JPH05187167A - 棚収納物の管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】ホテル等を問わず各種の貴重品等を一時的にフ
ロント等に預けた場合であっても、フロント等に設置さ
れた棚の物品収納室の施錠及び解錠を専用キーを全く必
要とせずに瞬時に行なえるだけでなく、確実に預けた人
と預けられた貴重品等を合致させるべく管理することが
出来る棚収納物の管理装置を提供する。 【構成】所定の識別コードの入力により所定波長の電磁
波を発信装置３から発せさせるホストコンピューター２
と、発せられた電磁波を受信して所定の外部表示を行な
う受信装置６と、棚本体４ａ又は棚本体の物品収納室４
ｂに挿着される物品収納ケース５の少なくとも何れか一
方には受信装置が設けられ、棚本体又は棚本体の収納室
に挿着される収納ケースの少なくとも何れか一方には収
納ケースが収納室に挿着された時に収納ケースの挿脱を
阻止すべく施錠し、受信装置が作動した時に収納ケース
の施錠状態を解錠する施錠装置７が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、棚収納物の管理装置、
更に詳しくは、ホテル、銀行等に於いて、各種の貴重品
等を複数の物品収納室を有した棚の該物品収納室の夫々
に収納すべく預けた場合であっても、夫々の物品収納室
の施錠及び解錠を専用キーを全く必要とせずに瞬時に行
なえるだけでなく、確実に預けた人と預けられた貴重品
等を合致させるべく管理することが出来る棚収納物の管
理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ホテル等で各種の貴重品等を一時
フロント等に預ける場合には、複数の物品収納室を有し
た棚の該物品収納室の任意の一室に前記貴重品等を収納
後、所定の専用キー等によって取り出し不可状態に施錠
し、その後該専用キーを前記貴重品等を預けた本人に渡
すことで棚に収納された貴重品等の物品管理を行なって
いた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記貴
重品等を棚に設けられた物品収納室に収納し、その後所
定の専用キーによって施錠することで預けられた物品の
管理を行なう場合には下記の様な問題点があった。

【０００４】即ち、棚の物品収納室に収納されて施錠さ
れた貴重品等の物品を再び預けた本人に返却する場合に
は、該貴重品等の物品を引取に来た人が所有する専用キ
ーだけが唯一本人かどうかの照合手段である。

【０００５】従って、例えば犯罪者等が盗んだ専用キー
によって預けられた貴重品等の物品を引出してしまう窃
盗犯罪が度々発生するが、これといった対応策もなく、
よって盗難にあった人は常に泣き寝入りしなければなら
ないという重大な問題が生じていた。

【０００６】而して、本発明は上記の問題を全て解決す
るものであり、ホテル等を問わず各種の貴重品等を一時
的にフロント等に預けた場合であっても、該フロント等
に設置された棚の物品収納室の施錠及び解錠を専用キー
を全く必要とせずに瞬時に行なえるだけでなく、確実に
預けた人と預けられた貴重品等を合致させるべく管理す
ることが出来る極めて優れた棚収納物の管理装置を提供
することを課題とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明は複数の物
品収納室を有した棚の該物品収納室の夫々に予め分類し
て収納された物品を管理するための棚収納物の管理装置
であって、夫々別異の識別コードを記憶し、且つ所定の
識別コードの入力によって所定の情報信号を出力するホ
ストコンピューターと、該ホストコンピューターから出
力された情報信号を読み取って所定波長の電磁波を発す
る発信装置と、前記物品収納室の夫々に挿着脱自在に設
けられた物品収納ケースと、該物品収納ケース又は前記
棚本体の少なくとも何れか一方に設けられ、且つ前記発
信装置から発せられた所定波長の電磁波によって識別可
能な外部表示を発する複数の受信装置とからなり、しか
も前記物品収納ケース又は棚本体の少なくとも何れか一
方には、該物品収納ケースが前記物品収納室に挿着され
た時に、該物品収納ケースの挿脱を阻止すべく施錠し、
且つ前記受信装置の作動時には所定の物品収納室に挿着
された物品収納ケースの施錠のみを解錠する施錠装置が
設けられた点にある。

【０００８】

【作用】上記構成からなる棚収納物の管理装置に於いて
は、ホストコンピューターから出力された情報信号を読
み取って所定波長の電磁波を発する発信装置と、前記物
品収納室の夫々に挿着脱自在に設けられた物品収納ケー
スと、該物品収納ケース又は前記棚本体の少なくとも何
れか一方に設けられ、且つ前記発信装置から発せられた
所定波長の電磁波によって識別可能な外部表示を発する
複数の受信装置とからなり、しかも前記物品収納ケース
又は棚本体の少なくとも何れか一方には、該物品収納ケ
ースが前記物品収納室に挿着された時に、該物品収納ケ
ースの挿脱を阻止すべく施錠し、且つ前記受信装置の作
動時には所定の物品収納室に挿着された物品収納ケース
の施錠のみを解錠する施錠装置が設けられてなるため
に、専用キー等を用いることなく、暗証番号や指紋等か
らなる所定の識別コードをホストコンピューターによっ
て読み取らせることにより預けられた物品を確実に管理
することが出来ると共に複数の物品収納室の中から瞬時
に検索して預けた本人に返却することが出来る。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って説明
する。

【００１０】図１及び図２に於いて、１は棚収納物の管
理装置を示す。

【００１１】２は暗証番号や指紋等による夫々別異の識
別コードを記憶可能で、且つ所定の識別コードの入力に
よって所定の情報信号を出力するホストコンピューター
を示し、銀行、ホテル等のフロント近辺の所定の場所に
設置されてなる。

【００１２】３は上記ホストコンピューター２より出力
された所定の情報信号を読み取った後に発光部3aより所
定波長の赤外線（電磁波）を発する発信装置を示す。

【００１３】尚、上記ホストコンピューター２には携帯
可能な識別コード発信装置８から発せられる所定波長の
赤外線（電磁波）を受信するための識別コード受信装置
2aが設けられてなる。

【００１４】４は複数の物品収納室4aを有した棚本体4b
から構成された棚を示し、前記ホストコンピューター２
が設置された銀行、ホテル等のフロント近辺の所定の場
所に設置されてなる。

【００１５】５は上記棚本体4bの物品収納室4aの夫々に
挿着脱自在な物品収納ケースを示し、5aは該物品収納ケ
ース５に設けられた把手部を示す。

【００１６】６は上記物品収納ケース５内に設けられた
受信装置を示し、前記発信装置３から発せられた所定波
長の赤外線（電磁波）を受光する受光素子10と、該受光
素子10によって受光された所定波長の赤外線（電磁波）
を読み取って予め設定された条件であれば具備した発光
ダイオード12を発光（外部表示）させるべく駆動させ、
その後前記物品収納ケースを挿脱又は挿着させた時、又
は所定の時間内で該発光ダイオード12の発光（外部表
示）を自動停止させる機能を有するマイコン制御部11と
からなる。

【００１７】７は前記受信装置６内に設けられた施錠装
置を示し、前記物品収納ケース５が前記物品収納室4aに
挿着された時に、該物品収納室4aに設けられた施錠用凹
部4cに嵌入すべくソレノイドコイル等（図示せず）を介
して自動的に伸出するロック棒7aを具備し、しかも該ロ
ック棒7aは前記マイコン制御部11からの駆動信号によっ
て前記受信装置６が作動した際に縮退する構成からな
る。

【００１８】９は上記受信装置６及び施錠装置７の双方
を夫々駆動させるための蓄電池を示し、上記受信装置６
内の所定の箇所に嵌着脱自在に収納されてなる。

【００１９】13は上記棚本体4bの物品収納室4a内に設け
られた物品収納ケース５用のスライドローラーを示す。

【００２０】本実施例に係る棚収納物の管理装置は以上
の構成からなるが、次に係る装置を用いて収納された物
品を管理する場合について説明する。

【００２１】図１及び図２に於いて、貴重品等の物品
（図示せず）を預ける人の暗証番号や指紋等の識別コー
ドを、予めホストコンピューター２に直接に、又は識別
コード発信装置８から発せられる所定波長の赤外線（電
磁波）によって入力する。

【００２２】尚、上記ホストコンピューター２に所定の
識別コードが入力されると該ホストコンピューター２は
所定の情報信号を接続された発信装置３に発し、且つ該
発信装置３からは所定波長の赤外線（電磁波）が前記棚
本体4bに設けられた複数の物品収納室4aに挿着された物
品収納ケース５の夫々に発せられて所定の物品収納ケー
ス５の発光ダイオード12を発光（外部表示）させること
になる。

【００２３】尚、上記棚本体4bに設けられた複数の物品
収納室4aに挿着された夫々の物品収納ケース５は、該物
品収納ケース５の挿着時に前記施錠装置７を介して予め
挿脱不可状態に挿着されてなる。

【００２４】従って、上記所定の物品収納ケース５の発
光ダイオード12が発光（外部表示）すると同時に該物品
収納ケース５の施錠状態は上記マイコン制御部11からの
駆動信号によって自動的に解錠されることになる。

【００２５】よって、上記の様に発光ダイオード12が発
光（外部表示）した所定の物品収納ケース５は簡単に挿
脱可能となり、その後該物品収納ケース５内に前記貴重
品等の物品（図示せず）を収納した後挿着することによ
って、再び前記物品収納ケース５は施錠されて挿脱不可
状態に挿着されることになる。

【００２６】従って、一時的に預けられた貴重品等の物
品（図示せず）は、暗証番号や指紋等からなる所定の識
別コードをホストコンピューターに入力して読み取らせ
ない限り前記棚の物品収納室からの取出しは不可能とな
る。

【００２７】よって、預けられた物品を確実に管理する
ことが出来ると共に返却する場合に於いても、複数の物
品収納室の中から瞬時に返却する物品が収納された物品
収納室を検索して預けた本人に確実に、且つ迅速に返却
することが出来るのである。

【００２８】尚、上記実施例に於いて、複数の物品収納
室が設けられた棚、ホストコンピューター、発信装置、
受信装置及び施錠装置等は各単体で構成されてなるが、
例えば複数の発信装置と複数の棚とから構成されていて
もよく、更に棚、物品収納室及び該物品収納室に挿着脱
される物品収納ケース等の具体的な形状や数量等も決し
て限定されるものではない。

【００２９】更に、上記実施例に於いて、物品収納ケー
スは棚本体に設けられた物品収納室に挿着脱自在に設け
られ、しかも該物品収納ケース内に受信装置及び施錠装
置等を具備してなるが、本発明は決してこれに限定され
ず、例えば棚本体側に具備されていてもよく、要は物品
収納室の夫々に挿着脱自在に設けられた物品収納ケース
又は前記棚本体の少なくとも何れか一方に設けられてい
ればよい。

【００３０】又、前記施錠装置は受信装置内に収納され
て一体的に設けられてなるが別離して設けられた構成で
もよく、更に前記施錠装置及び受信装置を作動させるた
めのマイコン制御部や蓄電池等の具体的な数量、構成、
取付け箇所等も決して限定されるものではない。

【００３１】更に、上記実施例に於いてホストコンピュ
ーターには携帯可能な識別コード発信装置から発せられ
る所定波長の赤外線（電磁波）を受信するための識別コ
ード受信装置及び前記識別コード発信装置が設けられて
なるが、決して本発明の必須の要件ではなく、要はホス
トコンピューターに所定の識別コードを入力出来るもの
であればキーボード等からの識別コードの入力だけでも
よく、その具体的な構成や識別コードの種類等もこれを
問わない。

【００３２】更に、上記実施例に於いてホストコンピュ
ーターからの情報信号によって所定波長の電磁波を発す
る発信装置及び該電磁波を受信する受信装置、更に前記
ホストコンピューターに識別コードを入力する識別コー
ド発信装置は、夫々赤外線を用いてなるが電磁波であれ
ば電波等でもよく、その具体的な電磁波の種類、強さ等
も決して限定されない。

【００３３】而して、本発明に於けるホストコンピュー
ター、棚、物品収納ケース、発信装置、受信装置及び施
錠装置等の具体的な形状、数量、取付け箇所、構造等も
決して限定されるものではなく、その他を構成する各部
材等の具体的な構成も全て本発明の意図する範囲内で任
意に設計変更自在である。

【００３４】

【発明の効果】叙上の様に、本発明は複数の物品収納室
を有した棚の該物品収納室の夫々に予め分類して収納さ
れた物品の管理装置であって、夫々別異の識別コードを
記憶し、且つ所定の識別コードの入力によって所定の情
報信号を出力するホストコンピューターと、該ホストコ
ンピューターから出力された情報信号を読み取って所定
波長の電磁波を発する発信装置と、前記物品収納室の夫
々に挿着脱自在に設けられた物品収納ケースと、該物品
収納ケース又は前記棚本体の少なくとも何れか一方に設
けられ、且つ前記発信装置から発せられた所定波長の電
磁波によって識別可能な外部表示を発する複数の受信装
置とからなり、しかも前記物品収納ケース又は棚本体の
少なくとも何れか一方には、該物品収納ケースが前記物
品収納室に挿着された時に、該物品収納ケースの挿脱を
阻止すべく施錠し、且つ前記受信装置の作動時には所定
の物品収納室に挿着された物品収納ケースの施錠のみを
解錠する施錠装置が設けられてなることから、棚の物品
収納室に施錠されて収納された物品を専用キー等を用い
ることなく暗証番号や指紋等からなる所定の識別コード
によって解錠出来る。

【００３５】よって、預けられた物品を確実に管理する
ことが出来ると共に複数の物品収納室の中から瞬時に検
索して預けた本人に確実に返却することが出来るだけで
なくホストコンピューターを介して前記預けられた物品
の出し入れ回数の集計や前記物品収納ケースを一旦挿脱
させた後煩雑に、しかも適当に任意の物品収納室に挿着
した場合であっても確実に検索することが可能であり、
更に複雑な配線工事等も全く必要がない極めて優れた棚
収納物の管理装置を提供することが出来るという格別な
効果を有するに至った。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に於ける棚収納物の管理装置の全体を示
す斜視図。

【図２】本発明の棚収納物の管理装置に於ける物品収納
部の要部拡大断面図。

【符号の説明】

１ 棚収納物の管理装置 ２ ホストコンピューター ３ 発信装置 ４ 棚 4a 棚本体 4b 物品収納室 ５ 物品収納ケース ６ 受信装置 ７ 施錠装置 ８ 識別コード発信装置

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の物品収納室4aを有した棚４の該物
   品収納室4aの夫々に予め分類して収納された物品の管理
   装置であって、夫々別異の識別コードを記憶し、且つ所
   定の識別コードの入力によって所定の情報信号を出力す
   るホストコンピューター２と、該ホストコンピューター
   ２から出力された情報信号を読み取って所定波長の電磁
   波を発する発信装置３と、前記物品収納室4aの夫々に挿
   着脱自在に設けられた物品収納ケース５と、該物品収納
   ケース５又は前記棚本体4bの少なくとも何れか一方に設
   けられ、且つ前記発信装置３から発せられた所定波長の
   電磁波によって識別可能な外部表示を発する複数の受信
   装置６とからなり、しかも前記物品収納ケース５又は棚
   本体4bの少なくとも何れか一方には、該物品収納ケース
   ５が前記物品収納室4aに挿着された時に、該物品収納ケ
   ース５の挿脱を阻止すべく施錠し、且つ前記受信装置６
   の作動時には所定の物品収納室4aに挿着された物品収納
   ケース５の施錠のみを解錠する施錠装置７が設けられて
   なることを特徴とする棚収納物の管理装置。
2. 【請求項２】 前記識別コードが携帯可能な識別コード
   発信装置８から発せられる電磁波によってホストコンピ
   ューター２に入力される構成にしてなることを特徴とす
   る請求項１記載の棚収納物の管理装置。
3. 【請求項３】 前記電磁波が赤外線である請求項１又は
   ２記載の棚収納物の管理装置。
4. 【請求項４】 前記受信装置６及び施錠装置７が一体的
   に設けられた構成にしてなることを特徴とする請求項１
   乃至３何れかに記載の棚収納物の管理装置。
5. 【請求項５】 前記受信装置６及び施錠装置７の各々
   が、内蔵された蓄電池９によって駆動する構成にしてな
   ることを特徴とする請求項１乃至４何れかに記載の棚収
   納物の管理装置。
6. 【請求項６】 前記受信装置６によって発せられた外部
   表示が、前記物品収納ケースの挿脱時又は挿着時に自動
   停止する構成にしてなることを特徴とする請求項１乃至
   ５何れかに記載の棚収納物の管理装置。