JP2012086945A - 無線ノード・システム、無線ノードを管理する方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的な処理により、移動する無線ノードと接続する基地局を特定する技術を提供する。
【解決手段】本発明の一実施形態は、移動する対象に、無線ノードとRFIDタグを取り付ける。管理サーバ112は、RFIDタグを読み取ったRFID−R/WのID情報と、読み取られたRFIDタグのID情報を取得する。管理サーバ112は、紐付テーブル212、RFID−R/Wテーブル213、基地局テーブル214を参照して、無線ノードと接続する基地局を特定する。
【選択図】図2
【解決手段】本発明の一実施形態は、移動する対象に、無線ノードとRFIDタグを取り付ける。管理サーバ112は、RFIDタグを読み取ったRFID−R/WのID情報と、読み取られたRFIDタグのID情報を取得する。管理サーバ112は、紐付テーブル212、RFID−R/Wテーブル213、基地局テーブル214を参照して、無線ノードと接続する基地局を特定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、無線ノード・システム、無線ノード管理方法及びプログラムに関し、特に、貨物やビル設備利用者のように移動する対象と共に移動する無線ノードの管理に関する。
近年、様々な分野において無線ノードを活用したシステムのニーズが高まっている。無線ノードは、有線ノードとは異なり、移動する対象が保持する又は移動する対象に貼付することが可能であり、また、設備を構築するコストが低いため、ビル管理業務や物流業務のような移動物を対象とする業務に多く利用されている。
典型的な無線ノードは、無線通信インターフェース及びコントローラに加え、温度を測定する温度センサやノードの位置を測定する位置センサのようなセンサを備えている。無線ノードは、基地局と接続して、取得したセンサ情報を基地局へ送信する。これにより、対象の温度履歴や移動経路等の情報を取得し、業務改善のための利用や対象の状態の保証に利用できる。
無線ノードは、電池の消耗を減らすために電波を出力する回数を少なくする設定や、電波による通信時間の遅延を考慮した時刻補正を実施する。無線ノードは、基地局からの制御コマンドに従って上記処理を実行する。ここで課題となるのは、無線ノードの移動によって無線ノードを制御可能な基地局が変化し、移動する無線ノードの位置が未知である場合に制御コマンドを発行できないため、無線ノードとそれに接続する基地局の組を管理しなければならないことである。
特許文献1に記載のビル管理システムにおいて、上記課題を解決するために、未知のロケーションにある無線ノードが、システムの無線ノード・ネットワークを活用し、要求パケットをブロードキャストする。この要求パケットは、無線ノードの識別情報及びエレベータ呼びコマンドを含む。既知ロケーションにある一つ又は複数の基地局が、受信した要求パケットの信号強度を測定する。サーバは、信号強度及び基地局の既知ロケーションに基づいて無線ノードのロケーションを確定し、無線ノードの既知ロケーション及びエレベータ呼びコマンドに従ってエレベータかごを要求する。
他のシステムにおいて、上記課題を解決するために、基地局が、未知のロケーションにある無線ノードの全てに所定の間隔でビーコン信号又は要求パケットをブロードキャスト送信する。無線ノードは、基地局からの信号又は要求に対する応答を基地局に送信する。システムは、無線ノードから基地局への電波の強度を測定し、無線ノードの固定位置に設置された基地局からの距離を推定し、基地局に最も近い無線ノードが基地局との接続を確立する。
上記特許文献1に記載の技術は、エレベータかごを呼び出すビル管理システムを利用する際に、利用者に無線ノードを保持させ、未知のロケーションにある無線ノードに要求パケットをブロードキャストさせる。無線ノードからの要求を受信した基地局ノードが受信強度を測定することにより、無線ノードの位置を特定することができる。
しかし、上記特許文献1の技術においては、無線ノードの位置を特定するために、無線ノードが要求パケットをブロードキャストするため、無線ノードに実装されている電池が消耗する。また、複数の基地局が無線ノードからの要求を受信すると、それら基地局における処理が発生する。無線ノードと接続する基地局を特定すれば十分であり、より正確な位置の特定が不要である場合、無線ノードと接続しない基地局での不要な処理が発生することになる。
また、上記他のシステム構成によれば、未知のロケーションにある無線ノードに要求パケットをブロードキャストすることにより、無線ノードの位置を特定することができる。しかし、無線ノードの位置を特定するために、全ての無線ノードに要求パケットを送信する。このため、接続対象外の無線ノードについても位置把握のための処理が必要になり、無線ノードにおいては電池消耗が発生し、サーバでは無用な処理負荷が発生する。特に無線ノード及び基地局の数が増大すると、サーバでの処理負荷が問題となる。
そこで、本発明の目的は、効率的な処理により、移動する無線ノードと接続する基地局を特定する技術を提供することである。
本発明の一態様の無線ノード・システムは、移動する対象に付随する無線ノードと、前記対象に付随するIDキャリアと、異なる場所に設置された複数の前記無線ノードの基地局と、異なる場所に設置された複数の前記IDキャリアのリーダと、前記IDキャリアを読み取った現在IDキャリア・リーダのID情報及び前記現在IDキャリア・リーダが読み取った前記IDキャリアのID情報を取得し、前記複数のIDキャリア・リーダと前記複数の基地局とを関連付ける情報及び前記IDキャリアと前記無線ノードとを関連付ける情報を参照して、前記無線ノード及び前記無線ノードと接続する現在基地局を特定する管理装置とを含むものである。
その他、本願が開示する課題及びその解決手段は、発明を実施するための形態の欄及び図面により明らかになる。
本発明の一態様によれば、移動対象に付随する無線ノードと接続する基地局を効率的に特定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。
本明細書は、主に三つの実施形態を説明する。各実施形態のシステムは、移動する対象に付随して移動する無線ノード及びその無線ノードと接続する複数の基地局を含む。無線ノードは電池を内蔵し、その電力により基地局との間の通信を行うアクティブノードである。無線ノードは、基地局から要求を受信し、その要求に応じた処理を実行する。
無線ノードは、移動に伴い、接続する(通信する)基地局を替える。システムは、無線ノードに接続する基地局を特定するため、無線ノードと同一の対象に付随するIDキャリアのID情報を使用する。好ましいIDキャリアは、バッテリレスのパッシブタグであり、パッシブRFID(Radio Frequency IDentification)タグは、好ましい例の一つである。
システムは、パッシブタグとして、このほか、一次元バーコード・タグや二次元バーコード・タグなどを使用してもよい。また、無線ノードが付随する対象が人物である場合、システムは、IDキャリアとして、その人物の指紋、網膜、血管(静脈)などを使用してもよい。
システムは、IDキャリア・リーダがIDキャリアから読み取ったID情報から、そのIDキャリアと関連付けられている無線ノードを特定する。さらに、そのIDキャリアを読み取ったIDキャリア・リーダと関連付けられている基地局を特定する。IDキャリア・リーダの近くに設定された基地局が、そのIDキャリア・リーダと関連付けられている。システムは、IDキャリア・リーダに関連付けられている基地局を無線ノードと接続する基地局と特定し、必要に応じてその基地局から無線ノードに要求を送信する。基地局は通信対象となる無線ノードに対してのみ接続要求を行う。
このように、IDキャリアの情報と無線ノードとを関連付けると共に、IDキャリア・リーダと基地局とを関連付けることで、無線ノードとの通信によらず、移動する無線ノード及びそれと接続する基地局を特定することができる。これにより、無線ノードの消費電力を低減することができる。また、無線ノード及び基地局の数が増大した場合においても無線ノードの設定変更などの制御処理を対象の無線ノードと対象の基地局に限定することができ、管理サーバの処理負荷を低減することができる。
好ましい構成において、システムは、規定の制御条件が満たされる場合に、その制御条件に対応付けられた無線ノードの制御を行う。これにより、対象の業務おいて状況に応じた適切な無線ノード制御を行うことがでる。
制御条件は、例えば、対象の場所(IDキャリア・リーダの場所)、業務内容(業務種別)、時刻、無線ノードによる測定値などの条件項目を含むことができる。特に、業務種別に応じて無線ノードを制御することで、対象の業務の流れにおいてより適切に無線ノードを制御することができる。
システムは、制御条件の示す項目に対応する判定情報を取得し、判定情報と制御条件が一致する場合に、無線ノードの規定の制御を行う。判定情報は、制御条件項目に従って、現在のIDキャリア・リーダによるIDキャリアの読み取りに付随して得られる情報や、無線ノードからの情報を含むことができる。
例えば、システムは、IDキャリアの読み取りに付随して、現在のIDキャリア・リーダの設置場所、その読み取り時刻、IDキャリアのID情報、対象のID情報、現在業務種別、対象の履歴情報などの情報を得ることができる。このような情報の一部は、IDキャリア・リーダの近くに設置された管理端末から得てもよい。また、無線ノードがセンサを備える場合、システムは、そのセンサの測定値を制御条件として使用することができる。これにより、個別業務、対象又は対象の現状に応じて、適切に無線ノードを制御することができる。
<第一の実施形態>
最初に、第一の実施形態に係る物流業務管理システムを説明する。本実施形態で説明する物流業務の一例は、A拠点から商品(対象商品)をB拠点に出荷する。B拠点において、商品を目的地ごとにまとめて梱包するビルド・アップを実施する。対象商品を収容する梱包は、トラックや鉄道等の輸送手段でC拠点に輸送される。C拠点で、本物流業務は、梱包を解き配送先ごとに商品を仕分けるビルド・ダウンを行う。仕分けされた対象商品は、D拠点へ着荷する。
最初に、第一の実施形態に係る物流業務管理システムを説明する。本実施形態で説明する物流業務の一例は、A拠点から商品(対象商品)をB拠点に出荷する。B拠点において、商品を目的地ごとにまとめて梱包するビルド・アップを実施する。対象商品を収容する梱包は、トラックや鉄道等の輸送手段でC拠点に輸送される。C拠点で、本物流業務は、梱包を解き配送先ごとに商品を仕分けるビルド・ダウンを行う。仕分けされた対象商品は、D拠点へ着荷する。
A拠点からD拠点への移動の間、対象商品に対して無線ノードが取り付けられている。無線ノードは、無線通信インターフェース及びコントローラ(プロセッサ)に加え、温度センサを備える。本実施形態の物流業務管理システムは、温度センサの感知温度により、対象商品の温度を管理する。さらに、本システムは、C拠点でのビルド・ダウンにおいて、無線ノードの電池消耗を低減するため、温度センサのセンシング間隔を変更する(長くする)。対象商品のC拠点におけるビルド・ダウンは制御条件であり、このように、本システムは、制御条件が満たされる場合(制御が必要な場合)に無線ノードのセンシング間隔を制御する。
具体的には、C拠点に設置されている基地局は、対象商品の無線ノードに対して、温度センサのセンシング間隔変更の指令を送信する。その指令に応じて、無線ノードは、センシング間隔を変更する。基地局はネットワークを介して管理サーバに接続されており、その管理サーバから無線ノードを制御する要求(制御要求)を受け取る。基地局は、管理サーバからの要求に従って、無線ノードを制御(本例においてセンシング間隔の変更)するための指令を発行する。
本実施形態において、対象商品には、パッシブタグであるRFIDタグが取り付けられている。管理サーバは、RFIDタグが保持するID情報により、無線ノードと接続する基地局を特定する。本実施形態においては、C拠点に設置されているRFIDリーダ/ライタ(RFID−R/W)が読み取ったID情報から、そのC拠点の基地局を無線ノードと接続する基地局として特定する。なお、本実施形態は、RFID−R/Wはリーダ機能のみを備えていても良い。
具体的には、C拠点において、RFID−R/Wは、RFIDのID情報を読み取る。その情報はネットワークを介して管理サーバに転送される。管理サーバは、RFIDと無線ノードとを関連付ける情報を参照し、取得したID情報から対象の無線ノード(のID)を特定する。さらに、RFID−R/Wと基地局とを関連付ける情報を参照し、ID情報を読み取ったRFID−R/WのID情報からC拠点の基地局(のID情報)を特定する。
このように、RFIDタグと無線ノードとを関連付け、RFID−R/Wと基地局とを関連付けることで、RFIDタグの読み取り情報から、無線ノードと接続する基地局を無線ノードとの通信によらず効率的に特定することができる。これにより、無線ノードの消費電力を低減することができる。また、無線ノード及び基地局の設置数が増大した場合においても無線ノードの設定変更などの制御を対象となる無線ノードのみに限定して実施可能となり、管理サーバの処理負荷を低減させる。
以下において、本実施形態の物流業務管理システムについてより詳細な説明を行う。図1は本実施形態の物流管理システムの全体構成を模式的に示す図である。本実施形態の物流管理システムは、無線ノードを利用する無線ノード・システムである。本実施形態の物流業務管理システムは、管理部門101、データ・センタ102、A拠点103、B拠点104、C拠点105、D拠点106のそれぞれに設置された機器を含む。
物流業務管理システムは、管理部門101に設置された登録端末111と、データ・センタ102に設置された管理サーバ112とを含む。登録端末111は、商品の情報や基地局の設置場所等の情報を登録する。管理サーバ112は、無線ノード・システムが含む機器の場所の情報及び各拠点に設置された機器から受け取った情報を使用して、必要な処理を行う。
A拠点103〜D拠点106のそれぞれに、商品113〜116が存在している。移動する対象である商品113〜商品116には、無線ノード123〜126が、それぞれ添付されている。さらに、商品113〜商品116には、RFIDタグ133〜136が添付されている。
基地局163〜166は、それぞれ、A拠点103〜D拠点106に設置されている。典型的には、基地局163〜166は、それぞれ、一箇所に固定されている。アンテナ143〜146は、それぞれ、基地局163〜166の電波を送受信する。基地局163〜166は、無線ノードと無線で接続し、処理を要求する指令を送信する。
RFID−R/W173〜176は、それぞれ、A拠点103〜D拠点106に設置されている。RFID−R/W173〜176は、手持ち型、固定型のいずれでもよい。RFID−R/W173〜176は、RFIDタグの情報を読み取る。RFID−R/W173〜176は、それぞれ、アンテナ153〜156を介して、無線によりRFIDタグから情報を読み取る。
管理端末183〜186は、それぞれ、A拠点103〜D拠点106に設置されている。管理端末183〜186は、それぞれ、RFID−R/W173〜176及び基地局163〜166とネットワークにより接続されており、同一拠点にあるそれらを制御する。
登録端末111、管理サーバ112及び各拠点の管理端末183〜186は、ネットワーク100に接続され、それらの間においてデータ通信を行うことができる。典型的には、登録端末111、管理サーバ112及び管理端末183〜186は、マウスやキーボードなどの入力装置と情報を表示する表示装置を備えている。利用者は、入力装置により情報を入力し、表示装置により処理結果を視認することができる。各端末の入力装置及び表示装置は、その端末に直接接続されている他、ネットワークを介して接続されることもある。
基地局163〜166及びRFID−R/W173〜176は、管理端末183〜186を介して、又はそれらを介することなく、ネットワーク100に接続されている。管理サーバ112は、基地局163〜166及びRFID−R/W173〜176を制御すると共に、基地局163〜166及びRFID−R/W173〜176から必要な情報を受信する。
図2は、本実施形態における物流管理システムの管理サーバ112の内部構成を模式的に示している。管理サーバ112は、通信インターフェース201、データ記憶装置202、プロセッサ203を備える。通信インターフェース201は、管理部101を含む各拠点の他の装置との通信機能を有する。
データ記憶装置202は、本システムの処理に必要なプログラム及びデータを格納する領域を有している。図2に示すように、データ記憶装置202は、業務アプリケーション・プログラム204、設定ファイル251、252を格納している。この他、既存の物流業務に必要な発注、受注、履歴参照等を行うプログラム(不図示)が格納される。データ記憶装置202は、さらに、データベース210を格納している。データ記憶装置204は、典型的には、揮発性のメイン・メモリと不揮発性の補助記憶装置とを含む。
プロセッサ203は、プログラムを実行することにより所定の処理を行う。図2の構成においては、プロセッサ203は、業務アプリケーション・プログラム204を実行する。また、図示していないが、データベース210を管理するデータベース管理プログラムが、プロセッサ203により実行される。以下においては、データベース管理プログラムの機能はデータベース210に含まれているものとする。
このように、プログラムは、プロセッサ203によって実行される。プロセッサ203は、データ記憶装置202のプログラムに含まれる命令を取得し、その命令に応じた動作を行う。プロセッサ203は、プログラムの命令に従って、データ記憶装置202のデータを取得し、演算結果をデータ記憶装置202に格納する。プログラムの一部又は全部は、専用ハードウェアによって実現されてもよい。プログラムは、プログラム配布サーバや、計算機読み取り可能媒体によって各計算機にインストールすることができ、データ記憶装置202における不揮発性記憶媒体に格納することができる。
従って、以下の説明において、プログラムを主語とする説明は、プロセッサを主語とした説明でもよい。また、プログラムが実行する処理は、そのプログラムが動作する情報処理装置が行う処理である。以上の説明は、登録端末111及び管理端末183〜186についても同様である。
業務アプリケーション・プログラム204は、複数の機能を有している。これらの機能は、業務アプリケーション・プログラム204内のプログラム・モジュールにより実現される。具体的には、関連付登録を実施する関連付登録プログラム241、業務履歴を登録する履歴登録プログラム242、制御条件判定プログラム243及び制御要求プログラム244を備える。
データベース21は、各拠点から収集した情報を蓄積管理するための複数のテーブルを備えている。図2に示すように、データベース210は、履歴テーブル211、紐付テーブル212、RFID−R/Wテーブル213、基地局テーブル214、対象テーブル215、ノード・テーブル216を備える。
履歴テーブル211は、業務の履歴を格納する。紐付テーブル212は、対象、RFIDタグ及び無線ノードの情報を関連付けて格納する。本明細書において、RFIDタグ及び無線ノードと対象との関連付けを紐付けと呼ぶ。RFID−R/Wテーブル213は、RFID−R/Wの個々のIDと設置されている場所を関連付けて格納する。
基地局テーブル214は、基地局の個々のIDと設置されている場所を関連付けて格納する。対象テーブル215は、移動する商品や人などの対象に割り当てたIDとその対象の名前を関連付けて格納する。ノード・テーブル216は、無線ノードのIDとノード種別と格納する。
本システムの処理に必要な情報(データ)は、このように、データベースにおいて複数のテーブルに分かれて格納されていることが好ましい。必要な情報を格納するデータベースの構成は、上記の構成に限定されない。データベースが備えるテーブルの数、各テーブルが格納する情報は、設計により適切に決定される。また、本システムが使用する情報は、データベースとは異なるデータ構造により表現されていてもよい。例えば、テーブル、データベース、リスト又はキューから適切に選択したデータ構造体が、情報を格納することができる。
以下において、図3から図8を参照して、データベース210が備えるテーブル211〜216のデータ・モデルについて説明する。図3は、履歴テーブル211に格納されるデータの一例を示している。履歴テーブル211は、物流業務における履歴を格納する。業務を実行した対象の識別子である「対象ID」211a、実行された業務内容(業務種別)を示す「業務」211b、業務が実行された時刻を示す「時刻」211c、業務が実行された場所を示す「場所」211d、の各項目を含む。管理サーバ112は、各拠点におけるRFID−R/Wで読み取られた同一商品に取り付けられているRFIDタグの情報を基に、上記情報を特定して履歴テーブル211に格納する。
図4は、紐付テーブル212に格納されるデータの一例である。紐付テーブル212は、事前準備業務の際に、無線ノード、RFIDタグ及び対象のIDを関連付けて格納する。紐付テーブル212は、関連付情報(レコード)を特定する「紐付ID」212a、無線ノードを特定する「ノードID」212b、RFIDタグを特定する「タグID」212c、移動する対象を特定する「対象ID」212d、関連付けの状態を示す「状態」212e、の各項目を含む。このように、一つのレコードが、無線ノード、RFIDタグ及び対象の各IDを含む。
図5は、RFID−R/Wテーブル213に格納されるデータの一例である。RFID−R/Wテーブル213は、RFID−R/Wの設置情報を管理するためのテーブルであり、マスタ・テーブルである。新規にRFID−R/Wを設置する場合や、RFID−R/Wの設置場所を変更する場合に、データベース210は、RFID−R/Wテーブル213を更新する。一レコードが一つのRFID−R/Wの設置情報を備える。RFID−R/Wテーブル213は、RFID−R/WのIDを示す「RFID−R/W_ID」213a、RFID−R/Wの設置場所を示す「場所」213b、の各項目を含む。
図6は、基地局テーブル214に格納されるデータの一例である。基地局214テーブルは、基地局の設置情報を管理するためのテーブルであり、マスタ・テーブルである。新規に基地局を設置する場合や基地局の設置場所を変更する場合に、データベース210は、基地局テーブル214を更新する。一レコードが、一つの基地局に関する情報を備える。基地局テーブル214は、基地局のIDを示す「基地局ID」214a、基地局の設置場所を示す「場所」214bの各項目を含む。
特定のRFID−R/Wと特定の基地局とが同一の場所に設置される場合、そのRFID−R/WのRFID−R/Wテーブル213における場所213bフィールドの情報は、基地局テーブル214におけるその基地局の場所214bフィールドの情報と同一である。図6から理解されるように、本例において、設置場所は相応の広さを有する領域である。
本構成においては、RFID−R/Wと基地局は、場所214bフィールドの情報によって関連付けられており、同一場所に設置されているRFID−R/Wと基地局とが、関連付けられたペアである。これと異なり、紐付テーブル212のように、RFID−R/Wと基地局とを直接に関連付けるテーブルを用意してもよい。
図7は、対象テーブル215において格納されるデータの一例である。対象テーブル215は対象(本例において輸送商品)の情報を管理するためのテーブルであり、マスタ・テーブルである。データベース210は、新規に対象とする商品の情報(レコード)を対象テーブル215に登録し、不要な対象の情報(レコード)を削除する。
一レコードが一つの対象(商品)の情報を示す。対象テーブル215は、対象のIDを示す「対象ID」215a及び対象の名前を示す「対象名」215bの各項目を含む。対象の名称が一意に対象を識別することができる場合には、対象名と対象IDの一方を備えていてもよい。対象名のみ使用する場合、対象名が対象のID情報である。
図8は、ノード・テーブル216が格納するデータの一例である。ノード・テーブル216は、無線ノードの情報を管理するためのテーブルであり、マスタ・テーブルである。データベース210は、新規無線ノードの情報を(レコード)ノード・テーブル216に登録し、不要な無線ノードの情報(レコード)を削除する。
一レコードが、一つの無線ノードの情報を示す。ノード・テーブル216は、無線ノードのIDを示す「ノードID」216a及び無線ノードの種別を示す「ノード種別」216bの各項目を含む。無線ノードのコントローラがその無線ノードを一意に特定する情報を有していない場合には、無線ノードにIDキャリアを添付してもよい。好ましくはRFIDタグを添付する。
好ましくは、RFID−R/Wは、商品のRFタグと無線ノードのRFタグとを読み取り、それらのID情報を管理サーバ112に送る。管理サーバ112は、無線ノードのRFタグと無線ノードの通信アドレスを対応付けるテーブルを参照し、無線ノードの通信アドレスを特定することができる。無線ノードと商品との関係は一定であるとは限らず、その関係は変化することがある。例えば、物流において、A拠点からB拠点において無線ノードXと商品Yが紐付けられ、B拠点からC拠点において、無線ノードXは商品Zと紐付けられることがある。本構成は、無線ノードと商品との紐付け関係の変化に容易かつ適切に対応することができる。
図9から図15は、本実施形態の物流業務の一例を示すシーケンス図及びフローチャートである。この例の物流業務は、上述のように、A拠点から対象の商品を出荷して、B拠点でビルド・アップを実施する。トラックや鉄道などの輸送手段でC拠点に商品を輸送してそこでビルド・ダウンする。
その後、商品は拠点Dへ着荷する。C拠点において、管理サーバ112は、基地局165に無線ノード125に対する所定の制御を実行することを要求する(制御要求)。基地局165は、その要求に従って、無線ノード125に指令を送る。管理サーバ112からの制御要求の内容は、データ記憶装置202に格納されている制御要求設定ファイル251内に定義されている。
本実施形態は、各拠点で複数の業務(出荷、ビルド・アップ、ビルド・ダウン、着荷等)を実施し、物流業務管理システムは、各拠点に固定設置されたRFID−R/Wを用いて業務の履歴を登録する際に、一つのRFID−R/Wを使用して複数の業務に対応する処理を実施することを想定する。
図9に示すシーケンス図は、事前準備として、RFID−R/W情報、基地局情報、対象、無線ノード情報及び制御条件を登録する処理を示している。管理サーバ112(の通信I/F201)は、処理F101において、管理部101の登録端末111から、設置するRFID−R/WのRFID−R/W_IDと設置場所の情報を受信する。業務アプリケーション・プログラム204は、関連付登録プログラム241により、RFID−R/Wテーブル213のRFID_RW_ID213aのフィールドにRFID−R/W_IDの情報を、場所213bのフィールドに場所の情報を格納する。
業務アプリケーション・プログラム204は、同様に、登録端末111から受信した基地局の情報を基地局テーブル214に登録する。具体的には、関連付登録プログラム241は、基地局のIDを基地局ID214aのフィールドに格納し、基地局の設置場所の情報を場所214bのフィールドに格納する。
一例において、RFID−R/W173のIDが「R−0001」であり、「A拠点」に設置される場合、関連付登録プログラム241は、RFID−R/W_ID213aのフィールドに「R−0001」、場所213bのフィールドに「A拠点」を格納する。基地局163のIDが「B−0001」であり、上記のRFID−R/W173と同じ拠点に設置される場合、関連付登録プログラム241は、基地局ID214aのフィールドに「B−0001」、場所214bのフィールドに「A拠点」を格納する。
管理サーバ112(関連付登録プログラム241)は、処理F102において、登録端末111から受信した対象の情報を対象テーブル215に登録する。この処理は、上記の登録方法F101と同様に、対象のIDと対象の名前を対象テーブル215へ登録する。本例では、物流商品が対象である。一例において、物流商品のIDが「G−0001」、対象の名前が「ダンボール小001」である場合に、関連付登録プログラム241は、対象ID215aのフィールドに「G−0001」を、対象名215bのフィールドに「ダンボール小001」を格納する。
処理F103において、管理サーバ112(関連付登録プログラム241)は、上記方法と同様に、登録端末111から受信した無線ノードの情報、具体的には、無線ノードのIDと無線ノードの種別を、ノード・テーブル216に登録する。例えば、無線ノードのIDが「S−0001」、無線ノードの種別が「温度」である場合、関連付登録プログラム241は、ノードID216aのフィールドに「S−0001」を、ノード種別216bのフィールドに「温度」を格納する。
処理104において、管理サーバ112(関連付登録プログラム241)は、無線ノードに送信する制御指令の制御条件を設定ファイル251、252内に登録する。管理者は、登録端末111において制御条件をテキストエディタ等により記述する。登録端末111は入力された制御条件を、管理サーバ112に送信し、管理サーバ112は、制御条件の設定ファイル251、252をデータ記憶装置102に格納する。
定義される制御条件は、実行する制御によって異なる。本例においては、制御要求条件設定ファイル251に、「場所」及び「業務」の条件項目と「制御内容」が定義され、付加条件設定ファイル252に、「対象ID」及び「時間範囲」の条件項目が定義される。後に説明する図15のフローチャートに従う処理は、制御要求条件設定ファイル251のみを参照する。付加条件設定ファイル252は、図16のフローチャートに従って処理が利用する。
制御要求条件設定ファイル251は全ての対象に共通の条件を規定し、付加条件設定ファイル252は、対象に固有の条件を規定している。本例のように、これらは別のファイルであることが好ましいが、一つの設定ファイルが全ての条件を含んでいていてもよい。
図9の事前準備のシーケンスでは、管理サーバ112は、それぞれのマスタ・データの登録を個別に処理を実施する。これと異なり、図14のフローチャートに示すように、管理サーバ112は、登録端末111から登録情報を随時受け付け、受け付けた情報に対応するテーブルを選択して、適切なテーブルに受信した情報を登録してもよい。
図14において、管理サーバ112の関連付登録プログラム241は、登録データの受付可能状態で待ち受け、登録情報を受信すると(S001)、登録データが含む登録タイプを基に、登録先のテーブルを決定する(S002)。
登録タイプが「RFID−R/W 基地局」である場合、処理はステップ003に移り、関連付登録プログラム241は、受信した登録用のデータを引数としてRFID−R/Wと基地局情報の登録処理の呼び出しを実施する。登録タイプが「対象」である場合には、処理はステップ004に移り、関連付登録プログラム241は、対象情報の登録処理の呼び出しを実施する。登録タイプが「ノード」である場合、処理はステップ005に移り、関連付登録プログラム241は、ノード情報の登録処理の呼び出しを実施する。
以後、図9で示した登録方法と同様に、関連付登録プログラム241は、ステップ006ではRFID−R/Wテーブル211及び基地局テーブル214に、ステップ007では対象テーブル215に、ステップ008ではノード・テーブル216に、それぞれのデータを登録する。このフローの最後に、ステップ009で登録完了した内容を登録端末111に出力する。
図10は、事前準備が完了した後の出荷業務を示すシーケンス図である。本例において、出荷業務は、A拠点103で行われる。出荷業務の開始として、管理端末183を操作する出荷場所の業務担当者は、事前準備(図9を参照)で登録された商品113に、RFIDタグ133とセンサを備える無線ノード123を貼付する(F201)。
次に、業務担当者は、管理端末183において、商品113の対象IDを引数として「関連付登録ボタン」を押下する。管理端末183は、この入力に応じて、関連付登録処理(F201)を管理サーバ112に要求する。要求を受け取った管理サーバ112は、ネットワーク100を介して、RFID−R/W173にRFIDタグ読み取り処理を指示する。
例えば、情報管理端末183からの要求が場所の情報を含み、管理サーバ112は、RFID−R/Wテーブル213を参照して、RFIDの読み取りを指示するRFID−R/Wを特定する。この点は以下の他の処理において同様である。若しくは、管理端末183からの要求が、RFID−R/W173のID情報を含んでいてもよい。
RFID−R/W173は、その電波出力の届く範囲に置かれた商品に貼付されたRFIDタグを読み取る(F203)。管理サーバ112は、RFID−R/W173から、RFIDタグの読み取り結果(タグID)を一つ取得する。RFID−R/W173が読み取ったRFIDタグ(送信されたタグID)が一つでない場合、管理サーバ112は、エラーとして、所定の処理を実行する(不図示)。
管理サーバ112は、さらに、ネットワーク100を介して、A拠点103の基地局163に対してノード情報取得処理(F204)を要求する。管理端末183は、RFID−R/Wと基地局を関連付ける情報である、RFID−R/Wテーブル213と基地局テーブル214を参照し、場所の情報をキーとして、RFID−R/W173に対応する基地局163を特定することができる。具体的には、RFID−R/Wテーブル213を参照してRFID−R/W173の設置場所を特定し、その設置場所と基地局テーブル214とから、同一の場所(A拠点)に設置されている基地局163を特定する。
基地局163は、無線ノード123からノード固有情報(ノードID)を受信し、管理サーバ112に送信する。管理サーバ112は、ノードIDを一つ取得する。取得したノードIDが一つでない場合は、エラーとして、所定の処理を実行する(不図示)。
次に、管理サーバ112は、紐付処理(F205)を実行する。具体的には、管理サーバ112の関連付登録プログラム241は、基地局163から取得したノードID、RFID−R/W173から取得したタグID及び管理端末183から受け取った対象IDを、紐付テーブル212(図4を参照)に登録する。これらのデータは一レコード内に格納され、互いに関連付けられる。
例として、関連付登録プログラム241は、紐付ID212aのフィールドに自動採番の「C−0001」を、ノードID212bのフィールドにノードID「S−0001」を、タグID212cのフィールドにRFIDタグのID「0000 0000 0000 0001」を、対象ID212dのフィールドに商品のID「G−0001」を格納する。さらに、状態212eのフィールドに、紐付けられている(関連付けられている)こと示す「紐付中」の値を登録する。そして、この処理の最後に、管理端末183に紐付登録完了の表示を出力する。
図10のシーケンス図に示すように、次に、出荷の履歴を登録する業務が行われる。業務担当者は、出荷登録処理のため、管理端末183において「出荷ボタン」を押下する。管理端末183は、その入力に従って、管理サーバ112に出荷登録を要求する。管理サーバ112は、その要求に応じて、出荷登録処理(F211)を実行する。
業務アプリケーション・プログラム204(管理サーバ112)は、上記処理F203と同様に、RFID−R/W173に商品に貼付されたRFIDタグの読み取り(F212)を指示し、その結果(タグID情報)をRFID−R/W173から取得する。そして、業務アプリケーション・プログラム204取得したRFIDタグの情報を引数として出荷登録(F213)を実施する。
具体的には、履歴登録プログラム242は、履歴テーブル211(図3を参照)に出荷情報を登録する。本例において、履歴登録プログラム242は、紐付テーブル212を参照して、RFIDタグのタグID「0000 0000 0000 0001」から対象ID「G−0001」を特定し、それを履歴テーブル211の対象ID211aのフィールドに格納する。
また、履歴登録プログラム242は、出荷業務を実施したことを示す「出荷」を、同一レコードにおける業務211bのフィールドに格納する。さらに、履歴登録プログラム242は、管理サーバ112のシステム時刻による出荷時刻を取得し、その時刻の情報「2010/10/3_10:13:29」を、同一レコードの時刻211cのフィールドに格納する。出荷時刻は、典型的には、RFIDタグの読み取りを基準とする。
また、履歴登録プログラム242は、RFID−R/Wテーブル213を参照し、読み取りを要求したRFID−R/W173のID「R−0001」を基に、RFID−R/W173の設置場所「A拠点」を取得し、履歴テーブル211の同一レコードにおける「場所」211dのフィールドに、それを格納する。
次に、管理サーバ112は、業務アプリケーション・プログラム204の制御条件判定プログラム243により、制御条件に関する判定を行う(F214)。制御条件の判定の詳細は、後述する。ここでは、商品の現状が制御条件に一致しないため、処理は次のステップに移る。登録が完了すると、履歴登録プログラム242は、管理端末183に出荷登録完了の表示を出力する。最後に、出荷業務は、商品のB拠点104への輸送を開始する(F221)。
図11は、輸送された商品をB拠点104でビルド・アップする業務のシーケンス図を示している。B拠点104の業務担当者は、ビルド・アップの履歴を登録するため、管理端末184において「ビルド・アップ・ボタン」を押下する。管理端末184は、その入力に応じて、管理サーバ112にビルド・アップ登録(F301)を要求する。管理サーバ112は、管理端末184からの要求に応答して、ビルド・アップ登録処理(F301)を開始する。
業務アプリケーション・プログラム204(管理サーバ112)は、RFID−R/W174にRFIDタグの読み取り(F302)を指示する。RFID−R/W173は、図10における処理F203と同様に、商品に添付されているRFIDタグを読み取り、その読み取り結果(タグID)を管理サーバ112に送信する。
業務アプリケーション・プログラム204は、取得したRFIDタグの情報を引数として、ビルド・アップ登録(F303)を、履歴登録プログラム242によって実行する。具体的には、履歴登録プログラム242は、紐付テーブル212を参照して、RFIDタグのタグIDから対象ID「G−0001」を特定し、それを履歴テーブル211の対象ID211aのフィールドに格納する。履歴登録プログラム242は、さらに、同一のレコードにおける業務211bのフィールドに、ビルド・アップ業務を実施したことを示す「ビルド・アップ」を格納する。
履歴登録プログラム242は、ビルド・アップを実施した時刻示す管理サーバ112のシステム時刻を取得し、その時刻の情報「2010/10/3_18:59:31」を、同一レコードの時刻211cのフィールドに格納する。この時刻は、典型的には、RFIDタグの読み取りを基準とする。さらに、履歴登録プログラム242は、RFID−R/Wテーブル213を参照して、読み取りを指示したRFID−R/W174のID「R−0002」を基に、RFID−R/W174の設置場所「B拠点」を取得し、履歴テーブル211の同一レコードにおける「場所」211dのフィールドに格納する。
管理サーバ112は、制御条件を判定する制御条件判定プログラム243により、上記の業務における制御条件の判定を行う(F304)。制御条件判定プログラム243の詳細は後述する。ここでは、対象商品の現状が制御条件と一致しないため、処理は次のステップに移る。登録が完了すると上記の処理と同様に、履歴登録プログラム242は、管理端末184に出荷登録完了の表示を出力する。業務は、その後、輸送先ごとに商品を束ねて梱包する(F311)。最後に、この例では、対象ID「G−0001」を有する対象商品のC拠点へ輸送を開始する(F321)。
図12は、輸送された商品がC拠点105に到着し、荷解きを行った際に無線ノードの設定を変更する業務のシーケンス図を示す。C拠点105の業務担当者は、ビルド・ダウンの履歴を登録するため、管理端末185において「ビルド・ダウン・ボタン」を押下する。管理端末185は、その入力に応じて、管理サーバ112にビルド・ダウン登録処理(F401)を要求する。
管理サーバ112(業務アプリケーション・プログラム204)は、管理端末185からの要求に応じて、ビルド・ダウン登録処理(F401)を開始する。具体的には、まず、RFID−R/W175に対して、商品に貼付されたRFIDタグの読み取りを指示する。RFID−R/W175は、図10における処理F203と同様に、商品に添付されているRFIDタグを読み取り(F402)、その読み取り結果(タグID)を管理サーバ112に送信する。
業務アプリケーション・プログラム204は、取得したRFIDタグの情報を引数として、ビルド・ダウン登録を実施する(F403)。具体的には、履歴登録プログラム242は、紐付テーブル212を参照して、RFIDタグのタグIDから対象ID「G−0001」を特定し、それを履歴テーブル211の対象ID211aのフィールドに格納する。履歴登録プログラム242は、さらに、同一のレコードにおける業務211bのフィールドに、ビルド・ダウン業務を実施したことを示す「ビルド・ダウン」を格納する。
履歴登録プログラム242は、ビルド・ダウンを実施した時刻を示す管理サーバ112のシステム時刻を取得し、その時刻の情報「2010/10/4_7:33:42」を、同一レコードの時刻211cのフィールドに格納する。時刻は、典型的には、RFIDタグの読み取りを基準とする。さらに、履歴登録プログラム242は、RFID−R/Wテーブル213を参照して、読み取りを指示したRFID−R/W175のID「R−0003」を基に、RFID−R/W175の設置場所「C拠点」を取得し、履歴テーブル211の同一レコードにおける「場所」211dのフィールドに格納する。
管理サーバ112(制御条件判定プログラム243)は、ビルド・ダウン登録(F403)の後、無線ノードの制御を実行する制御条件が満たされているか否かの判定(制御条件判定F404)を実施する。対象の現状が規定の制御条件と一致する場合、管理サーバ112は、基地局165に対して、無線ノードの所定の制御を実行することを要求する(制御要求)。
本判定処理の詳細を、図15のフローチャートで説明する。管理サーバ112において、典型的には、制御条件判定プログラム243は常に動作(常駐)しており、管理端末185からの業務履歴(イベント情報)の登録要求のたびに、制御条件判定処理を実行する。制御条件判定プログラム243は、業務履歴登録処理で利用されたRFID−R/Wの場所の情報と履歴を登録する業務種別の情報を取得する。制御条件判定プログラム243は、さらに、制御要求設定ファイル251から、制御要求条件を取得する(S201)。
一例において、場所「C拠点」での業務「ビルド・ダウン」の実施において、ビルド・ダウン・ボタンの押下に応答して、管理端末185は、業務履歴を登録する処理要求を管理サーバ112に送信する。この送信メッセージは、業務の情報である「ビルド・ダウン」を含む。さらに、送信メッセージは、RFID−R/W175のIDの情報である「R−0003」を含む。送信メッセージは、場所情報である「C拠点」を含んでいてもよい。
本例と異なり、RFID−R/W175に関連する業務種別が一意に決まる場合、メッセージは業務種別の情報を含む必要はない。データ記憶装置202は、RFID−R/Wと対応業務種別とを関連付ける情報を格納し、制御条件判定プログラム243はその情報を参照することで現在のRFID−R/Wの設置場所における業務種別(現在業務の種別)を特定することができる。この構成においては、制御条件の判定に使用する判定情報は、RFID−R/W175からの情報及びその情報と関連付けられた情報である。図16のフローチャートの制御要求条件において同様である。
管理端末185からの送信メッセージを制御条件判定プログラム243が取得し、RFID−R/Wテーブル213において、取得した「R−0003」に該当するレコードを検索し、RFID−R/W175の場所の情報「C拠点」を取得する。制御条件の判定に使用する判定情報は、この場所の情報と上記業務の情報とを含み、このように、RFID−R/W175によるRFIDタグの読み取りに付随して得られる。
制御条件判定プログラム243は、さらに、制御要求設定ファイル251から制御要求の条件である場所「C拠点」、業務「ビルド・ダウン」を取得する。さらに、無線ノードの制御内容を示すデータ「計測間隔:長く」を取得する。この制御条件は、対象商品が「C拠点」において「ビルド・ダウン」されることである。この条件が満たされる場合、管理サーバ112は、基地局165に、無線ノードの計測間隔を長くする制御を行うように指示する。
具体的には、制御条件判定プログラム243は、判定情報が示す対象商品の現状が、制御要求設定ファイル251に定義されている条件(本例における制御条件)と一致するか判定する(S202)。対象商品の現状が制御条件に一致しない場合(S202におけるN)、処理はステップ205に移り、最後に、履歴登録プログラム242は、ビルド・ダウンの業務の履歴登録が完了したことの情報を、管理端末185により表示する。
本例では、制御要求設定ファイル251から取得した条件は判定情報が示す内容に一致し(S202におけるY)、処理はステップ203に移る。業務アプリケーション・プログラム204における制御要求プログラム244は、判定情報における場所の情報である「C拠点」を元に、基地局テーブル214の場所214bにおいてC拠点にある基地局を検索する。
本例において、制御要求プログラム244は、該当する基地局ID「B−0003」を取得する(S203及び図12におけるF405)。制御要求プログラム244は、取得したID「B−0003」を有する基地局165に対して、無線ノードの制御を要求する(S204及び図12におけるF406)。
制御要求の内容は、事前にデータ記憶部装置202に格納された制御条件用設定ファイル251に記述されている。本例では、無線ノードの制御は、電池消耗を減らすために無線ノードの温度センサの温度計測間隔を長くする。最後に、この処理が完了すると、上記S205の処理と同様に、最後に、履歴登録プログラム242は、管理端末185にビルド・ダウン登録の完了の表示を出力する。
図12に戻って、その後、輸送先ごとに梱包されていた商品は、解包される(F411)。さらに、本例の対象である、対象ID「G−0001」を有する商品は、D拠点206へ向けて輸送される(F421)。
図13は、輸送された商品が拠点Dに到着し、履歴を登録する業務のシーケンス図を示している。D拠点206の業務担当者は、着荷の履歴を登録する業務を実施するため、管理端末186において「着荷ボタン」を押下する。管理端末186は、その入力に応答して、管理サーバ112に対して着荷登録処理(F501)を要求する。
管理サーバ112は、管理端末186からの要求に応じて、着荷登録処理(F501)を開始する。具体的には、まず、RFID−R/W176に対して、商品に貼付されたRFIDタグの読み取りを指示する。RFID−R/W176は、図10における処理F203と同様に、商品に添付されているRFIDタグを読み取り(F502)、その読み取り結果(タグID)を管理サーバ112に送信する。
管理サーバ112は、取得したRFIDタグの情報を引数として、着荷登録(F503)を実施する。具体的には、履歴登録プログラム242は、紐付テーブル212を参照して、RFIDタグのタグIDから対象ID「G−0001」を特定し、それを履歴テーブル211の対象ID211aのフィールドに格納する。履歴登録プログラム242は、さらに、同一のレコードにおける業務211bのフィールドに、着荷業務を実施したことを示す「着荷」格納する。
履歴登録プログラム242は、着荷時刻示す管理サーバ112のシステム時刻を取得し、その時刻の情報「21/1/4_12:28:32」を、同一レコードの時刻211cのフィールドに格納する。さらに、履歴登録プログラム242は、RFID−R/Wテーブル213を参照して、読み取りを指示したRFID−R/W176のID「R−0004」を基に、RFID−R/W176の設置場所「D拠点」を取得し、履歴テーブル211の同一レコードにおける「場所」211dのフィールドに格納する。
関連付登録プログラム241は、商品に取り付けた無線ノード及びRFIDタグを別の物流業務で再利用するために、商品とそれらとの紐付け(関連付け)を解除する(F503)。具体的には、関連付登録プログラム241は、処理F502で取得した対象商品のRFIDタグのタグID「0000 0000 0000 0001」を、紐付テーブル212のタグID212cのカラムにおいて検索し、そのタグIDを含むレコードを特定する。さらに、そのレコードにおける状態212eフィールドの値を、「紐付終了」に更新する。
次に、制御条件判定プログラム243は、制御条件についての判定を行う(F504)。制御条件判定プログラム243による判定の詳細は、前述した通りである。ここでは、判定情報が示す現状が制御条件に一致しないため、処理は次のステップに移る。業務担当者は、商品をD拠点206の保管庫に移動し、着荷が完了する(F511で)。また、業務担当者は、商品に取り付けたRFIDタグ及び無線ノードを取り外す(F521)。
以上で物流業務における一連の業務を終了する。別の対象商品の配送依頼を受け付け、目的地に配送する場合には、図9の事前準備は必要なく、図10の出荷業務から図13の着荷の業務を繰り返し実施する。
図16にRFIDタグの情報の他の業務利用態様を説明する。本例が規定する制御条件は、図11で示したビルド・ダウンの業務(F404)において、制御を行う無線ノードが付随する対象商品と、制御を行う時間範囲とを規定する。つまり、管理サーバ112(基地局165)は、特定の対象IDを有する商品に付随する無線ノードに対して、特定の時間範囲のときに制御を行う。このように、対象固有の制御条件を設定することで、対象の業務に即した無線ノードの業務利用を実現する。この処理は、図15のフローチャートに代えて、図16のフローチャートに示すステップを実施する。
図16のフローチャートに示すように、管理サーバ112は、制御条件判定プログラム243を常に実行している。制御条件判定プログラム243は、管理端末185から業務履歴登録処理要求を受けるたびに、その業務履歴登録処理で利用されたRFID−R/Wの場所の情報と履歴を登録する業務の情報(イベント情報)を取得する。RFID−R/W175のRFIDタグの読み取りに付随して得られるこれらの情報は、制御条件判定における判定情報である。制御条件判定プログラム243は、さらに、制御要求設定ファイル251から、制御要求条件を取得する(S301)。
一例において、場所「C拠点」での業務「ビルド・ダウン」の実施において、ビルド・ダウン・ボタンの押下に応答して、管理端末185は、業務履歴を登録する処理要求を管理サーバ112に送信する。この送信メッセージは、RFID−R/W175のIDの情報である「R−0003」及び業務の情報である「ビルド・ダウン」を含む。メッセージは、場所情報を含んでいてもよい。このメッセージを制御条件判定プログラム243が取得し、RFID−R/Wテーブル213において、取得した「R−0003」に該当するレコードを検索し、RFID−R/W175の場所の情報「C拠点」を取得する。判定情報は、この場所の情報と上記業務の情報とを含む。
制御条件判定プログラム243は、判定情報が示す対象商品の現状が、制御要求設定ファイル251に定義されている条件と一致するか判定する(S302)。対象商品の現状が規定条件に一致しない場合(S302におけるN)、処理はステップ205に移り、履歴登録プログラム242は、ビルド・ダウンの業務の履歴登録が完了したことの情報のみを、管理端末185において表示する。
本例において、設定ファイル251における条件が満たされている(S302におけるY)ため、制御条件判定プログラム243は、データ記憶装置202に格納されている付加条件設定ファイル252から、記述されている条件を取得する(S303)。
本例において、付加条件設定ファイル252は、特定対象ID「G−0001」及び特定時間範囲「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」を定義している。管理サーバ112は、上記特定対象IDを有する商品に対して、上記特定の時間範囲に上記特定業務が行われた場合に、その対象商品に付随する無線ノードを制御する。
制御条件判定プログラム243は、読み取られたRFIDタグのタグIDを取得し、そのタグ情報を紐連付テーブル212のタグID212cのカラムにおいて検索し、対応する「対象ID」の値を、対象ID212dのカラムから取得する。また、条件に時間範囲があり、ステップ301において取得した業務を登録する時間情報「2010/10/4_7:33:42」を取得する(S304)。
条件が満たされている場合(S305におけるY)、処理はステップ306に移る。設定条件が満たされている場合(S305におけるN)、処理はステップ308に移る。本例では、RFIDタグから取得した対象ID「G−0001」と設定ファイル252に記述された対象ID「G−0001」が一致し、取得した業務時刻情報「2010/10/4_7:33:42」が、設定ファイル252の特定時間範囲「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」の間である。制御条件判定プログラム243は、設定ファイル252の条件が満たされていると判定し、処理はステップ306に移る。
以降は、図15のフローチャートと同様である。制御要求プログラム244は、ステップ203と同様に、場所の情報である「C拠点」を取得し、基地局テーブル214から「C拠点」の基地局ID「B−0003」を取得する(S306)。次に、制御要求プログラム244は、ステップ204と同様に、取得した基地局ID「B−0003」に対して、制御要求用の設定ファイル251で定義されている無線ノードの制御を行うことを要求する(S307)。最後に、履歴登録プログラム242は、S205と同様に、管理端末185にビルド・ダウン登録完了の表示を出力する(S308)。
以上のように、本実施形態によれば、RFIDタグの読み取り情報から通信を行う無線ノードと基地局とを特定することができるので、その特定ための処理に伴う無線ノードの消費電力及びシステムの処理量を低減することができる。システムは、無線ノードの制御を、対象となる無線ノードのみに限定して効率的に行うことができる。無線ノード及び基地局の設置数が増大した場合においてもすべての無線ノードに対して制御要求を実施する場合と比較してサーバの処理負荷を低減することができる。
本実施形態の無線ノード・システムは、制御条件を定義し、その制御条件が満足する場合に、無線ノードを制御する。これにより、無線ノードが付随する対象の情報、時刻、利用意図といった情報を基に、無線ノードの付加価値のある業務利用を実現することができる。
上記構成は、一つの制御コマンドに対応する制御条件を規定し、制御条件に従って無線ノードの制御の有無を決定する。本実施形態の無線ノード・システムは、制御条件に従って異なる制御を行うことができる。例えば、管理サーバは、設定ファイルにおいて、複数の制御コマンドと、各制御コマンドの制御条件とを定義する。管理サーバは、例えば、場所、時間、対象などの条件によって、異なる制御内容(制御コマンド)を指示する。
一方、本実施形態の無線ノード・システムは、制御条件を規定することなく、いずれの拠点においても無線ノードを制御してもよい。例えば、A〜D拠点の全てにおいて、基地局は無線ノードに対して温度測定履歴を指示する。
本実施形態において、管理サーバ112は、基地局に制御要求を送信際、基地局テーブル214とRFID−R/Wテーブル213を参照し、要求先の基地局のIDを取得する。基地局数の増加と共に、基地局テーブル214やRFID−R/Wテーブル213に登録されているデータ数も増加し、要求先の基地局を特定するまでの処理量(処理時間)が増加する。
好ましい構成において、基地局に対して無線ノードの制御の要求を送信する際に制御要求プログラム244が制御を実施する回数が多い基地局のレコードを優先的に取得することができるように、関連付登録プログラム241は、基地局テーブル214をソートする。これにより、基地局テーブル214の平均的な参照時間を低減する。好ましくは、関連付登録プログラム241は、設定ファイルに定義する制御条件を登録端末111により追加するときに、ソート処理を実行する。
関連付登録プログラム241は、基地局テーブル214のレコードを、「場所」の値を基準としてソートする。具体的には、設定ファイルには、複数の条件セットが定義されており、各条件セットは実行すべき無線ノードの制御内容(制御コマンド)が対応付けられている。条件セットは、一つ又は複数の条件項目で構成されている。
関連付登録プログラム241は、設定ファイルに現れる同一の「場所」の条件項目をカウントする。つまり、同一の「場所」を含む条件セットをカウントする。設定ファイルにおいて多く現れる「場所」の基地局が、少ない「場所」の基地局よりも先に参照されるように、基地局テーブル214のレコードをソートする。
典型的には、各「場所」が含まれる条件セットの数が多い順序に、基地局テーブル214のレコードをソートする。制御要求プログラム244は、制御要求送信時に、基地局テーブル214を参照して特定の基地局のレコードを線形探索によって探索する。参照回数が多い基地局のレコードが、参照回数が少ないレコードと比較して確率的に選択されやすくなる。これにより、基地局数が膨大となった場合でも、テーブル参照時間を低減することができる。上記制御条件及び基地局テーブルに関する記載は、他の実施形態において同様である。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。本実施形態は、ビル管理業務において無線ノードを活用してエレベータかごを自動で呼び出すビル管理システム、について説明する。一人の利用者が、一つの無線ノードと一つのRFIDタグを保持する。利用者は、各拠点のドアに設置されたRFID−R/Wに自分のRFIDタグを読み取らせ、拠点への入室/退室の登録をする。無線ノードは、基地局から指令(基地局による制御)によりエレベータかごを読み出す。
次に、本発明の第二の実施形態を説明する。本実施形態は、ビル管理業務において無線ノードを活用してエレベータかごを自動で呼び出すビル管理システム、について説明する。一人の利用者が、一つの無線ノードと一つのRFIDタグを保持する。利用者は、各拠点のドアに設置されたRFID−R/Wに自分のRFIDタグを読み取らせ、拠点への入室/退室の登録をする。無線ノードは、基地局から指令(基地局による制御)によりエレベータかごを読み出す。
本実施形態のビル管理システムは、拠点のフロアへのエレベータかごの呼び出しにおいて、利用者及び時間帯によって優先度を変える。これにより、優先度が高い利用者のため、他の呼び出しよりも先にエレベータかごを呼ぶことができる。
以下に説明する例において、最も高い優先度を有する対象ID「G−0001」の利用者が、特定の時刻「2010/10/4_18:59:31」に、A拠点を退室する。これが予め設定されている条件を満たすため、システムは、その利用者の無線ノードに指示を送り、エレベータかごを呼び出させる(無線ノードを制御する)。
図17は、本実施形態のビル管理システムの機器構成を模式的に示している。本システム構成は、図1に示した構成に加え、ネットワーク100に接続されたエレベータ193を備える。また、管理サーバ112は、データ記憶装置102内に、ビル管理業務用のアプリケーション・プログラムを格納している。本例においては、システムは、1棟のビルを管理する。各拠点がビルの各フロア、管理部がビル管理室、データ・センタがサーバ室に相当し、各装置はビル内のネットワークに接続されている。
A拠点は一フロアを示しており、そのフロアに、入室/退室するためのドアが設置されている。そのドアには、基地局163及びRFID−R/W173、並びに、基地局用のアンテナ143及びRFID−R/W用のアンテナ153が設置されている。本例においては、一つのフロアに一つのRFID−R/Wと基地局の組み合わせが設置されるが、各フロアが複数のドアを備える場合には、それぞれのドアにRFID−R/Wと基地局の組み合わせを設置してもよい。あるいは、ドアの両側にRFID−R/Wと基地局の組み合わせを設置してもよい。
データベース21のテーブル構成は、対象テーブル215を除いて、第一の実施形態と同様である。図18に示す対象テーブル215は、第一の実施形態の対象テーブル215の構成に加え、対象である利用者に対してエレベータかごを呼ぶ優先度を付与するカラムである「優先度」215cを備える。
図19に示すように、履歴テーブル211は、図3に示す履歴テーブル211と同じカラムを有し、その登録方法は同様である。ただし、「業務」211bのフィールドに格納される値が図3に示す履歴テーブルとは異なる。本実施形態のビル管理業務においては、利用者が各拠点のドアから入室/退室をする場合に、「入室」や「退室」等の値が「業務」211bのフィールドに格納される。
以降、本実施形態のビル管理業務における処理を説明する。事前準備として、システムは、図9のシーケンス図に示すように、ビル管理業務のための情報を管理サーバ112のデータベース201に登録する。具体的には、システムは、登録端末111からの入力に応じて、基地局のID、RFID−R/WのID、場所の情報及びノード情報をデータベース201に登録する。また、対象テーブル215に対して、対象のID、対象名及び優先度の情報を登録する。
次に、図20のシーケンス図を参照して、業務の流れを説明する。全てのビル利用者は、フロア間を移動することが可能であり、あるフロアから別のフロアに移動する場合はエレベータを利用する。フロア間を移動する場合には、利用者は、無線ノードとRFIDタグを持参する。
利用者は、フロアのドアに設置されたRFID−R/WにRFIDタグをかざす。その際、第一の実施形態と異なり、利用者は管理端末183において履歴登録業務タイプを入力する必要はない。管理端末183は、自動的に履歴登録業務を開始する。具体的には、管理端末183は、管理サーバ112へ履歴登録処理を要求する。この要求は、典型的には、RFIDタグを読み取るRFID−R/W173を特定する情報を含む。典型的には、データベース201に登録されたRFID−R/W173のIDである。
管理サーバ112は、管理端末183からの要求に応じて、履歴登録処理(F801)を開始する。まず、管理サーバ112は、ネットワーク100を介して、RFID−R/W173に対してRFIDタグの読み取り処理(F802)を指示する。RFID−R/W173は、利用者が持つRFIDタグを読み取り、その読み取り結果を管理サーバ112に送信する。管理サーバ112は、読み取り結果であるタグIDを取得する。
読み取り要求及び読み取り処理は、開始すると繰り返す。RFID−R/W173がRFIDタグを読み取ると、RFIDタグの読み取り結果を管理サーバ112へ送る。管理サーバ112は、取得したRFIDタグの情報を引数として履歴登録を実施する(F803)。
具体的には、履歴登録プログラム243は、取得した利用者のRFIDタグのタグIDを紐付テーブル212において検索し、そのタグIDに関連付けられた対象IDを取得する。例として、タグID「0000 0000 0000 0001」が読み取られた場合に、履歴登録プログラム243は、紐付テーブル212においてそのタグIDを検索し、そのタグIDを含むレコードの紐付ID212dの「G−0001」を取得する。
また、履歴登録プログラム243は、履歴テーブル211の業務211bのカラムを参照して、読み取られたタグIDに関連付けられた対象IDの直前のレコードにおける業務211bフィールドの値と逆の値を、登録する業務情報として出力する。例えば、図19の履歴テーブル211において、一番上のレコードが直前のレコードであるとする。
このレコードにおいて、場所211dフィールドは「A拠点」を示し、業務211bフィールドは「入室」を示している。従って、今回読み取られたRFIDタグに対する業務は、「入室」を反転した「退室」である。このように、業務履歴から現在の業務内容(業務種別)を特定することができる。
そして、履歴登録プログラム243は、履歴テーブル211に対して新たなレコード・データを登録する。図19の履歴テーブル211において、上から二番目のレコードが、それである。履歴テーブル211は、「G−0001」を対象ID211aのフィールドに、「退室」を業務211bのフィールドに、退室した時刻「2010/10/4_18:59:31」を時刻211cのフィールドに格納する。退室時刻は、管理サーバ112のシステム時刻により表され、RFIDタグの読み取り時刻を基準とする。
さらに、履歴登録プログラム243は、読み取りを指示したRFID−R/W173のID「R−0001」を基に、RFID−R/Wテーブル213を参照し、RFID−R/W173の設置場所「A拠点」を取得し、それを履歴テーブル211の場所211dのフィールドに格納する。
次に、制御条件判定プログラム243は、判定情報が示す内容が、無線ノードによるエレベータかごの呼び出しを実行する制御条件と一致するか否かの制御条件判定(F804)を実施する。その方法は、図16のフローチャートを参照して説明した方法と略同様である。
図16に示すように、管理サーバ112は制御条件判定プログラム243を常に実行しており、制御条件判定プログラム243は、管理端末183からの業務履歴登録処理要求のたびに、その業務履歴登録処理で利用されたRFID−R/Wの場所の情報と履歴を登録する業務の情報を取得する。本実施形態において、判定情報は、RFID−R/Wから得られる情報とその情報に関連付けられた情報で構成されている。制御条件判定プログラム243は、さらに、制御要求設定ファイル251から、制御要求条件を取得する(S301)。
例として、利用者が「A拠点」から「退室」する場合、管理端末183が、管理サーバ112に業務履歴登録処理を要求する。この要求メッセージは、RFID−R/W173のIDである「R−0001」と、業務種別の情報である「退室」を含む。そのメッセージを管理サーバ112が受信し、RFID−R/Wテーブル213から、RFID−R/W173の設置場所の情報「A拠点」を取得する。
制御条件判定プログラム243は、無線ノードの制御を基地局163に要求するための条件(の一部)が満足しているかを判定する(S302)。本例において、場所「A拠点」での業務「退室」が条件であり、その条件が満たされているので(S302におけるY)、処理はステップ303に移る。条件に一致しない場合(S302におけるN)、処理はステップ308に移り、業務アプリケーション・プログラム204は、履歴登録業務の完了を管理端末185で表示する。
制御条件判定プログラム243は、RFIDタグの情報を利用した付加条件判定(S305)を行うため、付加条件設定ファイル252に記述された条件を取得する(S303)。本例では、特定の対象ID「G−0001」、特定の時間範囲「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」が定義されている。
次に、制御条件判定プログラム243は、付加条件設定ファイル252が定義する条件に対応する項目の情報を取得する(S340)。具体的には、制御条件判定プログラム243は、読み取られたRFIDタグのタグIDを取得し、そのタグ情報を関連付けテーブル212のタグID212cのカラムにおいて検索する。制御条件判定プログラム243は、そのタグIDが関連付けられた「対象ID」を、対象ID212dカラムから取得する。また、ステップ301で取得した業務を登録する時刻の情報「2010/10/3_18:59:31」を取得する。
さらに、本例では、制御条件判定プログラム243は、対象テーブル215から優先度情報を取得する。具体的には、対象テーブル215において、対象ID215aカラムにおいて対象ID「G−0001」に一致するフィールドを特定し、そのフィールドを含むレコードにおける優先度215cフィールドの値「1」を取得する。
次に、制御条件判定プログラム243は、付加条件の判定処理(S305)を行う。付加条件が満たされている場合(S305におけるY)、処理はS306に移り、付加条件が満たされていない場合(S305におけるN)、処理はステップ308に移る。本構成において、制御条件判定プログラム243は、付加条件の判定処理において、優先度に関する判定も行う。
本例では、RFIDタグから取得した対象ID「G−0001」と設定ファイル252に記述された条件の対象ID「G−0001」が一致し、取得した業務における時刻情報「2010/10/3_18:59:31」が、規定された時間範囲「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」にある。従って、付加条件設定ファイル252の条件は満たされている。
制御条件判定プログラム243は、さらに、データ記憶装置102に格納されているエレベータかご呼び出しに関する優先度を参照し、対象ID「G−0001」の利用者の優先度が、予め設定されている優先度と比較する。エレベータかご呼び出し(無線ノード制御)の条件として、利用者の優先度が設定されている優先度以上であることが必要である。本例では、予め設定された優先度の値が存在しない又はその値は最小値以下であり、優先度の条件は満たされている。
予め設定されている優先度が、取得した利用者の優先度の値よりも高い場合には、管理サーバ112は、エレベータかごの呼び出しの制御要求を行わない。業務アプリケーション・プログラム204は、エレベータかごの呼び出しが実施されないことを示す情報を管理端末183で表示する。
制御条件判定プログラム243は、制御要求条件設定ファイル251、付加条件設定ファイル252及び履歴テーブル211を参照し、複数の利用者がエレベータかご呼び出しの制御条件(上記二つのファイル251、252の条件を含む)を満足しうる時間帯を特定する。制御条件判定プログラム243は、その時間帯においては、制御条件を満足しうる利用者において最も高い優先度を、データ記憶装置102に記憶する。
制御条件は利用者の業務(本例において入出/退出)を含むため、制御条件を満足しうる利用者は、利用者の入室/退室によって変化する。従って、制御条件判定プログラム243は、設定ファイル251、252の更新後及び履歴テーブル211の更新後に、設定する優先度の値を更新する。設定優先度の更新は、その値の削除を含む。このように、制御条件(エレベータかご呼び出しの条件)を満足しうる複数の利用者が存在する場合、最も高い優先度の利用者のみが、エレベータかごを呼び出すことができる。
上述のように、制御条件判定プログラム243は付加条件(優先度の条件を含む)が満足していると判定し(S305におけるY)、処理はステップ306に移る。以降は、図15のフローチャートと同様である。設定ファイル251、252が定義する対象に関する制御条件が満たされているので、制御要求プログラム244は、ステップ306において、ステップ203と同様に、場所の情報である「A拠点」を取得し、基地局テーブル214から「A拠点」に対応する基地局ID「B−0001」を取得する(F805)。
そして、制御要求プログラム244は、ステップ307において、ステップ204と同様に、取得した基地局ID「B−0001」を有する基地局163に対して、制御要求条件設定ファイル251が規定する制御(エレベータかご呼び出しの指令)を要求する(F806)。ステップ308において、業務アプリケーション・プログラム204は、管理端末183に履歴の登録及びエレベータかごの呼び出しが完了したことを示す表示を出力する。さらに、予め設定していた優先度の値を消去する。
以上のように、本実施形態によれば、RFIDタグを読み取ることで、エレベータかごを呼び出す無線ノード及びその無線ノードを制御する基地局を特定し、対象の無線ノードのみを制御することができる。これにより、対象外の無線ノードの場所を特定する必要がなく、効率的に無線ノードを制御することができ、無線ノードと基地局が増加した場合においても管理サーバに対する処理負荷を抑えることができる。
また、RFIDタグに関連付けられている情報を制御条件の判定に利用することで、場所、時間、利用者、つまり、利用者の現状に応じて、適切にエレベータかごを呼び出すことができる。具体的には、特定の利用者が、特定の時間に特定の場所から退出するときに、エレベータかごを呼び出すことができる。また、予め設定された優先度に従って無線ノードを制御するので、より優先度の高い利用者にエレベータかごを用意することができる。
<第三の実施形態>
次に、本発明の第三の実施形態を説明する。本実施形態は、ビル管理業務において、無線ノードを活用した入退室管理及びエネルギ管理の方法を示す。業務の流れにおいて、ビルの利用者は、無線ノードによって自身の位置を通知する。利用者がビル内の特定エリアに入室する際には、ビル管理システムは、その利用者が入室を許可された特定の利用者であるか否かを判定する。ビル管理システムは、さらに、特定エリアの利用可能な時間帯における移動履歴を厳密に記録するために無線ノードの位置計測センサで位置を精度高く計測し、特定エリア内の特定位置における空調システムを調整する。
次に、本発明の第三の実施形態を説明する。本実施形態は、ビル管理業務において、無線ノードを活用した入退室管理及びエネルギ管理の方法を示す。業務の流れにおいて、ビルの利用者は、無線ノードによって自身の位置を通知する。利用者がビル内の特定エリアに入室する際には、ビル管理システムは、その利用者が入室を許可された特定の利用者であるか否かを判定する。ビル管理システムは、さらに、特定エリアの利用可能な時間帯における移動履歴を厳密に記録するために無線ノードの位置計測センサで位置を精度高く計測し、特定エリア内の特定位置における空調システムを調整する。
このため、ビル管理システムは、特定エリアにおいて、位置の計測及び位置情報の送信の間隔を短くするように無線ノードの設定を変更する。さらに、特定エリア内の室温/湿度を空調システムによって調整するため、体温の計測及び体温情報の送信の間隔を短くするように、無線ノードの設定を変更する。
このように、本実施形態のビル管理システムは、特定エリアにおいて、無線ノードのセンサによる測定及び測定結果の送信の設定を変更する制御を行う。本例では、対象ID「G−0001」を有する利用者が、時間範囲「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」の間に、「特定エリアa」に「滞在」しており、さらに、体温の情報が「36.5」以上の場合に、ビル管理システムは、「位置の計測及び位置情報の送信間隔」並びに「体温計測及び体温情報の送信間隔」を変更する。拠点内に設定された特定エリアにおいては無線ノードと基地局の接続が可能であり、拠点内に設置された基地局が、無線ノードを制御する。
前提として、第二の実施形態と同様に、一人の利用者が、一つの無線ノードと一つのRFIDタグを保持する。利用者は、各拠点のドアに設置されたRFID−R/Wに自分のRFIDタグを読み取らせ、拠点への入室/退室の登録をする。
本実施形態において、ビル管理業務における入退室管理業務及びエネルギ管理業務を行うシステムの機器構成は、図17に示したエレベータ193を空調設備に変更した構成である。全体構成はビル1棟であり、各拠点がビルの各フロア、管理部がビル管理室、データ・センタがサーバ室に相当する。これらは、ビル内のネットワークに接続されている。以降、フロアの構成は、第二の実施形態で示した内容と同様である。
本システムにおけるデータベース21は、履歴テーブル211及び対象テーブル215を除いて、第二の実施形態におけるデータベース21の構成と同様である。図21に示す履歴テーブル211には、「体温」211eのカラムが追加されている。
「体温」211eのカラムは、無線ノードの体温センサが計測した体温情報を格納する。体温センサを備える無線ノードは、例えば、利用者の手首に巻きつけられている。無線ノードは、その体温センサが定期的に計測した体温の情報を、基地局を介して管理サーバ112にアップロードし、管理サーバ112は体温211eのフィールドに体温情報を格納する。
履歴登録プログラム242は、アップロードされた体温情報と共に、他の情報を履歴テーブル211の同一のレコードに登録する。業務211bのカラムにおいて管理サーバ112は、「入出」、「滞在」、「退室」のいずれかを登録する。「入出」と「退出」の登録方法は、第二の実施形態と同様である。
履歴登録プログラム242は、「滞在」の登録においては、過去の履歴を参照する。利用者が拠点に「入出」後、そこから「退出」していない場合、「滞在」が登録される。具体的には、ある対象IDのレコードにおける業務211bのフィールドの値が「入室」であり、かつ、それ以降の同一対象IDのいずれのレコードにおける業務211bのフィールドの値も「退室」ではない場合、管理サーバ112は、業務211bのフィールドに「滞在」を登録する。
時刻211cのカラムの登録方法は、第二の実施形態と同様である。「場所」211dのカラムにおいて、「拠点A」の登録方法は第二の実施形態と同様である。管理サーバ112は、利用者が「拠点A」に、「滞在」しているときは、「場所」フィールドに「特定エリアa」の値を登録する。
図22は、本実施形態における対象テーブル215に登録されるデータの一例を示している。図22における対象テーブル215には、図18に示す第二の実施形態における対象テーブル215と比較して、対象である利用者の入室の許否を管理するカラムである「入室許可」215cが追加されている。
以降、本実施形態におけるビル管理業務の処理について示す。事前準備として、ビル管理システムは、図9に示した処理と同様に、基地局のID及び場所の情報、RFID−R/WのID及び場所の情報、並びに、ノード情報を登録する。また、対象テーブル215に対して、対象のID、対象名、入室許可の情報を登録する。
次に、本実施形態の詳細な業務の流れを示す。主に、図2に示した第二の実施形態と異なる点について説明する。全ての利用者は、全てのフロアに移動することが可能であり、フロア間で移動する場合には、利用者は無線ノードとRFIDタグを持参して、フロアのドアに設置されたRFID−R/WにRFIDタグをかざす。
管理サーバ112の履歴登録プログラム242は、RFID−R/WからのRFIDタグ読み取り情報に基づき、履歴登録処理を実施する。この処理は、利用者の入室許否を判断する。例として、履歴登録プログラム242は、読み取られたRFIDタグのタグID「0000 0000 0000 0001」を、紐付テーブル212のタグID212cのカラムにおいて検索し、そのタグIDが対応する対象ID212dの値「G−0001」を取得する。
履歴登録プログラム242は、対象IDの値を取得すると、図22に示す対象テーブル215において該当するレコードを参照し、入室許可215cの値が「○」であるか否かを判定する。判定結果が「○」であった場合、履歴登録プログラム242は、入室の履歴を登録するために履歴テーブル211に対して「G−0001」を対象ID211aのフィールドに格納し、同一レコードの業務211bのフィールドに入室を実施したことを示す「入室」を格納する。
また、履歴登録プログラム242は、管理サーバ112のシステム時刻で表される入室時刻を取得し、その時刻の情報「2010/10/3_10:13:29」を、同一レコードの時刻211cのフィールドに格納する。履歴登録プログラム242は、さらに、RFIDタグを読み取ったRFID−R/W173のID「R−0001」を基に、RFID−R/Wテーブル213を参照し、RFID−RW_IDが「R−0001」であるレコードの場所213bのフィールドの値「A拠点」を取得する。
履歴登録プログラム242は、取得した「A拠点」を、「G−0001」と同一レコードの場所211dのフィールドに登録する。また、無線ノードの体温センサから送信され基地局163及び管理端末183を経由して管理サーバ112へアップロードした体温情報を、同一レコードの体温211eのフィールドに登録する。
以降、無線ノードに設定された一定間隔で体温情報がアップロードされると、履歴登録プログラム242は、業務211bのフィールドが「滞在」である場合、場所211dのフィールドには、位置を計測する位置計測センサが計測した位置の情報、本例では「特定エリアa」を格納する。体温情報と位置情報のアップロードのタイミングが異なる場合、履歴登録プログラム242は、体温情報を取得する直前の位置情報を使用する。
履歴テーブル211に情報が登録されると、制御条件判定プログラム243は、無線ノードの位置情報の送信間隔及び体温情報の送信間隔を変更する制御を実行する条件が満たされているか否かを判定する(制御条件判定)。詳細は図16のフローチャートと同様である。
図16のフローチャートに示すように、管理サーバ112は制御条件判定プログラム243を常に実行している。制御条件判定プログラム243は、管理端末185から業務履歴登録処理要求を受けるたびに、その業務履歴登録処理で利用されたRFID−R/Wの場所の情報と履歴を登録する業務の情報(イベント情報)を取得する。これらはRFID−R/WのRFIDタグ読み取りに付随して得られる情報であり、制御条件の判定で参照される。制御条件判定プログラム243は、さらに、制御要求設定ファイル251から、制御要求条件を取得する(S301)。
ステップ302において、制御条件判定プログラム243は、制御要求条件が満たされている否かを判定する。本例において、「特定エリアa」で「滞在」を実施する条件と利用者の現状が一致する、処理はステップ303に移る。さらに、制御条件判定プログラム243は、RFIDタグの情報を利用した付加条件の判定を行うために、データ記憶装置202の格納されている設定ファイル252に記述された条件を取得する。本例では、ファイルに規定された対象IDは「G−0001」であり、時間範囲は「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」である。
ステップ304において、制御条件判定プログラム243は、読み取られたRFIDタグのタグIDを取得し、そのタグ情報を紐付テーブル212のタグID212cカラムにおいて検索し、そのタグIDに対応する対象のIDを対象ID212dカラムから取得する。
また、付加条件は体温の情報に関する条件を含む。制御条件判定プログラム243は、付加条件設定ファイル252における規定条件「36.5」を取得する。さらに、体温の情報が履歴テーブルに登録されるたびに、体温211eのフィールドに格納された値を取得し、その値が規定条件「36.5」以上である場合、例えば、「36.6」の値が登録された場合に、体温情報に関する条件を満たしていることを示すフラグを立てる。
また、付加条件は時間範囲の条件を含む。制御条件判定プログラム243は、ステップ301で取得した業務を登録する時間情報「2010/10/3_10:17:29」を取得する。ステップ305において、制御条件判定プログラム243は、付加条件の判定処理を行う。取得した情報が付加条件と一致した場合、処理はステップ306に移り、一致しない場合は、処理はステップ308に移る。
このように、本実施形態において、制御条件の判定において参照される判定情報は、RFID−R/WによるRFIDタグの読み取りに付随する情報の他、無線ノードのセンサが測定する測定値の情報を含む。
本例では、RFIDタグから取得した対象ID「G−0001」と付加条件設定ファイル252に記述された条件である対象ID「G−0001」が一致し、次の条件である時間範囲において取得した時間情報が「2010/10/3_18:59:31」が特定の時間範囲「2010/10/3_10:00:00〜2010/10/10_10:00:00」の間であるため、条件と現状が一致したと判定し、ステップ306に移る。
設定ファイル251、252が規定する制御条件と現状が一致しているため、以降は、管理サーバ112は、図15のフローチャートと同様の処理を行う。具体的には、制御要求プログラム244は、ステップ306において、ステップ203と同様に、場所の情報である「基地局A」を取得し、基地局テーブル214の場所214bのカラムを検索し、対応する基地局ID「B−0001」を取得する。
そして、ステップ307において、ステップ204と同様に、取得した基地局ID「B−0001」に対して、制御要求設定ファイル251に定義しされている制御である「位置情報の送信間隔」及び「体温情報の送信間隔」の変更を行う。空調システムの調整は、利用を前提としている別のビル管理用アプリケーション・プログラムが行う。
次に、ステップ308において、業務アプリケーション・プログラム204は、ステップ205と同様に、履歴の登録及び空調システムの制御が完了したことを示す表示を管理端末183に出力する。空調システムの制御が実施されない場合には、実施されないことを示す情報を管理端末183で表示する。
以上のように、本実施形態によれば、RFIDタグを読み取ることで、設定変更を行う無線ノード及びその無線ノードを制御する基地局を特定し、対象の無線ノードのみを制御することができる。これにより、効率的に無線ノードを制御することができ、無線ノードと基地局が増加した場合においても管理サーバに対する処理負荷を抑えることができる。
また、RFIDタグに関連付けられている情報を制御条件の判定に利用することで、利用者の現状に応じて、適切に無線ノードによる位置及び体温測定間隔を設定することができる。これにより、利用者の現状に応じた細やかな空調制御を行うことができる。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
例えば、本発明は、上記実施形態に示す業務とは異なる業務システムに適用することができる。無線ノード管理に使用する情報として、適用される業務システムに応じて、適切な情報が登録される。システム構成における機器は、業務に合わせて決定される。拠点(場所)は、業務や環境に合わせた構築が可能である。
図23は、上記実施の形態に示すシステム構成をより一般化した構成を示している。上記実施形態は4つの拠点を有しているが、図23に示す構成は、業務や環境に合わせたm箇所の拠点を備える。また、各拠点内に、業務や環境等に合わせたて設定された、基地局とRFID−R/Wとのn個の組み合わせを備える。
上記実施形態においては、管理サーバ112が関連付情報やマスタ情報等を一元管理するが、管理サーバが使用するデータは、管理サーバにより利用・参照可能であれば、複数のサーバに分散して格納されていてもよい。また、複数のサーバが一つの管理装置として、管理サーバ112の上記処理を分散して行っても良い。
上記各実施形態のシステムは、対象の履歴情報を登録し、その登録処理と付随して無線ノードの制御を行う。これにより、移動する対象を管理すると共に、業務の流れにおいて適切に無線ノードを制御することができる。また、履歴情報から現在業務を特定することもできる。システム設計によっては、無線ノード・システムは、対象の履歴情報を登録しなくともよい。
無線ノードの制御条件は、無線ノード・システム及び対象によって適切に定義される。制御条件は、上記実施形態に例示されるように、場所及び業務種別の項目の他、時間、対象及び無線ノードの測定値の項目を含むことができる。制御条件は、これらの一部のみで構成されていてもよい。
100 ネットワーク、101 管理部、102 データ・センタ、103 A拠点
104 B拠点、105 C拠点、106 D拠点、111 登録端末
112 管理サーバ、113〜116 商品/利用者
123〜126 無線ノード(センサ)、133〜136 RFIDタグ
143〜146 アンテナ(基地局用)
153〜156 アンテナ(RFID−R/W用)、163〜166 基地局
173〜176 RFID−R/W、183〜186 管理端末
193 エレベータ、201 通信インターフェース、202 データ記憶装置
203 プロセッサ、204 業務アプリケーション・プログラム
210 データベース、211 履歴テーブル、212 紐付テーブル
213 RFID−R/Wテーブル、214 基地局テーブル、215 対象テーブル
216 ノード・テーブル、241 関連付登録プログラム
242 履歴登録プログラム、243 制御条件判定プログラム
251 制御要求条件設定ファイル、252 付加条件設定ファイル
104 B拠点、105 C拠点、106 D拠点、111 登録端末
112 管理サーバ、113〜116 商品/利用者
123〜126 無線ノード(センサ)、133〜136 RFIDタグ
143〜146 アンテナ(基地局用)
153〜156 アンテナ(RFID−R/W用)、163〜166 基地局
173〜176 RFID−R/W、183〜186 管理端末
193 エレベータ、201 通信インターフェース、202 データ記憶装置
203 プロセッサ、204 業務アプリケーション・プログラム
210 データベース、211 履歴テーブル、212 紐付テーブル
213 RFID−R/Wテーブル、214 基地局テーブル、215 対象テーブル
216 ノード・テーブル、241 関連付登録プログラム
242 履歴登録プログラム、243 制御条件判定プログラム
251 制御要求条件設定ファイル、252 付加条件設定ファイル
Claims (14)
- 移動する対象に付随する無線ノードと、
前記対象に付随するIDキャリアと、
異なる場所に設置された複数の前記無線ノードの基地局と、
異なる場所に設置された複数の前記IDキャリアのリーダと、
前記IDキャリアを読み取った現在IDキャリア・リーダのID情報及び前記現在IDキャリア・リーダが読み取った前記IDキャリアのID情報を取得し、前記複数のIDキャリア・リーダと前記複数の基地局とを関連付ける情報及び前記IDキャリアと前記無線ノードとを関連付ける情報を参照して、前記無線ノード及び前記無線ノードと接続する現在基地局を特定する管理装置と、を含む無線ノード・システム。 - 請求項1に記載の無線ノード・システムであって、
前記前記管理装置は、規定の制御条件が満たされている場合に、前記無線ノードの前記制御条件に関連付けられた制御を前記現在基地局によって行う、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記制御条件は、前記現在IDキャリア・リーダが設置された場所における前記対象の業務種別を含む、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記管理装置は、前記複数のIDキャリア・リーダにおける異なるIDキャリア・リーダによる読み取り情報を取得して前記対象の業務履歴情報を登録し、前記制御条件の判定において前記業務履歴情報を参照する、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記制御条件は、前記対象に固有の項目及び時間に関する項目の少なくとも一つを含む、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記管理装置は、前記制御条件の判定において、前記現在IDキャリア・リーダによる前記IDキャリアの読み取りに付随して得られる情報を参照する、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記管理装置は、前記無線ノードと前記対象との間の関連付けを示す情報を登録し、前記無線ノードを他の対象に付随させるために前記無線ノードと前記対象との関連付けが解消されていることを示す情報を登録する、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記無線ノードはセンサを含み、
前記基地局は、前記制御において、前記無線ノードにおける前記センサの設定を変更する、無線ノード・システム。 - 請求項2に記載の無線ノード・システムであって、
前記管理装置は、前記現在基地局の特定において前記複数の基地局の登録テーブルを参照し、前記登録テーブルを前記制御条件に基づいてソートする、無線ノード・システム。 - 請求項1に記載の無線ノード・システムであって、
前記IDキャリアはパッシブタグであり、前記IDキャリア・リーダはパッシブタグ・リーダである、無線ノード・システム。 - 異なる場所に設置された複数の基地局と異なる場所に設置された複数のIDキャリア・リーダとを含む無線ノード・システムにおいて、移動する対象に付随する無線ノードを管理する方法であって、
前記複数のIDキャリア・リーダのうちの現在IDキャリア・リーダが読み取った前記対象に付随するIDキャリアのID情報を取得し、
データ記憶装置に格納されている前記IDキャリアと前記無線ノードとを関連付ける情報を参照して、前記無線ノードを特定し、
前記現在IDキャリア・リーダのID情報を取得し、
前記データ記憶装置に格納されている前記複数の基地局と前記複数のIDキャリア・リーダとを関連付ける情報を参照して、前記複数の基地局において前記無線ノードと接続する現在基地局を特定する、ことを含む方法。 - 請求項11に記載の方法であって、
規定の制御条件が満たされている場合に、前記無線ノードの前記制御条件に関連付けられた制御を前記現在基地局によって行う、ことをさらに含む方法。 - 異なる場所に設置された複数の基地局と異なる場所に設置された複数のIDキャリア・リーダとを含む無線ノード・システムにおいて、移動する対象に付随する無線ノードを管理する管理計算機のプロセッサに、
前記複数のIDキャリア・リーダのうちの現在IDキャリア・リーダが読み取った前記対象に付随するIDキャリアのID情報を取得し、
データ記憶装置に格納されている前記IDキャリアと前記無線ノードとを関連付ける情報を参照して、前記無線ノードを特定し、
前記現在IDキャリア・リーダのID情報を取得し、
前記データ記憶装置に格納されている前記複数の基地局と前記複数のIDキャリア・リーダとを関連付ける情報を参照して、前記複数の基地局において前記無線ノードと接続する現在基地局を特定する、ことを含む処理を実行させるプログラム。 - 請求項13に記載のプログラムであって、
前記処理は、規定の制御条件が満たされている場合に、前記無線ノードの前記制御条件に関連付けられた制御を前記現在基地局によって行う、ことをさらに含むプログラム。
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