JP2019079129A

JP2019079129A - 車両および配送システム

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Publication number: JP2019079129A
Application number: JP2017203749A
Authority: JP
Inventors: 沢凱邱; Ze Kai Qiu; 北岡　広宣; Hironobu Kitaoka; 広宣北岡; 直樹山室; Naoki Yamamuro; 晃三古庄; Kozo Furusho; 浩章杉山; Hiroaki Sugiyama; 池上　真; Makoto Ikegami; 真池上
Original assignee: Toyota Motor Corp
Current assignee: Toyota Motor Corp
Priority date: 2017-10-20
Filing date: 2017-10-20
Publication date: 2019-05-23
Also published as: US20190124164A1; CN109699001A; EP3474206A1

Abstract

【課題】宅配ボックスを搭載した車両と、ユーザが各種情報を入力するユーザ端末と、車両およびユーザ端末と通信可能に構成されたサーバとを備えた配送システムや当該システムに用いられる車両において、車両に搭載されたバッテリに蓄電された電力が無駄に消費されることが抑制された配送システムおよび車両を提供する。【解決手段】車両２は、配送者が配送物を収容する宅配ボックス２１と、外部に設けられたサーバと通信可能に構成された車載通信機２５と、位置情報を取得する位置情報取得部２３と、車載通信機２５および位置情報取得部２３を駆動する電力が蓄電された蓄電装置２７と、処理部２０と、を備え、処理部２０は、ユーザが配送物の配送先として宅配ボックスを選択したことを示す情報をサーバから取得すると、車載通信機２５を通して、サーバへの位置情報の送信を開始する。【選択図】図２

Description

本開示は、車両および配送システムに関する。

特開２００７−３２８４７７号公報に記載された通信システムは、複数の車両と、この複数の車両と通信可能に構成された通報管理センタとを備える。

通報管理センタは、交差点などに配置されたカメラなどをモニタして、事故の発生を検知すると共に、事故発生の時刻や位置情報を算出する。通報管理センタは、事故の発生を検知すると、車両に対して、事故情報の提供を依頼する。

そして、車両は、通報管理センタから要求された事故情報を所持している場合には、通報管理センタに情報を送信する。

特開２００７−３２８４７７号公報

本願発明者は、宅配ボックスが搭載された車両に配送物を配送することができる配送システムおよび車両について検討している。

検討している配送システムは、宅配ボックスを搭載した車両と、ユーザが各種情報を入力する入力部と、車両および入力部と通信可能に構成されたサーバとを備えている。

車両は、サーバと通信可能に構成された車載通信機と、位置情報を取得する位置情報取得部と、バッテリとを含む。バッテリは、車載通信機および位置情報取得部を駆動するための電力を蓄電している。

上記のように構成された配送システムにおいて、ユーザが配送先として車両に搭載された宅配ボックスを指定したとすると、サーバは、配送者に配送先となった車両の位置情報を送信する必要がある。そのため、サーバは車両から位置情報を取得する必要がある。

仮に、車両が駐車しているときにおいても、通信可能であるとすると、サーバは車両に位置情報を送信するように依頼することができる。

しかし、車両を常時通信可能な状態に維持したとすると、車両に搭載された位置情報取得部、車載通信機および車両ＥＣＵを常時起動しておく必要がある。位置情報取得部、車載通信機および車両ＥＣＵを常時起動するには、バッテリは常時、車載通信機および車両ＥＣＵに電力を供給する必要が生じる。

車両が駐車している時間は長い一方で、宅配先として車両の宅配ボックスが指定されること考慮して、位置情報取得部などを常時起動しておいたのでは、バッテリに蓄電された電力の多くが無駄に消費されることになる。

本開示は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、宅配ボックスを搭載した車両と、ユーザが各種情報を入力するユーザ端末と、車両およびユーザ端末と通信可能に構成されたサーバとを備えた配送システムや当該システムに用いられる車両において、車両に搭載されたバッテリに蓄電された電力が無駄に消費されることが抑制された配送システムおよび車両を提供することである。

本開示に係る車両は、配送者が配送物を収容する宅配ボックスと、外部に設けられたサーバと通信可能に構成された車載通信機と、位置情報を取得する位置情報取得部と、車載通信機および位置情報取得部を駆動する電力が蓄電された蓄電装置と、処理部とを備える。上記処理部は、ユーザが配送物の配送先として宅配ボックスを選択したことを示す情報をサーバから取得すると、車載通信機を通して、サーバへの位置情報の送信を開始する。

上記の車両によれば、ユーザが配送物の配送先として車両に搭載された宅配ボックスを指定したことを検知してから位置情報を送信する。このため、常時、位置情報をサーバに送信している場合と比較して、バッテリの消費電力を低く抑えることができる。

上記車両は、駆動輪を駆動する駆動部と、車両ユーザによって操作され、駆動部の起動および停止を切り替える操作部とをさらに備える。上記駆動部が操作部の操作によって停止している状態においては、処理部は、間欠的にサーバと通信する。

上記の車両によれば、駆動部が停止しているような状態としは、たとえば、車両が駐車している場合などが考えられる。一般的に車両が駐車している時間は、車両が走行している時間よりも遥かに長い。そして、上記の車両においては、駆動部が停止しているようなときには、間欠的にサーバと通信するようにすることで、バッテリの消費電力の低減が図られている。

本開示に係る配送システムは、宅配ボックスを含む車両と、配送ユーザが各種情報を入力するユーザ端末と、車両およびユーザ端末と通信可能に構成されたサーバとを備えた配送システムである。上記車両は、位置情報を取得する位置情報取得部と、サーバと通信可能に構成された車載通信機と、位置情報取得部および車載通信機を駆動する電力が蓄電されたバッテリとを含む。配送ユーザがユーザ端末を用いて、配送物の配送先として宅配ボックスを選択すると、ユーザ端末は配送先として宅配ボックスを配送先とする依頼情報をサーバに送信する。上記車両は、配送ユーザが配送物の配送先として宅配ボックスを選択したことを示す情報をサーバから取得すると、サーバへ位置情報を送信する。

上記の配送システムは、配送物を宅配ボックスに配送する配送者に各種の情報を報知する配送者端末をさらに備える。上記サーバは、車両から位置情報を取得すると、配送者端末に位置情報を送信する。

上記配送システムは、上記車両が駆動輪を駆動する駆動部と、車両ユーザによって操作され、駆動部の起動および停止を切り替える操作部とを含む。上記駆動部が操作部の操作によって停止している状態においては、車両は、間欠的にサーバと通信する。

本開示に係る配送システムおよび車両によれば、宅配ボックスを搭載した車両と、ユーザが各種情報を入力するユーザ端末と、車両および入力部と通信可能に構成されたサーバとを備えた配送システムにおいて、車両に搭載されたバッテリに蓄電された電力が無駄に消費されることを抑制することができる。

配送システム１を模式的に示すブロック図である。車両２を模式的に示すブロック図である。配送者端末３の構成を示すブロック図である。ユーザ端末６を模式的に示すブロック図である。依頼情報を模式的に示す図である。サーバ５の構成を模式的に示すブロック図である。配送物データベースを模式的に示す図である。登録車両データベースを模式的に示す図である。配送者データベースを模式的に示す図である。ＱＲコードデータベースを模式的に示す図である。依頼情報データベースを模式的に示す図である。配送システム１の状態線図を示す図である。配送システム１の状態線図を示す図である。

図１から図１３を用いて、本実施の形態に係る配送システム１について説明する。図１から図１３に示す構成のうち、同一または実質的に同一の構成については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。

図１は、配送システム１を模式的に示すブロック図である。配送システム１は、車両２と、配送者端末３，４と、サーバ５と、ユーザ端末６と、インターネット７とを含む。

車両２と、配送者端末３，４と、サーバ５と、ユーザ端末６とは、互いにインターネット７を通して、互いに通信可能に構成されている。

ユーザ端末６は、配送システム１を利用するユーザ８が使用する端末である。ユーザ端末６としては、たとえば、パソコン、スマートフォンや携帯電話などである。

ユーザ８は、ユーザ端末６を用いて、各種情報を入力することができる。たとえば、ユーザ８は、配送物Ｗの配送先として、車両２に搭載された宅配ボックスを指定することができる。

配送者端末３は配送者９が携帯している端末であり、配送者端末４は配送者１０が携帯している端末である。配送者端末３，４は、配送者９，１０各種情報を報知するための端末である。

配送者９は、配送車１１を用いて、複数の配送物Ｗを指定された配送先に配送し、配送者１０は、配送車１２を用いて、複数の配送物Ｗを指定された配送先に配送する。

図２は、車両２を模式的に示すブロック図である。車両２は、スイッチ１７と、扉１８と、ロック１９と、処理部２０と、宅配ボックス２１と、記憶部２２と、位置情報取得部２３と、通信機（車載通信機）２５と、リーダ２６と、バッテリ２７と、駆動部２８と、駆動輪２９とを含む。

処理部２０は、通信機２５から取得した情報や記憶部２２に格納された情報などを用いて処理演算する機器である。処理部２０の処理演算は、ソフトウェアや電気回路などのハードウェアによって実現される。

宅配ボックス２１は、配送物Ｗを収容するためのボックスである。宅配ボックス２１は、車両２の外部に設けられた扉１８を含む。配送者９，１０は、扉１８を開けることで、宅配ボックス２１内に配送物Ｗを収容することができる。ロック１９は、扉１８を閉状態にロックするための機器である。なお、ロック１９は、処理部２０からの指令によって、扉１８のロック状態を解除する。

記憶部２２は、不揮発性のメモリであり、各種の情報が格納されている。位置情報取得部２３は、車両２の現在位置の位置情報を取得するための機器である。車両２の位置情報を取得する方法としては、ＷｉＦｉから位置情報を取得する方法やＧＰＳ（Global Positioning System）を用いて位置情報を取得する方法などを採用することができる。位置情報取得部２３が取得した位置情報は、処理部２０に送信される。

通信機２５は、インターネット７を通して、サーバ５などと通信する機器である。リーダ２６は、Ｑｒコードの読み込み機器である。リーダ２６は、取得した情報を処理部２０に送信する。

バッテリ２７は、処理部２０、記憶部２２、位置情報取得部２３、通信機２５、リーダ２６および駆動部２８に電力を供給する機器である。バッテリ２７は、たとえば、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池などである。

駆動部２８は、バッテリ２７からの電力を用いて、駆動輪２９を駆動する駆動力を発生する機器である。

駆動部２８は、たとえば、ＤＣＤＣコンバータと、インバータと、モータとを含む。ＤＣＤＣコンバータは、バッテリ２７から供給される直流電力の電圧を昇圧して、インバータに供給する。インバータは、直流電力を交流電力に変換して、モータに供給する。モータは、インバータから供給される交流電力で駆動して、駆動輪２９を駆動する。

スイッチ（操作部）１７は、車両ユーザによって操作されるスイッチである。車両ユーザによって、スイッチ１７がＯＮとされると、スイッチ１７は、処理部２０に起動信号を送信する。処理部２０は、起動信号を受信すると、駆動部２８を起動する。

これにより、たとえば、図示しないシフトレバーが「Ｐ（パーキングレンジ）」から「Ｄ（ドライブレンジ）」に操作され、さらに、図示しないアクセルペダルが踏み込まれると、処理部２０は、駆動部２８を駆動させて、駆動輪２９を駆動させる。

また、スイッチ１７がＯＮのときには、処理部２０と、位置情報取得部２３と、通信機２５と、リーダ２６とは起動している。具体的には、スイッチ１７がＯＮのときには、位置情報取得部２３は、常時、現在の位置情報を取得している。また、通信機２５も起動しており、サーバ５と常時、通信可能な状態である。

その一方で、スイッチ１７がＯＦＦのときには、ロック１９、位置情報取得部２３、通信機２５、リーダ２６および駆動部２８の駆動は停止している。ロック１９は、扉１８をロックした状態で停止している。

その一方で、処理部２０は間欠的に起動する。そして、処理部２０が起動しているときに、処理部２０は、通信機２５を通して、サーバ５を通信する。

このように、スイッチ１７がＯＦＦとされているときには、各種機器の駆動を停止させることで、バッテリ２７の消費電力の低減が図られている。

なお、本実施の形態においては、車両２は、電気自動車であり、駆動部２８のモータの駆動力のみで、駆動輪２９を駆動している。

なお、車両２としては、電気自動車に限られず、たとえば、ハイブリッド車両や、駆動部にモータが設けられていないエンジン車両であってもよい。なお、エンジン車両においては、バッテリ２７は、補機バッテリであり、たとえば、バッテリ２７としては鉛蓄電池などが採用される。

図３は、配送者端末３の構成を示すブロック図である。配送者端末３は、処理部３０と、記憶部３１と、表示部３２と、通信部３３と、位置情報取得部３４とを含む。

処理部３０は、通信部３３を通して取得した情報や記憶部３１に格納された情報などに基づいて、各種処理演算する機器である。処理部３０による処理演算は、ソフトウェアによって実行されてもよく、電気回路などのハードウェアなどによって実行されるようにしてもよい。

記憶部３１は、不揮発性メモリである。記憶部３１には、各種の情報が格納されている。表示部３２は、配送者９に各種の情報を報知するための画面であり、たとえば、タッチパネル式の液晶表示部などであり、配送者９は表示部３２を用いて各種操作を実施することができる。このように、表示部３２は、配送者９が各種操作する入力部としても機能する。通信部３３は、インターネット７を通して、サーバ５を通信するための機器である。位置情報取得部３４は、配送者端末３の位置情報を取得するための機器である。

位置情報取得部３４は、取得した位置情報を処理部３０に送信し、処理部３０は、通信部３３を通して、サーバ５に位置情報を時々刻々送信している。

図４は、ユーザ端末６を模式的に示すブロック図である。ユーザ端末６は、処理部３５と、記憶部３６と、通信部３７と、表示部３８とを含む。

入力部３８は、たとえば、タッチパネル式の液晶表示部であり、ユーザ８は、表示部３８を通して、各種の情報を取得することができる。さらに、入力部３８は、ユーザ８が操作する操作部としても機能しており、ユーザ８は、この入力部３８を用いて、各種の情報を入力することができる。

記憶部３６は、不揮発性メモリであり、各種の情報が格納されている。通信部３７は、インターネット７を通して、サーバ５およびユーザ端末６などと通信可能に構成されている。

処理部３５は、記憶部３６に格納された情報、入力部３８に入力された情報および通信部３７を通して取得した情報などを用いて各種演算処理を実施する。処理部３５の処理演算は、ソフトウェアや、電気回路などのハードウェアなどによって実行される。

たとえば、ユーザ８が入力部３８を用いて、商品の発送先として、車両２を指定する場合がある。この際、処理部３５は、入力部３８に入力された情報などに基づいて、サーバ５に依頼情報を送信する。

図５は、依頼情報を模式的に示す図である。依頼情報は、依頼人ＩＤと、配送物と、差出人と、送り元（差出人住所）と、荷受取人と、荷物受取人のメールアドレスと、届け先と、届け先連絡情報と、発送日時などを含む。

依頼者ＩＤは、ユーザ８を特定するための情報である。発送物は、ユーザ８が宅配を依頼した商品である。

ユーザ８は、届け先として、たとえば、予め登録した登録車両を指定することができる。この場合には、「届け先」には、登録車両ＩＤが格納される。配送日時は、ユーザ８が指定した日時が格納される。

図６は、サーバ５の構成を模式的に示すブロック図である。サーバ５は、記憶部４１と、通信部４２とを含む。通信部４２は、インターネット７を通して、ユーザ端末６、配送者端末３，４および車両２と通信可能に構成されている。

処理部４０は、記憶部４１に格納された情報や通信部４２を通して取得した情報などに基づいて、処理演算する機器である。処理部４０の処理演算は、ソフトウェアや、電気回路などのハードウェアなどによって実行される。

記憶部４１には、配送物データベースと、登録車両データベースと、配送者データベースと、ＱＲコードデータベースと、依頼情報データベースとを含む。

図７は、配送物データベースを模式的に示す図である。配送物データベースには、配送物ＩＤと、配送物と、差出人と、送り元（差出人住所）と、荷受取人と、荷物受取人のメールアドレスと、届け先と、届け先連絡情報などを含む。

ここで、届け先に車両が指定されている場合には、登録車両ＩＤが格納されている。登録車両ＩＤの詳細については後述する。

届け先に登録車両ＩＤが格納されている場合には、届け先連絡情報には、当該登録車両ＩＤによって特定される車両２の通信ＩＤ（登録車両の通信ＩＤ）が格納されている。届け先に家が格納されている場合には、届け先連絡情報には、当該家の住所が格納されている。

図８は、登録車両データベースを模式的に示す図である。登録車両データベースには、登録車両ＩＤと、車両ナンバー（車両に取り付けられたナンバープレートに記載されたナンバー）と、登録者と、通信ＩＤと、登録者の連絡先などが格納されている。また、車両タイプ（セダン、ＳＵＶなど）や車両カラーなどの情報も格納されている。

本実施の形態の配送システム１において、配送先に指定することができる車両２は、予め登録された車両である。配送ユーザは、ユーザ端末６などを通じて、配送業者のホームページなどにおいて、配送先としての車両を登録することができる。

図９は、配送者データベースを模式的に示す図である。配送者データベースには、配送者ＩＤと、配送者携帯番号と、位置情報と、配送者氏名が格納されている。

なお、配送者端末３，４が通話機能を有している場合には、配送者携帯番号には、配送者端末３，４の電話番号が格納されている。各配送者端末の位置情報は、配送者端末３，４から常時または間欠的に送信される位置情報に基づいて更新される。

図１０は、ＱＲコードデータベースを模式的に示す図である。この図１０に示す例においては、ＱＲコードデータベースには、サーバアドレスと、配送物ＩＤと、荷物受取人と、届け先と、配送者ＩＤとが含まれている。

図１１は、依頼情報データベースを模式的に示す図である。依頼情報データベースは、依頼人ＩＤと、配送物ＩＤと、配送物と、差出人と、送り元（差出人住所）と、荷受取人、荷物受取人のメールアドレスと、届け先と、届け先連絡情報などを含む。

なお、依頼情報データベースに格納される情報は、各ユーザ８のユーザ端末６から受信した依頼情報に基づいて、処理部４０が作成および更新している。

処理部４０は、依頼情報データベースから各配送物を配送する配送者を割り当てて、配送物データベースを作成する。

上記のように構成された配送システム１の動作について図１２および図１３などを用いて説明する。ユーザ８は、ユーザ端末６を用いて、依頼情報をサーバ５に送信する（Ｓｔｅｐ１０）。この依頼情報には、図５に示す各種情報が含まれる。

サーバ５の処理部４０は、依頼情報を取得すると、依頼情報データベースを更新する（Ｓｔｅｐ１２）。そして、処理部４０は、依頼情報データベースと、配送者データベースなどを用いて、依頼された商品を配送する配送者を設定して、処理部４０は、配送物データベースを更新する。

ここで、車両２の処理部２０は、スイッチ１７がＯＮであるかを判断する（Ｓｔｅｐ１４）。スイッチ１７がＯＦＦのときには、処理部２０は間欠的に起動し（Ｓｔｅｐ１６）、要求信号を送信する（Ｓｔｅｐ１８）。また、処理部２０は、スイッチ１７がＯＮであると判断すると（Ｓｔｅｐ１４にてＮＯ）、要求信号を送信する（Ｓｔｅｐ１８）。この要求信号には、当該車両の登録車両ＩＤが含まれる。なお、Ｓｔｅｐ１６においては、たとえば、１５分に一度、処理部２０は起動する。

サーバ５の処理部４０は、データベースを更新した（Ｓｔｅｐ１２）後、車両２から要求信号を受信したかを判断する（Ｓｔｅｐ２０）。そして、車両２から要求信号を受信していないと判断すると（Ｓｔｅｐ２０にてＮｏ）、要求信号を受信するまで待機する。

サーバ５の処理部４０は、要求信号を受信したと判断すると（ＳｔｅｐＳ２０にてＹｅｓ）、当該車両２に対応する依頼情報があるか否かを判断する（Ｓｔｅｐ２２）。車両２から送信される要求信号には、車両２の登録車両ＩＤが含まれている。処理部４０は、依頼情報データベースの「届け先」に、当該車両２の登録車両ＩＤが格納されているものがあるかを判断する。

そして、処理部４０は、要求信号を送信した車両２に対応する依頼情報を受信していると判断すると（Ｓｔｅｐ２２にてＹｅｓ）、当該依頼情報に対応するＱＲコード（登録商標）と、当該ＱＲコードに含まれる情報（ＱＲ情報）を作成する（Ｓｔｅｐ２４）。

なお、ＱＲコードに含まれる情報には、図１０に示す情報が含まれており、ＱＲコードに含まれる情報は、配達物データベースに基づいて作成される。

サーバ５の処理部２０は、ＱＲ情報を含む応答信号を、要求信号を送信してきた車両２に送信する（Ｓｔｅｐ２６）。なお、要求信号には、当該要求信号を送信してきた車両２の登録車両ＩＤが含まれている。そこで、処理部４０は、登録車両データベースを用いて、要求信号を送信してきた車両２の通信ＩＤを取得する。そして、当該通信ＩＤを用いて、要求信号を送信してきた車両２にＱＲ情報を含む応答信号を送信する。

処理部４０は、上記のＳｔｅｐ２２において、要求信号を送信してきた車両２に対応する依頼情報を受信していないと判断すると（Ｓｔｅｐ２２にてＮｏ）、ＱＲ情報を含まない応答信号を送信し（Ｓｔｅｐ２８）、その後、再度Ｓｔｅｐ１２に戻る。

車両２の処理部２０は、要求信号を送信（Ｓｔｅｐ１８）した後、応答信号を受信するまで待機する（Ｓｔｅｐ３０）。そして、応答信号を受信したと判断すると（Ｓｔｅｐ３０にてＹｅｓ）、処理部２０は、応答信号にＱＲ情報が含まれているか否かを判断する（Ｓｔｅｐ３２）。ここで、応答信号にＱＲ情報が含まれているということは、ユーザ８が配送先として、車両２を指定したことを意味しており、ＱＲ情報を含む応答信号を車両２が受信することで、車両２は宅配先として当該車両２が指定されたことを知ることができる。

車両２の処理部２０は、応答信号にＱＲ情報が含まれていると判断すると（Ｓｔｅｐ３２にてＹｅｓ）、処理部２０は、位置情報取得部２３を起動して、位置情報取得部２３から現在の位置情報を取得する（Ｓｔｅｐ３４）。

処理部２０は、位置情報を取得すると、通信機２５を通して、サーバ５に位置情報を送信する（Ｓｔｅｐ３６）。なお、この位置情報には、車両２の登録車両ＩＤが含まれている。

車両２の処理部２０は、位置情報を送信すると（Ｓｔｅｐ３６）、リーダ２６を起動する。なお、位置情報を送信した後においては、処理部２０は、常時起動している。

サーバ５の処理部４０は、ＱＲ情報を含む応答信号を送信した（Ｓｔｅｐ２６）後、位置情報を取得するまで待機している（Ｓｔｅｐ４０）。そして、処理部４０は、位置情報を取得すると（Ｓｔｅｐ４０にてＹｅｓ）、処理部４０は、配送者端末３に、配送情報と、車両位置情報と、ＱＲコードとを送信する（Ｓｔｅｐ４４）。

配送情報は、図７に示す配送物データベースのうち、配送者端末３の配送者端末ＩＤが含まれる情報である。なお、ＱＲコードは、登録車両ＩＤ毎に格納される。車両位置情報は、登録車両ＩＤ毎の車両位置情報が含まれる。

配送者端末３の処理部３０は、サーバ５から配送情報と、ＱＲコードと、車両位置情報を取得すると、配送者９に各種情報を取得したことを報知する（Ｓｔｅｐ５０）。そして、配送者９は、取得した車両２の位置情報に基づいて、車両２まで移動する。配送者９は、車両２の近くまで来ると、配送者端末３を操作して、ＱＲコードを表示部３２に表示させる。そして、ＱＲコードが表示された表示部３２をリーダ２６にかざす。

ここで、車両２の処理部２０は、リーダ２６を通して、ＱＲコードを取得するまでリーダ２６を起動させた状態で待機している（Ｓｔｅｐ４６，５２）。

リーダ２６は、ＱＲコードを取得すると、当該ＱＲコードの画像を処理部２０に送信する。処理部２０は、ＱＲコードを取得したと判断すると（Ｓｔｅｐ５２にてＹｅｓ）、認証する（Ｓｔｅｐ５４）。

具体的には、処理部２０は、取得したＱＲコードに基づいて、当該ＱＲコードに含まれた情報を読み出し、Ｓｔｅｐ３２にて取得したＱＲ情報とが一致するかを認証する。

そして、ＱＲコードから読み出した情報と、予め取得していたＱＲ情報とが一致していないと判断すると（Ｓｔｅｐ５４にてＮｏ）、Ｓｔｅｐ３４に戻る。

その一方で、ＱＲコードから読み出した情報と、予め取得したいたＱＲ情報とが一致する場合には、ロック１９を開錠する（Ｓｔｅｐ５６）。これにより、配送者９は、配送物Ｗを宅配ボックス２１内に収容することができる。

このように、本実施の形態に係る配送システム１によれば、スイッチ１７がＯＦＦとされている状態においては、処理部２０および通信機２５は間欠起動しており、間欠的に、要求信号がサーバ５に送信されている。

このため、バッテリ２７の消費電力の低減を図りつつも、サーバ５から各種の情報を取得することができる。さらに、車両２の処理部２０は、ＱＲ情報を取得した後に、位置情報取得部２３が取得した位置情報をサーバ５に送信している。このため、常時、位置情報をサーバ５に送信する場合と比較して、バッテリ２７の消費電力を低く抑えることができる。

今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。

１配送システム、５サーバ、６ユーザ端末、７インターネット、８ユーザ、１１，１２配送車、１７スイッチ、１８扉、１９ロック、２０，３０，３５，４０処理部、２１宅配ボックス、２２，３１，３６，４１記憶部、２３，３４位置情報取得部、２５通信機、２６リーダ、２７バッテリ、２８駆動部、２９駆動輪、３２，３８表示部、３３，３７，４２通信部。

Claims

配送者が配送物を収容する宅配ボックスと、
外部に設けられたサーバと通信可能に構成された車載通信機と、
位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記車載通信機および前記位置情報取得部を駆動する電力が蓄電された蓄電装置と、
処理部と、
を備え、
前記処理部は、ユーザが配送物の配送先として前記宅配ボックスを選択したことを示す情報を前記サーバから取得すると、前記車載通信機を通して、前記サーバへの位置情報の送信を開始する、車両。
駆動輪を駆動する駆動部と、
車両ユーザによって操作され、前記駆動部の起動および停止を切り替える操作部と、
をさらに備え、
前記駆動部が前記操作部の操作によって停止している状態においては、前記処理部は、間欠的に前記サーバと通信する、請求項１に記載の車両。
宅配ボックスを含む車両と、
配送ユーザが各種情報を入力するユーザ端末と、
前記車両および前記ユーザ端末と通信可能に構成されたサーバと、
を備えた配送システムであって、
前記車両は、位置情報を取得する位置情報取得部と、前記サーバと通信可能に構成された車載通信機と、前記位置情報取得部および前記車載通信機を駆動する電力が蓄電されたバッテリとを含み、
前記配送ユーザが前記ユーザ端末を用いて、配送物の配送先として前記宅配ボックスを選択すると、前記ユーザ端末は配送先として前記宅配ボックスを配送先とする依頼情報を前記サーバに送信し、
前記車両は、配送ユーザが配送物の配送先として前記宅配ボックスを選択したことを示す情報を前記サーバから取得すると、前記サーバへ位置情報を送信する、配送システム。
前記配送物を前記宅配ボックスに配送する配送者に各種の情報を報知する配送者端末をさらに備え、
前記サーバは、前記車両から位置情報を取得すると、前記配送者端末に前記位置情報を送信する、請求項３に記載の配送システム。
前記車両は、
駆動輪を駆動する駆動部と、
車両ユーザによって操作され、前記駆動部の起動および停止を切り替える操作部と、
を含み、
前記駆動部が前記操作部の操作によって停止している状態においては、前記車両は、間欠的に前記サーバと通信する、請求項３または請求項４に記載の配送システム。