JP2019506314A - 家具製品用のパネルの形成方法 - Google Patents

Abstract

家具製品等の組み立て製品用の第１パネル（１）を形成するための方法を提供する。【課題】【解決手段】本発明による方法は、第１パネル（１）を、コンベアによって、第１縁部形成機（９９）を通して供給方向（８２）に移送する工程と、第１縁部形成機（９９）の第１工具（５１）によって、第１パネルの第１縁部（３）を加工し、第１縁部（３）の決定された位置を定める工程と、第１縁部形成機（９９）の第２工具（５２）によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料（４）を第１縁部（３）に取り付ける工程と、第１縁部形成機（９９）の第３工具（５３）によって、第１縁部溝（２１）を第１縁部（３）に沿って及び第１パネル（１）の第１主表面（１１）に形成する工程とを含み、第１縁部溝は係止装置の一部となっている。

Description

本発明の実施例は、互いに垂直に配置され、互いに係止されるように形成されたパネルに関する。これらのパネルは、互いに組み立て及び係止することにより、本棚、食器棚、洋服箪笥、箱、引き出し、又は家具部品等の家具製品を形成する。係止部には、可撓性タングが含まれていてもよい。

従来の家具製品は、複数のエレメント又はパネルによって組み立てられている。パネルは、例えばＷＯ２０１２／１５４１１３Ａ１に開示されているように、機械式係止システムを用いて組み立てられてもよい。製品は、機械式係止システムによって第２パネルに垂直に連結された第１パネルを含む。機械式係止システムは、第１パネルの縁部タング、第２パネルの縁部溝、及び挿入溝内の可撓性タングを含む。

場合によっては、組み立て済家具製品の係止システムの溝等の部分を覆うのが望ましい。ＷＯ２０１０／０７０６０５には、機械式係止システムによって係止された複数のパネルによって組み立てられた製品が開示されている。ストリップがこれらのパネルの縁部の幾つかを覆う。

ＷＯ２０１２／１５４１１３Ａ１ ＷＯ２０１０／０７０６０５

従って、本発明の実施例は、好ましくは、当該技術分野における一つ又はそれ以上の不備、欠点、又は問題点を軽減し又はなくそうとするものである。本発明の実施例の別の目的は、同じ製造ラインで、好ましくは連続した流れで係止システムを形成し且つ縁部をカバー材料で覆うという利点がある、家具製品用のパネルを製造するための方法を提供することである。機械式係止システムで互いに高精度で係止されるパネルが提供される。

以下の説明から明らかになるであろうこれらの及び他の網的及び利点の少なくとも幾つかは、家具製品等の組み立て製品用の第１パネルを形成するための方法を含む本発明の第１の態様によって達成される。この方法は、
第１パネルを、例えばコンベアによって、第１縁部形成機を通して供給方向に移送する工程と、
第１縁部形成機の第１工具によって、第１パネルの第１縁部を加工し、第１縁部３の決定された位置を定める工程と、
第１縁部形成機の第２工具によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料を第１縁部に取り付ける工程と、
第１縁部形成機の第３工具によって、第１縁部溝を第１縁部に沿って及び第１パネルの第１主表面に形成する工程とを含む。第１縁部溝は、係止装置の一部である。

第１縁部溝は、好ましくは、第１パネルを第２パネルに係止するため、第２パネルの縁部タングと協働するように形成されている。第２パネルの第２主表面は、第１パネルの第１主表面と本質的に垂直である。

本方法は、縁部溝をカバー材料の外面に対して高い精度で位置決めできるという利点を提供する。

本方法は、好ましくは、少なくとも第２工具によるカバー材料の取り付け工程と第３工具による第１縁部溝の形成工程との間で、第１パネルがコンベアに対して同じ位置にあるように、位置決め装置によって第１パネルを位置決めする工程を含む。位置決め装置は、コンベアから突出した部品であってもよい。コンベアは、下チェーン軌道及び上ベルトを含んでいてもよい。位置決め装置は、下チェーン軌道から突出していてもよい。

第１工具による加工工程は、好ましくは、第２工具によるカバー材料取り付け工程前に実行され、第２工具によるカバー材料の取り付け工程は、第３工具による第１縁部溝の形成工程の前に実行される。これにより、カバー材料の取り付け時に縁部溝のところで亀裂が発生するという問題点を緩和し、又はなくす。

本方法は、形成機の第４工具によって、第１縁部溝に挿入溝を形成する工程を含んでいてもよい。

本方法は、形成機の第５工具によって、タングを挿入溝に挿入する工程を含んでいてもよい。

本方法は、第３工具を第１パネルの第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向に移送する工程を含み、角度は、好ましくは、第１縁部溝が、第１縁部と隣接した第３縁部から所定距離のところで終端するように本質的に直角である。

本方法は、
第１縁部形成機の第６工具によって、第１パネルの第２縁部を加工し、第１縁部とは反対側の第２縁部の決定された位置を定める工程と、
第１縁部形成機の第７工具によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料を第２縁部に取り付ける工程と、
第１縁部形成機の第８工具によって、第２縁部溝を第２縁部に沿って及び第１パネルの第１主表面に形成する工程とを含んでいてもよく、第２縁部溝は、係止装置の一部であるように形成されている。

第１パネルを第２パネルに係止するため、第２縁部溝は、好ましくは、第２パネルの縁部タングと協働するように形成されている。第２パネルの第第２主表面は、第１パネルの第１主表面に対して本質的に垂直である。

本方法は、少なくとも第７工具によるカバー材料取り付け工程と第８工具による第２縁部溝の形成工程との間で、第１パネルがコンベアに対して同じ位置にあるように、第１パネルを位置決め装置によって位置決めする工程を含む。

第６工具による加工は、好ましくは、第７工具によるカバー材料の取り付け工程の前に実行され、 第７工具によるカバー材料の取り付け工程は、第８工具による第２縁部溝の形成工程の前に実行される。

本方法は、第１縁部形成機の第９工具によって、挿入溝を第２縁部溝に形成する工程を含んでいてもよい。

本方法は、第１縁部形成機の第１０工具によって、タングを挿入溝に挿入する工程を含んでいてもよい。

本方法は、第８工具を第１パネルの第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向に変位する工程を含み、角度は、好ましくは、第２縁部溝が、第１縁部と隣接した第３縁部から所定距離のところで終端するように本質的に直角である。

本方法は、
第１パネルを、コンベアによって、第４縁部形成機を通して供給方向に移送する工程と、
第４縁部形成機の第１１工具によって、第１パネルの第４縁部を加工し、第１縁部と隣接した第４縁部の決定された位置を定める工程と、
第４縁部形成機の第１３工具によって、第３縁部溝を、第４縁部に沿って及び第１パネルの第１主表面に形成する工程とを含み、第３縁部溝は、係止装置として形成される。

第１パネルを第２パネルに係止するため、第３縁部溝は、好ましくは、第２パネルの縁部タングと協働するように形成されている。第２パネルの第２主表面は、第１パネルの第１主表面に対して本質的に垂直である。

本方法は、第１３工具を第１パネルの第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向に変位する工程を含んでいてもよく、角度は、好ましくは、第３縁部溝が、第１縁部から所定距離のところで、及び第４縁部と隣接した第２縁部から所定距離のところで終端するように本質的に直角である。

本方法は、
第４縁部形成機の第１６工具によって、第１パネルの第３縁部を加工し、第１縁部と隣接した第３縁部の決定された位置を定める工程と、
第４縁部形成機の第１７工具によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料を第３縁部に取り付ける工程とを含んでいてもよい。

第１パネル及び／又は第２パネルのコア材料は、好ましくは、ＨＤＦ、ＭＤＦ、合板、無垢板、又はパーティクルボード等の木材繊維をベースとしたボード、又は強化プラスチックボード、又は木材繊維複合材料ボードでできていてもよい。

コアには装飾層が設けられていてもよい。

家具製品は、食器棚、本棚、引き出し、テーブル、洋服タンス等であってもよい。

本発明の第２の態様は、第１の態様に従って製造された家具製品である。パネルのセットは、家具製品のフレームの一部であってもよい。

本発明の実施例が提供できるこれらの及び他の態様、特徴、及び利点は、添付図面を参照して本発明の実施例の以下の説明を読むことにより明らかになるであろう。

図１Ａ乃至図１Ｃは、本発明の一実施例に従って製造されたパネルの一実施例を示す図である。 図２Ａ乃至図２Ｄは、本発明の一実施例に従って製造されたパネルの一実施例を示す図である。 図３は、本発明の一実施例に従って製造され、第２パネルの一実施例と係止される第１パネルの一実施例を示す図である。 図４は、第１縁部形成機及び第４縁部形成機を含む製造ラインの一実施例を示す図である。 図５は、製造ラインの一実施例を示す図である。

次に、添付図面を参照して本発明の特定の実施例を説明する。しかしながら、本発明は、多くの様々な形態で実施されてもよく、本明細書中に記載の実施例に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施例は、本開示が完璧であることを期して、そして当業者が本発明の範囲を完全に理解するように記載されたものである。添付図面に示す実施例の詳細な説明で使用した用語は、本発明を限定することを意図したものではない。添付図面において、同じ参照番号が同じエレメントに付してある。

第１パネルの実施例を図１Ａ−図１Ｃ及び図２Ａ−図２Ｄに示す。第１パネルは、本発明の実施例に従って製造されたものである。

図１Ａは、第１パネル１の一実施例の斜視図である。図１Ｂは平面図であり、図１Ｃは側面図である。第１パネルは、第１縁部溝２１が設けられた第１縁部３及び第２縁部溝２２が設けられた第２縁部５を有する。第１縁部溝は、第１縁部の全体に沿って延びており、第３縁部７と隣接した開口部及び第４縁部６と隣接した開口部を含む。第２縁部溝は、第２縁部５の全体に沿って延びており、第３縁部７と隣接した開口部及び第４縁部６と隣接した開口部を含む。第１及び第２の縁部３、５は、カバー材料によって覆われる。第１及び第２の縁部３、５は、家具製品の側縁部であってもよく、第４縁部６は後縁部であってもよい。第３縁部７は前縁部であってもよく、これは、第１縁部溝及び第２縁部溝の夫々の開口部を覆うカバー材料（図示せず）で覆われていてもよい。第４縁部６は、第３縁部溝２３を備えていてもよい。この第３縁部溝は、好ましくは、第１縁部及び第２縁部の夫々から距離９のところで終端する。

図２Ａは、第１パネル１の一実施例の斜視図である。図２Ｃは平面図であり、図２Ｂは側面図である。図２Ｄは図２Ｃの点線２４のところでの断面図である。

第１パネルは、第１縁部溝２１が設けられた第１縁部３及び第２縁部溝２２が設けられた第２縁部５を有する。第１縁部溝は、第１縁部の全長に沿って延びており、第４縁部６と隣接した開口部を含む。第２縁部溝は、第２縁部５の全長に沿って延びており、第４縁部６と隣接した開口部を含む。第１及び第２の縁部は、カバー材料によって覆われる。第１及び第２の縁部３、５は、家具製品の側縁部であってもよく、第４縁部６は後縁部であってもよい。第１及び第２の縁部溝は、第３縁部７から距離８のところで終端してもよい。第４縁部６は、第３縁部溝２３を備えていてもよい。この第３縁部溝は、好ましくは、第１縁部及び第２縁部の夫々から距離９のところで終端する。

図３は、第１パネルの一実施例の端ピースを示す。第１パネル１は、係止装置によって第２パネル２に係止されている。図示の係止位置では、第２パネルの第２主表面１３は、第１パネル１の第１主表面１１に対して本質的に垂直である。第１縁部溝２１は、第２パネルの第２主表面１３に垂直な第１方向で第１パネル１を第２パネル２に係止するため、第２パネル２の縁部タング３２と協働するように形成されている。係止装置は、第１縁部溝２１に形成された挿入溝２０に配置された可撓性タング３０、及び縁部タング３２に形成されたタング溝１０を含んでいてもよい。可撓性タングは、第１パネルの第１主表面１１に垂直な第２方向で第１パネルを第２パネルに係止するため、タング溝と協働するように形成されている。第１パネル１は、第１パネルの第１主表面とは反対側の第２主表面１２を含む。第２パネル２は、第２パネルの第２主表面１３とは反対側の第１主表面１４を含む。第１縁部３は、カバー材料４によって覆われる。第１及び第２のパネルの第１及び第２の主平面は、各々、装飾層によって覆われてもよい。カバー材料の外面は、第２パネルの第１主表面１４の外面と一直線状にあってもよい。

第１パネル１の第２縁部溝に、別のパネルを、図３に示すのと同じ方法で係止してもよい。

更に、第１パネルの第３縁部溝に、別のパネルを、図３に示すのと同じ方法で係止してもよい。例えば、３枚のパネルを第１パネルに係止してもよい。

図４は、第１パネル１の実施例を製造するための製造ラインの一実施例を示す。この製造ラインは、第１縁部形成機９９を含む。第１パネルは、
第１パネルを、コンベアによって、第１縁部形成機９９を通して供給方向８２に移送する工程と、
第１縁部形成機９９の第１工具５１によって、第１パネルの第１縁部３を加工し、第１縁部３の決定された位置を定める工程と、
第１縁部形成機９９の第２工具５２によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料４を第１縁部３に取り付ける工程と、
第１縁部形成機９９の第３工具５３によって、第１縁部溝２１を、第１縁部３に沿って及び第１パネル１の第１主表面１１に形成する工程とを含む形成工程によって形成される。

第１パネルは、少なくとも第２工具５２による前記カバー材料取り付け工程と第３工具５３による前記第１縁部溝形成工程との間で、第１パネルがコンベアに対して同じ位置にあるように、位置決め装置によって位置決めされてもよい。位置決め装置は、コンベアから突出した部品であってもよい。コンベアは、下チェーン軌道及び上ベルトを含んでいてもよい。位置決め装置は、下チェーン軌道から突出していてもよい。第１パネルは、第１主表面が下チェーン軌道に面した状態で配置されてもよい。これにより、第１パネルの厚さのばらつきが第１主表面に対する第１縁部溝の位置に影響を及ぼさないという利点が得られる。

第１工具５１による加工は、第２工具５２によるカバー材料４の取り付け前に行われ、第２工具５２によるカバー材料４の取り付けは、第３工具５３による第１縁部溝２１の形成前に行われる。

第３工具５３による第１縁部溝２１の形成には、フライス削り等の機械的切削が含まれる。

第３工具は、第１主表面に対して所定の角度をなす所定方向にずらされていてもよい。この角度は、第１縁部溝が、第１縁部３と隣接した第３縁部７から所定の距離８のところで終端するように、本質的に直角、例えば約９０°であってもよい。方向は、好ましくは、第３工具の回転軸に対して垂直である。

挿入溝２０は、第１縁部形成機９９の第４工具５４によって第１縁部溝２１に形成される。この形成には、挿入溝２０が第３縁部から所定距離のところで終端するように、好ましくは第４工具の回転軸に対して好ましくは本質的に垂直な所定方向に第４工具を変位する工程が含まれる。

第１縁部形成機の第５工具５５によってタング３０を挿入溝２０に挿入する。

第１縁部形成機９９の第１工具、第２工具、第３工具、第４工具、及び第５工具を含む第１工具セットアップが、第１縁部形成機９９の第１側９１に配置されている。図示の第１縁部形成機は、第１パネルの第２縁部を形成するため、第１側の反対側の第２側９２に同じ工具セットアップを含んでいてもよい。

第１縁部形成機の第２側９２での第２縁部の形成は、
第１縁部形成機９９の第６工具７１によって、第１パネルの第２縁部５を加工し、第１縁部とは反対側の第２縁部５の決定された位置を定める工程と、
第１縁部形成機９９の第７工具７２によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料を第２縁部５に取り付ける工程と、
第１縁部形成機９９の第８工具７３によって、第２縁部溝２２を、第２縁部５に沿って及び第１パネル１の第１主表面１１に形成する工程とを含む形成工程によって行われる。前記第２縁部溝は、係止装置の部分であるように形成されている。

形成工程は、更に、少なくとも第７工具７２による前記カバー材料取り付け工程と第８工具７３による前記第２縁部溝形成工程との間で、第１パネルがコンベアに対して同じ位置にあるように、位置決め装置によって第１パネルを位置決めする工程を含んでいてもよい。第２側の位置決め装置は、第１側の位置決め装置と同様に形成されていてもよい。

第６工具７１による加工は、第７工具７２による前記カバー材料４の取り付け前に行われ、第７工具７２による前記カバー材料４の取り付けは、第８工具７３による第２縁部溝２２の形成前に行われる。

第８工具は、第１パネルの第１主表面に対して所定の角度をなす所定方向にずらされていてもよい。この角度は、好ましくは、第１縁部溝が第１縁部３と隣接した第３縁部７から所定距離８のところで終端するように、本質的に直角であり、例えば約９０°である。前記方向は、好ましくは、第８工具の回転軸に対して垂直である。

形成工程は、第１縁部形成機９９の第９工具７４によって、第２縁部溝に挿入溝２０を形成する工程を含んでいてもよい。形成工程は、挿入溝２０が第３縁部から所定距離のところで終端するように、第９工具の回転軸に対して好ましくは本質的に垂直な所定方向に第９工具を変位する工程を含んでいてもよい。

形成工程は、第１縁部形成機９９の第１０工具７５によって、挿入溝２０にタング３０を挿入する工程を含んでいてもよい。

第１縁部形成機の第６工具、第７工具、第８工具、第９工具、及び第１０工具を含む第２工具セットアップは、第１縁部形成機の第１側とは反対側の第２側９２に配置されている。

図４に示す製造ラインの実施例は、第１パネル１の第３縁部７及び／又は第４縁部６を形成するための第４縁部形成機９８を含む。製造ラインの変形例では、第４縁部形成機９８が含まれていない。第３縁部７及び／又は第４縁部６を形成するための方法は、この変形例の製造ラインでは、第１パネルを第１縁部形成機の出口から第１パネルを供給する工程８４と、第１パネルを９０°回転する工程と、第１縁部形成機の入口に供給する工程８６と、第１パネルの第３及び／又は第４の縁部を形成するために第１及び／又は第２の工具セットアップを使用する工程とを含む。第３及び／又は第４の縁部を形成する前に第１縁部形成機の幅を調節しなければならない。更に、第３及び／又は第４の縁部の別の形状に合わせて工具を調節しなければならない。従って、調節を行わなくてもよいようにするため、製造ラインに第４縁部形成機９８を設けるのが好ましい。

第１パネル１の形成工程は、
第１パネルを、コンベアによって、第４縁部形成機９８を通して供給方向８１に移送する工程と、
第４縁部形成機９８の第１１工具４１によって、第１パネルの第４縁部６を加工し、第１縁部３と隣接した第４縁部６の決定された位置を定める工程と、
第４縁部形成機９８の第１３工具４３によって、第３縁部溝２３を、第４縁部６に沿って及び第１パネル１の第１主表面１１に形成する工程とを含み、第３縁部溝は、係止装置として形成される。

形成工程は、更に、第１３工具を、第１パネルの第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向にずらす工程を含んでいてもよい。前記角度は、好ましくは、第３縁部溝が、第１縁部３から所定距離９のところで、第４縁部６と隣接した第２縁部から所定距離のところで終端するように、本質的に直角であり、例えば約９０°である。前記方向は、好ましくは、第１３工具の回転軸に対して垂直である。

形成工程は、更に、
第４縁部形成機９８の第１６工具６１によって、第１パネルの第３縁部７を加工し、第１縁部３と隣接した第３縁部７の決定された位置を取得する工程と、
第４縁部形成機９８の第１７工具６２によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料４を第３縁部７に取り付ける工程とを含んでいてもよい。

第４縁部形成機９８は、第１１工具及び第１３工具を含む、第４縁部形成機９８の第１側９３に配置された第３工具セットアップを含んでいてもよい。第３工具セットアップは、第１工具セットアップの、第２工具５２、第４工具５４、及び第５工具５５と夫々対応する一つ又はそれ以上の第１２工具４２、第１４工具４４、及び第１５工具４５を含んでいてもよい。第１パネルの第４縁部を形成する上で、第３工具セットアップの一つ又はそれ以上の工具を使用してもよい。

第４縁部形成機９８は、第１６工具及び第１７工具を含む、第４縁部形成機９８の第１側とは反対側の第２側９４に配置された第４工具セットアップを含んでいてもよい。第３工具セットアップは、第２工具セットアップの第８工具７３、第９工具７４、及び第１０工具７５と夫々対応する第１８工具６３、第１９工具６４、及び第２０工具６５の一つ又はそれ以上を含んでいてもよい。第１パネルの第３縁部を形成するため、第４工具セットアップの工具の一つ又はそれ以上を使用してもよい。

第４縁部形成機９８は、形成中に第１パネルがコンベアに対して同じ位置にあるように、第１及び第２の側に位置決め装置を備えていてもよい。位置決め装置は、コンベアから突出した部品であってもよい。コンベアは、下チェーン軌道及び上ベルトを含んでいてもよい。位置決め装置は、下チェーン軌道から突出していてもよい。第４縁部形成機９８には、第３縁部及び第４縁部が平行に形成されるように、第１及び第２の側に沿ってガイド装置が設けられていてもよい。

第１縁部形成機９９の第１工具セットアップと対応する工具セットアップを備えた第１形成機９５及び／又は第１縁部形成機９９の第２工具セットアップと対応する工具セットアップを備えた第２形成機９６を含む変形例の製造ラインを図５に示す。第１及び第２の形成機は、第１縁部形成機と同じ種類のコンベアを備えていてもよい。

第１形成機９及び第２形成機を通して第１パネル１を変位８１することによって、第１パネル１の第１縁部３及び第２縁部５の形成を行ってもよい。第１パネル１を第２形成機の出口から第１形成機の入口まで変位８７し、第３及び第４縁部の形成を開始する前に第１パネルを９０°回転８８することによって、第３縁部及び第４縁部５を形成してもよい。

変形例の製造ラインの別の実施例では第２形成機が設けられていない。第１形成機９５を通して第１パネル１を変位８６することによって第１縁部を形成してもよい。第１パネルを第１形成機の出口から第１形成機の入口まで変位８７し、第２縁部の形成開始前に第１パネルを１８０°回転８８することによって第２縁部を形成してもよい。第１パネルを第１形成機の出口から第１形成機の入口まで変位８９し、第３縁部の形成開始前に第１パネルを９０°回転８８することによって第３縁部を形成してもよい。第１パネルを第１形成機の出口から第１形成機の入口まで変位８９し、第４縁部の形成開始前に第１パネルを１８０°回転８８することによって第４縁部を形成してもよい。

この変形例の製造ラインの利点は、第１パネルの幅に合わせて第１及び／又は第２の形成機を調節しなくてもよいということである。欠点は、第１及び／又は第２の形成機を通して第１パネルを２回又はそれ以上変位しなければならないということである。

第１工具、第５工具、第１１工具、及び第１６工具のうちの一つ又はそれ以上の各々は、フライス盤及び／又は好ましくはサンディング工具等の機械式切削工具を含んでいてもよい。

第２工具、第７工具、第１２工具、及び第１７工具のうちの一つ又はそれ以上の各々は、糊付け区分を含んでいてもよい。

第３工具、第８工具、第１３工具、第１８工具、及び第２３工具のうちの一つ又はそれ以上の各々は、フライス盤及び／又は好ましくは等の機械式切削工具を含んでいてもよい。

任意の工具セットアップでの工具の順番、工具の数は、第１パネルの所望の形状に応じて互いに異なっていてもよい。

上文中に説明した任意の製造ラインで第１パネルを形成することにより、第１パネルの最終形状が同じになる。

家具製品は、食器棚等のキャビネット、本棚、引き出し、テーブル、洋服タンス、等であってもよい。

上文中に説明したパネルのセットは、フレーム等の家具製品の部品であってもよい。

１ 第１パネル
３ 第１縁部
５ 第２縁部
６ 第４縁部
７ 第３縁部
２１ 第１縁部溝
２２ 第２縁部溝
２３ 第３縁部溝

Claims (15)

1. 家具製品等の組み立て製品用の第１パネル（１）を形成するための方法において、
   前記第１パネル（１）を、コンベアによって、第１縁部形成機（９９）を通して供給方向（８２）に移送する工程と、
   前記第１縁部形成機（９９）の第１工具（５１）によって、前記第１パネルの第１縁部（３）を加工し、前記第１縁部（３）の決定された位置を定める工程と、
   前記第１縁部形成機（９９）の第２工具（５２）によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料（４）を前記第１縁部（３）に取り付ける工程と、
   前記第１縁部形成機（９９）の第３工具（５３）によって、第１縁部溝（２１）を、前記第１縁部（３）に沿って及び前記第１パネル（１）の第１主表面（１１）に形成する工程とを含み、前記第１縁部溝は係止装置の一部である、方法。
2. 請求項１に記載の方法において、
   少なくとも前記第２工具（５２）による前記カバー材料の前記取り付け工程と、前記第３工具（５３）による前記第１縁部溝の前記形成工程との間で、前記第１パネルが前記コンベアに対して同じ位置にあるように、位置決め装置によって前記第１パネルを位置決めする工程を含む、方法。
3. 請求項１又は２に記載の方法において、
   前記第１工具（５１）による前記加工工程は、前記第２工具（５２）による前記カバー材料（４）の前記取り付け工程の前に実行され、前記第２工具（５２）による前記カバー材料（４）の前記取り付け工程は、前記第３工具（５３）による前記第１縁部溝（２１）の前記形成工程の前に実行される、方法。
4. 請求項１乃至３のうちのいずれか一項に記載の方法において、
   前記第１縁部形成機（９９）の第４工具（５４）によって、前記第１縁部溝（２１）に挿入溝（２０）を形成する工程を含む、方法。
5. 請求項４に記載の方法において、
   前記第１縁部形成機（９９）の第５工具（５５）によって、タング（３０）を挿入溝（２０）に挿入する工程を含む、方法。
6. 請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載の方法において、
   前記第３工具を前記第１パネルの前記第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向に変位する工程を含み、前記角度は、好ましくは、前記第１縁部溝が、前記第１縁部（３）と隣接した第３縁部（７）から所定距離（８）のところで終端するように本質的に直角である、方法。
7. 請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載の方法において、
   前記第１縁部形成機（９９）の第６工具（７１）によって、前記第１パネルの第２縁部（５）を加工し、前記第１縁部とは反対側の前記第２縁部（５）の決定された位置を定める工程と、
   前記第１縁部形成機（９９）の第７工具（７２）によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料を前記第２縁部（５）に取り付ける工程と、
   前記第１縁部形成機（９９）の第８工具（７３）によって、第２縁部溝（２２）を、前記第２縁部（５）に沿って及び前記第１パネル（１）の前記第１主表面（１１）に形成する工程とを含み、前記第２縁部溝は、係止装置の一部であるように形成されている、方法。
8. 請求項７に記載の方法において、
   少なくとも第７工具（７２）による前記カバー材料取り付け工程と第８工具（７３）による前記第２縁部溝の前記形成工程との間で、前記第１パネルが前記コンベアに対して同じ位置にあるように、前記第１パネルを位置決め装置によって位置決めする工程を含む、方法。
9. 請求項７又は８に記載の方法において、
   前記第６工具（７１）による加工は、前記第７工具（７２）による前記カバー材料（４）の前記取り付け工程の前に実行され、 前記第７工具（７２）による前記カバー材料（４）の前記取り付け工程は、前記第８工具（７３）による前記第２縁部溝（２２）の前記形成工程の前に実行される、方法。
10. 請求項７又は８に記載の方法において、
    前記第１縁部形成機（９９）の第９工具（７４）によって、挿入溝（２０）を前記第２縁部溝（２２）に形成する工程を含む、方法。
11. 請求項１０に記載の方法において、
    前記第１縁部形成機（９９）の第１０工具（７５）によって、タング（３０）を前記挿入溝（２０）に挿入する工程を含む、方法。
12. 請求項７乃至１１のうちのいずれか一項に記載の方法において、
    前記第８工具を前記第１パネルの前記第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向に変位する工程を含み、前記角度は、好ましくは、前記第２縁部溝が、前記第１縁部（３）と隣接した第３縁部（７）から所定距離（８）のところで終端するように本質的に直角である、方法。
13. 請求項１乃至１２のうちのいずれか一項に記載の方法において、
    前記第１パネル（１）を、コンベアによって、第４縁部形成機（９８）を通して供給方向（８１）に移送する工程と、
    第４縁部形成機（９８）の第１１工具（４１）によって、前記第１パネルの第４縁部（６）を加工し、前記第１縁部（３）と隣接した前記第４縁部（６）の決定された位置を定める工程と、
    前記第４縁部形成機（９８）の第１３工具（４３）によって、第３縁部溝（２３）を、前記第４縁部（６）に沿って及び前記第１パネル（１）の第１主表面（１１）に形成する工程とを含み、第３縁部溝は、係止装置として形成される、方法。
14. 請求項１３に記載の方法において、
    前記第１３工具を前記第１パネルの前記第１主表面に対して所定の角度をなした所定方向に変位する工程を含み、前記角度は、好ましくは、前記第３縁部溝が、前記第１縁部（３）から所定距離（９）のところで、及び前記第４縁部（６）と隣接した第２縁部から所定距離のところで終端するように本質的に直角である、方法。
15. 請求項１乃至１４のうちのいずれか一項に記載の方法において、
    第４縁部形成機（９８）の第１６工具（６１）によって、前記第１パネルの前記第３縁部（７）を加工し、前記第１縁部（３）と隣接した前記第３縁部（７）の決定された位置を定める工程と、
    前記第４縁部形成機（９８）の第１７工具（６２）によって、積層体ストリップ、熱可塑性ストリップ、又はベニヤストリップ等のカバー材料（４）を前記第３縁部（７）に取り付ける工程とを含む、方法。

Images