JP2023129892A - 鍵管理装置、鍵管理システム、及び鍵管理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】鍵で施解錠されるエリアに保管される物品の状態を特定できるようにする。【解決手段】物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部と、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品の状態を特定する特定部と、を備える、鍵管理装置。【選択図】図5
Description
本発明は、鍵管理装置、鍵管理システム、及び鍵管理方法に関する。
特許文献1には、ATMが、例えば、有線を介してATMの鍵の開錠または施錠の状態を鍵管理装置に通知する手段を有することにより、警備員がATMの鍵の施錠を忘れて、ATMの鍵を鍵管理装置に収納してしまうことを防止することが可能な鍵管理システムが記載されている。
警備員がATMの鍵の施錠を忘れて、ATMの鍵を鍵管理装置に収納してしまうことを防止する構成では、鍵で施解錠されるエリアの状態を特定できるに過ぎず、そのエリアに保管される物品の状態を特定することはできない。
本発明の目的は、鍵で施解錠されるエリアに保管される物品の状態を特定できるようにすることにある。
かかる目的のもと、本発明は、物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部と、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品の状態を特定する特定部と、を備える、鍵管理装置を提供する。
鍵管理装置は、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部を更に備える、ものであってよい。
鍵管理装置は、ホルダと、物品とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を更に備える、ものであってよい。
その場合、物品の状態は、物品がエリア内に存在するかどうかを示す状態であってよい。また、その場合、鍵管理装置は、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、対応情報でホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、ものであってよい。更に、その場合、判定部は、ホルダの利用状態が貸出状態である場合に、対応情報でホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定しない、ものであってよい。
鍵管理装置は、ホルダと、利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を更に備える、ものであってよい。
その場合、物品の状態は、物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態であってよい。
また、その場合、特定部は、対応情報でホルダに対応付けられた物品以外の他の物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、他の物品の状態として、他の物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態を特定する、ものであってよい。更に、その場合、鍵管理装置は、ホルダの利用状態が、対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、他の物品の状態が、他の物品が所定期間内に開けられたことがあることを示す状態であれば、他の物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、ものであってよい。更にまた、その場合、判定部は、ホルダの利用状態が、対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、物品の状態が、物品が所定期間内に開けられたことがないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する、ものであってよい。
また、その場合、所定期間は、ホルダの貸出から返却までの期間であってよい。
その場合、物品の状態は、物品が開いているかどうかを示す状態であってよい。また、その場合、鍵管理装置は、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、対応情報でホルダに対応付けられた物品の状態が、物品が開いていることを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、ものであってよい。
特定部は、所定時刻に物品の状態を特定する、ものであってよい。
特定部は、所定事象が発生した際に物品の状態を特定する、ものであってよい。その場合、所定事象は、ホルダが返却されたこと、ホルダが貸し出されたこと、精査処理が実行されたこと、及び退勤処理が実行されたことのうちの1つであってよい。
鍵管理装置は、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部を更に備える、ものであってよい。
鍵管理装置は、ホルダと、物品とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を更に備える、ものであってよい。
その場合、物品の状態は、物品がエリア内に存在するかどうかを示す状態であってよい。また、その場合、鍵管理装置は、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、対応情報でホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、ものであってよい。更に、その場合、判定部は、ホルダの利用状態が貸出状態である場合に、対応情報でホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定しない、ものであってよい。
鍵管理装置は、ホルダと、利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を更に備える、ものであってよい。
その場合、物品の状態は、物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態であってよい。
また、その場合、特定部は、対応情報でホルダに対応付けられた物品以外の他の物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、他の物品の状態として、他の物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態を特定する、ものであってよい。更に、その場合、鍵管理装置は、ホルダの利用状態が、対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、他の物品の状態が、他の物品が所定期間内に開けられたことがあることを示す状態であれば、他の物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、ものであってよい。更にまた、その場合、判定部は、ホルダの利用状態が、対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、物品の状態が、物品が所定期間内に開けられたことがないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する、ものであってよい。
また、その場合、所定期間は、ホルダの貸出から返却までの期間であってよい。
その場合、物品の状態は、物品が開いているかどうかを示す状態であってよい。また、その場合、鍵管理装置は、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、対応情報でホルダに対応付けられた物品の状態が、物品が開いていることを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、ものであってよい。
特定部は、所定時刻に物品の状態を特定する、ものであってよい。
特定部は、所定事象が発生した際に物品の状態を特定する、ものであってよい。その場合、所定事象は、ホルダが返却されたこと、ホルダが貸し出されたこと、精査処理が実行されたこと、及び退勤処理が実行されたことのうちの1つであってよい。
また、本発明は、物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部と、物品に設けられたICタグから信号を受信する受信部と、受信部により受信された信号に基づいて、物品の状態を特定する特定部と、を備える、鍵管理システムも提供する。
更に、本発明は、コンピュータが、物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部の何れかに対するホルダの収納を受け付けるステップと、コンピュータが、物品に設けられたICタグから信号を受信するステップと、コンピュータが、受信された信号に基づいて、物品の状態を特定するステップと、を含む、鍵管理方法も提供する。
本発明によれば、鍵で施解錠されるエリアに保管される物品の状態を特定できるようになる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[鍵貸出システムの全体構成]
図1は、本実施の形態における鍵貸出システム1の全体構成例を示す図である。図示するように、鍵貸出システム1は、鍵管理装置10と、サーバ装置40と、端末装置50とを備えている。そして、鍵管理装置10、サーバ装置40、及び端末装置50は、ネットワーク80を介して接続される。
図1は、本実施の形態における鍵貸出システム1の全体構成例を示す図である。図示するように、鍵貸出システム1は、鍵管理装置10と、サーバ装置40と、端末装置50とを備えている。そして、鍵管理装置10、サーバ装置40、及び端末装置50は、ネットワーク80を介して接続される。
鍵管理装置10は、鍵を保持するホルダを着脱可能に収納する装置である。この鍵管理装置10は、管理者又は利用者によって操作される。管理者は、鍵を管理するユーザであり、翌日予約されている鍵を鍵管理装置10に装填したり、翌日予約されていない鍵を鍵管理装置10から回収したりする操作を行う。また、利用者は、鍵を借用して利用するユーザであり、自身が当日予約している鍵を鍵管理装置10から借用したり、利用が終わった鍵を鍵管理装置10に返却したりする操作を行う。
サーバ装置40は、鍵やホルダに関する情報を管理する装置である。サーバ装置40は、鍵の予約を受け付け、その予約状況を管理する処理も行う。また、サーバ装置40は、予約状況を鍵管理装置10及び端末装置50へ送信する。
端末装置50は、ユーザが使用する端末装置であり、例えば、PC(Personal Computer)、タブレット端末、スマートフォン等が例示される。端末装置50は、サーバ装置40から鍵の予約状況を受信し、予約状況を例えばQRコード(登録商標)により表示画面に表示する。
ネットワーク80は、鍵管理装置10、サーバ装置40、及び端末装置50の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネット、公衆回線、LAN(Local Area Network)等である。
[第1の実施の形態]
(鍵管理装置の外観構成)
図2は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例を示す図である。図2に示すように、鍵管理装置10には、装置の前面に、第1の扉21及び第2の扉22がそれぞれ開閉可能に設けられ、第1の扉21にて開閉される鍵収納庫23と、第2の扉22によって開閉されるプリンタ25及び鍵交換部26が設けられている。また、鍵管理装置10は、装置の前面に、表示操作部27と、カードリーダ28と、アンテナ29とを有する。
(鍵管理装置の外観構成)
図2は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例を示す図である。図2に示すように、鍵管理装置10には、装置の前面に、第1の扉21及び第2の扉22がそれぞれ開閉可能に設けられ、第1の扉21にて開閉される鍵収納庫23と、第2の扉22によって開閉されるプリンタ25及び鍵交換部26が設けられている。また、鍵管理装置10は、装置の前面に、表示操作部27と、カードリーダ28と、アンテナ29とを有する。
鍵収納庫23には、複数の収納部24が設けられている。収納部24は、鍵を保持するホルダ31を着脱可能に収納する。
各収納部24には、ホルダ31の取り出しを許可又は禁止できるように錠機構241が設けられている。鍵管理装置10は、各収納部24に対する錠機構241を制御することによって、各ホルダ31の抜き取りの許可又は禁止を制御する。
また、各収納部24には、ホルダ31のIC(Integrated Circuit)タグ34(後述)から情報を読み取る読取部242が設けられている。読取部242は、収納部24に近接して又は収納部24内に設けられる。読取部242は、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)リーダである。尚、ある収納部24の読取部242で、隣接する収納部24に挿入されるホルダ31のICタグ34からの電波を誤って取得するのを防止するために、互いに隣接する収納部24の間に電波を遮蔽する遮蔽板等を設けてもよい。
本実施の形態では、物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部の一例として、複数の収納部24を設けている。
各収納部24には、ホルダ31の取り出しを許可又は禁止できるように錠機構241が設けられている。鍵管理装置10は、各収納部24に対する錠機構241を制御することによって、各ホルダ31の抜き取りの許可又は禁止を制御する。
また、各収納部24には、ホルダ31のIC(Integrated Circuit)タグ34(後述)から情報を読み取る読取部242が設けられている。読取部242は、収納部24に近接して又は収納部24内に設けられる。読取部242は、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)リーダである。尚、ある収納部24の読取部242で、隣接する収納部24に挿入されるホルダ31のICタグ34からの電波を誤って取得するのを防止するために、互いに隣接する収納部24の間に電波を遮蔽する遮蔽板等を設けてもよい。
本実施の形態では、物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部の一例として、複数の収納部24を設けている。
プリンタ25は、鍵の交換、挿入、抜き取り等を含む鍵管理装置10の履歴をロール紙等の用紙に印字する。プリンタ25で印字された用紙は、例えば、装置の前面に排出される。
鍵交換部26は、ホルダ31と鍵との連結を解除するもので、鍵交換の権限を有する権限者である例えば管理者のみが利用できる。鍵交換部26は、ホルダ31が挿入される挿入口261と、この挿入口261を開閉するカバー262とを有する。また、鍵交換部26は、挿入口261内の所定の係止解除位置まで挿入されたホルダ31に対してホルダ31本体とリング係止体の係止を解除してリング32(後述)を外せる状態とする解除部材と、管理者によるホルダ31に対しての係止解除を許可すると共に管理者以外によるホルダ31に対しての係止解除を不可とする鍵交換規制部とを有する。鍵交換規制部としては、例えば、ソレノイド等の電気的駆動部でストッパを挿入口261に進退させるストッパ機構を用いるとよい。この場合、鍵交換規制部は、通常はストッパが挿入口261内に進出し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを規制する。一方、鍵交換規制部は、管理者が操作する場合にのみストッパが挿入口261内から退避し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを可能とする。
また、鍵交換部26は、ホルダ31のICタグ34から情報を読み取る読取部263が設けられている。読取部263は、鍵交換部26に近接して又は鍵交換部26内に設けられる。読取部263は、例えばRFIDリーダである。
鍵交換部26は、ホルダ31と鍵との連結を解除するもので、鍵交換の権限を有する権限者である例えば管理者のみが利用できる。鍵交換部26は、ホルダ31が挿入される挿入口261と、この挿入口261を開閉するカバー262とを有する。また、鍵交換部26は、挿入口261内の所定の係止解除位置まで挿入されたホルダ31に対してホルダ31本体とリング係止体の係止を解除してリング32(後述)を外せる状態とする解除部材と、管理者によるホルダ31に対しての係止解除を許可すると共に管理者以外によるホルダ31に対しての係止解除を不可とする鍵交換規制部とを有する。鍵交換規制部としては、例えば、ソレノイド等の電気的駆動部でストッパを挿入口261に進退させるストッパ機構を用いるとよい。この場合、鍵交換規制部は、通常はストッパが挿入口261内に進出し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを規制する。一方、鍵交換規制部は、管理者が操作する場合にのみストッパが挿入口261内から退避し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを可能とする。
また、鍵交換部26は、ホルダ31のICタグ34から情報を読み取る読取部263が設けられている。読取部263は、鍵交換部26に近接して又は鍵交換部26内に設けられる。読取部263は、例えばRFIDリーダである。
表示操作部27は、例えばタッチパネルディスプレイであり、ユーザによる操作を受け付けるとともに、各種情報を表示する。
カードリーダ28は、ユーザが携帯するカードから情報を読み取る読取装置である。カードとしては、例えば、磁気カード、ICカード等が例示される。ユーザがカードリーダ28にカードを通すと、カードリーダ28は、カードからユーザIDを読み取る。
カードリーダ28は、ユーザが携帯するカードから情報を読み取る読取装置である。カードとしては、例えば、磁気カード、ICカード等が例示される。ユーザがカードリーダ28にカードを通すと、カードリーダ28は、カードからユーザIDを読み取る。
アンテナ29は、ホルダ31に連結された鍵で施解錠される書庫に保管される物品に貼付されたICタグ62(後述)から電波を受信する。ICタグ62は、RFIDタグ、Bluetooth(登録商標)タグ等の何れでもよく、アンテナ29は、RFIDの電波、Bluetoothの電波等の何れを受信するものでもよい。本実施の形態では、物品に設けられたICタグから信号を受信する受信部の一例として、アンテナ29を設けている。
(ホルダ及び鍵の構成)
図3は、第1の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例を示す図である。図3に示すように、ホルダ31にはリング32で鍵33が連結されている。
ホルダ31には、ICタグ34が設けられている。ICタグ34は、例えばRFIDタグである。ICタグ34は、ホルダ31を識別する識別情報を有している。ホルダ31にICタグ34を設けるには、例えば、シールタイプのICタグ34をホルダ31に貼り付けてもよいし、ホルダ31内にICタグ34を埋め込んでもよい。
図3は、第1の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例を示す図である。図3に示すように、ホルダ31にはリング32で鍵33が連結されている。
ホルダ31には、ICタグ34が設けられている。ICタグ34は、例えばRFIDタグである。ICタグ34は、ホルダ31を識別する識別情報を有している。ホルダ31にICタグ34を設けるには、例えば、シールタイプのICタグ34をホルダ31に貼り付けてもよいし、ホルダ31内にICタグ34を埋め込んでもよい。
(概要)
図4は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の概要について示した図である。第1の実施の形態における鍵管理装置10は、書庫60の鍵33を管理するものであり、書庫60内には、書庫60の鍵33が管理する物品である管理物61が保管されているものとする。
図4は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の概要について示した図である。第1の実施の形態における鍵管理装置10は、書庫60の鍵33を管理するものであり、書庫60内には、書庫60の鍵33が管理する物品である管理物61が保管されているものとする。
このような状態で、利用者が、鍵管理装置10から鍵33を借用して書庫60を鍵33で解錠し、書庫60から管理物61を持ち出した後、管理物61を書庫60に返却せずに、書庫60を鍵33で施錠して鍵33を鍵管理装置10に返却することがある。その場合、これまで、鍵管理装置10は、管理物61が書庫60に返却されていないことを検知できなかった。
そこで、第1の実施の形態では、管理物61に、電波を発信するICタグ62を貼付し、鍵管理装置10に、ICタグ62の電波を受信するアンテナ29と、書庫60内に設置されたリモートアンテナ69とを接続する。
これにより、鍵管理装置10は、例えば、鍵33が返却される際に、アンテナ29が受信したICタグ62の電波と、リモートアンテナ69が受信したICタグ62の電波との強度差により、管理物61が書庫60内に存在するか書庫60外に存在するかを判断する。
これにより、鍵管理装置10は、例えば、鍵33が返却される際に、アンテナ29が受信したICタグ62の電波と、リモートアンテナ69が受信したICタグ62の電波との強度差により、管理物61が書庫60内に存在するか書庫60外に存在するかを判断する。
尚、ここでは、物品が保管されるエリアを書庫60としたが、物品を保管可能であれば、如何なるエリアでもよい。この意味で、書庫60はエリアの一例である。
また、ここでは、鍵33で管理される物品を管理物61としたが、管理物61は重要物が収納された小箱であってもよいし、重要物そのものであってもよい。
また、ここでは、鍵33で管理される物品を管理物61としたが、管理物61は重要物が収納された小箱であってもよいし、重要物そのものであってもよい。
(鍵管理装置の機能構成)
図5は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、鍵管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、扉施錠機構14と、錠機構241と、読取部242と、プリンタ25と、読取部263と、表示操作部27と、カードリーダ28と、アンテナ29とを含む。
図5は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、鍵管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、扉施錠機構14と、錠機構241と、読取部242と、プリンタ25と、読取部263と、表示操作部27と、カードリーダ28と、アンテナ29とを含む。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部12に記憶された動作プログラムに従って、鍵管理装置10の各部(通信部13、扉施錠機構14、錠機構241、読取部242、プリンタ25、読取部263、表示操作部27、カードリーダ28、アンテナ29等)を制御する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部11の動作プログラムを記憶し、また、制御部11の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13は、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14は、第1の扉21及び第2の扉22を施錠する機構である。扉施錠機構14は、第1の扉21の施錠及び解錠と、第2の扉22の施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241、読取部242、プリンタ25、読取部263、表示操作部27、カードリーダ28、及びアンテナ29については、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部11の動作プログラムを記憶し、また、制御部11の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13は、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14は、第1の扉21及び第2の扉22を施錠する機構である。扉施錠機構14は、第1の扉21の施錠及び解錠と、第2の扉22の施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241、読取部242、プリンタ25、読取部263、表示操作部27、カードリーダ28、及びアンテナ29については、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
ここで、制御部11の構成について具体的に説明する。制御部11は、操作受付部111と、管理物特定部112と、信号強度取得部114と、信号強度比較部115と、ログ記録部118と、表示制御部119とを備える。
操作受付部111は、利用者が表示操作部27上で行った操作を受け付ける。操作としては、ホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作等がある。また、操作としては、ホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作等もある。
管理物特定部112は、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報、もしくはホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作を受け付けた場合に、そのホルダ31が管理する物品である管理物61を特定する。ホルダ31が管理する物品とは、ホルダ31に連結された鍵33で施解錠される書庫60に保管される物品である。具体的には、管理物特定部112は、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作を受け付けた場合には、読取部242からそのホルダ31のRFIDを取得する。管理物特定部112は、操作受付部111がホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作を受け付けた場合には、読取部263からそのホルダ31のRFIDを取得する。そして、何れの場合も、管理物特定部112は、このRFIDに記憶部12で対応付けられた管理物61のICタグ62が貼付された物品を管理物61として特定する。
信号強度取得部114は、管理物特定部112が特定した管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度と、管理物特定部112が特定した管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度とを取得する。例えば、物品のICタグ62からアンテナ29で受信した電波と、物品のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波とに、物品のICタグ62を識別するタグIDを含めておく。そして、信号強度取得部114は、アンテナ29で受信した管理物61のICタグ62のタグIDを含む電波の信号強度と、リモートアンテナ69で受信した管理物61のICタグ62のタグIDを含む電波の信号強度とを取得する。
信号強度比較部115は、信号強度取得部114が取得した管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度と、信号強度取得部114が取得した管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度とを比較する。信号強度比較部115は、管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度、及び、管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度のどちらが大きいかを判定する。そして、信号強度比較部115は、管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度が、管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度よりも大きければ、管理物61が書庫60外にあると判定する。信号強度比較部115は、管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度が、管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度よりも大きければ、管理物61が書庫60内にあると判定する。本実施の形態では、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品の状態を特定する特定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。また、本実施の形態では、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品がエリア内に存在するかどうかを示す状態を特定する特定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。
ここで、信号強度比較部115は、アンテナ29及びリモートアンテナ69で管理物61のICタグ62から受信した電波の信号強度を、予め定められた時刻に比較してもよい。この場合、信号強度比較部115は、所定時刻に物品の状態を特定する特定部の一例である。或いは、信号強度比較部115は、アンテナ29及びリモートアンテナ69で管理物61のICタグ62から受信した電波の信号強度を、予め定められた事象が発生した際に比較してもよい。この場合、信号強度比較部115は、所定事象が発生した際に物品の状態を特定する特定部の一例である。ここで、予め定められた事象としては、ホルダ31が返却されたこと、ホルダ31が貸し出されたこと、ホルダ31について鍵交換が行われたこと、精査処理が実行されたこと等がある。また、予め定められた事象は、退勤処理が実行されたことであってもよい。例えば、勤務中に必ず使用するホルダ31を退勤時に返却する運用が行われる場合は、このホルダ31が返却されたことをもって退勤処理が実行されたとしてもよい。また、図示しない入退勤管理システムで退勤が管理される場合は、入退勤管理システムから利用者の退勤が通知されたことをもって退勤処理が実行されたとしてもよい。
また、信号強度比較部115は、ホルダ31の利用状態と、管理物61の状態とに基づいて、管理物61の状態が異常であるかどうかを判定する。
ホルダ31の利用状態は、ホルダ31が貸し出された状態である貸出状態と、ホルダ31が返却された状態である返却状態とを含む。例えば、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作を受け付けた時点におけるホルダ31の利用状態は、返却状態とするとよい。管理物61の状態は、管理物61が書庫60内にあるか書庫60外にあるかを示す状態である。
例えば、信号強度比較部115は、ホルダ31の利用状態が返却状態である場合に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定する。これは、利用者が管理物61を書庫60に返却せずに書庫60を施錠してホルダ31を返却したと考えられるからである。或いは、信号強度比較部115は、ホルダ31の利用状態が貸出状態である場合に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定しなくてもよい。これは、利用者がホルダ31を借用して書庫60を解錠し、管理物61を利用している状態と考えられるからである。本実施の形態では、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。また、本実施の形態では、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、ホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。更に、本実施の形態では、ホルダの利用状態が貸出状態である場合に、ホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定しない判定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。
ホルダ31の利用状態は、ホルダ31が貸し出された状態である貸出状態と、ホルダ31が返却された状態である返却状態とを含む。例えば、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作を受け付けた時点におけるホルダ31の利用状態は、返却状態とするとよい。管理物61の状態は、管理物61が書庫60内にあるか書庫60外にあるかを示す状態である。
例えば、信号強度比較部115は、ホルダ31の利用状態が返却状態である場合に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定する。これは、利用者が管理物61を書庫60に返却せずに書庫60を施錠してホルダ31を返却したと考えられるからである。或いは、信号強度比較部115は、ホルダ31の利用状態が貸出状態である場合に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定しなくてもよい。これは、利用者がホルダ31を借用して書庫60を解錠し、管理物61を利用している状態と考えられるからである。本実施の形態では、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。また、本実施の形態では、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、ホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。更に、本実施の形態では、ホルダの利用状態が貸出状態である場合に、ホルダに対応付けられた物品の状態が、物品がエリア内にないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定しない判定部の一例として、信号強度比較部115のこの機能を設けている。
尚、利用者が書庫60から管理物61を持ち出した状態で書庫60を施錠し、鍵33を鍵管理装置10に一時返却する運用もある。この場合、信号強度比較部115は、ホルダ31の一時返却時に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定しない。
また、利用者が書庫60から管理物61を持ち出せない状態で書庫60を施錠し、鍵33を鍵管理装置10に一時返却する運用もある。この場合、信号強度比較部115は、ホルダ31の一時返却時に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定する。
また、利用者が書庫60から管理物61を持ち出せない状態で書庫60を施錠し、鍵33を鍵管理装置10に一時返却する運用もある。この場合、信号強度比較部115は、ホルダ31の一時返却時に、管理物61の状態が書庫60外にあることを示す状態であれば、管理物61の状態が異常であると判定する。
ログ記録部118は、鍵管理装置10における処理等の履歴であるログを記憶部12に記録する。具体的には、ログ記録部118は、信号強度比較部115が管理物61の状態が異常であると判定した場合に、その旨のログを記憶部12に記録する。
表示制御部119は、表示操作部27に対する情報の表示を制御する。具体的には、表示制御部119は、信号強度比較部115が管理物61の状態が異常であると判定した場合に、その旨の情報を表示するように表示操作部27を制御する。その際、表示制御部119は、例えば、ホルダ31を借用又は返却やホルダ31について鍵交換を受け付けない旨の情報を表示するように表示操作部27を制御してもよい。或いは、表示制御部119は、管理物61を書庫60内に返却する等の改善作業を利用者に促すメッセージを表示操作部27に表示するように制御してもよい。また、信号強度比較部115がアンテナ29での信号強度及びリモートアンテナ69での信号強度のどちらが大きいかを明確に判定できなかった場合も、表示制御部119は、改善作業を利用者に促すメッセージを表示操作部27に表示するように制御してよい。
また、記憶部12が記憶する情報について具体的に説明する。記憶部12は、管理物情報121を記憶する。
管理物情報121は、各ホルダ31が管理する管理物61を定義した情報である。管理物情報121の具体的な内容については後述する。本実施の形態では、ホルダと、物品とを対応付ける対応情報の一例として、管理物情報121を用いている。
管理物情報121は、各ホルダ31が管理する管理物61を定義した情報である。管理物情報121の具体的な内容については後述する。本実施の形態では、ホルダと、物品とを対応付ける対応情報の一例として、管理物情報121を用いている。
(管理物情報の具体的内容)
図6は、管理物情報121の一例を示した図である。図示するように、管理物情報121は、RFIDと、タグIDとを対応付けたものとなっている。
RFIDは、ホルダ31に設けられたICタグ34に含まれるホルダ31の識別情報である。
タグIDは、対応するRFIDを有するホルダ31が管理する管理物61に貼付されたICタグ62のタグIDである。
図では、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が、タグID「tag1」のICタグ62が貼付された管理物61を管理することが示されている。尚、1つのRFIDに複数のタグIDを対応付けてもよいが、ここでは説明を簡略化するため、1つのRFIDに1つのタグIDを対応付けている。
図6は、管理物情報121の一例を示した図である。図示するように、管理物情報121は、RFIDと、タグIDとを対応付けたものとなっている。
RFIDは、ホルダ31に設けられたICタグ34に含まれるホルダ31の識別情報である。
タグIDは、対応するRFIDを有するホルダ31が管理する管理物61に貼付されたICタグ62のタグIDである。
図では、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が、タグID「tag1」のICタグ62が貼付された管理物61を管理することが示されている。尚、1つのRFIDに複数のタグIDを対応付けてもよいが、ここでは説明を簡略化するため、1つのRFIDに1つのタグIDを対応付けている。
(鍵管理装置の動作)
図7は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作例に先立ち、記憶部12には、例えば図6に示した管理物情報121が記憶されているものとする。
図7は、第1の実施の形態における鍵管理装置10の動作例を示したフローチャートである。尚、この動作例に先立ち、記憶部12には、例えば図6に示した管理物情報121が記憶されているものとする。
鍵管理装置10では、まず、操作受付部111が、利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったかどうかを判定する(ステップ131)。
ステップ131で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ131の処理を繰り返す。
ステップ131で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、鍵管理装置10は、ステップ132以降の処理を実行する。
ステップ131で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ131の処理を繰り返す。
ステップ131で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、鍵管理装置10は、ステップ132以降の処理を実行する。
即ち、まず、管理物特定部112が、ホルダ31が管理する管理物61を特定する(ステップ132)。具体的には、管理物特定部112は、読取部242が読み取ったホルダ31のRFIDに管理物情報121で対応付けられた管理物61のICタグ62のタグIDを特定する。
また、信号強度取得部114が、ステップ132で特定された管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度を取得する(ステップ133)。
更に、信号強度取得部114は、ステップ132で特定された管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度を取得する(ステップ134)。
また、信号強度取得部114が、ステップ132で特定された管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波の信号強度を取得する(ステップ133)。
更に、信号強度取得部114は、ステップ132で特定された管理物61のICタグ62からリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度を取得する(ステップ134)。
次に、信号強度比較部115が、ステップ133で取得されたアンテナ29で受信した電波の信号強度と、ステップ134で取得されたリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度とを比較し、どちらの信号強度が強いかを判定する(ステップ135)。
ステップ135でアンテナ29で受信した電波の信号強度の方が強いと判定されれば、管理物61は書庫60外にあると判断できる。従って、ログ記録部118が、管理物61が書庫60外にある旨のログを記録する(ステップ136)。
ステップ135でリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度の方が強いと判定されれば、管理物61は書庫60内にあると判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録することなく処理を終了する。
ステップ135でアンテナ29で受信した電波の信号強度の方が強いと判定されれば、管理物61は書庫60外にあると判断できる。従って、ログ記録部118が、管理物61が書庫60外にある旨のログを記録する(ステップ136)。
ステップ135でリモートアンテナ69で受信した電波の信号強度の方が強いと判定されれば、管理物61は書庫60内にあると判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録することなく処理を終了する。
尚、この動作例は、ホルダ31が返却される際の動作を示したものであるが、これには限らない。ホルダ31が借用される際、ホルダ31について鍵交換が行われる際、何らかの事象が発生する際等の如何なる時点で、同様の動作を行ってもよい。
また、この動作例では、管理物61が書庫60外にある場合に、ログ記録部118がその旨のログを記録することとしたが、これには限らない。表示制御部119がその場合にその旨の情報を表示操作部27に表示するように制御してもよい。
また、この動作例では、管理物61が書庫60外にある場合に、ログ記録部118がその旨のログを記録することとしたが、これには限らない。表示制御部119がその場合にその旨の情報を表示操作部27に表示するように制御してもよい。
(効果)
第1の実施の形態では、鍵33で閉じられた閉鎖エリア内の管理物61にICタグ62を設けて、管理物61の位置を示す管理物61の状態を取得し、鍵33の利用状態と管理物61の状態との整合性をチェックするようにした。これにより、鍵33だけでなく、閉鎖エリア内の管理物61も管理可能となった。
第1の実施の形態では、鍵33で閉じられた閉鎖エリア内の管理物61にICタグ62を設けて、管理物61の位置を示す管理物61の状態を取得し、鍵33の利用状態と管理物61の状態との整合性をチェックするようにした。これにより、鍵33だけでなく、閉鎖エリア内の管理物61も管理可能となった。
[第2の実施の形態]
(鍵管理装置の外観構成)
第2の実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例は、図2に示した第1の実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例と同じなので、説明を省略する。
(ホルダ及び鍵の構成)
第2の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例も、図3に示した第1の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例と同じなので、説明を省略する。
(鍵管理装置の外観構成)
第2の実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例は、図2に示した第1の実施の形態における鍵管理装置10の外観構成例と同じなので、説明を省略する。
(ホルダ及び鍵の構成)
第2の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例も、図3に示した第1の実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例と同じなので、説明を省略する。
(概要)
図8は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の概要について示した図である。第2の実施の形態における鍵管理装置10は、書庫60の鍵33を管理するものであり、書庫60内には、書庫60の鍵33が管理する物品である管理物61として、管理物61a,61b,61cが保管されているものとする。
図8は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の概要について示した図である。第2の実施の形態における鍵管理装置10は、書庫60の鍵33を管理するものであり、書庫60内には、書庫60の鍵33が管理する物品である管理物61として、管理物61a,61b,61cが保管されているものとする。
このような状態で、利用者が、管理物61cを利用するために鍵管理装置10から鍵33を借用して書庫60を鍵33で解錠したものの、管理物61a又は管理物61bを利用した後、書庫60を鍵33で施錠して鍵33を鍵管理装置10に返却することがある。その場合、これまで、鍵管理装置10は、利用者が利用目的とした管理物61c以外の管理物61a又は管理物61bが利用されたことを検知できなかった。
また、利用者が、管理物61cを利用するために鍵管理装置10から鍵33を借用して書庫60を鍵33で解錠し、管理物61cを開けた後、管理物61を閉めずに、書庫60を鍵33で施錠して鍵33を鍵管理装置10に返却することもある。その場合、これまで、鍵管理装置10は、管理物61cが開けられたままであることを検知できなかった。
また、利用者が、管理物61cを利用するために鍵管理装置10から鍵33を借用して書庫60を鍵33で解錠し、管理物61cを開けた後、管理物61を閉めずに、書庫60を鍵33で施錠して鍵33を鍵管理装置10に返却することもある。その場合、これまで、鍵管理装置10は、管理物61cが開けられたままであることを検知できなかった。
そこで、第2の実施の形態では、管理物61a,61b,61cに、電波を発信するICタグ62a,62b,62cをそれぞれ貼付し、鍵管理装置10に、ICタグ62a,62b,62cの電波を受信するアンテナ29を接続する。ここで、ICタグ62a,62b,62cは、時計と、開閉センサと、記憶域とを持つものとする。
これにより、鍵管理装置10は、鍵33の利用目的とICタグ62a,62b,62cの開閉内容とを自動照合し、鍵33の不正利用(目的外利用)を検知する。
また、鍵管理装置10は、鍵33の利用目的とICタグ62a,62b,62cの開閉内容とを自動照合し、利用目的の管理物61a,61b,61cが開けられたままであるかどうかを判断する。
これにより、鍵管理装置10は、鍵33の利用目的とICタグ62a,62b,62cの開閉内容とを自動照合し、鍵33の不正利用(目的外利用)を検知する。
また、鍵管理装置10は、鍵33の利用目的とICタグ62a,62b,62cの開閉内容とを自動照合し、利用目的の管理物61a,61b,61cが開けられたままであるかどうかを判断する。
尚、ここでは、物品が保管されるエリアを書庫60としたが、物品を保管可能であれば、如何なるエリアでもよい。この意味で、書庫60はエリアの一例である。
また、ここでは、鍵33で管理される物品を管理物61としたが、管理物61は重要物が収納された小箱や金庫であってもよいし、重要物そのものであってもよい。
更に、管理物61が小箱や金庫である場合、管理物61は、書庫60の鍵33とは別の管理物61の鍵33で施解錠されるものでもよい。この場合、書庫60の鍵33の利用目的は、複数の管理物61の鍵33のうちの使用する鍵33の情報であってよい。そして、管理物61のICタグ62には、開閉履歴ではなく、施解錠履歴を記憶するようにしてもよい。
また、ここでは、鍵33で管理される物品を管理物61としたが、管理物61は重要物が収納された小箱や金庫であってもよいし、重要物そのものであってもよい。
更に、管理物61が小箱や金庫である場合、管理物61は、書庫60の鍵33とは別の管理物61の鍵33で施解錠されるものでもよい。この場合、書庫60の鍵33の利用目的は、複数の管理物61の鍵33のうちの使用する鍵33の情報であってよい。そして、管理物61のICタグ62には、開閉履歴ではなく、施解錠履歴を記憶するようにしてもよい。
(鍵管理装置の機能構成)
図9は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、鍵管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、扉施錠機構14と、錠機構241と、読取部242と、プリンタ25と、読取部263と、表示操作部27と、カードリーダ28と、アンテナ29とを含む。
図9は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、鍵管理装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、扉施錠機構14と、錠機構241と、読取部242と、プリンタ25と、読取部263と、表示操作部27と、カードリーダ28と、アンテナ29とを含む。
制御部11は、CPU等の演算回路を備え、記憶部12に記憶された動作プログラムに従って、鍵管理装置10の各部(通信部13、扉施錠機構14、錠機構241、読取部242、プリンタ25、読取部263、表示操作部27、カードリーダ28、アンテナ29等)を制御する。
記憶部12は、ROM、RAM等を備え、制御部11の動作プログラムを記憶し、また、制御部11の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13は、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14は、第1の扉21及び第2の扉22を施錠する機構である。扉施錠機構14は、第1の扉21の施錠及び解錠と、第2の扉22の施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241、読取部242、プリンタ25、読取部263、表示操作部27、カードリーダ28、及びアンテナ29については、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
記憶部12は、ROM、RAM等を備え、制御部11の動作プログラムを記憶し、また、制御部11の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13は、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14は、第1の扉21及び第2の扉22を施錠する機構である。扉施錠機構14は、第1の扉21の施錠及び解錠と、第2の扉22の施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241、読取部242、プリンタ25、読取部263、表示操作部27、カードリーダ28、及びアンテナ29については、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
ここで、制御部11の構成について具体的に説明する。制御部11は、操作受付部111と、管理物特定部112と、目的物特定部113と、開閉情報取得部116と、開閉情報判定部117と、ログ記録部118と、表示制御部119とを備える。
操作受付部111は、利用者が表示操作部27上で行った操作を受け付ける。操作としては、ホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作等がある。また、操作としては、ホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作等もある。或いは、操作は、ホルダ31の利用目的の管理物である目的物を示す情報を入力する操作等であってもよい。目的物を示す情報を入力する操作は、例えば、ホルダ31を借用する旨の情報を入力する操作と併せて行われてもよい。目的物を示す情報は、目的物そのものを選択する情報でもよいし、目的物を特定するためのフリーワード(「出金するため」等)でもよい。
管理物特定部112は、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報、もしくはホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作を受け付けた場合に、そのホルダ31が管理する物品である管理物61を特定する。ホルダ31が管理する物品とは、ホルダ31に連結された鍵33で施解錠される書庫60に保管される物品である。具体的には、管理物特定部112は、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作を受け付けた場合には、読取部242からそのホルダ31のRFIDを取得する。管理物特定部112は、操作受付部111がホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作を受け付けた場合には、読取部263からそのホルダ31のRFIDを取得する。そして、何れの場合も、管理物特定部112は、このRFIDに記憶部12で対応付けられた管理物61のICタグ62が貼付された物品を管理物61として特定する。
目的物特定部113は、例えば、操作受付部111がホルダ31を借用する旨の情報を入力する操作を受け付ける際に、目的物を示す情報を入力する操作も受け付けた場合、その目的物を特定する。目的物とは、管理物特定部112が特定した管理物61のうち、例えば、利用者がこれから利用する対象として選択した管理物61である。目的物特定部113は、読取部242が取得したホルダ31のRFIDと、目的物特定部113が特定した目的物とを対応付けて記憶部12に記憶する。
また、目的物特定部113は、操作受付部111がホルダ31を返却する旨の情報又はホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作を受け付けた場合に、そのホルダ31の利用目的である目的物を特定する。具体的には、目的物特定部113は、操作受付部111がホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を受け付けた場合には、読取部242からそのホルダ31のRFIDを取得する。目的物特定部113は、操作受付部111がホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作を受け付けた場合には、読取部263からそのホルダ31のRFIDを取得する。そして、何れの場合も、目的物特定部113は、このRFIDに記憶部12で対応付けられた目的物のICタグ62が貼付された物品を目的物として特定する。
開閉情報取得部116は、管理物特定部112が特定した管理物61のICタグ62からアンテナ29で受信した電波から、管理物61の開閉履歴を示す開閉情報を取得する。例えば、物品のICタグ62からアンテナ29で受信した電波に、物品のICタグ62を識別するタグIDを含めておく。そして、開閉情報取得部116は、アンテナ29で受信した管理物61のICタグ62のタグIDを含む電波から、開閉情報を取得する。これにより、開閉情報取得部116は、開閉情報を記憶部12に記憶する。
また、開閉情報取得部116は、記憶部12に記憶された開閉情報から、所定期間内に管理物61が開けられたことを示す開情報を取得する。ここで、管理物61は、目的物特定部113が特定した目的物と、目的物特定部113が特定した目的物以外の管理物61とを含む。従って、開閉情報取得部116は、記憶部12に記憶された開閉情報から、所定期間内に目的物が開けられたことを示す開情報と、所定期間内に目的物以外の管理物61が開けられたことを示す開情報とを取得することになる。本実施の形態では、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品の状態を特定する特定部の一例として、開閉情報取得部116を設けている。また、本実施の形態では、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態を特定する特定部の一例として、開閉情報取得部116を設けている。更に、本実施の形態では、ホルダと利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報でホルダに対応付けられた物品の一例として、目的物を用いており、ホルダと利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報でホルダに対応付けられた物品以外の他の物品の一例として、目的物以外の管理物61を用いている。そして、本実施の形態では、他の物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、他の物品の状態として、他の物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態を特定する特定部の一例として、開閉情報取得部116を設けている。
更に、開閉情報取得部116は、記憶部12に記憶された開閉情報から、目的物特定部113が特定した目的物が所定期間内に開けられたことを示す開情報を取得する。そして、開閉情報取得部116は、記憶部12に記憶された開閉情報から、目的物特定部113が特定した目的物がその後に閉められたことを示す閉情報も取得する。本実施の形態では、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品の状態を特定する特定部の一例として、開閉情報取得部116を設けている。また、本実施の形態では、物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、物品が開いているかどうかを示す状態を特定する特定部の一例として、開閉情報取得部116を設けている。
ここで、開閉情報取得部116は、所定期間内に管理物61又は目的物が開けられたことを示す開情報を、予め定められた時刻に取得してもよい。この場合、開閉情報取得部116は、所定時刻に物品の状態を特定する特定部の一例である。或いは、開閉情報取得部116は、所定期間内に管理物61又は目的物が開けられたことを示す開情報を、予め定められた事象が発生した際に取得してもよい。この場合、開閉情報取得部116は、所定事象が発生した際に物品の状態を特定する特定部の一例である。ここで、予め定められた事象としては、ホルダ31が返却されたこと、ホルダ31が貸し出されたこと、ホルダ31について鍵交換が行われたこと、精査処理が実行されたこと等がある。また、予め定められた事象は、退勤処理が実行されたことであってもよい。例えば、勤務中に必ず使用するホルダ31を退勤時に返却する運用が行われる場合は、このホルダ31が返却されたことをもって退勤処理が実行されたとしてもよい。また、図示しない入退勤管理システムで退勤が管理される場合は、入退勤管理システムから利用者の退勤が通知されたことをもって退勤処理が実行されたとしてもよい。
また、上記において、所定期間は、例えば、ホルダ31の貸出から返却までの期間であってよいが、その他の如何なる期間であってもよい。例えば、書庫60の解錠及び施錠の時刻を鍵管理装置10へ通知可能であれば、所定期間は、書庫60の解錠から施錠までの期間であってもよい。
開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態と、管理物61の状態とに基づいて、管理物61の状態が異常であるかどうかを判定する。
ホルダ31の利用状態は、ホルダ31がある管理物61のために貸し出された状態と、ホルダ31が別の管理物61のために貸し出された状態とを含む。管理物61の状態は、管理物61が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態である。
例えば、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態がある管理物61のための貸出状態である場合に、別の管理物61の状態が所定期間内に開けられたことを示す状態であれば、その別の管理物61の状態が異常であると判定する。これは、利用者が利用目的をある管理物61であるとしたにも関わらず、別の管理物61を開けたと考えられるからである。或いは、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態がある管理物61のための貸出状態である場合に、その管理物61の状態が所定期間内に開けられていないことを示す状態であれば、その管理物61の状態が異常であると判定してもよい。これは、利用者が利用目的をある管理物61であるとしたにも関わらず、その管理物61が開けられていないと考えられるからである。本実施の形態では、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。また、本実施の形態では、ホルダの利用状態が、ホルダと利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、他の物品の状態が、他の物品が所定期間内に開けられたことがあることを示す状態であれば、他の物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。更に、本実施の形態では、ホルダの利用状態が、ホルダと利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、物品の状態が、物品が所定期間内に開けられたことがないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。
ホルダ31の利用状態は、ホルダ31がある管理物61のために貸し出された状態と、ホルダ31が別の管理物61のために貸し出された状態とを含む。管理物61の状態は、管理物61が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態である。
例えば、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態がある管理物61のための貸出状態である場合に、別の管理物61の状態が所定期間内に開けられたことを示す状態であれば、その別の管理物61の状態が異常であると判定する。これは、利用者が利用目的をある管理物61であるとしたにも関わらず、別の管理物61を開けたと考えられるからである。或いは、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態がある管理物61のための貸出状態である場合に、その管理物61の状態が所定期間内に開けられていないことを示す状態であれば、その管理物61の状態が異常であると判定してもよい。これは、利用者が利用目的をある管理物61であるとしたにも関わらず、その管理物61が開けられていないと考えられるからである。本実施の形態では、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。また、本実施の形態では、ホルダの利用状態が、ホルダと利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、他の物品の状態が、他の物品が所定期間内に開けられたことがあることを示す状態であれば、他の物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。更に、本実施の形態では、ホルダの利用状態が、ホルダと利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報でホルダに対応付けられた物品のための貸出状態である場合に、物品の状態が、物品が所定期間内に開けられたことがないことを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。
また、ホルダ31の利用状態は、ホルダ31が貸し出された状態である貸出状態と、ホルダ31が返却された状態である返却状態とを含む。例えば、操作受付部111がホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作を受け付けた時点におけるホルダ31の利用状態は、返却状態とするとよい。管理物61の状態は、管理物61が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態である。
例えば、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態が返却状態である場合に、管理物61の状態が所定期間内に開けられ、その後、閉められていないことを示す状態であれば、その管理物61の状態が異常であると判定する。これは、利用者が目的物を利用した後、目的物を開けたままホルダ31を鍵管理装置10に返却したと考えられるからである。或いは、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態が貸出状態である場合に、その管理物61の状態が所定期間内に開けられ、その後、閉じられていないことを示す状態であれば、その管理物61の状態が異常であると判定しなくてもよい。本実施の形態では、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。また、本実施の形態では、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、ホルダに対応付けられた物品の状態が、物品が開いていることを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。
例えば、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態が返却状態である場合に、管理物61の状態が所定期間内に開けられ、その後、閉められていないことを示す状態であれば、その管理物61の状態が異常であると判定する。これは、利用者が目的物を利用した後、目的物を開けたままホルダ31を鍵管理装置10に返却したと考えられるからである。或いは、開閉情報判定部117は、ホルダ31の利用状態が貸出状態である場合に、その管理物61の状態が所定期間内に開けられ、その後、閉じられていないことを示す状態であれば、その管理物61の状態が異常であると判定しなくてもよい。本実施の形態では、ホルダの利用状態と、物品の状態とに基づいて、物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。また、本実施の形態では、ホルダの利用状態が返却状態である場合に、ホルダに対応付けられた物品の状態が、物品が開いていることを示す状態であれば、物品の状態が異常であると判定する判定部の一例として、開閉情報判定部117を設けている。
ログ記録部118は、鍵管理装置10における処理等の履歴であるログを記憶部12に記録する。具体的には、ログ記録部118は、開閉情報判定部117が管理物61の状態が異常であると判定した場合に、その旨のログを記憶部12に記録する。
表示制御部119は、表示操作部27に対する情報の表示を制御する。具体的には、表示制御部119は、信号強度比較部115が管理物61の状態が異常であると判定した場合に、その旨の情報を表示するように表示操作部27を制御する。その際、表示制御部119は、例えば、ホルダ31を借用又は返却やホルダ31について鍵交換を受け付けない旨の情報を表示するように表示操作部27を制御してもよい。或いは、表示制御部119は、管理物61を閉める等の改善作業を利用者に促すメッセージを表示操作部27に表示するように制御してもよい。
また、記憶部12が記憶する情報について具体的に説明する。記憶部12は、管理物情報121と、目的物情報122と、開閉情報123とを記憶する。
管理物情報121は、各ホルダ31が管理する管理物61を定義した情報である。管理物情報121の具体的な内容については後述する。
目的物情報122は、各ホルダ31の利用目的の管理物61である目的物を定義した情報である。目的物情報122の具体的な内容については後述する。本実施の形態では、ホルダと、利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報の一例として、目的物情報122を用いている。
開閉情報123は、各管理物61の開閉履歴を示す情報である。開閉情報123の具体的な内容については後述する。
管理物情報121は、各ホルダ31が管理する管理物61を定義した情報である。管理物情報121の具体的な内容については後述する。
目的物情報122は、各ホルダ31の利用目的の管理物61である目的物を定義した情報である。目的物情報122の具体的な内容については後述する。本実施の形態では、ホルダと、利用対象として選択された物品とを対応付ける対応情報の一例として、目的物情報122を用いている。
開閉情報123は、各管理物61の開閉履歴を示す情報である。開閉情報123の具体的な内容については後述する。
(管理物情報の具体的内容)
図10は、管理物情報121の一例を示した図である。管理物情報121の構成は、図6に示した第1の実施の形態における管理物情報121の構成と同じなので、説明を省略する。
図では、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が、タグID「tag1a」、「tag1b」、「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61を管理することが示されている。尚、ここでは、1つの書庫60に複数の管理物61が保管されていることを前提とするので、1つのRFIDに複数のタグIDを対応付けている。
図10は、管理物情報121の一例を示した図である。管理物情報121の構成は、図6に示した第1の実施の形態における管理物情報121の構成と同じなので、説明を省略する。
図では、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が、タグID「tag1a」、「tag1b」、「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61を管理することが示されている。尚、ここでは、1つの書庫60に複数の管理物61が保管されていることを前提とするので、1つのRFIDに複数のタグIDを対応付けている。
(目的物情報の具体的内容)
図11は、目的物情報122の一例を示した図である。図示するように、目的物情報122も、RFIDと、タグIDとを対応付けたものとなっている。
RFIDは、ホルダ31に設けられたICタグ34に含まれるホルダ31の識別情報である。
タグIDは、対応するRFIDを有するホルダ31の利用目的の管理物61に貼付されたICタグ62のタグIDである。
図では、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が、タグID「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61を利用目的とすることが示されている。尚、1つのRFIDに複数のタグIDを対応付けてもよいが、ここでは説明を簡略化するため、1つのRFIDに1つのタグIDを対応付けている。
図11は、目的物情報122の一例を示した図である。図示するように、目的物情報122も、RFIDと、タグIDとを対応付けたものとなっている。
RFIDは、ホルダ31に設けられたICタグ34に含まれるホルダ31の識別情報である。
タグIDは、対応するRFIDを有するホルダ31の利用目的の管理物61に貼付されたICタグ62のタグIDである。
図では、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が、タグID「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61を利用目的とすることが示されている。尚、1つのRFIDに複数のタグIDを対応付けてもよいが、ここでは説明を簡略化するため、1つのRFIDに1つのタグIDを対応付けている。
(開閉情報の具体的内容)
図12は、開閉情報123の一例を示した図である。図示するように、開閉情報123は、タグIDと、開閉種別と、開時刻と、閉時刻とを対応付けたものとなっている。
タグIDは、管理物61に貼付されたICタグ62のタグIDである。
開閉種別は、対応するタグIDのICタグ62が貼付された管理物61が開けられたか閉められたかを示す情報である。「開」は管理物61が開けられたことを示し、「閉」は管理物61が閉められたことを示す。
開時刻は、対応するタグIDのICタグ62が貼付された管理物61が開けられた時刻を示し、閉時刻は、対応するタグIDのICタグ62が貼付された管理物61が閉められた時刻を示す。
尚、以下では、開閉情報123のうち、開閉種別が「開」である部分を「開情報」と呼び、開閉種別が「閉」である部分を「閉情報」と呼ぶことにする。
図12は、開閉情報123の一例を示した図である。図示するように、開閉情報123は、タグIDと、開閉種別と、開時刻と、閉時刻とを対応付けたものとなっている。
タグIDは、管理物61に貼付されたICタグ62のタグIDである。
開閉種別は、対応するタグIDのICタグ62が貼付された管理物61が開けられたか閉められたかを示す情報である。「開」は管理物61が開けられたことを示し、「閉」は管理物61が閉められたことを示す。
開時刻は、対応するタグIDのICタグ62が貼付された管理物61が開けられた時刻を示し、閉時刻は、対応するタグIDのICタグ62が貼付された管理物61が閉められた時刻を示す。
尚、以下では、開閉情報123のうち、開閉種別が「開」である部分を「開情報」と呼び、開閉種別が「閉」である部分を「閉情報」と呼ぶことにする。
(鍵管理装置の動作)
図13は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の第1の動作例を示したフローチャートである。尚、この第1の動作例に先立ち、記憶部12には、例えば図10に示した管理物情報121、図11に示した目的物情報122、及び図12に示した開閉情報123が記憶されているものとする。
図13は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の第1の動作例を示したフローチャートである。尚、この第1の動作例に先立ち、記憶部12には、例えば図10に示した管理物情報121、図11に示した目的物情報122、及び図12に示した開閉情報123が記憶されているものとする。
鍵管理装置10では、まず、操作受付部111が、利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったかどうかを判定する(ステップ151)。
ステップ151で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ151の処理を繰り返す。
ステップ151で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、鍵管理装置10は、ステップ152以降の処理を実行する。
ステップ151で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ151の処理を繰り返す。
ステップ151で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、鍵管理装置10は、ステップ152以降の処理を実行する。
即ち、まず、管理物特定部112が、ホルダ31が管理する管理物61を特定する(ステップ152)。具体的には、管理物特定部112は、読取部242が読み取ったホルダ31のRFIDに管理物情報121で対応付けられた管理物61のICタグ62のタグIDを特定する。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、管理物特定部112は、タグID「tag1a」、「tag1b」、「tag1c」を特定する。ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、管理物特定部112は、タグID「tag2a」、「tag2b」、「tag2c」を特定する。
また、目的物特定部113が、ホルダ31の利用目的である目的物を特定する(ステップ153)。具体的には、目的物特定部113は、読取部242が読み取ったホルダ31のRFIDに目的物情報122で対応付けられた目的物のICタグ62のタグIDを特定する。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、目的物特定部113は、タグID「tag1c」を特定する。ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、目的物特定部113は、タグID「tag2c」を特定する。
更に、開閉情報取得部116が、ステップ152で特定された管理物61の開閉情報123から、ホルダ31の貸出時刻以降の開時刻を含む開情報を取得する(ステップ154)。例えば、開時刻t11がRFID「12345678」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag1c」に対する開情報を取得する。開時刻t21がRFID「23456789」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag2a」に対する開情報を取得する。
また、目的物特定部113が、ホルダ31の利用目的である目的物を特定する(ステップ153)。具体的には、目的物特定部113は、読取部242が読み取ったホルダ31のRFIDに目的物情報122で対応付けられた目的物のICタグ62のタグIDを特定する。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、目的物特定部113は、タグID「tag1c」を特定する。ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、目的物特定部113は、タグID「tag2c」を特定する。
更に、開閉情報取得部116が、ステップ152で特定された管理物61の開閉情報123から、ホルダ31の貸出時刻以降の開時刻を含む開情報を取得する(ステップ154)。例えば、開時刻t11がRFID「12345678」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag1c」に対する開情報を取得する。開時刻t21がRFID「23456789」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag2a」に対する開情報を取得する。
次に、開閉情報判定部117が、ステップ152で特定された管理物61のうち、未評価の管理物61に着目する(ステップ155)。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、開閉情報判定部117は、特定されたタグID「tag1a」、「tag1b」、「tag1c」に順に着目する。ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、開閉情報判定部117は、タグID「tag2a」、「tag2b」、「tag2c」に順に着目する。
そして、開閉情報判定部117は、ステップ155で着目した管理物61が、ステップ153で特定された目的物であるかどうかを判定する(ステップ156)。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、開閉情報判定部117は、着目したタグIDが、タグID「tag1c」であるかどうかを判定する。ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、開閉情報判定部117は、着目したタグIDが、タグID「tag2c」であるかどうかを判定する。
そして、開閉情報判定部117は、ステップ155で着目した管理物61が、ステップ153で特定された目的物であるかどうかを判定する(ステップ156)。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、開閉情報判定部117は、着目したタグIDが、タグID「tag1c」であるかどうかを判定する。ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、開閉情報判定部117は、着目したタグIDが、タグID「tag2c」であるかどうかを判定する。
ステップ156において、着目した管理物61が目的物でないと判定されれば、ステップ154で取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれるかどうかを判定する(ステップ157)。
その結果、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されれば、この管理物61は利用目的の管理物61でないにも関わらず開けられたと判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、タグID「tag2a」に対する開情報が含まれるので、タグID「tag2a」のICタグ62が貼付された管理物61は利用目的の管理物61でないにも関わらず開けられたと判断できる。従って、ログ記録部118が、管理物61が不正に開けられた旨のログを記録する(ステップ159)。
一方、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されなければ、この管理物61は利用目的の管理物61でないので開けられていないと判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録しない。
その結果、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されれば、この管理物61は利用目的の管理物61でないにも関わらず開けられたと判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「23456789」だとすると、タグID「tag2a」に対する開情報が含まれるので、タグID「tag2a」のICタグ62が貼付された管理物61は利用目的の管理物61でないにも関わらず開けられたと判断できる。従って、ログ記録部118が、管理物61が不正に開けられた旨のログを記録する(ステップ159)。
一方、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されなければ、この管理物61は利用目的の管理物61でないので開けられていないと判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録しない。
ステップ156において、着目した管理物61が目的物であると判定されれば、ステップ154で取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれるかどうかを判定する(ステップ158)。
その結果、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されなければ、この管理物61は利用目的の管理物61であるにも関わらず開けられていないと判断できる。従って、ログ記録部118が、ホルダ31が利用目的を達成していない旨のログを記録する(ステップ159)。
一方、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されれば、この管理物61は利用目的の管理物61であるので開けられたと判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、タグID「tag1c」に対する開情報が含まれるので、タグID「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61は利用目的の管理物61であるため開けられたと判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録しない。
その結果、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されなければ、この管理物61は利用目的の管理物61であるにも関わらず開けられていないと判断できる。従って、ログ記録部118が、ホルダ31が利用目的を達成していない旨のログを記録する(ステップ159)。
一方、取得された開情報の中に、この管理物61の開情報が含まれると判定されれば、この管理物61は利用目的の管理物61であるので開けられたと判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、タグID「tag1c」に対する開情報が含まれるので、タグID「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61は利用目的の管理物61であるため開けられたと判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録しない。
その後、開閉情報判定部117は、ステップ152で特定された管理物61の中に、未評価の管理物61があるかどうかを判定する(ステップ160)。
ステップ160で未評価の管理物61があると判定されれば、鍵管理装置10は、処理をステップ155へ戻す。
ステップ160で未評価の管理物61があると判定されなければ、鍵管理装置10は、処理を終了する。
ステップ160で未評価の管理物61があると判定されれば、鍵管理装置10は、処理をステップ155へ戻す。
ステップ160で未評価の管理物61があると判定されなければ、鍵管理装置10は、処理を終了する。
尚、この動作例は、ホルダ31が返却される際の動作を示したものであるが、これには限らない。ホルダ31が借用される際、ホルダ31について鍵交換が行われる際、何らかの事象が発生する際等の如何なる時点で、同様の動作を行ってもよい。
また、この動作例では、管理物61が利用目的の目的物でないにも関わらず開けられたり利用目的の目的物であるにも関わらず開けられなかったりした場合に、ログ記録部118がその旨のログを記録することとしたが、これには限らない。表示制御部119がその場合にその旨の情報を表示操作部27に表示するように制御してもよい。
また、この動作例では、管理物61が利用目的の目的物でないにも関わらず開けられたり利用目的の目的物であるにも関わらず開けられなかったりした場合に、ログ記録部118がその旨のログを記録することとしたが、これには限らない。表示制御部119がその場合にその旨の情報を表示操作部27に表示するように制御してもよい。
図14は、第2の実施の形態における鍵管理装置10の第2の動作例を示したフローチャートである。尚、この第2の動作例に先立ち、記憶部12には、例えば図10に示した管理物情報121、図11に示した目的物情報122、及び図12に示した開閉情報123が記憶されているものとする。
鍵管理装置10では、まず、操作受付部111が、利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったかどうかを判定する(ステップ171)。
ステップ171で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ171の処理を繰り返す。
ステップ171で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、鍵管理装置10は、ステップ172以降の処理を実行する。
ステップ171で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されなければ、操作受付部111は、ステップ171の処理を繰り返す。
ステップ171で利用者が表示操作部27上でホルダ31を返却する旨の情報を入力する操作を行ったと判定されれば、鍵管理装置10は、ステップ172以降の処理を実行する。
即ち、まず、目的物特定部113が、ホルダ31の利用目的である管理物61を特定する(ステップ172)。具体的には、目的物特定部113は、読取部242が読み取ったホルダ31のRFIDに目的物情報122で対応付けられた目的物のICタグ62のタグIDを特定する。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、目的物特定部113は、タグID「tag1c」を特定する。ホルダ31のRFIDが「34567891」だとすると、目的物特定部113は、タグID「tag3c」を特定する。
また、開閉情報取得部116が、ステップ172で特定された管理物61の開閉情報123から、ホルダ31の貸出時刻以降の開時刻を含む開情報を取得する(ステップ173)。例えば、開時刻t11がRFID「12345678」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag1c」に対する開情報を取得する。開時刻t31がRFID「34567891」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag3c」に対する開情報を取得する。
また、開閉情報取得部116が、ステップ172で特定された管理物61の開閉情報123から、ホルダ31の貸出時刻以降の開時刻を含む開情報を取得する(ステップ173)。例えば、開時刻t11がRFID「12345678」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag1c」に対する開情報を取得する。開時刻t31がRFID「34567891」のホルダ31の貸出時刻以降の時刻だとすると、開閉情報取得部116は、タグID「tag3c」に対する開情報を取得する。
次に、開閉情報判定部117が、ステップ172で特定された管理物61の開閉情報123の中に、ステップ173で取得された開情報に含まれる開時刻より後の閉時刻を含む閉情報が含まれるかどうかを判定する(ステップ174)。
ステップ174において、管理物61の開閉情報123の中に、取得された開情報に含まれる開時刻より後の閉時刻を含む閉情報が含まれると判定されなければ、管理物61は開けられたままであると判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「34567891」だとすると、タグID「tag3c」に対応する開時刻t31より後の閉時刻を含む閉情報がないので、タグID「tag3c」のICタグ62が貼付された管理物61は開けられたままであると判断できる。従って、ログ記録部118が、管理物61が開けられたままである旨のログを記録する(ステップ175)。
ステップ174において、管理物61の開閉情報123の中に、取得された開情報に含まれる開時刻より後の閉時刻を含む閉情報が含まれると判定されれば、管理物61は開けられた後に閉められたと判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、タグID「tag1c」に対応する開時刻t11より後の閉時刻t12を含む閉情報があるので、タグID「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61は開けられた後に閉められたと判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録することなく処理を終了する。
ステップ174において、管理物61の開閉情報123の中に、取得された開情報に含まれる開時刻より後の閉時刻を含む閉情報が含まれると判定されなければ、管理物61は開けられたままであると判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「34567891」だとすると、タグID「tag3c」に対応する開時刻t31より後の閉時刻を含む閉情報がないので、タグID「tag3c」のICタグ62が貼付された管理物61は開けられたままであると判断できる。従って、ログ記録部118が、管理物61が開けられたままである旨のログを記録する(ステップ175)。
ステップ174において、管理物61の開閉情報123の中に、取得された開情報に含まれる開時刻より後の閉時刻を含む閉情報が含まれると判定されれば、管理物61は開けられた後に閉められたと判断できる。例えば、ホルダ31のRFIDが「12345678」だとすると、タグID「tag1c」に対応する開時刻t11より後の閉時刻t12を含む閉情報があるので、タグID「tag1c」のICタグ62が貼付された管理物61は開けられた後に閉められたと判断できる。従って、鍵管理装置10は、ログ記録部118によりログを記録することなく処理を終了する。
尚、この動作例は、ホルダ31が返却される際の動作を示したものであるが、これには限らない。ホルダ31が借用される際、ホルダ31について鍵交換が行われる際、何らかの事象が発生する際等の如何なる時点で、同様の動作を行ってもよい。
また、この動作例では、管理物61が開けられたままである場合に、ログ記録部118がその旨のログを記録することとしたが、これには限らない。表示制御部119がその場合にその旨の情報を表示操作部27に表示するように制御してもよい。
また、この動作例では、管理物61が開けられたままである場合に、ログ記録部118がその旨のログを記録することとしたが、これには限らない。表示制御部119がその場合にその旨の情報を表示操作部27に表示するように制御してもよい。
(効果)
第2の実施の形態では、鍵33で閉じられた閉鎖エリア内の管理物61にICタグ62を設けて、管理物61の開閉有無を示す管理物61の状態を取得し、鍵33の利用状態と管理物61の状態との整合性をチェックするようにした。これにより、鍵33だけでなく、閉鎖エリア内の管理物61も管理可能となった。
第2の実施の形態では、鍵33で閉じられた閉鎖エリア内の管理物61にICタグ62を設けて、管理物61の開閉有無を示す管理物61の状態を取得し、鍵33の利用状態と管理物61の状態との整合性をチェックするようにした。これにより、鍵33だけでなく、閉鎖エリア内の管理物61も管理可能となった。
[第3の実施の形態]
図15は、第3の実施の形態における鍵管理装置10の構成を示す図である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態又は第2の実施の形態における鍵管理装置10を、少なくとも制御部11を含む部分と、少なくとも収納部24を含む部分と、少なくともアンテナ29を含む部分とに分け、これらを通信可能に接続し、別個の装置として設置している。以下では、少なくとも制御部11を含む装置を制御装置110と称し、少なくとも収納部24を含む装置を鍵管理装置200と称し、少なくともアンテナ29を含む装置を受信装置290と称する。また、制御装置110と鍵管理装置200とを接続する通信回線を通信回線801と称し、制御装置110と受信装置290とを接続する通信回線を通信回線802と称する。更に、制御装置110と鍵管理装置200と受信装置290と通信回線801,802とからなるシステムを鍵管理システム100と称する。
図15は、第3の実施の形態における鍵管理装置10の構成を示す図である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態又は第2の実施の形態における鍵管理装置10を、少なくとも制御部11を含む部分と、少なくとも収納部24を含む部分と、少なくともアンテナ29を含む部分とに分け、これらを通信可能に接続し、別個の装置として設置している。以下では、少なくとも制御部11を含む装置を制御装置110と称し、少なくとも収納部24を含む装置を鍵管理装置200と称し、少なくともアンテナ29を含む装置を受信装置290と称する。また、制御装置110と鍵管理装置200とを接続する通信回線を通信回線801と称し、制御装置110と受信装置290とを接続する通信回線を通信回線802と称する。更に、制御装置110と鍵管理装置200と受信装置290と通信回線801,802とからなるシステムを鍵管理システム100と称する。
第3の実施の形態では、鍵管理装置200は、第1の扉21と、第2の扉22と、鍵収納庫23とを備え、鍵収納庫23内に収納部24を備える。そして、鍵管理装置200は、プリンタ25と、鍵交換部26と、表示操作部27と、カードリーダ28とを更に備える。制御装置110は、少なくとも制御部11を備えていれば、その他に記憶部12等を備えてもよい。受信装置290は、少なくともアンテナ29を備えていればよい。また、制御装置110は、鍵管理装置200及び受信装置290と通信を行うため、鍵管理装置10は、制御装置110と通信を行うため、受信装置290は、制御装置110と通信を行うため、それぞれ通信部13を備える。尚、各構成要素については、図2及び図3を参照して説明したので、ここでの詳細な説明は省略する。
第3の実施の形態では、制御部11と、収納部24と、アンテナ29とが別個の装置内にある場合であっても、第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同様の効果が得られる。
[変形例]
上記では、収納部24を、ホルダ31を挿入することにより収納するタイプのものとして説明したが、これには限らない。収納部24は、例えば特開2021-75852号公報に示されるような、ホルダ31を筐体内に収容することにより収納するタイプのものであってもよい。
上記では、鍵33は、物理鍵を想定して説明したが、物理鍵に限らず、カードキーやデジタルキーであってもよい。
上記では、収納部24を、ホルダ31を挿入することにより収納するタイプのものとして説明したが、これには限らない。収納部24は、例えば特開2021-75852号公報に示されるような、ホルダ31を筐体内に収容することにより収納するタイプのものであってもよい。
上記では、鍵33は、物理鍵を想定して説明したが、物理鍵に限らず、カードキーやデジタルキーであってもよい。
上記では言及しなかったが、管理物61の状態のチェックは、予め定められた利用者が借用、返却、鍵交換等を行うホルダ31に対してのみ、行うようにしてもよい。つまり、利用者毎に、管理物61の状態のチェックを行うかどうかを切り替えてもよい。例えば、利用者が管理者であれば、管理物61の状態のチェックを行わないようにし、利用者がスタッフであれば、管理物61の状態のチェックを行うようにすることが考えられる。或いは、利用者がスタッフであれば、管理物61の状態のチェックを行わないようにし、利用者が第三者であれば、管理物61の状態のチェックを行うようにすることも考えられる。
上記では言及しなかったが、1つのホルダ31に複数の書庫60又は管理物61を解錠可能な鍵33を連結させておき、利用者が利用目的として入力した書庫60又は管理物61と、この鍵33による書庫60又は管理物61の解錠履歴との整合性をチェックするようにしてもよい。
上記では言及しなかったが、利用者が鍵管理装置10から鍵33を借用する毎に1つの管理物61を持ち出すような場合に、鍵管理装置10は、管理物61の在庫量が減少しているかどうかを判断するようにしてもよい。この場合、管理物61の在庫量の検知手段としては、例えば、スマートマットを用いるとよい。
1…鍵貸出システム、10…鍵管理装置、11…制御部、12…記憶部、13…通信部、14…扉施錠機構、24…収納部、25…プリンタ、26…鍵交換部、27…表示操作部、28…カードリーダ、29…アンテナ、40…サーバ装置、50…端末装置、100…鍵管理システム、110…制御装置、200…鍵管理装置、290…受信装置
Claims (19)
- 物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部と、
前記物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、当該物品の状態を特定する特定部と、
を備える、鍵管理装置。 - 前記ホルダの利用状態と、前記物品の状態とに基づいて、当該物品の状態が異常であるかどうかを判定する判定部を更に備える、請求項1に記載の鍵管理装置。
- 前記ホルダと、前記物品とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を更に備える、請求項1に記載の鍵管理装置。
- 前記物品の状態は、当該物品が前記エリア内に存在するかどうかを示す状態である、請求項3に記載の鍵管理装置。
- 前記ホルダの利用状態が返却状態である場合に、前記対応情報で当該ホルダに対応付けられた前記物品の状態が、当該物品が前記エリア内にないことを示す状態であれば、当該物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、請求項4に記載の鍵管理装置。
- 前記判定部は、前記ホルダの利用状態が貸出状態である場合に、前記対応情報で当該ホルダに対応付けられた前記物品の状態が、当該物品が前記エリア内にないことを示す状態であれば、当該物品の状態が異常であると判定しない、請求項5に記載の鍵管理装置。
- 前記ホルダと、利用対象として選択された前記物品とを対応付ける対応情報を記憶する記憶部を更に備える、請求項1に記載の鍵管理装置。
- 前記物品の状態は、当該物品が所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態である、請求項7に記載の鍵管理装置。
- 前記特定部は、前記対応情報で前記ホルダに対応付けられた前記物品以外の他の物品に設けられたICタグから受信した信号に基づいて、当該他の物品の状態として、当該他の物品が前記所定期間内に開けられたことがあるかどうかを示す状態を特定する、請求項8に記載の鍵管理装置。
- 前記ホルダの利用状態が、前記対応情報で当該ホルダに対応付けられた前記物品のための貸出状態である場合に、前記他の物品の状態が、当該他の物品が前記所定期間内に開けられたことがあることを示す状態であれば、当該他の物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、請求項9に記載の鍵管理装置。
- 前記判定部は、前記ホルダの利用状態が、前記対応情報で当該ホルダに対応付けられた前記物品のための貸出状態である場合に、当該物品の状態が、当該物品が前記所定期間内に開けられたことがないことを示す状態であれば、当該物品の状態が異常であると判定する、請求項10に記載の鍵管理装置。
- 前記所定期間は、前記ホルダの貸出から返却までの期間である、請求項8に記載の鍵管理装置。
- 前記物品の状態は、当該物品が開いているかどうかを示す状態である、請求項7に記載の鍵管理装置。
- 前記ホルダの利用状態が返却状態である場合に、前記対応情報で当該ホルダに対応付けられた前記物品の状態が、当該物品が開いていることを示す状態であれば、当該物品の状態が異常であると判定する判定部を更に備える、請求項13に記載の鍵管理装置。
- 前記特定部は、所定時刻に前記物品の状態を特定する、請求項1に記載の鍵管理装置。
- 前記特定部は、所定事象が発生した際に前記物品の状態を特定する、請求項1に記載の鍵管理装置。
- 前記所定事象は、前記ホルダが返却されたこと、前記ホルダが貸し出されたこと、精査処理が実行されたこと、及び退勤処理が実行されたことのうちの1つである、請求項16に記載の鍵管理装置。
- 物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部と、
前記物品に設けられたICタグから信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信された前記信号に基づいて、前記物品の状態を特定する特定部と、
を備える、鍵管理システム。 - コンピュータが、物品を保管するエリアの鍵を保持するホルダをそれぞれが収納可能な複数の個別収納部の何れかに対する当該ホルダの収納を受け付けるステップと、
コンピュータが、前記物品に設けられたICタグから信号を受信するステップと、
コンピュータが、受信された前記信号に基づいて、前記物品の状態を特定するステップと、
を含む、鍵管理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022034226A JP2023129892A (ja) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | 鍵管理装置、鍵管理システム、及び鍵管理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022034226A JP2023129892A (ja) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | 鍵管理装置、鍵管理システム、及び鍵管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023129892A true JP2023129892A (ja) | 2023-09-20 |
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ID=88024702
Family Applications (1)
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JP2022034226A Pending JP2023129892A (ja) | 2022-03-07 | 2022-03-07 | 鍵管理装置、鍵管理システム、及び鍵管理方法 |
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