JP2006099729A - ファイル管理システム、基本収納ユニット、拡張収納ユニット及び外部情報端末 - Google Patents

ファイル管理システム、基本収納ユニット、拡張収納ユニット及び外部情報端末 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者の利用可能ファイルやファイルの機密度をレベル値として与え、これらを関連づけることによって、複雑化を極力回避しつつファイルの適切な管理が行えるようにした新規有用なファイル管理システム等を提供する。
【解決手段】ファイルFを収納する収納空間と、この収納空間に収納されるファイルFに設けたファイル識別媒体Tに基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値Lfを含むファイル情報を取得するファイル情報取得手段2と、ファイルFの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値Lrを含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体Pに基づいて取得する利用者情報取得手段3と、少なくともこれらの取得した利用レベル値Lr及びファイルレベル値Lfに基づいてファイルFの出し入れを管理する管理手段4とを設けることとした。
【選択図】図5

Description

本発明は、オフィス等において好適に利用されるファイル管理システム並びにこれを具現する基本収納ユニット及び拡張収納ユニットに関するものである。
従来より、オフィスにはファイルを管理するためにオープン棚やロッカー、キャビネット等の収納家具が配置される。このような収納家具は、使い勝手を向上させるために内部を棚板や中仕切り等により複数の収納空間に区成して利用されるのが通例であり、ファイルの勝手な持ち出しを禁止する必要がある場合には扉に施錠できるタイプの収納家具等が専ら利用されている。このような従来の収納家具を説明するにあたっては、敢えて文献を例示するまでもない。
ところが、単にこのようなものでは、ファイルを個別管理することは難しい。特に近時におけるオフィスは、機密性の高いファイルを管理するために収納状態を厳格にすることが求められているが、従来のように単に収納空間を区成するだけで収納ケースに管理機能が全くない場合、或いは収納ケース全体としてのみ錠などにより管理機能を発揮できるに過ぎない場合は、誰がどのファイルを持ち出したかを常時管理することは困難である。
このような不具合に対処するために、収容ケースの収納空間に複数のファイルを保管できるように構成しつつ、利用者には利用可能なファイルを特定した利用者情報を記憶してなるIDカードを、またファイルには当該ファイルを利用できる利用者を特定したファイル情報を記録してなるICチップをそれぞれ付与して、利用時にこれらIDカードやICチップから利用者情報やファイル情報を読み取って、利用者が収納空間から持ち出そうとするファイルがその利用者にとって利用可能なファイルであるか否かを管理できるシステムを構築することも1つの有効な手段として考えられる。
しかしながら、単にこのような手法では、利用者情報とファイル情報とを多対多で関連づけなければならないため、利用者の異動や転勤、ファイルの出入りなど、何れかに変更がある度に、利用者情報及びファイル情報の双方に対して修正増減を加えなければならなず、管理者のメンテナンスが極めて煩雑であるという問題がある。また、リアルタイムでファイルの出し入れ、検索等の管理を行うには常時収納ユニットとサーバとの間で利用者情報やファイル情報に関する大量なデータの送受信を行わなければならず、システムの負荷が大きくシステム全体が大掛かりなものになるという問題がある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、利用者の利用可能ファイルやファイルの機密度をアクセス可能なレベル値として与え、これらを関連づけることによって、複雑化を極力回避しつつファイルの適切な管理が行えるようにした新規有用なファイル管理システム等を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
即ち、本発明のファイル管理システムは、図15(a)に示すように、ファイルを収納する収納空間と、この収納空間に収納されるファイルに設けたファイル識別媒体に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値を含むファイル情報を取得するファイル情報取得手段と、ファイルの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値を含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体に基づいて取得する利用者情報取得手段と、少なくともこれらの取得した利用レベル値及びファイルレベル値に基づいてファイルの出し入れを管理する管理手段とを具備してなることを特徴とする。
このような利用レベル値及びファイルレベル値を使用すれば、利用者又はファイルの一部に変更がある場合にも、原則として利用者情報やファイル情報の該当部分だけに修正増減を加えればよく、利用者情報やファイル情報の変更に関連するファイル情報や利用者情報にまで修正増減が及ぶことは基本的にはない。このため、従来の利用者数×ファイル数の組み合わせでファイルを管理する場合に比べて、取扱う情報量を大幅に削減することができる。このため、管理者の負荷を著しく軽減することができるとともに、システムの負荷やシステム容量を抑えて、システム全体の処理速度や運用効率を有効に向上させることが可能となる。
不正な出し入れに的確に対処するためには、図15(b)に示すように、管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間から持ち出されるファイルのファイルレベル値を取得する持ち出しファイルレベル値取得部と、持ち出されるファイルのファイルレベル値と持ち出そうとする利用者の利用レベル値とを比較する第1比較部と、この第1比較部において利用レベル値よりもファイルレベル値が高いと判断された場合に作動する不正処理部とを備えておくことが望ましい。
ファイルが主として特定人にのみ利用されるものである場合には、ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、持ち出しファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第1比較部において通常のファイルレベル値と利用レベル値の比較をすることに代えて若しくは加えて、当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合に不正処理部を作動させるようにして、第1比較部においてファイルレベル値が利用レベル値以下である場合においても他の者が利用できないようにしておくことも有効である。
レベル値にグループを識別するような値を使用して利用者が自己のグループのファイルのみを利用できるような態様を可能とするためには、管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間から持ち出されるファイルのファイルレベル値を取得する持ち出しファイルレベル値取得部と、持ち出されるファイルのファイルレベル値と持ち出そうとする利用者の利用レベル値とを比較する第1比較部と、この第1比較部において利用レベル値とファイルレベル値とが不一致である場合に作動する不正処理部とを備えておくことが有効である。
ファイルのファイルレベル値と利用者の利用レベル値とが不一致であればファイルの利用を許容しないとすると、原則として、あるグループに属している利用者が、自身の属するグループの管轄下にあるファイルを利用できる一方、他のグループの管轄下にあるファイルを利用できないということになる。しかしながら、現実には、1人の利用者が複数のグループやプロジェクトチーム等に所属しているということもあり得る。このようなケースに対応するべく、各利用者にはそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値を設定し、その利用レベル値を前記利用者情報に記述しておき、利用者が利用しようとするファイルのファイルレベル値がその利用者の利用レベル値の何れとも一致しない場合に不正処理部が作動するよう構成する。
不正防止を実効あらしめるためには、不正処理部が、不正にファイルが持ち出される旨の警報を行うものであることが望ましい。
不正の割り出し等に役立てるためには、不正処理部が、不正に持ち出されるファイルのファイル情報及び持ち出そうとする利用者の利用者情報から生成した不正持ち出しに関する管理情報を記録するものであることが好ましい。
収納ユニットが、図15(c)に示すように、収納空間を開閉する開閉部材と、この開閉部材を閉止位置に選択的にロックするロック手段とを備える場合、管理手段は、少なくとも利用者情報に含まれる利用レベル値に基づいて前記ロック手段のロック状態を制御するものであることが効果的である。
セキュリティを優先させるためには、図15(d)に示すように、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値よりも高いファイルレベル値が設定されたファイルが存在しない場合にのみロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしていることが望ましい。
また、状況によっては開錠を優先させい場合があるが、このようなときには、管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値以下のファイルレベル値が設定されたファイルが1つでも存在する場合にはロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしているのが好適である。
或いは、ある特定人のみが特定のファイルを利用できるファイルが収納空間に混在し或いは単独で存在するような態様に好適に対応するためには、ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、収納ファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第2比較部において通常のファイルレベル値と利用レベル値の比較をして所定の場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすことに併せて、この排他的ファイルレベル値については利用レベル値との比較せずに当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致する場合にもロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしていることが好適である。
または、ある特定人のみが特定のファイルを利用できるファイルが収納空間に混在し或いは単独で存在するような前記態様において、前記特定のファイルの機密性を更に確保するためには、ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、収納ファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第2比較部において利用レベル値よりも高いファイルレベル値が設定されたファイルが存在しないとされる場合においても、当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合にはロック解除を行わないようにしていることが好ましい。
グループに関するファイル管理に対応するためには、管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値とファイルレベル値とが一致する場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしていることが望ましい。
利用レベル値とファイルレベル値との一致/不一致を開錠の判断条件とする上記の態様では、通常、開錠を優先させる。即ち、利用者の利用レベル値に一致するファイルレベル値が与えられているファイルが収納空間内に少なくとも1つ収納されている場合にロックを解除する。但し、セキュリティを優先させることも可能であって、利用者の利用レベル値と不一致のファイルレベル値が与えられているファイルが収納空間内に1つでも収納されている場合にはロックを解除しないものとしても構わない。
その上で、1人の利用者が複数のグループに所属しているようなケースに対応するには、各利用者にそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値を設定するとともに、収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値が利用者の利用レベル値の何れかと一致する場合に前記管理手段がロック解除命令をなすものとすることが好ましい。
なお、開錠の判断条件を収納空間に収納されているファイルに依存しないものとすることも考えられる。即ち、ロック手段のロックを解除する権限を有する利用者の利用者識別子又は利用レベル値を記憶する開錠権限記憶部を備え、管理手段が、開錠権限記憶部に記憶している利用者識別子又は利用レベル値と現に利用しようとする利用者の利用者識別子又は利用レベル値とを比較して、両者が一致する場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしていれば、ファイルの出し入れ状況如何によらず開錠権限を有する者を一定化することができる。この態様の利用例としては、ロックを開錠できる権限を有する利用者と、ファイルの利用は許されているが開錠はできない利用者とを区分することが考えられる。例えば、開錠権限を有する者のみがロック解除可能なモードと、それ以外の利用者でもロック解除可能な他のモードとを運用者等が適宜に切換できるものとして、緊急時等に不特定の利用者によるアクセスを遮断可能とすることも好ましい。
セキュリティを下げることなく管理の便を向上させるためには、図15(e)に示すように、管理者の提示する管理者識別媒体に基づき管理者情報を取得する管理者情報取得手段を更に備えるとともに、管理手段が、利用者識別子に少なくとも関連づけて利用レベル値を含む利用者情報を書き込む利用者情報書き込み部と、ファイル識別子に少なくとも関連づけてファイルレベル値を含むファイル情報を書き込むファイル情報書き込み部とを更に備え、利用者識別子及び管理者識別子を読み取った場合にのみ、その利用者に前記利用者情報書き込み部及びファイル情報書き込み部の使用権限を与えるようにおくことが効果的である。
管理手段は、少なくとも利用者情報の書き込みを行う利用者の利用者識別子を含みそれ以外に書き込みの日時や書き込みの内容など書き込みを特定する情報から生成した書き込みに関する管理情報を記録するものであることが好ましい。
ファイルの機密性の管理等に便ならしめるためには、管理手段は、図15(f)に示すように、管理手段は、利用レベル値が登録、変更される際に現に当該利用レベル値で登録されている利用者の人数を表示部に表示するようにしていることが望ましい。
ファイル識別子がユニークな固体番号であっても利用者が容易に検索等を行なえるようにするためには、管理手段は、図15(g)に示すように、新規に収納されるファイルに整理番号を生成する整理番号生成部と、生成した整理番号を少なくともファイル識別子に関連づけて記録する整理番号記録部と、生成した整理番号を表示する表示部と、整理番号の入力を受け付けてこれに合致する整理番号を有するファイルの収納空間における所在を検索する検索部とを備えていることが好ましい。
利用状況等を的確に把握するためには、管理手段は、出し入れされるファイルのファイル情報及び出し入れする利用者の利用者情報から生成した出し入れに関する管理情報を記録するものであることが有益である。
以下は、上記のシステムを具体的に構成する基準収納ユニット及び拡張収納ユニットであり、何れによっても上記と同様の効果が得られる上、最初から大掛かりなシステムを組まずとも、徐々に拡張していける利点が得られる。
先ず、基本収納ユニットとしては、ファイルを収納する収納空間と、この収納空間に収納されるファイルに設けたファイル識別媒体に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値を含むファイル情報を取得するファイル情報取得手段と、ファイルの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値を含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体に基づいて取得する利用者情報取得手段と、少なくともこれらの取得した利用レベル値及びファイルレベル値に基づいてファイルの出し入れを管理する管理手段とを単一の筐体に具備してなるもの。
このようにすれば、サーバ等を用いた大掛かりなシステムにせずとも、筐体を導入するだけで上記のシステムを有効に実施することができる。特に、上記システムは情報量を抑えているため、管理手段に複雑な管理をさせることを回避し、構成の簡素化に有効なものとなる。
他に付随する構成は上記システムと概ね同様である。
特に、収納ケース内に高さ位置変更可能に組み込み得るようにしておけば、収納ケースそれ自体はファイル管理機能を有しないものであっても、基本収納ユニットを適宜位置に組み込むことで収納ケースの対応空間に適切に管理できる空間を簡単かつ自由に形成することができる。
筐体が可搬性のものであれば、持ち運びできるようにしても、権限なき者の持ち出しを禁止するなど、ファイルを適切に管理することができる。
一方、拡張収納ユニットは、基本収納ユニットに接続して使用されるものであって、ファイルを収納する補助収納空間と、この補助収納空間に収納されるファイルに設けたファイル識別媒体に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値を含むファイル情報を取得する補助ファイル情報取得手段と、この補助ファイル情報取得手段で取得したファイル情報を前記基本収納ユニットに送信する補助送信手段とを単一の筐体に具備してなることを特徴とする。
このようなものであると、基本となる上記基本収納ユニットにこの拡張収納ユニットを増連して、上記基本収納ユニットの管理機能を利用しつつ、この拡張収納ユニットの収納空間内におけるファイルの管理を簡易にして適切に行うことが可能となる。
補助収納空間を開閉する補助開閉部材と、この補助開閉部材を閉止位置に選択的にロックする補助ロック手段と、前記基本収納ユニットの管理手段から前記補助ロック手段のロック状態を制御する制御信号を受信する補助受信手段とを更に筐体に備えておけば、上記基本収納ユニットの管理機能を利用しつつ、この拡張収納ユニットにおける権限なき者の不正なファイルの持ち出しを簡易かつ未然に防止することができる。
さらに、収納ケース内に前記基本収納ユニットとともに多段に組み込み得るようにしておけば、収納空間を必要に応じて簡単に拡張することが可能となる。
さらにまた、本システムを広範に拡張するためには、上記収納ユニットを外部情報端末に複数台接続し、各収納ユニットで取得される利用者情報及びファイル情報をユニットの識別子と関連づけてこの外部情報端末で統合管理するようにしておくことが好ましい。
本発明は、以上のような構成であるから、利用者の利用可能ファイルやファイルの機密度をレベル値として与え、これらを関連づけることによって、複雑化を極力回避しつつファイルの適切な管理が行えるようにした新規有用なファイル管理システム等を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態は、図1及び図2に示すように、2種類の収納ユニット(基本収納ユニット1A、拡張収納ユニット1B)を採用し、1台の基本収納ユニット1Aと複数台の拡張収納ユニット1Bを収納ケース2に積み重ねた状態で着脱可能に組み込んで、ファイル管理システムを構成するための収納空間SA及び補助収納空間SBを形成するようにしている。
基本収納ユニット1Aは、前方に開口する筐体11の内部に仕切り部材12を配置することによって収納空間SAを2つに区成してなるもので、一方をファイル収納空間として前面に開閉部材である扉13を開閉可能に配置し、他方を制御盤収納空間として前面が操作パネル14によって閉止されている。
図3は基本収納ユニット1Aのハード構成を示すもので、制御盤15にCPU1a、内部記憶装置1b及び入出力装置1cから構成されるマイクロコンピュータとしての一般的機能部品を搭載するとともに、扉13に臨む位置に当該扉13を電磁的に施開錠するロック手段1d及び扉1dの開閉状態を検出する扉状態検出部1eを配置し、さらにファイル収納空間に臨む底板の下面等にファイルFに付帯するICタグ等のファイル識別媒体Tからファイル識別子を検出するためのアンテナ1rを配置している。操作パネル14には、利用者やファイルの登録等を行う際に利用されるディスプレイ部1f、テンキー等からなるデータ入力部1g、不正時に作動するブザー1h、ロック状態にある扉13を開錠するための扉開錠ボタン1i、扉13の開錠状態を示す扉開錠表示部LED1jが配置してあり、これらが前記入出力装置1cに接続されている。この操作パネル14には、ICカード等の利用者識別媒体Pの内容を非接触で読み取るためのリーダ1sも付帯している。また、前記制御盤15に外部のPCからファイル管理を行うための外部PC接続部1l、SDメモリカード等の外部記憶媒体を挿入するためのメモリスロット1m、後述する拡張収納ユニット通信部との間で通信を行うための基本収納ユニット通信部1nが設けてある。
一方、拡張収納ユニット1Bも、前方に開口する筐体11の内部に仕切り部材12を配置することによって補助収納空間SBを2つに区成してなるもので、一方をファイル補助収納空間として前面に開閉部材である扉13を開閉可能に配置し、他方は前記基本収納ユニット1Aの基本収納ユニット通信部1nとの間でデータの送受信を行なうための配線等の収納に利用されて、前面を操作パネル14によって閉止している。
図4は拡張収納ユニット1Bのハード構成を示すもので、扉13に臨む位置に当該扉13を電磁的に施開錠する補助ロック手段1d及び扉13の開閉状態を検出する扉状態検出部1eを配置し、さらにファイル収納空間に臨む底板の下面等においてファイルFに付帯するICタグ等のファイル識別媒体Tからファイル識別子を検出するためのアンテナ1rを配置している。操作パネル14には、ロック状態にある扉13を開錠するための扉開錠ボタン1i、扉13の開錠状態を示す扉開錠表示部LED1jが配置してあり、これらが前記基本収納ユニット通信部1nに接続されている。
内部記憶装置1bには、後述するファイルFの出し入れ状況や在庫状況などを管理するために必要なプログラムや、このプログラムを実行する上で必要な利用者情報、ファイル情報、管理情報等がそれぞれ格納される。
以上の構成を前提として、この実施形態のメモリ1bには、ファイルFの出し入れ情報、扉13の開錠情報、利用者情報及びファイル情報を管理する管理プログラムが格納してあり、CPU1aは逐次これらを読み込んで所定の演算・加工を施す。そして、CPU1aが周辺ハードリソースと協働して、図5に示す本発明のファイル情報取得手段2、利用者情報取得手段3、管理手段4としての役割を果たす。
ファイル情報取得手段2は、前記収納空間SAに収納されるファイルFに設けたファイル識別媒体Tからファイル識別子を取得し、このファイル識別子に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値Lfを含むファイル情報を取得する。「基づき…取得する」とは、それを手掛かりにデータベースDB等を介して間接的に取得する場合のほか、ファイル識別媒体Tにファイルレベル値Lfが記憶されている場合には直接取得する場合を含む。
ファイル識別媒体Tは、図6に示すように、その媒体に固有のものであってファイル識別子として扱われるコードを記憶した記憶部t1、電磁波を受信する受信器t2、この電磁波を電力に変換する動力変換回路t3、前記記憶部t1に記憶されたファイル識別子を含む信号を電磁波として発信する発信器t4を備えており、前記収納ユニット1Aに設けられた前記アンテナ1rが励起用の電磁波を放射することで、前記受信器t2及び前記発信器t4を介して前記記憶部t1に記憶されているファイル識別子を動力変換回路t3の動力によってアンテナ1rに送信する。データ送受信の安定性とICタグの不正防止とを図るため、前記収納ユニット1Aの下部に設けられたアンテナ1rに対応するファイルFの最適部位に、ファイル識別媒体Tが簡単に外せないように付帯されている。なお、本実施形態で係るファイルFとは、オフィスや病院、企業における部門で取り扱う書類、媒体などを収納するもので、ファイルボックス、フラットファィル、チューブファイルなどが挙げられる。
ファイル識別子は、前述したように、ファイル識別媒体Tに予め記憶されている当該媒体に固有のコードである。ファイル情報は、後述する管理手段4が利用者識別子と関連づけてCPU1aや内部記憶装置1b等で構成されるデータベースDBにおいて管理するもので、図8に例示するように、前記ファイル識別子の他に、ファイルFを出し入れするために必要な権限を示すファイルレベル値Lfと、特定の者のみが利用可能である場合の利用者識別子と、管理手段4が生成するファイルFの整理番号(連続番号)とから少なくとも構成されている。前記ファイルレベル値Lfは「0〜9」の整数値で設定される。原則として数値に比例して機密性が高い扱いをし、例えば図7(c)に示す例ではM&A書類は「6」、契約書は「3」、NDA書類は「1」の設定となっている。ファイル情報取得手段2は、このファイル識別子を手掛かりにしてファイルレベル値Lfを含むファイル情報を取得することができる。また、この実施形態では、特定の利用者のみが利用できるファイルFとして、排他的ファイルレベル値「0」を付与してなるファイルFを併用できるようにしている。そして、このファイルFのファイル情報に、図8に示すように当該ファイルFを利用できる利用者の利用者識別子を含ませている。
利用者情報取得手段3は、ファイルFの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値Lrを含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体Pに基づき取得する。この場合も、「基づき…取得する」とは、それを手掛かりにデータベースDB等を介して間接的に取得する場合のほか、利用者識別媒体Pに利用レベル値Lfが記憶されている場合には直接取得する場合を含む。
利用者識別媒体Pは、図示しないが、データを送受信する送受信部と、利用者識別子を記憶した記憶部とを備えた通常のもので、接触或いは非接触で記憶部に記憶されている利用者識別子を外部に出力する。具体的には、一般に幅広く普及している磁気カード、ICカード、RFIDカードなどを用いることができる。但し、前記収納ユニット1Aの操作パネル14に設けたリーダ1sについては、規格化されたID認証モジュールが前記制御盤15の入出力装置1cなどに接続可能であるので、利用者が使用する利用者識別媒体Pに対応したリーダ1sを適宜操作パネル14に設けることができる。
利用者識別子は、前記利用者識別媒体Pの記憶部に予め記憶される当該媒体Pに固有のコードである。利用者情報は、上記ファイル情報と同様、後述する管理手段4が利用者識別子と関連づけてCPU1aや内部記憶装置1b等で構成されるデータベースDBにおいて管理するもので、図8に例示するように、利用者識別子の他に、アクセス権限レベルを示す利用レベル値Lrから少なくとも構成される。利用者情報取得手段3は、この利用者識別子を手掛かりにして利用者情報を取得することができる。前記利用レベル値Lrは「0〜9」の整数値で設定されており、「9」は管理者としてのアクセスレベル値、「0」〜「8」は通常のアクセスレベル値である。通常のアクセスレベル値の場合、例えば図7(c)の例であると、利用レベル値Lrが「8」に設定された社長は、上述したM&A書類、契約書、NDA書類の何れをも利用することができるのに対して、利用レベル値Lrが「3」であるA氏は契約書とNDA書類に、また利用レベル値Lrが「2」であるB氏はNDA書類のみにアクセスすることができる。この実施形態において、利用レベル値として「0」が設定された利用者は、後述するように、ファイルレベル値Lfを排他的ファイルレベル値「0」に設定され且つ当該利用者の利用者識別子をファイル情報に含むファイルFのみを利用することができる。
利用者情報取得手段3は、前記操作パネル14に設けたリーダ1sに前記利用者識別媒体Pがかざされることで、当該媒体Pから利用者識別子を非接触で取得する。この利用者情報取得手段3の機能を利用して、後述する管理手段4が利用者情報にアクセスし、当該利用者識別子に対応する利用者情報に含まれる利用レベル値Lr等を取得することができる。
管理手段4は、少なくともこれらの取得した利用レベル値Lr及びファイルレベル値Lfに基づいてファイルFの出し入れを管理するもので、不正持ち出しを管理するための持ち出しファイルレベル値取得部41、第1比較部42、不正処理部43からなる。
持ち出しファイルレベル取得部41は、前記ファイル情報取得手段2を通じて収納空間S(SA、SB)から持ち出されるファイルFのファイルレベル値Lfを取得するもので、具体的には、持ち出されようとするファイル識別子の対応するファイル情報を検索し、そのファイル情報に含まれるファイルレベル値Lfを取得する。持ち出しファイルレベル値取得部41は、利用者によってファイルFが持ち出され、或いは持ち上げられると、現時点の全ファイル識別子から欠落するファイル識別子が検出できるため、当該ファイル識別子に対応するファイルレベル値LfがデータベースDBから取得可能である。このファイルレベル値Lfは第1比較部42に入力される。
第1比較部42は、持ち出されるファイルFのファイルレベル値Lfと持ち出そうとする利用者の利用レベル値Lrとを比較する。開錠の際に利用者は利用者識別媒体Pを提示し、このとき利用者識別子が取得されているので、その利用者識別子に対応する利用レベル値LrはデータベースDBの利用者情報から取得可能である。そして、この第1比較部42において利用レベル値Lrよりもファイルレベル値Lfが高いと判断された場合に不正処理部43に作動信号を出力する。但し、この第1比較部42は、前記持ち出しファイルレベル値取得部41が取得したファイルレベル値Lfが排他的ファイルレベル値「0」である場合は、第1比較部42が、当該ファイルFのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合には同じく不正処理部43を作動させ、一致する場合には許容することを併せて行うようにしている。
不正処理部43は、作動信号が入力されると、前記ブザー1hを通じて不正にファイルFが持ち出される旨の警報を行う。また、不正に持ち出されるファイルFのファイル情報及び持ち出そうとする利用者の利用者情報から不正持ち出しに関する管理情報を生成し、図8に示すようにこれを不正持ち出しに関する管理情報として不正フラグを立てて記録する。記録先は、この実施形態ではデータベースDB若しくはSDメモリ等の外部記憶媒体Q(図2参照)である。
また、管理手段4は、少なくとも利用者情報に含まれる利用レベル値Lrに基づいて、収納空間S(SA、SB)を開閉する扉13のロック状態を制御する。その制御は、予め運用者等の設定したセキュリティ優先モード、開錠優先モードの何れかのモードに対応して行われる。このような設定は、本システムの立ち上げ時その他適宜の局面においてディスプレイ1fに表示させるプロンプト等に基づいて行い得る。
セキュリティ優先モードでは、収納ファイルレベル値取得部44と、第2比較部45とがセキュリティの高い管理を行う。収納ファイルレベル値取得部44は、前記ファイル情報取得手段2を通じて収納空間S(SA、SB)に現に収納されているファイルFのファイルレベル値Lfを取得する。第2比較部45は、ファイルFを利用しようとする利用者の利用レベル値Lrと収納されているファイルFのファイルレベル値Lfとを比較する。そして、この第2比較部45において利用レベル値Lrよりも高いファイルレベル値Lfが設定されたファイルFが存在しないと判断した場合にのみ、ロック手段1dのロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなす。したがって、例えば図7(a)に示すように1つでも利用レベル値Lrよりもファイルレベル値Lfの高いファイルFxがあれば、原則として扉13は開かない。
逆に原則的にはロック解除される場合であっても、収納ファイルレベル値取得部44が排他的ファイルレベル値「0」を取得した場合は、当該ファイルFのファイル情報に予め含ませた図8の利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合にはロック解除を行わないようにしている。したがって、レベル的には条件を充足していても、排他的に利用されるファイルが存在する場合には、予め定めた利用者のみが開錠を行い得る。
また、開錠優先モードでは、前記第2比較部45が開錠を優先した管理を行う。即ち、第2比較部45は、利用レベル値Lr以下のファイルレベル値Lfが設定されたファイルFが1つでも存在する場合にはロック手段1dのロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなす。したがって、例えば図7(b)に示すように利用レベル値Lrよりもファイルレベル値Lfの高いファイルFxがあっても、とりあえず扉13は開かれる。但し、レベル値Lfの高いファイルFxを持ち出そうとすると、上述した不正処理部43が作動して持ち出しを阻止することになる。勿論、利用レベル値Lr以下のファイルレベル値Lfが設定されたファイルFが一切存在しない場合には、原則としてロック解除は行われず、扉13は開かれない。
このように原則的には扉13が開かない場合であっても、収納ファイルレベル値取得部44が排他的ファイルレベル値「0」を取得した場合は、当該ファイルFのファイル情報に予め含ませた図8の利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致する場合にもロック手段手段1dのロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなすようにしている。したがって、利用レベル値が「0」の利用者でも、排他的ファイルレベル値「0」のファイル情報を有するファイルFであって利用者識別子が合致するものが収納されていれば、ロックは解除され得る。
一方、この実施形態は、IDカード等の管理者識別媒体U(図2参照)を利用者識別媒体Pとともにリーダ1sに読み込ませることにより、利用者が管理者となって利用者情報やファイル情報に関する登録、変更、削除等の書き込みを行うことを許容するようにしている。そのために、本実施形態は管理者情報取得手段5を備え、利用者識別子を取得しているなど、所定の条件を満たした場合に、管理手段4が当該管理者に利用者情報書き込み部51及びファイル情報書き込み部52を使用する権限を与えるようにしている。
管理者情報取得手段5は、提示された管理者識別媒体Uをリーダ1sを介して読み込むことによって行う。
利用者情報書き込み部51は、管理者としての立場にある利用者の利用者識別子に少なくとも関連づけて、利用レベル値Lrを含む図8の利用者情報の全部又は一部をデータベースDBに書き込む。利用者情報は、新規利用者の登録、登録の変更・削除、利用レベル値Lrの設定変更等の際に書き込みが生じ、利用者はデータ入力部1gなどを通じて必要な情報の入力を行う。
ファイル情報書き込み部52は、ファイル識別子に少なくとも関連づけてファイルレベル値Lfを含む図8のファイル情報の全部又は一部をデータベースDBに書き込む。ファイル情報は、新規ファイルFの登録、登録の変更・削除、ファイルレベル値の設定変更等の際に書き込みが生じ、利用者はデータ入力部1gなどを通じて必要な情報の入力を行うことができる。新規のファイルFの場合は、そのファイルFを収納空間S(SA、SB)に挿入することでファイル識別子が取得される。
その際、管理手段4は、少なくとも利用者情報の書き込みを行う利用者の利用者識別子及び書き込みを特定する情報から図8の書き込みに関する管理情報を生成し、この書き込みに関する管理情報をログとしてデータベースDBや外部記憶媒体Q等に記録する。
また、この実施形態において管理手段4は、新規登録或いは登録変更時に利用レベル値Lrを入力すると、その利用レベル値Lrとともに、登録されている利用者の人数を表示部1kに表示するようにしている。新規登録の場合は次に述べる整理番号も表示部1kに表示される。
さらに管理手段4は、新規に収納されるファイルFに図8に示す整理番号を自動生成する整理番号識別生成部49aと、生成した整理番号を少なくともファイル識別子に関連づけて記録する整理番号記録部49bと、生成した整理番号を表示する前記表示部1kと、整理番号の入力を受け付けてこれに合致する整理番号を有するファイルFの収納空間における所在を検索する検索部49cとを備える。整理番号はこの実施形態では整数の通番で、管理者は表示部1kを通じて整理番号を容易に視認することができる。付与された整理番号は、ファイルFの背表紙等にマーカー等で記録しておくことにより、検索部からこの整理番号で検索したときに、図8のファイル情報からファイル識別子を割り出し、該当するファイルFの所在を検出することができるようにしている。検索部49cによる検索結果の出力は、例えば、対象のファイルFが収納されている収納ユニット1A、1Bを指し示す番号等を表示部1kに表示することで行う。
管理手段4は、出し入れされるファイルFのファイル情報及び出し入れする利用者の利用者情報から生成した出し入れに関する管理情報を図8に示す出し入れに関する管理情報としてデータベースDBや外部記憶媒体Qに記録する。
以降、フローチャートを用いて、ファイル管理システムにおける処理の概要を説明する。
図9は扉ロックの施開錠に関する手順を示す。扉ロックの開錠モードは、基本的に前述したセキュリティ優先モード又は開錠優先モードの何れかである。
前記セキュリティ優先モードでは、図9(a)に示すように、利用者識別媒体Pの入力を受け付けると(S1)、当該利用者識別子に対応する利用レベル値Lrを取得する(S2)とともに、現に収納空間S(SA、SB)に収納されている全てのファイルFに関するファイルレベル値Lfを取得して(S3)、第1比較部42において全てのファイルFに対して利用レベル値Lrが前記ファイルレベル値Lf以上である場合、並びに、上述した排他的ファイルレベル値「0」のファイルFが存在する場合はそれらのファイル情報に含まれる利用者識別子が現に利用しようとする利用者の利用者情報と一致するか否かを比較して一致している場合のみステップS5に移行して(S4)、扉ロックを開錠し(S5)、前記扉ロック開錠に関する管理情報を記録し(S6)、それ以外の場合はそのまま終了する。上記ステップS5における開錠は、実際には一旦開錠ボタンを動作可能とし、開錠ボタンの操作を受け付けた後にロックを開錠する。以下、同様である。
前記開錠優先モードでは、図9(b)に示すように、利用者識別子を受け付けると(S11)、当該利用者識別子に対応する利用レベル値Lrを取得する(S12)とともに、現に収納空間S(SA、SB)に収納されている全てのファイルFに関するファイルレベル値Lfを取得して(S13)、1つでも利用レベル値Lr以下の利用可能なファイルレベル値Lfが存在する場合、又は、上述した排他的ファイルレベル値「0」のファイルが存在する場合はそれらのファイル情報に含まれる利用者識別子が現に利用しようとする利用者の利用者情報と一致するか否かを比較して一致するものがある場合にはステップS15に移行して(S14)、扉ロックを開錠し(S15)、前記扉ロック開錠に関する管理情報を記録し(S16)、それ以外の場合はそのまま終了する。
一方、図10はファイルFの持ち出し/返却に関する手順を示す。この手順は1個のファイルFごとに行われ、ファイルFが複数ある場合には繰り返される。ファイルFの持ち出しは、同図(a)に示すように、利用者によって持ち出されるファイルFのファイル識別子から対応するファイルレベル値LfをデータベースDBより取得し(S31)、第1比較部42において当該ファイルレベル値Lfと扉13のロック開錠時に受け付けた利用者の利用レベル値Lrとの大小を比較する(S32)。そして、前記利用レベル値Lrがファイルレベル値Lf以上である場合は、ファイルレベル値Lfが排他的な値「0」でない限り適正な持ち出しとして扱われて(S32a)、図8の管理情報にファイルFが持ち出されたことに関する情報を記録する(S33)。但し、上記ステップS32aでファイルレベル値Lfが排他的ファイルレベル値「0」である場合は、そのファイル情報に含まれる利用者識別子が現に利用しようとする利用者の利用者情報と一致するか否かを判断して(S32b)、一致する場合のみ適正な持ち出しとしてステップS33に移る。上記ステップS32で前記利用レベル値Lrがファイルレベル値Lfより低い場合は、図8の管理情報に不正持ち出しに関する情報をフラグ等を含めて記録するとともに(S34)、前記ブザー1h及びディスプレイ部1fに持ち出し禁止を通知するための信号を出力して警報終了を受け付けるまで前記警報を行う(S35、S36)。ステップS32bで不一致とされる場合も、不正な持ち出しとしてステップS34に移行する。なお、前記ファイルFの持ち出しに関するプログラムは、前記扉13の施錠時に前記扉状態検出部1eから出力される信号を受け付けて終了する。
これに対してファイルFの返却は、図10(b)に示すように、利用者によって収納されるファイルFのファイル識別子を取得し(S41)、当該ファイル識別子に対応するファイル情報の有無をデータベースDBに照会する(S42)。当該ファイル情報が存在する場合、ファイルFが返却されたことを記録するために図8の管理情報に返却に関する情報を記録する(S43)。一方、前記ファイル情報が存在しない場合、図8の管理情報に不正ファイル収納に関する情報を記録するとともに(S44)、前記ブザー1h及びディスプレイ部1fに不正ファイルの収納禁止を通知するための信号を出力して警報終了を受け付けるまで前記警報を行う(S45、S46)。なお、このファイルFの返却に関するプログラムも、ファイルFの持ち出しに関するプログラムと同様に、前記扉13の施錠時に前記扉状態検出部1eから出力される信号を受け付けて終了する。
さらにまた、利用者情報及びファイル情報に関する書き込み等の管理については、図11に示すように、管理者識別子及び利用者識別子を順次受け付け(S51、S52)、それがファイル情報に関するか利用者情報に関するかの管理者の選択をするためのプロンプトを表示することにより受け付けを待って(S53)、ファイル情報が選択された場合にはその登録・変更・削除等のためのサブルーチンを実行し(S54)、利用者情報が選択された場合にはその登録・変更・削除等のためのサブルーチンを実行する(S55)。具体的には、利用者情報の登録、変更、削除などの処理を行うための前記サブルーチンは、前記データ入力部1gから入力される入力データ及び入力信号を受け付けて、例えば、利用者情報の新規登録、利用レベル値Lrの変更、及び利用者情報の削除などの前記処理を実行する。当該処理によって、データベースDBに記憶されている利用レベル値Lrが更新される場合、当該利用レベル値Lrと同等の利用レベル値Lrを有する利用者情報の総数を計算し、その総数、当該利用レベル値Lr、或いは必要に応じて整理番号を表示するための信号をディスプレイ部1fに出力する。さらに、前記メインルーチンS51〜S53にて受け付けた管理者情報、利用者情報に基づき、図8の書き込みに関する管理情報に書き込みに関する情報を生成して登録する。
ファイル情報の登録、変更、削除などの処理を行うための前記サブルーチンは、前記データ入力部1gから入力される入力データ及び入力信号を受け付けて、例えば、ファイルFの新規登録、ファイルレベル値Lfの変更、及びファイル情報の削除などの前記処理を実行する。ファイルFの新規登録は、メインルーチンS51〜S53にて受け付けたファイル情報に基づいて、ファイルレベル値Lfとして前記利用者情報に対応する利用レベル値Lrとを少なくともデータベースDBに登録するとともに、ファイル識別子情報として自動的又は任意的に設定される連続番号を格納する。
この場合にも、前記メインルーチンS51〜S53にて受け付けた管理者情報、利用者情報に基づき、書き込みに関する情報を生成してデータベースDBに係る図8の管理情報に登録する。
更にまた、図12は、ファイルFの検索に関する手順を示すもので、利用者によってデータ入力部1gから整理番号を受け付けると(S61)、当該整理番号を含むファイル情報をデータベースDBで検索し、該当するファイル情報が存在する場合にそのファイル識別子を取得して(S62)、該当するファイルFの所在(例えば収納空間SA、SBの何れに存するかなど)を通知する旨の信号をディスプレイ部1f又は扉開錠表示部LED1jに出力する(S63)。
以上のように、基本収納ユニット1Aについては、CPU1aは適宜、前記内部記憶装置1bに格納されたプログラムやデータを読み込み、基本収納ユニット1Aを構成するその他の構成部との間でデータの授受を行い、所定の演算・加工を施す。即ち前記プログラムと前記CPU1aその他の構成部とが協働して、図5に示したファイル情報取得手段2、利用者情報取得手段3、管理手段4としての役割を果たすことは既に述べたところである。
一方、拡張収納ユニット1Bについては、収納ユニット通信部1nを介して接続される前記基本収納ユニット1AのCPU1aが適宜、その内部記憶装置1bに格納されたプログラムやデータを読み込み、拡張収納ユニット1B及び基本収納ユニット1Aを構成する構成部との間でデータの授受を行い、所定の演算・加工を施す。即ち、拡張収納ユニット1Bについては、基本収納ユニットのプログラム及びCPU1aなどと協働して、図5に示す補助ファイル情報取得手段61、補助送信手段62、補助受信手段63としての役割を果たす。
ファイルFが前記補助収納空間SBに収納されるのを待ち受けて、アンテナ1rを主体とする前記ファイル識別子取得部から前記ファイルFに付帯されたファイル識別媒体Tに対して動力となる電磁波を供給したとき、当該ファイル識別媒体Tの出力するファイル識別子を受信して、前記CPU1aに送り、前記内部記憶装置1bを利用して構成されるデータベースDBに記録されるものである。即ち、このデータベースDBは、基本収納空間SAにファイルFが収納されるか、補助収納空間SBにファイルFが収納されているかの情報も備えるものであり、図8のファイル情報には、ファイルFを新規に収納した場合や返却した場合等の所在に関する情報も加えられる。
このような補助ファイル情報取得手段61は上述した基本収納ユニット1Aのファイル情報取得手段2と基本的に同じ働きをする。また、両収納ユニット1A、1B間におけるファイル情報の送受信は、前記収納ユニット通信部1nを介して基本収納ユニット1Aと拡張収納ユニット1Bとの間で有効に行われ、拡張収納ユニット1B側のファイル情報を基本収納ユニット1Aに送信する補助送信手段62と、基本収納ユニット1A側の前記ファイル情報を拡張収納ユニット1B側で受信する補助受信手段63とが有効に機能するものである。
補助受信手段62は、前記収納ユニット通信部1nを介して基本収納ユニット1Aと拡張収納ユニット1Bとが接続された状態において、前者の駆動部1dxから補助ロック手段1dのロック解除を行うための信号を受信すると、拡張収納ユニット1Bに設けられた補助ロック手段1dが扉13の開成を行うものである。
即ち、利用者情報の取得や登録等の管理は基本収納ユニット1A側がその役割を担うが、実際にファイルFを出し入れし、或いは検索する場合等におけるファイル識別子の取得は各収納ユニット1A、1Bにおいてそれぞれ行われ、扉の開成やファイルの出し入れは対等な関係でその収納空間SA、ABに対して行い得るものである。拡張収納ユニット1Bにおけるセキュリティ優先モード、開錠優先モードでのファイルの出し入れ管理、施開錠等の手順は、基本収納ユニット1Aの管理の下に、上記基本収納ユニット1Aについて述べたものと全く同様に行われる。
この場合、各収納ユニット1A、1Bで取得される利用者情報及びファイル情報を当該ユニット1A、1Bを表す識別子(例えばU1、U2、…)若しくは収納空間を表わす識別子(例えばSA、AB、…)等と関連づけてデータベースDBのファイル情報等において統合管理すれば、どの収納ユニット若しくはどの収納空間にどのファイルが収納されているかを管理したり、或いは何れの収納ユニット若しくは収納空間にも特定のファイル識別子のファイルFが存在しないこと等を確認することができるので、所望のファイルの所在を整理番号を通じて検索したり、収納場所が予め決まっているファイルについては返却時に適正な返却場所へ返却されたか等を管理する上で極めて有用なものとなる。
さらに、図13に示すように、各収納ユニット1A、1Bを外部情報端末PCに接続し、各収納ユニット1A、1Bで取得される利用者情報及びファイル情報を当該ユニット1A、1Bを表す識別子(例えばU1、U2、…)等と関連づけてデータベースDBのファイル情報等において統合管理すれば、比較的大規模な組織に対しても一箇所でファイルFの出し入れ管理、所在等の検索を容易かつ迅速に行うことができ、拡張等も自在に行える極めて有用なファイル管理システムとすることができる。
以上のように、本実施形態のファイル収納システムは、ファイルFを収納する収納空間SA、SBと、これらの収納空間SA、SBに収納されるファイルFに設けたファイル識別媒体Tに基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値Lfを含むファイル情報を取得するファイル情報取得手段2と、ファイルFの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値Lrを含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体Pに基づいて取得する利用者情報取得手段3と、少なくともこれらの取得した利用レベル値Lr及びファイルレベル値Lfに基づいてファイルFの出し入れを管理する管理手段4とにより構成したものである。
このような利用レベル値Lr及びファイルレベル値Lfを使用すれば、利用者又はファイルの一部に変更があっても、基本的に当該ファイル情報又は利用者情報のみに修正増減を加えればよく、ファイル情報の変更に伴って利用者情報にも修正増減の必要が生じるといった不都合が激減して、管理が極めて容易になる。そして、これらのレベル値Lr、Lfは複数の利用者間、複数のファイルF間で重複設定することが勿論可能であって、単にレベル値の管理のみで基本的に管理が可能となるので、従来のように利用者数×ファイル数の組み合わせで誰がどのファイル利用できるかを管理する場合に比べて、取扱う情報量
を大幅に削減することができ、システムの負荷やシステム容量を抑えるとともに、システム全体の処理速度や運用効率を飛躍的に向上させることが可能となる。
特に、管理手段4が、前記ファイル情報取得手段2を通じて収納空間SA、SBから持ち出されるファイルFのファイルレベル値Lfを取得する持ち出しファイルレベル値取得部41と、持ち出されるファイルFのファイルレベル値Lfと持ち出そうとする利用者の利用レベル値Lrとを比較する第1比較部42と、この第1比較部42において利用レベル値Lrよりもファイルレベル値Lfが高いと判断された場合に作動する不正処理部43とを備えている。
したがって、利用者の権限の大きさに応じて利用できるファイルレベル値Lfを大きく設定すれば、ファイルFの持ち出しの可否を簡単に比較して、利用者の権限を越えるファイルFが持ち出されることに対して不正処理部43により有効に対処することができる。また、排他的ファイルレベル値を使用する場合には、利用レベル値Lrよりもファイルレベル値Lfが低い場合でも個人的なファイルや個人との結び付きの高いファイルFを持ち出せないようにすることもできるので、通常のファイルと特殊なファイルが混在する組織等でも本発明を有効に適用することができる。
また、第1比較部42や第2比較部45において利用レベル値Lfとファイルレベル値Lfが完全に合致したときのみ持ち出しやロック解除ができるようにし、それ以外の場合に不正処理やロック解除禁止を行うようにすれば、グループごとに異なるアクセスレベルを付与して、各グループに属するファイルFを当該グループのみが利用できるという態様も有効に実現することができる。
特に、不正処理部43が、不正にファイルが持ち出される旨の警報を行うこともできるようにしているので、威嚇による不正防止を効果的に行うことができる。
また、不正処理部43は、不正に持ち出されるファイルFのファイル情報及び持ち出そうとする利用者の利用者情報から生成した不正持ち出しに関する管理情報を記録するものであって、誰がどのファイルFを不正に持ち出したかの履歴が残るので、不正持ち出し者の特定等を有効に行うことができる。
或いは、収納空間SA、SBを開閉する扉13と、この扉13を閉止位置に選択的にロックするロック手段、補助ロック手段1dとを備え、管理手段4が、少なくとも利用者情報に含まれる利用レベル値Lrに基づいて前記ロック手段1d等のロック状態を制御するようにしているため、ファイルFの持ち出しの前段階で、特定の利用者にのみ収納空間SA、SBを開閉できる権限を与えて、ファイルFの持ち出しを一部において二重に防止すること等ができる。
また、セキュリティ優先モードにおいては、管理手段4は、前記ファイル情報取得手段2を通じて収納空間SA、SBに現に収納されているファイルFのファイルレベル値Lfを取得する収納ファイルレベル値取得部44と、ファイルFを利用しようとする利用者の利用レベル値Lrと収納されているファイルFのファイルレベル値Lfとを比較する第2比較部45とを具備し、この第2比較部45において利用レベル値Lrよりも高いファイルレベル値Lfが設定されたファイルFが存在しない場合にのみロック手段1dのロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなすようにしている。
このような構成により、例えば利用者の権限の大きさに応じて利用できるファイルレベル値Lfを大きく設定すれば、収納空間SA、SBの開閉の可否を簡単に比較して、利用者の権限を越えるファイルFが存在する場合に収納空間SA、SBの開閉を禁止し、不正なファイルFが持ち出されることを未然に防止してセキュリティを効果的に高めることができる。
また、開錠優先モードにおいては、管理手段4が、ファイル情報取得手段2を通じて収納空間SA、SBに現に収納されているファイルFのファイルレベル値Lfを取得する収納ファイルレベル値取得部44と、ファイルFを利用しようとする利用者の利用レベル値Lrと収納されているファイルFのファイルレベル値Lfとを比較する第2比較部45とを具備し、この第2比較部45において利用レベル値Lr以下のファイルレベル値Lfが設定されたファイルFが1つでも存在する場合にはロック手段1dのロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなすようにしている。
このため、利用レベル値Lrよりも高いファイルレベル値Lfが1つでもあったら開かないという利用率の低さを解消しつつ、該当ファイルがない場合等にむやみに開錠されることを禁止して、ある程度のセキュリティを確保しておくことができる。
さらに、開錠優先モード下において排他的ファイルレベル値(本実施形態では「0」)が設定されたファイルFが存在する場合に、第2比較部45において通常のファイルレベル値Lfと利用レベル値Lrの比較をして所定の場合にロック手段1dのロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなすことに併せて、この排他的ファイルレベル値については利用レベル値Lrとの比較せずに当該ファイルFのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致する場合にもロック手段1dのロック解除を行うようにしている。
このため、開錠優先モードの機能を担保しつつ、排他的なファイルが混在する場合には併せて該当利用者の利用をも可能にして、実情に即した柔軟なファイル管理を行うことが可能となる。
一方、セキュリティ優先モード下において排他的ファイルレベル値(本実施形態では「0」)が設定されたファイルFが存在する場合に、第2比較部45において利用レベル値Lrよりも高いファイルレベル値Lfが設定されたファイルFが存在しないとされる場合においても、この排他的ファイルレベル値のファイルFのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致しない場合にはロック解除を行わないようにしている。
このため、セキュリティ優先モードの機能を担保しつつ、排他的なファイルが混在する場合には併せて該当利用者以外の利用をも禁止にして、実情に即した柔軟なファイル管理を行うことが可能となる。
さらに、管理者の提示する管理者識別子媒体Uに基づき管理者情報を取得する管理者情報取得手段5を更に備えるとともに、管理手段4が、利用者識別子に少なくとも関連づけて利用レベル値を含む利用者情報を書き込む利用者情報書き込み部51と、ファイル識別子に少なくとも関連づけてファイルレベル値Lfを含むファイル情報を書き込むファイル情報書き込み部52とを更に備え、利用者識別子及び管理者識別子を読み取った場合にのみ、その利用者に前記利用者情報書き込み部51及びファイル情報書き込み部52の使用権限を与えるようにしている。
このようにすれば、管理者情報記憶媒体Uと利用者情報記憶媒体Pとを所持している利用者であれば誰でも、利用レベル値Lrやファイルレベル値Lf、或いは他の利用者情報やファイル情報をそれぞれデータベースDBに書き込むことができる。しかも、利用者情報を提示する以上、書き込みの主体は明白であるため、不適切な書き込みに対する抑止効果を上げることができる。
また、管理手段4は、少なくとも利用者情報の書き込みを行う利用者の利用者識別子及び書き込みを特定する情報から生成した書き込みに関する管理情報をデータベースDBや外部記憶媒体Qに記録するようにしており、誰がいつどの書き込みを行ったかの履歴が残るようにしているので、不適切な書き込みがなされた場合等にこれを有効に追尾することができる。
また、管理手段4は、利用レベル値Lrが登録、変更される際に、少なくとも現に当該利用レベル値Lrで登録されている利用者の人数を表示部1kに表示するようにしているので、権限の分布が明瞭であり、これに対応させてファイルFへのアクセスレベルの設定も的確に行うことができるようになる。
さらに、管理手段4は、新規に収納されるファイルFに整理番号を生成する整理番号生成部49aと、生成した整理番号を少なくともファイル識別子に関連づけて記録する整理番号記録部49bと、生成した整理番号を表示する表示部1kと、整理番号の入力を受け付けてこれに合致する整理番号を有するファイルFの所在(例えば、収納空間SA或いはSBなど)を検索する検索部49cとを備えている。
このような構成により、整理番号を利用者が理解し易い連続番号等にしておけば、ファイルFに付与された整理番号を利用者が表示部1kを通じて看取した後、この整理番号を検索部49cから入力することで、複雑で入手し難いファイル情報を取り扱わずとも収納空間SA、SBにおけるファイルFの検索を有効に行うことができる。
さらにまた、管理手段4は、出し入れされるファイルFのファイル情報及び出し入れする利用者の利用者情報から生成した出し入れに関する管理情報をデータベースDBや外部記憶装置Qに記録するようにしており、誰がどのファイルFを持ち出したかの履歴が残るので、利用状況その他の管理に資するものとなる。
一方、上記システムを構成する収納空間SA、ファイル情報取得手段2と、利用者情報取得手段5、管理手段4は、全て基本収納ユニット1Aの単一の筐体11に具備されるので、サーバ等を用いた大掛かりなシステムにせずとも、筐体11を導入するだけの簡易な構成から本発明を有効に実施することができる。特に、上記システムは情報量を抑えているため、管理手段4に複雑な管理をさせることを回避し、構成の簡素化に有効なものとなる。
持ち出しファイルレベル値取得部41、第1比較部42、不正処理部43も基本収納ユニット1Aの単位の筐体11に備わり、不正処理部43から警報を行うブザー1hも備わるため、単体使用に特に支障が生じることはない。
不正処理部43は、不正に持ち出されるファイルFのファイル情報及び持ち出そうとする利用者の利用者情報から生成した不正持ち出しに関する管理情報をそれ自身のデータベースDBやSDカード等の外部記憶媒体Q等に記録することもできるし、基本収納ユニット通信部1nを通じて外部において記録するために送信することもできるため、必要であれば後述する外部情報端末PCに管理手段4の役割を担わせることもできる。
他の構成についても、上記システムについて述べた効果と同様である。
ところで、この基本収納ユニット1Aは、拡張ユニット1Bとともに図1に示す収納ケースCに棚爪やレール等を利用して着脱可能に組み込んで利用できるものであり、高さ位置変更可能にしてある。よって、収納ケースそれ自体はファイル管理機能を有しない既存のものであっても、基本収納ユニット1Aを適宜位置に組み込むことで収納ケースCの内部空間に適切に管理できる収納空間を簡単に形成することができる。
一方、拡張収納ユニット1Bも、ファイルFを収納する補助収納空間SBと、この補助収納空間SBに収納されるファイルFに設けたファイル識別媒体Tに基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値Lfを含むファイル情報を取得する補助ファイル情報取得手段61と、この補助ファイル情報取得手段61で取得したファイル情報を前記基本収納ユニット1Aに送信する補助送信手段62とを単一の筐体11に具備しているため、この拡張収納ユニット1Bを基本収納ユニット1Aに増連して、基本収納ユニット1Aの管理下に有効に併用することができ、収納空間を容易に拡張することが可能となる。
また、補助開閉部材である扉13と、この扉13を閉止位置に選択的にロックする補助ロック手段1dと、基本収納ユニット1Aの管理手段4から補助ロック手段1dのロック状態を制御する制御信号を受信する補助受信手段63とを更に筐体11に備えているため、上記基本収納ユニット1Aの管理機能を利用しつつ、この拡張収納ユニット1Bにおける権限なき者の不正なファイルFの持ち出しを簡易かつ未然に防止することができる。
特に、この拡張収納ユニット1Bは収納ケースC内に前記基本収納ユニット1Aとともに多段に組み込んで使用できるので、管理機能のない棚空間を管理機能のある収納空間に有効に変更することが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。例えば、上記基本収納ユニット1Aや拡張収納ユニット1Bは何れもユニット通信部1nを有しており、これらを図13のように外部情報端末PCに接続して、この外部情報端末PCでファイル管理を行うようにしてもよい。即ち、この外部情報端末PCに、全てのファイルFの出し入れ、その現所在、或いは持ち出した日時等に始まるファイル情報や利用者情報等の管理情報をデータベース化しておけば、基本収納ユニット1Aや拡張収納ユニット1Bの拡張や増連が容易である特徴もあいまって、比較的大きな組織が秘密情報を管理する場合等に本発明を特に有効に適用することができるようになる。
また、図14に示すように、上記基本収納ユニット1Aと同様の構成を有し、同様の基本的効果を奏する可搬性のある基本収納ユニット1Cでありながら、ファイルFの出し入れ等をこの基本収納ユニット1Cで有効に利用できるようになる。図では上記実施形態と共通する部分に同一符合を付してその説明が省略してある。
上記ファイル識別媒体Tや利用者識別媒体Pは、読み出し専用が用いてあるが、安価であってセキュリティに問題がなければ、書き込みも可能なものを採用すること等も有効である。
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、本発明のシステムは、グループ単位の利用にも供することができる。例えば、アクセスレベル値を「G1」、「G2」、…のようなグループを識別できる値として、利用レベル値Lrにはその者が属するグループのレベル値を、またファイルレベル値Lfにはそのファイルを利用できる権限のあるグループのレベル値をそれぞれ与えておき、図10(a)の持ち出しに関するフローチャートにおいて、ステップS32を「利用レベル値=ファイルレベル値」とすれば、各利用者に自分の属するグループに関係のあるファイルの持ち出しのみを許容するように構成することができる。また、図9(b)の開錠に関するフローチャートにおいて、ステップS14を「利用レベル値=ファイルレベル値」とすれば、各利用者が自分の属するグループに関係のあるファイルが収納されている場合のみ開錠可能なように構成することができる。
つまり、グループ「G1」に属する利用者に対しては利用レベル値Lr=「G1」を与えて、ファイルレベル値Lf=「G1」のファイルFの利用を許容する。一方で、この利用者がファイルレベル値Lf=「G2」のファイルFを利用することは原則として許容しない。ここでのファイルレベル値Lf、利用レベル値Lrは、必ずしも機密性及びセキュリティクリアランスの高低を意味せず、あるレベル値が他のレベル値より上位/下位にある訳ではない。
しかしながら、現実には、1人の利用者に対し複数のグループのファイルにアクセスする権限を与えなくてはならないケースも発生する。例えば、1人の利用者が複数のグループやプロジェクトチーム等に所属するということが起こり得る。グループ「G1」、「G2」の両方に属する利用者であれば、ファイルレベル値Lf=「G1」のファイルFにも、Lf=「G2」のファイルFにもアクセスできる必要がある。このようなケースに対処するべく、各利用者にそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値Lrを設定可能とし、その利用レベル値Lrを各利用者の利用者識別子に関連付けてデータベースDBに登録しておくものとする。図16に示すように、グループ「G1」、「G2」の両方に所属している利用者であれば、利用レベル値Lrとして「G1」及び「G2」が利用者情報に記述される。
そして、第1比較部42は、利用者に複数の利用レベル値Lrが設定されているときに、それら利用レベル値Lrの各々と収納空間S(SA、SB)から持ち出されるファイルFのファイルレベル値Lfとを比較して、何れの利用レベル値Lrもファイルレベル値Lfと一致しない場合に不正処理部43を作動させる。並びに、第2比較部45は、利用者に複数の利用レベル値Lrが設定されているときに、それら利用レベル値Lrの各々と収納空間S(SA、SB)に現に収納されているファイルFのファイルレベル値Lfとを比較して、少なくとも何れかの利用レベル値Lrがファイルレベル値Lfと一致することを必要条件としてロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなす。
各ファイルFについて設定され、そのファイルFを利用可能なグループを規定するファイルレベル値Lfは、ファイル情報の一部として各ファイルFのファイル識別子に関連付けてデータベースDBに登録しておくことは言うまでもない。本例では、1個のファイルFについて与えられるファイルレベル値Lfは1つとしている。但し、1人の利用者に複数の利用レベル値Lrを設定するのと同様の趣旨で、1個のファイルFについて複数のファイルレベル値Lfを設定可能とすることを妨げない。加えて、特定の利用者のみが利用できるファイルFについては、排他的ファイルレベル値を付与し、このファイルFのファイル情報に当該ファイルFを利用できる利用者の利用者識別子を記述しておくことができる。
利用者情報、ファイル情報の新規登録、変更・削除、レベル値の設定変更等は、上述した利用者情報書き込み部51、ファイル情報書き込み部52(並びに、管理者情報取得手段5)の機能を利用して行う。
本例のファイル管理システムにおける処理の手順は、ステップS4、S14、S32を除き、図9〜図12に示すフローチャートに則ったものとなる。補足すると、扉ロックの開錠モードは、通常は開錠優先モードである。即ち、図9(b)のステップS14に替えて、第2比較部45が、利用者に設定された利用レベル値Lr(利用者に複数の利用レベル値Lrが与えられているときには、その何れか)と収納空間S(SA、SB)に現に収納されているファイルFのファイルレベル値Lf(複数個のファイルFが収納されているときには、その何れかのファイルレベル値Lf)とが一致するか否かを比較判断し、一致する場合にはステップS15、扉13のロック解除を実行する。また、利用レベル値Lrとファイルレベル値Lfとが全く一致しなくとも、排他的ファイルレベル値を与えられたファイルFが収納されており、そのファイルFのファイル情報に記述されている利用者識別子(複数個のファイルFが収納されているときには、その何れかの利用者識別子)と利用者の利用者識別子とが一致する場合には、扉13のロックを解除する。具体的には、収納空間S(SA、SB)内にファイルレベル値「G1」のファイルFと「G2」のファイルFとがともに収められているとき、利用レベル値「G1」及び「G2」の少なくとも1つを与えられている利用者であれば開錠することができる。
扉ロックの開錠モードをセキュリティ優先モードとするのであれば、図9(a)のステップS4に替えて、第2比較部45が、利用者に設定された利用レベル値Lr(利用者に複数の利用レベル値Lrが与えられているときには、その一部又は全部)と収納空間S(SA、SB)に現に収納されているファイルFのファイルレベル値Lf(複数個のファイルFが収納されているときには、その全てのファイルレベル値Lf)とが一致するか否かを比較判断し、一致することを必要条件としてステップS5、扉13のロック解除を実行する。加えて、排他的ファイルレベル値を与えられたファイルFが収納されている場合、そのファイルFのファイル情報に記述されている利用者識別子(複数個のファイルFが収納されているときには、その全ての利用者識別子)と利用者の利用者識別子とが一致しなければ扉13のロックを解除しない。具体的には、収納空間S(SA、SB)内にファイルレベル値「G1」のファイルFと「G2」のファイルFとがともに収められているとき、利用レベル値「G1」、「G2」の両方を与えられている利用者であれば開錠することができるが、「G1」、「G2」の何れか一方しか与えられていない利用者は開錠することができない。
因みに、収納ユニット1A、1Bが複数段存在しているときには、各段の収納ユニット1A、1Bについてそれぞれ手順に沿って扉ロック解除の可否を判断し、利用者がアクセス可能なファイルFが収納されている収納ユニット1A、1Bのみをロック解除することが望ましい。
また、利用者によってファイルFが持ち出されようとする際には、図10(a)のステップS32及びS32aに替えて、第1比較部42が、利用者に設定された利用レベル値Lr(利用者に複数の利用レベル値Lrが与えられているときには、その何れか)と収納空間S(SA、SB)から持ち出されたファイルFのファイルレベル値Lfとが一致するか否かを比較判断し、一致する場合にはステップS33、持ち出しに関する管理情報の記録を行う。また、利用レベル値Lrとファイルレベル値Lfとが全く一致しなくとも、持ち出されたファイルFが排他的ファイルレベル値を与えられたものであるならば、そのファイルFのファイル情報に記述されている利用者識別子と利用者の利用者識別子とが一致する場合に持ち出しに関する管理情報を記録する。そして、上記のどちらの条件も満たされない場合には、そのファイルFにアクセスする権限を有していない利用者が不正にファイルFを持ち出そうとしているとして不正処理部43を作動させ、ステップS34の不正持ち出しに関する管理情報の記録、ステップS35の警報発報を行う。
ところで、これまでに述べたファイル管理システムでは、開錠優先モードにせよセキュリティ優先モードにせよ、収納空間S(SA、SB)内にどのファイルFが収納されているのかによって扉13のロック開錠の判断条件が自動的に変化していた。このことは、不特定の利用者が収納ユニット1A、1Bを共用するようなケースで特に有効である。だが、扉13を開錠する権限を有する利用者が不定であることが不都合になるケースが全くないとは言い切れない。従って、扉13を開錠する権限を有する利用者を一定化する開錠レベル固定モードを具備しておくことがより好ましい。
開錠レベル固定モードでは、管理手段4が、収納空間S(SA、SB)に現に収納されているファイルFに依存せずに、言い換えるならばファイル情報を参照せずに扉13のロック開錠の可否を判断する。その判断条件としては、ある利用レベル値Lrが与えられている利用者に対して開錠する、及び/又は、ある利用者識別子で識別される利用者に対して開錠することが考えられ、或いは、あるレベル値以上の利用レベル値Lrが与えられている利用者に対して開錠することが考えられる。このときのファイル管理システムは、図17に示すように、開錠権限記憶部46をさらに備える。開錠権限記憶部46は、内部記憶装置1bの所要の記憶領域を利用してなり、図18に示すように、ロック開錠権限を有する利用者の利用者識別子及び/又は利用レベル値Lrを記憶する。利用者の利用者識別子及び/又は利用者レベル値Lrの開錠権限記憶部46への登録、変更、削除等の書き込みは、例えば、利用者情報のデータベースDBへの書き込みと同様に、利用者情報書き込み部51(並びに、管理者情報取得手段5)の機能を利用して行うことができる。その際の手順もまた、書き込み先が開錠権限記憶部46である点を除いて、図11に示している手順と同等とすることができる。
そして、第2比較部45は、ファイルFを利用しようとする利用者の利用レベル値Lrと開錠権限記憶部46に記憶されている利用レベル値Lrとを比較して両者が一致する場合に、或いは利用者の利用レベル値Lrが開錠権限記憶部46に記憶されている利用レベル値Lr以上である場合に、ロック解除を行う駆動部1dxにロック解除命令をなす。さらに、利用レベル値Lrの比較ではロック解除不可である場合にも、利用者の利用者識別子と開錠権限記憶部46に記憶されている利用者識別子とが一致するならば、ロック解除命令をなす。
開錠レベル固定モードでの扉ロックの施開錠の手順を、図19のフローチャートに示す。開錠レベル固定モードでは、利用者識別媒体Pの入力を受け付けると(S71)、当該利用者識別子に対応する利用レベル値Lrを取得する(S72)とともに、開錠権限記憶部46に記憶されている利用者識別子、利用レベル値Lrを取得する(S73)。しかる後、第2比較部42において利用者の利用者識別子と開錠権限記憶部46に記憶されている利用者識別子とが一致する場合、又は、利用者の利用レベル値Lr(利用者に複数の利用レベル値Lrが与えられているときには、その何れか)と開錠権限記憶部46に記憶している利用レベル値Lr(開錠権限記憶部46に複数の利用レベル値Lrが記憶されているときには、その何れか)とが一致する場合にステップS75に移行して(S74)、扉ロックを開錠し(S75)、前記扉ロック開錠に関する管理情報を記録し(S76)、それ以外の場合はそのまま終了する。なお、ステップS74で、利用者の利用レベル値Lrが開錠権限記憶部46に記憶している利用レベル値Lr以上であることを判断条件としてもよい。勿論、利用者識別子のみを比較判断してもよく、利用レベル値Lrのみを比較判断してもよい。
因みに、1人の利用者に複数の利用レベル値Lrを設定し得ることを利用すれば、(図18に示している例とは異なり)扉13のロック開錠権限のみを示すレベル値を、ファイルFの利用権限を示すレベル値とは独立して創設することが可能となる。具体的には、グループレベル値「G1」、「G2」、…、「G7」をそれぞれ各ファイルFに与えるべきレベル値としつつ、これらレベル値の何れとも合致しないグループレベル値「G8」をロック開錠権限を示すレベル値とする。そして、レベル値「G8」を開錠権限記憶部46に記憶させるとともに、扉13のロック開錠権限を有する利用者の利用者情報に利用レベル値Lrとして「G8」を記述しておく。
上記の場合の開錠レベル固定モードでは、
・レベル値「Gn」(nは1〜7)を利用レベル値Lrとして与えられたユーザ;扉13のロックを解除することはできないが、扉13がロックされていない状態では自身の利用レベル値Lrに応じたファイルFを収納ユニット1A、1Bより持ち出して利用することができる
・レベル値「Gn」とともにレベル値「G8」を利用レベル値Lrとして与えられたユーザ;扉13のロックを解除し、自身の利用レベル値Lrに応じたファイルFを収納ユニット1A、1Bより持ち出して利用することができる
・レベル値「G8」を利用レベル値Lrとして与えられたユーザ;扉13のロックを解除することができるが、ファイルFを収納ユニット1A、1Bより持ち出して利用することは許されない
ということになる。
扉13のロック状態の制御は、セキュリティ優先モード、開錠優先モード、開錠レベル固定モードの何れかに基づいて行うことができる。システムの運用者等は、必要に応じてモードを切り換えることが可能である。モードの切換に際しては、例えば、運用者等がデータ入力部1gを介してモードを指定する旨の操作入力を行い、これを受け付けたときに管理手段4が第2比較部45における判断ロジック(プログラム又は論理回路)を指定されたモードに合致するように切り換える。又は、外部PC接続部1l及び電気通信回線を介して接続しているPCやサーバコンピュータ等がモードを指定する旨の信号を発信し、これを受信したときに管理手段4が第2比較部45における判断ロジックを指定されたモードに合致するように切り換える。
本発明の一実施形態に係る収納ユニットを収納ケースに組み込んだ状態で示す斜視図。 同実施形態の収納ユニットを収納ケースに組み込む前の状態で示す斜視図。 同実施形態における基本収納ユニットのハード構成を示す図。 同実施形態における拡張収納ユニットのハード構成を示す図。 同実施形態のファイル管理システム全体の概略構成を示す図。 同実施形態におけるファイル識別媒体のハード構成を示す図。 同実施形態におけるファイルレベル値や利用レベル値の内容を例示するための図。 同実施形態において管理情報として扱われる種々のデータを示す図。 同実施形態における扉ロックの開錠の手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるファイルの持ち出し・返却の手順を示すフローチャート。 同実施形態における利用者情報・管理情報の管理の手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるファイルの検索の手順を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態を示す図。 本発明の更に他の実施形態を示す図。 本発明の請求項1等に対応した構成説明図。 本発明の請求項2等に対応した構成説明図。 本発明の請求項8等に対応した構成説明図。 本発明の請求項9等に対応した構成説明図。 本発明の請求項16等に対応した構成説明図。 本発明の請求項18等に対応した構成説明図。 本発明の請求項19等に対応した構成説明図。 本発明の一変形例における利用者情報、ファイル情報を示す図。 本発明の一変形例におけるファイル管理システム全体の概略構成を示す図。 本発明の一変形例における開錠権限記憶部が記憶する情報を示す図。 本発明の一変形例における扉ロックの開錠の手順を示すフローチャート。
符号の説明
F…ファイル
Lf…ファイルレベル値
Lr…利用レベル値
P…利用者識別媒体
U…管理者識別媒体
SA、SB…収納空間
T…ファイル識別媒体
1A…基本収納ユニット
1B…拡張収納ユニット
1d…ロック手段、補助ロック手段
1dx…駆動部
1k…表示部
2…ファイル情報取得手段
3…利用者情報取得手段
4…管理手段
5…管理者情報取得手段
13…開閉部材(扉)
41…持ち出しファイルレベル値取得部
42…第1比較部
43…不正処理部
44…収納ファイルレベル値取得部
45…第2比較部
46…開錠権限記憶部
49a…整理番号生成部
49b…整理番号記録部
49c…検索部
51…利用者情報書き込み部
52…ファイル情報書き込み部
61…補助ファイル情報取得手段
62…補助送信手段
63…補助受信手段

Claims (46)

  1. ファイルを収納する収納空間と、この収納空間に収納されるファイルに設けたファイル識別媒体に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値を含むファイル情報を取得するファイル情報取得手段と、ファイルの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値を含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体に基づいて取得する利用者情報取得手段と、少なくともこれらの取得した利用レベル値及びファイルレベル値に基づいてファイルの出し入れを管理する管理手段とを具備してなることを特徴とするファイル管理システム。
  2. 管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間から持ち出されるファイルのファイルレベル値を取得する持ち出しファイルレベル値取得部と、持ち出されるファイルのファイルレベル値と持ち出そうとする利用者の利用レベル値とを比較する第1比較部と、この第1比較部において利用レベル値よりもファイルレベル値が高いと判断された場合に作動する不正処理部とを備える請求項1記載のファイル管理システム。
  3. ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、持ち出しファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第1比較部において通常のファイルレベル値と利用レベル値の比較をすることに代えて若しくは加えて、当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合に不正処理部を作動させるようにしている請求項2記載のファイル管理システム。
  4. 利用レベル値は利用者が属するグループを識別する値、ファイルレベル値はそのファイルを利用できる権限のあるグループを識別する値であって、
    管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間から持ち出されるファイルのファイルレベル値を取得する持ち出しファイルレベル値取得部と、持ち出されるファイルのファイルレベル値と持ち出そうとする利用者の利用レベル値とを比較する第1比較部と、この第1比較部において利用レベル値とファイルレベル値とが不一致である場合に作動する不正処理部とを備える請求項1記載のファイル管理システム。
  5. 各利用者にはそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値が設定され、その利用レベル値が前記利用者情報に含まれており、
    前記不正処理部は、ファイルレベル値が利用者の利用レベル値の何れとも一致しない場合に作動する請求項4記載のファイル管理システム。
  6. 不正処理部が、不正にファイルが持ち出される旨の警報を行うものである請求項2〜5記載のファイル管理システム。
  7. 不正処理部が、不正に持ち出されるファイルのファイル情報及び持ち出そうとする利用者の利用者情報から生成した不正持ち出しに関する管理情報を記録するものである請求項2〜5記載のファイル管理システム。
  8. 収納空間を開閉する開閉部材と、この開閉部材を閉止位置に選択的にロックするロック手段とを備え、管理手段が、少なくとも利用者情報に含まれる利用レベル値に基づいて前記ロック手段のロック状態を制御するものである請求項1〜7記載のファイル管理システム。
  9. 管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値よりも高いファイルレベル値が設定されたファイルが存在しない場合にのみロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項8記載のファイル管理システム。
  10. 管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値以下のファイルレベル値が設定されたファイルが1つでも存在する場合にはロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項8記載のファイル管理システム。
  11. ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、収納ファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第2比較部において通常のファイルレベル値と利用レベル値の比較をして所定の場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすことに併せて、この排他的ファイルレベル値については利用レベル値との比較せずに当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致する場合にもロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項10記載のファイル管理システム。
  12. ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、収納ファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第2比較部において利用レベル値よりも高いファイルレベル値が設定されたファイルが存在しないとされる場合においても、当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合にはロック解除を行わないようにしている請求項9記載のファイル管理システム。
  13. 利用レベル値は利用者が属するグループを識別する値、ファイルレベル値はそのファイルを利用できる権限のあるグループを識別する値であって、
    管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値とファイルレベル値とが一致する場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項8記載のファイル管理システム。
  14. 各利用者にはそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値が設定され、その利用レベル値が前記利用者情報に含まれており、
    前記管理手段は、収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値が利用者の利用レベル値の何かと一致する場合にロック解除命令をなす請求項13記載のファイル管理システム。
  15. 収納空間を開閉する開閉部材と、この開閉部材を閉止位置に選択的にロックするロック手段と、ロック手段のロックを解除する権限を有する利用者の利用者識別子又は利用レベル値を記憶する開錠権限記憶部とを備え、管理手段が、開錠権限記憶部に記憶している利用者識別子又は利用レベル値と現に利用しようとする利用者の利用者識別子又は利用レベル値とを比較して両者が一致する場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項1〜7記載のファイル管理システム。
  16. 管理者の提示する管理者識別媒体に基づき管理者情報を取得する管理者情報取得手段を更に備えるとともに、管理手段が、利用者識別子に少なくとも関連づけて利用レベル値を含む利用者情報を書き込む利用者情報書き込み部と、ファイル識別子に少なくとも関連づけてファイルレベル値を含むファイル情報を書き込むファイル情報書き込み部とを更に備え、利用者識別子及び管理者識別子を読み取った場合にのみ、その利用者に前記利用者情報書き込み部及びファイル情報書き込み部の使用権限を与えるようにしている請求項1〜15記載のファイル管理システム。
  17. 管理手段は、少なくとも利用者情報の書き込みを行う利用者の利用者識別子を含みそれ以外に書き込みの日時や書き込みの内容など書き込みを特定する情報から生成した書き込みに関する管理情報を記録する請求項16記載のファイル管理システム。
  18. 管理手段は、利用レベル値が登録、変更される際に現に当該利用レベル値で登録されている利用者の人数を表示部に表示するようにしている請求項16又は17記載のファイル管理システム。
  19. 管理手段は、新規に収納されるファイルに整理番号を生成する整理番号生成部と、生成した整理番号を少なくともファイル識別子に関連づけて記録する整理番号記録部と、生成した整理番号を表示する表示部と、整理番号の入力を受け付けてこれに合致する整理番号を有するファイルの収納空間における所在を検索する検索部とを備える請求項16〜18記載のファイル管理システム。
  20. 管理手段は、出し入れされるファイルのファイル情報及び出し入れする利用者の利用者情報から生成した出し入れに関する管理情報を記録する請求項1〜19記載のファイル管理システム。
  21. ファイルを収納する収納空間と、この収納空間に収納されるファイルに設けたファイル識別媒体に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値を含むファイル情報を取得するファイル情報取得手段と、ファイルの利用権限に応じて利用者ごとに設定した利用レベル値を含む利用者情報を利用者の提示する利用者識別媒体に基づいて取得する利用者情報取得手段と、少なくともこれらの取得した利用レベル値及びファイルレベル値に基づいてファイルの出し入れを管理する管理手段とを単一の筐体に具備してなることを特徴とする基本収納ユニット。
  22. 管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間から持ち出されるファイルのファイルレベル値を取得する持ち出しファイルレベル値取得部と、持ち出されるファイルのファイルレベル値と持ち出そうとする利用者の利用レベル値とを比較する第1比較部と、この第1比較部において利用レベル値よりもファイルレベル値が高いと判断された場合に作動する不正処理部とを備える請求項21記載の基本収納ユニット。
  23. ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、持ち出しファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第1比較部において通常のファイルレベル値と利用レベル値の比較をすることに代えて若しくは加えて、当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合に不正処理部を作動させるようにしている請求項20記載の基本収納ユニット。
  24. 利用レベル値は利用者が属するグループを識別する値、ファイルレベル値はそのファイルを利用できる権限のあるグループを識別する値であって、
    管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間から持ち出されるファイルのファイルレベル値を取得する持ち出しファイルレベル値取得部と、持ち出されるファイルのファイルレベル値と持ち出そうとする利用者の利用レベル値とを比較する第1比較部と、この第1比較部において利用レベル値とファイルレベル値とが不一致である場合に作動する不正処理部とを備える請求項21記載の基本収納ユニット。
  25. 各利用者にはそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値が設定され、その利用レベル値が前記利用者情報に含まれており、
    前記不正処理部は、ファイルレベル値が利用者の利用レベル値の何れとも一致しない場合に作動する請求項24記載の基本収納ユニット。
  26. 不正処理部が、不正にファイルが持ち出される旨の警報を行うものである請求項22〜25記載の基本収納ユニット。
  27. 不正処理部が、不正に持ち出されるファイルのファイル情報及び持ち出そうとする利用者の利用者情報から生成した不正持ち出しに関する管理情報をそれ自身で記録し又は外部において記録するために送信するものである請求項22〜25記載の基本収納ユニット。
  28. 収納空間を開閉する開閉部材と、この開閉部材を閉止位置に選択的にロックするロック手段とを更に筐体に備え、管理手段が、少なくとも利用者情報に含まれる利用レベル値に基づいて前記ロック手段のロック状態を制御するものである請求項21〜27記載の基本収納ユニット。
  29. 管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値よりも高いファイルレベル値が設定されたファイルが存在しない場合にのみロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項28記載の基本収納ユニット。
  30. 管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値以下のファイルレベル値が設定されたファイルが1つでも存在する場合にはロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項28記載の基本収納ユニット。
  31. ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、収納ファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第2比較部において通常のファイルレベル値と利用レベル値の比較をして所定の場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすことに併せて、この排他的ファイルレベル値については利用レベル値との比較せずに当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致する場合にもロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項30記載の基本収納ユニット。
  32. ファイルレベル値に、特定の利用者以外の者は利用できないファイルであることを表す排他的ファイルレベル値を設定して、その排他的ファイルレベル値のファイルに係るファイル情報にこれを利用できる利用者の利用者識別子を含ませておき、収納ファイルレベル値取得部がこの排他的ファイルレベル値を取得した場合に、第2比較部において利用レベル値よりも高いファイルレベル値が設定されたファイルが存在しないとされる場合においても、当該ファイルのファイル情報に予め含ませた利用者識別子と現に利用しようとする利用者の利用者情報に含まれる利用者識別子とが一致するか否かを比較し、一致しない場合にはロック解除を行わないようにしている請求項29記載の基本収納ユニット。
  33. 利用レベル値は利用者が属するグループを識別する値、ファイルレベル値はそのファイルを利用できる権限のあるグループを識別する値であって、
    管理手段が、前記ファイル情報取得手段を通じて収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値を取得する収納ファイルレベル値取得部と、ファイルを利用しようとする利用者の利用レベル値と収納されているファイルのファイルレベル値とを比較する第2比較部とを具備し、この第2比較部において利用レベル値とファイルレベル値とが一致する場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項28記載の基本収納ユニット。
  34. 各利用者にはそれぞれ1つ又は複数の利用レベル値が設定され、その利用レベル値が前記利用者情報に含まれており、
    前記管理手段は、収納空間に現に収納されているファイルのファイルレベル値が利用者の利用レベル値の何かと一致する場合にロック解除命令をなす請求項33記載の基本収納ユニット。
  35. 収納空間を開閉する開閉部材と、この開閉部材を閉止位置に選択的にロックするロック手段と、ロック手段のロックを解除する権限を有する利用者の利用者識別子又は利用レベル値を記憶する開錠権限記憶部とを備え、管理手段が、開錠権限記憶部に記憶している利用者識別子又は利用レベル値と現に利用しようとする利用者の利用者識別子又は利用レベル値とを比較して両者が一致する場合にロック手段のロック解除を行う駆動部にロック解除命令をなすようにしている請求項21〜27記載の基本収納ユニット。
  36. 管理者の提示する管理者識別媒体に基づき管理者情報を取得する管理者情報取得手段を更に備えるとともに、管理手段が、利用者識別子に少なくとも関連づけて利用レベル値を含む利用者情報を書き込む利用者情報書き込み部と、ファイル識別子に少なくとも関連付けてファイルレベル値を含むファイル情報を書き込むファイル情報書き込み部とを更に備え、利用者識別子及び管理者識別子を読み取った場合にのみ、前記利用者情報書き込み部及びファイル情報書き込み部の使用権限を与えるようにしている請求項21〜35記載の基本収納ユニット。
  37. 管理手段は、少なくとも利用者情報の書き込みを行う利用者の利用者識別子を含みそれ以外に書き込みの日時や書き込みの内容など書き込みを特定する情報から生成した書き込みに関する管理情報をそれ自身で記録し又は外部において記録するために送信する請求項36記載の基本収納ユニット。
  38. 管理手段は、利用レベル値が登録、変更される際に現に当該利用レベル値で登録されている利用者の人数を表示部に表示するようにしている請求項36又は37記載の基本収納ユニット。
  39. 管理手段は、新規に収納されるファイルに整理番号を生成する整理番号生成部と、生成した整理番号を少なくともファイル識別子に関連づけて記録する整理番号記録部と、生成した整理番号を表示する表示部と、整理番号の入力を受け付けてこれに合致する整理番号を有するファイルの収納空間における所在を検索する検索部とを備える請求項36〜38記載の基本収納ユニット。
  40. 管理手段は、出し入れされるファイルのファイル情報及び出し入れする利用者の利用者情報から生成した出し入れに関する管理情報をそれ自身で記録し又は外部で記録するために送信する請求項21〜39記載の基本収納ユニット。
  41. 収納ケース内に高さ位置変更可能に組み込み得るようにしている請求項21〜40記載の基本収納ユニット。
  42. 可搬性のものである請求項21〜41記載の基本収納ユニット。
  43. 請求項21〜42記載の基本収納ユニットに接続して使用される拡張収納ユニットであって、ファイルを収納する補助収納空間と、この補助収納空間に収納されるファイルに設けたファイル識別媒体に基づきその機密度に応じて設定されたファイルレベル値を含むファイル情報を取得する補助ファイル情報取得手段と、この補助ファイル情報取得手段で取得したファイル情報を前記基本収納ユニットに送信する補助送信手段とを単一の筐体に具備してなることを特徴とする拡張収納ユニット。
  44. 補助収納空間を開閉する補助開閉部材と、この補助開閉部材を閉止位置に選択的にロックする補助ロック手段と、前記基本収納ユニットの管理手段から前記補助ロック手段のロック状態を制御する制御信号を受信する補助受信手段とを更に筐体に備える請求項43記載の拡張収納ユニット。
  45. 収納ケース内に前記基本収納ユニットとともに多段に組み込み得るようにしている請求項43又は44記載の拡張収納ユニット。
  46. 請求項21〜45記載の収納ユニットを複数台接続して使用するものであって、各収納ユニットで取得される利用者情報及びファイル情報をユニットの識別子と関連づけて統合管理するようにしていることを特徴とする外部情報端末。
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