JP2019524054A - マイクロエアレーションされたチョコ材料 - Google Patents
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Abstract
Description
段落[0027]は以下のとおりである。
段落[0034]は以下のとおりである。
段落[0042]は以下のとおりである。
「更に、与えられた条件のセットで得られた分散特性は、再現性が高くない。概ね、密度、ガスホールドアップ、気泡サイズなどの重要な品質パラメータに対する動作条件の影響は、十分に理解されていない。」
Haedelt2005によって調製された、エアレーションされたチョコレートの気泡サイズは、明らかにマクロサイズである。これは、様々なガス圧、すなわち0.85mm±0.4標準偏差(SD)(1000Paで)、0.4mm±0.16mm SD(5000Paで)、及び0.37mm±0.19mm SD(10,000Paで)で調製された平均直径(mm)である気泡サイズを有する試料を記載する、ページE161の表2から確認できる。また、ページE161の表3は、所定の温度で調質された粘度を有するチョコレートから調製された以下の平均直径(mm)、すなわち0.4mm±0.19mmSD(27℃)、0.41mm±0.16mmSD)(30℃)、0.49mm±0.19mmSD)(33℃)である気泡サイズを有する試料を記載している。
ここで、M1は、体積V1を有するエアレーションされたシェル層の質量であり、そしてM2は、体積V1を有する非エアレーションシェル層、及び、エアレーションされたシェル層と同じ食用液体から形成される非エアレーションシェル層、及び、エアレーションされたシェル層と同様のやり方で形成される非エアレーションシェル層、の質量である。」
段落[0023]は以下のとおりである。
ここで、M3は、体積V2を有するエアレーションされた食用液体の質量であり、M4は、エアレーションなしの食用液体の同じ体積の質量である。これは、単位体積(V2)あたりの食用液体の質量が、液体のエアレーション時に少なくとも5%減少することを意味する。」
段落[0024]は以下のとおりである。
段落[0025]は以下のとおりである。
段落[0026]は以下のとおりである。
Kraft060は、チョコレートタブレットの製造に使用されるようなものなどの大型チョコレートの塊をエアレーションするよりも、薄いチョコレートシェルを製造する方法を改良することにより関心がある。Kraft060に記載されている方法では、コールドスタンピングを使用して、薄いシェルを形成する。Kraft060では、マイクロエアレーションされたチョコレート中の小さな気泡の制御されたサイズ分布を作り出す方法について提案されていない。これは、部分的に、コールドスタンピング法に関連する急速冷却によるものであり、気泡の膨張及び合一の時間がより短いことを意味する。チョコレートタブレットの冷却時間は、長い冷却トンネルの使用及び成形型キャビティ内のチョコレートのはるかに大きい塊のために、著しく長くなる。スタンピングプロセスは、エアレーションされたチョコレートに衝突するスタンピングの物理的な力を通して気泡破壊をもたらす。固形チョコレート製品内で均質に気泡を均一分布させる方法の問題に関しては、Kraft060で言及されておらず、薄いシェルに関してはどうかというと、これは問題ではない。Kraft060の方法は、タブレットなどのより厚い成形された製品をエアレーションするために設計されておらず、適していない。Kraft060のプロセスは、更なる成分を添加するためのチョコレートシェルの製造に対して設計されている。
特許出願は、装置の大部分を記載しており、エアレーションのレベルが望ましいか、又は微視的な気泡が有用であることを上述の段落から更に示唆するものではない。
これらの気泡サイズは、コアよりも大きなチョコレートの塊中で非常に小さく、製造するのが困難である(例えばチョコレートタブレットを作るため)。この特許は、第4頁6〜8行に以下のとおり記載している。
したがって、エアレーションされたチョコレートコアに関するこの文献の開示は、チョコレートの塊をより一般的に調製することに関連するとは考えられないであろう。冷却されたローラー及びより小さいチョコレートの塊を使用することは、成形されたタブレットの場合よりもエアレーション安定性が問題の少ないことを意味する。
色に対する影響を制限したいという願望から、高レベルのエアレーションの使用を控えることを教示する。文書はこのエアレーションチョコレートがより乳白色であると認識しているが、この発言はどのデータでも支持されていないと伝えている(2頁、3行目)。この参考文献の読者は、文脈において、このコメントは、風味又はテクスチャーの変化などの他の知覚変化によるものではなく、色変化による知覚を指すことを理解するであろう。
「ガス微細気泡の好ましい体積分率は、0.2%以上、より具体的には0.5%以上又は0.8%以下である。
ガス微細気泡の好ましい体積分率は、5.0%以下であり、より具体的には4.5%以下であり、更には4%以下である。
有利には、ガス微細気泡の体積分率は、3.5%以下、又は3.0%以下、より具体的には2.8%以下又は2.0%以下である。
ガス微細気泡の好ましい体積分率は、0.2%〜4.5%の範囲内、有利には0.3%〜2.5%の範囲内で選択される。あるいは、ガス微細気泡の体積分率は、0.5%〜2%の範囲で選択される。」
「有利には、存在するガス微細気泡の直径は、100μm以下である。微細気泡の直径は、直径1μm〜100μm、好ましくは直径1μm〜30μm、より好ましい実施形態では直径1μm〜10μmであってもよい。」
この特許は、本発明の食材を参照する第5頁、26〜28行(非公式翻訳)に以下のとおり記載している。
したがって、本明細書の教示全体は、本明細書中で使用されるガスの量よりもはるかに低い容量のガスの5%よりも多量のエアレーションの使用を控えることを教示している。
Dove(登録商標)ミルクチョコレートは、1.8%の多孔率を有し、この低い多孔率は、ガスが意図的に組み込まれるのではなく、従来のプロセスの副産物としての自然なマイクロエアレーションから生じる可能性がより高いと考えられる。Mars(登録商標)とM&M(登録商標)のエッグは、製品のサイズを維持しながらコスト削減のためにチョコレートの量を減らす手段として、これらのエッグがかなり大きいため、故意にエアレーションされる可能性が高くなった。これらはまた、凍結コーン/コールドスタンピング法(恐らく上記Kraft060に記載されているものと同様)を用いて製造されたようであるが、このプロセスに伴う急速冷却のためにエアレーション安定性が懸念されることは少ない。
(i)組成物中には不活性ガスの気泡が分散しており、分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)エアレーションされたチョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(本明細書ではTSAとも呼ばれる)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)及びパラメータ(c)から測定され、
気泡は、チョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数(homogeneity index)を有し、
TSAは、当業者に周知の、及び/又は計算によって決定することができる任意の適切な経験的方法によって求めることができる。本発明の好ましい一実施形態では、TSAは、式(1)から求められる。
ここで、TSAは総気泡面積であり、Pはエアレーションされたチョコ材料の多孔率であり、macはエアレーションされた組成物の塊(g)であり、dacはエアレーションされた組成物の密度(g/cm3)であり、rは平均サイズの気泡の半径(CM)である。
(a)材料1の35重量%以下の低糖含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照A)の甘味知覚に対する同様の甘味又は苦味知覚(例えば、本明細書に記載の甘味知覚についてのパネルスコアによって測定される)と、を含み、
対照Aは、以下以外の材料1と同じレシピを有する。
(i)対照Aはエアレーションしていない。
(ii)対照Aは、材料1よりも多くの糖を含有する(必要に応じて少なくとも35重量%)。
(a)材料2の35重量%〜50重量%の糖含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照B)の甘味知覚に対する改善された甘味知覚又は低減された苦味(例えば、本明細書に記載の甘味知覚についてのパネルスコアによって測定される)と、を含み、
対照Bは、以下のもの以外は材料2と同じレシピを有する。
(i)対照Bはエアレーションしていない。
(ii)対照Bは、材料2と同様の糖の量を有する。
(a)材料1の27重量%以下の低脂肪含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照A)の柔らかさに対する同様の柔らかさ(例えば、本明細書に記載の硬さ知覚についてのパネルスコアによって測定される)と、を含み、
対照Aは、以下以外の材料1と同じレシピを有する。
(i)対照Aはエアレーションしていない。
(ii)対照Aは、材料1よりも多くの脂肪を含有する(必要に応じて少なくとも27重量%)。
(a)材料2の27重量%〜34重量%の脂肪含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照B)の柔らかさに対する改善された柔らかさ(例えば、本明細書に記載の低減された硬さ知覚についてのパネルスコアによって測定される)と、を含み、
対照Bは、以下のもの以外は材料2と同じレシピを有する。
(i)対照Bはエアレーションしていない。
(ii)対照Bは、材料2と同様の量を有する。
(a)材料1の15重量%以下の低ミルク含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照A)のミルク感知覚に対する同様のミルク感又はココア知覚(本明細書に記載のミルク感についてのパネルスコアによって測定される)と、を含み、
対照Aは、以下以外の材料1と同じレシピを有する:
(i)対照Aはエアレーションしていない。
(ii)対照Aは、材料1よりも多くのミルクを含有する(必要に応じて少なくとも15重量%)。
(a)材料2の15重量%〜25重量%のミルク含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照B)のミルク知覚に対する改善されたミルク知覚又は低減されたココア知覚(本明細書に記載のミルク感についてのパネルスコアによって測定される)と、を含み、対照Bは、以下のもの以外は材料2と同じレシピを有する。
(i)対照Bはエアレーションしていない。
(ii)対照Bは、材料2と同様のミルクの量を有する。
a)脂肪ベースの菓子製品、好ましくは薄いチョコレート層の薄い層を受け入れるように成形型を場合によって状態調整するステップと、
b)塗布手段を用いて、脂肪ベースの菓子製品の薄層、好ましくはチョコレートの薄層を該成形型の内面に塗布するステップと、
c)マイクロエアレーションされたチョコレートをその中に有する食材を得るために、成形型内の薄い層に隣接してマイクロエアレーションされたチョコレート層を形成するステップと、を含む。
d)ステップc)で調製されたマイクロエアレーションされたチョコレートを含むコーティングされた成形型に焼成グレイン食材(好ましくは焼成シリアル食材)を添加するステップ、
e)必要に応じて、脂肪ベースの菓子製品(好ましくは更なるチョコレート)を塗布して、成形型の開口側に隣接する焼成グレイン食材(好ましくは焼成シリアル食材)のコーティングされていない表面をコーティングするステップ、及び
f)得られた食材を成形型から取り出して、コーティングされた焼成グレイン食材(好ましくはチョコレートでコーティングされた焼成シリアル食材)を得るステップ。
a)チョコレート層を受けるように成形型を場合によって状態調整するステップと、
b)スプレーを用いて、該成形型の内面にチョコレートの薄層を塗布するステップと、
c)更なるチョコレートを成形型内の薄層にマイクロエアレーション及び充填させて更なる層を形成するステップであって、マイクロエアレーションは、充填前又は充填と同時に起こり得る、ステップと、
d)ステップc)で調製されたマイクロエアレーションされたチョコレートに焼成グレイン食材を添加するステップと、
e)更なるチョコレートを塗布して、成形型の開口側に隣接する焼成グレイン食材のコーティングされていない表面をコーティングするステップと、
f)ステップe)からの食材を成形型から取り出して、マイクロエアレーションされたチョコレートを含むチョコレートコーティング焼成グレイン食材を得るステップと、を含む。
これは、離型後に成形型中に残されたチョコレート残渣の量を調べることにより評価した。成形型の内部に可視的なチョコレート残渣のない目標を使用して、成形されたチョコ材料が成形型から完全に取り出しできるように、許容できる収縮レベルであったものの限界を規定し、すなわち、これは、成形された製品が取り出されるときにその形状を変形させることなく固体のチョコ材料が離型されることを可能にするチョコ材料の収縮の限界に関連する。
完成したバーの表面を観察することにより、流動性の評価を行った。目標は、バーの5個のピップを横切って目に見える空隙/気泡を有さず、許容可能なレベルを規定するために使用された。評価は、8本のバーで行われ、1本のバーは許容可能であると考えられる流動性に関して仕様を満たさなかった。これは、成形されたチョコ材料が十分な流動性を有しているか否かを判定するための試験であり、例えば、チョコ材料が成形型の全ての部分を完全に充填し、成形型の形状を忠実に採用することを意味する。
(a)材料1の27重量%以下の低脂肪含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照A)の満足感に対する同様の満足感(例えば、本明細書に記載の口当たりについてパネルスコアによって測定される)と、を含み、
対照Aは、以下以外の材料1と同じレシピを有する。
(i)対照Aはエアレーションしていない。
(ii)対照Aは、材料1よりも多くの脂肪を有する(必要に応じて少なくとも27重量%)。
(a)材料2の27重量%〜34重量%の脂肪含有量と、
(b)対照チョコ材料(対照B)の脂肪知覚に対する改善された満足感(例えば、本明細書に記載の満足感についてパネルスコアによって測定される)と、を含み、対照Bは、以下のもの以外は材料2と同じレシピを有する。
(i)対照Bはエアレーションしていない。
(ii)対照Bは、材料2と類似した量を有する。
(i)チョコ材料が不活性ガスの気泡を分散させ、分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)チョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(TSA)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)から測定され、
場合によって、気泡は、チョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数を有し、
改善された満足感は、同じレシピの非エアレーションチョコ材料と比較される。
(i)チョコ材料が不活性ガスの気泡を分散させ、分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)チョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(TSA)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)から測定され、
場合によって気泡は、チョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数を有し、
改善された満足感は、同じレシピの未エアレーションチョコ材料と比較される。
対照Aは、以下以外の材料1と同じレシピを有する:
(i)対照Aはマイクロエアレーションしていない。
(ii)対照Aは、材料1と同じ総ガス量でマクロエアレーションされる。
(I)ICA法46(2000)にしたがって測定したエアレーション前の塑性粘度が0.1〜20Pa・sであるチョコ材料を少なくとも200s−1の高剪断下で混合するステップと、
(II)ステップ(I)からのチョコ材料を、異なる圧力に保持された2つの領域の間に位置する注入ゾーンに通すステップと、
(III)2〜30バールのガス圧で不活性ガスを、チョコ材料が注入ゾーンを通過する際にチョコ材料内にガス充填手段を用いて、式(2)から計算される値の範囲内である公称ガス流量(Fv)で注入するステップと、を含み、
P=−A Fv 2+B Fv+C (2)
式中、
Pは、10〜19%である、標準条件下で測定された%で表したマイクロエアレーションされたチョコ材料の多孔率目標を表し、
Fvは、ノルマルリットル/分(NL/分)の不活性ガスの公称体積流量を表し、
A、B、及びCは数値定数(式(2)とを釣り合わせるそれぞれの単位を有する)であり、これらの定数の各々の数値部分は、
Aが0.06〜0.07であり、
Bが2.00〜2.05であり、
Cが3.70〜3.80であり、但し、
(A)式(2)から計算される公称流量Fvは、注入ゾーンにおける1000kg/時間のチョコ材料の公称スループットに基づいており、ステップ(III)で注入される実際の不活性ガスの流量は、注入ゾーンを通過するチョコ材料の実際のスループットでの1000kg/時間からの任意の差に比例して釣り合うように、式(2)からの公称流量Fvから必要に応じて再計算される。
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)チョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(TSA)、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)から測定され、パラメータ(c)(TSA)は、任意の適切な方法によって経験的に測定され、及び/又は本明細書の式(1)から計算される。
(ii)気泡は、チョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数を有する。
有効には、Aが0.061から0.069であり、Bが2.01〜2.04であり、Cが3.71〜3.79である。
式中、
Fvは、不活性ガスの体積流量をガスのノルマルリットル/分(NL/分)で表し、
Fmは不活性ガスの質量流量をガスのキログラム/分(kg/分)で表し、
ρ(rho)は、不活性ガスの密度を正常状態(0℃及び1気圧)下で測定した、ノルマルリットルあたりのキログラム(kg/NL)で表す。
(iii)正圧下(例えば国際公開第2010/102716号に記載されているように)の基板上に組成物を充填させるためのジェットデポジッター。
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)チョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(TSA)、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)及びパラメータ(c)から測定され、及び
(ii)気泡は、チョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数を有し、
改善されたエアレーション安定性、マイクロエアレーションされた気泡を含まない同じ原材料を有するチョコ材料と比較して、本明細書で測定されるような成形型から取り出される能力、を有する、チョコ材料を得る。
(ii)ガス注入器、好ましくは、組成物が少なくとも2つのポンプによってポンプ輸送され、注入部位を通過させるガス注入器であって、不活性ガスが、注入部位での注入によって、より高いガス圧で分散され、より有用にはガス圧は9バール以上である(例えば、本明細書で定義される及び/又は国際公開第2005/063036号に記載のNovac(登録商標)注入器)、及び/又は、
(iii)正圧下(例えば国際公開第2010/102716号に記載されているように)の基板上に組成物を充填させるためのジェットデポジッター。
(i)組成物中には不活性ガスの気泡が分散しており、分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)エアレーションされたチョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(本明細書ではTSAとも呼ばれる)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)及びパラメータ(c)から測定され、及び
気泡は、チョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数を有し、
ΔL(デルタL)は、式(2)から規定される、ゼロ又は正の数(a b色空間におけるL値の大きい方の値の差である)。
式中、
L*aは、マイクロエアレーションされたチョコ材料の色の絶対明度値を表し、
L*cは、対照試料(マイクロエアレーションされたチョコ材料と同じ処方の非エアレーションチョコレート)の色の絶対明度値である。暗色の原材料は、それらが含む材料のものよりも少ない材料に組み込む前にL*値を有する原材料を示し、
対照試料中の暗色の原材料の総量がマイクロエアレーションされたチョコ材料中の量より多い場合にのみΔLがゼロであることを条件とする。
(a)対照チョコ材料(対照A)に比べてより多くの量の暗色の原材料と、
(b)式(2)においてほぼゼロのΔL値によって測定された対照のチョコ材料(対照A)と類似の色の明るさと、を有する。式中、
暗色の原材料は、それらが含む材料のものよりも大きな材料に組み込む前のL*値を有する任意の原材料を示す。
(i)対照Aはエアレーションしていない。
(ii)対照Aは、材料1より少ない量の暗色の原材料を含む。
(a)対照チョコ材料(対照B)と同様量の暗色の原材料と、
(b)式(2)において正のΔL値によって測定された対照のチョコ材料(対照B)よりも明るい色と、を有し、
暗色の原材料は、それらが含む材料のものよりも少ない材料に組み込む前にL*値を有する原材料を示し、
対照Bは、以下のもの以外は材料2と同じレシピを有する。
(i)対照Bはエアレーションしていない。
(ii)対照Bは、材料2と同様量の暗色の原材料を含む。
(i)チョコ材料が不活性ガスの気泡を分散させ、分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)チョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(TSA)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)から測定され、
改善されたエアレーション安定性及び/又は成形型及び/又はパックから取り出される能力は、同じレシピの非エアレーションチョコ材料と比較して測定される。
(i)チョコ材料が不活性ガスの気泡を分散させ、分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)チョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(TSA)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)及びパラメータ(c)から測定され、
改善されたエアレーション安定性、成形型及び/又はパックから取り出される能力は、同じレシピの未エアレーションチョコ材料と比較して測定される。
(a)エアレーションされた組成物の各々をブリムに同じサイズの別々の容器に充填し、試料内容物が最初に水平であり、(例えばスクレーパを使用して)容器のリムと面一になるようにする、ステップと、
(b)同じ条件下で保存された各試料について同じ試験期間後に(別段の記載がない限り標準条件下で数分間)、容器のリム上の試料体積の増加を測定するステップであって、このような増加はエアレーション安定性に反比例しており、ゼロの増加は、試験条件下での試験期間中、エアレーションが完全に安定していることを示す、ステップと、を含む。
(i)消費者嗜好性を定量的に測定することによって、複数の異なるチョコ材料の消費者嗜好性を評価して、一組の消費者について消費者の好みの感覚刺激特性を判定できることを可能にする統計的に有意なデータセットを得るステップと、
(ii)ステップ(i)から得られた消費者嗜好性から、チョコ材料を規定する所望の数値パラメータのセットを決定するステップと、
(iii)マイクロエアレーションを用いて、ステップ(ii)から得られる特性の所望の範囲により適合するチョコ材料(場合によって、チョコ材料は菓子製品の全て又は一部を含む)の感覚刺激特性又は他の特性を変更するステップと、を含み、
チョコ材料の特性は、本明細書中に記載されるもののうち1つ以上から選択され、
好ましい特性は以下から選択される:
改善された甘味、柔らかさ、ミルク感及び/又は口当たりの知覚、低減された苦味、硬さ、ココア味及び/又はザラツキの知覚、改善されたエアレーション安定性;成形型又はパック内に含まれるチョコ材料の成形型又はパック(場合によって、菓子製品の全体又は一部を含むチョコ材料)から除去される色差(好ましくは色が薄い)/又は改善された能力、より好ましくは以下から選択される:
改善された甘味、柔らかさ、ミルク感及び/又は口当たりの知覚、低減された苦味、硬さ、ココア味及び/又はザラツキの知覚。
1.甘味知覚
2 エアレーション安定性
3 ミルク感知覚
4 柔らかさ知覚
5 脂肪知覚
6 色知覚
7 成形型から取り出す能力
8.消費者嗜好性
9.満足感
10.チョコレートを食べたいという欲求
11 喜ばしい食体験及び/又は
12 心のこもった食体験。
特に指示しない限り、又は文脈が明確に示されない限り、本明細書中の全ての試験は本明細書中にてまた定義される標準条件下で実施される。
エアレーション安定性を試験するために、エアレーションされた試料を同じサイズの容器中のブリムに充填し、表面は水平になって最初は容器の縁部と同一平面になる。室温以上であるが30℃以上ではない(特記しない限り数分間)同じ時間後、容器を視覚的に再評価する。エアレーションが不安定である場合、気泡は、大きな気泡と合一してより大きな総容量を有することになり、これにより試験試料上にドームが形成される。試料上に形成されるドームが大きいほど、エアレーションがより不安定になる。エアレーションされたマトリックスが安定である試料は容量を変えず、ドームを形成せず、容器の縁部に不変の平坦な表面を示す。
本明細書で与えられる気泡サイズ値は、以下に記載されるように、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)によって測定される。
フォーマット(XP,0)中の記号で示されるパラメータは、長さ(例えばミクロン)単位で測定され、試料中でカウントされた気泡の総数のP%が、このパラメータに対して与えられた長さよりも小さいか又は等しい直径を有する気泡直径を示す。したがって、例えば、X50、0=1ミクロンである場合、これは、試料中の気泡の総数の50%が1ミクロン以下の直径を有することを意味する。パラメータX50、0は、数加重直径を示すために一般的に使用されるが、同様に、パラメータX90、0及びX10、0(全ての気泡のそれぞれ90%及び10%未満の直径が存在する)も使用することもできる。
SPAN(Q0)は、(X90、0−X10、0)/X50、0の比を求めることによって、数ベースの気泡サイズ分布に対して計算され得る。これは、数加重気泡サイズ分布の幅を評価するための尺度である。より低いSPAN(Q0)値は、より狭い気泡サイズ分布を示し、これにより、より均質でより安定な発泡体構造を示す。
フォーマット(XP,3)中の記号で示されるパラメータは、長さ(例えばミクロン)単位で測定され、試料中の気泡によってとられる総体積のP%が、このパラメータに対して与えられた長さよりも小さいか又は等しい直径を有する気泡直径を示す。したがって、例えば、X50、3=1ミクロンである場合、これは、試料中の気泡の総体積の50%が、1ミクロン以下の直径を有する粒子によって提供されることを意味する。パラメータX50、3は、体積加重直径を示すために一般的に使用されるが、同様に、パラメータX90、3及びX10、3(それぞれの気泡によって占められる体積の90%及び10%が存在する直径)を使用することもできる。
(X90、3−X10、3)/X50、3の比を求めることによって、体積加重気泡サイズ分布についてSPAN(Q3)を計算した。これは、体積加重気泡サイズ分布の幅を評価するための尺度である。より低いSPAN(Q3)値は、より狭い気泡サイズ分布を示し、これにより、より均質でより安定な発泡体構造を示す。
X線断層撮影
回転試料に多色X線を衝突させ、試料との相互作用に起因するX線強度を、試料の投影吸収の2次元画像を形成するピクセル化平面検出器によって空間的に記録する。次いで、逆投影アルゴリズムを使用して、2D投影の集合体から試料の3次元再構成を実施する。これは、「X線断層撮影の原理」、K.S Lim、M.Barigou、セルラー食品製品のX線マイクロコンピュータ断層撮影(X-ray micro-computedtomography of cellular food products)、Food Research International 37(2004)1001〜1012に記載されている。X線断層撮影は非侵襲的であり、固体マトリックス中に埋め込まれた空気ボイドをマッピングする強力な技術である(マイクロエアレーションされたチョコレート中の気泡など)。X線断層撮影は、1μmまでの高分解能を有し、試料調製は必要とされず、それは、生成された画像から気泡サイズを評価する容易で定量的な手段を提供する。本明細書で特に指示しない限り、X線断層撮影によって本明細書で評価された試料は、Scanco Medical AGから市販されているMicroCT 35を使用した。X線照射される試料(例えばチョコレート片)を、カミソリ刃を使用してz軸において穏やかに切断し、小さな円筒形の試料をトリミングし、試料ホルダに入れた。
CLSMについては、焦点外れ信号(標本から来ない大きな焦点が合っていない背景部分)を除去するために、検出器の前の光学的に共役な面内のピンホールを蛍光顕微鏡に追加する。焦点面に非常に近い蛍光によって生成される光のみが検出され得るので、特に試料深さ方向における画像の光学分解能は、広視野顕微鏡の光学分解能よりもはるかに良好である。更に、試料は点毎に照射される。しかしながら、試料蛍光からの光の多くはピンホールでブロックされるので、この分解能の増加は信号強度の低下を犠牲にし、長い露光がしばしば必要とされる。CLSMは、比較及び定性的な方法において良好な解像度の画像を提供する。CLSMの原理は、以下の文献に記載されている。G.L.Hand,E.R.Weeks,「Physics of the colloidal glass」,2012 Rep.Prog.Phys.75(特にセクション2.2)。CLSM装置は、X線断層撮影装置よりも安価であり、ユーザーフレンドリーである。残念なことに、共焦点顕微鏡法は、長い破壊的準備を意味する(分析された試料表面は完全に真っ直ぐでなければならず、染料が使用される)。共焦点顕微鏡法は、定量的情報を提供しない(走査プロセスは、試料の調製が非常に類似していると仮定する異なる試料を用いて繰り返される必要がある)。気泡の存在を強調するために染料が使用され、これにより気泡特性のより良好な決定がなされる。
共焦点顕微鏡に付随するデータ処理がないので、画像ソフトウェアに組み込まれたスケールを用いて気泡直径を測定することができる。
百分率として記載された多孔率値(P)は、コンピュータ断層撮影評価から導出された。多孔率は、試料の全体積に対するボイド率の比を記述する。したがって、多孔率は、試料内のガスVGの体積と試料の総体積VSとの比であり、したがってVG/VSである。多孔率はまた、本明細書中に記載されるように、又は、以下の式を使用して標準化されたプラスチックカップリングにおけるオーバーラン(Over-Run)(OR)測定(パーセントとして記載される)から計算されると推定され得る。
発泡菓子試料は、分析まで5℃以下で保存された。試料は、15℃に設定された気候チャンバ内で操作されるCT35(Scanco Medical,Bruttisellen,Switzerland)を使用して分析することができる。装置の気泡検出分解能は6ミクロンである。累積気泡サイズ分布Q(x)(X50、3X90、3X10、3及びX50、0X90、0X10、0で特徴付けられる)、VG及びVSは、コンピュータX線断層撮影により測定し、画像解析により抽出することができる。気泡サイズX50、3X90、3X10、3及びX50、0X90、0X10、0から、サイズ分布幅SPAN(Q3)、SPAN(Q0)も導出することができる。
本明細書で使用される場合、文脈がそうでないと示されない限り、標準的な条件(例えば、固形油脂又は液体油を規定するための)は、大気圧、相対湿度50%±5%の相対湿度、周囲温度(22℃±2°)及び0.1m/秒以下の空気流を意味する。特に明記しない限り、本明細書における全ての試験は、本明細書で規定される標準条件下で実施する。
食材の食感は、物理的特性(例えば機械的及び/又は幾何学的特性)及び/又は化学的特性(例えば脂肪及び/又は水分含量)の様々な組み合わせを含む多くの異なる特徴の複合体として知覚される。所与の脂肪及び水分含量について本発明の組成物に関連して本明細書で使用するように、組成物の食感は、剪断応力を受けたときの流体としての組成物の粘度に関連し得る。測定技術が注意深く制御され、同じ剪断速度が使用されるならば、見かけの粘度は、食感を示すためのガイドとして本明細書で使用することができる。本明細書で使用するとき、「粘度」という用語は、当業者に既知の従来の方法により測定される流体の見かけ粘度を指すものの、特に本明細書に記載の方法により測定される粘度が好ましい。ある種の流体は、非ニュートン性のレオロジーを示し、単一のレオロジー測定点によって完全な特性評価をすることはできない。それにもかかわらず、見かけの粘度はかかる流体の評価に有用な単純な粘度測定である。
全ての百分率は、特に指示がない限り、重量%である。
本発明は、以下の非限定的な図1〜図19によって説明される。
比較例A(Comp A)は、5%の多孔率を達成するために窒素をエアレーションされたチョコレートである。
チョコレートを同じレシピに調製し、10%(比較例B)、12.5%(実施例1)及び15%(実施例2)の多孔率を達成するために窒素でマイクロエアレーションされた。
上記チョコレート組成物と同様に、それぞれ20%(比較例C)及び25%(比較例D)の非常に高い多孔率を達成するために窒素を用いて調製及びエアレーションされた。
いかなる理論にも束縛されるものではないが、本発明の最も好ましい一実施形態では、試験されたマイクロエアレーションされたチョコレートの塊に対して最適な多孔率範囲は12.5%〜15%であると考えられる。驚くべきことに、これらの多孔率は、気泡サイズ分布のプロファイルに見られるように、使用可能な粘度及び安定した均一なマイクロエアレーション(目で見ることができない気泡)を与えることが判明した。多孔率が15%を超えるマイクロエアレーションされたチョコレートでは、多孔率が20%を超えると顕著な合一が生じる前に粘度が問題になり始める。非常に低い多孔率(例えば、5%の多孔率を有する)を有するマイクロエアレーションされたチョコレートもまた、不均一な気泡を形成し、視覚的に魅力的でなく、またチョコレートの感覚刺激特性に影響を及ぼす。
チョコレートの塊(本出願人によってメキシコで登録商標Carlos Vの下でチョコレートタブレットとして販売する)の以下の製品レシピを窒素でエアレーションされた。
気泡測定、X線断層撮影、及びCLSMのうちの2つの方法を用いて、従来のチョコレートの塊の様々な試料に存在する気泡サイズ及びBSD(その後、異なるレベルでマイクロエアレーションされた)を評価した。
表2にKitKat(登録商標)として言及されている商標KitKat(登録商標)で販売されている菓子製品をコートするために使用されたチョコレートの塊のマイクロエアレーションされた試料(未エアレーションの場合)。低レベルのエアレーション(比較例E)、気泡が合一し、したがってより大きい平均サイズ(>200ミクロン)及びより広いBSDを有することがわかる。より大きな気泡は肉眼で目立つ。より高いエアレーションレベルでは、驚くべきことに、平均気泡サイズ及び標準偏差の両方が減少する(より狭いBSD、すなわちより均一で、より小さな気泡サイズ)。
表2にGarato(登録商標)として言及される商標Garoto(登録商標)の下にチョコレートタブレットとして本出願人によってブラジルで販売された菓子製品を調製するために使用されたチョコレートの塊のマイクロエアレーションされた試料(未エアレーションの場合)。X線断層撮影で得られたマイクロエアレーションされたGarotoの写真を図17に、共焦点顕微鏡(CLSM)の写真を図18に示す。マイクロエアレーションされたGarotoチョコレートの3D視覚化が図19に示されており、異なる色が異なる深度を表し、本明細書に記載の気泡の存在を強調する。
表2にネスレ・クラシック(Nestle Classic)として言及される商品名ネスレ・クラシック(Nestle Classic)(登録商標)の下にチョコレートタブレットとして本出願人によってブラジルで販売された菓子製品を調製するために使用されたチョコレートの塊のマイクロエアレーションされた試料(未エアレーションの場合)。
マイクロエアレーションされたダークチョコレート(実施例7)を、従来の非エアレーションダークチョコレート(比較例F、ブラジルの商標Nestle Classic(登録商標)で販売されているダークチョコレートタブレット)に対して試験した。マイクロエアレーションされたダークチョコレートのデータは、口の中の質感が改善され、より快適で心のこもった食体験をもたらす。結果を図20及び21に示す。消費者は、図21に示すように、古典的なチョコレートタブレットよりも少量のマイクロエアレーションされたチョコレートを食べる。
マイクロエアレーションされたダークチョコレート(実施例8)を従来の非エアレーションダークチョコレート(比較例G、ブラジルでNestle Classic(登録商標)の下で販売されているダークチョコレートタブレット)に対して試験した。同じダークチョコレートレシピ及び同じ成形型(24個)を実施例8及び比較例Gの両方に使用した。実施例8のエアレーションの度合いは10〜15%のマイクロエアレーションであった。ダークチョコレートとミルクチョコレートの消費者テストは以下の通りである。チョコレートを食べたい消費者が満足している程度は、図22及び図23に示される。
マイクロエアレーションされたミルクチョコレート(実施例9)を、従来の非エアレーションミルクチョコレート(比較例H、チェコ共和国で商標Orion(登録商標)の下に販売されているミルクチョコレートタブレット)に対して試験した。同じミルクチョコレートレシピ及び同じ成形型(24個)を実施例9及び比較例Hの両方に使用した。実施例9のエアレーションの度合いは14%のマイクロエアレーションであった。消費者テストのミルクチョコレートは以下に示されている。チョコレートを食べたい消費者が満足している程度は図24及び図25に示され、2つの試料(実施例9及び比較例H)の写真は図26に示される。
図28〜図35に示される本発明は、以下の非限定的な実施例10によって更に例示される。
チョコレートシェル=1(±0.5)g
エアレーションされたチョコレートの塊=12.2(±0.5)g
ウエハースフィンガー=6.3g
Claims (23)
- ICA法46(2000)にしたがって測定したエアレーション前の塑性粘度が、0.1〜20Pa・sであるマイクロエアレーションされたチョコ材料であって、
(i)前記組成物中には不活性ガスの気泡が分散しており、前記分散した気泡が以下のパラメータ
(a)100ミクロン以下の平均気泡サイズ、
(b)60ミクロン以下である気泡サイズの標準偏差、
(c)前記エアレーションされたチョコ材料の100gあたり0.5〜1.2m2の総気泡表面積(本明細書ではTSAとも呼ばれる)、によって特徴付けられ、
ここでパラメータ(a)及び(b)は、X線断層撮影及び/又は共焦点レーザー走査顕微鏡(CLSM)から測定され、及び
(ii)前記気泡は、前記エアレーションされたチョコ材料内に均質に分布し、少なくとも0.8の均一性指数を有する、マイクロエアレーションされたチョコ材料。 - パラメータ(c)(TSA)が、式(1)から計算され、
ここで、TSAは総気泡表面積であり、Pは前記エアレーションされたチョコ材料の多孔率であり、macはエアレーションされた組成物の質量(g)であり、dacはエアレーションされた組成物の密度(g/cm3)であり、rは平均サイズの気泡の半径(cm)である、請求項1に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。 - 前記Pは、前記エアレーションされたチョコ材料の多孔率であって11〜19%である、請求項2に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して改善された甘味を示す、請求項1〜3のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して低減された苦味を示す、請求項1〜4のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して改善されたミルク感を示す、請求項1〜5のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して低減されたココア味を示す、請求項1〜6のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して改善された口当たりを示す、請求項1〜7のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して低減されたザラツキ感を示す、請求項1〜8のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して改善された柔らかさを示す、請求項1〜9のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- 同じ量のガスでマクロエアレーションされたときの同じチョコ材料と比較して改善されたエアレーション安定性を示す、請求項1〜10のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して色の明るさを示す、請求項1〜11のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して成形型から取り出される(離型される)改善された能力を示す、請求項1〜12のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- エアレーションされていないときの同じチョコ材料と比較して改善された消費者の嗜好性を示す、請求項1〜13のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- 同じレシピのマイクロエアレーションされていないチョコ材料と比較して改善された満足感を示す、請求項1〜14のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- 請求項3〜15のいずれか一項に記載の特性のうち、複数の、好ましくは3つ以上の、より好ましくは4つ以上の特性を示す、請求項1〜15のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料。
- 方法によって得られた及び/又は得られる、請求項1〜16のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料であって、前記方法は、
(I)ICA法46(2000)にしたがって測定したエアレーション前の塑性粘度が0.1〜20Pa・sのチョコ材料を、少なくとも200s−1の高剪断下で混合するステップと、
(II)ステップ(I)からの前記チョコ材料を、異なる圧力に保持された2つの領域の間に位置する注入ゾーンに通過させるステップと、
(III)2〜30バールのガス圧で不活性ガスを、前記チョコ材料が注入ゾーンを通過する際に前記チョコ材料内にガス充填手段を用いて、式(2)から計算されるFvの値の範囲内である公称ガス流量(Fv)で注入するステップと、を含み、
P=−A Fv 2+B Fv+C (2)
式中、
Pは、10〜19%である、標準条件下で測定された%で表した前記マイクロエアレーションされたチョコ材料の多孔率目標を表し、
Fvは、ノルマルリットル/分(NL/分)の不活性ガスの公称体積流量を表し、
A、B、及びCは数値定数(式(2)を釣り合わせるそれぞれの単位を有する)であり、これらの定数の各々の数値部分は、
Aが0.06〜0.07であり、
Bが2.00〜2.05であり、
Cが3.70〜3.80であり、但し、
(A)式(2)から計算される流量は、前記注入ゾーンにおける1000kg/時間の前記チョコ材料の公称スループットに基づいており、ステップ(III)で注入される実際の不活性ガスの流量は、前記注入ゾーンにおける前記チョコ材料の実際のスルーアウトでの1000kg/時間からの任意の差に比例して釣り合うように、前記計算された公称流量Fvから必要に応じて調整される、
マイクロエアレーションされたチョコ材料。 - 請求項16に記載のステップを含む、請求項1〜17のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料の製造方法。
- 請求項3〜16のいずれか一項に記載のチョコ材料の特性のいずれかを改善及び/又は低減する目的で、請求項1〜17のいずれか一項に記載のチョコ材料をマイクロエアレーションする方法。
- 請求項3〜16のいずれか一項に記載のチョコ材料の特性のいずれかを改善及び/又は低減させるための請求項1〜17のいずれか一項に記載のチョコ材料のマイクロエアレーションの使用。
- 請求項1〜17のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料における、請求項3〜16のいずれか一項に記載のチョコ材料のいずれかの特性の改善及び/又は低減を消費者に示すための、パックに関連する表示手段を提供する方法であって、前記マイクロエアレーションされたチョコ材料が、前記パックに含まれる又は含まれることになる(場合によって、前記チョコ材料は菓子製品の全て又は一部を含む)、方法。
- エアレーションされたチョコ材料を含むパックであって、請求項1〜17のいずれか一項に記載のマイクロエアレーションされたチョコ材料における、請求項3〜16のいずれか一項に記載のチョコ材料のいずれかの特性の改善及び/又は低減を消費者に示すための、前記パックに関連する表示手段を有し、前記マイクロエアレーションされたチョコ材料が、前記パックに含まれる又は含まれることになる(場合によって、前記チョコ材料は菓子製品の全て又は一部を含む)、パック。
- チョコ材料のレシピを最適化する方法であって、
(i)消費者嗜好性を定量的に測定することによって、複数の異なるチョコ材料の消費者嗜好性を評価して、一組の消費者について消費者の好みの感覚刺激特性を判定できることを可能にする統計的に有意なデータセットを得るステップと、
(ii)ステップ(i)から得られた消費者嗜好性から、前記チョコ材料を規定する所望の数値パラメータのセットを決定するステップと、
(iii)マイクロエアレーションを用いて、ステップ(ii)から得られる前記特性の所望の範囲により密接に適合するように、チョコ材料(場合によって、前記チョコ材料は菓子製品の全て又は一部を含む)の感覚刺激特性又は他の特性を変更するステップと、を含み、
前記チョコ材料の特性は、請求項3〜16のいずれか一項に記載のもののうちの1つ以上から選択される、方法。
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