JP3846275B2 - 車両用ナビゲーションシステム,可搬型通信装置及び車両用ナビゲーション装置 - Google Patents
車両用ナビゲーションシステム,可搬型通信装置及び車両用ナビゲーション装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線信号を用いて近距離間で通信を行うための近距離無線通信手段を備える可搬型通信装置及び車両用ナビゲーション装置で構成される車両用ナビゲーションシステム,並びにこのシステムに使用される可搬型通信装置及び車両用ナビゲーション装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、車両用ナビゲーション装置を宅配便に適用した場合、荷物を配送する車両の乗員は、荷物に貼り付けてある伝票の表示を確認し、配送先の住所を目的地として車両用ナビゲーション装置に入力してルートの検索を行わせることになる。従って、荷物の数が多い場合は夫々の配送先住所を何度も入力する必要があり、非常に手間がかかるという問題があった。
【0003】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、目的地の設定をより簡単に行うことができる車両用ナビゲーションシステム,並びにこのシステムに使用される可搬型通信装置及び車両用ナビゲーション装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の車両用ナビゲーションシステムによれば、可搬型通信装置と車両用ナビゲーション装置とは、近距離無線通信手段を介して無線通信が可能となるように構成されている。そして、可搬型通信装置は、車両用ナビゲーション装置より目的地データの送信要求があると、記憶手段に記憶されている目的地データを読み出して車両用ナビゲーション装置に送信し、車両用ナビゲーション装置は、目的地データを受信すると現在位置からその目的地までのルートを検索してナビゲーションを行う。
【0005】
即ち、ユーザは、目的地の設定を自ら行わずとも、車両用ナビゲーション装置が可搬型通信装置より自動的に目的地データを取得して当該目的地までのルート検索を行い、ルート案内を行うなど必要なナビゲーション情報をユーザに提供することになる。従って、ユーザは、ナビゲーションによるサービスをより簡単に享受することが可能となる。
そして、車両用ナビゲーション装置は、可搬型通信装置が複数存在し、各記憶手段に記憶されている目的地に異なるものがある場合は、現在位置を起点として異なる目的地を全て通過するようにルート検索を行い(即ち、それらの内の1つをナビゲーション上の目的地とし、その他を通過点とする)、検索したルートに基づいて車両用ナビゲーションを行う。従って、車両の乗員は、配送先又は集荷先が複数ある場合に、それらを全て回るのに効率が良い車両の運行ルートを自ら考える必要が無いので、利便性が向上する。
また、車両用ナビゲーション装置は、検索したルート上における次の目的地に接近すると、可搬型通信装置にその目的地データを送信する。そして、可搬型通信装置は、送信された目的地データが記憶手段に記憶されている目的地データと一致する場合、報知手段に報知動作を行わせる。
例えば、多数の荷物を車両に搭載しており、それらの内何れか1つの配送目的地に車両が到着した場合、対応する荷物(着荷物)を見つけるのが困難な場合がある。特に、本願発明のように、夫々の荷物の配送目的地を車両の乗員が目視によって直接確認する必要が無くなる場合は、尚更である。従って、車両が次の目的地に接近した時点で可搬型通信装置が報知手段に報知動作を行わせるようにすれば、車両の乗員は、着荷物を容易に認識することが可能となる。
【0006】
請求項2記載の車両用ナビゲーションシステムによれば、可搬型通信装置は荷物に付帯された状態で使用され、記憶手段に記憶される移動目的地データをその荷物の配送目的地データとするので、本発明を宅配便などに適用した場合、ユーザは配送目的地の設定を自ら行う必要が無くなり、自動的に設定された目的地に対するナビゲーションに従って車両を運行すれば良く、利便性が向上する。
【0007】
請求項3記載の車両用ナビゲーションシステムによれば、可搬型通信装置の記憶手段には、荷物の集荷目的地データも記憶されており、可搬型通信装置は、車両用ナビゲーション装置より集荷目的地データの送信要求があると、記憶手段に記憶されている集荷目的地データを読み出して車両用ナビゲーション装置に送信する。そして、車両用ナビゲーション装置は、集荷目的地データを受信すると、現在位置からその集荷目的地までのルートを検索してナビゲーションを行う。
【0008】
即ち、荷物を集荷する必要がある場合に、その集荷目的地データを記憶させた可搬型通信装置を車両に搭載する。すると、配送目的地の場合と同様の処理が行われ、車両用ナビゲーション装置は荷物の集荷目的地を認識してナビゲーションを行う。そして、荷物を集荷した時点で可搬型通信装置をその対象物に付帯させて配送を行うようにする。従って、荷物の集荷を行う場合にも本発明を適用することができる。
【0009】
請求項4記載の車両用ナビゲーションシステムによれば、可搬型通信装置は、対応する荷物の配送が完了したことを示す情報を記憶手段に記憶可能に構成される。即ち、荷物は、受取人が不在の場合もあるため、配送目的地に到達しても必ずしも配送できるとは限らない。そこで、可搬型通信装置に対応する荷物の配送が完了したことを示す情報を記憶させれば、検索したルートに従って配送作業が一通り終了した後にその情報を読み出すことで配送状況の集計管理を容易に行うことができる。そして、未配送の荷物については、所定時間後または後日などに改めて配送を行うことができる。
【0011】
請求項5記載の車両用ナビゲーションシステムによれば、車両用ナビゲーション装置は、検索したルート上における次の目的地を表示手段上で点滅表示させる。即ち、上記のように配送先又は集荷先が複数あり、車両用ナビゲーション装置によって検索設定された運行ルートに従って通過点を順次回る場合に、車両の乗員は、次の目的地(又はナビゲーション上の通過点)が点滅表示されることでそれを明確に認識することができる。
【0014】
請求項6記載の車両用ナビゲーションシステムによれば、可搬型通信装置は、車両用ナビゲーション装置より移動目的地データの送信要求があると、その移動目的地データと共に到達指定時刻データを記憶手段から読み出して送信する。そして、車両用ナビゲーション装置は、移動目的地データと共に到達指定時刻データを受信すると、その到達指定時刻を考慮して移動目的地までのルートを検索する。
【0015】
即ち、可搬型通信装置において移動目的地に到達するための時刻が指定されている場合に、その時刻を考慮してルート検索を行うようにすれば、車両用ナビゲーション装置は、車両が指定された時刻に目的地に到達可能と推定されるルートを提示することができる。そして、車両の乗員は、そのルートに従うことで余裕をもって車両を運行できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。図1は、車両用ナビゲーションシステムの電気的構成を示すものである。ナビゲーションシステムは、車両用ナビゲーション装置1と荷物プレート(可搬型通信装置)2とで構成される。車両用ナビゲーション装置1は、ナビECU(Electronic Control Unit) 3,GPS(Global Positioning System) 受信部4,地図データ入力部5,ディスプレイ(表示手段)6及び操作入力部7などで構成されている。
【0017】
ナビECU3は、車両用ナビゲーション装置1を統括的に制御するマイクロコンピュータであり、例えばBluetooth (登録商標)などの近距離無線通信を行う無線通信モジュール(近距離無線通信手段)8を備えている。GPS受信部4は、衛星軌道上のGPS衛星より送信されるGPS信号を受信・復調してナビECU3に出力し、ナビECU3は、その受信信号に基づいて測位計算を行い、車両の現在位置を求めるようになっている。
【0018】
地図データ入力部5は、例えばDVDドライバなどで構成されており、ナビECU3は、地図データが記憶されているDVD−ROMより必要な地図データの一部を読み出すようになっている。ディスプレイ6は、液晶表示装置などで構成されており、ナビECU3によって与えられる表示データに基づいて地図を表示したり、その地図に車両の現在位置を示すカーソルを重畳させて表示させるようになっている。また、操作入力部7は、ディスプレイ6の画面周辺部に配置される操作キーによって構成されており、その操作入力信号はディスプレイ6の本体を介してナビECU3に与えられるようになっている。
【0019】
尚、ナビゲーション装置1の構成としては、その他、GPS受信部4がGPS信号を受信できない状態にある時に自律的に位置検出を行うため、方位センサやジャイロセンサ,車速センサなど、ナビゲーション装置が一般に備えている各種のセンサを備えていても良い。
【0020】
一方、荷物プレート2は、制御部9,記憶部(記憶手段)10,無線通信モジュール(近距離無線通信手段)11及び表示部(報知手段)12を備えている。制御部9はCPU若しくはマイクロコンピュータで構成され、記憶部10はRAM若しくはEEPROMで構成される。無線通信モジュール11は、ナビゲーション装置1のモジュール8と同様にBluetooth による近距離無線通信を行うモジュールであり、表示部12は、例えばLEDなどで構成されている。尚、ナビゲーション装置1のモジュール8はマスタに設定され、荷物プレート2のモジュール11はスレーブに設定される。
【0021】
図2に示すように、表示部12を除くこれらの構成要素はカード型で例えば樹脂製のケース13に収納されており、荷物プレート2は搬送可能な形態に構成されている。また、これらの構成要素は、図示しないバッテリを電源として動作するように構成されている。そして、荷物プレート2は、配送対象となる荷物14に例えば両面テープなどを用いて貼り付けられた状態で使用される。
【0022】
荷物プレート2の記憶部10には、やはり同様の無線通信モジュールを備えたデータ書込み装置(図示せず)によって無線信号が送信され、無線通信モジュール11及び制御部9を介して荷物14の配送先住所(目的地)のデータが予め書き込まれている。このようにして、夫々異なる配送先住所データが書き込まれた荷物プレート2が貼り付けられている配送対象の荷物14は複数存在し、図3に示すように、配送用の車両15に搭載された状態にあるものとする。
【0023】
図3は、車両15におけるナビゲーション装置1の配置形態をも示している。即ち、GPS受信部4は、車両15のルーフトップに配置されており、ディスプレイ6は、車室内前方のインストルメントパネル側に設置されている。そして、ナビECU3を含む本体1aは、車室15aと荷台15bとの境界付近に配置されている。荷台15には、複数の荷物14が搭載されている。
【0024】
次に、本実施例の作用について図4乃至図8を参照して説明する。図4は、車両用ナビゲーション装置1のナビECU3が、各荷物プレート2から配送先の住所データを読み出して、配送ルートの検索設定を行う部分の処理内容を示すフローチャートである。ナビECU3は、操作入力部7が操作された場合に(ステップA1)、その操作が自動ルート検索スイッチのON操作である場合は(ステップA2,「YES」)ステップA4に移行し、その他の操作であれば、その操作内容に応じた通常のナビゲーション処理を行う(ステップA3)。
【0025】
ステップA4において、ナビECU3は、各荷物14に付帯されている荷物プレート2から配送先住所データの読み出しを行う。住所データの読み出しに先立ち、マスタである無線通信モジュール8は、Bluetooth の「同期確立フェーズ」において、荷物プレート2のモジュール11に対して「問い合わせ」,「呼び出し」を実行することでスレーブのモジュール11が幾つ存在するのかや、夫々のBluetooth アドレス等を認識する。それから、「通信接続フェーズ」に移行して両者の間でデータ転送を行う。
【0026】
ナビECU3は、ステップA4において何れか1つの荷物プレート2から配送先住所データを読み出すと、その住所データを配送ルートの通過点,又は目的地に設定する(ステップA5)。尚、通過点,目的地の何れに設定されるかは、全ての住所データを読み込んだ後で決まる。
【0027】
そして、ナビECU3は、住所データを読み出した荷物プレート2に対しては、記憶部10のワークエリアなどにおいて住所確認フラグをセットし(ステップA6)、全ての荷物14(荷物プレート2)について確認を行っていなければ (ステップA7,「NO」)、ステップA4に戻って残りの荷物プレート2について読み出しを行う。
【0028】
全ての荷物14について配送先住所の確認を行うと(ステップA7,「YES」)、ナビECU3は、GPS受信部4が受信したGPS信号に基づいて車両15の現在位置を取得し(ステップA8)、配送ルートの検索を行う(ステップA9)。配送ルートは、車両15の現在位置を起点として、ステップA4で読み出した各配送先住所を効率良く全て回ることができるように、配送先住所の何れか1つを最終的な目的地とし、その他を通過点として設定した上で検索される。そして、ルートの検索が完了すると、そのルートを例えば図7(a)に示すような形態でディスプレイ6に表示させる(ステップA10)。
【0029】
図5は、ステップA10でディスプレイ6に表示された配送先ルートを辿って車両15が走行する場合におけるナビECU3の処理内容を示すフローチャートであり、実質的には、図4に示すフローチャートに引き続いて実行される。
【0030】
ナビECU3は、現在位置からみて次の目的地となる最初の通過点P1(図7(a)参照)をディスプレイ6の画面上で点滅表示させる(ステップB1)。それから、車両15の現在位置から通過点P1までの距離を算出し(ステップB2)、その距離が50mになった時点で(ステップB3,「YES」)通過点P1の配送先住所データを保持していた荷物プレート2に通過点P1の住所データを送信する(ステップB4)。
【0031】
そして、車両15が通過点P1に到着すると(ステップB5,「YES」)、ディスプレイ6の画面上における通過点P1の点滅表示を解除する(ステップB6)。次に、P1が最終目的地であるか否かを判断し(ステップB7)、最終目的地で無ければ(「NO」)ステップB1に戻る。この場合、図7(b)に示すように次の通過点P2が点滅表示される。以上のようにして、車両15が通過点P1〜P3を回った後、最終目的地P1に到達した場合は(ステップB7,「YES」)処理を終了する。
【0032】
尚、ナビECU3は、図5に示す処理の実行中に並行して、一般的な車両用ナビゲーション装置と同様に配送先ルートに沿ったナビゲーション情報を音声出力などにより車両の乗員に提供するようになっている。
【0033】
図6は、ナビECU3が図5に示す処理を実行中である場合の、各荷物プレート2側の処理内容を示すフローチャートである。荷物プレート2の制御部9は、ナビゲーション装置1側より通過点住所データが送信されるまで待機しており (ステップC1)、送信された通過点住所データを受信すると(「YES」)その住所データが記憶部10に記憶されている自身の住所データに一致するかどうかを判定する(ステップC2)。そして、両者が一致する場合は(「YES」)表示部12を点滅させ(ステップC3)、両者が一致しない場合はステップC1に戻る。表示部12を点滅させた荷物プレート2は、本体に設けられた図示しない電源スイッチがOFFされるまで、そのままの状態を維持する。
【0034】
即ち、図3に示すように、車両15に複数の荷物14が搭載されている場合は、車両15が何れかの配送先住所に到着した際にその場で下ろすべき荷物14がどれであるかを見つけなければならない。そして、本実施例の構成では、従来とは異なり、夫々の荷物14の配送目的地を車両15の乗員が目視によって直接確認する必要が無くなるため、下ろすべき荷物14を見つけ難くなることが考えられる。従って、車両15が到着した配送先住所を有する荷物プレート2が表示部12を点滅させれば、車両15の乗員は下ろすべき荷物14を容易に認識することができるようになる。
【0035】
また、荷物14の配送が完了した場合には、配送完了を示す情報が荷物プレート2の記憶部10に記憶可能となっている。その情報の記憶は、例えば、車両の乗員が車両用ナビゲーション装置1の操作入力部7を操作することで、無線通信モジュール8,11を介して荷物プレート2の制御部9に書き込み指令を与えるようにしても良い。或いは、荷物プレート2側にスライドスイッチなどを設けておき、そのスイッチを“未配送”側から“配送完了”側に切り換えることで行わせるようにしても良い。
【0036】
即ち、荷物14は、受取人が不在の場合もあるため、配送先に到達しても必ずしも配送できるとは限らない。そこで、対応する荷物14の配送完了を示す情報を荷物プレート2に記憶させておき、検索したルートに従って配送作業が一通り終了した後にその情報を読み出すことで配送状況の集計管理を行うようにする。そして、未配送の荷物14については、所定時間後または後日などに改めて配送を行う。
【0037】
以上のように本実施例によれば、荷物14に付帯される荷物プレート2とナビゲーション装置1とを無線通信モジュール8,11を介して無線通信が可能となるように構成し、荷物プレート2は、ナビゲーション装置1より配送先住所データの送信要求があると記憶部10よりそのデータを読み出して送信し、ナビゲーション装置1は、配送先住所データを受信すると現在位置からその配送先住所までルートを検索してナビゲーションを行う。従って、車両15の乗員は、荷物14が多数ある場合でも夫々の配送先住所の設定を自ら行う必要が無く、ナビゲーションによるサービスをより簡単に享受することが可能となる。
【0038】
また、ナビゲーション装置1は、荷物プレート2が複数存在し、各記憶部10に記憶されている配送先住所に異なるものがある場合は、現在位置を起点として異なる配送先住所を全て通過するようにルート検索を行い、検索したルートに基づいてナビゲーションを行う。従って、車両15の乗員は、荷物14の配送先が複数ある場合に、それらを全て回るのに効率が良い車両15の運行ルートを自ら考える必要が無いので、利便性を一層向上させることができる。
【0039】
更に、本実施例によれば、ナビゲーション装置1は、検索したルート上における次の配送先住所をディスプレイ6の画面上で点滅表示させるので、配送先が複数あり、ナビゲーション装置1によって検索設定された運行ルートに従ってそれらの配送先を順次回る場合に、車両15の乗員は、次の配送先住所が点滅表示されることでそれを明確に認識することができる。
【0040】
加えて、ナビゲーション装置1は、検索したルート上における次の配送先住所に接近すると荷物プレート2にその配送先住所データを送信し、荷物プレート2は、送信された配送先住所データが記憶部10に記憶されている配送先住所データと一致する場合、表示部12を点滅させて報知動作を行う。
【0041】
従って、多数の荷物を車両15に搭載しており、それらの内何れか1つの配送先住所に車両15が到着した場合に、車両15の乗員は、対応する荷物14を容易に認識することができる。
【0042】
更にまた、本実施例によれば、荷物14の配送が完了した場合には、配送完了を示す情報が荷物プレート2の記憶部10に記憶させるので、配送作業が一通り終了した後にその情報を読み出すことで配送状況の集計管理を容易に行うことができる。そして、未配送の荷物14については、所定時間後または後日などに改めて配送を行うことができる。
【0043】
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
荷物14を集荷する必要がある場合は、以下のように構成しても良い。即ち、荷物プレート2の記憶部10に集荷先住所データも記憶しておき、その荷物プレート2を車両15に搭載する。そして、上記の実施例と同様にして、ナビゲーション装置1が荷物プレート2に集荷先住所データの送信要求を出してそれを受信することで、集荷先を認識してナビゲーションを行う。そして、荷物14を集荷した時点で荷物プレート2をその荷物14に貼り付けて配送を行うようにする。斯様に構成すれば、荷物14の集荷を行う場合にも本発明を同様に適用することができる。
【0044】
次の目的地をディスプレイ6の画面上で点滅表示させる処理は、必要に応じて行えば良い。
近距離無線通信手段はBluetooth に限ること無く、数m〜100m程度の距離において無線通信が可能となる規格を有する通信手段であれば良い。
【0045】
可搬型通信装置の報知手段は、ブザー等、報知音を発生させるものでも良い。宅配便のようなシステムに限ること無く、例えば、近距離無線通信手段を備え、記憶手段に行先住所(移動目的地データ)を記憶させた携帯端末,或いは携帯電話機を可搬型通信装置としても良い。そして、タクシー(車両)に本発明の車両用ナビゲーション装置を搭載して、携帯端末等を所持した人がタクシーの客となった場合に、記憶部の行先住所データをナビゲーション装置側に送信して目的地を設定しナビゲーションを行わせ、タクシーが目的地に到着すると、携帯端末等が報知を行うように構成しても良い。
【0046】
ディスプレイ6は、表示装置というだけでなく、入力部と表示部とをコントロールするECUの場合、無線通信モジュール8をディスプレイ6に配置しても良い。
その場合、ディスプレイ6内に配置された無線通信モジュール8のデータをナビECU3と通信で送受信しても良い。
荷物プレート2の記憶部10にデータを書き込む際に、荷物プレート2に予め外部接続端子(コネクタ等)を設けておき、パーソナルコンピュータ等と直接接続してデータを書き込んでも良い。
【0047】
例えば、荷物14の配送時刻が指定されている場合は、以下のように構成しても良い。即ち、配送先住所と共に配送時刻データを荷物プレート2の記憶部10に記憶させておき、車両用ナビゲーション装置1側より送信要求があると、荷物プレート2は配送時刻データも記憶部10より読み出して送信する。そして、車両用ナビゲーション装置1は、各通過点のおおよその通過時刻を算出することで、指定された配送時刻に荷物14の配送先住所に到達できるようにルート検索を行うようにする。また、最初に時刻指定がない荷物14だけでルート検索を行い夫々の通過時刻を算出した後に、配送時刻が指定された荷物14をルートに加えて際検索するようにしても良い。斯様に構成すれば、車両の乗員は、そのルートに従うことで余裕をもって車両15を運行できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であり、車両用ナビゲーションシステムの電気的構成を示す図
【図2】荷物プレートが荷物に貼り付けられた状態を示す斜視図
【図3】車両におけるナビゲーション装置の配置形態及び荷物の搭載状態を示す図
【図4】車両用ナビゲーション装置のナビECUが、配送ルートの検索設定を行う部分の処理内容を示すフローチャート
【図5】ステップA10でディスプレイに表示された配送先ルートを辿り、車両が走行する場合におけるナビECUの処理内容を示すフローチャート
【図6】ナビECUが図5に示す処理を実行中である場合の、各荷物プレート側の処理内容を示すフローチャート
【図7】車両用ナビゲーション装置のディスプレイの表示形態の一例を示すもので、(a)は検索された配送ルート,(b)は(a)の配送ルートにおける通過点P1に到達した時点での表示形態を示す図
【符号の説明】
1は車両用ナビゲーション装置、2は荷物プレート(可搬型通信装置)、6はディスプレイ(表示手段)、8は無線通信モジュール(近距離無線通信手段)、10は記憶部(記憶手段)、11は無線通信モジュール(近距離無線通信手段)12は表示部(報知手段)、14は荷物、15は車両を示す。
Claims (8)
- 無線信号を用いて近距離間で通信を行うための近距離無線通信手段と、移動目的地データが記憶される記憶手段とを備え、搬送可能に構成される可搬型通信装置と、
無線信号を用いて近距離間で通信を行うための近距離無線通信手段と、現在位置を検出するための位置検出手段と、ナビゲーションに関する情報を表示させるための表示手段とを備えてなる車両用ナビゲーション装置とで構成され、
前記可搬型通信装置は、前記車両用ナビゲーション装置より、前記近距離無線通信手段を介して前記移動目的地データの送信要求があると、前記記憶手段に記憶されている移動目的地データを読み出して前記車両用ナビゲーション装置に送信し、
前記車両用ナビゲーション装置は、
前記移動目的地データを受信すると、現在位置からその移動目的地までのルートを検索してナビゲーションを行うと共に、
前記可搬型通信装置が複数存在し、各記憶手段に記憶されている目的地に異なるものがある場合は、現在位置を起点として異なる目的地を全て通過するようにルート検索を行い、検索したルートに基づいてナビゲーションを行い、
検索したルート上における次の目的地に接近すると、前記可搬型通信装置に前記目的地データを送信し、
前記可搬型通信装置は、報知動作を行うための報知手段を備え、前記車両用ナビゲーション装置より送信された目的地データが前記記憶手段に記憶されている目的地データと一致する場合は、前記報知手段に報知動作を行わせることを特徴とする車両用ナビゲーションシステム。 - 前記可搬型通信装置は、荷物に付帯された状態で使用され、
前記記憶手段に記憶される移動目的地データは、前記荷物の配送目的地データであることを特徴とする請求項1記載の車両用ナビゲーションシステム。 - 前記可搬型通信装置の記憶手段には、前記荷物の集荷目的地データが記憶され、
前記可搬型通信装置は、前記車両用ナビゲーション装置より、前記近距離無線通信手段を介して前記集荷目的地データの送信要求があると、前記記憶手段に記憶されている集荷目的地データを読み出して前記車両用ナビゲーション装置に送信し、
前記車両用ナビゲーション装置は、前記集荷目的地データを受信すると、現在位置からその集荷目的地までのルートを検索してナビゲーションを行うことを特徴とする請求項2記載の車両用ナビゲーションシステム。 - 前記可搬型通信装置は、対応する荷物の配送が完了したことを示す情報を、前記記憶手段に記憶可能に構成されていることを特徴とする請求項2または3記載の車両用ナビゲーションシステム。
- 前記車両用ナビゲーション装置は、検索したルート上における次の目的地を前記表示手段上で点滅表示させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用ナビゲーションシステム。
- 前記記憶手段には、前記移動目的地に対する到達指定時刻データが記憶されており、
前記可搬型通信装置は、前記車両用ナビゲーション装置より前記移動目的地データの送信要求があると、当該移動目的地データと共に前記到達指定時刻データを前記記憶手段から読み出して前記車両用ナビゲーション装置に送信し、
前記車両用ナビゲーション装置は、前記移動目的地データと共に前記到達指定時刻データを受信すると、その到達指定時刻を考慮して前記移動目的地までのルートを検索することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車両用ナビゲーションシステム。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の車両用ナビゲーションシステムに使用されることを特徴とする可搬型通信装置。
- 請求項1乃至6の何れかに記載の車両用ナビゲーションシステムに使 用されることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
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