ100がIDノードA_2220aのステータスについての要求をユーザアクセスデバイス205から受信する場合、サーバ100は、構造2200内に存在するが、ノードA_2220aにより出荷対象アイテムに関連するスキャンデータのようなコンテキストデータを考慮するための調整を受けて、構造の入口に近いものとしてリファインされたノードAの場所を与えることができる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態で上に開示及び説明された方法2600は、図5及び22Aに例示のサーバ100のような、サーバ制御及び管理コード525の一以上の部分(例えばコンテキストベースのノードマネージャ)を実行するサーバに実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード525を実行するとき、サーバの処理ユニット500は、方法2600及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
ノード場所決定の方法論
図22A〜CにおけるIDノードA_2220aを追跡することのような、本発明の一以上の実施形態に係る無線ノードネットワークの管理及び動作の一部として、ノードの場所の決定が行われる。上述のように、典型的なIDノードは、その場所を決定するべくマスターノードに直接的又は間接的に依存し得る。ここに説明かつ記載される実施形態において、ノードの場所は一般に、現在又は過去の場所を包含する。例えば、ノードの場所を決定する実施形態は、当該ノードが移動していなければ現在の場所となり得るが、当該ノードが移動状態にある場合には必ず、当該場所を過去の場所として決定し得る。
同様に、場所との用語は単独で、様々な程度の精度の位置を含み得る。例えば、場所は、3次元空間に画定された座標による実際の位置を包含し得るが、場所との用語の使用はまた、単なる相対的な位置も含み得る。すなわち、場所との用語は、明示的に特定のタイプの場所に限定されない限り、一般的な意味を有するように意図される。ノード場所を決定することは、マスターノード単独、サーバ単独、又はサーバと一緒に働くマスターノードによって行われ得る。そして、かかるデバイス上では、複数の実施形態が、一以上の方法論を使用してノードの場所を決定し、当該場所をさらにリファインすることができる。かかる方法論の例は、ノードのRF特性(例えばRF出力信号レベル及び/又はRF受信機感度レベル)を制御することにノード場所が関連し得ると決定すること、相対的な近接性を決定すること、関連付け情報を考慮すること、コンテキスト情報及びRF環境に対する場所調整を考慮すること、連鎖式三角測量、並びに様々な場所決定方法論を組み合わせる階層的かつアダプティブな方法を含み得るがこれらに限られない。これらの典型的なノード場所決定技術の詳細な記載が以下に与えられる。
近接性による場所特定
一の実施形態において、ノードの近接を決定するべく2つ以上のノード間の信号強度測定を使用することができる。いずれのノードの実際の場所もわかっていない場合、一実施形態は、近接性を介して2つのノードの場所関係を推定することができる。
電力特性が変わるときの近接性
例えば、複数のノードの無線ノードネットワークにおいてノードの場所を決定する典型的な方法は、当該ノードの一つの出力電力のような一ノードの電力特性を変化させることを含み得る。一般に、及び図13を参照して説明されるように、電力特性は、複数のノードのうち、ブロードキャストするノードに近いものを識別するべく変わり得る。ブロードキャストするノードが一つの又は一連の信号を送信することができる一方、他のノードは、当該信号の一以上の受信を報告することができる。送信ノードからブロードキャストされた少なくとも一つ信号を受信する当該他のノードは、接近グループのノードの一部とみなされ得る。そして、電力特性が変化(増加若しくは減少又はその双方)すると、最接近するグループのノード(又は単数のノード)が、ブロードキャストノードから少なくとも一つ信号を受信するノードのうち最小グループのノードとして識別され得る。したがって、絶対的ではないが、ブロードキャストノードのための一定タイプの場所を、最接近した一つ又は一グループのノードに基づいて決定することができる。これは、各ノードに対して一セットの最接近ノードの情報を得るべく、近隣ノードに対して繰り返すことができる。詳しくは、各ノードに対する典型的なセットの最接近ノード情報は、どのノードが(最低電力特性を介して)最接近し、他のノードが(ますます大きくなる電力特性を介して)段階的にさらに離れていくとの情報を強固に補足するのかを含み得る。すなわち、最接近ノード情報のセットにより、ネットワーク内のノードが互いにどれほど接近しているのかを決定する基礎が得られる。これにより、各ノードに対して一定タイプの場所決定が与えられる。
加えて、ノードが互いにどれほど接近しているのかについての決定をさらに向上させるべく、所定の実施形態において、コンテキストデータを参照することができる。例えば、当該セットの最接近ノード情報を、アイテムが配送システムにおいて管理制御を変更するときに登録されるスキャン情報のようなコンテキストデータと組み合わせることにより、ノードの場所を決定する方法をさらにリファインすることができる。スキャン及び他のコンテキスト情報は、一以上のノードが、例えば、同じコンテナ、車両にあり、又は一緒にベルト上を移動していることを知っているか否かを決定するのに役立つ。すなわち、このタイプのコンテキストデータは、当該ノードが互いにどれほど接近しているのかを当該コンテキストデータに基づいてリファインするさらなるステップに統合することができる。
一般に、近接性に基づくノードの場所は、無線ノードネットワークにおいて複数のノードの電力特性が変化し又は変更されるときに決定することができる。図28は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおけるノードの電力特性を変えることによる、場所決定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図28を参照すると、方法2800は、ステップ2805において、第1のノードに対し、第1のノードがブロードキャストする一以上の信号に対する電力特性を変えるように命令することから始まる。詳細な実施形態において、かかる命令は、第1のノードが、例えば、(出力電力レベルのような)電力特性を複数の値の間で段階的に減少させ又は段階的に増加させるようにする。
ステップ2810において、方法2800は続いて、無線ノードネットワークにおいて第1のノードの近くに存在する第1グループの他のノードを、第1のノードが電力特性を変えるときに第1のノードがブロードキャストした信号の少なくとも一つを受信した他のノードの電力特性に基づいて識別する。さらなる実施形態において、ステップ2810は、第1グループの他のノードのどれが、第1のノードが、ブロードキャストされた信号の出力電力レベルを段階的に変えるときに、当該ブロードキャストされた信号の少なくとも一つを受信しているかを段階的に識別する。段階的に識別されたノードは、第1のノードにますます接近している一セットのノードとみなすことができる。
ステップ2815において、方法2800は続いて、最接近する一以上の他のノードを、第1のノードが電力特性を変えるときに第1のノードがブロードキャストした一以上の信号の少なくとも一つを受信した最小グループの他のノードとして識別する。
ステップ2820において、方法2800は、最接近する一以上の他のノードに基づいて第1のノードの場所を決定することにより終了する。すなわち、電力特性が変更されると、第1のノードがブロードキャストした信号の少なくとも一つを受信したノードのグループが変わり、最小のそのようなグループが(一つのノードだけであっても)第1のノードに最接近するグループのノードとなる。詳細な実施形態において、ステップ2820は、最接近する一以上の他のノードと、第1のノードにますます接近するノードのセットとに基づいて、第1のノードの場所を決定することを含み得る。ますます接近するノードのセットは、リファインされた場所決定のために詳細な近接情報を与える。
例えば、図14を参照すると、IDノードF_920fにますます接近するノードが、最も遠くに離れたノードM3と、M3よりも接近したM1とを含み得る。IDノードFの電力特性が段階的に減少し、その出力電力レベルがP1からP2へと変化すると、信号をM3はもはや受信できないが、M1及びM2は依然として受信する。そして、IDノードFの電力特性が段階的に減少し続けると、その出力電力レベルはP2からP3へと変化し、信号をM1はもはや受信できないが、M2のみがIDノードFに最接近する最後のノードとして受信する。すなわち、この例において、IDノードFの場所を決定することは、M2が最接近するノードであって、ますます接近するノードのセットはM1及びM3を含む。M1はM3よりも接近しているとの事実に基づき得る。
他の実施形態において、第1のノードの場所に対して一以上のさらなるリファインを行うことができる。一例において、ステップ2805〜2820は、第2のノードが、第2のノードがブロードキャストする一以上の信号に対する電力特性を変えるように命令されている場合に繰り返すことができる。方法2800はその後、第2のノードの場所に基づいて第1のノードの場所をさらにリファインする。詳細な例において、ステップ2805〜2820は、第2のノードがブロードキャストする一以上の信号に対する電力特性を変えるように第2のノードが命令されている場合に繰り返すことができる。方法2800はその後、第2のノードの場所、及び第2のノードにますます接近するノードのセットに基づいて第1のノードの場所をさらにリファインする。方法2800はその後、第2のノードの場所、及び第2のノードにますます接近するノードのセットに基づいて第1のノードの場所をさらにリファインする。どのノードが他のノードにどの程度接近するか、どれが付加的ノードに対してさらに繰り返されるのかについての、このますます相互に関連する情報により、複数の実施形態は、ネットワーク内の第1のノードの場所をさらにリファインすることができる。
方法2800はさらに、第1のノードに関連するコンテキストデータを決定することと、当該コンテキストデータに基づいて第1のノードの場所をリファインすることとを含み得る。電力特性が出力電力レベルである一実施形態において、ステップ2805〜2815においてブロードキャストされる信号の出力電力レベルの段階的な変化は、コンテキストデータに基づいて設定することができる。
方法2800はまた、第1のノードに最接近するノードに関連するコンテキストデータを決定し、当該コンテキストデータに基づいて第1のノードの場所をリファインすることができる。さらなる他の例において、方法2800は、第1のノードにますます接近するノードのセットにおける段階的に識別されたノードに関連するコンテキストデータを決定し、当該コンテキストデータに基づいて第1のノードの場所をリファインすることができる。例えば、最接近するノードと、ますます接近するノードのセットとは、これらが同じコンテナ内に存在することを示すスキャンデータを有する。この典型的なコンテキストデータは、場所特定されるノードの場所をさらにリファインするべく使用することができる。これは、ノードがコンテナの近くに存在することを効率的に決定するのに役立つ。このように、当業者にわかることだが、場所特定されるノードのためのコンテキストデータとともに、当該ノードに接近すると識別されたノードは、ノードの場所をさらにリファインするのに有利に役立つ関連入力を与えることができる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法2800は、図5及び22Aに例示されるサーバ100のような、サーバ制御及び管理コード525(例えば場所マネージャ)の一以上の部分を実行するサーバ装置に実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、サーバの処理ユニット500は、コード525を実行するときに、方法2800及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能である。
かかるサーバ装置の一実施形態は、無線ノードネットワークにおいて複数のノードと通信するべく動作可能な(サーバ100のような)サーバを含み得る。図5に関して説明されたように、サーバは一般に、サーバ処理ユニット、サーバ揮発性メモリ、サーバメモリストレージ、及び少なくとも一つの通信インタフェイスを含む。この実施形態において、揮発性メモリ、メモリストレージ及び通信インタフェイスはそれぞれが処理ユニットに結合される。メモリストレージは、一以上のノードの場所に関連する少なくともプログラムコードセクション及び場所データを保持する。通信インタフェイスは、サーバをノードに動作可能に結合する通信経路を与える。
サーバ処理ユニットは、上述のように、上述の方法2800と当該方法のバリエーションに対し、上述したステップ及び動作を行うべくプログラムコードセクションを実行しているときに動作可能である。
一定時間間隔にわたり信号パターン及び強度を観測するときの近接性
他の実施形態において、近接性を介してノードの場所を決定する改善された方法は、広告ノード及びリスニングノード間の信号パターン及び強度を分析することを含み得る。一の実施形態において、特定の時間内に観測されたメッセージカウント及び/又は記録された信号強度に基づいて、関連付けのためのしきい値を設定し、ノード(例えばIDノード)を場所特定する能力を、他のノード(例えばマスターノード)のそれよりも改善することができる。いくつかの実施形態において、観測されたメッセージカウントは、繰り返し時間にわたる平均カウントとして実装することができる。なおもさらに、他の実施形態は、関連付けのためにしきい値を設定するべく信頼されるデータの品質の改善に役立つように、観測データセット内にある範囲外の観測をフィルタリングし、その結果、ノードの場所を決定することができる。
詳細な例において、近接性を介してノードの場所を決定する改善された方法は、キャプチャされた広告メッセージカウントを、ノードの場所のための構成要素として示してノードの移動方向を決定することができる。この例において、2つの典型的なマスターノード(例えばマスターノードM1_910a及びM2_910b)は、一つのIDノード(例えばIDノードA_920a)から広告メッセージをキャプチャすることができる。マスターノードM1は、2分間隔内のIDノードAからの60個のメッセージを観測かつキャプチャし(例えば観測に関連する情報を記録し)、マスターノードM2は、同じ間隔内のIDノードAからの7つの広告メッセージのみを観測かつキャプチャする。IDノードAからのメッセージがどれくらいの頻度でマスターノードM1により観測されたかの、マスターノードM2により観測されたものと比べての差異に基づき、システムは、IDノードAがマスターノードM1及びその既知の場所に近接していると決定することができる。
さらなる実施形態において、キャプチャされた記録の平均時間スタンプを比較することにより、システムは、場所の決定を正確に行うことができる。例えば、マスターノードM2において発見された平均キャプチャメッセージが、ますます大きくなっている(例えばメッセージがIDノードAからマスターノードM2へと向かうのに長くかかる)場合、これは、IDノードAがマスターノードM2から離れるように移動していることを示す。マスターノードM2に見出される平均キャプチャメッセージが、ますます大きくなってくる一方で、マスターノードM1に見出される平均キャプチャメッセージがますます小さくなってくる場合、これは、IDノードAがマスターノードM2から離れかつマスターノードM1に向かうように移動していることを示す。すなわち、一定数の観測された時間間隔にわたり、メッセージタイミングの変化(送信から受信まで)もまた、ノードの場所を向上又はリファインさせるべく信頼することができる。
さらなる他の実施形態において、観測された信号強度は、場所決定及び移動方向の見積もりの一構成要素としてよく、これによりシステムは、正確な場所決定を行うことができる。例えば、2つのマスターノード(M1_910a及びM2_920b)が、ノード(IDノードA_920a)からの広告メッセージをキャプチャしている。M1が2分間に60個のメッセージをIDノードAからキャプチャする一方、M2は7つのメッセージのみをキャプチャする。IDノードAからの信号のためにマスターノードM1により観測された平均信号強度は、マスターノードM2により観測された平均信号強度より高い。この観測された信号強度情報に基づき、システムはIDノードAがM1に存在すると決定するが、予測経路は、IDノードAがM2に向かっていることを示し得る。マスターノードM1及びM2がキャプチャ記録を続けると、システム(例えばM1及びM2と通信するサーバ900上で動作する管理コード524)は、M1及びM2からのキャプチャ記録の連続供給を処理する。この観測された信号強度の情報により、サーバ900は、観測された時間(2分)にわたるIDノードAからのメッセージのカウント及び平均信号強度が、IDノードAがM2に接近しかつM1から離れるように物理的に移動しているときに、M2での観測に対しては増加し、M1での観測に対しては減少すると予測する。すなわち、観測された電力レベルの変化、及びメッセージがどれくらいの頻度で観測されたかの変化により、一実施形態において実際のノードの移動が示される。
ノード近接場所決定及びノード方向決定を、一定時間にわたり観測された信号パターン及び特性強度に基づかせることにより、IDノードの場所が誤って決定されることを引き起こす不要かつスプリアスな信号異常の可能性を低減するという利点が得られる。そして、ノード場所のリファインの一部としてノードの移動特性(例えば一つのノードに近接するように動き、一つのノードに近接するが他のノードからは離れるように動く等)を決定する上記の典型的な方法は、ここに記載のノード場所決定のための様々な実施形態との組み合わせにおいて適用することができる。
図27は、本発明の一実施形態に係る、一定時間にわたり観測された信号パターン及び特性表示に基づく無線ノードネットワークにおけるノードの近接場所特定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図27を参照すると、方法2700は、ステップ2705において、第1及び第2の他のノードに対し、一定時間にわたり一方のノードからブロードキャストされた任意のメッセージを検出するように命令することから始まる。時間間隔は、コンテキストデータのような様々な因子に基づいて設定することができる。詳しくは、時間間隔は、一方のノードが異なるコンテキスト環境へと移動するときに、コンテキストデータに基づいて動的に変更することができる。
方法2700は、サーバが、ステップ2710において第1の他のノードから第1の表示を受信することと、ステップ2715において第2の他のノードから第2の表示を受信することとを有する。最終的に、方法2700は、ステップ2720において、一方のノードの場所を、第1の表示と第2の表示との差異に基づいて決定する。
第1の表示は、一定時間の間に第1の他のノードが検出した一方のノードからブロードキャストされたメッセージの特性に関連する。同様に、第2の表示は、当該一定時間の間に第2の他のノードが検出した一方のノードからブロードキャストされたメッセージの特性に関連する。これらの表示は、例えば、他のノードそれぞれが受信したメッセージのカウント、通過時間因子(例えばメッセージがブロードキャスト後に検出される平均通過時間)、及び平均信号強度を含み得る。
一の実施形態において、第1の表示は、第1の他のノードが一定時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第1のカウントとしてよく、第2の表示は、第2の他のノードが当該一定時間の間に検出した当該一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第2のカウントとしてよい。このように、一つのノードの場所を決定することは、第1のカウントが第2のカウントよりも大きい場合に、第2の他のノードよりも第1の他のノードに接近する場所としてよい。加えて、方法2700はさらに、複数の時間間隔にわたる第1のカウントと第2のカウントとの比較に基づいて一つのノードの実際のノード移動方向を決定することを含み得る。例えば、方法2700は、これらの時間間隔のうちのいくつかにわたり観測を繰り返し、第1のカウント及び第2のカウントを経時的に追跡してどちらが増加し、どちらが減少するかを決定し、これらの経時的測定に基づいて一つのノードの移動を決定することができる。
他の詳細な実施形態において、第1の表示は、第1の他のノードが所定時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第1の時間因子としてよく、第2の表示は、第2の他のノードが当該所定次官の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第2の時間因子としてよい。そして、一つのノードの実際のノード移動方向は、第1の時間因子と第2の時間因子との比較に基づき得る。詳細な実施形態において、第1の時間因子は、第1の他のノードにおいて検出されたメッセージの、一つのノードから当該第1の他のノードへ向かう平均通過時間でよく、第2の時間因子は、第2の他のノードにおいて検出されたメッセージの、一つのノードから当該第2の他のノードへ向かう平均通過時間である。このように、一つのノードの場所を決定することは、第1の時間因子が第2の時間因子よりも大きい場合に当該場所が第2の他のノードよりも第1の他のノードに接近しているということでよい。
さらなる他の実施形態において、第1の表示は、第1の他のノードが当該時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第1の平均信号強度としてよく、第2の表示は、第2の他のノードが当該時間の間に検出した一つのノードからブロードキャストされたメッセージの第2の平均信号強度としてよい。このように、一つのノードの場所を決定することは、第1の平均信号強度が第2の平均信号強度よりも大きい場合に当該場所が第2の他のノードよりも第1の他のノードに接近しているということでよい。
方法2700はまた、一実施形態において、繰り返された時間にわたる第1の平均信号強度の変化度、及び第2の平均信号強度の変化度を観測することと、第1の平均信号強度の変化度と第2の平均信号強度の変化度との比較に基づいて一つのノードの実際のノード移動方向を決定することとを含み得る。
他の実施形態において、方法2700はまた、一つのノードの決定された場所をリファインすることができる。この実施形態において、方法2700はさらに、第1の他のノードから受信された第1の更新場所、及び第2の他のノードから受信された第2の更新場所の少なくとも一方に基づいて、一つのノードの場所をリファインすることを含んでよい。例えば、第1の他のノードが移動マスターノードであり、2つのノードのうち、場所特定される一つのノードに近い方である場合、当該実施形態は、第1の他のノードの現在の場所を与える当該第1の他のノードに搭載された場所信号経路を利用することができる。その現在の場所データを、第1の他のノードによってサーバに送信することにより、当該一つのノードに対する場所の計算の点で当該サーバを更新することができる。
さらに他の実施形態において、方法2700は、ノードの場所をリファインするべくコンテキストデータを、決定された場所に積層することができる。一つのノードに関連するコンテキストデータをサーバによって決定し、当該一つのノードの場所を、当該コンテキストデータに基づいてリファインすることができる。他例において、コンテキストデータは、一つのノードの場所と比較したときに第1の他のノード及び第2の他のノードの近い方に関連する。例えば、サーバは、特定のマスターノードが、第2のマスターノードよりも一つのノードに近いこと、及び当該特定のマスターノードがコンテナ内に存在することをアウェア(認識)することができる。この付加的コンテキストデータが特定のマスターノードに関連することにより、サーバは、当該コンテキストデータに基づいて一つのノードの場所をリファインすることができる。特定のマスターノード近くの環境に関連付けられた特定の遮蔽のコンテキストデータ(例えば既知のRF遮蔽特性を有する特定のタイプのULD等)のような、他の典型的なタイプの関連コンテキストデータも、一つのノードの場所をリファインするときに信頼することができる。
加えて、方法2700は、一つのノードが予測どおりに挙動するか否かを見ようと試みることを含み得る。具体的には、方法2700のさらなる実施形態はさらに、一つのノードの場所を、当該一つのノードの予測経路と比較して当該一つのノードが当該予測経路の外側に場所特定されているか否かを決定することを含み得る。これにより、サーバは、予測経路が作り出されるときに学習された履歴データを使用し、この予測経路に関連付けられた許容範囲内に存在するものに対して、一つのノードの追跡を続けることができる。方法はまた、一つのノードが予測経路の外側に存在するか否かの通知を生成することができる。この態様において、その後、一つのノードを場所特定するべく、実行可能なタスクを行うこと、すなわち、例えば当該一般的なエリア内のノードに対するフィルタモードオプションを変更すること等、ができる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法2700は、サーバ制御及び管理コード525の一以上の部分(例えば場所マネージャ)を実行する図5及び22Aに例示のサーバ100のようなサーバに実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ−可読媒体に格納することができる。すなわち、コード525を実行するとき、サーバの処理ユニット500は、方法2700及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
可変RF特性による関連付け駆動の場所特定
上述したように、2つ以上のノード間の信号強度測定は、ノード間の相対的な距離を決定するべく使用することができる。(マスターノードM1_910aのような)ノードの一つが既知の場所を有する場合、既知の場所ノードの範囲内にある一以上のノードの相対的場所は一般に、システムが既知の場所のノードと関連付けられたノードとの間の距離を、どの程度正確に決定できるかの関数となる。換言すれば、一実施形態は、アイテム及びその関連ノードの相対的な場所を、当該ノードの既知の場所からの距離を決定するべく関連付け駆動の可変低電力RF出力信号を信頼することにより、識別することができる。
マスターノード広告を介した場所決定
一般に上述されたように、ノード場所を決定することは、ノードのRF特性(例えばRF出力信号レベル及び/又はRF受信機感度レベル)を制御することに関連し、具体的には、マスターノード広告を制御する側面に関与し得る。図13は、本発明の一実施形態に係るマスターノード広告を使用した典型的な場所決定を例示する図である。図13に示される実施形態において、既知の場所を備えたマスターノードM1_910aのようなマスターノードは、広告メッセージを可変のRF出力電力レベルでブロードキャストしている。図13は、典型的な異なるRF出力電力レベルを、マスターノードM1_910aについての同心円範囲1305〜1315として例示する。すなわち、マスターノードM1_910aは、範囲1305に関連する最大電力P1でブロードキャストすることができるが、RF出力電力レベルを制御して当該RF出力電力レベルを動的にP2まで変化させて小さな範囲1310でブロードキャストし、又はP3まで変化させてさらに小さな範囲1315でブロードキャストすることもできる。
例示の実施形態において、IDノードA〜E_920a〜920eを受信することは、クエリ(スキャン)モードにおいてであり、それぞれが、送信するM1からどれくらい離れたところに場所特定されているかを決定するべく異なるレベルで受信した信号を使用することができる。当業者にわかることだが、図13に示される例示の実施形態が受信ノードすべてをIDノードとして有する一方、他の実施形態は、受信ノードをマスターノード若しくはIDノード又はその混合として有してよい。
図13の典型的な実施形態において、ノードA〜Eの場所は、マスターノードM1_910aの既知の場所に基づいて決定することができる。その場所は、受信ノードA〜Eそれぞれが最後にノードM1から信号を受信する場合には範囲測定をプラスして当該範囲測定の信頼因子に因数分解し、可変RF信号電力に従ってノードの場所決定を与える。範囲測定の品質に応じて、個々の受信ノードは、個々に計算された場所を有しても有さなくてもよい。さらなる他の実施形態において、スキャン情報のような第三者又はコンテキストデータが利用可能な場合、リファインされた場所は、かかるデータを付加的信頼因子として使用することにより決定される。M1の通信範囲がP1からP3へと制限されると、関連付けによる場所の精度が上がる。
図13の例示において、ノードの場所を決定する典型的な方法は、マスターノード広告を使用するように記載される。まず、マスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480が、その最大出力であるP1に設定されると、マスターノードM1_910aが、IDノードA〜E_920a〜920eのそれぞれによって見える。解析又は履歴の測定に基づいて、P1の電力レベルにあるM1の可変電力短距離通信インタフェイス480における無線の屋外性能(最適な範囲)は、ほぼ30フィート(9.1メートル)となるように既に見出されている。すなわち、個々のIDノードA〜E_920a〜920eからのRSSIレベルを検証する必要なしに、かつ、能動的較正フェーズの必要なしに、システムは、IDノードA〜EがマスターノードM1_910aから30フィート(9.1メートル)以内に存在することを知ることができる。
次に、マスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480が、この例において中程度の出力レベルであるP2に設定されると、マスターノードM1はノードA及びBから見える。先の解析又は履歴の測定より、P2の電力レベルで実行されるマスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480の屋外性能(最適な範囲)が、ほぼ15フィート(4.6メートル)であると決定されている。すなわち、個々のノードからのRSSIレベルを検証する必要なしに、我々は、IDノードA_920a及びB_920bがマスターノードM1から15フィート(4.6メートル)以内に存在することがわかる。さらに、我々は、マスターノードM1_910a(例えばIDノードC_920c、D_920d及びE_920e)からブロードキャストされたRF信号をもはや受信しないIDノードが、マスターノードM1_910aから30フィート(9.1メートル)以内のどこかに存在するが、恐らくはM1から15フィート(4.6メートル)を超えて離れていることがわかる。
そして、マスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480が、この例においてその最小出力レベルであるP3に設定されると、マスターノードM1はIDノードB_920bから見える。先の解析又は履歴の測定より、P3の電力レベルで実行されるマスターノードM1の可変電力短距離通信インタフェイス480の屋外性能(最適な範囲)が、ほぼ5フィート(1.5メートル)であると決定されている。すなわち、個々のIDノードからのRSSIレベルを検証する必要なしに、我々は、IDノードB_920bの場所が、マスターノードM1_910aの既知の場所から5フィート(1.5メートル)以内に存在することがわかる。
上記の例において説明された範囲を定めるステップは、その後、各ノードの相対的な場所の正確な画像を構築するべく、識別されたノードのいずれかに対して繰り返すことができる。RF特性設定(例えばRF出力信号電力レベル設定)の粒度により、範囲を定めるステップを行うときの場所差分のさらなる粒度が得られる。一の実施形態において、範囲を定めるステップは、一セットの総計RF特性設定(例えば広い範囲にわたるわずかな数の設定)にわたって行うことができ、その後、RF特性設定のための多くの選択範囲にわたって類似のステップを行うことができる。
図29は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワーク内のノードの一以上の関連付けを使用する場所決定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図29を参照すると、方法2900は、第1のノードが一以上の第1のメッセージを第1の予想又は予測範囲距離においてブロードキャストするステップ2905から始まる。一の実施形態において、第1の予想範囲距離は、第1のノードのための最適な範囲である。例えば、第1のノードの、その通信インタフェイスの無線は、クリアな環境を仮定する最大範囲においてノードがブロードキャストすることができる最大設定を有する。かかる設定は、既知の予想範囲距離を与える。図13の例において、マスターノードM1_910aは、ノードM1から第1の範囲距離に到達する最大電力レベルP1でブロードキャストされる。しかしながら、ノードM1が有害なRF遮蔽環境内に存在するとわかっている場合、第1の予想範囲距離は、かかる遮蔽のコンテキスト環境(例えば一定タイプのコンテキストデータ)を考慮するべく調整された距離となり得る。予想範囲距離は、一以上のタイプの関連コンテキスト(例えばノードからのRF出力信号がどのようにして妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータ)に応じて調整することができる。
ステップ2910において、方法2900は、第1のノードに関連付けられたノードのどれが、第1のメッセージの少なくとも一つで受信したのかを識別する。一の実施形態において、第1のノードは、その搭載メモリストレージにおける関連付けデータに対し、どれが関連付けられたノードなのかを識別することの一部としてアクセス及びレビューをすることができる。一例において、第1のノードとの関連付けは、受動的関連付け(例えば能動的にペアリングされかつ安全に接続されているわけではない)若しくは能動的関連付け(例えば能動的にペアリングされかつ安全に接続及びデータ共有ができる)又はその双方のタイプの関連付けの組み合わせとしてよい。
次に、ステップ2915において、第1のノードは、第1の予想範囲距離よりも段階的に小さくなる第2の予想範囲距離において一以上の第2のメッセージをブロードキャストする。図13の例において、マスターノードM1_910aを第1のノードとしてよく、ここでは、ノードM1からの第2の予想範囲距離に到達する中程度の電力レベルP2でブロードキャストされる。この態様でRF電力レベルを段階的に変更することにより、マスターノードM1_910aはこのとき、図13に示されるようにノードC〜Eに到達することができない。
ステップ2920において、方法2900は、複数の第2のメッセージのいずれも受信していないが、複数の第1のメッセージの少なくとも一つは受信している、識別された関連付けられたノードの一以上の場所であって、第1のノードから第1及び第2の予想範囲距離間に存在する場所を決定することにより終了する。再びであるが、図13の例において、マスターノードM1_910aは、(RF電力レベルP2で第2の予想範囲距離から送信されたメッセージを受信していなかった場合に)マスターノードM1の既知の場所から(マスターノードM1が電力レベルP1でブロードキャストされていた)第1の予想範囲距離と(マスターノードM1が電力レベルP2でブロードキャストされていた)第2の予想範囲距離との間へのノードC〜Eの場所を決定することができる。
一の実施形態において、方法2900はまた、第1のノードが、第3の予想範囲距離(第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲)において一以上の第3のメッセージをブロードキャストすることと、複数の第3のメッセージのいずれも受信していないが複数の第2のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードの一以上の場所であって、第1のノードから第2の予想範囲距離のほぼ近くに存在する場所を決定することとを有し得る。再びであるが、図13の例において、電力レベルをP1まで下げるように段階的に変更して当該P1レベルのための予想範囲距離において第3のメッセージをブロードキャストすることにより、マスターノードM1は、マスターノードM1の場所からP2の予想範囲距離にほぼ近くなるように、ノードAの場所を決定することができる(ノードAは第2のメッセージを受信したが第3のメッセージは受信していない)。
方法2900の付加的実施形態はまた、そのような決定された場所を、第1のノードの場所を更新することによってリファインすることができる。一の実施形態において、第1のノードは移動ノードとしてよい。このように、リファインすることは、第1のノードの現在の移動場所を決定することと、複数の第2のメッセージのいずれも受信していないが複数の第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードの一以上の場所を、第1のノードの現在の移動場所に基づいてリファインすることとを含み得る。すなわち、第1のノードが移動して自身の場所を更新する場合(例えばマスターノードにおいて場所特定回路475が受信したGPS信号を介して)、第1のノードは、自身の更新された場所を活用し、関連付けられたノードの場所を有利にリファインすることができる。
そして、いくつかの実施形態において、関連付けられたノードのリファインされた場所が、サーバへと送信される。これは、サーバに更新を与え、ネットワークにおけるノードの場所の追跡及び管理を支援する。再びであるが、図13の例を戻って参照すると、マスターノードM1_910aは、IDノードA〜E_920a〜920eの場所のような、関連付けられたノードを場所特定する方法を利用し、ノードM1及びノードM1に関連付けられたノードのいずれかの現在の場所に関連するこの新たな場所データを備えたサーバ100を更新することができる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法2900は、マスター制御及び管理コード425の一以上の部分(例えば場所アウェア/キャプチャモジュール)を実行するノード(例えば図4のマスターノード110a、図13のマスターノードM1_910a、又は図22AのマスターノードM1_2210a)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード110a上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード425を実行するとき、マスターノードの処理ユニット400は、方法2900及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
他の実施形態において、方法2900に関連するステップを参照して記載された関連付けによる場所決定を使用する無線ノードネットワークにおけるノード装置が記載される。上述のように、そのようなノード装置には、ノード処理ユニット、ノード揮発性メモリ、ノードメモリストレージ、並びに第1及び第2の通信インタフェイスを有するマスターノードを実装することができる。メモリ及び通信インタフェイスのそれぞれは、ノード処理ユニットに結合される。さらに、ノードメモリストレージは少なくとも、プログラムコードセクション、関連付けデータ及び場所データ、並びに、時には出荷情報を保持する。第1の通信インタフェイスが、ネットワークにおいてノードを複数の他のノードに動作可能に結合する第1の通信経路を与える一方、第2の通信インタフェイスは、ネットワークにおいてノードをサーバに動作可能かつ別個に結合する第2の通信経路を与える。
この実施形態において、ノード処理ユニットは、第1の予想範囲距離において第1の通信インタフェイスを介して一以上の第1のメッセージを送信し、第1のノードに関連付けられた他のノードのどれが当該第1のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを識別するべく動作可能である。一の実施形態において、ノード処理ユニットは、第1のノードに関連付け(例えば受動的、能動的又はその双方のタイプの関連付け)られたノードのどれが当該第1のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを識別すると、ノードメモリストレージにおける関連付けデータにアクセスするべく動作可能となり得る。
第1の予想範囲距離は、第1の通信インタフェイスにとっての最適な送信範囲としてよく、詳細な例において、コンテキストデータ(例えばノードの周囲の環境から固有のRF遮蔽)に基づいて調整されてよい。さらなる他の実施形態において、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離は、第1の通信インタフェイスから送信されたRF出力信号がどのようにしてノードの環境により妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータに基づいて調整されてよい。
ノード処理ユニットはまた、第2の予想範囲距離(第1の予想範囲距離よりも段階的に小さい)において第1の通信インタフェイスを介して一以上の第2のメッセージを送信し、いずれの第2のメッセージも受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信した識別された関連付けられたノードの一以上の場所を決定するべく動作可能である。その場所は、ノードの既知の場所からの第1の予想範囲距離と、当該ノードの既知の場所からの第2の予想範囲距離との間に存在する。さらなる例において、ノード処理ユニットは、決定された場所を場所データの一部としてノードメモリストレージに格納するべく動作可能となり得る。
ノード処理ユニットはまた、第3の予想範囲距離(第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲)において第1の通信インタフェイスを介して一以上の第3のメッセージを送信し、いずれの第3のメッセージも受信しないが第2のメッセージの少なくとも一つは受信した識別された関連付けられたノードの一以上の場所を決定するべく動作可能となり、ここで、当該場所は、当該ノードの既知の場所からの第2の予想範囲距離と、当該ノードの既知の場所からの第3の予想範囲距離との間に存在する。
他の実施形態において、ノードは移動し、ノード処理ユニットは、第2のメッセージを受信しないが第1のメッセージを受信した識別された関連付けられたノードの一以上の場所を、第1のノードの場所を更新することによりリファインするべくさらに動作可能となり得る。詳しくは、ノード処理ユニットは、第1のノードの現在の移動場所を決定し(例えば有効GPS信号のためにノードに搭載された場所特定回路によるチェック、及びかかる信号に基づく場所ロック)、第2のメッセージのいずれも受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードの一以上の場所を、第1のノードの現在の移動場所に基づいてリファインするべく動作可能となり得る。ノード処理ユニットはまた、リファインされた場所を、第2の通信インタフェイスを介してサーバに送信するべく動作可能となり得る。
IDノード広告を介した場所決定
図13がマスターノード広告を介した場所決定の一例を与える一方、図14は、IDノード広告を介した場所決定に焦点を当てる。特に、図14は、本発明の一実施形態に係るIDノード広告を使用した典型的な場所決定を例示する図である。図14に示される例示の実施形態において、典型的なIDノードF_920fは、広告モードにあるが、既知の場所にはない。図13と同様に、図14は、IDノードF_920fからの典型的な異なるRF出力電力レベルを、IDノードF_920fまわりの同心円範囲1405〜1415として例示する。すなわち、IDノードF_920fは、範囲1405に関連して最大電力P1でブロードキャストすることができるが、RF出力電力レベルを制御して当該RF出力電力レベルを動的にP2まで変化させて小さな範囲1410でブロードキャストし、又はP3まで変化させてさらに小さな範囲1415でブロードキャストすることもできる。マスターノードM1〜M3_910a〜910cは、未知の場所を有するIDノードF_920fの相対的に近くにある様々な既知の場所に設けられる。このように、IDノードF_920fは、自身の短距離通信インタフェイスのRF出力信号電力レベルのようなRF特性を、システムがどのようにしてIDノード広告を介してIDノードFの場所を決定することができるのかの一部として調整する能力を利用することができる。
例示の実施形態において、IDノードF_920fのRF出力信号電力レベルは、可変電力短距離通信インタフェイス375の動作に関連する(プロファイル設定又はパラメータのような)プログラム可能設定を介して変更し又は動的に調整することができる。加えて、実際の通信範囲が周囲の環境により変わり得るが、各電力レベルにおけるIDノードの送信機の最大予想通信範囲は、最適な動作環境又は実質的にRF遮蔽又は干渉の不存在を仮定すれば既知である。すなわち、ブロードキャストノードのための特定の電力レベル設定は、対応する予想範囲距離に固有に関連付けられる。
IDノード広告を使用してノードの場所を決定する典型的な方法において、RF出力信号電力レベルは、マスターノード関連付けを介した場所を改善するべく複数の電力レベルにわたって変化し得る。詳しくは、IDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375が、その最大出力であるP1に設定されると、IDノードF_920fが、マスターノードM1〜3_910a〜910cのそれぞれによって見える。P1の電力レベルにあるIDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375における無線の予想屋外性能又は範囲距離(最適な範囲、又は解析若しくは履歴測定に基づく範囲)は、ほぼ30フィート(9.1メートル)となるように既に見出されている。すなわち、個々のマスターノードからRSSIレベルを検証することなく、システムは、IDノードFがマスターノードM1〜M3から30フィート(9.1メートル)以内に存在することがわかる。
次に、この例において、IDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375が、その中程度出力レベルであるP2に設定されると、IDノードF_920fは、マスターノードM1_910a及びM2_910bによって見える。P2の電力レベルで動作するIDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375における無線の予想屋外性能又は範囲距離(最適な範囲、又は解析若しくは履歴測定に基づく範囲)は、ほぼ15フィート(4.6メートル)である。すなわち、この例において、個々のノードからRSSIレベルを検証することなく、我々は、マスターノードM1_910a及びM2_910bが、IDノードF_920fから15フィート(4.6メートル)以内に存在することがわかる。さらに、我々は、この例において、IDノードF_920f(例えばマスターノードM3_910c)からブロードキャストされたRF信号をもはや受信していないマスターノードが、IDノードF_920fから30フィート(9.1メートル)以内のどこかに存在するが、恐らくはノードFから15フィート(4.6メートル)を超えて離れていることがわかる。
そして、この例において、IDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375が、その最小出力レベルであるP3に設定されると、IDノードF_920fが、マスターノードM2_910bのみによって見える。P3の電力レベルにあるIDノードFの可変電力短距離通信インタフェイス375における無線の予想屋外性能又は範囲距離(最適な範囲、又は解析若しくは履歴測定に基づく範囲)は、ほぼ5フィート(1.5メートル)である。すなわち、この例において、マスターノードからRSSIレベルを検証することなく、我々は、IDノードF_920fの場所が、マスターノードM2_910bの既知の場所から5フィート(1.5メートル)以内に存在することがわかる。
上記の例において説明された、広告IDノードのRF特性の変化に関して範囲を定めるステップは、その後、各ノードの相対的な場所の完全な画像を構築するべく、識別されたノードのいずれかに対して繰り返すことができる。
さらに、かかる範囲を定めるステップ同士のタイミングは、ノードが移動しているか否かに応じて動的に変えることができる。当業者にわかることだが、移動していると、かかる範囲を定めるステップを介した迅速なフローが、ノードの移動を受けて良好な精度を与えるのに役立つ。すなわち、ノードに対して特定の電力レベルで一以上のメッセージをブロードキャストするように命令することと、その後に当該ノードに対して異なる電力レベルで一以上のメッセージをブロードキャストするように命令することとの時間インターバルは、ノードが移動しているときには短い方が望ましい。これは、コンテキストデータに基づいて決定することができる。例えば、コンテキストデータは、ノードが、動いているコンベアシステム上のノード小包の中に存在することを示すことができる。このように、ノードは、コンベアシステムに沿って位置決めされ得る固定されたマスターノードに対して移動している。すなわち、サーバは、第1のノードが、範囲を定めるステップを行うようにすることができる。ここで、ノードが移動しておらず実質的に静止していることをコンテキストデータが示す状況と比較して相対的に迅速な連続性で電力が変化する。
図30は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおけるノードの一以上の関連付けを使用した、場所決定の他の典型的な方法を例示するフロー図である。図30と、これが関連付けを使用してノードを、一以上のマスターノード広告技術を使用してマスターノードを場所特定する特定の方法をどのように説明するのかとを参照すると、方法3000は、ステップ3005において、第1のノードに対して第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするように命令することにより始まる。ここで、第1の電力レベルは第1の予想範囲距離に関連する。一例において、第1の予想範囲距離は、第1のノードに対する最適な範囲(例えば障害が存在せずノード間のクリアな信号経路が存在することを仮定する送信範囲)とすることができる。他例において、第1の予想範囲距離は、コンテキストデータに基づいて調整された第1のノードに対する最適な範囲(例えば第1のノードの周囲RF環境に関連するデータ)とすることができる。
ステップ3010において、方法3000は、第1のノードに関連付けられたノードのどれがステップ3010の既知の場所を有するかを識別する。例えば、このタイプの識別は、どのノードが(例えば受動的関連付けを介して、能動的関連付けを介して、又はその双方の組み合わせを介して)第1のノードに関連付けられているかを示す関連付けデータをレビューし、そのレビューされた関連付けデータに基づいて、どのノードが第1のノードの関連付けられるかを決定し、及びそれらの関連付けられたノードのどれが既知の場所を有するかを識別することによって達成することができる。
方法3000は続いて、ステップ3015において、識別された関連付けられたノードのどれが第1のメッセージの少なくとも一つを受信したかを決定する。次に、方法3000は、ステップ3020において第1のノードに対し、第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするように命令する。ここで、第2の電力レベルは第2の予想範囲距離に関連付けられ、第2の電力レベルは第1の電力レベルよりも段階的に小さい。さらなる例において、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離は、第1のノードからのRF出力信号がどのようにして妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータに基づいて調整することができる。
ステップ3025において、方法3000は、識別された関連付けられたノードのどれが少なくとも一つの第2のメッセージを受信したかを決定する。方法3000は、ステップ3030において、当該方法が、、第2のメッセージの少なくとも一つを受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信した識別された関連付けられたノードのそれぞれからの第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離に又はこれらの間に第1のノードの場所が存在すると決定することで終了する。
上述のように、ノードの場所を決定することは、移動を考慮した場合に改善することができる。このように、方法3000の一実施形態は、第1のノードに対し一以上の第1のメッセージをブロードキャストするように命令した後、第1のノードに対し一定時間インターバル内に一以上の第2のメッセージをブロードキャストするように命令することができる。時間インターバルは、いくつかの実装において所定としてよいが、他の実装において、第1のノードに関連するコンテキストデータに基づいて動的にパラメータを設定してよい。詳しくは、時間インターバルは、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが移動していることを示す場合に先の値から低減させるが、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが実質的に静止していることを示す場合には、先の値から増加させるようにしてよい。
他の実施形態において、方法3000はさらに、第1のノードに対して第3の電力レベルで一以上の第3のメッセージをブロードキャストするように命令することを含み得る。かかる第3の電力レベルは、第3の予想範囲距離と、第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲とに関連する。その後、方法は、第3のメッセージはいずれも受信していないが第2のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第2の予想範囲距離及び第3の予想範囲距離に又はこれらの間に第1のノードの場所が存在すると決定することができる。
他の実施形態において、方法3000は、第2のメッセージの少なくとも一つは受信していないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードの一以上の更新された場所により、第1のノードの場所をリファインすることを含み得る。例えば、第1のノードが移動マスターノードに関連付けられている場合、第1のノードの場所は、移動マスターノードの更新された場所によってリファインすることができる(どれが既に決定されたノードよりも第1のノードに近いか)。
さらなる実施形態において、方法3000の動作における第1のノードは、自身の場所を自己アウェア(認識)していなくともよい。他の実施形態において、方法3000の動作における第1のノードは、既に第1のノードの場所を自己アウェア(認識)しているが、一以上の第1のメッセージをブロードキャストする前はもはや第1のノードの場所を自己アウェア(認識)することができない。詳しくは、第1のノードは、第1のメッセージをブロードキャストする前は、第1のノードの環境周囲の変化ゆえに、第1のノードの場所をもはや自己アウェア(認識)していないかもしれない。かかる環境の変化は、例えば、第1のノードが場所信号を受信することを邪魔する構造(例えば建物、車両、航空機、コンテナ等)の内側に第1のノードが移動している場合としてよい。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3000は、(図14のIDノードFのような)IDノードの動作を、IDノード広告を介した場所決定の一部として制御するべくマスター制御及び管理コード425の一以上の部分(例えば場所アウェア/キャプチャモジュール)を実行するノード(例えば図4のマスターノード110a)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード110a上のメモリストレージ415のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、コード425を実行するとき、マスターノードの処理ユニット400は、方法3000及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
装置の視点から、関連付けによる場所決定を使用する無線ノードネットワークにおける典型的なノード装置は、ノード処理ユニット、当該ノード処理ユニットに結合されてこれにより使用されるノードメモリ(例えばノード揮発性メモリ及びノードメモリストレージ)を含み得る。ノードメモリストレージは少なくとも、プログラムコードセクション、関連付けデータ及び場所データを保持する。ノード装置はさらに、ノード処理ユニットに結合された第1の通信経路を与えて当該ノードをネットワークにおける複数の他のノードに動作可能に結合する第1の通信インタフェイスを含む。例えば、図4に例示されるマスターノード110は、かかるタイプの動作構造を含む。
ノード処理ユニット(例えばマスターノード110aの処理ユニット400)は、ノード揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するとき、特定の機能又はステップを行うべく動作可能である。特に、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスを介して第1の他のノード(例えばIDノード、又は一時的にIDノードとして動作するマスターノード)に命令を通信し、当該第1の他のノードが第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能である。ここで、第1の電力レベルは第1の予想範囲距離に関連する。
第1の予想範囲距離は、第1のノードにとっての最適な範囲、詳しくは、コンテキストデータに基づいて調整された第1のノードにとっての最適な範囲としてよい。さらなる詳細において、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離は、第1のノードからブロードキャストされたRF出力信号がどのようにして妨害されるのかに関連する一以上のタイプのコンテキストデータに基づいて調整することができる。
ノード処理ユニットはまた、第1のノードに関連付けられたノードのどれが既知の場所を有するのかを識別するべく動作可能である。これを行うべく、ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージに格納された関連付けデータ(例えばどのノードが第1の他のノードに受動的又は能動的に関連付けられたのかを示すデータ)に対しアクセス及びレビューをすることができ、レビューされた関連付けデータに基づいて残りの他のノードのどれが第1の他のノードに関連付けられるのかを決定することができ、及び第1の他のノードに関連付けられると決定された残りの他のノードのどれが既知の場所を有するかを識別することができる。
ノード処理ユニットはまた、識別された関連付けられたノードが第1のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを決定し、第1の通信インタフェイスを介して第1のノードが他の命令を通信して第1のノードに第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能である。ここで、第2の電力レベルは、第2の予想範囲距離に対してであり、第1の電力レベルよりも段階的に小さくなる。
最終的に、ノード処理ユニットは、識別された関連付けられたノードのどれが第2のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを決定し、その後、第1のノードの場所が、第2のメッセージの少なくとも一つを受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離に又はこれらの間に存在することを決定するべく動作可能である。
さらなる実施形態において、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスを介して第3の命令を第1のノードに通信し、第1のノードが第3の電力レベルで一以上の第3のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能となり得る。第3の電力レベルは、第3の予想範囲距離と、第2の予想範囲距離よりも段階的に小さな範囲に関連する。加えて、ノード処理ユニットはその後、第3のメッセージのいずれも受信していないが第2のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第2の予想範囲距離及び第3の予想範囲距離に又はこれらの間に第1のノードの場所が存在すると決定するべく動作可能となり得る。
さらに他の実施形態において、ノード処理ユニットは、第1のノードに送信される命令間の時間インターバルを備えた第1のノードの移動を考慮することができる。特に、ノード処理ユニットはさらに、第1の通信インタフェイスを介して第1のノードに他の命令を通信し、第1のノードに第1のメッセージをブロードキャストするように命令した後の時間インターバル内に第2のメッセージをブロードキャストさせるべく動作可能となり得る。詳細な例において、時間インターバルは、第1のノードに関連するコンテキストデータに基づいて動的に設定してよい。さらなる詳細において、時間インターバルは、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが移動している(例えば第1のノードが動いているコンベアシステムの上に存在している)ことを示す場合に、プログラム的に先の値から低減することができ、及び/又はインターバルの時間値は、第1のノードに関連するコンテキストデータが、第1のノードが実質的に静止している(例えばノードが、最近保管領域に置かれたノード小包の中に存在する)ことを示す場合に先の値から増加させることができる。
ノード処理ユニットは、さらなる実施形態において、第1の他のノードの場所を、第2のメッセージの少なくとも一つを受信していないが第1のメッセージの少なくとも一つは受信している識別された関連付けられたノードの一以上の更新された場所によってリファインし、リファインされた場所を、第2の通信インタフェイス(例えば処理ユニット400に結合された中距離/長距離範囲通信インタフェイス485)がサーバへと送信するのを引き起こすべく.動作可能となり得る。
サーバの視点から、図31は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークにおけるノードの一以上の関連付けを使用した場所決定のための、さらに他の典型的な方法を例示する(図30に類似する)フロー図である。当業者にわかることだが、サーバが、方法3000に展開されかつ上述されたステップを実装するべく動作することができる一方、図31は、(サーバコード525を実行する処理ユニット500のような)サーバ処理ユニットがどのようにして、かかる方法を、方法3100を介してネットワークの当該レベルに実装することができるかについてのさらなる詳細を与える。この詳細な実施形態において、サーバは、マスターノード(例えば第1のノード)と直接通信し、当該マスターノードがどのようにしてIDノード(例えば第2のノード)と相互作用をして当該IDノード上で動作を引き起こすことができるのかを制御することができる。すなわち、ステップ3105は、ステップ3005に類似するが、詳細には、第1のノードの要求によりネットワークにおける第2のノードが、第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく、通信インタフェイスを介した第1のノードとの通信を求める。ここで、第1の電力レベルは、第1の予想範囲距離に関連しかつ対応する。同様に、ステップ3120は、ステップ3020に類似するが、詳細には、第1のノードの要求により第2のノードが、第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく、通信インタフェイスを介した第1のノードとの通信を求める。ここで、第2の電力レベルは、第2の予想範囲距離に関連し、第1の電力レベルよりも段階的に小さい。方法3100の他のステップは、方法3000に対して上に例示かつ説明されたものに類似し、類似の原理が方法3100に当てはまる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3100は、マスターノードに(図14のIDノードFのような)IDノードの動作を、IDノード広告を介した場所決定の一部として制御するように命令するサーバ制御及び管理コード525の一以上の部分を実行するサーバ(例えば図5のサーバ100)に実装することができる。かかるコードは、サーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ−可読媒体に格納することができる。すなわち、サーバの処理ユニット500は、コード525を実行するときに、方法3100及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能である。
そして、上述したノード装置に類似して、一の実施形態は、関連付けによる場所決定を使用する無線ノードネットワークに典型的なサーバ装置を含む。典型的なサーバ装置は一般に、サーバ処理ユニット、当該サーバ処理ユニットに結合され及びこれにより使用されるサーバメモリ(例えばサーバ揮発性メモリ及びサーバメモリストレージ)を含む。サーバメモリストレージは少なくとも、プログラムコードセクション、関連付けデータ及び場所データを保持する。サーバ装置さらに、サーバ処理ユニットに結合された通信インタフェイスであって、サーバをネットワークにおける少なくとも第1のノードに動作可能に結合する通信経路へのアクセスを与える通信インタフェイスを含む。
典型的なサーバ処理ユニットは、サーバ揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するときに、特定の機能又はステップを行うべく動作可能である。特に、サーバ処理ユニットは、通信インタフェイスを介して第1のノードと通信し、第1のノードの要求によりネットワークにおける第2のノードが第1の電力レベルで一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすことであって、第1の電力レベルは第1の予想範囲距離に関連することと、ネットワークにおける第2のノードに関連付けられた残りのノードのどれが既知の場所を有するかを識別することと、識別された関連付けられたノードのどれが第1のメッセージの少なくとも一つを受信したかを決定することと、第1のノードの要求により第2のノードが第2の電力レベルで一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく、通信インタフェイスを介して第1のノードと通信することであって、第2の電力レベルは第2の予想範囲距離に関連し、第1の電力レベルよりも段階的に小さいことと、識別された関連付けられたノードのどれが第2のメッセージの少なくとも一つを受信したのかを決定することと、第2のノードの場所が、第2のメッセージのいずれも受信しないが第1のメッセージの少なくとも一つを受信している識別された関連付けられたノードのそれぞれから、第1の予想範囲距離及び第2の予想範囲距離に又はこれらの間に存在することを決定することとを動作可能に行う。そして、さらなる実施形態において、サーバ装置の処理ユニットはさらに、決定された場所を場所データの一部としてサーバメモリストレージに格納するべく動作可能となり得る。
他の実施形態において、サーバ装置の処理ユニットは、通信インタフェイスを介して第1のノードと通信し、第1のノードと通信して第2のノードが一以上の第1のメッセージをブロードキャストするのを引き起こした後の時間インターバル内に、第2のノードが一以上の第2のメッセージをブロードキャストするのを引き起こすべく動作可能となり得る。既に述べたように、このタイプの時間インターバルは、第2のノードに関連するコンテキストデータに基づいて動的に設定することができる。コンテキストデータはまた、ノード装置に関して上述されたように使用することもできるが、ここで第2のノードに適用されて、第1の予想範囲距離が、当該コンテキストデータに基づいて調整された第2のノードの最適な範囲となるようにしてよい。
広告を介したマスターノードの場所決定
他の実施形態において、マスターノードは、もはやその場所を知らないことがある。例えば、かかる状況は、マスターノードがその現在の場所を、GPS場所特定回路475を介して決定するが、当該マスターノードは、適当な数のGPS信号へのアクセスなしに自身を見出す(例えば多様なGPS衛星からの十分な数のGPS信号の欠如ゆえに場所を決定することができない)場合に生じる。かかる状況は、屋内を移動するマスターノードが場所信号と干渉する構造に近接するときに生じ得る。
マスターノードが自身の場所を、広告技術を介して決定しようと試みる典型的な実施形態において、当該マスターノードは、(例えば検出GPS信号の喪失時、処理ユニット400がマスターノードの場所が未知であることを示す別個の信号の検出時、処理ユニット400が(例えば加速度計(図示せず)等を介して)移動を検知するが、場所特定回路475が更新されたノード場所情報を与えていると確認できない時等)場所信頼性の喪失を検出することができる。換言すれば、マスターノードは、もはや既知の場所を有していないことをアウェア(認識)するようになる。
次に、マスターノードは、図14に関して行われるように記載されたIDノードF_920fと同様の態様で一以上の広告メッセージのブロードキャストを始めることによって応答する。これは、未知の場所を有するマスターノードが近隣の他のノードの既知の場所を有利に活用することができるように行われる。このように、一実施形態は、一定タイプの活用される連鎖効果を許容することができることにより、特定のタイプのノードの既知の場所を使用して、場所情報を、自身の場所を知らない他のノード(例えばIDノード)又は場所信頼性の喪失を検出したノード(例えばマスターノード)へと拡張することができる。すなわち、かかる実施形態は、従来型の搭載場所特定回路475のための信号が利用できない場合、マスターノード(マスターノード機能を備えた機器)の屋内の場所を決定するべく使用することができる。
典型的な方法3000及び図30に戻ると、方法3000は、第1のノードが、第1のノードの場所を自己アウェア(認識)していないようになり得る。これは、第1のノード(例えばIDノード)が実際のところ、既に自身の場所を自己アウェア(認識)している(例えば受信されたGPS信号を介して)が、その場所をもはや自己アウェア(認識)していない(例えばGPS信号がもはや受信できない場合)マスターノードであるときに生じ得る。このマスターノードは、第1のメッセージをブロードキャストする前にIDノードとして動作するマスターノード変更動作を有する。換言すれば、マスターノードによる場所信号受信を邪魔する構造の内側へとマスターノードが移動したときのようなマスターノード周囲の環境の変化ゆえに、当該マスターノードはもはや、その場所を自己アウェア(認識)しておらず、第1のメッセージをブロードキャストする前に、場所決定を目的としてIDノードとして動作し始める。よって、一実施形態は有利なことに、クリアな屋外環境から屋内環境へと移動するときにノードが動作をアダプティブに改変することを許容することができる。そして、サーバが、そのようなマスターノードと相互作用をする一方、当該マスターノードは、場所特定を目的として一時的にIDノードとして動作している。
改善されたRSSI測定による場所特定
他の実施形態において、従来型RSSI測定への一以上の改善を使用してノードの近接を決定するべく、2つ以上のノード間の信号強度測定を使用することができる。Bluetooth4.0を使用してのような従来型RSSI測定において、当業者にわかることだが、拡散スペクトル技術の一部としてのアダプティブ周波数ホッピングは、望ましくないことに信号強度の変動を引き起こし得る。換言すれば、周波数ホッピング及び拡散スペクトルを、セキュリティ及び干渉回避のために使用する利点は、かかる信号を安定した近接性ベースの場所決定のために使用することに負の影響を及ぼし得る。よって、場所決定を目的として信号の安定性、及び変動への制限を強調することが所望される。
一の実施形態において、RSSI測定に対する一定タイプの改善は、ノードからの広告中に使用されるチャンネル数及び/又は対応周波数範囲を低減することを含み得る。例えば、ノードは、ノード広告中に使用されるチャンネル数及び/又は周波数範囲を低減するべく可変電力短距離通信インタフェイス375/480をアダプティブに制御する処理ユニット300/400を有し得る。かかる動的な変更は、いくつかの実施形態において、(例えば周波数、電力レベル、デューディーサイクル、チャンネル番号、チャンネル間隔、代替的な変動モード等)ノードのRF特性を有効に画定するRFプロファイルデータのような、特定のタイプのプロファイルデータ330/430の内容を改変することによって実装することができる。一つのさらなる実施形態において、Bluetooth(登録商標)通信のための従来型周波数ホッピング、拡散スペクトル及びチャンネル割り当てのような、デフォルトの又はさらなる規格の通信プロトコルを与える第1の変動モードを画定することができる。一以上のRF特性を改変してノードからのRF出力信号のますます安定した及び少ない変動を与える他の代替的なモード(一以上)を画定することもできる。すなわち、ノードは、RSSI測定を使用した向上した場所決定を目的として、ノードのRF出力信号の安定性をますます強調して変動を制限するRF特性に関する一以上のモードへと動的に置くことができる。
他の実施形態において、一定タイプのRSSI測定の改善は、ノードのためにRF出力信号の変化を引き起こし得る自動利得制御(AGC)回路(図示せず)の可視性を保証してこれを有利に管理することを含み得る。例えば、ノードは、一定タイプのAGC回路を可変電力短距離通信インタフェイス375/480の一部として含み得る。このタイプのAGC回路により、可変電力短距離通信インタフェイス375/480の一部であるノード処理ユニット300/400又は他のロジック回路は、(例えばRSSI場所決定技術の使用を試みる場合に)所定条件下で変動を制限することができる。この例において、異なるAGC回路設定は、ノードのRF特性(例えば周波数、電力レベル、デューディーサイクル、チャンネル番号、チャンネル間隔、代替的な変動モード等)を有効に画定する典型的なRFプロファイルデータに画定することができる。これは、ノードがどのようにして、ノードのRF出力信号の安定性をますます強調してRSSI測定を使用した向上した場所決定を目的として変動を制限するそのようなRF特性(AGC回路設定を含む)に関する一以上のモードに動的に置かれるようになるのかの、さらなる他の例である。
RF信号品質の環境因子に対する調整による場所特定
一般に、当業者にわかることだが、環境因子は、RF信号のような通信信号の、信号経路環境に応じて望ましくない変化をする態様での変動、又は送信及び受信を引き起こし得る。受動的物理干渉因子(例えば電子信号遮蔽の形態)は実質的に近く、ノードの出力範囲にわたり信号強度の低下を引き起こす。加えて、能動的無線干渉因子は、受信近傍にある他の能動的デバイスに応じてノードのRF出力範囲にわたり変化し得る。すなわち、ノードの近接環境は、通信に、ひいてはノードを場所特定する能力に影響を及ぼす複数の有害な因子を有し得る。
一の実施形態において、場所決定を行うことは、類似タイプの状況にある類似タイプのノードに対する異なるRF環境因子を調整かつ考慮するデータ解析タイプのアプローチのよって向上させることができる。例えば、特定のタイプのノードのRF出力信号の品質と、既知の感度の受信機までの、当該信号の対応物理範囲とを、所与の環境に対して決定することができる。この例において、システムは、その信号の最大範囲を、屋外接続性のような所定の条件に基づいて画定する。これにより、干渉又は物理遮蔽による信号劣化なしに環境を仮定することができる。しかしながら、干渉及び物理遮蔽は双方とも、ノードのRF出力信号の範囲を狭め得る。動的にアダプティブに学習する態様において、システムは、特定のタイプのノードがどのようにして、所定設定(例えばRF出力信号電力レベルに対して報告された信号強度及び対応設定)のもと特定の環境において動作することができるのかについての情報を収集することができる。類似の環境のこの分析は繰り返すことができる。換言すれば、類似のノードが直面する予想環境のそのようなデータ解析を介して、信号喪失情報を生成し、場所決定をリファインするべく一定タイプのコンテキストデータ(すなわちRFデータ)として類似の環境にあるノードに対して適用することができる。よって、典型的な実施形態は、予想環境のコンテキスト評価(例えば信号分散を引き起こす梱包、小包内容物、近接小包、近接小包内容物及び物理インフラストラクチャのような物理遮蔽)に基づくアダプティブ信号喪失特性を使用して、較正フェーズを要求することなく場所決定をリファインすることができる。
そして、これらのデータポイントを、ノードが当該時刻に場所特定された物理環境を記述する第三者データと有利に組み合わせることにより、場所をなおもさらにリファインすることができる。かかる情報は、類似の環境に存在すると予想される類似のタイプのノードを管理し及び場所特定する将来の努力におけるRFデータ(一定タイプのコンテキストデータ)として使用することができる。
詳しくは、既知のRF障害を調整するべくコンテキスト及びデータ解析に基づいて場所決定をリファインする一実施形態において、既知のRF感度の受信機に対するノードのRF出力信号の最大物理範囲が決定される。一例において、この第1の範囲値は、類似の環境にあるが信号範囲に負の影響を与える物理遮蔽又は信号干渉が実質的に存在しない類似タイプの送信機・受信機ノードペアの、理論上の又は公称の屋外範囲と称することができる。実際のRF範囲値とみなし得る第2の範囲値は、類似の環境にあるが通信範囲を狭めるコンテキスト因子が存在する信号観測範囲としてよい。当該因子は、梱包、小包内容物、近接小包、近接小包内容物、物理的インフラストラクチャ、他の無線源からの干渉、又は車両若しくは施設レイアウト情報のような荷送人固有の情報のような因子ゆえの物理遮蔽を含む。異なる範囲値の先のデータ分析へのアクセスにより、及び送信ノードが存在した動作環境(例えばノードの近接環境に類似の環境)の知識により、リファインされた場所は、ノードのRF環境であると予想されるものをインテリジェントに調整する実際のRF出力範囲の近似を使用して決定することができる。換言すれば、(類似のノードがどのようにして類似の環境で動作するのかについての信号劣化情報のような)ノードに関連する適切なコンテキスト環境を知ることにより、リファインされたノードの場所を与えるインテリジェントだが効率的な(通信距離調整のような)調整を行うように改善された場所決定を行うことができる。
図2に示される例のような一例において、マスターノード110bは、(複数グループのアイテムを航空機で輸送するべく使用されることが周知のユニフォームロードデバイス(ULD)コンテナ210のような)内側にIDノードを有するコンテナの外側に存在する。小包(及び関連IDノード)がスキャニングノード(例えばマスターノード110b)から10フィート(3メートル)未満離れていることが既知の場合、マスターノード110b及びIDノード120b間の第1の又は理論的な範囲値は、特定のRF出力電力レベルにおいて10フィート(3メートル)であると決定することができる。類似のタイプのノードによるが、コンテナ210の壁を通して通信する結果入射RF信号が喪失している類似の距離での第2の範囲値は、4〜5フィート(1.2〜1.5メートル)となり得る。第三者情報又はスキャンデータのようなコンテキストデータが、送信ノードがULDコンテナ210内にあることを示す場合、システムは、この既知のRF障害(例えばULDコンテナ210を通して送信するための特性)に関連付けられたデータ解析に応じて送信範囲が制限されると予測し、ひいては、ULDコンテナ内のブロードキャストノードを見ることができる可能なスキャニングノードを低減させるか又は、その聞こえるRF出力電力を増加させるように送信ノードに要求する。
図32は、本発明の一実施形態に係るコンテキストデータに基づく無線ノードネットワークにおける第1のノードの場所決定の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図32を参照すると、方法3200は、ステップ3205において、(マスターノード又はサーバのような)ネットワークデバイスが、第1のノードの近接環境に関連する第1のタイプのコンテキストデータにアクセスすることから始まる。
第1のタイプのコンテキストデータは、第2のノードが第1のノードと類似のタイプである場合に、第2のノードがどのようにして第1のノードの近接環境に類似の環境で動作するかについての信号劣化情報を含む。すなわち、第1のノードの現在の近接環境に対する実際の測定を較正するよりもむしろ、信号劣化情報は、類似のタイプのノードがどのようにして類似の環境で動作することができるのかに基づいて、一般的な近接環境において一般に予想されるものについての補償情報を与える。類似のノードの類似の環境は一般に、第1のノードの近接環境であると予想されるものの近似となるので、これにより、当該近接環境の実際の較正を有利に回避することができる。一の実施形態において、信号劣化情報は、(第1のノードの近接環境に類似の環境のような)有害な通信環境にさらされたときに第2のノードがどのように通信するかと、(遮蔽因子及び干渉因子に邪魔される環境のような)公称の通信環境にさらされたときに第2のノードがどのように通信するかとの差異に基づき得る。当業者にわかることだが、公称の通信環境は、通信を遮蔽し又は通信に干渉する影響すべてを完全に解消する必要がない。
信号劣化情報のタイプ及び側面は、広範な因子に応じて変わり得る。一の実施形態において、信号劣化情報は、遮蔽及び干渉の少なくとも一方に関連し得る。すなわち、信号劣化情報は、通信環境に影響を与える受動的因子及び能動的因子の双方を含み得る。
他の実施形態において、類似の環境が有害な通信環境である場合、信号劣化環境は、第2のノードの劣化動作に基づき得る。詳しくは、信号劣化情報は、有害な通信環境にさらされた場合に第2のノードがどのようにして通信するのかと、屋外環境のような実質的に通常の通信環境にさらされた場合に第2のノードがどのようにして通信するのかとの差異に基づき得る。
さらに他の実施形態において、信号劣化情報は、出荷された(例えば現在出荷された又は過去に出荷された)及び第1のノードの近接環境に場所特定された一以上のアイテムに対する少なくとも出荷データに関連し得る。例えば、第1のノード近くの小包は、RF信号を妨害又は邪魔する金属材料を含み、信号劣化情報は、第1のノード近くで出荷された密接する複数の小包についてのそのような情報に関連し得る。他例において、信号劣化情報は、第1のノードの近接環境にある一以上の物理的構造のための、少なくともレイアウトデータに関連し得る。詳しくは、レイアウトデータは、第1のノードのための予測経路近くのノードの近接環境における一以上の物理的構造(例えば壁、機械類、エンクロージャ及び輸送機関)に対するものでよい。さらなる他例において、信号劣化情報は、第2のノードの動作の前に分析された一以上についての少なくとも履歴データに関連する。
ステップ3210において、マスターノード又はサーバのようなネットワークデバイスは、第1のタイプのコンテキストデータに基づいて、第1のノードに関連する予想通信距離を調整することができる。一例において、予想通信距離は、デバイスの無線のパラメータに基づく理論的ブロードキャスト距離としてよい。そのような予想通信距離は、無線の範囲の推定として既知である。一例において、調整された通信距離は、第1のノードからの送信を目的として予想された低減範囲距離を含む。他例において、調整された通信距離は、第1のノードのための予想された低減受信機感度距離を含む。
さらなる他例において、通信距離を調整することは、ネットワークデバイスが、信号劣化情報と第2のタイプのコンテキストデータとに基づいて通信距離をアダプティブに調整することによって達成することができる。換言すれば、通信距離は、他のタイプのコンテキストデータとともに考慮される信号劣化情報、第1のノードがどのようにして動かされているのか(第1のノードのための予測通過経路に沿った第1のノードの予想移動のような)、又は第1のノード近くの他のノードの密度に基づいて調整することができる。
ステップ3215において、ネットワークデバイスは、調整された通信距離に基づいて第1のノードの場所を決定する。さらなる実施形態において、方法はまた、調整された通信距離を、更新されかつ調整された通信距離を有する第1のノードの移動に基づいてネットワークデバイスによって更新することができるとともに、第1のノードの場所をリファインすることができる。これは、第1のノードが、自身の場所を自己決定することができる移動マスターノードであるときに生じ得る。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3200は、対応する制御及び管理コードの、上述した方法3200のステップを行う一以上の部分を実行するネットワークデバイス(例えば図4の典型的なマスターノード110a、又は図5のサーバ100)に実装することができる。かかるコードは、マスターノード110a上のメモリストレージ415、又はサーバ100上のメモリストレージ515のような非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、各ネットワークデバイスの処理ユニットは、方法3200及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
詳しくは、無線ノードネットワークにおける第1のノードの場所をコンテキストデータに基づいて決定する典型的なネットワークデバイス装置は、処理ユニット、当該処理ユニットに結合された揮発性メモリ、及び当該処理ユニットに結合されたメモリストレージを含み得る。典型的なネットワークデバイスさらに、処理ユニットに結合された通信インタフェイスを含み、ネットワークデバイスを当該ネットワーク内の第1のノードに動作可能に結合する通信経路を与える。
デバイスのためのメモリストレージは、少なくともプログラムコードセクションと、少なくとも信号劣化情報を有するコンテキストデータとを保持する。一定タイプのコンテキストデータとしてのそのような信号劣化情報は、第2のノードが第1のノードと類似のタイプであるときに、当該第2のノードがどのようにして、第1のノードの近接環境に類似の環境で動作するかについての情報である。信号劣化情報の例は、方法3200のステップ3205に対して上述されたものを含み得る。
揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するとき、ネットワークデバイスの処理ユニットは、方法3200に対して上記かつ上述されたステップを行うべく動作可能である。詳しくは、処理ユニットは、信号劣化情報にアクセスするべく少なくともメモリストレージに接続し、第1のノードに関連する通信距離を(必要に応じて)信号劣化情報に基づいて調整し、調整された通信距離に基づいて第1のノードの場所を決定し、及び第1のノードの決定された場所を場所データとしてメモリストレージに格納するべく動作可能である。
処理ユニットによって通信距離を調整することは、方法3200のステップ3210に対して上述したように達成することができる。そして、上述のように、処理ユニットはさらに、通信距離をアダプティブに調整するべく動作可能である。ここで、上に詳述したように、移動、及び予想ノードの移動のような他のタイプのコンテキストデータも考慮される。
さらなる実施形態において、ネットワークデバイスは、(図4に示される典型的なマスターノード110aのGPS回路475のような)場所特定回路を含む移動マスターノードとしてよい。この実施形態において、ネットワークデバイスの処理は、処理ユニットが受信した場所特定回路からの出力信号に基づいてネットワークデバイスの場所を決定し、調整された通信距離とネットワークデバイスの場所とに基づいて第1のノードの場所を決定するべくさらに動作可能となり得る。このように、第1のノードの近接環境に関連する第1のタイプのコンテキストデータは、第1のノードの決定された場所に基づく。
当業者はまた、いくつかの動作環境において、信号劣化情報が、一実施形態では通信距離への調整を必要としないこともわかる。しかしながら、他の環境(例えば有害なRF環境)において、信号劣化情報は、毎回行われることがないまでも、当該実施形態において通信距離を調整する基礎を与えることができる。よって、通信距離への調整は、第1のノードのすべての近接環境において必要というわけではないが、必要であれば、第1のノードの近接環境に基づいて行うことができる。この通信距離を調整する一実施形態の能力は、必要なときに及び必要であれば、有利なことに第1のノードの場所を正確に特定することを許容する。
三角測量を介した場所特定
いくつかの実施形態において、ノードの場所を決定する様々な方法は、少なくとも一部が三角測量技術に依存し得る。換言すれば、無線ノードネットワークが受信機・送信機ペア上のデータを収集するので、少なくとも一部が三角測量を利用する個々のノードの場所を決定する他の方法が可能となる。図15は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワーク内での三角測量を介した典型的な場所決定を例示する図である。ここで図15の例示の実施形態を参照すると、3つの典型的なマスターノードM1〜M3_910a〜910cが、各マスターノードが既知の場所を有するように示される。典型的なIDノードA〜E_920a〜920eはまた、少なくとも典型的なマスターノードMA−M3_910a〜910cの一以上の通信範囲にあるように示される。
この例示において、マスターノードM1〜M3は、IDノードA〜Eからの広告メッセージを様々な既知の電力レベルで検出かつ収集することができる。キャプチャされた情報は、マスターノードM1〜M3によって、場所決定が行われるバックエンドサーバ100へと転送される。十分な情報が入手可能なノードの場所を高い精度で決定するべく、例えば、RSSIのような因子、及び各電力レベルでの各ノードの可視性を使用することができる。
ノードを三角測量する典型的なシステムにとって、既知の場所を有する3つのノードが、ブロードキャストノードから見えている必要がある。この例において、2つの広告IDノードA_920a及びB_920bが、既知の場所を有する3つのノード(マスターノードM1〜M3_910a〜910c)によって見えている。キャプチャされた情報に基づき、IDノードA_920a及びIDノードB_920bの場所が計算される。
連鎖式三角測量
他の実施形態において、場所が推定されたノードを、無線ノードネットワークにおける他のノードの場所を決定するべく、三角測量技術とともに使用することができる。図16は、本発明の一実施形態に係る連鎖式三角測量を介した典型的な場所決定を例示する図である。IDノードA及びB_920a及び920cの場所は、図15に示す典型的な実施形態の例示のように、マスターノードM1〜M3にわたる三角測量によって決定されている。しかしながら、図16に例示されるように、一実施形態によれば、IDノードC_920cの場所もまた決定されている。
例えば、連鎖式三角測量を介してノードの場所を決定する典型的な方法は、(図15を参照して説明されるように)計算されたIDノードB_920bの場所を決定することから始まる。次に、三角測量に必要な喪失している第3の信号ポイントを得るべく、IDノードB_920bに近い方のノードを使用することができる。これは、IDノードB_920bを、IDノードC_902cからのメッセージを聞くようにクエリ(スキャン)モードに置くことによって達成することができる。IDノードCは広告をし、ひいてはIDノードBがキャプチャし得る信号を与えるように命令される。Cの信号プロファイルをキャプチャした後、IDノードBは、そのキャプチャ情報を通信又は共有し、これをバックエンドサーバ100へと、マスターノードM1又はM2のいずれかを介して転送する。IDノードC_920cの場所決定の結果は、計算された基準(例えばIDノードBの場所)に部分的に基づくことによる高レベルの位置エラーを有し得るが、活用されたIDノードC_920cの場所決定は、IDノードC_920cについて有用な情報が収集可能な程度に十分正確となり得る(又は実行可能な場所となり得る)。例えば、活用され又は連鎖されたIDノードCの場所決定は、コンテキストデータの助けにより、ノードM1、M2、及びIDノードBがすべてIDノードCに十分に近いことを示すので、IDノードCが同じコンテナノードM1、M2、及びIDノードB内に存在していると決定される。
三角測量への近接を介した場所特定(LP2T)
連鎖式三角測量が、三角測量への近接を介した場所決定(LP2T)をする一実施形態において、開始ポイントが、上述のように近接法に基づいてIDノードからマスターノードまでの相対的な場所を決定している。しかしながら、相対的なIDノードの場所が決定されている場合、より正確な又はリファインされたIDノードの場所を、IDノードからブロードキャストされたRF出力信号をキャプチャした後に当該IDノードの観測された信号強度に基づいて三角測量をすることができるマスターノードすべての場所に基づいて決定することができる。この例において、近接ベースの場所は、近接決定された場所にあるノードとスキャニングマスターノードとの間で履歴的に観測された可能性が高い信号劣化を推定する三角測量計算における入力として使用される。さらなる実施形態において、信号劣化のパターンについての履歴データを考慮することにより、より正確な三角測量が可能となり、ひいてはより正確な場所決定がもたらされる。
図33は、本発明の一実施形態に係るサーバを有する無線ノードネットワークにおける複数のノードの一つに対し連鎖式三角測量を使用してノード場所を決定する典型的な方法を例示するフロー図である。かかる典型的なノード場所は、精密又は正確である必要はないが、絶対性なしに十分に正確となり得る。
ここで図33を参照すると、方法3300は、ステップ3305において、サーバが第1のノードの場所を第1のノードから受信することから始まる。次に、ステップ3310において、サーバは、第2のノードの場所を第2のノードから受信する。例えば、図16に示される例を参照すると、マスターノードM1_910a及びM2_910bは、その場所座標それぞれを、その搭載場所特定回路からサーバに送信するので、当該サーバは、これらの2つのマスターノードの現在の場所を有する。
ステップ3315において、サーバは、第3のノードの場所を推定する。例えば、図16に示される例において、サーバは、IDノードB_920bの場所を推定することができる。一の実施形態において、推定は、既知の場所を有する他のノードに対する第3のノードの近接ベースの場所をサーバに決定させることを含む。その結果、近接ベースの場所は、第3のノードの推定場所として動作する。
他の実施形態において、第3のノードの場所の推定は、第3のノードの(既知の場所を有するノードとしての)第1のノードに対する又は(既知の場所を有する他のノードとしての)第2のノードに対する相対的な場所をサーバに決定させることを含む。方法3300はまた、他の実施形態において、第3のノードのリファインされた場所を第3のノードの推定場所に関連する第3のノードコンテキストデータに基づいて決定するべく、第3のノードの推定場所をサーバに調整させることを含む。
ステップ3320において、方法3300は、第1及び第2のノードそれぞれに対して決定された距離と、一つのノードの第3のノードの推定場所に対して決定された距離とに基づいてサーバが当該一つのノードの場所を三角測量することで終了する。
詳細な実施形態において、方法3300は、第1のノード近くのコンテキスト環境に関連する第1のノードコンテキストデータと、第2のノード近くのコンテキスト環境に関連する第2のノードコンテキストデータとにアクセスすることにより、一つのノードの場所を三角測量することができる。かかるコンテキスト環境は、コンベアシステム上の、若しくは特定の施設内の、又は一つのノードが受信している信号を劣化させ若しくは遮蔽する材料と隣り合う環境を含み得る。次に、詳細な三角測量は、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離を、当該一つのノードの第1のノードの場所にリファインされた距離を与える第1のノードコンテキストデータに基づいてサーバに調整させることを有する。その後、サーバは、一つのノードの場所を、第1のノードの場所に対する当該一つのノードの調整された決定された距離、第2のノードの場所に対する当該一つのノードの調整された決定された距離、及び第3のノードのリファインされた場所に対する当該一つのノードの決定された距離に基づいて三角測量することができる。
さらなる実施形態において、方法3300はまた、サーバが命令を送信するのを引き起こして当該サーバが、一つのノードに一定時間にわたり複数の広告信号をブロードキャストさせるようにすることを含む。かかる実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの一定時間にわたって第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。他の実施形態において、第2のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第2のノードによりキャプチャされ第2のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。
さらに他の実施形態において、サーバは命令を送信して一つのノードが、異なる電力レベルで複数の広告信号をブロードキャストするのを引き起こすことができる。かかる実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。他の実施形態において、第2のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードから第2のノードによりキャプチャされて第2のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。
さらなる他の実施形態において、方法3300はまた、場所情報を要求エンティティ(例えば他のノード、ユーザアクセスデバイス等)へとサーバに、一つのノードの場所の要求を当該エンティティから受信するときに送信させることを有し得る。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3300は、上述の機能のいずれかを実装するべく(コード525のような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図5に例示の典型的なサーバ100のような)サーバに実装することができる。かかるコードは、(典型的なサーバのメモリストレージ515のような)非一時的コンピュータ−可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット500のような)サーバの処理ユニットは、方法3300及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
サーバ装置がまた、無線ノードネットワークにおける複数のノードの一つに対して連鎖式三角測量を使用して場所を決定する一実施形態において記載される。サーバ装置は一般に、サーバ処理ユニット、サーバ揮発性メモリ、サーバメモリストレージ及び通信インタフェイスを含む。サーバ揮発性メモリ、サーバメモリストレージ及び通信インタフェイスはそれぞれが、装置においてサーバ処理ユニットに結合されるように構成される。サーバメモリストレージは、少なくともプログラムコードセクション、及びネットワークにおけるノードに関連する場所データを保持する。いくつかの実施形態において、サーバメモリストレージはまた、第1のノードコンテキストデータ及び第2のノードコンテキストデータのようなコンテキストデータを保持し得る。通信インタフェイスは、サーバに動作可能に結合されてネットワークにおける第1及び第2のノードのようなノードを有する通信経路を与える。
サーバ処理ユニットは、サーバ揮発性メモリに常駐する少なくともプログラムコードセクションを実行するとき、方法3300に関連する上記ステップに記載の機能のような様々な機能を行うべく動作可能である。特に、サーバ処理ユニットは、一つのノードの場所を求める要求を通信インタフェイスを介して受信するべく動作可能である。当該要求に基づいて、サーバ処理ユニットはその後、第1及び第2のノードそれぞれの場所を受信し、当該場所を、サーバメモリストレージに保持された場所データの一部として格納するべく動作可能である。サーバ処理ユニットはさらに、第3のノードの場所を推定し、当該推定された第3のノードの場所を、サーバメモリストレージに保持された場所データの一部として格納するべく動作可能である。サーバ処理ユニットはその後、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離、第2のノードの場所に対する当該一つのノードの決定された距離、及び推定された第3のノードの場所に対する当該一つのノードの決定された距離に基づいて当該一つのノードの場所を三角測量するべく動作可能である。そして、最終的に、サーバ処理ユニットは、当該要求に応答して要求エンティティへと、通信インタフェイスを介して場所情報を送信するべく動作可能である。
一の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、既知の場所を有する他のノードに対する近接ベースの第3のノードの場所を決定するべく動作可能となることによって第3のノードの場所を推定するべく動作可能である。ここで、近接ベースの場所は、推定された第3のノードの場所として動作する。
他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、一つのノードが一定時間にわたって複数の広告信号をブロードキャストするのを引き起こす命令を、通信インタフェイスを介して送信するべく動作可能となり得る。この実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの、一定時間にわたって第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。代替的に、一つのノードから第2のノードの場所までの決定された距離は、当該一つのノードから第2のノードがキャプチャして第2のノードがサーバに報告する信号に基づき得る。
他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、一つのノードが異なる電力レベルで複数の広告信号をブロードキャストするのを引き起こす命令を、通信インタフェイスを介してを介して送信するべく動作可能となり得る。かかる実施形態において、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離は、当該一つのノードからの第1のノードによりキャプチャされて第1のノードによりサーバに報告された信号に基づき得る。代替的に、一つのノードから第2のノードの場所までの決定された距離は、当該一つのノードから第2のノードがキャプチャして第2のノードがサーバに報告する信号に基づき得る。
さらなる他の実施形態において、サーバ処理ユニットはさらに、第1のノードに対する又は代替的に第2のノードに対する第3のノードの相対的な場所を決定するべく動作可能となることにより、第3のノードの場所を推定するべく動作可能となり得る。
さらに他の実施形態において、コンテキストデータは、場所をリファインするべく信頼することができる。具体的には、サーバ処理ユニットはさらに、第3のノードの推定された場所を調整し、当該第3のノードの推定された場所に関連する第3のノードコンテキストデータに基づいて第3のノードのリファインされた場所を決定するべく動作可能となり得る。
詳細な実施形態において、サーバメモリストレージはさらにコンテキストデータを保持し、サーバ処理ユニットはさらに、サーバメモリストレージに保持されたコンテキストデータの一部として第1のノードコンテキストデータにアクセスするべく動作可能になることにより、三角測量をするべく動作可能となり得る。ここで、第1のノードコンテキストデータは、第1のノード近くのコンテキスト環境に関連する。同様に、サーバ処理ユニットはさらに、サーバメモリストレージに保持されたコンテキストデータの一部として第2のノードコンテキストデータにアクセスするべく動作可能となり得る。ここで、第2のノードコンテキストデータは、第2のノード近くのコンテキスト環境に関連する。サーバ処理ユニットはその後、第1のノードの場所に対する一つのノードの決定された距離を第1のノードコンテキストデータに基づいて調整し、第1のノードの場所に対する当該一つのノードのリファインされた距離を与えるべく動作可能となり得る。このように、サーバ処理ユニットは、第1のノードの場所に対する一つのノードの調整された決定された距離、第2のノードの場所に対する当該一つのノードの調整された決定された距離、及び第3のノードのリファインされた場所に対する当該一つのノードの決定された距離に基づいて、当該一つのノードの場所の三角測量をするべく動作可能となり得る。
ノード場所を決定するべく組み合わされた方法
ノードの場所特定について上述された例を踏まえ、当業者には、さらなる実施形態が、無線ノードネットワークにおけるノードのリファインされた場所を決定するときに、一つを超える上記場所決定技術を使用することを明示的に考慮することがわかる。例えば、かかる組み合わせの実施形態は、無線ネットワークにおけるノードの場所に関する第1の場所情報を生成するべく、第1の場所特定技術を適用する順序付け又は優先順位付けをするアプローチを応用する。その後、第2の場所特定技術が、階層の又は優先順位付けされたセットの技術(そのいくつかは、所定の状況において良好に作用し、コンテキスト環境に基づいて選択され又は動的に優先順位付けされる)から選択され、ノードの場所に関する第2の場所情報を生成し、又はノードの場所をリファインするべく応用される。他の実施形態は、さらにリファインされた場所情報を生成するべく、付加的な場所特定技術を応用することができる。
一実施形態において、典型的な階層にある情報は一般に、どの技術が最初に使用するのに好ましいかを、他の場所特定技術を応用するべき時のランク付けされたグループ化又はリスト化と同様に識別する。典型的な階層におけるそのような情報は、(成功した履歴データ及び経験に基づいて)固定され、又は、複数のノードが互いに移動し合う時間にわたって、及び、例えば、現在の若しくは予想されるコンテキスト環境よりも多くの情報を与えるコンテキストデータに基づいて、動的に改変される。
車両環境におけるノード場所決定の応用
ノードの場所を決定する上述の様々な典型的な方法及び技術は、ノードの場所特定をする有利な方法を与える。しかしながら、さらなる実施形態は有利なことに、かかる方法及び技術は、ノードが車両の中に場所特定され、車両内で移動され、又は配送のため車両から除去される物流オペレーションを扱うときに、車両環境において応用することができる。
本質的に、複数の実施形態は、一以上のアイテムを出荷するべくノードによって有効にされた小包(一般にノード小包又はノード有効小包と称する)を使用することができる。かかるノード小包は、有利なことに、車両/輸送/出荷/物流環境において配置され、場所特定され、移動され、又は配送のために除去され得る。この記載全体に説明されるように、ノード小包は一般に、特定のノードに関連する出荷対象小包である。ノード及びその関連小包は、出荷プロセスの一部として一緒に移動する。一般的な実施形態において、ノードは、小包の中にあるだけでよい。他の実施形態において、ノードは小包に取り付けられ(例えばノードの一以上のステータスインジケータが小包等を通して可視となる場合に小包の内装部分に貼り付けられ、小包の一部に固定され)てよい。他の実施形態において、ノード小包のノードは、外装、内装、又はノード小包内の別個の/クッションの材料を含むべく使用される小包又は梱包材料の一部としてよい。詳しくは、ノードは、小包又は梱包材料の一部として統合(例えばパレット、ULDコンテナ、段ボール箱等の一部として統合)され得る。さらなる他の詳細な実施形態において、ノード小包のノードは、当該ノードとともに出荷されるアイテムを保持する一般的なコンテナを形成するのを助けるべく使用される小包又は梱包材料の中に、完全に又は部分的に埋め込むことができる。
図20は、本発明の一実施形態に係る典型的な車両環境に場所特定された典型的なノード小包を例示する図である。ここで図20を参照すると、典型的な車両9300が、出荷対象の小包を運ぶ一般的な移動物流輸送又は輸送機関の一例として例示される。当業者にわかることだが、車両9300は、様々なタイプの物流輸送機関(例えば自動車、配送バン、自律車両、トラック、トレーラ、列車、航空機、海洋船舶(船)等)として実装することができる。典型的な車両9300内において、小包は、格納ユニットA_9305又は格納ユニットB_9310のような異なる格納デバイス又はユニット内に置かれ、格納され、及びまとめられる。一般に、格納デバイス又はユニットは、一以上の小包を、安全な出荷を保証し、小包への損傷を最小化し、及び格納されるものをまとめる方法を与えるのに役立つ構成で保持するのに役立つ。格納ユニットの異なる実施形態は、単数の小包を格納してよく、又は、異なるタイプの梱包材料(例えば段ボール箱、木製及び非木製のパレット、コンテナ等)を使用する広範な異なるタイプの小包を多数格納してよい。
車両9300は、車両マスターノード9315、すなわち図4に関して示されかつ記載されたマスターノード110aのようなマスターノードの典型的な実装を含む。車両マスターノード9315は、(典型的なマスターノード110aのインタフェイス485のような)長距離通信インタフェイスを介してサーバ100と通信するべく動作可能であり、格納ユニットA_9305に関連付けられたマスターノード9320、格納ユニットB_9310に関連付けられたマスターノード9325、及びかかる格納ユニットと格納ユニット内に格納されたノード小包との一部に関連付けられた他のノードのような、他のノードと通信するべく動作可能である。詳しくは、各格納ユニットは、いくつかの実施形態において、特定の棚、ロッカー、レセプタクル、又は特定の格納ユニットの他の部分に関連付けられたビルトインノードを含み得る。
すなわち、(格納ユニットA_9305のような)典型的な格納ユニットは、安全かつインテリジェントにノード小包を輸送する物流車両内で使用されるノード有効化格納ユニットとしてよい。このように、典型的な格納ユニット自体が、ノード(例えばマスターノード、及び当該ユニットの異なる部分に割り当てられた一以上の他のノード(IDノード又は他のマスターノード))の階層を有し、特定のノード小包の場所を、当該ノード小包が、ユニット内の格納場所に置かれ、ユニットの格納場所間若しくは異なるユニット間を移動し、ユニット内の格納場所から単に除去されるときにここに記載の様々な場所決定方法を介して検出するべく動作可能である。
図20に示されるように、様々なノード小包9330a〜9330dを、車両9300内の格納ユニットA_9305の異なる格納場所に保持することができる。同様に、他のノード小包9330e〜9330gが、格納ユニットB_9310の複数部分に保持される。かかるノード小包は、ノード小包に関連する出荷情報に応じて特定の格納場所の中に置くことができる。例えば、ノード小包は、特定のノード小包の重量、(予想配送スケジュールに従うような)計画されたローディングスキーム、格納ユニット内の特定の異なる場所の格納容量、又は特定の異なる場所の格納タイプ(例えば封筒タイプの小包を格納する一の場所、箱詰めコンテナタイプの小包を格納する他の場所、コンテナ詰め小包(例えばULD)を格納する他の場所等)に応じて特定の格納場所に置くことができる。
コンテナ詰めされた小包グループ(例えば小包を扱う空輸物流を最適化するべく作られたULDタイプのコンテナ)の出荷は、空輸環境においてノード小包を出荷するときに移動格納ユニット(可動ユニットロードデバイス(ULD))が展開される一例である。図21は、本発明の一実施形態に係る典型的な空輸環境で.ノード小包を出荷するのに役立つコンテナとして使用されるULDのような、典型的な移動格納ユニットを例示する図である。ここで図21を参照すると、典型的な航空機機体9400の切り欠き斜視図が例示される。特に、機体9400における貨物保管領域の典型的なフロア9405が、貨物エリア内での貨物の移動に役立つ複数のローラー要素を有するように示される。加えて、図21には図示しないが、貨物保管領域及びフロア9405は典型的に、機体9400内にロードされる任意の貨物の保持に役立つ構造及び締結ポイントを含む。典型的な機体9400内の貨物保管領域は、付加的フロア9410によって上側エリアと下側エリアとに分けられる。
図21に例示の切り欠き斜視図は下側貨物エリアを示す。ここで、様々なULDコンテナ9420a〜9420dが、(航空機の場所並びに通信のモード及びステータスに応じて)サーバ100と通信するべく動作可能な空輸マスターノード9415に沿って示される。これは、図20に示される車両マスターノード9315が行うのと酷似する。一般に、ULDコンテナ9420a〜dの例示の構成は、図20に例示かつ記載される格納ユニットと同様に使用される。例えば、ULDコンテナ9420a〜dはそれぞれが、中に異なる格納場所を有し、専用のかつ内部取り付けの一以上のマスターノード(図示せず)が、ULD並びに他のノード及びサーバの中にロードされた異なるノード小包を追跡し、モニタリングし、これと通信する。これは、格納ユニットA_9305のマスターノード9320が、格納ユニット並びに他のノード及びサーバ100内にロードされた異なるノード小包を追跡し、モニタリングし、これと通信するのと酷似する。各ULD内のノード小包は、当該ULD内のノードと通信し、かつ、空輸マスターノード9415と直接的に(又は当該ULD内の他のマスターノードを介して間接的に)通信することができる。そして、このようにして、出荷情報は、特定のノード小包の重量、ULDのために計画されたローディングスキーム(例えば予想配送スケジュールに従って)、ULD内の特定の異なる場所の格納容量、又は特定の異なる場所の格納タイプに応じて、特定のノード小包の重量、ULDのために計画されたローディングスキーム(例えば予想配送スケジュールに従って)、ULD内の特定の異なる場所の格納容量、又は特定の異なる場所の格納タイプに応じて、ノード小包が特定のULD内の特定の格納場所に置かれるときに使用することができる。
ノード小包を配送のために最初に置き、格納し、保持し、場所特定し、移動し、及び最終的に除去するときに使用される構造を示す図93及び94に示される典型的な車両環境を踏まえ、当業者にわかることだが、ノードを場所特定する方法に関連する上述の実施形態それぞれが、典型的な車両環境に応用されるとさらに向上され得る。例えば、一の実施形態において、ノードの場所を決定することはさらに、ノードの場所となる車両内のノード有効小包の場所を決定することを含み得る。詳細な実施形態において、ノードの場所を決定する方法はさらに、ノードの決定された場所に基づいて、ノード有効小包が車両内のどこに場所特定されているのかに関する場所メッセージを生成する。かかるメッセージは、ユーザ(例えば出荷対象の小包を扱う物流職員)に対して、ノード(例えばスマートフォン又はスマートウェアラブルデバイス)として動作するノード又はユーザアクセスデバイスのユーザインタフェイス上に表示することができる。例えば、かかる表示メッセージは、一定タイプの情報プロンプト(「格納ユニットAの格納場所01にある集荷小包X」)又は戦略的命令(「小包Xを格納ユニットAの格納場所01に置きなさい」)若しくは(「小包Xを格納ユニットAの格納場所01に移動させて格納ユニットBの場所03に格納しなさい」)としてよい。いくつかの実施形態において、ノードの場所を決定するネットワークデバイス又はノードはまた、そのような表示をユーザに与えるが、他の実施形態においては、ユーザへの表示のために他のノードに場所メッセージが送信されてよい。
他の実施形態において、ノードの場所を決定する典型的な方法はまた、ノード有効小包に関連する出荷情報にアクセスし、ノードの決定された場所とアクセスされた出荷情報とに基づいて当該ノード有効小包が車両内のどこに再び場所特定されるのかに関する再場所特定メッセージを生成する。かかるメッセージは、上述の場所特定メッセージと同様にユーザに対して表示される。すなわち、かかる再場所特定メッセージは、ユーザ(例えば出荷対象の小包を扱う物流職員)に対してノード(例えばスマートフォン又はスマートウェアラブルデバイス)として動作するノード又はユーザアクセスデバイスのユーザインタフェイス上に表示され、いくつかの実施形態において、ノードの場所を決定するネットワークデバイス又はノードが、ユーザに対してそのような表示を与えるが、他の実施形態においては、再場所特定メッセージが、ユーザへの表示を目的として他のノードに送信される。
詳しくは、出荷情報は、ノード有効小包をどこに再び場所特定すべきか又は最初に置くべきかを決定するときに使用される当該ノード有効小包の重量情報を含み得る。他の実施形態において、かかる出荷情報は、ノード有効小包をどこに場所特定又は再場所特定すべきかをまとめるのに役立つローディングスキームを作り出すべく使用される。すなわち、車両内におけるノード有効小包の場所特定又は再場所特定を、ローディングスキームに応じて決定することができる。詳しくは、かかるローディングスキームは、予想配送スケジュールに関連し得る。ここで、ノード有効小包は、予想配送スケジュールに応じて車両内に置かれ又は車両から除去される。
無線ノードネットワークの物流アプリケーション
上述のように、典型的な無線ノードネットワークは、アイテムが場所特定される物流アプリケーションにおいて有用となり得る。さらに、かかる典型的な無線ノードネットワークはまた、アイテムが場所間で移動する物流アプリケーションにおいて有用であり、当該ネットワークは、そのような物流環境内におけるアイテムの向上したレベルの可視性及び管理性を与える。換言すれば、本発明の一以上の原理に係る典型的な無線ノードネットワークの一実施形態は、アイテムをいつ出荷及び追跡するか、及びアイテムをいつ配送するかとの情報を管理する向上した物流オペレーションを有効にすることに役立つ。図17は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークの典型的な構成要素を使用した物流オペレーションの一例を示す図である。
集荷及び配送を超えた物流
ここで図17を参照すると、IDノード120aが展開され、かつ、出荷対象のアイテム(例えば小包130)に関連付けられて例示される。小包130が出荷1700のための準備状態にあり、出荷1705の一部として通過状態にあり、意図された受取人1710の所有状態にあると、これらの3つのフェーズの間に、典型的な無線ノードネットワークの複数の構成要素が展開されて当該出荷に関する情報を管理する。
出荷予定のアイテムに関連する管理物流のために無線ノードネットワークを使用する一般的な例において、出荷顧客は最初に、(小包130のような)アイテムが出発地場所から目的地場所へと出荷される旨を(IDノードのような)ノードに登録する。アイテム及びIDノードが集合的に出発地から目的地への経路を通過すると、当該アイテム及びノードの一以上の管理ハンドオフが発生する。各ハンドオフは、小包130に関連付けられたIDノードが、その出発地から目的地への出荷経路を通って移送されるときにたどる出荷経路の認識(アウェアネス)に基づく。小包130及びIDノードのハンドオフは、サーバ100が管理する(マスターノード110a〜110hのような)マスターノードにより、予想出荷経路に沿って管理かつコーディネートされる。出荷経路に沿ったオペレーションの間、サーバ100は、複数のノードから情報を受信かつ更新し、異なるノード間のハンドオフを管理かつ認証し、並びに、現在の関連付け、共有データ、利用可能なセンサデータ、ノードの場所、及びノードの場所をリファインするのに役立つコンテキストデータに関連する情報を追跡する。すなわち、小包130に関連付けられたIDノードによって、最初のドロップオフ前に出荷顧客が出荷1700のためにアイテムを準備するときの、及び受取人1710へのアイテム配送後の、顧客にとっての小包130の可視性を、通過1705中の従来型管理制御を超えるように拡張することができる。
詳細な実施形態において、無線ノードネットワークを使用した出荷予定のアイテムに関連する管理物流のための典型的な方法は、ノードに出荷予定のアイテムを登録することから始まる。例えば、出荷顧客は、ユーザアクセスデバイス200を制御して、小包130(一定タイプのアイテム)を出荷する準備の一部として、最初にIDノード120a及び小包130を追跡番号に関連づけるべくデバイス200を使用する。一の実施形態において、デバイス200は、小包130の追跡番号を入力するべくデバイス200において常駐かつ動作する特定のアプリ又は他のプログラムモジュールを使用してよい。デバイス200はその後、その情報を、追跡番号を小包130及びIDノード120aに関連付けるべくネットワーク105を介してサーバ100に戻す。デバイス200は、いくつかの実施形態において、小包130(及びIDノード120a)の出荷のためのラベルを印刷することができる。他の実施形態において、IDノード120aには、それに関連付けられた既存の出荷及び支払い関連情報を予めプログラムしていてもよい。他の実施形態におけるラベルなしの出荷及び支払いのさらなる詳細が以下に記載される。
このアクションと同時に、出荷顧客は、IDノード120aを小包130に関連づける。例えば、出荷顧客は、IDノード120aを小包130の中に置き、いくつかの場合において、IDノード120aを小包130の特定の部分に物理的に取り付けることができる。他例において、出荷顧客は、ラベル自体がIDノード120aを含む外装ラベルを小包130に置いてもよい。他の例は、IDノード120aを小包130とともに、集合的に一緒に移動するアイテム又は小包の大きな小包、コンテナ又はペレットの中に有効にグループ化することができる。
この態様において、デバイス200は、アプリ又は他のプログラムモジュールの制御下で一定タイプのマスターノードとして動作し、関連付け管理の視点から小包130及びIDノード120aに関連付けられる。例えば、デバイス200は、IDノード120aと通信するべくデバイス200上で動くBluetooth(登録商標)ハードウェア及びソフトウェアに沿ったアプリ又は他のプログラムモジュールを介して動作することができる。他の実施形態は、デバイス200がIDノード120aと通信するための他の短距離通信インタフェイスを信頼する。そして、一の実施形態において、デバイス200は、IDノード120aに接続して能動的にペアリングするべく、又はIDノード120aに接続するべくサーバ100から一以上のセキュリティ証明書を受信することができる。
サーバ100における少なくとも出荷情報により、サーバ100は、小包130のための予測出荷経路を決定することができる。一の実施形態において、サーバ100は、アイテムを出荷するためのポイントAからポイントBへの、特定の出荷経路(例えば特定の宅配便業者によるA近くの集荷、車両による特定の施設への輸送、ポイントB近くの他の施設への航空機を介したさらなる輸送、及びポイントBの宅配便業者による配送を容易にするための車両による輸送)を使用する最適な経路を示す履歴データを有する。一例において、予測経路は、出発地ポイント及び目的地ポイントのような2つのポイント間の経路の一部分のためのものにすぎない。
さらなる例において、予測経路(又はその一部)は、出荷対象アイテムのコンテキスト環境に基づいて調整することができる。例えば、コンテキストデータ(気象情報、特定の通過セグメントの成功についての履歴データ、第三者の運送業者のための容量情報等)に応じてサーバ100は、最初に予測された出荷経路を改変し、現在の条件及びコンテキストのもとで最適化されるリファインされた予測出荷経路を与えることができる。これにより、サーバ100はさらに、どのマスターノードが予想出荷経路(又はリファインされた出荷経路)に沿って使用できるのかを予想し、ポイントBへの小包130の出荷を効率的に管理するのに役立つことができる。さらに当業者にわかることだが、一実施形態は、どのマスターノードが、予想出荷経路(又はリファインされた出荷経路)に沿って使用されるのかを部分的にのみ識別し、さらなるマスターノードが、小包130が能動的にポイントBへの経路に存在するときに、コンテキストデータ(例えばマスターノード利用可能性、気象情報等)に応じて識別することができる。
詳細な例において、サーバ100は、小包130及びIDノード120aが移動する適切な出荷経路を予測するべくソートデータ解析を使用し、予測マスターノードであるIDノード120aが、その行路の間の範囲内に存在することを識別する。図17に例示されたフローの例において、ノード110a〜110hは、典型的な予測出荷経路に沿った異なるマスターノードに言及する。これは少なくとも、IDノード120a及び小包130の出発地及び目的地それぞれでの集荷及びドロップオフを含む。
一例において、出荷顧客は、小包130及びそれが関連付けられたIDノード120aを、出荷予定アイテムのためのドロップボックス又はリポジトリに置くことができる。図17の示される例において、ドロップボックスは、ドロップノード110aとして表される。本質的に、ドロップノード110aには、ドロップボックス、又はロッカーユニットタイプの物流リポジトリ(より一般にはここで、ノード有効物流レセプタクルと称する)に接続され又は統合された一定タイプのマスターノードを実装することができる。出荷顧客が、IDノード120aをドロップノード110aの中に物理的に置くと、デバイス200は、IDノード120aをドロップノード110aへとハンドオフし、この関連付け情報によりサーバ100を更新し、及びIDノード120aから関連付け解除することができる。この態様において、システムは、ドロップノード110aからの集荷に先立ち、(小包130のような)アイテムのステータス及び場所への可視性を有する。典型的なノード有効物流レセプタクルのさらなる詳細が以下に記載される。
ドロップノード110aにおいて、宅配便業者は、小包130及びIDノード120aを集荷する。宅配便業者は宅配便業者ノード110bを有する。これは、追跡番号と、集荷時刻における関連付けられたIDノード120aとを知っており、又は、キャプチャされた追跡番号(IDノード110aがブロードキャスト又は広告した情報の一部)に基づいてIDノード120aのMACアドレスを調べる。基本的に、マスターノードの責任は宅配便業者ノード110bへと移送又はハンドオフされる。宅配便業者ノード110bはこのとき、(宅配便業者ノード110bから、IDノード110aと宅配便業者ノード110bとの関連付け、及びドロップノード110aとIDノード110aとの関連付け解除を認証するサーバへの通信のおかげで)IDノード120aに能動的に接続されかつ関連付けられたマスターノードとして動作する。
異なるマスターノード及びIDノード120a間で生じるのと類似のハンドオフが、サーバ100が異なるマスターノードに送信した命令に従って、小包130及びIDノード120aが予想出荷経路を通過するときに生じる。一の実施形態において、そのようなハンドオフの間に、要求され、認証され、及び適切なマスターノードに送信されたセキュリティ証明書との関連付けが達成される。他の実施形態において、関連付けは、能動的なかつ認証されたペアリングを要求しない受動的関連付けにすぎない。ただし、受動的関連付けはなおも、システムは、予想出荷経路を通過するときにIDノード120a及び小包130の追跡を続ける。
新たな関連付け(能動的及び受動的)及び関連付け解除が、サーバ100へと更新される。そして、サーバ100は、小包130及びIDノード120aが出荷経路を通過するときに、(ULDノード110eのような)マスターノードの動作を、空輸中又はGPS信号が失われたときのIDノードとしての動作へとシフトする変更のような、異なるノードプログラミングの変更をすることができる。他例において、所定の移動タイプのノードは、移動タイプのノードの電力を保存する方法として、有線タイプのノードへと変更される責任を有し得る。IDノード120aが所定インターバルでの関連付けに失敗し、再取得する必要がある場合、IDノード120aは、そのステータスフラグを特定の警告段階へと更新し、発見されるようにと、ますます広い範囲のマスターノードとの通信を試みる。
通過の間、サーバ100は、異なるノードと、コンテキストデータ、タイマー/クロックデータ、環境データ等のような情報を共有することができる。IDノード120aからのセンサデータは、マスターノードからのスキャンを介して集められ、その後サーバ100へと戻るように転送される。そして、関連付け、受け渡し、IDノード120aとの間で(マスターノード)を介して行き来する情報をサーバ100が管理するとき、サーバ100は、上述した様々な場所決定技術の一以上を使用してIDノード120aの場所を決定することができる。このように、サーバ100は、かかる情報を求める要求に応答して、IDノード120a及びその小包130に関連する情報を与えることができる。
小包130及びIDノード120aが目的地(例えばポイントB)に到着したとき、宅配便業者ノード110hは、ひとたびIDノード120aが当該目的地に置かれて宅配便業者ノード110hとの関連付けが解除されるとサーバ100を更新する。しかしながら、可視性は、そのような(目的地に到着することのような)ドロップオフ事象で終了する必要はない。受取人顧客のユーザアクセスデバイス205は、他のマスターノードとして作用し、配送後にIDノード120aに関連付けられる。一例において、サーバ100には、配送が行われた旨が宅配便業者ノード110hによって通知される。その後、サーバ100は、この情報をデバイス205に通知する。これに応答して、デバイス205上のアプリ又は他のプログラムモジュールが、デバイス205にノードとして動作させて能動的にIDノード120aとの関連付けを求めさせる。デバイス205及びIDノード120aが接続して能動的関連付けの認証をサーバ100から与えられると、サーバ100は通知を受けて、さらなる情報をデバイス205に与え(例えばセンサデータ等)、IDノード120a及び小包130についての、配送が行われた後の更新された場所データを決定することができる。他例において、能動的関連付けは、デバイス205及びIDノード120a間で必要とされず、デバイス205はなおも受動的関連付けを介してステータス情報を収集する。ここで、ステータス情報は、目的地への配送後のIDノード120に関するさらなる可視性を与える。
図18及び19は、図17に例示されるもののような無線ノードネットワークを使用してアイテムの出荷を管理する様々な典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図18を参照すると、典型的な方法1800は、ステップ1805においてIDノード及び出荷予定のアイテムを登録するべく出荷情報をサーバに送信し、ステップ1810においてIDノードを、アイテム出荷の予測経路に関連する第1のマスターノードに関連付けることから始まる。ステップ1815において、サーバは、IDノード及び第1のマスターノード間の当該関連付けを反映するべく更新される。典型的に、これは、第1のマスターノードからサーバへの通信の形態となる。第1のマスターノードが、出荷顧客が操作するユーザアクセスデバイス(例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス及びスマートウェアラブルデバイスの一つ)である場合、サーバは、IDノードが第1のマスターノードに関連付けられる旨をアウェア(認識)できるように予測経路における集荷事象の前に更新することができる。
例えば、出荷顧客が自分のスマートフォンを使用して出荷情報を入力し、IDノード及び(小包130のような)アイテムが出発地ポイントから目的地ポイントへと出荷される予定である旨を登録する。.アイテム及びIDノードが最初の宅配便業者によって(例えばドロップボックス、ロッカーユニット又は他のレセプタクルから)集荷される前に、出荷顧客のスマートフォンは、第1のマスターノードとして動作してIDノードに関連付けられる。このように、サーバの更新により、サーバは今や、出発地ポイントから目的地ポイントへの予測出荷経路における集荷事象の前のIDノードのステータス及び場所への可視性を有する。
方法1800は、ステップ1820において、IDノードが予測経路を通過するにつれて当該IDノードと、予測経路に関連する第2のマスターノードとが関連付けられるときの、当該IDノード及び第1のマスターノードの関連付け解除へと続く。一例において、IDノードは、第1のマスターノードとの関連付けを解除される必要なしに、第2のマスターノードとの関連付けを開始する。すなわち、当業者にわかることだが、IDノードは、所与の時点で一以上のマスターノードに関連付けられ、IDノードの、異なるマスターノードとの安全なデータ共有の必要性に応じて所定のマスターノードとの関連付けを選択的に解除することができる。
ステップ1825において、IDノードが予測経路を通過し続けるときに、サーバは、当該IDノード及び第1のマスターノード間の関連付け解除(既に生じている場合)、並びに当該IDノード及び第2のマスターノード間の関連付けを反映するべく更新される。ステップ1830において、方法は、IDノードを、アイテム出荷の予測経路の一端近くの第3のマスターノードに関連付け、その後、ステップ1835において、IDノード及び第3のマスターノード間の関連付けを反映する旨をサーバに通知する。
方法1800において、ステップ1830でIDノードを第3のマスターノードに関連付けることは、予測経路におけるドロップオフ事象の後に行うことができる。方法はまた、IDノードを第1、第2又は第3のマスターノードのいずれかに関連付けるときに予測経路の環境的側面を調整するべく、コンテキストデータを信頼する。
例えば、アイテム及びIDノードが目的地へ又はその近くへ配送された後、受取人のスマートフォンは、IDノードに関連付けられた第3のマスターノードとして動作し得る。受取人のスマートフォンが、IDノードに関連付けられた第3のマスターノードとして動作する間、センサデータのようなデータが受取人と共有される。このように、サーバの更新により、サーバは今や、ドロップオフ事象後のIDノードのステータス及び場所への可視性を有する。
その後、受取人は、与えられたIDノード及びアイテムの登録を解除し、当該アイテムは今や、受取人の所有及び制御の状態にある。例えば、受取人は、IDノードをアイテム(例えば小包130)から除去し、IDノードを非アクティブ化し、さもなくばデバイスへの電力を落とし、IDノードの非アクティブ化ステータス(及びIDノードと第3のマスターノードとの関連付け解除)に関してサーバを更新し、その後、他のアイテムを出荷するときの将来的な使用を目的としてIDノードのクリーンアップ及び/又は再充電をする。
方法1800はまた、予測経路に関連するコンテキストデータを受信することを含み得る。一の実施形態において、かかるコンテキストデータは、有利なことに、IDノードをいずれかのマスターノードに関連付けるときに予測経路の一以上の環境的側面に起因する調整を許容する。例えば、コンテキストデータは、IDノードに関するRF遮蔽の問題を引き起こし得る小包130(アイテム)における材料のタイプを示すスキャンデータを含み得る。
ここで図19を参照すると、典型的な方法1900が、所定タイプのノード関連付けを認証可能なサーバの視点から説明される。サーバは、いくつかの実施形態において、IDノード及びマスターノードが受動的に関連付けられるときに関連付け情報によって更新される。かかる状況において、ノードは、安全にデータを共有し得る認証された関連付けをまだ確立していない。しかしながら、方法1900は詳しくは、能動的関連付けが確立されたときに一実施形態がアイテムの出荷を管理できることを説明する。
方法1900は、ステップ1905において、IDノード及び出荷予定のアイテムを登録するべくサーバが出荷情報を受信することから始まる。方法1900はその後、ステップ1910において、第1セットの認証証明書(例えばセキュリティピン情報)を第1のマスターノードに与え、アイテム出荷の予測経路に関連する第1のマスターノードにIDノードが関連付けられることを許可する。一例において、第1のマスターノードは、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス又はスマートウェアラブルデバイスのようなユーザアクセスデバイスであってよい。そして、ステップ1920は、予測経路においてであっても集荷に先立って行うことができる。
ステップ1915において、サーバは、IDノード及び第1のマスターノード間の関連付けを反映する更新を受信する。方法1900はその後、ステップ1920において、第2セットの認証証明書を第2のマスターノードに与え、IDノードが予測経路を通過するときに当該IDノードが第2のマスターノードに関連付けられて当該IDノードが第1のマスターノードから関連付け解除されることを許可する。ステップ1925において、サーバはその後、IDノードが予測経路(又は予測経路の一部分)を通過し続けるにつれて、IDノード及び第2のマスターノード間の関連付けを反映する更新を受信する。IDノードと第1のマスターノードとの関連付けが解除されると、サーバはまた更新される。
いくつかの例において、方法1900は、ステップ1930において、IDノードがアイテム出荷の予測経路の一端に到達するときにIDノードの第3のマスターノードとの関連付けを許可するべくサーバが第3セットの認証証明書を第3のマスターノードに与えるようにする。いくつかの例において、このステップは、予測経路におけるドロップオフ事象の後に行うことができる。
最終的に、ステップ1935において、サーバは、IDノードと第3のマスターノードとの関連付けを反映する通知を受信する。IDノードと第2のマスターノードとが関連付けを解除されると、サーバもまた更新され得る。
方法1900において、他の実施形態は、マスターノードのいずれかに、予測経路の一部分の環境的側面に関連するコンテキストデータを与えるサーバを有する。例えば、典型的なコンテキストデータは、IDノードがマスターノード間を移動している施設に関連するレイアウトデータを含み得る。詳しくは、受信されたコンテキストデータは、IDノードを第1、第2又は第3のマスターノードのいずれかに関連付けるときに、予測経路の環境的側面を調整するべく信頼することができる。
さらに他の実施形態において、方法1900はまた、IDノードの場所を、サーバが受信した関連付け情報と、第1、第2又は第3のマスターノードの少なくとも一つに関連する場所情報とに基づいて決定することができる。
既に述べたように、サーバは、アイテム出荷の予測経路の少なくとも一部分に沿った第1のポイントから第2のポイントへの通過経路を予測することができる。一例において、第1のポイントは出発地であり、第2のポイントは目的地ポイントであり、双方とも、アイテムの出荷情報において識別される。しかしながら、他の例において、予測経路に沿った第1及び第2のポイントは、出荷対象アイテムの出発出荷ポイント又は究極の目的地を包含することのない、単なる暫定ポイントとなり得る。さらに、他の例は、IDノードが経路を通過するときに予測経路を調整することができる。このようにして、サーバは、例えば、最適化するべくコンテキストデータに基づいて、又は少なくともアイテム出荷を管理するときに変化するコンテキスト環境を考慮して、適合することができる。
他の実施形態において、プロセッサ(例えばサーバ100のプロセッサ500)上で実行されるときに、少なくとも一つIDノード、複数のマスターノード、及びサーバを有する無線ノードネットワークを使用してアイテムの出荷を管理する方法の他の実施形態を行う命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が開示される。この実施形態において、典型的な方法は、IDノード及び出荷予定のアイテムを登録するべくサーバが出荷情報を受信することから始まる。方法は、第1のポイントから第2のポイントへのアイテムの通過経路の第1の部分を予測する。例えば、第1のポイントを出発地ポイントとし、第2のポイントを目的地ポイントとすることができる。その双方ともが、出荷情報において識別される。他例において、第1及び第2のポイントは、通過経路に沿った任意の2つのポイントである。さらに、通過経路は、通過中に特定のタイプのマスターノードを使用する一連の部分又はセグメントとして予測することができる(例えば、集荷のための特定の宅配便業者が使用するマスターノード、集荷宅配便業者が使用する予想車両、車両が使用する一以上の予想施設、予想航空経路(例えば予想出発飛行場、予想航空機、航空機で使用される一定タイプのULD又はパレットのような予想タイプのコンテナ、及び予想到着飛行場)、予想到着飛行場近くの施設、アイテムを運ぶべく使用される車両、及び目的地ポイントにおいてアイテムを配送する宅配便業者)。当業者が理解することだが、典型的な予測経路又は通過経路の潜在的部分のいくつかは、ローカル配送にとって相対的に単純となり、又は複合的視点からは、出発地ポイント及び目的地ポイントが互いから非常に離れている場合に極めて複雑となる。
次に、方法は、出発地ポイント近くのIDノードに関連付け又は接続をする第1のマスターノードを認証する。これは、IDノード及び出荷対象アイテムにとっての集荷事象に先立って行われる。例えば、第1のマスターノードが、出荷顧客用のユーザアクセスデバイス(例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス及びスマートウェアラブルデバイス)である場合、IDノードのステータス及び場所についての可視性を、集荷事象に先立つところまで拡張することができる。一の実施形態において、かかる認証は、サーバ100が、IDノードに関する第1のマスターノードから情報を受信し、第1のマスターノード及びIDノードが能動的にペアリングされかつ関連付けされるべきことを決定し、第1のマスターノードがIDノードと能動的にペアリングされかつ接続されることを許可する一定タイプの認証証明書として、適切なセキュリティピン情報を送信するときに、サーバ100によって行われる。第1のマスターノードがIDノードに関連付けられた後、サーバは当該関連付けを反映する更新を受信する。
次に、サーバは、予測通過経路上の第2のポイントにおいてIDノードの管理責任が第1のマスターノードから第2のマスターノードへとハンドオフされたときに、第2のマスターノードがIDノードに関連付けられることを認証する。一の実施形態において、方法は、第1のマスターノードがIDノードとの関連付けを解除することを認証する。しかしながら、他の実施形態において、第1のマスターノードは、IDノードが第2のマスターノードに関連付けられることを認証された後であっても、当該IDノードに関連付けられたままとなり得る。サーバはその後、IDノードが通過経路の予測された第1の部分で継続するにつれて、当該IDノード及び第2のマスターノード間の関連付けを反映するべきとの更新を受信する。
方法はさらに、IDノードの管理責任が、第2のマスターノードから、予測通過経路上の目的地ポイント近くの第3のマスターノードへとハンドオフされるときに、第2のマスターノードがIDノードとの関連付けを解除されるとともに第3のマスターノードが当該IDノードに関連付けられることを認証する。これは、IDノード及び出荷対象アイテムにとっての集荷事象に先立って行われる。例えば、第3のマスターノードが受取人のユーザアクセスデバイス(例えばラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットデバイス、パーソナルエリアネットワークデバイス、スマートフォンデバイス及びスマートウェアラブルデバイス)である場合、IDノードのステータス及び場所についての可視性を、ドロップオフ事象の後にまで拡張することができる。第3のマスターノードがIDノードに関連付けられた後、サーバは、当該IDノード及び第3のマスターノード間の関連付けを反映した通知を受信する。
そして、この方法の間、サーバは、サーバが受信した関連付け情報と、第1、第2又は第3のマスターノードの少なくとも一つに関連する場所情報とに基づいてIDノードの場所を決定することができる。上述のように、ノードを場所特定し、いくつかの場合において、ノードの場所をさらに正確にリファインするようにコンテキストデータによって有害なRF環境条件を調整するべく、様々な技術が利用可能である。このように、サーバは、無線ノードネットワークにおけるノードの場所を追跡し続け、そうすることが要求かつ認証されるときにその情報を(他のタイプの共有又はセンサ情報とともに)与えることができる。
無線ノードネットワークの物流アプリケーションのシステム上の視点から、無線ノードネットワークを使用したアイテム出荷管理のための典型的なシステムが開示される。図17を参照すると、典型的なシステムは一般に、(ノード120aのような)IDノード、(ノード110a〜110hのような)複数のマスターノード及び(サーバ100のような)サーバを含む。IDノードは、(小包130のような)出荷対象アイテムに登録される。各マスターノードは、アイテムが出発地ポイントから予想通過経路の指定ポイントへと出荷されるときに、当該アイテムの予想通過経路の異なる部分に場所特定されるように予測される。各マスターノードは、短距離通信経路を介してIDノードと通信するべく動作可能であり、かつ、他のマスターノード及びサーバ100と通信するべく動作可能である。
サーバは、IDノードの場所及びマスターノードの場所を追跡及び報告するべく動作する。図17に示されるように、サーバ100は、異なるマスターノード(110a〜110h)、及び所定の時間でIDノード120aに関連付けられたマスターノードとして動作かつ機能するユーザアクセスデバイス200、205と通信するべくネットワーク105を信頼する。既に述べたように、サーバ100は、ネットワークにおけるIDノード120a又は他のノードの一つの場所を決定するべく様々な異なる技術(又は異なる技術の組み合わせ)を用いることができる。
サーバはまた、IDノードが予想通過経路に沿って移動するにつれて異なるマスターノード間でのIDノードの管理責任が移送されることを容易にするべく動作可能である。例えば、上述のように、複数のノードが、ブロードキャスト及びスキャニングの方法により通信し、無線ノードネットワーク管理の一部としてのサーバ100の制御のもとで関連付けられる。このようにして、第1のマスターノードは、IDノード及び出荷予定のアイテムの集荷事象に先立って当該IDノードに関連付けられる。一例において、ユーザアクセスデバイス200は、マスターノードとして動作し、宅配便業者がドロップノード110aに置いてそのドロップノード110aに関連するレセプタクルから集荷する前にIDノード120aに関連付けられる。
その後、予想通過経路の中間ポイントにおいてIDノードが第1のマスターノードとの関連付けを解除された後、第2のマスターノードが、当該IDノードに関連付けられる。そして、第3のマスターノードは、IDノード及び出荷予定のアイテムに対するドロップオフ事象の後にIDノードに関連付けられる。例えば、ユーザアクセスデバイス205は、マスターノードとして動作し、IDノード120a及びアイテムが、意図された目的地ポイントで降ろされた(例えば一定タイプのドロップオフ事象)後に、IDノード120aに関連付けられる。
システムの一実施形態において、各マスターノードは、IDノードとの関連付け解除又は関連付けが完了すると、サーバを更新するべく動作可能となる。これにより、サーバには、無線ノードネットワークにおいてノードの管理及び追跡を管理するべく使用可能な関連付け情報が与えられる。ノードを関連付けるとき、サーバは、マスターノード及びIDノード間の所望の関連付けを認証するべく、一セットの認証証明書を、複数のマスターノード、及びIDノードの一つに送信するべく動作可能となる。サーバはまた、予想通過経路の一部の環境的側面に関連する情報(例えばIDノード又は当該IDノードを保持するコンテナとともに出荷対象アイテムのRF遮蔽の側面、建物レイアウト情報等)のようなコンテキストデータに基づいてIDノードの場所を決定するべく動作可能となり得る。
当業者が容易にわかることだが、かかる典型的な無線ノードネットワークの動作は、ここに記載のように、小包のみの追跡に限られず、物体又は人のような他のタイプのアイテムの物流及び追跡を管理するべく使用することができる。実際のところ、いくつかの実施形態は、制約的な屋内環境へと移動するときのアイテム、物体及び人の良好な追跡を、一以上のマスターノードが存在するときに広告モードで低電力IDノードを使用することによって容易にする向上した能力を与える。
向上した配送&集荷管理
典型的な無線ノードネットワークの要素と、それをどのように使用して、出荷対象アイテムを場所特定及び追跡するのかとについての上記記載を踏まえ、さらなる実施形態は、典型的な無線ノードネットワークの一以上の要素を活用し、例えばノードネットワークの要素を実装する選択的配送解放制御を介して、アイテムの配送/集荷管理を向上させるのに役立つ。さらに、典型的な無線ノードネットワークの要素はまた、改善された物流アプリケーションにおいて有用となり得る。ここで、要素は、検知された条件に対処するべく関連修正配送/集荷通知に関与する先を見越したかつタイムリーな態様で(例えばアイテムが、意図された目的地への配送、意図された時間間隔内の配送、正しいエンティティによるピックアップ等のような所定パラメータの一致なしにドロップオフ又は集荷されたときに)、有害な配送/集荷条件を検知することができる。なおもさらに、典型的な無線ノードネットワークの要素を展開し、まだ出荷されておらず在庫内にあるアイテムをモニタリングして当該アイテムを在庫から解放するべく、認証されたステータスに関連する集荷関連通知を生成する方法を改善し、及びそのようなノード要素の相互運用を使用して在庫をモニタリングしてアイテムが特定の場所から移動していると認証されない時を自動的に識別する方法を改善することができる。出荷対象アイテムの配送/集荷管理を向上させかつ改善する以下の実施形態は、上に詳述した側面(例えばノード場所特定、ノード関連付け等)を使用して展開及び実装することができる。図34〜44は、本発明の一実施形態に係る無線ノードネットワークの典型的な構成要素を使用して配送管理、及び特に有用なかつ先を見越した配送通知を向上させかつ改善する様々な実施形態を説明するのに役立つ。
選択的配送解放制御
様々な実施形態において、出荷対象アイテムは、一定タイプのコンテナ、レセプタクル、リポジトリ又は格納ユニットの中に保持又は格納することができる。ここで、マスターノードは、当該ユニットの一部(一般に、ノード有効物流レセプタクルと称する)に接続され、又は当該一部として組み立てられる。一般に、典型的なノード有効物流レセプタクルは、一以上のアイテムの保管を(一つが特定のアイテムとともに存在する場合の、当該アイテムのIDノードそれぞれとともに)一時的に維持することができる。典型的なノード有効物流レセプタクルは、アイテムが(その関連ノードとともに)当該レセプタクルの保管領域の中へと通過するための入口開き部を有する。すなわち、保管領域はアイテム(及び存在すれば関連ノード)を、レセプタクル内に置かれた後に保持する。
典型的なノード有効物流レセプタクルのさらなる実施形態は、以下に詳しく説明されるように、(ドアのような)ロック可能要素によって固定される入口開き部を有する(ロッカータイプの物流レセプタクルのような)安全アクセスタイプのレセプタクルとして実装することができる。このように、レセプタクルの保管領域により一時的に保持されるアイテムは、ロック可能要素によって固定され、当該ロック可能要素がロック解除されたときに解放される。
図34は、本発明の一実施形態に係る一定タイプのノード有効物流レセプタクルとして動作する典型的な物流車両を例示する図である。ここで図34を参照すると、典型的な物流車両3400が、(小包、物体、ペレット化された小包グループ、人、又は機器のような)一以上のアイテムを輸送又は運搬できる一般的な移動物流運搬又は輸送機関として例示される。当業者にわかることだが、車両3400は(図20を参照して上述された典型的な車両9300と同様に)、様々なタイプの物流輸送機関(例えば自動車、配送バン、自律車両、トラック、トレーラ、列車、航空機、海洋船舶(船)等)として実装することができる。
典型的な車両3400内では、一以上のアイテム3430a〜3430dが置かれ、格納され、及び格納ユニット3405内でまとめられる。いくつかの実施形態において、車両3400自体は、アイテム3430a〜3430dを保持し、格納し、及びその一時的保管を維持できる格納ユニット3405として動作する。典型的な車両3400が単数の格納ユニット3405を有するように図34に示されるが、車両3400の他の実施形態は複数の格納ユニットを含んでよい(図20に典型的な車両9300で示されるものに類似する)ことが当業者にわかる。一般に、物流車両3400における格納ユニット3405のような格納デバイス又はユニットは、一以上のアイテムを(閉じ込められたエリア、又は当該アイテムがレセプタクルから解放されることが不可能となる安全なキャプチャ構成のような)一時的格納構成に維持することに有効に役立つ。かかる構成は、ユニット3405内に格納されたアイテムへの損傷を最小限にする安全な輸送又は出荷を保証し、物流車両3400内に格納されているものをまとめる方法を与えるのに役立つ。格納ユニットの異なる実施形態は、(保管領域3415a及び3415bそれぞれに格納されたアイテム3430a及び3430bのような)単数のアイテムを格納し、(保管領域3415cに集合的に格納されたアイテム3430c及び3430dのような)複数のアイテムを格納し、又は、異なるタイプの梱包材料(例えば段ボール箱、木製及び非木製のパレット、コンテナ等)を使用する広範な異なるタイプの、かつ、図34に示すよりも多数のアイテムを使用することができる。すなわち、当業者にわかることだが、格納ユニット3405を実装する物流レセプタクル、及び車両3400が一般的な実施形態である一方、さらなる実施形態は、当該実施形態の意図された使用に応じて所望の様々なアイテムを収容するべく車両内に設けられた大きくかつ複雑な物流車両及び格納ユニットを含んでよい。
図34に示される実施形態において、典型的な物流車両3400は、(図4に関して示されかつ記載された典型的なマスターノード110aのような)保管領域3405のためのマスターノード3410を含む。物流車両340が保管領域3405自体として動作する一実施形態において、マスターノード3410は、(図20に示される典型的な車両マスターノード9315のような)車両マスターノードとしてみなすことができる。しかしながら、図34に示されるように、マスターノード3410は、物流車両3400に設けられて(典型的なマスターノード110a上のインタフェイス485のような)長距離通信インタフェイスを介してサーバ100と通信するべく動作可能となるように示されるが、ストレージ3405内のアイテム3430a〜3430dにそれぞれ関連するノード3420a〜3420dのような他のノードと通信するべく動作可能としてよい。一の実施形態において、例えば、サーバ100は、要求によりアイテム3430a〜3430dの一以上に関連する出荷情報をマスターノード3410に与え、又は関連出荷情報の一定タイプのプレロードとしてマスターノード3410のメモリに与えることができる。他の実施形態において、ノード3420a〜3420dの一以上は、そのそれぞれの関連アイテムについての出荷情報をマスターノード3410に通信することができる。このようにして、マスターノード3410は、ストレージ3405内に保持されたアイテム3430a〜3430dのための異なる意図された配送場所の認識により動作する。
格納ユニット3405に関連付けられて物流車両3400内に設けられた(又は物流車両3400のための車両マスターノードとしての)マスターノード3410は、典型的な無線ノードネットワークにおける一定タイプのノードとして動作する配送場所ノード3440又は移動ユーザアクセスデバイス3445のような他のノードと通信可能な移動ノード有効物流レセプタクルの一部として動作することができる。以下に詳述されるいくつかの実施形態において、マスターノード3410は、特定のアイテムをストレージ3405からロック解除又は解放するのに適切なのはいつなのかを検証するのに役立つべく、配送場所ノード3440(すなわちアイテムに対して意図された配送場所と関連付けられたノード)がブロードキャストした信号を受信することができる。そのような検証又は有効化は、安全接続を介してかかる信号を受信することを含み、ノード3440からの信号を検出したときの自動的な解放を許容する事前認証タイプの有効化を含み、又は他の例において、以下に詳述されるようなノード3440及びマスターノード3410間のプロンプトによる交換を含み得る。
アイテムのための意図された配送場所は、出荷情報の一部として識別することができる。典型的な意図された配送場所は、場所の座標、場所のアドレス、又は受取人若しくは識別された受取人ノードデバイスに関連する場所を含み得る。例えば、典型的な配送場所ノード3440は、アイテムのために意図された配送場所の座標又はアドレスにある施設の郵便仕分け室に関連付けられた施設マスターノードとしてよい。他例において、典型的な配送場所ノード3440は、(一般にアイテムに関連する出荷作業に従事する職員とみなされる)宅配便業者、出荷顧客(一般にアイテムの出荷を引き起こすエンティティ)又は受取人(一般に究極の配送目的地へ向かうアイテム通過又は究極の配送目的地におけるアイテムの保管の最終的変更としてのアイテムの一定タイプのハンドオフ又は一時的保管の変更としてアイテムを受信するエンティティ)に関連付けられた移動マスターノードとしてよい。すなわち、当業者にわかることだが、配送場所ノード3440は、静止し/固定されて物理的場所に関連し、移動されて可動場所に関連するが、意図された配送場所はいくつかの実施形態において、本質的に中間位置場所とみなされるので、アイテムにとっての究極の配送目的地である必要はない。
配送場所ノード3440と同様に、移動ユーザアクセスデバイス3445の場所をアイテムの意図された配送場所として識別することができるいくつかの実施形態において、移動ユーザアクセスデバイス3445は、アイテムの意図された配送場所に関連付けられたノードとして動作することができる。よって、デバイス3445からの信号は、以下に詳しく説明されるように、特定のアイテムをストレージ3405からロック解除又は解放するのはいつが適切なのかを確証するのに役立つように使用することができる。複数の実施形態は、アイテムを出荷する顧客又はアイテムの受取人(アイテムの一時的な受取人又は究極の受取人のいずれか)に関連付けられた移動ユーザアクセスデバイス3445を有し得る。このように、警告及び通知は、ノード3440及び/又は3445に関連付けられるか否かに応じて出荷顧客及び受取人に与えることができる。
そして、ノード3440に関して記載されたのと同様に、かかる検証又は有効化は、安全接続を介してかかる信号を受信することを含み、移動ユーザアクセスデバイス3445からの信号検出時に自動的な解放を許容する事前認証タイプの有効化を含み、又は他の例において、以下に詳述されるような移動ユーザアクセスデバイス3445及びマスターノード3410間のプロンプトによる交換を含み得る。
図35A〜35Cは、本発明の一実施形態に係るレセプタクルからアイテムを選択的に解放するべく、ロック状態から開又はロック解除状態へと変化する典型的な段階においてロック可能要素を有する典型的な移動ノード有効物流レセプタクルを例示する図である。
ここで図35Aを参照すると、格納ユニット3405の一実施形態が、単数の保管領域3415aを有する単純な態様で、典型的な移動ノード有効物流レセプタクルとしてのマスターノード3410とともに示される。図示のアイテム3430a(及び関連IDノード3420a)は、保管領域3415a内に置かれてそこに保持される。このように、IDノード3420aは、マスターノード3410と通信するべく動作可能となり、例えば、アイテム3430a及び/又はノード3420aに関連する識別情報とともに、アイテム3430aに関連する出荷情報も与えることができる。
図35Aに示される格納ユニット3405の典型的な実施形態は、ユニット3405内のストレージ空間3415aへの入口3500を確保する典型的なロック可能要素3505を含む。一般に、ロック可能要素3505は、電子ロック制御下にある解放機構であり、例えば、ロックによって固定されるドアを含むが、アイテムをレセプタクルに対する固定構成に保持する一以上の電子制御グリップ又はクラスプも含んでよい。図35Aに示される実施形態において、ロック可能要素3505は一般に、入口3500を介したいずれかのアクセスを与える位置、又はストレージ空間3415a内に保持されるものへの入口3500を介したアクセスを防止する位置に固定され得るロック可能なドア、ハッチ、フラップ、又は他の障壁としてよい。図35Aに例示の実施形態に示されるように、ロック可能な開き部350は、開き部3505を枢動可能に格納ユニット3405に結合するヒンジ3510を備えた障壁ドアである。図35Aにおいて、ロック可能要素3505は、ロック可能要素3505のヒンジ3510に対向する側が、電子作動ロック要素3515によって定位置に固定される閉状態又はロック状態で示される。
図35Bに示されるように、電子作動ロック要素3515は、マスターノード3410に動作可能に結合され、マスターノード3410からの信号が、(図34において車両3400内に設けられるように示されている)移動ノード有効物流レセプタクルの保管領域3415aへのアクセスを制御するように動作する。このように、電子作動ロック要素3515は一般に、マスターノード3410及びロック可能要素3505に結合された一定タイプのアクチュエータである。このように、典型的な作動ロック要素3515は、マスターノード3410から解放信号を受信して要素3515を作動させ、ロック可能要素3505の状態を閉状態又はロック状態から開又はアクセス可能な状態へ変化させる。具体的には、マスターノード3410からの解放信号を受信すると、電子作動ロック要素3515は、ピン要素3520を異なる位置へと動かし、ひいては、もはや障害となってロック可能要素3505が揺動開状態になるのを防止することがなくなる。すなわち、図35Bに示されるように非障害位置に作動されると、ロック可能要素3505は今や、開又はアクセス可能な状態になり、開き部3505は揺動して図35Cに示されるように開いてアイテム3430aの、保管領域3415aの中からの選択的解放が許容され、アイテム3430aへの配送アクセスが与えられる。マスターノード3410の一実施形態が解放信号を与える特定の条件が、図36を参照して以下に詳細に説明される。
一般に、一実施形態におけるレセプタクルからアイテムを解放することは、当該アイテムが当該レセプタクルから移送されることを選択的に許容する。図35A及び35Bに関して図示されかつ上述されたように、レセプタクルからのアイテムの選択的解放は、アイテムが一時的に保持される場所への入口3500をさえぎるロック可能要素3500を(ロック要素の作動を介して)選択的かつ電子的にロック解除することを含み得る。他の実施形態において、レセプタクルからアイテムを選択的に解放することは、異なるタイプの固定機構を含み得る。例えば、レセプタクルからアイテムを解放することは、アイテムをレセプタクルからスライドさせて出したり落下させたりすること、アイテムをレセプタクルから分離すること、又はアイテムをレセプタクルから一定の場所に降ろし置きすることを含み得る。換言すれば、レセプタクルからのアイテムの選択的解放は一の実施形態において、図35A〜35Bに示されるように、単に要素3505をロック解除すること(例えば移動ノード有効レセプタクルの特定の保管領域へのドアをロック解除すること)を含み得る。他の実施形態は、下方に開くドアをロック可能要素3505に実装することによって、人間の介入あり又はなしで、アイテムが鉛直方向に移送又は移動できるようにして、レセプタクルからアイテムを選択的に解放することができる。アイテムのスライド、落下、分離、又はレセプタクルから外れた降ろし置きを引き起こすことは、アイテムを所定位置に保持する一以上の関節グリップ、アイテムを所定位置に支持する一以上のドア、アイテムを所定位置に固定する一以上のベルト又はストラップ等のような、複数タイプのロック可能な要素(電子制御固定装置要素とも称する)として展開される適切な固定構造を解放することを含み得る。さらに、マスターノード3410の制御による付加的関節部材は、移送を容易にするべくレセプタクル内に設けられた(アイテムをレセプタクル内から出るようにスライドさせ得る傾斜する支持面、又はアイテムをキャプチャして当該アイテムをレセプタクル内のその位置から移送し、当該レセプタクルの中から出るようにするべく動作可能なロボットアームのような)典型的なタイプのロック可能な要素とみなされる。すなわち、例えば、一実施形態は、移動ノード有効レセプタクルに関する(例えば移動ノード有効物流レセプタクルのノードコアとして動作する移動マスターノードを含む自律配送車両の下の格納位置に固定された)安全キャプチャ構成から自律的にアイテムをドロップすることにより、特定のアドレス又は所望の場所にアイテムを自動的に降ろし置きするべく、典型的な移動ノード有効物流レセプタクルからアイテムを選択的に解放することができる。
図36は、本発明の一実施形態に係る移動ノード有効物流レセプタクルを使用した、アイテムの向上した配送管理の典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図36を参照すると、方法3600は、ステップ3605において、(ストレージ3405及びマスターノード3410のような)移動ノード有効物流レセプタクルが、アイテムに関連付けられた意図された配送場所を識別することから始まる。アイテムに関連付けられた意図された配送場所は、移動ノード有効物流レセプタクルのメモリにプレロードされたアイテムの出荷情報に由来する。そうでない場合、方法3600の一実施形態は、移動ノード有効物流レセプタクルが、アイテムに関連付けられたノードからブロードキャストされた信号を検出し、検出された信号の中からのアイテムの関連出荷情報にアクセスし、検出された信号の中の出荷情報から、意図された配送場所を識別することを有する。かかる出荷情報は、例えば、ノード3420aから(一般にメッセージ内容物を含む)広告信号としてブロードキャストされたヘッダ又は他の情報の一部としてよい。他の実施形態において、移動ノード有効物流レセプタクルのマスターノード3410は、マスターノード3410からの要求に応答してアイテムの関連出荷情報(意図された配送場所を含む)をサーバ100から受信することができる。
さらに、ここに記載の実施形態において、アイテムの意図された配送場所(及びいくつかの実施形態において、意図された配送時間パラメータのような出荷情報の残り)を安全な態様で共有することができる。例えば、出荷情報又は当該出荷情報の関連部分を暗号化してかかる情報の完全性及びセキュリティを保護するのに役立てることができる。当業者には、安全識別子、鍵、鍵ペア、又はソース及び受取人間の能動的安全通信リンクの確立を含み得る態様で、ソースにより情報を安全に暗号化し、当該情報の受取人により当該情報を安全に解読する様々な方法が認識される。そのような暗号化された情報の共有により、一定タイプの暗号化された出荷情報交換が得られる。
他例において、出荷情報のソース(例えばサーバ、又はアイテムに関連付けられたIDノード)と当該出荷情報の受取人との間に安全接続を確立することができる。このように、安全接続は、ソース及び受取人間で交換される任意の情報が、暗号化された情報交換であることを規定することができる。これは、他の無線デバイスとの潜在的機密情報の共有を回避するのに役立ち、悪意のあるデバイスが、受取人にとって真正の出荷情報に見えるものになりすますことを回避するのに役立つ。
すなわち、アイテムの意図された配送場所(及びいくつかの実施形態において、意図された配送時間パラメータのような出荷情報の残り)を、ここに記載されるように、出荷情報のソースからの検出された信号に対する暗号化された/安全な交換を介してノード処理ユニットにより受信することができる。
言及したように、さらなる実施形態は、アイテムの意図された配送場所を、出荷情報において識別された受取人のアドレスのような、又は、例えば、一定タイプのノードとして機能するべく動作可能な移動ユーザアクセスデバイスの場所、及び移動ユーザアクセスデバイスがどこで、出荷情報により示されるアイテムの受取人に関連付けられたのかのような、受取人場所として有する。そして、上述したように、一実施形態は、意図された配送場所が、アイテムの所有権遷移若しくは一時的保管のための一定タイプの中間位置、又はアイテムの究極の配送場所であることを有する。例えば、当該実施形態を目的とする意図された配送場所は、アイテムの保管が宅配便業者からストレージレセプタクル又は施設の部屋へと移送される施設場所(例えば郵便仕分け室のアドレス)としてよい。その結果、他の職員が究極の配送目的地(例えば施設内の特定のオフィス)へのアイテム配送を完了することができる。他の例は、意図された配送場所を、宅配便業者の配送バンの場所、又は宅配便業者の移動マスターノードの場所のような移動場所とし得る。
ステップ3610において、方法3600は、移動ノード有効物流レセプタクルの現在の場所を検出することへと続く。図34に例示の実施形態において、マスターノード3410は、(典型的なマスターノード110a上の、図4に示されるGPS回路475のような)マスターノード3410に搭載された場所特定回路を使用して、格納ユニット3405を含む移動ノード有効物流レセプタクルの一部として、自身の現在の場所を検出することができる。そして、当業者にとってマスターノード3410による自己場所特定のこのオプションがわかる一方、代替的な実施形態は、他の周辺ノードとの通信、電力レベルの変更、三角測量等を含み得るここに記載の場所決定技術のいずれかにより、移動ノード有効物流レセプタクルの現在の場所を検出することができる。
ステップ3615において、方法3600は、移動ノード有効物流レセプタクルが、当該移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と識別された意図された配送場所とに基づいて、当該移動ノード有効物流レセプタクルから選択的にアイテムを解放することへと進む。詳しくは、一実施形態は、検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所との比較を移動ノード有効物流レセプタクルに行わせる。この比較に基づき、移動ノード有効物流レセプタクルは、当該移動ノード有効物流レセプタクル内の保管領域からアイテムを解放することができる。具体的には、移動ノード有効物流レセプタクルは、当該移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所との比較により、当該移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所が、当該意図された配送場所に関連付けられたしきい値近接エリア内に存在することが示されると、保管領域からアイテムを解放する。例えば、典型的なしきい値近接エリアは、画定された配送エリアを含み得る。宅配便業者は、当該画定された配送エリアのどこかでアイテムをドロップオフするべく物流車両を運転し又は所有することができる。そのような画定された配送エリアは、目的地アドレス近くのブロックエリアとしてよい。物流車両の現在の場所が当該ブロックエリア内に存在し、当該条件でのアイテムの選択的解放が可能となる。
他の実施形態において、方法のステップ3615は、アイテムの選択的な解放のための条件として生じる有効化を含み得る。特に、ステップは、移動ノード有効物流レセプタクルがアイテムを選択的に解放することを有する。これは、アイテムの解放を認証するべく意図された配送場所に関連付けられたノード(例えば配送場所ノード3440)との有効化接続を確立するとともに、その後、移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と、移動ユーザアクセスデバイスの場所とに基づいて、及び当該有効化接続を確立した後に当該アイテムを解放することによる。かかる有効化接続は、アイテム解放を認証するときのセキュリティを向上させるべく、移動ノード有効物流レセプタクル及び移動ユーザアクセスデバイス間の安全有効化接続を確立することを含む。詳しくは、有効化接続は、意図された配送場所に関連付けられたノードとのプロンプトによる接続を介して実装することができる。これにより、プロンプトによる有効化要求が許容され、意図された配送場所に関連付けられたノードからの有効化確認応答が受信される。他の実施形態において、有効化接続は、移動ノード有効物流レセプタクルと、意図された配送場所に関連付けられたノードとの事前認証接続を含むように実装することができる。これは本質的に、移動ノード有効物流レセプタクル及び配送場所ノードと行きつ戻りつメッセージを要求し及びその後受信する相互作用プロンプトを有する必要なく、有効化確認応答として作用する配送場所ノードからの(広告信号のような)信号の受信を有する。このようにして、有効化接続(安全有効化接続のような)を確立することは、アイテムが解放されるべきことの、一定タイプの有用、タイムリー、かつ効率的な確認を与えることができる。
なおもさらなる実施形態において、選択的に解放するステップ3615には、移動ノード有効物流レセプタクルが、移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所との間の近接距離を決定することを実装することができる。決定された近接距離に基づいて、移動ノード有効物流レセプタクルは、アイテムを解放するべく移動ノード有効物流レセプタクルの保管領域へのロック可能な開き部選択的に作動させることができる。例えば、自身の自己場所特定回路と、識別された意図された配送場所を有する出荷情報とを携えることにより、マスターノード3410は、マスターノード3410の現在の場所を(その関連付けられた格納ユニット3405として)識別された意図された配送場所に対する距離が、電子作動ロック要素3515を作動させるのに十分に近いと決定することができる。換言すれば、移動ノード有効物流レセプタクルは、決定された近接距離がしきい値近接距離未満である場合、移動ノード有効物流レセプタクルの保管領域へのロック可能な開き部のロックを、アイテムを解放するべく自動的に解除することができる。
移動ノード有効物流レセプタクルにおけるストレージが(図34に示されるもののような)複数の保管領域を含む詳細な実施形態において、アイテムを解放するべく自動的にロック解除することは、最初に、当該アイテムを保持する保管領域の部分を識別することを含む。これは、移動ノード有効物流レセプタクルの、当該レセプタクルの異なる保管領域内に格納されたアイテムについて既知の出荷情報に基づいて達成される。アイテムを保持する保管領域の部分を識別した後、移動ノード有効物流レセプタクルは、決定された近接距離がしきい値近接距離未満の場合に、適切なアイテムへの向上した選択的配送アクセスを与えるべく、当該保管領域の識別された部分へのアクセス開き部を自動的にロック解除する(ただし、保管領域の他の部分はそうではない)。換言すれば、アイテムが保持されていると識別されていない保管領域の残りの部分は、ロック状態のままとなる。
さらなる他の実施形態において、方法3600は、移動ノード有効物流レセプタクルが、(図34に例示の実施形態において配送場所ノード3440からブロードキャストされた信号のような)意図された配送場所に関連付けられたノードからブロードキャストされた配送場所信号を受信することを有し得る。このように、方法3600のステップ3615は、移動ノード有効物流レセプタクルが、アイテムを保持する保管領域への開き部を、配送場所信号の受信時又は少なくともその後に自動的にロック解除することを有し得る。詳しくは、開き部を自動的にロック解除することは、複数の保管領域を含む移動ノード有効物流レセプタクルにおけるストレージを扱う場合、アイテムを保持する保管領域の部分を識別することとしてよい。当該部分を識別した後、アイテムへの配送アクセスを与えるべく移動ノード有効物流レセプタクルは自動的に、配送場所信号を受信した後に当該保管領域の識別された部分へのアクセス開き部をロック解除し、当該保管領域の残りの部分に対してはロック状態が維持される。
意図された配送場所が、マスターノードとして機能するべく動作可能かつ(例えばアイテムの出荷情報により示されるように)アイテムの受取人に関連付けられた移動ユーザアクセスデバイスの場所であるさらなる実施形態において、方法3600のステップ3615は、移動ノード有効物流レセプタクルが、アイテムの解放を認証するべく移動ユーザアクセスデバイスとの(暗号化されかつ安全な通信を含む安全有効化接続のような)有効化接続を確立することを有する。したがって、移動ノード有効物流レセプタクルは、当該移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と、移動ユーザアクセスデバイスの場所とに基づいて、ただし、アイテムを解放すべきとのさらなる確認として有効化接続を確立することが成功した後になって初めて、当該移動ノード有効物流レセプタクルの中から当該アイテムを解放することができる。詳しくは、上述と同様に、移動ノード有効物流レセプタクルは、当該移動ノード有効物流レセプタクル及び移動ユーザアクセスデバイス間の能動的なプロンプト接続を確立することにより、有効化接続を確立することができる。能動的なプロンプト接続を介して移動ノード有効物流レセプタクルは、アイテムの解放を認証するべく移動ユーザアクセスデバイスからプロンプト認証解放確認(例えば電子署名解放)を受信することができる。
能動的なプロンプト接続よりもむしろ、移動ノード有効物流レセプタクルは、他の実施形態において、移動ノード有効物流レセプタクル及び移動ユーザアクセスデバイス間に、アイテムの解放を自動的に認証する事前認証接続を確立することによって有効化接続を確立することができる。事前認証接続は、例えば、移動ノード有効物流レセプタクルが、アイテムの受取人に関連する移動ユーザアクセスデバイスからの広告信号としてブロードキャストされた信号を検出すると自動的に生じる、既に認証された解放有効化条件に基づき得る。例えば、図34に示されるように、典型的な既に認証された解放の有効化条件は、アイテム3430aに関連してマスターノード3410のメモリに保持された出荷情報の一部とすることができる。かかる典型的な既に認証された解放有効化条件は、移動ユーザアクセスデバイス3445からブロードキャストされた広告信号の検出が有効化条件として十分である旨を示すことができる。したがって、マスターノード3410が移動ユーザアクセスデバイス3445からの広告信号を検出すると、マスターノード3410及び移動ユーザアクセスデバイス3445間のプロンプトなしに有効化接続が自動的に確立される。
ステップ3620において、方法3600は、アイテムが移動ノード有効物流レセプタクルから解放されることに関連する警告を生成することを進めることができる。いくつかの実施形態において、警告が、移動ノード有効物流レセプタクルのユーザインタフェイス上に示される情報として生成される。例えば、警告は、マスターノード3410の一部としてのディスプレイ上に示される情報として生成される。ここで、当該情報は、職員に対し、解放されたアイテムに関する警告を与え、解放されたアイテムへのアクセスを支援するべく当該解放されたアイテムの場所情報を与える。他の実施形態において、警告は、サーバ100、配送場所ノード3440及び/又は移動ユーザアクセスデバイス3445のような他のノードデバイスとの送信される通信として生成することができる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3600は、上述の機能のいずれかを実装するべく(配送解放制御コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行するそのコアに(図4に例示の典型的なマスターノード110a、図34及び35A〜35Cに例示のマスターノード3410のような)移動ノードを有する典型的な物流レセプタクルを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法3600及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となる。
アイテムに関連する向上した配送解放制御を有する典型的な移動ノード有効物流レセプタクル装置のさらに詳細な実施形態は一般に、(格納ユニット3405のような)物流レセプタクル、及び当該物流レセプタクルに結合された(マスターノード3410のような)ノードを含む。物流レセプタクルは少なくとも、アイテムを保持する(ストレージ3415aのような)ストレージと、当該アイテム、及び当該アイテムに関連付けられたノードが保管領域へと渡される(ロック可能要素3505のような)ロック可能な開き部とを含む。
物流レセプタクルに結合されたノードは、ノード処理ユニット、並びにノードメモリストレージ、場所特定回路、アクチュエータ及び通信インタフェイスを有する。ノードメモリストレージ、場所特定回路、アクチュエータ及び通信インタフェイスはそれぞれ、ノード処理ユニットに結合される。ノードメモリストレージは、ノード処理ユニットが実行する配送解放制御コードを保持し、アイテムに関連する出荷情報を保持し得る。(GPS回路のような)場所特定回路が、移動ノード有効物流レセプタクル装置の場所を検出するべく動作可能である。
アクチュエータは、ロック可能な開き部に結合され、当該ロック可能な開き部の状態を制御することにより保管領域へのアクセスを制御するべくノード処理ユニットによって制御される。アクチュエータは、一の実施形態において、ノードの一部として統合することができる。しかしながら、他の実施形態において、アクチュエータは依然としてノードの一部としてみなされるが、当該ノードのハウジング外の別個の物理デバイスを実装し、当該ノードのハウジング内に設けられたインタフェイス用回路によって駆動される。例えば、電子的に作動されるロック要素3515は、展開されてノードの一部とみなされるが、格納ユニット3405に取り付けられた物理的に分離されたデバイスとなり得る一定タイプのアクチュエータである。
ノードの通信インタフェイスは、無線通信経路にアクセスするべく動作可能である。図4に関して述べたように、典型的な通信インタフェイスは、(インタフェイス480のような)短距離通信インタフェイス若しくは(インタフェイス485のような)中距離/長距離通信インタフェイス、又は(インタフェイス480及びインタフェイス485の双方を集合的に組み入れたもののような)別個のフォーマットを備えた複数のデータ通信経路を扱うことができる無線通信インタフェイスとして具体化される。
移動ノード有効物流レセプタクル装置のノード処理ユニットは、ノードメモリストレージに保持された配送解放制御コードを実行するときに少なくとも、アイテムに関連付けられた意図された配送場所を、メモリに格納された出荷情報から識別することと、場所特定回路に移動ノード有効物流レセプタクル装置の現在の場所を検出させることと、保管領域内のアイテムへの配送アクセスを与えるべく、移動ノード有効物流レセプタクル装置の検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所とに基づいて、アクチュエータがロック可能な開き部の状態を開状態に変更するのを選択的に引き起こすこととを行うべく動作可能となる。
さらなる装置実施形態において、通信インタフェイスは、アイテムに関連付けられたノードからの信号を検出することができる。この状況において、ノード処理ユニットはその後、通信インタフェイスから検出された信号の少なくとも一部分を受信することにより、意図された配送場所を識別することと、当該検出された信号の一部分の中の、当該アイテムに関連する出荷情報にアクセスすることと、当該出荷情報から当該意図された配送場所を識別することとを行うべくさらに動作可能となる。上述したように、アイテムの意図された配送場所(及びいくつかの実施形態においては出荷情報の残り)は、かかる情報の完全性及びセキュリティを保護するのに役立つように、暗号化し又は安全接続を介して与えることができる。
装置の他の実施形態において、ノード処理ユニットは、移動ノード有効物流レセプタクル装置の検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所との比較により、アクチュエータが開状態へと変更するのを選択的に引き起こすことができる。この比較に基づき、例えば当該比較が、検出された現在の場所が、意図された配送場所に関連付けられたしきい値近接エリア(例えば意図された配送場所を含むであろう画定された配送エリア)内に存在することを示す場合に、ノード処理ユニットは、アクチュエータがロック可能な開き部の状態を開状態へと変更するのを選択的に引き起こすことができる。
さらなる装置の実施形態において、ノード処理ユニットは通信インタフェイスを使用して、意図された配送場所に関連付けられたノードとの有効化接続を確立してアイテムの解放を認証するべく動作可能となる。かかる有効化接続は、アイテムの解放を認証するときのセキュリティを向上させるべく、ノード処理ユニットと、意図された配送場所に関連付けられたノードとの安全有効化接続を確立することを含み得る。このように、ノード処理ユニットはその後、移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と、移動ユーザアクセスデバイスの場所とに基づき、かつ、有効化接続の確立が成功した後に、アクチュエータがロック可能な開き部の状態を開状態へと変更するのを引き起こすことができる。かかる有効化接続は、例えば、意図された配送場所に関連付けられたノードとのプロンプト接続、又は移動ノード有効物流レセプタクルと、意図された配送場所に関連付けられたノードとの事前認証接続としてよい。
なおもさらに、移動ノード有効物流レセプタクル装置の一実施形態は、ノード処理ユニットが、移動ノード有効物流レセプタクル装置の検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所との間の近接距離に基づいて、アクチュエータがロック可能な開き部をロック解除するのを引き起こすべく動作可能となることを有し得る。例えば、ノード処理ユニットは、決定された近接距離がしきい値近接距離未満の場合に(例えば、移動ノード有効物流レセプタクルの場所が、アイテムの意図された配送場所から100ヤード(91メートル)以内に存在する場合に)アクチュエータが保管領域へのロック可能な開き部を自動的にロック解除するのを引き起こすことができる。
他の実施形態において、ノード処理ユニットは、通信インタフェイスから配送場所信号を受信することができる。ここで、配送場所信号は、意図された配送場所に関連付けられたノードからブロードキャストされる。かかる状況において、ノード処理ユニットは、配送場所信号の受信後に、アクチュエータがロック可能な開き部を自動的にロック解除するのを引き起こすことができる。このように、配送場所信号の受信は、移動ノード有効物流レセプタクル装置が、意図された配送場所の十分に近くに存在することを示し得る。意図された配送場所に関連付けられたそのようなノードは、意図された配送場所に関連付けられた(アイテムの出荷情報がノード3445の場所を、意図された配送場所として識別した場合の移動ユーザアクセスノード3445のような)移動ノード、又は意図された配送場所に関連付けられた(施設中心の固定された配送場所ノード(例えばノード3440)のような)固定ノードとしてよい。
移動ノード有効物流レセプタクル装置の実施形態はまた、アイテムを選択的に解放するときに警告を生成して与えることができる。詳しくは、一実施形態は、移動ノード有効物流レセプタクルからのアイテム解放に関連する警告を生成するノード処理ユニットを有してよい。例えば、ノード処理ユニットは、通信インタフェイスが、意図された配送場所に関連付けられたノードへの警告を送信するのを引き起こすことができる。他例において、ノード処理ユニットは、生成された警告を、移動ノード有効物流レセプタクル装置のノード処理ユニットに結合されたユーザインタフェイス上に表示することができる。さらなる例において、ユーザインタフェイスがスピーカを実装し、ノード処理ユニットは、当該スピーカを使用して聴覚警告を再生することによって警告を生成することができる。
上述したように、意図された配送場所は、出荷情報において識別されかつアイテムの受取人に関連付けられた移動ユーザアクセスデバイス(例えば図34に例示の実施形態に示される移動ユーザアクセスデバイス3445)の場所のような、受取人関連場所を含み得る。かかる実施形態において、ノード処理ユニットは、移動ユーザアクセスデバイスとの(情報の暗号化された交換のために通信インタフェイスを使用する安全有効化接続のような)有効化接続を確立し、移動ノード有効物流レセプタクルの検出された現在の場所と、移動ユーザアクセスデバイスの場所とに基づき、かつ、有効化接続の確立が成功した後に、アイテムの解放を認証してアクチュエータがロック可能な開き部の状態を開状態へと変更するのを引き起こすことができる。詳しくは、有効化接続は、無線通信経路を介した移動ノード有効物流レセプタクル装置(例えば装置のノード部分)と移動ユーザアクセスデバイスとの能動的プロンプト接続によって確立し、アイテムの解放を認証するべく移動ユーザアクセスデバイスからプロンプト認証解放確認を受信することができる。他例において、有効化接続は、ノード処理ユニットが、無線通信経路を介した移動ノード有効物流レセプタクル装置と移動ユーザアクセスデバイスとの事前認証接続を確立し、相互作用プロンプトを必要とすることなくアイテムの解放を自動的に認証することを有し得る。そのような事前認証接続によりノード処理ユニットは、移動ノード有効物流レセプタクルが、ブロードキャストされた信号を、アイテムの受取人に関連する移動ユーザアクセスデバイスからの広告信号として検出するときに自動的に生じる既に認証された解放有効化条件に基づいて、アクチュエータがアイテムを解放するのを自動的に引き起こすことができる。
典型的な移動ノード有効物流レセプタクル装置の上記説明は、物流レセプタクルが物流車両を実装するシステム実施形態へと拡張することができる。詳しくは、アイテムに関連する向上した配送解放制御を有する典型的なノード有効物流車両システムは、物流車両、及び当該物流車両に設けられたマスターノードを含む。(図34に示されかつ同図を参照して説明された車両3400のような)物流車両は、アイテムを保持する第1の保管領域と、当該アイテムに関連するノード及び当該アイテムが、当該保管領域の中へと通過可能な第1のロック可能な開き部とを含む。かかるロック可能な開き部は、非意図的にアイテムが保管領域から除去されるのを防止するのに役立つ障壁又は障害として作用する。
この典型的なシステム実施形態において、物流車両に設けられたマスターノードは、ノード処理ユニット、ノードメモリストレージ、場所特定回路、第1のアクチュエータ、第1の通信インタフェイス及び第2の通信インタフェイスを含む。ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージ、場所特定回路、第1のアクチュエータ、第1の通信インタフェイス及び第2の通信インタフェイスのそれぞれに動作可能に結合される。詳しくは、ノードメモリストレージは、ノード処理ユニットが実行するための一実施形態の配送解放制御コードを保持し、アイテムに関連する出荷情報(例えばサーバ又は当該アイテムに関連するノードがマスターノードへと与えるプレロードされ又は能動的に与えられた出荷情報)も含む。(典型的なマスターノード110aにおけるGPS回路及びアンテナ475のような)マスターノードにおける場所特定回路は、物流車両及び当該物流車両の移動特性を受けて当該物流車両の場所を検出するべく動作可能である。第1のアクチュエータは(移動ノード有効物流レセプタクル装置に対して上述されたアクチュエータと同様に)、ノード処理ユニット及び第1のロック可能な開き部に結合され、第1のロック可能な開き部の状態を制御することによって第1の保管領域へのアクセスを制御する。
マスターノードはさらに、第1の無線通信経路を介して少なくともアイテムに関連するノードと通信することができる第1の通信インタフェイスと、第2の無線通信経路を介してサーバと通信することができる第2の通信インタフェイスとを含む。説明したように、第1の通信インタフェイスは、Bluetooth(登録商標)LowEnergyタイプの無線インタフェイスのような短距離インタフェイスとしてよいが、第2の通信インタフェイスは、WiFi又はセルラー無線インタフェイスのような長距離インタフェイスとしてよい。
この典型的なシステム実施形態の一部として、マスターノードのノード処理ユニットは、ノードメモリストレージに保持された配送解放制御コードを実行するときに、少なくとも、アイテムに関連付けられた意図された配送場所を、メモリに格納された出荷情報から識別することと、場所特定回路が物流車両の現在の場所を検出するのを引き起こすことと、物流車両の検出された現在の場所と識別された意図された配送場所とに基づいて、第1のロック可能な開き部の状態を第1のアクチュエータが、第1の保管領域内にあるアイテムへの配送アクセスを与える開状態へと変更するのを選択的に引き起こすこととを行うべく特に適合されて動作可能となる。
いくつかのさらなるシステム実施形態において、第1の通信インタフェイスは、アイテムに関連するノードからブロードキャストされた信号を検出することができる。その結果、ノード処理ユニットは、検出された信号の一部分に基づいて意図された配送場所を識別することにより、当該意図された配送場所を識別するべく動作可能となり得る。ここで、検出された信号の一部分は、アイテムの出荷情報を示すブロードキャストデータを含む。上述したように、アイテムの意図された配送場所(及びいくつかの実施形態においては出荷情報の残り)は、かかる情報の完全性及びセキュリティを保護するのに役立つように、暗号化し、又は安全接続を介した暗号化された出荷情報交換において与えることができる。
詳細なシステム実施形態において、ノード処理ユニットは、物流車両の検出された現在の場所が、意図された配送場所に関連付けられた近接サービスエリア内に存在するときに、第1のアクチュエータが開状態に変わるのを選択的に引き起こすことができる。他のシステム実施形態において、ノード処理ユニットは、物流車両の検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所との間の近接距離がしきい値近接距離未満であるときに第1のアクチュエータが第1のロック可能な開き部をロック解除するのを引き起こすべくさらに動作可能となることにより、第1のアクチュエータが第1のロック可能な開き部の状態を開状態に変更するのを選択的に引き起こすことができる。
さらに他のシステム実施形態において、ノード処理ユニットは、第1の通信インタフェイスから、又は第2の通信インタフェイスから配送場所信号を受信することができる。配送場所信号は、意図された配送場所に関連付けられたノードからブロードキャストされ、ブロードキャストノードが使用するフォーマット及び通信経路は、どの通信インタフェイスが当該配送場所信号を検出し、それをノード処理ユニットに与える(又は配送場所信号を検出したことをノード処理ユニットに通知する)のかを指定する。配送場所信号の受信時又はその後、ノード処理ユニットは、第1のアクチュエータが第1のロック可能な開き部を自動的にロック解除するのを引き起こす。すなわち、この実施形態において配送場所信号を受信することは、車両の保管領域からアイテムを適切に解放するための条件として動作する。ブロードキャストノードは、例えば、意図された配送場所に関連付けられた移動ノード、又は意図された配送場所に関連付けられた固定ノードとしてよい。
さらなるシステム実施形態において、ノード処理ユニットは、意図された配送場所に関連付けられた(配送場所ノード3440、又はノードとして動作する移動ユーザアクセスデバイス3445のような)ノードへの警告を第2の通信インタフェイスが送信するのを引き起こすべく動作可能となり得る。かかる警告は、第1のロック可能な開き部の開状態に基づくアイテムにとっての配送アクセスに関連する。
さらに他のシステム実施形態において、物流車両は、複数の保管領域を有し得る。具体的には、物流車両の一実施形態はさらに、第2の保管領域と、当該第2の保管領域にアクセスするための(複数の保管領域3415a〜3415cとともに図34に示されたもののような)第2のロック可能な開き部とを含み得る。かかる実施形態において、システムにおけるマスターノードはさらに、第2のロック可能な開き部に動作可能に結合され、ノード処理ユニットにより制御される第2のアクチュエータを含み得る。その結果、第2のアクチュエータは、第2のロック可能な開き部の状態を制御することによって第2の保管領域へのアクセスを制御する。これらの付加的要素により、マスターノードのノード処理ユニットはさらに、物流車両の検出された現在の場所と、識別された意図された配送場所とに基づいて第1のアクチュエータが第1のロック可能な開き部の状態を、第1の保管領域内のアイテムへの配送アクセスを与える開状態へと変更するのを選択的に引き起こす一方で、第2のアクチュエータが第2のロック可能な開き部の状態を、第2の保管領域内に格納されているものへのアクセスを防止する閉状態に維持するのを引き起こすべく動作可能となり得る。
向上した配送通知
上述のように、典型的な無線ノードネットワークの要素は、検知された条件に対処するための関連かつ向上した修正配送又は集荷通知を含む先を見越したかつタイムリーな態様で、要素が有害な配送条件を検知することができる改善された物流アプリケーションにおいて、展開することができる(例えば、意図された目的地への配送若しくは当該目的地からの集荷、誤った物流職員による集荷、若しくは意図された時間間隔内の配送/集荷、又はかかる条件の組み合わせのような、所定配送パラメータの一致なしにアイテムがドロップオフ又は集荷されている場合)。向上した配送通知の使用は、(宅配便業者の移動マスターノードのような)アイテムの集荷又は配送に関与する移動マスターノードを含み、特定の場所(郵便仕分け室施設マスターノード、又は一定タイプのマスターノードとして動作する移動ユーザアクセスデバイス(例えばアイテムが特定の場所から集荷された出荷顧客に関連付けられたスマートフォン、又は特定の場所でアイテムがドロップオフされるのを待っているアイテムの受取人に関連付けられたスマートフォン))におけるマスターノードを含む。向上した配送関連通知をどのように生成し及びこれらのタイプのマスターノードとともに使用するのかという双方の視点が、図37A〜37Cに及び図38〜42にさらなる詳細を与えるフロー図に示される当該ノードの図に関して、以下に詳述される。
図37A〜37Cは、本発明の複数の実施形態に係る、配送又は集荷されるアイテムを有する場所間を移動する典型的な移動宅配便業者マスターノードを例示する図である。ここで図37Aを参照すると、サーバ100は、(図1に示されるものと同様に)ネットワーク105に接続されるように示される。詳しくは、サーバ100は、異なる物理的場所に設けられた様々なマスターノードにネットワーク105を介して結合される。マスターノード3705aは場所1であり、マスターノード3705bは場所2である。例えば、場所1はオフィスの郵便仕分け室場所であり、マスターノード3705aは、オフィスの郵便仕分け室に関連付けられた施設タイプのマスターノード、又はマスターノードとして動作し、かつ、場所1から出荷予定のアイテム出荷顧客若しくは場所1に配送されるアイテムの受取人に関連付けられた移動ユーザアクセスデバイスである。場所2は居住場所であり、マスターノード3705bは、居住場所に住む受取人に関連付けられた一定タイプの移動マスターノードとして動作する移動ユーザアクセスデバイスである。
これらの2つの異なる場所のコンテキスト環境において、図37Aに示される実施形態はまた、アイテム3700a及び3700bを配送し並びにアイテム3700cを集荷するのに関与する移動宅配便業者マスターノード3710を含む。図4に示されかつ記載される典型的なマスターノード110aと整合するように、移動宅配便業者マスターノード3710は、スピーカ3725及びディスプレイ3730(電子インクディスプレイ又は高耐久性タッチ画面ディスプレイ)を有するユーザインタフェイスを含むように示される。以下に詳しく説明するが、かかるユーザインタフェイスは、移動マスターノード3710及び/又は(マスターノード3705a及び3705bのような)特定の物理的場所にあるマスターノードが生成した典型的な修正配送通知を代表する。
アイテム3700c及び3700dが最初に、図37Aに示されるようにマスターノード3705a近くの場所1に場所特定される一方、アイテム3700a及び3700bは最初に移動宅配便業者マスターノード3710を伴う。例えば、移動宅配便業者マスターノード3710は、アイテム3700a及び3700bをそれぞれの意図された配送場所まで配送する責任を負う特定の物流職員に関連付けられたハンドヘルド型ノードデバイス(例えばデバイスの高耐久性タブレットタイプ)としてよい。既に述べたように、典型的な意図された配送場所は、(アイテムの保管を引き受け、当該アイテムをソート及び処理し、さらなる配送オペレーションのためのアイテムの保管を他の職員へさらに遷移させる郵便仕分け室タイプの中間位置場所のような)保管の遷移のための通過ポイント、又はアイテムの究極の配送場所とみなすことができる。既に述べたように、典型的な意図された配送場所はまた、(居住アドレス又はオフィスアドレスのような)物理アドレス又は場所として識別され、又は特定の移動ユーザアクセスデバイス若しくは他のノードの現在の場所を参照して識別されてよい。すなわち、アイテム3700a及び3700bは、移動宅配便業者マスターノード3710とともに、アイテムがドロップオフされ、保管の移送を受け、又は特定の受取人に個人的に配送され得る異なる場所へと移動することができる。
図37Bは、移動宅配便業者マスターノード3710が場所1を通過して移動した後に場所2に向かって移動しているときのアイテム3700a〜3700d及び移動宅配便業者マスターノード3710のさらなるスナップショットを示す。図37Bにおいて、アイテム3700aはドロップオフされ、アイテム3700dが移動宅配便業者マスターノード3710に関して集荷されている。具体的には、図37Bに示されるように、アイテム3700aは、場所1でドロップオフされ、もはや移動宅配便業者マスターノード3710を伴うことはない。すなわち、アイテム3700aは、マスターノード3705aが設けられた場所1に対して静止したままである。換言すれば、アイテム3700a(及びその関連IDノード3720a)は、マスターノード3705bが設けられた場所2に向かって移動し続けるにつれて移動宅配便業者マスターノード3710及びアイテム3700b(及びその関連IDノード3720b)を伴い続けるというよりはむしろ、場所1に残されているとみなすことができる。
アイテム3700dは場所1から集荷され、今や移動宅配便業者マスターノード3710を伴う。このように、アイテム3700cは、マスターノード3705aが設けられた場所1に対して静止したままであり、アイテム3700dは今や、移動宅配便業者マスターノード3710を伴いながら、マスターノード3705bが設けられた場所2に向かって移動している。
配送/集荷の状況において、有害な配送又は集荷の条件を、図37A〜37Cに示されるマスターノードの一以上によって検知することができる。一般に、典型的な有害な配送条件は、アイテムの適切な配送と矛盾する現在の又は潜在的な問題を作り出す検知された条件である。例えば、典型的な有害な配送条件は、アイテムが誤った配送場所に存在すること(例えばアイテムが誤った場所に間違って配送され、又はその意図された配送場所ではない場所に近づいている場合)、又は、アイテムがその意図された配送場所から離れるように移動していること(例えばアイテムが正しい場所に配送され損ねている場合)のような場所関連としてよい。典型的な有害な集荷条件はまた、アイテムが当該場所を離れた意図された集荷マスターノードへと保管が遷移されるはずであったときに一定の場所に留まっていること(例えばアイテムが集荷し損なわれた場合)、又はアイテムがその意図された集荷場所から離れるように、意図された集荷マスターノードに対応しない移動宅配便業者マスターノードへと保管が遷移した後に移動していること(例えばアイテムが誤って集荷され、不意に倉庫から出るように向かう場合)のような場所関連としてよい。
典型的な有害な配送条件はまた、配送期限又は配送時間範囲のような時間関連条件も含み得る。さらに典型的な有害な配送条件は、検知され、これに応答して、適切な修正配送通知が生成され、いくつかの例では、適切な他のノードへと送信される場所関連条件と時間関連条件との組み合わせを含み得る。図38及び39は、以下に詳述される異なる実施形態において、(図37A及び37Bに示されるもののような)異なるマスターノードが、どのようにして、一定タイプの有害な配送条件を自動的に検知し、それに応じて修正配送通知を生成するのかという典型的な方法を説明する。
図38は、本発明の一実施形態に係るアイテム配送に関与する移動マスターノードが、アイテムに関連する修正配送通知を生成する典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図38を参照すると、典型的な方法3800は、ステップ3805において、アイテムに関連する意図された配送場所を、(移動宅配便業者マスターノードのような)当該アイテムの配送に関与する移動マスターノードが識別することから始まる。意図された配送場所は、アイテムに関連する出荷情報から識別することができる。いくつかの実施形態において、移動マスターノードは、アイテムに関連付けられたIDノードからブロードキャストされた信号を検出し、検出された信号の中からの出荷情報にアクセスする。この態様において、意図された配送場所は、出荷情報から識別することができる。他の実施形態において、移動マスターノードは、(サーバから入来するプレロードメッセージにおいて、又は移動マスターノードからの出荷情報要求へのサーバからの応答においてのような)出荷情報をサーバから受信する。アイテムのための意図された配送場所はその後、サーバから受信された出荷情報から識別される。当該情報は、暗号化された情報として、及び/又はサーバにより確立された安全通信経路を介して受信することができる。
例えば、図37Aに示されるように、移動宅配便業者マスターノード3710は、アイテム3700a及び3700bそれぞれに対し意図された配送場所を識別することができる。サーバ100は、アイテム3700a及び3700bそれぞれに対する意図された配送場所それぞれを識別する出荷情報を与えることができ、又は移動宅配便業者マスターノード3710は、(暗号化された出荷情報を介して、及び/又は移動宅配便業者マスターノード3710と、例えばサーバ100又はIDノード3720a及び3720bのような出荷情報源との間の適切な安全接続を介して)IDノード3720a及び3720bからブロードキャストされた信号から、意図された配送場所それぞれを識別することができる。かかる信号は、Bluetooth(登録商標)フォーマットでブロードキャストされた短距離広告信号であり、当該信号におけるそれぞれのパケットの一部として出荷情報(意図された配送場所を反映したデータを含む)を有する。すなわち、移動宅配便業者マスターノード3710は、マスターノード3710を伴うアイテム3700a及び3700bのための、それぞれの意図された配送場所をアウェア(認識)することができる。
ステップ3810において、方法3800は、移動マスターノード内の場所特定回路が、当該移動マスターノードの現在の場所を検出することへと続く。図4に関して記載したように、典型的なマスターノード110aは、当該マスターノードが自身で現在の場所を特定できるGPS回路のような場所位置決め回路475を含む。当業者にわかることだが、マスターノードの場所特定回路はまた、上に詳述したような、自身による又は他のノードの支援によるマスターノードの場所のための他の技術も含み得る。
ステップ3815において、方法3800は、意図された配送場所と移動マスターノードの現在の場所とに基づいて当該移動マスターノードが、アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に検知することに進む。一般に上述したように、有害な配送条件は、アイテムの適切な配送に矛盾する現在の又は潜在的な問題を作り出す条件を考慮することができる。詳細な実施形態において、移動マスターノードは、識別された意図された配送場所と、移動マスターノードの検出された現在の場所との比較に基づき、有害な配送条件をアイテムの誤った配送場所として自動的に検知することができる。具体的には、誤った場所を自動的に検知するステップは、移動マスターノードの現在の場所と、識別された意図された配送場所に関連する近接距離しきい値とを比較することを含む。例えば、移動宅配便業者マスターノード3710は、移動宅配便業者マスターノード3710の現在の場所が、アイテム3700aの意図された配送場所から100ヤード(91メートル)の近接距離しきい値の外側に存在する場合に、アイテム3700aを配送するのに誤った場所を自動的に検知することができる。換言すれば、移動宅配便業者マスターノード3710の場所と、アイテム3700aの意図された配送場所付近の近接距離しきい値領域との比較により、アイテム3700aに対する一定タイプの有害な配送条件を検知する基礎が得られる。
方法3800のさらなる実施形態において、ステップ3815は、識別された意図された配送場所と、移動マスターノードの検出された現在の場所とに基づいて移動マスターノードが、有害な配送条件を、意図された配送場所から離れる移動として検知することを有する。詳しくは、移動マスターノードは、移動マスターノードに関連付けられた移動方向を自動的に検知し、決定された移動方向と、当該移動マスターノードの、意図された配送場所に対する現在の場所とを比較することができる。2つの場所(すなわち移動マスターノードの場所及び意図された配送場所)、及び移動マスターノードの方向が動いている方向により、移動マスターノードは有害な配送条件を、意図された配送場所から離れるように移動マスターノードが移動しているか否かとして識別することができる。例えば、図37Bに示される移動宅配便業者マスターノード3710は、連続する自己場所決定に基づいて、場所1から離れる自身の移動を検知することができる。移動宅配便業者マスターノード3710はその後、その現在の場所に対するその移動方向を携えることにより、アイテム3700bの意図された場所が場所1である場合の、アイテム3700bの有害な配送条件を自動的に検知することができる。
方法3800のさらに他の実施形態において、ステップ3815はまた、アイテムに関連する意図された配送時間パラメータに関与する。移動マスターノードは、アイテムに関連する意図された配送時間パラメータを、(例えばサーバにより、又は特定のアイテムに関連付けられたIDノードにより与えられる)当該アイテムの配送に関連する出荷情報の一部として受信している。このように、有害な配送条件はまた、配送期限(例えば特定のアイテムの配送は午後5時より前に済んでいれば、又は特定の日に済んでいれば適切である)、及び配送時間範囲(例えば特定のアイテムの配送は一定範囲の時間/日以内に済んでいれば適切である)のような、意図された配送時間パラメータに基づいてよい。すなわち、各アイテムの有害な配送条件は、場所関連条件、時間関連条件、及び/又はその双方の組み合わせに基づいてよい。
ステップ3820において、方法3800は、移動マスターノードが、ステップ3815において検知された有害な配送条件に基づいて修正配送通知を生成することへと続く。移動マスターノードが宅配便業者(一般にアイテム配送に関与する職員を言及する)に関連付けられるさらに詳細な実施形態において、修正配送通知を生成することは、移動マスターノードが宅配便業者に対し自動的に修正配送通知のプロンプトを出すことを有する。これは、例えば、移動マスターノードが警告音を生成すること(例えば移動宅配便業者マスターノード3710のスピーカ3725を介して生成された音)、及び/又は宅配便業者のための電子的フィードバックを移動マスターノードのユーザインタフェイス上で生成することによって達成される。かかるユーザインタフェイスフィードバックは、宅配便業者に対する電子的フィードバック情報の形態で、ユーザインタフェイスのディスプレイ上に提示することができる(例えば移動宅配便業者マスターノード3710のディスプレイ3730上に提示される情報)。
修正配送通知は、例えば、検知された有害な配送条件に対する注意喚起の及び/又は有益なフィードバックを含み得る。例えば、通知は、有害な配送条件に基づき、アイテムを配送しないようにとの命令を含み得る。これは、移動マスターノードの現在の場所が、識別された意図された配送場所と矛盾する場合に適切となる(例えば一致しない、意図された配送場所からのしきい値距離内に存在しない等)。他例において、通知は、有害な配送条件に基づいて現在の移動方向を改変するための、又は詳しくは、特定された場所(例えば移動マスターノードの現在の場所に匹敵する代替的な場所、移動マスターノードの先の場所、(移動マスターノードの現在の場所に一致していない)識別された意図された配送場所)へ移動させる表示された命令を含み得る。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3800は、上述の機能のいずれかを実装するべく(配送通知コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図4に例示の典型的なマスターノード110a、並びに図37A及び37Bに例示の移動宅配便業者マスターノード3710のような)典型的な移動マスターノードを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法3800及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
アイテムの配送及び修正配送通知に関与する典型的な移動マスターノード装置の他の実施形態は一般に、ノード処理ユニット、ノードメモリストレージ、場所特定回路、及び一以上の通信インタフェイスを含む。ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージ、場所特定回路及び通信インタフェイスそれぞれに結合される。ノードメモリストレージは、ノード処理ユニットにより実行される配送通知コードを保持する。場所特定回路は、移動マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能である。通信インタフェイスは、無線通信経路にアクセスするべく動作可能であり、いくつかの実施形態において、通信のための異なる範囲及びフォーマットを使用して異なるデバイスへの別個の無線通信経路に順応する異なるインタフェイスを含んでよい。ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージに保持された配送通知コードを実行するときに、アイテムに関連付けられた意図された配送場所を、アイテムに関連する出荷情報から識別するべく動作可能となることと、場所特定回路に、移動マスターノードの現在の場所を検出させることと、アイテムに関連する有害な配送条件を、意図された配送場所と、移動マスターノードの検出された現在の場所とに基づいて自動的に決定することと、アイテムに関連する決定された有害な配送条件に基づいて修正配送通知を生成することとを行うように特別に適合される。
さらなる装置実施形態において、ノードメモリストレージは、アイテムに関連する出荷情報を保持することができる。詳しくは、出荷情報は、アイテムに関連する(図38を参照して上述された配送期限又は配送時間範囲のような)意図された配送時間パラメータを含み得る。このように、ノード処理ユニットは、意図された配送場所、移動マスターノードの検出された現在の場所、及び意図された配送時間パラメータに基づいて、有害な配送条件を自動的に決定することができる。
さらに他の装置実施形態において、ノード処理ユニットはさらに、アイテムに関連する出荷情報を、(IDノード3720aのような)アイテムに関連付けられたIDノード、又は(サーバ100のような)サーバのようなデバイスの第2のノードから受信するべく動作可能となり得る。詳しくは、IDノードは、通信インタフェイス(例えばBluetooth(登録商標)LowEnergy無線インタフェイスを使用して通信するべく動作可能なインタフェイスの短距離部分)を介した移動マスターノード装置との動作可能な通信状態にある。出荷情報がサーバから与えられる他の実施形態において、かかるサーバは、通信インタフェイスの他の部分(例えばセルラー無線インタフェイス又はWiFi無線インタフェイスを使用して通信するべく動作可能なインタフェイスの長距離部分)を介した移動マスターノード装置との動作可能な通信状態にある。
さらに他の装置実施形態において、ノード処理ユニットは、識別された意図された配送場所と、移動マスターノード装置の検出された現在の場所との比較に基づいて、有害な配送条件を、アイテム配送の誤った場所として自動的に検知することにより、有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となり得る。具体的には、ノード処理ユニットは、移動マスターノード装置の現在の場所と、識別された意図された配送場所に関連する近接距離しきい値とを比較することができる。これにより、ノード処理ユニットは、移動マスターノード装置の現在の場所が、識別された意図された配送場所に、問題となっているアイテムの配送に関連する警報又は通知の生成を回避する程度に十分近いか否かを決定することができる。
さらなる装置実施形態において、ノード処理ユニットは、識別された意図された配送場所と、移動マスターノード装置の検出された現在の場所とに基づいて、有害な配送条件を、移動マスターノード装置が意図された配送場所から離れるような移動として自動的に検知することにより、有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となり得る。詳しくは、ノード処理ユニットは、このさらに詳細な実施形態において、移動マスターノード装置に関連付けられた移動方向を決定するべく、一定時間にわたり場所特定回路と相互作用をすることができる。例えば、図37Bに示される移動宅配便業者マスターノード3710は、連続的な場所測定値をとること(例えば移動宅配便業者マスターノード3710の移動及び移動方向を反映した一連のGPS座標を検出すること)により、場所2に向かう方向に移動していることを決定することができる。この態様において、ノード処理ユニットは、(移動宅配便業者マスターノード3710のような)移動マスターノード装置の、意図された配送場所から離れる移動を、当該意図された配送場所に対する移動マスターノードの決定された移動方向と検出された現在の場所との比較に基づいて自動的に検知することができる。
付加的装置実施形態は、様々な態様で修正配送通知を生成して与えることができる。例えば、移動マスターノード装置が、アイテムの配送に関与する宅配便業者に関連付けられている場合、ノード処理ユニットは、自動的に宅配便業者に修正配送通知によるプロンプトを与えることにより、修正配送通知を生成することができる。かかるプロンプトは、ノード処理ユニットに動作可能に結合された装置のスピーカによって実装することができる。ここで、ノード処理ユニットは、スピーカにおいて警告音を生成することができる。他例において、かかるプロンプトは、ノード処理ユニットに動作可能に結合された装置のユーザインタフェイスを使用して実装することができる。ここで、ノード処理ユニットは、宅配便業者に対し、移動マスターノード装置のユーザインタフェイス上の電子的フィードバックを生成することができる。詳しくは、ユーザインタフェイスは、ディスプレイを実装することができ、宅配便業者のための電子的フィードバックは、有害な配送条件に基づきアイテムを配送しないようにとの命令を、有害な配送条件に基づき現在の移動方向を改変するようにとの命令を、及び/又は特定された場所へと移動するようにとの命令を含み得る。例えば、かかる特定された場所は、移動マスターノードの現在の場所に匹敵する代替的な場所、移動マスターノードの先の場所、又は識別された意図された配送場所を含み得る。すなわち、修正配送通知により、モニタリングされたアイテム配送プロセスを向上させかつ改善する自動的な注意喚起の及び/又は有益なフィードバックをタイムリーな態様で得ることができる。
図38が、(移動宅配便業者マスターノード3710のような)移動マスターノードの視点から、修正配送通知に関与する典型的な方法を説明する一方、図39は、アイテムに関連する修正配送通知を送信する典型的な方法を、(図37Bに示される実施形態における場所1のマスターノード3705aのような)特定の場所におけるマスターノードの視点から例示するフロー図である。ここで図39を参照すると、方法3900は、ステップ3905において、第1の場所における第1のマスターノードが、アイテムに関連する出荷情報を受信することから始まる。第1のマスターノードは、例えば、出荷情報を、アイテムに関連付けられたIDノードからブロードキャストされた信号の一部として(アイテム3700aに関連付けられたIDノード3720aが場所1に近づくとともに、アイテム3700aに関連する出荷情報を含む広告信号をブロードキャストするときのように)受信することができる。他の実施形態において、第1のマスターノードは、出荷情報を、第1のマスターノードと通信するサーバからのプレロードメッセージの一部として(サーバ100がアイテム3700a及びその関連付けられたIDノード3720aの予想経路をアウェア(認識)し、サーバ100が送信sアイテム3700aに関連する出荷情報を、場所1にあるマスターノード3705aへと送信するときのように)受信することができる。いくつかの実施形態において、サーバは、第1のマスターノードからの出荷情報要求への応答として、出荷情報を第1のマスターノードに与え又は送信することができる(マスターノード3705aが、アイテム3700aが場所1に近づき又は場所1にあることを検出し、アイテム3700aに対する出荷情報要求をサーバ100に送信するときのように)。他のノードからの情報の要求及び受信は、いくつかの実施形態において、出荷情報を機密情報として保証かつ保護するのに役立ち、かつ、アイテムの配送又は集荷に関連すると意図されているわけではないノードから不適切な信号が識別される問題を回避するのに役立つ暗号化を展開する安全接続を介して達成することができる。
ステップ3910において、方法3900は、アイテムに関連する意図された配送場所を識別するべく、受信した出荷情報を解析することに続く。例えば、出荷情報は、受取人の識別、目的地アドレス、アイテムの記述、及びアイテムの保管が移送される中間位置の情報のような、アイテムに関連する様々なデータを含み得る。第1の場所における第1のマスターノードは、受信又は格納された出荷情報を分析し、アイテムの意図された配送場所(例えばアイテムが究極的に受取人の保管へと配送される目的地アドレス、アイテムがバックエンドサーバ100を介して追跡かつモニタリングされている間にその保管が移送される中間場所)をシフトアウトかつ識別することができる。
ステップ3915において、方法3900は、第1のマスターノードが、アイテムに関連する有害な配送条件を、第1のマスターノードの第1の場所と当該アイテムの意図された配送場所とに基づいて自動的に検知することへと続く。すなわち、ステップ3915は、異なるタイプのマスターノードが、有害な配送条件を検知し、図38に関して記載されたものとは異なる反応をすることを有する。詳しくは、第1のマスターノードは、アイテムに関連付けられたIDノードが第1の場所に到着するときに第1のマスターノードの場所(すなわち第1の場所)とアイテムの意図された配送場所との差異を決定することにより、有害な配送条件を自動的に検知することができる。そのような決定された差異は、アイテムの配送に関する誤った場所を、有害な配送条件として示し、第1のマスターノードによって見ることができる。
他の実施形態において、第1のマスターノードは、宅配便業者マスターノードが第1の場所から離れるように移動しているときに、第1の場所がアイテムの意図された配送場所に対応していないことを決定することと、その後、いつアイテムに関連付けられたIDノードが第1のマスターノードに対して近接かつ静止するのかを検出することとにより、有害な配送条件を自動的に検知することができる。ここで、検出された静止IDノードの場所は、宅配便業者マスターノードが、第1のマスターノードの場所から離れるように移動していることが検出されたときに、アイテムの誤った配送場所を、有害な配送条件として反映する。かかる実施形態において、第1のマスターノードは、(宅配便業者マスターノードの場所のような)他のノードの場所を要求することができ、(第1のマスターノードの場所、及び/又はもはや宅配便業者マスターノードとともには移動していないアイテムに関連付けられたIDノードの場所のような)いくつかのノードの場所を決定することができる。
さらに他の実施形態において、自動的に検知するステップは、第1の場所が意図された配送場所に対応する場合に第1のマスターノードが、アイテムに関連付けられたIDノードの当該第1のマスターノードの場所から離れる移動を、有害な配送条件として検出する場合に達成することができる。例えば、マスターノード3705aは、IDノード3720bの移動を、場所1(マスターノード3705aの場所)から離れる移動として検出することができる。アイテム3700bの意図された配送場所が場所1であれば、マスターノード3705aは、有害な配送条件を自動的に検知することができる。
方法3900のさらなる実施形態において、出荷情報はまた、(配送期限又は配送時間フレームのような)アイテムの配送に関連する意図された配送時間パラメータを含み、有害な配送条件はまた、意図された配送時間パラメータが当該時間におけるアイテムの配送に整合するか否かに基づいてよい。
ステップ3920において、方法3900は、第1のマスターノードが、第1のマスターノードが検知した有害な配送条件に基づいて修正配送通知を宅配便業者マスターノードに送信することへと続く。例えば、マスターノード3705aが、アイテム3700aの誤った配送場所であると決定された場所1にアイテム3700aが残されていることを(アイテム3700aに関連する出荷情報に基づいて)検知すると、マスターノード3705aは、アイテム3700aが誤った配送場所にあると識別した移動宅配便業者マスターノード3710に修正配送通知を送信することができる。
宅配便業者マスターノードに送信される典型的な修正配送通知は、配送プロセスを改善し及び向上させる注意喚起のかつ有益な情報を含み得る。例えば、宅配便業者マスターノードに送信された修正配送通知は少なくとも、アイテムを第1のマスターノードの第1の場所へと配送しないようにとの命令を含み得る。これは、誤った又は不適切な配送を、その発生前に、先を見越して回避することに役立つ。他例において、宅配便業者マスターノードに送信された修正配送通知は、アイテムが意図された配送場所に配送されていないことを識別することができる。これにより、誤ったアイテム配送を宅配便業者マスターノードタイムリーに通知することができる。詳しくは、かかる修正配送通知は、第1のマスターノードの第1の場所、代替的な場所、又は既に識別されている意図された配送場所のような、適切なアイテム配送を許容する特定された場所へと移動するようにとの宅配便業者マスターノードに対する命令を含み得る。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法3900は、上述の機能のいずれかを実装するべく(配送通知コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図4に例示の典型的なマスターノード110a、並びに図37A及び37Bに例示のマスターノード3705a及び3705bのような)典型的なマスターノードを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法3900及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となる。
第1の場所に設けられて宅配便業者マスターノードと通信する典型的なマスターノード装置の他の実施形態は、修正配送通知を含む。かかる典型的なマスターノード装置は一般に、ノード処理ユニット、ノードメモリストレージ、場所特定回路、及び一以上の通信インタフェイスを含む。ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージ、場所特定回路及び通信インタフェイスそれぞれに結合される。ノードメモリストレージは、ノード処理ユニットにより実行される配送通知コードを保持する。場所特定回路は、マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能である。通信インタフェイスは、無線通信経路にアクセスするべく動作可能であり、いくつかの実施形態において、通信のための異なる範囲及びフォーマットを使用して異なるデバイスへの別個の無線通信経路に順応する異なるインタフェイスを含んでよい。ノード処理ユニットは、ノードメモリストレージに保持された配送通知コードを実行するときに、アイテムに関連する出荷情報を通信インタフェイスを介して受信することと、受信された出荷情報をノードメモリストレージに格納することと、当該アイテムの意図された配送場所を識別するべく当該受信された出荷情報解析することと、場所特定回路がマスターノード装置の現在の場所を第1の場所として検出するのを引き起こすことと、当該マスターノード装置第1の場所とアイテムの意図された配送場所とに基づいて当該アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に検知することと、当該通信インタフェイスが当該有害な配送条件に基づいて修正配送通知を当該宅配便業者マスターノードに送信することとを行うべく動作可能となるように特に適合される。
さらなる装置実施形態において、マスターノード装置のノード処理ユニットは第1の場所において、第1の場所とアイテムの意図された配送場所との差異を、当該アイテムに関連付けられたIDノードが第1の場所に到着するときに決定することにより、有害な配送条件を自動的に検知する。そのような決定された差異は、誤ったアイテム配送場所を有害な配送条件として示し得る。
他の装置実施形態において、マスターノード装置のノード処理ユニットは第1の場所において、第1の場所を意図された配送場所と比較して第1の場所が当該アイテムの意図された配送場所に対応していないかどうかを決定することにより、有害な配送条件を自動的に検知することができる。ノード処理ユニットはその後、アイテムに関連付けられたIDノードが第1のマスターノードに対して近接かつ静止していることと、宅配便業者マスターノードが第1の場所から離れるように移動していることとを検出することができる。モニタリング条件のもと、マスターノード装置のノード処理ユニットは、(a)第1の場所がアイテムの意図された配送場所に対応しない場合、(b)アイテムに関連付けられたIDノードがマスターノード装置に対して近くかつ静止していることが検出された場合、及び(c)宅配便業者マスターノードが第1の場所から離れるように移動していることが検出された場合、アイテムの配送に関しIDノードが誤った場所に存在することを有害な配送条件として決定することができる。これは、第1のマスターノードがどのようにして、アイテムが誤ってその場所に残されているのか検知して、マスターノード装置に関与するモニタリング対象配送プロセスを改善し及び向上させる関連かつ応答の修正配送通知を、宅配便業者マスターノードに信号送信するべく動作可能となるのかを反映する。
なおもさらに、ノード処理ユニットは、第1の場所が意図された配送場所に対応する場合でも、アイテムに関連付けられたIDノードが第1の場所から離れていく動きを有害な配送条件として検出することにより、有害な配送条件を自動的に検知することができる。換言すれば、アイテムの意図された配送場所がマスターノード装置の場所に対応し、アイテムの関連付けられたIDノードがマスターノード装置の場所から離れるように移動しているとして検出される場合、マスターノード装置は、当該アイテムが正しい場所に配送されていなかったことを反映する一定タイプの有害な配送条件を自動的に検知する。
宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、注意喚起のかつ有益な情報を反映及び含み得る。例えば、宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、アイテムが誤った配送場所に存在することを識別し、当該アイテムをマスターノード装置の第1の場所に配送しないようにとの命令を含み、及び、当該アイテムが意図された配送場所に配送されていないことを識別することができる。さらに、宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、代替的な場所、当該宅配便業者マスターノードの先の場所のような特定された場所へと移動するようにとの宅配便業者移動マスターノードに対する命令、又はタイムリーな修正配送アクションが開始されるように当該アイテムの意図された配送場所を宅配便業者に繰り返しリマインドする命令を含み得る。
他の実施形態と同様に、マスターノード装置のさらなる実施形態は、通信インタフェイス(又はIDノードと近い範囲の通信ができるマスターノード装置に展開された通信インタフェイスの一つ)を介してアイテムに関連付けられたIDノードから出荷情報を受信するノード処理ユニットを有してよい。このシナリオにおいて、IDノードは、無線通信経路を介して出荷情報を、Bluetooth(登録商標)フォーマットの信号のようなIDノードからブロードキャストされる信号の一部として与えることができる。他の実施形態において、ノード処理ユニットは、通信インタフェイスを介してサーバ(又はサーバとの長距離通信が可能なマスターノード装置上に展開された通信インタフェイスの一つ)から出荷情報を受信することができる。このシナリオにおいて、サーバは、当該サーバからのプレロードメッセージに出荷情報を与え、代替的に、当該サーバへと送信される出荷情報要求に応答して出荷情報を与えることができる。上述したように、アイテムの意図された配送場所(及びいくつかの実施形態においては出荷情報の残り)は、暗号化することができ、又はかかる情報の完全性及びセキュリティを保護するのに役立つ安全接続を介して与えることができる。
さらなる他の装置実施形態において、出荷情報は、アイテムに関連する意図された配送時間パラメータを含み得る。このように、ノード処理ユニットは、意図された配送場所、移動マスターノード装置の第1の場所、及び(配送日、配送時、又はアイテムの出荷顧客が適切とみなし得る範囲若しくは日付及び/若しくは時間のような)意図された配送時間パラメータに基づいて、有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となり得る。
図38及び39が修正配送通知の生成及び/又は送信を記載する一方、図40〜42は、類似の無線ノード要素に関与する修正集荷通知を生成及び/又は送信する実施形態を記載する。ここで、異なるタイプのマスターノードの実施形態が、他のノードデバイスと相互作用をし、アイテムに対する有害な集荷条件を検知し、その後、例えば、アイテムが集荷されなかった場合、又は誤った宅配便業者マスターノードによって間違って集荷されていた場合にタイムリーかつ有用な修正集荷通知を生成及び/又は送信するように記載される。典型的な修正集荷通知は、例えば、アイテムが誤って集荷されて不意に倉庫から出るように向かうが、当該施設を出る前に修正され得る場合に高コストな状況を回避することができるとの改善を与える。さらなる実施形態において、通知は、出荷顧客のサーバに関連通知を転送する中間システムとして動作するサーバ100によって、(例えば当該サーバ上の在庫/倉庫モジュールが通知を受け、供給レベル及び在庫カウント数が調整され得る場合に)直接的又は間接的に出荷顧客に与えることができる。
図40は、本発明の一実施形態に係る移動マスターノードにより、アイテムに関連する修正集荷通知を生成する典型的な方法を例示するフロー図である。かかる移動マスターノードは、アイテムの集荷に関与する職員が、後に配送されるアイテムの管理及び追跡の一部として使用することができる。ここで図40を参照すると、方法400は、ステップ4005において、移動マスターノードが、アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することから始まる。ステップ4010において、方法4000は、移動マスターノードが第1の場所から第2の場所へと移動するときに、アイテムが当該移動マスターノードを伴っていることをIDノードの場所が示すか否かを、当該移動マスターノードが決定することへと続く。例えば、移動宅配便業者マスターノード3710は、(アイテム3700dがどのようにして、場所1に場所特定される代わりに今や移動宅配便業者マスターノード3710を伴うのかのような)移動マスターノードが第1の場所から第2の場所へと移動するときにアイテムが移動マスターノードをを伴っていることをIDノードの場所が示すか否かを決定することができる。方法400のさらなる実施形態において、ステップ4010は、移動マスターノード上の場所特定回路が移動マスターノードの場所を検出し、当該移動マスターノードが第1の場所から第2の場所へと移動するときの当該移動マスターノードの場所を、当該アイテムが当該移動マスターノードを伴っているか否かを決定するべくIDノードの場所と比較することを有し得る。かかる比較は、IDノードが移動マスターノードを伴っている旨の表示を、それらの相対的な場所が、ますます異なりかつさらに離れるのとは対照的に、経時的に相対的に接近するときに与えることができる。
ステップ4015において、方法4000は、移動マスターノードがアイテムに関連する出荷情報を受信することへと続く。アイテムに関連する出荷情報がマスターノードに与えられる他の実施形態において記載されたように、出荷情報は、例えば、IDノード及び移動マスターノード間の安全接続を介して当該IDノードにより受信される。他例において、出荷情報は、サーバ及び移動マスターノード間の安全接続を介して当該サーバから受信してよい。このように、安全接続を利用することにより、かかる機密情報を良好に保護するための、及び他のノードからの信号を検出したときに既に知っているなりすまし問題を防止するための、暗号化された出荷情報交換が可能となる。
ステップ4020において、方法4000は、移動マスターノードが、出荷情報から意図された集荷マスターノードを識別することへと続く。この実施形態において、出荷情報は、アイテムの予想通過経路についての情報を有し得る。それゆえ、(例えば、アイテムに関連付けられたIDノードが、移動マスターノードに関連付けられるようになる場合、及び移動マスターノードを操作する職員が、集荷オペレーションの結果、アイテムの一時的物理保管が移送されるときに、アイテムを物理的に取得する場合)、どの移動マスターノードに対して、アイテムに関与する集荷オペレーションを扱うタスクが意図されているかについての情報を有し得る。
ステップ4025において、方法4000は、移動マスターノードが、識別された意図された集荷マスターノードと、アイテムが移動マスターノードを伴っていることをIDノードの場所が示すか否かとに基づき、アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することへと進む。詳しくは、移動マスターノードは、意図された集荷マスターノードが移動マスターノードに対応せず、IDノードの場所が、アイテムが移動マスターノードを伴っていることを示すときに、アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することができる。例えば、アイテム3700dのための意図された集荷マスターノードが移動宅配便業者マスターノード3710ではなく、図37Cに示されるように、アイテム3700dが移動宅配便業者マスターノード3710を伴っている場合、マスターノード3710は、アイテム3700dについて集荷に関連する問題が存在すること(例えばマスターノード3710が誤ったアイテムすなわちアイテム3700dを集荷したこと)を自動的に検知するべく動作可能となる。
ステップ4030において、方法4000は、検知された有害な集荷条件に基づいて移動マスターノードが修正集荷通知を生成することを有する。すなわち、移動マスターノードは、検出かつ受信した出荷情報を評価することと、場所測定及び決定を行うこととに基づいて、この特定のアイテムについての集荷の問題を迅速に識別し、ひいては修正集荷通知を生成することができる。
方法400のさらなる実施形態において、ステップ4030は、移動マスターノードが修正集荷通知を生成することを有し得る。これは、移動マスターノードに対して、有害な集荷条件に関連するプロンプトを生成することによる。かかるプロンプトは、(例えばマスターノード3710のスピーカ3725を使用して)移動マスターノードにより生成された警告音を含み得る。他の実施形態において、プロンプトは、(例えばマスターノード3710上のディスプレイ3730を使用した)移動マスターノードのユーザインタフェイス上の電子的フィードバックを含み得る。詳しくは、かかる電子的フィードバックは、異なるタイプの命令としてよい。例えば、電子的フィードバックは、検知された有害な集荷条件に基づいてアイテムを配送しないようにとの命令、又は検知された有害な集荷条件に基づいて現在の移動方向を改変し若しくは(集荷の問題が迅速かつ効率的に解消され得る移動マスターノードの先の場所又は代替的な場所のような)特定された場所へと移動させる命令を含み得る。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法4000は、上述の機能のいずれかを実装するべく(配送通知コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図4に例示の典型的なマスターノード110a、及び図37A〜Cに例示の移動宅配便業者マスターノード3710のような)典型的な移動マスターノードを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法4000及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
図40が、修正集荷通知を生成する典型的な方法の側面を移動マスターノードの視点から説明する一方、図41及び42は、典型的な修正集荷通知を送信する典型的な方法の側面を、様々な他のマスターノードのアイテム及び場所に関連付けられたノードをモニタリングし得る特定の場所にある典型的なマスターノードの視点から説明する。詳しくは、図41は、ステップ4105において、第1の場所にある第1のマスターノードが、アイテムに関連する出荷情報を受信することから始まる典型的な方法4100を例示するフロー図である。具体的には、出荷情報は、いくつかの実施形態において、アイテムに関連付けられたIDノードを、当該IDノード及び第1のマスターノード間の安全接続を介して受信することができる。他の実施形態において、出荷情報は、サーバ及び第1のマスターノード間の安全接続を介してサーバから受信することができる。
ステップ4110において、方法4100は、第1のマスターノードが出荷情報を解析して当該出荷情報から意図された集荷マスターノードを識別することを有する。いくつかの実施形態において、これは、出荷情報を解読すること、又はアイテムの予想通過経路に関連する、具体的には、次にアイテムに関連する関連付け保管の連鎖状態になる予想マスターノードに関連する出荷情報の特定部分を評価することを含み得る。
ステップ4115において、方法4100は、第1のマスターノードが、アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することを有する。ここに詳述されるように、複数の実施形態が、上記場所特定技術の一以上を利用することにより、第1のマスターノードにIDノードの場所を識別させることを含み得る。
ステップ4120において、方法4100は、第1のマスターノードが、IDノードの場所が一定時間にわたり、アイテムが第1の場所から離れるように移動していることを示すか否かを決定することを有する。例えば、図37B及び37Cに示されるように、マスターノード3705aは、ノード3720dの場所が(例えば図37Bに示される場所から図37Cに示される場所へと進行するのにかかる時間のような)時間にわたり、アイテム3700dが場所1(すなわちマスターノード3705aの場所)から離れるように移動していることを示すか否かを決定することができる。
ステップ4125において、方法4100は、IDノードが第1の場所から離れるように移動するときに、第1のマスターノードが当該IDノードを伴う宅配便業者マスターノードを識別することを有する。例えば、マスターノード3705aが、アイテム3700dに関連付けられたIDノード3720d、及び移動宅配便業者マスターノード3710を含む周囲のノードの場所を識別することができる。かかる場所情報(これはマスターノード3705a自体により又はバックエンドサーバ100により与えられた情報を介して検出される)により、マスターノード3705aは、IDノード3720dが場所1(すなわちマスターノード3705aの場所)から離れるように移動するときに、移動宅配便業者マスターノード3710が付随IDノード3720dを有することを識別する。
ステップ4130において、方法4100は、識別された宅配便業者マスターノードが意図された集荷マスターノードに対応しないときに、第1のマスターノードが、アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することを有する。IDノードの場所は、当該一定時間にわたってアイテムが第1の場所から離れるように移動していることを示す。この状況において、識別された宅配便業者マスターノードは、アイテム及びその関連IDノードを誤って集荷している。
すなわち、かかる有害な集荷条件を検知したのに応答して方法4100は、ステップ4135において、第1のマスターノードが、検知された有害な集荷条件に基づいて修正集荷通知を第2のデバイスに送信することへと続く。方法4100のさらなる実施形態において、そのような第2のデバイスは、サーバ、識別された宅配便業者マスターノード、(ノードとして動作する顧客の移動ユーザアクセスデバイスのような)アイテムを出荷する顧客に関連付けられたノードデバイス、又は(ノードとして動作する受取人のスマートフォンのような)アイテムの受取人に関連付けられたノードデバイスを含み得る。
修正集荷通知は、アイテムを、誤った集荷であるとして識別し、誤った集荷アイテムをどうするべきか、又は、第1のマスターノードの場所若しくはいくつかの他の特定された場所のようにどこへ移動させるべきかについて一以上の電子命令を提示する。これにより、適切なアイテム配送を許容するべく、アイテムが誤って集荷された場所でのタイムリーなドロップオフが可能となる。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法4100は、上述の機能のいずれかを実装する(配送通知コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図4に例示の典型的なマスターノード110a、及び図37A〜Cに例示のマスターノード3705a及び3705bのような)典型的なマスターノードを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法4100及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
加えて、システム実施形態は、当該場所における、そのような典型的なマスターノードを、アイテムに関連する集荷及び配送オペレーションのモニタリングを改善し及び向上させるのに役立つ価値ある修正集荷通知を受信し得る上述したサーバ及び他のノードとともに活用することができる。
図42は、本発明の一実施形態に係る場所に関連付けられたマスターノードが、アイテムに関連する修正集荷通知を送信する代替的な典型的な方法例示するフロー図である。ここで図42を参照すると、方法4200は、ステップ4205において、第1の場所にある第1のマスターノードが、アイテムに関連する出荷情報を受信することから始まる。先の実施形態と同様、出荷情報は、IDノード及び第1のマスターノード.間の安全接続を介してIDノードから受信することができる。他の実施形態において、出荷情報は、サーバ及び第1のマスターノード間の安全接続を介してサーバから受信することができる。
ステップ4210において、方法4200は、ステップ4110において上述したのと類似の態様で、第1のマスターノードが、出荷情報から、意図された集荷マスターノードを識別することを進める。方法4200は、ステップ4210からステップ4215へと進み、第1のマスターノードが、アイテムが当該時間にわたり第1の場所から離れるように移動していないことをIDノードの場所が一定時間にわたって示すか否かを検出する。詳しくは、第1のマスターノードは、IDノード及びそれに関連付けられたアイテムが移動しているか否か、及びかかる移動が第1のマスターノードから離れる方向にあるか否かを決定するべく、一定時間にわたってIDノードの場所を追跡することができる。ステップ4220において、方法4200は、第1のマスターノードが、意図された集荷マスターノードの場所を同じ時間にわたって決定することへと進む。この態様において、第1のマスターノードは、その関連付けられたIDノード及び意図された集荷マスターノードを介してアイテムの各場所を追跡かつモニタリングすることができる。この検出された情報を携えて、方法4200は、意図された集荷マスターノードが第1の場所から離れるように移動していると決定される一方で当該アイテムが第1の場所から離れるように移動してはいないことをIDノードの場所が当該時間にわたって示す場合、第1のマスターノードが、アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することを有する。
その結果、ステップ4230において、方法4200は、検知された有害な集荷条件に基づいて第1のマスターノードが修正集荷通知を第2のデバイスに送信することへと進む。詳しくは、第2のデバイスは、特定のアイテムのためのかかる有害な集荷条件が通知され続けるようにされたサーバと、当該アイテムの集荷をし損ねたことを知っている意図された集荷マスターノードと、当該アイテムの少なくとも集荷遅延をアウェアし続けるべく当該アイテムの荷主に関連付けられたノードデバイスと、潜在的遅延について受取人を更新するべく当該アイテムの受取人に関連付けられたノードデバイスとを含み得る。
方法4200のさらなる実施形態において、意図された集荷マスターノードに送信された修正集荷通知は、集荷されていないアイテムを識別することができ、さらには、(アイテムの適切な集荷を許容する第1のマスターノードの場所のような)特定された場所へと、又は、例えば、アイテム集荷の第2の機会をアイテムが見出せる代替的な場所へと移動させる命令を含み得る。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法4200は、上述の機能のいずれかを実装する(配送通知コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図4に例示の典型的なマスターノード110a、及び図37A〜Cに例示のマスターノード3705a及び3705bのような)典型的なマスターノードを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。よって、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法4200及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
在庫アイテム集荷通知の生成
上述の配送/集荷実施形態において生成及び/又は送信された通知は典型的に、出荷されているアイテム、又は出荷オペレーションに入っているアイテムが、(図17に関して上述された方法に沿った一以上のハンドオフ管理事象により)出発地から目的地への通過経路上に存在するアイテムであった場合に使用される。さらなる実施形態は、在庫制御タイプの実施形態に応用される場合に無線ノードネットワークの要素を活用することができる。ここで、アイテムが保管施設(例えば一以上の異なるタイプのアイテムを一時的に収容かつ保持することができる倉庫)のような特定の場所から不適切に出ようとしている場合に一定タイプの通知を自動的に生成することが所望される。一般に、そのような実施形態は、施設又は場所に関連付けられたマスターノードを有し得る。マスターノードは、施設又は場所における在庫をモニタリングし、在庫アイテムが施設から出ることを認証されない場合に通知を生成するべく動作することができる。
図43A及び43Bは、本発明の一実施形態に係る在庫アイテムに関連する集荷通知を生成する固定された場所に関連付けられた典型的なマスターノードを例示する図である。ここで図43Aを参照すると、サーバ4300(いくつかの実施形態において、典型的な在庫制御サーバとも称する)が、ネットワーク105を介してマスターノード4305に接続されるように示される。例示の実施形態において、典型的なマスターノード4305は、アイテム4310a〜4310nの在庫が維持される特定の場所4350に関連付けられているときに展開される。詳細な実施形態において、場所4305は、保管施設、具体的には倉庫としてよい。このように、マスターノード4305は、場所4305に対して固定されることにより場所4305に関連付けられ、又はいくつかの例において、場所4305に対してではあるが非固定的な態様で展開され、それでもなお当該場所に関連付けられる。例えば、典型的なマスターノード4305は、図43A及び43Bに示される倉庫マスターノードとされ、在庫内に維持されている間のアイテム4310a〜4310nとの通信が許容される都合のよい位置に設けることができる。そのようなマスターノードの実施形態は、倉庫の密度に応じて倉庫場所内の倉庫場所又は異なる保管領域のすべて又は一部分のみに対して責任を負うようにしてよい。他例において、典型的なマスターノード4305は、特定の場所をくまなく移動し得る移動マスターノードとしてよい(例えば当該移動マスターノードは、当該移動マスターノードが場所4350の中で在庫アイテムに関連付けられたIDノードをモニタリングするときに移動する自律移動車両に設けられる)。
図43Aに示されるように、典型的なマスターノード4305は、場所4350の中で在庫アイテム4310a〜4310nに関連付けられたIDノード4320a〜4320nそれぞれを周期的にモニタリングすることができる。このモニタリングは、各IDノードからの又は各IDノードについての(共有データ445、センサデータ450、場所データ455等のような)収集及び/又は生成関連情報に関与し得る。在庫アイテムが場所4350の中で移動すると、マスターノード4305は、その関連付けられたIDノードを介して当該在庫アイテムを追跡するべく動作可能となる。在庫アイテムが場所4350から解放されることが認証されると、サーバ4300は、解放情報をマスターノード4305に与え、特定の在庫アイテムを含む(解放され得るアイテム/ノードのカテゴリー、又は解放が認証された特定のアイテム若しくはIDノードのような)一定レベルの認証を反映させる。すなわち、サーバ4300が与える解放情報は本質的に、一以上の在庫アイテムが場所4350を出てよいとの承認を与える。(例えば倉庫を出てからの在庫アイテムの出荷対象アイテムへの遷移)
図43Bに示されるように、アイテム4310nはマスターノード4305によって、場所4350から離れる方向に移動しているとして検出される。サーバ4300から得られた現在の解放情報と、アイテム4310nの(関連ノード4320nとの相互作用を介して)検出された場所/移動方向とに基づいて、マスターノード4305は、アイテム4310nに対する集荷通知を生成することができる。かかる集荷通知は、図44を参照して以下に詳述されるように、マスターノード4305がアイテム4310nに関連する警告を発行、提供又は送信するための基礎を与える。
図44は、本発明の一実施形態に係る固定された場所に関連付けられた典型的なマスターノードを使用して在庫アイテムに関連する集荷通知を生成する典型的な方法を例示するフロー図である。ここで図44を参照すると、方法4400は、ステップ4405において、固定された場所に関連付けられたマスターノードが、在庫アイテムに関連付けられたIDノードの場所をモニタリングすることから始まる。例えば、図43A及び43Bの実施形態において、典型的なマスターノード4305は、(保管施設、又は具体的には倉庫のような)固定された場所となり得る場所4350に関連付けられる。
ステップ4410において、方法4400は、マスターノードが、当該マスターノードと通信するべく動作可能な在庫制御サーバから解放情報を受信することへと進む。例えば、図43A及び43Bに示されるサーバ4300は、場所4350から出ることが認証されたものについての解放情報を有するメッセージをマスターノード4305に送信している。かかる解放情報は、いくつかの例において、(解放が認証された在庫アイテムのカテゴリー、又は解放が認証されたIDノードのカテゴリーのような)在庫解放のカテゴリーを識別することができる。他例において、解放情報は、(場所4350に保持された在庫アイテムに関連付けられた一以上のIDノードのような)一以上の特定の認証された解放ノードを識別することができる。
ステップ4415において、方法4400は、マスターノードが、固定された場所に対するIDノードの移動を検出することへと進む。マスターノードは、ここに記載の場所決定技術の一以上を使用してIDノードの位置を特定することにより、移動検出を実装することができる。このように、IDノードの場所を経時的に決定することにより、マスターノードは、固定された場所に対するIDノードの移動を検出することができる。
ステップ4420において、方法4400は、解放情報とIDノードの検出された移動とに基づいてマスターノードが在庫アイテムのための集荷通知を生成することへと進む。サーバからの解放情報と、在庫アイテムに関連付けられた特定のIDノードの検出された移動とを携えて、マスターノードは、ノードを位置特定かつ追跡し、及びかかる集荷通知を生成する自身の能力を、自動的かつ効率的に活用することができる。方法4400のさらなる実施形態において、解放情報が在庫解放のカテゴリーを識別すると、マスターノードは、IDノードの検出された移動が、固定された場所から離れる移動を反映し、在庫解放のカテゴリーが、在庫アイテム(又は他の実施形態において在庫アイテムに関連付けられたIDノード)に対応しない場合に、ステップ4420において、在庫アイテムのための集荷通知を生成することができる。かかる状況において、在庫アイテムは解放が認証されず、集荷通知は、(図43A及び43Bに示されるように)IDノード、マスターノード、及び無線ノードネットワークのサーバ側面の階層を活用する自動タイプの警告として機能する。
方法4400の他の実施形態において、解放情報が少なくとも一つの認証された解放ノードを含む場合、マスターノードは、ステップ4420において、在庫アイテムのための集荷通知を生成することができる。このとき、検出されたIDノードの移動は、固定された場所から離れる移動を反映し、解放情報から示される認証された解放ノードは、在庫アイテムに関連付けられたIDノードを含まない。
これらの実施形態において、集荷通知は、在庫アイテムが当該場所を離れる前に生成することができる。しかしながら、方法4400の他の実施形態において、ステップ4420は、マスターノードがIDノードの場所を、当該マスターノードの固定された場所から離れたしきい値距離を超えていると検出したときに、当該マスターノードが在庫アイテムのための集荷通知を生成することを有する。当該マスターノードが受信した解放情報は、IDノードが保管施設から出ることを認証しない。例えば、図43Bに示されるように、アイテム4310n及びその関連付けられたノード4320nは、場所4350の外側に場所特定されている。ノード4320nの場所が、しきい値距離を超えて場所4350から離れていると決定された場合、アイテム4310n及びその関連付けられたノード4320nは、集荷されて認証なしに場所4350の外側に存在しているとみなされる。典型的なしきい値距離は、施設マスターノードがIDノードを場所特定することの困難性を考慮して特定の実装のために設定される。他の実施形態は、IDノード及び/又はマスターノードのコンテキスト環境に基づいて(例えば、場所4350への所定のアクセス入口が、周囲の構造及び潜在的な他の無線干渉ソース又は遮蔽構造ゆえに、困難な通信環境に関連付けらた他の入口と比較して強固な通信環境を有する場合)、しきい値距離を動的に調整することができる。
さらなる実施形態において、方法4400はまた、マスターノードが、マスターノードのユーザインタフェイス上で集荷通知を与えることを有する。このように、ユーザインタフェイスを介して与えられた集荷通知(例えばディスプレイ上に示される電子フィードバック情報、スピーカを介して与えられる可聴情報等)が、(場所4350における保管施設からの在庫アイテムの不適切な除去のような)在庫アイテムが不適切に移動されていることを示し、修正アクションの開始を許容することができる。
ステップ4425において、方法4400は、いくつかの実施形態において、マスターノードが、在庫制御サーバ(又は他のマスターノードのような第2のノードデバイス、若しくはノードとして動作する移動ユーザアクセスデバイス)に警告を送信することへと進む。送信された警告は集荷通知に関連し、在庫アイテムが不適切に移動されたことを示し、具体的には、固定された場所からのIDノードの検出された移動に対する修正アクションを与えることができる。
ステップ4430において、方法4400はまた、いくつかの実施形態において、IDノードの検出された移動が、固定された場所から離れるIDノードの移動を反映し、かつ、IDノードが、解放情報に整合する保管施設から出ることを認証される場合に、マスターノードが、アイテムの在庫レベルに関連する在庫制御情報を更新することへと進む。ステップ4435において、方法4400は、マスターノードが、場所4350に保持された在庫に対する現在の在庫データを在庫制御サーバが保持するように、更新された在庫制御情報を在庫制御サーバに送信することにより終了する。例えば、サーバ4300は、そのような更新された在庫制御情報をマスターノード4305から受信し、かかる情報を、(典型的なサーバ100のメモリ520、525、又は場所4350及び他の場所に対する在庫制御情報を有してサーバ4300に保持される別個のデータベースのような)サーバ430上の又はサーバ430への動作可能にアクセス可能なメモリ内に保持する。
当業者にわかることだが、様々な実施形態において上に開示及び説明された方法4400は、上述の機能のいずれかを実装するべく(集荷通知コードモジュールのような)制御及び管理コードの一以上の部分を実行する(図4に例示の典型的なマスターノード110a、及び図43A〜43Bに例示のマスターノード4305のような)典型的なマスターノードを使用して実装することができる。かかるコードは、(典型的なマスターノードにおけるメモリストレージ415のような)非一時的コンピュータ可読媒体に格納することができる。すなわち、かかるコードを実行するとき、(ユニット400のような)移動マスターノードの処理ユニットは、方法4400及び当該方法のバリエーションを含む上に開示の典型的な方法からの動作又はステップを行うべく動作可能となり得る。
在庫に関連する集荷通知を生成する典型的なマスターノード装置のさらなる実施形態は、添付書類6に記載され、方法4400(及び当該方法のバリエーション)を参照して説明された上述の典型的なマスターノードに整合する。
なおもさらなる実施形態において、開示される典型的なシステムは、添付書類6に記載されるように、在庫アイテムに関連する集荷通知を生成するべく、(方法4400(及び当該方法のバリエーション)を参照して説明される上記の典型的なマスターノードにも整合する)固定された場所に関連付けられたマスターノードとともに動作する典型的な在庫制御サーバを一般に含む。添付書類6に説明されるシステム実施形態において述べたように、マスターノードは、集荷通知を生成するとともに、記載のようなマスターノードと相互作用をするべく動作可能な在庫制御サーバに、異なるタイプの警告を送信するべく動作可能である。
強調されるべきことだが、ここに複数の実施形態に記載される方法及び当該方法のバリエーションのいずれかを行う動作シーケンスは、単なる典型的なものであり、様々な動作シーケンスを、依然として真正である間に又は本発明の原理に応じて、追従させることができる。
上に概要が説明された典型的な実施形態の少なくともいくつかの部分は、無線ノードネットワークにおいてノードを良好に管理かつ場所特定し、又は物流モニタリング動作のような技術的プロセスの特定の向上及び改善を与える階層ノードネットワークの一部として、かかるノード及びネットワーク要素を使用するべく、他の典型的な実施形態の複数部分に関連付けて使用することができる。例えば、典型的な実施形態のいくつかは、(IDノード、マスターノード、又は複数のデバイスの無線ノードネットワークの記載される実施形態において他のノード要素と相互作用をする一定タイプのノードとして動作する移動ユーザアクセスデバイスのような)ノードの場所特定に関与するステップを含む。ノードを場所特定するための、ここに開示される様々な典型的な技術は、かかる実施形態において展開することができる。他例において、(ノードと第2のエンティティ(例えば他のノード、人、物体、施設、機器)との異なるタイプの確立かつ追跡される関連付け関係を展開することのような)ノード関連付けに関与する様々な実施形態の例を、様々な他の実施形態とともに使用することができる。すなわち、当業者にわかることだが、ここに開示される典型的な実施形態の少なくともいくつかは、互いから独立して及び/又は互いの組み合わせで使用することができ、ここに開示されないデバイス及び方法への応用を有し得る。
当業者にわかることだが、複数の実施形態が、一以上の利点を与えるが、すべての実施形態が必ずしも、ここに記載される一つの特定の利点を与えるわけではない。加えて、当業者に明らかなことだが、ここに記載の構造及び方法論に対して様々な修正及びバリエーションをなし得る。すなわち、本発明が、明細書に記載された主題に限定されないことを理解すべきである。むしろ、本発明は、修正例及びバリエーションをカバーすることが意図される。
さらなる特定の実施形態
以下に続くのは、上述の異なる実施形態の一以上の側面に焦点を当てるための、特定の実施形態の典型的なセットである。特定の実施形態の異なるセットはそれぞれが、出荷されたアイテムの選択的解放、出荷されたアイテムのための修正配送/集荷通知、及び在庫アイテムに関連する集荷通知に関連するように、物流中心の無線ノードネットワークの一以上の要素を使用して、出荷されたアイテムの電子ベースの向上した配送及び/又は集荷管理の技術の改善に影響を与える。このように、さらなる実施形態のそれぞれにおいて、見出しは、そのような無線ノードネットワークにおける一以上のノードの特定の技術的適用を記載する番号付けされた側面であり、上の本開示により明示的に説明及びサポートされるように、これらの技術分野が改善され又は向上する。特定の見出しの下に現れる番号付けされた側面はそれぞれ、当該特定の見出しの下に従属関係にあるように現れる他の番号付けされた側面を参照する。
さらなる実施形態A…出荷されたアイテムの修正集荷通知を、移動マスターノードを使用して生成する改善された方法、装置及びシステム。
[実施形態1]アイテムに関連する修正配送通知を生成する改善された方法であって、前記アイテムの配送に関与する移動マスターノードが、前記アイテムに関連する意図された配送場所を識別することと、前記移動マスターノード内の場所特定回路が、前記移動マスターノードの現在の場所を検出することと、前記意図された配送場所と前記移動マスターノードの現在の場所とに基づいて、前記移動マスターノードが、前記アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な配送条件に基づいて、前記移動マスターノードが、修正配送通知を生成することとを含む方法。
[実施形態2]前記自動的に検知するステップは、前記識別された意図された配送場所と、前記移動マスターノードの検出された現在の場所との比較に基づいて、前記移動マスターノードが、前記有害な配送条件を、前記アイテムの配送の誤った場所として自動的に検知することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態3]前記誤った場所を自動的に検知するステップは、前記移動マスターノードの現在の場所と、前記識別された意図された配送場所に関連する近接距離しきい値との比較をさらに含む実施形態2の方法。
[実施形態4]前記自動的に検知するステップは、前記識別された意図された配送場所と、前記移動マスターノードの検出された現在の場所とに基づいて、前記移動マスターノードが、前記有害な配送条件を、前記意図された配送場所から離れる移動として自動的に検知することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態5]前記自動的に検知するステップはさらに、前記移動マスターノードが、前記移動マスターノードに関連付けられた移動方向を決定することと、前記移動マスターノードが、決定された移動方向と、前記意図された配送場所に対する前記移動マスターノードの検出された現在の場所とを比較することと、前記比較するステップに基づいて前記有害な配送条件を、前記移動マスターノードが前記意図された配送場所から離れるように移動していることとして識別することとを含む実施形態4の方法。
[実施形態6]前記識別するステップは、前記移動マスターノードが、前記アイテムに関連付けられたIDノードからブロードキャストされた信号を検出することと、前記移動マスターノードが、前記検出された信号の中の出荷情報であって、前記前記アイテムの配送に関連する出荷情報にアクセスすることと、前記意図された配送場所を前記出荷情報から識別することとをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態7]前記移動マスターノードから前記アイテムに関連付けられたIDノードへの安全接続を確立することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態8]前記安全接続は、前記IDノードから前記移動マスターノードへの前記出荷情報の暗号化された交換を含む実施形態7の方法。
[実施形態9]前記識別するステップは、前記移動マスターノードが、サーバから出荷情報を受信することと、前記受信された出荷情報から前記意図された配送場所を識別することとをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態10]前記受信するステップは、前記移動マスターノードが、前記移動マスターノードと前記サーバとの安全接続を介して前記サーバから出荷情報を受信することをさらに含む実施形態9の方法。
[実施形態11]前記移動マスターノードが前記サーバに出荷情報要求を送信するステップをさらに含み、前記移動マスターノードが受信した出荷情報は、前記移動マスターノードと前記サーバとの安全通信接続を介して前記出荷情報要求に応答して前記サーバによって与えられる実施形態9の方法。
[実施形態12]前記移動マスターノードが、前記アイテムに関連する意図された配送時間パラメータを、前記アイテムの配送に関連する出荷情報の一部として受信するステップをさらに含み、前記有害な配送条件はさらに、前記意図された配送時間パラメータに基づく実施形態1の方法。
[実施形態13]前記意図された配送時間パラメータは、前記移動マスターノードと前記サーバとの安全通信接続を介してサーバによって与えられ、前記意図された配送時間は、配送期限及び配送時間範囲からなるグループからの少なくとも一方を含む実施形態12の方法。
[実施形態14]前記意図された配送時間パラメータは、前記アイテムに関連付けられたIDノードによって前記移動マスターノードと前記IDノードとの安全通信接続を介して与えられ、前記意図された配送時間は、配送期限及び配送時間範囲からなるグループからの少なくとも一方を含む実施形態12の方法。
[実施形態15]前記移動マスターノードは、前記アイテムの配送に関与する宅配便業者に関連付けられる実施形態1の方法。
[実施形態16]前記修正配送通知を生成するステップは、前記宅配便業者に前記修正配送通知のプロンプトを自動的に与えることをさらに含む実施形態15の方法。
[実施形態17]前記プロンプトを自動的に与えるステップは、前記移動マスターノードが警告音を生成することをさらに含む実施形態16の方法。
[実施形態18]前記プロンプトを自動的に与えるステップは、前記宅配便業者のための電子的フィードバックを、前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上に生成することをさらに含む実施形態16の方法。
[実施形態19]前記宅配便業者のための電子的フィードバックを前記ユーザインタフェイス上に生成するステップは、前記ユーザインタフェイス上に表示を生成することをさらに含み、前記表示は、前記有害な配送条件に基づいて前記アイテムを配送することがないようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態18の方法。
[実施形態20]前記宅配便業者のための電子的フィードバックを前記ユーザインタフェイス上に生成するステップは、前記ユーザインタフェイス上に表示を生成することをさらに含み、前記表示は、前記有害な配送条件に基づいて現在の移動方向を改変するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態18の方法。
[実施形態21]前記現在の移動方向を改変するようにとの命令は、特定された場所へと移動するようにとの命令を含む実施形態20の方法。
[実施形態22]前記特定された場所は前記移動マスターノードの先の場所を含む実施形態21の方法。
[実施形態23]アイテムの配送に関与する移動マスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記移動マスターノード装置の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合されて無線通信経路にアクセスするべく動作可能な通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された配送通知コードが実行されると、前記アイテムに関連する出荷情報から前記アイテムに関連付けられた意図された配送場所を識別することと、前記場所特定回路が前記移動マスターノードの現在の場所を検出するのを引き起こすことと、前記意図された配送場所と前記移動マスターノードの検出された現在の場所とに基づいて、前記アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に決定することと、決定された前記アイテムに関連する有害な配送条件に基づいて修正配送通知を生成することとを行うべく動作可能である移動マスターノード装置。
[実施形態24]前記ノードメモリストレージは前記アイテムに関連する出荷情報を保持する実施形態23の移動マスターノード装置。
[実施形態25]前記出荷情報は、前記アイテムに関連する意図された配送時間パラメータを含み、前記ノード処理ユニットは、前記意図された配送場所、前記移動マスターノードの検出された現在の場所、及び前記意図された配送時間パラメータに基づいて、前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能である実施形態24の移動マスターノード装置。
[実施形態26]前記意図された配送時間パラメータは、配送期限及び配送時間範囲からなるグループからの少なくとも一方を含む実施形態25の移動マスターノード装置。
[実施形態27]前記ノード処理ユニットは、前記アイテムに関連する出荷情報を第2のノードから受信するべくさらに動作可能である実施形態24の移動マスターノード装置。
[実施形態28]前記ノード処理ユニットは、前記第2のノードと前記移動マスターノード装置の通信インタフェイスとの間に確立された安全接続を介して前記出荷情報を受信するべく動作可能である実施形態27の移動マスターノード装置。
[実施形態29]前記安全接続は、前記通信インタフェイスを介した前記第2のノードから前記ノード処理ユニットへの前記出荷情報の暗号化された交換を含む実施形態28の移動マスターノード装置。
[実施形態30]前記第2のノードは、前記アイテムに関連付けられたIDノードを含み、前記通信インタフェイスを介して前記移動マスターノード装置と動作可能に通信する実施形態27の移動マスターノード装置。
[実施形態31]前記ノード処理ユニットは、前記IDノードからブロードキャストされた識別信号の少なくとも一部から前記出荷情報を識別することと、前記出荷情報から前記意図された配送場所を決定することとを行うべくさらに動作可能である実施形態30の移動マスターノード装置。
[実施形態32]前記第2のノードは、前記通信インタフェイスを介して前記移動マスターノード装置と動作可能に通信するサーバを含む実施形態27の移動マスターノード装置。
[実施形態33]前記ノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となるのは、前記識別された意図された配送場所と、前記移動マスターノード装置の検出された現在の場所との比較に基づいて、前記有害な配送条件を前記アイテムの配送の誤った場所として自動的に検知するべくさらに動作可能となることによる実施形態23の移動マスターノード装置。
[実施形態34]前記ノード処理ユニットが前記誤った場所を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記移動マスターノード装置の現在の場所と前記識別された意図された配送場所に関連する近接距離しきい値とを比較するべくさらに動作可能となることによる実施形態33の移動マスターノード装置。
[実施形態35]前記ノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となるのは、前記識別された意図された配送場所と前記移動マスターノード装置の検出された現在の場所とに基づいて、前記有害な配送条件を、前記移動マスターノード装置が前記意図された配送場所から離れる移動として自動的に検知するべくさらに動作可能となることによる実施形態23の移動マスターノード装置。
[実施形態36]前記ノード処理ユニットは、前記移動マスターノード装置に関連付けられた移動方向を決定するべく一定時間にわたって前記場所特定回路と相互作用をし、前記ノード処理ユニットは、前記決定された移動方向と、前記意図された配送場所に対する前記移動マスターノードの検出された現在の場所との比較に基づいて、前記移動マスターノード装置が前記意図された配送場所から離れる移動を自動的に検知するべく動作可能である実施形態35の移動マスターノード装置。
[実施形態37]前記移動マスターノード装置は、前記アイテムの配送に関与する宅配便業者に関連付けられる実施形態23の移動マスターノード装置。
[実施形態38]前記ノード処理ユニットが前記修正配送通知を生成するべく動作可能となるのは、前記宅配便業者に対し自動的に前記修正配送通知のプロンプトを与えるべくさらに動作可能となることによる実施形態37の移動マスターノード装置。
[実施形態39]前記ノード処理ユニットに動作可能に結合されたスピーカをさらに含み、前記ノード処理ユニットが前記宅配便業者に対し自動的に前記修正配送通知のプロンプトを与えるべく動作可能となるのは、前記スピーカに警告音を生成するべくさらに動作可能となることによる実施形態38の移動マスターノード装置。
[実施形態40]前記ノード処理ユニットに動作可能に結合されたユーザインタフェイスをさらに含み、前記ノード処理ユニットが前記宅配便業者に対し自動的に前記修正配送通知のプロンプトを与えるべく動作可能となるのは、前記移動マスターノード装置のユーザインタフェイス上の前記宅配便業者のための電子的フィードバックを生成するべくさらに動作可能となることによる実施形態38の移動マスターノード装置。
[実施形態41]前記ユーザインタフェイス上の前記宅配便業者のための前記電子フィードバックは、前記有害な配送条件に基づいて前記アイテムを配送しないようにとの少なくとも一つの命令を含む前記ユーザインタフェイス上の表示をさらに含む実施形態40の移動マスターノード装置。
[実施形態42]前記ユーザインタフェイス上の前記宅配便業者のための電子フィードバックは、前記有害な配送条件に基づいて現在の移動方向を改変するようにとの少なくとも一つの命令を含む前記ユーザインタフェイス上の表示をさらに含む実施形態40の移動マスターノード装置。
[実施形態43]前記現在の移動方向を改変するようにとの前記命令は、特定された場所に移動するようにとの命令である実施形態42の移動マスターノード装置。
[実施形態44]前記特定された場所は前記移動マスターノードの先の場所を含む実施形態43の移動マスターノード装置。
[実施形態45]IDノード有効出荷対象アイテムのための修正配送通知を生成する改善されたシステムであって、前記出荷対象アイテム及び前記出荷対象アイテムに関連付けられた前記IDノードに関連する出荷情報のコピーを保持する物流サーバと、前記サーバ及び前記IDノードと動作可能に無線通信する移動マスターノードとを含み、
前記移動マスターノードは、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記移動マスターノードの場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合されて前記サーバへの第1の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、前記ノード処理ユニットに結合されて前記IDノードへの第2の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第2の通信インタフェイスとをさらに含み、
前記移動マスターノードの前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記第1の通信インタフェイスを介して前記サーバから前記出荷情報を受信することと、前記移動マスターノードの前記ノードメモリストレージに前記出荷情報を格納することと、前記アイテムに関連付けられた意図された配送場所を、前記アイテムに関連する前記格納された出荷情報から識別することと、前記場所特定回路が前記移動マスターノードの現在の場所を検出するのを引き起こすことと、前記意図された配送場所と前記移動マスターノードの検出された現在の場所とに基づいて、前記アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に決定することと、前記決定された前記アイテムに関連する有害な配送条件に基づいて修正配送通知を生成することとを行うべく動作可能であるシステム。
[実施形態46]前記出荷情報は、前記アイテムに関連するに関連する意図された配送時間パラメータをさらに含み、前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記意図された配送場所と、前記移動マスターノードの検出された現在の場所と、前記意図された配送時間パラメータとに基づいて、前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能である実施形態45のシステム。
[実施形態47]前記意図された配送時間パラメータは、前記出荷対象アイテムの配送期限及び前記出荷対象アイテムの配送時間範囲からなるグループからの少なくとも一方を含む実施形態46のシステム。
[実施形態48]前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記サーバと、前記移動マスターノードの第1の通信インタフェイスとの間に確立された安全接続を介して前記サーバから前記出荷情報を受信するべくさらに動作可能である実施形態45のシステム。
[実施形態49]前記安全接続は、前記第1の通信インタフェイスを介した前記サーバから前記移動マスターノードのノード処理ユニットへの前記出荷情報の暗号化された交換を含む実施形態48のシステム。
[実施形態50]前記移動マスターノードのノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となるのは、前記識別された意図された配送場所と前記場所特定回路が検出した前記移動マスターノードの現在の場所とを比較した結果、前記有害な配送条件を前記アイテムの配送の誤った場所として自動的に検知するべくさらに動作可能となることによる実施形態45のシステム。
[実施形態51]前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記移動マスターノードの検出された現在の場所と、前記ノードメモリストレージの中に保持された近接距離しきい値パラメータとを比較して前記アイテムの配送の誤った場所を自動的に検知するべくさらに動作可能であり、前記近接距離しきい値は前記識別された意図された配送場所に関連する実施形態50のシステム。
[実施形態52]前記移動マスターノードのノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能となるのは、前記識別された意図された配送場所と前記移動マスターノードの検出された現在の場所とに基づいて、前記有害な配送条件を、前記意図された配送場所から離れる前記移動マスターノードの移動として自動的に検知するべくさらに動作可能となることによる実施形態45のシステム。
[実施形態53]前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記移動マスターノードに関連付けられた移動方向を決定するべく一定時間にわたって前記移動マスターノードの場所特定回路と相互作用をし、前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記決定された移動方向と、前記意図された配送場所に対する前記移動マスターノードの検出された現在の場所との比較に基づいて、前記意図された配送場所から離れる前記移動マスターノードの移動を自動的に検知するべく動作可能である実施形態52のシステム。
[実施形態54]前記移動マスターノードは、前記アイテムの配送に関与する宅配便業者に関連付けられる実施形態45のシステム。
[実施形態55]前記移動マスターノードは、前記移動マスターノードのノード処理ユニットに動作可能に結合されたスピーカをさらに含み、前記ノード処理ユニットが前記宅配便業者に対し自動的に前記修正配送通知のプロンプトを与えるべく動作可能となるのは、前記スピーカ上に警告音を生成するべくさらに動作可能となることによる実施形態54のシステム。
[実施形態56]前記移動マスターノードは、前記移動マスターノードのノード処理ユニットに動作可能に結合されたユーザインタフェイスをさらに含み、前記ノード処理ユニットが前記宅配便業者に対して自動的に前記修正配送通知のプロンプトを与えるべく動作可能となるのは、前記移動マスターノードの前記ユーザインタフェイス上の前記宅配便業者に対する電子的フィードバックを生成するべくさらに動作可能となることによる実施形態54のシステム。
[実施形態57]前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上の前記宅配便業者のための前記電子フィードバックは、前記有害な配送条件に基づいて前記アイテムの配送をしないようにとの少なくとも一つの命令の表示をさらに含む実施形態56のシステム。
[実施形態58]前記ユーザインタフェイス上の前記宅配便業者のための前記電子フィードバックは、前記有害な配送条件に基づいて現在の移動方向を改変するようにとの少なくとも一つの命令の表示をさらに含む実施形態56のシステム。
[実施形態59]前記現在の移動方向を改変する命令は、特定された場所へ移動するようにとの命令を含む実施形態58のシステム。
[実施形態60]前記特定された場所は前記移動マスターノードの先の場所を含む実施形態59のシステム。
さらなる実施形態B…出荷されたアイテムのための修正集荷通知を宅配便業者マスターノードに送信する改善された方法、装置及びシステム。
[実施形態1]アイテムに関連する修正配送通知を送信する改善された方法であって、第1の場所にある第1のマスターノードが、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記第1のマスターノードが、前記アイテムに関連する意図された配送場所を識別するべく、前記受信された出荷情報を解析することと、前記第1のマスターノードが、前記アイテムに関連する有害な配送条件を、前記第1のマスターノードの第1の場所と、前記アイテムの前記意図された配送場所とに基づいて自動的に検知することと、前記第1のマスターノードが、前記第1のマスターノードが検知した前記有害な配送条件に基づいて前記修正配送通知を宅配便業者マスターノードに送信することとを含む方法。
[実施形態2]前記自動的に検知するステップは、前記第1のマスターノードが、前記アイテムに関連付けられたIDノードが前記第1の場所に到着したときに前記第1の場所と前記アイテムの意図された配送場所との差異を決定することをさらに含み、前記決定された差異は、前記アイテムの配送の誤った場所を前記有害な配送条件として示す実施形態1の方法。
[実施形態3]前記自動的に検知するステップは、第1の場所が前記アイテムの意図された配送場所に対応しないことを前記第1のマスターノードが決定することと、前記宅配便業者マスターノードが前記第1の場所から離れているように移動している場合に、前記アイテムに関連付けられたIDノードが前記第1のマスターノードに対して近接かつ静止しているときを前記第1のマスターノードが検出することとをさらに含み、前記IDノードの検出された静止場所は、前記アイテムの配送の誤った場所を前記有害な配送条件として示す実施形態1の方法。
[実施形態4]前記自動的に検知するステップは、前記第1の場所が前記意図された配送場所に対応する場合に、前記第1の移動マスターノードが、前記アイテムに関連付けられたIDノードの前記第1の場所から離れる移動を、前記有害な配送条件として検出することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態5]前記受信するステップは、前記第1のマスターノードが前記出荷情報を、前記アイテムに関連付けられたIDノードからブロードキャストされた信号の一部として受信することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態6]前記第1のマスターノードから前記アイテムに関連付けられたIDノードへの安全接続を確立することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態7]前記安全接続は、前記IDノードから前記第1のマスターノードへの前記出荷情報の暗号化された交換を含む実施形態6の方法。
[実施形態8]前記受信するステップは、前記第1のマスターノードが前記出荷情報を、前記第1のマスターノードと通信するサーバからのプレロードメッセージの一部として受信することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態9]前記受信するステップは、前記第1のマスターノードが前記出荷情報を、前記第1のマスターノードからの出荷情報要求へのサーバからの応答として受信することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態10]前記受信するステップは、前記第1のマスターノードが前記出荷情報をサーバから、前記第1のマスターノードと前記サーバとの安全接続を介して受信することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態11]前記出荷情報は、前記アイテムの配送に関連する意図された配送時間パラメータをさらに含み、前記有害な配送条件は、前記意図された配送時間パラメータにさらに基づく実施形態1の方法。
[実施形態12]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は前記アイテムを、配送の誤った場所として識別する実施形態1の方法。
[実施形態13]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、前記アイテムを前記第1のマスターノードの第1の場所に配送しないようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態12の方法。
[実施形態14]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は前記アイテムを、前記意図された配送場所に配送されていないとして識別する実施形態1の方法。
[実施形態15]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、特定された場所に移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態14の方法。
[実施形態16]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記第1のマスターノードの第1の場所を含む実施形態15の方法。
[実施形態17]第1の場所に設けられて宅配便業者マスターノードと通信するマスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合されて無線通信経路にアクセスするべく動作可能な通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージ上に保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記アイテムに関連する出荷情報を、前記通信インタフェイスを介して受信することと、前記受信した出荷情報を前記ノードメモリストレージに格納することと、前記受信した出荷情報を解析して前記アイテムの意図された配送場所を識別することと、前記場所特定回路が前記マスターノード装置の現在の場所を前記第1の場所として検出するのを引き起こすことと、前記マスターノード装置の第1の場所と前記アイテムの意図された配送場所とに基づいて、前記アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に検知することと、前記通信インタフェイスが前記有害な配送条件に基づいて、修正配送通知を前記宅配便業者マスターノードに送信するのと引き起こすこととを行うべく動作可能であるマスターノード装置。
[実施形態18]前記ノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記アイテムに関連付けられたIDノードが前記第1の場所に到着した場合に前記マスターノード装置の第1の場所と前記アイテムの意図された配送場所との差異を決定するべくさらに動作可能となることにより、前記決定された差異は、前記アイテムの配送の誤った場所を前記有害な配送条件として示す実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態19]前記ノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記第1の場所が前記アイテムの意図された配送場所に対応していないかどうかを決定するべく、前記マスターノード装置の検出された現在の場所と前記意図された配送場所とを比較することと、前記アイテムに関連付けられたIDノードが前記マスターノード装置に対して近接かつ静止していることを検出する一方、前記宅配便業者マスターノードが前記第1の場所から離れるように移動していることを検出することと、前記第1の場所が前記アイテムの意図された配送場所に対応しておらず、かつ、前記IDノードが前記マスターノード装置に対して近接かつ静止していると検出される一方、前記宅配便業者マスターノードが前記第1の場所から離れるように移動していると検出された場合に、前記IDノードが前記アイテムの配送の誤った場所に存在することを前記有害な配送条件として決定することとを行うべくさらに動作可能となることによる実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態20]前記ノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記第1の場所が前記意図された配送場所に対応する場合に、前記アイテムに関連付けられたIDノードの、前記第1の場所から離れる移動を前記有害な配送条件として検出するべくさらに動作可能となることによる実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態21]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は前記アイテムを、配送の誤った場所に存在するとして識別する実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態22]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、前記アイテムを前記マスターノード装置の第1の場所に配送しないようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態21のマスターノード装置。
[実施形態23]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は前記アイテムを、前記意図された配送場所に配送されていないとして識別する実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態24]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、特定された場所に移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態23のマスターノード装置。
[実施形態25]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記マスターノード装置の場所を含む実施形態24のマスターノード装置。
[実施形態26]前記ノード処理ユニットは、前記出荷情報を、前記通信インタフェイスを介して前記アイテムに関連付けられたIDノードから受信するべくさらに動作可能であり、前記IDノードは前記出荷情報を、前記無線通信経路にわたって確立された安全接続を介して、前記IDノードからブロードキャストされた信号の一部として与え、前記安全接続は前記IDノードと前記通信インタフェイスとの間に存在する実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態27]前記ノード処理ユニットは前記出荷情報を、前記通信インタフェイスを介してサーバから受信するべくさらに動作可能であり、前記サーバ装置は前記出荷情報を、前記通信インタフェイスと前記サーバとの安全接続を介して前記サーバからのプレロードメッセージにおいて与える実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態28]前記サーバ装置は、前記通信インタフェイスが前記サーバに送信した出荷情報要求に応答して前記出荷情報を与える実施形態27のマスターノード装置。
[実施形態29]前記出荷情報は、前記アイテムに関連する意図された配送時間パラメータを含み、前記ノード処理ユニットは、前記意図された配送場所と、前記移動マスターノード装置の第1の場所と、前記意図された配送時間パラメータとに基づいて、前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能である実施形態17のマスターノード装置。
[実施形態30]IDノード有効出荷対象アイテムに関連する修正配送通知を宅配便業者マスターノードに送信する改善されたシステムであって、前記出荷対象アイテムと前記出荷対象アイテムに関連付けられた前記IDノードとに関連する出荷情報のコピーを保持する物流サーバと、第1の場所に設けられて前記物流サーバと通信し、かつ、前記出荷対象アイテムについて前記宅配便業者マスターノードと通信するマスターノードとを含み、前記マスターノードは、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合されて前記サーバ、前記宅配便業者ノード及び前記IDノードと無線通信するべく動作可能な通信インタフェイスとを含み、前記マスターノードのノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記出荷対象アイテムに関連する出荷情報を前記サーバから前記通信インタフェイスを介して受信することと、前記受信した出荷情報を前記マスターノードのノードメモリストレージに格納することと、前記受信した出荷情報を解析して前記アイテムの意図された配送場所を識別することと、前記場所特定回路が前記マスターノードの現在の場所を前記第1の場所として検出するのを引き起こすことと、前記マスターノード装置の第1の場所と前記アイテムの意図された配送場所とに基づいて、前記アイテムに関連する有害な配送条件を自動的に検知することと、前記有害な配送条件に基づいて前記通信インタフェイスが修正配送通知を前記宅配便業者マスターノードに送信するのを引き起こすこととを行うべく動作可能であるシステム。
[実施形態31]前記マスターノードのノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記アイテムに関連付けられたIDノードが前記第1の場所に到着する場合に、前記マスターノード装置の第1の場所と前記アイテムの意図された配送場所との差異を決定するべくさらに動作可能となることにより、前記決定された差異は、前記アイテムの配送の誤った場所を前記有害な配送条件として示す実施形態30のシステム。
[実施形態32]前記マスターノードのノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記第1の場所が前記アイテムの意図された配送場所に対応しないかどうかを決定するべく、前記マスターノードの検出された現在の場所と前記意図された配送場所とを比較することと、前記アイテムに関連付けられたIDノードが前記マスターノードに近接かつ静止していることを検出する一方で、前記宅配便業者マスターノードが前記第1の場所から離れるように移動していることを検出することと、前記IDノードが前記マスターノード装置に対して近接かつ静止していると検出される一方、前記宅配便業者マスターノードが前記第1の場所から離れるように移動していると検出された場合に、前記IDノードが前記アイテムの配送の誤った場所に存在することを前記有害な配送条件として決定することとを行うべくさらに動作可能となることによる実施形態30のシステム。
[実施形態33]前記マスターノードのノード処理ユニットが前記有害な配送条件を自動的に検知するべく動作可能となるのは、前記第1の場所が前記意図された配送場所に対応する場合に、前記アイテムに関連付けられたIDノードの前記第1の場所から離れる移動を前記有害な配送条件として検出するべくさらに動作可能となることによる実施形態30のシステム。
[実施形態34]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、前記アイテムを、配送の誤った場所に存在するとして識別する実施形態30のシステム。
[実施形態35]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、前記アイテムを前記マスターノード装置の第1の場所に配送しないようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態33のシステム。
[実施形態36]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は前記アイテムを、前記意図された配送場所まで配送されていないとして識別する実施形態30のシステム。
[実施形態37]前記宅配便業者マスターノードへの修正配送通知は、特定された場所へ移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態36のシステム。
[実施形態38]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記マスターノード装置の場所を含む実施形態37のシステム。
[実施形態39]前記マスターノードのノード処理ユニットは、前記出荷情報を、前記通信インタフェイスを介して前記アイテムに関連付けられたIDノードから受信するべくさらに動作可能であり、前記IDノードは、前記無線通信経路にわたって確立された安全接続を介して前記出荷情報を、前記IDノードからブロードキャストされた信号の一部として与え、前記安全接続は、前記IDノードと前記通信インタフェイスとの間に存在する実施形態30のシステム。
[実施形態40]前記マスターノードのノード処理ユニットは前記出荷情報を、前記通信インタフェイスを介して前記サーバから受信するべくさらに動作可能であり、前記サーバは前記出荷情報を、前記通信インタフェイスと前記サーバとの安全接続を介して前記サーバからのプレロードメッセージにおいて与える実施形態30のシステム。
[実施形態41]前記サーバは、前記マスターノードの通信インタフェイスが前記サーバに送信した出荷情報要求に応答して前記出荷情報を与える実施形態40のシステム。
[実施形態42]前記出荷情報は、前記アイテムに関連する意図された配送時間パラメータを含み、前記マスターノードのノード処理ユニットは、前記意図された配送場所と、前記移動マスターノード装置の第1の場所と、前記意図された配送時間パラメータとに基づいて、前記有害な配送条件を自動的に決定するべく動作可能である実施形態30のシステム。
さらなる実施形態C…出荷されたアイテムのための修正集荷通知を、意図された集荷マスターノードに基づいて生成する改善された方法、装置及びシステム。
[実施形態1]アイテムに関連する修正集荷通知を生成する改善された方法であって、移動マスターノードが、前記アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することと、前記移動マスターノードが第1の場所から第2の場所へと移動するときに、前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っていることを前記IDノードの場所が示すか否かを前記移動マスターノードが決定することと、前記移動マスターノードが、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記移動マスターノードが前記出荷情報から、意図された集荷マスターノードを識別することと、前記意図された集荷マスターノードと、前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っていることを前記IDノードの場所が示すか否かとに基づいて、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を前記移動マスターノードが自動的に検知することと、前記移動マスターノードが、検知された前記有害な集荷条件に基づいて修正集荷通知を生成することとを含む方法。
[実施形態2]前記決定するステップは、前記移動マスターノード上の場所特定回路が前記移動マスターノードの場所を検出することと、前記移動マスターノードが前記第1の場所から前記第2の場所へと移動するときに、前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っているか否かを決定するべく、前記移動マスターノードの場所と前記IDノードの場所とを比較することとをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態3]前記自動的に検知するステップは、前記意図された集荷マスターノードが前記移動マスターノードに対応せず、かつ、前記IDノードの場所が、前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っていることを示す場合に、前記移動マスターノードが、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態4]前記出荷情報は前記IDノードから、前記IDノードと前記移動マスターノードとの安全接続を介して受信される実施形態1の方法。
[実施形態5]前記出荷情報はサーバから、前記サーバと前記移動マスターノードとの安全接続を介して受信される実施形態1の方法。
[実施形態6]前記修正集荷通知を生成するステップは、前記移動マスターノード上でプロンプトを生成することをさらに含み、前記プロンプトは前記有害な集荷条件に関連する実施形態1の方法。
[実施形態7]前記プロンプトは、前記移動マスターノードが生成した警告音をさらに含む実施形態6の方法。
[実施形態8]前記プロンプトは、前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上の電子的フィードバックをさらに含む実施形態6の方法。
[実施形態9]前記電子フィードバックは、前記検知された有害な集荷条件に基づいて前記アイテムを配送しないようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態8の方法。
[実施形態10]前記電子フィードバックは、前記検知された有害な集荷条件に基づいて現在の移動方向を改変するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態8の方法。
[実施形態11]前記現在の移動方向を改変する命令は、特定された場所へ移動するようにとの命令を含む実施形態10の方法。
[実施形態12]前記特定された場所は前記移動マスターノードの先の場所を含む実施形態11の方法。
[実施形態13]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、意図された集荷マスターノードに基づいて生成する改善された場所ベースのシステムであって、前記出荷対象アイテムと前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードとに関連する出荷情報のコピーを保持する物流サーバと、前記物流サーバと通信しかつ前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードと通信する移動マスターノードとを含み、前記移動マスターノードは、ノード処理ユニットと、前記移動マスターノードのノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記移動マスターノードのノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記移動マスターノード現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスであって、前記移動マスターノードを、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも前記IDノードに接続する第1の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、前記第1の無線通信経路とは別個の、前記ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスであって、前記移動マスターノードを前記物流サーバに接続する第2の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することと、前記識別されたIDノードの場所と前記移動マスターノードの検出された現在の場所とが互いから、しきい値距離内に存在するままであるか否かを決定して前記移動マスターノードが第1の場所から第2の場所へと移動するときに前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っていることを示すことと、前記アイテムに関連する出荷情報を前記物流サーバから受信することと、前記受信した出荷情報から前記意図された集荷マスターノードを識別することと、前記識別された意図された集荷マスターノードと、前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っていることを前記IDノードの場所と前記移動マスターノードの検出された場所とが示すか否かとに基づいて、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を生成することとを行うべく動作可能であるシステム。
[実施形態14]前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記有害な集荷条件を、前記識別された意図された集荷マスターノードが前記移動マスターノードに対応せずかつ前記アイテムが前記移動マスターノードを伴っていることを前記IDノードの識別された場所が示す場合として自動的に検知するべくさらに動作可能である実施形態13のシステム。
[実施形態15]前記移動マスターノードは、前記ノード処理ユニットに結合されたユーザインタフェイスをさらに含み、前記移動マスターノードのノード処理ユニットは、前記修正集荷通知を、前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上に表示されるプロンプトとして生成するべく動作可能であり、前記プロンプトは前記有害な集荷条件に関連する実施形態13のシステム。
[実施形態16]前記プロンプトは、前記前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上の電子的フィードバックをさらに含む実施形態13のシステム。
[実施形態17]前記電子フィードバックは、前記検知された有害な集荷条件に基づいて前記アイテムを配送しないようにとの、前記ユーザインタフェイス上に表示された少なくとも一つの命令を含む実施形態16のシステム。
[実施形態18]前記電子フィードバックは、前記検知された有害な集荷条件に基づいて現在の移動方向を改変するようにとの、前記ユーザインタフェイス上に表示された少なくとも一つの命令を含む実施形態16のシステム。
[実施形態19]前記現在の移動方向を改変するようにとの前記表示された命令は、特定された場所に前記移動マスターノードの操作者が移動するようにとの、前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上に示された命令を含む実施形態18のシステム。
[実施形態20]前記特定された場所は前記移動マスターノードの先の場所を含む実施形態19のシステム。
[実施形態21]前記移動マスターノードは、前記ノード処理ユニットに結合されたスピーカをさらに含み、前記ノード処理ユニットは前記修正集荷通知を、前記移動マスターノード装置の前記スピーカを介して再生される警告音として生成するべく動作可能である実施形態13のシステム。
[実施形態22]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、意図された集荷マスターノードに基づいて生成する移動マスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記移動マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された通信インタフェイスであって、前記移動マスターノード装置を、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも一つのIDノードに接続する第1の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することと、前記識別されたIDノードの場所と前記移動マスターノード装置の検出された現在の場所とが、前記移動マスターノード装置が第1の場所から第2の場所へと移動するときに前記アイテムが前記移動マスターノード装置を伴っていることを示すか否かを決定することと、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記意図された集荷マスターノードを前記出荷情報から識別することと、前記識別された意図された集荷マスターノードと、前記アイテムが前記移動マスターノード装置を伴っていることを前記IDノードの場所が示すか否かとに基づいて、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を生成することとを行うべく動作可能である移動マスターノード装置。
[実施形態23]前記ノード処理ユニットは、前記有害な集荷条件を、前記識別された意図された集荷マスターノードが前記移動マスターノード装置に対応せずかつ前記アイテムが前記移動マスターノード装置を伴っていることを前記IDノードの識別された場所が示す場合として自動的に検知するべくさらに動作可能である実施形態22の移動マスターノード装置。
[実施形態24]前記出荷情報は、前記IDノードから、前記第1の無線通信経路にわたる前記IDノードと前記移動マスターノード装置との安全接続を介して受信される実施形態22の移動マスターノード装置。
[実施形態25]前記通信インタフェイスは、前記第1の無線通信経路とは別個の第2の無線通信経路にアクセスするべくさらに動作可能であり、前記第2の無線通信経路は前記移動マスターノード装置をサーバに接続し、前記出荷情報は、前記第2の無線通信経路にわたる前記サーバと前記移動マスターノード装置との安全接続を介して前記サーバから受信される実施形態22の移動マスターノード装置。
[実施形態26]前記ノード処理ユニットに結合されたユーザインタフェイスをさらに含み、前記ノード処理ユニットは前記修正集荷通知を、前記前記移動マスターノードのユーザインタフェイス装置上に表示されるプロンプトとして生成するべく動作可能であり、前記プロンプトは、前記有害な集荷条件に関連する実施形態22の移動マスターノード装置。
[実施形態27]前記プロンプトは、前記前記移動マスターノードのユーザインタフェイス上の電子的フィードバックをさらに含む実施形態26の移動マスターノード装置。
[実施形態28]前記電子フィードバックは、前記検知された有害な集荷条件に基づいて前記アイテムを配送しないようにとの、前記ユーザインタフェイス上に表示された少なくとも一つの命令を含む実施形態27の移動マスターノード装置。
[実施形態29]前記電子フィードバックは、前記検知された有害な集荷条件に基づいて現在の移動方向を改変するようにとの、前記ユーザインタフェイス上に表示された少なくとも一つの命令を含む実施形態28の移動マスターノード装置。
[実施形態30]前記現在の移動方向を改変するようにとの前記表示された命令は、特定された場所に前記移動マスターノード装置の操作者が移動するようにとの、前記移動マスターノード装置のユーザインタフェイス上に示された命令を含む実施形態29の移動マスターノード装置。
[実施形態31]前記特定された場所は前記移動マスターノード装置の先の場所を含む実施形態30の移動マスターノード装置。
[実施形態32]前記ノード処理ユニットに結合されたスピーカをさらに含み、前記ノード処理ユニットは前記修正集荷通知を、前記移動マスターノード装置の前記スピーカを介して再生される警告音として生成するべく動作可能である実施形態22の移動マスターノード装置。
さらなる実施形態D…マスターノードから離れるように宅配便業者とともに移動するIDノードを伴う出荷されたアイテムのための修正集荷通知を送信する改善された方法、装置及びシステム。
[実施形態1]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を送信する改善された移動ベースの方法であって、第1の場所にある第1のマスターノードが、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記第1のマスターノードが、意図された集荷マスターノードを前記出荷情報から識別することと、前記第1のマスターノードが、前記アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することと、前記アイテムが前記第1の場所から離れるように移動していることを前記IDノードの場所が一定時間にわたり示すか否かを前記第1のマスターノードが決定することと、前記IDノードが前記第1の場所から離れるように移動するときに宅配便業者マスターノードが前記IDノードを伴っていることを前記第1のマスターノードが識別することと、前記識別された宅配便業者マスターノードが前記意図された集荷マスターノードに対応せず、かつ、前記アイテムが前記第1の場所から離れるように移動していることを前記一定時間にわたり前記IDノードの場所が示す場合に、前記移動マスターノードが前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、前記第1のマスターノードが、検知された前記有害な集荷条件に基づいて修正集荷通知を第2の物流デバイスに送信することとを含む方法。
[実施形態2]前記出荷情報は、前記IDノードと前記第1のマスターノードとの安全接続を介して前記IDノードから受信される実施形態1の方法。
[実施形態3]前記出荷情報は、サーバから、前記サーバと前記第1のマスターノードとの安全接続を介して受信される実施形態1の方法。
[実施形態4]前記第2の物流デバイスは、サーバ、識別された宅配便業者マスターノード、前記アイテムを出荷する顧客に関連付けられた第3のノードデバイス、及び前記アイテムの受取人に関連付けられた第4のノードデバイスからなるグループからの少なくとも一つを含む実施形態1の方法。
[実施形態5]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、誤った集荷として識別する実施形態1の方法。
[実施形態6]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正配送通知は、特定された場所へ移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態5の方法。
[実施形態7]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記第1のマスターノードの第1の場所を含む実施形態6の方法。
[実施形態8]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、検出されたノード移動に基づいて送信する改善されたシステムであって、前記出荷対象アイテムと前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードとに関連する出荷情報のサーバコピーを保持する物流サーバと、前記出荷対象アイテムの通過経路に沿って第1の物流場所に設けられた第1のマスターノードであって、前記物流サーバと通信しかつ前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードと通信する第1のマスターノードとを含み、
前記第1のマスターノードは、ノード処理ユニットと、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードと前記前記出荷対象アイテム及び前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードに関連する出荷情報のローカルコピーとを保持するノードメモリストレージと、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記第1のマスターノードの現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスであって、前記第1のマスターノードを、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも前記IDノードに接続する第1の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、第1の無線通信経路とは別個の、前記ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスであって、前記第1のマスターノードを前記物流サーバに接続する第2の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、前記物流サーバは、前記出荷情報のサーバコピーを前記第1のマスターノードにプレロード動作の一部として送信するべく動作可能であり、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは、前記配送通知コードを実行するときに、前記出荷情報のサーバコピーを前記物流サーバから前記第2の通信インタフェイスを介して前記プレロード動作の一部として受信することと、前記受信した前記出荷情報のサーバコピーを、前記プレロード動作を完了するべく前記出荷情報のローカルコピーとして格納することと、前記出荷情報のローカルコピーから意図された集荷マスターノードを識別することと、前記IDノードの複数の場所を一定時間にわたって段階的に識別することと、前記アイテムが前記第1のマスターノードの第1の物流場所から離れるように移動していることを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示すか否かを検出することと、前記IDノードが前記第1の場所から離れるように移動するときに前記IDノードを伴う宅配便業者マスターノードを識別することと、前記識別された宅配便業者マスターノードが前記意図された集荷マスターノードに対応せず、かつ、前記アイテムが前記第1のマスターノードの第1の物流場所から離れるように移動していることを前記IDノードの識別された場所が前記一定時間にわたって示す場合に、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を第2の物流関連デバイスに送信することとを行うべく動作可能であるシステム。
[実施形態9]前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは前記修正集荷通知を、前記第2の通信インタフェイスを介して、前記第2の物流関連デバイスとして動作する前記識別された宅配便業者マスターノードに送信するべく動作可能である実施形態8のシステム。
[実施形態10]前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは前記修正集荷通知を、前記第2の通信インタフェイスを介して、前記アイテムを出荷する顧客に関連付けられた第2のマスターノードに送信するべく動作可能であり、前記第2のマスターノードは前記第2の物流関連デバイスとして動作する実施形態8のシステム。
[実施形態11]前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは、前記第2の通信インタフェイスを介して前記修正集荷通知を、前記出荷対象アイテムの受取人に関連付けられた第3のマスターノードに送信するべく動作可能であり、前記第3のマスターノードは前記第2の物流関連デバイスとして動作する実施形態8のシステム。
[実施形態12]前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは、前記第2の通信インタフェイスを介して前記修正集荷通知を、前記第2の物流関連デバイスとしての前記物流サーバに送信するべく動作可能である実施形態8のシステム。
[実施形態13]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、誤った集荷として識別する実施形態8のシステム。
[実施形態14]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正配送通知は、前記識別された宅配便業者マスターノード上に表示された、特定された場所に移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態8のシステム。
[実施形態15]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記マスターノード装置の第1の場所を含む実施形態14のシステム。
[実施形態16]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、検出されたノード移動に基づいて送信する改善されたシステムであって、前記出荷対象アイテムと前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードとに関連する出荷情報のコピーを保持する物流サーバと、第1の物流場所に設けられた第1のマスターノードであって、前記物流サーバと通信し、かつ、前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードと通信する第1のマスターノードとを含み、前記第1のマスターノードは、ノード処理ユニットと、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記第1のマスターノードの現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスであって、前記第1のマスターノードを、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも前記IDノードに接続する第1の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、前記第1の無線通信経路とは別個の、前記ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスであって、前記第1のマスターノードを前記物流サーバに接続する第2の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、前記物流サーバは、前記第2の無線通信経路を介して送信されるメッセージを使用して前記出荷情報を前記第1のマスターノードに送信するべく動作可能であり、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは、前記配送通知コードを実行するときに、動作可能な前記第2の通信インタフェイスを介して前記物流サーバから前記出荷情報を受信することと、前記物流サーバから受信した前記出荷情報から意図された集荷マスターノードを識別することと、前記IDノードの場所を一定時間にわたって識別することと、前記アイテムが前記第1のマスターノードの第1の物流場所から離れるように移動していることを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示すか否かを検出することと、前記IDノードが前記第1の場所から離れるように移動するときに前記IDノードを伴う宅配便業者マスターノードを識別することと、前記識別された宅配便業者マスターノードが前記意図された集荷マスターノードに対応せず、かつ、前記アイテムが前記第1のマスターノードの第1の物流場所から離れるように移動していることを前記IDノードの検出された場所が前記一定時間にわたって示す場合に、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を第2の物流関連デバイスに送信することとを行うべく動作可能であるシステム。
[実施形態17]前記出荷情報は、前記サーバと前記第1のマスターノードとの間に前記第2の無線通信経路として確立された安全接続を使用して前記サーバから前記第2の通信インタフェイスを介して受信される実施形態16のシステム。
[実施形態18]前記第2の物流関連デバイスは、サーバ、前記識別された宅配便業者マスターノード、前記アイテムを出荷する顧客に関連付けられた第3のノードデバイス、及び前記アイテムの受取人に関連付けられた第4のノードデバイスからなるグループからの少なくとも一つを含む実施形態16のシステム。
[実施形態19]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、誤った集荷として識別する実施形態16のシステム。
[実施形態20]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正配送通知は、前記識別された宅配便業者マスターノード上に表示された、特定された場所に移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態12のシステム。
[実施形態21]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記マスターノード装置の第1の場所を含む実施形態20のシステム。
[実施形態22]第1の物流場所に設けられて、出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、検出された移動に基づいて送信するマスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された通信インタフェイスであって、前記マスターノード装置を、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも一つのIDノードに接続する第1の無線通信経路へアクセスするべく動作可能な通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記出荷情報から、意図された集荷マスターノードを識別することと、前記アイテムに関連付けられたIDノードの場所を識別することと、前記アイテムが前記第1の物流場所から離れるように移動していることを前記IDノードの場所が一定時間にわたって示すか否かを検出することと、前記IDノードが前記第1の場所から離れるように移動するときに前記IDノードを伴う宅配便業者マスターノードを識別することと、前記識別された宅配便業者マスターノードが前記意図された集荷マスターノードに対応せず、かつ、前記アイテムが前記第1の物流場所から離れるように移動していることを前記IDノードの検出された場所が前記一定時間にわたって示す場合に、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を第2の物流関連デバイスに送信することとを行うべく動作可能であるマスターノード装置。
[実施形態23]前記出荷情報は、前記通信インタフェイスを経由して前記IDノードから、前記IDノードと前記マスターノード装置との間の前記第1の無線通信経路を使用した安全接続を介して受信される実施形態22のマスターノード装置。
[実施形態24]前記通信インタフェイスは、前記マスターノード装置を少なくとも一つのサーバに接続する第2の無線通信経路にアクセスするべくさらに動作可能であり、前記出荷情報は、前記通信インタフェイスを経由して前記サーバから、前記サーバと前記マスターノード装置との間の前記第2の無線通信経路を使用した安全接続を介して受信される実施形態22のマスターノード装置。
[実施形態25]前記第2の物流デバイスは、サーバ、識別された宅配便業者マスターノード、前記アイテムを出荷する顧客に関連付けられた第3のノードデバイス、及び前記アイテムの受取人に関連付けられた第4のノードデバイスからなるグループからの少なくとも一つを含む実施形態22のマスターノード装置。
[実施形態26]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、誤った集荷として識別する実施形態22のマスターノード装置。
[実施形態27]前記識別された宅配便業者マスターノードへの前記修正配送通知は、前記識別された宅配便業者マスターノード上に表示された、特定された場所に移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態26のマスターノード装置。
[実施形態28]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な配送を許容する前記マスターノード装置の第1の場所を含む実施形態27のマスターノード装置。
さらなる実施形態E…意図された集荷マスターノード移動に基づいて、IDノードを伴う出荷されたアイテムのために修正集荷通知を送信する改善された方法、装置及びシステム。
[実施形態1]意図された集荷マスターノード移動に基づいてアイテムに関連する修正集荷通知を送信する改善された方法であって、第1の場所にある第1のマスターノードが、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記第1のマスターノードが、意図された集荷マスターノードを前記出荷情報から識別することと、一定時間にわたって前記アイテムが前記第1の場所から離れるように移動していないことを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示すか否かを前記第1のマスターノードが検出することと、前記第1のマスターノードが、前記意図された集荷マスターノードの場所を前記一定時間にわたって決定することと、前記意図された集荷マスターノードが前記第1の場所から離れるように移動している一方、前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって、前記アイテムが前記第1の場所から離れるように移動していないことを示す場合に、前記第1のマスターノードが、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、前記第1のマスターノードが、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を第2のデバイスに送信することとを含む方法。
[実施形態2]前記出荷情報は、前記IDノードと前記第1のマスターノードとの安全接続を介して前記IDノードから受信される実施形態1の方法。
[実施形態3]前記出荷情報は、サーバから、前記サーバと前記第1のマスターノードとの安全接続を介して受信される実施形態1の方法。
[実施形態4]前記第2のデバイスは、サーバ、意図された集荷マスターノード、前記アイテムの荷主に関連付けられた第3のノードデバイス、及び前記アイテムの受取人に関連付けられた第4のノードデバイスからなるグループからの少なくとも一つを含む実施形態1の方法。
[実施形態5]前記意図された集荷マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、集荷されていないとして識別する実施形態1の方法。
[実施形態6]前記意図された集荷マスターノードへの前記修正集荷通知は、特定された場所へ移動するようにとの少なくとも一つの命令を含む実施形態5の方法。
[実施形態7]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な集荷を許容する前記第1のマスターノードの第1の場所を含む実施形態6の方法。
[実施形態8]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、意図された集荷マスターノード移動に基づいて送信する改善されたシステムであって、前記出荷対象アイテムと前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードとに関連する出荷情報のコピーを保持する物流サーバと、第1の物流場所に設けられた第1のマスターノードであって、前記物流サーバと通信し、かつ、前記出荷対象アイテムに関連付けられたIDノードと通信する第1のマスターノードとを含み、前記第1のマスターノードは、ノード処理ユニットと、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記第1のマスターノードの現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスであって、前記第1のマスターノードを、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも前記IDノードに接続する第1の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、前記第1の無線通信経路とは別個の、前記ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスであって、前記第1のマスターノードを前記物流サーバに接続する第2の無線通信経路にアクセスするべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、前記物流サーバは、前記第2の無線通信経路を介して送信されるメッセージを使用して前記出荷情報を前記第1のマスターノードに送信するべく動作可能であり、前記第1のマスターノードのノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記第2の通信インタフェイスを介して前記物流サーバから前記出荷情報を受信することと、意図された集荷マスターノードを前記出荷情報から識別することと、一定時間にわたって前記IDノードの場所を決定することと、前記一定時間の間は前記アイテムが前記第1の物流場所から離れるように移動していないことを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示すか否かを検出することと、前記意図された集荷マスターノード場所を前記一定時間にわたって決定することと、前記意図された集荷マスターノードが前記第1の物流場所から離れるように移動している一方、前記アイテムが前記第1の物流場所から離れるように移動していないことを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示す場合に、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を、前記通信インタフェイスを介して第2の物流デバイスへと送信することとを行うべく動作可能であるシステム。
[実施形態9]前記出荷情報は、前記第2の通信インタフェイスを介して前記物流サーバから、前記物流サーバと前記第1のマスターノードとの間の前記第2の無線通信経路を使用した安全接続を介して受信される実施形態8のシステム。
[実施形態10]前記第2の物流デバイスは、サーバ、意図された集荷マスターノード、前記アイテムの荷主に関連付けられた第3のノードデバイス、及び前記アイテムの受取人に関連付けられた第4のノードデバイスからなるグループからの少なくとも一つを含む実施形態8のシステム。
[実施形態11]前記意図された集荷マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、集荷されていないとして識別する実施形態8のシステム。
[実施形態12]前記意図された集荷マスターノードへの前記修正集荷通知は、特定された場所に移動するようにとの、前記意図された集荷マスターノード上に表示される少なくとも一つの命令を含む実施形態11のシステム。
[実施形態13]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な集荷を許容する前記第1のマスターノードの第1の場所を含む実施形態12のシステム。
[実施形態14]出荷対象アイテムに関連する修正集荷通知を、意図された集荷マスターノード移動に基づいて送信する第1の物流場所に設けられたマスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する配送通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された場所特定回路であって、前記マスターノード装置の現在の場所を検出するべく動作可能な場所特定回路と、前記ノード処理ユニットに結合された通信インタフェイスであって、前記マスターノード装置を、前記出荷対象アイテムに関連付けられた少なくとも一つのIDノードに接続する第1の無線通信経路へアクセスするべく動作可能な通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記アイテムに関連する出荷情報を受信することと、前記出荷情報から、意図された集荷マスターノードを識別することと、前記IDノードの場所を一定時間にわたって決定することと、前記一定時間の間は前記アイテムが前記第1の物流場所から離れるように移動していないことを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示すか否かを検出することと、前記意図された集荷マスターノードの場所を前記一定時間にわたって決定することと、前記意図された集荷マスターノードが前記第1の物流場所から離れるように移動している一方、前記アイテムが前記第1の物流場所から離れるように移動していないことを前記IDノードの場所が前記一定時間にわたって示す場合に、前記アイテムに関連する有害な集荷条件を自動的に検知することと、検知された前記有害な集荷条件に基づいて前記修正集荷通知を、前記通信インタフェイスを介して第2の物流デバイスへと送信することとを行うべく動作可能であるマスターノード装置。
[実施形態15]前記出荷情報は、前記IDノードから、前記IDノードと前記マスターノード装置との間の前記第1の無線通信経路を使用した安全接続を介して受信される実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態16]前記通信インタフェイスは、前記マスターノード装置を物流サーバに接続する第2の無線通信経路にアクセスするべくさらに動作可能であり、前記出荷情報は、前記通信インタフェイスを経由して前記物流サーバから、前記物流サーバと前記マスターノード装置との間の前記第2の無線通信経路を使用した安全接続を介して受信される実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態17]前記第2の物流デバイスは、サーバ、意図された集荷マスターノード、前記アイテムの荷主に関連付けられた第3のノードデバイス、及び前記アイテムの受取人に関連付けられた第4のノードデバイスからなるグループからの少なくとも一つを含む実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態18]前記意図された集荷マスターノードへの前記修正集荷通知は前記アイテムを、集荷されていないとして識別する実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態19]前記意図された集荷マスターノードへの前記修正集荷通知は、特定された場所に移動するようにとの、前記意図された集荷マスターノードのユーザインタフェイス上に表示される少なくとも一つの命令を含む実施形態18のマスターノード装置。
[実施形態20]前記特定された場所は、前記アイテムの適切な集荷を許容する前記第1のマスターノードの第1の場所を含む実施形態19のマスターノード装置。
さらなる実施形態F…在庫アイテムに関連する集荷通知を生成する改善された方法、装置及びシステム。
[実施形態1]固定された場所に関連付けられたマスターノードを使用して、在庫アイテムに関連する集荷通知を生成する改善された方法であって、前記マスターノードが、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードの場所をモニタリングすることと、前記マスターノードが、前記マスターノードと通信するべく動作可能な在庫制御サーバから解放情報を受信することと、前記マスターノードが、前記固定された場所に対する前記IDノードの移動を検出することと、前記マスターノードが、前記在庫アイテムのための集荷通知を、前記解放情報及び前記IDノードの検出された移動に基づいて生成することとを含む方法。
[実施形態2]前記解放情報は在庫解放のためのカテゴリーを識別し、前記生成するステップは、(a)前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、(b)前記在庫解放のためのカテゴリーが前記在庫アイテムに対応しない場合に、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を生成することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態3]前記解放情報は在庫解放のためのカテゴリーを識別し、前記生成するステップは、(a)前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、(b)前記在庫解放のためのカテゴリーが、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードに対応しない場合に、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を生成することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態4]前記解放情報は、少なくとも一つの認証された解放ノードを含み、前記生成するステップは、(a)前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、(b)前記少なくとも一つの認証された解放ノードが、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードを含まない場合に、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を生成することをさらに含む実施形態1の方法。
[実施形態5]前記マスターノードは、アイテムの在庫レベルを維持する保管施設に関連付けられ、前記アイテムの現在の在庫レベルが、前記保管施設において前記在庫アイテムを保持することを反映する実施形態1の方法。
[実施形態6]前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、前記IDノードが、前記保管施設を前記解放情報に整合したままとすることが認証される場合に、前記アイテムの在庫レベルに関連する在庫制御情報を更新するステップをさらに含む実施形態5の方法。
[実施形態7]前記更新された在庫制御情報を前記在庫制御サーバに送信するステップをさらに含む実施形態6の方法。
[実施形態8]前記生成するステップは、(a)前記マスターノードが前記IDノードの場所を、前記マスターノードの固定された場所から離れたしきい値距離を超えていると検出し、かつ、(b)前記マスターノードが受信した前記解放情報が、前記IDノードが前記保管施設から出ることを認証しない場合に、前記マスターノードが前記在庫アイテムのための集荷通知を生成することをさらに含む実施形態5の方法。
[実施形態9]前記マスターノードのユーザインタフェイス上に前記集荷通知を与えるステップをさらに含み、前記集荷通知は前記在庫アイテムが不適切に移動されていることを示す実施形態1の方法。
[実施形態10]前記集荷通知は、前記第1の場所にある前記マスターノードに関連付けられた保管施設から前記在庫アイテムが不適切に除去されていることをさらに示す実施形態1の方法。
[実施形態11]前記マスターノードが前記在庫制御サーバに、前記集荷通知に関連する警告を送信するステップをさらに含み、前記警告は、前記在庫アイテムが不適切に移動していたことを示す実施形態1の方法。
[実施形態12]前記警告はさらに、前記固定された場所に対する前記IDノード検出された移動に対して修正アクションを与える実施形態11の方法。
[実施形態13]前記マスターノードが第2のノードデバイスに、前記集荷通知に関連する警告を送信するステップをさらに含み、前記警告は前記在庫アイテムが不適切に移動されていることを示す実施形態1の方法。
[実施形態14]在庫アイテムに関連する集荷通知を生成するマスターノード装置であって、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する集荷通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスであって、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードと通信するべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、前記ノード処理ユニットに結合された第2の通信インタフェイスであって、在庫制御サーバと通信するべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードの場所をモニタリングするべく前記第1の通信インタフェイスを介して前記IDノードと通信することと、前記第2の通信インタフェイスを介して前記在庫制御サーバから解放情報を受信することと、前記受信した解放情報を前記ノードメモリストレージに格納することと、前記IDノードの、前記マスターノード装置の固定された場所に対する移動を検出することと、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を、前記解放情報と前記IDノードの検出された移動に基づいて生成することとを行うべく動作可能であるマスターノード装置。
[実施形態15]前記解放情報は在庫解放のためのカテゴリーを識別し、ノード処理ユニットは、(a)前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、(b)前記在庫解放のためのカテゴリーが前記在庫アイテムに対応しない場合に、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を生成するべくさらに動作可能となる実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態16]前記解放情報は在庫解放のためのカテゴリーを識別し、前記ノード処理ユニットは、、(a)前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、(b)前記在庫解放のためのカテゴリーが、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードに対応しない場合に、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を生成するべくさらに動作可能である実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態17]前記解放情報は、少なくとも一つの認証された解放ノードを含み、前記ノード処理ユニットは、(a)前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、(b)前記少なくとも一つの認証された解放ノードが、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードを含まない場合に、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を生成するべくさらに動作可能である実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態18]前記在庫アイテムは、前記マスターノード装置に関連付けられた保管施設の在庫の一部として保持される実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態19]前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された在庫制御情報を更新するべくさらに動作可能であり、前記在庫制御情報は前記在庫のレベルに関連し、前記更新された在庫制御情報は、前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、前記IDノードが、前記解放情報に整合する前記保管施設から出るのを認証された場合に、前記在庫の改訂レベルを反映する実施形態18のマスターノード装置。
[実施形態20]前記ノード処理ユニットは、前記第2の通信インタフェイスが前記更新された在庫制御情報を前記在庫制御サーバに送信するのと引き起こすべくさらに動作可能である実施形態19のマスターノード装置。
[実施形態21]ノード処理ユニットは、(a)前記マスターノードが、前記IDノードの移動は前記マスターノードの固定された場所から離れたしきい値距離を超えていることを検出し、かつ、(b)前記在庫制御サーバから受信された前記解放情報が、前記IDノードが前記保管施設から出るのを認証しない場合に前記集荷通知を生成するべく動作可能である実施形態18のマスターノード装置。
[実施形態22]前記マスターノード装置に設けられて前記ノード処理ユニットに結合されたユーザインタフェイスをさらに含み、前記ノード処理ユニットは、前記マスターノードの前記ユーザインタフェイス上に前記集荷通知を与えるべくさらに動作可能であり、前記集荷通知は前記在庫アイテムが不適切に移動されていることを示す実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態23]前記集荷通知は、前記第1の場所にある前記マスターノードに関連付けられた保管施設から前記在庫アイテムが不適切に除去されていることをさらに示す実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態24]前記ノード処理ユニットは、前記集荷通知に関連する警告を前記第2の通信インタフェイスが前記在庫制御サーバに送信するのを引き起こすべくさらに動作可能であり、前記警告は前記在庫アイテムが不適切に移動されていることを示す実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態25]前記警告は、前記固定された場所に対する前記IDノード検出された移動に対して修正アクションをさらに与える実施形態24のマスターノード装置。
[実施形態26]前記ノード処理ユニットは、前記第1の通信インタフェイスが、前記集荷通知に関連する警告を第2のデバイスに送信するのを引き起こすべくさらに動作可能であり、前記警告は前記在庫アイテムが不適切に移動されていることを示す実施形態14のマスターノード装置。
[実施形態27]在庫アイテムに関連する集荷通知を生成するシステムであって、解放情報を保持する在庫制御サーバと、固定された場所に関連付けられたマスターノードとを含み、前記マスターノードは、ノード処理ユニットと、前記ノード処理ユニットに結合されたノードメモリストレージであって、前記ノード処理ユニットが実行する集荷通知コードを保持するノードメモリストレージと、前記ノード処理ユニットに結合された第1の通信インタフェイスであって、前記在庫アイテムに関連付けられたIDノードと通信するべく動作可能な第1の通信インタフェイスと、前記ノード処理ユニットに結合されて前記在庫制御サーバと通信するべく動作可能な第2の通信インタフェイスとを含み、前記ノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された前記配送通知コードを実行するときに、前記在庫アイテムに関連付けられた前記IDノードの場所をモニタリングするべく前記第1の通信インタフェイスを介して前記IDノードと通信することと、前記第2の通信インタフェイスを介して前記在庫制御サーバから解放情報を受信することと、前記受信した解放情報を前記ノードメモリストレージに格納することと、前記IDノードの、前記マスターノード装置の固定された場所に対する移動を検出することと、前記在庫アイテムのための前記集荷通知を、前記解放情報と前記IDノードの検出された移動とに基づいて生成することと、前記生成した集荷通知に基づいて前記第2の通信インタフェイスが前記在庫制御サーバに、前記在庫アイテムが不適切に移動されていることを示す第1の警告を送信するのを引き起こすことと、前記生成した集荷通知に基づいて前記第2の通信インタフェイスが前記在庫制御サーバに、前記在庫アイテムが適切に移動されたことを示す第2の警告を送信するのを引き起こすこととを行うべく動作可能であり、前記在庫制御サーバは、前記解放情報を前記第2の通信インタフェイスに送信し、前記第1の警告及び前記第2の警告の少なくとも一方を前記マスターノードから受信するべく動作可能であるシステム。
[実施形態28]前記在庫アイテムは、前記マスターノード装置に関連付けられた保管施設の在庫の一部として保持される実施形態27のシステム。
[実施形態29]前記マスターノードのノード処理ユニットは、前記ノードメモリストレージに保持された在庫制御情報を更新するべくさらに動作可能であり、前記在庫制御情報は前記在庫のレベルに関連し、前記更新された在庫制御情報は、前記IDノードの検出された移動が前記IDノードの前記固定された場所から離れる移動を反映し、かつ、前記IDノードが、前記解放情報に整合する前記保管施設から出るのを認証された場合に、前記在庫の改訂レベルを反映する実施形態28のシステム。
[実施形態30]前記マスターノードのノード処理ユニットは、前記第2の通信インタフェイスが前記更新された在庫制御情報を前記在庫制御サーバに送信するのを引き起こすべくさらに動作可能であり、前記在庫制御サーバは、前記更新された在庫制御情報を前記マスターノードから受信するべく動作可能である実施形態29のシステム。