JPH0266308A

JPH0266308A - 組立具

Info

Publication number: JPH0266308A
Application number: JP63215491A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiro Matsui; 一弘松井
Original assignee: Kojima Shohten KK
Current assignee: Kojima Corp
Priority date: 1988-08-30
Filing date: 1988-08-30
Publication date: 1990-03-06
Also published as: US4938625A; KR930001624B1; EP0357129B1; KR900002740A; DE68901116D1; EP0357129A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】１旦り亘灼［産業上の利用分野］本発明は基材と被固定材とを組立てるための組立具に係
り、特に、組立家具等において側板と背板とを組立てる
際に有効な組立具に関する。

［従来の技術］従来、組立家具等において側板と背板の如く直交する板
材を組立てる場合には、両板材を釘・ネジ・ボルト等を
用いて固着し組立てていた。しかし、釘等を用いた場合
、板材が湿気を吸って波打つ場合があった。そこで、家
具の枠組みとなる側板・天板・底板に背板挿入用の溝を
設け、背板は該溝に挿入されるのみであり、枠組みをネ
ジ止め等により組立てるものもあった。

［発明が解決しようとする課題］ところが、近年、家具材として天然木に代わり圧縮合板
やベニヤ板が多く用いられている。これらの家具材は、
例えばネジの締め過ぎ等に対して弱く、破損しやすいと
いう問題があった。併わせで、ネジ等により固着した場
合に、ネジ穴が崩れ易く、ネジ等が緩んだり復（プたす
し易いという問題があった。ざらに、−旦固着した後、
背板等の取付は位置を修正するのが困難であった。

また、溝に挿入するものでは、背板は側板等に固着され
ていないため、ガタ付き易いという問題があった。特に
、ステレオラック等において背板がガタ付き易いと、レ
コード鑑賞中に不快な振動音を発生するという問題がめ
った。ざらに、背板は単に装飾的機能しか果たさず、例
えば枠組みを斜めに押し潰す力が加わった場合に、枠組
みが容易に変形し、家具が圧壊され易いという問題もお
った。

即ち、背板と側板等とを簡便かつ強固に組立て可能であ
り、容易に背板の取付は位置を修正でき、家具の圧壊や
振動の発生を防止可能な組立具の開発が望まれていた。

発明の構成そこで、本発明においては、上記課題を解決するために
、以下の構成を採用した。

［課題を解決するための手段］即ち、本発明の要旨とするところは、基材に取付けられる本体ケースと、上記本体ケース内に回転可能に配設され、回転軸に対し
偏心して形成された円筒外面を有するカムと、一端に上記円筒外面と係合する係合部を有し、他端に被
固定材を係止する係止部を有するとともに、上記本体ケ
ース内に組付けられ、上記カムの回転に伴ない該係止部
を本体ケースから突出させて進退移動可能な係止部材と
を備え、上記カムを回転させて上記係止部材により被固定材を係
止し該被固定材と基材とを一体化可能に構成されたこと
を特徴とする組立具にある。

［作用］まず、本発明の組立具を基材に取付ける。次に、カムを
回転させて係止部材を移動し、被固定材の一方の面を該
係止部材の係止部に当接させ他方の面を基材あるいは本
体ケースに当接し押圧力を加える様にカムを回転するこ
とにより、被固定材は、係止部と基材とに挾持され、あ
るいは係止部と本体ケースとに挾持されて密着一体化さ
れる。その結果、基材と被固定材とが強固に組立てられ
る。

［実施例］次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示す如く、組立具１は、合成樹脂製の本体ケー
ス１０、カム２０と、金属製の係止部材３０とからなる
。

本体ケース１０は四角形の天板１１と、天板１１の下面
に突設された円筒ケース１２とからなり、天板１１には
カム２０の回転軸２１が遊嵌される円孔１３が円筒ケー
ス１２の中心軸と同一軸線上に設けられている。また、
円筒ケース１２の外面には第３図（ロ）に示す如き断面
鋸歯状の係止段部１４が設けられている。ざらに、天板
１１の一つの辺縁１５の中央下面には円筒ケース１２の
外面と一体に成形された直方体状の突部１６を備え、突
部１６の下部には係止部材３０の腕部３１が進退するた
めの切欠部１７が設けられている。また、円筒ケース１
２の下部内面にはカム２０を嵌着するための嵌合溝１８
が刻設されている。さらに、円孔１３の突部１６側の周
縁に沿って天板１１下面所定範囲に渡る突条１９を備え
ている。尚、本実施例では突条１９は第３図（イ）の如
く中心線Ａ−Ａを中心に中心角８０’の弧状に形成され
ている。

カム２０は、回転軸２１と、回転軸２１の下端に該軸２
１を中心として設けられた円板２２と、回転軸２１に対
し偏心する円筒外面２３を有する偏心カム部２４とから
なる。回転軸２１は上端面に六角レンチを嵌入可能な六
角穴２５が穿設されている。また、円板２２の周縁には
嵌合溝１８と嵌合する嵌合リング２６が突設されている
。さらに、第３図（イ）に示す如く、偏心カム部２４上
部には回転軸２１に沿って段溝２８が設けられており、
カム２０を本体ケース１０に組付けた場合に突条１９が
段溝２８の中に収まる様構成されている。尚、本実施例
では段溝２８は回転軸２１の周壁２７０°に渡り形成さ
れている。

係止部材３０は、偏心カム部２４を嵌挿可能な円筒状の
係合部３２を中心に有するリング部３３と、リング部３
３の外周所定位置より放射方向へ突出する帯板状の腕部
３１と、腕部３１の先端を垂直上方に曲折して形成され
た係止部３４とからなる。係止部３４の先端はざらに係
合部３２へ向い直角に曲折された鋸歯状の爪３５を備え
ている。

尚、腕部３１及び係止部３４の中心線上にはプレス成形
により補強リブ３６が形成されている。

組立具１は、第１図に示す如き配置にて偏心カム部２４
に係止部材３０の係合部３２を遊嵌したカム２０を、本
体ケース１に対し回転１２１を円孔１３に遊嵌させつつ
円板２２を押圧し、嵌合リング２６を嵌合溝１８に嵌着
させることにより組付けられる。ここで、突条１９が段
溝２８の一方の端部２８ａと当接するときに、第３図（
イ）の如く係合部材３０は最大突出位置となり、他方の
端部２８ｂと当接するときに、第４図（イ）の如く係止
部材３０は最大引込位置を若干超えた位置となる。

以上の如くに組付りられた組立具］は第２図に示す如く
、基材４０の所定位置に設けられた取付穴４１に圧入さ
れる。尚、基材４０には、さらに図示の如く、被固定材
５０を挿入可能な取付溝４２と、組立具１の係止部材３
０が進退移動する誘導溝４３とが設けられている。組立
具１は取付穴４１に圧入されると第３図（ロ）に示す如
く、係止段部１４が基材４０に食い込んで強固に固着さ
れる。尚、突部１６の前面が誘導溝４３内にて取付溝４
２の図示右側面と一致する様に取付穴４１、取付溝４３
が設けられている。

その後、第３図（イ）、（ロ）に示す如く、取付溝４２
内へ被固定材５０を挿入する。この時、係止部材３０が
最も突出する位置になる様に偏心カム部２４の最大厚肉
部２７が誘導溝４３側に位置されており、被固定材５０
は爪３５と基材４０との間に位置している。

次に、六角穴２５に嵌入された六角レンチ（図示路）を
図示時計方向へ回転させると円筒外面２３と摺動しつつ
係合部３２が偏心カム部２４の中心軸を中心に円弧を描
いて運動する。第４図（イ）、（ロ）の如く最大厚肉部
２７がＡ−Ａ線の図示右側１０°下方位置になるまでカ
ム２０が回転すると、係止部材３０は一旦最大引込位置
（図示二点鎖線）に引込まれた後、若干突出方向へ移動
される。このとき、係止部材３０の爪３５は被固定材５
０の板面に食い込むと共に、被固定材５０は基材４０に
引き寄せられ組立具１の突部１６と係止部３４との間に
て挾持されることとなり、よって、取付溝４２の右側面
にて基材４０に密着固定される。一方、六角レンチを逆
転させるとカム２０は再び第３図（イ）、（ロ）に示す
位置へ復帰し、爪３５は被固定材５０から恢け、被固定
材５０の取付は位置修正が可能となる。

以上の結果、被固定材５０は六角レンチの操作により簡
便かつ確実に基材４０に固着される。特に、本実施例に
おいては爪３５が被固定材５０に食い込んで固定するた
め、被固定材５０に第４図（ロ）において上方（基材４
０の面方向）へ引き後こうとする力が加わっても復【プ
ることがない。

実際の家具の組立てにおいては、必要に応じて、所定個
数の組立具１を所定間隔をおいて基材４０に取付け、被
固定材５０を基材４０に固着することにより、被固定材
５０を単に装飾的にではなく、強度部材として、かつ、
撮動しない様に強固に組立てることができる。また、カ
ム２０を回転させるだけで被固定材５０を容易に固着・
解放修正が行なえる。さらに、突条１９と段溝２８とを
設けたことにより、被固定材５０と基材４０との一体化
において、カム２０が思案点（係合部材３０の最大引込
位置）を若干超えた位置にて停止される。

従って、被固定材５０を固定した後、被固定材５０を基
材４０から離間させる力が加えられても、カム２０は回
転されない。尚、家具材として圧縮合板・ベニヤ板等が
用いられていても、組立具１の取付は方向と被固定材５
０を引き付ける方向とが直交しているため、組立具１が
基材４０から緩んではずれたり、組立時に被固定材５０
及び基材４０を破損することがない。

以上、本発明の一実施例につき説明したが、本発明は何
らこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲の種々なる態様を採用できる。

例えば、爪３５を設けず、係止部３４により密着挾持す
るのみでも十分な固着力が得られる。また、係止部３４
により被固定材５０を本体ケース１０側へ引き寄せるも
のに限らず、第５図の如く、係止部３４′を誘導溝４３
′内で図示矢印方向へ移動させて被固定材５０−を取付
溝４２′の図示左側面に押圧密着させて基材４０＝に固
着組立てるものとしてもよく、また、係止部３４′の先
端に図示点線の如く爪３５′を突設し、被固定材５０′
に食い込ませてもよいことはもちろんである。

尚、組立具の材質は全体を金属製としてもよく、基材、
被固定材の材質に応じて全体を合成樹脂製とすることも
可能である。

発明の効果以上述べた如く、本発明によれば、被固定材と基材とを
簡便かつ強固に一体化可能であり、被固定材の取付は位
置を容易に修正可能である。また、被固定材の材質に係
らず、被固定材及び基材が破損することがない。ざらに
、家具にお（プる振動発生や圧壊を防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の組立具の分解斜視図、第２図は組立具
、基材及び被固定材の組付例を示す斜視図、第３図（イ
）はその固着前の平面図、同（ロ）はその断面図、第４
図（イ）は同じく固着俊の平面図、同（ロ）はその断面
図、第５図は変形例の要部の平面図である。１・・・組立具　　　　　１０・・・本体ケース２０・
・・カム　　　　　　２１・・・回転軸２３・・・円筒
外面　　　　３０・・・係止部材３２・・・係合部　　
　　　３４，３４”・・・係止部４０．４０−・・・基
材　　５０，５０”・・・被固定材代理人　弁理士　定
立　勉　（ばか２名）第１図第２図Ｏ第３図（ロ）第４図（イ）（ロ）

Claims

【特許請求の範囲】基材に取付けられる本体ケースと、上記本体ケース内に回転可能に配設され、回転軸に対し
偏心して形成された円筒外面を有するカムと、一端に上記円筒外面と係合する係合部を有し、他端に被
固定材を係止する係止部を有するとともに、上記本体ケ
ース内に組付けられ、上記カムの回転に伴ない該係止部
を本体ケースから突出させて進退移動可能な係止部材と
を備え、上記カムを回転させて上記係止部材により被固定材を係
止し該被固定材と基材とを一体化可能に構成されたこと
を特徴とする組立具。