JP3730759B2 - 摘み取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は摘み取付装置に係り、たとえば、家具、建具等の扉体にこの扉体を開閉操作するノブ、引き手等の摘みを取り付けるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の摘み取付装置としては、たとえば、扉体にボルト挿通孔を貫通して形成し、この扉体の表面からボルト挿通孔に摘み体に突出されたボルトを挿通し、前記扉体の裏面に突出された前記摘み体のボルトに対してこの扉体の裏面側においてナットを回動により螺着して扉体の表面に摘み体を取り付ける構成が採られているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の摘み取付装置では、扉体のボルト挿通孔に挿通した摘み体のボルトにナットを捩じ込む回動操作を必要とするとともに、このナットを回動するスパナ等の工具を必要とするので全体的に手数を要し、また、摘み体の取り付け後は扉体の裏面にナットが突出するため、この扉体を開いた際にはナットが露出して外観性が損なわれて見苦しく、物品等の出し入れ時にナットに引っ掛かり物品等を損傷することがある、という問題がある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、摘み体のボルトを被取付部材に埋設した埋設体に押し込むだけの操作により被取付部材に摘み体を簡単にかつ確実に取り付けることができ、摘み体の取り付け後は被取付部材を開いても外観性が損なわれる見苦しさがなく、物品等の出し入れ時に物品等を損傷することもない摘み取付装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の摘み取付装置は、一側面に開口した埋設用凹部及びこの埋設用凹部に連通し他側面に開口したボルト挿通孔を有する被取付部材と、この被取付部材の埋設用凹部に埋設される埋設体と、前記被取付部材の他側面に取り付けられ前記ボルト挿通孔から挿通して前記埋設体に係止されるボルトを有する摘み体と、を具備し、前記埋設体は、前記被取付部材のボルト挿通孔に連通した収容凹部を有する筒状本体と、この筒状本体の収容凹部に収容され前記摘み体のボルトを係止する係止部材と、を有し、前記係止部材は、環状に形成された板状の部材本体と、この部材本体の内側周縁部に所定の間隔をおいてこの部材本体の中心部に向かって傾斜してそれぞれ一体に突出されそれぞれの先端部にて前記摘み体のボルトを挿通するボルト挿通口を形成しかつこのボルト挿通口に挿通時のボルトのねじ溝にそれぞれの先端部を係合させる復元可能な複数の螺着突片と、を有し、前記収容凹部は、筒状本体の外面に挿入口を開口した嵌合部を有し、係止部材は、ボルト挿通口を、埋設体の収容凹部に連通した状態に前記嵌合部に嵌合した嵌合時に前記挿入口の開口縁部に係合する係合突片を有する、ものである。
【0006】
そして、被取付部材の埋設用凹部に埋設体を埋設し、この埋設体の筒状本体の収容凹部に収容された係止部材の挿通口に被取付部材のボルト挿通孔から摘み体のボルトを押し込むことにより、このボルトのねじ山にてボルト挿通口を形成した複数の螺着突片の先端部が拡開方向に順次弾性変形されて拡開された状態で、このボルト挿通口にボルトが容易に挿通される。
【0007】
また、摘み体のボルトがボルト挿通口に深く挿通され、この摘み体が被取付部材の他側面に当接されると、複数の螺着突片の先端部が弾性復帰して復元し、この複数の螺着突片の先端部がボルトのねじ溝にそれぞれ噛合する状態に係合し、この複数の螺着突片の先端部にてボルトが挿通位置に係止され、かつ、抜け止めされる。
【0008】
したがって、摘み体のボルトを押し込むだけのワンタッチ操作により、このボルトが埋設体に係止され、この摘み体が被取付部材の他側面に確実に取り付けられる。
【0009】
そして、この被取付部材を、たとえば、開閉する場合は摘み体を把持して被取付部材を開閉するが、この際、摘み体が引っ張られると、この摘み体のボルトがこのねじ溝に噛合する状態に係合した複数の螺着突片の先端部にて確実に抜け止めされ、したがって、摘み体が引き抜けることなくこの摘み体にて被取付部材が一体となって確実に開閉される。
【0010】
さらに、挿入口から嵌合部に係止部材を嵌合することにより、この挿入口の開口縁部に係止部材の係合突片が係合して係止部材が位置決めされ、この係止部材のボルト挿通口が埋設体のボルト挿通孔に連通される。
【0011】
したがって、挿入口から嵌合部に係止部材を嵌合することにより、収容凹部の嵌合部に係止部材が簡単に取り付けられる。
【0012】
請求項記載の摘み取付装置は、請求項1記載の摘み取付装置において、複数の螺着突片の先端部は、同一円周上に位置してそれぞれ突出されている、ものである。
【0013】
そして、同一円周上の複数の螺着突片の先端部がボルトの周囲のねじ溝にそれぞれ噛合する状態に係合し、この複数の螺着突片の先端部にてボルトが挿通位置に係止され、かつ、抜け止めされる。また、複数の螺着突片の先端部が同一円周上に位置することにより、この複数の螺着突片の先端部にて雌ねじが構成される。そして、摘み体のボルトを回動操作することにより、ボルトの挿通位置が簡単に微調整される。
【0014】
請求項記載の摘み取付装置は、請求項1記載の摘み取付装置において、埋設体は、被取付部材の埋設用凹部に回動可能に埋設され、この被取付部材の一側面に露出する露出面にこの埋設体を回動操作する操作部を有する、ものである。
【0015】
そして、操作部にて埋設体の筒状本体を回動操作することにより、この筒状本体にて係止部材が回動され、この係止部材の複数の螺着突片の先端部が摘み体のボルトのねじ溝に沿って回動され、このボルトの挿通位置が簡単に微調整され、したがって、この埋設体にて摘み体のボルトが締め付けられ、この摘み体が被取付部材の他側面に確実に固定される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図1乃至図4に示す実施の形態において、1は被取付部材で、この被取付部材1は家具、建具等の扉体2にて形成され、この扉体2は、木材等にて形成され後述する摘み体を取り付ける取付位置においてこの扉体2の一側面に開口した円筒状の埋設用凹部3及び埋設用凹部3に連通しこの扉体2の他側面に開口した円筒状のボルト挿通孔4をそれぞれ有し、このボルト挿通孔4は前記埋設用凹部3の中心部に位置してこの埋設用凹部3の内径より小径に形成されている。
【0018】
5は前記扉体2の埋設用凹部3に埋設される埋設体で、この埋設体5は、合成樹脂等にて略円筒状に形成された筒状本体6と、後述する摘み体のボルトを係止する板状の係止部材7と、を有して構成されている。
【0019】
前記筒状本体6は、一端部に前記埋設用凹部3の開口縁部に係合する環状のフランジ8を形成した円盤状の操作板部9を有し、この操作板部9にこの筒状本体6を回動操作する操作部10が形成され、この操作部10は操作板部9の直径方向のドライバー等を係合する係合溝11にて形成されている。
【0020】
また、前記筒状本体6は、外周部に軸方向に多段に形成された断面鋸刃状の食込み突条12を有し、この各段の食込み突条12は、前記埋設用凹部3に圧入する筒状本体6の圧入方向から後方に向かって次第に高く傾斜する傾斜面13及びこの傾斜面13の後端部から筒状本体6の中心部に向かって直交する方向の垂直面14を有して断面鋸刃状に形成されている。
【0021】
さらに、前記筒状本体6は、他端部に開口し前記扉体2のボルト挿通孔4に連通する軸方向の収容凹部15を有し、この収容凹部15は、この収容凹部15の開口面部の近傍に位置してこの筒状本体6の外面に挿入口16を開口し前記係止部材7を嵌合する嵌合部17を有し、この嵌合部17は凹溝状に形成されている。また、前記挿入口16の開口縁部に水平状の係合面18が形成されている。
【0022】
前記係止部材7は、前記筒状本体6の嵌合部17に嵌合する板ばね等の弾性部材にて略環状に形成された部材本体19を有し、この部材本体19は内側周縁部に所定の間隔をおいて弾性により復元可能な複数の螺着突片20がそれぞれ一体に形成されている。
【0023】
この複数の螺着突片20は、この部材本体19の中心部に向かってかつ後述するボルトの挿入方向に向かって所定の傾斜角度に傾斜してそれぞれ突出され、この各螺着突片20の先端部21は同一円周上に位置してそれぞれ突出され、この各螺着突片20の先端部21にて後述するボルト挿通用の略円形状のボルト挿通口22が形成されている。そして、前記各螺着突片20の先端部21は前記ボルト挿通口22に挿通時の後述するボルトの所定の位置のねじ溝に係合するようになっている。
【0024】
また、前記部材本体19は相対する位置の両外側縁部に前記各螺着突片20の突出方向に向かって間隔保持片23がそれぞれ略平行に一体に突出して形成され、この間隔保持片23は前記部材本体19の両外側縁部から折り曲げて形成されている。そして、この両外側縁部の間隔保持片23にてこの部材本体19を前記嵌合部17に嵌合した際にこの部材本体19を位置決めするようになっている。
【0025】
さらに、前記部材本体19の外側縁部にこの部材本体19を前記嵌合部17に嵌合した嵌合時に前記嵌合部17の挿入口16の係合面18に係合する係合突片24が一体に形成され、この係合突片24は前記各螺着突片20の突出方向と反対方向に向かって突出して形成されている。この係合突片24は前記部材本体19の外側縁部から折り曲げて形成されている。そして、挿入口16の係合面18に係合突片24が係合した係合時はこの部材本体19のボルト挿通口22が前記扉体2のボルト挿通孔4に連通するようになっている。
【0026】
25は前記扉体2の他側面に取り付ける当接面26を有する摘み体で、この摘み体25は前記扉体2のボルト挿通孔4から前記筒状本体6の嵌合部17に嵌合された前記部材本体19のボルト挿通口22に圧入して係止されるボルト27を有し、このボルト27は前記摘み体25の当接面26から軸方向に一体に突出されている。しかして、前記摘み体25はノブ25aにて形成されている。また、前記ボルト27は、前記ボルト挿通口22の口径より僅かに大きい径で形成され、前記複数の螺着突片20の先端部21を弾性に抗して押動する螺旋状のねじ山28及びこれらねじ山28間に前記複数の螺着突片20の先端部21が弾性復帰した際にこれら先端部21が係合する螺旋状のねじ溝29をそれぞれ有している。
【0027】
つぎに、前記実施の形態の作用を説明する。
【0028】
まず、筒状本体6に係止部材7を組み込む場合には、筒状本体6の挿入口16から嵌合部17内に係止部材7を押し込んで嵌合することにより、筒状本体6の収容凹部15内に係止部材7が簡単に収容され、この係止部材7のボルト挿通口22が収容凹部15の中心部に配置される。
【0029】
そして、係止部材7は両側縁部の間隔保持片23及び挿入口16の係合面18に係合した係合突片24にて嵌合部17内に位置決めされ、この係止部材7の複数の螺着突片20の弾性変形による進退動を許容するスペースが十分に確保される。したがって、筒状本体6の収容凹部15内に係止部材7が簡単に組み込まれる。
【0030】
つぎに、扉体2に摘み体25を取り付ける場合には、係止部材7を有する筒状本体6を収容凹部15の開口面側を挿入端部として扉体2の一側面に開口された埋設用凹部3内に押し込むと、この筒状本体6の外周部の各段の食込み突条12が埋設用凹部3の内壁面に圧入されながら押し込まれる。
【0031】
そして、この筒状本体6が深く押し込まれ、この筒状本体6の挿入端部が埋設用凹部3の底部に当接されるとともに、この筒状本体6のフランジ8が埋設用凹部3の開口縁部に当接され、この筒状本体6が埋設用凹部3内に埋設される。
【0032】
この際、各段の食込み突条12の傾斜面13はこの筒状本体6の圧入方向から後方に向かって次第に高く傾斜して形成されているため、この筒状本体6は比較的容易に埋設用凹部3内に圧入されるが、この筒状本体6が圧入方向と反対側の抜け方向に作用した場合には、各段の食込み突条12の垂直面14の外縁部が埋設用凹部3の内壁面に食い込み、したがって、埋設用凹部3内に筒状本体6が深く押し込まれることにより、この筒状本体6は押し込まれた位置に圧着され、この筒状本体6が埋設用凹部3内から抜け出ることが防止される。
【0033】
また、筒状本体6が埋設用凹部3内に埋設されることにより、この筒状本体6の収容凹部15内に嵌合された係止部材7のボルト挿通口22が扉体2のボルト挿通孔4に対向して連通される。
【0034】
つぎに、扉体2の他側面に開口されたボルト挿通孔4から筒状本体6の係止部材7のボルト挿通口22に摘み体25のボルト27を押し込むことにより、このボルト27のねじ山28にてボルト挿通口22を形成した複数の螺着突片20の先端部21が拡開方向に順次弾性変形されて拡開された状態で、このボルト挿通口22にボルト27が挿通される。
【0035】
そして、摘み体25の当接面26が扉体2の他側面のボルト挿通孔4の開口縁部に当接されることにより、ボルト27の押し込みが不能になり、このボルト27の周側部に複数の螺着突片20の先端部21が弾性復帰し、この複数の螺着突片20の先端部21がボルト27のねじ溝29にそれぞれ噛合する状態に係合し、この複数の螺着突片20の先端部21にてボルト27が挿通位置に位置決めされ、かつ、抜け止めされる。
【0036】
この際、複数の螺着突片20の先端部21は同一円周上に位置してそれぞれ突出されていることにより、この同一円周上の複数の螺着突片20の先端部21がボルト27の周囲のねじ溝29にそれぞれ弾性により噛合する状態に係合し、この複数の螺着突片20の先端部21にてボルト27が挿通位置に確実に位置決めされ、かつ、抜け止めされる。
【0037】
また、複数の螺着突片20の先端部21が同一円周上に位置することにより、この複数の螺着突片20の先端部21にて雌ねじが構成される。そして、摘み体25にてボルト27を回動操作することにより、ボルト27の挿通位置を簡単に微調整することができる。
【0038】
したがって、扉体2のボルト挿通孔4から筒状本体6の係止部材7のボルト挿通口22に摘み体25のボルト27を押し込むだけのワンタッチ操作により、ボルト27が係止部材7に螺着された状態に係止され、このボルト27及び係止部材7にて扉体2の他側面に摘み体25が簡単にかつ確実に取り付けられる。
【0039】
そして、扉体2の他側面に摘み体25の当接面が当接した状態でこの摘み体25のボルト27が挿通位置に確実に位置決めされることにより、摘み体25は扉体2の板厚の変化に対応して扉体2の他側面に簡単にかつ確実に取付けられる。
【0040】
また、摘み体25は右開きの扉体2及び左開きの扉体2にも簡単にかつ確実に取付けることができる。その右開きの扉体2及び左開きの扉体2の裏面に合成樹脂性の埋設体5の筒状本体6の操作板部9が露出するのみで扉体2の裏面に金属部品が突出しないため、摘み体25の取り付け後は扉体2を開いても外観性が損なわれる見苦しさがなく、物品等の出し入れ時に物品等を損傷することもないのである。
【0041】
つぎに、図1乃至図4に示す実施の形態は、筒状本体6の収容凹部15に形成された嵌合部17に嵌合した一枚の係止部材7にて摘み体25のボルト27を係止する場合について説明したが、これに限らず、摘み体25のボルト27は複数枚の係止部材7にて係止するようにしてもよい。
【0042】
この場合は、たとえば、図5に示すように、筒状本体6の収容凹部15に同軸上に離間位置して前記実施の形態の場合と同様に筒状本体6の外面に挿入口16を開口した嵌合部17をそれぞれ形成し、これら嵌合部17に前記実施の形態の場合と同様に係止部材7をそれぞれ嵌合し、これら係止部材7のボルト挿通口22を扉体2のボルト挿通孔4に連通した状態に位置決めする。
【0043】
その他の構成は前記実施の形態の場合と同様であるから同一構成については前記実施の形態に用いた符号を記入して説明を省略する。
【0044】
このように構成することにより、扉体2のボルト挿通孔4から筒状本体6の各係止部材7のボルト挿通口22に摘み体25のボルト27を押し込むだけのワンタッチ操作により、このボルト27が各係止部材7にそれぞれ螺着された状態に係止され、このボルト27及び各係止部材7にて扉体2の他側面に摘み体25が簡単にかつ確実に取り付けられる。
【0045】
この際、ボルト27は同軸上に離間位置して配置された各係止部材7にて係止されるため、ボルト27は各係止部材7の複数の螺着突片20の先端部21にてそれぞれ挿通位置に確実に位置決めされ、かつ、抜け止めされる。したがって、扉体2の他側面に摘み体25が更に確実に固定され、かつ、抜け止めされる。
【0046】
そして、扉体2の他側面に摘み体25の当接面が当接した状態でこの摘み体25のボルト27が挿通位置に確実に位置決めされることにより、摘み体25は扉体2の板厚の変化に対応して、またはボルト27の長さに対応して扉体2の他側面に簡単にかつ確実に取付けることができる。
【0047】
つぎに、前記各実施の形態では、摘み体25はノブ25aにて形成する場合について説明したが、これに限らず、摘み体25は摘み体としての引き手30にて形成するようにしてもよい。この場合は、たとえば、図6に示すように、引き手30は両端部に彎曲部31を介して当接面32を形成した当接板33をそれぞれ有し、この両端部の当接板33の中心部にボルト34がそれぞれ平行に一体に突出されている。
【0048】
また、扉体2には前記引き手30の両端部のボルト34をそれぞれ挿通するボルト挿通孔35及びこのボルト挿通孔35に連通した埋設用凹部36がそれぞれ形成され、これらの埋設用凹部36は円筒状に形成され前記扉体2の一側面にそれぞれ開口され、前記ボルト挿通孔35は前記扉体2の他側面にそれぞれ開口されている。
【0049】
さらに、前記両埋設用凹部36に埋設する埋設体37は、図7及び図8に示すように、外周面に食込み突条12を有しない円筒状の筒状本体38にて形成され、この筒状本体38には前記実施の形態の係止部材7がそれぞれ前記実施の形態の場合と同様に嵌合されて位置決めされている。そして、前記筒状本体38は前記両埋設用凹部36内にそれぞれ回動可能に埋設されている。
【0050】
その他の構成については前記実施の形態の場合と同様であるから前記実施の形態と同一構成については前記実施の形態に用いた符号を記入してそれらの説明を省略する。
【0051】
このように構成することにより、扉体2の両ボルト挿通孔35から筒状本体38の各係止部材7のボルト挿通口22に摘み体25すなわち引き手30の両ボルト34をそれぞれ押し込むだけのワンタッチ操作により、両ボルト34が各係止部材7にそれぞれ螺着された状態に係止され、この両ボルト34及び各係止部材7にて扉体2の他側面に引き手30が簡単にかつ確実に取り付けられる。
【0052】
そして、引き手30の両ボルト34はそれぞれの係止部材7の複数の螺着突片20の先端部21にてそれぞれ挿通位置に確実に位置決めされ、かつ、抜け止めされ、したがって、扉体2の他側面に摘み体25すなわち引き手30が前記実施の形態の場合と同様に確実に固定され、かつ、抜け止めされる。
【0053】
また、必要に応じて操作部10にて筒状本体38を回動操作することにより、この筒状本体38にて係止部材7が回動され、この係止部材7の複数の螺着突片20の先端部21が引き手30のボルト34のねじ溝に沿って回動され、このボルト34の挿通位置が簡単に微調整され、したがって、この埋設体37にて引き手30のボルト34が締め付けられ、この引き手30が扉体2の他側面に確実に固定される。この場合、両筒状本体38の回動操作は引き手30の取り付け状況に応じて一方または両方を回動操作し、この引き手30が扉体2の他側面に確実に固定されるようにする。
【0054】
なお、前記図1乃至図4に示す実施の形態では、埋設体5は外周面に多段に亘って鋸刃状の食込み突条12を有する筒状本体6を用いる場合について説明したが、これに限らず、埋設体5は外周面に多段に亘って略鋸刃状の食込み突条12を有しない前記図7及び図8に示す実施の形態に用いた埋設体37の筒状本体38を用いるようにしてもよい。そして、この筒状本体38を用いることにより、この筒状本体38を回動して係止部材7を介して摘み体25すなわちノブ25aの締め付けを必要に応じて微調整することができる。
【0055】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、被取付部材の埋設用凹部に埋設した埋設体の筒状本体の収容凹部に収容された係止部材の挿通口に被取付部材のボルト挿通孔から摘み体のボルトを押し込むことにより、このボルトのねじ山にてボルト挿通口を形成した複数の螺着突片の先端部が拡開方向に順次弾性変形されて拡開された状態でこのボルト挿通口にボルトを容易に挿通することができる。
【0056】
また、摘み体のボルトがボルト挿通口に深く挿通され、この摘み体が被取付部材の他側面に当接されるとともに、複数の螺着突片の先端部が弾性復帰してこの複数の螺着突片の先端部がボルトのねじ溝にそれぞれ噛合する状態に係合し、この複数の螺着突片の先端部にてボルトを挿通位置に係止でき、かつ、ボルトを抜け止めすることができる。
【0057】
したがって、摘み体のボルトを押し込むだけのワンタッチ操作により、このボルトを埋設体に係止でき、この摘み体を被取付部材の他側面に確実に取り付けることができる。
【0058】
そして、この被取付部材を、たとえば、開閉する場合は摘み体を把持して被取付部材を開閉する際に摘み体が引っ張られても、この摘み体のボルトをこのねじ溝に噛合する状態に係合した複数の螺着突片の先端部にて確実に抜け止めでき、したがって、摘み体が引き抜けることなくこの摘み体にて被取付部材を一体となって確実に開閉できる。
【0059】
さらに、筒状本体の外面に開口した挿入口から嵌合部に係止部材を嵌合することにより、この挿入口の開口縁部に係止部材の係合突片が係合して係止部材を確実に位置決めできるとともに、この係止部材のボルト挿通口を埋設体のボルト挿通孔に連通させることができ、したがって、収容凹部の嵌合部に係止部材を簡単に取り付けることができる。
【0060】
請求項の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、同一円周上の複数の螺着突片の先端部がボルトの周囲のねじ溝にそれぞれ噛合する状態に係合し、この複数の螺着突片の先端部にてボルトを挿通位置に確実に係止でき、かつ、このボルトを抜け止めできる。また、複数の螺着突片の先端部が同一円周上に位置することにより、この複数の螺着突片の先端部にて雌ねじを構成でき、摘み体のボルトを回動操作することにより、ボルトの挿通位置を簡単に微調整することができる。
【0061】
請求項の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、操作部にて埋設体の筒状本体を回動操作することにより、この筒状本体にて係止部材を回動してこの係止部材の複数の螺着突片の先端部を摘み体のボルトのねじ溝に沿って回動できるとともに、このボルトの挿通位置を簡単に微調整することができ、したがって、この埋設体にて摘み体のボルトを締め付けてこの摘み体を被取付部材の他側面に確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す摘み取付装置の分解斜視図である。
【図2】 同上係止部材を装着した埋設体の斜視図である。
【図3】 同上断面図である。
【図4】 同上摘み体の取付状態を示す断面図である。
【図5】 他の実施の形態を示す摘み取付装置の断面図である。
【図6】 更に他の実施の形態を示す摘み取付装置の断面図である。
【図7】 同上係止部材を装着した埋設体の斜視図である。
【図8】 同上断面図である。
【符号の説明】
1 被取付部材
3,36 埋設用凹部
4,35 ボルト挿通孔
5,37 埋設体
6,38 筒状本体
7 係止部材
10 操作部
15 収容凹部
16 挿入口
17 嵌合部
19 部材本体
20 螺着突片
21 先端部
22 ボルト挿通口
24 係合突片
25,30 摘み体
27,34 ボルト
29 ねじ溝

Claims (3)

  1. 一側面に開口した埋設用凹部及びこの埋設用凹部に連通し他側面に開口したボルト挿通孔を有する被取付部材と、この被取付部材の埋設用凹部に埋設される埋設体と、前記被取付部材の他側面に取り付けられ前記ボルト挿通孔から挿通して前記埋設体に係止されるボルトを有する摘み体と、を具備し、
    前記埋設体は、前記被取付部材のボルト挿通孔に連通した収容凹部を有する筒状本体と、この筒状本体の収容凹部に収容され前記摘み体のボルトを係止する係止部材と、を有し、
    前記係止部材は、環状に形成された板状の部材本体と、この部材本体の内側周縁部に所定の間隔をおいてこの部材本体の中心部に向かって傾斜してそれぞれ一体に突出されそれぞれの先端部にて前記摘み体のボルトを挿通するボルト挿通口を形成しかつこのボルト挿通口に挿通時のボルトのねじ溝にそれぞれの先端部を係合させる復元可能な複数の螺着突片と、を有し、
    前記収容凹部は、筒状本体の外面に挿入口を開口した嵌合部を有し、係止部材は、ボルト挿通口を、埋設体の収容凹部に連通した状態に前記嵌合部に嵌合した嵌合時に前記挿入口の開口縁部に係合する係合突片を有する、
    ことを特徴とする摘み取付装置。
  2. 複数の螺着突片の先端部は、同一円周上に位置してそれぞれ突出されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の摘み取付装置。
  3. 埋設体は、被取付部材の埋設用凹部に回動可能に埋設され、この被取付部材の一側面に露出する露出面にこの埋設体を回動操作する操作部を有する、
    ことを特徴とする請求項1記載の摘み取付装置。
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