JP6901254B2 - 管理システムおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、管理システムおよびプログラムに関する。
物流事業およびその管理システムにおいて、荷物を正確に追跡できるようにすることは、サービスの質の向上につながる。物流拠点(中継地等)の現場において、荷物を物流容器(かご車、平置パレット、ボックスなど)へ積む際に、作業ミス等により、本来の物流容器とは異なる容器に積んでしまった場合、誤配送や配送遅延につながる。また、荷受人からの追跡問合せに対して正しくタイムリーに答えられないと言った問題も生じ得る。これらの問題を解決するために、従来の技術による物流管理システムでは、荷物と物流容器のそれぞれに識別情報(ID番号、バーコード、無線通信タグ等)を付与し、作業者がハンディターミナルでタグ情報を手作業で読み取っていた。
例えば個人から個人へ荷物を運ぶ宅配事業者では、物量や配達先を予め特定しておくことが難しいため、頻繁に物流容器を交換しながら、大量の荷物を積み込みことになる。従来の技術による物流管理システムでは、たとえバーコードや文字認識手段や無線通信タグ等を用いていても、荷物や物流容器の識別情報の入力作業が面倒となる場合があった。また、物流拠点における作業場所が狭いといった事情や、電池交換が必要になるといった点などから、タグ情報を入力するためのハンディターミナルや固定式バーコードリーダを使った物流管理システムの導入には困難が生じ得るという問題があった。
また、従来の技術では、RFIDタグ等を用いて荷物の識別情報を読み取る場合に、対象物品(荷物)を整列させて台車に載せなければ、RFIDタグを正しく認識できない可能性もあった。例えば、対象物品を重ねて配置する等、配置のしかたによってはRFIDタグを正しく認識できない場合があり得た。宅配事業者の物流拠点での作業において、作業者が台車に荷物を載せる際に、RFIDタグを認識できるように作業者が気にしながら作業させることにより、作業効率が低下してしまう可能性もあった。また、ゲート式のRFIDリーダを用いる場合、作業者の作業動線の自由度、台車の移動の自由度、物流拠点内の設備の配置設計の自由度が低下してしまう可能性もあった。
特開2011−204031号公報 特開2005−289605号公報
本発明が解決しようとする課題は、物流拠点等における作業担当者の作業効率を低下させることなく、荷物と物流容器との関連付けを把握できるデータを取得することのできる管理システムおよびプログラムを提供することである。
実施形態の管理装置は、ID情報受信部と、位置情報受信部と、管理対象物情報判定部と、管理対象物情報記憶部とを持つ。ID情報受信部は、管理対象物を識別するための管理対象物ID情報と、物流容器を識別するための物流容器ID情報と、作業担当者を識別するための作業担当者ID情報とを、外部の無線通信装置から受け取る。位置情報受信部は、前記作業担当者の位置を検出する位置検出装置から前記作業担当者の位置に関する情報を受信する。管理対象物情報判定部は、前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報と、これら前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報の読み取りタイミングの情報と、前記作業担当者の位置に関する情報とに基づいて、前記作業担当者が前記管理対象物を前記物流容器に納めたと推定される場合に、前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報とを相互に関連付ける。管理対象物情報記憶部は、前記管理対象物情報判定部によって相互に関連付けられた前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報とを記憶する。
第1の実施形態による管理システムの概略機能構成を示すブロック図。 第1の実施形態による管理システムの外観の概略を示す斜視図。 第1の実施形態のデータ表示部が表示する画面の一例を示す概略図。 第1の実施形態で用いるRFIDタグの種類とタグ情報とを示す概略図。 第1の実施形態のRFIDタグ情報記憶部が記憶するデータの構成を示す概略図。 第1の実施形態の作業担当者情報記憶部が記憶するデータの構成を示す概略図。 第1の実施形態のかご車情報記憶部が記憶するデータの構成を示す概略図。 第1の実施形態の荷物情報記憶部が記憶するデータの構成を示す概略図。 第1の実施形態の判定パラメータ記憶部が記憶するデータであって、その第1テーブルの構成を示す概略図。 第1の実施形態の判定パラメータ記憶部が記憶するデータであって、その第2テーブルの構成を示す概略図。 第1の実施形態のコンピュータがRFIDタグを読み取る処理を実行する流れを示す概略図。 第1の実施形態の管理システムによる、各RFIDリーダについてのRFIDタグ読取処理の手順を示すフローチャート(1/2)。 第1の実施形態の管理システムによる、各RFIDリーダについてのRFIDタグ読取処理の手順を示すフローチャート(2/2)。 第1の実施形態の管理システムによる、荷物積込判定処理の手順を示すフローチャート(1/3)。 第1の実施形態の管理システムによる、荷物積込判定処理の手順を示すフローチャート(2/3)。 第1の実施形態の管理システムによる、荷物積込判定処理の手順を示すフローチャート(3/3)。 第2の実施形態による管理システムの外観の概略を示す斜視図。 第2の実施形態における作業区画および設けられたシステム構成要素の外観の概略を示す斜視図。 第2の実施形態による管理システムの概略機能構成を示すブロック図。
以下、実施形態の管理装置およびプログラムを、図面を参照して説明する。
なお、下で説明する実施形態における荷物は、管理対象物の一種である。荷物を識別するためのID情報は、管理対象物ID情報である。かご車は、物流容器の一種である。かご車を識別するためのID情報は、物流容器ID情報である。また、下の実施形態におけるマットスイッチや踏み板は、作業担当者の位置を検出するための位置検出装置である。特に、マットスイッチや踏み板は、感圧式の検知手段を備え、所定位置における作業担当者の加重を検知するものである。また、下の実施形態におけるRFIDリーダは、無線通信装置の一種である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態による管理システムについて説明する。この管理システムは、RFIDタグの情報を読み取り、管理するものである。また、この管理システムは、人手による特別な操作を必要とせずに、物流拠点等における荷物の仕分けの状況を記録し、管理するためのものである。
図1は、本実施形態による管理システムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、管理システムは、コンピュータ30(管理装置)と、作業区画1に設置された装置群と、作業区画2に設定された装置群とを含んで構成される。なお、同図においては、作業区画1と作業区画2との2つの作業区画のみを示している。実際には、作業区画の数は、1であってもよいし、また3以上であってもよい。この管理システムは、例えば配送事業者の物流基地等において、荷物と、作業担当者と、かご車との関連付けを効率よく行うためのものである。
作業区画1の装置群は、RFIDリーダ11と、アンテナ111と、アンテナ112と、マットスイッチ131とを含んでいる。また、作業区画1内には、複数のRFIDタグ20が存在し得る。
作業区画2の装置群は、RFIDリーダ12と、アンテナ121と、アンテナ122と、マットスイッチ132とを含んでいる。また、作業区画2内には、複数のRFIDタグ20が存在し得る。
なお、RFIDは、Radio Frequency Identifierの略である。RFIDリーダは、アンテナを介して、RFIDタグが発する無線信号を読み取る。各々のRFIDタグは、個体ごとに特有のID(識別情報)を含む無線信号を発信する。本実施形態において、管理システムは、RFIDタグを、作業担当者や、荷物や、かご車などをそれぞれ個別に(個体ごとに)識別するために用いる。なお、RFID自体は既存の技術である。
作業担当者は、例えば物流基地等において、上流工程から流れてくる荷物を適宜ピックアップして、適切なかご車に積載する作業を行う者である。荷物は、所定の目的地に向けて配送されるべき荷物である。かご車は、荷物を収容するためのかごに、車輪等が設けられているものである。作業担当者を識別するためのRFIDタグは、例えば、作業担当者の服やヘルメット等に設けられる。荷物を識別するためのRFIDタグは、荷物に貼り付けられている。かご車を識別するためのRFIDタグは、かご車に設けられている。
RFIDリーダ11および12のそれぞれは、RFIDタグ20が発信する無線信号を受信し、RFIDタグ20の識別情報を読み取る装置である。具体的には、RFIDリーダ11および12のそれぞれは、荷物(管理対象物)を識別するためのID情報(管理対象物ID情報)と、かご車(物流容器)を識別するためのID情報(物流容器ID情報)と、作業担当者を識別するための作業担当者ID情報とを読み取る。
アンテナ111と112と121と122のそれぞれは、RFIDタグ20からの無線信号を受信するためのアンテナである。
なお、RFIDリーダ11および12のそれぞれは、単数または複数のアンテナに接続される。RFIDリーダ11および12は、複数のアンテナに接続される場合、それらのアンテナを順次切り替えながら、RFIDタグの情報を読み取る。また、RFIDリーダは、例えば、UHF(Ultra-High Frequency,極超短波)帯の無線信号を用いて、RFIDタグの情報を読み取る。図示する例では、RFIDリーダ11は、アンテナ111あるいはアンテナ112を介して、RFIDタグ20からの信号を読み取る。また、RFIDリーダ12は、アンテナ121あるいはアンテナ122を介して、RFIDタグ20からの信号を読み取る。なお、アンテナ111や112や121や122は、それぞれ、適切な位置に、且つ適切な方向からの無線信号を受信するように(言い換えれば、適切な指向性を有して)設置される。したがって、どのアンテナでRFIDタグ20からの無線信号を受信したかによって、そのRFIDタグがどのあたりの位置で読み取られたかを特定することができる。
マットスイッチ131および132のぞれぞれは、床に置かれるマット内に設けられるスイッチである。マットスイッチ131および132のぞれぞれは、例えば人が踏んだり踏まなかったりすることによってオン/オフの状態を切り替えることができる。マットスイッチ131および132のぞれぞれは、そのオン/オフの状態に応じた電気信号を出力する。これにより、マットスイッチ131および132のそれぞれは、作業担当者の位置を検出する位置検出装置として機能する。
作業区画1内の装置や、作業区画2内の装置は、通信ネットワークを介して、コンピュータ30に接続される。図示する例では、RFIDリーダ11と、マットスイッチ131と、RFIDリーダ12と、マットスイッチ132とは、通信ネットワークを介して、コンピュータ30に接続される。これにより、コンピュータ30は、RFIDリーダ11やRFIDリーダ12に対して指示を送ったり、RFIDリーダ11やRFIDリーダ12からデータを受信したりすることができる。また、これにより、コンピュータ30は、マットスイッチ131やマットスイッチ132のそれぞれのオン/オフの状態を表す電気信号を受信することができる。
また、コンピュータ30の機能構成は、次の通りである。即ち、コンピュータ30は、センサー情報読取部301と、作業担当者判定部302と、かご車判定部303と、荷物情報判定部304と、データ表示部305と、RFIDタグ情報記憶部306と、荷物情報記憶部307と、かご車情報記憶部308と、作業担当者情報記憶部309と、判定パラメータ記憶部310とを含んで構成される。コンピュータ30が有するこれら各部の機能は、コンピュータのハードウェアの機能とソフトウェアの機能の組み合わせとして実現されるようにしてもよい。
センサー情報読取部301は、作業区画に設けられたRFIDリーダ11やRFIDリーダ12やマットスイッチ131やマットスイッチ132から、センサー情報を取得する。また、センサー情報読取部301は、RFIDタグ情報記憶部306と接続されている。そして、センサー情報読取部301は、RFIDタグ情報記憶部306に情報を書き込むことができる。
なお、上記のセンサー情報読取部301は、RFIDタグ情報読取部3011と、マットスイッチ感圧検知部3012とを含んで構成される。RFIDタグ情報読取部3011は、ID情報受信部とも呼ばれる。また、マットスイッチ感圧検知部3012は、位置情報受信部とも呼ばれる。
RFIDタグ情報読取部3011は、RFIDリーダ11およびRFIDリーダ12と通信する。これにより、RFIDタグ情報読取部3011は、RFIDリーダ11やRFIDリーダ12が読み取ったRFIDタグ20の情報を取得する。つまり、RFIDタグ情報読取部3011は、RFIDタグ20を識別する情報を取得する。
マットスイッチ感圧検知部3012は、マットスイッチ131およびマットスイッチ132と通信する。これにより、マットスイッチ感圧検知部3012は、マットスイッチ131およびマットスイッチ132それぞれにおける、その時点での加重の有無の情報を取得する。
作業担当者判定部302は、センサー情報読取部301が取得したRFIDタグ情報が、作業担当者を識別する情報を持つものであるか否かを判定する。そして、RFIDタグ情報が作業担当者を識別する情報を持つものである場合には、作業担当者判定部302は、そのRFIDタグ情報によって作業担当者を識別する。なお、作業担当者判定部302は、RFIDタグ情報記憶部306と、作業担当者情報記憶部309とに接続される。つまり、作業担当者判定部302は、RFIDタグ情報記憶部306から情報を読み取ることができる。また、作業担当者判定部302は、作業担当者情報記憶部309に情報を書き込むことができる。
かご車判定部303は、センサー情報読取部301が取得したRFIDタグ情報が、
かご車を識別する情報を持つものであるか否かを判定する。そして、RFIDタグ情報がかご車を識別する情報を持つものである場合には、かご車判定部303は、そのRFIDタグ情報によってかご車を識別する。なお、かご車判定部303は、RFIDタグ情報記憶部306と、かご車情報記憶部308とに接続される。つまり、かご車判定部303は、RFIDタグ情報記憶部306から情報を読み取ることができる。また、かご車判定部303は、かご車情報記憶部308に情報を書き込むことができる。
荷物情報判定部304は、センサー情報読取部301が取得したRFIDタグ情報が、荷物を識別する情報を持つものであるか否かを判定する。そして、RFIDタグ情報が荷物を識別する情報を持つものである場合には、荷物情報判定部304は、そのRFIDタグ情報によって荷物を識別する。さらに、荷物情報判定部304は、RFIDタグ情報記憶部306に記憶されているデータと、判定パラメータ記憶部310が記憶しているデータとに基づいて、所定の条件により荷物が移動したかどうかを判定する。ここで、荷物の移動とは、作業担当者によって荷物がかご車に積載されるように移動することである。そして荷物が移動した場合には、荷物情報判定部304は、この荷物のRFIDタグ情報とかご車のRFIDタグ情報と作業担当者のRFIDタグ情報とを相互に関連付ける。なお、荷物情報判定部304は、RFIDタグ情報記憶部306と、作業担当者情報記憶部309と、かご車情報記憶部308と、荷物情報記憶部307と、判定パラメータ記憶部310とに接続されている。
つまり、荷物情報判定部304(管理対象物情報判定部)は、管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報と、これら管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報の読み取りタイミングの情報と、作業担当者の位置に関する情報とに基づいて、作業担当者が管理対象物を物流容器に納めたと推定される場合に、管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報とを相互に関連付ける。
データ表示部305は、センサー情報読取部301が取得したRFIDタグ情報を表示する。なお、荷物と、かご車と、作業担当者とが相互に関連付けられている場合には、データ表示部305は、これら三者のRFIDタグ情報を関連付けた形で表示する。例えば、データ表示部305は、相互に関連付いている荷物とかご車と作業担当者の各RFIDタグ情報を1行にまとめて表示する。なお、データ表示部305は、荷物情報記憶部307と接続される。つまり、データ表示部305は、荷物情報記憶部307から読み出したデータを、画面等に表示する。
RFIDタグ情報記憶部306は、センサー情報読取部301が取得した情報を記憶する。つまり、RFIDタグ情報記憶部306は、センサー情報読取部301が取得したRFIDタグ情報と、マットスイッチにおける加重の有無のデータ(on/offを表すデータ)とを記憶する。
荷物情報記憶部307は、荷物に関する情報を記憶する。具体的には、荷物情報記憶部307は、荷物のRFIDタグ情報と、かご車のRFIDタグ情報と、作業担当者のRFIDタグ情報とを相互に関連付けた形で記憶する。言い換えれば、荷物情報記憶部307(管理対象物情報記憶部)は、管理対象物情報判定部によって相互に関連付けられた管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報とを記憶する。
かご車情報記憶部308は、かご車判定部303が識別したかご車のRFIDタグ情報を記憶する。
作業担当者情報記憶部309は、作業担当者判定部302が識別した作業担当者のRFIDタグ情報を記憶する。
判定パラメータ記憶部310は、荷物情報判定部304が荷物情報についての判定を行うためのパラメータを記憶する。なお、具体的なパラメータについては、あとで詳細に説明する。
上記の構成により、コンピュータ30(管理装置)は、読み取られた管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報とをRFIDリーダから受信し、マットスイッチ(位置検出装置)から作業担当者の位置に関する情報を受信し、管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報と、これら管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報の読み取りタイミング(日時)の情報と、作業担当者の位置に関する情報とに基づいて、作業担当者が管理対象物を物流容器に納めたと推定される場合に、管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報とを相互に関連付けて管理する。
図2は、本実施形態による管理システムの外観の概略を示す斜視図である。この管理システムは、物流基地等の作業区画内に設けられる。この管理システムにおいて、作業担当者は、作業区画内のシュートに到着する荷物を視認し、必要に応じて荷物を拾い上げ、所定の定められたかご車にその荷物を置く。かご車は、荷物の行先や方面ごとに置かれている。図示する例では、2個のかご車が置かれている。
図示する管理システムは、RFIDリーダ11と、RFIDリーダ11に接続されたアンテナ111および112と、RFIDリーダ12と、RFIDリーダ12に接続されたアンテナ121および122と、マットスイッチ(踏み板センサー)13と、コンピュータ30とを含んで構成される。
RFIDリーダ11および12は、それぞれのアンテナを介して、RFIDタグからの無線信号を読み取る。この無線信号には、RFIDタグ情報が含まれる。各RFIDリーダ(11または12)は、RFIDタグ情報を読み取る際に、接続された複数のアンテナのうちのどのアンテナを介して信号を読み取ったのかを識別し、記録として出力することができる。なお、アンテナは、作業担当者の作業場所や、かご車などの上方に設けられている。一例として、柱や梁や天井などといった構造物にアンテナを設置することができる。また、このとき、アンテナは、下方向きの指向性を有するように設置される。これにより、作業場所全体のRFIDタグの読取がしやすくなる。
作業担当者の帽子、ヘルメット、あるいは制服等には、RFIDタグ201が付されている。また、かご車には、RFIDタグ202が付されている。また、荷物にはRFIDタグ203が付されている。作業担当者用のRFIDタグ201と、かご車用のRFIDタグ202と、荷物用の荷物にはRFIDタグ203とは、その識別情報の内容により区別可能としている。例えば、RFIDタグが発信する識別情報のコード体系により、これら3者を区別することができる。
RFIDリーダ11は、アンテナ111あるいは112を介して、RFIDタグ201、202、203との間の通信を行う。同様に、RFIDリーダ12は、アンテナ121あるいは122を介して、RFIDタグ201、202、203との間の通信を行う。前述の通り、RFIDリーダは、どのアンテナを介してRFIDタグからの信号を受信したかを識別できる。したがって、アンテナを適切な位置関係で設置することにより、当該管理システムは、作業区域内のどの領域に存在するRFIDタグを読み取ったかを、情報として把握することができる。
図示する踏み板センサー13内には、前述のマットスイッチが設けられている。荷物をかご車に載せる作業を行う際に、作業担当者が踏み板センサー13を踏むことにより、踏み板センサー13は、作業担当者の加重を検知する。つまり、当該管理システムは、踏み板センサー13のon/offの状態に基づいて、作業担当者が荷物をかご車に乗せるために加重をかけているか否かを把握する。
なお、図2に示す例では、シュート側とかご車側にそれぞれ1個ずつの踏み板センサーが設けられている。これらの踏み板センサーに加重がかかっているか否かに応じて、作業担当者が荷物をかご車に乗せるために加重をかけているか否かを把握する。一例として、シュート側の踏み板センサーがoffであり、かご車側の踏み板センサーがonである場合、そしてその場合に限り、組み合わせとして、作業担当者が荷物をかご車に乗せるために加重をかけていると判断する。
そして、コンピュータ30は、RFIDリーダ11とRFIDリーダ12が検出したRFIDタグの情報を取得する。このとき、コンピュータ30は、RFIDタグの情報がどのアンテナで読み取られたものであるかを把握する。つまり、コンピュータ30は、RFIDタグが読み取られた作業場所内のおよその位置を、情報として取得する。なお、ここで、コンピュータ30が取得するRFIDタグの情報は、RFIDタグ201と202と203のすべての情報を含む。また、コンピュータ30は、踏み板センサー(マットスイッチ)13の加重検知のデータを受信する。この踏み板センサー13の加重検知のデータに基づき、コンピュータ30は、作業員により荷物がかご車に移動したタイミングの情報を取得することができる。
図3は、本実施形態によるデータ表示部305が表示する画面の一例を示す概略図である。図示するように、データ表示部305が表示する画面は、主な3つの領域を含んで構成される。これらの3つの領域は、図中でA、B、Cの文字で示している。
画面の左側の欄(Aで示す領域)は、特定のID(識別情報)で表示対象を絞り込むための画面である。ユーザーが「ALL」を選択した場合には、すべての荷物情報を表示対象とする。ユーザーが「BOX ID」(かご車ID)を選択した場合には、かご車IDで、表示対象の荷物データを絞り込むことができる。ユーザーが「荷物ID」を選択した場合には、荷物IDで、表示対象の荷物データを絞り込むことができる。
画面の右側上段の欄(Bで示す領域)は、表示対象の荷物データを表示する領域である。ここでは、BOX ID(かご車ID)と荷物IDと担当ID(作業担当者ID)とが、相互に関連付けられて、1つの行に表示されている。また、備考欄は、荷物に関する備考情報を表示するためのものである。例えば、荷受けデータに基づいて、荷物IDに関連付得られた荷物属性(一例として「こわれもの」)を表示することができる。
画面の右側下段の欄(Cで示す領域)は、検出されたRFIDタグの、タグ種別(BOX(かご車)や、荷物や、作業担当者に対応)と、具体的なIDとを、時系列に示す領域である。
図4は、本実施形態によるRFIDタグの種類とタグ情報とを示す概略図である。同図は、作業担当者のRFIDタグと、かご車のRFIDタグと、荷物のRFIDタグとの、3種類のRFIDタグを示す。本実施形態では、タグ情報によって、そのRFIDタグが上記3種類のうちのどのRFIDタグであるかを区別することができるようにしている。より具体的には、本実施形態では、タグ情報のコード体系によって、そのRFIDタグが上記3種類のうちのどのRFIDタグであるかを区別することができるようにしている。図示する例では、作業担当者のRFIDタグのタグ情報は、「P」で始まり、6桁の数字がそれに後続する体系である。また、かご車のRFIDタグのタグ情報は、「B」で始まり、6桁の数字がそれに後続する体系である。また、荷物のRFIDタグのタグ情報は、ハイフンで4桁ずつに区切られた、合計12桁の数字からなる体系である。
次に、データを記憶するための各記憶部のデータ構成について説明する。
図5は、RFIDタグ情報記憶部306が記憶するデータの構成を示す概略図である。図示するように、RFIDタグ情報記憶部306は、表形式のデータを記憶する。この表が有するデータ項目は、RFIDリーダ、ポーリングカウンタ、時刻、タグ情報、検知アンテナ、マットスイッチである。
RFIDリーダは、RFIDタグ情報を読み取ったRFIDリーダを特定するための情報である。本例では、図1で示したRFIDリーダ11を「RFIDリーダ1」というラベルで識別し、RFIDリーダ12を「RFIDリーダ2」というラベルで識別している。
ポーリングカウンタは、あるRFIDリーダがRFIDタグ情報を読み取るためにポーリングする際に、それが何回目のポーリングであるかを表す数値情報を保持する。本例のデータでは、各々のRFIDリーダごとに、1,2,3,4,・・・というポーリングカウンタの値がデータとして存在している。
時刻は、RFIDリーダがRFIDタグ情報を読み込んだ時刻である。この時刻は、「YYYY/M/D h:mm:dd.nnn」(年月日、時分秒、千分の一秒)の形式で記憶されている。
タグ情報は、RFIDリーダが読み込んだタグ情報である。タグの種別とタグ情報のコード体系との関係については、図4に示した通りである。
検知アンテナは、RFIDリーダがRFIDタグ情報を検知する際に、信号を受信したアンテナを特定する情報である。本例のデータでは、図1におけるRFIDリーダ11に関して、アンテナ111を「アンテナ0」とラベル付けし、アンテナ112を「アンテナ1」とラベル付けしている。また、同じくRFIDリーダ12に関して、アンテナ121を「アンテナ0」とラベル付けし、アンテナ122を「アンテナ1」とラベル付けしている。
マットスイッチは、当該行のRFIDタグ情報が読み込まれたときの、マットスイッチの状態を表すデータである。マットスイッチが「ON」のとき、マットスイッチ(シュート側とかご車側の両方にマットスイッチがある場合には、かご車側のマットスイッチ)が踏まれている状態であることを示す。マットスイッチが「ON」のとき、作業担当者が荷物をかご車に積み込もうとしている状態であると推定可能である。マットスイッチが「OFF」のとき、マットスイッチ(シュート側とかご車側の両方にマットスイッチがある場合には、かご車側のマットスイッチ)が踏まれていない状態であることを示す。マットスイッチが「OFF」のとき、作業担当者が荷物をかご車に積み込もうとしている状態ではないと推定可能である。
上記のように、RFIDタグ情報記憶部306は、当該管理システムが有するRFIDリーダがポーリングして読み込んだRFIDタグ情報を、少なくとも一時的にはすべて記憶しておく。また、RFIDタグ情報記憶部306は、RFIDタグ情報を、RFIDリーダを特定するデータと、アンテナを特定するデータと、マットスイッチの状態を表すデータとに関連付けて記憶している。
つまり、RFIDタグ情報記憶部306(ID情報記憶部)は、管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報とのそれぞれを、読み取りタイミングの情報(時刻)に関連付けるとともに、作業担当者の位置に関する情報(マットスイッチの状態)に関連付けて記憶するものである。
図6は、作業担当者情報記憶部309が記憶するデータの構成を示す概略図である。図示するように、作業担当者情報記憶部309は、表形式のデータを記憶する。この表が有するデータ項目は、RFIDリーダ、作業場、作業担当者タグ情報、最新の読取日時である。
RFIDリーダは、作業担当者のRFIDタグ情報を読み取ったRFIDリーダを特定するためのデータである。
作業場は、RFIDリーダが、どの作業場(作業区画)においてその作業担当者のRFIDタグ情報を読み取ったかを表すデータである。なお、RFIDリーダは作業場に固定的に設けられているため、RFIDリーダが特定されれば作業場も特定される。
作業担当者タグ情報は、読み取られた作業担当者のRFIDタグデータである。
最新の読取日時は、当該作業担当者のRFIDタグ情報が読み取られた最新の日時を表すデータである。
上記のデータ構成により、作業担当者情報記憶部309は、それぞれ固有の作業担当者タグ情報を有する作業担当者のRFIDタグ情報の最新の読取日時の情報を保持する。また、作業担当者情報記憶部309は、各作業担当者のRFIDタグ情報の最新の読取日時において、どのRFIDリーダがどの作業場で、その作業担当者のRFIDタグ情報を読み取ったかを表す情報を、保持する。
図7は、かご車情報記憶部308が記憶するデータの構成を示す概略図である。図示するように、かご車情報記憶部308は、表形式のデータを記憶する。この表が有するデータ項目は、RFIDリーダ、作業場、かご車タグ情報、最新の読取日時である。
RFIDリーダは、かご車のRFIDタグ情報を読み取ったRFIDリーダを特定するためのデータである。
作業場は、RFIDリーダが、どの作業場(作業区画)においてそのかご車のRFIDタグ情報を読み取ったかを表すデータである。なお、RFIDリーダは作業場に固定的に設けられているため、RFIDリーダが特定されれば作業場も特定される。
かご車タグ情報は、読み取られたかご車のRFIDタグデータである。
最新の読取日時は、当該かご車のRFIDタグ情報が読み取られた最新の日時を表すデータである。
上記のデータ構成により、かご車情報記憶部308は、それぞれ固有のかご車タグ情報を有するかご車のRFIDタグ情報の最新の読取日時の情報を保持する。また、かご車情報記憶部308は、各かご車のRFIDタグ情報の最新の読取日時において、どのRFIDリーダがどの作業場で、そのかご車のRFIDタグ情報を読み取ったかを表す情報を、保持する。
図8は、荷物情報記憶部307が記憶するデータの構成を示す概略図である。図示するように、荷物情報記憶部307は、表形式のデータを記憶する。この表が有するデータ項目は、荷物タグ情報、かご車タグ情報、作業担当者タグ情報である。つまり、荷物情報記憶部307は、荷物タグ情報と、かご車タグ情報と、作業担当者タグ情報とを相互に関連付ける。つまり、荷物情報記憶部307は、どの荷物が、どの作業担当者によって、どのかご車に積まれたかを表す情報を保持する。
図9および図10は、判定パラメータ記憶部310が記憶するデータの構成を示す概略図である。このうち、図9は、判定パラメータ第1テーブルを示す。また、図10は、判定パラメータ第2テーブルを示す。
判定パラメータ第1テーブル(図9)は、表形式のデータを記憶する。この表が有するデータ項目は、RFIDリーダ、アンテナ、RFIDタグ情報保持期間、有効読取回数、マットスイッチ判断である。
つまり、判定パラメータ第1テーブルにおいて、RFIDリーダとアンテナとの組み合わせごとに、RFIDタグ情報保持期間と、有効読取回数と、マットスイッチ判断とを、パラメータ情報として設定可能である。
RFIDタグ情報保持期間は、読み取ったRFIDタグ情報を、有効な情報としてRFIDタグ情報記憶部306に保持しておく時間の長さを表す。RFIDタグ情報保持期間の数値の単位は「秒」である。
有効読取回数は、読み取ったRFIDタグ(特に、荷物のRFIDタグ)が有効であると見なすための最低読取回数を表す。例えば、有効読取回数が2に設定されている場合、2回以上の読み取りがあった場合に、そのRFIDタグを有効と見なす。
マットスイッチ判断は、「判断する」あるいは「判断しない」のいずれかの値を取り得る。つまり、マットスイッチ判断は、マットスイッチの状態に基づく判断を行うか行わないかを表すパラメータである。
判定パラメータ第2テーブル(図10)は、表形式のデータを記憶する。この表が有するデータ項目は、RFIDリーダ、アンテナ判定条件である。アンテナ判定条件は、「AND」または「OR」の値を取り得る。つまり、RFIDリーダが複数のアンテナを有するときに、AND条件によりアンテナ判定を行うか、OR条件によりアンテナ判定を行うかを表すパラメータが、アンテナ判定条件である。
AND条件によるアンテナ判定は、そのRFIDリーダに接続されるすべてのアンテナがRFIDタグを検知したときに、そのRFIDタグの情報を有効とする判定方法である。また、OR条件によるアンテナ判定は、そのRFIDリーダに接続されるすべてのアンテナのうちの少なくとも1個がRFIDタグを検知したときに、そのRFIDタグの情報を有効とする判定方法である。
次に、本実施形態による管理システムの処理手順について説明する。
図11は、コンピュータ30が、RFIDタグを読み取る処理を実行する流れを示す概略図である。図示する通り、コンピュータ30は、ステップS100の処理とステップS101の処理とを、並列に実行する。ステップS100において、
コンピュータ30は、RFIDリーダ1(図1におけるRFIDリーダ11)の、RFIDタグ読取処理を実行する。また、ステップS100と並列に、ステップS101において、コンピュータ30は、RFIDリーダ2(図1におけるRFIDリーダ12)の、RFIDタグ読取処理を実行する。
RFIDリーダ1およびRFIDリーダ2のそれぞれにおけるRFIDタグ読取処理の内容については、別の図を参照しながら次に説明する。
図12および図13は、RFIDリーダを用いたRFIDタグ読取処理の手順を示すフローチャートである。なお、図12と図13とは、論理的に相互に接続されている。なお、ここでは、RFIDリーダ1(図1におけるRFIDリーダ11)の処理について説明するが、RFIDリーダ2(図1におけるRFIDリーダ12)の処理もこれと同様である。以下、このフローチャートに沿って説明する。
まず図12のステップS1において、RFIDタグ情報読取部3011は、RFIDリーダ11と通信し、RFIDリーダ11が読み取ったRFIDタグ情報を要求する。
次にステップS2において、マットスイッチ感圧検知部3012は、マットスイッチ131と通信し、加重のあり・なしを読み取る。つまり、かご車側に作業担当者が加重を掛けているか否かを示す情報を読み取る。
次にステップS3において、RFIDタグ情報読取部3011は、読み取ったRFIDタグ情報があるかどうかをチェックする。読み取ったRFIDタグ情報がある場合(ステップS3:YES)には、次のステップS4に進む。読み取ったRFIDタグ情報がない場合(ステップS3:NO)には、ステップS1に戻る。
次にステップS4において、センサー情報読取部301は、RFIDリーダ、ポーリングカウンタ、現在時刻、RFIDタグ情報、RFIDタグ情報を検知アンテナ、マットスイッチの加重有無を、RFIDタグ情報記憶部306に登録する。なお、マットスイッチ加重有無は、on(加重ありの場合)またはoff(加重なしの場合)に対応するデータで表される。
次にステップS5において、荷物情報判定部304は、判定パラメータ記憶部310の判定パラメータ第1テーブルから、RFIDタグ情報保持期間の値を取得する。なお、このとき、荷物情報判定部304は、処理対象であるRFIDリーダに接続されている各アンテナについて、RFIDタグ情報保持期間を取得する。
次にステップS6において、RFIDタグ情報記憶部306に記憶されているデータのうち、ステップS5で取得したRFIDタグ情報保持期間に基づいて、削除すべきデータを削除する。なお、ここで削除すべきデータは、次に記載する条件に合致するデータである。
条件:RFIDリーダが当該処理における処理対象のRFIDリーダであり、且つ、(タグ情報の読取時刻)+(アンテナに応じたRFIDタグ情報保持期間)≦(現在時刻)
次にステップS7において、作業担当者判定部302は、読み取ったRFIDタグ情報が作業担当者のタグ情報かどうかをチェックする。そのRFIDタグ情報が作業担当者のタグ情報である場合(ステップS7:YES)には、ステップS8に進む。そのRFIDタグ情報が作業担当者のタグ情報ではない場合(ステップS7:NO)には、ステップS9に進む。
次にステップS8に進んだ場合、作業担当者判定部302は、作業担当者情報記憶部309にその作業担当者のタグ情報を登録する。そして、ステップS8の処理の後、ステップS1に戻る。
次にステップS9において、かご車判定部303は、読み取ったRFIDタグ情報がかご車のタグ情報かどうかをチェックする。そのRFIDタグ情報がかご車のタグ情報である場合(ステップS9:YES)には、ステップS10に進む。そのRFIDタグ情報がかご車のタグ情報ではない場合(ステップS9:NO)には、ステップS11に進む。
次にステップS10に進んだ場合、かご車判定部303は、かご車情報記憶部308にそのかご車のタグ情報を登録する。そして、ステップS10の処理の後、ステップS1に戻る。
次にステップS11において、荷物情報判定部304は、読み取ったRFIDタグ情報が荷物のタグ情報かどうかをチェックする。そのRFIDタグ情報が荷物のタグ情報である場合(ステップS11:YES)には、図13のステップS12に進む。そのRFIDタグ情報が荷物のタグ情報ではない場合(ステップS11:NO)には、ステップS1に戻る。
ここで、図13に示された処理に移る。
次にステップS12において、荷物情報判定部304は、荷物積込判定処理を実行し、荷物積込判定結果を取得する。荷物積込判定結果の情報は、ブーレアン(Boolean)型の変数に格納されている。
なお、荷物積込判定処理の詳細については、後で説明する。
次にステップS13において、ステップS12で取得した荷物積込判定結果の変数値が真であるか否かを判定する。荷物積込判定結果の変数値が真である場合(ステップS13:YES)には、ステップS14に進む。荷物積込判定結果の変数値が偽である場合(ステップS13:NO)には、図12のステップS1に戻る。
次にステップS14において、荷物情報判定部304は、作業担当者情報記憶部309から、作業担当者のタグ情報(ID)を取得する。つまり、荷物情報判定部304は、対象の荷物を扱っている作業担当者のIDを取得する。
次にステップS15において、荷物情報判定部304は、かご車情報記憶部308から、かご車のタグ情報(ID)を取得する。つまり、荷物情報判定部304は、対象の荷物が積載されるかご車のIDを取得する。
次にステップS16において、荷物情報判定部304は、荷物情報記憶部307を検索し、読み取ったRFIDタグ情報(荷物のRFIDタグ情報)と一致するデータが存在するか否かをチェックする。
次にステップS17において、上のステップS16における検索結果に応じた分岐を行う。その荷物のRFIDタグ情報が荷物情報記憶部307に存在する場合(ステップS17:YES)には、ステップS19に進む。その荷物のRFIDタグ情報が荷物情報記憶部307に存在しない場合(ステップS17:NO)には、ステップS18に進む。
ステップS18に進んだ場合、荷物情報判定部304は、取得済みの、作業担当者のタグ情報と、かご車のタグ情報と、荷物のタグ情報とを相互に関連付ける形で、荷物情報記憶部307に登録する。そして、ステップS18の処理が終わると、図12のステップS1に戻る。
ステップS19に進んだ場合、荷物情報判定部304は、荷物情報記憶部307内に記憶されている荷物のデータ(読み取ったRFIDタグ情報と一致する荷物のデータ)について、ステップS14で取得した作業担当者のタグ情報と、ステップS15で取得したかご車のタグ情報とを用いた更新を行う。つまり、荷物情報判定部304は、荷物情報記憶部307内に存在した荷物のタグ情報に、作業担当者のタグ情報とかご車のタグ情報を関連付ける。そして、ステップS19の処理が終わると、図12のステップS1に戻る。
次に荷物積込判定処理(図13のステップS13の処理)の詳細な手順について説明する。
図14、図15、および図16は、荷物積込判定処理の手順を示すフローチャートである。なお、図14、図15、図16は、論理的に相互に接続されている。
次にステップS121において、荷物情報判定部304は、判定パラメータ記憶部310より、処理対象のRFIDリーダの、各アンテナの有効読取回数とマットスイッチ判断を取得する。アンテナ0とアンテナ1がRFIDリーダに接続されている場合には、アンテナ0とアンテナ1について、有効読取回数とマットスイッチ判断を取得する。
次にステップS122において、荷物情報判定部304は、判定パラメータ記憶部310より、処理対象のRFIDリーダに対するアンテナ判定条件を取得する。
次にステップS123において、荷物情報判定部304は、アンテナ0の読取回数をカウントするための変数を、ゼロに初期化する。
次にステップS124において、荷物情報判定部304は、アンテナ1の読取回数をカウントするための変数を、ゼロに初期化する。
なお、ステップS123およびS124では、合計2本のアンテナの読取回数の変数を初期化したが、処理対象のRFIDリーダに接続されているアンテナの本数が2以外の場合にも、同様に、各アンテナの読取回数をカウントするための変数を初期化する。
次に、図15に示された処理に移る。
ステップS125からS136までの処理については、RFIDタグ情報記憶部306から取得するレコードごとに繰り返し実行される。
この繰り返しの中で、まずステップS125において、荷物情報判定部304は、RFIDタグ情報記憶部306から1レコードを取得する。
次にステップS126において、荷物情報判定部304は、現在のレコードが処理対象のRFIDリーダと一致するか否かをチェックする。一致する場合(ステップS126:YES)には次のステップS127に進む。一致しない場合(ステップS126:NO)にはステップS136に飛ぶ。
次にステップS127において、荷物情報判定部304は、現在のレコードが、読み取ったタグ情報と一致するか否かをチェックする。一致する場合(ステップS127:YES)には次のステップS128に進む。一致しない場合(ステップS127:NO)にはステップS136に飛ぶ。
次にステップS128において、荷物情報判定部304は、現在のレコードが、アンテナ0のレコードかどうかをチェックする。アンテナ0のレコードである場合(ステップS128:YES)にはステップS129に進む。アンテナ0のレコードでない場合(ステップS128:NO)にはステップS132に飛ぶ。
次にステップS129において、荷物情報判定部304は、読み取ったパラメータにおいて、アンテナ0のマットスイッチ判断が「判断する」であるか否かをチェックする。マットスイッチを判断するようにパラメータが設定されている場合(ステップS129:YES)にはステップS130に進む。マットスイッチを判断しないようにパラメータが設定されている場合(ステップS129:NO)にはステップS131に飛ぶ。
次にステップS130において、荷物情報判定部304は、現在のレコードがマットスイッチonのレコードかどうかをチェックする。マットスイッチonのレコードであることは、そのタグ情報が読み取られたときに作業担当者がかご車側に加重をかけていたことを意味する。現在のレコードがマットスイッチonのレコードである場合(ステップS130:YES)にはステップS131に進む。現在のレコードがマットスイッチonのレコードではない場合(ステップS130:NO)にはステップS136に進む。
ステップS131に進んだ場合、アンテナ0の読取回数をカウントするための変数の値に1を加算する。なお、 ステップS131に進むのは、現在のレコードのマットスイッチがonの場合、またはアンテナ0のマットスイッチを判断しないようにパラメータ設定されている場合である。
以上、ステップS128からS131までにおいて、アンテナ0のレコードについての処理を説明した。そして、ステップS128からS131までの処理と同様の処理を、S132からS135までにおいて、アンテナ1のレコードについて行う。
なお、ステップS132において、判断結果がNOである場合には、ステップS136に進む。
なお、RFIDリーダに接続されているアンテナの数が2以外の場合にも、同様に、各アンテナについて上で説明した処理を行う。
そして、ステップS136は、ステップS125からの繰り返し処理の終了点である。
次に、図16に示された処理に移る。
ステップS137において、荷物情報判定部304は、下記の不等式の真理値(真または偽)を、変数ANT0に設定する。
不等式: アンテナ0の読取回数(変数の値)≧アンテナ0の有効読取回数(パラメータ値)
また、ステップS138において、荷物情報判定部304は、下記の不等式の真理値(真または偽)を、変数ANT1に設定する。
不等式: アンテナ1の読取回数(変数の値)≧アンテナ1の有効読取回数(パラメータ値)
つまり、荷物情報判定部304(管理対象物情報判定部)は、予め設定されたパラメータである有効読取回数の値を取得し、管理対象物ID情報を読み取った回数が有効読取回数以上となったときに、管理対象物ID情報を有効とする。
次にステップS139において、設定されたパラメータにおけるアンテナ判定条件がANDであるか否かをチェックする。アンテナ判定条件がANDである場合(ステップS139:YES)、ステップS140に進む。アンテナ判定条件がANDではない場合(ステップS139:NO)、ステップS141に進む。
次にステップS141に進んだ場合、設定されたパラメータにおけるアンテナ判定条件がORであるか否かをチェックする。アンテナ判定条件がORである場合(ステップS141:YES)、ステップS142に進む。アンテナ判定条件がORではない場合(ステップS141:NO)、ステップS140に進む。
ステップS140に進んだ場合、変数ANT0と変数ANT1の値の論理積を求め、その結果を、荷物積込判定結果を表す変数にセットする。荷物積込判定結果を表す変数は、荷物積込判定処理を呼び出した側で参照される。
なお、RFIDリーダに接続されているアンテナの数が2以外の場合にも、同様に、各アンテナ対応する変数が持つ真理値(真または偽)の論理積を求めることにより、このステップS140の処理を行う。
このステップS140の処理が終了すると、本フローチャート全体の処理が終了する。
ステップS142に進んだ場合、変数ANT0と変数ANT1の値の論理和を求め、その結果を、荷物積込判定結果を表す変数にセットする。荷物積込判定結果を表す変数は、荷物積込判定処理を呼び出した側で参照される。
なお、RFIDリーダに接続されているアンテナの数が2以外の場合にも、同様に、各アンテナ対応する変数が持つ真理値(真または偽)の論理和を求めることにより、このステップS142の処理を行う。
このステップS142の処理が終了すると、本フローチャート全体の処理が終了する。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。なお、前実施形態と共通の事項については説明を省略する場合がある。ここでは、本実施形態に特有の事項について主に説明する。
図17は、本実施形態による管理システムの外観の概略を示す斜視図である。この管理システムは、物流基地等の作業区画内を管理するために設けられる。この管理システムにおいて、作業担当者は、作業区画内のシュートに到着する荷物を視認し、必要に応じて荷物を拾い上げ、所定の定められたかご車にその荷物を置く。かご車は、荷物の行先や方面ごとに置かれている。図示する例では、6個のかご車が置かれている。
図示するように、作業区画の上方に、無線通信装置とアンテナ部とが設けられている。
この無線通信装置は、第1の実施形態におけるRFIDリーダ11,12に相当するものである。また、このアンテナ部は、第1の実施形態におけるアンテナ111,112,121,122に相当するものである。また、本実施形態による管理システムは、管理装置を含んで構成される。この管理装置は、第1の実施形態におけるコンピュータ30に相当するものである。つまり、本実施形態における無線通信装置は、アンテナを介して受信した無線信号により、IDタグ(荷物タグや、かご車タグや、作業担当者タグ)を読み取る。なお、IDタグは、RFIDの技術を用いて、タグの識別情報を無線信号で発信するものである。無線通信装置は、読みとったIDタグの情報を、管理装置に送信する。管理装置は、受信したIDタグの情報を処理する。
また、本実施形態による管理システムは、人感検知スイッチを備えている。この人感検知スイッチは、第1の実施形態におけるマットスイッチ131,132に相当するものである。
また、本実施形態による管理システムは、音声装置を備えている。音声装置は、管理装置からの指示信号にしたがって、音声を出力する。これにより、例えば、荷物タグの読取完了時や、荷物タグとかご車タグと作業担当者タグとの関連付けが成功した時などに、音声装置が音声を出力することができる。つまり、音声装置は、管理装置が、管理対象物ID情報と物流容器ID情報と作業担当者ID情報とを相互に関連付けたときに、管理装置から出力される信号に基づき、関連付けされたことを知らせるための音声を出力する。
また、例えば、作業担当者による誤仕分け等が発生したときに、エラーを知らせるための音声を出力するようにしてもよい。つまり、管理装置が、音声装置から音声ガイダンスを出力することができる。
図18は、作業区画の概略を示す斜視図である。無線通信装置と音声装置については、図17で説明した通りである。また、図18におけるアンテナ1およびアンテナ2は、図17におけるアンテナ部である。図18に示す通り、この作業区画において扱われる荷物には、荷物タグが付けられている。また、荷物を扱う作業担当者の帽子やヘルメットや制服等には、作業担当者タグが付けられている。また、荷物を載せるかご車には、かご車タグが付けられている。
図19は、本実施形態による管理システムの概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、管理システムは、サーバー1350と、管理装置1030と、無線通信装置1011と、人感検知スイッチ1131と、アンテナ1111と、音声装置1141とを含んで構成される。
管理装置1030は、通信回線を介して、サーバー1350に接続される。サーバー1350は、いわゆるクラウド環境において実現されるものであってもよい。
管理装置1030は、無線通信装置1011が読み取ったIDタグの情報を管理する。また、管理装置1030は、荷物タグとかご車タグと作業担当者タグとを相互に関連付けた情報を、サーバー1350に送信する。
無線通信装置1011は、アンテナ1111を介して、RFIDタグ(荷物タグ、かご車タグ、作業担当者タグ)を読み取る。無線通信装置1011は、読み取ったRFIDタグのデータを管理装置1030に渡す。
人感検知スイッチ1131は、作業担当者による加重を検知するスイッチである。人感検知スイッチ1131は、その加重の有無に応じたon/offの信号を管理装置1030に渡す。
アンテナ1111は、無線通信装置1011がRFIDタグを読み取る際に用いられるアンテナである。アンテナ1111は、RFIDタグから発信される無線信号を検知する。
音声装置1141は、作業区画に設けられ、音声を出力する装置である。音声装置1141は、管理装置1030からの指示・制御にしたがって、音声を出力する。
管理装置1030の内部の機能構成は、次の通りである。即ち、管理装置1030は、無線タグ通信部1331と、入出力部1332と、上位通信部1333と、IDテーブル1334と、紐付け判定部1335と、ID検索部1336とを含んで構成される。
無線タグ通信部1331は、無線通信装置1011との間で通信を行う。無線タグ通信部1331は、無線通信装置1011に対して読取指示信号を送信し、無線通信装置1011が読み取ったRFIDタグのデータを受け取る。
入出力部1332は、人感検知スイッチ1131から、人感検知の状態を示すon/offの信号を受信する。また、入出力部1332は、音声装置1141に対して、音声出力を支持する信号を送信する。
上位通信部1333は、通信回線を介して、サーバー1350との間で通信を行う。一例として、上位通信部1333は、荷物タグと、かご車タグと、作業担当者タグとを相互に関連付けたデータを、サーバー1350に送信する。
IDテーブル1334は、無線タグ通信部1331が受信したIDのデータを記憶するテーブルである。IDテーブル1334は、磁気ハードディスク装置や半導体メモリなどといった記憶手段を用いて実現される。IDテーブル1334は、荷物IDやかご車IDや作業担当者IDを記憶する。
紐付け判定部1335は、荷物タグやかご車タグや作業担当者タグが読み取られたタイミングと、人感検知スイッチ1131が示す状態とに基づいて、荷物タグとかご車タグと作業担当者タグとを相互に関連付ける処理を行う。
ID検索部1336は、IDテーブル1334に記憶されているIDを検索する。
サーバー1350は、管理装置1030から、荷物タグと、かご車タグと、作業担当者タグとを相互に関連付けたデータの集合を受信し、蓄積する。このデータは、当該物流拠点における作業で、特定の荷物が特定の作業者によって特定のかご車に積み込まれたことを表す情報である。かご車は、荷物の行先別または方面別に存在している。
そして、サーバー1350は、複数の(例えば、全国各地の)物流拠点に設けられた管理システムから、上記のデータを受信し、蓄積する。したがって、サーバーが蓄積するデータを検索することにより、特定の荷物が、どの物流拠点において、どの作業担当者により、どの行先(または方面)に仕向けられたかを確認することができる。つまり、荷物を追跡することができる。
上記各実施形態では、1つの作業区画に1つのRFIDリーダ(無線通信装置)を設け、各RFIDリーダが2つのアンテナに接続されていた。しかし、作業区画ごとのRFIDリーダの数や、RFIDリーダごとのアンテナの数は任意である。例えば、複数の作業区画にまたがって、1つのRFIDリーダがRFIDタグを読み取るようにしてもよい。アンテナの向きや、アンテナの指向性や、信号検知感度などを適切に調整することにより、1つのアンテナが検知し得るRFIDタグの空間的位置の範囲を適宜設定すれば良い。
上記の第1の実施形態では、コンピュータ30は、通信回線(WAN)等を介して外部のサーバーには接続されていなかった。しかし、第2の実施形態と同様に、コンピュータ30から、通信回線(WAN)を介して、サーバーにデータを送信するようにしてもよい。これにより、サーバーは、複数の物流拠点等から、荷物とかご車と作業担当者のID情報の組の集合を収集することができる。
上記の各実施形態では、作業担当者の位置情報を取得するための手段としてマットスイッチ(圧力に応じて加重を検知するスイッチ)を用いた。しかし、他の手段を用いて作業担当者の位置の情報(荷物を積むためにかご車に近付いたか否かを表す情報)を取得するようにしてもよい。一例として、カメラにより映像を取得し、その映像を解析することによって作業担当者の位置情報を取得するようにしてもよい。また、他の一例として、電波や光を用いた無線通信(例えば、近距離無線通信)により、幾何学的手法(例えば三角法等)で作業担当者の位置情報を取得するようにしてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、RFIDリーダ(無線通信装置)が自動的に荷物(管理対象物)のID情報とかご車(物流容器)のID情報と作業担当者のID情報とを読み込む。そして、マットスイッチ(位置検出装置)が作業担当者の位置を検出する。そして、コンピュータ(管理装置)が、荷物とかご車と作業担当者のそれぞれのID情報と、それらID情報を読み込んだタイミング(時刻)と、マットスイッチが示す状態(作業担当者の位置に関する情報)とに基づき、荷物がかご車に積まれた状況を推定し、その推定に基づいて荷物とかご車と作業担当者のID情報を相互に関連付ける。これにより、関連付けられた荷物とかご車と作業担当者のID情報の組の集合を蓄積することができる。これによって、物流拠点等における荷物の仕分けの結果等の情報を蓄積することができる。これによって、荷物を正確に追跡することができる。なお、荷物とかご車と作業担当者のID情報を自動的に読み込むことと、読み込んだタイミングの情報と、作業担当者の位置の情報とに基づいて、コンピュータが自動的に荷物とかご車と作業担当者のID情報を相互に関連付けるため、荷物等のID情報を作業担当者らが読み取る手間をわざわざかける必要がない。したがって、物流拠点等における作業担当者の作業効率を落とすことなく、荷物とかご車と作業担当者のID情報を相互に関連付けることができる。
また、以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、UHF帯の電波を用いた無線通信により、RFIDタグの情報を読み取る。このため、近距離(例えば1〜2メートル程度)で、所定の指向性による特定方向のみのRFIDタグを読み取ることができる。
また、以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、マットスイッチにより、作業担当者の位置を把握する。これにより、周囲の環境の影響を受けにくく、且つ比較的低コストな手段で、作業担当者の位置把握が可能となる。
なお、上述した実施形態におけるコンピュータ30が備える機能や、管理装置1030が備える機能を、コンピュータのプログラムで実現することが可能である。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
11,12…RFIDリーダ、20…RFIDタグ、30…コンピュータ、111,112,121,122…アンテナ、131,132…マットスイッチ、201,202,203…RFIDタグ、301…センサー情報読取部、302…作業担当者判定部、303…かご車判定部、304…荷物情報判定部、305…データ表示部、306…RFIDタグ情報記憶部、307…荷物情報記憶部、308…かご車情報記憶部、309…作業担当者情報記憶部、310…判定パラメータ記憶部、1011…無線通信装置、1030…管理装置、1111…アンテナ、1131…人感検知スイッチ、1141…音声装置、1331…無線タグ通信部、1332…入出力部、1333…上位通信部、1334…IDテーブル、1335…紐付け判定部、1336…ID検索部、1350…サーバー、3011…RFIDタグ情報読取部、3012…マットスイッチ感圧検知部

Claims (3)

  1. 管理装置と、
    RFIDタグからの無線信号を受信するための、それぞれ所定位置に設けられた、指向性を有する複数のアンテナと、
    前記アンテナを介して受信した無線信号によってRFIDタグを読み取るための無線通信装置と、
    を含む管理システムであって、
    前記アンテナは、物流基地の作業区画の上方における、柱または梁または天井の少なくともいずれかの構造物に設けられ、
    前記無線通信装置は、前記複数のアンテナのうちの特定のアンテナを介して、管理対象物のRFIDタグと、物流容器のRFIDタグと、作業担当者のRFIDタグとを読み取るものであり、
    前記管理装置は、
    管理対象物を識別するための管理対象物ID情報と、物流容器を識別するための物流容器ID情報と、作業担当者を識別するための作業担当者ID情報とを、前記無線通信装置から受け取るID情報受信部と、
    前記作業担当者の位置を検出する位置検出装置から前記作業担当者の位置に関する情報を受信する位置情報受信部と、
    前記管理対象物ID情報の読み取りタイミングの情報と、前記作業担当者の位置に関する情報とに基づいて、前記作業担当者が前記管理対象物を前記物流容器に納めたと推定される場合に、前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報とを相互に関連付ける管理対象物情報判定部と、
    前記管理対象物情報判定部によって相互に関連付けられた前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報とを記憶する管理対象物情報記憶部と、
    前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報とのそれぞれを、前記読み取りタイミングの情報および前記RFIDタグの信号を読み取ったアンテナを特定する情報に関連付けるとともに、前記作業担当者の位置に関する情報に関連付けて記憶するID情報記憶部と、
    を備え、
    前記位置検出装置は、前記作業担当者の加重を検知するセンサーを備え、
    前記位置情報受信部が受信する、前記作業担当者の位置に関する情報は、作業担当者が荷物を前記物流容器に乗せるために加重をかけているか否かを表
    前記管理対象物情報判定部は、前記ID情報記憶部を参照することによって、前記管理対象物ID情報と前記物流容器ID情報と前記作業担当者ID情報とを相互に関連付ける、
    管理システム
  2. 前記管理装置の前記管理対象物情報判定部は、予め設定されたパラメータである有効読取回数の値を取得し、前記管理対象物ID情報を読み取った回数が前記有効読取回数以上となったときに、前記管理対象物ID情報を有効とする、
    請求項に記載の管理システム
  3. コンピュータを、請求項1または2に記載の管理システムが備える管理装置、として機能させるためのプログラム。
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